JP3780206B2 - アクリル酸製造用触媒 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明はアクロレインまたはアクロレイン含有ガスを分子状酸素または分子状酸素含有ガスにより接触気相酸化してアクリル酸を製造する際に使用するモリブデン−バナジウム系触媒に関する。
【0002】
【従来の技術】
アクロレインの接触気相酸化反応によってアクリル酸を効率よく製造するために種々の改良触媒が提案されているが、その大部分はモリブデンおよびバナジウムを主成分とするモリブデン−バナジウム系触媒である。
【0003】
これまでに提案されたモリブデン−バナジウム系触媒のなかには、アクリル酸の収率が工業的見地からしてかなりの水準に達しているものもあり、実際のアクリル酸製造用プロセスにおいて使用されている。しかしながら、触媒が長期間安定的に高いアクリル酸収率を維持できるかどうかの点からみると、従来のモリブデン−バナジウム系触媒は必ずしも満足のいくものではなかった。そこで、アクロレインの酸化によりアクリル酸を製造する際に長期にわたって安定した性能を示すモリブデン−バナジウム系触媒の開発が望まれていた。
【0004】
このようなモリブデン−バナジウム系触媒の開発へのアプローチの一つとして触媒の調製工程を工夫する研究もなされている。例えば、特公昭50−25914号公報には、触媒調製工程において有機酸、例えばシュウ酸などを存在させ、これら有機酸の還元作用による触媒の酸化状態の制御、あるいはモリブデンとバナジウムとの化合物の形成に利用する方法が開示されている。しかし、この方法による場合、触媒の加熱および焼成工程における有機酸の分解にともなう発熱により、熱的影響を受けるために触媒性能の再現性は乏しく、また長期間のアクロレインの酸化反応を行う上で触媒調製工程での有機酸の効果を維持することは困難であるため工業的実施においてはアクリル酸の収率のみならず寿命の点でも満足できるものではない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、下記の一般式(I):
MoCu (I)
(式中の各成分およびその比率については後で詳しく説明する)で示されるアクリル酸製造用モリブデン−バナジウム系触媒であって、活性、選択性および触媒寿命に優れ、長期にわたって安定した性能を示す触媒を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の一般式(I)で示されるようなモリブデン−バナジウム系触媒に関し、その活性種はVMo11であり、アクロレインの酸化反応の進行とともにこのバナジウムとモリブデンとの化合物(以下、「バナジウム−モリブデン活性化合物」という場合もある)が変質して、触媒の劣化が進み、またバナジウムの大部分が5価で存在すると(例えば、Vとして)、アクロレインからのアクリル酸への選択率が著しく低下することが報告されている(T.V.ANDRUSHKEVICH,CATAL.REV.−SCI.ENG.,35,P213(1993))。
【0007】
そこで、本発明者らは、モリブデン−バナジウム系触媒に関し、その種々の物性変化、例えば表面積、細孔容積の変化を調べ、さらにはX線回折分析などを利用して活性の低下した触媒と未使用の触媒との物理的、化学的差異を比較したところ、X線回折におけるd=4.00オングストロームに現れるピークの強度が触媒性能およびその経時変化に関係していることを見出した。上記の文献によれば、このd=4.00オングストロームのピークは上記のバナジウムとモリブデンとの化合物であるVMo11に帰属される。
【0008】
具体的に触媒組成がMo12Cu2.2Sr0.5(酸素を除く原子比)のモリブデン−バナジウム系触媒を例に挙げて説明すると次のとおりである。この触媒組成を有する未使用触媒と8000時間にわたりアクロレインの接触気相酸化反応を継続し性能の低下した触媒について表面積や細孔容積を測定したところ、未使用触媒と8000時間反応に供し活性の低下した触媒とではBET法による表面積はそれぞれ2.6m/gおよび2.4m/gであり大差はなかった。また、細孔容積についてもそれぞれ0.22cc/gおよび0.21cc/gであって、これも大差がなかった。ところが、X線回折法により上記のバナジウム−モリブデン活性化合物に起因するd=4.00オングストロームのピークと5価のバナジウム化合物として知られているVに起因するd=4.38オングストロームのピークについて調べたところ、d=4.00オングストロームのピークの強度は、未使用触媒を100とした場合、8000時間反応に供した触媒では65であり、未使用触媒に比べて著しく低下していた。すなわち、触媒の活性はd=4.00オングストロームにピークを持つ上記のバナジウム−モリブデン活性化合物の強度と強い相関関係があり、活性低下の原因の一つはこのd=4.00オングストロームのピークを持つ結晶相の減少であることが判明した。
