JP3783791B2 - Connection member and electrode connection structure and connection method using the connection member - Google Patents
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- Connections Effected By Soldering, Adhesion, Or Permanent Deformation (AREA)
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子部品と回路板や、回路板同士を接着固定すると共に、両者の電極同士を電気的に接続する接続部材、およびこれを用いた電極の接続構造並びに接続方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、電子部品の小型薄型化に伴い、これらに用いる回路は高密度、高精細化している。このような電子部品と微細電極の接続は、従来のはんだやゴムコネクタ等では対応が困難であることから、最近では分解能に優れた異方導電性の接着剤や膜状物(以下接続部材という)が多用されている。
この接続部材は、導電粒子等の導電材料を所定量含有した接着剤からなるもので、この接続部材を電子部品と基板の電極や回路との間に設け、加圧または加熱加圧手段を構じることによって、両者の電極同士が電気的に接続されると共に、電極に隣接して形成されている電極同士には絶縁性を付与して、電子部品と回路とが接着固定されるものである。
【0003】
上記接続部材を高分解能化するための基本的な考え方は、導電粒子の粒径を隣接電極間の絶縁部分よりも小さくすることで隣接電極間における絶縁性を確保し、併せて導電粒子の含有量をこの粒子同士が接触しない程度とし、かつ電極上に確実に存在させることにより、接続部分における導通性を得ることである。
この接続部材による実装は、ICチップを搭載したTABと、ガラスやプラスチック等の基板との実装や、これら基板へのベアチップの直接搭載等に実用化が進んでいる。
【0004】
また、このような微細電極や回路の接続を可能とし、かつ接続信頼性に優れた接続部材として、面方向の必要部に導電粒子やこれらの密集領域、あるいは導電突起を有する接続部材の提案もある。これによれば、半導体チップのようなドット状の微細電極の接続が可能となるものの、導電粒子の密集領域とドット状電極との正確な位置合わせが必要で、作業性に劣る欠点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の方法は、例えばQFP(quad flat package )、PLCC、SOP等のパッケージ型ICのリードを基板へ実装する場合や、TABやFPC、PCB等の回路同士の接続のように、両電極が凸同士の組み合わせや、一方のリードに基板の存在しない場合、あるいは電極幅(B)に対し電極高さ(H)が大きな場合に、下記のような問題があり実用化が進んでいない。
(1)両電極が凸同士であると、加圧または加熱加圧による電極接続時に接着剤の流動により、位置あわせした対向電極が接着剤と共に流動してしまい電極の位置ずれが生じる。
(2)接続すべき一方のリードに基板の存在しないような場合、これらのリード電極は機械的な強度を保つために、例えば100μm以上と高さが大きいので、リードの絶対強度が大きく反りや高さのばらつきを生じやすい。
(3)電極幅(B)に対し、電極高さ(H)が大きな場合、接続時の接着剤流動距離が大きなために、導電材料が電極上から電極間スペースへ流出してしまい、電気的接続特性が不十分となる。接着剤の流動を抑制すると、スペースへの接着剤充填が不十分となりやすく、両基板の接着が不十分となる。
【0006】
本発明は、上記欠点に鑑みなされたもので、電極高さが電極幅に比べ大きな場合にも、電極の位置ずれが生じにくく接着性に優れ、電極やリードの反りや高さのばらつきを吸収して接続可能な、高分解能の接続部材に関する。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、導電材料とバインダとからなる導電性接着層の少なくとも片面に、絶縁性の接着層を形成してなる接続部材において、前記導電性接着層は導電材料と絶縁性繊維状物およびバインダとからなり加圧方向にのみ導電性を示す接着層であり、前記導電材料の高さは15μm以下であり、絶縁性繊維状物を構成する単繊維径よりも導電材料の高さが大きいことを特徴とする接続部材である。
【0008】
また、この接続部材を用いた導電材料および繊維状物が相対峙する電極間に存在し、前記繊維状物の少なくとも長さ方向の一部は、隣接電極間に連続して存在し、かつ絶縁性接着層が突出電極の少なくとも基板側の周囲を覆ってなることを特徴とする電極の接続構造に関し、好ましくは相対峙する電極列間の間隔が繊維状物を構成する単繊維径と略同等であり、導電材料が変形してなり、また電極接続部の少なくとも一方の電極の外側の一部が、繊維状物とバインダとよりなる接続部材により覆われてなる接続構造である。
【0009】
さらに、少なくとも一方が突出した電極を有する相対峙する電極列間に、接続部材の絶縁性接着層が突出した電極側となるように配置し、電極列間の隣接する電極に繊維状物が介在した状態で、加熱加圧することを特徴とする電極の接続方法に関し、また、加熱加圧工程を2段階以上に分割し、その間に接続電極の通電検査工程および/またはリペア工程とを、必要に応じて行う電極の接続方法に関する。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明を図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の一実施例を説明する接続部材の断面模式図である。本発明の接続部材は、導電材料3と絶縁性繊維状物4およびバインダ5とよりなる加圧方向に導電性を有する導電性接着層1の、少なくとも片面に絶縁性接着層2が形成されてなる多層接続部材である。絶縁性接着層2は、導電性接着層1の両面(2、2’)に形成しても良い。
図1において、図示していないが絶縁性接着層2を、さらに多層構成として接着性等の機能を付加しても良い。これらの表面には不要な粘着性やごみ等の付着防止のために、剥離可能なセパレータが必要に応じて存在出来る。また、本接続部材は、連続テープ状であると接続作業工程の連続自動化が図れるので好ましい。
【0011】
