JP2002297419A - 情報記憶制御装置及びコンピュータシステム - Google Patents

情報記憶制御装置及びコンピュータシステム

Info

Publication number
JP2002297419A
JP2002297419A JP2001102455A JP2001102455A JP2002297419A JP 2002297419 A JP2002297419 A JP 2002297419A JP 2001102455 A JP2001102455 A JP 2001102455A JP 2001102455 A JP2001102455 A JP 2001102455A JP 2002297419 A JP2002297419 A JP 2002297419A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
file
cache
directory
information
optical disk
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001102455A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukinori Yajima
征典 矢島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2001102455A priority Critical patent/JP2002297419A/ja
Publication of JP2002297419A publication Critical patent/JP2002297419A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Information Retrieval, Db Structures And Fs Structures Therefor (AREA)
  • Memory System Of A Hierarchy Structure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、キャッシュされたファイルを管理す
るためのデータベースを不要にして、アプリケーション
からのI/O要求に対するスループットの低下を防止し
た情報記憶制御装置及びコンピュータシステムを提供す
ることを課題とする。 【解決手段】仮想ファイルシステム231は、アプリケ
ーション210から仮想ボリューム260へのリード要
求に対して、要求されたファイルがキャッシュディスク
にキャッシュされているか否かを「/cache/un
itX/Dirty」又はCleanディレクトリから
検索する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、階層記憶制御方式
を採用した情報記憶制御装置、及びキャッシュデバイス
を備えて最下層にあるディスクオートチェンジャーへの
I/Oアクセスをキャッシュする機能を備えた、キャッ
シュ制御機構に特徴をもつコンピュータシステムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、階層記憶制御方式を採用する情報
記憶システムに於いては、光磁気ディスクオートチェン
ジャー等の低速デバイスへのアクセスをキャッシュする
際に、所定のブロック単位若しくはファイル単位で行な
う方法が採られる。その一例として、特開平10−17
1690号公報に示される「電子ファイル装置」があ
る。この公報に於いては、光ディスクライブラリ装置上
のデータをキャッシュとしての磁気ディスク装置に最小
ファイル単位でマイグレーション(階層記憶)する技術
が開示されている。
【0003】ここで、ファイルシステムを意識せずに、
所定のブロック単位でキャッシュする場合、ファイルシ
ステム上の管理領域等、頻繁にアクセスされることが予
想される領域が特定できないため、効果的なキャッシュ
が行なえないという問題がある。例えば、メディアの両
面に対して同時にディレクトリリストを参照するような
場合、ファイルシステムにより分断されたI/O毎にメ
ディアの交換が発生することから、アプリケーションか
らのI/O要求に対するスループットが著しく低下する
問題が発生していた。
【0004】また、ファイル単位でキャッシュする場合
についても、キャッシュされたファイルを管理するため
のデータベース(管理テーブル)が必要となることか
ら、目的のデータをキャッシュする以外に、上記データ
ベースを更新するためのI/Oアクセスが発生し、効率
の良いキャッシュが行なえないという問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従
来、階層記憶制御方式を採用する情報記憶システムに於
いては、ファイルシステムを意識せずに、所定のブロッ
ク単位でキャッシュする場合、ファイルシステム上の管
理領域等、頻繁にアクセスされることが予想される領域
が特定できないことから、効果的なキャッシュが行なえ
