JP3779592B2 - 情報記憶制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、階層記憶制御方式を採用した情報記憶制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、階層記憶制御方式を採用する情報記憶システムに於いては、光磁気ディスクオートチェンジャー等の低速デバイスへのアクセスをキャッシュする際に、所定のブロック単位若しくはファイル単位で行なう方法が採られる。その一例として、特開平10−171690号公報に示される「電子ファイル装置」がある。この公報に於いては、光ディスクライブラリ装置上のデータをキャッシュとしての磁気ディスク装置に最小ファイル単位でマイグレーション(階層記憶)する技術が開示されている。
【0003】
ここで、ファイルシステムを意識せずに、所定のブロック単位でキャッシュする場合、ファイルシステム上の管理領域等、頻繁にアクセスされることが予想される領域が特定できないため、効果的なキャッシュが行なえないという問題がある。例えば、メディアの両面に対して同時にディレクトリリストを参照するような場合、ファイルシステムにより分断されたI/O毎にメディアの交換が発生することから、アプリケーションからのI/O要求に対するスループットが著しく低下する問題が発生していた。また、ファイル単位でキャッシュする場合についても、キャッシュされたファイルを管理するためのデータベース(管理テーブル)が必要となることから、目的のデータをキャッシュする以外に、上記データベースを更新するためのI/Oアクセスが発生し、効率の良いキャッシュが行なえないという問題があった。
【0004】
そこで、階層記憶制御方式を採用する情報記憶システムにおいて,キャッシュされたファイルを管理するデータベースを持つ代わりに、ディレクトリ構造中にキャッシュ制御情報を保持する機構(特願平2001−102455;情報記憶制御装置及びコンピュータシステム)が提案された。
【0005】
この提案により、データベースを持つ機構よりは各段にスループットが向上したが、それでもなおリード時およびライト時にファイルパスの検索が2回以上必要になるなど、性能上に於いて改善の余地を残していた。具体例を挙げると、上記提案の機構に於いては、ライト・リードの処理に於いて、キャッシュデータのヒットの有無を判定するために、「/Clean」と、「/Dirty」の2つのパスを検索する必要があり、そのいずれにもない場合は、さらに「/inode」を検索する必要があることから、ファイル検索にかかる処理時間(処理速度)に於いて改善の余地を残していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、従来、階層記憶制御方式を採用する情報記憶システムに於いては、キャッシュされたファイルを管理するためのデータベースが必要となり、目的のデータをキャッシュする以外に、上記データベースを更新するためのI/Oアクセスが発生することから、効率の良いキャッシュが行なえないという問題があった。また、この問題を解決するため、キャッシュされたファイルを管理するデータベースを持たずに、ディレクトリ構造中にキャッシュ制御情報を保持する機構が提案され、データベースを持つ機構に比してスループットが向上したが、それでもなおリード時およびライト時にファイルパスの検索が2回以上必要になるなど、性能上に於いて改善の余地を残していた。
【0007】
本発明は上記実情に鑑みなされたもので、アプリケーションからのI/O要求に対するスループットの低下を防止して、より効率の良いキャッシュ制御が行える情報記憶制御装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、光ディスク等の低速記憶デバイス上のデータをファイル単位でキャッシュする際のキャッシュデータの状態管理をディレクトリ(/Data + /Clean)構成の中で行うことによって、キャッシュされたファイルを管理するためのデータベース(管理テーブル)を不要にして、当該データベースのI/Oアクセスをなくし、スループットの向上を図るとともに、キャッシュされたファイルを管理するデータベースを持たずにディレクトリ構造中にキャッシュ制御情報を保持する機構に於いて、ディレクトリパスによるファイル検索処理を簡素にしてスループットの向上を図ったことを特徴とする。また、光ディスク上でファイルのメタ情報のキャッシュを行う機構を採用することにより効率の良いキャッシュ制御を実現したことを特徴とする。
