JP3781968B2 - トール油ピッチからフィトステロールを調製するための方法 - Google Patents

トール油ピッチからフィトステロールを調製するための方法 Download PDF

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Description

【0001】
【技術分野】
本発明は、アルコール又はアルコールの組合せを含む溶媒を用いて結晶化により高純度のフィトステロールを生成することができ、水を含みうるフィトステロール濃縮物を分離するための蒸留手法を使用することを含む、トール油ピッチからフィトステロールを調製する方法に関する。
【0002】
【背景技術】
トール油ピッチは、針葉樹材のアルカリ消化の黒色液から、中でも特にクラフトプロセスから得られる。黒色液は、代表的には濃縮し、沈降させて、脂肪酸のナトリウム塩、樹脂酸のナトリウム塩及び不けん化物を含むセッケンスキミングを生じさせる。後者の物質群は、脂肪アルコール、遊離ステロール、ステリルエステル及び脂肪酸エステルを含む。クラフトパルプミルにおいて、採集したセッケンを硫酸のような鉱酸で常套的に酸性にして、油相と水相を生成する。油相は遊離脂肪酸、樹脂酸及び不けん化物を含む;これは一般的にトール原油として知られる。代表的には、不けん化物の量は、使用する針葉樹材の種類と質に依存してトール原油の10から35重量%の範囲をとりうる。硫酸ナトリウムと最初のセッケン中でエントレインした(entrained)リグニンを含む水相は、通常パルプミル化学回収系に戻して再利用する。その後の所望する脂肪酸と樹脂酸の回収においては、代表的には低圧条件下でトール原油を蒸発させ、主として脂肪酸と樹脂を含む、脱ピッチトール油として知られる軽相と、小量の脂肪酸とロジン(松ヤニ)酸及び実質的な量の最初の不けん化物を含む、トール油ピッチとして知られる重相を生成する。
【0003】
フィトステロールはトール油セッケン(時としてセッケンスキミングとも称される)あるいはトール油ピッチのいずれかから分離することができる。トール油セッケンからのステロールの製造は、1981年からOy Kaukas AB,Lappeenranta,Finlandによって商業的に実施されてきた。そのテクノロジーは、低分子量ケトン、アルコール及び炭化水素の組合せによるトール油セッケンの精製に基づく;例えば1976年6月22日に特許された米国特許第3,965,085号の中でHolmbomらによって開示されている。次に、例えばJohanssonらにより1977年8月23日に特許された米国特許第4,044,031号において、及びHamunenにより1983年12月27日に特許された米国特許第4,422,974号において教示されているように、極性と非極性溶媒の組合せを使用して精製トール油セッケンを抽出し、結晶化する。純粋なトール油ステロールの製造方法は、比較的エントレイン黒色液を含まないセッケンスキミングと、いくつかの別個の溶媒回収系を要する多数の溶媒の使用を必要とする。各々の加工処理段階に合わせて至適操作を維持するための厳密な溶媒組成の調節は複雑である。1979年5月8日に特許された米国特許第4,153,622号の中でLamminkariらは、アセトンと活性炭素を使用したトール油セッケンからのステロールの抽出を開示しており、その後アセトン抽出物を蒸発させてエタノールに溶解し、最終的にステロールを回収する。
【0004】
トール油ピッチからのステロールの回収は長年にわたって研究されてきた。米国特許第2,715,638号の中でAlbrechtらは、トール油ピッチ中の脂肪酸とロジン酸を中和するが、ステロールエステルはけん化する量の希薄アルカリ溶液の使用を教示している。次に残りの有機相をアルコール性アルカリ溶液で分離し、けん化して、ステリルエステルを遊離ステロールに変換し、その後熱水中で希釈し、冷却してステロールを沈澱させる。生成物の純度は83%の範囲内であると指摘されている。米国特許第3,691,211号と同第3,840,570号においてJulianは、アルコール、水及び炭化水素の混合物を使用してトール油ピッチを抽出し、次いで炭化水素相をアルカリ金属塩基でけん化して、最後にけん化物質を極性溶媒に溶解してフィトステロールを回収することを教示している。その手順は、種々の極性及び非極性溶媒による数段階の溶媒抽出ステップを含むため面倒である。少なくとも極性と非極性溶媒に関する溶媒回収系は複雑である。
【0005】