図2は、加圧方向に導電性を有する導電性接着層1を説明する断面模式図である。導電性接着層1は、導電材料3、および繊維状物4を含有したバインダ5よりなる。ここに導電材料3としては、図2(a)〜(g)のようなものが適用可能である。これらのうち導電材料3は、図2(c)〜(e)のようにバインダ5の厚み方向に単層で存在できる粒径、すなわちバインダ5の厚みとほぼ同等の粒径とすることが、接続時に導電材料3が流動しにくいために、電極上に導電材料3が保持しやすく好ましい。導電材料3がバインダ5の厚みとほぼ同等の場合、簡単な接触により電極と導通可能となるので導電性が得やすい。
【0012】
バインダ5に対する導電材料3の割合は、0.1〜20体積%程度、より好ましくは1〜15体積%が、異方導電性が得やすく好ましい。また厚み方向の導電性を得やすくして高分解能とするために、バインダ5の厚さは、膜形成の可能な範囲で薄い方が好ましく、20μm以下より好ましくは10μm以下である。
【0013】
導電材料3としては、例えば図2の(a)〜(e)の例示のように、導電粒子で形成することが、製造が比較的容易で入手しやすいことから好ましい。また導電材料3は、図2(f)のようにバインダ5に貫通口を設けて、めっき等で導電体を形成したり、図2(g)のようにワイヤ等の導電繊維状としても良い。
【0014】
導電粒子としては、Au、Ag、Pt、Ni、Cu、W、Sb、Sn、はんだ等の金属粒子やカーボン等がありこれらの単体、混合体、複合体、合金等であっても良い。またこれら導電粒子を核材とするか、あるいは非導電性のガラス、セラミックス、プラスチック等の高分子等からなる核材に、前記したような材質からなる導電層を被覆形成した物でも良い。さらに導電材料3を絶縁層で被覆してなる絶縁被覆粒子や、導電粒子とガラス、セラミックス、プラスチック等の絶縁粒子の併用等も分解能が向上するので適用可能である。
【0015】
粒径は、微小な電極上に1個以上好ましくはなるべく多くの粒子数を確保するためには、小粒径粒子が好適であり15μm以下、より好ましくは7μm以下1μm以上である。1μm未満では絶縁性接着層を突き破って電極と接触し難い。また導電材料3は、均一粒子径であると電極間から流出が少ないので好ましい。
これら導電粒子の中では、プラスチック等の高分子核材に導電層を形成したものや、はんだ等の熱溶融金属が、加熱加圧もしくは加圧により変形性を有し、接続に回路との接触面積が増加し、信頼性が向上するので好ましい。特に高分子類を核とした場合、はんだのように融点を示さないので、軟化の状態を接続温度で広く制御でき、電極の厚みや平坦性のばらつきに対応し易いので特に好ましい。
また例えばNiやW等の硬質金属粒子や、表面に多数の突起を有する粒子の場合、導電粒子が電極や配線パターンに突きささるので、酸化膜や汚染層の存在する場合にも低い接続抵抗が得られ、信頼性が向上するので好ましい。
【0016】
繊維状物4は、不織布、織布いずれも可能であるが絶縁性であることが必要である。繊維状物4としては、ガラス、セラミックス、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、窒化硼素等の無機物や、ポリエステル、アクリル、ポリアミド、ケブラーアラミド、シリコーンカーバイト等の高分子類がある。繊維状物4の繊維径や長さ等は、導電材料3や接続する電極間距離との関係から選択するが、これらの繊維状物を構成する単繊維径よりも導電材料3の厚み(導電粒子の粒子径もしくは導電材料の厚み方向の距離)が大きなことが、接続時に導電性を得やすく好ましい。この場合接続時に、導電材料3が変形性を有し繊維状物4が導電材料3よりも硬質であると、繊維状物4がスペーサとして作用し、導電材料3の変形度を制御可能である(後述図8参照)。
また繊維長は、隣接する電極間距離以上とすることで隣接電極間に連続して存在できるので本発明の効果が確実に得られるので好ましいが、繊維の絡み合いにより隣接する電極間距離以下でも同様な効果の得られる場合に適用可能である。
【0017】
図3〜4に導電材料3と繊維状物4の関係を示す。図3は繊維状物4が不織布の場合である。繊維状物4の方向性がないので、接続時に発生する硬化応力の分散が可能である。また不織布は、単繊維で形成も可能なことから接続部の電極間距離を小さく設定しやすい。
【0018】
図4は繊維状物4が織布の場合であり、図4(a)は、平織りで一定厚みが得られることや細やかな網目が得られるので好ましい。また(b)は綾織りであり、低コストで入手できる特徴がある。
織布の場合、不織布に比べ強度が高いので、電極やリードの強度が大きく反りや高さのばらつきの大きな場合でも、接続して押さえ込むことが可能である。
【0019】
バインダ5と絶縁性接着層2は、熱や光により硬化性を示す材料が広く適用でき、接着性の大きいことが好ましい。これらは接続後の耐熱性や耐湿性に優れることから、硬化性材料の適用が好ましい。中でもエポキシ系接着剤は、短時間硬化が可能で接続作業性が良く、分子構造上接着性に優れるので特に好ましい。
【0020】
エポキシ系接着剤は、例えば高分子量のエポキシ、固形エポキシと液状エポキシ、ウレタンやポリエステル、アクリルゴム、NBR、シリコーン、ナイロン等で変性したエポキシを主成分とし、硬化剤や触媒、カップリング剤、充填剤等を添加してなるものが一般的である。
【0021】
本発明のバインダ成分5と絶縁性接着層2とは、各成分中に共通材料を1%以上、好ましくは5%含有すると、両層の界面接着力が向上するので好適である。共通材料としては、主材料や硬化剤等がより効果的である。
【0022】
本発明の接続部材の製法としては、例えば導電性接着層1と、絶縁性接着層2をラミネートしたり、積層して順次塗工する等の方法が採用できる。導電性接着層1は、繊維状物4への含浸導電材料3の含浸塗工等により可能である。
【0023】
本発明の接続部材を用いた電極の接続構造とその製法について、図5〜7により説明する。図5は、基板11に形成された突出電極12と、基板11’の平面電極13とが、本発明の接続部材を介して接続された構造である。すなわち相対峙する電極列間の少なくとも一方が突出した電極列間の接続構造であって、相対峙する電極間12−13間に導電材料3が存在し、かつ突出電極12の周囲14よりも導電材料3の密度が高い状態で存在し、相対峙する電極列間が接続される。また絶縁性接着層2が突出電極12の少なくとも突出する電極の周囲を覆っている。ここに平面電極13は、基板11面からの凹凸がないか、あっても数μm以下とわずかな場合をいう。これらを例示すると、アディティブ法や薄膜法で得られた電極類が代表的である。
【0024】
