JP3784630B2 - 精神検査方法及び精神機能検査装置 - Google Patents

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    • A61B5/4076Diagnosing or monitoring particular conditions of the nervous system
    • A61B5/4088Diagnosing of monitoring cognitive diseases, e.g. Alzheimer, prion diseases or dementia

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、人の精神機能検査を行う精神機能検査装置の作動方法及び精神機能検査装置に係り、人の精神機能を鋭敏に、しかも知能、教育年数、繰り返しによる学習効果の影響を受けることなく検査できる上、再現性及び信頼性が高い精神機能検査装置の作動方法及び精神機能検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、脳器質性障害、精神分裂症、痴呆症などの疾患を発見するために、TMT(Trail−Making−Test)と呼ばれる精神機能検査方法が採用されている。この方法では、被験者に、A4版の紙面にランダムに配置された1から25までの数字を、できるだけ短い時間で一筆書きの要領で順に線で結ぶという課題が与えられる。被験者がこの課題を完遂するに要した時間、即ち、成績は知能指数の影響を受け、又、少なからず加齢の影響を受けると理解されているが、教育年数の影響については見解が分かれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このTMTはターゲットの探索と、ターゲット以外の文字や数字の位置の記憶という2つの仕事を並行して行うことにより、遂行時間を短縮することが可能であり、認知と情報の保持(記憶)の同時的処理能力、即ち、ワーキングメモリーの処理能力が高いほど成績が向上すると理解されている。
【0004】
しかし、TMTの課題遂行にはワーキングメモリー以外にも、精神活動の柔軟性、注意力の持続(疲労)、視覚的探査能力、運動能力など多くの機能が要求されており、例えば高齢者の成績の低下は、これらの要因の加齢変化が反映された結果と推察される。
【0005】
ところが、現在のTMTにおいては、成績低下に対してどの要因がどの程度の影響を与えたかを分析することはできず、高齢者や痴呆患者におけるワーキングメモリーの能力を評価することはできない。
【0006】
このような事情を鑑みて、本発明に係る精神機能検査装置の作動方法は、前記従来技術の課題を解決し、脳の機能年齢の推測、初期痴呆症の判別及び発症の予測更にその発症予測確率の診断や痴呆症高齢者の精神機能スクリーニング、脳血管後遺障害におけるリハビリの効果判定、薬物の治療効果及び眠気などの副作用の調査、飲酒酩酊度の検査、周辺注意力視野の検査、大脳優位半球の検査、精神分裂症、器質性脳疾患などの数多くの神経・精神科疾患の検査(症状と診断、リハビリ・治療効果の判定)、精神的疲労度のチェックなどの人の精神機能を検査できる精神機能検査装置の作動方法を提供することを目的とし、又、本発明に係る精神機能検査装置は、この方法を実施できる精神機能検査装置を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る精神機能検査装置の作動方法(以下、本発明方法という。)は、前記目的を達成するため、画像制御手段が、予め定められた順にポイントされる所定数のターゲットを表示手段の画面にランダムに配置して表示し、タイムカウンタが、被験者に前記予め定められた順に各ターゲットをポイントさせて各ターゲットの探索に要した探索反応時間を測定し、演算手段が、この測定値に基づいて被験者の神経機能を演算することを特徴とする、という技術的手段を採用する。
【0008】
本発明方法によれば、表示手段の画面に表示されたターゲットを予め定められた順にポイントする視覚探査課題を健常者である多数の被験者に課し、ターゲットごとの探索反応時間を測定することにより、統計的に年齢と成績との対応関係を求めることができる結果、この統計的に求めた対応関係と各被験者の成績から各被験者の脳の機能年齢を推測することができる。
【0009】
又、本発明方法によれば、被験者の記憶力が探索反応時間の短縮に反映される形態の課題と、被験者の記憶力が探索反応時間の短縮に反映され難い形態の課題とを課し、ターゲットごとの探索反応時間を測定することにより、統計的に年齢と成績との一層正確な対応関係を求めることができるのであり、この統計的に求めた対応関係と各被験者の成績から一層正確に被験者の脳の機能年齢を推測することができる。
【0010】
更に、本発明方法によれば、被験者の記憶力が探索反応時間の短縮に反映される形態の課題と、被験者の記憶力が探索反応時間の短縮に反映され難い形態の課題とを課し、ターゲットごとの探索反応時間を測定し、ワーキングメモリーに因る探索反応時間の短縮率を演算すると、ワーキングメモリーの処理能力を分析することができる。
【0011】
そして健常者と初期痴呆患者とについてこのワーキングメモリーに因る探索反応時間の短縮率を統計的に求め、この統計的に求めたワーキングメモリーに因る探索反応時間の短縮率と各被験者のそれとを対比することにより、初期痴呆症の発症や痴呆症発症の予測確率を診断することができる。
【0012】
本発明方法において、被験者の記憶力が探索反応時間の短縮に反映され難い形態の課題を課し、ターゲットごとの探索反応時間を測定すると、順位が遅いターゲットの探索反応時間が長くなる傾向があり、しかも、高齢化するほど大幅に探索反応時間が長くなる傾向が認められる。
【0013】
この探索反応の遅延は疲労によるものと考えられ、この疲労の原因としては、飲酒酩酊、薬物作用、薬物副作用、眼精疲労、精神疲労などを挙げることができる。
【0014】
従って、本発明方法によれば、これらの原因ごとに、あるいは、これらの原因の2種以上が競合する場合ごとに、統計的に例えば年齢をパラメーターとして原因と成績との対応関係を求め、その対応関係と各被験者の成績とを対比することにより、飲酒酩酊度、薬物作用の程度、薬物副作用の程度、眼精疲労の程度、精神疲労の程度などを診断することが可能になるのである。
【0015】
探索反応の遅延を招く他の原因としては、周辺注意力視野の狭窄、運動機能の低下などが挙げられるが、これらについても同様にして統計的資料を求め、その統計的資料と各被験者の成績とを対比することにより、周辺注意力視野の狭窄程度、運動機能の低下程度などを診断することができる。
【0016】
以下、本発明方法について更に詳細に説明する。
本発明方法において、ターゲットを表示する画面を備えた表示手段としては、被験者が反応するごとに画面に表示される画像が切替えられる表示手段であれば特に限定はされないが、画面切替えの俊敏性、画像内容の設定の自由度が優れていることが好ましい。
【0017】
具体的には、例えば被験者の反応ごとに切り替わる画像を印刷した画面を順に連続させたロールペーパーを備え、被験者の正しい反応があるごとに、一方の端部から他方の端部に1画面ずつ巻き取るように構成した紙芝居方式の表示手段を用いることもできるが、画面切替えの俊敏性、画像内容の設定の自由度などが優れている電子制御により画面にターゲットを表示する表示手段、中でもコンピュータ制御により画面にターゲットを表示できる表示手段を用いることが好ましい。