ないという問題があり、またファイル単位でキャッシュ
する場合、キャッシュされたファイルを管理するための
データベースが必要となることから、目的のデータをキ
ャッシュする以外に、上記データベースを更新するため
のI/Oアクセスが発生し、効率の良いキャッシュが行
なえないという問題があった。
【0006】本発明は上記実情に鑑みなされたもので、
アプリケーションからのI/O要求に対するスループッ
トの低下を防止して、効率の良いキャッシュ制御が行え
る情報記憶制御装置及びコンピュータシステムを提供す
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、光ディスク等
の低速記憶デバイス上のデータをファイル単位でキャッ
シュする際のキャッシュデータの状態(Dirty/C
lean等)管理をディレクトリ構成の中で行うことに
よって、キャッシュされたファイルを管理するためのデ
ータベース(管理テーブル)を不要にし、当該データベ
ースのI/Oアクセスをなくしてスループットの向上を
図ったことを特徴とする。また、光ディスク上のファイ
ルのメタ情報(iノード(Inode)/ディレクトリ
情報)のキャッシュ方式を採用することで効率の良いキ
ャッシュ制御を実現してことを特徴とする。
【0008】即ち、本発明は、キャッシュデバイスと低
速記憶デバイスを有する階層記憶制御方式を採用した情
報記憶制御装置に於いて、下層にある前記低速記憶デバ
イスの少なくとも一部を1つの仮想ボリュームとしてフ
ァイルシステムにマウントし、アプリケーションからの
I/Oアクセス要求に対して、ディレクトリ情報を付加
し上記キャッシュデバイスの特定のディレクトリへファ
イル単位でキャッシュする手段を具備したことを特徴と
する。
【0009】また、本発明は、階層記憶制御方式を採用
した情報記憶制御装置に於いて、下層にある低速記憶デ
バイスの少なくとも一部を1つの仮想ボリュームとし、
当該仮想ボリュームをファイルシステムの所定のディレ
クトリにマウントする手段を有して、アプリケーション
からの仮想ボリュームへのI/Oアクセス要求に対し、
ディレクトリ情報をキャッシュデバイスの特定のディレ
クトリ指定内容(ダーティディレクトリ、クリーンディ
レクトリ)に変更することでパスを変更し特定のディレ
クトリへファイル単位でキャッシュするキャッシュ制御
手段を具備することを特徴とする。
【0010】また、本発明は、キャッシュデバイスを備
えて、最下層にあるディスクオートチェンジャーへのI
/Oアクセスをキャッシュする機能を備えたコンピュー
タシステムに於いて、1つ又は複数の光ディスク記憶装
置を1つの仮想ボリュームとしてファイルシステムにマ
ウントし、アプリケーションからのI/Oアクセス要求
に対して、ディレクトリ情報を付加して上記キャッシュ
デバイスの特定のディレクトリへファイル単位でキャッ
シュするキャッシュ制御手段を具備したことを特徴とす
る。
【0011】上記したキャッシュ制御により、キャッシ
ュされたファイルに対する管理テーブルを持つ必要が不
要となることから、アプリケーションからのI/O要求
に対する管理テーブル参照/更新等の余分なI/Oアク
セス発生によるスループットの低下を防止できる。
【0012】また、上記したコンピュータシステムに於
いて、上記光ディスク記憶装置のディレクトリ情報及び
ファイルシステム管理領域を上記キャッシュデバイス上
へキャッシュする手段、及びアプリケーションからのフ
ァイルの検索、若しくはファイルシステム管理領域の参
照/更新要求に対して、上記キャッシュ手段によりキャ
ッシュした情報をもとにファイルの検索若しくはファイ
ルシステム管理領域の参照/更新を行なう手段を有し
て、アプリケーション及びファイルシステムからのキャ
ッシュ、若しくは上記光ディスク記憶装置間のマイグレ
ーション要求に対し上記キャッシュ情報を上記光ディス
ク記憶装置へ反映させる機能をもつことにより、ディス
クオートチェンジャーに収納される光ディスク記憶装置
上のディレクトリ情報やファイルシステム管理領域を予
めキャッシュしておくことで複数の光ディスク記憶装置
へ同時にアクセスした場合にメディアの交換によるスル
ープット低下を防止できる。
【0013】また、上記したコンピュータシステムに於
いて、上記光ディスク記憶装置のファイルシステム管理
領域をキャッシュデバイス上へキャッシュする際に、当
該ファイルシステム管理領域内のファイル更新時刻情報
を読み出す手段、及びシステムの現在時刻を取得する手
段と、上記ファイル更新時刻情報の更新時刻を上記現在
時刻と比較し、ファイル更新時刻が現在時刻より進行し
ているとき、その旨をオペレータに通知する手段を備え
ることにより、システム運用開始前に使用メディア及び
システム上の時刻設定の正当性をチェックすることがで
きる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を説明する。
【0015】図1は本発明の実施形態に於けるコンピュ
ータシステムのハードウェア構成を示すブロック図であ
る。
【0016】この図1に示すシステムは、1台のサーバ
10と、複数(n)台のクライアント20−1,20−
