JP3783590B2 - 電動車両の出力制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ブラシレス直流モータを駆動源とする電気自動車、電動スクータなどの電動車両の出力を制御する出力制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
電気モータを駆動源とする電動車両においては、被駆動軸をモータの出力軸に直結するか、または被駆動軸を変速比が固定された変速機を介してモータの出力軸に連結する構造をとることが多い。
【0003】
電動車両においては、1回のバッテリの充電で走行し得る距離を延ばすことが大きな課題になっている。そのため、モータの出力を制御するに当って、定常運転モードと経済運転モードとの2つの運転モードを選択し得るようにしておいて、定常運転モードが選択されているときには走行性能を重視した出力制御を行い、経済運転モードが選択されているときには、バッテリの消耗を少なくして走行距離を延ばすために経済性を重視した出力制御を行うことが提案されている。
【0004】
このような制御を行う電動車両の出力制御装置は、運転モードを定常運転モードとするか経済運転モードとするかを選択する運転モード選択手段と、アクセル操作部材の変位量をアクセル開度として検出するアクセルセンサと、運転モード選択手段が定常運転モードを選択しているときに定常運転時に許容する最大許容電流値を定常運転時最大許容電流値として設定して、設定した最大許容電流値を超えない範囲でアクセルセンサにより検出されているアクセル開度に応じて決定した駆動電流をモータに供給する定常運転時モータ駆動手段と、運転モード選択手段が経済運転モードを選択しているときに定常運転時最大許容電流値よりも低い値に制限された経済運転時最大許容電流値を設定して、該経済運転時最大許容電流値を超えない範囲でアクセルセンサにより検出されているアクセル開度に応じて決定した駆動電流をモータに供給する経済運転時モータ駆動手段とを備えている。
【0005】
上記のような制御を行う場合、経済運転モードを選択して走行している状態で路面の状況によりモータにかかる負荷が増大して(例えば登坂走行にかかって)、モータが要求する駆動電流が経済運転時最大許容電流値を超える状態になると、モータに供給される駆動電流が不足して走行性能が低下する。
【0006】
このような問題が生じるのを防ぐため、特開平11−205914号に示された発明では、車両の傾斜角から車両が登坂走行を行っていることを検出する登坂走行検出手段を設けて、登坂走行が検出されたときに経済運転時最大許容電流値を大きい値に補正することにより、登坂性能を向上させている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように、経済運転モードを選択している状態で、登坂走行が検出されたときに経済運転時最大許容電流値を大きい値に補正するようにすれば、経済運転時にモータに供給できる駆動電流の最大値(アクセル全開時の駆動電流値)を大きくすることができるため、登坂性能を向上させることができる。
【0008】
しかしながら、既提案の装置では、車両の傾斜角を検出することにより登坂走行中であることを検出するようにしていたため、車両に傾斜角度計を搭載することが必要になり、コストが高くなるのを避けられなかった。また既提案の装置では、登坂走行時にのみ最大許容電流値を補正するようにしていたため、路面抵抗の増大や、車両重量の増大等、登坂走行以外の原因によりモータにかかる負荷が大きくなって、モータが要求する駆動電流が増加したときに、その要求に応えることができないという問題があった。
【0009】
本発明の目的は、傾斜角度計などの高価なセンサを用いることなく、また登坂走行時はもちろん、登坂走行以外の原因によりモータにかかる負荷が大きくなってモータが要求する駆動電流が増加したときにも、その要求に応えることができるようにして、車両の走行性能を向上させることができるようにした電動車両の出力制御装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、車両の被駆動軸とブラシレス直流モータの出力軸とが直結されるかまたは変速比が固定された変速機を介して連結されている電動車両の運転モードを定常運転モードとするか経済運転モードとするかを選択する運転モード選択手段と、アクセル操作部材の変位量をアクセル開度として検出するアクセルセンサと、運転モード選択手段が定常運転モードを選択しているときに設定された定常運転時最大許容電流値を超えない範囲でアクセルセンサにより検出されているアクセル開度に応じて決定した駆動電流をモータに供給する定常運転時モータ駆動手段と、運転モード選択手段が経済運転モードを選択しているときに定常運転時最大許容電流値よりも低い値に制限された経済運転時最大許容電流値を超えない範囲でアクセルセンサにより検出されているアクセル開度に応じて決定した駆動電流を前記モータに供給する経済運転時モータ駆動手段とを備えた電動車両の出力制御装置に係わるものである。