【0018】
即ち、紙の上であればターゲットの数に限界があるのに対し、この方法は、既にポイントしたターゲットを画面から消去し、新たなターゲットを発生させることにより、無限に続けることができる。通常、このポイントを押していく探索反応を続けると、必ず徐々に反応時間が遅くなるが、その反応時間の遅延の程度から、疲労のしやすさの分析が可能である。既に、慢性疲労症候群患者で健常者に比べ有意に早く、反応遅延現象が観察されることが示されており、これにより慢性疲労症候群患者を判別することが可能である。
【0019】
この種の表示手段としては、陰極線管(CRT)表示装置、液晶表示装置、ダイクロミック・ミラー表示装置などが代表的である。
【0020】
この種の表示手段を用いる場合、画面に表示されたターゲットをポイントする手段としては、画面に表示されるカーソルと、被験者の操作に従ってこのカーソルの表示位置を制御するカーソル制御手段と、被験者の入力操作によりカーソルをターゲットの位置に位置させたことをコンピュータに認識させるポインタとを備えるものを用いることが可能である。
【0021】
しかしながら、被験者のカーソル操作やポインタ操作の巧拙、遅延などが反映されて大きな誤差が生じることを避けるために、表示手段の画面に透明のマトリックススィッチからなるタッチパネルを重ね、被験者がこの画面に重ねたタッチパネルのターゲットに対応する位置を押えることにより当該ターゲットをポイントするように構成することが望ましい。
【0022】
本発明方法においては、被験者が正しい順でポイントしたターゲットを画面に残してもよいのであるが、ポイントする順序の思い違い、二度押しなどを防止するために、正しい順にターゲットがポイントされるとそのターゲットが画面から消去されることが好ましい。
【0023】
しかし、ターゲットを画面から消去することにより画面に表示されるターゲット数が減少すると、後順位になればなるほどターゲットを探索する条件が軽くなるので、簡単に、且つ短時間でターゲットを探索反応できるようになり、疲労による遅延が検出され難くなる。
【0024】
そこで、本発明方法においては、正しい順にターゲットがポイントされると、消去されるターゲットに代えて、そのターゲットの位置に、又はランダムな位置にダミーターゲットが表示されるように構成し、どの順位でも同じような探索条件で、即ち、画面に表示された一定数の類似した画像の中から正しい順のターゲットを探査するという条件で、ターゲットの探索が行われ、疲労による探索反応時間の遅延が俊敏に顕れるようにすることが望ましい。
【0025】
ここで、ターゲットとは、当面探索されるターゲットに限らず、いずれ探索され、ポイントされるターゲットを含むものであり、そのポイントの順位を表す符号、例えば数字、アルファベット、片仮名、平仮名などを付した一定の形状及び大きさを備える画像、或いはそのポイントの順位を示す符号自体からなる画像で構成される。
【0026】
前記ダミーターゲットとは、各ターゲットと類似した形態で表示される画像で構成され、消去されたターゲットの位置、又はランダムな位置に表示される。このダミーターゲットはターゲットと同じ色、形状、大きさを有するものであってもよいが、ある程度ターゲットの探索を容易にするために、ターゲットとダミーターゲットとの色、形状、大きさのうちの少なくとも一つを異ならせてもよい。
【0027】
又、ポイントする順位を示す符号がターゲットとして表示され、又は、ターゲットに付して表示される場合には、既に表示された符号以外の符号がダミーターゲットとして表示され、又は、ダミーターゲットに付されて表示されるようにして、ある程度探索が容易になるようにしてもよい。この場合、更に、ターゲットとダミーターゲットとの色、形状、大きさのうちの少なくとも一つを異ならせてもよく、ポイントする順位を示す符号がターゲットに付されて表示される場合には、消去されるターゲット及び符号に代えて符号が付されていないダミーターゲットを表示するようにしてもよい。
【0028】
本発明方法において、このターゲットの表示位置は固定してもよく、又、正しい順のターゲットがポイントされる度に変更してもよい。更に、ダミーターゲットの表示位置も固定してもよく、正しい順のターゲットがポイントされる度に変更してもよいのである。
【0029】
ターゲット及びダミーターゲットの表示位置を固定すると、ターゲットの探査と他のターゲット及びダミーターゲット位置の記憶という並行的処理、即ち、ワーキングメモリーを働かすことにより、順位が下がるほど探索反応時間が短縮される。
【0030】
特に、ターゲットの減少が分り易いように、ダミーターゲットの色、形状、大きさのうちの少なくとも一つをターゲットのそれと異ならせると、順位が下がるほど更に探査反応時間が短縮される。
【0031】
これに対して、ターゲット、又は、ターゲットとダミーターゲットとの表示位置を、正しい順のターゲットがポイントされる度に変更すると、前回のポイントをする前のターゲットの位置についての記憶は無効になるので、被験者の記憶力が探索反応時間の短縮に反映され難くなり、順位が下がるほど疲労により探索反応時間が長くなる。
【0032】
なお、本発明方法を実施する上で、老眼、白内障、緑内障などの視力障害が探索反応時間の遅延を招くことが考えられるが、これらの視力障害を原因とする探索反応時間の遅延はターゲットの大きさ、形状、色、背景色などを工夫することにより解消することができる。
【0033】
ところで、本発明方法の開発途上において、画像制御手段が、予め定められた順にポイントされる所定数のターゲットを、表示手段の画面にランダムに分散して表示し、被験者に前記予め定められた順に各ターゲットをポイントさせ、正しい順にターゲットがポイントされると、ポイントされたターゲットの位置にそのターゲットに代えてそのターゲットと色を異ならせたダミーターゲットを表示するテスト1と、予め定められた順にポイントされる所定数のターゲットを画面内にランダムに分散して表示し、被験者に前記予め定められた順に各ターゲットをポイントさせ、正しい順にターゲットがポイントされると、ランダムな位置にそのターゲットに代えてダミーターゲットを表示するテスト2と、予め定められた順にポイントされる所定数のターゲットを画面内にランダムに分散して表示し、被験者に前記予め定められた順に各ターゲットをポイントさせ、正しい順にターゲットがポイントされると、ランダムな位置にそのターゲットに代えてダミーターゲットを表示すると共に、各ターゲット及び各ダミーターゲットの表示位置が変更されるテスト3と、を所定の順に実施し、タイムカウンタが、各テストでターゲットの探索に要した探索反応時間をターゲットごとに測定し、演算手段が、この測定値に基づいて被験者の脳の機能年齢を演算すると、頗る信頼性の高い演算結果を得ることができることが判明した。
【0034】
ここで、最初に表示するターゲット数は特に限定されず、例えば従来のTMTと同様に25個のターゲットを最初に表示すればよい。
【0035】
各テストにおいては、1番目から所定の順位、例えば1番目から5番目までのターゲットの探索反応時間については、テスト開始後の緊張や不慣れによる影響を考慮し、検査資料としては無視することが好ましい。