2,…20−nとがネットワーク30を介して接続され
たシステム構成を例に示している。
【0017】上記サーバ10には、階層記憶制御の対象
として、上層に位置する磁気ディスク装置14と、下層
に位置する光ディスクオートチェンジャ装置15とが設
けられる。磁気ディスク装置14は、階層記憶の上層に
位置し、ここではキャッシュデバイスとなるもので、キ
ャッシュの他にサーバ10の管理テーブル格納エリア、
OS並びにアプリケーション格納エリア等としても用い
られる。また、光ディスクオートチェンジャ装置15
は、階層記憶の最下位層に位置し、ストレージデバイス
インタフェース装置13からのI/O要求に従い、チェ
ンジャー内のドライブ装置へメディアの搬送、データリ
ード・ライト処理等を行う。
【0018】CPU11はサーバシステム全体の制御を
司るもので、内部バス13上に接続されたネットワーク
インタフェース14を介して、上記した複数のクライア
ント20−1,20−2,…20−nとの間で各種のデ
ータ要求等に従う情報交換を行う。
【0019】半導体メモリで構成される内部記憶装置
(MEM)12には、運用管理アプリケーション12
1、キャッシュマネージャー/ファイルシステム12
2、階層記憶制御モジュール123、デバイスドライバ
124、ネットワークマネージャー125等の各種モジ
ュール類が格納される。運用管理アプリケーション12
1は、光ディスクオートチェンジャ装置15に対するメ
ディアの収納・返却要求やディスクボリュームのマウン
ト処理等を実行する。キャッシュマネージャー/ファイ
ルシステム122は、アプリケーション121とデバイ
スドライバ124の中間層に位置し、ファイル管理及び
データのキャッシュ制御を行なう。階層記憶制御モジュ
ール123は、キャッシュデータのステージアウト/フ
ラッシュ及びステージインを行なう。デバイスドライバ
124は、サーバ10に接続されるI/O機器を制御す
る。ネットワークマネージャー125は、ネットワーク
上に接続されるクライアント20−1,20−2,…2
0−nへのアクセス制御を管理する。
【0020】図2は上記した図1に示すサーバ10のソ
フトウェア構成を示すブロック図である。図中、210
はリード/ライト要求を行うアプリケーションである。
220は内部記憶装置(MEM)12内の階層記憶制御
モジュール123に相当し、デバイスドライバ(A),
(B)240,250は同じくデバイスドライバ124
の一部に相当する。14sは階層記憶の上層に位置する
磁気ディスク装置14のファイル格納領域を構成する記
録媒体(ハードディスク)、15sは階層記憶の下層に
位置する光ディスクオートチェンジャ装置15のファイ
ル格納領域を構成する記録媒体(光ディスク)である。
ここでは上記ハードディスク14sに構成されるキャッ
シュディスク上に、Dirty(ダーティ)、Clea
n(クリーン)、Inode(iノード)の各ディレク
トリが設けられ、これらのディレクトリを含むディレク
トリ構成の中で光ディスク(低速記憶デバイス)上のデ
ータをファイル単位でキャッシュする際のキャッシュデ
ータの状態管理を行うことによって、キャッシュされた
ファイルを管理するためのデータベース(管理テーブ
ル)を不要にし、当該データベースのI/Oアクセスを
なくしてスループットの向上を図っている。
【0021】230は内部記憶装置(MEM)12内の
キャッシュマネージャー/ファイルシステム122に該
当する部分であり、仮想ファイルシステム231、キャ
ッシュマネージャー232、ハードディスク14sを対
象としたファイルシステム(A)233、光ディスク1
5sを対象としたファイルシステム(B)234等が設
けられる。
【0022】また、260はハードディスク14s及び
光ディスク15sで構成される階層記憶を実現するため
の仮想的なボリュームであり、仮想ファイルシステム2
31によりマウントされる。このマウントの対象となる
実データ(実際のデータ)は、ハードディスク14sや
光ディスク15s上に存在する。
【0023】例えば、アプリケーション210から仮想
ボリューム260に対してライトすると、そのデータは
一旦、ハードディスク14sにキャッシュされ、ディス
クキャッシュが一定の使用量に達すると、階層記憶制御
モジュール220により、ハードディスクから光ディス
クへデータが反映(ステージアウト)される。
【0024】図3及び図4はそれぞれ本発明の実施形態
に於ける仮想ボリューム260を対象としたリード/ラ
イト処理の手順を示したもので、図3はアプリケーショ
ン210から仮想ボリューム260へのライト要求に対
して仮想ファイルシステム231の制御の下に実行され
るライト処理の手順を示すフローチャート、図4は同じ
くアプリケーション210から仮想ボリューム260へ
のライト要求に対して実行されるリード処理の手順を示
すフローチャートである。
【0025】図5及び図6はそれぞれ本発明の実施形態
に於けるハードディスク14sと光ディスク15sとの
間でファイル転送を行う際のステージイン・ステージア
ウト処理の手順を示したもので、図5は光ディスク15
sからハードディスク14sへファイルを転送するステ