【0009】
そこで、本発明者らは、このd=4.00オングストロームにピークを持つ上記のバナジウム−モリブデン活性化合物の発生について鋭意研究を行った結果、バナジウムおよび銅の供給源としてそれぞれメタバナジン酸アンモニウムおよび硝酸銅を用い、かつこのメタバナジン酸アンモニウムおよび硝酸銅の一部をそれぞれ酸化数の小さいバナジウム酸化物および銅酸化物で置換して触媒を調製するなどするとX線回折分析において上記のバナジウム−モリブデン活性化合物に起因するd=4.00オングストロームのピーク強度が増加し、一方Vに起因するd=4.38オングストロームのピーク強度が減少して、触媒の活性が向上し長期にわたって安定した性能を示すことを見出した。本発明はこのような知見に基づいて完成されたものである。
【0010】
すなわち、本発明は、アクロレインまたはアクロレイン含有ガスを気相にて分子状酸素または分子状酸素含有ガスにより酸化してアクリル酸を製造するための、下記一般式(I):
MoCu (I)
(式中、Moはモリブデン、Vはバナジウム、Wはタングステン、Cuは銅、Xはアンチモンおよびスズから選ばれた少なくとも一種の元素、Yはマグネシウム、カルシウム、ストロンチウムおよびバリウムから選ばれた少なくとも一種の元素、Zはチタン、ジルコニウムおよびセリウムから選ばれた少なくとも一種の元素、そしてOは酸素であり、a、b、c、d、e、f、gおよびhは、Mo、V、W、Cu、X、Y、ZおよびOの原子数を表し、a=12のとき、2≦b≦14、0≦c≦12、0<d≦6(好ましくは0.1≦d≦6)、0<e≦5(好ましくは0.01≦e≦5)、0≦f≦3、0≦g≦10であり、hは各々の元素の酸化状態によって定まる数値をとる)で表されるモリブデン−バナジウム系酸化物触媒であって、触媒のX線回折分析によって測定したd=4.38オングストロームにおけるピーク強度(d4.38)とd=4.00オングストロームにおけるピーク強度(d4.00)との比(d4.38/d4.00)が0.07未満であるアクリル酸製造用触媒である。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明の触媒は、例えば、次のようにして調製することができる。
【0012】
すなわち、前記一般式(I)で表されるモリブデン−バナジウム系酸化物触媒を製造するに際して、バナジウムの供給源としてメタバナジン酸アンモニウムを用い(但し、下記の(イ)を含む組合せの場合は除く)、また銅の供給源として硝酸銅を用い(但し、下記の(ロ)を含む組合せの場合は除く)、かつ下記の(イ)および(ロ)から選ばれる少なくとも1つと(ハ)および(ニ)から選ばれた少なくとも1つを組み合わせた条件下に触媒調製を行う。
(イ)バナジウムの供給源としてメタバナジン酸アンモニウムおよびバナジウムの酸化数が0より大きく5未満のバナジウム酸化物の少なくとも一種を使用する。
(ロ)銅の供給源として硝酸銅および銅の酸化数が0より大きく2未満の銅酸化物の少なくとも一種を使用する。
(ハ)アンチモンの供給源の少なくとも一部としてアンチモンの酸化数が0より大きく5未満のアンチモン酸化物の少なくとも一種を使用する。
(ニ)スズの供給源の少なくとも一部としてスズの酸化数が0より大きく4未満のスズ酸化物の一種を使用する。
【0013】
つまり、((イ)および/または(ロ))と((ハ)および/または(ニ))との組合わせ条件下に行う。
【0014】
一般式(I)で示されるモリブデン−バナジウム系触媒を上記方法にしたがって製造すると活性、選択性および寿命に優れた触媒が得られる作用機構については明らかでないが、上記の特定な低酸化数の酸化物、すなわち原子化状態の低い酸化物を使用すると、これら酸化物の還元作用により触媒構成元素、特にバナジウムの酸化状態が制御され、モリブデン−バナジウム活性化合物の形成が促進されるものと考えられる。
