JP3787895B2 - 布受渡し装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、広幅ベルトの表面に布を広げて間欠的に搬送し、該布への縫製情報の書き込み等の各種処理に供する布搬送装置に対し、上記布を上記広幅ベルトに受け渡すための布受渡し装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、アパレル産業やホームソーイングでは、布の切断パターンや縫目のパターン等を布上に記入するため、型紙とチャコ或いはチャコペーパが使用されている。また、その他縫製時に必要となる情報、例えば縫い合わせ箇所や縫い方の種類等の情報も必要となることから、これらを型紙やマニュアルに記載している。
【0003】
このため従来は、型紙を作成する必要があり、また切断パターン等を布に記入しなければならず、加えてマニュアルも用意し、これを参照しつつ縫製しなければならないため不便であった。
そこで、例えば特開平3−167303号公報に記載のように、布に対して切断パターンや縫目パターン等の縫製情報を直接描く縫製情報マーキング装置が考えられている。この装置では、非伸縮性シートを広幅ベルト状に回転可能に配設し、その表面に布を広げて係止し、その布を広幅ベルトと一体に回転させつつインクジェットヘッドにより縫製情報を描いている。
【0004】
また、広幅ベルトに布を受け渡すための装置として、特開平4−91209号公報記載のような布受渡し装置が提案されている。この布受渡し装置では、高所に配設された布支持ローラに布を上から掛けた後、その布支持ローラを次のように駆動している。すなわち、広幅ベルトへ布を搬送する方向に、布支持ローラを広幅ベルト移動速度の略1/2の速度で回転させると共に、その布支持ローラをその周速度とほぼ同じ速度で下降させているのである。
【0005】
このため、広幅ベルトにはその移動速度とほぼ同じ速度(布支持ローラの周速度+下降速度)で布を供給することができ、布をたわんだり伸びたりさせることなく広幅ベルトに受け渡すことができる。また、布支持ローラの下流側の布は、布支持ローラによる搬送速度と布支持ローラの下降速度とがほぼ一致するので、上記受渡し中に殆ど移動しない。このため、受渡し中に布の終端が高所から外れ落ちたり、布に余分な力が加わったりしない。従って、布にしわや伸びを発生させることなく、その布をきわめて円滑に広幅ベルトに受け渡すことができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記布受渡し装置では、布支持ローラの回転方向とその移動方向とが針金を用いた機構を介して連動している。このため、布支持ローラを上昇させるとき、その布支持ローラは広幅ベルト側から布を引き戻す方向に回転する。これは、上記布受渡し装置が、布支持ローラを1回下降させる間に布のほぼ全体を広幅ベルトに受け渡すことを前提としているからである。
【0007】
しかしながら、近年、きわめて長尺の布にも縫製情報のマーキング等を行う要請がある。上記布受渡し装置によってこの要請に答えるためには、布支持ローラをきわめて高所に配設してそこから布支持ローラを下降させなければならない。この場合、布受渡し装置がきわめて大型化すると共に、布支持ローラに布を上から掛ける作業が困難になる。また、この課題は、縫製情報マーキング装置に限らず、広幅ベルトの表面に布を広げて搬送し、その布になんらかの処理を施す装置において同様に発生する。
【0008】
そこで、本発明は、長尺の布をも、しわや伸びを発生させることなく円滑に広幅ベルトに受け渡すことのできる布受渡し装置を提供することを目的としてなされた。
【0009】
【課題を解決するための手段および発明の効果】
上記目的を達するためになされた請求項1記載の発明は、広幅ベルトの表面に布を広げて間欠的に搬送し、該布への縫製情報の書き込み等の各種処理に供する布搬送装置に対し、上記布を上記広幅ベルトに受け渡すための布受渡し装置であって、上記広幅ベルトと平行に配設され、上から掛けられた布を支持する布支持ローラと、該布支持ローラを、その上に掛けられた布を上記広幅ベルトへ搬送する方向に回転させるローラ回転手段と、上記布支持ローラを上下に移動させるローラ移動手段と、上記ローラ回転手段およびローラ移動手段を制御して、上記広幅ベルトの停止時に、上記布支持ローラを上記方向に回転させると共に上記布支持ローラをその周速度とほぼ同じ速度で上昇させ、上記広幅ベルトの駆動時に、上記布支持ローラを広幅ベルト移動速度の略1/2の速度で上記方向に回転させると共に上記布支持ローラをその周速度とほぼ同じ速度で下降させる制御手段と、を備えたことを特徴としている。
【0010】
このように構成された本発明では、制御手段は、広幅ベルトの停止時にローラ回転手段を制御して、布支持ローラを上記方向(布支持ローラの上に掛けられた布を広幅ベルトへ搬送する方向)に回転させると共に、ローラ移動手段を制御して、布支持ローラをその周速度とほぼ同じ速度で上昇させる。すると、布支持ローラ上流側の布を巻き上げながら布支持ローラを上昇させることができる。また、布支持ローラの回転速度と上昇速度が同じであるので、布支持ローラが上昇する分だけ布が広幅ベルト方向に搬送される。このため、布支持ローラ下流側の布には余分な力が加わらず、しわや伸びも発生しない。
【0011】
次に、広幅ベルトの駆動時には、制御手段はローラ回転手段を制御して、布支持ローラを広幅ベルト移動速度の略1/2の速度で上記方向に回転させると共に、ローラ移動手段を制御して、布支持ローラをその周速度とほぼ同じ速度で下降させる。すると、広幅ベルトにはその移動速度とほぼ同じ速度(布支持ローラの周速度+下降速度)で布を供給することができるので、布をたわんだり伸びたりさせることなく広幅ベルトに受け渡すことができる。また、布支持ローラの上流側の布は、布支持ローラによる搬送速度と布支持ローラの下降速度とがほぼ一致するので、上記受渡し中に殆ど移動しない。このため、受渡し中に布の終端が高所から外れ落ちたり、布に余分な力が加わったりしない。従って、布にしわや伸びを発生させることなく、その布をきわめて円滑に広幅ベルトに受け渡すことができる。
【0012】
ここで、広幅ベルトは間欠的に駆動されるので、本発明では、広幅ベルトの駆動・停止に合わせて上記動作を交互に繰り返すことにより、長尺の布をもしわや伸びを発生させることなく広幅ベルトに円滑に受け渡すことができる。また、布支持ローラは、広幅ベルトの1回の駆動量に応じた高さまで上昇させればよいので、布受渡し装置自体を小型化することもでき、布を布支持ローラに上から掛ける作業も容易となる。
【0013】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の構成に加え、上記布支持ローラを介して搬送された布を上記広幅ベルトに接触させる布接触ローラを、更に備えたことを特徴としている。
