JP3786538B2 - 移動通信システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は移動通信システムに関し、特に現用ホームロケーションレジスタ(HLR)と、それと同じ内容のデータベースを持つ待機ホームロケーションレジスタとを有する移動通信システムにおいて、障害発生等により前記ホームロケーションレジスタ間で系を切り替えた際に生じ得る端末位置情報の欠落現象を自律的に救済・回復する機能を備えた移動通信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
現用ホームロケーションレジスタ、それと同じ内容のデータベースを持つ待機ホームロケーションレジスタ、ビジターロケーションレジスタ(VLR)、移動交換機(MSC)、及び移動端末(MS)で構成される移動通信システムにおいて、前記現用ホームロケーションレジスタに障害等が発生すると待機ホームロケーションレジスタに系が切り替えられ、前記待機ホームロケーションレジスタは新現用ホームロケーションレジスタとして運用を継続する。
【0003】
前記待機ホームロケーションレジスタのデータベース内容は現用ホームロケーションレジスタのデータベース内容と一致するよう定期的に更新されている。従って、一般には上述した現用系から待機系への系切替え後も、新現用ホームロケーションレジスタのデータベース内容はそれ以前の旧現用ホームロケーションレジスタのデータベース内容と一致しており、それによって正常な継続運用が期待される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来においては、上述したように待機ホームロケーションレジスタのデータベース内容は定期的に更新されている。その一方で、現用ホームロケーションレジスタ側に障害が発生すると直ちに現用系から待機系へホームロケーションレジスタの切替えが行われる。その結果、障害発生前の現用ホームロケーションレジスタのデータベース内容と障害発生後の新現用ホームロケーションレジスタ(旧待機ホームロケーションレジスタ)のデータベース内容との間に相違が生じ得る。図1〜3にはその一例を示している。
【0005】
図1は、一般的な移動通信網の一構成例を示したものである。
図1において、携帯電話網や自動車電話網等からなるネットワーク3に現用ホームロケーションレジスタ(ACT−HLR)1及び待機ホームロケーションレジスタ(STABY−HLR)2が接続されている。また、ネットワーク3配下の各エリア(エリアa及びb)4及び5には、各エリア4及び5内における端末位置情報等を登録するビジターロケーションレジスタ(VLR)7及び9と、前記端末の間の交換処理等を行う移動交換機(MSC)6及び8とがそれぞれ設けられている。
【0006】
本例では、携帯電話機や自動車電話機等の移動端末(MSーX)10がエリア4内に在圏し、位置登録されている。従って、エリア4内の移動交換機6及びビジターロケーションレジスタ7は移動端末10のプロファイル(MSーXと示す)を保持している。また、その端末及び端末位置情報はネットワーク3を介して上位の現用ホームロケーションレジスタ1及び待機ホームロケーションレジスタ2にそれぞれ登録(MSーX:エリアaと示す)されている。
【0007】
図2は、図1の現用ホームロケーションレジスタ1に障害が発生した場合の一例を示している。
図2では、移動端末10がエリア4からエリア5へ移動し、エリア5に対して位置登録要求を行い、その位置登録が完了した場合を示している。これにより、前記エリア4内の移動交換機6及びビジターロケーションレジスタ7における移動端末10のプロファイルは消去され、エリア5の移動交換機8及びビジターロケーションレジスタ9に現用ホームロケーションレジスタ1から移動端末10のプロファイルがコピーされる。
【0008】
現用ホームロケーションレジスタ1には移動端末10の最新の位置登録情報(エリアb)が登録されるが、本例では待機ホームロケーションレジスタ2のデータベースは未だ更新されておらず、従って移動端末10の位置登録情報は旧登録エリア(エリアa)がそのまま登録されている。
【0009】
図3は、上述した従来の位置登録シーケンスの一例を示したものである。
なお、ここでは、信号網を介して転送される移動通信システム用信号プロトコルとして、北米で標準化が行われているIS−41−C(Interim Standard 41 revision C)を前提とする(以降の例において同じ)。前記プロトコルを総称してMAP(Mobile Application Protocol/Part)とも呼ばれる。
【0010】
図3において、エリア4からエリア5へ移動してきた移動端末10は、在圏するエリア5内の移動交換機8に対して位置登録要求メッセージを送信する(S101)。移動交換機8は移動端末10に関する位置登録要求メッセージ(REGNOT)をビジターロケーションレジスタ9へ送信し、前記ビジターロケーションレジスタ9は現用ホームロケーションレジスタ1に位置登録要求メッセージを送信する(S102及び103)。
【0011】
それを受信した現用ホームロケーションレジスタ1は、移動端末10の現時点の登録エリア(エリアa)のビジターロケーションレジスタ7に対して位置登録取り消し要求メッセージ(REGCANC)を送信する(S104)。ビジターロケーションレジスタ7は、それによって移動交換機6に位置登録取り消し要求メッセージを送信し、移動交換機6は内部に記録されている移動端末10のプロファイルがあればそれを削除して位置登録取り消し要求の応答メッセージ(regcanc)をビジターロケーションレジスタ7に返す(S105及び106)。
【0012】
現用ホームロケーションレジスタ1は、ビジターロケーションレジスタ7から位置登録取り消し要求の応答メッセージを受信すると、登録してある移動端末10の登録エリア(エリアa)を最新の登録エリア(エリアb)に更新し、エリア5内のビジターロケーションレジスタ9へ位置登録要求の応答メッセージ(regnot)を送信する(S108〜110)。エリア5内のビジターロケーションレジスタ9は前記位置登録要求の応答メッセージに含まれる移動端末10のプロフィルをその内部に登録し、さらに位置登録要求の応答メッセージを移動交換機8へ送出する(S110から112)。移動交換機8も同様に移動端末10のプロフィルをその内部に登録する。
【0013】
なお、ホームロケーションレジスタからビジターロケーションレジスタ/移動交換機へのプロファイルの送信形態については、a)プロファイル転送用メッセージのパラメータとして転送、及びb)位置登録応答メッセージのパラメータとして転送、の2つの形態がある。上記の例では、b)の形態についてのみ説明しているがa)の形態によってもよい。
【0014】
ところで、図2の例では上記の後、さらに「X」印で示すよう現用ホームロケーションレジスタ1に障害が発生した場合を示している。その結果、直ちに現用ホームロケーションレジスタ1から待機ホームロケーションレジスタ2へ切替えられ、前記待機ホームロケーションレジスタ2は移動端末10が在圏しない旧位置登録情報(エリアa)に基づいて新現用ホームロケーションレジスタ2としての運用を開始する。この時点で、移動端末10については位置登録情報が欠落した状態が発生している。
