JP3782203B2 - Seat track locking mechanism - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両に設けられるシートトラックのロック機構に関し、更に詳しくは、フロア側に設けられるロアレールの長手方向に複数のロック歯を設け、前記ロアレールに摺動可能に係合するアッパレールに、前記ロック歯の歯と歯の間に係合可能なロック部が形成されたロックレバーを設けたシートトラックのロック機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
次に、図面を用いて従来例を説明する。図9はシートトラックのロック機構の要部構成図である。図において、1はフロア側に設けられるロアレール、2はロアレール1に摺動可能に係合し、シートが設けられるアッパレールである。ロアレール1には、長手方向(シートスライド方向)に沿って複数のロック歯3が形成されている。
【0003】
4はピン5を用いて、アッパレール2に回転可能に設けられたロックレバーである。このロックレバー4には、ロアレール1のロック歯3が係合可能な2つのロック穴6が形成されている。
【0004】
従って、ロックレバー4のロック穴6がロアレール1のロック歯3に係合するロック状態の時は、アッパレール2のロアレール1に沿っての移動が禁止され、ロックレバー4のロック穴6がロアレール1のロック歯3より離反しているアンロック状態の時は、アッパレール2はロアレール1に沿って移動可能となる。
【0005】
尚、図9において、矢印FRはシートトラックのフロント側(前側)を示している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
図10は、図9に示すロック歯とロック穴との係合を説明する図である。ロックレバー4には、2つのロック穴6によって、ロック歯3の歯と歯の間に係合するロック部A,B,Cが形成されている。
【0007】
尚、図10において、矢印FRはシートトラックのフロント側(前側)を示している。
一般にこのような構成のロック機構においては、ロック歯3及びロック穴6の寸法誤差を吸収するために、ロック部A,B,Cのうち、中央のロック部Bがロック歯3に対して隙間の無い係合とし、他のロック部A,Cとロック歯3との係合は遊嵌となるようにしている。
【0008】
しかし、車両が正面衝突した場合、隙間の無い嵌合であるロックレバー4のロック部Bと、このロック部Bに係合するロック歯3とに荷重が集中し、図10の二点鎖線で示すように、ロックレバー4のロック部Bに係合する前側のロック歯3を始点として、それより前側のロアレール1が上方に変形する場合がある。
【0009】
この場合、変形の始点より離れているロックレバー4の最前のロック部Aと噛合するロック歯3部分のロアレール1の変形量が多くなり、ロック部Aとロック歯3との係合ができなくなり、十分なロック強度を得られなくなる問題点がある。
【0010】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、その目的は、正面衝突時にロック強度が低下しないシートトラックのロック機構を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する発明は、フロア側に設けられるロアレールの長手方向に複数のロック歯を設け、前記ロアレールに摺動可能に係合するアッパレールに、前記ロック歯の歯と歯の間に係合可能なロック部が形成されたロックレバーを設けたシートトラックのロック機構において、前記複数のロック歯の形状を、隣り合うロック歯の間隔が前記ロック歯の歯底から歯先に行くほど広がるテーパ状とし、前記ロックレバーにロック部を複数設け、前記ロックレバーのロック部の前記ロック歯への係合時には、複数のロック部のうち、最前部のロック部と、前記ロック歯との係合を隙間の無い嵌合とし、他のロック部と、前記ロック歯との係合は遊嵌としたことを特徴とするシートトラックのロック機構である。
【0012】
複数のロック歯の形状を、隣り合うロック歯の間隔が前記ロック歯の歯底から歯先に行くほど広がるテーパ状とし、ロックレバーにロック部を複数設け、ロックレバーのロック部のロック歯への係合時には、複数のロック部のうちの最前部のロック部と、ロック歯との係合を隙間の無い嵌合としたことにより、正面衝突時において、ロアレールが変形する場合であっても、この変形は、最前部のロック部に係合する前側のロック歯を始点として、それより前側のロアレールが変形する。
