JP3778130B2 - 光ディスク装置のパワーキャリブレーション方法、および当該方法を適用した光ディスク装置 - Google Patents

光ディスク装置のパワーキャリブレーション方法、および当該方法を適用した光ディスク装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光ディスク装置のパワーキャリブレーション方法に関するものであり、特に、テスト記録に使用する1のパーティションが光ディスクの1周分に満たない光ディスクにおいて、テスト記録に使用するパワーキャリブレーション領域を増やすことなく高精度なパワーキャリブレーションを実施することが可能なパワーキャリブレーション方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、情報の記録が可能な光ディスク装置としてCD−R/RWドライブが普及している。また、更に大容量で、転送レートが高い光ディスク装置としてDVD−R/RWドライブが注目されている。このような情報記録装置においてデータの書き込みを行う場合は、光学ヘッドからディスク媒体に照射するレーザ光のパワーを最適化することが重要である。
【0003】
通常、最適な記録レーザパワーは光ディスクの種類や環境温度によって異なる。また、記録レーザパワーが適切でないと再生時にデータを正しく読み出さなくなる場合があるため、光ディスク装置では、データを書き込む毎にテスト記録を行って光ディスク媒体への最適記録レーザパワーを決定するようにしている。
【0004】
このため、書き込み可能な光ディスク媒体には、実際のデータを書き込む領域とは別に、最適記録レーザパワーを決定するためのテスト記録用のPCA領域(パワー・キャリブレーション・エリア)が設けられている。
【0005】
図5は、DVD−Rの光ディスク規格にて規定されているPCA領域の構成を示す図である。図5に示すように、PCA領域は、ディスク製造者用領域とテスト記録用のドライブ用使用領域とからなり、ドライブ用使用領域は、複数のセクタTS0001〜TS6832で構成されている。1回のテスト記録で使用するセクタ数は、1ECCブロックであり、これは16個のセクタに相当する。従って、光ディスク1枚で6832/16=427回のテスト記録を行うことができる。
【0006】
図6は、光ディスク1周分のセクタ数(ここでは26セクタ)と、テスト記録の1パーティションとの関係を示す図である。本明細書中では、1のECCブロック(16セクタ)を1パーティションとし、1パーティション中の各セクタをSC01〜SC16と称する。図6(A)は、光ディスクの1周分のセクタ構成を示し、図6(B)は光ディスク1周分の記録感度の変動を示し、図6(C)はテスト記録の1パーティションのセクタ構成を示している。これらの図から、テスト記録の1パーテションは、ディスクの1周分に満たず、従って記録感度の変動も1サイクル分に達しないことがわかる。
【0007】
図7は、従来のパワーキャリブレーション方法におけるテスト記録1回分(1パーティション)のセクタ使用例を示す図である。図7に示すとおり、従来のパワーキャリブレーション方法では、1回のテスト記録において、1パーティションすなわち16のセクタに対して16段階の記録レーザパワーをそれぞれ照射して試し書きを行い、これらのセクタの読み出しを行って16の再生信号のパラメータの中から最適な記録レーザパワー値を決定するようにしている。図7(A)は、1パーティションのセクタ構成を示し、図7(B)は、各セクタに照射する記録レーザパワーの段階、図7(C)は、ディスクの周内変動がない場合の各セクタにおける再生信号の理想的なパラメータ値(β値)、図7(D)は、各セクタにおける再生信号の実際のパラメータ値(β値)を、それぞれ示す。なお、図7(D)の破線は、理想的なパラメータ値である。
【0008】
ここで、1パーティション中の各セクタに同じレーザパワーを照射すると、ディスクの偏芯や、面ぶれなどの要因によってディスク上のビームスポットの実行パワー値が変化するため、ディスクの一の周内で感度は変動してしまう。このため、図7(C)および(D)に示すように、同じ周内においても、データの書き上がり(β値)に差が発生することになる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
このように、情報記録が可能な光ディスク装置では、データを記録する前に予めパワーキャリブレーション領域にテスト記録を行って、データを記録するためのレーザパワーを最適化するようにしているが、パワーキャリブレーション領域においても、ディスクの偏芯や、面ぶれがあり、さらにはディスクの製作条件などの要因も加わって、一の周内で記録感度が変動する。
【0010】
