JP3781174B2 - Dc/dcコンバータ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、フォワード型のDC/DCコンバータに関し、軽負荷時の損失を防止するDC/DCコンバータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
スイッチング電源等の電源装置においては、直流入力電圧を絶縁して負荷回路に電力を供給する装置として、DC/DCコンバータが用いられている。このような構成のDC/DCコンバータは、絶縁トランスの一次側巻線と二次側巻線の極性の違いによって、フォワード型とフライバック型が存在し、例えばフォワード型のDC/DCコンバータとして、米国特許USP4441146,USP4959764等に開示されているようなものが知られている。このような装置を図6に示し説明する。
【0003】
図6において、C1〜C3はコンデンサ、Q1〜Q4はn型のMOSFET、Np,Ns,Nfw,Nfl,Niは巻線、L1はコイル、RLは負荷回路、Aはエラーアンプ、CTLは制御部である。巻線Np,Ns,Nfw,Nfl,NiはトランスT1を構成し、MOSFETQ3,Q4は整流回路を構成する。ここで、巻数比は、Np≧Ns>Niとする。
【0004】
コンデンサC1は、一端をコンデンサC2の一端、巻線Npの一端に接続する。コンデンサC2は、他端をMOSFETQ2のドレインに接続する。巻線Npは1次側巻線で、他端をMOSFETQ1のドレインに接続する。MOSFETQ2はサブスイッチで、ソースをMOSFETQ1のドレインに接続する。MOSFETQ1はメインスイッチで、ソースをコンデンサC1の他端に接続する。
【0005】
巻線Nsは2次側巻線で、一端をMOSFETQ3のソースに接続し、他端をMOSFETQ4のソースに接続する。巻線Nfwはドライブ巻線で、一端をMOSFETQ3のソースに接続し、他端をMOSFETQ3のゲートに接続する。巻線Nflはドライブ巻線で、一端をMOSFETQ4のソースに接続し、他端をMOSFETQ4のゲートに接続する。
【0006】
MOSFETQ3,Q4は第1、第2のスイッチで、ドレインを巻線Niの一端に接続する。巻線Niは、他端をコイルL1の一端に接続する。コイルL1はインダクタンス素子で、他端をコンデンサC3の一端に接続する。コンデンサC3は出力コンデンサで、他端を巻線Nsの他端に接続する。負荷回路RLはコンデンサC3に並列に接続する。
【0007】
エラーアンプAは、マイナス端をコンデンサC1の一端に接続し、プラス端を、基準電圧を介して、コンデンサC1の他端に接続する。制御部CTLは、エラーアンプAの出力に基づいて、MOSFETQ1,Q2のゲートに出力を行う。
【0008】
このような装置を以下に説明する。図7,8は図6に示す装置の動作を示したタイミングチャートで、図8は図7の拡大図である。図7,8において、(a)はMOSFETQ1のドレイン−ソース電圧Vds、(b)はMOSFETQ1のドレイン電流Id、(c)はMOSFETQ2のドレイン電流Id、(d)はコイルL1の電流IL、(e)はMOSFETQ2のゲート−ソース電圧Vgs、(f)はMOSFETQ1のゲート−ソース電圧Vgs、(g)はMOSFETQ3のゲート−ソース電圧Vgs、(h)はMOSFETQ4のゲート−ソース電圧Vgsである。そして、(i)は巻線Nsの電流INs、(j)は巻線Nsの電圧VNs、(k)は巻線Niの電圧VNi、(l)はコイルL1の電圧VL1、(m)はMOSFETQ4のドレイン電流Id、(n)はコンデンサC1の出力電流Ig、(o)はコイルC2の電圧VC2、(p)は出力電圧Voである。
【0009】
また、図9〜14は図6に示す装置の動作を説明する図で、等価回路で示される。図9は各部電圧の極性を示し、図10〜14は、それぞれ、時刻t3−t4期間、時刻t4−t5期間、時刻t5−t6期間、時刻t6−t7期間、時刻t7−t8期間の動作を示す。
【0010】
