JP3777476B2 - 無料売買回数券適用システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、株式委託手数料について無料売買回数券適用を判断するための無料売買回数券適用システムに係り、特に予め定めた適用条件及び顧客の嗜好に応じて無料売買回数券を効率的に適用するための無料売買回数券適用システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ある一定の条件を満たした顧客に対して、株式委託手数料の割引がいくつかの証券会社で実施されている。
このような割引は、顧客にとっては、取引コストの低減になり、満足感を満たされるというメリットがある。
また、証券会社としては、割引の条件にもよるが、顧客に口座開設を促すことができ、さらに顧客に取引集中に対するインセンティブを与えることができるメリットがある。
【0003】
株式委託手数料を一定期間、無料化した他社の状況を説明しておく。以下のA証券、B証券の2社の場合は、期間限定のキャンペーンとして実施されたものである。
A証券の場合は、キャンペーン期間を含めた特定期間内に、A証券で買い付けた株式の内、キャンペーン期間中に売却が成立したものについては、株式売却手数料を無料化したものである。
【0004】
また、B証券の場合は、キャンペーン期間中に、売買代金1,000万円を上限とし、取引方法は成行/指値に関係なく、携帯電話のインターネットアクセスモードから株式売買注文の委託手数料を最初の3回まで無料としたものである。
【0005】
特に、B証券のような特定回数に限って売買委託手数料を無料化するケースを「無料売買回数券」の行使又は適用と呼ぶことがある。
アセットプラスなどで付与される無料売買回数券は順番に適用することになっており、任意の売買金額によって選択できないようになっている。
また、オプション付(適用条件付)無料売買回数券というものも考えられるが、そうなると、顧客が約定状況を見ながら逐次適用することになる。ここで、適用条件とは、行使売買金額、適用期限、行使対象適用商品などである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の株式委託手数料について無料売買回数券を行使する方法では、顧客は所定の条件下で売買手数料をより安くなるときに適用したいとの要望があるものの、顧客は約定状況を見ながら無料売買回数券を適用するか否かを逐次判断する必要に迫られ、無料売買回数券の行使が面倒であり、顧客の使い勝手の向上が望まれる。
【0007】
本発明は上記実情に鑑みて為されたもので、予め定めた適用条件及び顧客の嗜好に従って、無料売買回数券を効率的に活用できる無料売買回数券適用システムを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記従来例の問題点を解決するための本発明は、顧客の株式売買取引の株式委託手数料を無料にする無料売買回数券を適用すべきか否かを判断する無料売買回数券適用システムにおいて、行使できる無料売買回数券の有効回数を顧客毎に顧客情報として記憶しておくデータベースと、各顧客の無料売買回数券を行使する基準となる売買代金の額を顧客指定条件として記憶しておく顧客指定条件データファイルと、前記顧客の株式売買取引の取引内容が入力され、前記データベースを参照して前記株式売買取引の取引主である当該顧客の前記有効回数が残っているという第1の条件を満たすか判断するとともに、前記顧客指定条件データファイルを参照して当該顧客の株式売買取引の金額が当該顧客の顧客指定条件である前記基準となる売買代金の額以上若しくは当該額より多いという第2の条件を満たすか判断し、前記第1及び第2の条件を満たす場合に前記無料売買回数券を適用すべき旨の信号を出力するとともに前記データベースの前記顧客の前記有効回数を1回減少させ、前記第1又は第2の条件を満たさない場合に前記無料売買回数券を適用すべきでない旨の信号を出力する検出手段とを有し、前記顧客指定条件データファイルは、前記基準となる売買代金の額として第1の額とこの第1の額よりも高い第2の額を記憶しており、前記検出手段は、前