JPH08164127A - 疲労感測定装置 - Google Patents

疲労感測定装置

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JPH08164127A
JPH08164127A JP6341203A JP34120394A JPH08164127A JP H08164127 A JPH08164127 A JP H08164127A JP 6341203 A JP6341203 A JP 6341203A JP 34120394 A JP34120394 A JP 34120394A JP H08164127 A JPH08164127 A JP H08164127A
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JP
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fatigue
feeling
question
recovery
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JP6341203A
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English (en)
Inventor
Atsushi Uetake
篤志 植竹
Yosuke Takazawa
要介 高沢
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National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST
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Agency of Industrial Science and Technology
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  • Measurement Of The Respiration, Hearing Ability, Form, And Blood Characteristics Of Living Organisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 精神的な疲労を含む総合疲労感や疲労回復感
を数値で客観的に評価できるだけでなく、疲労を種類毎
にも客観的に数値で評価できるようにする。 【構成】 「疲労回復感」に関わる形容語、 ネガ
ティブな精神疲労に関わる形容語、 ネガティブな身
体疲労に関わる形容語、ネガティブな部分的状態に関
わる形容語等からなる質問事項がCRTディスプレイ4
の画面上にに表示される。被検査者は、CRTディスプ
レイ4の画面に表示された個々の質問を見ながらキーボ
ード5を操作して当てはまる回答を逐次入力する。CP
U6は、逐次入力される回答を取り込んで、予め重み付
けを加味して定めた数値に変換し、変換された全数値に
基づいて、精神的疲労感、肉体的疲労感、肉体の部分的
疲労感、総合疲労感、疲労回復感等の各評価結果を数値
データでCRTディスプレイ4に表示させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、疲労や疲労回復感を
客観的に測定評価するための疲労感測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、疲労が原因でいねむり運転をして
交通事故を起こす人や疲労が重なって過労死する人が増
え、社会的な問題になっている。このように、交通事故
や過労死の一因となり得る疲労には、大別すると、精神
的(心理的)な疲労と、肉体的(生理的)な疲労とがあ
る。これらの疲労のうち、精神的な疲労は、生理的な変
化に結びつかないだけでなく、個人差が大きいために、
画一的な検査が困難である。これに対して、肉体的な疲
労は、単純な計算を被検査者に行わせて、その計算の誤
り率を知ることにより、また、光のフリッカを被検査者
に見せて、ちらつきが感じられなくなる時のフリッカの
時間間隔を知ることによって、客観的に検査することが
できる。これらの疲労は生命活動の行き過ぎを防止する
一種の人体への警告であり、これらの疲労を正確に検査
