JP3790491B2 - 照明器具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ルーバ付きの照明器具に関し、特にシステム天井用の照明器具に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のシステム天井用の照明器具では、図4、5に示すように、天井に張り巡らされたTバー1にランプ2を装着する灯具3が支持され、ランプ2の下方に配されたルーバ4がTバー1に載置される。
【0003】
灯具3は、シャーシ5に、一対のランプソケット6、反射板7、安定器等の給電部品8が取り付けられて構成される。そして、シャーシ5の両側に形成された取付脚9をTバー1の上端部に載せることにより、灯具3は天井に装着される。なお、図中、10は補助反射板、11は天井板である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記の照明器具は、灯具、反射板、ルーバがそれぞれ独立した構造とされる。照明器具を天井に取り付けるには、まず灯具をTバーに設置してから、反射板を灯具にねじにより取り付け、ランプを装着した後、ルーバをTバーのフランジに載せることによって、作業が完了する。
【0005】
そのため、上記のような構造の照明器具では、部品が多いので、取付作業に時間と手間がかかる。また、オフィスにおいて多数の照明器具を取り付ける場合、部品が紛失しないように作業中の部品管理も必要となり、面倒である。
【0006】
本発明は、上記に鑑み、部品点数を少なくして、容易に取り付けることができる照明器具を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明による課題解決手段は、ランプを装着するランプソケットと、前記ランプの給電部品と、前記ランプの上方を覆う反射板とがルーバに一体的に設けられ、該ルーバが天井に取り付けられるものである。
【0008】
具体的には、ルーバの上部に、ランプソケットと給電部品とを保持した取付部材が一体的に設けられ、該取付部材に、前記ランプの上方を覆う反射板が開閉自在に取り付けられる。そして、ルーバが天井に設けられた支持部材に支持されることにより、天井に取り付けられる。
【0009】
このように、ルーバ付きの照明器具を1つのユニットにすることにより、部品点数を減らすことができる。しかも、ルーバを天井に直接取り付けるか、あるいは支持部材を介して取り付けることにより、取付作業が完了するので、作業時間が短く、間単に行うことができる。
【0010】
また、ランプの下方に位置するルーバは、他の部品から取り外すことができないので、ランプの上方に位置する反射板を開閉自在とすることにより、ランプの着脱を行える。
【0011】
ランプ交換時にルーバを天井に仮吊りするための吊りアームが設けられ、該吊りアームの一端が前記ルーバに取り付けられ、他端が天井あるいは支持部材に取り付けられる。吊りアームは、ルーバあるいは天井に着脱可能としておくと、メンテナンスを行うときに吊りアームを取り外せば、ルーバを天井から外すことができる。
【0012】
これによって、ルーバを天井から吊り下がった状態にすることができ、ルーバの上面が外に露出して、広いスペースでランプの交換を行うことが可能となる。このとき、反射板が開閉自在であれば、反射板を開くことによってランプが露出するので、交換がさらに容易となる。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の照明器具は、図1、2に示すように、ランプ20を装着するランプソケット21と、ランプ20の給電部品22と、ランプ20の上方を覆う反射板23と、ルーバ24とを一体化した構造とされ、システム天井を構成する支持部材、すなわち天井板25を支持する支持部材であるTバー26に載置される。
【0014】
ルーバ24は、側枠24aの内部を縦枠24bと横枠24cを組み込んだ公知の構造のものである。このルーバ24の上部に、安定器等の給電部品22を内装した取付部材27がねじ等によって取り付けられる。
【0015】
取付部材27は、2本のランプ20の間に配置され、下面が開放された箱状に形成される。取付部材27の長手方向の両側に、一対のランプソケット21が取り付けられ、給電部品22に電線により接続される。取付部材27の上面からはコネクタ付きの電源ケーブル28が露出され、給電ケーブル29のコネクタに接続される。給電ケーブル29は、ルーバ24をまたぐようにTバー26に設置された端子金具30にガイドされている。
【0016】
反射板23は、ランプ20ごとに設けられ、中央寄りの内端が取付部材27に回転可能なように取り付けられ、外端がルーバ24から少し離れた状態に保持される。これにより反射板23は内端を中心に開閉自在とされ、ランプ20を着脱するとき、反射板23が邪魔にならず、容易に行うことができる。
【0017】
また、図3に示すように、ランプ20の交換時にルーバ24を天井から吊り下げた仮吊り状態に支持するため、吊りアーム31が天井に複数個設けられる。吊りアーム31の一端が取付金具32に取り付けられ、取付金具32がTバー26の上部に被せられることにより、吊りアーム31は天井に取り付けられる。吊りアーム31の他端は、折り曲げられてフック状に形成され、ルーバ24の側枠24aの折曲片33を引っ掛けて、ルーバ24を仮吊りする。吊りアーム31は、一側のTバー26だけでなく、対向する両側のTバー26にそれぞれ取り付けて、どちらでも利用できるようにしておくとよい。
【0018】
次に、上記の照明器具の取り付け手順を説明する。ランプソケット21、給電部品22、反射板23を一体的に設けたルーバ24にあらかじめランプ20を装着しておく。なお、ランプ20は後で装着してもかまわない。
【0019】
吊りアーム31を取り付けた取付金具32をTバー31に装着する。吊りアーム31にルーバ24を引っ掛けて、仮吊りし、天井の給電ケーブル29に電源ケーブル28を接続する。このとき、ルーバ24は天井から吊り下がった状態になるので、ルーバ24を支えなくてもよく、ケーブルの接続作業を簡単に行える。その後、ルーバ24の一側をTバー26に載せ、次に他側をTバー26に載せる。なお、吊りアーム31が外にはみ出さないように、ルーバ24の上方に押し込んでおく。
【0020】
このように、ユニット化されたルーバ24付きの照明器具をTバー26に載置するだけで取り付けは終了するので、作業時間の短縮を図れるとともに、作業工程も少なくてすむ。
【0021】
ランプ20を交換するときには、ルーバ24をTバー26から外し、吊りアーム31をルーバ24に引っ掛ける。ルーバ24は、天井に仮吊り状態に支持される。このとき、電源ケーブル28は、給電ケーブル29から外さなくても差し支えない。反射板23を開き、ランプソケット21からランプ20を取り外して、新しいランプ20に交換し、反射板23を元に戻す。そして、ルーバ24をTバー26に載せることによって、交換作業が終了する。
【0022】
このように、ランプ交換時にルーバ24を天井から吊るした状態にするので、ランプソケット21の位置が下がることになり、従来のように天井内に入り込んだ位置で交換作業を行う場合に比べて、楽な姿勢を取ることができ、交換作業が行いやすくなる。また、ルーバ24を仮吊りしたとき、上側に位置する反射板23を開いてランプ20の交換を行うと、反射板23を受け皿として利用でき、ランプ20が落下することを防止でき、安全である。
【0023】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で上記実施形態に多くの修正および変更を加え得ることは勿論である。照明器具は、システム天井用のようにTバーに載せて設置するものに限らず、天井にルーバを直接ねじ止めしたり、フック等の支持部材にルーバを引っ掛けて取り付ける構造のものとしてもよい。
【0024】
また、吊りアームをルーバに取り付けておき、Tバーに引っ掛けるようにしてもよい。さらに、吊りアームをコイルばねのように伸縮可能なものとしてもよく、ルーバをより低い位置まで下げることができ、楽な姿勢で交換作業を行うことができる。
【0025】
【発明の効果】
以上の説明から明らかな通り、本発明によると、ランプソケット、反射板、給電部品、ルーバを1つのユニットにして一体化することにより、取付作業時に各部品を組み立てる必要がなくなり、取付作業の時間を短くでき、容易に取り付けることができる。また、灯具の一部を減らすことができるので、部品点数を削減できるとともに軽量化を図れ、取り扱いが楽になる。
【0026】
そして、一体化されたルーバを天井から簡単に取り外すことができるので、ランプの交換や清掃のとき、作業しやすい環境で行うことができ、メンテナンス性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の照明器具の分解斜視図
【図2】天井に取り付けられた照明器具の断面図
【図3】ランプ交換時に仮吊りしたときの照明器具を示す図
【図4】従来の照明器具の分解斜視図
【図5】従来の天井に取り付けられた照明器具の断面図
【符号の説明】
20 ランプ
21 ランプソケット
22 給電部品
23 反射板
24 ルーバ
26 Tバー
27 取付部材
31 吊りアーム
Claims (2)
- 天井に取り付けられるルーバに、ランプを装着するランプソケットと、前記ランプの給電部品と、前記ランプの上方を覆う反射板とが一体的に設けられ、前記ルーバを天井から吊り下げた仮吊り状態にするための吊りアームが設けられ、該吊りアームの一端が前記ルーバに取り付けられ、他端が天井に取り付けられたことを特徴とする照明器具。
- ルーバの上部に、ランプソケットと給電部品と反射板とを備えた取付部材が取り付けられ、前記反射板は、中央寄りの内端を中心に前記取付部材に開閉自在に取り付けられ、前記ルーバが仮吊り状態のとき、開いた反射板が交換するランプの受け皿となることを特徴とする請求項1記載の照明器具。
Priority Applications (1)
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JP2002099748A JP3790491B2 (ja) | 2002-04-02 | 2002-04-02 | 照明器具 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (2)
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JP2003297131A JP2003297131A (ja) | 2003-10-17 |
JP3790491B2 true JP3790491B2 (ja) | 2006-06-28 |
Family
ID=29388231
Family Applications (1)
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JP2002099748A Expired - Lifetime JP3790491B2 (ja) | 2002-04-02 | 2002-04-02 | 照明器具 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP3790491B2 (ja) |
-
2002
- 2002-04-02 JP JP2002099748A patent/JP3790491B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2003297131A (ja) | 2003-10-17 |
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