【0036】
その後のターゲットの探索反応時間については、神経機能の検査を簡便にするために、前後2つ、例えば6番目から15番目までの前半と、16番目から25番目までに分け、前半の探索反応時間の合計と、後半の探索反応時間の合計とに基づいて精神機能を演算する。
【0037】
具体的には、例えばテスト1の6番目から15番目までの探索反応時間を合計したテスト1前半、テスト2の16番目から25番目の探索反応時間を合計したテスト2後半、テスト3の6番目から15番目までの探索反応時間を合計したテスト3前半、及びテスト3の16番目から25番目までの探索反応時間を合計したテスト3後半と年齢との間に強い相関が見られたことから、これらテスト1前半、テスト2後半、テスト3前半及びテスト3後半に基づいて、被験者の脳の機能年齢を演算する。
【0038】
この演算に用いる数式(回帰式)は、ステップワイズ法による回帰分析を行い、更に曲線回帰の補正を行って得たものであり、以下の数式1及び数式2の通りである。
【0039】
数式1
X=0.0154×(A課題前半)+0.00978×(C課題後半)−
0.005535×(C課題前半)+0.003645×(B課題後半)−
3.681(性別)−6.612
但し、数式1において、性別の項には男性の場合は1、女性の場合は2を代入する。
【0040】
数式2
ATMT算出年齢(Y)=−0.0091X2+1.8771X−19.192
【0041】
このようにして演算された被験者の脳の機能年齢は、20歳台ではややばらつきが見られるものの30歳以上では実年齢とほぼ近似しており、信頼性が高いことが認められる。
【0042】
又、本発明方法において、各テストの探索反応時間が全テストの終了後に画面に表示されると、その場で精神機能の状態を被験者が知ることができるのであり、更に、演算された被験者の脳の機能年齢が全テストの終了後に画面に表示されると、その場で脳の機能年齢を被験者が知ることができる、いわば、ゲーム感覚で脳の機能年齢を検査することができるようになる。
【0043】
更に、本発明方法の開発途上において、前記のテスト2とテスト3とを所定の順に実施し、タイムカウンタが、各テストにおいてターゲットの探索に要した探索反応時間をターゲットごとに測定し、演算手段が、テスト3の探索反応時間に対するテスト2の探索反応時間の比を演算し、その演算値結果により痴呆症の有無ないし痴呆症発生予測確率を判定できることが判明した。
【0044】
即ち、前記テスト3の後半の探索反応時間に対するテスト2の後半の探索反応時間の比(短縮度)を演算すると、痴呆患者は0.85以上であり、健常者は殆どがそれ以下であることが判明した。
【0045】
従って、この演算結果が0.85以上か否かにより初期痴呆症の有無を診断することができるのであり、0.85以下の場合には、この演算結果あるいは、この演算結果に基づいて演算された百分率によって痴呆症発症予測確率を診断することができるのである。
【0046】
この診断結果、即ち、テスト3の後半の探索反応時間に対するテスト2の後半の探索反応時間の比が0.85以下である場合に、この比又はこの比に基づいて演算された百分率を、痴呆症発生予測確率として全テストの終了後に画面に表示すると、被験者はその場で痴呆症発生予測確率を知ることができるのであり、又、全テストの終了後に、各テストの各探索反応時間を画面に表示すると、その場で被験者が自分の精神機能状態を知ることができる。
【0047】
もちろん、本発明方法において、種々の精神機能の検査結果は、プリンターで印字したり、音声出力したり、或いは適当な記録媒体の記録したりしてもよいのである。
【0048】
ところで、本発明方法において、ターゲットをポイントする順序、即ち、被験者に課せられる課題は、例えば1→2→3→・・・、A→B→C→・・・、あ→い→う→・・・、イ→ロ→ハ→・・・、というような単純な課題を採用すればよいが、例えばTMT−B課題のように、1→あ→2→い→3→う→・・・、というように2種類以上の順序を組み合わせた課題(カテゴリーシフト課題)や、25→24→23→・・・、というように逆順のディストラクター課題など難易度の高い課題を被験者に選択的に課すことができるようにすれば、被験者の知能レベルに合わせて最適の検査ができるようになる。
【0049】
又、前記テスト3においては、ダミーターゲットを毎回ランダムな位置に表示しながら、ターゲットの出現パターン及び座標を予め設定しておくことができ、データベースに記憶させたターゲットの座標(ベクトル)とその探索反応時間から大脳半球の優位性や周辺注意力視野の狭窄などの視野障害の検査をすることができる。
【0050】
次に、本発明に係る精神機能検査装置(以下、本発明装置という。)は、前記目的を達成するため、電子制御により画像を表示する表示手段と、この表示手段の画面に重ねて配置された透明のタッチパネルと、前記表示手段を制御して予め定められた順にポイントされる所定数のターゲットを画面内にランダムに配置して表示し、被験者がタッチパネルの各ターゲットに対応する位置を前記予め定められた順に押すことにより当該ターゲットをポイントすると、この正しい順にポイントされたターゲットを消去する画像制御手段と、被験者が正しい順位のターゲットを探索するのに要した探索反応時間及び/又は順位が連続する所定数のターゲットを探索するに要した探索反応時間を計測するタイムカウンタと、このタイムカウンタが計測した探索反応時間に基づいて被験者の精神機能を演算する演算手段とを備えることを特徴とする、という技術的手段を採用する。
【0051】
これによれば、予め定められた順にポイントされる所定数のターゲットを表示手段の画面にランダムに配置して表示し、被験者に前記予め定められた順に各ターゲットをポイントさせて各ターゲットの探索に要した探索反応時間を測定し、この測定値に基づいて被験者の神経機能を演算することができる。
【0052】
ここで、表示手段については本発明方法の詳細な説明の中で説明をしているので、重複を避けるために、その詳細な説明は省略する。
【0053】
タッチパネルは、一般によく知られているように、透明電極を用いた多数のスィッチ素子をマトリックス状に配置したものであり、画面のターゲットに対応する位置のスィッチ素子を押さえると、その表示位置が座標として画像制御手段に入力される。
【0054】
画像制御手段は、表示手段の画面に所定数のターゲットをランダムに配置して表示させる機能を備える。
【0055】
具体的には、例えば画像制御手段は、最初に表示される画面(初期画面)に表示される所定数のターゲットの座標を記録した初期画面テーブルなどを記憶させたデータベースと、このデータベースより読出されたデータやタッチパネルから入力するデータなどに基づいて表示手段を制御する本体とを備える。
【0056】
これにより、本体がデータベースから画面に表示するターゲットやダミーターゲットの配置(出現パターン)を読み出し、表示手段を制御してその画面にターゲットやダミーターゲットを表示させる機能が得られる。
【0057】
この出現パターンでは、ターゲットの表示位置が座標として予め設定されるが、各ターゲットが画面でランダムな位置に表示されるように各ターゲットの表示位置が設定される。
【0058】
又、この画像制御手段は、前記本体がタッチパネルから押さえられたスィッチ素子の座標を読み取り、この座標が正しいターゲットの座標と一致すると、対応するターゲットの表示を停止させ、画面から当該ターゲットを消去する機能を備える。