【0013】
従って、最前のロック部に係合する前側のロック歯部分のロアレールの変形量は少なく、最前のロック部との係合は確保され、ロック強度は低下しない。
又、最前部のロック部とロック歯が隙間の無い嵌合で、他のロック部とロック歯の嵌合は遊嵌であることにより、複数あるロック歯及びロック穴の寸法誤差を吸収することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
次に図面を用いて本発明の一実施の形態例を説明する。図1は本実施の形態例のシートトラックのロック機構の要部構成図、図2は本発明の実施の形態例のシートトラックの要部分解斜視図、図3は図2において組付け後のA-A断面図、図4は図2において組付け後のB-B断面図、図5は図2において組付け後のC方向矢視図、図6は図2において組付け後のD方向矢視図、図7は図2におけるループハンドルとロックレバーとの取付けを説明する図、図8は図7におけるスプリングの斜視図である。
【0015】
尚、本実施の形態例のシートトラックは、シート下面の両サイドに設けられるものであるが、構成は同一なので、一方のシートトラックを用いて説明し、他方のシートトラックの説明は行なわない。又、図1,図2,図6において、矢印FRはシートトラックのフロント側(前側)を示している。
【0016】
先ず、図4及び図5を用いてシートトラックの構成部品であるアッパレール及びロアレールの断面形状を説明する。
フロア側に固着されるロアレール11は、フロアと略平行に設けられた基底部12と、基底部12の一方の端部に下方の端部が接続され、フロアから離れる方向に延出する第1の側壁部13と、基底部12の他方の端部に下方の端部が接続され、フロアから離れる方向に延出し、第1の側壁部13と略同じ長さの第2の側壁部14と、第1の側壁部13の上方の端部に一方の端部が接続され、基底部12と略平行に第2の側壁部14方向へ延出する第1の天部15と、第2の側壁部14の上方の端部に一方の端部が接続され、基底部12と略平行に第1の側壁部13方向へ延出し、第1の天部と略同じ長さの第2の天部16と、第1の天部15の他方の端部から基底部12方向に折曲し、第1の側壁部13より長さが短い第1の垂下部17と、第2の天部16の他方の端部から基底部12方向に折曲し、第1の垂下部17と空間Sを介して対向し、第1の垂下部17と略同じ長さの第2の垂下部18とからなっている。
【0017】
そして、第1の垂下部17,第2の垂下部18のうちどちらか一方、本実施の形態例では第1の垂下部17には、ロアレール11の長手方向に沿ってロック歯19が複数形成されている。
【0018】
アッパレール21は、第1のアッパレール22と第2のアッパレール23とから構成される。
第1のアッパレール22はロアレール11の第1の垂下部17,第2の垂下部18間に形成された空間Sを介してロアレール11内に嵌入する第1の基部24と、第1の基部24から延出し、ロアレール11の第1の側壁部13,第1の天部15,第1の垂下部17で形成された空間S1まで延出する第1の延出部25とからなっている。
【0019】
一方、第2のアッパレール23は、ロアレール11の第1の垂下部17,第2の垂下部18間に形成された空間Sを介してロアレール11内に嵌入し、第1のアッパレール22の第1の基部24に固着された第2の基部26と、第2の基部26から延出し、ロアレール11の第2の側壁部14,第2の天部16,第2の垂下部18で形成された空間S2まで延出する第2の延出部27とからなっている。
【0020】
そして、ロアレールの基底部12,第1の側壁部13及びアッパレール21の第1の延出部25間に配置された鋼球30と、ロアレールの基底部12,第2の側壁部14及びアッパレール21の第2の延出部27間に配置された鋼球31とにより、アッパレール21はロアレール11に対して摺動可能となっている。
【0021】
アッパレール21において、第1のアッパレール22の第1の基部24の下部と、第2のアッパレール23の第2の基部26下部との間には、アッパレール21の長手方向に沿って空間S3が形成されている。
【0022】
又、アッパレール21の後部において、第1のアッパレール22の第1の基部24と、第2のアッパレール23の第2の基部26との間には、前述の空間S3の延出方向と直交する方向(上下方向)延出し、空間S3に接続する空間S3′が形成されている。
