JP3786677B2 - 液体ポンプ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば、半導体製造業、磁気ディスク製造業及び薬品工業等の各種製造業で使用される液体を圧送供給するための液体ポンプに係り、特に詳しくは、液体中の気体等を除去して清浄な状態で液体を圧送供給するための液体ポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、例えば、半導体製造業の製造プロセスでは、純水、有機溶剤、ホトレジスト及び現像液等の薬液を用いた薬液処理プロセスが多用されている。ここで、上記薬液処理プロセスを経て製造される製品の要求加工寸法は、近年更に微細化される傾向にある。このことから、薬液処理プロセスに供給される薬液中に、気体、異物等の不純物が混入すると、製品に形状不良や特性不良が発生するおそれがある。そのため、気体、異物等の不純物を薬液中から予め除去しておき、清浄な状態の薬液のみを薬液処理プロセスへ供給する必要がある。
【0003】
そこで、本願出願人は、先に、特公平7−45001号公報において、薬液処理プロセス等へ供給される液体中から気体、異物等の不純物を除去することのできる液体供給装置を提案した。この装置は、ポンプ室の容積変化を利用して液体を吸入及び吐出する構造を有する液体ポンプを備える。この液体ポンプは、開閉弁機能を有する吸入口、吐出口及び気泡除去口を有し、吸入口は脱泡用オリフィスを含む。この液体ポンプは、そのポンプ室内に液体を吸入した状態で吸入口、吐出口及び気泡除去口を閉じて、ポンプ室内の容積を膨張させることにより、ポンプ室内を負圧にするようにしている。
【0004】
従って、この液体ポンプによれば、液体がポンプ室内に吸入される際、吸入口に設けられたオリフィスにより、液体が負圧状態となり、その液体中に溶け込んでいるミクロな気体が脱泡される。更に、ポンプ室内に液体を吸入した状態で、吸入口、吐出口及び気泡除去口を閉じて、ポンプ室内の容積を膨張させてその室内を負圧にすることにより、ポンプ室内の液体が負圧に晒される。これにより、ポンプ室内に吸入された液体が更に真空脱泡される。その後、気泡除去口を開けておき、ポンプ室の容積を縮小させてその室内を加圧することにより、ポンプ室内に溜まった気泡が気泡除去口を通じてポンプ室外へ除去される。その後、ポンプ室の容積を縮小させる途中で、気泡除去口を閉じて吐出口を開くことにより、ポンプ室内に吸入された液体が、気体、異物等の不純物が除去された状態で吐出口から吐出されることになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の液体ポンプでは、脱泡により発生した気泡が吐出口の周囲に集まることもあることから、吐出口を開いたときに、その集まった気泡が吐出口から液体と共に外部へ流出するおそれがあった。
一方、ポンプ室内に多量の気泡が溜まった場合に、それら気泡の全てを気泡除去口から除去し切れなくなるおそれがあった。この場合、余った気泡が、吐出口から吐出される液体に混入するおそれがあり、液体からの気泡の除去が不完全となるおそれがあった。
【0006】
この発明は上記の事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、液体中の気体、異物等の不純物を除去すると共に、吐出口から吐出される液体から気泡を確実に除去することを可能にした液体ポンプを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明の液体ポンプは、容積可変に形成されたポンプ室の容積を膨張させることにより吸入口からポンプ室内に液体を吸入し、前記ポンプ室の容積を縮小させることにより吐出口からポンプ室外へ液体を吐出させるようにした構造と、前記吸入口に設けられ、その吸入口から前記ポンプ室内へ前記液体が吸入されるときにその液体中に溶け込んだ気体を脱泡させるための脱泡オリフィスと、前記吐出口とは別に設けられ、その吐出口から前記ポンプ室外へ前記液体を吐出させる前に、前記脱泡された気泡を前記ポンプ室外へ除去するための気泡除去口とを備えた液体ポンプにおいて、前記吸入口、前記吐出口、及び前記気泡除去口が同じ面に形成されており、前記吸入口と前記吐出口との中間位置に前記ポンプ室内へ前記同じ面から突出配置され、前記吐出口より吐出される液体から前記気泡を分離するために前記液体のみを導入する液体導入孔を先端部の側面に有する液泡分離管を備えたことを趣旨とする。