【0059】
そして、この画像制御手段は、必要に応じて、画面に表示された一定数の類似した画像の中から正しい順のターゲットを探査するという条件を維持するために、消去したターゲットに代えて消去したターゲットの位置又はランダムな位置にダミーターゲットを表示手段に表示させる。
【0060】
このダミーターゲットの色、形状、大きさ、表示位置などのデータは、例えば前記データベースに格納しておけばよい。
【0061】
画像制御手段が、ポイントする順位を示す符号をターゲットとして表示手段に表示させる場合には、ポイントする順序の思い違い、二度押しなどを防止するために、消去したターゲットに代えて消去したターゲットの位置又はランダムな位置に既に表示された符号以外の符号をダミーターゲットとして表示手段に表示させる。
【0062】
具体的には、例えば1から25までの数字をターゲットとして表示する場合、1がポイントされて画面から消去されると、これに代えて26をダミーターゲットとして1が表示されていた位置又はランダムな位置に表示させるのである。同様に、画像制御手段が、ポイントする順位を示す符号をターゲットに付して表示手段に表示させる場合には、ポイントする順序の思い違い、二度押しなどを防止するために、消去したターゲットに代えて消去したターゲットの位置又はランダムな位置に表示されたダミーターゲットに、既に表示された符号以外の符号を付して表示手段に表示させる。もっとも、符号付のダミーターゲットに代えて符号無しのダミーターゲットを表示させることも可能である。
【0063】
ダミーターゲットとしては、ターゲットと同じ色、形状、大きさを備える画像を用いてもよいが、画像制御手段が、消去したターゲットに代えて色、形状、大きさのうちの少なくとも一つを異ならせたダミーターゲットを表示手段に表示させると、残りのターゲットの探査対象範囲が絞られ、探索反応時間を短縮することができる。
【0064】
データベースに、ターゲットがポイントされる前のターゲットの出現パターン、各ターゲットがポイントされた後の残りのターゲット及びダミーターゲットの出現パターンを記憶させ、且つ、各出現パターンにおける各ターゲットの表示位置を異ならせておくと、画像制御手段が、正しい順にターゲットがポイントされるごとに、データベースから当該ターゲットがポイントされた後の残りのターゲット及びダミーターゲットの出現パターンを読み出し、まだポイントされていない各ターゲット及びダミーターゲットをそれらの表示位置を変更して表示手段に表示させることができる。
【0065】
本発明装置において、画像制御手段が、全てのターゲットを順にポイントし終わるまで各ターゲットの表示位置を固定して表示させる機能と、ターゲットがポイントされるごとに残りのターゲットの表示位置を変更して表示させる機能と、これらの機能を択一的に有効化する選択手段を備える場合には、ターゲットの位置が固定された課題のテストと、ターゲットの位置が変わる課題のテストとを行うことができる。
【0066】
具体的には、例えば予め定められた順にポイントされる所定数のターゲットを表示手段の画面にランダムに分散して表示し、被験者に前記予め定められた順に各ターゲットをポイントさせ、正しい順にターゲットがポイントされると、ポイントされたターゲットの位置にそのターゲットに代えてそのターゲットと色を異ならせたダミーターゲットを表示するテスト1、又は、予め定められた順にポイントされる所定数のターゲットを画面内にランダムに分散して表示し、被験者に前記予め定められた順に各ターゲットをポイントさせ、正しい順にターゲットがポイントされると、ランダムな位置にそのターゲットに代えてダミーターゲットを表示するテスト2と、予め定められた順にポイントされる所定数のターゲットを画面内にランダムに分散して表示し、被験者に前記予め定められた順に各ターゲットをポイントさせ、正しい順にターゲットがポイントされると、ランダムな位置にそのターゲットに代えてダミーターゲットを表示すると共に、各ターゲット及び各ダミーターゲットの表示位置が変更されるテスト3とを実施することができる。
【0067】
又、全てのターゲットを順にポイントし終わるまでターゲットの表示位置を固定して表示させるとともに、ポイントされたターゲットに代えてそのターゲットと色を異ならせたダミーターゲットを表示する機能と、全てのターゲットを順にポイントし終わるまでターゲットの表示位置を固定して表示させるとともに、ポイントされたターゲットに代えてランダムな位置にダミーターゲットを表示する機能と、ターゲットがポイントされるごとに残りのターゲットの表示位置を変更して表示させる機能と、更に、これらの機能を択一的に有効化する選択手段を備える場合には、これらの機能に従った3種類のテストを行うことができる。
【0068】
具体的には、例えば予め定められた順にポイントされる所定数のターゲットを表示手段の画面にランダムに分散して表示し、被験者に前記予め定められた順に各ターゲットをポイントさせ、正しい順にターゲットがポイントされると、ポイントされたターゲットの位置にそのターゲットに代えてそのターゲットと色を異ならせたダミーターゲットを表示するテスト1と、予め定められた順にポイントされる所定数のターゲットを画面内にランダムに分散して表示し、被験者に前記予め定められた順に各ターゲットをポイントさせ、正しい順にターゲットがポイントされると、ランダムな位置にそのターゲットに代えてダミーターゲットを表示するテスト2と、予め定められた順にポイントされる所定数のターゲットを画面内にランダムに分散して表示し、被験者に前記予め定められた順に各ターゲットをポイントさせ、正しい順にターゲットがポイントされると、ランダムな位置にそのターゲットに代えてダミーターゲットを表示すると共に、各ターゲット及び各ダミーターゲットの表示位置が変更されるテスト3とを任意の順序で行うことができる。
【0069】
もちろん、この画像制御手段においては、データベースに記憶させるデータや制御プログラムを適宜取捨選択することにより、上記以外にもターゲット及びダミータゲットの出現パターン(表示位置)、ターゲットやダミーターゲットの色、形状、大きさ、背景色などを異ならせた多様な機能設定が可能である。
【0070】
【発明の実施の態様】
次に、本発明の一実施例に係る精神機能検査装置及びこの精神機能検査装置の作動方法を図面に基づいて具体的に説明する。
【0071】
図1の構成図に示すように、本発明の一実施例に係る精神機能検査装置は、電子制御により画像を表示する表示手段1と、この表示手段1の画面に重ねて配置された透明のタッチパネル2と、前記表示手段1を制御して予め定められた順にポイントされる所定数のターゲットを画面内にランダムに配置して表示し、被験者がタッチパネルの各ターゲットに対応する位置を前記予め定められた順に押すことにより当該ターゲットをポイントすると、この正しい順にポイントされたターゲットを消去する画像制御手段3と、被験者が正しい順位のターゲットを探索するのに要した探索反応時間及び/又は順位が連続する所定数のターゲットを探索するに要した探索反応時間を計測するタイムカウンタ4と、このタイムカウンタ4が計測した探索反応時間に基づいて被験者の精神機能を演算する演算手段5と、これらの動作を制御するCPU6及びROM7とを備える。
【0072】
