JP3786388B2 - 物品取出装置 - Google Patents

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JP3786388B2
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睦志 土屋
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株式会社コダックデジタルプロダクトセンター
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の物品を整列状態で集積する集積部から物品を取り出す物品取出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、複数の物品を整列状態で集積する集積部から物品を取り出す物品取出装置は、例えば、特開昭60−40562号公報または特開平2−143944号公報に記載されているように、ディスクのオートチェンジャなどに用いられている。
【0003】
このオートチェンジャでは、ラックに複数枚のディスクを整列状態に集積しておき、物品取出装置の取出機構により、選択された1枚のディスクを取り出すとともに、ディスクドライブの場所まで搬送してそのディスクドライブに装填し、ディスクドライブでディスクの再生または記録などの処理を行なうようにしている。取出機構は、物品取出装置に1つまたは複数備えるが、1つの取出機構毎に1つずつ専用の駆動源を用いている。
【0004】
ところで、物品取出装置が備える取出機構が1つで1枚のディスクのみしか取り扱えない場合、ディスクドライブに対してディスクを交換するときには、物品取出装置により、ディスクドライブに装填されているディスクをラックの場所に搬送して戻した後、交換する次のディスクをラックから取り出してディスクドライブの場所に搬送して装填しなければならず、交換時間が長くかかる問題がある。
【0005】
また、物品取出装置が備える取出機構が複数で複数枚のディスクを取り扱える場合、ディスクドライブに対してディスクを交換するときには、物品取出装置に予め交換するディスクを取り出しておけば、ディスクドライブに装填されているディスクを外した直後に交換するディスクを装填でき、交換時間を短くできる。
【0006】
このような点から、物品取出装置が備える取出機構が複数で複数枚のディスクを取り扱えるようにすることが好ましいが、1つの取出機構毎に1つずつ専用の駆動源を用いるため、大形化、重量増加を招く問題が生じる。
【0007】
そこで、例えば、特開平4−341968号公報に記載されているように、1つの駆動源により2つの取出機構を選択的に作動させるようにした物品取出装置がある。
【0008】
この物品取出装置では、2つの各取出機構がそれぞれアームを有し、各アームは、トレイ内に進入してディスクを取り出す進出位置およびトレイ内から退避する退避位置に揺動可能に軸支され、各アームに隣接して揺動可能に軸支される各押動部材による押動によって進出位置に揺動される。両押動部材の間には1つのモータで回動されるカムが配置され、このカム上に各押動部材から相対して突設された受軸が配置される。
【0009】
そして、モータでカムが一方に回動されると、カム上に突出するカム突部が一方の受軸に係合し、一方の押動部材を介して、一方のアームが進出位置に移動され、また、モータでカムが他方に回動されると、カム上に突出するカム突部が他方の受軸に係合し、他方の押動部材を介して、他方のアームが進出位置に移動される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述した特開平4−341968号公報に記載されている物品取出装置では、カムのカム突部が受軸に係合して押動部材が揺動することによってアームに対して動力の伝達が行なわれ、カム突部と受軸との間および押動部材とアームとの間でそれぞれ摺動が生じるため、動力伝達の点で効率が悪いとともに、アームへの動力伝達が確実でない。
【0011】
