JP3790434B2 - シリンダーの圧力検出を使用して車内の不点火、部分燃焼の検出及びスパークの遅延を制御する方法 - Google Patents

シリンダーの圧力検出を使用して車内の不点火、部分燃焼の検出及びスパークの遅延を制御する方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、圧力比管理と称される方法論を使用したシリンダー圧力ベースのエンジン制御に関する。本発明の文脈では、「圧力比」という用語は、シリンダーが同じ体積で同じ混合物を含むとき、運動性(点火でない)のエンジンの圧力に対する、与えられたクランク角度(即ちピストン位置)におけるエンジンシリンダー内で燃焼される空気−燃料混合圧力の比に言及する。理解されるように、「圧力比管理」という用語は、エンジン作動に影響を与える幾つかのパラメータを管理するため、プログラムされたエンジン制御コンピュータにおけるそのような比の使用に言及する。より詳しくは、本発明は、シリンダー内の部分燃焼及び不点火の状況を検出するため内燃エンジンの圧力比管理を使用する方法に関する。
【0002】
【従来技術】
現代の4ストロークガソリンエンジンに対する進んだエンジン制御システムの発展は、より高い燃料経済及び益々厳しくなる排気放出標準規格に対する需要によって推進されている。その上、そのようなシステムの更なる発展は、例えば、触媒コンバータ又は他の放出制御設備に逆方向に影響を与えることができるエンジン作動事象の車内診断方法(DBD II)に対する合衆国内の要求により推進されている。
【0003】
個々のシリンダー圧力ベースのフィードバッグは、エンジン作動を最適化する上で適切な方法である。エンジンシリンダー圧力は、各燃焼事象に対する燃焼プロセスを特徴付けるため使用することができる基本的な燃焼変数であるからである。例えば、最適なエンジン制御は、各シリンダー内の圧力を監視し、スパークタイミングのフィードバッグ制御に対するその情報、排気ガス再循環(EGR)、空気−燃料比率(A/F)、シリンダー間の燃料バランスシステム及び燃焼ノックを使用することによって、維持することができることが実証された。
【0004】
フレデリック・マテクナスは、「圧力比管理」と呼ばれる方法論を、空気−燃料比の管理(シリンダー間の燃料バランスを含む)、点火タイミング及びEGR稀釈を各々向上させるためコンピュータベースの閉ループのエンジン燃焼制御内で使用することができることを実証した(米国特許4,621,603号、4,622,939号及び4,624,229号を見よ)。これら3つの特許の教えは、参照することにより本文中に組み込まれる。マテクナスの圧力比管理(PRM)は、コンピュータベースのエンジン制御、及び、製品として存立可能な(production-viable)高信頼性のシリンダー圧力センサーの有益性により容易にされる制御アルゴリズムを含む。PRM法は、シリンダー圧力関連信号のゲイン及びオフセットのいずれの知識無しにシリンダー圧力への線形的関係を有する信号のみを要求する。これは、較正される必要が無く且つエンジンシリンダー内の燃焼ガスに曝されなければならないセンサーより直接的でない手段により圧力を測定し得るセンサーに印加するポテンシャルを提供する。そのようなセンサーは、マーク・セルナウに付与された米国特許番号4,969,352号で開示されたようなシリンダー圧力センサーであり、「スパークプラグボス」と呼ばれる図示しない装置である。PRMの幾つかの特徴は、ここに要約される。それらを本発明のプロセスと連結して使用することができるからである。
【0005】
PRMは、特定のピストン位置及び対応する既知のシリンダー体積において、1つ又はそれ以上の個々のエンジンシリンダーからの圧力データを使用する。このデータは、発火されたシリンダーの圧力と「運動性圧力(motored pressure)」(即ち、燃焼が起こらなかった場合に空気及び燃料混合物の存在に起因してシリンダー内に存在するであろう圧力である)との比率の形態で使用される。圧力比率は、次の方程式(1)に従って、現在のクランク角度位置θの点でピストン位置に対して計算される。
【0006】
PR(θ)=P(θ)/Pmot(θ) (1)
ピストンの上死中心位置前後のある範囲に亘るクランク角度位置に関して発火圧力及び運動性圧力のプロットが図1に示されている。図2は、図1の圧力データに対応する圧力比率(PR)のグラフである。図2で理解されるように、PRは、燃焼前に単一値を有し、燃焼の間に、燃焼可能な燃料及び空気の混合物の単位チャージ質量当たりの熱解放量に依存する最終的な圧力比(FPR)まで上昇する。
【0007】
最終圧力比の増加は、修正圧力比MPRと呼ばれ、次式で表される。
MPR=FPR−1 (2)
圧力比におけるある割合の上昇は、単一の燃焼事象の間のシリンダー内における燃焼割合量の推定値に対応する。マテクナス特許で説明されているように、推定値の精度は、熱輸送及びピストン運動によって僅かにしか影響されていない。圧力比は、定義によってシリンダー圧力の比測定基準測度(ratiometric measure)であるので、PRMアルゴリズムは、圧力センサーのゲインを必要としない。圧力信号のバイアス(電圧)は、信号が絶対圧力であろうとなかろうと満足されるポリトロープな振る舞いを仮定して、2つの比較サンプルを使用して計算される。従って、PRMは、圧力測定における並の誤差の多くに対して本質的に鈍感である。重要なことには、これは、システムの実用的な設備に対して低コストの圧力センサーの使用を可能にする。
【0008】