【0009】
即ち、本発明は、キャッシュデバイスと低速記憶デバイスを有する階層記憶制御方式を採用した情報記憶制御装置に於いて、前記キャッシュデバイス上に前記低速記憶デバイスのディレクトリ構造を保持する手段と、アプリケーションからのI/Oアクセス要求に対して前記キャッシュデバイス上のディレクトリへファイル単位でキャッシュする手段と、前記キャッシュデバイスにキャッシュされていないファイルのメタ情報を前記キャッシュデバイス上のディレクトリに保持する手段とを具備したことを特徴とする。
【0010】
また、本発明は、前記情報記憶制御装置に於いて、前記ファイルのメタ情報をシンボリックリンクのリンク先に代えて保持する手段を具備したことを特徴とする。
【0011】
また、本発明は、前記情報記憶制御装置に於いて、前記キャッシュデバイスに、前記ディレクトリに加え、前記キャッシュデバイスと前記低速記憶デバイスとのデータの整合性を判断するためのディレクトリを保持する手段を具備したことを特徴とする。
【0012】
また、本発明は、キャッシュデバイスと低速記憶デバイスを有する階層記憶制御方式を採用した情報記憶制御装置に於いて、前記キャッシュデバイス上に、キャッシュ用のディレクトリとして、ファイルの実体若しくはメタ情報が格納されるデータディレクトリと、前記キャッシュデバイス上のファイルの内容と前記低速記憶デバイス上のファイルの内容とが一致することを示すクリーンディレクトリとを具備したことを特徴とする。
【0013】
また、本発明は、最下層にある低速記憶デバイスへのI/Oアクセスをキャッシュするキャッシュデバイスを備えた階層記憶システムのキャッシュ制御方法に於いて、前記キャッシュデバイス上で、データ実体とメタ情報を1つのディレクトリに纏め、当該ディレクトリの検索でヒットの有無を判定することを特徴とする。
【0014】
また、本発明は、前記キャッシュ制御方法に於いて、前記メタ情報をシンボリックリンクに直接保存することを特徴とする。
【0015】
また、本発明は、最下層にある低速記憶デバイスへのI/Oアクセスをキャッシュするキャッシュデバイスを備えた階層記憶システムのキャッシュ制御方法に於いて、前記キャッシュデバイス上に低速記憶デバイスのディレクトリ構造を備えて、キャッシュされているファイルに関しては、ファイルデータそのものを、キャッシュされていないファイルに関しては、ファイルのサイズ及び更新時間を含んだメタ情報を通常のファイルと区別できる形式で保持して、キャッシュ情報とメタ情報を同一のディレクトリ下に置いたことを特徴とする。
【0016】
また、本発明は、最下層にある低速記憶デバイスへのI/Oアクセスをキャッシュするキャッシュデバイスを備えた階層記憶システムのキャッシュ制御方法に於いて、前記キャッシュデバイス上に、キャッシュ用のディレクトリとして、ファイルの実体若しくはメタ情報が格納されるデータディレクトリと、前記キャッシュデバイス上のファイル内容と前記低速記憶デバイス上のファイル内容とが一致することを示すクリーンディレクトリとを用意して、前記2つのディレクトリ情報の差分から前記キャッシュデバイス上のファイル内容が前記低速記憶デバイス上のファイル内容と異なる状態を識別することを特徴とする。
【0017】
上記したキャッシュ制御により、キャッシュされたファイルに対する管理テーブルを持つ必要が不要となることから、アプリケーションからのI/O要求に対する管理テーブル参照/更新等の余分なI/Oアクセス発生によるスループットの低下を防止できる。また、キャッシュされたファイルを管理するデータベースを持たずにディレクトリ構造中にキャッシュ制御情報を保持する機構に於いて、ディレクトリパスによるファイル検索処理を簡素にしてスループットの低下を防止できる。更に、光ディスク上でファイルのメタ情報のキャッシュを行う機構を採用することにより効率の良いキャッシュ制御が実現できる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
【0019】
図1は本発明の実施形態に於けるコンピュータシステムのハードウェア構成を示すブロック図である。
【0020】
この図1に示すシステムは、1台のサーバ10と、複数(n)台のクライアント20−1,20−2,…20−nとがネットワーク30を介して接続されたシステム構成を例に示している。