して、この検査結果に基づく適切な疲労回復の方法を見
出すことが、交通事故や過労死を未然に防止するのに必
要となる。
【0003】そこで、従来から、疲労を客観的に検出す
るための疲労検出装置が提案されている。例えば、特開
平5−245122号公報記載の疲労検出装置は、人体
の疲労度と皮膚電位活動との相関関係を利用したもので
あり、被検査者に注意喚起効果を持つ音声等の刺激を与
えた後、被検査者の皮膚電位活動を検出し、この検出し
た電位の経時変化に基づいて被検査者の疲労を判定する
装置である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報記載の従来装置では、皮膚電位活動の肉体的な生理指
標から人体の肉体的疲労しか測定できず、精神的疲労を
含む被検査者の総合的疲労は測定できないし、まして、
疲労を精神的疲労感、肉体的疲労感、疲労回復感等に分
類して評価できないという不都合がある。精神的疲労
は、個人の主観に根ざす疲労であるとは言え、交通事故
や作業中の事故を惹起し易い性質のものであるため、精
神的疲労も含めて客観的に疲労を評価できる装置があれ
ば、人間が健康な生活を送って行く上で、大変望ましい
と考えられる。
【0005】この発明は、このような背景の下になされ
たもので、被検査者の精神的な疲労を含む総合的な疲労
を数値で客観的に評価できると共に、疲労の種類(精神
的疲労感、肉体的疲労感、疲労回復感等)毎にも数値で
評価できる疲労感測定装置を提供することを目的として
いる。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の疲労感測定装置は、ネガティブな精
神疲労に関わる複数の第1種の質問内容とネガティブな
身体疲労に関わる複数の第2種の質問内容とポジティブ
な快適や疲労回復に関わる第3種の質問内容とネガティ
ブな部分的身体疲労に関わる第4種の質問内容とを記憶
する記憶手段と、被検査者が上記各種質問内容に対して
予め用意された複数の回答の中から1つを選択して入力
する入力手段と、該入力手段から入力された上記各種質
問内容に対する個々の回答を、予め重み付けを加味して
定められた数値に変換し、変換された数値の集まりに基
づいて、少なくとも精神的疲労感、肉体的疲労感、総合
疲労感及び疲労回復感に関する評価結果をそれぞれ数値
データとして算出する算出手段と、上記被検査者に回答
させるために、上記各種質問内容を所定の配列で表示す
るとともに、上記各種疲労感に関する上記評価結果を表
示する表示手段と、装置各部を制御する制御手段とを備
えてなることを特徴としている。
【0007】また、請求項2記載の疲労感測定装置は、
個人に関わる第5種の質問内容も記憶する上記記憶手段
と、被検査者が第5種の質問内容に対しても予め用意さ
れた複数の回答の中から1つを選択して入力する上記入
力手段と、該入力手段から入力された上記第5種の質問
内容に対する個々の回答を、それぞれ予め重み付けを加
味して定められた数値に変換し、変換された数値の集ま
りに基づいて、疲労感や疲労回復感に対する補正係数を
算出し、算出された補正係数に基づいて、上記各種疲労
感や疲労回復感を補正する上記算出手段と、上記第5種
の質問内容も表示するとともに、補正後の上記各種疲労
感及び疲労回復感に関する評価結果を表示する表示手段
と、装置各部を制御する制御手段とを備えてなることを
特徴としている。
【0008】
【作用】この発明の構成において、制御手段は、上記記
憶手段に格納された各種質問内容を読み出して、表示手
段に表示させる。被検査者は、各種質問内容に対する回
答を入力手段を操作して行う。次に、算出手段は、各種
質問内容に対する回答が入力手段から入力されると、入
力された回答を予め重み付けを加味して定めた数値に変
換し、変換された数値の集まりに基づいて、各種疲労感
(精神的疲労感、肉体的疲労感、肉体の部分的な疲労
感、総合疲労感)や疲労回復感に関する評価結果を客観
的な数値データとして算出する。制御手段は、各種疲労
感や疲労回復感に関する評価結果を数値データの形で表
示手段に表示させる。
【0009】なお、請求項2記載の構成のように、個人
に関わる第5種の質問内容、例えば、個人の性格やスト
レスに対する耐性を判断するための質問内容を表示手段
に表示させ、これに対する被検査者からの回答に基づい