しかも、一対のアーム、一対の押動部材およびカムなどが1列状に長く並ぶため、大形化する問題があるとともに、一対のアームが大きく離反して限られたスペース内で各アームがトレイからディスクを取り出せる範囲がディスク集積方向の両端の一部のみに規制される問題がある。
【0012】
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、1つの駆動源で複数のアームを選択的に揺動させることができ、しかも、駆動源からアームへの動力伝達の効率がよく、アームを確実に揺動させることができ、さらに、小形で、複数のアームを近接して配置することができる物品取出装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の物品取出装置は、複数の物品を整列状態で集積する集積部から物品を取り出す物品取出装置において、前記集積部の物品集積方向に沿って移動され、その物品集積方向に対応する複数箇所に集積部から取り出される複数の物品を受け入れるキャリアと、このキャリアの物品集積方向に対応する複数箇所に物品集積方向と直交する方向に回動自在に軸支され、集積部内に進入して物品をキャリア側に取り出す進出位置および集積部外に退避する退避位置に揺動される複数のアームと、これら各アームを退避位置に付勢する複数のアーム付勢手段と、前記各アームと同軸に設けられ、一方へ回動するときアームと係合してそのアームを進出位置へ一体に回動させるとともに、他方へ回動するときアームとの係合が解除される複数の受動ギヤと、これら各受動ギヤを各アームに対して一方へ回動付勢する受動ギヤ付勢手段と、前記キャリアに物品集積方向に平行状態で回動自在に設けられる駆動軸と、この駆動軸を回動させる1つの駆動源と、前記駆動軸に前記各アームの受動ギヤの位置に対応して設けられ、駆動軸の回動に対応して各受動ギヤとの噛合状態と非噛合状態とが切り換えられ、複数のアームのうちのいずれか1つのアームを選択的に進出位置に揺動させる複数の間欠ギヤとを具備しているものである。
【0014】
1つの駆動源で駆動軸を回動させ、この駆動軸の回動に対応して、各間欠ギヤと各受動ギヤとの噛合状態、非噛合状態を切り換え、複数のアームのうちのいずれか1つのアームを選択的に進出位置に揺動させる。アームの進出位置への揺動により、アームが集積部内に進入して物品をキャリア側に取り出す。また、アーム付勢手段により、間欠ギヤと受動ギヤとの噛合が外れたとき、揺動状態のアームを退避位置に確実に戻す。また、受動ギヤが一方へ回動するときアームと係合してそのアームを進出位置へ揺動させるとともに、受動ギヤが他方へ回動するときアームとの係合が解除されるため、受動ギヤに間欠ギヤが噛合されても、受動ギヤが他方へ回動される限りはアームが進出位置へ揺動されることがなく、駆動軸の回動方向や回動角度の設定により複数のアームを選択的に揺動させる。しかも、受動ギヤ付勢手段により、他方へ回動された受動ギヤが間欠ギヤから外れたとき、受動ギヤをアームとの係合状態に確実に戻す。
【0015】
請求項記載の物品取出装置は、請求項1記載の物品取出装置において、駆動軸の回動位置を検知する検知手段を具備しているものである。
【0016】
検知手段により、駆動軸の回動位置を検知するとともに、間欠ギヤと受動ギヤとの噛合によって駆動軸とアームとが直結されるので、駆動軸の回転位置からアームの進出位置への揺動を検知する。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の物品取出装置の一実施の形態を図面を参照して説明する。
【0018】
図4に物品取出装置の側面図を示し、1は集積部で、この集積部1には、例えば、物品として、コンパクトディスク、ビデオディスク、CDROMなどの円盤状のディスクDが盤面を互いに対向させて整列状態に集積されている。なお、ディスク集積方向(物品集積方向)を上下方向として以下説明する。
【0019】
集積部1は、ディスクDを互いに所定の間隔をあけて保持可能とするラックにて構成され、この集積部1に対してディスクDが図4右方向から水平に着脱可能に構成されている。