このように構成された本発明では、布支持ローラを介して搬送された布は、布接触ローラによって広幅ベルトに接触される。このため、搬送された布と広幅ベルトの接触位置が固定され、布の受渡しが円滑に行われる。従って、布支持ローラの下流側でしわや伸びが発生するのを一層良好に防止することができる。
【0014】
よって、本発明では、請求項1記載の発明の効果に加えて、布にしわや伸びが発生するのを一層良好に防止すると共に、布の受渡しを一層円滑にすることができるといった効果が生じる。
請求項3記載の発明は、請求項2記載の構成に加え、上記布接触ローラが、上記布を上記広幅ベルトに接触させる位置と上記広幅ベルトから隔離された位置との間を移動可能に構成されたことを特徴としている。
【0015】
上記布の受渡しでは、特に比較的初期の時点で、布支持ローラ下流側の布にたるみが生じたり、布の先端が広幅ベルトの幅方向にずれたりする可能性がある。本発明では、このような場合、布接触ローラを広幅ベルトから隔離された位置に移動させて、布支持ローラ下流側の布を自由端とし、その布を整えることができる。こうして布を整えた後、布を広幅ベルトに接触させる位置に布接触ローラを移動させ、布の受渡しを行えば、その受渡しを一層円滑にすると共に、布支持ローラの下流側でしわや伸びが発生するのを一層良好に防止することができる。
【0016】
従って、本発明では、請求項2記載の発明の効果に加えて、布にしわや伸びが発生するのを一層良好に防止すると共に、布の受渡しを一層円滑にすることができるといった効果が生じる。
請求項4記載の発明は、請求項1〜3のいずれかに記載の構成に加え、上記布支持ローラに向けて搬送される布の終端を、該布が上記広幅ベルトに接触する位置とほぼ同じ高さで検出する終端検出手段を更に備え、上記布支持ローラの上昇中に上記終端検出手段が上記布の終端を検出したとき、上記制御手段が、上記布支持ローラの回転および上昇を中断することを特徴としている。
【0017】
布支持ローラの上昇中(広幅ベルトの停止中)、布支持ローラ上流側の布は順次巻き上げられるが、本発明では、布支持ローラに向けて搬送される布の終端を終端検出手段にて検出し、その検出時には上記布支持ローラの回転および上昇を中断する。その後、広幅ベルトが駆動されると、布支持ローラはその位置から下降を開始して広幅ベルトへの布の受渡しを行う。また、終端検出手段は、布が広幅ベルトに接触する位置とほぼ同じ高さで上記終端を検出する。このため、布の終端が高所から外れ落ちることがない。
【0018】
従って、本発明では、請求項1〜3のいずれかに記載の発明の効果に加えて、その布にしわや伸びが発生するのを防止すると共に、その布の受渡しを円滑にすることが、布の終端に至るまできわめて良好にできるといった効果が生じる。
【0019】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を図面と共に説明する。図1は、本発明の布受渡し装置が適用された縫製情報マーキング装置(以下、単にマーキング装置という)1の内部構成を表す斜視図である。なお、以下の説明において、図1における右下方向を前、左下方向を右、と規定する。
【0020】
図1に示すように、左右一対のサイドフレーム3の後方には、プーリ5,7を介して上下に掛け渡されたベルト9がそれぞれ設けられている。下側のプーリ7(右側のみ図示)は軸7aを介して互いに接続され、一体に回転可能に構成されている。また、軸7aには、ローラ移動手段としての布支持ローラ移動モータ11が、ギヤ13を介して接続されている。左右のベルト9の間には、軸15aが掛け渡され、この軸15aに布支持ローラ15が回転可能に設けられている。このため、布支持ローラ移動モータ11の回転に応じてベルト9が回転し、それに応じて布支持ローラ15が上下動する。また、軸15aには、ローラ回転手段としての布支持ローラ回転モータ21が一体に上下動可能に設けられ、この布支持ローラ回転モータ21はギヤ23を介して布支持ローラ15に接続されている。
【0021】
ベルト9の前方には、広幅ベルトとしての布支持ベルト25が一対のローラ27,29によって前下がりに斜めに掛け渡され、ローラ29には、布支持ベルト駆動モータ31がギヤ33を介して接続されている。布支持ベルト25の下方には、布回収ベルト35が一対のローラ37,39によって後下がりに斜めに掛け渡され、ローラ37には、布回収ベルト駆動モータ41がギヤ43を介して接続されている。なお、布支持ベルト25および布回収ベルト35は、ポリエステルシート等、非伸縮性の素材で構成されている。
【0022】
更に、布支持ベルト25の後端上方には、布屈曲ローラ45および布接触ローラ47を両端に回動自在に固定した揺動フレーム49が、軸49aを中心に揺動可能に設けられている。この軸49aには、布接触ローラ移動モータ51がギヤ53を介して接続されている。また、布接触ローラ47にはギヤ55を介して布接触ローラ回転モータ61が接続されている。
【0023】
このマーキング装置1では、以上の各種ローラ等によって布65の搬送経路が規定される。すなわち、後に詳述するが、布支持ローラ15上に掛けられた布65は、布屈曲ローラ45および布接触ローラ47を経て布支持ベルト25に受け渡され、続いて、その布支持ベルト25および布回収ベルト35上を順次搬送される。また、布支持ベルト25の内側には、その布支持ベルト25を支持して振動を防止するベルト支持ローラ67が設けられ、更に、布支持ベルト25上には、その布支持ベルト25上を搬送される布65の浮き上がりを防止する布浮き防止バー69が設けられている。また、この布浮き防止バー69には、布浮き防止バー回転モータ71がギヤ73を介して接続されている。
【0024】
布浮き防止バー69より前方(下流側)の布支持ベルト25上には、記録ヘッド75がガイド77に沿って左右方向に移動可能に設けられている。この記録ヘッド75には、ベルト79を介してヘッド移動モータ81の駆動力が伝達され、記録ヘッド75はこの駆動力により上記左右方向に移動する。なお、記録ヘッド75は、周知のインクジェットプリンタ(紙用)の記録ヘッドを前後方向に二つ連ねて構成されており、水溶性のインクを噴射する。このため、このインクは、布65に付着後必要に応じて洗い落とすことができる。なお、インクとしては、後に除去可能なものであれば光や熱等によって除去するものを使用してもよい。
【0025】
更に、マーキング装置1は、以下に述べる各種センサを備えている。すなわち、布浮き防止バー69のすぐ前方に設けられ布65の先端65a(図9参照)を検出する布先端センサ83と、ベルト9の後方側に設けられ、布65の後端65b(図12参照)を検出する終端検出手段としての布後端センサ85と、布支持ローラ15が最下点に達したことを検出するリミットスイッチからなる布支持ローラ原点位置センサ87(図2参照)と、記録ヘッド75が右端位置または左端位置に達したことを検出するリミットスイッチからなるヘッド右端位置センサ88およびヘッド左端位置センサ89(共に図2参照)と、を備えている。