【0023】
次に、図2から図6を用いてシートトラックのロック機構の説明を行なう。41はアッパレール21の第1のアッパレール22と第2のアッパレール23との間に形成された空間S3に配設されるロックレバーである。
【0024】
ロックレバー41の略中間部には穴42が形成され、アッパレール21(第2のアッパレール23)に形成された穴43及びロックレバー41の穴42に係合するピン44を用いて、上下方向に回転可能に設けられている。
【0025】
このロックレバー41の一方の回転端部(後端部)下部には、ロアレール11のロック歯19方向に折曲された折曲部45と、一方の回転端部(後端部)上部には、アッパレール21の第1のアッパレール22と第2のアッパレール23との間に形成された空間S3′に嵌入する嵌合部46とが形成されている。
【0026】
更に、ロックレバー41の折曲部45には、ロアレール11のロック歯19に係合可能な二つのロック穴47が形成され、嵌合部46には穴48が形成されている。
【0027】
尚、本実施の形態例の場合、第1のアッパレール22の第1の基部24,第1の延出部25において、ロックレバー41の折曲部45の移動範囲と干渉する部分は図6に示すように切りかかれている。
【0028】
又、折曲部45には、ロアレール11のロック歯19に係合可能な二つのロック穴47が形成されている。
ここで、図1を用いて、ロック穴47の説明を行なう。図に示すように、折曲部45に2つのロック穴47を形成したことにより、ロック歯19の歯と歯の間に係合する三つのロック部A,B,Cが形成されている。本実施の形態例においては、最前部のロック部Aをロック歯19との係合時に隙間の無い嵌合となるように設定し、他のロック部B,Cとロック歯19との係合は、ロック歯19とロック穴47との寸法誤差を吸収するために遊嵌となるように設定した。
【0029】
図2から図6に戻って、アッパレール21の第1のアッパレール22及び第2のアッパレール23には、穴51が穿設されている。第2のアッパレール23の穴51の近傍には上方に延出した切り欠き片52が形成され、更に、穴51を中心とし、ロックレバー41の穴48と交差する円弧状の長穴53が形成されている。そして、付勢部材としてのトーションバー60の基端部が穴51に係合し、中間部が切り欠き片52に係止され、先端部側は長穴53を介してロックレバー41の穴48に係合し、ロックレバー41のロック穴47が、ロアレール11のロック歯19に係合する方向に付勢している。
【0030】
また、アッパレール21の第1のアッパレール22の前部側の第1の基部24は、切り欠き部22aが形成され、この切り欠き部22aからロックレバー41の前部に形成された略円筒状の第1カーリング部41a,第2カーリング部41bが外部に突出している。
【0031】
70はシートクッション前縁部下方に配置され、一方の端部が一方のリクライニング装置のロックレバー41の第1及び第2カーリング部41a,41bに、他方の端部が他方のリクライニング装置のロックレバー41の第1及び第2カーリング部41a,41bにそれぞれ嵌合するループハンドルである。
【0032】
ループハンドル70の両端部には、第1及び第2カーリング部41a,41bを挟むように円筒面に溝70a,70bが形成されている。
一方、第1及び第2カーリング部41a,41bのロックレバー41と対向する面と反対側の面には、それぞれ切り起こし加工により係止部41c,41dが形成されている。
【0033】
そして、図7及び図8に示すような形状のスプリング72を用いて、ループハンドル70の抜け止めがなされている。このスプリング72は、第1カーリング部41aの基部上面に係止される第1係止部72aと、第1係止部72aから折曲し、ループハンドル70の溝70aの下部に係合する円弧状の第1溝係合部72bと、第1溝係合部72bから折曲し、係止部41cの上面,係止部41dの下面に当接する当接部72cと、当接部72cから折曲し、溝70bの上部に係合する円弧状の第2溝係合部72dと、第2カーリング部41bの基端部下面に係止される第2係止部72eとから構成される。
【0034】
次に、上記構成の作動を説明する。ロックレバー41のロック穴47はトーションバー60により、ロアレール11のロック歯19に係合し、アッパレール21の摺動は禁止されている。
【0035】