図6は、基板に形成された電極が突出電極12と12’同士の場合である。すなわち、図1で示した両面に絶縁性接着層2および2’を有する接続部材を介して接続した構造である。絶縁性接着層2および2’は、それぞれ突出電極12と12’の突出する電極の周囲を覆っており、また、基板11および11’と接している。
【0025】
図7は、図5〜6を平面図で示したものである。導電材料3および繊維状物4が相対峙する電極間12に存在し、前記繊維状物の少なくとも長さ方向の一部は、隣接電極間(12−12’)に共通して存在している。導電材料3は、接続時に変形可能であると突出電極12上では変形するが、隣接電極間距離であるスペース15での変形はないので相対峙に粒子径は小さい。
上記接続構造部は、図8のようにさらに繊維状物4’とバインダ5’とよりなる接続部材により覆われても良い。この場合、繊維状物を含有することで機械的な補強がさらに増強されるので好ましい。
図5〜6においては、導電性接着層1と絶縁性接着層2が境界を形成しているが混合されても良く、突出した電極12の頂部16から基板11側にかけて、導電材料3の密度が傾斜的に薄くなる構成でも良い。
【0026】
図5〜8において、基板11としては、ポリイミドやポリエステル等のプラスチックフィルム、ガラス繊維/エポキシ等の複合体、シリコーン等の半導体、ガラスやセラミックス等の無機物等を例示できる。突出電極12は、上記した他に、各種回路類や端子類も含むことができる。おな、図6〜7で示した各種電極類は、それぞれ任意に組み合わせて適用できる。
【0027】
本発明の接続部材を用いた電極の接続方法は、接続部材の絶縁性接着層2が突出した電極12側となるように配置し、電極列間の隣接する電極に繊維状物が介在した状態で加熱加圧する。繊維状物の介在により電極の位置ずれが生じにくい。
上記接続工程において、加熱加圧工程を2段階以上に分割し、必要に応じて通電検査工程および/またはリペア工程とを含む電極の接続方法とすることも可能である。加熱加圧工程を2段階以上に分割するこで、接着剤の硬化反応に伴う流動過程の粘度制御が可能になるので、気泡の無い良好な接続が可能となる。加えて硬化型接着剤の問題点であるリペア性の付与が可能となる。
【0028】
通電検査工程は、接続電極の保持が可能な程度に接続部材の凝集力を増加せしめ、あるいは電極接続部を加圧しながら行うことが出来る。通電検査は、例えば両電極からリード線を取り出し接続抵抗の測定により可能である。この時、導電材料3と電極との接触状態の外観検査も、併用もしくは独立して行うことも出来る。
リペア性とは、不要部の接着剤を接着剤を除去し溶剤等で清浄化し、再接続することである。一般的に硬化型接着剤は、硬化終了後に網状構造が発達し、熱や溶剤等に不溶不融性となり、清浄化が極めて困難なため従来から問題視されていた。加熱加圧工程の第一段階で、例えば導電材料3が突出電極12と接触し、平面電極13との間で導通可能な状態で両電極の通電検査を行う。この時、不良電極の接続部があればこの状態でリペアし、再接続を行う。接着剤は未硬化あるいは硬化反応の不十分な状態なので、剥離し易く溶剤にも浸され易くリペア作業が容易である。
【0029】
本発明によれば、接続部材の導電性接着層に導電材料と絶縁性繊維状物およびバインダを含有し、加圧または加熱加圧による電極接続時に電極列間の隣接する電極に繊維状物が介在した状態で加熱加圧する。絶縁性繊維状物は、隣接する電極間距離以上であるので、電極突起のスペースの流出が抑制され電極の位置ずれが生じにくい。また繊維状物の介在により、接続部の強度が向上するのでリード電極の反りや高さのばらつきを吸収しやすく、また導電材料の流動も抑制されるので電極上から流出しにくい。以上により電極幅(B)に対し、電極高さ(H)が大きな場合でも安定した信頼性の高い接続が得られる。
繊維状物を構成する単繊維径よりも導電材料3の厚み(導電粒子の粒子径もしくは導電材料の厚み方向の距離)が大きい場合、導電材料3が電極に接触しやすいので接続時に導電性を得やすく好ましい、この場合接続時に、導電材料3が変形性を有し繊維状物4が導電材料3よりも硬質であると、繊維状物4がスペーサとして作用し、導電材料3の変形度を制御可能であり、接続後の電極間距離を一定に管理することが可能である。
【0030】
また、本発明によれば、電極12上に導電材料3が確実に保持され導通可能となるので、導通検査の信頼性が向上する。接着剤は未硬化あるいは硬化反応の不十分な状態で導通検査可能なのでリペア作業が容易である。
接着層はその目的に応じ、例えば電極基板の材質に適合した接着性を示す組み合わせが可能なことから材料の選択肢が拡大し、接続部の気泡減少等によりやはり接続信頼性が向上する。また一方を溶剤に可溶性もしくは膨潤性としたり、あるいは耐熱性に差をもたせることで、一方の基板面から優先的に剥離可能とし、再接続するいわゆるリペア性を付与することも可能となる。あるいは電極基板の材質に適合した任意の組み合わせとすることも可能であり、電極と導電粒子の接触が得やすく、製法も簡単である。また接着層を接続部の外に、はみださせ封止材的作用により、補強や防湿効果を得ることもできる。
絶縁性接着層2は、突出電極12側となるように配置するので、隣接電極間の絶縁性と分解能が向上する。導電性接着層1の導電材料3は、全面に均一に分散されてなるので、導電粒子と電極との正確な位置合わせが不要なことから作業性に優れる。
【0031】
【実施例】
以下実施例でさらに詳細に説明するが、本発明はこれに限定されない。
実施例1
(1)導電性接着層の作製
フェノキシ樹脂(高分子量エポキシ樹脂)とマイクロカプセル型潜在性硬化剤を含有する液状エポキシ樹脂(エポキシ当量185)の比率を30/70とし、酢酸エチルの30%溶液を得た。この溶液に、粒径10±0.5μmのポリスチレン系粒子にNi/Auの厚さ0.2/0.02μmの金属被覆を形成した導電性粒子5体積%と、ガラス繊維(直径2μm、平均繊維長100μm)1体積%を添加し混合分散した。この分散液をセパレータ(シリコーン処理ポリエチレンテレフタレートフィルム、厚み40μm)にロールコータで塗布し、厚み12μmのシートを得た。
(2)絶縁性接着層の形成と接続部材の作製
(1)の配合から導電性粒子とガラス繊維を除去し、厚み25μmのシートを前記(1)と同様に作製した。まず(1)の導電性接着層面と(2)の接着層面とをゴムロール間で圧延しながらラミネートした。
(3)接続