【0008】
上記の発明の構成によれば、ポンプ室の容積を膨張させて吸入口からポンプ室内に液体を吸入させるときに、吸入口に設けられた脱泡オリフィスにより液体が負圧状態となり、液体中に溶け込んだ気体が脱泡される。
そして、ポンプ室内に所定量の液体が吸入された状態で、吸入口、吐出口及び気泡除去口を閉じてポンプ室の容積を更に膨張させてポンプ室内を負圧にすることにより、ポンプ室内の液体が負圧に晒される。これにより、脱泡オリフィスにより脱泡されたポンプ室内の液体が更に脱泡される。
その後、気泡除去口を開き、ポンプ室の容積を縮小させてポンプ室を加圧することにより、ポンプ室内に溜まった気泡が気泡除去口からポンプ室外へ除去される。
その後、気泡除去口を閉じ、吐出口を開いてポンプ室の容積を更に縮小させてポンプ室を更に加圧することにより、吐出口からポンプ室外へ液体が吐出される。ここで、吐出口には液泡分離管が設けられており、その液体導入孔からは液体のみが導入され、吐出口より吐出される液体から気泡が分離される。
従って、吐出口の周囲に気泡が集まっていたり、先に多量の気泡が発生していて除去し切れない気泡がポンプ室内に溜まっていたりしても、その気泡が吐出口から吐出される液体に混入することがない。
【0009】
上記目的を達成するために、請求項2に記載の発明の液体ポンプは、請求項1に記載の発明の構成において、ポンプ室は伸縮自在なベローズを隔壁として形成されたものであることを趣旨としている。
【0010】
上記の発明の構成によれば、請求項1の発明の作用に加え、ベローズを伸縮させることにより、ポンプ室の容積が膨張及び縮小される。
【0011】
上記目的を達成するために、請求項3に記載の発明の液体ポンプは、請求項1又は請求項2に記載の発明の構成において、液泡分離管は、吐出口から下方へ垂直に延び、下端が閉塞されると共に液体導入孔が水平方向又は斜め上方へ向かって開口されることを趣旨としている。
【0012】
上記の発明の構成によれば、液泡分離管の下端は閉塞され、液体導入孔は液泡分離管において水平方向又は斜め上方へ向かって開口されることから、ポンプ室内を浮力によって浮上しようとする気泡が液体導入孔に入り込み難くなる。
【0013】
上記目的を達成するために、請求項4に記載の発明の液体ポンプは、請求項3に記載の発明の構成において、液泡分離管は、液体導入孔の直下に外方へ拡がる傘部を有することを趣旨としている。
【0014】
上記の発明の構成によれば、請求項3の発明の作用に加え、ポンプ室内を浮力によって浮上しようとする気泡は傘部により遮られることから、液体導入孔に対して気泡がより入り込み難くなる。
【0015】
上記目的を達成するために、請求項5に記載の発明の液体ポンプは、容積可変に形成されたポンプ室の容積を膨張させることにより吸入口からポンプ室内に液体を吸入し、前記ポンプ室の容積を縮小させることにより吐出口からポンプ室外へ液体を吐出させるようにした構造と、前記吸入口に設けられ、その吸入口から前記ポンプ室内へ前記液体が吸入されるときにその液体中に溶け込んだ気体を脱泡させるための脱泡オリフィスと、前記吐出口とは別に設けられ、その吐出口から前記ポンプ室外へ前記液体を吐出させる前に、前記脱泡された気泡を前記ポンプ室外へ除去するための気泡除去口とを備えた液体ポンプにおいて、前記吸入口、前記吐出口、及び前記気泡除去口が同じ面上に形成されており、前記吸入口と前記吐出口との中間位置に前記ポンプ室内へ前記同じ面から突出配置される液泡分離管を備え、前記液泡分離管が、前記吐出口からJ字状に湾曲して延び、前記気泡除去口に向かって上方へ指向する先端に開口され、前記吐出口より吐出される液体から前記気泡を分離するために前記液体のみを導入する液体導入孔を有することを趣旨とする。
【0016】
上記の発明の構成によれば、請求項1又は請求項2の発明の作用に加え、J字状に湾曲しており、液体導入孔はその上方へ指向する先端に開口されることから、ポンプ室内を浮力によって浮上しようとする気泡が液体導入孔に入り込み難くなる。
【0017】
【発明の実施の形態】
[第1の実施の形態]
以下、本発明の液体ポンプを具体化した第1の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
【0018】