記顧客の前記有効回数が特定回数よりも多い場合に前記顧客の株式売買取引の金額が当該顧客の顧客指定条件である前記基準となる売買代金の額のうち前記第1の額以上若しくは当該第1の額より多いという第2の条件を満たすか判断し、前記顧客の前記有効回数が前記特定回数以下の場合に前記顧客の株式売買取引の金額が当該顧客の顧客指定条件である前記基準となる売買代金の額のうち前記第2の額以上若しくは当該第2の額より多いという第2の条件を満たすか判断するものであり、顧客指定の基準となる売買代金の額に従って無料売買回数券を行使できるので、顧客が満足できる回数券行使を実現することができる。また、株式売買を頻繁に行う顧客にとって、無料売買回数券を売買代金の額が高い取引に残しておくことができる。
【0009】
また、本発明は、顧客の株式売買取引の株式委託手数料を無料にする無料売買回数券を適用すべきか否かを判断する無料売買回数券適用システムにおいて、顧客の口座番号と無料売買回数券の有効回数を顧客毎に顧客情報として記憶しておくデータベースと、各顧客の無料売買回数券を行使する基準となる売買代金の額を顧客指定条件として記憶しておく顧客指定条件データファイルと、前記顧客の株式売買取引の取引内容が入力され、前記データベースを参照して前記株式売買取引の取引主である当該顧客の前記有効回数が残っているという第1の条件を満たすか判断するとともに、前記顧客指定条件データファイルを参照して当該顧客の株式売買取引の金額が当該顧客の顧客指定条件である前記基準となる売買代金の額以上若しくは当該額より多いという第2の条件を満たすか判断し、前記第1及び第2の条件を満たす場合に前記顧客の株式売買取引に無料売買回数券を適用すべき旨の信号を出力するとともに前記データベースの前記顧客の前記有効回数を1回減少させ、前記第1又は第2の条件を満たさない場合に前記顧客の株式売買取引に無料売買回数券を適用すべきでない旨の信号を出力する検出手段と、前記検出手段から出力された前記顧客の株式売買取引に無料売買回数券を適用すべきでない旨の信号に基づき、前記データベースに顧客情報として記憶された前記顧客の口座番号の口座から前記顧客の株式売買取引の株式委託手数料を引き落とすための処理を行う信号処理手段とを有し、前記顧客指定条件データファイルは、前記基準となる売買代金の額として第1の額とこの第1の額よりも高い第2の額を記憶しており、前記検出手段は、前記顧客の前記有効回数が特定回数よりも多い場合に前記顧客の株式売買取引の金額が当該顧客の顧客指定条件である前記基準となる売買代金の額のうち前記第1の額以上若しくは当該第1の額より多いという第2の条件を満たすか判断し、前記顧客の前記有効回数が前記特定回数以下の場合に前記顧客の株式売買取引の金額が当該顧客の顧客指定条件である前記基準となる売買代金の額のうち前記第2の額以上若しくは当該第2の額より多いという第2の条件を満たすか判断するものであり、顧客指定の基準となる売買代金の額に従って無料売買回数券を行使できるので、顧客が満足できる回数券行使を実現することができる。また、株式売買を頻繁に行う顧客にとって、無料売買回数券を売買代金の額が高い取引に残しておくことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
本発明の実施の形態に係る無料売買回数券適用システムは、証券会社が予め定めた顧客毎の無料売買回数券のオプション行使についての条件と、各顧客の嗜好により指定した顧客指定条件の双方に従って、無料売買回数券のオプションの適用を判断してオプション行使を行うようにしているので、予め定めた証券会社の適用条件及び顧客の嗜好に従って、無料売買回数券を効率的に活用できるものである。
【0013】
本発明の実施の形態に係る無料売買回数券適用システムの概略は、図1に示すものとなっている。図1は、本発明の実施の形態に係る無料売買回数券適用システムの概略図である。
図1に示すように、本発明の実施の形態に係る無料売買回数券適用システム(本システム)は、株式売買の処理を行うと共に無料売買回数券の適用を制御する証券会社装置10と、株式取引を受け付けて処理を行う証券取引所装置20と、無料売買回数券を行使する顧客PC(パソコン:パーソナルコンピュータ)30とから基本的に構成されている。