【0011】
本発明においては、ブラシレス直流モータのロータの回転角度位置を検出する位置センサの出力レベルの変化の時間間隔、該時間間隔から求めたモータの回転速度、及び該回転速度を換算して得た前記車両の走行速度の中から選択した一つの値を車速情報検出値として求める車速情報検出手段と、モータの駆動電流を検出するモータ電流検出回路と、車両の走行中にモータにかかる負荷の大きさが設定値に等しい状態でのモータの駆動電流と車速情報検出値との間の関係を与えるデータを走行時負荷判定用マップとして記憶した負荷判定用マップ記憶手段と、車速情報検出手段により検出された車速情報検出値に対して走行時負荷判定用マップから読み出した駆動電流の大きさとモータ電流検出回路により検出された駆動電流の大きさとから、モータにかかっている負荷が設定値を超えているか否かを判定する走行時負荷判定手段と、経済運転モードが選択されている状態で走行時負荷判定手段によりモータに設定値を超える負荷がかかっていると判定されたときに、運転モードを定常運転モードに切り換える負荷増大時運転モード切換手段とを設ける。
【0012】
電動車両において、車両の走行中にモータに流れる駆動電流は、モータにかかっている負荷が大きい場合程大きい値を示す。したがって、モータにかかる負荷が設定値に等しいときに流れるモータの駆動電流と車速情報との関係を与えるデータを走行時負荷判定用マップとして記憶させておいて、モータ駆動電流検出回路により検出されるモータの駆動電流を、車速情報と走行時負荷判定用マップとから求められたモータの駆動電流と比較することにより、モータにかかっている負荷が設定値を超えているか否かを判定することができる。即ち、モータ電流検出回路が検出した駆動電流が、車速情報検出値に対して走行時負荷判定用マップから読み出したモータの駆動電流よりも大きいときに、モータに設定値を超える負荷がかかっていると判定することができる。
【0013】
そして、経済運転モードが選択されている状態で、路面の勾配の増大等によりモータに設定値を超える負荷がかかっていると判定されたときに、運転モードを定常運転モードに切り換えるようにすると、モータに供給する駆動電流を増大させることができるため、負荷の増大により走行性能が低下するのを防ぐことができる。
【0014】
上記のように、ブラシレス直流モータに必ず設けられている位置センサの出力から車両の走行速度の情報を得るようにすると、車両の走行速度の情報を得るためにエンコーダ等の車速センサを設ける必要がないため、コストの上昇を招くことなく、車速を検出することができる。
【0015】
上記の構成では、経済運転モードが選択されている状態でモータにかかる負荷が増大したことが検出されたときに、運転モードを定常運転モードに切り換えるようにしているが、経済運転モードが選択されている状態でモータにかかる負荷が設定値を超えた後、該負荷が設定値以下に戻ったときには、運転モードを経済運転モードに戻すようにするのが好ましい。
【0016】
上記の構成では、車両の走行速度とモータの駆動電流との関係だけからモータにかかる負荷の増大を検出するようにしたが、モータの駆動電流は、急加速操作が行われたときにも増加する。従って、上記の構成では、経済運転モードが選択されている状態で急加速操作が行われた際にも運転モードが定常運転モードに切り換えられることになり、経済運転モードにおいても急加速操作が許容されることになる。バッテリに蓄積されたエネルギを節約するため、経済運転モードにおいては、急加速操作が行われてもモータ駆動電流を増加させないようにするのが好ましい。
【0017】
そのためには、上記の構成に加えて、アクセル開度の時間的な変化率を検出するアクセル開度変化率検出手段を更に設けて、アクセル開度変化率検出手段により検出されたアクセル開度の時間的変化率が設定値よりも小さいときにのみモータに設定値以上の負荷がかかっているか否かの判定を行うように走行時負荷判定手段を構成するのが好ましい。
【0018】
一般に、登坂走行の際や、摩擦抵抗が大きい路面での走行の際には、モータの出力トルクが不足気味になったときにアクセル開度を時間をかけて徐々に増加させていくのに対し、急加速時にはアクセル開度を短時間の内に増加させるため、登坂走行時のアクセル開度の時間的変化率は、急加速時のアクセル開度の時間的変化率に比べて小さい値を示す。したがって、上記のようにアクセル開度の時間的変化率を登坂走行の判定の条件に加えるようにすると、路面の傾斜角の増大、路面の摩擦抵抗の増大、車両重量の増大等によりモータにかかる負荷が増大したことによる駆動電流の増大と、急加速操作時に生じる駆動電流の増大とを区別して検出して、路面の傾斜角の増大や車両重量の増大等によりモータにかかる負荷が増大したときにのみ(車両の運転上やむを得ない場合にのみ)駆動電流を増大させることができるため、経済運転モード選択時に急加速操作によりバッテリが消耗するのを防いで、走行距離を延ばすことができる。