(1)時刻t0−t1、t1−t2、t2−t3期間
コンデンサC1は、図示しない交流電源からの電圧を直流電圧にする平滑コンデンサで、直流電源として動作する。そして、エラーアンプAが出力電圧Voと基準電圧と比較し、比較結果により、制御部CTLがMOSFETQ1,Q2を交互にオン、オフする。これにより、出力電圧Voを一定に保つ。そして、コンデンサC1の直流電圧を、トランスT1を介して、電圧変換する。
【0011】
このとき、MOSFETQ1がオンのとき、トランスT1(ドライブ巻線Nfw,Nfl)により、MOSFETQ3がオンとなり、MOSFETQ4はオフとなる。逆に、MOSFETQ1がオフのとき、トランスT1により、MOSFETQ3がオフとなり、MOSFETQ4がオンとなる。
【0012】
MOSFETQ3がオンのとき、巻線Nsの電流INsにより、コンデンサC3は充電され、MOSFETQ4がオンのとき、巻線Ni、コイルL1のインダクタンスにより、コンデンサC3は充電される。また、巻線Niにより、リプル電流をゼロにする。
【0013】
そして、コンデンサC3が負荷回路RLに電力を供給する。なお、時刻t0−t3期間は一般的動作なので、詳細な動作説明は省略する。
【0014】
(2)時刻t3−t4期間(図10)
MOSFETQ2のオン期間中にMOSFETQ2の出力容量はボディーダイオードの順方向電圧まで放電されている。このため、時刻t3時に、MOSFETQ2がオフとなり、クランプコンデンサC2からトランスT1の巻線Npの方向に電流が流れ、MOSFETQ2の出力容量をコンデンサC2の電圧と平衡するまで充電する。このため、MOSFETQ1のドレイン−ソース電圧Vdsは入力平滑コンデンサC1の電圧Vgまで低下する。そして、巻線Npに電流が流れることにより、巻線NflがMOSFETQ4をオンとし、コンデンサC3が放電される。
【0015】
(3)時刻t4−t5期間(図11)
時刻t4になり、制御部CTLは、エラーアンプAの出力により、軽負荷(無負荷も含む)を検出し、MOSFETQ1,Q2をオフとする。これは、スイッチング損失を減少させるためで、MOSFETQ2もオフするのは、クランプコンデンサC2に蓄積されているエネルギーが、MOSFETQ2、トランスT1の巻線Npからなる経路で短絡され、損失が発生するからである。
【0016】
時刻t4のタイミングで、クランプ回路(コンデンサC2、MOSFETQ2)から巻線Npに流れていた電流は流れなくなるが、巻線Npの漏れインダクタンスによって電流が流れつづけようとする。このため、MOSFETQ1のボディーダイオードがオンし、巻線Np経由で入力平滑コンデンサC1に電流が流れる。
【0017】
MOSFETQ1のドレイン−ソースVdsは、MOSFETQ1のボディーダイオードがオンになるため、ボディーダイオードの順方向電圧まで低下する。
【0018】
この電流により各巻線の極性が反転し、巻線NfwがMOSFETQ3をオンにする。一度、MOSFETQ3がオンしてしまうと、(巻線Nsの巻数)>(巻線Niの巻数)であるため、2次側平滑コンデンサC3から巻線Ns,Np経由で1次側平滑コンデンサC1への放電が起こる。
【0019】
そして、コンデンサC1の充電に伴い、コンデンサC1の充電電流すなわちMOSFETQ1のドレイン電流Idは最終的には0となる。
【0020】
(4)時刻t5−t6期間(図12)
時刻t5のタイミングでは、まだMOSFETQ3がオンしているため、コイルL1に流れていた電流ILが巻線Ni,Ns経由で巻線Npに流れ、時刻t3−t4期間に逆方向に充電されていたMOSFETQ2の出力容量をMOSFETQ2のボディーダイオードの順方向電圧まで充電する。
【0021】
MOSFETQ2の出力容量が充電されると、MOSFETQ2のボディーダイオードがオンとなるため、コンデンサC2を充電する。充電にともないコイルL1の電流ILは減少する。
【0022】
(5)時刻t6−t7期間(図13)