ここで、顧客PC30と証券会社装置10とは、インターネットを介して接続している。ただし、インターネットの代わりに専用線を用いて接続するようにしても構わない。
【0014】
次に、本システムの具体的構成について図2を参照して説明する。図2は、本発明の実施の形態に係る無料売買回数券適用システムの構成図である。特に、本発明の無料売買回数券の適用処理を説明するために、証券会社装置10内の構成を具体的に示している。
証券会社装置10は、制御手段11と、注文データファイル12と、データベース13と、顧客指定条件データファイル14とから構成されている。
【0015】
制御手段11は、CPU又はMPUとメモリ、プログラム等で実現されるものであり、証券取引所装置20の大型コンピュータ(又はホストコンピュータ)21と接続する信号処理手段11aと、検出手段11bとから構成されている。信号処理手段11a及び検出手段11bの処理動作については後述する。
【0016】
注文データファイル12は、証券取引所装置20の大型コンピュータ21との間の取引のデータが記憶される。
データベース13は、顧客毎の種々の情報(顧客情報)を記憶するもので、(1)顧客のIDと口座番号、(2)商品毎/設定期間毎の累積手数料、(3)平均残高(商品毎の残高)、(4)損益(累積損益)、(5)オプション付与の有無、(6)保有オプションの行使条件などを記憶している。
【0017】
「オプション付与の有無」とは、無料売買回数券が顧客に付与されているか否かを示す情報である。
「保有オプションの行使条件」とは、顧客個人における行使の有効期間(残存期間)、顧客が保有する無料売買回数券の種類に対応した条件などである。
【0018】
具体的に「保有オプションの行使条件」とは、付与された無料売買回数券が残っていること、行使が設定期間内であること(例えば、○月から3ヶ月間であること)、予め定められた行使売買代金の範囲であること(例えば、売買代金が500万円以下であること)、予め定められた行使商品であること(例えば、株のみ、投資信託のみなどであること)などである。
【0019】
顧客指定条件データファイル14は、顧客の嗜好によって設定された「顧客指定条件」を顧客毎に記憶する。顧客指定条件については様々のものが考えられる。
単純なものでは、売買代金が大きい時、つまり、手数料が大きくなる時に、無料売買回数券のオプションを行使し、売買代金が小さい時、つまり、手数料が小さくなる時に、無料売買回数券のオプションを行使しないとの条件を設けることができる。手数料については、例えば、売買代金が500万円の時は、手数料は46,500円であり、売買代金が100万円の時、手数料は11,500円である。尚、売買代金がいくらであればオプションを行使するかは顧客が決定して設定するものである。
【0020】
また、別の顧客指定条件は、株式売買を頻繁に行う顧客では、大きな額の取引に無料売買回数券をとっておきたいと考えるため、例えば、残りのオプション行使回数が10〜6回の場合は、300万円以上の取引にオプションを行使し、残りのオプション行使回数が5〜1回の場合は、400万円以上の取引にオプションを行使するよう設定することが考えられる。
【0021】
また、別の顧客指定条件は、株式売買をそれほど多く行わない顧客では、オプション回数を残したまま期限切れになるのを防止するために、オプション行使の残り期間が3〜2ヶ月では売買代金400万円以上の時にオプションを行使し、残り期間が2〜1ヶ月では売買代金300万円以上の時にオプションを行使し、残り期間が1ヶ月以内となった時には、すべての取引にオプションを行使するよう設定することが考えられる。
【0022】
尚、上記の顧客指定条件に一致する場合でも、自動的に取引を行うのではなく、逐次、顧客に条件に一致するが無料売買回数券のオプションを行使するかどうか聞くように、顧客指定条件に設定することも可能である。
【0023】
また、顧客指定条件の中の選択肢として、また証券会社設定の条件として、無料売買回数券を行使する期間が残り1ヶ月となったときに、顧客PC30宛に電子メールにて通知することもできる。この場合、制御手段11がデータベース13の各顧客におけるオプション行使の残り期間を定期的にチェックし、残り期間が1ヶ月の顧客に電子メールで通知する。