(未較正及び任意にバイアスされた圧力信号のための)PRMの設備は、シリンダー体積が知られているところの4つの離散的なクランク角度位置でサンプリングすることを必要とする。(絶対圧力変換器を用いた場合、単一の早期サンプルポイントのみが必要とされる。ここで説明される機械化は、15度間隔でサンプリングする能力を提供する24歯のクランクホイールを使用して圧力サンプルをトリガーすることに基づいている。このホイールは、10度毎のサンプルを提供するように整列されている(ATDC)。)適切には、2つのサンプルは、ポリトロープな関係から両方とも、運動性圧力波形(図1を見よ)及び圧力センサー信号バイアスの決定のために、圧縮ストローク上のピストンの上死中央(BTDC)位置の前において典型的に35度及び50度のクランク角度で有意な熱解放の前に取られる。燃焼が完了した後に取られたサンプルは、典型的には、上死中心(ATDC)の後、55度のクランク角度により特徴付けられたピストン位置であり、図2で量Bとして表されたFPRを決定するため必要とされる。クランク角度(ATDC)10度(燃焼中)で取られたサンプルは、このサンプリングポイントで圧力比を提供する。圧力比のある割合の上昇は、圧力が測定されるところのシリンダー内の燃焼割合量の推定値に対応する。10度のATDCポイントに対して、これは、図2で量A/Bによって表され、PRM10と称される、PRM燃焼タイミングパラメータとしてマテクナスにより使用されてもいる。
【0009】
PRM10=[PR(10)−1]/[FPR−1] (3)
PRM10タイミングパラメータ(式3)は、燃焼フェージング(combustion phasing)の非常に敏感な測度であり、最良のトルクに対する最小点火(スパーク)進角にとって有用である。
【0010】
PRM10の値は、0及び1の間の範囲に亘る。スパーク点火エンジンに対して、MBTスパークタイミングは、強度及びエンジン速度の混合に対し僅かにしか敏感でなく、約0.55のPRM10の値を通常与える。図2に示されるように、MBTタイミングの例示の値は、40℃のBTDCにおけるスパーク点火である。遅角されたスパークタイミングはPRM10のより低い値を与え、進角されたタイミングはPRM10のより高い値を与える。典型的には、PRM10の0.1の変化は、スパークタイミングにおける3度乃至5度のクランク角度に対応する。燃焼量率(mass burn rate)及びPR曲線の勾配は、ATDC10度でそれらの最大値近傍にある(例えば図2を見よ)ので、PRM10のパラメータは、高稀釈比率に対してさえ、燃焼フェージングの敏感な測度のままである。
【0011】
MBTスパークタイミングでの燃焼に対して、FPRの値は、稀釈無しの化学量論通りの混合物に対する最大値であり、余剰空気、EGR又は残余物が増加するにつれて減少する。従って、FPRは、トータルのチャージ稀釈のインジケータとして有用であり、リーンで燃焼され、高い量のEGRを使用し、或いは可変バルブトレインシステムを通った残余物の量を変動させるシステム内の混合物稀釈の制御に応用可能である。MBTスパークタイミングでのスパーク点火エンジンに対して、FPRは、典型的に2.8及び4.0の間の範囲に亘る。
【0012】
FPR=PR(55) (4)
FPRの値は、最良のタイミングから遅角するとより高く、進角するとより低く変動するように、サイクルタイミングに関して変動する。オリジナルのPRM特許で論じられたように、PRM10により測定されたサイクルタイミングとのFPRの相関は、最良のタイミングからの遅角又は進角の量に基づく最良のタイミングにおける予測値の計算を可能にする。これは、たとえサイクルのタイミングが最良のタイミングではなかったとしても、FPR(MBT)に基づいて混合物の個々のサイクル推定を可能にする。この相関を使用して計算されたFPR(MBT)−1.0は、稀釈パラメータ即ちDILPARと呼ばれる。(FPR値からの1.0の差分は、稀釈のトータル量に対する燃焼される燃料の比と、直接比例するパラメータを提供する。)
DILPER=FPR+(0.5*PRM10)−1.275 (5)
DILPERは、完全に燃焼する任意の一つのサイクルに対してトータルのチャージ稀釈の推定値を提供する。DILPERは、燃焼フェージングの効果を備えるFPR(又はMPR)より低い周期性変動を示す。燃焼システムが許容することができるトータルのチャージ稀釈が全作動範囲に亘ってほとんど一定の状態を維持しているので、DILPARは、リーンのA/F比又は高EGRの状態での燃焼制御に対する非常に有用な推定手段である。
【0013】
マテクナス特許の圧力比及び燃焼プロセスを特徴付けるためのそれを使用することに関するこの理解から、様々なエンジン診断及び制御戦略が考えられてきた。このシステムに対する全体的なエンジン制御戦略は、各車両の使用期間に亘って最大の燃料経済及び最小の排気のため、稀釈限界近傍にEGRを配給し、個々のシリンダースパークタイミングを最適化し、及び、シリンダー間のA/F比をバランスさせることであった。
【0014】
上記したマテクナス特許の教えは、閉ループエンジン制御で実質的な改善に対する基礎を提供するが、シリンダーの燃焼可能な混合物の部分燃焼の検出、不点火の検出、様々なエンジン状態の下でのスパーク遅角制御に関する更なる改善に対する必要性がまだ残されている。高信頼性の不点火検出は、エンジン作動速度及び負荷の全範囲に亘る車両触媒コンバータの保護のための米国OBDII連合の診断要求にとって必要不可欠である。しかし、部分燃焼の状況は、触媒劣化にも寄与することができ、それらは、しばしば不点火が発生する前に起こる。更には、正確で高信頼性の部分燃焼検出は、エンジンの低温始動及びトランスミッションのギアシフト及びエンジンアイドルの周期の間に制御戦略のより効率的な使用を可能にするであろう。そのような状態に対して、遅角の高いレベルは、非常に遅い燃焼又は部分的に燃焼するサイクルを意図的に導入することができる。これらのサイクルは、速度変動又はイオン検知による不点火検出のスキームによって「不点火サイクル」と誤ってみなされ得る。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