【0019】
経済運転モードが選択されている状態で走行時負荷判定手段によりモータに設定値を超える負荷がかかっていると判定されたために、運転モードを経済運転モードから定常運転モードに切り換える際、及び運転者が経済運転モードで走行中に自らの意思により運転モードを経済運転モードから定常運転モードに切り換える際には、車速の急変により運転者が無用のショックを受けるのを防止するために、モータに与える駆動電流を経済運転モード時の値から定常運転モード時の値に徐々に増大させるようにするのが好ましい。
【0020】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の一実施形態で用いるハードウェアの構成を概略的に示したもので、同図において1はブラシレス直流モータである。ブラシレス直流モータ1は、磁石界磁を備えたロータと、2相以上の多相の巻線を備えたステータとから構成されている。図示の例では、ブラシレス直流モータ1のステータにU,V,W3相の巻線が設けられ、ロータが2極に構成されているものとする。ブラシレス直流モータ1の回転軸は、電動車両の被駆動軸に直結されるか、または変速比が固定された変速機を介して電動車両の被駆動軸に連結されている。
【0021】
図1においてhu〜hwは、モータ1の3相の巻線に対してそれぞれ設けられた位置センサである。これらの位置センサは通常ホールIC等のホール素子により構成される。位置センサhu〜hwは、3相の巻線のそれぞれに対してロータの磁極の極性を検出して、検出している磁極がN極のときと、S極のときとでレベルを異にする位置検出信号を出力する。
【0022】
図4(A)ないし(C)は、U,V,W3相の巻線に対してそれぞれ設けられた3つの位置センサhu,hv及びhwがそれぞれ出力する位置検出信号Hu,Hv及びHwの一例を示している。位置センサhu〜hwがそれぞれ出力する位置検出信号Hu〜Hwは、CPU、ROM、RAM,タイマ等を有するマイクロコンピュータ2に入力されている。
【0023】
マイクロコンピュータ2は、各相の巻線に対して設けられた位置センサの出力に応じて、ステータの巻線の励磁すべき相を決定して、決定した相の巻線に駆動電流を流すべく、モータ駆動回路3に駆動信号を与える。
【0024】
モータ駆動回路3は、トランジスタやMOSFET等のスイッチ素子をブリッジ接続して構成した周知のインバータ回路からなっていて、マイクロコンピュータ2から与えられる駆動信号に応じて、ブリッジの上辺を構成するスイッチ素子の一つとブリッジの下辺を構成するスイッチ素子の一つとをオン状態にすることによりモータ1の巻線に駆動電流を流す。
【0025】
図示の例では、モータ1のステータが3相の巻線を有しているため、スイッチ駆動回路3は、ブリッジの上辺を構成する3つのスイッチ素子と、ブリッジの下辺を構成する3つのスイッチ素子との合計6個のスイッチ素子を備えた周知の3相インバータ回路により構成されている。マイクロコンピュータ2は、インバータ回路を構成する6個のスイッチ素子にそれぞれ対応する6個の出力線を通してモータ駆動回路3に接続されていて、各出力線の電位(駆動信号)をHレベル(高レベル)にすることにより各出力線に対応するスイッチ素子をオン状態にし、各出力線の電位をLレベル(低レベル)にすることにより各出力線に対応するスイッチ素子をオフ状態にする。
【0026】
マイクロコンピュータ2はまた、インバータ回路(モータ駆動回路3)のブリッジの上辺を構成するスイッチ素子及びブリッジの下辺を構成するスイッチ素子の少なくとも一方に与える駆動信号をPWM変調された波形として、該PWM波形の駆動信号のデューティ比を変化させることにより、モータ1に流す駆動電流をPWM制御して、その平均値を制御する。
【0027】
一例として、各相の巻線に通電する角度を120度として、駆動電流を所定の相順で3相の巻線に転流させる120度スイッチング制御を行う場合にU,V及びW3相の巻線に流れる駆動電流Iu,Iv及びIwのそれぞれの波形の一例を図4(D)ないし(F)に概略的に示した。
【0028】
図1において4は、図示しないバッテリからモータ駆動回路3を通してモータ1のステータに流れる全駆動電流を検出するモータ電流検出回路である。この検出回路4は、例えば駆動電流の通電路に挿入されたシャント抵抗器により構成される。モータ電流検出回路4から得られる電流検出信号(駆動電流に比例した電圧信号)は、マイクロコンピュータ2のアナログ入力ポートに入力され、マイクロコンピュータ内のA/D変換器によりデジタル信号に変換されてCPUにより認識される。
【0029】
マイクロコンピュータ2にはまた、運転モード選択スイッチ5が発生する運転モード選択信号が入力されている。運転モード選択スイッチ5としては、運転者の手動操作によりオン状態とオフ状態とに切換えられるスイッチを用いることができる。この場合、マイクロコンピュータ2は、例えば運転モード選択スイッチ5がオフ状態にあるときに定常運転モードが選択されていると認識し、運転モード選択スイッチ5がオン状態にあるときに経済運転モードが選択されていると認識する。