本発明の触媒の製造に使用する各元素の原料化合物について一般式(I)の各成分毎に説明する。
モリブデン(Mo)成分:
モリブデンの硝酸塩、炭酸塩、アンモニウム塩、硫酸塩などを単独または2種以上混合して使用することができる。
バナジウム(V)成分:
メタバナジン酸アンモニウムが用いられる。そして、このメタバナジン酸アンモニウムの一部の代わりに使用するバナジウムの酸化数が0より大きく5未満のバナジウム酸化物としては、一酸化バナジウム、二酸化バナジウムおよび三酸化バナジウムを挙げることができる。これらは単独または2種以上混合して使用することもできる。
【0015】
上記バナジウム酸化物はメタバナジン酸アンモニウムの一部として、詳しくは全バナジウム原子数の0.1〜45%、好ましくは1〜30%に相当するように使用するのがよい。
タングステン(W)成分:
タングステンの硝酸塩、炭酸塩、アンモニウム塩、硫酸塩などを単独または2種以上混合して使用することができる。
銅(Cu)成分:
硝酸銅が用いられる。そして、この硝酸銅の一部の代わりに使用する銅の酸化数が0より大きく2未満の銅酸化物としては酸化第一銅を挙げることができる。
【0016】
上記銅酸化物は硝酸銅の一部として、詳しくは全銅原子数の0.1〜45%、好ましくは1〜30%に相当するように使用するのがよい。
X成分:
(アンチモン)
アンチモンの硝酸塩、炭酸塩、アンモニウム塩、硫酸塩などを単独または2種以上混合して使用することができる。そして、このアンチモン化合物の一部または全部として使用するアンチモンの酸化数が0より大きく5未満のアンチモン酸化物としては、三酸化アンチモンおよび四酸化アンチモンを挙げることができる。これらは単独または混合して使用することができる。
【0017】
上記アンチモン酸化物はアンチモン化合物の一部として、詳しくは全アンチモン原子数の10%以上、好ましくは30%以上に相当するように使用するのがよい。
(スズ)
スズの硝酸塩、炭酸塩、アンモニウム塩、硫酸塩などを単独または2種以上混合して使用することができる。そして、このスズ化合物の一部または全部として使用するスズの酸化数が0より大きく4未満のスズの酸化物としては、酸化第一スズを使用することができる。
【0018】
上記スズ酸化物はスズ化合物の一部として、詳しくは全スズ原子数の10%以上、好ましくは30%以上に相当するように使用するのがよい。
Y成分:
マグネシウム、カルシウム、ストロンチウムおよびバリウムの各々の硝酸塩、炭酸塩、アンモニウム塩、硫酸塩などを単独または2種以上混合して使用することができる。
Z成分:
チタン、ジルコニウムおよびセリウムの各々の硝酸塩、炭酸塩、アンモニウム塩、硫酸塩などを単独または2種以上混合して使用することができる。
【0019】
バナジウム酸化物、銅酸化物、アンチモン酸化物およびスズ酸化物の個々の使用量は前記のとおりであるが、これら酸化物の総使用量については、これら金属元素の総原子数が全バナジウム原子数の1〜50%、好ましくは2〜45%なるようにするのがよい。
【0020】
本発明の触媒の更なる特徴は、そのバナジウム−モリブデン相に起因するd=4.00オングストロームにおける強度(d4.00と表示する)が増加し、一方Vに起因するd=4.38オングストロームにおける強度(d4.38と表示する)が減少することである。特に、両者のピーク強度の比(d4.38/d4.00)が0.07未満である場合に好ましい触媒活性が認められる。更には、この比(d4.38/d4.00)が0.06以下、特に0〜0.05の範囲内にあるのが好ましい。この比が0.07以上の場合には、バナジウム−モリブデン相が減少するため触媒活性が低下する。
【0021】
本発明の好ましい触媒は、未使用の触媒のX線回折分析により測定したd=4.00オングストロームにおけるピーク強度(I0と表示する)に対する、8000時間使用した後の触媒のX線回折分析により測定したd=4.00オングストロームにおけるピーク強度(I8000と表示する)の割合(I8000/I0)が少なくとも0.8、好ましくは0.85である触媒である。この割合の百分率(I8000/I0(×100)(%))をピーク強度保持率と規定すると、このピーク強度保持率が少なくとも80%、特に少なくとも85%であるのが好ましい。ピーク強度保持率が80%より低い触媒の場合、バナジウム−モリブデン相の量が少ないため触媒活性が低下する。