て、疲労感や疲労回復感に関する補正係数を求め、得ら
れた補正係数で、(例えば大袈裟な)疲労感や疲労回復
感の数値データを補正するようにすれば、被検査者個人
個人に対する疲労・疲労回復感の評価結果がさらに正確
なものになる。
【0010】
【実施例】以下、図面を参照して、この発明の実施例に
ついて説明する。 ◇第1実施例 図1は、この発明の第1実施例である疲労感測定装置の
概略構成を示すブロック図、図2乃至図4は、同疲労感
測定装置に用いられる質問内容を作成する過程を説明す
る図、図5は、作成された同質問内容の一例を示す図、
また、図6は、同疲労感測定装置の動作を説明するため
のフローチャートである。この例の疲労感測定装置は、
被検査者との質問回答形式で、入浴行為を通しての疲労
感や疲労回復感を数値で評価するための装置に係り、図
1に示すように、ROM1やRAM2等の内部記憶装置
と、質問内容を記憶するハードディスク装置3等の外部
記憶装置と、質問内容を表示するCRT(Cathode Ray
Tube)ディスプレイ4と、回答を入力するためのキーボ
ード5と、ROM1に記憶された処理プログラムをRA
M2を用いて実行することにより装置各部を制御するC
PU(中央処理装置)6と、CPU6と周辺機器3,
4,5とをつなぐインタフェース7とから構成されてい
る。
【0011】ここで、この発明の疲労感測定装置は、被
検査者に如何なる質問を投げかけるかで、その評価精度
が左右される。したがって、上記質問内容の選出は、極
めて重要である。この例では、入浴前後による変化及び
統計処理(因子分析)結果により、 「疲労回復
感」、「快適感」に関わる形容語、 ネガティブな精
神疲労に関わる形容語、 ネガティブな身体疲労に関
わる形容語、ネガティブな部分的状態に関わる形容語
について 図4に示すように、最終的に、計25語の形
容語、すなわち、25項目の質問内容が選出されてい
る。
【0012】まず、図2乃至図4を参照して、25項目
の質問内容を選出した方法経過について説明する。入浴
が人の疲労回復に効果があると示唆されていることか
ら、入浴の前後を通して被検査者の疲労感の改善がどの
ように行われるのかを分析するために、図2に示すよう
に、入浴行為を通して得られる「疲労や疲労回復感」を
表現する、48項目の設問からなる質問用紙の一次案を
作成した。この設問の48語の形容語は、疲労や疲労回
復や入浴の効果等に関係のありそうな形容語を先行研究
や一般図書等を参照して選択したものであり、「4:充
実している」、「28:精神的にリラックスしてい
る」、「29:身体が楽である」等のポジティブなもの
(疲労回復を意味するもの)20語と、「1:へとへと
である」、「7:気分的につらい」、「40:ぐったり
している」等のネガティブなもの(疲労を意味するも
の)28語とから構成されている。
【0013】1〜48項目の設問に対して、回答の方
は、図2に示すように、“全くない”、“少しある”、
“まあまあある”、“かなりある”、“非常にある”の
5段階が用意され、被検査者がそれぞれの設問に対応し
て、上記5段階の回答のいずれかを選択できるようにし
ている。
【0014】次に、不特定多数の被調査者に、入浴して
もらい、入浴の前後で、この一次案の質問用紙に回答し
てもらった。入浴にあたっては、入浴条件を一切付け
ず、自由に入浴してもらった。このため、個々の被調査
者が個々に望ましい入浴を行ったと言える。したがっ
て、入浴前に比べ入浴後に有意な改善がみられた形容語
は、入浴行為の持つ効果を反映した語であると考えられ
る。
【0015】これら48項目の設問に対する5段階評価
の回答("全くない"、"少しある"、"まあまあある"、"かな
りある"、"非常にある")をそれぞれ「0」、「1」、
「2」、「3」、「4」に得点化して、分析(統計処
理)を行った。すなわち、入浴前の評価結果と入浴後の
評価結果との差の検討、及びバリマックス回転等を施し
て因子分析を行て、4つの因子が抽出され、48語の形
容語に対して因子負荷量が算出された。
【0016】因子分析により、抽出された各因子の性質
を検討すると、図3に示すように、第1因子はポジティ
ブな形容語(疲労回復感・快適感)を示すものであると
考えられた。この第1因子に分類される設問は、「3
5:身体がリラックスしている0.795 」、「43:気分
的にくつろいでいる 0.771」、「44:身体が休まる0.
