JP3789317B2 - 特定の核酸を検出定量するための等長プライマー伸長法およびキット - Google Patents

特定の核酸を検出定量するための等長プライマー伸長法およびキット Download PDF

Info

Publication number
JP3789317B2
JP3789317B2 JP2001166477A JP2001166477A JP3789317B2 JP 3789317 B2 JP3789317 B2 JP 3789317B2 JP 2001166477 A JP2001166477 A JP 2001166477A JP 2001166477 A JP2001166477 A JP 2001166477A JP 3789317 B2 JP3789317 B2 JP 3789317B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
primer
nucleic acid
target nucleic
solid support
immobilized
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2001166477A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002027993A (ja
Inventor
小兵 王
Original Assignee
小兵 王
森澤 紳勝
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 小兵 王, 森澤 紳勝 filed Critical 小兵 王
Publication of JP2002027993A publication Critical patent/JP2002027993A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3789317B2 publication Critical patent/JP3789317B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12QMEASURING OR TESTING PROCESSES INVOLVING ENZYMES, NUCLEIC ACIDS OR MICROORGANISMS; COMPOSITIONS OR TEST PAPERS THEREFOR; PROCESSES OF PREPARING SUCH COMPOSITIONS; CONDITION-RESPONSIVE CONTROL IN MICROBIOLOGICAL OR ENZYMOLOGICAL PROCESSES
    • C12Q1/00Measuring or testing processes involving enzymes, nucleic acids or microorganisms; Compositions therefor; Processes of preparing such compositions
    • C12Q1/68Measuring or testing processes involving enzymes, nucleic acids or microorganisms; Compositions therefor; Processes of preparing such compositions involving nucleic acids
    • C12Q1/6844Nucleic acid amplification reactions
    • C12Q1/6851Quantitative amplification