【0030】
マイクロコンピュータ2には更に、アクセルセンサ6の出力が入力されている。アクセルセンサ6は、運転者が車速を調節する際に操作するアクセル操作部材(アクセルグリップやアクセルペダル)の変位量をアクセル開度として検出して、アクセル開度に比例したアクセル開度検出信号を出力するセンサである。このアクセルセンサは、適宜の変位センサ、例えば可動接触子がアクセル操作部材と連動して変位するポテンショメータと該ポテンショメータの両端に定電圧を印加する電源回路とにより構成される。アクセルセンサ6が出力するアクセル開度検出信号は、マイクロコンピュータ2のアナログ入力ポートに入力されてデジタル信号に変換される。
【0031】
マイクロコンピュータ2は、そのROMにより、車両が走行する路面の既知の勾配とモータの駆動電流と車速情報検出値との関係を与えるデータを登坂判定用マップとして記憶した登坂判定用マップ記憶手段と、CPUが実行する所定のプログラムを記憶したプログラム記憶手段とを構成する。
【0032】
なお本明細書において、「車速情報検出値」は、車両の走行速度の情報を含む値を意味する。本発明が対象とする電動車両においては、ブラシレス直流モータの出力軸が車両の被駆動軸に直結されるか、または変速比が固定された変速機を介して車両の被駆動軸に連結されているため、上記の車速情報検出値としては、モータの回転に同期して発生する信号の発生間隔や、該信号の発生間隔から演算により求めたモータの回転速度や、該モータの回転速度を換算することにより求めた車両の走行速度そのものを用いることができる。
【0033】
後記するように、本発明では、モータの回転に同期して発生する信号として、各相の巻線に対してロータの回転角度位置を検出するためにブラシレス直流モータに必ず設けられている位置センサの出力信号を用いる。
【0034】
車両が走行している路面の既知の勾配とモータの駆動電流と車速情報検出値との関係は例えば図6に示した通りである。図6の縦軸はモータ1に与えられる駆動電流を示し、横軸は車両の走行速度を示しいてる。また曲線aないしdはそれぞれモータにかかる負荷がLa,Lb,Lc及びLd(La<Lb<Lc<Ld)の場合の駆動電流対走行速度特性を示している。ここで、負荷La〜Ldは例えば、路面(上り坂)の傾斜角が0°,5°,10°及び15°の場合にモータにかかる負荷を示している。
【0035】
マイクロコンピュータのROMには、走行中にモータにかかる負荷の大きさが設定値に等しい状態での駆動電流と車速情報検出値との関係(例えば図6の曲線aの関係)を与えるデータが走行時負荷判定用マップとして記憶されている。
【0036】
当然のことながら、上記のマップは、速度情報検出値として車両の走行速度そのものを用いる場合には、駆動電流と走行速度との間の関係を与えるマップとして構成され、速度情報検出値としてモータの回転速度を用いる場合には、駆動電流とモータの回転速度との間の関係を与えるマップとして構成される。また速度情報検出値として、位置センサの出力の変化の時間間隔を用いる場合には、モータの駆動電流と、該時間間隔との間の関係を与えるマップとして上記マップが構成される。
【0037】
マイクロコンピュータ2は、ROMに記憶されたプログラムを実行することにより、運転モード選択スイッチ5の状態に応じて電動車両の運転モードを定常運転モードとするか経済運転モードとするかを選択する運転モード選択手段と、運転モード選択手段が定常運転モードを選択しているときに設定された定常運転時最大許容電流値を超えない範囲でアクセルセンサにより検出されているアクセル開度に応じて決定した駆動電流をモータ1に供給する定常運転時モータ駆動手段と、運転モード選択手段が経済運転モードを選択しているときに定常運転時最大許容電流値よりも低い値に制限された経済運転時最大許容電流値を超えない範囲でアクセルセンサ6により検出されているアクセル開度に応じて決定した駆動電流をモータ1に供給する経済運転時モータ駆動手段と、ブラシレス直流モータ1のロータの回転角度位置を検出する位置センサの出力レベルの変化の時間間隔、該時間間隔から求めたモータの回転速度、及び該回転速度を換算して得た前記車両の走行速度の中から選択した一つの値を車速情報検出値として求める車速情報検出手段と、一定のサンプリング間隔でアクセルセンサの出力をサンプリングして、アクセルセンサの出力をサンプリングする毎に、アクセル開度の時間的な変化率を検出するアクセル開度変化率検出手段と、車速情報検出手段により検出された車速情報検出値に対して走行時負荷判定用マップから読み出した駆動電流の大きさとモータ電流検出回路により検出された駆動電流の大きさとから、モータにかかっている負荷が設定値を超えているか否かを判定する走行時負荷判定手段と、経済運転モードが選択されている状態で走行時負荷判定手段によりモータに設定値を超える負荷がかかっていると判定されたときに、運転モードを定常運転モードに切り換える負荷増大時運転モード切換手段とを実現する。