754」等の16語の形容語からなる。なお、上記設問の
「35、43、44」の数値は、質問用紙(図2)の設
問の番号を示し、また、「0.795 、 0.771、 0.754」の
数値は、各設問の因子負荷量を示しており、この数値が
大きいほど、疲労回復感・快適感に対して効果的な設問
を示している。
【0017】第2因子は、ネガティブな精神疲労にかか
わる形容語(精神的疲労感)を示すものであると考えら
れた。この第2因子に分類される設問は、「19:気が
めいる 0.794 」、「47:不安である 0.787 」、
「26:頭が混乱している 0.770」等の11語の形容
語からなる。第3因子は、ネガティブな肉体的な状態に
かかわる形容語(肉体的な疲労感)を示すものと考えら
れた。この第3因子に分類される設問は、「40:ぐっ
たりしている 0.798 」、「3:身体がだるい0.774
」、「18:身体が疲れている 0.757」等の8個の
形容語からなる。また、第4因子は、ネガティブな部分
的身体症状にかかわる形容語(肉体の部分的な疲労感)
を示すものと考えられた。この第4因子に分類される設
問は、「38:腰が痛い 0.761 」、「42:筋肉がか
たい 0.674 」、「34:肩がこっている 0.618」の
3個の形容語からなる。次に、第1〜第4因子に分けら
れた設問(図3)は、因子負荷量の大きさを考慮して、
図4に示すように、最終的に、計25語の形容語、すな
わち、25項目の質問内容を選出した。
【0018】図4において、第1因子では、疲労回復感
を示す「35 身体がリラックスしている」等の12語
の形容語が選択され、第2因子では、精神的疲労感を示
す「19 気がめいる」等の6語の形容語が選択され、
第3因子では、身体・肉体的疲労感を示す「18 身体
が疲れている」等の4語の形容語が選択され、第4因子
では、部分的な身体症状を示す「38 腰が痛い」等の
3語の形容語が選択されている。そして、これら25語
の形容語からなる25項目の設問は、ハードディスク装
置3に格納されている。
【0019】次に、図6のフローチャートを参照して、
この例の疲労感測定装置の動作について説明する。な
お、この装置は、被検査者が入浴直前又は直後に使用さ
れるとする。まず、電源が投入されると、CPU6は、
ROM1に記憶された処理プログラムに従って、各種の
所期設定を行い、その一環として上述の質問内容(図
4)をハードディスク装置3からRAM2に転送する。
この後、CPU6は、ステップS11において、RAM
2から質問内容を読み出して、CRTディスプレイ4の
画面上に25項目の質問内容(図5)を表示する。被検
査者は、ステップS12において、CRTディスプレイ
4に表示された各設問を見ながら、5段階の回答の中か
ら1つを選択し、選択した回答をキーボード5を操作し
て入力する。
【0020】例えば、被検査者が、「29:身体が楽で
ある」か否かの設問に対する回答として、“少しある”
を選択するとすれば、キーボード5によってカーソルを
その回答位置に移動させて、リターンキーを押す(ある
いは、テンキーの“2”を押下する)。こうして、リタ
ーンキー又はテンキーの“2”が押下されることによ
り、“少しある”の回答が確定され、CPU6は、ステ
ップS13において、図5に○印で示すように、CRT
ディスプレイ4の表示画面上の“少しある”の回答の位
置に○印を表示するとともに、入力された回答内容を予
め定めた数値に変換する。例えば、入力された回答内容
が“全くない”であれば、「0」に変換され、“少しあ
る”であれば、「1」に変換され、“まあまあある”で
あれば、「2」に変換され、“かなりある”であれば、
「3」に変換され、“非常にある”であれば、「4」に
変換される。
【0021】ステップS12及びステップS13の処理
が全ての質問項目について完了したら(ステップS1
4)、CPU6は、ステップS15へ進み、変換した数
値を各因子毎に加算処理する。そして、第1因子に属す
る12項目の設問に対する回答の加算結果を疲労回復感
得点とする。この被検査者の場合には、疲労回復感得点
は、「2+3+3+2+2+1+3+2+2+1+1=
22」である(図5参照)。また、第2因子に属する6
項目の設問に対する回答の加算結果を精神的疲労感得点
とする。この被検査者の場合には、精神的疲労感得点
は、「1+2+1+2+2+1=9」である。また、第
3因子に属する4項目の設問に対する回答の加算結果を
肉体的疲労感得点とする。この被検査者の場合には、肉
体的疲労感得点は、「2+2+1+3=8」である。ま