【0022】
本発明の触媒の製造法は、バナジウム、銅およびX成分の供給源としてのメタバナジン酸アンモニウム、硝酸銅およびX成分含有化合物の一部または全部を低酸化数のバナジウム、銅およびX成分の酸化物として触媒を調製する点を除けば、この種の触媒の調製に一般に用いられている方法と本質的には変わらない。例えば、従来からよく知られている蒸発乾固法、造粒法、押出し成形法などの任意の方法にしたがって製造することができる。
【0023】
上記の低酸化状態の酸化物は触媒調製の任意の段階で添加、分散させればよい。なお、これら低酸化状態の酸化物は、触媒調製段階でのバナジウムの酸化状態を効率よく制御するために、小さい粒子であるほうが好ましく、0.1〜150μm、好ましくは0.5〜100μmの粒子径を有するものを使用するのがよい。
【0024】
なお、触媒の製造に際しては、触媒の強度、粉化度を改善する効果があるとして一般によく知られているガラス繊維などの無機繊維、各種ウィスカーなどを添加してもよい。また、触媒物性の再現性をよく制御するために硝酸アンモニウム、セルロース、デンプン、ポリビニルアルコール、ステアリン酸など一般に粉体結合剤として知られた添加物を使用することもできる。
【0025】
前記一般式(I)で表される触媒組成物はそれ自体単独で使用することができるが、アルミナ、シリカ−アルミナ、シリコンカーバイド、酸化チタン、酸化マグネシウム、アルミニウムスポンジ、珪藻土などの不活性担体に担持したほうが好ましい。
【0026】
本発明のアクリル酸製造用触媒を用いたアクロレインまたはアクロレイン含有ガスの接触気相酸化反応に関しては特に制限はなく、この種の反応によく知られた方法によって実施することができる。例えば、1〜15容量%、好ましくは4〜12容量%のアクロレイン、0.5〜25容量%、好ましくは2〜20容量%の酸素、0〜30容量%、好ましくは3〜25容量%の水蒸気および20〜80容量%、好ましくは50〜70容量%の窒素などの不活性ガスからなる混合ガスを180〜350℃、好ましくは200〜330℃の温度、常圧〜10気圧の圧力下(もちろん減圧下でもよい)、空間速度(STP)500〜20000hr−1、好ましくは1000〜10000hr−1で本発明の触媒組成物と接触させて反応させればよい。
【0027】
原料ガスとしては、アクロレイン、酸素および不活性ガスからなる混合ガスはもとよりのことプロピレンを直接酸化して得られるアクロレイン含有ガス中に含まれる副生成物としてのアクリル酸、アセトアルデヒド、酢酸などの酸化生成物、酸化炭素、プロパン、あるいは未反応のプロピレンなどは本発明の触媒組成物に対しなんら障害をもたらすものではない。
上記接触気相酸化反応は固定床式あるいは流動床式のいずれでも実施することができる。
【0028】
【発明の効果】
本発明の触媒は、高い活性を維持するので、アクリル酸を高収率で製造することができる。
【0029】
本発明の触媒は、触媒寿命が優れているので、長時間その優れた性能を維持する。このため、長時間使用後も反応温度を著しく上げることなく、反応開始時と同程度の高収率でアクリル酸を製造することができる。
【0030】
本発明の触媒は、高負荷条件下でも優れた性能を示すので、高収率でアクリル酸を製造することができる。
【0031】
【実施例】
以下、実施例を挙げて本発明をさらに具体的に説明するが、もちろん本発明はこれらの実施例によってなんら制限されるものではない。
【0032】
なお、アクロレイン、アクリル酸選択率およびアクリル酸単流収率は次式によって求めた。
アクロレイン転化率(%)=(反応したアクロレインのモル数)/(供給したアクロレインのモル数)(×100)
アクリル酸選択率(%)=(生成したアクリル酸のモル数)/(反応したアクロレインのモル数)(×100)
アクリル酸単流収率(%)=(生成したアクリル酸のモル数)/(供給したアクロレインのモル数)(×100)
実施例1
