JP3776342B2 - エラーレート取得方法およびそのプログラムならびに記録媒体 - Google Patents

エラーレート取得方法およびそのプログラムならびに記録媒体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、信号を送受信する際の信号に含まれるエラーの割合を求めるエラーレート取得方法、およびそのプログラムならびに記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
光ファイバケーブルによる光信号の送受信などのように、送受信システムでパルス信号を送受信する際の該パルス信号に含まれるエラーの割合であるエラーレート(BER)を求めるのに、従来はエラーレートを直接計測していた。このエラーレート取得方法は、適当なデータをnビットだけ送信し、そのうち誤送信されたビット数を数えることで測定するものである。誤送信されたビット数として、信号のアイパターンをまず測定し、アイパターン内のある領域内に含まれるビット数を採用する方法がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、IEEE1394の通信方式の規格に10-12 以下のエラーレートが規定されているように、エラーレートは非常に小さくする必要があるため、上述のようにエラーレートを直接測定しようとすると、測定ビット数が非常に多くなり、大変な時間を要するという問題がある。従ってこの方法では、特に送受信システムの量産時に莫大な時間とコストがかかってしまう。
【0004】
本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされたものであり、その目的は、パルス信号のエラーレートを短時間で求めることができるエラーレート取得方法、およびそのプログラムならびに記録媒体を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明のエラーレート取得方法は、上記課題を解決するために、1パルスの情報がHighレベルおよびLowレベルのいずれか一方で表されるパルス信号を送受信する送受信システムの上記パルス信号のエラーレートを求めるエラーレート取得方法において、受信された上記パルス信号のパルスつなぎ目に対して所定タイミングから開始する1パルス期間内に上記パルス信号がアイ幅定義レベル付近の所定レベルをとるタイミングがサンプル値として、所定パルス期間数でどのような頻度で分布しているかを表す所定レベルタイミング対頻度グラフの計測値を取得する所定レベル頻度分布計測値取得手順と、上記所定レベル頻度分布計測値取得手順で取得された上記所定レベルタイミング対頻度グラフの計測値、あるいは上記所定レベルタイミング対頻度グラフの計測値に頻度の誤差補正を施したものを、上記所定タイミングから開始する1パルス期間内に上記パルス信号が上記所定レベルをとるタイミングの、上記所定パルス期間数についての適正な頻度分布を表すタイミング対頻度グラフとして決定する頻度分布決定手順と、上記頻度分布決定手順で決定された上記タイミング対頻度グラフから、上記所定パルス期間数をより大きな数に増加させた際の上記タイミング対頻度グラフの分布変動幅を見積もる見積もり手順と、上記見積もり手順で見積もられた上記分布変動幅と上記タイミング対頻度グラフの分布幅とを用いて上記所定パルス期間数を上記のより大きな数に増加させた際の上記アイ幅を求めるアイ幅導出手順と、上記アイ幅導出手順で求められた上記アイ幅から上記所定パルス期間数を上記のより大きな数に増加させた際の上記エラーレートを求めるエラーレート導出手順と、を含んでいることを特徴としている。
【0006】
上記の発明によれば、所定レベル頻度分布計測値取得手順によって所定レベルタイミング対頻度グラフの計測値を取得する。この所定レベルタイミング対頻度グラフは、受信されたパルス信号のパルスつなぎ目に対して所定タイミングから開始する1パルス期間内に、パルス信号がアイ幅定義レベル付近の所定レベルをとるタイミングがサンプル値として、所定パルス期間数について見た場合にどのような頻度で分布しているかを表す。次いで、頻度分布決定手順によって、所定レベル頻度分布計測値取得手順で取得された所定レベルタイミング対頻度グラフの計測値、あるいは所定レベルタイミング対頻度グラフの計測値に頻度の誤差補正を施したものを、タイミング対頻度グラフとして決定する。このタイミング対頻度グラフは、所定タイミングから開始する1パルス期間内にパルス信号が所定レベルをとるタイミングが、所定パルス期間数について見た場合にどのような頻度で分布しているかを適正に表すものとして決定される。
