JP3776914B2 - 型枠ユニット及び該型枠ユニットを使用した立体構築物におけるコンクリートスラブ形成用型枠構造 - Google Patents

型枠ユニット及び該型枠ユニットを使用した立体構築物におけるコンクリートスラブ形成用型枠構造 Download PDF

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    • E04G11/48Supporting structures for shutterings or frames for floors or roofs

Description

本発明は、立体駐車場、住宅、倉庫、オフィスなどの立体構築物における複数階のコンクリートスラブの各々を形成するために適用される型枠ユニット及び該型枠ユニットを使用した立体構築物におけるコンクリートスラブ形成用型枠構造に関する。
複数階を有する建物における2階以上のコンクリートスラブ(すなわちコンクリート製の床)の各々を形成するための施工は、合板などからなる枠型をサポートを介して床上に設置することによりコンクリートスラブ形成用の型枠面を形成し、この型枠面にコンクリートを打設した後、サポート及び型枠を取り除くことにより行われるのが一般的である。しかしながら、このような施工方法は、次のような解決すべき課題を有している。
(1)部品点数、組立及び分解工数がきわめて多く、作業工程が複雑であり、多くの人手及び時間を要する。その分、施工期間も長くなる。
(2)型枠として必要な精度を得るためには、その組立作業に高いスキルが要求される。したがって特別な人材が要求され、人件費が高くなる。
(3)上記型枠面を形成すための型枠として消耗品であるベニヤが使用されているが、ベニヤはコンクリートの水分を吸収するため、その繰り返し使用回数が少なく、強度を確保するために釘により打ちつけられた角材とともに使い捨ての習慣を余儀無くされ、資源の浪費・無駄を生じている。
(4)全体として型枠の組立及び分解作業効率が悪く、人件費あるいは部品の消耗費等のアップにより、型枠の組立費用が高くなる。
他方、建物の骨組みを構成するH鋼などからなる梁の上面に、凹凸を有する鋼板製のデッキプレートを戴置することにより上記型枠面を形成し、このデッキプレートの上面にコンクリートを打設することにより、コンクリートスラブを形成する方法も知られている。この施工方法によれば、型枠となるデッキプレートが梁上に載置されるので、先に述べた施工方法における多くの課題を解決することができる。しかしながら、この施工方法においては、コンクリートスラブを形成した後において、デッキプレートを取り外すことができず、コンクリートスラブの一部としてそのまま残されるので、このデッキプレートの重量が、建物のコンクリートスラブを支持する支柱に付加されることになる。その結果、支柱を太くするなど、支柱の強度を増大させる必要が生ずるとともにデッキプレートの再使用が不可能となり、トータルコストが高くなる、などの不具合が生ずる。
そこで本発明者は、デッキプレートを使用する施工方法が有する上記課題を解消するため、新たな型枠構造を開発した(特許文献1参照)。この型枠構造は、H鋼などからなる、建物の梁と梁との間に型枠を支持することにより型枠面を形成し、この型枠面にコンクリートを打設することによりコンクリートスラブを形成し、コンクリートスラブを形成した後に、梁と梁との間に支持された型枠を取り除くよう構成されている。
この型枠構造によれば、前記した課題は解消される。しかしながら、型枠の部品点数が多い、型枠の支持構造が複雑である、型枠全体のコストが高くなる、梁の構造がH鋼などに限定され、コンクリート製の梁には適用できない、など、別の解決すべき課題が存在することが判明した。
特開2002−303041号公報
本発明の目的は、構成が簡単で部品点数が少なく、容易かつ確実にしかも迅速かつ低コストでコンクリートスラブを形成する工事の施工を可能にする、新規な型枠ユニット及び該型枠ユニットを使用した立体構築物におけるコンクリートスラブ形成用型枠構造を提供することである。
本発明の他の目的は、型枠ユニットの設置及びコンクリートスラブ形成工事の施工後における取り外しが容易であり、しかも、取り外した型枠を繰り返し使用することが可能である、新規な型枠ユニット及び該型枠ユニットを使用した立体構築物におけるコンクリートスラブ形成用型枠構造を提供することである。
本発明の更に他の目的は、H鋼などからなる鋼製の梁のみならず、コンクリート製の梁にも適用可能である、新規な型枠ユニット及び該型枠ユニットを使用した立体構築物におけるコンクリートスラブ形成用型枠構造を提供することである。
本発明の一局面によれば、
相互に間隔をおいて同じ高さで平行に延在する一対の梁の上面と協働してコンクリートスラブの型枠上面を形成する型枠ユニットにおいて、
平面矩形の型枠本体と、それぞれ梁の上面に対し水平方向内側に移動可能に戴置され、かつ型枠本体を梁の各々間に戴置支持する一対の戴置部材とを備え、
戴置部材の各々は、それぞれ、型枠本体の、対応する端部に複数のボルトにより離脱可能に固着され、型枠本体と戴置部材の各々とは、ボルトによる固着を解除した状態で、鉛直方向に相対移動させることにより離脱でき、
型枠本体は、水平上面を有しかつ平面矩形の上平板部と、上平板部の両側からそれぞれ鉛直下方に延びる側平板部と、上平板部の両端からそれぞれ鉛直下方に延びる端平板部とを有し、
戴置部材の各々は、一定の鉛直方向幅をもって水平方向に直線状に延在する連結平板部と、連結平板部の上端から水平方向に延び出し、かつ水平上面及び対応する梁の上面に戴置される戴置下面を有する戴置平板部とからなり、
戴置部材の各々の連結平板部は、型枠本体の、対応する端平板部に該ボルトにより離脱可能に固着され、型枠本体と戴置部材の各々とは、該ボルトによる固着を解除した状態で、戴置部材の各々の連結平板部と、型枠本体の、対応する端平板部とを、鉛直方向に相対移動させることにより離脱され、
戴置部材の各々の連結平板部と、型枠本体の、対応する端平板部とは、戴置部材の各々における連結平板部の、戴置平板部が延び出す水平方向と反対側の片面が型枠本体の、対応する端平板部の外側面に当接されて、該ボルトにより対応する端平板部の内側から離脱自在に固着され、
戴置部材の各々の連結平板部が、型枠本体の、対応する端平板部に離脱自在に固着された状態で、戴置部材の各々の戴置平板部は、型枠本体の、対応する端平板部から外側に延び出すよう位置付けられ、かつ戴置平板部の水平上面と、型枠本体における上平板部の水平上面とは、実質的に同一水平面上に位置付けられる、
ことを特徴とする型枠ユニット、が提供される。
型枠本体における端平板部の各々には、複数の貫通穴が長手方向に間隔をおいて形成され、戴置部材の各々における連結平板部には、複数の貫通穴が長手方向に間隔をおいて形成され、連結平板部の各々における、端平板部の外側面に当接された片面と反対側の他面であって貫通穴が形成された他面には、ナットが固着され、戴置部材の各々は、連結平板部の貫通穴の各々を、型枠本体の、対応する端平板部の貫通穴の各々にそれぞれ整合させ、かつ連結平板部の片面を型枠本体の、対応する端平板部の外側面に当接させた状態で、端平板部の各々の内側から、相互に整合された貫通穴の各々にボルトを挿入して、対応する戴置部材のナットに離脱自在に係合することにより、それぞれ型枠本体の両端に離脱自在に固着される、ことが好ましい。