コンデンサC2、MOSFETQ2の出力容量、巻線Npの共振により、コンデンサC2から巻線Np方向に電流が流れ出し、各巻線の極性が反転し、巻線Nflにより、MOSFETQ4がオンになるため電流ILが逆方向に流れ出す。
【0023】
(6)時刻t7−t8期間(図14)
コンデンサC2、MOSFETQ2の出力容量、巻線Npの共振により、再び各巻線の極性が反転するため、巻線Nfwにより、MOSFETQ3がオンとなる。
【0024】
この期間の動作は時刻t3−t4期間と同様であり、時刻t8のタイミングにおける各電圧、電流の極性は時刻t4と同じになるため、振動が持続することになる。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】
このように、軽負荷時の損失対策として、DC/DCコンバータを間欠動作させているが、DC/DCコンバータの停止時に異常振動の発生により、2次側平滑コンデンサC3に蓄えられているエネルギーが1次側に回生されることにより、出力電圧Voが早く低下する。このため、軽負荷時の損失が増加し、間欠動作のDC/DCコンバータの停止期間が短くなってしまうという問題点があった。
【0026】
そこで、本発明の目的は、軽負荷時の損失を防止するDC/DCコンバータを実現することにある。
【0027】
【課題を解決するための手段】
本発明は、以下のことを特徴とするものである。
(1)1次側巻線と2次側巻線と備えたトランスと、電源からの電力を前記1次側巻線に断続的に通電させるメインスイッチと、前記1次側巻線に並列に接続されコンデンサとサブスイッチの直列回路と、前記メインスイッチと前記サブスイッチとを交互にオンオフさせ制御部と、前記2次側巻線に発生する電流を整流するスイッチと、このスイッチの出力に接続され負荷回路が並列に接続される出力コンデンサと、出力の軽負荷を検出する軽負荷検出回路とを有するDC/DCコンバータにおいて、前記軽負荷の検出に基づき前記スイッチがオフした後に、前記メインスイッチ及び前記サブスイッチがオフすることを特徴とするDC/DCコンバータ。
(2)前記2次側巻線に発生する電流を整流する第1のスイッチ及び第2のスイッチと、前記2次側巻線と前記出力コンデンサとの間に設けられるインダクタンス素子とを備え、前記軽負荷の検出に基づき前記第1のスイッチ及び前記第2のスイッチがオフした後に、前記メインスイッチ及び前記サブスイッチがオフすることを特徴とする(1)記載のDC/DCコンバータ。
(3)前記トランスは第1のドライブ巻線と第2のドライブ巻線と巻線とを備え、前記第1のスイッチは前記第1のドライブ巻線により駆動され、前記第2のスイッチは前記第2のドライブ巻線により駆動され、前記インダクタンス素子は前記巻線と前記巻線に接続されるコイルとを備え、フォワード型であることを特徴とする(2)記載のDC/DCコンバータ。
(4)出力電圧と基準電圧とを比較するエラーアンプを備え、前記制御部は、前記エラーアンプの出力に基づいて前記メインスイッチと前記サブスイッチとを交互にオンオフし、前記エラーアンプの出力により軽負荷を検出し前記前記メインスイッチ及び前記サブスイッチをオフとすることを特徴とする()記載のDC/DCコンバータ
【0028】
【発明の実施の形態】
以下図面を用いて本発明の実施の形態を説明する。図1は本発明の一実施例を示した構成図である。ここで、図6と同一のものは同一符号を付し説明を省略する。
【0029】
図1において、D1〜D4はダイオード、SW1,SW2は第3、第4のスイッチ、Rsは電流検出抵抗、1は軽負荷検出回路である。
【0030】
ダイオードD1は、アノードをMOSFETQ3のゲートに接続し、カソードを巻線Nfwの他端に接続する。ダイオードD2は、アノードをMOSFETQ4のゲートに接続し、カソードを巻線Nflの他端に接続する。ダイオードD3,D4は、それぞれアノードをMOSFETQ3,Q4のソースに接続し、カソードをMOSFETQ3,Q4のドレインに接続する。スイッチSW1,SW2は、それぞれダイオードD1,D2に並列に設けられる。
【0031】