ここで、ループハンドル70を上方に持ち上げると、ロックレバー41は、ピン44を中心に回転し、ロックレバー41の折曲部45側は下方に移動し、ロックレバー41のロック穴47のロアレール11のロック歯19への係合は解除される。よって、アッパレール21はロアレール11に対して摺動可能な状態となり、所望のシートトラック位置へアッパレール21を摺動させる。
【0036】
この時、ロックレバー41に係合するトーションバー60も穴51を中心に回転しようとするが、切り欠き片52により、それ以上の回転が禁止され、切り欠き片52との当接部から先端部迄は下側に更に弾性変形する。
【0037】
所望の位置へアッパレール21が移動したならば、ループハンドル70の操作力を解除する。すると、トーションバー60は元の位置へ弾性復帰し、トーションバー60が係合するロックレバー41も元の位置に復帰し、ロックレバー41のロック穴47が、ロアレール11のロック歯19に係合し、アッパレール21の摺動は再び禁止される。
【0038】
上記構成によれば、最前部のロック部Aと、ロック歯19との係合を隙間の無い嵌合としたことにより、正面衝突時において、ロアレール11が変形する場合であっても、この変形は、図1で二点鎖線で示すように、最前部のロック部Aに係合する前側のロック歯19′を始点として、それより前側のロアレール11が上方に変形する。
【0039】
従って、始点からそれほど離れていない最前のロック部Aに係合するロック歯19′部分のロアレール11の変形量は少なく、最前のロック部Aとの係合は確保され、ロック強度は低下しない。
【0040】
【発明の効果】
以上述べたように本発明によれば、複数のロック歯の形状を、隣り合うロック歯の間隔が前記ロック歯の歯底から歯先に行くほど広がるテーパ状とし、ロックレバーにロック部を複数設け、ロックレバーのロック部のロック歯への係合時には、複数のロック部のうちの最前部のロック部と、ロック歯との係合を隙間の無い嵌合としたことにより、正面衝突時において、ロアレールが変形する場合であっても、この変形は、最前部のロック部に係合する前側のロック歯を始点として、それより前側のロアレールが変形するので、始点からそれほど離れていない最前のロック部に係合するロック歯部分のロアレールの変形量は少なくなり、最前のロック部との係合は確保され、ロック強度は低下しない。
又、最前部のロック部とロック歯が隙間の無い嵌合で、他のロック部とロック歯の嵌合は遊嵌であることにより、複数あるロック歯及びロック穴の寸法誤差を吸収することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態例のシートトラックのロック機構の要部構成図である。
【図2】本発明の実施の形態例のシートトラックの要部分解斜視図である。
【図3】図2において組付け後のA-A断面図である。
【図4】図2において組付け後のB-B断面図である。
【図5】図2において組付け後のC方向矢視図である。
【図6】図2において組付け後のD方向矢視図である。
【図7】図2におけるループハンドルとロックレバーとの取付けを説明する図である。
【図8】図8は図7におけるスプリングの斜視図である。
【図9】シートトラックのロック機構の要部構成図である。
【図10】図9に示すロック歯とロック穴との係合を説明する図である。
【符号の説明】
11 ロアレール
19 ロック歯
21 アッパレール
41 ロックレバー
47 ロック穴
A,B,C ロック部[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a seat track locking mechanism provided in a vehicle, and more specifically, a plurality of locking teeth are provided in a longitudinal direction of a lower rail provided on a floor side, and an upper rail that is slidably engaged with the lower rail includes: The present invention relates to a seat track locking mechanism provided with a lock lever formed with a lock portion engageable between teeth of a lock tooth.