従って、テスト記録に使用する1のパーティションが1周未満の場合は、この記録感度の変動の影響によって、決定した記録用のレーザパワー値に誤差が生じている。なお、この誤差を生じさせないようにするため、1回のテスト記録で2つのパーティションを使用することもあるが、この場合は有限であるパワーキャリブレーション領域を2倍以上消費することになる。
【0011】
本発明は、テスト記録に使用する1のパーティションがディスクの1周未満として情報記録を行う光ディスク装置において、テスト記録を行うPCA領域でディスクの偏芯や面ぶれなどによる周内での記録感度の変動が存在する場合でも1のパーティション内でその記録感度の変動による誤差をキャンセルして、最適記録レーザパワー値を決定することのできる、高精度のパワーキャリブレーション方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の光ディスク装置のパワーキャリブレーション方法は、光ディスクに設けられたパワーキャリブレーション領域にテスト記録を行うと共に当該テスト記録の再生を行い、この再生信号のパラメータによって前記光ディスクに記録するレーザパワーを決定する光ディスク装置のパワーキャリブレーション方法において、
前記テスト記録に使用するパーティションが前記光ディスクの半周分以上であって一周分に満たない条件下で前記パワーキャリブレーションを行い、
(1)前記パーティションに使用するセクタ中の任意のセクタと、当該任意のセクタから数えて前記光ディスクの1/2周後のセクタとに、同一の記録条件にて前記テスト記録を実施し、
(2)これらセクタの再生信号のパラメータの平均値を求め、
(3)この平均値から前記光ディスクに記録するレーザパワーを決定する、
ことを特徴とする。
【0013】
このように、本発明においては、1のパーティションに使用するセクタ中の任意のセクタと、当該任意のセクタから数えて前記光ディスクの1/2周後のセクタとにテスト記録を行って、これらセクタの再生信号のパラメータの平均値から、記録レーザパワーを決定するようにしている。テスト記録を実施するセクタは、ディスクの1/2周離れた位置にあるためセクタ間で周内変動がキャンセルすることができる。従って、テスト記録に用いるセクタの再生信号のパラメータの平均値を取り、このパラメータを使用することによって、周内変動の影響を受けないレーザパワーを決定することができる。
【0014】
なお、テスト記録に用いるレーザパワーは、任意のセクタとその1/2周後のセクタとの間の中間セクタに記録を行い、この中間セクタに行った記録結果から求めることができる。
【0015】
この中間セクタに行う記録は、各セクタ内で複数段階の記録パワーにて行うようにしてもよい。
【0016】
また、任意のセクタと、当該任意のセクタから数えて前記光ディスクの1/2周後のセクタとに行うテスト記録は、一のセクタについて一の値のパワーで行うか、あるいは、一のセクタについて段階的に値の異なるパワーで行わうようにしてもよい。
【0017】
本発明の光ディスク装置のパワーキャリブレーション方法における好適な実施形態では、更に、
(3)前記ステップ(1)および(2)を実行して暫定記録パワー値を決定し、
(4)前記任意のセクタとは別の任意のセクタと、当該別の任意セクタから数えて前記光ディスクの1/2周後のセクタとに前記暫定記録パワー値を用いて再度テスト記録を行い、
(5)これらのセクタの再生信号のパラメータの平均値を求め、
(6)この平均値から前記光ディスクに記録するレーザパワーを決定する、
ことを特徴とする。
【0018】
このように、2重にテスト記録を行って、再度行われたテスト記録の結果から記録レーザパワーを決定するようにしても良い。これにより、より適正な記録レーザパワーを得ることができる。
【0019】
この場合、少なくとも前記暫定記録パワー値を求めるステップ(3)において、各セクタ内で複数段階の記録パワーにて記録を行うようにするのが好ましい。
【0020】
なお、2重にテスト記録を行って求めたパラメータ(β値)は、決定した記録レーザパワーで実際に記録したときの再生信号のパラメータであるので、これを目標値を比較することによって、決定したレーザパワーの適正を判断することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下に、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