ージイン処理の手順を示すフローチャート、図6はハー
ドディスク14sから光ディスク15sへファイルを転
送するステージアウト処理の手順を示すフローチャート
である。
【0026】ここで上記各図を参照して本発明の実施形
態に於ける動作を説明する。
【0027】まず、仮想ボリューム260を対象とした
リード/ライト処理について説明する。ここでは仮想ボ
リューム260としてマウントしたディレクトリに対し
て、アプリケーション210からファイルのリード/ラ
イトを実施した際の動作を例に説明する。
【0028】仮想ファイルシステム231は、ハードデ
ィスク14sをルートファイルシステム及びキャッシュ
ディスクとして使用した場合、以下に示すディレクトリ
構成で仮想ボリュームをマウントする。
【0029】マウントされるデバイスファイル群とし
て、ここては、複数の光ディスクメディアによって構成
されたユニット(UNIT)単位に以下のようなデバイ
スファイルが存在するものとする。
【0030】 仮想ボリューム260のマウント先として以下のような
ディレクトリが存在するものとする。
【0031】 キャッシュ用ディレクトリとして、電断発生時にハード
ディスクキャッシュ上のどのファイルが未だメディアへ
反映されていないか等を判別できるよう以下のようなデ
ィレクトリパスを持たせる。
【0032】 ここで、Dirtyディレクトリ(ダーティーディレク
トリ)は、キャッシュディスク(ハードディスク14
s)上のデータが未だ光ディスクメディア(光ディスク
15s)に反映されていない最新のデータが格納される
ディレクトリである。
【0033】Cleanディレクトリ(クリーンディレ
クトリ)は、光ディスクメディア上にそのコピーが存在
するデータが格納されるディレクトリである。
【0034】Inodeディレクトリ(iノードディレ
クトリ)は、ファイルシステム管理領域のキャッシュ用
ディレクトリであり、アプリケーション210から読み
出されるファイルシステムのファイルサイズ、アクセス
権、ファイル更新時刻等のInode情報及びファイル
を検索する際に必要なディレクトリ情報が格納される。
【0035】マウント処理は、mountコマンドによ
りアプリケーションプログラムからマウントされるデバ
イス名/マウント先ディレクトリ/ファイルシステム名
等を指定して仮想ボリュームをマウントする。例えば、
マウントされるデバイスを /dev/unit0 マウント先を /mnt/vol0 のように指定する。
【0036】メディア収納、又はマウント時に、階層記
憶制御モジュール220又は仮想ファイルシステム23
1は、光ディスクメディア上のファイルシステム管理領
域(Inode/ディレクトリ情報等)を読み出し、/
cache/unitX/Inode/ディレクトリへ
格納する(Xは該当のUNIT番号)。
【0037】キャッシュデータは、1つのバイナリデー
タとしてファイルに格納するかメディア上のディレクト
リ構成を保持しつつファイルのデータブロックが存在し
ないようなメタデータのみが存在するファイルで格納す
る。
【0038】また、光ディスクメディア上のファイル更
新時刻及びシステムの現在時刻の正当性をチェックした
い場合は、このタイミングで時刻の比較を行ない、現在
時刻の方が古い場合、オペレータに対して時刻が不正で
あることを通知する。
【0039】この時刻のチェックは、キャッシュディス
クから光ディスクメディアへのマイグレーションの際に
更新時刻をもとに更新されたファイルを選択するような
場合に利用される。尚、時刻の不正を検出した場合、そ
の対処方についてはオペレータに委ねられる。
【0040】ここで図3に示すフローチャートを参照し
てライト処理動作を説明する。尚、以下の説明では、文
中に於ける各ディレクトリのパスを「 」で括って表
す。
【0041】アプリケーション210から仮想ボリュー
ム260へのライト要求(図3ステップS10)に対し
て、仮想ファイルシステム231は、要求されたファイ
ルがキャッシュディスクにキャッシュされているか否か
を「/cache/unitX/Dirty」又は、C
leanディレクトリから検索する(図3ステップS1
1)。尚、アプリケーション210から指定されるディ
レクトリに、Dirty、Cleanのパスは無いが、
キャッシュディスクを検索する際に仮想ファイルシステ
ム231により、Dirty、Cleanのパスを付加
してディレクトリの検索を行なう。
【0042】ここで、キャッシュミスの場合(図3ステ
ップS12(No))、即ちキャッシュディスク上に該当
ファイルが無い場合は、更に、光ディスクメディア上に
そのファイルが存在するか否かを「/cache/un
itX/Inode/」ディレクトリから検索する(図
3ステップS13)。
【0043】光ディスクメディア上に存在しない場合
(図3ステップS14(No))は、「/cache/u
nitX/Dirty/」ディレクトリ以下に指定され
たディレクトリ構成でキャッシュディスク14sにファ
イルを書き込む(図3ステップS18)。
【0044】また、光ディスクメディア上に該当ファイ
ルが存在する場合は、ファイルオープン時に指定された