【0015】
図4は、従来の着信シーケンスの一例を示したものである。
図4では、特に図2の状態において位置登録情報が欠落した移動端末10に着信する場合を示している。図4において、現用ホームロケーションレジスタ1は、ゲーウェイ移動交換機(G−MSC)11から移動端末10について位置情報問合わせメッセージ(LOCREQ)を受信すると、移動端末10の登録位置情報(エリアa)を参照してエリア4のビジターロケーションレジスタ7へルーチング情報取得メッセージ(ROUTREQ)を送出する(S201及び202)。
【0016】
前記ルーチング情報取得メッセージを受信したビジターロケーションレジスタ7は、その内部に着信先移動端末10のプロファイルを有しないため、現用ホームロケーションレジスタ1に対してエラー・コード(ERROR CODE=UnrecognizedMIN2)を付した応答メッセージ(routreq)を返送する(S203及び204)。前記エラー・コードが付された応答メッセージを受信すると、現用ホームロケーションレジスタ1は該当する移動端末10の登録位置情報(エリアa)を消去し(S205)、前記ゲーウェイ移動交換機11へエラーコード(ERROR CODE)を付した応答メッセージ(locreq)を返送する(S206)。そのため、これ以降は外部からの移動端末10に対する着信は不可能になる。
【0017】
上述したように、従来においては以下の問題があった。
1)新現用ホームロケーションレジスタ2に位置情報が誤って登録された端末へは着信できない。
2)網側には、欠落した位置登録情報を自律的に訂正し回復するための手段がない。
【0018】
すなわち、図4で示したように新現用ホームロケーションレジスタ2には移動端末10のプロフィル自体が存在しなくなり、移動端末10への着信は不可能となる。また、現状システムで前記移動端末10を再び着信可能状態に復帰させるには、図3でも示したように、移動端末10がさらに別の位置登録エリアへ移動し、そこで最新の(正常な)位置登録を行うことにより新現用ホームロケーションレジスタ2に再登録される必要がある。
【0019】
このように、従来においては移動端末10が新現用ホームロケーションレジスタ2に再登録されるまで前記端末10に対する着信不可状態が長時間継続するとい問題があり、またこのような状態を積極的に救済する手段が網側に存在しないという問題があった。
【0020】
そこで本発明の目的は、上記問題点に鑑み、ホームロケーションレジスタの系切り替えによって最新の位置登録情報が欠落してしまった移動端末に対して以下の2つの救済措置を提供することにある。すなわち、
・着信を可能にする、
・網が自律的に正しい位置登録情報に訂正する、
ことが可能な移動端末の位置登録情報救済システム及びその方法を提供することにある。
【0021】
また、本発明の目的は、さらに上記ホームロケーションレジスタの系切り替えによって欠落した移動端末の位置登録情報に限らず、移動端末一般の欠落した位置登録情報を訂正・回復する移動端末の位置登録情報救済システム及びその方法を提供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、現用ホームロケーションレジスタと、待機ホームロケーションレジスタと、ビジターロケーションレジスタと、移動交換機と、移動端末と、を具備する移動通信システムにおいて、現用ホームロケーションレジスタの障害により待機ホームロケーションレジスタへ切替えられた際に、前記待機ホームロケーションレジスタは、ビジターロケーションレジスタに送出したルーチング情報取得メッセージに対して対応する移動端末が在圏しない旨の応答メッセージを受信すると、他のビジターロケーションレジスタに対してルーチング情報の取得処理を行う再ルーチング情報取得部を有する移動通信システムが提供される。
【0023】
また本発明によれば、ホームロケーションレジスタと、ビジターロケーションレジスタと、移動交換機と、移動端末と、を具備する移動通信システムにおいて、前記ホームロケーションレジスタからルーチング情報取得メッセージを受信したビジターロケーションレジスタは、自ビジターロケーションレジスタ内に対応する移動端末のプロフィルを有しない場合に、他のビジターロケーションレジスタに対してルーチング情報の取得処理を行い、その結果をホームロケーションレジスタに通知する再ルーチング情報取得部を有する移動通信システムが提供される。
【0024】
さらに本発明によれば、ホームロケーションレジスタと、ビジターロケーションレジスタと、移動交換機と、移動端末と、を具備する移動通信システムにおいて、前記ビジターロケーションレジスタは、位置登録情報の確認をホームロケーションレジスタに要求する位置情報救済処理部を有し、前記ホームロケーションレジスタは、前記位置情報救済処理部からの要求により内部の位置登録情報との照合確認を行い、その結果に基づいて位置登録情報の訂正を行う位置情報確認処理部を有する通信システムが提供される。
【0025】
【発明の実施の形態】
以降では、前述した図2の状況を前提に(A)位置情報が欠落した移動端末に対する着信を可能にする構成、及び(B)網が自律的に正しい位置登録情報に訂正する構成、についてそれぞれ説明する。
【0026】
(A)位置情報が欠落した移動端末に対する着信を可能にする構成
図5は、本発明により位置情報が欠落した移動端末に対する着信を可能にする構成を備えた現用ホームロケーションレジスタ1の構成例を示したものである。ここで、網掛けしてある再ルーチング情報取得部23は、本発明のために新たに設けられた機能部分を示している。再ルーチング情報取得部23は、図4で説明したビジターロケーションレジスタに送出したルーチング情報取得メッセージ(ROUTREQ)に対してエラー・コードを含む応答メッセージを受信すると、他のビジターロケーションレジスタに対して再ルーチング情報の取得処理を行う。
【0027】
再ルーチング情報取得部23は、ビジターロケーションレジスタ(VLR)選択部31、再ルーチング情報取得処理部32、及びタイマー延長要求処理部33から成る。ビジターロケーションレジスタ選択部31は再ルーチングを行う他のビジターロケーションレジスタの選択処理を行い、再ルーチング情報取得処理部32は選択されたビジターロケーションレジスタとの間でルーチング情報の取得処理を行う。また、タイマー延長要求処理部33は、ルーチング情報取得の要求元に対して再ルーチング情報取得処理のために必要な時間の延長を要求する。
【0028】
ここでは、図6〜11を用いて図5の一実施例について説明する。なお、理解の容易のため、図6の本発明による着信シーケンを中心に説明し、その中で関連する図7及び8の再ルーチング情報取得制御フローについて説明していく。また、図6と図7及び8との間で各々対応するステップには同一のステップ番号を付している。
【0029】
図6において、先ず新現用ホームロケーションレジスタ(旧待機ホームロケーションレジスタ)2は、他網からゲートウェイ移動交換機11を介してに移動端末10に関する位置情報問合わせメッセージ(LOCREQ)を受信すると、新ホームロケーションレジスタ2のルーチング情報取得部22(図5及び7)は、移動端末10の位置情報(VLRaへのポインタ=エリアa)に基づいて、ビジターロケーションレジスタ7へルーチング情報取得メッセージ(ROUTREQ)を送信する(S301及び302)。