戴置部材の各々における戴置平板部の下面と連結平板部の他面との間には、複数の補強板が、長手方向に間隔をおいて、板厚面が長手方向に直交する方向に向けられて固着され、補強板の各々は、戴置平板部の先端から連結平板部に近付く方向に後退した位置から、鉛直下方に延びる位置決め面を有している、ことが好ましい。
型枠本体における側平板部の各々間には、一定の鉛直方向幅を有する少なくとも1個の補強板が固着されている、ことが好ましい。
型枠本体における側平板部の各々には、他の型枠本体の、対応する側平板部に対し複数のボルト及びナットにより離脱自在に連結するための複数の貫通穴が長手方向に間隔をおいて形成されている、ことが好ましい。
本発明の他の局面によれば、
相互に間隔をおいて同じ高さで平行に延在する複数の梁と、相互に対向する梁の各々の上面と協働してコンクリートスラブの型枠上面を形成する複数の型枠ユニットとを備えた立体構築物におけるコンクリートスラブ形成用型枠構造において、
型枠ユニットの各々は、平面矩形の型枠本体と、それぞれ相互に対向する梁の各々の上面における内側縁部に対し水平方向内側に移動可能に戴置され、かつ型枠本体を梁の各々間に戴置支持する一対の戴置部材とを備え、
戴置部材の各々は、それぞれ、型枠本体の、対応する端部に複数のボルトにより離脱可能に固着され、型枠本体と戴置部材の各々とは、ボルトによる固着を解除した状態で、鉛直方向に相対移動させることにより離脱でき、
型枠ユニットの各々が、戴置部材の各々を介してそれぞれ相互に対向する梁の各々の上面間に戴置支持されることにより、相互に対向する梁の各々の上面と協働して形成されたコンクリートスラブの型枠上面にコンクリートが打設されてコンクリートスラブが形成された状態で、型枠ユニットの各々における型枠本体は、戴置部材の各々とのボルトによる固着を解除して戴置部材の各々に対し鉛直下方に移動させることにより、戴置部材の各々及びコンクリートスラブから離脱させられ、続いて、戴置部材の各々を水平方向内側に移動させることにより、戴置部材の各々は、対応する梁の上面及びコンクリートスラブから離脱させられる、
ことを特徴とする立体構築物におけるコンクリートスラブ形成用型枠構造、が提供される。
型枠ユニットの各々において、型枠本体は、水平上面を有しかつ平面矩形の上平板部と、上平板部の両側からそれぞれ鉛直下方に延びる側平板部と、上平板部の両端からそれぞれ鉛直下方に延びる端平板部とを有し、
戴置部材の各々は、一定の鉛直方向幅をもって水平方向に直線状に延在する連結平板部と、連結平板部の上端から水平方向に延び出し、かつ水平上面及び対応する梁の上面に戴置される戴置下面を有する戴置平板部とからなり、
戴置部材の各々の連結平板部は、型枠本体の、対応する端平板部に該ボルトにより離脱可能に固着され、型枠本体と戴置部材の各々とは、該ボルトによる固着を解除した状態で、戴置部材の各々の連結平板部と、型枠本体の、対応する端平板部とを、鉛直方向に相対移動させることにより離脱される、ことが好ましい。
型枠ユニットの各々において、戴置部材の各々の連結平板部と、型枠本体の、対応する端平板部とは、戴置部材の各々における連結平板部の、戴置平板部が延び出す水平方向と反対側の片面が型枠本体の、対応する端平板部の外側面に当接されて、該ボルトにより離脱自在に固着される、ことが好ましい。
型枠ユニットの各々において、型枠本体における端平板部の各々には、複数の貫通穴が長手方向に間隔をおいて形成され、戴置部材の各々における連結平板部には、複数の貫通穴が長手方向に間隔をおいて形成され、連結平板部の各々における、端平板部の外側面に当接された片面と反対側の他面であって貫通穴が形成された他面には、ナットが固着され、戴置部材の各々は、連結平板部の貫通穴の各々を、型枠本体の、対応する端平板部の貫通穴の各々にそれぞれ整合させ、かつ連結平板部の片面を型枠本体の、対応する端平板部の外側面に当接させた状態で、端平板部の各々の内側から、相互に整合された貫通穴の各々にボルトを挿入して、対応する戴置部材のナットに離脱自在に係合することにより、それぞれ型枠本体の両端に離脱自在に固着される、ことが好ましい。
型枠ユニットの各々において、戴置部材の各々の連結平板部が、型枠本体の、対応する端平板部に離脱自在に固着された状態で、戴置部材の各々の戴置平板部は、型枠本体の、対応する端平板部から外側に延び出すよう位置付けられ、かつ戴置平板部の水平上面と、型枠本体における上平板部の水平上面とは、実質的に同一水平面上に位置付けられる、ことが好ましい。
型枠ユニットの各々において、戴置部材の各々における戴置平板部の先端間の水平距離は、戴置平板部の各々が戴置される梁の各々の相互に対向する内側上縁間の水平距離よりも大きく設定されている、ことが好ましい。
型枠ユニットの各々において、戴置部材の各々における連結平板部の他面間の水平距離は、戴置平板部の各々が戴置される梁の各々の相互に対向する内側上縁間の水平距離よりも小さく設定され、型枠ユニットが、戴置支持された相互に対向する梁の各々のうちの一方から他方に向って水平に移動すると、梁の他方の上面に戴置された戴置部材における連結平板部の他面が梁の他方の内側上縁に当接して該移動を阻止し、型枠ユニットは相互に対向する梁の各々の上面に戴置支持された状態に維持される、ことが好ましい。
型枠ユニットの各々において、戴置部材の各々における戴置平板部の下面と連結平板部の他面との間には、複数の補強板が、長手方向に間隔をおいて、板厚面が長手方向に直交する方向に向けられて固着され、補強板の各々は、戴置平板部の先端から連結平板部に近付く方向に後退した位置から、鉛直下方に延びる位置決め面を有しており、
戴置部材の各々に固着された補強板の各々における位置決め面の各々間の水平距離は、戴置平板部の各々が戴置される梁の各々の相互に対向する内側上縁間の水平距離よりも小さく設定され、型枠ユニットが、戴置支持された相互に対向する梁の各々のうちの一方から他方に向って水平に移動すると、梁の他方の上面に戴置された戴置部材における補強板の各々の位置決め面が梁の他方の内側上縁に当接して該移動を阻止し、型枠ユニットは相互に対向する梁の各々の上面に戴置支持された状態に維持される、ことが好ましい。
型枠ユニットの各々は、相互に対向する梁の各々の上方から下降させることにより、戴置平板部の各々が、対応する梁の上面における内側縁部戴置される、ことが好ましい。
型枠ユニットの各々において、型枠本体における側平板部の各々間には、一定の鉛直方向幅を有する少なくとも1個の補強板が固着されている、ことが好ましい。