【0038】
上記の各手段を実現するためにマイクロコンピュータが実行するプログラムのメインルーチンのアルゴリズムの一例を示すフローチャートを図2に示した。図2に示したアルゴリズムに従う場合には、先ずステップ1においてアクセルセンサ6の出力を読み込む。マイクロコンピュータ2は、十分に短いサンプリング間隔でアクセルセンサ6の出力を常時サンプリングしており、サンプリングしたアクセル開度をRAMに記憶させる。マイクロコンピュータはまた、アクセル開度をサンプリングする毎に、ステップ2を実行して一定の時間tが経過する間に検出されたアクセル開度の変化Δθと、時間tとの比Δθ/tをアクセル開度の時間的変化率として演算する。ここでΔθは、ある時刻t1 におけるアクセル開度θ1 と、時刻t1 から一定の時間tが経過した時の時刻t2 におけるアクセル開度θ2 とから、Δθ=θ2 −θ1 により演算される。このステップ2により、アクセル開度変化率検出手段が実現される。
【0039】
アクセル開度の時間的変化率を演算した後、ステップ3において運転モード選択スイッチ5が定常運転モードと経済運転モードとのいずれの運転モードを選択しているかを判定する。本実施形態では、運転モード選択スイッチ5と、図2のステップ3とにより、電動車両の運転モードを定常運転モードとするか経済運転モードとするかを選択する運転モード選択手段が構成されている。
【0040】
図2のステップ3の判定を行った結果、定常運転モードが選択されていると判定された場合には、ステップ4に進んで、予めROMに記憶されている定常運転時の最大許容電流値Imax1を読み出して、この最大許容電流値を定常運転時最大許容電流値とする。
【0041】
ステップ4で定常運転時最大許容電流値を決定した後、ステップ5において、ステップ1で検出されたアクセル開度からモータに流すべき駆動電流値(平均値)を決定し、更にモータに流す駆動電流の平均値を決定した値にするために必要な駆動電流のデューティ比を決定する。次いで、ステップ6において、モータ駆動回路3に駆動信号を与える。この駆動信号は位置センサhu 〜hw の出力のレベルが変化する毎に変化する信号であり、前述のように、モータ駆動回路3を構成するインバータ回路のブリッジの上辺のスイッチ素子及び下辺のスイッチ素子の少なくとも一方に与える駆動信号はステップ5で決定されたデューティ比で断続するPWM波形の駆動信号である。
【0042】
定常運転時にモータ1に供給される駆動電流Iは、設定された定常運転時最大許容電流値Imax1を超えない範囲でアクセル開度θに対して変化させられる。定常運転時における駆動電流平均値とアクセル開度θとの関係は、例えば図5の曲線aの通りである。
【0043】
図2のステップ3において経済運転モードが選択されていると判定されたときには、ステップ7に進んでROMに記憶されている経済運転時の最大許容電流値Imax2を読み出して、この最大許容電流値を経済運転時最大許容電流値とする。経済運転時最大許容電流値Imax2は、定常運転時最大許容電流値Imax1よりも小さい値に設定されている。
【0044】
ステップ7で経済運転時最大許容電流値を決定した後、ステップ8に進んで、アクセル開度に対応するモータの駆動電流値(平均値)を決定し、駆動電流の平均値を決定した値にするために必要な駆動電流のデューティ比を決定する。
【0045】
経済運転モードが選択されているときには、定常運転時最大許容電流値Imax1よりも低い値に制限された経済運転時最大許容電流値Imax2を超えない範囲で、アクセルセンサ6により検出されているアクセル開度θに応じて決定した駆動電流をモータ1に供給する。経済運転モードが選択されているときにモータ1に供給される駆動電流Iとアクセル開度θとの関係の一例を示すと、図5の曲線bの通りである。
【0046】
図2のステップ8において経済運転時のデューティ比を決定した後、ステップ9において、モータの負荷が設定値を超えているか否かを判定する負荷判定処理を行う。この負荷判定処理を行うルーチンは、例えば図3に示す通りである。図3の負荷判定処理ルーチンでは、ステップ1において、先ず位置センサhu 〜hw の出力のレベル変化の内、予め定めた特定のレベル変化の間の時間間隔を計測する。
【0047】
位置センサの出力のレベル変化の時間間隔とは、例えば図4(A)において位置検出信号HuがHレベルになってからLレベルになるまでの時間(位置検出信号HuがHレベルになっている時間)や、位置検出信号HuがLレベルになってからHレベルになるまでの時間、あるいは、位置検出信号HuがHレベルになってから位置検出信号HvがHレベルになるまでの時間等である。いずれの位置検出信号のレベル変化の時間間隔を計測するかは任意であるが、レベル変化の時間間隔を計測する位置検出信号は予め定めておき、毎回同じ位置検出信号(一つまたは複数の位置検出信号)のレベル変化の時間間隔を計測するようにする。
【0048】