【0007】
頻度分布決定手順で決定されるタイミング対頻度グラフは、所定パルス期間数を増加させると変化するので、次に、見積もり手順によって、頻度分布決定手順で決定されたタイミング対頻度グラフから、所定パルス期間数をより大きな数に増加させた際のタイミング対頻度グラフの分布変動幅を見積もる。パルス信号が所定レベルをとらない期間はアイ幅を表すので、次に、アイ幅導出手順によって、見積もり手順で見積もられた分布変動幅とタイミング対頻度グラフの分布幅とを用いて所定パルス期間数をより大きな数に増加させた際のアイ幅を求める。そして、エラーレート導出手順によって、アイ幅導出手順で求められたアイ幅から所定パルス期間数をより大きな数に増加させた際のエラーレートを求める。
【0008】
このように、所定パルス期間数についての計測値を用いて、所定パルス期間数をより大きな数に増加させた際のアイ幅を求めて対応するエラーレートを求めるので、より大きな数を、エラーレートを直接計測して求めるのに必要な数とすれば、少ない所定パルス期間数についての計測値から正確なエラーレートを求めることができる。従って、パルス信号のエラーレートを短時間で求めることができる。
【0009】
さらに本発明のエラーレート取得方法は、上記課題を解決するために、受信された上記パルス信号の上記Highレベルと上記Lowレベルとの間の中央値を上記所定レベルとする所定レベル決定手順を含んでいることを特徴としている。
【0010】
上記の発明によれば、所定レベル決定手順によって、受信されたパルス信号のHighレベルとLowレベルとの間の中央値を所定レベルとするので、所定レベルを、理想状態でHighレベルとLowレベルとの間の中央値となるアイ幅定義レベルに近い的確なレベルとして決定することができる。
【0011】
さらに本発明のエラーレート取得方法は、上記課題を解決するために、受信された上記パルス信号が1パルス期間内の特定タイミングでとるレベルがサンプル値として特定パルス期間数でどのような頻度で分布しているかを表すレベル対頻度グラフの計測値を取得する特定タイミング頻度分布計測値取得手順と、上記特定タイミング頻度分布計測値取得手順で取得された上記レベル対頻度グラフの計測値の最大サンプル値付近および最小サンプル値付近のそれぞれにピークが現れる場合に、上記最大サンプル値付近のピーク値をとるサンプル値を上記Highレベルとし、上記最小サンプル値付近のピーク値をとるサンプル値を上記Lowレベルとするレベル範囲決定手順と、を含んでいることを特徴としている。
【0012】
上記の発明によれば、特定タイミング頻度分布計測値取得手順によって、1パルス期間内の特定タイミングでパルス信号がとるレベルがサンプル値として、特定パルス期間数でどのような頻度で分布しているかを表すレベル対頻度グラフの計測値を取得する。そして、レベル範囲決定手順によって、レベル対頻度グラフの計測値に現れるピーク位置からパルス信号のHighレベルおよびLowレベルを決定する。すなわち、レベル対頻度グラフの最大サンプル値付近および最小サンプル値付近のそれぞれにピークが現れる場合に、最大サンプル値付近のピーク値をとるサンプル値をHighレベルとし、最小サンプル値付近のピーク値をとるサンプル値をLowレベルとする。上記ピークのサンプル値はHighレベルおよびLowレベルを良く反映しているので、パルス信号のHighレベルおよびLowレベルを容易かつ的確に決定することができる。
【0013】
さらに本発明のエラーレート取得方法は、上記課題を解決するために、受信された上記パルス信号が1パルス期間内の上記パルスつなぎ目付近を除く特定タイミングでとるレベルがサンプル値として特定パルス期間数でどのような頻度で分布しているかを表すつなぎ目以外レベル対頻度グラフの計測値を取得するつなぎ目以外特定タイミング頻度分布計測値取得手順と、上記つなぎ目以外特定タイミング頻度分布計測値取得手順で取得された上記つなぎ目以外レベル対頻度グラフの計測値の最大頻度をとるサンプル値である第1レベルを求め、上記第1レベルで最も小さくて上記第1レベルから遠ざかるにつれて増加して一定値に近づく関数を、上記つなぎ目以外レベル対頻度グラフに掛け合わせた掛け算分布を作成し、上記掛け算分布の最大値をとるサンプル値である第2レベルを求め、上記第1レベルと上記第2レベルとのうち大きい方を上記Highレベルとし、小さい方を上記Lowレベルとするレベル範囲決定手順と、を含んでいることを特徴としている。