【0020】
また、11は物品取出装置で、この物品取出装置11は、キャリア12および取出ユニット13を有し、集積部1から任意のディスクDを取り出すとともに、所定のディスクドライブまで搬送して装填し、また、ディスクドライブからディスクDを受け取って集積部1の所定の位置に戻すように構成されている。
【0021】
キャリア12は、図示しない搬送機構に支持され、この搬送機構により、ディスク位置選択動作に対応してディスク集積方向に移動される。キャリア12には、2枚のディスクDを受け入れ可能とするとともに、それら各ディスクDを取出ユニット13とディスクドライブとの間で出入可能とする図示しないローディング機構を備えている。
【0022】
次に、図1(a)は物品取出装置11の側面図、図1(b)は物品取出装置11の正面図、図2(a)は物品取出装置11(第1の取出機構)の拡大平面図、図2(b)は第1の取出機構のアームと受動ギヤとの関係を示す平面方向から視る拡大断面図、図3(a)は物品取出装置11(第2の取出機構)の拡大底面図、図3(b)は第2の取出機構のアームと受動ギヤとの関係を示す底面方向から視る拡大断面図である。
【0023】
取出ユニット13は、キャリア12から突設されたシャーシ21の上面部21aおよび下面部21bにそれぞれ配設された第1の取出機構22aおよび第2の取出機構22bを有し、これら第1および第2の取出機構22a,22bは対称的に構成されている。
【0024】
シャーシ21には上下方向に貫通する支軸23が固着され、この支軸23の上下端部には第1および第2の取出機構22a,22bのアーム24a,24bがそれぞれ回動自在に軸支されている。この各アーム24a,24bは、支軸23に回動自在に軸支される軸受部25、この軸受部25から突出するアーム部26を有し、軸受部25の外側端面にはアームストッパ27が突設されている。
【0025】
各アーム24a,24bは、集積部1内に進入してディスクDをキャリア12側に取り出す進出位置(図2および図3の2点鎖線位置)、および集積部1外に退避する退避位置(図1ないし図3の実線位置)に揺動される。各アーム24a,24bの退避位置は、シャーシ21から切り起こし形成されたストッパ28に当接して規制される。
【0026】
各アーム24a,24bとシャーシ21との間には、各アーム24a,24bを退避位置へ向けて付勢するアーム付勢手段としてのねじりコイルばね29が装着されている。
【0027】
また、支軸23の上下端部で各アーム24a,24bより外端側には、第1および第2の取出機構22a,22bの受動ギヤ30a,30bがそれぞれ回動自在に軸支されている。この各受動ギヤ30a,30bは、全周に歯を有する平歯車であり、内側端面にアームストッパ27に係合可能とする受動ギヤストッパ31が突設されている。各アーム24a,24bと各受動ギヤ30a,30bとの間には、各アーム24a,24bに対してこの各アーム24a,24bが進出位置に向かう方向と同じ方向へ各受動ギヤ30a,30bを付勢する受動ギヤ付勢手段としてのねじりコイルばね32が装着されている。
【0028】
また、シャーシ21には支軸23に平行に隣接して上下方向に貫通する駆動軸33が回動自在に軸支されている。この駆動軸33の下端近傍にはギヤ34が固着され、このギヤ34とシャーシ21の下面に取り付けられた駆動源としてのモータ35の駆動ギヤ36とが複数のギヤ37,38を介して噛合結合され、そして、モータ35の正逆回転によって駆動軸33が正逆回転される。
【0029】
駆動軸33の上下端部には、第1および第2の取出機構22a,22bの間欠ギヤ40a,40bがそれぞれ固着されている。この各間欠ギヤ40a,40bは、受動ギヤ30a,30bに噛合可能とするギヤ部41が円周上のほぼ1/4の範囲に形成されるとともに、残りの範囲は噛合しないように形成されており、第1の取出機構22aの間欠ギヤ40aと第2の取出機構22bの間欠ギヤ40bとで各ギヤ部41が向けられる方向がほぼ180゜反対になるように配置されている。