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、等長プライマー伸長(isometric primer extension)(iPE)法を使用することによって特定のDNAまたはRNAを検出かつ定量するための方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、DNAやRNAなどの核酸の特定の配列を検出かつ定量するための方法には、サザンブロット法、ノーザン分析法、RNアーゼプロテクションアッセイ、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)などがある。しかし、試料中に存在する特定のRNA種を検出しようとする場合、ノーザンブロット法やRNアーゼプロテクションアッセイには、効率に限界があり、手間がかかり、精度がそれほど高くなく、コストがかかり、感受性がそれほど高くなく、比較的多量のRNA試料を必要とし、特殊な装置が必要になり、大量の生体に有害な物質と放射性同位体の廃棄物が生じるといった問題がある。特に、ノーザンブロット法とRNアーゼプロテクションアッセイはともに、分析が終了するまで2〜3日を要する。また、ノーザンブロット法には、RNAゲルでの泳動、RNAの固体支持体への転写、プローブの調製、およびハイブリダイゼーション反応の実施が必要である。そのため十分な感度を得るには、たとえば5μgの試料が必要である。ノーザンブロット法は、標的とプローブの核酸との間でハイブリダイゼーションが起こるという原理に基くものである。また、大量の生体に有害な物質と放射性同位体の廃棄物が生じ、その一反応あたりのコストは、かなり高くなる。
【0003】
同様に、RNアーゼプロテクションアッセイも、適当な結果を得るのに2〜3日かかる。その実験の手順では、テンプレートDNAの調製、RNAプローブの調製、ハイブリダイゼーション反応の実施、酵素による消化反応、およびゲルでの泳動が必要になる。そして、よい結果を得るのに、たとえば1μgの標的RNA試料が必要になる。RNアーゼプロテクションアッセイが基いている原理は、ハイブリダイゼーション反応と酵素による消化反応との組合わせである。ノーザンブロット法と同様、この反応を行うのに費用がかかる。さらに、この方法では、生体に有害な物質と放射性同位体の廃棄物が多く生じる。なお、後に示す表1には、ノーザンブロット法、RNアーゼプロテクションアッセイおよび本発明による複数プライマー伸長法に関係するファクターを比較して示している。
【0004】
米国特許明細書第5,846,710号は、変異DNA分子をスクリーニングするためプライマー伸長法を使用することを開示する。しかし、この公報は、試料中の標的DNAまたは標的RNAを検出することを開示しない。
【0005】
米国特許明細書第5,994,079号は、DNAプライマーを特定のRNAにアニールすることによってRNA/DNAハイブリッドを形成し、逆転写酵素を使用することによってプライマーを伸長させることを開示する。このハイブリッドは、RNA/DNAハイブリッドに特異的な抗体によって検出される。しかし、この公報は、本発明のような試料中に存在する標的DNAまたは標的RNAを検出する方法を開示しない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
簡便であり、時間がかからず、感度が高く、費用に対して効果が高く、環境への悪影響が少ない核酸検出法が、当該技術分野において必要であることがわかる。本発明は、これらの必要性をすべて満たし得る方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上述した必要性を満たすため、本発明により、試料中の標的核酸を検出または定量する方法が提供される。この方法は、
(a)標的核酸の所定の位置に特異的に対合する1つまたは複数のプライマーを準備すること、
(b)高ストリンジェンシーの条件下で(a)からの1つまたは複数のプライマーを標的核酸とアニーニリングさせて、標的核酸の所定の位置でプライマー−核酸二本鎖を得ること、
(c)(1)1種、2種または3種の遊離の非ターミネーターヌクレオチドと、必要に応じて検出可能なマーカーで標識された少なくとも1種の非ターミネーターヌクレオチドを含み、かつ
(2)(1)の1種、2種または3種の非ターミネーターヌクレオチドとは異なる種類のターミネータヌクレオチドを含むか含まない
混合物を、(b)からのプライマー−核酸二本鎖と混合すること、および
(d)適当な緩衝液中で酵素または化学反応によりプライマー伸長を行うことを含み、さらに
(e)プライマー伸長したヌクレオチド上の標識シグナルを検出または定量すること、もしくは
(f)伸長したプライマーを質量分析によって検出または定量すること
のいずれかを含む。
【0008】
上記方法において、プライマーは、核酸プライマー、オリゴデオキシリボヌクレオチド、オリゴリボヌクレオチド、あるいは、デオキシリボ核酸とリボ核酸との共重合体とすることができる。標的となる核酸は、デオキシリボ核酸、リボ核酸、あるいは、デオキシリボ核酸とリボ核酸との共重合体とすることができる。
【0009】
好ましい態様において、本発明による方法は、以下に示すような非ターミネーターヌクレオチド(ターミネーターでないヌクレオチド)とターミネーターヌクレオチド(ターミネーターであるヌクレオチド)との組合わせからなる混合物を含み得る。
【0010】
(a) dATP, dCTP, dGTP, ddTTP もしくは ddUTP,
(b) dATP, dCTP, dTTP もしくは dUTP, ddGTP,
(c) dATP, dGTP, dTTP もしくは dUTP, ddCTP,
(d) dCTP, dGTP, dTTP もしくは dUTP, ddATP,
(e) dATP, dCTP, dGTP,
(f) dATP, dCTP, dTTP もしくは dUTP,
(g) dATP, dGTP, dTTP もしくは dUTP, または
(h) dCTP, dGTP, dTTP もしくは dUTP。
【0011】
本発明による方法は、検出可能なマーカーで標識された少なくとも1つの非ターミネーターヌクレオチドを使用することができる。検出可能なマーカーは、酵素、タンパク質成分、放射性同位体、蛍光成分、あるいは、ビオチンなどの化学基からなり得る。また、検出または定量する方法の工程は、質量分析によって行ってもよい。
【0012】
本発明のプライマー伸長反応に使用される酵素には、大腸菌DNAポリメラーゼIもしくはその「クレノウフラグメント」などのテンプレート(鋳型)依存性酵素、T4DNAポリメラーゼ、T7DNAポリメラーゼ、T. aquaticus DNAポリメラーゼ、レトロウイルスの逆転写酵素、または、それらの組合わせがある。
【0013】
添付の図面を参照し、以下に本発明の構成および目的をさらに詳細に説明する。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明により、等長プライマー伸長(iPE)法を使用することによって特定のヌクレオチド配列を検出かつ定量する方法が提供される。本発明の重要な点は、試料中の標的DNAまたは標的RNAが、単数または複数のオリゴヌクレオチドプライマーとハイブリダイゼーションされることである。次いで、1種、2種または3種の予め標識された遊離のヌクレオチドの存在下において、該プライマーは伸長される。伸長をとぎれさせないために必要な4種のヌクレオチドのうち少なくとも1種を、反応に入れないでおくか、あるいは、ジデオキシヌクレオチドのようなそれに対応するタイプのターミネーターヌクレオチドで置き換える。その後、伸長した単数または複数のプライマー上の標識により生成されるシグナルが存在するか否かを測定することによって、特定の標的核酸を検出かつ定量することができる。伸長したプライマーを遊離のヌクレオチドから分離し、伸長したプライマーの標識の組込みについて分析する。
【0015】
標的核酸の位置に相当するプライマーが伸長され、一群の長さの等しいプライマー伸長した核酸(等長プライマー伸長核酸)が生成する。というのも、一定の数のヌクレオチドが、配列に依存して取り込まれるからである。これらの等しく伸長したプライマーを定量することによって、標的核酸の量または数を定量することができる。試料中に標的DNAまたはRNAの多数の複製物が存在する場合、標識ヌクレオチドが組込まれたプライマー伸長物の複製物の数はそれに対応して増え、全体のシグナルはより強くなる。かくして、未知の試料において観測されたシグナルの強度を、標準化された既知量のDNAまたはRNAと比較することによって、試料中の標的DNAまたは標的RNAを検出および/または定量することができる。他の態様では、これらの等長プライマー伸長核酸種を質量分析を用いて測定することにより、特定の標的核酸を検出または定量することができる。