【0014】
上記の発明によれば、つなぎ目以外特定タイミング頻度分布計測値取得手順によって、1パルス期間内の特定タイミングでパルス信号がとるレベルがサンプル値として、特定パルス期間数でどのような頻度で分布しているかを表すつなぎ目以外レベル対頻度グラフの計測値を取得する。そして、レベル範囲決定手順によって、つなぎ目以外レベル対頻度グラフの計測値を加工することによりパルス信号のHighレベルおよびLowレベルを決定する。すなわち、つなぎ目以外レベル対頻度グラフの最大頻度をとるサンプル値である第1レベルを求め、第1レベルで最も小さくて第1レベルから遠ざかるにつれて増加して一定値に近づく関数を、つなぎ目以外レベル対頻度グラフに掛け合わせた掛け算分布を作成し、掛け算分布の最大値をとるサンプル値である第2レベルを求め、第1レベルと第2レベルとのうち大きい方をHighレベルとし、小さい方をLowレベルとする。
【0015】
第1レベルおよび第2レベルは、つなぎ目以外レベル対頻度グラフに含まれる最大サンプル値付近のピーク値をとるサンプル値、あるいは最小サンプル値付近のピーク値をとるサンプル値となってHighレベルおよびLowレベルを良く反映している。従って、パルス信号のHighレベルおよびLowレベルを容易かつ的確に決定することができる。
【0016】
さらに本発明のエラーレート取得方法は、上記課題を解決するために、受信された上記パルス信号が1パルス期間内の全タイミングを通してとるレベルがサンプル値として特定パルス期間数でどのような頻度で分布しているかを表す全レベル対頻度グラフの計測値を取得する全タイミング頻度分布計測値取得手順と、上記全タイミング頻度分布計測値取得手順で取得された上記全レベル対頻度グラフの計測値の最大サンプル値、または該最大サンプル値付近のピーク値をとるサンプル値を上記Highレベルとし、上記全レベル対頻度グラフの最小サンプル値、または該最小サンプル値付近のピーク値をとるサンプル値を上記Lowレベルとするレベル範囲決定手順と、を含んでいることを特徴としている。
【0017】
上記の発明によれば、全タイミング頻度分布計測値取得手順によって、1パルス期間内の全タイミングでパルス信号がとるレベルがサンプル値として、特定パルス期間数でどのような頻度で分布しているかを表す全レベル対頻度グラフの計測値を取得する。そして、レベル範囲決定手順によって、全レベル対頻度グラフの計測値からパルス信号のHighレベルおよびLowレベルを決定する。すなわち、全レベル対頻度グラフの最大サンプル値、または該最大サンプル値付近のピーク値をとるサンプル値をHighレベルとし、最小サンプル値、または該最小サンプル値付近のピーク値をとるサンプル値を上記Lowレベルとする。最大サンプル値、または該最大サンプル値付近のピーク値をとるサンプル値はHighレベルを、最小サンプル値、または該最小サンプル値付近のピーク値をとるサンプル値はLowレベルを良く反映しているので、パルス信号のHighレベルおよびLowレベルを容易かつ的確に決定することができる。
【0018】
さらに本発明のエラーレート取得方法は、上記課題を解決するために、受信された上記パルス信号が1パルス期間内の全タイミングを通してとるレベルがサンプル値として特定パルス期間数でどのような頻度で分布しているかを表す全レベル対頻度グラフの計測値を取得する全タイミング頻度分布計測値取得手順と、上記全タイミング頻度分布計測値取得手順で取得された上記全レベル対頻度グラフの計測値の最大頻度をとるサンプル値である全第1レベルを求め、上記全第1レベルで最も小さくて上記全第1レベルから遠ざかるにつれて増加して一定値に近づく関数を、上記全レベル対頻度グラフに掛け合わせた全掛け算分布を作成し、上記全掛け算分布の最大値をとるサンプル値である全第2レベルを求め、上記全第1レベルと上記全第2レベルとのうち大きい方を上記Highレベルとし、小さい方を上記Lowレベルとするレベル範囲決定手順と、を含んでいることを特徴としている。