【0026】
図2に示すように、上記各センサ83〜89の検出信号は操作パネル91の操作状態と共に制御手段としての電子制御回路93に入力され、電子制御回路93はこれらの入力信号に基づき、上記各モータ11〜81を駆動すると共に記録ヘッド75のインク噴射動作を制御している。なお、各モータ11〜81は、電子制御回路93から入力された駆動信号のパルス数に応じて回転する周知のパルスモータである。
【0027】
更に、図3〜図12に示すように、マーキング装置1は、ベルト9の下方に配設され、布支持ローラ15に供給される布65を保持する布供給ボックス95と、その布供給ボックス95の下方に配設され、布回収ベルト35を介して回収された布を保持する布回収ボックス97とを備えている。
【0028】
次に、このように構成されたマーキング装置1の動作を、図3〜図12を用いて説明する。先ず、操作パネル91の図示しないリセットスイッチが操作されると、電子制御回路93は布支持ローラ15等を図3に例示する初期位置に配設する。すなわち、布支持ローラ原点位置センサ87の検出信号を参照しつつ布支持ローラ移動モータ11を駆動して布支持ローラ15を下降させ、その布支持ローラ15を最下点に配設する。また、布接触ローラ移動モータ51を駆動して揺動フレーム49を揺動させ、布接触ローラ47を布支持ベルト25から隔離する。
【0029】
この初期位置において、操作者はマーキング装置1の後側(図3の右側)に立ち、布供給ボックス95に保持された布65を布支持ローラ15および布屈曲ローラ45に上から掛ける。なお、このとき、布65の先端65aが布接触ローラ47の下方に配設されるようにする。
【0030】
続いて、操作パネル91に所定の操作がなされると、電子制御回路93は布接触ローラ移動モータ51を駆動し、図4に例示するように、布接触ローラ47を布65を挟んで布支持ベルト25に接触させる。その後、電子制御回路93は、布支持ローラ回転モータ21を駆動して布支持ローラ15を図中左回り(すなわち布65を布支持ベルト25方向へ搬送する方向)に回転させながら、布支持ローラ移動モータ11を駆動して布支持ローラ15を上昇させる。これによって、布供給ボックス95内の布65を巻き上げることができる。なお、このとき、布支持ローラ15の周速度とその上昇速度とがほぼ同じ速度になるように制御する。このため、布支持ローラ15が上昇する分だけ布65が布支持ベルト25側に送られ、布支持ローラ15下流側の布65に余分な力が加わらない。また、上記以外のモータはこの時点ではまだ停止状態に保持される。
【0031】
上記処理により、図5に例示するように布支持ローラ15が最高点に達すると、電子制御回路93は布支持ローラ移動モータ11および布支持ローラ回転モータ21を停止させる。続いて、図6に例示するように、布接触ローラ移動モータ51を駆動して揺動フレーム49を揺動させ、布接触ローラ47を布支持ベルト25から隔離した後一旦停止する。
【0032】
この時点における布65には、図6に二点鎖線で例示するように、布支持ローラ15の下流側でたるみが生じていたり、布支持ローラ15の上流側と下流側とで布65の左右端縁が揃っていない場合がある。図6の状態では布接触ローラ47が布支持ベルト25から隔離され、布65の先端65aが自由端となるので、操作者は布65を揃え直して上記不具合を解消することができる。
【0033】
その後、再び操作パネル91が操作されると、電子制御回路93は、布支持ベルト駆動モータ31を駆動して布支持ベルト25を図中左回り(すなわち布65を前方に搬送する方向)に回転させ、布回収ベルト駆動モータ41を駆動して布回収ベルト35を図中右回り(すなわち布65を後方に搬送する方向)に回転させ、更に、布浮き防止バー回転モータ71を駆動して布浮き防止バー69を図中右回り(すなわち布65を前方に搬送する方向)に回転させる。
【0034】
この動作が開始された直後、布65は布支持ベルト25によって少し前方に搬送され、図7に例示するように、布支持ローラ15の下流側の布65に適度な張力が加わる。すると、電子制御回路93は、布接触ローラ移動モータ51を駆動して揺動フレーム49を揺動させ、図8に例示するように、布接触ローラ47を布65を挟んで布支持ベルト25に接触させる。また、このとき、布支持ローラ15の下流側の布65は、布屈曲ローラ45によって下方に屈曲された後、布接触ローラ47により布支持ベルト25に接触される。
【0035】
続いて、電子制御回路93は、布支持ベルト25およびそれより下流側の機構は前述のように駆動しつつ、布支持ローラ移動モータ11,布支持ローラ回転モータ21,および布接触ローラ回転モータ61を駆動して、布支持ローラ15および布接触ローラ47を次のように動作させる。すなわち、布接触ローラ47を布支持ベルト25とほぼ同じ速度で図中右回り(すなわち布65を前方に搬送する方向)に回転させ、布支持ローラ15を、布支持ベルト25移動速度の略1/2の速度で図中左回りに回転させると共に、その周速度とほぼ同じ速度で下降させる。このため、布支持ベルト25には、その移動速度とほぼ同じ速度(布支持ローラ15の周速度+下降速度)で布65を供給することができる。また、布支持ローラ15の下流側の布65は、布支持ローラ15による搬送速度と布支持ローラ15の下降速度とがほぼ一致するので、上記動作中に殆ど移動しない。
【0036】
こうして、布65を図9に例示する位置まで搬送すると、布先端センサ83が布65の先端65aを検出する。すると、布65を更に所定パルス分搬送して、先端65aを記録ヘッド75に対向させた後、ヘッド移動モータ81により記録ヘッド75を移動させつつ、その記録ヘッド75により布65表面に縫製情報を描く。なお、布65の先端65aにカールなどが発生していると、布65が布支持ベルト25から浮き上がることがあるが、布浮き防止バー69の下を通過することにより布65は布支持ベルト25表面に広げられる。従って、マーキング装置1では、きわめて正確に縫製情報を描くことができる。
【0037】
このように、布支持ローラ15を下降させながら布65を搬送し、図10に例示するように布支持ローラ15が最下点に達すると、各モータ11〜81および記録ヘッド75の動作を一旦停止する。続いて、図4の状態から図5の状態へ移行したときと同様に、布支持ローラ15を図中左回りに回転させながらほぼ同じ速度で上昇させる。この状態を図11に示す。
【0038】
このように、布支持ベルト25の停止時に布支持ローラ15を前述のように回転させながら上昇させ、布支持ベルト25の駆動時に布支持ローラ15を前述のように回転させながら下降させる制御を繰り返すことにより、長尺の布65を順次搬送して記録ヘッド75により縫製情報を描くことができる。なお、記録ヘッド75の下方を通過して布支持ベルト25の前端に達した布65は、布回収ベルト35に送られて布回収ボックス97まで搬送される。また、2回目以降の動作では布接触ローラ47が布支持ベルト25から隔離されず、操作者は布65の下流側のみを揃え直す。