電流検出抵抗Rsは、コンデンサC3の他端と負荷回路RLの他端との間に設けられる。軽負荷検出回路1は、比較器Uにより構成される。比較器Uは、プラス端子を負荷回路RLの他端に接続し、マイナス端子を、基準電圧を介して、コンデンサC1の他端に接続し、出力がハイレベルのとき、スイッチSW1,SW2をオンし、ロウレベルのとき、オフする。
【0032】
このような装置の動作を以下で説明する。図2は図1に示す装置の動作を説明するタイミングチャートである。なお、(a)〜(p)は図7,8と同一である。
【0033】
時刻t1のとき、負荷が軽くなり、出力電流が減少して、検出抵抗Rsの両端の電圧も減少する。この結果、軽負荷検出回路1(比較器U)が基準電圧より低くなるので、ロウレベルを出力する。これにより、スイッチSW1,SW2がオフとなり、巻線Nfw、NflをMOSFETQ3,Q4から切り離す。
【0034】
このとき、巻線Nfw、Nflの切り離しは、MOSFETQ1,Q2の制御タイミング、つまり、軽負荷状態への移行と無関係に行われるため、MOSFETQ3,Q4をオンにする電圧が巻線Nfw、Nflに発生していると、スイッチSW1,SW2のオフにより、MOSFETQ3,Q4のゲートに蓄積された電荷が放電できず、MOSFETQ3,Q4がオン状態を維持し、2次側回路を短絡してしまう。そこで、ダイオードD1,D2により、MOSFETQ3,Q4のゲートの電荷を放電させ、オフとする。
【0035】
また、同期整流は、MOSFETQ3,Q4のボディーダイオード及びダイオードD3,D4により、継続される。
【0036】
時刻t2のとき、エラーアンプAがロウレベルを出力し、この出力により、制御部CTLは軽負荷状態と判断し、MOSFETQ1,Q2をオフする。しかし、MOSFETQ3,Q4は、スイッチSW1,SW2によりすでにオフとなっているので、共振は継続しない。
【0037】
このように、軽負荷検出回路1が軽負荷を検出し、整流回路を構成するスイッチSW1,SW2をオフして、MOSFETQ3,Q4の動作を停止させるので、DC/DCコンバータ停止時の1次側回路の共振によるMOSFETQ3,Q4の誤動作を防止し、2次側回路から共振に必要なエネルギーを1次側回路に供給することを防止できる。つまり、軽負荷時の損失を防止することができる。
【0038】
なお、ダイオードD3,D4を設けた例を示したが、MOSFETQ3,Q4のボディーダイオードにより、整流が行われるため、ダイオードD3,D4はない構成でもよい。MOSFETQ3,Q4のボディーダイオードでの損失が通常の整流ダイオードより劣るとしても、軽負荷時なので特に問題とならない。
【0039】
次に、第2の実施例を図3に示し説明する。ここで、図1と同一のものは同一符号を付して説明を省略する。
【0040】
図3において、Nfw’はドライブ巻線、Q5はn型のMOSFET、Q6,Q7はPNPトランジスタ、Q8はNPNトランジスタ、R1〜R5は抵抗、D5〜D7はダイオード、U1は比較器である。巻線Np,Ns,Nfw’,Nfl,NiはトランスT2を構成し、MOSFETQ4,Q5は整流回路を構成する。そして、トランジスタQ6,Q7、抵抗R1〜R4、ダイオードD2,D5〜D7は同期整流停止回路2を構成し、トランジスタQ8、抵抗R5、比較器U1は軽負荷検出回路3を構成する。
【0041】
MOSFETQ5は、MOSFETQ3の代わりに設けられ、ドレインを巻線Nsの他端に接続し、ソースをMOSFETQ4のソースに接続する。巻線Nfw’は、巻線Nfwの代わりに設けられ、一端を巻線Nsの他端に接続し、他端をトランジスタQ6のエミッタに接続する。
【0042】
トランジスタQ6は、コレクタをMOSFETQ5のゲートに接続する。抵抗R1はトランジスタQ6のエミッタとベース間に設けられる。ダイオードD5は、アノードをトランジスタQ6のコレクタに接続し、カソードをトランジスタQ6のエミッタに接続する。
【0043】