【0019】
上記の発明によれば、全タイミング頻度分布計測値取得手順によって、1パルス期間内の全タイミングでパルス信号がとるレベルがサンプル値として、特定パルス期間数でどのような頻度で分布しているかを表す全レベル対頻度グラフの計測値を取得する。そして、レベル範囲決定手順によって、全レベル対頻度グラフの計測値の最大頻度をとるサンプル値である全第1レベルを求め、全第1レベルで最も小さくて全第1レベルから遠ざかるにつれて増加して一定値に近づく関数を、全レベル対頻度グラフに掛け合わせた全掛け算分布を作成し、全掛け算分布の最大値をとるサンプル値である全第2レベルを求め、全第1レベルと全第2レベルとのうち大きい方をHighレベルとし、小さい方をLowレベルとする。
【0020】
全第1レベルおよび全第2レベルは、全レベル対頻度グラフに含まれる最大サンプル値付近のピーク値をとるサンプル値、あるいは最小サンプル値付近のピーク値をとるサンプル値となってHighレベルおよびLowレベルを良く反映している。従って、パルス信号のHighレベルおよびLowレベルを容易かつ的確に決定することができる。
【0021】
さらに本発明のエラーレート取得方法は、上記課題を解決するために、受信された上記パルス信号が1パルス期間内の全タイミングを通してとるレベルがサンプル値として特定パルス期間数でどのような頻度で分布しているかを表す全レベル対頻度グラフの計測値を取得する全タイミング頻度分布計測値取得手順と、上記全タイミング頻度分布計測値取得手順で取得された上記全レベル対頻度グラフの計測値の平均のサンプル値を上記所定レベルとする所定レベル決定手順と、を含んでいることを特徴としている。
【0022】
上記の発明によれば、全タイミング頻度分布計測値取得手順によって、1パルス期間内の全タイミングでパルス信号がとるレベルがサンプル値として、特定パルス期間数でどのような頻度で分布しているかを表す全レベル対頻度グラフの計測値を取得する。そして、所定レベル決定手順によって、全レベル対頻度グラフの計測値の平均のサンプル値を所定レベルとする。従って、所定レベルを、理想状態でHighレベルとLowレベルとの間の中央値となるアイ幅定義レベルに近い的確なレベルとして決定することができる。
【0023】
さらに本発明のエラーレート取得方法は、上記課題を解決するために、受信された上記パルス信号が上記所定タイミングから開始する1パルス期間内に上記所定レベル以外の特定レベルをとるタイミングがサンプル値として、上記所定パルス期間数でどのような頻度で分布しているかを表す他レベルタイミング対頻度グラフの、1つまたは複数の各特定レベルについての計測値を取得する任意他レベル頻度分布計測値取得手順を含み、上記頻度分布決定手順において、上記所定レベル頻度分布計測値取得手順で取得された上記所定レベルタイミング対頻度グラフの計測値と、上記任意他レベル頻度分布計測値取得手順で取得された上記他レベルタイミング対頻度グラフのそれぞれの計測値とを合成することにより上記誤差補正を施して、上記タイミング対頻度グラフとして決定することを特徴としている。
【0024】
上記の発明によれば、任意他レベル頻度分布計測値取得手順によって、所定タイミングから開始する1パルス期間内に所定レベル以外の特定レベルをとるタイミングがサンプル値として、所定パルス期間数でどのような頻度で分布しているかを表す他レベルタイミング対頻度グラフの、1つまたは複数の各特定レベルについての計測値を取得する。そして、頻度分布決定手順において、所定レベルタイミング対頻度グラフの計測値と、他レベルタイミング対頻度グラフのそれぞれの計測値とを合成することにより、所定レベルタイミング対頻度グラフの計測値に頻度の誤差補正を施して、タイミング対頻度グラフとして決定する。
【0025】
従って、所定レベルタイミング対頻度グラフの計測値に計測のノイズなど何らかの誤差が含まれていても、正確に誤差補正を行ってタイミング対頻度グラフを求めることができる。
【0026】