図1は、本発明にかかるパワーキャリブレーション方法を適用する光ディスク装置の構成を示すブロック図である。図1を参照すると、光ディスク装置は、光ディスク媒体1への情報の書き込み/読み出しを行う光ピックアップ2と、光ピックアップ2が取り出した信号を再生する再生信号検出回路3と、当該検出回路3の出力を処理する再生信号処理回路4と、光ピックアップ2を光ディスクのトラック方向に移動させるスレッドモータ5と、ディスク1を回転させるスピンドルモータ6と、サーボ制御回路7と、β値検出回路8と、光ピックアップのレーザを駆動するレーザ駆動回路9と、光ピックアップのレーザの記録動作を制御する記録制御回路10と、記録信号生成回路11と、これらの各回路を制御するコントロール回路12とを具える。このコントロール回路12は、記録レーザパワー決定回路13を具えており、ここで記録に用いるレーザパワーを決定する。
【0022】
データ再生時には、光ピックアップ2の各種ディテクタからの信号が再生信号検出回路3に供給され、サーボ信号およびRF信号が出力される。サーボ信号はサーボ制御回路7に送られて、制御回路7は光ピックアップ2をサーボ制御する信号を送出する。サーボ制御回路7は、更に、光ピックアップ2の位置の移動を担うスレッドモータ5へスレッドサーボ信号を、光ディスク1の回転を整えるスピンドルモータ6へはスピンドルサーボ信号を出力する。また、このサーボ制御回路7は、サーボ信号に含まれるディスク上のアドレス値や、サーボ信号自体をコントロール回路12に供給する。
【0023】
RF信号は、再生信号検出回路3から、再生信号処理回路4とβ値検出回路8へ供給される。再生信号処理回路4に送られたRF信号はデコードされて、情報データとして上位装置へ出力される。再生信号処理回路4は、このRF信号に含まれるデータのアドレス値をコントロール回路12へ出力する。
【0024】
なお、β値検出回路8は、入力RF信号の交流信号のピーク値A1とボトム値A2を検出して、以下の式からβ値を算出して、記録レーザパワー決定回路13に出力する。
β = (A1+A2)/(A1−A2)
【0025】
一方、データ記録時には、上位装置から記録信号生成回路11にデータが入力され、エンコードされて、記録制御回路10に送られる。記録制御回路10の制御の下に、レーザ駆動回路9は記録レーザパワー決定回路13で決定された記録レーザパワーとなるように光ピックアップ2のレーザを駆動して、エンコードされたデータを光ディスク1に記録してゆく。
【0026】
このような光ディスク装置で行う本発明のキャリブレーション動作を、図2を用いて以下に説明する。
まず、レーザ駆動回路9は、キャリブレーション用の1パーティションのセクタのうち、セクタSC05〜SC12に対して、記録レーザパワー決定回路13が決定した8段階の記録レーザパワーPW01〜PW08を用いて記録を行う(ステップS100)。なお、この8段階のレーザパワー値には、使用するディスク1に適した標準値を使用する。
次いで、セクタSC05〜SC12の記録領域を再生して、β値検出回路8にてβ値BT05〜BT12を得る(ステップS200)。次いで、記録パワー決定回路13にて、このβ値BT05〜BT12から最も記録状態の良好なレーザパワーを計算して、この選択されたパワー値を仮にPV00とする。ただし、このパワー値PV00はディスクの周内変動の影響を受けているため、実際の最適パワー値から誤差が生じている。
【0027】
次いで、セクタSC01〜SC04と、これらのセクタの1/2周後のセクタであるセクタSC13〜SC16に記録を行う。この記録は、記録レーザパワー決定回路13にて、前記PV00を中心値とする4段階の記録レーザパワーPV01〜PV04を決定して行う(ステップS300)。次いで、これらのセクタを同時に再生して、β値検出回路8にてβ値BT01〜BT04、BT13〜BT16を得る。ここで、β値BT01〜BT04とBT13〜BT16との間ではディスクの周内での感度変動が対称であるので、1/2周ごとのセクタの記録レーザパワーの平均値を取ることにより、ディスクの周内変動の影響をキャンセルしたパワー値が得られることになる。
【0028】
すなわち、記録レーザパワー決定回路13において、
(BT01+BT13)/2=BS01
(BT02+BT14)/2=BS02
(BT03+BT15)/2=BS03
(BT04+BT16)/2=BS04
を計算して、これらのディスクの半周おきに位置する2つのセクタのβ値の平均値である、BS01〜BS04から、最適な記録状態となるレーザパワーを算出して、記録レーザパワー値を決定する。
【0029】
図3は、本発明の第2実施形態にかかるパワーキャリブレーション方法を説明するための図である。第2実施形態では、テスト記録中の記録レーザパワーのパワー値段階をセクタ単位ではなく、1のセクタ内で分割するようにした。まず、1のパーティションのうち、セクタSC05〜SC12に対して、各セクタについて6段階の記録レーザパワーを照射して記録を行う(ステップS110)。この時の各段階のレーザパワー値には、使用するディスクに適した標準値を使用し、各セクタでの記録条件は同一とする。
【0030】