【0039】
続いて、布供給ボックス95内の布65が全て送り出されて、図12に示すように布後端センサ85が布65の後端65bを検出すると、電子制御回路93は次のような制御を実行する。なお、布支持ローラ15の下降中は、前述のようにその布支持ローラ15上流側の布65が殆ど動かない。従って、布後端センサ85が後端65bを検出するのは布支持ローラ15の上昇中である。この場合、電子制御回路93は布支持ローラ15の上昇動作を一旦停止し、その後、布接触ローラ47およびそれより下流側の構成を前述のように駆動すると共に、布支持ローラ15を、布支持ベルト25移動速度の略1/2の速度で図中左回りに回転させ、その周速度とほぼ同じ速度で下降させる。
【0040】
ここで、布後端センサ85は布支持ローラ15の最下点とほぼ同じ高さに設けられている。また、布支持ローラ15の下降中、布支持ローラ15の下流側の布65は殆ど動かない。このため、布支持ローラ15を最下点まで降下させると、布65の後端65bが布支持ローラ15の表面に配設される。従って、布支持ローラ15を最下点で停止させても、布接触ローラ47およびそれより下流側の構成を駆動し続けることにより、布65に余分な力を加えることなく後端65bまで搬送することができる。また、布後端センサ85は布支持ベルト25に布65が接触する位置とほぼ同じ高さに設けられている。このため、布65の後端65bが、布65の搬送中に高所から外れ落ちることもない。
【0041】
以上詳述したように、マーキング装置1では、布支持ローラ15の上昇時には布支持ローラ15下流側の布65に余分な力が加わらず、布支持ローラ15の下降時には、布支持ローラ15上流側の布65が高所から外れ落ちたり、余分な力が加わったりしない。また、布支持ローラ15の下降時には、布支持ベルト25移動速度とほぼ同じ速度で布65を供給することができる。従って、布65にたわみ,しわ,伸び等を発生させることなく、きわめて円滑に布65を搬送することができる。また、布65は、布接触ローラ47によって布支持ベルト25に接触されるので、布65と布支持ベルト25との接触位置が固定され、布65の受渡しも円滑に行われる。このため、布65にしわや伸びが発生するのを一層良好に防止すると共に、布65の受渡しを一層円滑にすることができる。
【0042】
従って、マーキング装置1では、布65にきわめて正確に縫製情報を描くことができる。更に、マーキング装置1では、布接触ローラ47を図6に示すように布支持ベルト25から隔離して、布65を揃え直すことができる。従って、布支持ローラ15の下流側でしわや伸びが発生するのを一層良好に防止すると共に、布65の搬送を一層円滑にすることができる。従って、縫製情報を一層正確に描くことができる。また更に、マーキング装置1では、前述のように布65の後端65bが高所から外れ落ちるのを防止することができるので、布65の後端65bまで正確な縫製情報を描くことができる。
【0043】
また、マーキング装置1では、布65がいかに長いものであろうと、布支持ローラ15の上下動の回数を増やすことによってその布65の全てを搬送することができる。このため、布支持ローラ15は、布支持ベルト25の1回の駆動量に応じた高さまで上昇させればよい。従って、装置を小型化することもでき、布65を布支持ローラ15に上から掛ける作業も容易となる。
【0044】
なお、上記実施の形態において、布接触ローラ47およびそれより上流側の構成が布受渡し装置に相当する。また、本発明は上記実施の形態になんら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の形態で実施することができる。例えば、本発明の布受渡し装置は、縫製情報マーキング装置に限らず、広幅ベルトの表面に布を広げて搬送し、その布になんらかの処理を施す装置であればどのような装置に対して適用してもよい。また、上記実施の形態では、布支持ローラ15の下降速度およびそのときの周速度を、布支持ベルト25移動速度の略1/2としているが、これは厳密に1/2である必要はなく、ある程度の範囲内(例えば、0.4〜0.6倍程度)で自由に設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用された縫製情報マーキング装置の内部構成を表す斜視図である。
【図2】その縫製情報マーキング装置の制御系の構成を表すブロック図である。
【図3】その縫製情報マーキング装置の動作を表す説明図である。
【図4】その縫製情報マーキング装置の続いての動作を表す説明図である。
【図5】その縫製情報マーキング装置の続いての動作を表す説明図である。
【図6】その縫製情報マーキング装置の続いての動作を表す説明図である。
【図7】その縫製情報マーキング装置の続いての動作を表す説明図である。
【図8】その縫製情報マーキング装置の続いての動作を表す説明図である。
【図9】その縫製情報マーキング装置の続いての動作を表す説明図である。
【図10】その縫製情報マーキング装置の続いての動作を表す説明図である。
【図11】その縫製情報マーキング装置の続いての動作を表す説明図である。
【図12】その縫製情報マーキング装置の続いての動作を表す説明図である。
【符号の説明】
1…縫製情報マーキング装置 11…布支持ローラ移動モータ
15…布支持ローラ 21…布支持ローラ回転モータ
21…布支持ローラ回転モータ 25…布支持ベルト
31…布支持ベルト駆動モータ 35…布回収ベルト
41…布回収ベルト駆動モータ 45…布屈曲ローラ
47…布接触ローラ 49…揺動フレーム
51…布接触ローラ移動モータ 61…布接触ローラ回転モータ
65…布 75…記録ヘッド 81…ヘッド移動モータ
83…布先端センサ 85…布後端センサ
87…布支持ローラ原点位置センサ 88…ヘッド右端位置センサ
89…ヘッド左端位置センサ 91…操作パネル 93…電子制御回路
【発明の属する技術分野】
本発明は、広幅ベルトの表面に布を広げて間欠的に搬送し、該布への縫製情報の書き込み等の各種処理に供する布搬送装置に対し、上記布を上記広幅ベルトに受け渡すための布受渡し装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、アパレル産業やホームソーイングでは、布の切断パターンや縫目のパターン等を布上に記入するため、型紙とチャコ或いはチャコペーパが使用されている。また、その他縫製時に必要となる情報、例えば縫い合わせ箇所や縫い方の種類等の情報も必要となることから、これらを型紙やマニュアルに記載している。
【0003】
このため従来は、型紙を作成する必要があり、また切断パターン等を布に記入しなければならず、加えてマニュアルも用意し、これを参照しつつ縫製しなければならないため不便であった。
そこで、例えば特開平3−167303号公報に記載のように、布に対して切断パターンや縫目パターン等の縫製情報を直接描く縫製情報マーキング装置が考えられている。この装置では、非伸縮性シートを広幅ベルト状に回転可能に配設し、その表面に布を広げて係止し、その布を広幅ベルトと一体に回転させつつインクジェットヘッドにより縫製情報を描いている。