従って、本発明の目的は、その能力を増加させるPRMを使用したプロセスを提供し、部分的燃焼及び不点火を高い信頼度でシリンダー毎に検出するためそれを使用することができるようにすることである。本発明の更なる目的は、燃焼事象が厳密に遅角されるときロバストである上記したプロセスを提供すること、及び、これらの条件下でスパークタイミング制御を提供することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】
第1の実施形態では、本発明は、燃焼された燃料の割合の測度として内燃エンジンの膨張ストローク間の適切なクランク角度において評価される、((1)式で定義されるように)シリンダー圧力比を使用するプロセスである。この評価は、各シリンダー及び各エンジンサイクルの排気物に入り込む未燃焼燃料の計算を可能にする。一連の式として表すと、本発明の本実施形態は、以下の計算ステップからなるプロセスである。
【0017】
Figure 0003790434
PR(クランク角度1)は、選択されたクランク角度において評価された圧力比である。適切なクランク角度1の一例は、55度クランク角度ATDCである。
【0018】
PR(完全燃焼)は、クランク角度1で完全燃焼するに至る圧力比の値、例えばFPRである。この値は、実験を通して、或いは、残余の燃焼ガス、余剰空気、又は、作動条件に対するEGRによるチャージの相対稀釈に基づいて推定された特定の作動条件に対して決定することができる。(残余物(軽い負荷)、過剰空気(リーン)又はEGRによる)高レベルのチャージ稀釈に対応する弱い混合物に対して、完全燃焼に対するPRは、従来のガソリンエンジンに対して3.0に近い数値に対応する。非常にリーンな作動が可能なエンジン(階層化チャージ(stratified charge)又はディーゼルエンジン)に対しては、完全燃焼に対するPRはより低くなり、次の関係式により概略比べられる。
【0019】
PR(完全燃焼)−1=一定値*燃料量/(空気量+EGR量+燃料量)
比較的低いチャージ稀釈(高負荷、EGR無し、化学量論通りの混合物)での作動条件に対して完全燃焼するためのPRは、4.0を幾分超える。
【0020】
全シリンダーから与えられた時間期間に対して排気物に入り込む燃料の累積量は、時間期間又はサイクル数に亘って個々のサイクル及び個々のシリンダーに対する未燃焼燃料の推定値を加算することによって計算される。この量は、特定のエンジンシステム及びある範囲の作動条件に亘ってテスト又は較正を通して確立されるように、触媒の損傷を結果として生成する臨界値と比較される。(例えば、エンジンテストの間、臨界温度が到達されて触媒の損傷が発生し得るか否かを判定するため、熱電対を触媒内に配置することができる。)
未燃焼の燃料流率が臨海値を超えた場合、2つの作用を作り出すことができる。エンジン作動条件の診断が実行され、例えば未燃焼燃料率を減少し及び/又は触媒を保護するため、スパークタイミングを進角するなどの適切な「修正作用」が実行される。車両エンジンコントローラが個々のシリンダー制御を提供するか否かに応じて、修正作用は、個々のシリンダー、又は、平均化に基づいて1つのグループのシリンダーになされる。当該条件に対する修正作用が不成功であるか又は許容できない場合、ドライバーは、ダッシュボード上の光を介して通知される。この未燃焼燃料計算プロセスの目的は、可能な限り多数の場合における触媒損傷を防止するためである。
【0021】
本発明は、関連する実施形態に従って実行されてもよい。1つのシリンダー又はグループのシリンダーから出た未燃焼燃料の量を計算するため選択された圧力比を使用する代わりに、適切な最終圧力比を使用した修正圧力比((2)式)が、完全な燃焼、部分燃焼又は不点火を特徴付けるように選択され得る。最終圧力比は、燃焼が発生すべきであったときのクランク角度で取られた発火圧力を使用して計算される。これらの状況下では、ゼロに近いMPRは、テストされたサイクルの不点火を示し、約2以下の値は、部分燃焼を示し得る。そのような低いMPRがシリンダーに対して検出された場合、当該テストは、現在のエンジン作動パラメータ又は点火の失敗が燃焼の問題を引き起こしていることを確認するため数サイクルに亘って繰り返される。上記態様で説明したように、例えばスパーク進角などのエンジン制御修正作用が引き受けられ、及び/又は、触媒コンバータへの可能な損傷の通知が車両オペレータに対し与えられる。
【0022】
本発明の他の目的及び利点は、以下に続く本発明の好ましい実施形態についての詳細な説明から明らかとなろう。
【0023】
【発明の実施の形態】
図3は、自動車の内燃エンジン10及びマイクロプロセッサーベースの制御モジュール(ECM)12を表している。図解の目的のために、エンジン10は、4つのシリンダー14、スロットルバルブ18を備える吸引マニホルド16、及び、3方触媒コンバータ22を備える排気マニホルド20を有するように表されている。排気ガス再循環(EGR)バルブ24は、排気マニホルド20から吸引マニホルド16に排気ガスの一部分を戻す。各々のシリンダー14は、スパークプラグ26、吸引マニホルド16に連結された吸引バルブ28及び排気マニホルド20に連結された排気バルブ30が設けられている。燃料は、夫々の燃料インジェクタ32により各々の吸引バルブ28のところで吸引マニホルド16に配給される。図示しない幾つかのエンジンでは、燃料は、エンジンの各シリンダーに直接注入される。
【0024】
図3には図示していないが、各々のシリンダー14は、クランクシャフトに機械的に連結されたピストンを収め、該クランクシャフトは、トランスミッション及びドライブトレーンを通して車両に動力を提供する。クランクシャフトの回転の間、ピストンは、通常ピストンの上死中心位置に対するクランクシャフト角度により特徴付けられる位置を通して、シリンダー内で往復運動する。
【0025】