ポリイミドフィルム上に高さ25μmの銅の回路を有する2層FPC回路板(回路ピッチは100μm、電極幅40μmの平行回路の電極)と、ガラス1.1mm上に酸化インジウム厚み0.2μm(ITO、表面抵抗20Ω/□)の薄膜回路を有する平面電極との接続を行った。この時接続装置の熱源は、絶縁性の接着層側に配置した。まず平面電極側に導電性接着層のくるようにした。前記接続部材を2mm幅で載置し、セパレータを剥離した後貼り付けた。平面電極側に仮接続したので貼り付けが容易で、この後のセパレータ剥離も簡単であった。次に他の回路板と上下回路を位置合わせし、150℃、20kgf/mm2 、15秒で接続体を得た。
(4)評価
この接続体の断面を研磨し顕微鏡観察したところ、図5および図7相当の接続構造であった。隣接電極間のスペースは、気泡混入がなく粒子が球状であったが、電極上は粒子が圧縮変形され上下電極と接触保持されていた。ガラス繊維は、図7のように隣接電極間で連続して存在していた。接続部の断面を観察したところ、絶縁性接着層が突出電極の基板側の周囲を覆っていた。
相対峙する電極間を接続抵抗、隣接する電極間を絶縁抵抗として評価したところ、接続抵抗は1Ω以下、絶縁抵抗は108 以上でり、こちらは85℃、85%RH1000時間処理後も変化が殆どなく、良好な長期信頼性を示した。
【0032】
比較例1
実施例1と同様であるが、厚み35μmの従来構成の単層の接続部材を得た。実施例1と同様に評価したところ、ショート不良が発生した。電極の位置ずれが大きく、また接続時に導電粒子が電極上から流出したことで、隣接電極間(スペース部)での絶縁性が保持できなくなったと見られる。
【0033】
実施例2
実施例1の導電性接着層の他の面に、さらに同様に絶縁性接着層を形成し、図1の3層構成の多層接続部材を得た。実施例1のFPC同士を同様に接続し、図6および図7相当の接続構造を得た。実施例1と同様に評価したところ良好な接続特性を示した。ガラス繊維は、図7のように隣接電極間で連続して存在していた。接続部の断面を観察したところ、絶縁性接着層が突出電極の基板側の周囲を覆っていた。ガラス繊維により、接続時に一方の電極が他方のスペースに入り込んでしまう現象がなくなった。
【0034】
比較例2
比較例1の接続部材を用いて、実施例2のFPC同士を同様に接続した。この場合、電極の位置ずれが大きく、一方の電極が他方のスペースに入り込んでしまい、回路接続が不可能であった。
【0035】
実施例3〜5
実施例2と同様であるが、繊維の種類を以下のように変更した。なお実施例4〜5は、導電性接着剤溶液を不織布もしくは織布に含浸させてシートを得た。実施例3はアクリル繊維、直径3μm、平均繊維長100μm。実施例4はガラス不織布、直径2μm、平均繊維長100μm、不織布厚み8μm。実施例5はガラス不織布(綾織り)、直径2μm、平均繊維長100μm、織布厚み10μmである。実施例2と同様に評価したところ、良好な接続特性を示した。
【0036】
実施例6
実施例4の接続部材と同様であるが、一方の絶縁性接着層の厚みを50μmとした。電極はQFP型ICのリード(厚み100μm、ピッチ300μm)と、ガラスエポキシ基板(回路電極の高さ35μm)を接続した。本構成は、図6および図7相当の接続構成であるが、一方の電極に基板が存在しない場合である。実施例2と同様に評価したところ、良好な接続特性を示した。接続部の断面を観察したところ、相対峙する電極列間の間隔が繊維状物の単繊維径(ガラス不織布、直径2μm、平均繊維長100μm、不織布厚み8μm)と略同等であり、導電材料が圧縮変形され上下電極と接触保持されていた。
本実施例は、高さの大きな電極同士の接続であるが、電極のずれがなく隣接電極間に気泡混入がなく、良好な接続特性を示した。
【0037】
実施例7
実施例6と同様であるが、QFP型ICのリードの上に、実施例6接続部材をさらに一枚載せて接続し、電極接続部の一方の電極の外側の一部が繊維状物とバインダとよりなる接続部材により、覆われてなる図8相当のも接続構造とした。実施例6と7の接続構造体を、−40℃(30分)/125℃(30分)の熱衝撃試験を行ったところ、実施例6に比べ7の接続抵抗の変化が少なく良好であった。実施例7は、接続部が繊維状物で覆われているので、機械的な補強がさらに増強されたためとみられる。
【0038】
実施例8
実施例6と同様であるが、加熱加圧工程を2段階とした。まず、150℃、20kgf/mm2 、2秒後に加圧しながら核接続点の接続抵抗をマルチメータで測定検査した。その結果、ICチップが異常であった。そこで異常チップを剥離した。接着剤は硬化反応の不十分な状態なので、チップの剥離や、その後のアセトンを用いた清浄化も極めて簡単であり、リペア作業が容易であった。
以上の通電検査工程およびリペア工程の後で、150℃、20kgf/mm2 、15秒で接続したところ、両実施例とも良好な接続特性を示した。
【0039】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明によれば、電極接続時に電極列間の隣接する電極に繊維状物が介在した状態で接続するので、電極突起のスペースへの流出が抑制され電極の位置ずれが生じにくい。また繊維状物の介在により、接続部の強度が向上するのでリード電極の反りやばらつきを吸収しやすい。
したがって、高分解能かつ接続信頼性に優れた接続部材およびこれを用いた電極の接続構造並びに接続方法が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例を示す接続部材の断面模式図である。
【図2】 本発明の導電性接着層の例を示す導電性接着層を説明する断面模式図である。
【図3】 本発明の一実施例を示す導電材料と繊維状物の関係を示す平面模式図である。
【図4】 本発明の別の実施例を示す導電材料と繊維状物の関係を示す平面模式図である。
【図5】 本発明の一実施例を示す接続構造の断面模式図である。
【図6】 本発明の別の実施例を示す接続構造の断面模式図である。
【図7】 本発明の実施例を示す接続構造を示す平面模式図である。
【図8】 本発明の実施例を示す接続構造の断面模式図である。
【符号の説明】
1 導電性接着層 2 絶縁性接着層
3 導電材料 4 繊維状物
5 バインダ 11 基板
12 突出電極 13 平面電極
14 周囲 15 スペース
16 頂部[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an electronic component and a circuit board, and a connection member that bonds and fixes circuit boards together and electrically connects both electrodes, and an electrode connection structure and a connection method using the connection member.