[0002]
[Prior art]
Next, a conventional example will be described with reference to the drawings. FIG. 9 is a block diagram of the main part of the seat track locking mechanism. In the figure, 1 is a lower rail provided on the floor side, and 2 is an upper rail that is slidably engaged with the lower rail 1 and on which a seat is provided. A plurality of locking teeth 3 are formed on the lower rail 1 along the longitudinal direction (seat sliding direction).
[0003]
Reference numeral 4 denotes a lock lever that is rotatably provided on the upper rail 2 using a
[0004]
Therefore, when the lock hole 6 of the lock lever 4 is in the locked state where the lock hole 6 is engaged with the lock tooth 3 of the lower rail 1, the movement of the upper rail 2 along the lower rail 1 is prohibited, and the lock hole 6 of the lock lever 4 is moved to the lower rail 1. The upper rail 2 can move along the lower rail 1 in the unlocked state, which is separated from the lock teeth 3.
[0005]
In FIG. 9, the arrow FR indicates the front side (front side) of the seat track.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
FIG. 10 is a diagram illustrating the engagement between the lock teeth and the lock holes shown in FIG. The lock lever 4 is formed with lock portions A, B, and C that are engaged between the teeth of the lock teeth 3 by two lock holes 6.
[0007]
In FIG. 10, an arrow FR indicates the front side (front side) of the seat track.
In general, in the lock mechanism having such a configuration, in order to absorb the dimensional error of the lock teeth 3 and the lock holes 6, the lock portion B at the center of the lock portions A, B, and C has a clearance from the lock teeth 3. The engagement between the other lock portions A and C and the lock teeth 3 is a loose fit.
[0008]
However, when the vehicle collides head-on, the load concentrates on the lock portion B of the lock lever 4 which is a fitting without a gap and the lock teeth 3 engaged with the lock portion B, and the two-dot chain line in FIG. As shown, the front lower locking tooth 3 that engages with the lock portion B of the lock lever 4 may be used as a starting point, and the front lower rail 1 may be deformed upward.
[0009]
In this case, the amount of deformation of the lower rail 1 of the portion of the lock tooth 3 that meshes with the foremost lock portion A of the lock lever 4 away from the deformation start point increases, and the lock portion A and the lock tooth 3 cannot be engaged. There is a problem that sufficient lock strength cannot be obtained.
[0010]
The present invention has been made in view of the above problems, and an object of the present invention is to provide a seat track locking mechanism in which the locking strength does not decrease during a frontal collision.
[0011]
[Means for Solving the Problems]
In the invention for solving the above-mentioned problem, a plurality of lock teeth are provided in the longitudinal direction of the lower rail provided on the floor side, and an upper rail that is slidably engaged with the lower rail is engaged between the teeth of the lock teeth. In a seat track locking mechanism provided with a lock lever in which a possible lock portion is formed, the shape of the plurality of lock teeth is such that the interval between adjacent lock teeth increases from the root to the tip of the lock teeth. The lock lever is provided with a plurality of lock portions, and when the lock portion of the lock lever is engaged with the lock teeth, among the plurality of lock portions, the foremost lock portion and the lock teeth are engaged. The seat track locking mechanism is characterized in that the engagement is made with no gap, and the engagement between the other lock portion and the lock teeth is a loose fit.
[0012]
The shape of the plurality of lock teeth is tapered so that the distance between adjacent lock teeth increases from the bottom of the lock tooth toward the tooth tip, and a plurality of lock portions are provided on the lock lever, to the lock teeth of the lock portion of the lock lever Even when the lower rail is deformed at the time of a frontal collision, the engagement between the frontmost lock portion of the plurality of lock portions and the lock teeth is a fitting without a gap. In this deformation, the front lower locking teeth that engage with the foremost locking portion are used as a starting point, and the front lower rail is deformed.