【0016】
反応緩衝液中にある遊離のヌクレオチドが存在しないと、そのヌクレオチドが入るべき場所でプライマー伸長は停止する。かくして、別個の長さのプライマー伸長物が得られる。
【0017】
本発明の範囲において、種々の明らかな変形が可能である。たとえば、1種のヌクレオチドではなく、2種または3種のヌクレオチドをプライマー伸長反応から除いてもよい。さらに、種々の標識を使用することができ、それらは、放射性ヌクレオチドに限定されず、蛍光体や酵素でもよい。
【0018】
ここで使用する「核酸」または「ヌクレオチド」は、デオキシリボ核酸、リボ核酸、あるいはデオキシリボ核酸とリボ核酸の共重合体とすることができる。核酸の試料は、天然のものでも合成のものでもよい。核酸の試料は、天然に存在する核酸でもよいし、任意の生物から得られるものでもよい。本発明が適用される生物には、たとえば、植物、微生物、ウイルス、鳥、脊椎動物、無脊椎動物、哺乳動物、ヒト、ウマ、イヌ、ウシ、ネコ、ブタ、ヒツジがある。標的核酸は、天然由来のものでもよいし、インビボで酵素により合成されたもの、インビトロで酵素により合成されたもの、あるいは非酵素的に合成されたものでもよい。
【0019】
対象とする1つまたは複数の核酸を含有する試料は、生物からのゲノムDNA、そのRNA転写物、またはそのRNA転写物から調製されるcDNAを含み得る。対象とする1つまたは複数の核酸を含有する試料はさらに、生物からのゲノム外のDNA、そのRNA転写物、またはそのRNA転写物から調製されるcDNAを含み得る。さらに、対象とする1つまたは複数の核酸は、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)により合成され得る。
【0020】
対象とする核酸は、デオキシイノシンまたは7−デアザ−2−デオキシグアノシンなどの天然にないヌクレオチド類似体を含み得る。これらの類似体は、DNA二本鎖を不安定にし、鎖を完全に分離することなく、二本鎖試料においてプライマーのアニーリングおよび伸長反応が起こることを可能にし得る。
【0021】
対象とする核酸は、組込まれていない試薬および/またはプライマーからの対象とする核酸のアフィニティ分離を可能にする1つまたは複数の部分を含み得る。たとえば、対象とする核酸はビオチンを含むことができ、それは、固体支持体へ付着されたアビジン族化合物へのビオチンの結合を介して、組込まれていない試薬および/またはプライマーからの対象とする核酸のアフィニティ分離を可能にする。対象とする核酸の配列は、固体支持体に付着された核酸中に存在する相補的配列への塩基対合を介して、組込まれていない試薬および/またはプライマーからの対象とする核酸のアフィニティ分離を可能にする、DNA配列またはRNA配列を含み得る。対象とする核酸は検出可能なマーカーで標識することができ、この検出可能マーカーは、試薬に存在する検出可能なマーカーあるいはプライマーに付着された検出可能マーカーと異なるものとすることができる。
【0022】
本発明に関し、「正常なヌクレオチド」または「正常な塩基」という用語は、野生型塩基または既知の標準的ヌクレオチド塩基を意味し、それに対して、当該塩基部位における突然変異を同定することができる。「標準的ヌクレオチド塩基」は、任意の既知の塩基を含むものであり、それは、野生型の塩基を含んでもよいし、その塩基が既知でありその変異体を知り得る場合には、既知の突然変異塩基を含んでもよい。したがって、正常な塩基は、たとえば既知の野生型塩基であり得、それに対して該当する位置での突然変異を調べることができる。一方、既知の塩基は、既知の突然変異体であり得、それに対して、該当する位置での野生型塩基の存在を調べることができる。あるいは、既知の正常な塩基は、既知の突然変異体であり得、それに対して、他の突然変異体塩基を調べることができる。このように本発明の方法は、該当する部位において任意の他の塩基変異体が存在するかどうかを決定するのに用いることができる任意の既知の配列に適用することができる。
【0023】
ここで使用する「プライマー」または「オリゴヌクレオチドプライマー」という用語は、たとえばヌクレオチドおよびDNAポリメラーゼなどの酵素、ならびに適当な温度およびpHなどのさまざまな要因の存在下で、核酸(テンプレート)鎖に相補的なプライマー伸長物の合成を可能にする条件下におかれたとき、合成の開始点として作用し得るオリゴヌクレオチドを指す。
【0024】
一方、用語「プライマー」は、任意の材料から得られる任意の核酸フラグメントを含む。たとえばプライマーは、ゲノムDNA、cDNAまたはPCRにより得られたDNAのようなより大きな核酸フラグメントを断片化することにより調製することができる。プライマーの性質は、プライマーを得る方法、たとえば、それが、天然由来の核酸あるいは合成された核酸を断片化することによるものなのか、あるいは核酸プライマー自体を合成することによるものなのかによって、限定されるものではない。またプライマーは、オリゴデオキシリボヌクレオチド、オリゴデオキシリボヌクレオチド類の共重合体、オリゴリボヌクレオチド、リボヌクレオチド類の共重合体、またはデオキシリボヌクレオチドとリボヌクレオチドの共重合体とすることができる。プライマーは、天然のものでもよいし合成のものでもよい。オリゴヌクレオチドプライマーは、インビボでの酵素による合成、インビトロでの酵素による合成、あるいはインビトロでの酵素によらない合成のいずれでも合成することができる。プライマーは、検出可能なマーカーで標識することができ、この検出可能なマーカーは、試薬に存在するかあるいは対象とする核酸に付着されるいずれの検出可能マーカーとも異なり得る。さらに、プライマーは、同定すべきヌクレオチド塩基の上流に隣接した対象とする特定の位置にあるフランキング配列に対応する配列を有している必要がある。
【0025】
また、プライマーは、対象とする核酸に存在するヌクレオチドと、ハイブリダイゼーションまたはアニーリングできる必要がある。必要なハイブリダイゼーションを達成する方策の1つは、テンプレート依存性プライマーを、既知の塩基配列に対し実質的に相補的または完全に相補的にすることである。
【0026】
オリゴヌクレオチドプライマーは、組込まれていない試薬および/または対象とする核酸からのプライマーのアフィニティ分離のため、固体支持体に当該プライマーを結合させる1つまたは複数の部分を含み得る。そのようなアフィニティ部分は、限定されることなく、たとえば、ジギトニン、磁気ビーズ、リガンド類、たとえば抗体を含むタンパク質リガンド類を含む。好ましくは当該部分はビオチンである。ビオチンを用いる場合、ビオチンを含むプライマーは、固体支持体に付着されたストレプトアビジンへのビオチンの結合を介して、組込まれていない試薬および/または対象とする核酸からのプライマーのアフィニティ分離を可能にする。オリゴヌクレオチドプライマーの配列は、固体支持体に付着された核酸中に存在する相補的配列への塩基対合を介して、組込まれていない試薬および/または対象とする核酸からの当該プライマーのアフィニティ分離を可能にするDNA配列を含み得る。
【0027】
ここで使用する「プライマー伸長反応」という用語は、テンプレート依存性の核酸合成反応が行なわれる反応状態を指す。テンプレート依存性のプライマー伸長反応を起こすための条件は、部分的に、適当なテンプレート依存性酵素を存在させることにより作り出すことができる。適当なテンプレート依存性酵素にはDNAポリメラーゼがある。DNAポリメラーゼには、いくつかの種類のものが有り得る。しかし、DNAポリメラーゼは、プライマー依存性でありかつテンプレート依存性でなければならない。たとえば、大腸菌DNAポリメラーゼIまたはその「クレノウフラグメント」、T4DNAポリメラーゼ、T7DNAポリメラーゼ(シークエナーゼ)、サーマス・アクアチカス(T. aquaticus) DNAポリメラーゼ、あるいはレトロウイルス逆転写酵素を使用することができる。T3RNAポリメラーゼまたはT7RNAポリメラーゼなどのRNAポリメラーゼ類も、いくつかのプロトコルで使用できる。ポリメラーゼに応じて、異なった条件を使用する必要があり、また、ハイブリダイゼーションおよび伸長反応のために異なった温度範囲が必要となり得る。