位置センサの出力のレベル変化の時間間隔の計測はマイクロコンピュータに設けられたタイマにより行う。例えば、位置検出信号Huの立ち上がりから立下がりまでの時間間隔を計測する場合には、位置検出信号Huの立ち上がりのエッジでタイマを起動し、該位置検出信号Huの立下がりのエッジでタイマの計時値を読み込むとともに該タイマをリセットする。
【0049】
位置センサhu〜hwはモータ1のステータ側の特定の位置に固定されているため、位置センサの出力のレベル変化の時間間隔は、モータの回転速度情報を含んでいる。また本発明が対象とする電動車両においては、モータ1の回転軸が車両の被駆動軸に直結されているか、または変速比が固定された変速機を介して車両の被駆動軸に連結されているため、位置センサの出力のレベル変化の時間間隔は、車両の走行速度の情報をも含んでいる。
【0050】
本発明では、位置検出信号のレベル変化の時間間隔の計測値、この計測値から演算したモータの回転速度、及びこのモータの回転速度を換算して得た車両の走行速度の内のいずれか一つを車両の走行速度の情報を含む車速情報検出値として用いる。以下に示す例では、モータの回転速度を換算して得た車両の走行速度を車速情報検出値として用いる。
【0051】
図3のステップ2で、予め定めた特定の位置検出信号のレベル変化の時間間隔を計測した後、ステップ2においてその計測値からモータの回転速度を演算し、更にステップ3において、モータの回転速度を車両の走行速度に変換する。
【0052】
この例では、図3のステップ1ないしステップ3により、車速情報検出手段が実現される。
【0053】
図3のステップ3において車両の走行速度を求めた後、ステップ4に進んでモータ電流検出回路4が検出しているモータの駆動電流Iを読み込み、ステップ5において、駆動電流Iが判定値Is(Isは走行速度により変化する)を超えているか否かを判定する。ここでは図6の曲線aの関係を走行時負荷判定マップとして記憶させておき、検出された車速情報に対してこのマップから読み出した駆動電流の値を判定値Isとして、モータ電流検出回路により検出された駆動電流Iが判定値Isよりも大きいときに登坂走行中であると判定する。
【0054】
図3のステップ5の判定を行った結果、検出された駆動電流Iが検出された走行速度における判定値Isを超えていると判定されたときには、ステップ6に進んで、アクセルセンサにより検出されたアクセル開度の時間的変化率Δθ/tが設定値αよりも小さいか否かを判定する。
【0055】
一般に、路面の傾斜角等、路面の状況の変化に対応する際には、アクセル開度θを時間をかけて徐々に増加させていくのに対し、急加速時にはアクセル開度を短時間の内に増加させるため、路面の状況が変化したときのアクセル開度の時間的変化率Δθ/tは、急加速時のアクセル開度の時間的変化率Δθ/tに比べて小さい値を示す。したがって、Δθ/tと比較する設定値を適当に定めておくことにより、運転者が急加速を行うためにアクセル操作を行ったのか、それ以外の目的でアクセル操作を行ったのかを判定することができる。
【0056】
図3のステップ5において、検出された駆動電流の値が判定値(この例では平坦な路面を走行しているときの値)Isよりも大きいと判定され、ステップ6において、アクセル開度の時間的変化率から、運転者が急加速のためにアクセルを操作したのではないと判定されたときには、ステップ7に進んで負荷判定フラグを「1」にセットした後図2のステップ10に戻る。
【0057】
図3のルーチンのステップ5においてI≦Isと判定されたとき(モータの負荷が設定値を超えていないと判定されたとき)、及びステップ6においてアクセル開度の時間的変化率が設定値以上であると判定されたとき(急加速操作が行われたと判定されたとき)には、ステップ8において負荷判定フラグを「0」にセットした後、図2のステップ10に戻る。
【0058】
この例では、図3のステップ5ないし8と、図2のステップ10とにより、経済運転モードが選択されている状態で走行時負荷判定手段によりモータに設定値を超える負荷がかかっていると判定されたときに、運転モードを定常運転モードに切り換え、走行時負荷判定手段によりモータにかかる負荷が設定値以下になったと判定されたときに運転モードを経済運転モードに戻す負荷増大時運転モード切換手段が実現される。
【0059】
図2のステップ10においては、負荷判定フラグが「1」であるか「0」であるかを判定して、負荷判定フラグが「1」であるときに登坂走行等によりモータの負荷が設定値を超えていると判定し、負荷判定フラグが「0」であるときにモータの負荷が設定値を超えていないと判定する。
【0060】
図2のステップ10においてモータの負荷が設定値を超えていると判定されたときには、ステップ4に移行して運転モードを定常運転モードに切り換える。
【0061】
またステップ10においてモータの負荷が設定値を超えていないと判定されたときには、何もしないでステップ6に移行し、モータ駆動回路3に駆動信号を与える。
【0062】