[0013]
Therefore, the deformation amount of the lower rail of the front lock tooth portion engaged with the foremost lock portion is small, the engagement with the foremost lock portion is ensured, and the lock strength is not lowered.
In addition, the front lock part and the lock teeth are fitted with no gap, and the other lock parts and the lock teeth are loosely fitted to absorb the dimensional error of the multiple lock teeth and lock holes. Can do.
[0014]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Next, an embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings. FIG. 1 is a main part configuration diagram of a seat track locking mechanism according to the present embodiment, FIG. 2 is an exploded perspective view of the main part of the seat track according to the embodiment of the present invention, and FIG. AA sectional view, FIG. 4 is a sectional view taken on line BB after assembly in FIG. 2, FIG. 5 is a sectional view taken along direction C in FIG. 2, and FIG. 7 is a view for explaining the attachment of the loop handle and the lock lever in FIG. 2, and FIG. 8 is a perspective view of the spring in FIG.
[0015]
The seat track of the present embodiment is provided on both sides of the lower surface of the seat, but since the configuration is the same, description will be made using one seat track, and the other seat track will not be described. 1, 2, and 6, an arrow FR indicates the front side (front side) of the seat track.
[0016]
First, the cross-sectional shapes of the upper rail and the lower rail, which are components of the seat track, will be described with reference to FIGS. 4 and 5.
The lower rail 11 fixed to the floor side has a base portion 12 provided substantially parallel to the floor, and a lower end connected to one end portion of the base portion 12 and extends in a direction away from the floor. And a second side wall portion 14 having a lower end connected to the other end portion of the base portion 12, extending in a direction away from the floor, and having substantially the same length as the first side wall portion 13. The first top portion 15 having one end connected to the upper end portion of the first side wall portion 13 and extending in the direction of the second side wall portion 14 substantially parallel to the base portion 12, One end portion is connected to the upper end portion of the side wall portion 14, extends in the direction of the first side wall portion 13 substantially parallel to the base portion 12, and has a second ceiling having substantially the same length as the first top portion. A first hanging portion 17 that is bent in the direction of the base portion 12 from the other end portion of the portion 16 and the first top portion 15 and is shorter than the first side wall portion 13. The second top 16 is bent in the direction of the base 12 from the other end thereof, faces the first hanging part 17 through the space S, and has a second length substantially the same as the first hanging part 17. And a drooping portion 18.
[0017]
In the present embodiment, the first drooping portion 17 is formed with a plurality of
[0018]
The upper rail 21 includes a first upper rail 22 and a second upper rail 23.
The first upper rail 22 includes a first base 24 that fits into the lower rail 11 via a space S formed between the first hanging portion 17 and the second hanging portion 18 of the lower rail 11, and a first base portion 24. The first extending portion 25 extends from the first side wall portion 13 of the lower rail 11, the first top portion 15, and the space S 1 formed by the first hanging portion 17.
[0019]
On the other hand, the second upper rail 23 is fitted into the lower rail 11 via a space S formed between the first hanging portion 17 and the second hanging portion 18 of the lower rail 11, and the first upper rail 22 has the first upper rail 22. A second base portion 26 fixed to the base portion 24, a second base portion 26 extending from the second base portion 26, a second side wall portion 14, a second top portion 16, and a second hanging portion 18 of the lower rail 11. The second extending part 27 extends to the space S2.
[0020]
And the steel ball 30 arrange | positioned between the base part 12 of the lower rail, the 1st side wall part 13, and the 1st extension part 25 of the upper rail 21, and the base part 12, the 2nd side wall part 14, and the upper rail 21 of the lower rail The upper rail 21 is slidable with respect to the lower rail 11 by the steel balls 31 disposed between the second extending portions 27.
