JP3783264B2 - 情報再生方法及び情報再生装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は,光ディスクなどの情報再生装置に関する。2値以上の多値のディジタル信号を再生する情報再生装置においてさらに利益が有る。
【0002】
【従来の技術】
従来の情報再生装置では、光ヘッドから発せられたレーザ光は集光され記録媒体上にに光スポットを形成する。光スポットの記録媒体上での位置は、走査手段によって記録媒体を回転させながら光ヘッドを移動することにより制御されている。記録媒体からの反射光を検出して得られた再生信号は復調回路を少なくとも有する再生手段によって復調され、再生データを得る。これらの再生全般の制御は中央制御手段により行われている。
【0003】
図4でこの従来の情報再生装置において得られる再生信号の一例と、復調の方法について説明する。再生信号11としては、理想的には0、1、2の3値のレベルを取るようにする。このような再生信号を得るための記録マークとしては、例えば、一つの光スポット内に最大2つの記録マークが入るような記録密度で記録マークを配置する。このようにすることにより、光スポットの走査に伴い光スポット内の記録マークの個数が0、1、2と三値に変化する。従って、図4aに示す0、1、2の3値のレベルを持つ再生信号11を得ることができる。再生信号11から記録情報を復調するためには、2つの参照レベル121、122を2と1の中間、及び、1と0の中間に設定し、再生信号と2つの参照レベルを比較することにより、0、1、2の復調情報を得る。必要に応じてさらにデコードして0,1のバイナリーデータを得ても良い。
【0004】
上記従来例については例えば、特開平2−236823号に記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来例では、例えば、図4bに示したように、記録マークの大きさのバラツキや、基板複屈折などの影響により、再生信号レベルが変動したとき、その変動がたとえ低周波であっても復調誤り(エラー)が生じる問題があった。
【0006】
本発明の目的は、上記問題点を解決し、記録マークの大きさのバラツキや、基板複屈折などの影響により再生信号レベルが変動したとしても、実効的な再生信号品質を確保し、エラーの発生を抑制できる高密度情報再生方法もしくは装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の目的を達成するために、以下に示す手段を用いた。
【0008】
図5に示すように、再生信号14を少なくとも1つの参照のレベル121,122と比較することによって2値以上のディジタル情報を復調する。各参照レベル121,122は基準レベルにもとづいて設定される。例えば、図5において参照レベル121は基準レベル131と132の間のレベルに設定される。また、参照レベル122は基準レベル132と133の間のレベルに設定される。図5では一例として、2つの基準レベルから等距離のレベルを参照レベルとしている。
【0009】
本発明では復調されたディジタル情報に対応した基準レベルを、再生信号レベルに追従させる。例えば、図5において0,1,2の3値のデジタル信号は、それぞれ基準レベル133,132,131に対応する。あるタイミングで復調されたデジタル信号が0の場合、基準レベル133を再生信号の変動に追従させて変更する。この結果、参照レベル122も変更されることになる。また、あるタイミングで復調されたデジタル信号が1の場合、基準レベル132を再生信号の変動に追従させて変更する。この結果、参照レベル121と122が変更されることになる。また、あるタイミングで復調されたデジタル信号が2の場合、基準レベル131を再生信号の変動に追従させて変更する。この結果、参照レベル121が変更されることになる。
【0010】
以上のように、再生信号のレベルに基準レベル131,132,133のいずれかを追従させる。そして、追従させた基準レベルをもとにして参照レベル121,122を変更する。
【0011】
これにより、再生信号レベルが変動したとしても、比較する参照レベルが常に再生信号レベルに追従することが可能となる。従って実効的なS/Nが向上し、エラーレートの実用上十分に低い再生が可能となる。
【0012】
再生信号として、アナログ信号あるいは3値以上の多値ディジタル信号を用いることもできる。このような通常復調の困難な信号でも、本願発明では正確に復調可能である。