水2500mlを加熱攪拌しながら、この中にパラモリブデン酸アンモニウム350g、メタバナジン酸アンモニウム116gおよびパラタングステン酸アンモニウム44.6gを溶解した後に三酸化バナジウム1.5gを添加した。別に、水750mlを加熱攪拌しながら、この中に硝酸銅87.8gを溶解した後に酸化第一銅1.2gおよび三酸化アンチモン29gを添加した。得られた2つの液を混合した後、湯浴上の磁製蒸発器に入れ、これにα−アルミナからなる直径3〜5mmの球状担体1000mlを加え、攪拌しながら蒸発乾固して担体に付着させた後、400℃で6時間焼成して触媒(1)を得た。この触媒(1)の金属元素の組成(酸素を除く原子比、以下同じ)は次のとおりであった。
Mo126.1Cu2.3Sb1.2
このようにして得られた触媒(1)を直径25mmのステンレス製U字管内に充填し、アクロレイン4.5容量%、酸素5容量%、水蒸気25容量%、窒素65.5容量%の混合ガスを導入し、反応温度250℃、接触時間2秒で反応させた。結果を表1に示した。
【0033】
また、X線回折分析により、d=4.00オングストロームおよびd=4.38オングストロームのピークを触媒(1)のd=4.00オングストロームのピークを100として求めた相対強度も表1に示した。
比較例1
実施例1において三酸化バナジウム、酸化第一銅および三酸化アンチモンの代わりに五酸化バナジウム、酸化第二銅および五酸化アンチモンを用いた以外は実施例1と同様にして触媒(2)を調製した。実施例1において触媒(1)の代わりに触媒(2)を用いた以外は実施例1と同様に酸化反応を行った。結果を表1に示した。
【0034】
また、実施例1と同様にして、X線回折分析により、d=4.00オングストロームおよびd=4.38オングストロームのピークを触媒(1)のd=4.00オングストロームのピークを100として求めた相対強度も表1に示した。
比較例2
実施例1において三酸化アンチモンの代わりに三酸化バナジウムおよび酸化第一銅を用いた以外は実施例1と同様にして触媒(3)を調製した。触媒(3)の金属元素の組成は次のとおりであった。
Mo126.7Cu
実施例1において触媒(1)の代わりに触媒(3)を用いた以外は実施例1と同様にして酸化反応を行った。結果を表1に示した。
【0035】
また、実施例1と同様にして、X線回折分析により、d=4.00オングストロームおよびd=4.38オングストロームのピークを触媒(1)のd=4.00オングストロームのピークを100として求めた相対強度も表1に示した。
比較例3
実施例1において三酸化バナジウムおよび酸化第一銅の代わりに三酸化アンチモンを用いた以外は実施例1と同様にして触媒(4)を調製した。触媒(4)の金属元素の組成は次のとおりであった。
Mo126.7Cu2.2Sb1.4
実施例1において触媒(1)の代わりに触媒(4)を用いた以外は実施例1と同様にして酸化反応を行った。結果を表1に示した。
【0036】
また、実施例1と同様にして、X線回折分析により、d=4.00オングストロームおよびd=4.38オングストロームのピークを触媒(1)のd=4.00オングストロームのピークを100として求めた相対強度も表1に示した。
【0037】
【表1】
Figure 0003780206
【0038】
実施例2
触媒(1)を用いて実施例1と同一条件で8000時間反応を継続した後に生成物を捕集し分析した。結果を表2に示した。
【0039】
また、8000時間反応後の触媒(1)に関し実施例1と同様にしてX線回折分析を行い、d=4.00オングストロームのピークを触媒(1)のd=4.00オングストロームのピークを100として求めた相対強度を表2に示した。
比較例4
実施例2において、触媒(1)の代わりに触媒(2)を用いた以外は実施例2と同様に反応を行った。結果を表2に示した。
【0040】
また、8000時間反応後の触媒(2)に関し実施例1と同様にしてX線回折分析を行い、d=4.00オングストロームのピークを触媒(1)のd=4.00オングストロームのピークを100として求めた相対強度を表2に示した。
【0041】
【表2】
Figure 0003780206
【0042】
実施例3
触媒(1)を用いて酸化反応を行う実施例1の方法において、接触時間を1.5秒に変更した以外は実施例1と同様にして酸化反応を行った。結果を表3に示した。
比較例5
実施例3において、触媒(1)の代わりに触媒(2)を用いた以外は実施例3と同様にして酸化反応を行った。結果を表3に示した。
実施例4