この実施の形態では、半導体製造の薬液処理プロセスにおいて、有機溶剤、ホトレジスト及び現像液等の薬液を供給するための液体ポンプについて説明する。ここでは、半導体製品の要求加工寸法が極めて微細化していることから、薬液処理プロセスに供給される薬液中に気体、異物等の不純物が混入していることは、半導体製品に形状不良や特性不良が発生するおそれがあり好ましくない。そこで、気体等の不純物を薬液中から予め除去して、清浄な状態の薬液のみを薬液処理プロセスへ供給することのできる液体ポンプが使用されている。
【0019】
図1及び図2にその液体ポンプ1の構造等を示す。この液体ポンプ1は、容積可変に形成されたポンプ室2の容積を膨張させることにより吸入口3からポンプ室2内に薬液を吸入し、ポンプ室2の容積を縮小させることにより吐出口4からポンプ室2外へ薬液を吐出させるようにした構造を有する。図1はポンプ室2の容積が最も縮小した状態を示し、図2はポンプ室2の容積が最も膨張した状態を示す。
この実施の形態では、伸縮自在なベローズ5を隔壁としてポンプ室2が形成されている。ベローズ5は、液体ポンプ1を構成するケーシング6に収容されている。ベローズ5の上端はケーシング6の上部に固定されて封止され、その下端は底板7により閉塞されている。ケーシング6とベローズ5との間の空間は、ポンプ室2の背室8となっていいる。この背室8に負圧を導入することにより、ベローズ5が伸張してポンプ室2の容積が膨張する。背室8に正圧を導入することにより、ベローズ5が収縮してポンプ室2の容積が縮小する。この実施の形態では、背室8に正圧及び負圧を導入するための圧力管路9が背室8に接続されている。この圧力管路9の途中には、第1の開閉弁10が設けられている。
【0020】
吸入口3には、本発明の脱泡オリフィスとしてのキャビテーションノズル11が設けられている。このノズル11は、吸入口3からポンプ室2内へ薬液が吸入されるときにその薬液中に溶け込んだミクロな気体を脱泡させるためのものである。この実施の形態では、吸入口3に薬液を導入するための導入管路12が吸入口3に接続されている。この導入管路12の一端は、薬液タンク等の供給源に接続されている。この導入管路12の途中には、第2の開閉弁13が設けられている。
【0021】
この実施の形態において、液体ポンプ1は、吐出口4とは別に設けられた気泡除去口14を備える。この気泡除去口14は、吐出口4からポンプ室2外へ薬液を吐出させる前に、脱泡された気泡(異物等の不純物を含む)をポンプ室2外へ除去するためのものである。この実施の形態では、気泡除去口14から気泡を導出するための導出管路15が気泡除去口14に接続されている。この導出管路15の途中には、第3の開閉弁16が設けられている。
【0022】
この実施の形態において、液体ポンプ1は、吐出口4に取り付けられた気泡分離管17を有する。この気泡分離管17は、吐出口4からポンプ室2内へ突出配置される。気泡分離管17は、吐出口4より吐出される薬液から気泡を分離するために薬液のみを導入する複数の液体導入孔17aを有する。この実施の形態において、液泡分離管17は、吐出口4から下方へ垂直に延び、その下端が閉塞されている。そして、その下端部付近において、円形をなす各液体導入孔17aが水平方向へ向かって開口されている。この実施の形態において、液泡分離管17は、その下端に各液体導入孔17aの直下において外方へ拡がる傘部17bを有する。この実施の形態では、上記の液泡分離管17の形状が一体成形されている。この実施の形態では、吐出口4から薬液を導出するための導出管路18が吐出口4に接続されている。導出管路18は、薬液処理プロセスのための装置(図示しない)に接続されている。この導出管路18の途中には、第4の開閉弁19が設けられている。
【0023】
次に、上記のように構成した液体ポンプ1の動作を説明する。
先ず、ポンプ室2に薬液を吸入するには、図1に示す状態において、吸入口3に対応する第2の開閉弁13を開き、吐出口4及び気泡除去口14に対応する第3及び第4の開閉弁16,19を閉じる。そして、第1の開閉弁10を開いて背室8に圧力管路9を通じて負圧を導入する。これにより、図2に示す状態へ向かってベローズ5が伸張してポンプ室2の容積が膨張し、これに伴って導入管路12及び吸入口3を通じてポンプ室2内に薬液が吸入される。このとき、ポンプ室2内に吸入される薬液は、吸入口3に設けられたキャビテーションノズル11により負圧状態となることから、その薬液中に溶け込んだ気体、異物等の不純物が最初の脱泡を受けて気泡化される。
【0024】