型枠ユニットの各々の型枠本体における側平板部の各々には、複数の貫通穴が長手方向に間隔をおいて形成され、相互に隣接する型枠ユニット同士は、相互に隣接する型枠ユニットの各々の側平板部の外側面同士を当接し、かつ各々の側平板部に形成された貫通穴の各々を相互に整合した状態で、貫通穴の各々にボルトを挿入してナットに係合することにより、相互に離脱自在に連結される、ことが好ましい。
型枠ユニットの各々は、相互に実質的に同じ構成を有している、ことが好ましい。
以下、本発明に従って構成された型枠ユニット及び該型枠ユニットを使用した立体構築物におけるコンクリートスラブ形成用型枠構造の好適な実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図2〜図6を参照して、相互に間隔をおいて同じ高さで平行に延在する一対の梁40(図1及び図12参照)の上面と協働してコンクリートスラブCS(図1及び図16参照)の型枠上面を形成する型枠ユニット2は、平面矩形の型枠本体4と、それぞれ梁40の上面に対し水平方向内側に移動可能に戴置され、かつ型枠本体4を梁40の各々間に戴置支持する一対の戴置部材6及び8とを備えている。型枠本体4は、下方に開放された縦長の箱形状をなしている。戴置部材6及び8は、それぞれほぼL形の横断面形状を有している(図10参照)。戴置部材6及び8は、それぞれ、型枠本体4の、対応する端部に複数のボルト38により離脱可能に固着される。型枠本体4と戴置部材6及び8とは、ボルト38による固着を解除した状態で、鉛直方向に相対移動させることにより離脱できる。
以下、本発明による型枠ユニット2について更に詳細に説明する。型枠本体4は、水平上面を有しかつ平面矩形をなす上平板部10と、上平板部10の両側からそれぞれ鉛直下方に延びる側平板部12及び14と、上平板部10の両端からそれぞれ鉛直下方に延びる端平板部16及び18とを有している。
上平板部10と、側平板部12及び14とは、一枚の縦方向に長い矩形をなす金属板、例えば鋼板から一体に折り曲げ形成することができる。側平板部12及び14は、上平板部10の両側から、それぞれ、水平上面に対し直角に鉛直下方に延び出すように折り曲げ形成されている。端平板部16及び18は、縦方向に細長い矩形をなす金属板、例えば鋼板から形成され、上平板部10の両端下面と、側平板部12及び14の両端内側面とに、それぞれ溶接により固着されている。端平板部16及び18は、上平板部10の両端から、それぞれ、水平上面に対し直角に鉛直下方に延び出すよう位置付けられ、側平板部12及び14に対し直交するよう位置付けられている。なお、端平板部16及び18を、上平板部10と側平板部12及び14とともに1枚の金属板、例えば鋼板から一体に形成することも可能である。側平板部12及び14と、端平板部16及び18との、上平板部10の水平上面からの下方への延び出し長さは実質的に同じである。端平板部16及び18の板厚は、強度上の理由から、上平板部10と側平板部12及び14よりも厚く形成されている。
型枠本体4の端平板部16及び18には、それぞれ複数の(実施形態においてはそれぞれ2個の)貫通穴20が、端平板部16及び18の長手方向に(図5において左右方向に)間隔をおいて形成されている。端平板部16及び18に形成された貫通穴20の各々は、それぞれ、戴置部材6及び8との連結のために形成されている。端平板部16の貫通穴20の各々と、端平板部18の貫通穴20の各々とは、それぞれ相互に実質的に同一の軸線上に位置付けられている。また、側平板部12及び14の各々には、他の型枠本体4の、対応する側平板部14及び12に対しボルト48及びナット49(図15参照)により離脱自在に連結するための複数の(実施形態においては6個の)貫通穴22が長手方向に(図3において左右方向に)間隔をおいて形成されている。側平板部12の貫通穴12の各々と、側平板部14の貫通穴22の各々とは、それぞれ相互に実質的に同一の軸線上に位置付けられている。
側平板部12及び14の各々間には、一定の鉛直方向幅を有する、少なくとも1個の(実施形態においては2個の)補強板24が、補強板24の両面が、それぞれ、端平板部16及び18に対向するよう位置付けられて固着されている。縦方向に細長い矩形をなす金属板、例えば鋼板から形成される補強板24の各々は、相互に共通部品からなり、長手方向の両端は、それぞれ側平板部12及び14の内側面に溶接により固着され、上端は、上平板部10の下面に溶接により固着されている。
このように型枠本体4は、下方に開放された箱型というシンプルな構成を有し、部品点数も少なく低コストで容易に製造することができる。また部品としての取り扱い、輸送などにも有利である。補強板24の各々は、型枠ユニット4全体の強度アップに寄与する。
図2及び図7〜図9を参照して、戴置部材6及び8の各々は、相互に実質的に同じ形状及び大きさを有しているので、これらを代表して片方の戴置部材6について説明する。なお、戴置部材8において、戴置部材6と実質的に同一部分は同一符号で示し、説明は省略する。
戴置部材6は、連結平板部30と、連結平板部30の上端から水平方向に直角に延び出す戴置平板部32とからなる。連結平板部30と戴置平板部32とは、一枚の縦方向に細長い矩形をなす金属板、例えば鋼板から一体に折り曲げ形成することができる。連結平板部30は、一定の鉛直方向幅をもって水平方向に直線状に延在する。戴置平板部32は、水平上面及び対応する梁40の上面に戴置される戴置下面を有し、かつ一定の水平方向幅で直線状に延在するよう形成されている。連結平板部30の、戴置平板部32が延び出す水平方向(図9において左に向う水平方向)と反対側の面(図9において右側の面)は、連結平板部30の片面30aを規定し、片面30aと反対側の面(図9において左側の面)は、連結平板部30の他面30bを規定する。
連結平板部30には、複数の貫通穴34が長手方向(図8において左右方向)に間隔をおいて形成されている。連結平板部30の他面30bであって、貫通穴34の各々が形成された位置の他面30bには、それぞれナット36が溶接により固着されている。ナット36の各々は、対応する貫通穴34と実質的に同一の軸線上に位置付けられる。ナット36の各々の頂部と戴置平板部32の戴置下面との間には、隙間が形成されている。この隙間は、後述する梁40を構成するH鋼の上フランジ44(図14参照)の厚さよりも大きく設定される。戴置平板部32の、連結平板部30の他面30bからの延び出し長さは、ナット36の各々の、連結平板部30の他面30bからの軸方向高さより大きく設定されている。
図10及び図11を参照して、以上のように構成された片方の戴置部材6は、連結平板部30が型枠本体4の片方の端平板部16に2個のボルト38により離脱自在に固着されることにより、型枠本体4の一端(図10及び図11において左端)に離脱自在に固着される。また、戴置部材6と実質的に同じ構成を有する他方の戴置部材8は、連結平板部30が型枠本体4の他方の端平板部18に2個のボルト38により離脱自在に固着されることにより、型枠本体4の他端(図10及び図11において右端)に離脱自在に固着される。