[0021]
In the upper rail 21, a space S 3 is formed along the longitudinal direction of the upper rail 21 between the lower portion of the first base portion 24 of the first upper rail 22 and the lower portion of the second base portion 26 of the second upper rail 23. ing.
[0022]
Further, in the rear portion of the upper rail 21, a direction perpendicular to the extending direction of the space S3 is between the first base portion 24 of the first upper rail 22 and the second base portion 26 of the second upper rail 23. A space S3 ′ that extends (in the vertical direction) and connects to the space S3 is formed.
[0023]
Next, the seat track locking mechanism will be described with reference to FIGS. Reference numeral 41 denotes a lock lever disposed in a space S3 formed between the first upper rail 22 and the second upper rail 23 of the upper rail 21.
[0024]
A hole 42 is formed in a substantially middle portion of the lock lever 41, and a hole 43 formed in the upper rail 21 (second upper rail 23) and a pin 44 engaged with the hole 42 of the lock lever 41 are used in the vertical direction. It is provided so as to be rotatable.
[0025]
The lower end of one rotation end (rear end) of the lock lever 41 has a bent portion 45 bent in the direction of the
[0026]
Furthermore, two lock holes 47 that can be engaged with the
[0027]
In the case of this embodiment, the portions of the first base 24 and the first extension 25 of the first upper rail 22 that interfere with the movement range of the bent portion 45 of the lock lever 41 are shown in FIG. Cut as shown.
[0028]
The bent portion 45 is formed with two lock holes 47 that can be engaged with the
Here, the lock hole 47 will be described with reference to FIG. As shown in the drawing, by forming the two lock holes 47 in the bent portion 45, three lock portions A, B, C that engage between the teeth of the
[0029]
Returning to FIG. 6 from FIG. 2, holes 51 are formed in the first upper rail 22 and the second upper rail 23 of the upper rail 21. A notch piece 52 extending upward is formed in the vicinity of the
[0030]
Further, the first base 24 on the front side of the first upper rail 22 of the upper rail 21 is formed with a notch 22a, and the substantially cylindrical shape formed at the front of the lock lever 41 from the notch 22a. The 1st curling part 41a and the 2nd curling part 41b protrude outside.
[0031]
70 is disposed below the front edge of the seat cushion, one end is the first and second curling portions 41a and 41b of the lock lever 41 of one reclining device, and the other end is the lock lever of the other reclining device. It is a loop handle fitted to the first and second curling portions 41a and 41b of 41 respectively.
[0032]
At both ends of the loop handle 70, grooves 70a and 70b are formed on the cylindrical surface so as to sandwich the first and second curling portions 41a and 41b.
On the other hand, locking portions 41c and 41d are formed on the surfaces of the first and second curling portions 41a and 41b opposite to the surfaces facing the lock lever 41 by cutting and raising processes, respectively.
[0033]
The loop handle 70 is prevented from coming off by using a spring 72 having a shape as shown in FIGS. The spring 72 is a first locking portion 72a that is locked to the upper surface of the base portion of the first curling portion 41a, and a circle that is bent from the first locking portion 72a and engages with the lower portion of the groove 70a of the loop handle 70. Arc-shaped first groove engaging portion 72b, bent from first groove engaging portion 72b, abutting portion 72c contacting the upper surface of locking portion 41c and the lower surface of locking portion 41d, and abutting portion 72c A second groove engaging portion 72d that is bent and engages with the upper portion of the groove 70b, and a second engaging portion 72e that is engaged with the lower surface of the base end portion of the second curling portion 41b. .