【0030】
ビジターロケーションレジスタ7は、移動端末10のプロファイルを有しないため、ホームロケーションレジスタ2へエラーコード(ErrorCode =“UnrecognizedMIN ”)を付した応答メッセージ(routreq)を返す(S304)。これにより、前記ルーチング情報取得部22は移動端末10がエリア4に在圏しないことを認識する(S305)。ここまでは、図4に示した従来例と同じである。
【0031】
次に、本発明による再ルーチング情報取得部23(図5及び8)は、再ルーチング情報取得処理を開始する前にタイマ延長要求処理部33に指示して位置情報問合わせメッセージの発信元であるゲートウェイ移動交換機11に対し応答待機時間(タイマー)の延長要求メッセージ(EXTENREQ)を送信する(S306)。
【0032】
前記タイマー延長要求メッセージ処理は、後の再ルーチング情報取得処理中にタイムアウトが発生し、着信呼が呼損となるのを救済するために実行される。なお、IS−41−Cにそのようなタイマー延長要求メッセージは規定されておらず、そのため本例において「EXTENREQ(Extension request )」メッセージを新たに定義している。
【0033】
タイマー延長要求メッセージを受信したゲートウェイ移動交換機11は、位置情報問合わせメッセージの応答待機時間の延長が可能であるか否かを判定し、可能であればタイマーを延長する。なお、前記判定の結果が延長不可能な場合でも特に応答をホームロケーションレジスタ2へ返送する必要はない。
【0034】
次に、再ルーチング情報取得部23は、ビジターロケーションレジスタ選択部31に指示してVLR配置情報からルーチング情報取得メッセージの新たな送信先となる別のビジターロケーションレジスタ(本例ではVLRb)を選択し(S307)、それに対して再度ルーチング情報取得メッセージを送信する(S308)。なお、再度ルーチング情報取得メッセージを送信する相手となるビジターロケーションレジスタが複数存在する場合には、当該メッセージの送信方法としては逐次的に送信してもよく又は一斉に送信してもよい。これについては、後述の図9〜図11の説明参照。また、図8では前者の方法をとている(S307)。
【0035】
ルーチング情報取得メッセージを受信したビジターロケーションレジスタ9は、移動端末10のプロファイルを所持しており、所定の処理を行った後に同じエリア5内の移動交換機8へルーチング情報取得メッセージ(ROUTREQ)を送信する(S309及び310)。移動交換機8は、ルーチング情報(TLDN:Temporary Local Directory Number)を割り当て、それをビジターロケーションレジスタ9に返送する(S311)。
【0036】
ビジターロケーションレジスタ9は、前記ルーチング情報を設定した応答メッセージ(routreq)をホームロケーションレジスタ2へ返す(S312)。ホームロケーションレジスタ2は、受信した応答メッセージのルーチング情報(TLDN)により移動端末10の位置登録情報を「VLRbのポインタ」に訂正し、位置情報問合わせの応答メッセージ(locreq)を発信元であるゲートウェイ移動交換機11に送信する(S313及び314)。
【0037】
前述したように、従来、移動端末への着信処理の過程で、ホームロケーションレジスタからビジターロケーションレジスタを経由して移動交換機へルーチング情報取得メッセージが送信される。本例のように、ホームロケーションレジスタに登録されている位置登録情報が不正確であれば、その応答としてエラーが返され、着信呼は移動端末には接続されない。
【0038】
しかしながら、このエラー情報からホームロケーションレジスタが独自に「位置登録情報が間違っている」と判断することは可能である。すなわち、当該エラー・コードは、指定されたMIN(移動端末を識別する番号)が認識されないこと、すなわち、MINにより指定された移動端末は当該ビジターロケーションレジスタに在圏しないことを意味する。従って、その後は本発明による以下の手順でメッセージ再送を行うことで当該移動端末に着信することが可能となる。
【0039】
▲1▼ ホームロケーションレジスタがルーチング情報取得メッセージを最初に送信したビジターロケーションレジスタとは異なるビジターロケーションレジスタに対して、再度ルーチング情報取得メッセージを送信する。
▲2▼ 再度ルーチング情報取得メッセージを送信したビジターロケーションレジスタのエリアに移動端末が存在していた場合には、ビジターロケーションレジスタ/移動交換機で通常のルーチング処理が行われ、ホームロケーションレジスタにその応答が返される。
【0040】
▲3▼ 移動端末が存在しないエリアのビジターロケーションレジスタからは、「当該移動端末が存在しない」旨の応答が返されるが、ホームロケーションレジスタはこれらの応答を無視する。
これらの操作を行うことで、実際とは異なった位置情報が登録されている移動端末への着信が可能となる。
【0041】
ところで、前述したビジターロケーションレジスタ選択部31がVLR配置情報からルーチング情報取得メッセージの新たな送信先となるビジターロケーションレジスタを選択するには種々の方法が考えられる。
図9は、ビジターロケーションレジスタの配置形態とその配置情報リストの一例を示したものである。また、図10及び11は、ビジターロケーションレジスタの別の配置情報リスト例を示したものである。
【0042】
図9の(a)に示すビジターロケーションレジスタの配置形態を想定する。図9の(b)はビジターロケーションレジスタ選択部31がルーチング情報取得メッセージを全てのビジターロケーションレジスタへ送信するための配置情報リストの例を示している。
【0043】
ビジターロケーションレジスタ選択部31が全てのビジターロケーションレジスタへ再ルーチング情報を送信するには、図9の(b)に示すような移動通信システムに配置された全ビジターロケーションレジスタの識別情報(VLR−ID)リストを持てばよい。この場合、ビジターロケーションレジスタの選択は、当該リストから基点となるビジターロケーションレジスタの識別情報を除いたものを順次又はランダムに選択することによって行われる。
【0044】
図10及び11には、別のビジターロケーションレジスタ配置情報リスト例を示している。
図10の場合、図9に斜線で示すように例えばビジターロケーションレジスタ1について隣接するビジターロケーションレジスタ2,3、..,7の識別情報リスト(隣接VLRリストと呼ぶ)を参照することによって、自らに隣接するビジターロケーションレジスタを容易に選択することができる(図10の上側VLR1リスト)。ビジターロケーションレジスタ2についても同様である(図10の下側VLR2リスト)。
【0045】