更に具体的に説明すると、図10及び図11において左端に位置する片方の戴置部材6は、次のとおりにして型枠本体4の一端(実施形態においては端平板部16)に離脱自在に固着される。すなわち、片方の戴置部材6における連結平板部30の貫通穴34の各々を、型枠本体4の片方の端平板部16の貫通穴20の各々にそれぞれ整合させ、かつ連結平板部30の片面30a(図10における左側の拡大図において右側面)を端平板部16の外側面16a(図10における左側の拡大図において左側面)に当接させた状態で、端平板部16の内側(図10における左側の拡大図において右側)から、相互に整合された貫通穴20及び34の各々にボルト38をワッシャ39を介して挿入して、それぞれ戴置部材6のナット36の各々に離脱自在に係合する。片方の戴置部材6は、型枠本体4の片方の端平板部16に対し、相互の鉛直面同士(30aと16a)が圧接状態で離脱自在に固着される。
また、図10及び図11において右端に位置する他方の戴置部材8は、次のとおりにして型枠本体4の他端(実施形態においては端平板部18)に離脱自在に固着される。すなわち、他方の戴置部材8における連結平板部30の貫通穴34の各々を、型枠本体4の他方の端平板部18の貫通穴20の各々にそれぞれ整合させ、かつ連結平板部30の片面30a(図10における右側の拡大図において左側面)を端平板部18の外側面18a(図10における右側の拡大図において右側面)に当接させた状態で、端平板部18の内側(図10における右側の拡大図において左側)から、相互に整合された貫通穴20及び34の各々にボルト38をワッシャ39を介して挿入して、それぞれ戴置部材8のナット36の各々に離脱自在に係合する。他方の戴置部材8は、型枠本体4の他方の端平板部16に対し、相互の鉛直面同士(30aと18a)が圧接状態で離脱自在に固着される。
型枠ユニット2における上記構成は、部品点数が少なく低コストで容易に製造することができる。また組立及び分解作業をボルト及びナットにより容易かつ確実にしかも迅速に行うことが可能である。型枠である型枠ユニット2の設置及びコンクリートスラブ形成工事の施工後における取り外しを著しく容易にし、しかも、取り外した型枠を繰り返し使用することを可能にする。
戴置部材6及び8の各々の連結平板部30が、それぞれ、上記したとおりにして型枠本体4の両端、すなわち端平板部16及び18に離脱自在に固着された状態で、片方の戴置部材6の戴置平板部32は、型枠本体4の片方の端平板部16から外側(図10における左側の拡大図において左外側)に延び出すよう位置付けられる。また、他方の戴置部材8の戴置平板部32は、型枠本体4の他方の端平板部18から外側(図10の右側の拡大図において右外側)に延び出すよう位置付けられる。この固着状態で、戴置部材6及び8における戴置平板部32の水平上面と、型枠本体4における上平板部10の水平上面とは、実質的に同一水平面上に位置付けられる。
以上のとおりにして、型枠本体4の両端に、それぞれ、戴置部材6及び8が離脱自在に固着されることにより、型枠ユニット2が組み立てられる。型枠ユニット2において、型枠本体4の両端からそれぞれ水平方向外方に延び出す、戴置部材6及び8の戴置平板部32の存在は、型枠ユニット2を、一対の梁40間に水平に戴置することを容易に可能にする。組み立てられた型枠ユニット2において、型枠本体4と戴置部材6及び8の各々とは、ボルト38による固着を解除した状態で、戴置部材6及び8の各々の連結平板部30と、型枠本体4の端平板部16及び18とを、鉛直方向に相対移動させることにより離脱される。このような連結構成は、後述する脱型を容易に可能にする。
上記のように構成された型枠ユニット2は複数個用意される。相互に実質的に同じ構成を有している複数の型枠ユニット2は、相互に間隔をおいて同じ高さで平行に延在するよう配設された複数の梁40(図1及び図12〜図14参照)のうち、相互に対向する梁40の各々の上面に、それぞれ戴置部材6及び8を介して戴置され、梁40の各々の上面と協働してコンクリートスラブの型枠上面を形成する。これら複数の梁40の各々及び型枠ユニット2の各々は、図示しない立体構築物におけるコンクリートスラブ形成用型枠構造を構成する。
図1及び図12〜図15を参照して、更に具体的に説明する。番号40は、相互に間隔をおいて配設された複数の梁のうちの2個の梁(相互に間隔をおいて対向する一対の梁)を示している。梁40の各々は、それぞれ、ウェブ42、上フランジ44及び下フランジ46からなるH鋼から構成され、図示しない立体構築物において相互に間隔をおいて対向するよう設置された支柱(不図示)間に配設されるか、又は支柱間を同じ高さで水平に延在しかつ相互に間隔をおいて平行に対向するよう設置された側梁(不図示)間を、水平にかつ相互に同じ高さで平行に延在するよう配設されている。梁40の各々における上フランジ44の上面は、実質的に同一水平面上に位置付けられている。梁40の各々は共通部品からなる。
型枠ユニット2の各々において、戴置部材6及び8の各々における戴置平板部32の先端32a間の水平距離は、戴置平板部32の各々が戴置される梁40の各々の相互に対向する内側上縁44a間の水平距離よりも大きく設定されている。実施形態において、梁40の各々の相互に対向する内側上縁44aは、梁40の各々の相互に対向する上フランジ44の側縁44a(図1及び図14参照)により規定される。また、型枠ユニット2の各々において、戴置部材6及び8の各々における連結平板部30の他面30b間の水平距離は、戴置平板部32の各々が戴置される梁40の各々の相互に対向する内側上縁44a間の水平距離よりも小さく設定される。このような構成は、型枠ユニット2の各々を、梁40の各々の上面における内側縁部に戴置支持し、かつ型枠本体4及び戴置部材6及び8の各々の連結平板部30を、梁40の各々の相互に対向する内側上縁44a間に位置付けることを可能にする。
型枠ユニット2は、相互に対向する梁40の各々に対し次のとおりにして戴置支持される。先ず、型枠ユニット2における型枠本体4の端平板部16又は18のいずれか、例えば、片方の端平板部16に片方の戴置部材6を、先に述べたとおりにしてボルト38により離脱自在に固着する。そして片方の戴置部材6の戴置平板部32を、相互に対向する梁40のうちの片方の梁40(図12において左側の梁40)の上フランジ44の上面における内側縁部に戴置して、型枠本体4を片方の梁40に向けて水平方向に(図12において左方に)移動させる。片方の戴置部材6の連結平板部30の他面30bが、片方の梁40の上フランジ44の内側縁44aに当接されて該移動が阻止される。この状態で、型枠本体4を、他方の端平板部18側(図12において右側)が低くなるように若干下方に傾斜させておく。
続いて、他方の戴置部材8の戴置平板部32を他方の梁40(図12において右側の梁40)の上フランジ44の上面における内側縁部に戴置しながら、型枠本体4の、他方の端平板部18側を上昇させて型枠本体4を水平に位置付け、型枠本体4の、他方の端平板部18の外側面18aを、他方の戴置部材8の連結平板部30の片面30aと隙間をおいて対向させる。型枠本体4を他方の梁40に向けて水平方向に移動させる。他方の端平板部18の外側面18aを、他方の戴置部材8の連結平板部30の片面30aに当接させ、他方の端平板部18の貫通穴20の各々と、他方の戴置部材8の連結平板部30の貫通穴34の各々とを整合させる。そして、ボルト38を、他方の端平板部18の内側から、相互に整合された貫通穴20及び34の各々に挿入してナット36に係合させ、型枠本体4の他方の端平板部18と他方の戴置部材8の連結平板部30とを離脱自在に固着する。