前記表示手段1としては、例えば17インチCRT表示装置が用いられ、タッチパネル2は、一般によく知られているように、透明電極を用いた多数のスィッチ素子をマトリックス状に配置したものであり、この上から表示手段1に表示されたターゲットを押さえると、そのターゲットに対応する位置のスィッチ素子がオンになり、当該ターゲットの表示位置が座標として画像制御手段3に入力される。
【0073】
この画像制御手段3は、最初に表示される画面(初期画面)に表示される25個のターゲットの座標、色、形状、大きさを記録した初期画面テーブルなどを記憶させたデータベース31と、このデータベース31より読出されたデータやタッチパネル2から入力するデータなどに基づいて表示手段1を制御する本体32と、後述する選択手段33とを備える。
【0074】
前記データベース31には初期画面テーブルの他に、各ターゲットがポイントされた後の、ターゲット及びダミーターゲットの配置を異ならせた、例えば24種類の出現パターンのデータを書き込んだ画面テーブルが記憶させてある。又、このデータベース31にはダミーターゲットの色、形状、大きさのデータも記憶させてある。
【0075】
前記本体32は、データベース31から初期画面テーブルを読出し、表示手段1の画面に25個のターゲットをランダムに配置して表示した後、被験者が1番目のターゲットをポイントするのを待つ。図2のパターン図に示すように、特に限定されないが、画面の背景は薄く青みがかった灰色とされ、各ターゲットはポイントする順位を示す数字からなる符号を地抜きした適当な大きさの黒色円形ボタンとして表示される。
【0076】
又、本体32は、全てのターゲットを順にポイントし終わるまでターゲットの表示位置を固定して表示させるとともに、ポイントされたターゲットに代えてそのターゲットと色を異ならせたダミーターゲットを表示する機能と、全てのターゲットを順にポイントし終わるまでターゲットの表示位置を固定して表示させるとともに、ポイントされたターゲットに代えてランダムな位置にダミーターゲットを表示する機能と、ターゲットがポイントされる毎に残りのターゲットの表示位置を変更して表示させる機能とを備え、選択手段33によりこれらの機能が択一的に有効化される。
【0077】
即ち、選択手段33で第1の機能が選択されている場合には、タッチパネル2から例えば最初のターゲットの座標が入力されると、例えば図3のパターン図に示すように、その位置のターゲットの表示を停止させ、代わりにデータベースから読出したダミーターゲットをその位置に表示する。
【0078】
このダミーターゲットは例えばターゲットと同じようにポイントする順位を示す数字が地抜きされ、そのターゲットと形状及び大きさが同じ円形ボタンとして表示されるが、その色がオレンジ色に変えられている。
【0079】
選択手段33で第2の機能が選択されているときには、タッチパネル2から例えば最初のターゲットの座標が入力されると、例えば図4のパターン図に示すように、その位置のターゲットの表示を停止させ、代わりにデータベースから読出したダミーターゲットを消したターゲットの位置に表示する。
【0080】
このダミーターゲットは、ターゲットと同じ形状及び大きさの黒色円形ボタン状で、例えば1番目のターゲットがポイントされた場合には26、2番目のターゲットがポイントされた場合には27というようにそれまでに表示されていない数字が地抜きされている。
【0081】
選択手段33で第3の機能が選択されている場合には、タッチパネル2から例えば最初のターゲットの座標が入力されると、例えば図5のパターン図に示すように、その位置のターゲットの表示を停止させ、代わりにデータベースから読出したダミーターゲットを表示する。
【0082】
この場合には,データベースから例えば1番目のターゲットがポイントされた後のターゲット及びダミーターゲットの表示位置が変更された画像テーブルのデータを読出し、このデータに従ってターゲット及びダミーターゲットをランダムに配置しなおして表示する。
【0083】
このダミーターゲットは、第2の機能の場合と同じく、ターゲットと同じ形状及び大きさの黒色円形ボタン状で、というようにそれまでに表示されていない数字が地抜きされている。
【0084】
これらの機能を選択する順序は、特に限定されず、又、選択の切替えは手動操作でも,自動切替えでもよい。
【0085】
ここで、本発明の一実施例に係るこの精神機能検査装置は、以下の精神機能検査装置の作動方法を用いている。
即ち、画像制御手段3が、予め定められた順にポイントされる所定数のターゲットを表示手段の画面にランダムに分散して表示し、被験者に前記予め定められた順に各ターゲットをポイントさせ、正しい順にターゲットがポイントされると、ポイントされたターゲットの位置にそのターゲットに代えてそのターゲットと色を異ならせたダミーターゲットを表示するテスト1と、予め定められた順にポイントされる所定数のターゲットを画面内にランダムに分散して表示し、被験者に前記予め定められた順に各ターゲットをポイントさせ、正しい順にターゲットがポイントされると、ランダムな位置にそのターゲットに代えてダミーターゲットを表示するテスト2と、予め定められた順にポイントされる所定数のターゲットを画面内にランダムに分散して表示し、被験者に前記予め定められた順に各ターゲットをポイントさせ、正しい順にターゲットがポイントされると、ランダムな位置にそのターゲットに代えてダミーターゲットを表示すると共に、各ターゲット及び各ダミーターゲットの表示位置が変更されるテスト3とがこの順で行われる。
【0086】
そして、各テストにおいて各ターゲットを探査してポイントするのに要する探索反応時間をタイムカウンタ4で計測する。
【0087】
表1に示す18歳以上74歳以下、平均年齢43.2±17.0歳(平均±1S.D.、以下同)の男性40名、女性44名の健常成人について測定を行い、前記テスト1(A課題)、テスト2(B課題)、テスト3(C課題)のターゲットごとの平均探索反応時間を求めた。
【0088】
【表1】
Figure 0003784630
【0089】
例えば40歳台の健常者14名(男性9名、女性5名)についてのターゲットごとの平均探索反応時間は、図6の2元配置分散分析図に示すように、1番目から5番目のターゲットでは2400〜2550msで、各テスト間に顕著な差異は見られなかった。しかし、テストが進行するに連れ平均探索反応時間は、テスト3(C課題)では遅延し、テスト1及びテスト2では短縮される。
【0090】
テスト3(C課題)では、ターゲットをポイントするごとに全てのターゲット及びダミーターゲットの配置が変わる。又、ターゲットとダミーターゲットの合計数は変わらないので、テスト3における探索反応時間の遅延は疲労によるものと考えられる。
【0091】
テスト2(B課題)では、一度出現したターゲット及びダミーターゲットの位置は変わらないので、ターゲットの探索と、その他のターゲット及びダミーターゲットの表示位置の記憶とが並行的に処理される。従って、テスト3(C課題)の成績に対してテスト2(B課題)の成績が短縮されているのは、ワーキングメモリーを働かせることにより生じたものと考えられる。
【0092】
テスト1(A課題)では、テスト2(B課題)よりも顕著な短縮が見られる。これは、ダミーターゲットの色をターゲットの黒色とは異なるオレンジ色にしたことで、探索範囲がまだポイントしていないターゲットに絞られ、しかも、まだポイントしていないターゲットの数が減少すること、即ち、ボタン数減少が原因であると考えられる。