モードにより、書込み先が異なる(図3ステップS1
7)。更新モード(部分書込み)で書き込まれた場合
(図3ステップS17( Yes))は、光ディスクメディ
ア15s上のファイルへ、直接ライトする(図3ステッ
プS19)。それ以外の場合(図3ステップS17(N
o))は、キャッシュディスク14sの「/cache
/unitX/Dirty/」ディレクトリ以下に書き
込む(図3ステップS18)。
【0045】また、キャッシュヒットの場合(図3ステ
ップS12( Yes))で、且つDirtyディレクトリ
以下でヒットした場合(図3ステップS15(Dirt
y))は、キャッシュディスク14s上のその該当ファ
イルに対して上書きライト処理を行なう(図3ステップ
S18)。また、Cleanディレクトリ以下でヒット
した場合(図3ステップS15(Clean))は、デ
ィレクトリのパス情報をCleanからDirtyに書
き換え(図3ステップS16)、キャッシュディスク14
s上の該当ファイルに対して上書きライト処理を行なう
(図3ステップS18)。上記各ライト処理(図3ステ
ップS18)の終了に伴い、ライトの完了をアプリケー
ション210に通知する(図3ステップS20)。
【0046】次に、図4に示すフローチャートを参照し
てリード処理動作を説明する。
【0047】アプリケーション210から仮想ボリュー
ム260へのリード要求(図4ステップS21)に対し
て、仮想ファイルシステム231は、要求されたファイ
ルがキャッシュディスクにキャッシュされているか否か
を「/cache/unitX/Dirty」又はCl
eanディレクトリから検索する(図4ステップS2
2)。尚、アプリケーション210から指定されるディ
レクトリに、Dirty、Cleanのパスは無いが、
キャッシュディスクを検索する際に、仮想ファイルシス
テム231により、Dirty、Cleanのパスを付
加してディレクトリの検索を行なう。
【0048】ここで、キャッシュミスの場合(図4ステ
ップS23(No))、即ちキャッシュディスク上に該当
ファイルが無い場合は、更に光ディスクメディア上にそ
のファイルが存在するか否かを「/cache/uni
tX/Inode/」ディレクトリから検索する(図4
ステップS24)。
【0049】ここで、光ディスクメディア上に存在しな
い場合(図4ステップS25(No))、仮想ファイルシ
ステム231はアプリケーション210へファイルが存
在しないことを示すエラーを返す(図4ステップS2
7)。
【0050】また、光ディスクメディア上に該当ファイ
ルが存在する場合(図4ステップS25( Yes))は、
当該ファイルを読み込み、アプリケーション210へ渡
す(図4ステップS28)。この際、仮想ファイルシス
テム231がリードしたファイルをキャッシュディスク
14s上の「/cache/unitX/Clean/」
ディレクトリへキャッシュする(図4ステップS2
9)。
【0051】また、キャッシュヒットの場合(図4ステ
ップS23( Yes))は、Clean又はDirtyデ
ィレクトリで見つかったファイルをキャッシュディスク
14sより読み出し、アプリケーション210へ渡す
(図4ステップS26)。
【0052】次に、図5に示すフローチャートを参照し
てステージイン処理動作を説明する。
【0053】ステージイン機能は、システムを運用する
前に、予め光ディスクメディア15s上にあるファイル
をキャッシュディスク14s側にコピーしておき、ファ
イルに対するリード/ライトアクセスをキャッシュ上の
ファイルで行なうことで高速にアクセスするために用い
られる。
【0054】アプリケーション210は、オペレータに
よって指定されたファイルをステージインするために、
階層記憶制御モジュール220に対してディレクトリパ
ス及びファイル名によってステージイン要求を送信す
る。
【0055】階層記憶制御モジュール220は、アプリ
ケーション210からステージイン要求を受けると(図
5ステップS31)、指定されたファイルがキャッシュ
ディスク14s上にキャッシュされているか否かを調べ
(図5ステップS32)、キャッシュされている場合
(図5ステップS33( Yes))は、アプリケーション
210に対してステージインの完了通知を行う(図5ス
テップS37)。
【0056】また、指定されたファイルがキャッシュデ
ィスク14s上に無い場合(図5ステップS33(N
o))は、「/cache/unitX/Inode
/」ディレクトリのメディア情報キャッシュを検索し
(図5ステップS34)、光ディスクメディア15sに
指定ファイルがある(図5ステップS35( Yes))こ
とを確認して、該当する光ディスクメディア15sから
指定されたファイルをリードし、キャッシュディスク1
4s上の「/cache/unitX/Clean/」
ディレクトリ以下へコピー(ステージインを実行)して
(図5ステップS36)、アプリケーション210に対
しステージインの完了通知を行う(図5ステップS3
7)。尚、Clean以下のディレクトリツリーは、光
ディスクメディア上のツリーを継承するものとする。ま
た、光ディスクメディア15sに指定ファイルがないと