このように、あるビジターロケーションレジスタの近傍にあるビジターロケーションレジスタをルーチング情報取得メッセージの送信先として優先的に選択する利点は、現用ホームロケーションレジスタ1のデータベースが更新されてからどれだけの時間遅れて待機ホームロケーションレジスタ2のデータベースが更新されるか(反映周期)にも依存するが、前記反映周期(数秒〜数百秒)は移動端末10が平均的に位置登録を行う周期(数時間)よりもかなり短いと予想される。
【0046】
このとき、ホームロケーションレジスタ1及び2の切り替えによって最新の位置登録情報が新現用ホームロケーションレジスタ2に反映されていない移動端末10の「現在(最新)の在圏位置登録エリア」は、新現用ホームロケーションレジスタ2に登録されているエリアの近隣のエリア(例えば、隣接するエリア)である可能性が極めて高いと考えられるためである。そのため、基点ビジターロケーションレジスタに近い順でリストアップされた選択結果は再ルーチング情報取得処理部32へ返され、そこから順次ルーチング情報取得メッセージが送信される。
【0047】
図11では、図10の例に加えてさらに隣接するビジターロケーションレジスタのうち、移動端末がどのビジターロケーションレジスタに移動したかを示す度数(履歴)を設ける。前記度数は位置登録の都度に更新される。図11は、図10の上側VLR1の隣接VLRリストに対応している。本例の情報を用いることでルーチング情報取得メッセージ送信先の候補となる複数の隣接ビジターロケーションレジスタのうち、より度数の高い順(VLR7,VLR6,VLR5,VLR4,VLR3,VLR2の順)にビジターロケーションレジスタが選択される。
【0048】
これにより、選択されたビジターロケーションレジスタのエリア内に移動端末が在圏する確立をさらに高めることができる。本例では、移動端末毎に度数を設けていないが、隣接VLRリストに代えて移動端末単位に度数を設けてもよい。ビジターロケーションレジスタ選択部31は、ネットワークのトラフィック等を考慮し、上述した移動端末が在圏するエリアを選択する種々の方法を単独で又はそれらを組合せることによって使用することができる。
【0049】
ルーチング情報取得メッセージの再送信先をネットワーク内に存在する全てのビジターロケーションレジスタとすれば、確実に移動端末へ着信できるが、その分ネットワークのトラヒックを著しく増加させる。一方、ルーチング情報取得メッセージの再送先を最初に送信したビジターロケーションレジスタの近隣に配置されているビジターロケーションレジスタに制限し、さらには上述した度数等を考慮すると確実にネットワークのトラヒック増加等を抑制することができる。
【0050】
図12〜15は、図5〜11に示した位置情報が欠落した移動端末に対する着信を可能にする構成の別の態様例を示したものである。
図5では現用ホームロケーションレジスタの構成を示したが、図12ではその機能をビジターロケーションレジスタの側に設けている。すなわち、図中で網掛けした再ルーチング情報取得部43は、図5の再ルーチング情報取得部23と同じ機能部分51〜53を有しており、それらの機能動作も図5のものと同様である。
【0051】
ここでも、本例を図13の本発明による着信シーケン例を中心に説明し、その中で関連する図14及び15のビジターロケーションレジスタにおける再ルーチング情報取得制御フローについて説明していく。また、図13と図14及び15との間で各々対応するステップには同一のステップ番号を付している。
【0052】
図13において、他網からゲートウェイ移動交換機11を介して新現用ホームロケーションレジスタ(旧待機ホームロケーションレジスタ)2に移動端末10に関する位置情報問合わせメッセージ(LOCREQ)が送出され、新現用ホームロケーションレジスタが移動端末10の位置情報(VLRaへのポインタ=エリアa)に基づいて、ビジターロケーションレジスタ7へルーチング情報取得メッセージ(ROUTREQ)を送信するまでは図6と同じである(S401及び402)。
【0053】
本例では、移動端末10のプロファイルを有しないビジターロケーションレジスタ7が、ホームロケーションレジスタ2へエラーコードを付した応答メッセージを返すのに代え、ビジターロケーションレジスタ7内のタイマー延長要求処理部53によって再ルーチング情報取得処理のため応答待機時間(タイマー)の延長要求メッセージ(EXTENREQ)を返送する(S404)。前記メッセージを受信したホームロケーションレジスタ2内のタイマー延長要求処理部33は、ゲートウェイ移動交換機11に対して同じ延長要求メッセージを送信し位置情報問合わせメッセージの応答待機時間の延長を要求する(S405及び406)。
【0054】
なお、一般にホームロケーションレジスタからゲートウェイ移動交換機に対するタイマー延長要求メッセージ処理は着信呼の救済には必要であるが(再ルーチング情報取得処理によりタイムアウトが発生すると呼損となるため)、移動端末の位置登録情報の訂正処理自体については特に必要ない。そのため、前記処理については点線で囲ってある(先に説明した図6のステップS306も同様と考えられる)。
【0055】
ホームロケーションレジスタ2からタイマー延長要求に対するOKの応答を受信すると、ビジターロケーションレジスタ7内のビジターロケーションレジスタ選択部51は図9〜11で述べたと同様な方法でルーチング情報取得メッセージ送信先のビジターロケーションレジスタを選択し、それにより再ルーチング情報取得処理部52からビジターロケーションレジスタ9へルーチング情報取得メッセージ(ROUTREQ)が送信される(S407〜409)。
【0056】
ところで、IS−41−Cでは、ルーチング情報取得メッセージをビジターロケーションレジスタ相互間でやり取りするようには定義されていない。本例ではそのやり取りを可能とすることを想定している。別に、再ルーチング情報取得のためのメッセージを定義してもよい。
【0057】
これ以降の処理シーケンスは図6で説明したのと同様である。ただ、最初にルーチング情報取得メッセージを受信したビジターロケーションレジスタ7の再ルーチング情報取得部43がホームロケーションレジスタ2に代わって、ビジターロケーションレジスタ相互間で再ルーチング情報取得処理を実行する点(図15)が相違している(S408〜413)。
【0058】
本例では、ビジターロケーションレジスタ7がビジターロケーションレジスタ9から移動端末10が在圏する旨の応答メッセージ(routreqメッセージ)を受信すると、割り当てられたルーチング情報とビジターロケーションレジスタ9のID(例えば、VLRb)を付加して、ホームロケーションレジスタ2へ応答メッセージを返送する(S413及び415)。ホームロケーションレジスタ2は、ビジターロケーションレジスタ7からの応答メッセージの中に、前記ビジターロケーションレジスタID(VLRb)が付加されていることを確認すると、移動端末10の位置登情報を更新し(S416)、位置情報問合わせの応答メッセージ(locreq)を発信元のゲートウェイ移動交換機11に送信する(S417)。
【0059】
(B)網が自律的に正しい位置登録情報に訂正する構成
次に、本発明により網が自律的に正しい位置登録情報に訂正する構成について説明する。
先ず、前述したように移動端末への着信を可能にする構成によって、ホームロケーションレジスタは移動端末の正しい在圏エリアを把握し、その結果移動端末の位置登録情報は正しい在圏エリアに訂正される。