[0002]
[Prior art]
In recent years, with the reduction in size and thickness of electronic components, circuits used for these have become denser and higher in definition. Since it is difficult to connect such an electronic component and a fine electrode with a conventional solder or rubber connector, an anisotropic conductive adhesive or a film-like material (hereinafter referred to as a connecting member) having excellent resolution is recently available. ) Is frequently used.
This connecting member is made of an adhesive containing a predetermined amount of a conductive material such as conductive particles. This connecting member is provided between the electronic component and the electrode or circuit of the substrate, and constitutes a pressurizing or heating and pressing means. The two electrodes are electrically connected to each other, and the electrodes formed adjacent to the electrodes are provided with insulation so that the electronic component and the circuit are bonded and fixed. is there.
[0003]
The basic idea for increasing the resolution of the connecting member is to ensure the insulation between the adjacent electrodes by making the particle size of the conductive particles smaller than the insulating portion between the adjacent electrodes. The amount is set to such an extent that the particles do not come into contact with each other and is surely present on the electrode to obtain conductivity at the connection portion.
The mounting by this connecting member has been put into practical use for mounting a TAB mounted with an IC chip on a substrate such as glass or plastic, or mounting a bare chip directly on these substrates.
[0004]
In addition, as a connection member capable of connecting such fine electrodes and circuits and having excellent connection reliability, a connection member having conductive particles, dense areas thereof, or conductive protrusions in a necessary portion in the plane direction is also proposed. is there. According to this, although a dot-shaped fine electrode such as a semiconductor chip can be connected, there is a disadvantage that the precise alignment between the conductive particle dense region and the dot-shaped electrode is necessary and the workability is inferior.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
In the conventional method described above, for example, when the leads of package type ICs such as QFP (quad flat package), PLCC, and SOP are mounted on a substrate, or the circuits such as TAB, FPC, and PCB are connected to each other, When there is no combination of protrusions or a substrate on one lead, or when the electrode height (H) is larger than the electrode width (B), there are the following problems and the practical application has not progressed.