【0024】
尚、無料売買回数券を付与する具体例を図3に示す。図3は、無料売買回数券付与の例を示す説明図である。
図3に示すように、対象顧客が「新規口座開設顧客」であれば、付与タイミングは「口座開設時」で、付与回数は「1回」となる。対象顧客が「累積手数料500万円以上の顧客」であれば、付与タイミングは「500万円到達時」で、付与回数は「2回」となる。対象顧客が「初心者専用サービス加入者」であれば、付与タイミングは「サービス終了時」で、付与回数は「1回」となる。対象顧客が「ポイントサービスでの累積ポイント100以上の顧客」であれば、付与タイミングは「100ポイント到達時」で、付与回数は「1回」となる。
【0025】
次に、制御手段11における処理動作について具体的に説明する。
制御手段11内の信号処理手段11aは、顧客と証券取引所との間で株式売買等の取引の処理を行うものであり、取り引きされたデータを注文データファイル12に記憶する。
また、信号処理手段11aは、取引を行う際に、取引される内容(取引内容)を検出手段11bに出力し、これに対する検出手段11bからの入力に応じて取引処理を行う。
【0026】
具体的には、信号処理手段11aは、為される取引について、当該取引が無料売買回数券のオプションを適用する案件であるかいなか、検出手段11bに取引内容を出力して、検出手段11bに調べさせる。
そして、信号処理手段11aは、検出手段11bからの応答が当該取引に無料売買回数券を適用すべきものとの指示である時は、無料売買回数券を行使して口座からの手数料の引き落としを行わない。
【0027】
検出手段11bは、信号処理手段11aから取引内容を受け取り、データベース13と顧客指定条件データファイル14を参照し、今回の取引が証券会社設定の条件及び顧客指定条件に適合するか否か検出する。これら条件に適合する場合には、検出手段11bは、信号処理手段11aに無料売買回数券のオプションを適用すべき旨の指示を出力する。
【0028】
また、検出手段11bは、取引内容及びオプション行使状況からデータベース13の内容を更新する。つまり、オプション行使によりオプション利用回数を「−1」として保有オプションの行使条件を更新する。また、商品毎/設定期間毎の累積手数料、平均残高、損益等も取引内容に従って更新する。
【0029】
次に、本システムにおける制御手段11における処理制御について図4を参照して説明する。図4は、制御手段11における処理を示すフローチャート図である。
顧客PC30と証券取引所装置20との間で取引行われる際に、図4に示すように、信号処理手段11aは、その取引内容を検出手段11bに出力する(S1)。
取引内容の入力を受けた検出手段11bは、取引を行う顧客について、その取引内容がデータベース13に記憶されている顧客情報の条件を満たすものであるかチェックを行い(S2)、顧客情報の条件を満たすか否かを判断する(S3)。
【0030】
判断処理S3にて、データベース13の顧客情報の条件を満たす場合(Yesの場合)、次に、検出手段11bは、取引を行う顧客について、その取引内容が顧客指定条件データファイル14の顧客指定条件を満たすものであるかチェックを行い(S4)、顧客指定条件を満たすか否かを判断する(S5)。
【0031】
判断処理S5にて顧客指定条件データファイル14の顧客指定条件を満たす場合(Yesの場合)、検出手段11bは、当該顧客が無料売買回数券のオプションを適用することが妥当である旨の通知を信号処理手段11aに出力する(S6)。
これに対して、信号処理手段11aは、オプションを行使した時には、顧客の口座から手数料の引き落としの処理をしない(S7)で、取引処理を完了する。
【0032】
また、判断処理S3,S5で顧客情報の条件、顧客指定条件を満たさなかった場合(Noの場合)、検出手段11bがオプションを適用することが不当である旨の通知を信号処理手段11aに出力する(S8)。
これに対して、信号処理手段11aは、データベース13の顧客の口座番号の口座から手数料の引き落としの処理をして(S9)、取引処理を完了する。