1992年3月17日に特許された米国特許第5,097,012号においてThiesらは、高温・高圧での水抽出によるトール原油からステロールを分離するための方法を開示している。
【0006】
1976年3月9日に特許された米国特許第3,943,117号でForceは、水溶性陽イオンアミンをアルカリと共に使用する、トール油ピッチをけん化するための工程を開示している。1985年6月18日に特許された米国特許第4,524,024号においてHughesは、トール油ピッチを高温で加水分解して、トール油ピッチからの脂肪酸の回収率を高めることを教示している。1975年6月3日に特許された米国特許第3,887,537号でHaradaらは、最初にアルカリ金属塩基と低分子量アルコールでトール油ピッチをけん化し、次いで反応させた混合物を薄膜蒸発器に入れて水、アルコール及び軽質不けん化物のような低沸点物質を除去する、トール油ピッチからの脂肪酸とロジン酸の回収を開示している。その後、最初の蒸発器からの底画分を第二の薄膜蒸発器に入れて、ステロールを含む不けん化物を軽質分として除去し、融解セッケンを底画分として回収する。慣例的に鉱酸で酸性化することによって融解セッケン画分から脂肪酸とロジン酸を回収する。1975年12月16日に特許された米国特許第3,926,936号でLehtinenは、トール油ピッチを200から300℃でトール油ピッチの5から25%の量のアルカリと反応させ、その後加熱した混合物を真空蒸留して、留出画分から脂肪酸とロジン酸を回収することによる、トール油ピッチからの脂肪酸とロジン酸の回収を教示している。
Chemical Abstracts、112巻、20号、1990年5月14日、Columbus,Ohio US;抄録番号181758、MALIK,Lubomirら:“Isolation of phytosterols from tall‐oil rosin”,XP002104877&CS 256 092A(Czech)も参照できる。Malikらは、4つの蒸留段階の使用を含むフィトステロール抽出のための工程を開示している。生成物の流れは、最初の蒸留段階で2つの平行する蒸留経路に分けられ、各平行経路でのさらなる蒸留後、最終蒸留段階の前に部分的に再合流する。高純度のフィトステロールを得るために、最終蒸留段階からの産出物を、比較的大量の溶媒を使用する2段階の結晶化に供する。
【0007】
【発明の開示】
本発明の広範な局面では、次の段階を含む、ステリルエステルを含むトール油ピッチからフィトステロールを調製する新しい改善された方法を提供する:
(a)ステリルエステルをピッチ中で遊離フィトステロールに変換して、遊離フィトステロールを含む改変ピッチを生成する;
(b)第一蒸発器で改変ピッチを蒸留して改変ピッチから軽質分を除去し、遊離フィトステロールを含む底画分を生成する;
(c)第二蒸発器で底画分だけを蒸留し、遊離フィトステロールを含む軽相留出物を生成する;
(d)アルコールを含む溶媒に軽相留出物だけを溶解し、遊離フィトステロールを含む溶液を生成する;
(e)溶液を冷却し、スラリー中に結晶化した遊離フィトステロールを含むスラリーを生成する;そして
(f)スラリーを洗浄し、濾過して、結晶化したフィトステロールを分離する。
【0008】
好ましくは、ステリルエステルを遊離フィトステロールに変換する段階は、トール油ピッチをアルカリ金属塩基でけん化し、けん化したピッチを酸で中和して、さらに中和したピッチを加熱して水を除去する段階を含む。そのような水を除去して得られたピッチが改変ピッチである。
Malikらの工程と異なって、前記の工程は、2つの蒸留段階と1つの結晶化段階だけで、また比較的小量の溶媒を使用して、トール油ピッチから高純度フィトステロール結晶を調製することを可能にする。それにもかかわらず、一部の場合には、さらに高い結晶純度でフィトステロール生成を実現することが望ましいと考えられるであろう。本発明のもうひとつの実施態様に従って、次のようにして限界的な改善が達成される:
(a)前記(a)から(c)段階で述べたようにして遊離フィトステロールを含む軽相留出物を生成する;
(b)そのようにして生成した軽相留出物だけを再蒸留して、軽相留出物中の遊離フィトステロールの濃度を高める;
(c)アルコールを含む溶媒に再蒸留した軽相留出物だけを溶解し、遊離フィトステロールを含む溶液を生成する;そして
(d)前記(d)及び(f)段階におけるような手順を続けて、結晶化したフィトステロールを分離する。