上記の例では、図2のステップ4ないし6により、運転モード選択手段が定常運転モードを選択しているときに設定された定常運転時最大許容電流値を超えない範囲でアクセルセンサにより検出されているアクセル開度に応じて決定した駆動電流をモータに供給する定常運転時モータ駆動手段が実現される。
【0063】
また図2のステップ6ないし8により、運転モード選択手段が経済運転モードを選択しているときに定常運転時最大許容電流値よりも低い値に制限された経済運転時最大許容電流値を超えない範囲でアクセルセンサにより検出されているアクセル開度に応じて決定した駆動電流をモータに供給する経済運転時モータ駆動手段が実現される。
【0064】
上記の例では、モータにかかる負荷の増大と、急加速時の負荷の増大とを区別するために、アクセル開度の時間的変化率を設定値と比較することにより、急加速時のアクセル操作と急加速時以外のアクセル操作とを識別して、急加速時のアクセル操作ではないと判定されているときにのみ、走行時負荷判定手段による判定を行うようにしているが、アクセル開度の時間的変化率を登坂走行の判定に用いることなく、走行時負荷判定用マップのみを用いて、モータの負荷が設定値を超えているか否かの判定を行うようにしてもよい。この場合には、図2のステップ2及び図3のステップ6が省略される。
【0065】
但し、このように構成した場合には、経済運転モード選択時に急加速操作が行われた場合にも運転モードが定常運転モードに切り換えられる。
【0066】
上記の例では示さなかったが、経済運転モードが選択されている状態で走行時負荷判定手段によりモータに設定値を超える負荷がかかっていると判定されたために、運転モードを経済運転モードから定常運転モードに切り換える際には、車速の急変により運転者が無用のショックを受けるのを防止するために、モータに与える駆動電流を経済運転モード時の値から定常運転モード時の値に徐々に増大させるようにするのが好ましい。同様に、運転者が経済運転モードで走行中に自らの意思により運転モードを経済運転モードから定常運転モードに切り換える際にも、モータに与える駆動電流を経済運転モード時の値から定常運転モード時の値に徐々に増大させるようにするのが好ましい。
【0067】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、車両の走行中にモータにかかる負荷の大きさが設定値に等しい状態でのモータの駆動電流と車速情報検出値との間の関係を与えるデータを走行時負荷判定用マップとして記憶させておいて、検出された車速に対して上記マップから読み出した駆動電流とモータ電流検出回路により検出された駆動電流とから、経済運転モードが選択されている状態で、モータに設定値を超える負荷がかかっていると判定されたときに、運転モードを定常運転モードに切り換えるようにしたので、経済運転モード選択時に、路面の状況や車両重量の増大等によりモータの駆動電流が不足する状態が生じて走行性能が低下するのを防ぐことができる。
【0068】
また本発明によれば、車速センサを用いることなく、ブラシレス直流モータに必ず設けられている位置センサの出力から車両の走行速度の情報を得るようにしたので、コストの上昇を招くことなく、車速を検出して、経済運転モード選択時の走行性能を向上させるための制御を行わせることができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる出力制御装置のハードウェアの構成例を示したブロック図である。
【図2】図1の制御装置のマイクロコンピュータに実行させるプログラムのメインルーチンのアルゴリズムの一例を示したフローチャートである。
【図3】図2の登坂判定処理を行うルーチンのアルゴリズムの一例を示したフローチャートである。
【図4】ブラシレス直流モータに設けられる位置センサの出力波形と駆動電流波形とを概略的に示した波形図である。
【図5】本発明に係わる出力制御装置において、アクセル開度を変化させた場合の駆動電流の変化の特性の一例を示した線図である。
【図6】ブラシレス直流モータの駆動電流と車両の走行速度との間の関係を与える特性をモータにかかる負荷の大きさをパラメータとして示した線図である。
【符号の説明】
1…ブラシレス直流モータ、2…マイクロコンピュータ、3…モータ駆動回路、4…モータ電流検出回路、5…運転モード選択スイッチ、6…アクセルセンサ、hu 〜hw …位置センサ。

Claims (4)

  1. 車両の被駆動軸とブラシレス直流モータの出力軸とが直結されるかまたは変速比が固定された変速機を介して連結されている電動車両の運転モードを定常運転モードとするか経済運転モードとするかを選択する運転モード選択手段と、アクセル操作部材の変位量をアクセル開度として検出するアクセルセンサと、前記運転モード選択手段が定常運転モードを選択しているときに設定された定常運転時最大許容電流値を超えない範囲で前記アクセルセンサにより検出されているアクセル開度に応じて決定した駆動電流を前記モータに供給する定常運転時モータ駆動手段と、前記運転モード選択手段が経済運転モードを選択しているときに前記定常運転時最大許容電流値よりも低い値に制限された経済運転時最大許容電流値を超えない範囲で前記アクセルセンサにより検出されているアクセル開度に応じて決定した駆動電流を前記モータに供給する経済運転時モータ駆動手段とを備えた電動車両の出力制御装置において、