このようにして、型枠ユニット2は、各々の戴置部材6及び8における戴置平板部32の下面が、対応する梁40の上面における側縁部に戴置される。他の型枠ユニット2も、上記したのと同じとおりにして、各々の戴置部材6及び8における戴置平板部32の下面が、対応する梁40の上面における側縁部に戴置される。型枠ユニット2の各々を下から支持するサポートは不要であるので、梁40の各々上に戴置された型枠ユニット2の各々の下方には、最大限に広い空間が確保される。
相互に幅方向(図13において、梁40の各々の長手方向と一致する上下方向)に隣接する型枠ユニット2同士は、相互に隣接する型枠ユニット2の各々の側平板部12と14の外側面同士を当接し、かつ各々の側平板部12と14に形成された貫通穴22の各々を相互に整合した状態で、貫通穴22の各々にボルト48(図15参照)を挿入してナット49を係合することにより、相互に離脱自在に連結される。相互に連結された型枠ユニット2の各々の側平板部12と14とは、補強リブの機能をも有するので、型枠全体の強度を十分に確保することが容易に可能になる。型枠ユニット2の各々が、相互に対向する梁40の各々間に戴置支持された状態で、型枠ユニット2の各々は、梁40の各々の上面(上フランジ44の上面)と協働してコンクリートスラブの型枠上面を形成する。型枠ユニット2の各々の上面は実質的に同一水平面上に位置付けられる。梁40の各々における上フランジ44の上面であって、戴置部材6及び8の戴置板部30が戴置された上面の両側縁部を除く、露呈された上面は、型枠ユニット2の各々により形成される上記水平上面よりも、戴置版部30の板厚分だけ低い位置に位置付けられる(図14参照)。
先に述べたように、型枠ユニット2の各々において、戴置部材6及び8の各々における連結平板部30の他面30b間の水平距離は、戴置平板部32の各々が戴置される梁40の各々の相互に対向する内側上縁44a間の水平距離よりも小さく設定されている。このような構成に起因して、型枠ユニット2が、戴置支持された相互に対向する梁40の各々のうちの一方から他方、例えば図12において左から右に向って水平に移動すると、梁40の他方の上面に戴置された戴置部材8における連結平板部30の他面30bが梁40の他方の内側上縁に当接して該移動を阻止しする。その結果、型枠ユニット2は相互に対向する梁40の各々の上面に戴置支持された状態に維持されるので、脱落が防止され、安全が十分確実に確保される。型枠ユニット2の各々の戴置部材6及び8の各々における連結平板部30の他面30bと、対応する梁40の内側上縁44aとの隙間は、予め上記作用が可能なように設定される。
型枠ユニット2の各々が、戴置部材6及び8の各々を介してそれぞれ相互に対向する梁40の各々の上面間に戴置支持されることにより、相互に対向する梁40の各々の上面(梁40の上フランジ44の各々の上面)と協働して、コンクリートスラブCSの型枠上面が容易かつ確実にしかも迅速に形成される。
図16〜図19を参照して型枠ユニット2の各々の上面と、相互に対向する梁40における上フランジ44の各々の上面と協働して型枠上面が形成され、型枠上面の周囲に図示しない堰板が離脱自在に配設された後、堰板に囲まれた型枠上面に鉄筋(図1参照)が配設され、コンクリートが打設されて所定の厚さを有するコンクリートスラブCSが形成される(図16参照)。所定期間、養生した後、堰板が離脱される。また、型枠ユニット2の各々における型枠本体4は、戴置部材6及び8の各々とのボルト38による固着を解除して戴置部材6及び8の各々に対し鉛直下方に移動させることにより、戴置部材6及び8の各々及びコンクリートスラブCSから離脱させられる(図17参照)。本発明によれば、脱型に際しては、型枠ユニット2の各々の型枠本体4における端平板部16及び18の各々の内側からボルト38を回転操作して、それぞれ、梁40の上面に戴置されかつ上面がコンクリートにより覆われて固定された戴置部材6及び8の各々の、連結平板部30に固着されたナット36との係合を解除でき、該解除後、型枠本体4を鉛直下方に移動させることにより型枠本体4の脱型を完了できるので、型枠本体4の脱型脱型作業を容易かつ迅速に行うことが可能になる。
続いて、戴置部材6及び8の各々を、例えばバールなどの工具を利用して水平方向内側に強制移動させることにより、戴置部材6及び8の各々は、対応する梁40における上フランジ44の上面及びコンクリートスラブCSから離脱させられる(図18参照)。型枠本体4が脱型された後、戴置部材6及び8の各々は、戴置平板部32の上面と先端面32aがコンクリートに覆われた状態で、相互に対向する梁40の上面内側縁部に戴置保持されている。型枠本体4の脱型により、戴置部材6及び8の各々の水平方向内側には空間のみが存在し、戴置部材6及び8の各々の水平方向内側への移動を阻止するものがないので、戴置部材6及び8の各々の上記した脱型が可能になるのである。梁40の各々における上フランジ44の上面にはコンクリートスラブCSのみが残されて、コンクリートスラブCSを形成する工事が終了する(図19参照)。
本発明による型枠ユニット2及び型枠ユニット2を使用した立体構築物におけるコンクリートスラブ形成用型枠構造は、上記した如く構成されているので、全体として構成が簡単で部品点数が少なく、低コストで製造することができる。また、容易かつ確実にしかも迅速かつ低コストでコンクリートスラブCSを形成する工事の施工を可能にする。また、型枠である型枠ユニット2の各々の設置及び施工後における取り外しが著しく容易であり、しかも、取り外した型枠ユニット2の各々を繰り返し使用することが可能である。
本発明の上記実施形態において、立体構築物の梁40はH鋼から形成されているが、I鋼から形成される他の実施形態もある。また、立体構築物の梁が、矩形横断面を有するコンクリート製の梁40A(図22参照)から形成されている場合にも、本発明は適用可能である。以下に、図20〜図26を参照して説明するこの実施形態においては、型枠ユニット2Aにおける戴置部材6A及び8Aの構成が、先の実施形態における戴置部材6及び8の構成と相違するが、型枠本体4の構成は先の実施形態と実質的に同じである。したがって、以下、戴置部材6A及び8Aの構成及びこれらの相違に関連して相違する他の構成について説明し、実質的に同じ構成についての説明は省略する。なお、この実施形態においても、戴置部材6A及び8Aの構成は相互に実質的に同じであるので、それらを代表して、戴置部材6Aについて説明する。なお図20〜26において、図1〜図19を参照して説明した先の実施形態と実質的に同一部分は同一符号で示されている。