【0060】
図16〜19では現用ホームロケーションレジスタの障害発生等によって待機ホームロケーションレジスタへの切替えが行われた時、それを検出した配下のビジターロケーションレジスタが本発明により新現用ホームロケーションレジスタ(待機ホームロケーションレジスタ)との間で自律的に正しい位置登録情報の確認を行う構成例を示している。
【0061】
図16は、ホームロケーションレジスタ切替え時に位置登録情報の確認構成例を示している。
図16において、現用及び待機用のホームロケーションレジスタ1及び2には本発明のための位置情報確認処理部34が設けられている。また、全てのビジターロケーションレジスタ7等にも本発明のための位置情報救済処理部54が設けられている。これらの動作例は図18及び19にそれぞれ記載されている。以下、本例を図17の本発明による位置登録情報の確認シーケンを中心に説明する。その中で図18及び19の関連個所を説明していく。なお、図17と図18及び19との間で各々対応するステップには同一のステップ番号を付している。
【0062】
図17では、ビジターロケーションレジスタ9がホームロケーションレジスタ1及び2の間の切り替えを検出し(S501)、位置登録情報の確認の必要性を認識する。図面による説明上、本例ではビジターロケーションレジスタ9について説明するが、上記動作は切替えが行われたホームロケーションレジスタ配下の全てのビジターロケーションレジスタで行われる。
【0063】
ビジターロケーションレジスタ9の位置情報救済処理部54(図16及び18)は、プロファイル管理部41から自ビジターロケーションレジスタに位置登録している移動端末の識別情報(MS−ID、本例ではMS−X)を取得し(S502)、その識別情報を設定した位置登録情報確認要求メッセージ(CONFREQ)を新現用ホームロケーションレジスタ2へ送信する。
【0064】
ホームロケーションレジスタ2の位置情報確認処理部34(図16及び19)は、受信した位置登録情報確認要求メッセージ内に設定された移動端末の識別情報と対応するメッセージ送信元のビジターロケーションレジスタ9が正しく登録されているか否かを調べ、相違していた場合にはそれを訂正する(S504)。ホームロケーションレジスタ2は、位置登録情報確認応答メッセージ(confreq)をビジターロケーションレジスタ9に送信し、ビジターロケーションレジスタ9は位置登録情報の確認が完了した移動端末を記憶する(S505及び506)。
【0065】
本例では、ホームロケーションレジスタが切替えられたことを契機として位置登録情報の確認を行うようにしているが、その後であってビジターロケーションレジスタの処理負荷が低い時に位置登録情報の確認を行うように構成してもよい。また、ホームロケーションレジスタとビジターロケーションレジスタとの間のメッセージ転送回数をより少なくするために、1つの位置登録情報確認要求メッセージに複数の端末識別情報を設定してもよい。
【0066】
さらに、本例では各ビジターロケーションレジスタが内部に登録している全ての移動端末に対して位置登録情報の確認を行うが、位置登録情報の確認処理の効率化のため現用ホームロケーションレジスタのデータベースの内容を待機ホームロケーションレジスタに反映させる処理周期的(例えば、5分間隔)を考慮することも可能である。
【0067】
例えば、待機ホームロケーションレジスタの前記データベース反映周期と各移動端末の位置登録実行時刻から見て、明らかに位置登録情報が欠落していないと考えられる(待機ホームロケーションレジスタにすでに最新の位置情報が登録済みと考えられる)移動端末については位置登録情報の確認を行わないようにする。これにより、ホームロケーションレジスタの処理負荷やネットワークのトラヒック軽減が図られる。
【0068】
次に、図20〜27に移動端末から発信要求があった場合に位置登録情報を確認・訂正する構成例を示している。
通常、移動端末から発信要求があった場合、移動交換機を経由して在圏ビジターロケーションレジスタ又はホームロケーションレジスタで認証処理が行われる。このとき、本発明によれば認証要求メッセージを受信したビジターロケーションレジスタはその認証要求が前記移動端末が自ビジターロケーションレジスタに位置登録を行ってから第一回目の発信時認証のためのものか否かを判断する。
【0069】
そして、第一回目の発信時認証の場合にはホームロケーションレジスタに対して認証要求メッセージを送信し、ホームロケーションレジスタでは前記移動端末の位置登録情報とその認証要求メッセージ発信元のビジターロケーションレジスタとが異なっているか否かをチェックし、異なっている場合には前記認証要求メッセージ発信元のビジターロケーションレジスタへのポインタに訂正する。
【0070】
上述した「ビジターロケーションレジスタにおける位置登録を行ってから第一回目の発信時認証か否かの判定」には以下の意味がある。図3で説明したように、移動端末はあるビジターロケーションレジスタに移動してきた際に位置登録を行う。しかしながら、前記登録の後に全くその移動端末からの発信又は移動端末への着信がなければ、「その移動端末の現在の位置登録情報は誤っている可能性がある」と判断することもできる。
【0071】
ところで、前記移動端末へ着信があった場合には、図6及び13で説明したように本発明によりホームロケーションレジスタにおいて位置情報が欠落した移動端末の位置登録情報は訂正される。しかしながら、位置情報が欠落した状態でその移動端末が発信処理を行った場合には、位置情報が訂正されることはない。したがってその契機で位置情報を訂正する。よって、本例では移動端末からの発信時に限って、ホームロケーションレジスタで位置情報が欠落した移動端末の位置登録情報を訂正する構成について述べる。
【0072】
本例では、発信時にその端末は該当ビジターロケーションレジスタのエリア内に当然在圏してるから「位置登録を行ってから第一回目の発信時」に限りその正しい移動端末の識別情報と発信元ビジターロケーションレジスタの情報とを含む認証要求メッセージをホームロケーションレジスタへ送信し、ホームロケーションレジスタに端末登録情報の訂正判断及びその実行を依頼する。ホームロケーションレジスタは、前記受信した情報とその端末の位置登録情報とを比較し、それらが異なる場合に受信した方の正しい情報(発信元ビジターロケーションレジスタへのポインタ)に訂正する。その結果、「位置登録情報が欠落した可能性のある端末」が救済される。
【0073】
以下、上述した発信時の処理の一例について説明する。
図20は、本発明による発信時にシステムが自律的に位置情報が欠落した端末の位置登録情報を訂正する構成の一例を示したものである。
図20において、現用及び待機用のホームロケーションレジスタ1及び2には本発明のための位置情報確認処理部34が設けられている。また、全てのビジターロケーションレジスタ7等にも本発明のための位置情報救済処理部54が設けられている。
【0074】
なお、前記位置情報確認処理部34及び位置情報救済処理部54は、先に説明した図16で設けられていたが、本例ではさらに新たな機能を追加又はそれとは独自に設けたものとして説明する。以下、図21〜22の位置登録処理シーケンス及びその制御フロー例と、図23〜27の発信処理シーケンス及びその制御フロー例とに分けて説明する。ここでも各シーケン例を中心に説明し、その中で同一ステップ番号が付された関連フロー個所について説明していく。