触媒(1)を用いて酸化反応を行う実施例1の方法において、原料ガス中のアクロレインおよび窒素の割合をそれぞれ5.5容量%および64.5容量%にした以外は実施例1と同様にして酸化反応を行った。結果を表3に示した。
比較例6
実施例4において、触媒(1)の代わりに触媒(2)を用いた以外は実施例4と同様にして酸化反応を行った。結果を表3に示した。
【0043】
【表3】
Figure 0003780206
【0044】
実施例5
水2500mlを加熱攪拌しながら、この中にパラモリブデン酸アンモニウム350g、メタバナジン酸アンモニウム116gおよびパラタングステン酸アンモニウム44.6gを溶解した後に二酸化バナジウム22gを添加した。別に水750mlを加熱攪拌しながら、この中に硝酸銅87.8gおよび硝酸ストロンチウム8.7gを溶解した後に三酸化アンチモン2.4gおよび水酸化ジルコニウム13gを添加した。得られた2つの液を混合した後、湯浴上の磁製蒸発器に入れ、これにα−アルミナからなる直径3〜5mmの球状担体1000mlを加え、攪拌しながら蒸発乾固して担体に付着させた後、400℃で6時間焼成して触媒(5)を調製した。この触媒(5)の金属元素の組成は次のとおりであった。
Mo127.6Cu2.2Sb0.1Sr0.25Zr0.5
実施例1において、触媒(1)の代わりに触媒(5)を用いた以外は実施例1と同様に酸化反応を行った。結果を表4に示す。また、触媒のX線回折分析を行いピーク強度比(d4.38/d4.00)を求め、その結果を表4に示した。
実施例6
水2500mlを加熱攪拌しながら、この中にパラモリブデン酸アンモニウム350g、メタバナジン酸アンモニウム116gおよびパラタングステン酸アンモニウム44.6gを溶解した後に二酸化バナジウム2.7gを添加した。別に水750mlを加熱攪拌しながら、この中に硝酸銅87.8gおよび硝酸マグネシウム10.6gを溶解した後に三酸化アンチモン2.4gおよび四酸化アンチモン12.7gを添加した。得られた2つの液を混合した後、湯浴上の磁製蒸発器に入れ、これにα−アルミナからなる直径3〜5mmの球状担体1000mlを加え、攪拌しながら蒸発乾固して担体に付着させた後、400℃で6時間焼成して触媒(6)を調製した。この触媒(6)の金属元素の組成は次のとおりであった。
Mo126.2Cu2.2Sb0.6Mg0.25
実施例1において、触媒(1)の代わりに触媒(6)を用いた以外は実施例1と同様に酸化反応を行った。結果を表4に示す。また、触媒のX線回折分析を行いピーク強度比(d4.38/d4.00)を求め、その結果を表4に示した。
実施例7
水2500mlを加熱攪拌しながら、この中にパラモリブデン酸アンモニウム350g、メタバナジン酸アンモニウム106gおよびパラタングステン酸アンモニウム44.6gを溶解した後に二酸化バナジウム2.7gおよび三酸化バナジウム1.5gを添加した。別に水750mlを加熱攪拌しながら、この中に硝酸銅87.8gを溶解した後に三酸化アンチモン6gおよび酸化チタン13.2gを添加した。得られた2つの液を混合した後、湯浴上の磁製蒸発器に入れ、これにα−アルミナからなる直径3〜5mmの球状担体1000mlを加え、攪拌しながら蒸発乾固して担体に付着させた後、400℃で6時間焼成して触媒(7)を調製した。この触媒(7)の金属元素の組成は次のとおりであった。
Mo125.8Cu2.2Sb0.25Ti
実施例1において、触媒(1)の代わりに触媒(7)を用いた以外は実施例1と同様に酸化反応を行った。結果を表4に示す。また、触媒のX線回折分析を行いピーク強度比(d4.38/d4.00)を求め、その結果を表4に示した。
実施例8
水2500mlを加熱攪拌しながら、この中にパラモリブデン酸アンモニウム350g、メタバナジン酸アンモニウム135gおよびパラタングステン酸アンモニウム44.6gを溶解した後に二酸化バナジウム6.9gを添加した。別に水750mlを加熱攪拌しながら、この中に硝酸銅87.8gを溶解した後に三酸化アンチモン60gおよび酸化ジルコニウム20.4gを添加した。得られた2つの液を混合した後、湯浴上の磁製蒸発器に入れ、これにα−アルミナからなる直径3〜5mmの球状担体1000mlを加え、攪拌しながら蒸発乾固して担体に付着させた後、400℃で6時間焼成して触媒(8)を調製した。この触媒(8)の金属元素の組成は次のとおりであった。