図20、図21及び図24を参照して、型枠ユニット2Aの戴置部材6Aにおける戴置平板部32の下面と連結平板部30の他面30bとの間には、複数の(実施形態においては3個の)補強板50が、戴置部材6及び8の長手方向(図20において左右方向)に間隔をおいて、板厚面が長手方向に直交する方向(図20において紙面に垂直な方向)に向けられて、溶接により固着されている。補強板50の各々は、戴置平板部32の先端32aから連結平板部30の他面30bに近付く方向(図21において右方)に後退した位置から、鉛直下方に直線状に延びる位置決め面50aと、位置決め面50aの下端から連結平板部30の他面30bにおける下端まで延在する傾斜面50bとを備えている。
戴置平板部32の、連結平板部30の他面30bからの延び出し長さは、ナット36の各々の、連結平板部30の他面30bからの軸方向高さより大きく設定されている。補強板50の各々における位置決め面50aの、連結平板部30の他面30bからの距離は、ナット36の各々の、連結平板部30の他面30bからの軸方向高さより大きく設定されている。戴置部材6Aのその他の基本的構成は、先に説明した戴置部材6と実質的に同じであるので、説明は省略する。戴置部材8Aの構成(図24参照)は、戴置部材6Aの構成と実質的に同じであるので、説明は省略する。
戴置部材6A及び8Aが、先に述べたとおりにして型枠本体4の両端に離脱自在に固着されることにより、型枠ユニット2Aが組み立てられる。型枠ユニット2Aにおいて、戴置部材6A及び8Aの各々における戴置平板部32の先端32a間の水平距離は、戴置平板部32の各々が戴置される梁40Aの各々の相互に対向する上縁内側面40f間の水平距離よりも大きく設定されている。また、戴置部材6A及び8Aの各々に固着された補強板50の各々における位置決め面50aの各々間の水平距離は、戴置平板部6A及び8Aの各々が戴置される梁40Aの各々の相互に対向する上縁内側面40f間の水平距離よりも小さく設定される。もちろん、型枠ユニット2Aにおいて、戴置部材6A及び8Aの各々における連結平板部30の他面30b間の水平距離は、戴置平板部32の各々が戴置される梁40Aの各々の相互に対向する上縁内側面40f間の水平距離よりも小さく設定される。なお、戴置部材6A及び8Aの各々における連結平板部30のナット36に係合されたボルト38の軸の先端が補強板50の各々における位置決め面50aを越えて戴置平板部32の、連結平板部30空の延び出し方向に突出することはない。
以上のような構成は、型枠ユニット2Aを、相互に対向する梁40Aの各々の上方から下降させるだけで戴置部材6A及び8Aの各々の戴置平板部32を梁40Aの各々の上面における内側縁部に戴置支持し、かつ型枠本体4及び戴置部材6A及び8Aの各々の連結平板部30、ボルト38及びナット36の各々を、梁40Aの各々の相互に対向する上縁内側面40f間に位置付けることを可能にする。つまり、型枠ユニット2Aを梁40Aの各々の上方から下降させるだけの簡単な作業により、梁40Aの各々の上面間に戴置支持することができるので、設置作業性が著しく向上し、施工期間が著しく短縮される。
図22〜図26を参照して、型枠ユニット2Aは、相互に対向する梁40Aの各々の上方から下降させることにより(図22参照)、戴置部材6A及び8Aの各々の戴置平板部32は、対応する梁40Aの上面における内側縁部に戴置される(図23参照)。他の複数の型枠ユニット2も同様にして相互に対向する梁40Aの各々間にまたがって戴置支持される(図24参照)。型枠ユニット2Aの各々において、戴置部材6A及び8Aの補強板50の各々における位置決め面50aの各々は、対応する梁40Aの上縁内側面40fに対し、隙間をおいて対向するよう位置付けられる(図24参照)。この状態で、型枠ユニット2Aが、戴置支持された相互に対向する梁40Aの各々のうちの一方から他方、例えば図23において左から右に向って水平に移動すると、梁40Aの他方の上面に戴置された戴置部材8Aにおける補強板50の各々の位置決め面50aが梁40Aの他方の上縁内側面40fに当接して該移動を阻止する。その結果、型枠ユニット2Aは相互に対向する梁40Aの各々の上面に戴置支持された状態に維持されるので、脱落が防止され、安全が十分確実に確保される。戴置部材6A及び8Aの補強板50の各々における位置決め面50aの各々と、対応する梁40の上縁内側面40fとの隙間は、予め上記作用が可能なように設定される。
相互に幅方向(図23において、紙面の表裏方向)に隣接する型枠ユニット2同士は、ボルト48及びナット49を利用して、先の実施形態におけるのと実質的に同じとおりにして離脱自在に連結される。
型枠ユニット2Aの各々が、戴置部材6及び8の各々を介してそれぞれ相互に対向する梁40Aの各々の上面間に戴置支持されることにより、相互に対向する梁40Aの各々の上面と協働して、コンクリートスラブCSの型枠上面が形成される。本発明によれば、コンクリートスラブCSの型枠上面は、容易かつ確実にしかも迅速に形成される。
型枠ユニット2Aの各々の上面と、相互に対向する梁40Aの各々の上面と協働して型枠上面が形成され、型枠上面の周囲に図示しない堰板が離脱自在に配設された後、先の実施形態におけるのと実質的に同じとおりにして、コンクリートが打設されて所定の厚さを有するコンクリートスラブCSが形成される(図24参照)。コンクリートの養生が完了した後、堰板が除去される。そして、型枠ユニット2Aの各々における型枠本体4は、戴置部材6A及び8Aの各々とのボルト38による固着を解除して戴置部材6A及び8Aの各々に対し鉛直下方に移動させることにより、戴置部材6A及び8Aの各々及びコンクリートスラブCSから離脱させられる(図25参照)。続いて、戴置部材6A及び8Aの各々を、例えばバールなどの工具を利用して水平方向内側に強制移動させることにより、戴置部材6A及び8Aの各々は、対応する梁40Aの上面及びコンクリートスラブCSから離脱させられる(図25参照)。梁40Aの各々の上面にはコンクリートスラブCSのみが残されて、コンクリートスラブCSを形成する工事が終了する(図26参照)。
図20〜図26を参照して説明した本発明の他の実施形態は、図1〜図19を参照して説明した本発明の実施形態と実質的に共通の特長ある構成を有しているので、共通の構成に関しては、先の実施形態におけるのと実質的に同じ作用効果を得ることができる。なお、立体構築物の梁が、矩形横断面を有するコンクリート40Aではなく、鋼製の中空角材、すなわち横断面が矩形をなす中空パイプ部材から形成されている場合にも、本発明は適用可能である。なお、上記実施形態において、戴置部材6A及び8Aの連結平板部30に固着されたナット36を使用しない他の実施形態もある。この実施形態の場合、連結平板部30にボルト38を係合させるためのねじが形成されることになる。
本発明における上記実施形態において、型枠ユニット2又は2Aは、相互に対向する一対の梁40又は40Aの上面間に離脱自在に戴置されて、2階以上の立体構築物におけるコンクリートスラブ形成用型枠として適用されるが、型枠ユニット2又は2Aを、相互に対向する一対の梁又は壁の上面間に離脱自在に戴置して、1階建ての立体構築物におけるコンクリート製の天井を形成するための型枠として適用する実施形態もある。