(1) If both electrodes are convex, the aligned counter electrode flows together with the adhesive due to the flow of the adhesive when the electrodes are connected by pressurization or heating and pressurization, resulting in displacement of the electrodes.
(2) When there is no substrate on one of the leads to be connected, these lead electrodes have a large height of, for example, 100 μm or more in order to maintain mechanical strength. It tends to cause height variations.
(3) When the electrode height (H) is larger than the electrode width (B), the conductive material flows out from the electrode to the space between the electrodes because the adhesive flow distance at the time of connection is large. Connection characteristics are insufficient. When the flow of the adhesive is suppressed, the space is not sufficiently filled with the adhesive, and the two substrates are not sufficiently bonded.
[0006]
The present invention has been made in view of the above-described drawbacks, and even when the electrode height is larger than the electrode width, the positional displacement of the electrode is less likely to occur, the adhesiveness is excellent, and the warpage and height variation of the electrode and lead are absorbed. It is related with the connection member of high resolution which can be connected.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
The present invention provides a connection member in which an insulating adhesive layer is formed on at least one surface of a conductive adhesive layer made of a conductive material and a binder, wherein the conductive adhesive layer includes the conductive material, the insulating fibrous material, and the binder. And the conductive material has a height of 15 μm or less, and the height of the conductive material is larger than the diameter of the single fiber constituting the insulating fibrous material. It is a connection member characterized by these.
[0008]
Further, the conductive material using this connecting member and the fibrous material are present between the electrodes facing each other, and at least a part of the fibrous material in the longitudinal direction is continuously present between the adjacent electrodes and insulated. The electrode connection structure is characterized in that a conductive adhesive layer covers at least the periphery of the protruding electrode on the substrate side. Preferably, the distance between the electrode rows facing each other is substantially equal to the diameter of the single fiber constituting the fibrous material. In this connection structure, the conductive material is deformed, and at least one electrode outside the electrode connection portion is covered with a connection member made of a fibrous material and a binder.
[0009]
Furthermore, between the opposing electrode rows having at least one projecting electrode, the insulating adhesive layer of the connecting member is arranged on the projecting electrode side, and a fibrous material is interposed between adjacent electrodes between the electrode rows. In this state, the method of connecting electrodes is characterized by heating and pressurizing, and the heating and pressurizing process is divided into two or more stages, between which a connection electrode energization inspection process and / or a repair process are required. The present invention relates to an electrode connection method performed accordingly.
[0010]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The present invention will be described with reference to the drawings.
FIG. 1 is a schematic cross-sectional view of a connecting member for explaining an embodiment of the present invention. In the connecting member of the present invention, the insulating
Although not shown in FIG. 1, the insulating
[0011]
FIG. 2 is a schematic cross-sectional view illustrating the conductive
[0012]
The ratio of the
[0013]
As the
[0014]
Examples of the conductive particles include metal particles such as Au, Ag, Pt, Ni, Cu, W, Sb, Sn, and solder, carbon, and the like, and may be a simple substance, a mixture, a composite, an alloy, or the like. These conductive particles may be used as a core material, or a core material made of a polymer such as non-conductive glass, ceramics or plastic may be coated with a conductive layer made of the above-described material. Furthermore, insulating coating particles formed by coating the
[0015]
In order to secure one or more particles, preferably as many particles as possible, on the minute electrode, the particle size is preferably 15 μm or less, more preferably 7 μm or less and 1 μm or more. If it is less than 1 μm, it is difficult to contact the electrode through the insulating adhesive layer. Further, it is preferable that the
Among these conductive particles, those in which a conductive layer is formed on a polymer core material such as plastic, and hot-melt metal such as solder are deformable by heating or pressurization, and contact with a circuit for connection This is preferable because the area is increased and the reliability is improved. In particular, when a polymer is used as a nucleus, it does not show a melting point like solder, so that the softening state can be widely controlled by the connection temperature and it is easy to cope with variations in electrode thickness and flatness.
Also, for example, in the case of hard metal particles such as Ni and W, or particles having a large number of protrusions on the surface, the conductive particles hit the electrodes and the wiring pattern, so that even when an oxide film or a contaminated layer is present, low connection resistance Is preferable, and reliability is improved.
[0016]
The
The fiber length is preferably equal to or greater than the distance between adjacent electrodes, so that the effect of the present invention can be obtained with certainty because it can be continuously present between adjacent electrodes. It can be applied when an advantageous effect is obtained.
[0017]
3 to 4 show the relationship between the
[0018]
FIG. 4 shows a case where the
In the case of the woven fabric, the strength is higher than that of the nonwoven fabric, so that even when the strength of the electrode or the lead is large and the variation in warpage or height is large, it can be connected and pressed.
[0019]
For the
[0020]
Epoxy adhesives are mainly composed of epoxy modified with high molecular weight epoxy, solid epoxy and liquid epoxy, urethane, polyester, acrylic rubber, NBR, silicone, nylon, etc., curing agent, catalyst, coupling agent, filling A material obtained by adding an agent or the like is generally used.