【0013】
また、上記のデジタル情報への復調のタイミングを、所定の時間間隔(例えばクロック)毎に行うこととしてもよい。これにより、信号の周波数応答が信号の単位時間に対して遅い場合についても、確実に再生信号レベルを検出し追従することが可能となる。
【0014】
さらに、時間間隔を再生信号と基準レベルとの比較に基づいて変更してもよい。すなわち、再生信号と基準レベルの比較のタイミング(検出クロックの位相)を、検出レベルと再生信号のレベル差に基づいて変更し、フィードバック制御するのがよい。これにより、再生時の信号位相のずれに対応して時間制御できるため、さらに、余裕度の高い再生を行うことが可能になる。
【0015】
さらに、情報再生信号として対応する既知の情報に対応した信号を用いて、2値以上の基準レベルを対応する再生信号レベルに近づける引込み過程を有することとしてもよい。これにより、初期状態で、基準レベルを確実に設定できるようになる。この時、再生信号として既知の信号の得られる一定の時間を持ったもの、あるいは、記録媒体として、既知の信号の得られる特別な(学習)領域を持ったものを用いるのが望ましい。
【0016】
本発明を装置として構成するために、以下に示す手段を用いた。
【0017】
再生信号を検出する再生信号検出回路と、少なくとも1つ以上の参照レベル生成手回路と、参照レベル生成手段によって生成された参照レベルと前記再生信号を比較するレベル比較手段とを少なくとも有してなる情報再生装置において、少なくとも2つ以上の基準レベルを保持する基準レベル保持手段と、レベル検出手段による比較結果をもとに、複数の基準レベルのいずれかを選択する選択手段と、選択手段により選択された基準レベルと再生信号レベルを比較し基準レベルを補正するレベル補正手段を少なくとも有し、参照レベル生成手段は、複数の基準レベルをもとに参照レベルを生成することとした。
【0018】
これにより、再生信号レベルが変動したとしても、比較する参照レベルが常に再生信号レベルに追従することが可能となるため実行的なS/Nが向上し、エラーレートの実用上十分に低い再生が可能となる。
【0019】
また、略一定の時間間隔のクロックを生成する時刻制御手段と、該時刻制御手段によってクロックをもとに略一定の時間間隔で再生信号を検出保持する信号検出保持手段と、少なくとも1つ以上の参照レベル生成手段と、参照レベル生成手段によって生成された参照レベルと再生信号を比較するレベル比較手段とを少なくとも有してなる情報再生装置において、少なくとも2つ以上の基準レベルを保持する基準レベル保持手段と、レベル検出手段による比較結果をもとに、複数の基準レベルのいずれかを選択する選択手段と、選択手段により選択された基準レベルと再生信号レベルを比較し基準レベルを補正するレベル補正手段を少なくとも有し、参照レベル生成手段は、複数の基準レベルをもとに参照レベルを生成することとした。
【0020】
これにより多値のレベルの信号の周波数応答が信号の単位時間に対して遅い場合についても、確実に再生信号レベルを検出し追従することが可能となる。
【0021】
また、基準レベル保持手段の数を、前記の参照レベル生成手段の数よりも多くすると好適である。これにより、3値以上のディジタル情報を持った再生信号に対応することが容易となる。
【0022】
また、時刻制御手段はレベル補正手段からのレベル補正情報をもとに、クロックの位相を制御する機能を有すると好適である。これにより、再生時の信号位相のずれに対応して時間制御できるため、さらに、余裕度の高い再生を行うことが可能になる。
【0023】
本発明において、再生信号を復調する際の比較基準となる参照レベルを再生信号のレベルに応じて追従変化させる。この時、再生信号のレベルに対応した基準レベルを複数個持ち、その各々のレベルを、再生信号から復調された情報をもとに、ある時刻に検出された再生信号のレベルに一致するように補正追従させる。これにより、信号レベルが変動しても、基準レベルの追従性能の範囲内であれべ、まったくエラーレートが増加することなく復調することが可能となる。
【0024】
【発明の実施の形態】
図2に本発明を光磁気記録再生装置に適用した例を示す。
【0025】