【0004】
また、広幅ベルトに布を受け渡すための装置として、特開平4−91209号公報記載のような布受渡し装置が提案されている。この布受渡し装置では、高所に配設された布支持ローラに布を上から掛けた後、その布支持ローラを次のように駆動している。すなわち、広幅ベルトへ布を搬送する方向に、布支持ローラを広幅ベルト移動速度の略1/2の速度で回転させると共に、その布支持ローラをその周速度とほぼ同じ速度で下降させているのである。
【0005】
このため、広幅ベルトにはその移動速度とほぼ同じ速度(布支持ローラの周速度+下降速度)で布を供給することができ、布をたわんだり伸びたりさせることなく広幅ベルトに受け渡すことができる。また、布支持ローラの下流側の布は、布支持ローラによる搬送速度と布支持ローラの下降速度とがほぼ一致するので、上記受渡し中に殆ど移動しない。このため、受渡し中に布の終端が高所から外れ落ちたり、布に余分な力が加わったりしない。従って、布にしわや伸びを発生させることなく、その布をきわめて円滑に広幅ベルトに受け渡すことができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記布受渡し装置では、布支持ローラの回転方向とその移動方向とが針金を用いた機構を介して連動している。このため、布支持ローラを上昇させるとき、その布支持ローラは広幅ベルト側から布を引き戻す方向に回転する。これは、上記布受渡し装置が、布支持ローラを1回下降させる間に布のほぼ全体を広幅ベルトに受け渡すことを前提としているからである。
【0007】
しかしながら、近年、きわめて長尺の布にも縫製情報のマーキング等を行う要請がある。上記布受渡し装置によってこの要請に答えるためには、布支持ローラをきわめて高所に配設してそこから布支持ローラを下降させなければならない。この場合、布受渡し装置がきわめて大型化すると共に、布支持ローラに布を上から掛ける作業が困難になる。また、この課題は、縫製情報マーキング装置に限らず、広幅ベルトの表面に布を広げて搬送し、その布になんらかの処理を施す装置において同様に発生する。
【0008】
そこで、本発明は、長尺の布をも、しわや伸びを発生させることなく円滑に広幅ベルトに受け渡すことのできる布受渡し装置を提供することを目的としてなされた。
【0009】
【課題を解決するための手段および発明の効果】
上記目的を達するためになされた請求項1記載の発明は、広幅ベルトの表面に布を広げて間欠的に搬送し、該布への縫製情報の書き込み等の各種処理に供する布搬送装置に対し、上記布を上記広幅ベルトに受け渡すための布受渡し装置であって、上記広幅ベルトと平行に配設され、上から掛けられた布を支持する布支持ローラと、該布支持ローラを、その上に掛けられた布を上記広幅ベルトへ搬送する方向に回転させるローラ回転手段と、上記布支持ローラを上下に移動させるローラ移動手段と、上記ローラ回転手段およびローラ移動手段を制御して、上記広幅ベルトの停止時に、上記布支持ローラを上記方向に回転させると共に上記布支持ローラをその周速度とほぼ同じ速度で上昇させ、上記広幅ベルトの駆動時に、上記布支持ローラを広幅ベルト移動速度の略1/2の速度で上記方向に回転させると共に上記布支持ローラをその周速度とほぼ同じ速度で下降させる制御手段と、を備えたことを特徴としている。
【0010】
このように構成された本発明では、制御手段は、広幅ベルトの停止時にローラ回転手段を制御して、布支持ローラを上記方向(布支持ローラの上に掛けられた布を広幅ベルトへ搬送する方向)に回転させると共に、ローラ移動手段を制御して、布支持ローラをその周速度とほぼ同じ速度で上昇させる。すると、布支持ローラ上流側の布を巻き上げながら布支持ローラを上昇させることができる。また、布支持ローラの回転速度と上昇速度が同じであるので、布支持ローラが上昇する分だけ布が広幅ベルト方向に搬送される。このため、布支持ローラ下流側の布には余分な力が加わらず、しわや伸びも発生しない。
【0011】
次に、広幅ベルトの駆動時には、制御手段はローラ回転手段を制御して、布支持ローラを広幅ベルト移動速度の略1/2の速度で上記方向に回転させると共に、ローラ移動手段を制御して、布支持ローラをその周速度とほぼ同じ速度で下降させる。すると、広幅ベルトにはその移動速度とほぼ同じ速度(布支持ローラの周速度+下降速度)で布を供給することができるので、布をたわんだり伸びたりさせることなく広幅ベルトに受け渡すことができる。また、布支持ローラの上流側の布は、布支持ローラによる搬送速度と布支持ローラの下降速度とがほぼ一致するので、上記受渡し中に殆ど移動しない。このため、受渡し中に布の終端が高所から外れ落ちたり、布に余分な力が加わったりしない。従って、布にしわや伸びを発生させることなく、その布をきわめて円滑に広幅ベルトに受け渡すことができる。
【0012】
ここで、広幅ベルトは間欠的に駆動されるので、本発明では、広幅ベルトの駆動・停止に合わせて上記動作を交互に繰り返すことにより、長尺の布をもしわや伸びを発生させることなく広幅ベルトに円滑に受け渡すことができる。また、布支持ローラは、広幅ベルトの1回の駆動量に応じた高さまで上昇させればよいので、布受渡し装置自体を小型化することもでき、布を布支持ローラに上から掛ける作業も容易となる。
【0013】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の構成に加え、上記布支持ローラを介して搬送された布を上記広幅ベルトに接触させる布接触ローラを、更に備えたことを特徴としている。
このように構成された本発明では、布支持ローラを介して搬送された布は、布接触ローラによって広幅ベルトに接触される。このため、搬送された布と広幅ベルトの接触位置が固定され、布の受渡しが円滑に行われる。従って、布支持ローラの下流側でしわや伸びが発生するのを一層良好に防止することができる。
【0014】
よって、本発明では、請求項1記載の発明の効果に加えて、布にしわや伸びが発生するのを一層良好に防止すると共に、布の受渡しを一層円滑にすることができるといった効果が生じる。
請求項3記載の発明は、請求項2記載の構成に加え、上記布接触ローラが、上記布を上記広幅ベルトに接触させる位置と上記広幅ベルトから隔離された位置との間を移動可能に構成されたことを特徴としている。
【0015】
上記布の受渡しでは、特に比較的初期の時点で、布支持ローラ下流側の布にたるみが生じたり、布の先端が広幅ベルトの幅方向にずれたりする可能性がある。本発明では、このような場合、布接触ローラを広幅ベルトから隔離された位置に移動させて、布支持ローラ下流側の布を自由端とし、その布を整えることができる。こうして布を整えた後、布を広幅ベルトに接触させる位置に布接触ローラを移動させ、布の受渡しを行えば、その受渡しを一層円滑にすると共に、布支持ローラの下流側でしわや伸びが発生するのを一層良好に防止することができる。