トランジスタQ7は、スイッチSW2の代わりに設けられ、コレクタをダイオードD2のアノードに接続し、エミッタをダイオードD2のカソードに接続する。抵抗R2はトランジスタQ7のエミッタとベース間に設けられる。
【0044】
抵抗R3,R4は、それぞれ、一端をトランジスタQ6,Q7のベースに接続する。ダイオードD6,D7は、それぞれ、アノードを抵抗R3,R4の他端に接続する。
【0045】
トランジスタQ8は、コレクタをダイオードD6,D7のカソードに接続し、エミッタをコンデンサC3の他端に接続する。抵抗R5は一端をトランジスタQ8のベースに接続する。比較器U1は出力を抵抗R5の他端に接続し、プラス端子を負荷回路RLの他端に接続し、マイナス端子を、基準電圧を介して、コンデンサC3の他端に接続する。
【0046】
このような装置は、MOSFETQ3の代わりに、MOSFETQ5を設け、これに伴い、巻線Nfwの代わりに巻線Nfw’が設けられている。そして、第3、第4のスイッチSW1,SW2の具体的構成として、トランジスタQ6,Q7による例を示し、軽負荷検出部の具体的構成として、軽負荷検出回路3を示したものである。従って、図1に示す装置と動作は同一であるので、説明を省略する。
【0047】
そして、第3の実施例を図4に示し以下に説明する。ここで、図3と同一のものは同一符号を付し説明を省略する。
【0048】
図4において、Q9,Q10はp型のMOSFET、U2は比較器である。トランジスタQ9,Q10、抵抗R1〜R4、ダイオードD6,D7は同期整流停止回路4を構成し、トランジスタQ8、抵抗R5、比較器U2は軽負荷検出回路5を構成する。
【0049】
MOSFETQ9は、トランジスタQ6、ダイオードD5の代わりに設けられ、ソースを巻線Nfw’の他端に接続し、ドレインをMOSFETQ5のゲートに接続し、ゲートを抵抗R3の一端に接続する。
【0050】
MOSFETQ10は、トランジスタQ7、ダイオードD2の代わりに設けられ、ソースを巻線Nflの他端に接続し、ドレインをMOSFETQ4のゲートに接続し、ゲートを抵抗R4の他端に接続する。
【0051】
比較器U2は、抵抗Rs、比較器U1の代わりに設けられ、出力を抵抗R5の他端に接続し、プラス端子をエラーアンプAの出力端に接続し、マイナス端子を、基準電圧を介して、負荷回路RLの他端に接続する。
【0052】
このような装置は、第3、第4のスイッチの具体的構成として、MOSFETQ9,Q10による例を示し、MOSFETQ3,Q4のボディーダイオードが、ダイオードD2,D5の代わりをするので、不要となる。また、エラーアンプAの出力電圧が出力電力に比例するため、軽負荷検出回路5の検出点をエラーアンプAの出力電圧としている。従って、本実施例と図1に示す装置と動作は同一であるので、説明を省略する。
【0053】
また、第4の実施例を図5に示し説明する。ここで、図3,4と同一のものは同一符号を付し説明を省略する。
【0054】
図5において、トランジスタQ6、MOSFETQ10、抵抗R1〜R4、ダイオードD5〜D7は同期整流停止回路6を構成し、巻線Np,Ns,Nfw’,NflはトランスT3を構成する。すなわち、同期整流停止回路6は、第3のスイッチをトランジスタQ5で構成し、第4のスイッチをMOSFETQ10で構成したものである。トランスT3は、トランスT2に巻線Niをなくしたものである。動作については、巻線Niによるリプル電流をゼロにすることがなくなるだけで、通常動作は通常のDC/DCコンバータと同一であり、軽負荷時の動作は、図1に示す装置と同一なので説明を省略する。
【0055】
なお、本発明はこれに限定されるものではなく、スイッチをMOSFETQ1〜Q5により構成した例を示したが、トランジスタやリレー等で構成してもよい。但し、図1に示すように、MOSFETのボディーダイオードを利用できないので、ボディーダイオードと同一方向に、ダイオードを設けなければならないことは言うまでもない。
【0056】
また、図5に示すように、巻線Niをなくす構成を示したが、巻線Niを残し、コイルL1をなくす構成でもよい。