本発明による型枠ユニットを使用した、立体構築物におけるコンクリートスラブ形成用型枠構造の実施形態の使用状態を部分的に示す斜視概略図である。 図1に示されている型枠ユニットの分解斜視図である。 図1に示されている型枠ユニットの側面図である。 図3に示されている型枠ユニットの平面図である。 図4のA−A矢視断面拡大図である。 図4のB−B矢視断面拡大図である。 図2に示されている型枠ユニットにおける型枠本体に固着される片方の戴置部材(図2において左側に示されている戴置部材)を、図2において矢印C方向に見た正面図である。 図7に示されている戴置部材を図7において紙面の裏から見た背面図である。 図7のD矢視図である。 図3に示されている型枠ユニットの組付状態を示す側面図であって、左端部及び右端部を拡大して示す側面図である。 図4に示されている型枠ユニットの組付状態を示す平面図である。 図1に示されている、立体構築物におけるコンクリートスラブ形成用型枠構造の一部を示す断面図である。 図12に示されている、立体構築物におけるコンクリートスラブ形成用型枠構造の平面図である。 図12のE部拡大断面図である。 図13のF−F矢視断面拡大図である。 図12に示されている、立体構築物におけるコンクリートスラブ形成用型枠構造に、コンクリートが打設された施工状態を示す断面図である。 図16に示されている施工状態において、型枠ユニットの型枠本体を取り外した状態を示す断面図である。 図17に示されている施工状態において、型枠ユニットの戴置部材の各々を取り外した状態を示す断面図である。 図17及び図18に示されている脱型が完了してコンクリートスラブが完成した施工状態を示す断面図である。 型枠ユニットに固着される戴置部材の他の実施形態を示す正面図である。 図20のG−G矢視断面図である。 本発明による、立体構築物におけるコンクリートスラブ形成用型枠構造の他の実施形態を示す断面図であって、型枠ユニットがコンクリート製の梁の上面に戴置されようとする施工状態を示す断面図。 型枠ユニットがコンクリート製の梁の上面に戴置された施工状態を示す断面図。 図23に示されている、立体構築物におけるコンクリートスラブ形成用型枠構造に、コンクリートが打設された施工状態を示す断面図であって、一部を拡大して示す断面図。 図24に示されている施工状態において、型枠ユニットの型枠本体及び戴置部材の各々を取り外した状態を示す断面図である。 図25に示されている脱型が完了してコンクリートスラブが完成した施工状態を示す断面図である。
符号の説明
2、2A:型枠ユニット
4:型枠本体
6、8:戴置部材
6A、8A:戴置部材
10:上平板部
12、14:側平板部
16、18:端平板部
30:連結平板部
32:戴置平板部
40、40A:梁
50:補強板
50a:位置決め面

Claims (17)

  1. 相互に間隔をおいて同じ高さで平行に延在する一対の梁の上面と協働してコンクリートスラブの型枠上面を形成する型枠ユニットにおいて、
    平面矩形の型枠本体と、それぞれ梁の上面に対し水平方向内側に移動可能に戴置され、かつ型枠本体を梁の各々間に戴置支持する一対の戴置部材とを備え、
    戴置部材の各々は、それぞれ、型枠本体の、対応する端部に複数のボルトにより離脱可能に固着され、型枠本体と戴置部材の各々とは、ボルトによる固着を解除した状態で、鉛直方向に相対移動させることにより離脱でき、
    型枠本体は、水平上面を有しかつ平面矩形の上平板部と、上平板部の両側からそれぞれ鉛直下方に延びる側平板部と、上平板部の両端からそれぞれ鉛直下方に延びる端平板部とを有し、
    戴置部材の各々は、一定の鉛直方向幅をもって水平方向に直線状に延在する連結平板部と、連結平板部の上端から水平方向に延び出し、かつ水平上面及び対応する梁の上面に戴置される戴置下面を有する戴置平板部とからなり、
    戴置部材の各々の連結平板部は、型枠本体の、対応する端平板部に該ボルトにより離脱可能に固着され、型枠本体と戴置部材の各々とは、該ボルトによる固着を解除した状態で、戴置部材の各々の連結平板部と、型枠本体の、対応する端平板部とを、鉛直方向に相対移動させることにより離脱され、
    戴置部材の各々の連結平板部と、型枠本体の、対応する端平板部とは、戴置部材の各々における連結平板部の、戴置平板部が延び出す水平方向と反対側の片面が型枠本体の、対応する端平板部の外側面に当接されて、該ボルトにより対応する端平板部の内側から離脱自在に固着され、
    戴置部材の各々の連結平板部が、型枠本体の、対応する端平板部に離脱自在に固着された状態で、戴置部材の各々の戴置平板部は、型枠本体の、対応する端平板部から外側に延び出すよう位置付けられ、かつ戴置平板部の水平上面と、型枠本体における上平板部の水平上面とは、実質的に同一水平面上に位置付けられる、
    ことを特徴とする型枠ユニット。
  2. 型枠本体における端平板部の各々には、複数の貫通穴が長手方向に間隔をおいて形成され、戴置部材の各々における連結平板部には、複数の貫通穴が長手方向に間隔をおいて形成され、連結平板部の各々における、端平板部の外側面に当接された片面と反対側の他面であって貫通穴が形成された他面には、ナットが固着され、戴置部材の各々は、連結平板部の貫通穴の各々を、型枠本体の、対応する端平板部の貫通穴の各々にそれぞれ整合させ、かつ連結平板部の片面を型枠本体の、対応する端平板部の外側面に当接させた状態で、端平板部の各々の内側から、相互に整合された貫通穴の各々にボルトを挿入して、対応する戴置部材のナットに離脱自在に係合することにより、それぞれ型枠本体の両端に離脱自在に固着される、請求項記載の型枠ユニット。
  3. 戴置部材の各々における戴置平板部の下面と連結平板部の他面との間には、複数の補強板が、長手方向に間隔をおいて、板厚面が長手方向に直交する方向に向けられて固着され、補強板の各々は、戴置平板部の先端から連結平板部に近付く方向に後退した位置から、鉛直下方に延びる位置決め面を有している、請求項記載の型枠ユニット。
  4. 型枠本体における側平板部の各々間には、一定の鉛直方向幅を有する少なくとも1個の補強板が固着されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の型枠ユニット。
  5. 型枠本体における側平板部の各々には、他の型枠本体の、対応する側平板部に対し複数のボルト及びナットにより離脱自在に連結するための複数の貫通穴が長手方向に間隔をおいて形成されている、請求項1〜4のいずれか1項に記載の型枠ユニット。
  6. 相互に間隔をおいて同じ高さで平行に延在する複数の梁と、相互に対向する梁の各々の上面と協働してコンクリートスラブの型枠上面を形成する複数の型枠ユニットとを備えた立体構築物におけるコンクリートスラブ形成用型枠構造において、