本実施例では、光源31として波長680nmの半導体レーザを用いた。半導体レーザの強度は自動光強度制御機能を有する光強度制御回路71により制御される。光源31から発せられた光22は、集光光学系32により光磁気記録媒体8上に集光される。光スポットは走査手段6によって光記録媒体8上の任意の位置に移動することができる。この実施例では、走査手段6は、ディスク状光磁気記録媒体8を回転させるモータ62と、自動焦点制御と自動トラッキングの機能を有する自動位置制御回路61を有する。光スポット21からの反射光は、光検出素子33へと導かれる。光検出素子33によって電気信号に変換された再生信号14は、復調回路などよりなる再生回路91へと導かれ、記録情報が復調される。これらすべての動作は中央制御装置51により監視制御されている。中央制御装置51は、外部との記録再生情報のやりとりや記録などの制御も合わせて行う。記録を行う場合には、例えば変調磁界印加回路75により変調された磁界を印加して、記録媒体8を所望の方向に磁化する。本実施例において特に重要である部分は再生回路91であり、以下に詳細に説明する。
【0026】
図1に再生回路91の構成例を示し、図5に波形処理の概要を示す。再生信号検出回路10からの再生信号入力するを信号レベル検出保持回路41は、再生信号14をタイミング制御回路47からのクロック信号16のタイミングで検出保持する。信号レベル検出保持回路は、周知のサンプルホールド回路によって構成できる。レベル比較回路45は信号レベル検出保持回路41で検出保持された信号と、第1の参照レベル生成回路441及び第2の参照レベル生成回路442によって生成された参照レベル121及び122とのレベルを比較する。レベル比較回路45は、比較結果に基づき0,1,2の3値の復調データ15を生成する。
【0027】
選択回路46はこの三値復調データ15の0,1,2に対応して、第1のレベル補正回路421、第2のレベル補正回路422、第3のレベル補正回路433のいずれかを選択し、タイミング制御回路47からのクロック信号160によって指示されたタイミングで作動させる。レベル補正回路421、422あるいは423は、信号レベル検出保持回路41によって検出保持されていた信号と、基準レベル保持回路431、432あるいは433によって保持されていた基準レベルを比較し、これら信号と基準レベルを5:1に内分するレベルへ保持されている基準レベルを修正する。
【0028】
この5:1という比は必ずしもこの値である必要はないが必ず“内分”になっている必要がある。さらに、第1の参照レベル生成回路441は第2の基準レベルと第3の基準レベルとの中間値の参照レベルを生成し、第2の参照レベル生成手段441は第1の基準レベルと第2の基準レベルとの中間値の参照レベルを生成する。
【0029】
図3で図1の装置の動作を詳細に説明する。
【0030】
図3aの例では、再生信号として、8/9変調で記録した光磁気記録マーク81からの再生信号11を、パーシャルレスポンスPR11の特性を示す用に必要に応じて等化している。タイミング制御手段47は、例えば、サンプルサーボフォーマットディスクのピットをもとにしてクロック16を生成する。このクロック16のタイミングで再生信号11は信号検出保持手段41によって検出保持される。図3aではこの検出保持されるタイミングを破線で、レベルを黒丸で示した。図3aの光磁気記録マーク81からの再生信号11の場合は、この検出保持されたレベルは3値に完全に分かれている。
【0031】
一方、図3bに示したように、大きさが変動した記録マーク84が形成されている場合は、再生信号14もその変動に伴って、上下に変動する。このような変動は、記録レーザ出力の変動や媒体の記録感度バラツキなどに起因して起こり、一般に低周波の変動が支配的である。再生信号14の変動に伴って、検出保持レベルも上下に変動し、3値で分離するのが難しくなる。
【0032】
しかし、本発明の場合は、3値の復調データのレベル2,1,0に対応して基準レベル131、132、133をもち、これら基準レベルを検出保持レベルと比較することで修正を加えている。
【0033】
そこで本実施例では図3bの楕円内に示したように、信号レベル検出保持手段41に保持された信号レベル(黒丸)と基準レベル131を比較し、2つのレベルをm:nに内分するレベルに基準レベル131を修正する。基準レベル131の修正のタイミングについては、検出保持タイミングに対して少し遅れている。これは信号レベル検出保持回路41で信号検出保持し、レベル比較回路45でレベル比較を行った後修正を加えるためである。このレベル修正により、基準レベル131は再生信号14のレベル変動に対して追従する。このため、例えば、第1の基準レベル131と第2の基準レベル132との中間値として生成される第1の参照レベル121は、再生信号の2のレベルと1のレベルの中間値をほぼ追従することになり、再生信号14の変動がある場合でも誤りなく復調データ15を生成できる。この例では、3値復調データ151は2値復調データ152へとデコードされる。