Mo127.5Cu2.2Sb2.5Zr
実施例1において、触媒(1)の代わりに触媒(8)を用いた以外は実施例1と同様に酸化反応を行った。結果を表4に示す。また、触媒のX線回折分析を行いピーク強度比(d4.38/d4.00)を求め、その結果を表4に示した。
実施例9
水2500mlを加熱攪拌しながら、この中にパラモリブデン酸アンモニウム350g、メタバナジン酸アンモニウム116gおよびパラタングステン酸アンモニウム44.6gを溶解した。別に水750mlを加熱攪拌しながら、この中に硝酸銅87.8gおよび硝酸カルシウム19.5gを溶解した後に酸化第一銅7gおよび三酸化アンチモン9.6gを添加した。得られた2つの液を混合した後、湯浴上の磁製蒸発器に入れ、これにα−アルミナからなる直径3〜5mmの球状担体1000mlを加え、攪拌しながら蒸発乾固して担体に付着させた後、400℃で6時間焼成して触媒(9)を調製した。この触媒(9)の金属元素の組成は次のとおりであった。
Mo12Cu2.8Sb0.4Ca0.5
実施例1において、触媒(1)の代わりに触媒(9)を用いた以外は実施例1と同様に酸化反応を行った。結果を表4に示す。また、触媒のX線回折分析を行いピーク強度比(d4.38/d4.00)を求め、その結果を表4に示した。
実施例10
水2500mlを加熱攪拌しながら、この中にパラモリブデン酸アンモニウム350g、メタバナジン酸アンモニウム96.6gおよびパラタングステン酸アンモニウム44.6gを溶解した。別に水750mlを加熱攪拌しながら、この中に硝酸銅87.8gおよび硝酸バリウム10.8gを溶解した後に酸化第一銅0.6gおよび三酸化アンチモン3.6gを添加した。得られた2つの液を混合した後、湯浴上の磁製蒸発器に入れ、これにα−アルミナからなる直径3〜5mmの球状担体1000mlを加え、攪拌しながら蒸発乾固して担体に付着させた後、400℃で6時間焼成して触媒(10)を調製した。この触媒(10)の金属元素の組成は次のとおりであった。
Mo12Cu2.25Sb0.15Ba0.25
実施例1において、触媒(1)の代わりに触媒(10)を用いた以外は実施例1と同様に酸化反応を行った。結果を表4に示す。また、触媒のX線回折分析を行いピーク強度比(d4.38/d4.00)を求め、その結果を表4に示した。
実施例11
水2500mlを加熱攪拌しながら、この中にパラモリブデン酸アンモニウム350g、メタバナジン酸アンモニウム106gおよびパラタングステン酸アンモニウム44.6gを溶解した後に二酸化バナジウム1.4gを添加した。別に水750mlを加熱攪拌しながら、この中に硝酸銅87.8gを溶解した後に四酸化アンチモン25.4gを添加した。得られた2つの液を混合した後、湯浴上の磁製蒸発器に入れ、これにα−アルミナからなる直径3〜5mmの球状担体1000mlを加え、攪拌しながら蒸発乾固して担体に付着させた後、400℃で6時間焼成して触媒(11)を調製した。この触媒(11)の金属元素の組成は次のとおりであった。
Mo125.6Cu2.2Sb
実施例1において、触媒(1)の代わりに触媒(11)を用いた以外は実施例1と同様に酸化反応を行った。結果を表4に示す。また、触媒のX線回折分析を行いピーク強度比(d4.38/d4.00)を求め、その結果を表4に示した。
実施例12
水2500mlを加熱攪拌しながら、この中にパラモリブデン酸アンモニウム350g、メタバナジン酸アンモニウム116gおよびパラタングステン酸アンモニウム44.6gを溶解した後に二酸化バナジウム2.7gを添加した。別に水750mlを加熱攪拌しながら、この中に硝酸銅87.8gを溶解した後に酸化第一銅2.4gおよび酸化第一スズ11gを添加した。得られた2つの液を混合した後、湯浴上の磁製蒸発器に入れ、これにα−アルミナからなる直径3〜5mmの球状担体1000mlを加え、攪拌しながら蒸発乾固して担体に付着させた後、400℃で6時間焼成して触媒(12)を調製した。この触媒(12)の金属元素の組成は次のとおりであった。
Mo126.2Cu2.4Sn0.5
実施例1において、触媒(1)の代わりに触媒(12)を用いた以外は実施例1と同様に酸化反応を行った。結果を表4に示す。また、触媒のX線回折分析を行いピーク強度比(d4.38/d4.00)を求め、その結果を表4に示した。
実施例13