[0021]
When the
[0022]
As a method for producing the connection member of the present invention, for example, a method of laminating the conductive
[0023]
An electrode connection structure using the connection member of the present invention and a manufacturing method thereof will be described with reference to FIGS. FIG. 5 shows a structure in which the protruding
[0024]
FIG. 6 shows a case where the electrodes formed on the substrate are the protruding
[0025]
FIG. 7 is a plan view of FIGS. The
As shown in FIG. 8, the connection structure portion may be further covered with a connection member including a
5 to 6, the conductive
[0026]
5 to 8, examples of the
[0027]
In the electrode connecting method using the connecting member of the present invention, the insulating
In the connection process, the heating and pressurizing process may be divided into two or more stages, and an electrode connection method including an energization inspection process and / or a repair process may be used as necessary. By dividing the heating and pressurizing step into two or more steps, it is possible to control the viscosity of the flow process associated with the curing reaction of the adhesive, and thus it is possible to achieve a good connection without bubbles. In addition, it is possible to impart repairability, which is a problem with curable adhesives.
[0028]
The energization inspection step can be performed while increasing the cohesive force of the connection member to the extent that the connection electrode can be held, or pressurizing the electrode connection portion. The energization inspection can be performed, for example, by taking out lead wires from both electrodes and measuring connection resistance. At this time, the appearance inspection of the contact state between the
Repairability is to remove the adhesive from unnecessary parts, clean it with a solvent, etc., and reconnect. In general, a curable adhesive has been regarded as a problem because a network structure develops after curing, becomes insoluble and infusible with heat, solvent, and the like, and is extremely difficult to clean. In the first stage of the heating and pressurizing process, for example, the
[0029]
According to the present invention, the conductive adhesive layer of the connection member contains a conductive material, an insulating fibrous material, and a binder, and the fibrous material is present on the adjacent electrodes between the electrode rows when the electrodes are connected by pressurization or heating and pressurization. Heat and pressurize in an intervening state. Since the insulating fibrous material is not less than the distance between adjacent electrodes, the outflow of the space of the electrode protrusion is suppressed, and the positional displacement of the electrode hardly occurs. Further, since the strength of the connection portion is improved by the interposition of the fibrous material, the warp and height variation of the lead electrode are easily absorbed, and the flow of the conductive material is also suppressed, so that it is difficult to flow out from the electrode. As described above, stable and reliable connection can be obtained even when the electrode height (H) is larger than the electrode width (B).
When the thickness of the conductive material 3 (the particle diameter of the conductive particles or the distance in the thickness direction of the conductive material) is larger than the diameter of the single fiber constituting the fibrous material, the
[0030]
Further, according to the present invention, since the
Depending on the purpose of the adhesive layer, for example, a combination that exhibits adhesiveness suitable for the material of the electrode substrate is possible, so that choices of materials are expanded, and connection reliability is also improved due to reduction of bubbles in the connection portion. In addition, by making one of them soluble or swellable in a solvent, or by making a difference in heat resistance, it is possible to preferentially peel from one substrate surface, and to provide so-called repairability for reconnection. Alternatively, any combination suitable for the material of the electrode substrate is possible, and it is easy to obtain contact between the electrode and the conductive particles, and the manufacturing method is also simple. Further, it is possible to obtain a reinforcing or moisture-proof effect by protruding the adhesive layer outside the connecting portion and acting as a sealing material.
Since the insulating
[0031]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be described in more detail with reference to examples, but the present invention is not limited thereto.
Example 1
(1) Preparation of conductive adhesive layer The ratio of phenoxy resin (high molecular weight epoxy resin) and liquid epoxy resin (epoxy equivalent 185) containing a microcapsule type latent curing agent is 30/70, and a 30% solution of ethyl acetate Got. In this solution, 5% by volume of conductive particles in which a Ni / Au metal coating with a thickness of 0.2 / 0.02 μm is formed on polystyrene-based particles having a particle size of 10 ± 0.5 μm, glass fibers (
(2) Formation of Insulating Adhesive Layer and Connection Member Preparation Conductive particles and glass fibers were removed from the formulation of (1), and a sheet having a thickness of 25 μm was prepared in the same manner as (1). First, the conductive adhesive layer surface (1) and the adhesive layer surface (2) were laminated while being rolled between rubber rolls.
(3) A two-layer FPC circuit board having a copper circuit with a height of 25 μm on the connecting polyimide film (parallel circuit electrodes with a circuit pitch of 100 μm and an electrode width of 40 μm), and an indium oxide thickness of 0.1 mm on a glass of 1.1 mm. Connection to a planar electrode having a thin film circuit of 2 μm (ITO, surface resistance 20Ω / □) was performed. At this time, the heat source of the connection device was arranged on the insulating adhesive layer side. First, a conductive adhesive layer was placed on the planar electrode side. The connecting member was placed with a width of 2 mm, and the separator was peeled off and pasted. Since it was temporarily connected to the flat electrode side, it was easy to attach, and the subsequent separation of the separator was also easy. Next, align the other circuit board with the upper and lower circuits, 150 ° C, 20 kgf / mm 2 A connected body was obtained in 15 seconds.
(4) Evaluation When the cross section of this connection body was polished and observed with a microscope, it was a connection structure corresponding to FIG. 5 and FIG. The space between the adjacent electrodes was free of bubbles and the particles were spherical, but the particles were compressed and deformed on the electrodes and held in contact with the upper and lower electrodes. The glass fiber existed continuously between adjacent electrodes as shown in FIG. When the cross section of the connection portion was observed, the insulating adhesive layer covered the periphery of the protruding electrode on the substrate side.
As a result of evaluating the connection resistance between the electrodes facing each other and the insulation resistance between adjacent electrodes, the connection resistance is 1Ω or less and the insulation resistance is 10 8. As described above, this showed almost no change even after treatment at 85 ° C. and 85% RH for 1000 hours, and showed good long-term reliability.