【0021】
上記サーバ10には、階層記憶制御の対象として、上層に位置する磁気ディスク装置14と、下層に位置する光ディスクオートチェンジャ装置15とが設けられる。磁気ディスク装置14は、階層記憶の上層に位置し、ここではキャッシュデバイスとなるもので、キャッシュの他にサーバ10の管理テーブル格納エリア、OS並びにアプリケーション格納エリア等としても用いられる。また、光ディスクオートチェンジャ装置15は、階層記憶の最下位層に位置し、ストレージデバイスインタフェース装置13からのI/O要求に従い、チェンジャー内のドライブ装置へメディアの搬送、データリード・ライト処理等を行う。
【0022】
CPU11はサーバシステム全体の制御を司るもので、内部バス13上に接続されたネットワークインタフェース14を介して、上記した複数のクライアント20−1,20−2,…20−nとの間で各種のデータ要求等に従う情報交換を行う。
【0023】
半導体メモリで構成される内部記憶装置(MEM)12には、運用管理アプリケーション121、キャッシュマネージャー/ファイルシステム122、階層記憶制御モジュール123、デバイスドライバ124、ネットワークマネージャー125等の各種モジュール類が格納される。運用管理アプリケーション121は、光ディスクオートチェンジャ装置15に対するメディアの収納・返却要求やディスクボリュームのマウント処理等を実行する。キャッシュマネージャー/ファイルシステム122は、アプリケーション121とデバイスドライバ124の中間層に位置し、ファイル管理及びデータのキャッシュ制御を行なう。階層記憶制御モジュール123は、キャッシュデータのステージアウト/フラッシュ及びステージインを行なう。デバイスドライバ124は、サーバ10に接続されるI/O機器を制御する。ネットワークマネージャー125は、ネットワーク上に接続されるクライアント20−1,20−2,…20−nへのアクセス制御を管理する。
【0024】
図2は上記した図1に示すサーバ10のソフトウェア構成を示すブロック図である。図中、210はリード/ライト要求を行うアプリケーションである。220は内部記憶装置(MEM)12内の階層記憶制御モジュール123に相当し、デバイスドライバ(A),(B)240,250は同じくデバイスドライバ124の一部に相当する。14sは階層記憶の上層に位置する磁気ディスク装置14のファイル格納領域を構成する記録媒体(ハードディスク)、15sは階層記憶の下層に位置する光ディスクオートチェンジャ装置15のファイル格納領域を構成する記録媒体(光ディスク)である。ここでは上記ハードディスク14sに構成されるキャッシュディスク上に、Data(データ)と、Clean(クリーン)の各ディレクトリが設けられ、これらのディレクトリを含むディレクトリ構成の中で光ディスク(低速記憶デバイス)上のデータをファイル単位でキャッシュする際のキャッシュデータの状態管理を行うことによって、キャッシュされたファイルを管理するためのデータベース(管理テーブル)を不要にし、当該データベースのI/Oアクセスをなくしてスループットの向上を図っている。
【0025】
230は内部記憶装置(MEM)12内のキャッシュマネージャー/ファイルシステム122に該当する部分であり、仮想ファイルシステム231、キャッシュマネージャー232、ハードディスク14sを対象としたファイルシステム(A)233、光ディスク15sを対象としたファイルシステム(B)234等が設けられる。
【0026】
また、260はハードディスク14s及び光ディスク15sで構成される階層記憶を実現するための仮想的なボリュームであり、仮想ファイルシステム231によりマウントされる。このマウントの対象となる実データ(実際のデータ)は、ハードディスク14sや光ディスク15s上に存在する。
【0027】
例えば、アプリケーション210から仮想ボリューム260に対してライトすると、そのデータは一旦、ハードディスク14sにキャッシュされ、ディスクキャッシュが一定の使用量に達すると、階層記憶制御モジュール220により、ハードディスクから光ディスクへデータが反映(ステージアウト)される。
【0028】
また、アプリケーション210から仮想ボリューム260に対してリードを要求すると,キャッシュ(ハードディスク14s)上にデータがある場合はそこからデータが読まれる。キャッシュ上にデータがない場合は、メディア(光ディスク15s)からデータが読まれ、アプリケーション210にデータを渡すと同時にキャッシュ(ハードディスク14s)上に当該データがコピー(ステージイン)される。