【0034】
本実施例で、内分比m:nを5:1に設定した場合、約15回のレベル修正で正確に(精度5%)でレベル追従できる。8/9変調では1バイト(9チャネルビット)に確実に1個は3値すべてのレベルが現われるため、周期15バイトでほぼレベル追従できる。従って、周期15バイトよりも低周波のノイズはすべて抑制できる。本実施例ではビット長0.4μmの高密度記録を行い、10m/sの線速度で再生した。従って、約3Mバイト/秒のデータ転送速度となり、200kHzよりも低周波のノイズはすべて抑制できる。200kHzは約50μmに対応するため、この範囲内ではリタデーションや感度バラツキなどは十分小さく、実用上問題となる変動(ノイズ)のほとんどは抑制できることになるため、高S/N再生が可能となる。本発明による効果をS/Nに換算すると約3dBの向上効果がある。
【0035】
なお、図2の装置によって記録を行う際には、光強度制御回路71によって、強度制御された記録光22が光磁気記録媒体8上にパルス状に照射され、光スポット21を形成する。この光スポット21によって媒体のキュリー温度付近まで熱せられた領域に、記録磁区を形成する。この例では、記録磁区41の大きさとして、約0.6μmの幅を想定している。また、この実施例では、TbFeCo系記録膜を有する光磁気記録媒体8を用いた。この媒体8のキュリー温度は約200℃である。従って、光強度としては、光磁気記録媒体8上の約0.6μm幅の領域の温度が200℃を超える強度に制御した。この時の光強度は6.5mWである。このようにして、光磁気記録媒体8上の約0.6μm幅の領域の温度がキュリー温度を超えているときに、その領域付近に変調磁界印加回路75により、変調磁界を印加する。これにより、前記、約0.6μm幅の領域の磁化が変調磁界の方向に揃い情報記録が行える。
【0036】
次に、本発明のレベル初期設定の手順を説明する。図3bの再生信号14の左から3周期の正弦波は、レベル初期設定用の基準マークからの再生信号である。基準マークは既知のパターンであるため、レベル比較を行わなくても検出保持した信号レベルが、どの基準レベルに対応するかは既知である。このため、選択手段46をレベル初期設定制御回路100により制御して、基準マークにより形成される既知のデータパターンに従い、第1のレベル、第2のレベル、第3のレベルの選択を行う。この時、前記の内分比を必要に応じて変更する。例えば、1:1に変更すると3回のレベル修正でほぼ正確(精度約6%)にレベル追従できる。レベル設定用の既知の基準マークを、1セクタに1ブロック(10バイト程度)形成しておくと実用上十分な性能が得られる。その場合の容量低下分は1%以下であり、実用上無視できる。
【0037】
図6に光磁気記録再生装置に用いる情報再生回路91の他の構成例を示す。装置の他の部分は図2と同様でよい。また、図1と同一の構成は同一の符号を付して詳細な説明は省略した。この例では、再生信号として2値のディジタル情報を含むものを再生する。従って、参照レベル生成回路44は1つで、このレベルの上下で復調データ1、0を判定生成する。レベル補正回路421,422及び基準レベル保持回路431,432も復調データ15の1,0に対応して2組備えている。この例についても動作の原理や効果は図1に示したものとほぼ同じである。再生信号のレベル変動に追従して参照レベルを生成しているため、再生信号が記録マークの大きさの変動や基板複屈折などの低周波ノイズによ変動しても誤りなく確実に復調データを得ることができる。
【0038】
次にタイミング制御回路の位相を制御する方法の例を、図1及び図3で示した例で説明する。この場合は第2の基準レベル保持回路432及び基準レベル補正回路422を2組用意する。この2組は前エッジに対応する信号と後エッジに対応する信号に分かれている。検出クロック16の位相が理想状態からずれるとこの前エッジに対応する再生信号の平均レベルと後エッジに対応する再生信号の平均レベルに差が生じる。
【0039】