【0016】
従って、本発明では、請求項2記載の発明の効果に加えて、布にしわや伸びが発生するのを一層良好に防止すると共に、布の受渡しを一層円滑にすることができるといった効果が生じる。
請求項4記載の発明は、請求項1〜3のいずれかに記載の構成に加え、上記布支持ローラに向けて搬送される布の終端を、該布が上記広幅ベルトに接触する位置とほぼ同じ高さで検出する終端検出手段を更に備え、上記布支持ローラの上昇中に上記終端検出手段が上記布の終端を検出したとき、上記制御手段が、上記布支持ローラの回転および上昇を中断することを特徴としている。
【0017】
布支持ローラの上昇中(広幅ベルトの停止中)、布支持ローラ上流側の布は順次巻き上げられるが、本発明では、布支持ローラに向けて搬送される布の終端を終端検出手段にて検出し、その検出時には上記布支持ローラの回転および上昇を中断する。その後、広幅ベルトが駆動されると、布支持ローラはその位置から下降を開始して広幅ベルトへの布の受渡しを行う。また、終端検出手段は、布が広幅ベルトに接触する位置とほぼ同じ高さで上記終端を検出する。このため、布の終端が高所から外れ落ちることがない。
【0018】
従って、本発明では、請求項1〜3のいずれかに記載の発明の効果に加えて、その布にしわや伸びが発生するのを防止すると共に、その布の受渡しを円滑にすることが、布の終端に至るまできわめて良好にできるといった効果が生じる。
【0019】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を図面と共に説明する。図1は、本発明の布受渡し装置が適用された縫製情報マーキング装置(以下、単にマーキング装置という)1の内部構成を表す斜視図である。なお、以下の説明において、図1における右下方向を前、左下方向を右、と規定する。
【0020】
図1に示すように、左右一対のサイドフレーム3の後方には、プーリ5,7を介して上下に掛け渡されたベルト9がそれぞれ設けられている。下側のプーリ7(右側のみ図示)は軸7aを介して互いに接続され、一体に回転可能に構成されている。また、軸7aには、ローラ移動手段としての布支持ローラ移動モータ11が、ギヤ13を介して接続されている。左右のベルト9の間には、軸15aが掛け渡され、この軸15aに布支持ローラ15が回転可能に設けられている。このため、布支持ローラ移動モータ11の回転に応じてベルト9が回転し、それに応じて布支持ローラ15が上下動する。また、軸15aには、ローラ回転手段としての布支持ローラ回転モータ21が一体に上下動可能に設けられ、この布支持ローラ回転モータ21はギヤ23を介して布支持ローラ15に接続されている。
【0021】
ベルト9の前方には、広幅ベルトとしての布支持ベルト25が一対のローラ27,29によって前下がりに斜めに掛け渡され、ローラ29には、布支持ベルト駆動モータ31がギヤ33を介して接続されている。布支持ベルト25の下方には、布回収ベルト35が一対のローラ37,39によって後下がりに斜めに掛け渡され、ローラ37には、布回収ベルト駆動モータ41がギヤ43を介して接続されている。なお、布支持ベルト25および布回収ベルト35は、ポリエステルシート等、非伸縮性の素材で構成されている。
【0022】
更に、布支持ベルト25の後端上方には、布屈曲ローラ45および布接触ローラ47を両端に回動自在に固定した揺動フレーム49が、軸49aを中心に揺動可能に設けられている。この軸49aには、布接触ローラ移動モータ51がギヤ53を介して接続されている。また、布接触ローラ47にはギヤ55を介して布接触ローラ回転モータ61が接続されている。
【0023】
このマーキング装置1では、以上の各種ローラ等によって布65の搬送経路が規定される。すなわち、後に詳述するが、布支持ローラ15上に掛けられた布65は、布屈曲ローラ45および布接触ローラ47を経て布支持ベルト25に受け渡され、続いて、その布支持ベルト25および布回収ベルト35上を順次搬送される。また、布支持ベルト25の内側には、その布支持ベルト25を支持して振動を防止するベルト支持ローラ67が設けられ、更に、布支持ベルト25上には、その布支持ベルト25上を搬送される布65の浮き上がりを防止する布浮き防止バー69が設けられている。また、この布浮き防止バー69には、布浮き防止バー回転モータ71がギヤ73を介して接続されている。
【0024】
布浮き防止バー69より前方(下流側)の布支持ベルト25上には、記録ヘッド75がガイド77に沿って左右方向に移動可能に設けられている。この記録ヘッド75には、ベルト79を介してヘッド移動モータ81の駆動力が伝達され、記録ヘッド75はこの駆動力により上記左右方向に移動する。なお、記録ヘッド75は、周知のインクジェットプリンタ(紙用)の記録ヘッドを前後方向に二つ連ねて構成されており、水溶性のインクを噴射する。このため、このインクは、布65に付着後必要に応じて洗い落とすことができる。なお、インクとしては、後に除去可能なものであれば光や熱等によって除去するものを使用してもよい。
【0025】
更に、マーキング装置1は、以下に述べる各種センサを備えている。すなわち、布浮き防止バー69のすぐ前方に設けられ布65の先端65a(図9参照)を検出する布先端センサ83と、ベルト9の後方側に設けられ、布65の後端65b(図12参照)を検出する終端検出手段としての布後端センサ85と、布支持ローラ15が最下点に達したことを検出するリミットスイッチからなる布支持ローラ原点位置センサ87(図2参照)と、記録ヘッド75が右端位置または左端位置に達したことを検出するリミットスイッチからなるヘッド右端位置センサ88およびヘッド左端位置センサ89(共に図2参照)と、を備えている。
【0026】
図2に示すように、上記各センサ83〜89の検出信号は操作パネル91の操作状態と共に制御手段としての電子制御回路93に入力され、電子制御回路93はこれらの入力信号に基づき、上記各モータ11〜81を駆動すると共に記録ヘッド75のインク噴射動作を制御している。なお、各モータ11〜81は、電子制御回路93から入力された駆動信号のパルス数に応じて回転する周知のパルスモータである。
【0027】
更に、図3〜図12に示すように、マーキング装置1は、ベルト9の下方に配設され、布支持ローラ15に供給される布65を保持する布供給ボックス95と、その布供給ボックス95の下方に配設され、布回収ベルト35を介して回収された布を保持する布回収ボックス97とを備えている。
【0028】
次に、このように構成されたマーキング装置1の動作を、図3〜図12を用いて説明する。先ず、操作パネル91の図示しないリセットスイッチが操作されると、電子制御回路93は布支持ローラ15等を図3に例示する初期位置に配設する。すなわち、布支持ローラ原点位置センサ87の検出信号を参照しつつ布支持ローラ移動モータ11を駆動して布支持ローラ15を下降させ、その布支持ローラ15を最下点に配設する。また、布接触ローラ移動モータ51を駆動して揺動フレーム49を揺動させ、布接触ローラ47を布支持ベルト25から隔離する。