【0075】
図21は、本発明による位置登録シーケンスの一例を示している。
先に、図3で従来の位置登録シーケンス例を示したが、本シーケンスもそれとほぼ同様であるが、ただビジターロケーションレジスタ9における処理内容(S611)だけが異なる。図22には、前記ステップS611の処理内容を示している。ビジターロケーションレジスタ9が、現用ホームロケーションレジスタ1から位置登録要求メッセージの応答(regnot)を受信すると(S610)、従来の受信処理に加え、本発明による位置情報救済処理部54において端末の認証フラグの設定処理が行われる。ここではその認証フラグが「0」に初期化される。前記認証フラグ=「0」は、エリア5における移動端末10の位置登録は行われたが、いまだ前記移動端末10に対する発信も着信もないことの確認に使用される。
【0076】
なお、認証処理を行うために必要な情報(IS−41−C1 では、SSD:Shared Secret Dataと呼ばれています)がホームロケーションレジスタだけでなくビジターロケーションレジスタにもある場合(IS−41−Cでは、当該ケースはSSD Sharedと呼ばれています)は、第二回目の認証を行うのにホームロケーションレジスタにおける位置登録情報を確認・訂正するために認証要求メッセージをホームロケーションレジスタに送信する必要はない(第一回目の認証により、すでに確認・訂正が完了しているため)。これは、着信時の認証でも同様であり、位置登録情報の不要な確認・訂正を回避するため前記「認証フラグ」を備える。
【0077】
図23は、本発明による発信シーケンスの一例を示している。
本例では、移動端末10がエリア4からエリア5へ移動してきて前記位置登録要求処理は終了したが、待機ホームロケーションレジスタ2へその最新情報が登録される前に現用ホームロケーションレジスタ1に障害等が発生したような場合を想定している。この場合、新現用ホームロケーションレジスタ2において前記移動端末の位置情報は欠落した状態となる。
【0078】
図23では、移動交換機8が移動端末10からの発信要求を受け、その認証を行うためにビジターロケーションレジスタ9へ認証要求(AUTHREQ)メッセージを送信する(S701及び702)。ビジターロケーションレジスタ9は、移動端末10の認証要求メッセージを受信すると、当該認証が発信のためのものであること、および図21及び22で示したようにその認証フラグが「0」であることを確認する(S703)。
【0079】
図24〜26には、ビジターロケーションレジスタにおける認証要求処理フローの一例を示してる。図中の一点鎖線枠内はビジターロケーションレジスタ認証フラグの認証処理部分を示しており(S703)、さらにその中の点線で囲んだ部分は位置情報救済処理部54の処理部分を示している(S804、805、807、及び809)。
【0080】
ビジターロケーションレジスタ9の認証処理部45が移動交換機8から認証要求メッセージを受信すると、その認証処理に必要な情報を有しているか、そして認証可能な場合であるか否かを判定する。前記ビジターロケーションレジスタ9が認証可能であり(S801及び803)、且つ端末からの発呼の場合には(S803)、位置情報救済処理部54で認証フラグの値を判定する(S804)。認証フラグ=「0」の場合は「位置登録を行ってから第一回目の発信時」に該当するため、その値は1は設定され(S805)、さらに認証処理部45によって移動端末10の位置登録情報確認要求パラメータを追加した認証要求メッセージ(AUTHREQ)が新現用ホームロケーションレジスタ2へ送出される(S806及び704)。
【0081】
なお、端末への着信の場合には前記認証フラグの値を判断することなく「1」が設定される(S807)。移動端末10への着信時認証が成功した場合に認証フラグを「1」に設定する理由は、移動端末10に正しく着信できていることによる。なぜなら、着信時の認証はページングの後に行われるが、ページングが正しく行われていることはホームロケーションレジスタ2に移動端末10の正しい位置情報が登録されていることを意味するからである。
【0082】
また、図26に示すように自ビジターロケーションレジスタ9でその端末の認証処理ができないと判断された場合でも、端末からの発呼で且つ認証フラグが「0」の場合には、同様に位置登録情報確認要求パラメータを設定した認証要求メッセージが新現用ホームロケーションレジスタ2へ送出される(S810及び704)。ここでは、ホームロケーションレジスタ2からの認証成功の返答を待って認証フラグが「1」に設定される(S706及び807)。
【0083】
次に、ビジターロケーションレジスタ9からの認証要求メッセージ(AUTHREQ)を受信したホームロケーションレジスタ2はその認証処理が成功すると、位置登録情報確認要求パラメータが当該認証要求メッセージに含まれているか否かを確認する。本例では、ホームロケーションレジスタ2内部における移動端末10の位置登録情報(本例ではVLRa)と前記認証要求メッセージの発信元ビジターロケーションレジスタ9(VLRb)との相違をチェックし、その相違から移動端末10の位置登録情報を発信元の「VLRbへのポインタ」に訂正する(S705)。
【0084】
その結果は、発信元のビジターロケーションレジスタ9へ認証要求に対する応答メッセージ(authreq)として返送され、ビジターロケーションレジスタ9は対応する応答メッセージを移動交換機8へ返送する(S707及び708)。この認証処理の後、本例では移動交換機8がゲートウェイ交換機に対して初期アドレスメッセージ(IAM)を送出する。
【0085】
図27及び28には、前述したホームロケーションレジスタ2側における認証要求処理(S705)の制御フロー例を示している。また、点線で囲んだ部分はその位置情報確認処理部34の処理部分を示している(S903、904、908及び909)。
図27において、ビジターロケーションレジスタ9から認証要求メッセージを受信すると、当該メッセージを送信したビジターロケーションレジスタ9でその認証処理を実行することができるか(そこに認証処理に必要な情報があるか)否かを判定する(S704及び901)。
【0086】
実行可能と判断した場合は、次に受信した認証要求メッセージに位置登録情報の確認を要求するパラメータが設定されているか否かを判定する(S902)。前記パラメータの設定を確認すると、位置情報管理部21を通じて位置情報確認処理部34において受信した認証要求メッセージの発信元ビジターロケーションレジスタ9(VLRb)と認証処理の対象となる移動端末10の位置登録情報(VLRa)が等しいか否かを判定し、その相違により発信元の位置情報(VLRb)へ訂正される(S903及び904)。その後、所定の処理を行って認証要求の応答メッセージが返送される(S706)。
【0087】
なお、前記認証要求メッセージに位置登録情報の確認要求のパラメータが含まれていない場合には、その発信元ビジターロケーションレジスタが、自ら認証処理に必要な情報を持ち認証処理を実行することが可能であるのにも関わらず、位置登録情報の確認要求のない認証要求メッセージを送信してきたとして適当なエラー処理が行われる(S902及び905)。