【0033】
尚、処理S7で、顧客にオプションを行使するか否かを問い合わせるようにして、顧客がオプション行使を選択した場合にのみ、無料売買回数券を適用するようにしても構わない。
【0034】
本発明の実施の形態に係る無料売買回数券適用方法(本方法)及び無料売買回数券適用システム(本システム)によれば、無料売買回数券のオプションを行使する際に、証券会社が予め定めた顧客毎の条件(顧客情報条件)だけでなく、顧客が任意に設定した顧客指定条件にも適合する場合に、無料売買回数券のオプションを適用しているので、顧客が任意に設定した条件でオプションを行使でき、顧客満足度を向上させることができる効果がある。
【0035】
特に、本方法及び本システムによれば、顧客指定条件について、株式売買を頻繁に行う顧客では、大きな額の取引に無料売買回数券をとっておきたいと考えるため、残りのオプション行使回数が多い場合は、ある特定金額以上の取引にオプションを行使し、残りのオプション行使回数が少ない場合は、上記特定金額より高い金額以上の取引にオプションを行使するようにできるので、株式売買を頻繁に行う顧客にとって有利にオプション行使を行うことができる効果がある。
【0036】
また、本方法及び本システムによれば、顧客指定条件について、株式売買をそれほど頻繁に行わない顧客では、オプション回数を残したまま期限切れになるのを防止するために、オプション行使の残り期間が長い場合には、取引がある特定金額以上の時にオプションを行使し、残り期間が短くなった場合には、上記金額より低い金額以上若しくはすべての取引の時にオプションを行使するようにできるので、株式売買を頻繁に行わない顧客にとって有利にオプション行使を行うことができる効果がある。
【0037】
尚、上記の頻繁に株式売買を行う顧客であるのか、そうでないのかを判断するのは、難しい場合もあるが、この場合、顧客の取引履歴を参照して、取引履歴に応じたきめ細かな顧客指定条件を証券会社が顧客に提案することができるという効果もある。
【0038】
また、本方法及び本システムによれば、無料売買回数券のオプション適用の際に顧客PC30の画面上で、オプション行使を逐次確認することもできるので、顧客は取引状況に応じて適正なオプション行使を実現できる効果がある。
尚、本方法及び本システムでは、顧客側にPC(パソコン)を想定したが、これが携帯電話、携帯情報端末等の電子機器であっても構わない。
【0039】
また、本方法及び本システムによれば、オプション行使の残り期間が例えば1ヶ月となった時に、データベース13内における保有オプションの行使条件の残存期間を制御手段11がチェックして、各顧客に電子メールで通知することができるので、無料売買回数券のオプションを残すことなく使い切ることができ、オプション行使を有効に行うことができる。
【0040】
【発明の効果】
本発明によれば顧客指定条件としての基準となる売買代金の額を複数記憶しておき、顧客情報としての行使できる無料売買回数券の有効回数が特定回数より多い場合には、基準となる売買代金の額のうち低い金額を顧客指定条件として用い、有効回数が特定回数以下の場合には、基準となる売買代金の額のうち高い金額を顧客指定条件として用いることで、無料売買回数券を売買代金の額が高い取引に残しておくことができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る無料売買回数券適用システムの概略図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る無料売買回数券適用システムの構成図である。
【図3】無料売買回数券付与の例を示す説明図である。
【図4】制御手段11における処理を示すフローチャート図である。
【符号の説明】
10…証券会社装置、 11…制御手段、 11a…信号処理手段、 11b…検出手段、 12…注文データファイル、 13…データベース、 14…顧客指定条件データファイル、 20…証券取引所装置、 21…大型コンピュータ、 30…顧客PC

Claims (2)