この手順は追加蒸留段階を含むが、結晶化段階で必要とされるアルコールの量は、Malikらの場合に比べて少ないままである。
【0009】
【好ましい実施形態の説明】
本発明に従って、トール油ピッチからのフィトステロールの分離は、最初にピッチ中に存在するステリルエステルをピッチ中で遊離フィトステロールに変換することを必要とする。その結果が遊離フィトステロールを含む改変ピッチである。
【0010】
必要な変換は様々な方法で実現しうると考えられる。図では、変換段階はブロック30(点線の外枠で示されている)に示されており、ここでは注入された供給材料であるトール油ピッチ1を受け入れ、産出物として改変ピッチ11を生成する。現時点での変換の好ましい方法はアルカリ塩基処理の使用を含むものであり、ブロック30内に含まれる要素で示されている。
【0011】
ブロック30に示すように、トール油ピッチ1をアルカリ金属塩基2と共に反応器3に加える。トール油ピッチに対するアルカリ金属塩基の量は、好ましくはトール油ピッチの実質的に完全なけん化を促進するのに十分な量とすべきである。
【0012】
コスト効果的な配慮から、一般には水酸化ナトリウム、水酸化カリウムあるいはその組合せのようなアルカリ金属塩基の水溶液の使用が有利である。これらの化合物あるいは組合せは、比較的妥当なコストで比較的高いアルカリ度を提供する。そのような化合物あるいは組合せを使用する場合、理論上完全な変換を達成するのに必要なアルカリ金属塩基2対トール油ピッチ1の化学量論比は、代表的には約1重量%に近いと考えられる。もちろん、厳密な量はトール油ピッチ1の個々の特性に依存し、これらの特性は供給材料あるいはソースの1バッチごとに異なりうる。同様に、やはりトール油ピッチ1の個々の特性に依存して、重要な割合のアルカリ金属塩基2がステリルエステル以外のピッチ1の成分との反応によって消費されると考えられる。従って、反応のための強力な推進力を提供し、存在するステリルエステルの効率的な変換をより確実に行うためには、トール油ピッチ1に対して有意により高い比率のアルカリ金属塩基2が望ましいと考えられる。代表的には、この比率は5から15重量%の範囲であろう。
【0013】
ピッチ1とアルカリ金属塩基2の接触を維持するのに十分な強さで反応器3において混合を続ける。代表的には、60分(より高温)から300分(より低温)の範囲の期間で100から250℃の範囲の操作温度が所望するけん化を促進するのに十分であろう。
【0014】
反応器3でのけん化後、けん化したピッチ4を第二の反応器6に注入する。酸5も反応器6に加える。
【0015】
酸5は酢酸又はギ酸のような簡単な有機酸でよく、どちらも市販されている。さらに、酸5は硫酸、塩酸又はリン酸のような鉱酸でもよい。これらは比較的強い鉱酸であり、ホウ酸のような弱酸よりも好ましい。硝酸も可能である。しかし、望ましくないニトロ化が起こりうると考えられる。
【0016】
混合物が4から7、好ましくは5から7の水相pHに達するように十分な酸5を反応器6に加える。添加工程の間混合物を監視すべきであるが、後者は代表的には、酸の量がけん化ピッチ4に存在する残留アルカリ金属塩基の中和に必要な化学量論的量よりも約20%過剰である時に実現される。
【0017】
反応器6において静かに撹拌しながら、1時間(より高温)から10時間(より低温)の範囲の期間で10から100℃の範囲の操作温度が、代表的に所望する中和を促進するのに十分であろう。次に、静かな撹拌を続けながら、反応器6中の混合物を約120分間約95℃の温度に保持し、有機相から水をバルク遊離させる。過剰の水7を排出し、生じた中和ピッチ8をさらなる処理のため第三の反応器9に導入する。
【0018】
反応器6での過剰水7の除去にもかかわらず、比較的高い水分含量がまだ残存する。混合物8を反応器9において、好ましくは真空条件下で加熱することにより、水分10をさらに除去して、遊離フィトステロールと好ましくは1重量%未満の水を含む改変ピッチ11を生成する。
【0019】
0.1から10ミリバールの範囲の圧(しかし好ましくは1ミリバール以下)、160から280℃の範囲の温度で操作する超低圧蒸発器12に改変ピッチ11を導入し、改変ピッチ中の軽質分13の1から15%を除去する。これらの軽質分は最初のトール油ピッチ1中に認められる脂肪酸及び樹脂酸の高い比率を含む。
【0020】