例えば、前エッジに対応する信号の基準レベルが後エッジに対応する信号の基準レベルよりも小さいときは、検出クロック16の位相が前にずれていることになる。すなわち、信号の取り込みのタイミングが早すぎる。従って、検出クロックを後にずらすことによって、前エッジの基準レベルが後エッジの基準レベルと等しくなるように、検出タイミングを調整することができる。このようにして、レベル追従した結果としての、基準レベルも前エッジと後エッジで差が生じる。従って、この差分をタイミング制御手段へフィードバックすることにより位相を常に最適位置へ調整することができる。調整精度としては例えば、0.5nsec程度が容易に得られる。
【0040】
【発明の効果】
本発明の構成は前述の実施例に限られるものではない。例えば、4値以上の多値再生レベルを持つものに適用することも可能である。この場合は少なくともレベルの数に対応しただけの基準レベルが必要である。また、ビタビ復号などの最尤復号法と組み合わせて用いることも可能である。この場合は、一つの検出保持信号レベルだけの比較からは、復調データが決まらないため、信号レベルをシフトレジスタなどの記憶手段に一時記憶しておくのがよい。レベルの修正は復調データが判別される都度行う。これらの場合、本発明の装置はすべてディジタル処理で行うのが望ましい。また、4値以上の多値再生レベルを持つものについては最尤復号法との組合せで実施するのが望ましい。また、記録再生方法や媒体としては光磁気記録のほかに、例えば、磁気記録や相変化型光ディスク、よみだし専用型の光ディスク(ROM)などを用いてもよい。
【0041】
本発明においては、再生信号レベルが記録マークのバラツキやその他の低周波外乱よりに変動しても、データ復調のための参照レベルを追従差せることができるため、まったくエラーレートが増加することなく復調することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の情報再生装置の一実施例のブロック図。
【図2】本発明の情報再生装置の一実施例のブロック図。
【図3】本発明の情報再生装置の動作を示す波形図。
【図4】再生信号と従来の復調方法の関係を示す波形図。
【図5】再生信号と本発明の情報再生方法の作用を示す波形図。
【図6】本発明の情報再生装置の一実施例のブロック図。
【符号の説明】
10…再生信号検出回路,41…信号レベル検出保持回路,45…レベル比較回路,47…タイミング制御手段,46…選択手段。
Claims (5)
- 再生信号をn(ただしnは1以上の整数)個の参照レベルと比較することによってn+1個の値のディジタル情報を得る情報再生方法において、該n+1個のディジタル情報に対応したn+1個の基準レベルを設け、所定のタイミングにおける上記再生信号から得られるデジタル情報に対応した基準レベルを選択し、該選択された基準レベルを上記再生信号のレベルに応じて変更し、該変更された基準レベルをもとに上記参照レベルを変更することを特徴とする情報再生方法。
- 前記所定のタイミングにおける再生信号のレベルと上記選択された基準レベルを内分する値に、上記選択された基準レベルを変更する請求項1記載の情報再生方法。
- 再生信号を検出する再生信号検出回路と、該再生信号のレベルをサンプルホールドする信号レベル検出保持回路と、レベル可変である参照レベルを生成する参照レベル生成回路と、該参照レベルと上記再生信号を比較して離散的値を有するデジタル信号を生成するレベル比較回路と、複数の基準レベルを保持する基準レベル保持回路と、上記レベル比較回路で生成されるデジタル信号に応じて上記複数の基準レベルのうち少なくとも1つを選択する選択回路と、該選択回路により選択された基準レベルを上記信号レベル検出保持回路にサンプルホールドされた再生信号のレベルに基づいて補正するレベル補正回路とを有し、上記参照レベル生成回路は上記複数の基準レベルに基づいて上記参照レベルを生成する情報再生装置。
- 前記レベル補正回路は、前記選択された基準レベルと前記サンプルホールドされた再生信号のレベルの所定の内分値に、上記選択された基準レベルを補正する請求項3記載の情報再生装置。
- 所定のタイミングにおける入力信号レベルを参照レベルと比較して便別し、該便別結果に基づいて複数の基準レベルの内から1つを選択し、該選択された基準レベルと上記所定のタイミングにおける入力信号レベルとを内分するレベルを新たな基準レベルとし、該新たな基準レベルを含む2つの基準レベルを内分するレベルに上記参照レベルを変更する信号再生方法。
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