次いで、これらのセクタ領域を再生してβ値検出回路8にて、各セクタのβ値を得、セクタSC05〜SC12の各々について、各段階のβ値の平均値を求めて、記録レーザパワー決定回路13において最も記録状態が良好であるレーザパワーを計算する(ステップS210)。ここで、選択されたパワー値を仮にPV00とする。ただし、ここで得られた暫定パワー値PX00は、ディスクの周内変動の影響を受けているので、実際の最適パワー値と誤差が生じている。
【0031】
次いで、セクタSC01〜SC04と、これらのセクタの1/2周後に相当するセクタSC13〜SC16に対して、レーザパワー決定回路13にて暫定パワー値PV00を中心とした6段階の記録レーザパワーを決定して、各セクタについてこの6段階の記録レーザパワーで記録を行う(ステップS310)。ここで、各セクタにおける記録条件は同一とする。
【0032】
次いで、これらの領域を同時に再生して、β値検出回路8にて各セクタについて各段階のβ値を得る(ステップS410)。ここで、セクタSC01の各段階のβ値とセクタSC13の各段階のβ値、セクタSC02の各段階のβ値とセクタSC14の各段階のβ値、セクタSC03の各段階のβ値とセクタSC15の各段階のβ値、セクタSC04の各段階のβ値とセクタSC16の各段階のβ値との間では、ディスクの周内での感度変動が対称であるので、1/2周おきのセクタについてのβ値の平均値を取ることにより、ディスクの周内変動の影響をキャンセルしたパワー値が得られる。
【0033】
従って、記録レーザパワー決定回路13において、セクタSC01〜SC04およびセクタSC013〜SC16についての各段階のβ値の平均値BS01〜BS06から最適な記録状態となるレーザパワーを算出すれば、周内変動の影響を受けないデータ記録用のレーザパワー値を決定することができる。
【0034】
次いで、図4を参照して本発明の第3実施形態について説明する。第3実施形態では、暫定パワー値PV00を決定するまでのステップ(S110、S210)は、第2実施形態と同様であるので、その後の動作のみを説明する。
暫定パワー値PV00を得た後、セクタSC01とSC02、および、これらのセクタの1/2周後に相当するセクタSC13〜SC14の各々に、PV00を中心とした6段階の記録レーザパワーにて記録を行う(ステップS320)。
なお、それぞれのセクタでの記録条件は同一とする。
【0035】
次いで、これらの4つのセクタを同時に再生して、β値検出回路8にて各セクタのβ値を得る(ステップS420)。このとき、セクタSC01の各段階のβ値と、セクタSC13の各段階のβ値との間、またセクタSC02の各段階のβ値とセクタSC14の各段階のβ値との間では、ディスクの周内での感度変動が対称である。したがって、セクタSC01のβ値とセクタSC13のβ値、およびセクタSC02のβ値とセクタSC14のβ値との間の平均値を取ることによって、ディスク周内変動の影響をキャンセルしたパワー値が得られることになる。ここで決定したパワー値をPX00(第2暫定パワー)とする。
【0036】
次いで、セクタSC03とSC04、およびこれらのセクタの1/2周後に相当するSC15とSC16に対して、上記ステップにて決定した第2暫定パワー値PX00にて記録を行う(ステップS500)。次いで、これらの領域を同時に再生して、β値検出回路8にて各セクタのβ値を得る(ステップS600)。
ここで、セクタSC03のβ値とセクタSC15のβ値、および、セクタSC04のβ値とセクタSC16のβ値は、それぞれディスクの周内での感度変動が対称であるので、これらの平均値を取ることによって、ディスクの周内変動の影響をキャンセルしたβ値が得られる。
【0037】
ついで、記録レーザパワー決定回路13において、
(BT03+BT15)/2=BS01
(BT04+bt16)/2=BS02
を求め、更に
(BS01+BS02)/2=BS00
を算出して、このパワーで記録を行う。
【0038】
なお、ここで得られたβ値BS00は、決定した記録レーザパワーで実際に記録したときの再生信号のパラメータとなる。従って、このBS00の値と、目標としていたβ値と比較することにより、決定された記録レーザパワー値の適正を判断して、必要に応じてOPC動作をリトライするようにしても良い。
【0039】
【発明の効果】
このように、本発明の光ディスク装置のパワーキャリブレーション方法によれば、ディスクの偏芯や面ぶれなどによって、1の周内で記録感度が変動するような場合でも、1パーティションのテスト記録でこの変動をキャンセルした最適パワーキャリブレーションを実現することが可能となる。従って、信頼性の高い記録品質を確保することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明にかかるパワーキャリブレーション方法を実行するための光ディスク装置の構成を示すブロック図である。