[0034]
Next, the operation of the above configuration will be described. The lock hole 47 of the lock lever 41 is engaged with the
[0035]
Here, when the loop handle 70 is lifted upward, the lock lever 41 rotates about the pin 44, the bent portion 45 side of the lock lever 41 moves downward, and the lower rail 11 of the lock hole 47 of the lock lever 41 is moved. Is disengaged from the
[0036]
At this time, the torsion bar 60 that engages with the lock lever 41 also tries to rotate around the
[0037]
When the upper rail 21 has moved to a desired position, the operating force of the loop handle 70 is released. Then, the torsion bar 60 is elastically returned to the original position, the lock lever 41 engaged with the torsion bar 60 is also returned to the original position, and the lock hole 47 of the lock lever 41 is engaged with the
[0038]
According to the above configuration, even when the lower rail 11 is deformed at the time of a frontal collision, the deformation between the foremost lock portion A and the
[0039]
Therefore, the deformation amount of the lower rail 11 at the portion of the lock tooth 19 'engaged with the foremost lock portion A that is not so far from the starting point is small, the engagement with the foremost lock portion A is ensured, and the lock strength is not lowered.
[0040]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, the shape of the plurality of lock teeth is a tapered shape in which the interval between adjacent lock teeth extends from the root of the lock teeth toward the tooth tip, and a plurality of lock portions are provided on the lock lever. Provided when engaging the lock teeth of the lock portion of the lock lever with the lock teeth at the foremost part of the plurality of lock portions and the engagement of the lock teeth so that there is no gap. In this case, even if the lower rail is deformed, this deformation is started with the front locking teeth engaged with the foremost locking portion as the starting point, and the lower lower rail is deformed so that it is not far from the starting point. The amount of deformation of the lower rail of the lock tooth portion engaged with the lock portion is reduced, the engagement with the foremost lock portion is ensured, and the lock strength is not lowered.
In addition, the front lock part and the lock teeth are fitted with no gap, and the other lock parts and the lock teeth are loosely fitted to absorb the dimensional error of the multiple lock teeth and lock holes. Can do.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a main part configuration diagram of a seat track locking mechanism according to an embodiment of the present invention;
FIG. 2 is an exploded perspective view of a main part of a seat track according to an embodiment of the present invention.
3 is a cross-sectional view taken along AA in FIG. 2 after assembly.
4 is a BB cross-sectional view after assembly in FIG. 2. FIG.
5 is a view in the direction of arrow C after assembling in FIG. 2. FIG.
6 is a view in the direction of arrow D after assembly in FIG. 2. FIG.
7 is a view for explaining attachment of the loop handle and the lock lever in FIG. 2; FIG.
FIG. 8 is a perspective view of the spring in FIG. 7;
FIG. 9 is a configuration diagram of a main part of a seat track locking mechanism.
10 is a diagram for explaining the engagement between the lock teeth and the lock hole shown in FIG. 9;
[Explanation of symbols]
11
A, B, C Lock part
Claims (1)
前記複数のロック歯の形状を、隣り合うロック歯の間隔が前記ロック歯の歯底から歯先に行くほど広がるテーパ状とし、
前記ロックレバーにロック部を複数設け、
前記ロックレバーのロック部の前記ロック歯への係合時には、複数のロック部のうち、最前部のロック部と、前記ロック歯との係合を隙間の無い嵌合とし、
他のロック部と、前記ロック歯との係合は遊嵌としたことを特徴とするシートトラックのロック機構。A plurality of lock teeth are provided in the longitudinal direction of the lower rail provided on the floor side, and a lock portion that can be engaged between the teeth of the lock teeth is formed on the upper rail that is slidably engaged with the lower rail. In the seat track locking mechanism provided with a lock lever,
The shape of the plurality of lock teeth is a tapered shape in which the interval between adjacent lock teeth extends from the bottom of the lock tooth toward the tooth tip,
A plurality of lock portions are provided on the lock lever,
At the time of engagement of the lock portion of the lock lever to the lock teeth, among the plurality of lock portions, the engagement between the frontmost lock portion and the lock teeth is a fitting without a gap,
The seat track locking mechanism is characterized in that the engagement between the other locking portions and the locking teeth is loose fitting.
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- 1997-05-30 JP JP14164497A patent/JP3782203B2/en not_active Expired - Fee Related
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