【0088】
図28には、ビジターロケーションレジスタ9から受信した認証要求メッセージが当該ビジターロケーションレジスタ9で処理できない(そこに認証処理に必要な情報がない)と判断した場合(S901)の処理フローを示している。この場合は、他の認証処理に必要な情報を有するビジターロケーションレジスタにおいて認証処理を実行する。その他の処理については図26と同様である。なお、ここでは認証要求メッセージに位置登録情報の確認を要求するパラメータが含まれていない場合には単に処理を終了する(S907)。
【0089】
ところで、本実施例においては認証フラグの設定とホームロケーションレジスタの切り替えとの関係については特に記載していない。しかしながら、ビジターロケーションレジスタがホームロケーションレジスタの切替えを検出した際に、自ビジターロケーションレジスタのエリア内に在圏する全ての移動端末の認証フラグを「0」に設定するようにしてもよい。これにより、前記切替えの際に位置情報が欠落した端末をシステム側で自律的に救済することが可能となる。
【0090】
また、本実施例では、ホームロケーションレジスタの切替えの有無に関わらず、「位置登録後の第一回目の発信時認証」の際に必ず位置登録情報の確認・訂正を行っているが、通常時には認証フラグの初期値を全て「1」にしておき、ホームロケーションレジスタの切り替えが行われた場合に当該認証フラグをすべて「0」に設定するようにしてもよい。これによりホームロケーションレジスタの切替えが行われた場合にのみ位置登録情報の確認・訂正が行われる。その結果、位置登録情報確認に関わるホームロケーションレジスタの処理負荷およびネットワークのトラヒック増加等を抑えることが可能になる。
【0091】
さらに、本実施例では位置登録の際に認証フラグを設定し、その設定値に基づいて位置登録情報を確認・訂正する構成をとっている。このことから、本実施例は本来的にホームロケーションレジスタ切替との関連性を有さないことが分かる。従って、本実施例をホームロケーションレジスタの切替時に係わらず位置情報が欠落した移動端末の一般的な救済方法として適用することが可能である。
【0092】
なお、これまでは移動通信システム用制御信号用プロトコルとしてIS−41−Cを想定しているが、同様の機能を持つものであれば他の制御信号用プロトコルが用いられてもよい。さらに、上記実施例では各ビジターロケーションレジスタはただ1つの位置登録エリアのみを管理するようにしているが、複数の位置登録エリアを管理してもよい。
【0093】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば障害によりホームロケーションレジスタに登録されている情報に誤りが発生しても、移動端末の新たな位置登録を待たずに、システム側で移動端末の最新の位置情報を獲得することが可能となる。その結果、位置登録情報に誤りが発生した移動端末へ長時間着信ができなくなることを回避することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】移動通信網の一構成例を示した図である。
【図2】現用ホームロケーションレジスタに障害が発生した場合の一例を示した図である。
【図3】従来の位置登録シーケンスの一例を示した図である。
【図4】従来の着信シーケンスの一例を示した図である。
【図5】本発明によるホームロケーションレジスタの構成例を示した図である。
【図6】本発明による着信シーケンの一例(1)を示した図である。
【図7】ホームロケーションレジスタにおけるルーチング情報取得部の制御フロー例を示した図である。
【図8】ホームロケーションレジスタにおける再ルーチング情報取得部の制御フロー例を示した図である。
【図9】ビジターロケーションレジスタの配置形態と配置リストの一例を示した図である。
【図10】ビジターロケーションレジスタ配置リストの別の例(1)を示した図である。
【図11】ビジターロケーションレジスタ配置リストの別の例(2)を示した図である。
【図12】本発明による着信を可能とするビジターロケーションレジスタの一構成例を示した図である。
【図13】本発明による着信シーケンの一例(2)を示した図である。
【図14】ビジターロケーションレジスタにおけるルーチング情報取得部の制御フロー例を示した図である。
【図15】ビジターロケーションレジスタにおける再ルーチング情報取得部の制御フロー例を示した図である。
【図16】本発明によるホームロケーションレジスタ切替え時における位置登録情報の確認構成例を示した図である。
【図17】本発明による位置登録情報の確認シーケンの一例(1)を示した図である。
【図18】ビジターロケーションレジスタにおける位置情報救済処理部の制御フロー例を示した図である。
【図19】ホームロケーションレジスタにおける位置情報確認処理部の制御フロー例を示した図である。
【図20】本発明による発信時に自律的に位置登録を訂正する構成の一例を示した図である。
【図21】本発明による位置登録シーケンの一例を示した図である。
【図22】ビジターロケーションレジスタにおける位置登録制御フローの一例を示した図である。
【図23】本発明による発信シーケンの一例を示した図である。
【図24】ビジターロケーションレジスタにおける認証要求処理フロー例(1)を示した図である。
【図25】ビジターロケーションレジスタにおける認証要求処理フロー例(2)を示した図である。
【図26】ビジターロケーションレジスタにおける認証要求処理フロー例(3)を示した図である。
【図27】ホームロケーションレジスタにおける認証処理フロー例(1)を示した図である。
【図28】ホームロケーションレジスタにおける認証処理フロー例(2)を示した図である。
【符号の説明】
1…現用ホームロケーションレジスタ
2…待機ホームロケーションレジスタ
3…ネットワーク
4、5…エリア
6,8…移動交換機
7、9…ビジターロケーションレジスタ
10…移動端末
31、51…ビジターロケーションレジスタ選択部
32、52…再ルーチング情報取得処理部
33、53…タイマー延長要求処理部
34…位置情報確認処理部
43…再ルーチング情報取得部
54…位置情報救済処理部
Claims (19)
- 現用ホームロケーションレジスタと、
待機ホームロケーションレジスタと、
ビジターロケーションレジスタと、
移動交換機と、
移動端末と、を具備する移動通信システムにおいて、
現用ホームロケーションレジスタの障害により待機ホームロケーションレジスタへ切替えられた際に、
前記待機ホームロケーションレジスタは、ビジターロケーションレジスタに送出したルーチング情報取得メッセージに対して対応する移動端末が在圏しない旨の応答メッセージを受信すると、他のビジターロケーションレジスタに対してルーチング情報の取得処理を行う再ルーチング情報取得部を有することを特徴とする移動通信システム。 - 前記再ルーチング情報取得部は、
再ルーチングを行う他のビジターロケーションレジスタの選択処理を行うビジターロケーションレジスタ選択部と、