【0029】
キャッシュ(ハードディスク14s)上では、メディア(光ディスク15s)上と同じディレクトリ構造(実施形態では/Dataディレクトリ)を保持し、キャッシュされているファイルに関してはファイルデータそのものを、また、キャッシュされていないファイルに関してはファイルのサイズ、更新時刻などのメタ情報のみの小さなデータを、通常ファイルと区別できる特殊形式で保持する。
【0030】
また、上記/Dataディレクトリとは別に、キャッシュされているデータがメディア上と同一であるかどうかを示すためのディレクトリを設ける(実施形態では/Cleanディレクトリ)。
【0031】
この/Cleanディレクトリに、上記/Dataディレクトリと同一名称のファイルが存在する場合、メディア(光ディスク15s)のデータとキャッシュ(ハードディスク14s)のデータが同一であると判断し(Clean判定)、また、上記/Dataディレクトリに実ファイルデータが存在するが、/Cleanディレクトリに存在しないとき、メディア(光ディスク15s)のデータとキャッシュ(ハードディスク14s)のデータが異なると判断する(Dirty判定)。
【0032】
図3及び図4はそれぞれ本発明の実施形態に於ける仮想ボリューム260を対象としたリード/ライト処理の手順を示したもので、図3はアプリケーション210から仮想ボリューム260へのライト要求に対して仮想ファイルシステム231の制御の下に実行されるライト処理の手順を示すフローチャート、図4は同じくアプリケーション210から仮想ボリューム260へのライト要求に対して実行されるリード処理の手順を示すフローチャートである。
【0033】
ここで上記各図を参照して本発明の実施形態に於ける処理動作を説明する。
【0034】
ここでは、仮想ボリューム260としてマウントしたディレクトリに対して、アプリケーション210からファイルのリード・ライト処理を実施した際の処理動作を例に説明する。
【0035】
先ず、仮想ファイルシステムのマウント処理について説明する。
【0036】
図2に示すハードディスク14sをルートファイルシステム及びキャッシュディスクとして使用した場合、下記のようなディレクトリ構成で仮想ボリューム260をマウントする。
【0037】
a)マウントされるデバイスファイル群
複数の光ディスクメディアによって構成されたUNIT単位に下記のようなデバイスファイルが存在する。
【0038】
Figure 0003779592
b)仮想ボリュームマウントポイント
仮想ボリューム260のマウント先として、下記のようなディレクトリが存在するものとする。
【0039】
Figure 0003779592
c)キャッシュ用ディレクトリ
電断発生時にハードディスクキャッシュ上のどのファイルが未だメディアへ反映されていないか等を判別できるようキャッシュ用のディレクトリとして下記のようなディレクトリパスを持たせる。
【0040】
Figure 0003779592
ここで、/Dataディレクトリは、キャッシュデータが存在する場合はその実体、存在しない場合はメタ情報が格納されるディレクトリである。
【0041】
また、/Cleanディレクトリは、キャッシュデータとメディア上のデータが同一であることを示すダミーのファイル(0バイトファイルなど、内容は不問)が格納されるディレクトリである。
【0042】
マウント処理は、mountコマンドのような、アプリケーションプログラムからマウントされるデバイス名/マウント先ディレクトリ/ファイルシステム名等を指定して、仮想ボリューム260をマウントする。
【0043】
例えば、マウントされるデバイスを「/dev/unit0」、マウント先を「/mnt/vol0」のように指定する。
【0044】
次に、キャッシュディレクトリ内の構造について説明する。
【0045】
メディア収納又はマウント時に階層記憶制御モジュール又は仮想ファイルシステムは、メディア上のファイルシステム管理領域(ディレクトリ情報等)を読み出し、/cache/unitX/Data/ディレクトリ下へ格納する(Xは該当のUNIT番号)。
【0046】
キャッシュされるデータは、/Dataの下にメディア上のディレクトリ構成を保持したまま、実体を格納する。
【0047】
キャッシュされないデータは、同じく、/Dataの下にメディア上のディレクトリ構成を保持したまま、メタデータのみが存在する特殊形式で格納する。