【0028】
ここで使用する「プライマー伸長鎖」という用語は、プライマーが添加された後、二本鎖においてテンプレートに対向して形成される鎖を含む。好ましくは、プライマーの伸長は、プライマー伸長鎖へのターミネーターの組込みによって停止される。
【0029】
ここで使用する「テンプレート」という用語は、二本鎖DNA、一本鎖DNAおよびRNA、あるいはその任意の修飾物を含む核酸を指し、任意の長さまたは配列であり得る。
【0030】
ここで使用する「ターミネーター」または「チェーンターミネーター」という用語は、テンプレート鎖に対向するプライマー伸長鎖に組込まれたとき、効果的にプライマー伸長反応を終わらせる、A、G、C、TもしくはU、またはその類似体などの核酸塩基を指す。好ましくは、ターミネーターはジデオキシヌクレオチドである。また好ましくは、ターミネーターは、非ターミネーター上の標識と区別できるように、標識されないかまたは標識される。ここで、「ターミネーター」または「チェーンターミネーター」という用語が単数形で使用されるとき、それは、ヌクレオチド一分子を使用することを意味するものではない。むしろ「ターミネーター」という用語の単数形は、アッセイに用いられるヌクレオチド、核酸塩基あるいは核酸類似体の種類を表している。たとえば、ターミネーターがddAであるとき、単数形のddAは集合名詞であり、ddAのたった一分子を指しているのではない。一方、「ターミネーター」は、特定の種類のヌクレオチドが存在しないことでもあり得る。その場合、プライマー伸長は、該当する位置に特定のヌクレオチドがないことによって停止される。たとえば、テンプレート鎖上の「C」に対向する位置でプライマー伸長反応を停止させたい場合、非終結塩基であるA、TおよびCをプライマー伸長反応混合物に含有させる一方、「G」(「C」の相補塩基)を含有させないようにすることができる。このようにすれば、相補的塩基が存在しないことにより、プライマー伸長反応を停止させることができ、たとえばジデオキシターミネーターヌクレオチドを添加する場合と同様の結果を得ることができる。
【0031】
ここで使用される「非ターミネーター」または「非チェーンターミネーター」という用語は、プライマー伸長鎖に組込まれたときに伸長反応を終わらせないヌクレオチド塩基をいう。好ましくは、プライマー伸長反応における少なくとも1つの非ターミネーターが標識される。ここで、「非ターミネーター」または「非チェーンターミネーター」という用語を単数形でいうとき、それは、ヌクレオチド一分子を使用することを意味するものではない。むしろ「非ターミネーター」という用語の単数形は、アッセイに用いられるヌクレオチド、核酸塩基あるいは核酸類似体の種類を表している。たとえば、ターミネーターがGであるとき、単数形のGは集合名詞であり、Gのたった一分子を指しているのではない。
【0032】
ここで使用する「突然変異体」または「突然変異」という用語は、野生型の塩基または正常な塩基と異なる、テンプレート鎖上の任意の塩基を示している。本発明の方法を使用して検出され得る突然変異は、アニーリングされたプライマーのすぐ3′側の塩基に直接対向するテンプレート上の塩基に変異がある場合、単一塩基の突然変異、挿入変異、欠失変異または遺伝子の転座を含むあらゆるタイプの突然変異であり得る。
【0033】
ここで使用する「標識」という用語は、検出可能なシグナルを与えるため、ターミネーターヌクレオチドまたは非ターミネーターヌクレオチドに結合される任意の分子を指す。標識は、放射性のもの、化学蛍光性のもの、抗体などのタンパク質リガンドとすることができ、もし蛍光基が使用されるのであれば、非ターミネーターヌクレオチド塩基の各タイプについて異なった蛍光基を使用してもよい。これらの蛍光性標識は、分光測定によって識別可能な発光スペクトルを有する。
【0034】
一方、プライマー伸長物へのヌクレオチド塩基の組込みのレベルは、米国特許明細書第5,885,775号に例示される質量分析法によっても測定することができる。同公報に記載された内容はすべて本明細書中に引用により援用する。
【0035】
ここで使用する「高ストリンジェンシーのハイブリダイゼーション条件」という用語は、核酸のハイブリダイゼーション条件を指し、限定されるものではないが、たとえば42℃で0.1×SSCの洗浄条件などがある。ハイブリダイゼーション条件は一般的な分子生物学のプロトコル書に見ることができ、たとえば、Ausubel et al. Current Protocols in Molecular Biology, Greene and Wiley, Pub.(1994)に記載されている。同書籍の内容すべてをここに引用により援用する。
【0036】
ここで使用する「薄層クロマトグラフィ(TLC)」は、セルロース材料をベースとする紙媒体において行なうことができるが、それに限定されることなく、複数種の分子を細かく分離し均一な層を形成させることのできる任意の物質で調製することができる。そのような材料は、シリカゲル、酸化アルミニウム、ケイソウ土またはケイ酸マグネシウムなどの無機物質を含むがこれらに限定されるものではない。TLCのための有機物質には、セルロース、ポリアミドまたはポリエチレン粉末があるがこれらに限定されるものではない。薄層クロマトグラフィ法は、化学プロトコル書に一般的に記述されており、たとえば、Freeman and Co.出版のFreifelder, Physical Biochemistry-Applications to Biochemistry and Molecular Biology, second ed.(1982)、特にクロマトグラフィの技法について述べる第8章、とりわけ、薄層クロマトグラフィについて述べる第229頁から232頁に記載されている。同書籍の内容すべてをここに引用により援用する。
【0037】
対象とする核酸を同定および/または定量するための方法において、伸長反応の後、適当な変性条件を使用し、対象とする核酸からプライマー伸長鎖を分離することができる。この変性条件は、熱、アルカリ、ホルムアミド、尿素、グリオキサール、酵素、およびそれらの組合わせを含み得る。変性条件には、2.0NのNaOHによる処理を使用してもよい。
【0038】
当業者には明らかなように、ターミネーターを非ターミネーターと異なる標識で標識することができ、それを、プライマー伸長鎖におけるターミネーターと非ターミネーターの組込みを区別するのに用いることができる。ターミネーターの例には、特定の種類のヌクレオチドが存在しないことも含まれる。そのようなターミネーターも一例であり、それにより特許請求の範囲が限定されるものではない。ターミネーター上の標識が非ターミネーター上の標識と異なる限り、示差的に標識されたあるいは示差的に標識されていないターミネーターも本発明に含まれる。
【0039】
当業者には明らかなように、テンプレートの配列の少なくとも一部が既知であれば、テンプレート鎖に結合するプライマーを設計することができ、そして、そのようなプライマーをテンプレート鎖に結合させることができる。また当業者に明らかなように、本発明の方法は、1またはそれ以上のアッセイチューブにおいて、数種類のプライマーを用いて行うことができる。
【0040】
本発明の方法の特徴は、非ターミネーターが均一に標識されていれば、強いシグナルを発生させることができる点にある。というのも、プライマー伸長鎖にいくつかの標識された非ターミネーターが組込まれ、それにより加成的なシグナル効果が得られるからである。種々のターミネーターまたは非ターミネーターに特異的な種々の標識を使用してシグナルを検出すれば、精度が向上する。
【0041】
また、本発明により、必要に応じて定量的にあるいは非定量的に試料中の標的核酸の有無を迅速かつ正確に測定するためのキットおよび試薬が提供される。当該キットの各構成要素は、該キットに含まれる適当な容器に、それぞれ収容することができる。個々の容器には、その内容物を明らかにするようにラベルをつけることができる。さらに、個々に収容される構成要素は、必要なすべての構成要素を収容することができるより大きな容器に入れてもよい。また、当該キットの使用方法を示す説明をキットに付属させることができる。そのような説明は、説明書として入れてもよいし、キット自体に付与してもよい。
【0042】
以下の例は、本発明の例示として提供されるものであり本発明を限定するものではない。
【0043】