水2500mlを加熱攪拌しながら、この中にパラモリブデン酸アンモニウム350g、メタバナジン酸アンモニウム116gおよびパラタングステン酸アンモニウム44.6gを溶解した後に三酸化バナジウム1.5gを添加した。別に水750mlを加熱攪拌しながら、この中に硝酸銅87.8gを溶解した後に酸化第一銅1.2g、三酸化アンチモン12gおよび酸化第一スズ2.2gを添加した。得られた2つの液を混合した後、湯浴上の磁製蒸発器に入れ、これにα−アルミナからなる直径3〜5mmの球状担体1000mlを加え、攪拌しながら蒸発乾固して担体に付着させた後、400℃で6時間焼成して触媒(13)を調製した。この触媒(13)の金属元素の組成は次のとおりであった。
Mo126.1Cu2.3Sb0.5Sn0.1
実施例1において、触媒(1)の代わりに触媒(13)を用いた以外は実施例1と同様に酸化反応を行った。結果を表4に示す。また、触媒のX線回折分析を行いピーク強度比(d4.38/d4.00)を求め、その結果を表4に示した。
実施例14
水2500mlを加熱攪拌しながら、この中にパラモリブデン酸アンモニウム350g、メタバナジン酸アンモニウム106gおよびパラタングステン酸アンモニウム44.6gを溶解した後に三酸化バナジウム1.2gを添加した。別に水750mlを加熱攪拌しながら、この中に硝酸銅87.8gを溶解した後に水酸化スズ2.5g、酸化第一スズ4.4gおよび酸化セリウム14gを添加した。得られた2つの液を混合した後、湯浴上の磁製蒸発器に入れ、これにα−アルミナからなる直径3〜5mmの球状担体1000mlを加え、攪拌しながら蒸発乾固して担体に付着させた後、400℃で6時間焼成して触媒(14)を調製した。この触媒(14)の金属元素の組成は次のとおりであった。
Mo125.6Cu2.2Sn0.3Ce0.5
実施例1において、触媒(1)の代わりに触媒(14)を用いた以外は実施例1と同様に酸化反応を行った。結果を表4に示す。また、触媒のX線回折分析を行いピーク強度比(d4.38/d4.00)を求め、その結果を表4に示した。
【0045】
【表4】
Figure 0003780206
【0046】
実施例15
工業用プロピレン(純度94%以上)を用い、モリブデン−ビスマス系触媒の存在下に接触気相酸化を行い、アクロレイン5.5容量%、未反応プロピレンおよび副生有機物1.3容量%、酸素5容量%、水蒸気20容量%および窒素含有不活性ガス68.2容量%などからなる反応混合ガスを得た。
【0047】
引続き、この反応混合ガスを触媒(1)が充填されている反応管に導入し、温度255℃および接触時間2秒の条件下に酸化反応を行った。
【0048】
触媒(1)に導入される反応混合ガス中のプロピレン、プロパン、アクリル酸、酢酸などは反応しなかったものとして計算して、アクロレイン転化率99.1%、アクリル酸への選択率95.4%、アクリル酸への単流収率は94.5%であった。
【0049】
本発明の触媒は、高い活性を維持し、アクロレインからアクリル酸を高収率で安定して製造できることが確認された。

Claims (1)

  1. アクロレインまたはアクロレイン含有ガスを気相にて分子状酸素または分子状酸素含有ガスにより酸化してアクリル酸を製造するための、下記一般式(I):
    MoCu (I)
    (式中、Moはモリブデン、Vはバナジウム、Wはタングステン、Cuは銅、Xはアンチモンおよびスズから選ばれた少なくとも一種の元素、Yはマグネシウム、カルシウム、ストロンチウムおよびバリウムから選ばれた少なくとも一種の元素、Zはチタン、ジルコニウムおよびセリウムから選ばれた少なくとも一種の元素、そしてOは酸素であり、a、b、c、d、e、f、gおよびhは、Mo、V、W、Cu、X、Y、ZおよびOの原子数を表し、a=12のとき、2≦b≦14、0≦c≦12、0<d≦6、0<e≦5、0≦f≦3、0≦g≦10であり、hは各々の元素の酸化状態によって定まる数値をとる)で表されるモリブデン−バナジウム系酸化物触媒であって、触媒のX線回折分析によって測定したd=4.38オングストロームにおけるピーク強度(d4.38)とd=4.00オングストロームにおけるピーク強度(d4.00)との比(d4.38/d4.00)が0.07未満であるアクリル酸製造用触媒。
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