【0048】
具体的には、ダミーのシンボリックリンクを作成し、リンク先の代わりにメタ情報を保持させる。
【0049】
ディレクトリに関しては、/Cleanディレクトリ以下にも同様に格納し、キャッシュされていてメディア上と同一内容であることが分かっているファイルについては、ここに0バイトのダミーファイルを置く。
【0050】
次に、ライト処理の動作について、図3に示すフローチャートを参照して説明する。
【0051】
アプリケーション210から仮想ボリューム260へのライト要求に対して、仮想ファイルシステム231は、要求されたファイルを/cache/unitX/Dataディレクトリから検索する(図3ステップS10,S11)。
【0052】
ここで、/Data下に、実体ファイルがある場合(図3ステップS12 Yes,S13 実体)、ライト要求は、上書き要求であり、データがキャッシュされていると判定できる。この際は、/Clean下の同一パスも検索し、パスが存在しない場合は、検索されたファイルに直接、上書きする(図3ステップS14,S15 No,S19,S20)。また、パスが存在する場合は/Cleanディレクトリから削除して、検索されたファイルに、直接、上書きする(図3ステップS14〜S16,S19,S20)。
【0053】
また、/Data下にメタデータ(ダミーシンボリックリンク)のみがある場合(図3ステップS12 Yes,S13 メタデータ)、ライト要求は、上書き要求であり、データはキャッシュされていないと判定できる。
【0054】
この際は、更新書き込み(部分書き込み)であるならば(図3ステップS17 Yes)、メディアに直接書き込み(図3ステップS18,S20)、それ以外の場合は(図3ステップS17 No)、/Data下に書き込む(図3ステップS19,S20)。この場合、/Clean下には該当ファイルはなく、結果のキャッシュデータファイルはメディアとは異なるので、/Clean下については何ら処理の必要はない。
【0055】
また、/Data下にファイル実体もメタデータもない場合(図3ステップS12 No)、ライト要求は、新規作成要求であると判定できるので、/Data下に直接書き込む(図3ステップS19,S20)。この場合、新規作成されたキャッシュデータファイルは、まだメディア上には存在しないため、/Clean下に何ら処理の必要はない。
【0056】
次に、リード処理の動作について、図4に示すフローチャートを参照して説明する。
【0057】
アプリケーション210から仮想ボリューム260へのリード要求に対して、仮想ファイルシステム231は、要求されたファイルがハードディスクキャッシュにキャッシュされているかどうかを、/cache/unitX/Dataディレクトリから検索する(図4ステップS21,S22)。
【0058】
ここで、/Data下に実体ファイルがある場合(図4ステップS23 Yes,S24 実体)、キャッシュにヒットしたと判定できるので、検索されたファイルをアプリケーションに渡す(図4ステップS26,S29)。
【0059】
また、/Data下にメタ情報がある場合(図4ステップS23 Yes,S24メタデータ)、メディア上にのみデータがあると判定できるので、メディアからデータをリードしてアプリケーション210に渡す(図4ステップS27,S29)。このとき、同時に、/Data下のメタ情報を実体データに置き換え、/Clean下にダミーファイルを作成する(図4ステップS28)。
【0060】
また、/Data下にパスがない場合(図4ステップS23 No)、ファイルはメディア上にも存在しないので、リードエラーにする(図4ステップS25)。
【0061】
次に、ステージアウト処理について説明する。
【0062】
キャッシュ上で新規作成または変更されたデータをメディア上に反映させる処理は、/Data下を検索し、実体がデータがある場合、/Cleanも検索し、該当パスがなければ、ダーティ(Dirty)と判定し、データをメディアにコピーする。この手順自体は、/Dirty、/Clean/、/Inodeの各ディレクトリをもつ従来方式より性能が劣化している。しかし、この手順を実装することにより、新規ライト時に、/Data以外のディレクトリの操作が必要なくなり、システム全体の性能が向上するという効果がある。
【0063】