全RNAをラットの脳からRNAzolB(Tels-tel, TX)法により抽出した。全RNAの濃度をOD260nmの吸光度により測定した。全RNAをRNアーゼフリーのジエチルピロカーボネート(DEPC)で処理された水で希釈した。表2に示すように異なる量のRNAを含む希釈したRNA溶液5μlを各チューブに入れ、次いで、1μlの合成オリゴヌクレオチドプライマー5'-GTGGGAACCGTGTCA-3'(SEQ ID No.1)を混合した。このプライマーは、ラットの脳の特定のcDNA(非公開データ)と対合する配列である。このRNA−プライマー混合物を70℃で3分間加熱し、そして氷上で3分間インキュベートした。チューブをすばやくスピナーにかけた後、最終濃度が20mMのトリス−HCl緩衝液(pH7.5)、15単位のRNアーゼ阻害剤、0.5mMのdATP、dGTP、1μlのdCTPα32Pおよび100単位のMMVL逆転写酵素を含む14μlの反応混合物を添加して、プライマー伸長反応を開始させた。この反応を37℃で20分間行った後、100℃で2分間反応チューブを加熱することにより反応を停止させた。1μlの反応混合物を薄層クロマトグラフィー(TRIM USA, メリーランド)にかけ、遊離のdCTPα32Pを分離した。次いで、標識されたプライマーの放射能をシンチレーションカウンター(Beckman LS 5000)により計測した。その結果を表2に示す。
【0044】
上述の工程はすべて、すでに自動化されているかまたは自動化できる、化学反応、操作およびプロトコルを含む。したがって、本発明の好ましい実施の態様を、適当にプログラムされた自動化装置のワークステーション操作に組入れることで、生物試料から得られる核酸中の特定のヌクレオチド配列または配列の違いの検出に応じて、実質的にあらゆる診断法について顕著にコストを節約でき、生産性を高めることができる。
【0045】
なお、本明細書中で引用するすべての文献の内容は、そっくりそのまま、本明細書による開示とする。
【0046】
【表1】
Figure 0003789317
【0047】
【表2】
Figure 0003789317
【0048】
【配列表】
Figure 0003789317
Figure 0003789317
Figure 0003789317
Figure 0003789317
Figure 0003789317