そして、ポンプ室2内に所定量の薬液が吸入され、最初の脱泡による気泡が溜まった状態で、第2の脱泡を行う。そのために、吸入口3、吐出口4及び気泡除去口14に対応する各開閉弁13,19,16を閉じ、背室8に更に負圧を導入することにより、ポンプ室2の容積を更に膨張させてポンプ室2内を負圧にする。これにより、ポンプ室2内の薬液が負圧に晒されることになり、キャビテーションノズル11により脱泡されたポンプ室2内の薬液が更に脱泡され、薬液中に溶け込んでいた気体等が気泡化される。
【0025】
その後、気泡除去口14に対応する第3の開閉弁16を開き、圧力管路9を通じて背室8に正圧を導入する。これにより、図1に示す状態へ向かってベローズ5が収縮してポンプ室2の容積が縮小してポンプ室2が加圧され、これに伴いポンプ室2内に溜まった気泡が気泡除去口14から導出管路15を通じてポンプ室2外へ除去される。
【0026】
その後、気泡除去口14に対応する第3の開閉弁16を閉じ、吐出口4に対応する第4の開閉弁19を開いて、背室8に更に正圧を導入することにより、ポンプ室2の容積を更に縮小させてポンプ室2を更に加圧する。これにより、吐出口4から導出管路18を通じてポンプ室2外へ薬液が吐出される。ここで、吐出口4には液泡分離管17が設けられ、その液体導入孔17aからは薬液のみが分離管17内に導入され、吐出口4より吐出される薬液から気泡が分離されることになる。
【0027】
従って、吐出口4の周囲に気泡が集まっていたり、脱泡時に多量の気泡が発生していたために除去し切れない気泡がポンプ室2内に溜まっていたりしても、その気泡が吐出口4から吐出される薬液に混入することがない。このため、薬液中の気体、異物等の不純物を除去することができると共に、吐出口4から吐出される薬液から気泡を確実に除去することができるようになる。これにより、気体等の不純物を一切含まない清浄な状態の薬液のみを薬液処理プロセスの装置へ供給することができるようになる。
【0028】
特に、この実施の形態のでは、液泡分離管17はその下端が閉塞され、その液体導入孔17aが水平方向へ向かって開口されている。又、液中の気泡は、普通、その浮力に従って真上へ向かって浮上する性質がある。従って、ポンプ室2内を浮力によって浮上しようとする気泡が各液体導入孔17aに入り込み難くなる。この意味において、吐出口4から吐出される薬液から気泡を確実に除去することができるようになる。
【0029】
更に、この実施の形態によれば、液泡分離管17には、各液体導入孔17aの直下において外方へ拡がる傘部17bが設けられている。従って、ポンプ室2内を浮力によって浮上しようとする気泡が傘部17bにより遮られることになり、各液体導入孔17aに対して気泡が更に入り込み難くなる。この意味で、吐出口4から吐出される薬液から気泡を、傘部17bがない場合に比べて、より確実に除去することができるようになる。
【0030】
この実施の形態の液体ポンプ1では、ベローズ5を伸縮させることにより、ポンプ室2の容積を膨張及び縮小させるようにしていることから、ポンプ室2の容積変化を比較的大きくすることが可能となる。このため、薬液の吸入及び吐出と、薬液の脱泡及びその排出とを、1回の吸入・吐出工程でそれぞれ過不足なく行うことができる。
【0031】
[第2の実施の形態]
次に、本発明の液体ポンプを具体化した第2の実施の形態を図3に従って説明する。
尚、本実施の形態を含む以下の各実施の形態において、前記第1の実施の形態と同じ構成要素については、同一の符号を付して説明を省略し、以下には異なった点を中心にそれぞれ説明するものとする。
【0032】
この実施の形態の液体ポンプ31では、液泡分離管17の点で第1の実施の形態の液体ポンプ1と構成が異なる。即ち、この実施の形態では、液泡分離管17の下端部付近において、楕円形をなす複数の液体導入孔17aが斜め上方へ向かって開口されている。更に、この実施の形態では、傘部17bの周縁に上方へ起立する周壁17cが設けられている。このような液泡分離管17の形状が一体成形されている。
【0033】
従って、この実施の形態によれば、各液体導入孔17aが斜め上方へ向かって開口されていることから、第1の実施の形態の場合と比べて、更に気泡が各液体導入孔17aに入り込み難くなる。又、傘部17bに設けられた周壁17cが、各液体導入孔17aに対する気泡の侵入を更に規制するように機能することになる。この意味で、吐出口4から吐出される薬液から気泡をより一層確実に除去することができるようになる。
【0034】
[第3の実施の形態]