た、第4因子に属する3項目の設問に対する回答の加算
結果を部分的な身体症状得点とする。この被検査者の場
合には、部分的な身体症状得点は、「1+1+1=3」
である。
【0022】次に、CPU6は、ステップS16へ移
り、第2因子に基づく精神的疲労感得点「9」と、第3
因子に基づく肉体的疲労感得点「8」と、第4因子に基
づく部分的な身体症状得点「3」とを加算する処理を行
って、総合疲労感得点「20」を算出する。
【0023】この後、ステップS17において、CPU
6は、精神的疲労感得点「9」、肉体的疲労感得点
「8」、部分的な身体症状得点「3」、総合疲労感得点
「20」及び疲労回復感得点「22」をCRTディスプ
レイ4の画面上に表示する。このとき、例えば、総合疲
労感得点が33〜44であれば、「非常に疲れてい
る」、22〜32であれば、「かなり疲れている」等の
形容語を添えることもできる。
【0024】このように、この例の構成によれば、被検
査者の精神的な疲労を含む総合的な疲労を数値で客観的
に評価できると共に、疲労の質(精神的疲労感、肉体的
疲労感、疲労回復感等)に分離して評価することもでき
る。例えば、入浴の前後で測定を行えば、入浴の効果を
数値で把握することができる。また、心身の疲れによる
不慮の事故の未然防止にも有用である。
【0025】◇第2実施例 次に、この発明の第2実施例について説明する。図7
は、この発明の第2実施例である疲労感測定装置の評価
に使用される補正係数の一例を示す図である。この例の
疲労感測定装置が、第1実施例のそれと異なるところ
は、算出された総合疲労感得点、疲労回復感得点に、各
個人の性格による補正を行うようにした点である。各個
人の補正は、まず、次述する補正係数が算出され、算出
された補正係数が第1実施例と同様の処理によって求め
られた各個人の総合疲労感得点・疲労回復感得点にそれ
ぞれ掛け合わせられることで行われる。
【0026】補正係数は次のようにして求められる。ま
ず、CRTディスプレイ4の画面に、個人の性格やスト
レスに対する耐性を判断するための質問内容を表示させ
て、被検査者に回答させる。そして、CPU6は、得ら
れた回答結果を予め重み付けを加味して定められた数値
に変換した後、変換された数値の集まりに基づいて、所
定の統計的アルゴリズムを駆使して、補正係数を算出す
る。このように算出された補正係数は、ハードディスク
装置3の所定の領域に格納される。
【0027】ここで、個人の性格を判断するための質問
内容は、例えば「あなたは貴重面か」、「あなたは計算
をする場合、端数まで気にするか」等であり、ストレス
に対する個人の耐性を判断するための質問内容は、例え
ば「あなたは上司にいわれたことを気にするか」、「客
から苦情がきた時、あなたはどうするか」等である。し
かして、疲れを大袈裟に言う大袈裟な性格の人は大きな
補正係数が算出され、また、大袈裟な性格でない人は小
さな補正係数が算出されるようになっている。この補正
係数は、例えば、非常に大袈裟な甲が「0.51」、大袈裟
でない丙が「0.91」、中間の乙が「0.77」になる。
【0028】そして、各補正係数は、各個人の総合疲労
感得点・疲労回復感得点にそれぞれ掛け合わされる。例
えば、上記の例の場合、甲は補正係数が「0.51」なの
で、補正前の総合疲労感得点「36」に補正係数「0.51」
が掛け合わされて、補正後の総合疲労感得点が「18. 3
6」になる。また、丙は補正前の総合疲労感得点は「2
6」であるので、この値に補正係数「0.91」が掛け合わ
されて、補正後の総合疲労感得点は「23.66」となる。
したがって、甲丙の補正前の総合疲労感得点を比較すれ
ば、甲の方が疲れていると判断されるが、補正後の総合
疲労感得点を比較すれば、丙の方が疲れていると言う結
果が得られる。
【0029】この例の構成によれば、個人毎に算出され
た補正係数を用いることによって、性格の異なる被検査
者に対する疲労・疲労回復感の評価結果がさらに正確な
ものになる。
【0030】◇第3実施例 次に、この発明の第3実施例について説明する。図8
は、この発明の第3実施例である同疲労感測定装置の概
略構成を示すブロック図である。なお、同図において、
図1と同一機能部分には同一符合を付し、その説明を省
略する。この例の疲労感測定装置が、上述の第1及び第
2の実施例と異なるところは、疲労・疲労回復感を評価
する質問内容やその評価結果を音声で出力できるように
した点である。
【0031】この疲労感測定装置は、同図で示すよう
に、ROM1と、RAM2と、ハードディスク装置3