【図面の簡単な説明】
【図1】 特定のDNA配列を検出かつ定量するための複数プライマー伸長反応を示す模式図である。
【図2】 RNAを検出かつ定量するための複数プライマー伸長法を使用するための模式図である。

Claims (37)

  1. 試料中の標的核酸を検出または定量するための方法であって、
    (a)標的核酸の所定の位置に特異的に対合する少なくとも1種のプライマーを準備する工程と
    (b)(a)からの少なくとも1種のプライマーを標的核酸とアニーリングさせて、標的核酸の所定の位置でプライマー−核酸二本鎖を得る工程と
    (c)非ターミネーターヌクレオチド混合物を、(b)からのプライマー−核酸二本鎖と混合する工程であって、A、T、GまたはCから選ばれる非ターミネーターヌクレオチドの少なくとも1種が前記非ターミネーターヌクレオチド混合物から除かれており、前記非ターミネーターヌクレオチド混合物から除かれていない少なくとも1種の非ターミネーターヌクレオチドが検出可能なマーカーで標識されている、前記混合する工程と、
    (d)適当な緩衝液中で酵素または化学反応により等長プライマー伸長を行うことにより、等長プライマー伸長産物を得る工程であって、前記プライマー伸長は(c)の前記除かれた非ターミネーターヌクレオチドに相補的な標的核酸ヌクレオチドの位置で停止する、前記等長プライマー伸長産物を得る工程と、および
    (e)前記等長プライマー伸長産物の標的シグナルの量を検出または定量する工程と
    を含む、方法。
  2. プライマーが、核酸プライマー、オリゴデオキシリボヌクレオチド、オリゴリボヌクレオチド、またはデオキシリボ核酸とリボ核酸の共重合体である、請求項1に記載の方法。
  3. 対象とする核酸が、デオキシリボ核酸、リボ核酸、またはデオキシリボ核酸とリボ核酸の共重合体である、請求項1または2に記載の方法。
  4. 非ターミネーターヌクレオチドが、デオキシリボヌクレオチドまたはリボヌクレオチドである、請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法。
  5. 前記ターミネーターヌクレオチドがジデオキシリボヌクレオチドである、請求項1〜4のいずれか1項に記載の方法。
  6. 前記非ターミネーターヌクレオチド混合物が、
    (a) dATP dCTP dGTP
    (b) dATP dCTP dTTP もしくは dUTP
    (c) dATP dGTP dTTP もしくは dUTP ,または
    (d) dCTP dGTP dTTP もしくは dUTP
    である、請求項1〜5のいずれか1項に記載の方法。
  7. 前記検出可能なマーカーは、酵素、タンパク質の部分、放射性同位体、蛍光性の部分、または化学基からなる、請求項1〜6のいずれか1項に記載の方法
  8. 前記プライマー伸長産物は、テンプレート依存性酵素を用いて得られる、請求項1〜7のいずれか1項に記載の方法
  9. テンプレート依存性の酵素は、DNAポリメラーゼ、RNAポリメラーゼ、または逆転写酵素である、請求項8に記載の方法
  10. テンプレート依存性の酵素は、大腸菌DNAポリメラーゼI、そのクレノウフラグメント、T4DNAポリメラーゼ、T7DNAポリメラーゼ、好熱菌のDNAポリメラーゼ、レトロウイルスの逆転写酵素、またはそれらの組み合わせである、請求項9に記載の方法。
  11. 標的核酸は、インビボまたはインビトロで酵素により合成されたものであるか、酵素によらずに合成されたものである、請求項1〜10のいずれか1項に記載の方法
  12. 標的核酸は、ポリメラーゼ連鎖反応により合成されたものである、請求項1〜11のいずれか1項に記載の方法
  13. 標的核酸は、天然由来でないヌクレオチド類似体を含む、請求項1〜12のいずれか1項に記載の方法
  14. 天然由来でないヌクレオチド類似体は、デオキシイノシンまたは7−デアザ−2’−デオキシグアノシンを含む、請求項1〜13のいずれか1項に記載の方法
  15. 標的核酸は、生物からのゲノムDNA、そのRNA転写物、またはそのRNA転写物から調製されたcDNAを含む、請求項1〜14のいずれか1項に記載の方法
  16. 生物は、植物、微生物、細菌、またはウイルスである、請求項15に記載の方法
  17. 生物は、脊椎動物または無脊椎動物である、請求項15に記載の方法
  18. 生物は哺乳動物である、請求項15に記載の方法
  19. 生物はヒトである、請求項18に記載の方法
  20. 標的核酸について増幅工程を行う、請求項1〜19のいずれか1項に記載の方法
  21. 増幅工程は、クローニング、転写、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)、リガーゼ連鎖反応(LCR)、鎖置換増幅( strand displacement amplification )(SDA)、またはループ媒介等温増幅( loop mediated isothermal amplification )(LAMP)を含む、請求項20に記載の方法
  22. プライマーは、組込まれなかった試薬および/または対象とする核酸から該プライマーをアフィニティ分離することを可能にする1つまたは複数の部分を有する、請求項1〜21のいずれか1項に記載の方法
  23. プライマーは、固体支持体へのプライマーの固定化を可能にし、固定化されたプライマー配列の提供を可能にする1つまたは複数の部分を有する、請求項1〜22のいずれか1項に記載の方法
  24. 当該部分は、ビオチンまたはジギトニンを含む特定の化学基からなる、請求項22または23に記載の方法
  25. 当該部分は、固体支持体中に存在する相補的配列への塩基対合を介して該固体支持体に当該プライマーを結合させることができるDNA配列またはRNA配列からなる、請求項22または23に記載の方法
  26. プライマーは、固定化されたプライマーの配列を提供させるように固体支持体上で直接合成されたものである、請求項1〜25のいずれか1項に記載の方法
  27. 当該合成は、酵素による方法、化学的方法、または物理的方法によりなされている、請求項26に記載の方法
  28. プライマーは、固定化された等長プライマーの伸長産物を提供させるように固体支持体上に固定化されている、請求項1〜27のいずれか1項に記載の方法
  29. プライマーは、可逆的に固体支持体上に固定化されている、請求項1〜28のいずれか1項に記載の方法
  30. プライマーは、化学的方法、酵素による方法、または物理的方法によって固体支持体から切り離すことができる、請求項29に記載の方法
  31. 標的核酸は、固定化された等長プライマー伸長産物を提供させるように固体支持体上に固定化されている、請求項1〜30のいずれかに記載の方法
  32. 標的核酸は、可逆的に固体支持体上に固定されている、請求項1〜31のいずれか1項に記載の方法
  33. 標的核酸は、化学的方法、酵素による方法、または物理的方法によって固体支持体から切り離すことができる、請求項32に記載の方法
  34. 固定化は、光によって開裂させることができる結合を介してなされている、請求項28、29、31または32に記載の方法
  35. 固体支持体は、ビーズ、平坦な表面、チップ、キャピラリー、ピンまたはウエハからなる群より選ばれる、請求項23、25、26、28、29、31または32に記載の方法
  36. 固体支持体に予め固定化された相補的な捕獲用核酸分子と、標的核酸配列とは異なる核酸分子の部分との間で起こるハイブリダイゼーションによって、固定化がなされる、請求項28、29、31または32に記載の方法
  37. 固体支持体と、標的核酸配列とは異なる核酸分子との間での直接的な結合を介して、固定化がなされる、請求項28、29、31または32に記載の方法
JP2001166477A 2000-06-08 2001-06-01 特定の核酸を検出定量するための等長プライマー伸長法およびキット Expired - Fee Related JP3789317B2 (ja)