【図2】 図2は、本発明にかかるパワーキャリブレーション方法の第1実施形態を説明するための図である。
【図3】 図3は、本発明にかかるパワーキャリブレーション方法の第2実施形態を説明するための図である。
【図4】 図4は、本発明にかかるパワーキャリブレーション方法の第3実施形態を説明するための図である。
【図5】 図5は、DVD−Rの光ディスク規格にて規定されているPCA領域の構成を示す図である。
【図6】 図6は、光ディスク1周分のセクタ数と、テスト記録の1パーティションとの関係を示す図である。
【図7】 図7は、従来のパワーキャリブレーション方法におけるテスト記録1回分のセクタ使用例を示す図である。
【符号の説明】
1 光ディスク
2 光ピックアップ
3 再生信号検出回路
4 再生信号処理回路
5 スレッドモータ
6 スピンドルモータ
7 サーボ制御回路
8 β値検出回路
9 レーザ駆動回路
10 記録制御回路
11 記録信号生成回路
12 コントロール回路
13 記録レーザパワー決定回路

Claims (8)

  1. 光ディスクに設けられたパワーキャリブレーション領域にテスト記録を行うと共に当該テスト記録の再生を行い、この再生信号のパラメータによって前記光ディスクに記録するレーザパワーを決定する光ディスク装置のパワーキャリブレーション方法において、
    前記テスト記録に使用するパーティションが前記光ディスクの半周分以上であって一周分に満たない条件下で前記パワーキャリブレーションを行い、
    (1)前記パーティションに使用するセクタ中の任意のセクタと、当該任意のセクタから数えて前記光ディスクの1/2周後のセクタとの間の中間セクタに記録を行い、
    (2)前記中間セクタに行った記録結果から、前記任意のセクタと、当該任意のセクタから数えて前記光ディスクの1/2周後のセクタとに照射する暫定パワーを決定し、
    (3)前記任意のセクタと、当該任意のセクタから数えて前記光ディスクの1/2周後のセクタとに、前記暫定パワーを用いて同一の記録条件にて前記テスト記録を実施し、
    (4)これらのセクタの再生信号のパラメータの平均値を求め、
    (5)この平均値から前記光ディスクに記録するレーザパワーを決定する、
    ことを特徴とする光ディスク装置のパワーキャリブレーション方法。
  2. 請求項1に記載の光ディスク装置のパワーキャリブレーション方法において、前記中間セクタに行う記録が、各セクタ内で複数段階の記録パワーにて行われることを特徴とする光ディスク装置のパワーキャリブレーション方法。
  3. 請求項1または2に記載の光ディスク装置のパワーキャリブレーション方法において、前記任意のセクタと、当該任意のセクタから数えて前記光ディスクの1/2周後のセクタとに行うテスト記録が、一のセクタについて一の値のパワーで行われることを特徴とする光ディスク装置のパワーキャリブレーション方法。
  4. 請求項1または2に記載の光ディスク装置のパワーキャリブレーション方法において、前記任意のセクタと、当該任意のセクタから数えて前記光ディスクの1/2周後のセクタとに行うテスト記録が、一のセクタについて段階的に値の異なるパワーで行われることを特徴とする光ディスク装置のパワーキャリブレーション方法。
  5. 請求項1または2に記載の光ディスク装置のパワーキャリブレーション方法において、
    (5)前記ステップ(1)ないし(4)を実行して暫定記録パワー値を決定し、
    (6)前記任意のセクタとは別の任意のセクタと、当該別の任意セクタから数えて前記光ディスクの1/2周後のセクタとに前記暫定記録パワー値を用いて再度テスト記録を行い、
    (7)これらのセクタの再生信号のパラメータの平均値を求め、
    (8)この平均値から前記光ディスクに記録するレーザパワーを決定する、
    ことを特徴とする光ディスク装置のパワーキャリブレーション方法。
  6. 請求項5に記載の光ディスク装置のパワーキャリブレーション方法において、少なくとも前記暫定記録パワー値を求めるステップ(5)において、各セクタ内で複数段階の記録パワーにて記録が行われることを特徴とする光ディスク装置のパワーキャリブレーション方法。
  7. 請求項5または6に記載の光ディスク装置のパワーキャリブレーション方法において、前記ステップ(7)で求めた再生信号のパラメータの平均値と、目標としている値を比較して、前記ステップ(8)で決定したレーザパワーの適正を判断することを特徴とする光ディスク装置のパワーキャリブレーション方法。
  8. 請求項1ないし7のいずれかに記載の光ディスク装置のパワーキャリブレーション方法を実行する光ディスク装置。
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