き(図5ステップS35(No))は、アプリケーション
210に対してエラー通知を行う(図5ステップS3
8)。
【0057】次に、図6に示すフローチャートを参照し
てステージアウト処理動作を説明する。
【0058】ステージアウト機能は、キャッシュディス
ク14sの使用率が増えキャッシュ用の空きエリアを確
保したい場合や、意図的に指定ファイルを光ディスクメ
ディア15s上へ反映させる場合等に使用される。この
実施形態では、アプリケーション210により、指定し
たファイルをキャッシュディスク14sから光ディスク
メディア15sへ反映させる場合について説明する。
【0059】アプリケーション210は、オペレータに
よって指定されたファイルをステージアウトするため
に、階層記憶制御モジュール220に対してディレクト
リパス及びファイル名を指定してステージアウト要求を
送信する。
【0060】階層記憶制御モジュールは、アプリケーシ
ョン210よりステージアウト要求を受けると(図6ス
テップS41)、指定されたファイルがキャッシュディ
スク14s上にキャッシュされているか否かを調べる
(図6ステップS42)。
【0061】ここで、指定されたファイルがキャッシュ
ディスク14s上にキャッシュされていれば(図6ステ
ップS43( Yes))、Clean、Dirtyのいず
れのディレクトリにキャッシュされているかを調べ(図
6ステップS45)、Cleanディレクトリにキャッ
シュされている場合(図6ステップS45(Clea
n))は、何もせずにアプリケーション210に対して
ステージアウトの完了通知を行う(図6ステップS5
0)。
【0062】また、Dirtyディレクトリにキャッシ
ュされている場合(図6ステップS45(Dirt
y))は、メディア情報キャッシュを検索して、ステー
ジアウトの対象メディアを特定し、キャッシュディスク
14sから光ディスクメディア15sへのステージアウ
トを実行する(図6ステップS47)。
【0063】その後、ステージアウトが完了したファイ
ルをDirtyディレクトリからCleanディレクト
リへ変更し(図6ステップS48)、メディア情報キャ
ッシュを更新して(図6ステップS49)、アプリケー
ション210に対しステージアウトの完了通知を行う
(図6ステップS50)。
【0064】上記したようなClean、Dirtyの
ディレクトリ構成によるキャッシュ制御処理により、キ
ャッシュされたファイルに対する管理テーブルを持つ必
要が無いため、アプリケーションからのI/O要求に対
する管理テーブルの参照/更新等の余分なI/Oアクセ
ス発生に伴うスループットの低下を防止でき、効率のよ
い階層記憶制御機構が実現できる。
【0065】尚、電断発生時のキャッシュリカバリ処理
に於いて、アプリケーション210からのライト要求処
理の途中で電断が発生した場合のリカバリ処理(アプリ
ケーション210から要求されたデータをキャッシュデ
ィスク上のDirtyディレクトリへライトする途中で
電断が発生した場合のリカバリ処理)は、キャッシュデ
バイスが使用しているファイルシステムのリカバリ処理
に委ねられる。
【0066】また、ステージイン処理の途中で電断が発
生した場合のリカバリ処理(アプリケーションからのリ
ード要求がキャッシュディスク上に存在せず、光ディス
クメディア上から該当ファイルをリードし、Clean
ディレクトリへライトする処理の途中で電断が発生した
場合のリカバリ処理)は、Cleanディレクトリに、
書き込み途中の不完全なファイルがあり復元可能である
ことから、Cleanディレクトリに存在するファイル
を全て削除する。
【0067】また、ステージアウト処理の途中で電断が
発生した場合のリカバリ処理(キャッシュディスク上の
Dirtyディレクトリにキャッシュされたファイルを
光ディスクメディアに転送し、キャッシュファイルのデ
ィレクトリパスをDirtyからCleanへ書き換え
る処理の途中で電断が発生した場合のリカバリ処理)
は、転送元のキャッシュファイルはどのタイミングで電
断してもキャッシュディスク上に存在するため、システ
ム再起動後、Dirtyディレクトリに残ったキャッシ
ュファイルを再度光ディスクメディアへ転送する。
【0068】
【発明の効果】以上詳記したように本発明によれば、ア
プリケーションからのI/O要求に対するスループット
の低下を防止して、効率の良いキャッシュ制御が行え
る。また、ディスクオートチェンジャーに収納される光
ディスク記憶デバイス上のディレクトリ情報やファイル
システム管理領域を予めキャッシュしておくことで複数
の光ディスク記憶デバイスへ同時にアクセスした場合に
メディアの交換によるスループット低下を防止できる。
更に、システム運用開始前に使用メディア及びシステム
上の時刻設定の正当性をチェックすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に於けるコンピュータシステ
ムのハードウェア構成を示すブロック図。
【図2】上記実施形態に於けるサーバのソフトウェア構
成を示すブロック図。
【図3】上記実施形態に於けるライト処理の手順を示す
フローチャート。