改変ピッチ11の底画分14は遊離フィトステロールを含み、これを蒸発器12から取り出して第二の超低圧ワイプ膜(wiped film)蒸発器15に導入する。蒸発器15は画分14中に存在する遊離フィトステロールを軽相留出物16へと蒸留する働きをする。これを効率的に行うためには、好ましくは0.01から1.0ミリバールの範囲の圧、180から300℃の範囲の温度で操作する。留出物16は同時に脂肪アルコール、脂肪酸、ロジン酸及び高分子量ろうエステルも含む。底画分17を廃棄し、廃物燃料あるいは他の産業のための供給材料として使用することができる。
【0021】
留出物16をさらなる反応器18に入れ、加えた溶媒21に溶解するまで加熱・撹拌する。溶媒21はアルコール、好ましくはメタノール、エタノールあるいは2‐プロパノールのような低分子量一価アルコール、あるいはそのようなアルコールの組合せを含む。同様に、溶媒は水も含みうる。
【0022】
遊離フィトステロールの効果的な溶解は約65℃で起こることが認められた。他の温度ももちろん使用できるが、温度が低くなるほどフィトステロールの溶解度が低下することに留意しなければならない。
【0023】
溶解が生じたとき、高速混合を同時に使用して反応器18において溶液を冷却し、スラリー中に結晶化したフィトステロールを含むスラリー19を生成する。代表的には、結晶化が起こる温度は0から35℃の範囲と考えられる。
【0024】
冷却したスラリー19を洗浄し、好都合には反応器18で使用したような溶媒21を加えて濾過装置20で濾過乾燥する。その結果、高純度のフィトステロール結晶22と廃溶媒濾液23が生成され、後者はリサイクル及び再使用のために回収することができる。
【0025】
より詳細には、下記の実施例から本発明の実施が明らかになるであろう:
実施例1
トール油ピッチ9,598kgを146℃で120分間、強い混合条件下に12.0%濃度溶液のNaOH 1,325kgでけん化した。水酸化ナトリウム(乾燥ベース)対トール油ピッチの重量比は0.138であった。次に反応混合物を85%濃度のリン酸1,188kgで中和した。210分間、静かに撹拌しながら146℃で継続的に加熱したあと、水6,600kgを反応器の底部から排出した。反応器底部の水のpHは6.4であった。約37.5%の水を含む部分的に脱水した混合物を第二の反応器に移し、残留水分を真空ストリッピングした。真空反応器は149℃、300mmHgの平均圧で操作した。300分間で反応を完了させた。乾燥してけん化し、中和したトール油ピッチは0.4重量%の水分含量を有していた。
【0026】
表1は、工程の種々の段階において遊離形態で存在するフィトステロールのパーセンテージをまとめたものである。
【0027】
【表1】
Figure 0003781968
【0028】
大部分が遊離形態であるフィトステロールは、この段階で直ちに改変トール油ピッチから分離できる状態にある。
【0029】
実施例2
トール油ピッチのサンプルを実施例1で述べた方法によってけん化し、中和し、脱水した。改変トールピッチ油は、遊離フィトステロール141mg/g及び総フィトステロール164mg/gの組成を持つことが認められた。改変トール油ピッチを約100℃で前加熱したあと、一連の0.1m2のワイプ蒸発器(UIC GmbH,Germany製造)に供給した。各蒸発段階からの留出物を回収して、気‐液クロマトグラフィー(GLC)による遊離フィトステロールの分析に供した。
【0030】
表2は、供給速度、温度及び圧の異なる条件下での4回のテストラン(A1、A2、A3及びA4)に関する遊離フィトステロールの生産結果をまとめたものである。
【0031】
【表2】
Figure 0003781968
【0032】
実施例3
実施例2からの第2段階留出物のサンプルを、留出物‐溶媒混合物を65℃に加熱することにより実験室ジャーテストにおいて結晶化させた。混合物を30から35℃に冷却して、所望するフィトステロール結晶を含むスラリーを生成した。有機溶媒対留出物の重量比は1.5:1.0であった。次に冷却したスラリーを真空下で50マイクロメーターの濾紙で濾過した。濾過したケークを結晶化に使用した留出物サンプルの重量の1.5倍に等しい量の溶媒で2回洗浄した。洗浄溶媒は結晶化に使用したものと同じ組成であった。ケークの洗浄は室温で実施した。次に洗浄したケークを90℃で60分間乾燥したあと、計量してGLC分析に供した。
【0033】
表3は、最初はメタノールを溶媒として使用し、次にメタノールと2‐プロパノールの混合物を溶媒として使用した、A1、A2、A3及びA4のテストランに関する結晶の純度と結晶収率を比較してまとめたものである。