    前記ブラシレス直流モータのロータの回転角度位置を検出する位置センサの出力レベルの変化の時間間隔、該時間間隔から求めた前記モータの回転速度、及び該回転速度を換算して得た前記車両の走行速度の中から選択した一つの値を車速情報検出値として求める車速情報検出手段と、
    前記モータの駆動電流を検出するモータ電流検出回路と、
    前記車両の走行中に前記モータにかかる負荷の大きさが設定値に等しい状態での前記モータの駆動電流と前記車速情報検出値との間の関係を与えるデータを走行時負荷判定用マップとして記憶した負荷判定用マップ記憶手段と、
    前記車速情報検出手段により検出された車速情報検出値に対して前記走行時負荷判定用マップから読み出した駆動電流の大きさと前記モータ電流検出回路により検出された駆動電流の大きさとから、前記モータにかかっている負荷が前記設定値を超えているか否かを判定する走行時負荷判定手段と、
    前記経済運転モードが選択されている状態で前記走行時負荷判定手段によりモータに前記設定値を超える負荷がかかっていると判定されたときに、前記運転モードを定常運転モードに切り換える負荷増大時運転モード切換手段と、
    を具備してなる電動車両の出力制御装置。
  2. 車両の被駆動軸とブラシレス直流モータの出力軸とが直結されるかまたは変速比が固定された変速機を介して連結されている電動車両の運転モードを定常運転モードとするか経済運転モードとするかを選択する運転モード選択手段と、アクセル操作部材の変位量をアクセル開度として検出するアクセルセンサと、前記運転モード選択手段が定常運転モードを選択しているときに設定された定常運転時最大許容電流値を超えない範囲で前記アクセルセンサにより検出されているアクセル開度に応じて決定した駆動電流を前記モータに供給する定常運転時モータ駆動手段と、前記運転モード選択手段が経済運転モードを選択しているときに前記定常運転時最大許容電流値よりも低い値に制限された経済運転時最大許容電流値を超えない範囲で前記アクセルセンサにより検出されているアクセル開度に応じて決定した駆動電流を前記モータに供給する経済運転時モータ駆動手段とを備えた電動車両の出力制御装置において、
    前記ブラシレス直流モータのロータの回転角度位置を検出する位置センサの出力レベルの変化の時間間隔、該時間間隔から求めた前記モータの回転速度、及び該回転速度を換算して得た前記車両の走行速度の中から選択した一つの値を車速情報検出値として求める車速情報検出手段と、
    前記モータの駆動電流を検出するモータ電流検出回路と、
    前記車両の走行中に前記モータにかかる負荷の大きさが設定値に等しい状態での前記モータの駆動電流と前記車速情報検出値との間の関係を与えるデータを走行時負荷判定用マップとして記憶した負荷判定用マップ記憶手段と、
    前記車速情報検出手段により検出された車速情報検出値に対して前記走行時負荷判定用マップから読み出した駆動電流の大きさと前記モータ電流検出回路により検出された駆動電流の大きさとから、前記モータにかかっている負荷が前記設定値を超えているか否かを判定する走行時負荷判定手段と、
    前記経済運転モードが選択されている状態で前記走行時負荷判定手段によりモータに前記設定値を超える負荷がかかっていると判定されたときに、前記運転モードを定常運転モードに切り換え、前記走行時負荷判定手段により前記モータにかかる負荷が前記設定値以下になったと判定されたときに前記運転モードを経済運転モードに戻す負荷増大時運転モード切換手段と、
    を具備してなる電動車両の出力制御装置。
  3. 前記アクセル開度の時間的な変化率を検出するアクセル開度変化率検出手段が更に設けられ、
    前記走行時負荷判定手段は、前記アクセル開度変化率検出手段により検出されたアクセル開度の時間的変化率が設定値よりも小さいときにのみ前記モータに設定値以上の負荷がかかっているか否かの判定を行うように構成されている請求項1または2に記載の電動車両の出力制御装置。
  4. 経済運転モードが選択されている状態で前記走行時負荷判定手段によりモータに前記設定値を超える負荷がかかっていると判定されたために、運転モードを経済運転モードから定常運転モードに切り換える際には、前記モータに与える駆動電流を経済運転モード時の値から定常運転モード時の値に徐々に増大させることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一つに記載の電動車両の出力制御装置。
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