【0029】
この初期位置において、操作者はマーキング装置1の後側(図3の右側)に立ち、布供給ボックス95に保持された布65を布支持ローラ15および布屈曲ローラ45に上から掛ける。なお、このとき、布65の先端65aが布接触ローラ47の下方に配設されるようにする。
【0030】
続いて、操作パネル91に所定の操作がなされると、電子制御回路93は布接触ローラ移動モータ51を駆動し、図4に例示するように、布接触ローラ47を布65を挟んで布支持ベルト25に接触させる。その後、電子制御回路93は、布支持ローラ回転モータ21を駆動して布支持ローラ15を図中左回り(すなわち布65を布支持ベルト25方向へ搬送する方向)に回転させながら、布支持ローラ移動モータ11を駆動して布支持ローラ15を上昇させる。これによって、布供給ボックス95内の布65を巻き上げることができる。なお、このとき、布支持ローラ15の周速度とその上昇速度とがほぼ同じ速度になるように制御する。このため、布支持ローラ15が上昇する分だけ布65が布支持ベルト25側に送られ、布支持ローラ15下流側の布65に余分な力が加わらない。また、上記以外のモータはこの時点ではまだ停止状態に保持される。
【0031】
上記処理により、図5に例示するように布支持ローラ15が最高点に達すると、電子制御回路93は布支持ローラ移動モータ11および布支持ローラ回転モータ21を停止させる。続いて、図6に例示するように、布接触ローラ移動モータ51を駆動して揺動フレーム49を揺動させ、布接触ローラ47を布支持ベルト25から隔離した後一旦停止する。
【0032】
この時点における布65には、図6に二点鎖線で例示するように、布支持ローラ15の下流側でたるみが生じていたり、布支持ローラ15の上流側と下流側とで布65の左右端縁が揃っていない場合がある。図6の状態では布接触ローラ47が布支持ベルト25から隔離され、布65の先端65aが自由端となるので、操作者は布65を揃え直して上記不具合を解消することができる。
【0033】
その後、再び操作パネル91が操作されると、電子制御回路93は、布支持ベルト駆動モータ31を駆動して布支持ベルト25を図中左回り(すなわち布65を前方に搬送する方向)に回転させ、布回収ベルト駆動モータ41を駆動して布回収ベルト35を図中右回り(すなわち布65を後方に搬送する方向)に回転させ、更に、布浮き防止バー回転モータ71を駆動して布浮き防止バー69を図中右回り(すなわち布65を前方に搬送する方向)に回転させる。
【0034】
この動作が開始された直後、布65は布支持ベルト25によって少し前方に搬送され、図7に例示するように、布支持ローラ15の下流側の布65に適度な張力が加わる。すると、電子制御回路93は、布接触ローラ移動モータ51を駆動して揺動フレーム49を揺動させ、図8に例示するように、布接触ローラ47を布65を挟んで布支持ベルト25に接触させる。また、このとき、布支持ローラ15の下流側の布65は、布屈曲ローラ45によって下方に屈曲された後、布接触ローラ47により布支持ベルト25に接触される。
【0035】
続いて、電子制御回路93は、布支持ベルト25およびそれより下流側の機構は前述のように駆動しつつ、布支持ローラ移動モータ11,布支持ローラ回転モータ21,および布接触ローラ回転モータ61を駆動して、布支持ローラ15および布接触ローラ47を次のように動作させる。すなわち、布接触ローラ47を布支持ベルト25とほぼ同じ速度で図中右回り(すなわち布65を前方に搬送する方向)に回転させ、布支持ローラ15を、布支持ベルト25移動速度の略1/2の速度で図中左回りに回転させると共に、その周速度とほぼ同じ速度で下降させる。このため、布支持ベルト25には、その移動速度とほぼ同じ速度(布支持ローラ15の周速度+下降速度)で布65を供給することができる。また、布支持ローラ15の下流側の布65は、布支持ローラ15による搬送速度と布支持ローラ15の下降速度とがほぼ一致するので、上記動作中に殆ど移動しない。
【0036】
こうして、布65を図9に例示する位置まで搬送すると、布先端センサ83が布65の先端65aを検出する。すると、布65を更に所定パルス分搬送して、先端65aを記録ヘッド75に対向させた後、ヘッド移動モータ81により記録ヘッド75を移動させつつ、その記録ヘッド75により布65表面に縫製情報を描く。なお、布65の先端65aにカールなどが発生していると、布65が布支持ベルト25から浮き上がることがあるが、布浮き防止バー69の下を通過することにより布65は布支持ベルト25表面に広げられる。従って、マーキング装置1では、きわめて正確に縫製情報を描くことができる。
【0037】
このように、布支持ローラ15を下降させながら布65を搬送し、図10に例示するように布支持ローラ15が最下点に達すると、各モータ11〜81および記録ヘッド75の動作を一旦停止する。続いて、図4の状態から図5の状態へ移行したときと同様に、布支持ローラ15を図中左回りに回転させながらほぼ同じ速度で上昇させる。この状態を図11に示す。
【0038】
このように、布支持ベルト25の停止時に布支持ローラ15を前述のように回転させながら上昇させ、布支持ベルト25の駆動時に布支持ローラ15を前述のように回転させながら下降させる制御を繰り返すことにより、長尺の布65を順次搬送して記録ヘッド75により縫製情報を描くことができる。なお、記録ヘッド75の下方を通過して布支持ベルト25の前端に達した布65は、布回収ベルト35に送られて布回収ボックス97まで搬送される。また、2回目以降の動作では布接触ローラ47が布支持ベルト25から隔離されず、操作者は布65の下流側のみを揃え直す。
【0039】
続いて、布供給ボックス95内の布65が全て送り出されて、図12に示すように布後端センサ85が布65の後端65bを検出すると、電子制御回路93は次のような制御を実行する。なお、布支持ローラ15の下降中は、前述のようにその布支持ローラ15上流側の布65が殆ど動かない。従って、布後端センサ85が後端65bを検出するのは布支持ローラ15の上昇中である。この場合、電子制御回路93は布支持ローラ15の上昇動作を一旦停止し、その後、布接触ローラ47およびそれより下流側の構成を前述のように駆動すると共に、布支持ローラ15を、布支持ベルト25移動速度の略1/2の速度で図中左回りに回転させ、その周速度とほぼ同じ速度で下降させる。
【0040】
ここで、布後端センサ85は布支持ローラ15の最下点とほぼ同じ高さに設けられている。また、布支持ローラ15の下降中、布支持ローラ15の下流側の布65は殆ど動かない。このため、布支持ローラ15を最下点まで降下させると、布65の後端65bが布支持ローラ15の表面に配設される。従って、布支持ローラ15を最下点で停止させても、布接触ローラ47およびそれより下流側の構成を駆動し続けることにより、布65に余分な力を加えることなく後端65bまで搬送することができる。また、布後端センサ85は布支持ベルト25に布65が接触する位置とほぼ同じ高さに設けられている。このため、布65の後端65bが、布65の搬送中に高所から外れ落ちることもない。