【0034】
【表3】
Figure 0003781968
【0035】
実施例4
試験番号A4からの第2段階留出物のサンプルをワイプ膜蒸発器中でさらに再蒸留した。留出物供給材料は、遊離フィトステロール262mg/g及び総フィトステロール264mg/gの組成を有していた。供給材料を約100℃に前加熱したあと、0.1m2のワイプ膜蒸発器(UIC GmbH,Germany製造)に供給した。留出物サンプルを回収し、気‐液クロマトグラフィー(GLC)による遊離フィトステロールの分析に供した。
【0036】
表4は、供給速度、温度及び圧の異なる条件下での4回のテストラン(B1、B2、B3及びB4)に関する遊離フィトステロールの生産結果をまとめたものである。
【0037】
【表4】
Figure 0003781968
【0038】
実施例5
実施例4からの留出物サンプルを、先に実施例3で述べた方法を用いて実験室スケールでの結晶化のために採集した。使用した溶媒は100%メタノールであった。表5は、B1、B2、B3及びB4のテストランに関する結晶の純度と結晶収率をまとめたものである。
【0039】
【表5】
Figure 0003781968
【0040】
実施例6
第3段階の蒸留試験番号B4からの留出物を、アルコールの他の混合物又はアルコールと水を用いて結晶化させた。試験手順は実施例3で述べたのと同じであった。被験留出物の遊離フィトステロール含量は266mg/gであった。
【0041】
表6は、C1、C2、C3及びC4の4回のテストランに関する結晶純度と結晶収率を比較してまとめたものである。
【0042】
【表6】
Figure 0003781968
【0043】
実施例7
第3段階の蒸留試験番号B4からの留出物を、アルコールを用いて実験室で再び結晶化させ、試験手順は、結晶化を0℃で実施したことを除いて、やはり実施例3で述べたのと同じであった。有機溶媒対留出物の重量比は変化させた。洗浄溶媒は室温に保持した。被験留出物の遊離フィトステロール含量は266mg/gであった。
【0044】
表7は、同じメタノール‐エタノール溶媒を溶媒対留出物の異なる比率で使用した、D1とD2の2回のテストランに関する結晶純度と結晶収率を比較してまとめたものである。
【0045】
【表7】
Figure 0003781968
【0046】
上述したように、トール油ピッチ1中に存在するステリルエステルのピッチ中での遊離フィトステロールへの変換は様々な方法によって実現できると考えられる。上述した方法はアルカリ塩基処理の使用を含むものである。実験が必要であり、困難を伴うかもしれないが、試みうる他の方法は、トール油ピッチの水加水分解処理及び酸加水分解処理を含む。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に従ったトール油ピッチからの高純度フィトステロール結晶の調製に関する図式的フローチャートを示す。

Claims (25)

  1. 次の段階を含む、ステリルエステルを含むトール油ピッチ(1)からフィトステロールを調製する方法:
    (a)当該ステリルエステルを当該ピッチ中で遊離フィトステロールに変換して、当該遊離フィトステロールを含む改変ピッチ(11)を生成する;
    (b)第一蒸発器(12)で当該改変ピッチ(11)を蒸留して当該改変ピッチから軽質分(13)を除去し、当該遊離フィトステロールを含む底画分(14)を生成する;
    (c)第二蒸発器(15)で当該底画分(14)だけを蒸留し、当該遊離フィトステロールを含む軽相留出物(16)を生成する;
    (d)アルコールを含む溶媒(21)に軽相留出物(16)だけを溶解し、当該遊離フィトステロールを含む溶液を生成する;
    (e)当該溶液を冷却し、当該スラリー中に結晶化した当該遊離フィトステロールを含むスラリー(19)を生成する;そして
    (f)当該スラリー(19)を洗浄し、濾過して、結晶化したフィトステロール(22)を分離する。
  2. 当該改変ピッチ(11)が1重量%未満の水を含む、請求項1に記載の方法。
  3. 当該溶媒(21)が低分子量一価アルコールを含む、請求項1又は2に記載の方法。
  4. 当該溶媒(21)が低分子量一価アルコールと水を含む、請求項1又は2に記載の方法。
  5. 当該軽相留出物を溶解するために使用した溶媒(21)のような溶媒を用いて当該スラリー(19)を洗浄し、濾過する、請求項1又は2に記載の方法。