と、CRTディスプレイ4と、キーボード5と、インタ
フェース7と、CPU6とから構成され、さらに、音声
合成回路17と、スピーカ18を備えるとともに、プリ
ンタ19も備えている。音声合成回路17は、CPU6
の制御によって、RAM2からインタフェース7を介し
て転送されてきた「身体が楽である」等の質問のデータ
を音声信号に変換してスピーカ18に出力し、スピーカ
18はその音声信号を音に変換する。被検査者は、その
「身体が楽である」等の質問を音声で聞いて、キーボー
ド5から回答を入力する。また、疲労・疲労回復感の評
価結果は、CRTディスプレイ4に表示するだけでな
く、プリンタ19に印字させて保存しておく。
【0032】この例の構成によれば、音声で質問をする
ことによって、目の不自由な人でも検査を受けることが
できる。また、疲労・疲労回復感の評価結果を印字して
保存しておくことによって、健康管理に役立つ。
【0033】◇第4実施例 次に、この発明の第4実施例について説明する。図9
は、この発明の第4実施例である同疲労感測定装置のデ
ータベースに格納されているデータの一例を示す図、図
10は、同疲労感測定装置のプリンタで印字される疲労
カルテの一例を示す図である。この例の疲労感測定装置
は、疲労・疲労回復感の評価結果をデータベースに蓄積
して、週単位や月単位で個人の疲労蓄積状態を解析でき
る点に特徴を有している。この例の疲労感測定装置に組
み込まれるハードディスク装置3(図8)には、図9で
示すようなデータが蓄積されている。すなわち、これら
のデータは、日時を示す「月」の項目、疲労回復感の得
点を示す「第1因子」の項目、各疲労感の得点を示す
「第2因子〜第4因子」の項目、第2因子〜第4因子の
合計である「総合疲労感得点」の項目、個人の生活労働
情報である「労働時間」、「労働強度」の項目からな
る。
【0034】これらのデータに基づいて算出された総合
疲労感得点、疲労回復感得点、個人の生活情報から作成
されて、印字された疲労カルテが図10である。この疲
労カルテを見ることによって、週単位や月単位で(図で
は月単位)、疲労蓄積状態を参照することができる。ま
た、「入浴」における疲労回復の方法も一緒に印字する
ことによって、疲労に効果的な疲労回復方法が見つけら
れる。なお、入浴には、入浴温度(精神疲労に対しては
38度程度の湯、肉体疲労に対しては42度程度の
湯)、入浴時間、かおり(ハーブ、桧、レモン等のかお
り)が疲労回復に効果的なことが実験から確かめられて
いる。
【0035】この例の構成によれば、疲労・疲労回復感
の評価結果を印字することによって、それぞれの被検査
者に対する疲労のカルテを作ることができるので、きめ
細かな健康管理に役立つ。また、評価結果を蓄積するこ
とによって、最も疲労度の数値が小さく効果的な、疲労
を少なくするためのその被検査者に合った生活パターン
や疲労の回復方法を見つけだすことができる。
【0036】以上、この発明の実施例を図面により詳述
してきたが、具体的な構成はこの実施例に限られるもの
ではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変
更等があってもこの発明に含まれる。例えば、疲労感を
判定するための質問に無意味な質問(ダミー)を幾つか
ランダムに設けるようにすれば、その質問がどのような
因子に基づく質問なのかを被検査者が容易に判断できな
くなるので、より正確な計測ができる。また、上述の実
施例では、疲労・疲労回復感を評価するための質問内容
に対する回答を入力するのに、キーボード5を用いた
が、これに限らず、質問内容をディスプレイの画面に表
示させてマウスやライトペンで選択しても良く、また、
被検査者が回答した質問用紙をOCR(光学文字読取装
置)で読み取らせて入力しても良い。
【0037】また、上述の実施例では、疲労・疲労回復
感の評価をする前に補正係数を算出し、この補正係数を
疲労・疲労回復感の評価値に乗算する演算を行うこと
で、総合疲労感得点や疲労回復感得点を算出したが、補
正係数については、補正係数をその評価値に加算して
も、減算しても、除算しても良い。また、上述の実施例
では、疲労を回復する方法として、入浴の例について述
べたが、入浴に限らず、音楽や映画鑑賞等の疲労を回復
する他の方法でも良い。加えて、上述の実施例では、質
問内容に対する回答を数値0〜4に変換して、これらの
数値を合計して総合疲労感得点や疲労回復感得点を算出
したが、疲労得点の精度を上げる場合は、各設問の回答
に対応する因子負荷量(図3)を乗じた後に、それらの
得点を算出しても良い。さらにまた、上述の実施例で