【0030】
駆動軸33の中間部には、第1の取出機構22aのギヤ部41の突出方向に対応して第1の検知片42aが突設されているとともに、第2の取出機構22bのギヤ部41の突出方向に対応して第2の検知片42bが突設されている。シャーシ21の側部には基板43が取り付けられ、この基板43に第1および第2の検知片42a,42bに対応して検知手段としての第1および第2のセンサ44a,44bが配設されている。第1および第2のセンサ44a,44bは、フォトインタラプタなどの光学式センサで、各検知片42a,42bの進入によって遮光状態になるとともに退避によって透光状態になり、この遮光状態、透光状態に基づいて駆動軸33の回動位置が検知される。
【0031】
なお、第1および第2のセンサ44a,44bの検知に基づいてモータ35を制御する図示しない制御手段を備えている。
【0032】
次に、本実施の形態の作用を説明する。
【0033】
物品取出装置11により、選択されたディスクDを集積部1から取り出すとともに、所定のディスクドライブまで搬送して装填し、また、ディスクドライブからディスクDを受け取って集積部1の所定の場所に戻す。
【0034】
物品取出装置11は第1および第2の取出機構22a,22bを備えていて、2枚のディスクDを取り扱えるため、ディスクドライブに対してディスクDを交換するとき、物品取出装置11に予め交換するディスクDを取り出しておけば、ディスクドライブに装填されているディスクDを外した直後に交換するディスクDを装填でき、交換時間を短くできる。
【0035】
物品取出装置11の第1および第2の取出機構22a,22bは、1つのモータ35の駆動によって、第1および第2の取出機構22a,22bのうちのいずれか一方を選択的に作動させる。
【0036】
そして、第1の取出機構22aによるディスクDの取出動作を図5を参照して説明する。
【0037】
第1および第2の取出機構22a,22bの待機状態を図5(a)(A)に示す。この待機状態では、第1のセンサ44aが透光状態、第2のセンサ44bが遮光状態にあり、各間欠ギヤ40a,40bとも受動ギヤ30a,30bに噛合していず、各アーム24a,24bともストッパ28に当接する退避位置にねじりコイルばね29の付勢によって保持されている。さらに、各受動ギヤ30a,30bとも受動ギヤストッパ31が各アーム24a,24bのアームストッパ27に係合する状態にねじりコイルばね32の付勢によって保持されている。
【0038】
第1の取出機構22aによるディスクDの取出動作が開始されると、図5(a)(A)に示すように、モータ35が回転され、駆動軸33が矢印A方向に回転される。
【0039】
図5(b)に示すように、第1の取出機構22aにおいて、駆動軸33と一体に矢印A方向に回動する間欠ギヤ40aのギヤ部41が受動ギヤ30aに噛合し、受動ギヤ30aが回動するとともに、この受動ギヤ30aの回動が受動ギヤストッパ31とアームストッパ27との係合を介してアーム24aに伝達され、アーム24aがねじりコイルばね29の付勢に抗して進出位置に揺動される。このアーム24aの進出位置への揺動により、ディスクDが集積部1からキャリア12側に取り出される。
【0040】
その後、図5(c)に示すように、間欠ギヤ40aのギヤ部41が受動ギヤ30aから外れ、アーム24aがねじりコイルばね29の付勢により退避位置に戻される。
【0041】
さらに、駆動軸33の矢印A方向への回転が継続されて、第1の検知片42aで第1のセンサ44aが遮光状態になると、モータ35が停止される。
【0042】
一方、図5(B)(C)に示すように、第2の取出機構22bにおいては、駆動軸33と一体に間欠ギヤ40bが矢印A方向に回動するが、ギヤ部41は受動ギヤ30bに噛合せず、アーム24bは退避位置に位置したままに保たれる。
【0043】