次に、本発明の液体ポンプを具体化した第3の実施の形態を図4に従って説明する。
【0035】
この実施の形態の液体ポンプ41では、液泡分離管20の点で第1の実施の形態の液体ポンプ1と構成が異なる。即ち、この実施の形態では、チューブ21とカップ22を一体的に接合することにより液泡分離管20が形成されている。チューブ21には水平方向へ開口する四角形状の液体導入孔20aが設けられている。カップ22は、前述した傘部17b及び周壁17cの機能を兼ね備えたものである。
【0036】
従って、この実施の形態の液体ポンプ41においても、第2の実施の形態の液体ポンプ31と同等の作用及び効果を得ることができる。
【0037】
[第4の実施の形態]
次に、本発明の液体ポンプを具体化した第4の実施の形態を図5に従って説明する。
【0038】
この実施の形態の液体ポンプ51では、液泡分離管23の点で第1〜第3の実施の形態の液体ポンプ1,31,41と構成が異なる。即ち、この実施の形態において、液泡分離管23は、吐出口4からJ字状に湾曲して延び、その先端が上方へ指向している。その上方へ指向する先端に一つの液体導入孔23aが開口されている。この実施の形態では、両端を開放させたチューブを単にJ字状に湾曲させることにより、液泡分離管23が形成されている。
【0039】
従って、この実施の形態によれば、液泡分離管23がJ字状に湾曲しており、その上方へ指向する先端に液体導入孔23aが開口されていることから、ポンプ室2内を浮力によって浮上しようとする気泡が液体導入孔23aに入り込み難くなる。このため、吐出口4から吐出される薬液から気泡を確実に除去することができるようになる。特に、この実施の形態では、単にチューブをJ字状に湾曲させるだけなので、液泡分離管23を比較的容易に得ることができる。
【0040】
尚、この発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱することのない範囲で以下のように実施することもできる。
【0041】
前記実施の形態では、伸縮自在なベローズ5を使用して容積可変なポンプ室2を構成したが、ベローズ5以外にダイヤフラム等の手段を使用して容積可変なポンプ室を構成することもできる。即ち、ダイヤフラムタイプの液体ポンプに、本発明の構成を適用してもよい。
【0042】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明の構成によれば、ポンプ室内に吸入される液体中から気体、異物等の不純物を除去することができる液体ポンプにおいて、吐出口からポンプ室内へ突出配置され、吐出口より吐出される液体から気泡を分離するために液体のみを導入する液体導入孔を有する液泡分離管を設けている。
これにより、液泡分離管の液体導入孔からは液体のみが導入され、吐出口より吐出される液体から気泡が分離される。従って、ポンプ室内に溜まったりしていた気泡が吐出口から吐出される液体に混入することがない。この結果、液体中の気体、異物等の不純物を除去することができると共に、吐出口から吐出される液体から気泡を確実に除去することができ、清浄な状態の液体のみを供給先へ供給することができるという効果を発揮する。
【0043】
請求項2に記載の発明の構成によれば、請求項1の発明の構成において、ポンプ室を伸縮自在なベローズを隔壁として形成している。
従って、請求項1の発明の作用及び効果に加え、ベローズを伸縮させることによりポンプ室の容積を膨張及び縮小させるようにしていることから、ポンプ室の容積変化を比較的大きくすることが可能となる。この結果、液体の吸入及び吐出と、液体の脱泡及びその排出とを、1回の吸入・吐出工程でそれぞれ過不足なく行うことができるという効果を発揮する。
【0044】
請求項3に記載の発明の構成によれば、請求項1又は請求項2の発明の構成において、吐出口から下方へ垂直に延び、下端が閉塞されると共に液体導入孔が水平方向又は斜め上方へ向かって開口される液泡分離管を設けている。
従って、ポンプ室内を浮上しようとする気泡が液体導入孔に入り込み難くなる。この意味で、液体中の気体、異物等の不純物を除去することができると共に、吐出口から吐出される液体から気泡を確実に除去することができるという効果を発揮する。
【0045】
請求項4に記載の発明の構成によれば、請求項3の発明の構成において、液泡分離管に、液体導入孔の直下に外方へ拡がる傘部を設けている。