【0093】
同じような測定を年齢別に行った後、1番目から5番目のターゲットの探索反応時間を、緊張や不慣れによる影響を考慮し、分析から除外し、又、6番目から25番目までのターゲットのうち、6番目から15番目までを前半のターゲットとし、16番目から25番目までを後半のターゲットとした。
【0094】
表2に示すように、全てのテストにおいて年齢が高いほど平均探索反応時間は長くなり、加齢による遅延がみられた。この平均探索反応時間の遅延は、同時に実施した1桁加算課題(内田・クレペリンテスト簡略課題)の成績よりも年齢との相関が強く、特に、テスト2(B課題)後半及びテスト3(C課題)後半においては年齢と極めて強い相関が認められる。
【0095】
【表2】
Figure 0003784630
【0096】
又、各テスト(課題)についてターゲットごとの探索反応時間を前半と後半とでそれぞれ合計して、テスト1(A課題)の前後半の比(後半/前半)、テスト3(C課題)の前後半の比(後半/前半)、テスト3(C課題)の後半に対するテスト2(B課題)の後半の比を求めたところ、表3に示すように、A課題の前後半の比においては、いずれの年代でも、前半よりも後半の探索反応時間が短縮され、年齢との相関は見られなかった。
【0097】
【表3】
Figure 0003784630
【0098】
テスト3(C課題)については、前半よりも後半の探索反応時間が遅延しており、しかも、わずかながら年齢との相関が認められ、高齢になるほど疲労の影響が大きくなることが分った。
【0099】
ところで、上述したように、テスト3(C課題)後半に対するテスト2(B課題)後半の探索反応時間の短縮はワーキングメモリーを働かせることにより生じたものと考えられ、年齢が高いほどワーキングメモリーの活用が鈍るという年齢との相関が見られる。
【0100】
このように、テスト1(A課題)前後半、テスト2(B課題)前後半、及びテスト3(C課題)前後半の探索反応時間と、年齢との間に相関が認められたので、ステップワイズ法による回帰分析を行い、更に曲線補正を行って次の数式1及び数式2を得ることができた。
【0101】
数式1
X=0.0154×(A課題前半)+0.00978×(C課題後半)−
0.005535×(C課題前半)+0.003645×(B課題後半)−
3.681(性別)−6.612
但し、数式1において、性別の項には男性の場合は1、女性の場合は2を代入する。
【0102】
数式2
ATMT算出年齢(Y)=−0.0091X2+1.8771X−19.192
【0103】
このようにして演算された被験者の脳の機能年齢は、図7の算出年齢と実年齢の2元配置分散分析図に示すように、20歳台ではややばらつきが見られるものの30歳以上では実年齢とほぼ近似しており、信頼性が高い。
【0104】
次に、60歳以上の健常者17名(男性9名、女性8名、平均年齢66.9±4.6歳)と、老人内科外来を受診した軽度痴呆症患者及び境界域痴呆症患者14名(男性8名、女性6名、平均年齢68.6±3.3歳)とについて、同様のテスト1、テスト2、テスト3を実施した。
【0105】
ここで、軽度痴呆症患者及び境界域痴呆症患者(以下、初期痴呆症患者という。)は、痴呆症状と考えられるエピソードを最低2回以上有しており、かつ長谷川式痴呆スケールが22点以上27点以下である者に限定した。
【0106】
これらの被験者について、前述と同様に、各テストの前後半の平均探索反応時間を健常者と初期痴呆症患者とに分けて求めた結果、表4を得た。
【0107】
【表4】
Figure 0003784630
【0108】
更に、健常者と初期痴呆症患者とに分けて、テスト1(A課題)の前後半の比(後半/前半)、テスト3(C課題)の前後半の比(後半/前半)、テスト3(C課題)の後半に対するテスト2(B課題)の後半の比を求めた。
その結果を表5に示す。
【0109】
【表5】
Figure 0003784630
【0110】
表5に示すように、テスト1(A課題)の前後半の比(後半/前半)健常者と初期痴呆症患者との間に有意な差が認められたが、疲労による遅延度を示すと考えられるテスト3(C課題)の前後半の比(後半/前半)には、差が認められなかった。
【0111】
テスト3(C課題)の後半に対するテスト2(B課題)の後半の比はワーキングメモリーの活用度を示すと考えられ、健常者と初期痴呆症患者との間には有意な差が認められた。
【0112】
そこで、この健常者と初期痴呆症患者との差を検証するために、前述した18歳から74歳までの84人の健常者のテスト3(C課題)の後半に対するテスト2(B課題)の後半の比(短縮度)と、初期痴呆症患者のそれとを図8に示す2元配置分散分析図に書き込んだところ、見事なまでに初期痴呆症患者のそれが0.85以上に偏って分布し、健常者のそれは、84例中の3例というごく僅かな例外を除いて0.85以下に分布していることが分った。
【0113】
つまり、この精神機能検査方法によれば、テスト3(C課題)の後半に対するテスト2(B課題)の後半の比を演算し、この比(短縮度)が0.85以上であるか否かにより、偽陰性率0%、偽陽性率3.5%、検出率100%で初期痴呆症患者を検出できるのである。
【0114】
ところで、この精神機能検査装置の作動方法では、前記探索反応時間がターゲットごとに計測されており、又、ターゲットの表示位置が座標としてデータベースに記憶させてあるので、このターゲットの位置座標がターゲットのポイントがある度に変更されるテスト3(C課題)において、ポイントされたターゲットの位置座標(ベクトル)とその探索反応時間とに基づいて、大脳半球の優位性や周辺注意力視野狭窄などの視野障害の検査をすることもできる。
【0115】
又、例えば飲酒、薬物使用などによる精神機能低下に対してもその機能低下の程度を検査することができ、飲酒酩酊度、薬物作用の程度、薬物副作用の程度などを検査することができる。
【0116】
例えばアルコール負荷による成績への影響は、平衡感覚や行動にアルコールの影響が見られない被験者についても飲酒後の成績低下を有意に検出することができ、又、カフェインの摂取に対しては摂取後の有意な成績向上を検出することができるなど、脳の機能を極めて鋭敏に検出することができる。
【0117】
そして、これらの検査結果を全テストの終了後に表示手段1の画面に表示することにより、被験者が短時間で、簡単に自己の精神機能の状態を知ることができ、ゲーム感覚とでもいえる簡単な気持ちで検査を受けることができる。
【0118】
例えば、病院の待合室などに本発明装置を設置すれば、痴呆症の早期発見や発症予測確率に対する来院者の関心を高められるのみならず、手軽な気持ちで自主的に検査を受け、痴呆症発症を早期に発見できたり、痴呆症発症予測確率を知って痴呆症発症に対する警戒や予防策を講じたりする契機を与えたりすることができる。
【0119】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明方法は、画像表示手段が、予め定められた順にポイントされる所定数のターゲットを表示手段の画面にランダムに配置して表示し、タイムカウンタが、被験者に前記予め定められた順に各ターゲットをポイントさせて各ターゲットの探索に要した探索反応時間を測定し、演算手段が、この測定値に基づいて被験者の神経機能を演算することを特徴とするので、脳の機能年齢の推測、初期痴呆症の発症や痴呆症発症予測確率の診断ができる他、飲酒酩酊度、薬物作用や薬物副作用の効果、器質性神経疾患のリハビリテーションの効果、大脳半球の優位性、周辺注意力視野などを極めて鋭敏に判定することができる。