/Dirty、/Clean/、/Inodeの各ディレクトリをもつ従来方式では、ライト・リードの処理に於いて、キャッシュデータのヒットの有無を判定するために、/Cleanと、/Dirtyの2つのパスを検索する必要があり、どちらにもない場合は、さらに、/inodeを検索する必要があった。
【0064】
これに対して、上記した本発明の実施形態では、データ実体と、メタ情報を、/Dataディレクトリ1つに纏めたことにより、ヒットの有無を判定するために、/Dataを検索するだけで良い。また、Dirtyであることを示す、/Dirtyディレクトリを廃止することにより、新規ライトの場合に、/Cleanを検索する必要がない。また、メタ情報をシンボリックリンクに直接保存することにより、ファイルのデータブロックを使用する必要がなく、したがってデータブロックへのアクセスが必要ない。これにより、ファイル検索のためのディスクアクセス回数を大幅に低減し、性能の向上を達成している。
【0065】
ただし、キャッシュデータをメディアに書き込む際には、/Dirtyディレクトリがないため、/Data下のファイルを全て検索し、/Clean下に存在するか否かを検索する必要がある。これに対して上記した従来方式では、/Dirty下を検索するだけでよいため、この処理の性能に関しては従来よりも劣る。
【0066】
しかしながら、この際のメディア書き込みは低速デバイスへの書き込みであり、ファイル検索はディスクアクセスであるので、全処理時間に対するファイル検索時間の比率は小さい。
【0067】
【発明の効果】
以上詳記したように本発明によれば、アプリケーションからのI/O要求に対するスループットの低下を防止して、より効率の良いキャッシュ制御が行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に於けるコンピュータシステムのハードウェア構成を示すブロック図。
【図2】上記実施形態に於けるサーバのソフトウェア構成を示すブロック図。
【図3】上記実施形態に於けるライト処理の手順を示すフローチャート。
【図4】上記実施形態に於けるリード処理の手順を示すフローチャート。
【符号の説明】
10…サーバ
11…CPU
12…内部記憶装置(MEM)
13…内部バス
14…磁気ディスク装置
14s…磁気ディスク装置14の記録媒体(ハードディスク)、
15…光ディスクオートチェンジャ装置
15s…光ディスクオートチェンジャ装置の記録媒体(光ディスク)
20−1,20−2,…20−n…クライアント
121…運用管理アプリケーション
122…キャッシュマネージャー/ファイルシステム
123…階層記憶制御モジュール
124…デバイスドライバ
125…ネットワークマネージャー
210…アプリケーション
220…階層記憶制御モジュール
230…キャッシュマネージャー/ファイルシステム
231…仮想ファイルシステム
232…キャッシュマネージャー
233…ファイルシステム(A)
234…ファイルシステム(B)
240…デバイスドライバ(A)
250…デバイスドライバ(B)
260…仮想ボリューム

Claims (1)

  1. キャッシュデバイスと低速記憶デバイスを有する階層記憶制御方式を採用した情報記憶制御装置に於いて、
    前記キャッシュデバイス上に、
    キャッシュされているファイルに関しては、ファイルデータそのものを、キャッシュされていないファイルに関しては、ファイルのサイズ及び更新時間を含んだメタ情報を通常のファイルと区別できる形式で保持して、キャッシュ情報とメタ情報を同一のディレクトリ下に置いた低速記憶デバイスのディレクトリの構造と、
    前記低速記憶デバイスのディレクトリ構造と同じパス名で構成され、前記キャッシュデバイス上のファイル内容と前記低速記憶デバイス上のファイル内容とが一致することを示すクリーンディレクトリの構造と、
    前記クリーンディレクトリに、前記低速記憶デバイスのディレクトリと同一名称のファイルが存在する場合、前記低速記憶デバイスのデータと前記キャッシュデバイスのデータが同一であると判断し、前記低速記憶デバイスのディレクトリに実ファイルデータが存在するが、前記クリーンディレクトリに存在しないとき、前記低速記憶デバイスのデータと前記キャッシュデバイスのデータが異なると判断するライト処理手段と
    を具備したことを特徴とする情報記憶制御装置。
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