従って、請求項3の発明の作用及び効果に加え、ポンプ室内を浮上しようとする気泡が傘部で遮られ、液体導入孔に気泡がより入り込み難くなる。この意味で、傘部がない場合と比べ、吐出口から吐出される液体から気泡をより確実に除去することができるという効果を発揮する。
【0046】
請求項5に記載の発明の構成によれば、請求項1又は請求項2の発明の構成において、吐出口からJ字状に湾曲して延び、上方へ指向する先端に液体導入孔が開口される液泡分離管を設けている。
従って、ポンプ室内を浮上しようとする気泡が液体導入孔に入り込み難くなる。この意味で、液体中の気体、異物等の不純物を除去することができると共に、吐出口から吐出される液体から気泡を確実に除去することができるという効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係り、液体ポンプの構造を示す断面図である。
【図2】同じく、液体ポンプの構造を示す断面図である。
【図3】第2の実施の形態に係り、液体ポンプの構造を示す断面図である。
【図4】第3の実施の形態に係り、液体ポンプの構造を示す断面図である。
【図5】第4の実施の形態に係り、液体ポンプの構造を示す断面図である。
【符号の説明】
1 液体ポンプ
2 ポンプ室
3 吸入口
4 吐出口
5 ベローズ
11 キャビテーションノズル
14 気泡除去口
17 液泡分離管
17a 液体導入孔
17b 傘部
20 液泡分離管
20a 液体導入孔
23 液泡分離管
23a 液体導入孔
31 液体ポンプ
41 液体ポンプ
51 液体ポンプ

Claims (5)

  1. 容積可変に形成されたポンプ室の容積を膨張させることにより吸入口からポンプ室内に液体を吸入し、前記ポンプ室の容積を縮小させることにより吐出口からポンプ室外へ液体を吐出させるようにした構造と、
    前記吸入口に設けられ、その吸入口から前記ポンプ室内へ前記液体が吸入されるときにその液体中に溶け込んだ気体を脱泡させるための脱泡オリフィスと、
    前記吐出口とは別に設けられ、その吐出口から前記ポンプ室外へ前記液体を吐出させる前に、前記脱泡された気泡を前記ポンプ室外へ除去するための気泡除去口と
    を備えた液体ポンプにおいて、
    前記吸入口、前記吐出口、及び前記気泡除去口が同じ面に形成されており、
    前記吸入口と前記吐出口との中間位置に前記ポンプ室内へ前記同じ面から突出配置され、前記吐出口より吐出される液体から前記気泡を分離するために前記液体のみを導入する液体導入孔を先端部に有する液泡分離管を備えたことを特徴とする液体ポンプ。
  2. 請求項1に記載の液体ポンプにおいて、
    前記ポンプ室は伸縮自在なベローズを隔壁として形成されたものであることを特徴とする液体ポンプ。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の液体ポンプにおいて、
    前記液泡分離管は、前記吐出口から下方へ垂直に延び、下端が閉塞されると共に前記液体導入孔が水平方向又は斜め上方へ向かって開口されることを特徴とする液体ポンプ。
  4. 請求項3に記載の液体ポンプにおいて、
    前記液泡分離管は、前記液体導入孔の直下に外方へ拡がる傘部を有することを特徴とする液体ポンプ。
  5. 容積可変に形成されたポンプ室の容積を膨張させることにより吸入口からポンプ室内に液体を吸入し、前記ポンプ室の容積を縮小させることにより吐出口からポンプ室外へ液体を吐出させるようにした構造と、
    前記吸入口に設けられ、その吸入口から前記ポンプ室内へ前記液体が吸入されるときにその液体中に溶け込んだ気体を脱泡させるための脱泡オリフィスと、
    前記吐出口とは別に設けられ、その吐出口から前記ポンプ室外へ前記液体を吐出させる前に、前記脱泡された気泡を前記ポンプ室外へ除去するための気泡除去口と
    を備えた液体ポンプにおいて、
    前記吸入口、前記吐出口、及び前記気泡除去口が同じ面上に形成されており、
    前記吸入口と前記吐出口との中間位置に前記ポンプ室内へ前記同じ面から突出配置される液泡分離管を備え、
    前記液泡分離管が、前記吐出口からJ字状に湾曲して延び、前記気泡除去口に向かって上方へ指向する先端に開口され、前記吐出口より吐出される液体から前記気泡を分離するために前記液体のみを導入する液体導入孔を有することを特徴とする液体ポンプ。
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