【0120】
しかも、内田・クレペリンテストや長谷川式痴呆スケールのような教育年数と成績との相関はなく、又、長谷川式痴呆スケールのような繰り返しによる学習効果の影響もほとんどない信頼性の高い精神機能検ができる。
【0121】
特に、繰り返しによる学習効果がないことから、短期間内に繰り返し実施することが可能であり、短期間内に繰り返して検査することが望まれる薬物作用や薬物副作用の効果、器質性神経疾患のリハビリテーションの効果判定、薬物の効果判定などに頗る好適に適用することができる。
【0122】
その上、電子制御によって迅速に検査し、その結果を迅速に演算して出力させることができ、例えばターゲットを表示していた表示手段の画面に検査結果を表示することにより、いわば、ゲーム感覚で検査を受けることができるのであり、病院の待合室などに設置して初期痴呆症の発症や、発症予測確率に対する関心を高め、軽い気持ちで自主的に検査を受けることを促すなどの効果も得られる。
【0123】
次に、本発明装置は、電子制御により画像を表示する表示手段と、この表示手段の画面に重ねて配置された透明のタッチパネルと、前記表示手段を制御して予め定められた順にポイントされる所定数のターゲットを画面内にランダムに配置して表示し、被験者がタッチパネルの各ターゲットに対応する位置を前記予め定められた順に押すことにより当該ターゲットをポイントすると、この正しい順にポイントされたターゲットを消去する画像制御手段と、被験者が正しい順位のターゲットを探索するのに要した探索反応時間及び/又は順位が連続する所定数のターゲットを探索するに要した探索反応時間を計測するタイムカウンタと、このタイムカウンタが計測した探索反応時間に基づいて被験者の精神機能を演算する演算手段とを備えることを特徴とするので、これにより、予め定められた順にポイントされる所定数のターゲットを表示手段の画面にランダムに配置して表示し、被験者に前記予め定められた順に各ターゲットをポイントさせて各ターゲットの探索に要した探索反応時間を測定し、この測定値に基づいて被験者の神経機能を演算する本発明方法の実施をすることができる。
【0124】
そして、本発明装置を用いて本発明方法を実施することにより、上述したように、脳の機能年齢の推測、初期痴呆症発症の有無や痴呆症発症予測確率の診断を正確にできる他、飲酒酩酊度、薬物作用や薬物副作用の効果、器質性神経疾患のリハビリテーションの効果などを極めて鋭敏に、正確に、しかも、短期間内に繰り返し判定することができる。
【0125】
更に、本発明装置を病院の待合室などに設置することにより、初期痴呆症の発症や、発症予測確率に対する関心を高め、軽い気持ちで自主的に検査を受けることを促すなどの効果も得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明装置の構成図である。
【図2】図2は、本発明の初期画面のターゲット出現パターン図である。
【図3】図3は、本発明のテスト1のターゲット出現パターン図である。
【図4】図4は、本発明のテスト2のターゲット出現パターン図である。
【図5】図5は、本発明のテスト3のターゲット出現パターン図である。
【図6】図6は、本発明のターゲットごとの平均探索反応時間の2元配置分散分析図である。
【図7】図7は、本発明の算出年齢と実年齢との2元配置分散分析図である。
【図8】図8は、本発明の短縮度と年齢との2元配置分散分析図である。
【符号の説明】
1 表示手段
2 タッチパネル
3 画像制御手段
4 タイムカウンタ
5 演算手段

Claims (27)

  1. 画像制御手段が、予め定められた順にポイントされる所定数のターゲットを表示手段の画面にランダムに配置して表示し、タイムカウンタが、被験者に前記予め定められた順に各ターゲットをポイントさせて各ターゲットの探索に要した探索反応時間を測定し、演算手段が、この測定値に基づいて被験者の神経機能を演算することを特徴とする精神機能検査装置の作動方法。
  2. 電子制御される表示手段の画面内に前記所定数のターゲットを表示し、被験者がこの画面に重ねたタッチパネルのターゲットに対応する位置を押えることにより当該ターゲットをポイントする請求項1に記載の精神機能検査装置の作動方法。
  3. 正しい順にターゲットがポイントされるとそのターゲットが画面から消去される請求項1又は2に記載の精神機能検査装置の作動方法。
  4. 正しい順にターゲットがポイントされると、消去されるターゲットに代えて、そのターゲットの位置に、又はランダムな位置にダミーターゲットが表示される請求項3に記載の精神機能検査装置の作動方法。
  5. ターゲットとダミーターゲットとの色、形状、大きさのうちの少なくとも一つを異ならせた請求項4に記載の精神機能検査装置の作動方法。
  6. ポイントする順位を示す符号がターゲットとして表示され、又は、ターゲットに付して表示され、既に表示された符号以外の符号がダミーターゲットとして表示され、又は、ダミーターゲットに付して表示される請求項4又は5に記載の精神機能検査装置の作動方法。
  7. 正しい順にターゲットがポイントされる毎にまだポイントされていないターゲットの表示位置が変更される請求項1ないし6のいずれか1項に記載の精神機能検査装置の作動方法。
  8. 画像制御手段が、予め定められた順にポイントされる所定数のターゲットを、表示手段の画面にランダムに分散して表示し、被験者に前記予め定められた順に各ターゲットをポイントさせ、正しい順にターゲットがポイントされると、ポイントされたターゲットの位置にそのターゲットに代えてそのターゲットと色を異ならせたダミーターゲットを表示するテスト1と、予め定められた順にポイントされる所定数のターゲットを画面内にランダムに分散して表示し、被験者に前記予め定められた順に各ターゲットをポイントさせ、正しい順にターゲットがポイントされると、ランダムな位置にそのターゲットに代えてダミーターゲットを表示するテスト2と、予め定められた順にポイントされる所定数のターゲットを画面内にランダムに分散して表示し、被験者に前記予め定められた順に各ターゲットをポイントさせ、正しい順にターゲットがポイントされると、ランダムな位置にそのターゲットに代えてダミーターゲットを表示すると共に、各ターゲット及び各ダミーターゲットの表示位置が変更されるテスト3と、を所定の順に実施し、タイムカウンタが、各テストでターゲットの探索に要した探索反応時間をターゲットごとに測定し、演算手段が、この測定値に基づいて被験者の脳の機能年齢を演算する請求項1に記載の精神機能検査装置の作動方法。
  9. 各テストにおいて最初に25個のターゲットを表示し、その各1番目から5番目の測定値は無視し、テスト1の6番目から15番目までの探索反応時間を合計したテスト1前半と、テスト2の16番目から25番目の探索反応時間を合計したテスト2後半と、テスト3の6番目から15番目までの探索反応時間を合計したテスト3前半と、テスト3の16番目から25番目までの探索反応時間を合計したテスト3後半とに基づいて、以下に示す数式1及び数式2に従って被験者の脳の機能年齢を演算する請求項8に記載の精神機能検査装置の作動方法。