  1. 顧客の株式売買取引の株式委託手数料無料にする無料売買回数券を適用すべきか否かを判断する無料売買回数券適用システムにおいて、
    行使できる無料売買回数券の有効回数を顧客毎に顧客情報として記憶しておくデータベースと、
    各顧客無料売買回数券を行使する基準となる売買代金の額を顧客指定条件として記憶しておく顧客指定条件データファイルと、
    前記顧客の株式売買取引の取引内容が入力され、前記データベースを参照して前記株式売買取引の取引主である当該顧客の前記有効回数が残っているという第1の条件を満たすか判断するとともに、前記顧客指定条件データファイルを参照して当該顧客の株式売買取引の金額が当該顧客の顧客指定条件である前記基準となる売買代金の額以上若しくは当該額より多いという第2の条件を満たすか判断し、前記第1及び第2の条件を満たす場合に前記無料売買回数券を適用すべき旨の信号を出力するとともに前記データベースの前記顧客の前記有効回数を1回減少させ、前記第1又は第2の条件を満たさない場合に前記無料売買回数券を適用すべきでない旨の信号を出力する検出手段と
    を有し、
    前記顧客指定条件データファイルは、前記基準となる売買代金の額として第1の額とこの第1の額よりも高い第2の額を記憶しており、
    前記検出手段は、前記顧客の前記有効回数が特定回数よりも多い場合に前記顧客の株式売買取引の金額が当該顧客の顧客指定条件である前記基準となる売買代金の額のうち前記第1の額以上若しくは当該第1の額より多いという第2の条件を満たすか判断し、前記顧客の前記有効回数が前記特定回数以下の場合に前記顧客の株式売買取引の金額が当該顧客の顧客指定条件である前記基準となる売買代金の額のうち前記第2の額以上若しくは当該第2の額より多いという第2の条件を満たすか判断する
    ことを特徴とする無料売買回数券適用システム。
  2. 顧客の株式売買取引の株式委託手数料無料にする無料売買回数券を適用すべきか否かを判断する無料売買回数券適用システムにおいて、
    顧客の口座番号と無料売買回数券の有効回数を顧客毎に顧客情報として記憶しておくデータベースと、
    各顧客無料売買回数券を行使する基準となる売買代金の額を顧客指定条件として記憶しておく顧客指定条件データファイルと、
    前記顧客の株式売買取引の取引内容が入力され、前記データベースを参照して前記株式売買取引の取引主である当該顧客の前記有効回数が残っているという第1の条件を満たすか判断するとともに、前記顧客指定条件データファイルを参照して当該顧客の株式売買取引の金額が当該顧客の顧客指定条件である前記基準となる売買代金の額以上若しくは当該額より多いという第2の条件を満たすか判断し、前記第1及び第2の条件を満たす場合に前記顧客の株式売買取引に無料売買回数券を適用すべき旨の信号を出力するとともに前記データベースの前記顧客の前記有効回数を1回減少させ、前記第1又は第2の条件を満たさない場合に前記顧客の株式売買取引に無料売買回数券を適用すべきでない旨の信号を出力する検出手段と、
    前記検出手段から出力された前記顧客の株式売買取引に無料売買回数券を適用すべきでない旨の信号に基づき、前記データベースに顧客情報として記憶された前記顧客の口座番号の口座から前記顧客の株式売買取引の株式委託手数料を引き落とすための処理を行う信号処理手段と
    を有し、
    前記顧客指定条件データファイルは、前記基準となる売買代金の額として第1の額とこの第1の額よりも高い第2の額を記憶しており、
    前記検出手段は、前記顧客の前記有効回数が特定回数よりも多い場合に前記顧客の株式 売買取引の金額が当該顧客の顧客指定条件である前記基準となる売買代金の額のうち前記第1の額以上若しくは当該第1の額より多いという第2の条件を満たすか判断し、前記顧客の前記有効回数が前記特定回数以下の場合に前記顧客の株式売買取引の金額が当該顧客の顧客指定条件である前記基準となる売買代金の額のうち前記第2の額以上若しくは当該第2の額より多いという第2の条件を満たすか判断する
    ことを特徴とする無料売買回数券適用システム。
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