は、疲労のカルテを紙に印字する例について述べたが、
疲労のカルテはCRTディスプレイの画面に表示しても
良い。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の構成に
よれば、各種疲労感(精神的疲労感、肉体的疲労感、肉
体の部分的な疲労感、総合疲労感)や疲労回復感に関す
る評価結果を数値データとして客観的に得ることができ
る。すなわち、疲労の種類別に点数付けが行われるの
で、どのような状態の疲労にあるのかが容易に判断で
き、有効に、しかも安全に疲労回復の手段をとることが
できる。また、煩わしい生体計測を行わなくて済むの
で、いつでもどこでも誰にでもすぐに計測が可能とな
る。また、疲労は疾患ではないので、自分でもなかなか
判断できにくい疲労状態が評価でき、知らず知らずのう
ちに危険な状態(過労死等)も回避することが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例である疲労感測定装置の
概略構成を示すブロック図である。
【図2】同疲労感測定装置に用いられる質問内容を作成
する手法を説明するための図である。
【図3】図2につづいて、同質問内容を作成する手法を
説明する図である。
【図4】図3につづいて、同質問内容を作成する手法を
説明する図である。
【図5】同疲労感測定装置に用いられる、選出された質
問内容を示す図である。
【図6】同疲労感測定装置の動作を説明するためのフロ
ーチャートである。
【図7】この発明の第2実施例である同疲労感測定装置
の評価に使用される補正係数の一例を示す図である。
【図8】この発明の第3実施例である同疲労感測定装置
の概略構成を示すブロック図である。
【図9】この発明の第4実施例である同疲労感測定装置
のデータベースに格納されているデータの一例を示す図
である。
【図10】同疲労感測定装置に備えられるのプリンタで
印字される疲労カルテの一例を示す図である。
【符号の説明】
1 ROM(記憶手段) 2 RAM(記憶手段) 3 ハードディスク装置(記憶手段) 4 CRTディスプレイ(表示手段) 5 キーボード(入力手段) 6 CPU(制御手段) 17 音声合成回路(音声出力手段) 18 スピーカ(音声出力手段) 19 プリンタ(印字手段)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ネガティブな精神疲労に関わる複数の第
    1種の質問内容とネガティブな身体疲労に関わる複数の
    第2種の質問内容とポジティブな快適や疲労回復に関わ
    る第3種の質問内容とネガティブな部分的身体疲労に関
    わる第4種の質問内容とを記憶する記憶手段と、被検査
    者が前記各種質問内容に対して予め用意された複数の回
    答の中から1つを選択して入力する入力手段と、 該入力手段から入力された前記各種質問内容に対する個
    々の回答を、予め重み付けを加味して定められた数値に
    変換し、変換された数値の集まりに基づいて、少なくと
    も精神的疲労感、肉体的疲労感、総合疲労感及び疲労回
    復感に関する評価結果をそれぞれ数値データとして算出
    する算出手段と、 前記被検査者に回答させるために、前記各種質問内容を
    所定の配列で表示するとともに、前記各種疲労感に関す
    る前記評価結果を表示する表示手段と、装置各部を制御
    する制御手段とを備えてなることを特徴とする疲労感測
    定装置。
  2. 【請求項2】 個人に関わる第5種の質問内容も記憶す
    る前記記憶手段と、被検査者が第5種の質問内容に対し
    ても予め用意された複数の回答の中から1つを選択して
    入力する前記入力手段と、該入力手段から入力された前
    記第5種の質問内容に対する個々の回答を、それぞれ予
    め重み付けを加味して定められた数値に変換し、変換さ
    れた数値の集まりに基づいて、疲労感や疲労回復感に対
    する補正係数を算出し、算出された補正係数に基づい
    て、前記各種疲労感や疲労回復感を補正する前記算出手
    段と、前記第5種の質問内容も表示するとともに、補正
    後の前記各種疲労感及び疲労回復感に関する評価結果を
    表示する前記表示手段と、装置各部を制御する前記制御
    手段とを備えてなることを特徴とする請求項1記載の疲
    労感測定装置。
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