[0032]
Comparative Example 1
Although it is the same as that of Example 1, the single-layer connection member of the conventional structure of thickness 35 micrometers was obtained. When evaluated in the same manner as in Example 1, a short-circuit defect occurred. It is considered that the insulation between the adjacent electrodes (space part) can no longer be maintained because the positional deviation of the electrodes is large and the conductive particles flow out from the electrodes at the time of connection.
[0033]
Example 2
Similarly, an insulating adhesive layer was formed on the other surface of the conductive adhesive layer of Example 1 to obtain a multi-layer connecting member having a three-layer structure shown in FIG. The FPCs of Example 1 were similarly connected to obtain a connection structure corresponding to FIGS. 6 and 7. When evaluated in the same manner as in Example 1, good connection characteristics were shown. The glass fiber existed continuously between adjacent electrodes as shown in FIG. When the cross section of the connection portion was observed, the insulating adhesive layer covered the periphery of the protruding electrode on the substrate side. The glass fiber eliminates the phenomenon that one electrode enters the other space during connection.
[0034]
Comparative Example 2
Using the connection member of Comparative Example 1, the FPCs of Example 2 were similarly connected. In this case, the positional displacement of the electrodes is large, and one electrode enters the other space, and circuit connection is impossible.
[0035]
Examples 3-5
Similar to Example 2, but the fiber type was changed as follows. In Examples 4 to 5, sheets were obtained by impregnating a nonwoven fabric or a woven fabric with a conductive adhesive solution. Example 3 has an acrylic fiber, a diameter of 3 μm, and an average fiber length of 100 μm. Example 4 has a glass nonwoven fabric, a diameter of 2 μm, an average fiber length of 100 μm, and a nonwoven fabric thickness of 8 μm. Example 5 has a glass nonwoven fabric (twill weave), a diameter of 2 μm, an average fiber length of 100 μm, and a woven fabric thickness of 10 μm. When evaluated in the same manner as in Example 2, good connection characteristics were exhibited.
[0036]
Example 6
Although it is the same as that of the connection member of Example 4, the thickness of one insulating adhesive layer was 50 micrometers. For the electrodes, a QFP type IC lead (thickness: 100 μm, pitch: 300 μm) and a glass epoxy substrate (circuit electrode height: 35 μm) were connected. This configuration is a connection configuration corresponding to FIGS. 6 and 7, but is a case where a substrate is not present on one of the electrodes. When evaluated in the same manner as in Example 2, good connection characteristics were exhibited. When the cross section of the connecting portion was observed, the distance between the electrode rows facing each other was substantially the same as the single fiber diameter of the fibrous material (glass nonwoven fabric,
In this example, the electrodes were connected to each other with a large height, but there was no displacement of the electrodes, no bubbles were mixed between adjacent electrodes, and good connection characteristics were shown.
[0037]
Example 7
Similar to Example 6, except that one connection member of Example 6 is placed on and connected to the leads of the QFP type IC, and a part of one electrode outside of the electrode connection part is a fibrous material and a binder. The connection structure corresponding to FIG. 8 covered with a connection member made of When the connection structures of Examples 6 and 7 were subjected to a thermal shock test at −40 ° C. (30 minutes) / 125 ° C. (30 minutes), the change in connection resistance in Example 7 was small and good. It was. In Example 7, since the connection part was covered with the fibrous material, it is considered that the mechanical reinforcement was further enhanced.
[0038]
Example 8
Although it is the same as that of Example 6, the heating-pressing process was made into two steps. First, the connection resistance at the nuclear connection point was measured and inspected with a multimeter while applying pressure after 150 seconds at 20 ° C. and 20 kgf / mm 2 . As a result, the IC chip was abnormal. Therefore, the abnormal chip was peeled off. Since the adhesive is in a state where the curing reaction is insufficient, the chip peeling and the subsequent cleaning with acetone are very simple, and the repair work is easy.
After the above energization inspection process and repair process, when connected at 150 ° C., 20 kgf / mm 2 for 15 seconds, both examples showed good connection characteristics.
[0039]
【The invention's effect】
As described above in detail, according to the present invention, when the electrodes are connected, the adjacent electrodes between the electrode rows are connected with the fibrous material interposed therebetween, so that the outflow of the electrode protrusion into the space is suppressed and the electrode is displaced. Hard to occur. Further, since the strength of the connecting portion is improved by the interposition of the fibrous material, it is easy to absorb the warping and variation of the lead electrode.
Therefore, it is possible to provide a connection member with high resolution and excellent connection reliability, an electrode connection structure and a connection method using the connection member.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic cross-sectional view of a connecting member showing an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a schematic cross-sectional view illustrating a conductive adhesive layer showing an example of the conductive adhesive layer of the present invention.
FIG. 3 is a schematic plan view showing the relationship between a conductive material and a fibrous material according to an embodiment of the present invention.
FIG. 4 is a schematic plan view showing the relationship between a conductive material and a fibrous material according to another embodiment of the present invention.
FIG. 5 is a schematic cross-sectional view of a connection structure showing an embodiment of the present invention.
FIG. 6 is a schematic cross-sectional view of a connection structure showing another embodiment of the present invention.
FIG. 7 is a schematic plan view showing a connection structure showing an embodiment of the present invention.
FIG. 8 is a schematic cross-sectional view of a connection structure showing an embodiment of the present invention.
[Explanation of symbols]
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