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US20998700P 2000-06-08 2000-06-08
US09/862,417 US6824980B2 (en) 2000-06-08 2001-05-23 Isometric primer extension method and kit for detection and quantification of specific nucleic acid
US09/862417 2001-05-23
US60/209987 2001-05-23

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002027993A JP2002027993A (ja) 2002-01-29
JP3789317B2 true JP3789317B2 (ja) 2006-06-21

Family

ID=26904703

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001166477A Expired - Fee Related JP3789317B2 (ja) 2000-06-08 2001-06-01 特定の核酸を検出定量するための等長プライマー伸長法およびキット

Country Status (10)

Country Link
US (2) US6824980B2 (ja)
EP (1) EP1162278B1 (ja)
JP (1) JP3789317B2 (ja)
KR (1) KR20010111020A (ja)
CN (2) CN1277934C (ja)
CA (1) CA2349810C (ja)
DE (1) DE60138242D1 (ja)
HK (1) HK1040769B (ja)
RU (1) RU2265058C2 (ja)
SG (1) SG153624A1 (ja)

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001245698A (ja) * 1999-11-22 2001-09-11 Xiao Bing Wang 核酸検出法
WO2004072294A2 (en) * 2003-02-12 2004-08-26 Genizon Svenska Ab Methods and means for nucleic acid sequencing
CA2609328A1 (en) * 2005-05-26 2006-11-30 The Trustees Of Boston University Quantification of nucleic acids and proteins using oligonucleotide mass tags
US20070026430A1 (en) * 2005-06-30 2007-02-01 Applera Corporation Proximity probing of target proteins comprising restriction and/or extension
US8012685B2 (en) * 2006-08-01 2011-09-06 Applied Biosystems, Llc Detection of analytes and nucleic acids
WO2009123494A1 (ru) * 2008-04-01 2009-10-08 Drygin Yury Fedorovich Способ одновременного обнаружения множества рнк последовательностей в биологическом образце
EP3130681B1 (en) * 2015-08-13 2019-11-13 Centrillion Technology Holdings Corporation Methods for synchronizing nucleic acid molecules
EP3692049A4 (en) * 2017-10-04 2021-06-23 Centrillion Technology Holdings Corporation METHOD AND SYSTEM FOR ENZYMATIC SYNTHESIS OF OLIGONUCLEOTIDES
JP2022512058A (ja) * 2018-12-21 2022-02-02 イルミナ インコーポレイテッド ヌクレアーゼを利用したrna枯渇
US20220154180A1 (en) * 2019-03-13 2022-05-19 Toyobo Co., Ltd. Production and amplification of nucleic acids
KR20220035376A (ko) * 2019-06-18 2022-03-22 매머드 바이오사이언시즈 인크. 핵산 검출을 위한 분석 및 방법
RU2748540C1 (ru) * 2021-02-08 2021-05-26 Автономная некоммерческая образовательная организация высшего образования "Сколковский институт науки и технологий" Способ детектирования вируса SARS-CoV-2 методом масс-спектрометрии