    型枠ユニットの各々は、平面矩形の型枠本体と、それぞれ相互に対向する梁の各々の上面における内側縁部に対し水平方向内側に移動可能に戴置され、かつ型枠本体を梁の各々間に戴置支持する一対の戴置部材とを備え、
    戴置部材の各々は、それぞれ、型枠本体の、対応する端部に複数のボルトにより離脱可能に固着され、型枠本体と戴置部材の各々とは、ボルトによる固着を解除した状態で、鉛直方向に相対移動させることにより離脱でき、
    型枠ユニットの各々が、戴置部材の各々を介してそれぞれ相互に対向する梁の各々の上面間に戴置支持されることにより、相互に対向する梁の各々の上面と協働して形成されたコンクリートスラブの型枠上面にコンクリートが打設されてコンクリートスラブが形成された状態で、型枠ユニットの各々における型枠本体は、戴置部材の各々とのボルトによる固着を解除して戴置部材の各々に対し鉛直下方に移動させることにより、戴置部材の各々及びコンクリートスラブから離脱させられ、続いて、戴置部材の各々を水平方向内側に移動させることにより、戴置部材の各々は、対応する梁の上面及びコンクリートスラブから離脱させられる、
    ことを特徴とする立体構築物におけるコンクリートスラブ形成用型枠構造。
  7. 型枠ユニットの各々において、型枠本体は、水平上面を有しかつ平面矩形の上平板部と、上平板部の両側からそれぞれ鉛直下方に延びる側平板部と、上平板部の両端からそれぞれ鉛直下方に延びる端平板部とを有し、
    戴置部材の各々は、一定の鉛直方向幅をもって水平方向に直線状に延在する連結平板部と、連結平板部の上端から水平方向に延び出し、かつ水平上面及び対応する梁の上面に戴置される戴置下面を有する戴置平板部とからなり、
    戴置部材の各々の連結平板部は、型枠本体の、対応する端平板部に該ボルトにより離脱可能に固着され、型枠本体と戴置部材の各々とは、該ボルトによる固着を解除した状態で、戴置部材の各々の連結平板部と、型枠本体の、対応する端平板部とを、鉛直方向に相対移動させることにより離脱される、請求項記載の立体構築物におけるコンクリートスラブ形成用型枠構造。
  8. 型枠ユニットの各々において、戴置部材の各々の連結平板部と、型枠本体の、対応する端平板部とは、戴置部材の各々における連結平板部の、戴置平板部が延び出す水平方向と反対側の片面が型枠本体の、対応する端平板部の外側面に当接されて、該ボルトにより離脱自在に固着される、請求項記載の立体構築物におけるコンクリートスラブ形成用型枠構造。
  9. 型枠ユニットの各々において、型枠本体における端平板部の各々には、複数の貫通穴が長手方向に間隔をおいて形成され、戴置部材の各々における連結平板部には、複数の貫通穴が長手方向に間隔をおいて形成され、連結平板部の各々における、端平板部の外側面に当接された片面と反対側の他面であって貫通穴が形成された他面には、ナットが固着され、戴置部材の各々は、連結平板部の貫通穴の各々を、型枠本体の、対応する端平板部の貫通穴の各々にそれぞれ整合させ、かつ連結平板部の片面を型枠本体の、対応する端平板部の外側面に当接させた状態で、端平板部の各々の内側から、相互に整合された貫通穴の各々にボルトを挿入して、対応する戴置部材のナットに離脱自在に係合することにより、それぞれ型枠本体の両端に離脱自在に固着される、請求項記載の立体構築物におけるコンクリートスラブ形成用型枠構造。
  10. 型枠ユニットの各々において、戴置部材の各々の連結平板部が、型枠本体の、対応する端平板部に離脱自在に固着された状態で、戴置部材の各々の戴置平板部は、型枠本体の、対応する端平板部から外側に延び出すよう位置付けられ、かつ戴置平板部の水平上面と、型枠本体における上平板部の水平上面とは、実質的に同一水平面上に位置付けられる、請求項又は請求項記載の立体構築物におけるコンクリートスラブ形成用型枠構造。
  11. 型枠ユニットの各々において、戴置部材の各々における戴置平板部の先端間の水平距離は、戴置平板部の各々が戴置される梁の各々の相互に対向する内側上縁間の水平距離よりも大きく設定されている、請求項10記載の立体構築物におけるコンクリートスラブ形成用型枠構造。
  12. 型枠ユニットの各々において、戴置部材の各々における連結平板部の他面間の水平距離は、戴置平板部の各々が戴置される梁の各々の相互に対向する内側上縁間の水平距離よりも小さく設定され、型枠ユニットが、戴置支持された相互に対向する梁の各々のうちの一方から他方に向って水平に移動すると、梁の他方の上面に戴置された戴置部材における連結平板部の他面が梁の他方の内側上縁に当接して該移動を阻止し、型枠ユニットは相互に対向する梁の各々の上面に戴置支持された状態に維持される、請求項11記載の立体構築物におけるコンクリートスラブ形成用型枠構造。
  13. 型枠ユニットの各々において、戴置部材の各々における戴置平板部の下面と連結平板部の他面との間には、複数の補強板が、長手方向に間隔をおいて、板厚面が長手方向に直交する方向に向けられて固着され、補強板の各々は、戴置平板部の先端から連結平板部に近付く方向に後退した位置から、鉛直下方に延びる位置決め面を有しており、
    戴置部材の各々に固着された補強板の各々における位置決め面の各々間の水平距離は、戴置平板部の各々が戴置される梁の各々の相互に対向する内側上縁間の水平距離よりも小さく設定され、型枠ユニットが、戴置支持された相互に対向する梁の各々のうちの一方から他方に向って水平に移動すると、梁の他方の上面に戴置された戴置部材における補強板の各々の位置決め面が梁の他方の内側上縁に当接して該移動を阻止し、型枠ユニットは相互に対向する梁の各々の上面に戴置支持された状態に維持される、請求項11記載の立体構築物におけるコンクリートスラブ形成用型枠構造。
  14. 型枠ユニットの各々は、相互に対向する梁の各々の上方から下降させることにより、戴置平板部の各々が、対応する梁の上面における内側縁部戴置される、請求項11〜13のいずれか1項に記載の立体構築物におけるコンクリートスラブ形成用型枠構造。
  15. 型枠ユニットの各々において、型枠本体における側平板部の各々間には、一定の鉛直方向幅を有する少なくとも1個の補強板が固着されている、請求項7〜14のいずれか1項に記載の立体構築物におけるコンクリートスラブ形成用型枠構造。
  16. 型枠ユニットの各々の型枠本体における側平板部の各々には、複数の貫通穴が長手方向に間隔をおいて形成され、相互に隣接する型枠ユニット同士は、相互に隣接する型枠ユニットの各々の側平板部の外側面同士を当接し、かつ各々の側平板部に形成された貫通穴の各々を相互に整合した状態で、貫通穴の各々にボルトを挿入してナットに係合することにより、相互に離脱自在に連結される、請求項7〜15のいずれか1項に記載の立体構築物におけるコンクリートスラブ形成用型枠構造。
  17. 型枠ユニットの各々は、相互に実質的に同じ構成を有している、請求項6〜16のいずれか1項に記載の立体構築物におけるコンクリートスラブ形成用型枠構造。
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