なお、図5(c)(C)に示す状態で次の取出動作に待機してもよいし、図5(a)(A)に示す初期の待機状態に復帰してもよい。初期の待機状態に復帰する場合には、モータ35によって駆動軸33を矢印A方向とは逆方向に回転させる。この駆動軸33の矢印A方向とは逆方向への回転によって間欠ギヤ40aのギヤ部41が受動ギヤ30aに噛合し、受動ギヤ30aが回動される。このとき、受動ギヤ30aに伝達される回動力がねじりコイルばね32を介してアーム24aに伝達されるが、アーム24aはストッパ28に当接して回動が規制されるため、受動ギヤ30aのみがねじりコイルばね32の付勢に抗して回動される。その後、間欠ギヤ40aのギヤ部41が受動ギヤ30aから外れ、アーム24aがねじりコイルばね32の付勢により待機状態すなわち受動ギヤストッパ31がアームストッパ27に係合する状態に戻される。このようにして、アーム24a,24bが揺動することなく、初期の待機状態に復帰される。
【0044】
次に、第2の取出機構22bによるディスクDの取出動作を図6を参照して説明する。
【0045】
第1および第2の取出機構22a,22bの待機状態を図6(a)(A)に示す。この待機状態では、第1のセンサ44aが透光状態、第2のセンサ44bが遮光状態にあり、各間欠ギヤ40a,40bとも受動ギヤ30a,30bに噛合していず、各アーム24a,24bともストッパ28に当接する退避位置にねじりコイルばね29の付勢によって保持されている。さらに、各受動ギヤ30a,30bとも受動ギヤストッパ31が各アーム24a,24bのアームストッパ27に係合する状態にねじりコイルばね32の付勢によって保持されている。
【0046】
第2の取出機構22bによるディスクDの取出動作が開始されると、図6(a)(A)に示すように、モータ35が回転され、駆動軸33が矢印B方向に回転される。
【0047】
図6(B)に示すように、第2の取出機構22bにおいて、駆動軸33と一体に矢印B方向に回動する間欠ギヤ40bのギヤ部41が受動ギヤ30bに噛合し、受動ギヤ30bが回動される。このとき、受動ギヤ30bに伝達される回動力がねじりコイルばね32を介してアーム24bに伝達されるが、アーム24bはストッパ28に当接して回動が規制されるため、受動ギヤ30bのみがねじりコイルばね32の付勢に抗して回動される。
【0048】
その後、図6(C)に示すように、間欠ギヤ40bのギヤ部41が受動ギヤ30bから外れ、アーム24bがねじりコイルばね32の付勢により待機状態すなわち受動ギヤストッパ31がアームストッパ27に係合する状態に戻される。
【0049】
一方、図6(b)(c)に示すように、第1の取出機構22aにおいて、駆動軸33と一体に矢印B方向に回動する間欠ギヤ40aは受動ギヤ30aに噛合せず、アーム24aは退避位置に位置したままに保たれる。
【0050】
そして、駆動軸33の矢印B方向への回転が継続されて、第1の検知片42aで第1のセンサ44aが遮光状態になると、モータ35が一時停止されるとともに反転回転され、駆動軸33が矢印A方向に回転される。
【0051】
図6(D)に示すように、第2の取出機構22bにおいて、駆動軸33と一体に矢印A方向に回動する間欠ギヤ40bのギヤ部41が受動ギヤ30bに噛合し、受動ギヤ30bが回動するとともに、この受動ギヤ30bの回動が受動ギヤストッパ31とアームストッパ27との係合を介してアーム24bに伝達され、アーム24bがねじりコイルばね29の付勢に抗して進出位置に揺動される。このアーム24bの進出位置への揺動により、ディスクDが集積部1からキャリア12側に取り出される。
【0052】
その後、図5(E)に示すように、間欠ギヤ40bのギヤ部41が受動ギヤ30bから外れ、アーム24bがねじりコイルばね29の付勢により退避位置に戻される。
【0053】
さらに、駆動軸33の回転が継続されて、第2の検知片42bで第2のセンサ44bが遮光状態になると、モータ35が停止される。この状態で、初期の待機位置に復帰される。
【0054】
一方、図6(d)(e)に示すように、第1の取出機構22aにおいては、駆動軸33と一体に間欠ギヤ40aが矢印A方向に回動するが、ギヤ部41は受動ギヤ30aに噛合せず、アーム24aは退避位置に位置したままに保たれる。
【0055】