選択されたビジターロケーションレジスタとの間でルーチング情報の取得処理を行う再ルーチング情報取得処理部と、を有する請求項1記載のシステム。 - 前記再ルーチング情報取得部は、さらに
ルーチング情報取得の要求元に対して再ルーチング情報取得処理のために必要な時間の延長を要求するタイマー延長要求処理部、を有する請求項1記載のシステム。 - ホームロケーションレジスタと、
ビジターロケーションレジスタと、
移動交換機と、
移動端末と、を具備する移動通信システムにおいて、
前記ホームロケーションレジスタからルーチング情報取得メッセージを受信したビジターロケーションレジスタは、自ビジターロケーションレジスタ内に対応する移動端末のプロフィルを有しない場合に、他のビジターロケーションレジスタに対してルーチング情報の取得処理を行い、その結果をホームロケーションレジスタに通知する再ルーチング情報取得部を有することを特徴とする移動通信システム。 - 前記再ルーチング情報取得部は、
再ルーチングを行う他のビジターロケーションレジスタの選択処理を行うビジターロケーションレジスタ選択部と、
選択されたビジターロケーションレジスタとの間でルーチング情報の取得処理を行う再ルーチング情報取得処理部と、を有する、請求項4記載のシステム。 - 前記再ルーチング情報取得部は、さらにホームロケーションレジスタに対して再ルーチング情報取得処理のために必要な時間の延長を要求するタイマー延長要求処理部、を有し、
前記ホームロケーションレジスタは、前記タイマー延長要求処理部からの時間延長要求に対する処理を行うタイマー延長要求処理部を有する、請求項5記載のシステム。 - 前記ビジターロケーションレジスタ選択部は、基点となるビジターロケーションレジスタの近隣に存在するビジターロケーションレジスタを優先的に選択する請求項2又は5に記載のシステム。
- 前記ビジターロケーションレジスタ選択部は、さらに前記近隣に存在する各ビジターロケーションレジスタにおける移動端末の移動履歴データに基づいて移動確率のより高いビジターロケーションレジスタから優先的に選択する請求項7記載のシステム。
- 前記再ルーチング情報取得処理部は、前記ビジターロケーションレジスタ選択部によって選択された複数のビジターロケーションレジスタに対してルーチング情報取得メッセージを逐次送信する請求項2又は5に記載のシステム。
- 前記再ルーチング情報取得処理部は、前記ビジターロケーションレジスタ選択部によって選択された複数のビジターロケーションレジスタに対してルーチング情報取得メッセージをブロードキャストする請求項2又は5に記載のシステム。
- 前記再ルーチング情報取得部は、
ビジターロケーションレジスタの配置に関する情報を持ち、再ルーチング情報取得メッセージの送信先となるビジターロケーションレジスタを決定するビジターロケーションレジスタ選択部と、
前記ビジターロケーションレジスタ選択部によって選択されたビジターロケーションレジスタとの間で再ルーチング情報取得メッセージの送受信処理を行い、再ルーチング情報取得メッセージの応答として着信先の移動端末がビジターロケーションレジスタに登録されている旨の応答メッセージの受信により、着信先移動端末の位置登録情報をその応答メッセージの送信元であるビジターロケーションレジスタへのポインタに訂正する再ルーチング情報取得処理部と、で構成される請求項1又は4記載のシステム。 - ホームロケーションレジスタと、
ビジターロケーションレジスタと、
移動交換機と、
移動端末と、を具備する移動通信システムにおいて、
前記ビジターロケーションレジスタは、位置登録情報の確認をホームロケーションレジスタに要求する位置情報救済処理部を有し、
前記ホームロケーションレジスタは、前記位置情報救済処理部からの要求により内部の位置登録情報との照合確認を行い、その結果に基づいて位置登録情報の訂正を行う位置情報確認処理部を有することを特徴とする通信システム。 - 前記位置情報確認処理部は、前記位置情報救済処理部から送られた位置登録情報の確認を要求するメッセージを受信し、内部の位置登録情報(VLRポインタ)と照合し、これが前記メッセージを送信したビジターロケーションレジスタと相違していた場合に前記メッセージ送信元のVLRポインタ値に位置登録情報を訂正する請求項12記載のシステム。
- 前記位置情報救済処理部は、移動端末の認証の際にホームロケーションレジスタで管理される位置登録情報の確認が必要と判断した場合に、移動交換機から受信した認証要求メッセージに「位置登録情報の確認を要求する」旨のパラメータを付加してホームロケーションレジスタへ送信し、
前記位置情報確認処理部は、ビジターロケーションレジスタから受信した認証要求メッセージに「位置登録情報の確認を要求する」パラメータが付加されていた場合に、前記位置登録情報の照合確認とその訂正とを行う請求項13記載のシステム。 - 前記位置情報救済処理部は、前記位置登録情報の確認の必要性の判断において「移動端末が自ビジターロケーションレジスタに位置登録してから第一回目の認証要求であり、且つ前記認証要求は発信に際してのものである」との条件に適合した場合に、前記認証要求メッセージに「位置登録情報の確認を要求する」旨のパラメータを付加してホームロケーションレジスタへ送信する請求項14記載のシステム。
- 前記位置情報救済処理部は、前記位置登録情報の確認判断のため自ビジターロケーションレジスタに在圏する各移動端末に対応した「認証フラグ」を管理し、移動端末が当該ビジターロケーションレジスタに移動してきた際に前記認証フラグを「0」に設定し、前記移動端末に対する発着信の際に「1」に設定することで前記「「移動端末が自ビジターロケーションレジスタに位置登録してから第一回目の認証要求」か否かを判断する請求項15記載のシステム。
- 前記位置情報救済処理部は、自ビジターロケーションレジスタに在圏する各移動端末に対応して「認証フラグ」と呼ばれる情報を管理し、移動端末が前記ビジターロケーションレジスタに移動してきた場合に前記認証フラグを0に設定し、その認証要求メッセージを受信した際に、
ビジターロケーションレジスタが認証を実行可能な場合には認証を行い、その認証が成功した場合には、前記「位置登録情報の確認を要求するパラメータを付加した認証要求メッセージをホームロケーションレジスタへ送信し、その応答により位置登録情報の確認が完了したことを確認した後、当該移動端末に関する認証フラグを「1」に設定し、
ビジターロケーションレジスタが認証を実行不可能な場合には、前記「位置登録情報の確認を要求するパラメータを付加した認証要求メッセージをホームロケーションレジスタへ送信し、その応答により該認証処理が成功したと判断される場合には、当該移動端末に関するフラグを「1」にセットする請求項14記載のシステム。 - 前記位置情報救済処理部は、ホームロケーションレジスタの切替えを検出した時に、前記位置登録情報の確認要求を行う請求項12記載のシステム。
- 前記位置情報救済処理部は、ホームロケーションレジスタの切替えが行われた際に、自ビジターロケーションレジスタに在圏する全ての移動端末の前記認証フラグを「0」に設定する請求項16又は17記載のシステム。
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