【図4】上記実施形態に於けるリード処理の手順を示す
フローチャート。
【図5】上記実施形態に於けるステージイン処理の手順
を示すフローチャート。
【図6】上記実施形態に於けるステージアウト処理の手
順を示すフローチャート。
【符号の説明】
10…サーバ 11…CPU 12…内部記憶装置(MEM) 13…内部バス 14…磁気ディスク装置 14s…磁気ディスク装置14の記録媒体(ハードディ
スク)、 15…光ディスクオートチェンジャ装置 15s…光ディスクオートチェンジャ装置の記録媒体
(光ディスク) 20−1,20−2,…20−n…クライアント 121…運用管理アプリケーション 122…キャッシュマネージャー/ファイルシステム 123…階層記憶制御モジュール 124…デバイスドライバ 125…ネットワークマネージャー 210…アプリケーション 220…階層記憶制御モジュール 230…キャッシュマネージャー/ファイルシステム 231…仮想ファイルシステム 232…キャッシュマネージャー 233…ファイルシステム(A) 234…ファイルシステム(B) 240…デバイスドライバ(A) 250…デバイスドライバ(B) 260…仮想ボリューム

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャッシュデバイスと低速記憶デバイス
    を有する階層記憶制御方式を採用した情報記憶制御装置
    に於いて、下層にある前記低速記憶デバイスの少なくと
    も一部を1つの仮想ボリュームとしてファイルシステム
    にマウントし、アプリケーションからのI/Oアクセス
    要求に対して、ディレクトリ情報を付加し前記キャッシ
    ュデバイスの特定のディレクトリへファイル単位でキャ
    ッシュする手段を具備したことを特徴とする情報記憶制
    御装置。
  2. 【請求項2】 階層記憶制御方式を採用した情報記憶制
    御装置であって、下層にある低速記憶デバイスの少なく
    とも一部を1つの仮想ボリュームとし、当該仮想ボリュ
    ームをファイルシステムの所定のディレクトリにマウン
    トする手段を有して、アプリケーションからの仮想ボリ
    ュームへのI/Oアクセス要求に対し、ディレクトリ情
    報をキャッシュデバイスの特定のディレクトリ指定内容
    に変更することでパスを変更し特定のディレクトリへフ
    ァイル単位でキャッシュするキャッシュ制御手段を具備
    することを特徴とした情報記憶制御装置。
  3. 【請求項3】 前記キャッシュデバイスの特定のディレ
    クトリには、ダーティディレクトリとクリーンディレク
    トリとが含まれる請求項2記載の情報記憶制御装置。
  4. 【請求項4】 キャッシュデバイスを備えて、最下層に
    あるディスクオートチェンジャーへのI/Oアクセスを
    キャッシュする機能を備えたコンピュータシステムに於
    いて、1つ又は複数の光ディスク記憶装置を1つの仮想
    ボリュームとしてファイルシステムにマウントし、アプ
    リケーションからのI/Oアクセス要求に対して、ディ
    レクトリ情報を付加して前記キャッシュデバイスの特定
    のディレクトリへファイル単位でキャッシュするキャッ
    シュ制御手段を具備したことを特徴とするコンピュータ
    システム。
  5. 【請求項5】 前記キャッシュデバイス及び前記光ディ
    スク記憶装置をファイルシステムとしてマウントする手
    段と、アプリケーション又はファイルシステムから指定
    されたファイルに対し、ディレクトリ情報を変更して、
    キャッシュデバイスから光ディスク記憶装置へファイル
    を転送する手段、及び光ディスク装置からキャッシュデ
    バイスへファイルを転送する手段とを備えたことを特徴
    とする請求項4記載のコンピュータシステム。
  6. 【請求項6】 前記光ディスク記憶装置のディレクトリ
    情報及びファイルシステム管理領域を前記キャッシュデ
    バイス上へキャッシュする手段、及びアプリケーション
    からのファイルの検索、若しくはファイルシステム管理
    領域の参照/更新要求に対して、前記キャッシュ手段に
    よりキャッシュした情報をもとにファイルの検索若しく
    はファイルシステム管理領域の参照/更新を行なう手段
    を有して、アプリケーション及びファイルシステムから
    のキャッシュ、若しくは前記光ディスク装置間のマイグ
    レーション要求に対し前記キャッシュ情報を前記光ディ
    スク装置へ反映させる機能をもつことを特徴とする請求
    項4または5記載のコンピュータシステム。
  7. 【請求項7】 前記光ディスク記憶装置のファイルシス
    テム管理領域をキャッシュデバイス上へキャッシュする
    際に、当該ファイルシステム管理領域内のファイル更新
    時刻情報を読み出す手段、及びシステムの現在時刻を取
    得する手段と、前記ファイル更新時刻情報の更新時刻を
    前記現在時刻と比較し、ファイル更新時刻が現在時刻よ
    り進行しているとき、その旨をオペレータに通知する手