以上のように、集積部1からディスクDを取り出すための2つのアーム24a,24bを備え、これら各アーム24a,24bに対応して受動ギヤ30a,30bを設けるとともに、各受動ギヤ30a,30bに噛合可能とする間欠ギヤ40a,40bを1つのモータ35で回動される駆動軸33に設けることにより、駆動軸33の回動に対応して、各間欠ギヤ40a,40bと各受動ギヤ30a,30bとの噛合状態、非噛合状態を切り換え、2つのアーム24a,24bのうちのいずれか1つを選択的に進出位置に揺動させるため、1つのモータ35で2つのアーム24a,24bを選択的に揺動させることができる。
【0056】
しかも、駆動軸33から間欠ギヤ40a,40bと受動ギヤ30a,30bとの噛合を介してアーム24a,24bへの動力の伝達が行なわれるため、モータ35からアーム24a,24bへの動力伝達の効率がよく、アーム24a,24bを確実に揺動させることができ、さらに、駆動軸33の各間欠ギヤ40a,40bから各アーム24a,24b側に動力伝達するため、複数のアーム24a,24bが並ぶディスク集積方向の小形化を図れるとともに、複数のアーム24a,24bを近接して配置することもできる。
【0057】
また、各アーム24a,24bを退避位置に付勢するねじりコイルばね29により、間欠ギヤ40a,40bと受動ギヤ30a,30bとの噛合が外れたとき、揺動状態のアーム24a,24bを退避位置に確実に戻すことができる。
【0058】
また、受動ギヤ30a,30bが一方(駆動軸33の矢印A方向に対応する)へ回動するときアーム24a,24bと係合してそのアーム24a,24bを進出位置へ揺動させるとともに、受動ギヤ30a,30bが他方(駆動軸33の矢印B方向に対応する)へ回動するときアーム24a,24bとの係合が解除されるため、受動ギヤ30a,30bに間欠ギヤ40a,40bが噛合されても、受動ギヤ30a,30bが他方へ回動される限りはアーム24a,24bが進出位置へ揺動されることがなく、駆動軸33の回動方向や回動角度の設定により2つアーム24a,24bあるいは2つ以上の複数のアームを選択的に揺動させることができる。
【0059】
しかも、受動ギヤ30a,30bをアーム24a,24bに対して一方へ回動付勢するねじりコイルばね32により、他方へ回動された受動ギヤ30a,30bが間欠ギヤ40a,40bから外れたとき、受動ギヤ30a,30bをアーム24a,24bとの係合状態に確実に戻すことができる。
【0060】
また、第1および第2のセンサ44a,44bにより、駆動軸33の回動位置を検知できるとともに、間欠ギヤ40a,40bと受動ギヤ30a,30bとの噛合によって駆動軸33とアーム24a,24bとが直結されるので、駆動軸33の回転位置からアーム24a,24bの進出位置への揺動を確認できる。
【0061】
なお、1つの駆動源で2つのアームを揺動させるのに限らず、1つの駆動源の3つ以上のアームを選択的に揺動させるようにしてもよく、同様の作用効果を奏する。
【0062】
また、物品取出装置によって取り出す物品としては、ディスクに限定されることなく、各種物品の取り出しに適用できる。
【0063】
【発明の効果】
請求項1記載の物品取出装置によれば、集積部から物品を取り出すためのアームを複数備え、これら各アームに対応して受動ギヤを設けるとともに、各受動ギヤに噛合可能とする間欠ギヤを1つの駆動源で回動される駆動軸に設けることにより、駆動軸の回動に対応して、各間欠ギヤと各受動ギヤとの噛合状態、非噛合状態を切り換え、複数のアームのうちのいずれか1つのアームを選択的に進出位置に揺動させるため、1つの駆動源で複数のアームを選択的に揺動させることができる。しかも、駆動軸から間欠ギヤと受動ギヤとの噛合を介してアームへの動力の伝達が行なわれるため、駆動源からアームへの動力伝達の効率がよく、アームを確実に揺動させることができ、さらに、駆動軸の各間欠ギヤから各アーム側に動力伝達するため、複数のアームが並ぶ物品集積方向の小形化を図れるとともに、複数のアームを近接して配置することもできる。