Family Cites Families (27)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4948882A (en) * 1983-02-22 1990-08-14 Syngene, Inc. Single-stranded labelled oligonucleotides, reactive monomers and methods of synthesis
US4965188A (en) 1986-08-22 1990-10-23 Cetus Corporation Process for amplifying, detecting, and/or cloning nucleic acid sequences using a thermostable enzyme
GB8805692D0 (en) 1988-03-10 1988-04-07 Ici Plc Method of detecting nucleotide sequences
US5179198A (en) * 1988-07-11 1993-01-12 Hidechika Okada Glycoprotein and gene coding therefor
US6013431A (en) 1990-02-16 2000-01-11 Molecular Tool, Inc. Method for determining specific nucleotide variations by primer extension in the presence of mixture of labeled nucleotides and terminators
US5846710A (en) * 1990-11-02 1998-12-08 St. Louis University Method for the detection of genetic diseases and gene sequence variations by single nucleotide primer extension
IE66125B1 (en) 1991-01-31 1995-12-13 Zeneca Ltd Detection method for variant nucleotides
US5888819A (en) 1991-03-05 1999-03-30 Molecular Tool, Inc. Method for determining nucleotide identity through primer extension
WO1993014217A1 (en) * 1992-01-10 1993-07-22 Life Technologies, Inc. Use of predetermined nucleotides having altered base pairing characteristics in the amplification of nucleic acid molecules
US5650277A (en) * 1992-07-02 1997-07-22 Diagenetics Ltd. Method of determining the presence and quantifying the number of di- and trinucleotide repeats
US5710028A (en) 1992-07-02 1998-01-20 Eyal; Nurit Method of quick screening and identification of specific DNA sequences by single nucleotide primer extension and kits therefor
US6007987A (en) * 1993-08-23 1999-12-28 The Trustees Of Boston University Positional sequencing by hybridization
EP0765401B1 (en) 1993-11-17 2001-02-21 Amersham Pharmacia Biotech UK Limited Primer extension mass spectroscopy nucleic acid sequencing method
EP0663447B1 (en) 1993-12-28 2003-07-09 Eiken Chemical Co., Ltd. Method of detecting a specific polynucleotide
AU5296496A (en) 1995-03-24 1996-10-16 Mitokor Mutation detection by differential primer extension of mutant and wildtype target sequences
US5830655A (en) * 1995-05-22 1998-11-03 Sri International Oligonucleotide sizing using cleavable primers
US5700642A (en) * 1995-05-22 1997-12-23 Sri International Oligonucleotide sizing using immobilized cleavable primers
US5965363A (en) * 1996-09-19 1999-10-12 Genetrace Systems Inc. Methods of preparing nucleic acids for mass spectrometric analysis
US5885775A (en) * 1996-10-04 1999-03-23 Perseptive Biosystems, Inc. Methods for determining sequences information in polynucleotides using mass spectrometry
DE19782095T1 (de) * 1996-11-06 2000-03-23 Sequenom Inc DNA-Diagnose auf der Basis von Massenspektrometrie
US5888778A (en) 1997-06-16 1999-03-30 Exact Laboratories, Inc. High-throughput screening method for identification of genetic mutations or disease-causing microorganisms using segmented primers
US5994079A (en) * 1998-02-06 1999-11-30 Digene Corporation Direct detection of RNA mediated by reverse transcriptase lacking RNAse H function
US6723564B2 (en) 1998-05-07 2004-04-20 Sequenom, Inc. IR MALDI mass spectrometry of nucleic acids using liquid matrices
US6221592B1 (en) * 1998-10-20 2001-04-24 Wisconsin Alumi Research Foundation Computer-based methods and systems for sequencing of individual nucleic acid molecules
US6156178A (en) * 1999-07-13 2000-12-05 Molecular Dynamics, Inc. Increased throughput analysis of small compounds using multiple temporally spaced injections
JP2001245698A (ja) * 1999-11-22 2001-09-11 Xiao Bing Wang 核酸検出法
US7582420B2 (en) * 2001-07-12 2009-09-01 Illumina, Inc. Multiplex nucleic acid reactions

Also Published As

Publication number Publication date
KR20010111020A (ko) 2001-12-15
EP1162278A2 (en) 2001-12-12
CA2349810C (en) 2010-10-26
HK1040769A1 (en) 2002-06-21
RU2265058C2 (ru) 2005-11-27
US6824980B2 (en) 2004-11-30
DE60138242D1 (de) 2009-05-20
US20040137497A1 (en) 2004-07-15
SG153624A1 (en) 2009-07-29
CN1537955A (zh) 2004-10-20
CN1333465A (zh) 2002-01-30
CN1277934C (zh) 2006-10-04
EP1162278A3 (en) 2004-04-14
HK1040769B (zh) 2005-08-12
RU2001115828A (ru) 2004-01-27
CA2349810A1 (en) 2001-12-08
JP2002027993A (ja) 2002-01-29
CN1198145C (zh) 2005-04-20
US20030148525A1 (en) 2003-08-07
EP1162278B1 (en) 2009-04-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6004744A (en) Method for determining nucleotide identity through extension of immobilized primer
US6238866B1 (en) Detector for nucleic acid typing and methods of using the same
KR102592367B1 (ko) 게놈 및 치료학적 적용을 위한 핵산 분자의 클론 복제 및 증폭을 위한 시스템 및 방법
US20060141503A1 (en) Detection of sequence variation of nucleic acid by shifted termination analysis
JP3789317B2 (ja) 特定の核酸を検出定量するための等長プライマー伸長法およびキット
US11898202B2 (en) Methods for accurate parallel quantification of nucleic acids in dilute or non-purified samples
EP4060050B1 (en) Highly sensitive methods for accurate parallel quantification of nucleic acids
JP2002521036A (ja) 多数のオリゴマーの結紮によるポリヌクレオチドの合成法
TW202129008A (zh) 檢測異檸檬酸脫氫酶突變的套組及方法
RU2200762C2 (ru) Способ детекции варианта последовательности нуклеиновой кислоты с помощью анализа терминации со сдвигом
US11970736B2 (en) Methods for accurate parallel detection and quantification of nucleic acids
US20240068022A1 (en) Methods for accurate parallel detection and quantification of nucleic acids
US20240068010A1 (en) Highly sensitive methods for accurate parallel quantification of variant nucleic acids
EP1679381A1 (en) Isometric primers extension method and kit for detection and quantification of specific nucleic acid
TW202411430A (zh) 準確地平行檢測和定量核酸的方法

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050823

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051122

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060307

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060328

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090407

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100407

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110407

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130407

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140407

Year of fee payment: 8

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees