JP3787916B2 - 印刷装置のインク量調整装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、CTP(Computer To Plate)技術を用いた印刷装置においてインク量を調整するインク量調整装置に関し、特にインク量の調整を自動化する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より広く用いられている印刷装置では、版下原稿を焼き付けるフィルムを用いて印刷が行われる。
即ち、まず、写真、文字版を組み合わせた版下原稿を作成し、版下原稿をフィルムに焼き付け、フィルムに焼き付けた版下原稿を、さらに転写プレートである例えばアルミ板で形成されたPS版に焼き付ける。そして、かかるPS版を印刷機ドラムに巻き付けてインクをPS版に供給し、印刷機ドラムを回転させるとPS版の画像データが紙面に転写される。
【0003】
近年、かかる印刷技術に代わって、コンピュータ上で作成されたデジタル画像データをPS版にレーザ露光することにより、前記フィルムを用いずに直接PS版を作成するCTP技術が注目されつつある。かかるCTP技術を用いた印刷装置では、前記フィルムを用いないため、フィルムの処理工程を省くことができる。
【0004】
いずれの印刷装置にしても、PS版には、網点と呼ばれるドットの集合体が形成される。
このPS版を用いて印刷する場合、インクを網点に付着させる方式のものと付着させない方式のものとがあるが、前者の場合、適量のインクがPS版に供給されると、インクは網点にだけ付着し、網点ではない位置に供給されたインクは流れてしまい、紙面に写真、文字等が転写される。
【0005】
一方、インク量が少ないと網点が密になった領域ではインク量が不足し、インク量が多いと網点が密となった領域では、インクが余剰となり、このインクが非網点領域にも付着するため、印刷の仕上がりが悪くなってしまう。
このため、紙面に印刷するときは、網点量に応じてインク量を調節する必要がある。
【0006】
従来、このインク量の調節は、PS版を印刷機ドラムにセットする前に、熟練技術者の勘により行われていたが、かかるインク量の調整作業を人手で行った場合、特に初心者には定量的な作業が行いづらく、作業の効率低下を招くことになる。
そこで、デミアと呼ばれる網点量計測器を用いてインク量の調節を行う方法がある。
【0007】
この網点量計測器は露光済みのPS版上の網点の量を計測するものであり、計測後、PS版を印刷機ドラムにセットし、計測された網点量に基づいてインク量の調節が行われる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この網点量計測機を用いた場合、PS版を印刷機ドラムに取り外した状態で網点を計測するため、露光されたPS版を人手によって搬送しなければならず、手間もかかるし、コストも高くなる。
一方、前述のCTP技術を用いた印刷装置では、コンピュータ上でデジタルデータの処理が行われているため、このデジタルデータを活用すれば、網点量計測器を用いる必要がなくなり、印刷工程を自動化することも可能となる。
【0009】
本発明はこのような従来の課題に鑑みてなされたもので、CTP技術を用いた印刷装置であって、インク量の調整を自動化できるような印刷装置のインク量調整装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
このため、請求項1の発明にかかる装置は、図1に示すように、印刷用紙に印刷する画像データとしてページ記述言語で記述されたページ記述言語データをラスタ展開して網点データに変換するデータ変換手段と、該データ変換手段により変換された網点データを、印刷用紙に転写する転写プレートに直接書き込む書き込み手段と、該転写プレートにインクを供給して印刷用紙を送りつつ紙面への印刷を行う印刷手段と、を備えた印刷装置のインク量調整装置において、前記ページ記述言語データを網点データに変換することなく図形として捉えて解析することにより、前記転写プレートに供給するインクの量を算出するインク量算出手段と、該インク量算出手段により算出されたインク量に基づいて当該インク量を制御するインク量制御手段と、を備えたものである。
【0011】
かかる構成によれば、データ変換手段によりページ記述言語で記述したページ記述言語データがラスタ展開されて網点データに変換される。変換された網点データは書き込み手段により直接転写プレートに書き込まれる。転写プレートには、印刷手段により、インクが供給されて紙面への印刷が行われる。一方、供給されるインクの量は、前記ページ記述言語データを網点データに変換することなく図形として捉えて解析するインク量算出手段により算出され、算出されたインク量に基づいてインク量制御手段により制御される。従って、転写プレートには、適量のインクが供給される。
【0014】
請求項2の発明にかかる装置では、インク量算出手段は、前記ページ記述言語データに対し、印刷用紙の送り方向と平行な方向に帯状の指定領域を設定し、インク量を指定領域毎に算出するように構成され、インク量制御手段は、インク量算出手段により算出されたインク量に基づいて指定領域毎にインク量を制御するように構成されている。
【0015】
かかる構成によれば、インク量算出手段により、印刷用紙の送り方向と平行な方向に帯状の指定領域が設定され、インク量が指定領域毎に算出される。そして、インク量制御手段により、算出されたインク量に基づいて、指定領域毎にインク量が制御される。
請求項3の発明にかかる装置では、前記印刷用紙の送り方向における転写プレートの転写位置を検出する位置検出手段を備える一方、前記インク量算出手段は、前記検出された転写プレートの転写位置におけるインク量を前記ページ記述言語データに基づいて算出するように構成され、前記インク量制御手段は、転写位置検出手段により検出された転写プレートの転写位置に、インク量算出手段により算出されたインク量分だけインクが供給されるようにインク量を制御するように構成されている。
【0016】
かかる構成によれば、印刷用紙の送り方向における転写プレートの転写位置は位置検出手段により検出され、検出された転写プレートの転写位置におけるインク量がインク量算出手段により算出される。そして、インク量制御手段によりインク量が制御されて、検出された転写プレートの転写位置に算出されたインク量分だけインクが供給される。従って、インク量は印刷用紙の送り方向においても制御される。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図2〜図12に基づいて説明する。
まず、第1の実施の形態について説明する。
本実施の形態を示す図2において、ダイレクト刷版式印刷装置は、フィルムを介さずにコンピュータ上で作成されたデジタル画像データを直接PS版にレーザ露光してデータを書き込む方式の印刷装置であり、書き込み手段としてのデジタルプレート作成機1と、印刷手段としての印刷機2と、コンピュータ3と、を備えて構成され、夫々は、イーサネット(Ethernet),SCSI 等を介したオンライン、又は光磁気ディスク、フロッピーディスク等の記録媒体4を介したオフラインで接続される。
【0018】
ドライブ5−1〜5−3は、夫々、オフラインでデータの入出力を行う場合に、記録媒体4とデジタルプレート作成機1、印刷機2、コンピュータ3との間でデータの入出力を行うためのドライブ装置である。
デジタルプレート作成機1は、レーザを備え、コンピュータ3で作成された網点データを直接PS版にレーザ露光するCTPと呼ばれるデジタル画像データのダイレクトプレート作成機である。
【0019】
印刷機2は、デジタルプレート作成機1によって露光されたPS版を用いて紙面への印刷を行うものである。
図3及び図4は、カラー印刷を行う場合の印刷機2を示す。これらの図に示すように、印刷機2には、C(シアン),M(マゼンタ),Y(イェロー),K(ブラック)の各色毎に印刷機ドラム11C,11M,11Y,11Kと、インク壺12C,12M,12Y,12Kと、が備えられている。
【0020】
PS版13C,13M,13Y,13K(以後、「PS版13」と総称する。)は、夫々、各色毎にこの印刷機ドラム11C,11M,11Y,11Kに巻き付けられる。
インク壺12C,12M,12Y,12K(以後、「インク壺12」と総称する。)は、夫々、各印刷機ドラム11C,11M,11Y,11K(以後、「印刷機ドラム11」と総称する。)の上に、印刷機ドラム11の回転軸に対して平行となるように、即ち、印刷機ドラム11の巾手方向(或いは印刷用紙6の送り方向と直角方向)に配置される。
【0021】
このインク壺12には、複数のインク流出口14−1〜14−nが備えられ、各インク流出口14−1〜14−nにはバルブ15−1〜15−n及びバルブ15−1〜15−nの開閉度を調節するモータ16−1〜16−nが設けられている。
モータ制御部17は、図5に示すように、オンライン受信、又は記録媒体4を介してオフライン受信によりインク量のデータを入力し、このデータに基づいて各モータ16−1〜16−nを制御する。
【0022】
コンピュータ3は、デジタル画像データの処理を行うと共に、デジタルプレート作成機1及び印刷機2のコントロールを行うものであり、図6に示すように、CPU21,ROM22,RAM23と共にラスタイメージプロセッサ24を備えている。
このラスタイメージプロセッサ24は、画像データとしてページ記述言語(Page description ranguage:以後、「PDL」と記す)で記述されたデータをラスタ展開して網点データに変換するプロセッサである。
【0023】
PDLとは、ポストスクリプト言語のように印刷用データ内に存在する文字、図形、画像に関する情報を記述する為のコンピュータ言語であり、その一例として、平面上に座標を定義し、文字、図形、写真等の版下原稿の画像データに対し、始点と終点の座標、線幅等を指定して線を引くといった機能を持っている。但し、本発明は、PDLとしてポストスクリプト言語に限定はされない。
【0024】
一方、PS版13等にレーザ露光するには、ドットの集合体である網点データを作成する必要があるので、ラスタイメージプロセッサ24は、PDLをビットマップイメージに変換するような処理を行う。
次に、図7のフローチャートに基づいて動作を説明する。
ステップ(図中では「S」と記してあり、以下同様とする)1では、文字、図形、写真等の版下原稿の画像データとしてPDLで記述されたPDLデータを入力する。
【0025】
ステップ2では、インク量の算出に用いるデータとしてPSデータ又は網点データを選択する。
PSデータ内の記述を網点量に換算したデータに基づいてインク量を算出するときは、ステップ5に進み、網点データに基づいてインク量を算出するときは、ステップ3に進む。
【0026】
ステップ3では、PDLで記述された画像データをラスタイメージプロセッサ24に出力する。
PSデータはラスタイメージプロセッサ24内でラスタ展開されてビットマップイメージに変換される。
ステップ4では、変換されたビットマップイメージである網点データをラスタイメージプロセッサ24から入力する。
【0027】
ステップ5では、このラスタイメージプロセッサ24のデータを用いてインク量を算出するため、統計的特徴解析方法又は幾何学的特徴解析方法を選択する。
統計的特徴解析方法とは、網点データの網点量を統計的に解析してインク量の調整指標を算出する方法であり、幾何学的特徴解析方法とは、PSデータ又は網点データを図形として捉えて解析してインク量の調整指標を算出する方法である。
【0028】
例えば、濃淡のある画像データについては統計的特徴解析方法を用い、濃淡のない比較的均一な濃度の画像データについては幾何学的特徴解析方法を用いるといった使い方をすることができる。
但し、これに限られるものではなく、濃淡のある画像データであっても例えば閾値を設定して幾何学的特徴解析方法を用いることもできるし、均一な濃度の画像データについても統計的特徴解析方法を用いることもできる。
【0029】
統計的特徴解析方法を選択するときは、ステップ6に進む。
ステップ6では、図8のフローチャートに基づいて網点量の解析を行う。
即ち、ステップ11では、指定領域をセットする。
尚、この指定領域は、インク流出口14−1〜14−nのうち、1つのインク流出口によってカバーされる領域として設定される。例えば、図4において、指定領域31にはインク流出口14−2から流出したインクが供給される。
【0030】
尚、指定領域を画像データ全面としてもよいが、このようにインク流出口に対応して分割した領域、又はその組み合わせによって行うこともできる。
ステップ12では、指定領域内を走査して網点をカウントする。
例えば、網点データが図10(A)に示すように配置されているとき、印刷用紙6の送り方向と平行な長手方向の網点量は、図10(B)に示すように統計的なデータとして分布する。
【0031】
尚、全ての網点をカウントしてもよいが、必ずしもその必要はなく、例えば、一定間隔でカウントするようにしてもよい。
ステップ13では、基準となる網点量に対する網点のカウント値の比率を算出し、この比率を指標としてインク量を算出する。
例えば、図10(B)の例では、斜線で示した部分がこの指定領域31内の網点のカウント値となる。
【0032】
そして、ベタ時のように、指定領域31全てを塗り潰したときの網点量を基準としてインク量を設定しておけば、基準となる網点量に対する網点のカウント値の比率から、インク量を算出することができる。
尚、網点のカウント値とインク量の関係をテーブル化しておけば速やかにインク量を算出するとができる。
【0033】
ステップ14では、このデータを印刷機2のモータ制御部17に送信する。
ステップ11〜ステップ14を、指定領域毎に実行し、すべての指定領域についてインク量を算出したとき、このルーチンを終了する(ステップ15)。
次に、幾何学的特徴解析方法を選択したときは、図7のステップ7に進む。
この幾何学的特徴解析方法は、図9のフローチャートに基づいて行われる。
【0034】
ステップ21では、ステップ11と同じように、指定領域をセットする。
ステップ22では、画像(組版)データを構成する要素(オブジェクト)の位置、大きさ、形状の情報をPSデータに基づいて算出する。
前述のようにPDLでは、座標が定義され、このような構成要素の形状が始点と終点の座標、線幅等で記述されているため、このデータに基づいてこのような構成要素の情報が分かる。
【0035】
例えば、図10(A)に示すように、指定領域31に円の一部が配置されている場合、この円は、輪郭を描線するようにPDLで記述されているため、この記述から指定領域31内の円の面積を算出することができる。
ステップ23では、構成要素群の配置/大きさ/形状に関する情報に基づいて、その構成要素群の面積が指定領域全面に占める割合(面積率)を算出する。指定領域の面積は既知であるから、この指定領域に対する構成要素群の面積率よりインク量が算出される。
【0036】
尚、構成要素の面積率とインク量の関係をテーブル化しておくこともでき、基準となる面積率が分かっていれば直接インク量を算出することができる。
ステップ24では、このデータを印刷機2のモータ制御部17に送信する。
そして、ステップ21〜ステップ24を、指定領域毎に実行し、すべての指定領域についてインク量を算出したときは、このルーチンを終了する(ステップ25)。
【0037】
このようにして解析処理が行われた後は、図7のステップ8に進む。
ステップ8では、解析されたインク量に基づいて印刷機2のモータ制御部17を介してモータ16を制御し、各インク流出口14−1〜14−nから流出するインク量を制御する。このようにして、印刷機ドラム11に沿って配置されたインク壺12から印刷機ドラム11上に流出するインク量は、PS版12上に占める網点の多寡によって調整され、適量のインクが網点にだけ付着し、網点ではない位置には、インクが付着しなくなる。
【0038】
尚、ステップ6、7がインク量算出手段、ステップ8がインク量制御手段に相当する。
かかる構成によれば、ダイレクト刷版式印刷装置におけるラスタイメージプロセッサ24内のPSデータ又はラスタ展開された網点データに基づいて、統計的な特徴を解析するか、又は幾何学的な特徴を解析し、インク量を算出するので、インク量の調整を自動化することができ、印刷装置の取扱い初心者であっても容易に印刷作業を行え、省力化、効率化を図ることができる。
【0039】
また、インク量の調整を定量的に行って、網点が多い領域で余剰となったインクが網点が少ない領域に付着するのを防止することができる。従って、印刷の仕上がりが良くなる。
また、PS版13を作成するためにラスタ展開されたラスタイメージプロセッサ24のデータを活用しているので、従来のような網点量計測器を用いることもなく、コストを低減することができ、省スペース化を図ることもできる。
【0040】
尚、本実施の形態では、統計的特徴解析方法、幾何学的特徴解析方法のいずれか一つの方法を用いてインク量を算出するようにしたが、これに限らず、例えば指定領域毎にこれらの方法を組み合わせて使い分けることもできる。
また、このラスタイメージプロセッサ24を、コンピュータ3に備えずに、デジタルプレート作成機1又は印刷機2のいずれかに備えるようにしてもよいし、このようなデータ処理には更に他のコンピュータから受け取ったデータを用いることができる。
【0041】
また、インク量の調整を、人手を介さずに自動的に行うようにしたが、解析されたインク量に基づいて人為的に行うようにしても構わない。
次に、第2の実施の形態について説明する。
このものは、長手方向についても網点の疎密を検出し、インク量を調整するようにしたものである。
【0042】
図11は、第2の実施の形態を示す図である。この図において、印刷機ドラム11の側面には、印刷機ドラム11の回転角度を検出するセンサ32を配置する。このセンサ32は位置検出手段に相当し、センサ32により印刷用紙の送り方向における転写プレートの転写位置が検出される。
ラスタイメージプロセッサ24上では、巾手方向だけでなく、長手方向の画像データの特徴も把握できるから、この長手方向の画像データの特徴に基づいてインク量が算出される。
【0043】
そして、このセンサ32により印刷機ドラム11とインク量の調節との同期をとりながら、インク量の供給/非供給を制御する。
例えば、図12に示すようが画像データの場合、インク供給量は長手方向の位置によって異なってくるものの、このような場合でも、網点が少ない領域では、インク量は少なくなり、網点が多い領域では、インク量が多くなる。
【0044】
このようにして、長手方向についても、網点の多い箇所、少ない箇所が自動検出できるので、印刷紙面長手方向に網点疎密の偏りがあっても、網点量に応じたインク量の調節を自動的に行うことが可能となり、網点の無い領域にインクを供給しないように制限でき、さらに印刷の仕上がりが良くなる。
【0045】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明にかかる装置によれば、インク量の調整作業を自動化して印刷仕上がりを向上させることができる。
【0046】
請求項2の発明にかかる装置によれば、インク量の調整を指定領域毎に行うことができる。
【0047】
請求項3の発明にかかる装置によれば、印刷用紙の送り方向についてもインク量を自動的に調整することができ、さらに印刷仕上がりを向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成を示すクレーム対応図。
【図2】本発明の第1の実施の形態の構成を示すブロック図。
【図3】図2の印刷機の説明図。
【図4】図2の印刷機及びPS版の展開図。
【図5】図2の印刷機の説明図。
【図6】図2のコンピュータの構成を示すブロック図。
【図7】図2の動作を示すフローチャート。
【図8】図7の統計的特徴解析方法を示すフローチャート。
【図9】図7の幾何学的特徴解析方法を示すフローチャート。
【図10】図7の動作説明図。
【図11】本発明の第2の実施の形態を示す説明図。
【図12】図11の動作説明図。
【符号の説明】
1 デジタルプレート作成機
2 印刷機
3 コンピュータ
12 インク壺(12C,12M,12Y,12K)
13 PS版(13C,13M,13Y,13K)
24 ラスタイメージプロセッサ
Claims (3)
- 印刷用紙に印刷する画像データとしてページ記述言語で記述されたページ記述言語データをラスタ展開して網点データに変換するデータ変換手段と、該データ変換手段により変換された網点データを、印刷用紙に転写する転写プレートに直接書き込む書き込み手段と、該転写プレートにインクを供給して印刷用紙を送りつつ紙面への印刷を行う印刷手段と、を備えた印刷装置のインク量調整装置において、前記ページ記述言語データを網点データに変換することなく図形として捉えて解析することにより、前記転写プレートに供給するインクの量を算出するインク量算出手段と、該インク量算出手段により算出されたインク量に基づいて当該インク量を制御するインク量制御手段と、を備えたことを特徴とする印刷装置のインク量調整装置。
- インク量算出手段は、前記ページ記述言語データに対し、印刷用紙の送り方向と平行な方向に帯状の指定領域を設定し、インク量を指定領域毎に算出するように構成され、インク量制御手段は、インク量算出手段により算出されたインク量に基づいて指定領域毎にインク量を制御するように構成されたことを特徴とする請求項1に記載の印刷装置のインク量調整装置。
- 前記印刷用紙の送り方向における転写プレートの転写位置を検出する位置検出手段を備える一方、前記インク量算出手段は、前記検出された転写プレートの転写位置におけるインク量を前記ページ記述言語データに基づいて算出するように構成され、前記インク量制御手段は、位置検出手段により検出された転写プレートの転写位置に、インク量算出手段により算出されたインク量分だけインクが供給されるようにインク量を制御するように構成されたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の印刷装置のインク量調整装置。
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