ECM12は、様々なエンジン及び周囲のパラメータを表す多数の入力信号を受け取り、入力信号に全て基づいて、燃料インジェクタ32、スパークプラグ26のためのS1〜S4、及び、EGRバルブ24のためのEGRに対する制御信号F1〜F4を生成する。従来では、入力信号は、可変リラクタンスセンサー34により提供されるようなクランクシャフト(又はカムシャフト)位置、酸素センサー36により提供されるような排気ガス空気/燃料比、及び、圧力センサー38により提供されるような吸引マニホルド絶対圧力(MAP)を含む。他の典型的な入力信号は、マニホルド絶対温度(MAT)、周囲(気圧)圧力(BARO)、燃料レール圧力(fuel rail pressure)(FRP)及び空気流量(MAF)を含む。
【0026】
ECM12は、1つ又はそれ以上の圧力センサー40からのシリンダー圧力を示す入力信号も受け取る。本発明のプロセスが、エンジンの各シリンダーに関して実施されるべきである場合、適切な圧力表示センサー40が、図3に示されるように、各シリンダーに設けられる。上述したように、シリンダー圧力を表示するためのスパークプラグボス形式のセンサーが本発明の実用化の上で非常に有用である。その形式のセンサーは、シリンダーに侵入すること無く、適時に信号を提供するように反応しやすいからである。本実施形態では、スパークプラグボス形式の圧力表示センサー40は、勿論、各々のスパークプラグ26の回りに配置されよう。ECM12は、本発明を実施する上で使用するためのシリンダー圧力比を計算するため各シリンダー内の適切なクランク角度位置で圧力表示信号を使用する。
【0027】
ほとんどの部分に対して、燃料及びスパーク制御信号を生成する制御アルゴリズムは、従来通りであり、周知されている。例えば、燃料は、MAFに基づいて供給されてもよく、或いは、酸素センサー36のフィードバッグに基づく閉ループ修正を備えた速度−密度アルゴリズムによって供給されてもよい。この実施態様は、エンジンが化学量論通りの空燃比に近接して作動することを意図された状態で最良に機能する。スパークタイミングは、エンジン速度及びスロットル位置に基づきクランクシャフト位置に関して制御され、及び/又は、マクテナス特許で開示された(センサー40からの信号を備えた)PRM実施態様によって制御されてもよい。PRM実施態様は、大きいEGR及び又は高い空燃比を使用して稀釈燃焼エンジンを制御する際に特に有用でもある。定常状態及びウォームアップのエンジン条件の下では、本閉ループフィードバッグプロセスは、ECM12が、性能及び駆動能力を維持する間に放出を最小にするようにエンジン10を合理的に制御することを可能にする。
【0028】
しかし、酸素センサーがその作動温度まで暖められておらず、且つ、閉ループ作動が可能でないとき、低温始動の間に困難な点に遭遇する。低温始動では、空気及び燃料のチャージが排気バルブが開放する前に仕上げられるように、スパークタイミングを遅角させることが望ましい。この遅い燃焼から損失するパワーが存在するが、高温排気ガスは、触媒コンバータ及び酸素センサーをより急速に加熱するため役立つ。本発明以前では、余剰の未燃焼燃料のコンバータへの排出を回避するか、又は、低温燃料配給における可変性により引き起こされる不点火及び結果として生成される燃焼率の不確定性を誤って検出する一方で、スパークの遅角を制御するための適切なプロセスは存在しなかった。その結果として、保守的な開ループスパーク較正は、コンバータを加熱するため遅角された燃焼を最良に使用することをできなくするように使用されてきた。
【0029】
低温始動の問題に加えて、不点火の誤った検出というリスクを犯すことなく、スパークタイミングを更に遅角させるため望ましい他のエンジン作動条件が存在する。これらの状況は、トランスミッションのギアシフト及びエンジンアイドル制御の間でスパーク遅角を使用するトルク管理を含んでいる。これらの状況のいずれにおいても、排気中の未燃焼燃料の量に度を越えた制限を与えることなく、又は、不点火を誤って検出することなく、有意なスパーク遅角を正確に適用することが望ましい。本発明以前では、トルク減少及びアイドル速度制御に対する遅角の度合いを診断するためのロバストなフィードバッグエンジン制御プロセスが存在しなかった。これによって、スパーク遅角をより低い量にした状態で、長ったらしい開ループ較正を行うことが必要不可欠であった。
(シリンダー圧力センサー及び圧力比管理(PRM)を使用した不点火及び部分燃焼の検出)
本実施形態に係る不点火検出システムの主要な目的は、全範囲のエンジン速度及び負荷に亘って触媒保護のためのOBDIIの要求を満足させることである。シリンダー圧力センサー及び各エンジン発火に対して各シリンダーから出た未燃焼の燃料の推定値を提供する圧力比管理アルゴリズム(Pressure-Ratio Management algorithms)を使用してシステムを実施することができることが今や見出された。本方法は、修正圧力比(MPR)を使用することに基づいたサイクル分類を考慮する。修正圧力比(MPR)は、上述したように、
MPR=FPR−1
と定義される。ここで、FPRは、最終的な圧力比であり、基本的には、単位チャージ量当たりの熱開放のインジケータである。本方法は、シリンダーから出た未燃焼の燃料量の推定値を提供する。本方法全体は、以下の表1に要約される。MPRの要求された精度は、通常、±0.3である。
【0030】
【表1】
Figure 0003790434
【0031】