    数式1X=0.0154×(A課題前半)+0.00978×(C課題後半)−0.005535×(C課題前半)+0.003645×(B課題後半)−3.681(性別)−6.612但し、数式1において、性別の項には男性の場合は1、女性の場合は2を代入する。
    数式2ATMT算出年齢(Y)=−0.0091X2+1.8771X−19.192
  10. 各テストの探索反応時間が全テストの終了後に画面に表示される請求項8又は9に記載の精神機能検査装置の作動方法。
  11. 演算された被験者の脳の機能年齢が全テストの終了後に画面に表示される請求項8ないし10のいずれか1項に記載の精神機能検査装置の作動方法。
  12. 画像制御手段が、予め定められた順にポイントされる所定数のターゲットを画面内にランダムに分散して表示し、被験者に前記予め定められた順に各ターゲットをポイントさせ、正しい順にターゲットがポイントされると、ランダムな位置にそのターゲットに代えてダミーターゲットを表示するテスト2と、予め定められた順にポイントされる所定数のターゲットを画面内にランダムに分散して表示し、被験者に前記予め定められた順に各ターゲットをポイントさせ、正しい順にターゲットがポイントされると、ランダムな位置にそのターゲットに代えてダミーターゲットを表示すると共に、各ターゲット及び各ダミーターゲットの表示位置が変更されるテスト3とを所定の順に実施し、タイムカウンタが、各テストにおいてターゲットの探索に要した探索反応時間をターゲットごとに測定し、演算手段が、テスト3の探索反応時間に対するテスト2の探索反応時間の比を演算し、その演算値結果により痴呆症の有無ないし痴呆症発生予測確率を判定する請求項1に記載の精神機能検査装置の作動方法。
  13. 各テストにおいて最初に25個のターゲットを表示し、その各1番目から5番目の測定値を無視し、6番目から15番目の順位を前半とし、16番目から25番目の順位を後半としたうえで、テスト3の後半の探索反応時間に対するテスト2の後半の探索反応時間の比が0.85以下であるか否かにより健常者か痴呆患者かを診断する請求項12に記載の精神機能検査装置の作動方法。
  14. テスト3の後半の探索反応時間に対するテスト2の後半の探索反応時間の比が0.85以下である場合に、この比又はこの比に基づいて演算された百分率を痴呆症発生予測確率として全テストの終了後に画面に表示する請求項12又は13に記載の精神機能検査装置の作動方法。
  15. 全テストの終了後に、各テストの各探索反応時間を画面に表示する請求項12ないし請求項14のいずれか1項に記載の精神機能検査装置の作動方法。
  16. 電子制御により画像を表示する表示手段と、この表示手段の画面に重ねて配置された透明のタッチパネルと、前記表示手段を制御して予め定められた順にポイントされる所定数のターゲットを画面内にランダムに配置して表示し、被験者がタッチパネルの各ターゲットに対応する位置を前記予め定められた順に押すことにより当該ターゲットをポイントすると、この正しい順にポイントされたターゲットを消去する画像制御手段と、被験者が正しい順位のターゲットを探索するのに要した探索反応時間及び/又は順位が連続する所定数のターゲットを探索するに要した探索反応時間を計測するタイムカウンタと、このタイムカウンタが計測した探索反応時間に基づいて被験者の精神機能を演算する演算手段とを備えることを特徴とする精神機能検査装置。
  17. 画像制御手段が、消去したターゲットに代えて消去したターゲットの位置又はランダムな位置にダミーターゲットを表示手段に表示させる機能を備える請求項16に記載の精神機能検査装置。
  18. 画像制御手段が、消去したターゲットに代えて色、形状、大きさのうちの少なくとも一つを異ならせたダミーターゲットを表示手段に表示させる機能を備える請求項17に記載の精神機能検査装置
  19. 画像制御手段が、ポイントする順位を示す符号をターゲットとして、又はターゲットに付して表示手段に表示させ、消去したターゲットに代えて、消去したターゲットの位置又はランダムな位置に、既に表示された符号以外の符号をダミーターゲットとして、又は消去したターゲットの位置又はランダムな位置に表示されたダミーターゲットに付して表示手段に表示させる機能を備える請求項16ないし18のいずれか1項に記載の精神機能検査装置。
  20. 画像制御手段が、正しい順にターゲットがポイントされる毎にまだポイントされていない各ターゲットをその表示位置を変更して表示手段に表示させる機能を備える請求項16ないし19のいずれか1項に記載の精神機能検査装置。
  21. 画像制御手段が、正しい順にターゲットがポイントされるとそのターゲットを画面から消去させ、消去したターゲットに代えて色を異ならせたダミーターゲットをそのターゲットの位置に表示手段に表示させる機能と、正しい順にターゲットがポイントされるとそのターゲットを画面から消去させ、消去したターゲットに代えてランダムな位置にダミーターゲットを表示手段に表示させる機能と、正しい順にターゲットがポイントされるとそのターゲットを画面から消去させ、消去したターゲットに代えてランダムな位置にダミーターゲットを表示手段に表示させると共に、各ターゲット及び各ダミーターゲットをこれらの表示位置を変更して表示手段に表示させる機能と、これらの機能を択一的に有効にする選択手段を備え、各機能を用いるテストにおいてタイムカウンタが計測した各ターゲットの探索反応時間に基づいて、演算手段が被験者の脳の機能年齢を演算する請求項16に記載の精神機能検査装置。
  22. 画像制御手段が、タイムカウンタが計測した各テストにおける各ターゲットの探索反応時間を全テスト終了後に表示手段に表示させる請求項21に記載の精神機能検査装置。
  23. 画像制御手段が、演算手段が演算した被験者の脳の機能年齢を全テストの終了後に表示手段に表示させる請求項21又は22に記載の精神機能検査装置。
  24. 画像制御手段は、正しい順にターゲットがポイントされるとそのターゲットを画面から消去させ、消去したターゲットに代えてランダムな位置にダミーターゲットを表示手段に表示させるテスト2と、正しい順にターゲットがポイントされるとそのターゲットを画面から消去させ、消去したターゲットに代えてランダムな位置にダミーターゲットを表示手段に表示させると共に、各ターゲット及び各ダミーターゲットをこれらの表示位置を変更して表示手段に表示させるテスト3とを所定の順に実行し、各テストにおいてタイムカウンタが計測した各ターゲットの探索反応時間に基づいて、演算手段が探索と位置記憶の並行処理を行うワーキングメモリーによる探索反応時間の短縮度を演算し、この演算結果に基づいて痴呆症の有無ないし発生予測確率を診断する診断手段が設けられる請求項16に記載の精神機能検査装置。
  25. タイムカウンタが計測した各テストにおける各ターゲットの探索反応時間を全テスト終了後に表示手段に表示させる請求項24に記載の精神機能検査装置。
  26. 画像制御手段が、診断手段の診断結果を全テストの終了後に表示手段に表示させる請求項24又は25に記載の精神機能検査装置。
  27. 検査結果を印字するプリンタが設けられる請求項16ないし26のいずれか1項に記載の精神機能検査装置。
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