【0041】
以上詳述したように、マーキング装置1では、布支持ローラ15の上昇時には布支持ローラ15下流側の布65に余分な力が加わらず、布支持ローラ15の下降時には、布支持ローラ15上流側の布65が高所から外れ落ちたり、余分な力が加わったりしない。また、布支持ローラ15の下降時には、布支持ベルト25移動速度とほぼ同じ速度で布65を供給することができる。従って、布65にたわみ,しわ,伸び等を発生させることなく、きわめて円滑に布65を搬送することができる。また、布65は、布接触ローラ47によって布支持ベルト25に接触されるので、布65と布支持ベルト25との接触位置が固定され、布65の受渡しも円滑に行われる。このため、布65にしわや伸びが発生するのを一層良好に防止すると共に、布65の受渡しを一層円滑にすることができる。
【0042】
従って、マーキング装置1では、布65にきわめて正確に縫製情報を描くことができる。更に、マーキング装置1では、布接触ローラ47を図6に示すように布支持ベルト25から隔離して、布65を揃え直すことができる。従って、布支持ローラ15の下流側でしわや伸びが発生するのを一層良好に防止すると共に、布65の搬送を一層円滑にすることができる。従って、縫製情報を一層正確に描くことができる。また更に、マーキング装置1では、前述のように布65の後端65bが高所から外れ落ちるのを防止することができるので、布65の後端65bまで正確な縫製情報を描くことができる。
【0043】
また、マーキング装置1では、布65がいかに長いものであろうと、布支持ローラ15の上下動の回数を増やすことによってその布65の全てを搬送することができる。このため、布支持ローラ15は、布支持ベルト25の1回の駆動量に応じた高さまで上昇させればよい。従って、装置を小型化することもでき、布65を布支持ローラ15に上から掛ける作業も容易となる。
【0044】
なお、上記実施の形態において、布接触ローラ47およびそれより上流側の構成が布受渡し装置に相当する。また、本発明は上記実施の形態になんら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の形態で実施することができる。例えば、本発明の布受渡し装置は、縫製情報マーキング装置に限らず、広幅ベルトの表面に布を広げて搬送し、その布になんらかの処理を施す装置であればどのような装置に対して適用してもよい。また、上記実施の形態では、布支持ローラ15の下降速度およびそのときの周速度を、布支持ベルト25移動速度の略1/2としているが、これは厳密に1/2である必要はなく、ある程度の範囲内(例えば、0.4〜0.6倍程度)で自由に設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用された縫製情報マーキング装置の内部構成を表す斜視図である。
【図2】その縫製情報マーキング装置の制御系の構成を表すブロック図である。
【図3】その縫製情報マーキング装置の動作を表す説明図である。
【図4】その縫製情報マーキング装置の続いての動作を表す説明図である。
【図5】その縫製情報マーキング装置の続いての動作を表す説明図である。
【図6】その縫製情報マーキング装置の続いての動作を表す説明図である。
【図7】その縫製情報マーキング装置の続いての動作を表す説明図である。
【図8】その縫製情報マーキング装置の続いての動作を表す説明図である。
【図9】その縫製情報マーキング装置の続いての動作を表す説明図である。
【図10】その縫製情報マーキング装置の続いての動作を表す説明図である。
【図11】その縫製情報マーキング装置の続いての動作を表す説明図である。
【図12】その縫製情報マーキング装置の続いての動作を表す説明図である。
【符号の説明】
1…縫製情報マーキング装置 11…布支持ローラ移動モータ
15…布支持ローラ 21…布支持ローラ回転モータ
21…布支持ローラ回転モータ 25…布支持ベルト
31…布支持ベルト駆動モータ 35…布回収ベルト
41…布回収ベルト駆動モータ 45…布屈曲ローラ
47…布接触ローラ 49…揺動フレーム
51…布接触ローラ移動モータ 61…布接触ローラ回転モータ
65…布 75…記録ヘッド 81…ヘッド移動モータ
83…布先端センサ 85…布後端センサ
87…布支持ローラ原点位置センサ 88…ヘッド右端位置センサ
89…ヘッド左端位置センサ 91…操作パネル 93…電子制御回路
Claims (4)
- 広幅ベルトの表面に布を広げて間欠的に搬送し、該布への縫製情報の書き込み等の各種処理に供する布搬送装置に対し、上記布を上記広幅ベルトに受け渡すための布受渡し装置であって、
上記広幅ベルトと平行に配設され、上から掛けられた布を支持する布支持ローラと、
該布支持ローラを、その上に掛けられた布を上記広幅ベルトへ搬送する方向に回転させるローラ回転手段と、
上記布支持ローラを上下に移動させるローラ移動手段と、
上記ローラ回転手段およびローラ移動手段を制御して、上記広幅ベルトの停止時に、上記布支持ローラを上記方向に回転させると共に上記布支持ローラをその周速度とほぼ同じ速度で上昇させ、上記広幅ベルトの駆動時に、上記布支持ローラを広幅ベルト移動速度の略1/2の速度で上記方向に回転させると共に上記布支持ローラをその周速度とほぼ同じ速度で下降させる制御手段と、
を備えたことを特徴とする布受渡し装置。 - 上記布支持ローラを介して搬送された布を上記広幅ベルトに接触させる布接触ローラを、更に備えたことを特徴とする請求項1記載の布受渡し装置。
- 上記布接触ローラが、上記布を上記広幅ベルトに接触させる位置と上記広幅ベルトから隔離された位置との間を移動可能に構成されたことを特徴とする請求項2記載の布受渡し装置。
- 上記布支持ローラに向けて搬送される布の終端を、該布が上記広幅ベルトに接触する位置とほぼ同じ高さで検出する終端検出手段を更に備え、
上記布支持ローラの上昇中に上記終端検出手段が上記布の終端を検出したとき、上記制御手段が、上記布支持ローラの回転および上昇を中断することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の布受渡し装置。
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1996
- 1996-06-21 JP JP16194096A patent/JP3787895B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH108314A (ja) | 1998-01-13 |
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