アルゴリズムの使用及び有効性の一例は、2.4リットル、L4、4バルブ、ダブルオーバーヘッドカムシャフト、スパーク点火ガソリンエンジンを使用したエンジンテストにより図解された。キストラーの圧力変換器は、図示平均有効圧力(IMEP)並びに各燃焼サイクルに対するPRMパラメータを測定するためシリンダー内で使用された。テストの間、エンジンは、BTDC10度の固定されたスパークタイミングにおいて2000rpmでの部分スロットルの下で作動された。エンジンは、化学量論通りのA/F比(14.7/1)で約50サイクルに対して最初作動された。次に、燃料流れを減少させることによって、エンジンは、23/1の非常にリーンなA/F比で約100サイクルに亘って作動された。最終的には、A/F比は、化学量論通りのレベルまで戻され、追加の50サイクルに対して圧力データが得られる。このデータは、図4にkPa単位の対応するIMEP値に対する200MPR(55)のプロットとして要約される。テストエンジンを用いた圧力比管理作動経験に基づいて、化学量論通りのA/F比に比してリーンに対するMPR(55)の通常燃焼値は約2乃至3(又はそれ以上)の範囲内に落ち、この経験は図4に示されている。2以下のMPR(55)の値は、遅延燃焼サイクル又は部分燃焼サイクルを示し、及び、ほとんどゼロに近い値は全体的に不点火な状態を示している。
【0032】
図4を参照すると、化学量論通りの空燃比での作動は、適切なIMEP及びMPR(55)の値により示されるように、通常の完全燃焼サイクルのクラスターを形成していることがわかる。これとは対照的に、リーンのA/F比は、更にゆっくりと燃焼し、高い周期的変動を示し、完全な不点火を示すサイクルの割合を与えるのに十分にリーンでもある。一定の燃料比及びスパークタイミングで作動したにも係らず、燃焼結果は、MPR(55)及びIMEPデータにより示されるように100サイクルに亘って非常に変動する。55度のサンプルポイントにおける燃焼範囲の測度としてMPRを使用したとき、データは、このタイミングの後に発生する任意の燃焼がサイクルの仕事出力への寄与をほとんど持っていないことを示している。
【0033】
ガソリンエンジンにおける通常の燃焼条件に対して、熱解放は、典型的に、圧力比計算のため使用される55度のCAD ATDCサンプルポイント前に完了する。非常に遅い燃焼特性を持つ異常な燃焼サイクルに対しては、55度のCAD ATDCによっては燃焼を必ずしも完了しないサイクルが存在する可能性がある。55度のCAD ATDCを超えて発生する燃焼の量をアクセスするため、55ATDCにおけるMPR及び120ATDCにおけるMPRの両方が、測定された圧力から計算された。120度のCAD ATDCのサンプルポイントは、排気バルブが開放する直前のクランク位置に相当する。
【0034】
図5は、MPR(120)対MPR(55)のプロットを示している。傾斜された破線は、両方のサンプルポイントに対して等しい圧力比に相当している。このライン上のサイクルに対して、圧力比は等しく、55度のCAD ATDCの後に燃焼は存在しない。最上の水平ラインに沿った又は近傍のサイクルに対しては、燃焼は、排気バルブ開放で完了したと考えられる(1.8<MPR(55)<2.0)。MPR(55)が0.5及び1.8の間にあるサイクルに対しては、燃焼は不完全であり、ほとんどのサイクルは、MPR(120)がMPR(55)より大きいので、55度のサンプルポイントの後にある度合いの燃焼状態を持っていた。MPR(55)が約0.5以下のサイクルに対しては、チャージのうち25%以上が燃焼しておらず、燃焼は冷やされている。特に0.5以下の領域のMPR(55)の値は、触媒加熱率を推定するという目的のため、シリンダーから出た燃焼された燃料の部分に対する合理的且つ控え目な推定器を表していると結論することができる。
【0035】
上述されたのと同様のテストは、「ゼロブレーキトルク」(ニュートラルギア)における幅広い範囲のエンジン速度に亘って、セルナウ特許で説明されたスパークプラグボス圧力センサーを使用して実行された。混合物は非常に稀釈され、全体的な不点火、部分燃焼又は遅延燃焼、及び、完全燃焼サイクルの分布を形成する。100サイクルが、1250、2000、3000及び4000rpmの速度で各々サンプリングされた。各シリンダーに取り付けられたキストラー圧力変換器は、参考として使用された。これらのデータは、部分燃焼サイクル及び全体的不点火サイクルが当該プロセスによって容易に検出されたことを示している。
(触媒加熱のための低温始動の間並びにトルク減少のためのトランスミッションシフトの間にスパーク遅延制御を行うための遅延燃焼検出)
本明細書の従来技術の欄で述べたように、従来のガソリンエンジンに対して最良の熱効率を生み出すスパークタイミングは、上死中心位置(CA50〜10ATDC)後の約10°における50%の燃焼割合量(MBF)に対応する。このスパークタイミングは、「最良のトルクのための最小スパーク進角」(MBT)と呼ばれる。フィードバッグ制御を使用したMBTスパークタイミングを達成するため、シリンダー圧力比に基づいたアルゴリズムが開発された。PRMの基本によれば、断片的な圧力比率は、燃焼量の良い近似である。この理由のため、0.5の公称目標を持つ10ATDC(PRM10)における断片的な圧力比は、MBTスパーク制御(上記した(3)式を見よ)のためのロバストなタイミングパラメータであることがわかった。それは、PRM10のタイミングパラメータと呼ばれる。シリンダー圧力、圧力比、及び、PRM10は、一つの燃焼サイクルに対して図1及び図2に示されている。
(PRM25を使用した閉ループスパーク遅角制御)
遅角されたスパークタイミング制御は、NOx放出物(何らかの燃料経済の不利益を伴う)を減少させるため、及び、爆発音抑制のため有用である。遅角されたスパークタイミング制御は、PRM10のタイミングパラメータを0.5以下のターゲットに制御することによって達成することができる。
【0036】
PRM10を使用して(即ち、10度のATDCポイントを使用して)正確に検出することができるよりも遅くスパークタイミングを遅角することが望ましい作動条件に対しては、より遅い圧力サンプルポイントを、「追加のタイミングパラメータ」を計算するため定義することができる。これらの作動条件は、迅速な触媒加熱、エンジントルクを減少させるため瞬間的なスパーク遅角を備えたトランスミッションシフト制御(エンジントルク管理)及びアイドル速度制御のため、重いスパーク遅角が排気温度を増加させるように使用することができる低温作動を含んでいる。低温始動及びウォームアップの間の利益は、駆動可能限界を越えることの無い最適な触媒加熱である。トランスミッションシフト制御に対しては、エンジントルクを、改善されたシフト品質のためのシフトの間に制御することができる。
【0037】
圧力サンプリングが24個のクランクタイミングホイールによりトリガーされるエンジン制御システムでは、圧力信号は、15度のクランク角度インターバルでのみ利用可能である。従って、ADTC10度のPRデータが適切でないことが判定された場合、ADTC25度が次に利用可能なサンプルポイントとなる(より遅いサンプルタイミングも有用である可能性がある)。PRM25のタイミングパラメータは、このサンプルポイントを使用して定義されており、図2に示されている。追加の「より遅い最終サンプルポイント」(即ち、ATDC70度又は85度、或いは100度でさえ)は、高いスパーク遅角条件の下でのPRM25の意義深い計算にとって望ましい。最終的なサンプルポイントは、典型的に、燃焼が終わった後、膨張ストローク上に位置決めされている。
(MPRを使用した閉ループスパーク遅角制御)
スパーク遅角制御を提供するための別の方法は、圧力比それ自体(MPR)上のループを閉じることである。これは、燃焼が終わった後の最終的なサンプルポイントを便宜的に支持しないシステムアーキテクチャーにとって有用であり得る。部分燃焼検出に対して本明細書で前述したように、MPR(55)は、サイクル仕事(IMEP)の減少と直接相関する。
【0038】
スパーク遅角制御は、MPR(55)の目標値を生成するためスパークタイミングを調整することによって実施することができる。実際の制御の目標値は、そのような遅角が有用である作動条件に対する較正によって決定され得る。MPR値に基づく排気に対して未燃焼燃料率を平行的に計算することは、炭化水素放出又は過剰の触媒加熱に対する制限、或いは極端な遅角のレベル上の2つの可能な限界を越えること無く適切な遅角を提供する。第3の基準はエンジントルクの安定性となり得る。これは、MPR(55)に対するより低い目標値で増加する傾向にあり、駆動能力に影響を与える。
(エンジン及び車両開発ツール)
上述したパラメータの両方、即ち、PRM25(又は同様にPRMxx)及びMPR(55)(又は同様にMPRxx)は、エンジン開発及び車両較正プロセスを強化し及び開発するため使用することができる。これらのパラメータは、圧力比管理に基づいて燃焼分析及び診断エンジニアリングツール内に統合化することができる。
(システムの実施)
実際には、スパーク遅角制御は、おそらくPRMタイミングパラメータ(例えばPRM25)及びMPR検出の両方を使用して実施されるであろう。一般的には、これは、最大の情報を提供し、これにより正確なフィードバッグ制御が達成される。
【0039】
スパークタイミング制御の実施に対して、燃焼駆動能力は、フィードバッグシステムの設計及び較正において考慮されなければならない。トランスミッションシフトの間では、十分多い数のサイクルが直接フィードバッグ制御にとって利用可能とはなり得ない。これらの状況下では、MPR値は、同様の作動範囲での他のシフトに対する観察で平均化され、未来のシフトに対してスパークタイミングを修正するため使用される、シフトを観察することができる。
【0040】
本発明は、幾つかの特定の実施形態の観点で説明されたが、本発明の他の形態が当業者により容易に採用され得ることは明らかであろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、ピストンの上死中心位置(ATDC度)の後−50度からATDC85度までの範囲に亘るクランク角度位置のシリンダー運動性圧力及びシリンダー発火圧力のグラフである。
【図2】図2は、図1と同じ範囲のクランク角度位置に亘る、図1に表されたシリンダー運動性圧力及びシリンダー発火圧力の圧力比のグラフである。
【図3】図3は、本発明の実施態様のためのマイクロプロセッサーベースのコントローラを含むエンジン及びエンジン制御システムの図である。
【図4】図4は、ATDC55度、MPR(55)における修正圧力比データ、対、化学量論通りの空気対燃料比及び非常にリーンな燃料比で作動される2.4Lエンジンに対する、キロパスカル単位でサイクル表示の平均有効圧力(IMEP)のグラフである。
【図5】図5は、図4における、MPR(120)データ対MPR(55)データのグラフである。
【符号の説明】
10 マルチシリンダーエンジン
12 コンピュータ(マイクロプロセッサーベースの制御モジュール(ECM))
14 シリンダー
16 吸引マニホルド
18 スロットルバルブ
22 排気ガス処理システム(触媒コンバータ)
24 排気ガス再循環(EGR)バルブ
26 スパークプラグ
28 吸引バルブ
30 排気バルブ
32 燃料インジェクタ
34 クランクシャフト位置センサー
40 圧力表示センサー

Claims (19)

  1. 自動車のマルチシリンダーエンジン(10)の少なくとも1つのシリンダー(14)からの排気物に対する未燃焼燃料の率を推定する方法であって、
    前記エンジン(10)は、複数のシリンダー(14)を含み、各々のシリンダーは、往復可能なピストンを含み且つ該ピストンの各位置で既知の体積を有し、該ピストンは、それら各々のシリンダー内の上死中心位置を通って往復運動するため回転するクランクシャフトに接続され、
    前記エンジンは、燃焼可能な混合物を形成するため前記シリンダー(14)内に空気及び燃料を導入するための手段(16、18、28、32)、前記燃焼可能な混合物の点火のための手段(26)、前記シリンダーから燃焼ガスを排気するための手段(30)、前記ピストンのそれら上死中心位置に関する位置を決定するためのクランクシャフト位置センサー(34)、及び、所定のクランクシャフト位置で前記シリンダー内の圧力を示す信号を提供するためのセンサー(40)、を更に含み、
    前記車両は、前記シリンダーへの燃料配給及びオプションの排気ガス再循環流れ(24)と、該シリンダー内での点火タイミングとを制御するため、及び、前記車両の排気ガス処理システム(22)に不利な可能性のあるエンジン作動条件を検出し記録するためプログラム化されたコンピュータ(12)を含み、該コンピュータは、前記センサー(34、40)から圧力表示信号及びクランクシャフト位置信号を受け取るよう構成され、
    前記方法は、前記条件が検出されるべき各シリンダーに関する所定の燃焼事象に直ちに続いて前記コンピュータにより実行され、
    前記ピストンの圧縮ストロークの上死中心位置の前のクランク角度における圧力表示信号の値に基づいて複数のクランクシャフト角度に対する運動性圧力を示す値を計算し、
    前記ピストンの膨張ストロークの上死中心位置後の所定のクランク角度における前記シリンダーに対する圧力表示信号の値を決定し、
    前記所定のクランク角度における前記圧力表示値の、同じクランク角度での運動性圧力の計算された値に対する圧力比を計算し、前記クランク角度における修正圧力比を決定するため前記圧力比から1の値を差分し、
    前記修正圧力比と、現在の作動条件での完全燃焼に対する所定の基準値との比率を計算し、
    前記燃焼事象の間における未燃焼の燃料の割合の測度として、前記比率を1から差し引いた差分値を使用し、
    前記シリンダーから出た未燃焼燃料の量を推定するため、前記シリンダーに配給される燃料で前記差分値を乗じ、該乗算値を前記エンジン制御コンピュータ内に記憶する、各工程を含む前記方法。
  2. 未燃焼燃料量又は全シリンダーに対する排気への率を決定するため、全シリンダーからの未燃焼燃料の前記記憶された値を所定数の発火に亘って使用する工程を含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記排気ガス処理システムを保護するため修正エンジン制御作用を取るべきか否かを決定するという目的のため、前記未燃焼燃料量と、前記車両の排気ガス処理システムの触媒の過熱を引き起こすものとしてテストにより確立された値とを比較する工程を含む、請求項1又は2に記載の方法。
  4. 前記未燃焼燃料量又は率を減少させるため、前記燃料配給、排気ガス再循環及び点火タイミングのうち少なくとも1つを変更する工程を含む、請求項3に記載の方法。
  5. 自動車のマルチシリンダー内燃エンジンの少なくとも1つのシリンダーにおける相対的な燃焼の完全さを検出するための、又は、不点火状態を分類するための方法であって、
    前記エンジンは、複数のシリンダーを含み、各々のシリンダーは、往復可能なピストンを含み且つ該ピストンの各位置で既知の体積を有し、該ピストンは、それら各々のシリンダー内の上死中心位置を通って往復運動するため回転するクランクシャフトに接続され、
    前記エンジンは、燃焼可能な混合物を形成するため前記シリンダー内に空気及び燃料を導入するための手段、前記燃焼可能な混合物の点火のための手段、前記シリンダーから燃焼ガスを排気するための手段、前記ピストンのそれら上死中心位置に関する位置を決定するためのクランクシャフト位置センサー、及び、所定のクランクシャフト位置で前記シリンダー内の圧力を示す信号を提供するためのセンサー、を更に含み、
    前記車両は、前記シリンダーへの燃料配給及びオプションの排気ガス再循環流れと、該シリンダー内での点火タイミングとを制御するため、及び、前記車両の排気ガス処理システムに不利な可能性のあるエンジン作動条件を検出し記録するためプログラム化されたコンピュータを含み、該コンピュータは、前記センサーから圧力表示信号及びクランクシャフト位置信号を受け取るよう構成され、
    前記方法は、前記条件が検出されるべき各シリンダーに関する所定の燃焼事象に直ちに続いて前記コンピュータにより実行され、
    前記ピストンの圧縮ストロークの上死中心位置の前のクランク角度における圧力表示信号の値に基づいて複数のクランクシャフト角度に対する運動性圧力を示す値を計算し、
    上死中心位置後で、前記シリンダー内の燃焼が前記エンジンの現在の作動モードで発生したと予期された後、所定のクランク角度における該シリンダー内の実際の圧力を示す値を決定し、
    前記所定のクランク角度における実際の圧力を示す前記値の、同じクランク角度での運動性圧力を示す値に対する圧力比を計算し、前記クランク角度における修正圧力比を決定するため前記圧力比から1の値を差分し、
    前記修正圧力比がゼロから約2の範囲内にある所定値である場合、前記シリンダー内の燃焼の完全さ又は不点火状態の測度を示すものとして、前記修正圧力比を前記コンピュータ内に記憶する、各工程を含む前記方法。
  6. 前記エンジンの各シリンダーに対して、前記修正圧力比を決定する工程を含む、請求項5に記載の方法。
  7. 部分燃焼又は不点火状態の可能性があることを検出したとき、前記記憶された修正圧力比が部分燃焼又は不点火状態を示していることを確実に決定するため、前記シリンダー内の所定数の点火事象に対して、該シリンダーに対する前記圧力決定及び修正圧力比計算を繰り返す、工程を含む、請求項5又は請求項6に記載の方法。
  8. 前記修正圧力比計算の前記確実に決定された値が、ゼロから所定値の範囲内にある場合、前記コンピュータ内に不点火状態の通知を記憶する工程を含む、請求項7に記載の方法。
  9. 前記修正圧力比の値をより高い値に増加させるため、前記燃料配給、排気ガス再循環及び点火タイミングのうち少なくとも1つを変更する工程を含む、請求項7に記載の方法。
  10. 前記修正圧力比の値を少なくとも2の値に増加させるため、前記燃料配給、排気ガス再循環及び点火タイミングのうち少なくとも1つを変更する工程を含む、請求項7に記載の方法。
  11. 前記修正圧力比は、上死中心位置の後25度又はそれ以上のクランク角度で計算される、請求項7に記載の方法。
  12. エンジンの点火タイミングが最良の効率タイミングから有意に遅角されるべきである自動車のマルチシリンダー内燃エンジンの作動を制御する方法であって、
    前記エンジンは、複数のシリンダーを含み、各々のシリンダーは、往復可能なピストンを含み且つ該ピストンの各位置で既知の体積を有し、該ピストンは、それら各々のシリンダー内の上死中心位置を通って往復運動するため回転するクランクシャフトに接続され、
    前記エンジンは、燃焼可能な混合物を形成するため前記シリンダー内に空気及び燃料を導入するための手段、前記燃焼可能な混合物の点火のための手段、前記シリンダーから燃焼ガスを排気するための手段、前記ピストンのそれら上死中心位置に関する位置を決定するためのクランクシャフト位置センサー、及び、所定のクランクシャフト位置で前記シリンダー内の圧力を示す信号を提供するためのセンサー、を更に含み、
    前記車両は、前記シリンダーへの燃料配給及びオプションの排気ガス再循環流れと、該シリンダー内での点火タイミングとを制御するようにプログラム化されたコンピュータを含み、該コンピュータは、前記センサーから圧力表示信号及びクランクシャフト位置信号を受け取るよう構成され、
    前記方法は、前記条件が検出されるべき各シリンダーに関する所定の燃焼事象の間に前記コンピュータにより実行され、
    前記ピストンの圧縮ストロークの上死中心位置の前のクランク角度における圧力表示信号の値に基づいて複数のクランクシャフト角度に対する運動性圧力を示す値を計算し、
    上死中心位置の後25度又はそれ以上の所定のクランク角度で前記シリンダーの各々における実際の圧力を示す値を決定し、
    前記所定のクランク角度における実際の圧力を示す前記値の、同じクランク角度での運動性圧力を示す値に対する比を示す圧力比値を計算し、
    前記シリンダーに対する所定の圧力比値を維持するため、各シリンダーにおける点火タイミングを調整する、各工程を含む前記方法。
  13. エンジン作動の低温始動及びウォームアップモードの間に排気ガス処理システムを最適に加熱するため前記所定圧力比値を与えるように各シリンダー内の点火タイミングを調整する工程を含む、請求項12に記載の方法。
  14. エンジン作動のトランスミッションシフトモードの間にエンジントルクを正確に減少させるため前記所定の圧力比値を与えるように各シリンダー内の点火タイミングを調整する工程を含む、請求項12に記載の方法。
  15. アイドルモードのエンジン作動の周期の間にエンジントルクを正確に減少させるため前記所定の圧力比値を与えるように各シリンダー内の点火タイミングを調整する工程を含む、請求項12に記載の方法。
  16. エンジンの点火タイミングが最良の効率タイミングから有意に遅角されるべきである自動車のマルチシリンダー内燃エンジンの作動を制御する方法であって、
    前記エンジンは、複数のシリンダーを含み、各々のシリンダーは、往復可能なピストンを含み且つ該ピストンの各位置で既知の体積を有し、該ピストンは、それら各々のシリンダー内の上死中心位置を通って往復運動するため回転するクランクシャフトに接続され、
    前記エンジンは、燃焼可能な混合物を形成するため前記シリンダー内に空気及び燃料を導入するための手段、前記燃焼可能な混合物の点火のための手段、前記シリンダーから燃焼ガスを排気するための手段、前記ピストンのそれら上死中心位置に関する位置を決定するためのクランクシャフト位置センサー、及び、所定のクランクシャフト位置で前記シリンダー内の圧力を示す信号を提供するためのセンサー、を更に含み、
    前記車両は、前記シリンダーへの燃料配給及びオプションの排気ガス再循環流れと、該シリンダー内での点火タイミングとを制御するようにプログラム化されたコンピュータを含み、該コンピュータは、前記センサーから圧力表示信号及びクランクシャフト位置信号を受け取るよう構成され、
    前記方法は、前記条件が検出されるべき各シリンダーに関する所定の燃焼事象の間に前記コンピュータにより実行され、
    前記ピストンの圧縮ストロークの上死中心位置の前のクランク角度における圧力表示信号の値に基づいて複数のクランクシャフト角度に対する運動性圧力を示す値を計算し、
    上死中心位置の後25度又はそれ以上の所定のクランク角度、及び、燃焼が完全(完全燃焼)であるべきより遅い所定クランク角度において前記シリンダーの各々における実際の圧力を示す値を決定し、
    前記所定のクランク角度における実際の圧力の、同じクランク角度での運動性圧力を示す値に対する比を示す圧力比値を計算し、該圧力比の各々に対する修正圧力比を決定するため該圧力比の各々から1の値を差分し、
    前記修正圧力比に対する、25度又はそれより遅いクランク角度に対応する該修正圧力比の比率を計算し、
    エンジン作動条件に対する所定の最適値に等しい前記比率の値を与えるように、前記各々のシリンダーのスパークタイミングを調整する、各工程を含む前記方法。
  17. エンジン低温始動及びウォームアップモードの間に前記排気ガス処理システムの最適な加熱のため前記所定の比率値を与えるように前記各々のシリンダーの点火タイミングを調整する工程を含む、請求項16に記載の方法。
  18. エンジン作動のトランスミッションシフトモードの間にエンジントルクを正確に減少するため前記所定の比率値を与えるように前記各々のシリンダーの点火タイミングを調整する工程を含む、請求項16に記載の方法。
  19. アイドルモードのエンジン作動期間の間に前記所定の比率値を与えるように前記各々のシリンダーの点火タイミングを調整する工程を含む、請求項16に記載の方法。
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