さらに、各アームを退避位置に付勢するアーム付勢手段により、間欠ギヤと受動ギヤとの噛合が外れたとき、揺動状態のアームを退避位置に確実に戻すことができる。さらに、受動ギヤが一方へ回動するときアームと係合してそのアームを進出位置へ揺動させるとともに、受動ギヤが他方へ回動するときアームとの係合が解除されるため、受動ギヤに間欠ギヤが噛合されても、受動ギヤが他方へ回動される限りはアームが進出位置へ揺動されることがなく、駆動軸の回動方向や回動角度の設定により複数のアームを選択的に揺動させることができる。しかも、受動ギヤをアームに対して一方へ回動付勢する受動ギヤ付勢手段により、他方へ回動された受動ギヤが間欠ギヤから外れたとき、受動ギヤをアームとの係合状態に確実に戻すことができる。
【0064】
請求項記載の物品取出装置によれば、請求項1記載の物品取出装置の効果に加えて、検知手段により、駆動軸の回動位置を検知できるとともに、間欠ギヤと受動ギヤとの噛合によって駆動軸とアームとが直結されるので、駆動軸の回転位置からアームの進出位置への揺動を確認できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の物品取出装置の一実施の形態を示し、(a)は物品取出装置の側面図、(b)は物品取出装置の正面図である。
【図2】 同上(a)は物品取出装置(第1の取出機構)の拡大平面図、(b)は第1の取出機構のアームと受動ギヤとの関係を示す平面方向から視る拡大断面図である。
【図3】 同上(a)は物品取出装置(第2の取出機構)の拡大底面図、(b)は第2の取出機構のアームと受動ギヤとの関係を示す底面方向から視る拡大断面図である。
【図4】 同上物品取出装置の側面図である。
【図5】 同上第1のアームの揺動を説明するもので、(a)〜(c)は物品取出装置の平面図、(A)〜(C)は物品取出装置の底面図である。
【図6】 同上第2のアームの揺動を説明するもので、(a)〜(e)は物品取出装置の平面図、(A)〜(E)は物品取出装置の底面図である。
【符号の説明】
1 集積部
11 物品取出装置
12 キャリア
24a,24b アーム
29 アーム付勢手段としてのねじりコイルばね
30a,30b 受動ギヤ
32 受動ギヤ付勢手段としてのねじりコイルばね
33 駆動軸
35 駆動源としてのモータ
40a,40b 間欠ギヤ
44a,44b 検知手段としての第1および第2のセンサ
D 物品としてのディスク

Claims (2)

  1. 複数の物品を整列状態で集積する集積部から物品を取り出す物品取出装置において、
    前記集積部の物品集積方向に沿って移動され、その物品集積方向に対応する複数箇所に集積部から取り出される複数の物品を受け入れるキャリアと、
    このキャリアの物品集積方向に対応する複数箇所に物品集積方向と直交する方向に回動自在に軸支され、集積部内に進入して物品をキャリア側に取り出す進出位置および集積部外に退避する退避位置に揺動される複数のアームと、
    これら各アームを退避位置に付勢する複数のアーム付勢手段と、
    前記各アームと同軸に設けられ、一方へ回動するときアームと係合してそのアームを進出位置へ一体に回動させるとともに、他方へ回動するときアームとの係合が解除される複数の受動ギヤと、
    これら各受動ギヤを各アームに対して一方へ回動付勢する受動ギヤ付勢手段と、
    前記キャリアに物品集積方向に平行状態で回動自在に設けられる駆動軸と、
    この駆動軸を回動させる1つの駆動源と、
    前記駆動軸に前記各アームの受動ギヤの位置に対応して設けられ、駆動軸の回動に対応して各受動ギヤとの噛合状態と非噛合状態とが切り換えられ、複数のアームのうちのいずれか1つのアームを選択的に進出位置に揺動させる複数の間欠ギヤと
    を具備していることを特徴とする物品取出装置。
  2. 駆動軸の回動位置を検知する検知手段を具備している
    ことを特徴とする請求項1記載の物品取出装置。
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