【0057】
そして、インダクタンス素子(巻線Ni、コイルL1)をMOSFETQ4のソースとコンデンサC3の他端との間に設ける構成にしてもよい。
【0058】
【発明の効果】
本発明によれば、軽負荷検出部が軽負荷を検出し、整流回路を構成する第1、第2のスイッチの動作を停止させるので、DC/DCコンバータ停止時の1次側回路の共振による第1、第2のスイッチの誤動作を防止し、2次側回路から共振に必要なエネルギーを1次側回路に供給することを防止できる。つまり、軽負荷時の損失を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示した構成図である。
【図2】図1に示す装置の動作を示したタイミングチャートである。
【図3】本発明の第2の実施例を示した構成図である。
【図4】本発明の第3の実施例を示した構成図である。
【図5】本発明の第4の実施例を示した構成図である。
【図6】従来のDC/DCコンバータの構成を示した図である。
【図7】図6に示す装置の動作を示したタイミングチャートである。
【図8】図7に示す装置の拡大図である。
【図9】図6に示す装置の動作を説明する図である。
【図10】図6に示す装置の動作を説明する図である。
【図11】図6に示す装置の動作を説明する図である。
【図12】図6に示す装置の動作を説明する図である。
【図13】図6に示す装置の動作を説明する図である。
【図14】図6に示す装置の動作を説明する図である。
【符号の説明】
1,3,5 軽負荷検出回路
2,4 同期整流停止回路
C1〜C3 コンデンサ
CTL 制御部
D1〜D5 ダイオード
L1 コイル
Np,Ns,Nfw,Nfw’,Nfl,Ni 巻線
Q1〜Q5,Q9,Q10 MOSFET
Q6,Q7 トランジスタ
Rs 抵抗
SW1,SW2 スイッチ
T1〜T3 トランス

Claims (4)

  1. 1次側巻線と2次側巻線と備えたトランスと、
    電源からの電力を前記1次側巻線に断続的に通電させるメインスイッチと、
    前記1次側巻線に並列に接続されコンデンサとサブスイッチの直列回路と、
    前記メインスイッチと前記サブスイッチとを交互にオンオフさせ制御部と、
    前記2次側巻線に発生する電流を整流するスイッチと、
    このスイッチの出力に接続され負荷回路が並列に接続される出力コンデンサと、
    出力の軽負荷を検出する軽負荷検出回路と
    を有するDC/DCコンバータにおいて、
    前記軽負荷の検出に基づき前記スイッチがオフした後に、前記メインスイッチ及び前記サブスイッチがオフする
    ことを特徴とするDC/DCコンバータ。
  2. 前記2次側巻線に発生する電流を整流する第1のスイッチ及び第2のスイッチと、前記2次側巻線と前記出力コンデンサとの間に設けられるインダクタンス素子とを備え、
    前記軽負荷の検出に基づき前記第1のスイッチ及び前記第2のスイッチがオフした後に、前記メインスイッチ及び前記サブスイッチがオフする
    ことを特徴とする請求項1記載のDC/DCコンバータ。
  3. 前記トランスは第1のドライブ巻線と第2のドライブ巻線と巻線とを備え、
    前記第1のスイッチは前記第1のドライブ巻線により駆動され、
    前記第2のスイッチは前記第2のドライブ巻線により駆動され、
    前記インダクタンス素子は前記巻線と前記巻線に接続されるコイルとを備え、
    フォワード型である
    ことを特徴とする請求項2記載のDC/DCコンバータ。
  4. 出力電圧と基準電圧とを比較するエラーアンプを備え、
    前記制御部は、前記エラーアンプの出力に基づいて前記メインスイッチと前記サブスイッチとを交互にオンオフし、前記エラーアンプの出力により軽負荷を検出し前記前記メインスイッチ及び前記サブスイッチをオフとする
    ことを特徴とする請求項記載のDC/DCコンバータ
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