    段を備えたことを特徴とする請求項5または6記載のコ
    ンピュータシステム。
JP2001102455A 2001-03-30 2001-03-30 情報記憶制御装置及びコンピュータシステム Pending JP2002297419A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001102455A JP2002297419A (ja) 2001-03-30 2001-03-30 情報記憶制御装置及びコンピュータシステム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001102455A JP2002297419A (ja) 2001-03-30 2001-03-30 情報記憶制御装置及びコンピュータシステム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002297419A true JP2002297419A (ja) 2002-10-11

Family

ID=18955649

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001102455A Pending JP2002297419A (ja) 2001-03-30 2001-03-30 情報記憶制御装置及びコンピュータシステム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002297419A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20200278792A1 (en) Systems and methods for performing storage operations using network attached storage
JP4168626B2 (ja) 記憶装置間のファイル移行方法
US8117166B2 (en) Method and system for creating snapshots by condition
US7287045B2 (en) Backup method, storage system, and program for backup
JP3478746B2 (ja) ディスク上の追加のアドレス空間を設ける方法
CN1559041B (zh) 在计算机系统之间共享对象
US7991749B2 (en) Database recovery method applying update journal and database log
US6058054A (en) Method and system for providing an instant backup in a RAID data storage system
US7080277B2 (en) Method and apparatus for recovery of a logical volume in a multi copy storage system
JP2002207620A (ja) ファイルシステム及び該システムにおけるデータキャッシング方法
JP2005322237A (ja) データ・ストレージ・システム間でのポイント・イン・タイム・コピー
US6658541B2 (en) Computer system and a database access method thereof
JP4398464B2 (ja) 1つのターゲット・ボリュームと1つのソース・ボリュームとの間のポイント・イン・タイム・コピー関連性を管理するためのシステム、方法、及びプログラム
JP4727800B2 (ja) 記憶されたレコードについてのフォーマット情報を効率的に提供するためのディレクトリを含むデジタル・データ・サブシステム
US5900009A (en) System and method for accessing records in a cache slot which are associated with a current owner storage element or at least one previous owner storage element
JP4394467B2 (ja) ストレージシステム、サーバ装置及び先行コピーデータ生成方法
JP3779592B2 (ja) 情報記憶制御装置
JP2002297419A (ja) 情報記憶制御装置及びコンピュータシステム
JP2854667B2 (ja) ディスク・キャッシュ制御方式
JP2854668B2 (ja) ディスク・キャッシュ制御方式
JP3313207B2 (ja) 情報記憶装置及び情報管理方法
KR200272309Y1 (ko) 디브이디 네트워크 데이터 저장 장치
JPH06175922A (ja) キャッシュ管理装置
JPH03154939A (ja) データベースの階層化格納制御方式
JPH0962550A (ja) オンライントランザクションシステム及び同システムに適用されるファイル更新制御方法