  6. 当該ステリルエステルを遊離フィトステロールに変換する当該段階が次の段階を含む、請求項1に記載の方法:
    (a)当該トール油ピッチ(1)をアルカリ金属塩基(2)でけん化する;
    (b)当該けん化ピッチを酸(5)で中和する;そして
    (c)当該中和ピッチを加熱して水を除去すると、かかる水を除去して生じたピッチが当該改変ピッチ(11)である。
  7. 当該アルカリ金属塩基(2)が次のものから成る群から選択される、請求項6に記載の方法:
    (a)水酸化ナトリウム;
    (b)水酸化カリウム;
    (c)水酸化ナトリウムと水酸化カリウム。
  8. トール油ピッチ(1)に対するアルカリ金属塩基(2)の重量パーセンテージが1%から15%の範囲内である、請求項7に記載の方法。
  9. 当該けん化を100から250℃の範囲の温度で60から300分の範囲の期間実施する、請求項7に記載の方法。
  10. 当該酸(5)が有機酸である、請求項6に記載の方法。
  11. 当該酸(5)が鉱酸である、請求項6に記載の方法。
  12. 当該鉱酸(5)が次のものから成る群から選択される、請求項11に記載の方法:
    (a)硫酸;
    (b)塩酸;
    (c)リン酸;
    (d)硫酸、塩酸及びリン酸のうち2又はそれ以上を含む酸の組合せ。
  13. 当該中和を10から100℃の範囲の温度で1から10時間の範囲の期間実施する、請求項6に記載の方法。
  14. 当該中和ピッチが4から7の範囲の水相pHを持つ、請求項6に記載の方法。
  15. 当該加熱段階が、有機相から水をバルク遊離させるのに十分な期間、90から100℃の範囲の温度で加熱することを含む、請求項6に記載の方法。
  16. 当該加熱段階が、当該改変ピッチ(11)が1重量%未満の水を含むように真空下で加熱することをさらに含む、請求項15に記載の方法。
  17. 当該軽質分を、0.1から10ミリバールの範囲の圧と160から280℃の範囲の温度で操作するワイプ膜蒸発器(12)において除去する、請求項1又は6に記載の方法。
  18. 当該底画分を、0.01から1.0ミリバールの範囲の圧と180から300℃の範囲の温度で操作するワイプ膜蒸発器(15)において蒸発させる、請求項1又は6に記載の方法。
  19. 当該溶媒(21)が低分子量一価アルコールを含む、請求項6に記載の方法。
  20. 当該溶媒(21)が低分子量一価アルコールと水を含む、請求項6に記載の方法。
  21. フィトステロールの結晶化を0から35℃の範囲の温度で行う、請求項1又は6に記載の方法。
  22. 次の段階を含む、ステリルエステルを含むトール油ピッチ(1)からフィトステロールを調製する方法:
    (a)当該ステリルエステルを当該ピッチ中で遊離フィトステロールに変換して、当該遊離フィトステロールを含む改変ピッチ(11)を生成する;
    (b)第一蒸発器(12)で当該改変ピッチ(11)を蒸留して当該改変ピッチから軽質分(13)を除去し、当該遊離フィトステロールを含む底画分(14)を生成する;
    (c)第二蒸発器(15)で当該底画分(14)だけを蒸留し、当該遊離フィトステロールを含む軽相留出物(16)を生成する;
    (d)当該軽相留出物(16)だけを再蒸留して、当該軽相留出物中の遊離フィトステロールの濃度を高める;
    (e)アルコールを含む溶媒(21)に再蒸留した当該軽相留出物だけを溶解し、当該遊離フィトステロールを含む溶液を生成する;そして
    (f)当該溶液を冷却し、当該スラリー中に結晶化した当該遊離フィトステロールを含むスラリー(19)を生成する;そして
    (g)当該スラリー(19)を洗浄し、濾過して、結晶化したフィトステロール(22)を分離する。
  23. 当該溶媒(21)が、有機溶媒相に対して35重量%までの割合で加えた水をさらに含む、請求項22に記載の方法。
  24. 溶媒対留出物の重量比が0.3から2.0である、請求項23に記載の方法。
  25. アルコールが次のものから選択される、請求項19、20又は24に記載の工程:
    (a)メタノール;
    (b)エタノール;
    (c)2‐プロパノール;
    (d)メタノール、エタノール及び2‐プロパノールのうちの2又はそれ以上を含むアルコールの組合せ。
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