さらに本発明のエラーレート取得方法は、上記課題を解決するために、上記頻度分布決定手順において、上記所定レベル頻度分布計測値取得手順で取得された上記所定レベルタイミング対頻度グラフの計測値に対して、サンプル値を中心とするとともに上記中心のサンプル値から所定範囲にあるサンプル値に確率密度を割り当てた正規分布する確率密度関数をサンプル値ごとに作成して、上記確率密度関数ごとにサンプル値の頻度に確率密度をかけた値の総和を上記確率密度関数の中心のサンプル値の新たな頻度とすることにより上記誤差補正を施して、上記タイミング対頻度グラフとして決定することを特徴としている。
【0027】
上記の発明によれば、頻度分布決定手順において、所定レベルタイミング対頻度グラフの計測値に対して、サンプル値を中心としてそこから所定範囲にあるサンプル値に確率密度を割り当てた正規分布する確率密度関数をサンプル値ごとに作成して、確率密度関数ごとにサンプル値の頻度に確率密度をかけた値の総和を確率密度関数の中心のサンプル値の新たな頻度とすることにより、所定レベルタイミング対頻度グラフの計測値に頻度の誤差補正を施して、上記タイミング対頻度グラフとして決定する。
【0028】
従って、所定レベルタイミング対頻度グラフの計測値に計測のノイズなど何らかの誤差が含まれていても、正確に誤差補正を行ってタイミング対頻度グラフを求めることができる。
【0029】
さらに本発明のエラーレート取得方法は、上記課題を解決するために、上記所定タイミングから開始する1パルス期間内に上記パルス信号が上記所定レベル以外の特定レベルをとるタイミングがサンプル値として、上記所定パルス期間数でどのような頻度で分布しているかを表す他レベルタイミング対頻度グラフの、1つまたは複数の各特定レベルについての計測値を取得する任意他レベル頻度分布計測値取得手順を含み、上記頻度分布決定手順において、上記所定レベル頻度分布計測値取得手順で取得された上記所定レベルタイミング対頻度グラフの計測値と、上記任意他レベル頻度分布計測値取得手順で取得された上記他レベルタイミング対頻度グラフのそれぞれの計測値とを合成して作成したグラフに対して、サンプル値を中心とするとともに上記中心のサンプル値から所定範囲にあるサンプル値に確率密度を割り当てた正規分布する確率密度関数をサンプル値ごとに作成して、上記確率密度関数ごとにサンプル値の頻度に確率密度をかけた値の総和を上記確率密度関数の中心のサンプル値の新たな頻度とすることにより上記誤差補正を施して、上記タイミング対頻度グラフとして決定することを特徴としている。
【0030】
上記の発明によれば、任意他レベル頻度分布計測値取得手順によって、所定タイミングから開始する1パルス期間内に所定レベル以外の特定レベルをとるタイミングがサンプル値として、所定パルス期間数でどのような頻度で分布しているかを表す他レベルタイミング対頻度グラフの、1つまたは複数の各特定レベルについての計測値を取得する。そして、頻度分布決定手順において、所定レベルタイミング対頻度グラフの計測値と、他レベルタイミング対頻度グラフのそれぞれの計測値とを合成して作成したグラフに対して、サンプル値を中心としてそこから所定範囲にあるサンプル値に確率密度を割り当てた正規分布する確率密度関数をサンプル値ごとに作成して、確率密度関数ごとにサンプル値の頻度に確率密度をかけた値の総和を確率密度関数の中心のサンプル値の新たな頻度とすることにより、所定レベルタイミング対頻度グラフの計測値に頻度の誤差補正を施して、上記タイミング対頻度グラフとして決定する。
【0031】
従って、所定レベルタイミング対頻度グラフの計測値に計測のノイズなど何らかの誤差が含まれていても、正確に誤差補正を行ってタイミング対頻度グラフを求めることができる。
【0032】
さらに本発明のエラーレート取得方法は、上記課題を解決するために、上記見積もり手順において、上記タイミング対頻度グラフの最小サンプル値付近の領域である第1領域を近似する第1近似曲線と、上記タイミング対頻度グラフの最大サンプル値付近の領域である第2領域を近似する第2近似曲線とを求め、上記第1近似曲線から上記所定パルス期間数を上記のより大きな数に増加させた際の上記タイミング対頻度グラフの最小サンプル値付近の領域である第3領域を近似する第3近似曲線を求め、上記第2近似曲線から上記所定パルス期間数を上記のより大きな数に増加させた際の上記タイミング対頻度グラフの最大サンプル値付近の領域である第4領域を近似する第4近似曲線を求め、上記第3近似曲線に基づいて上記第1領域の最小サンプル値から上記第3領域の最小サンプル値までの第1のサンプル値変動分を求め、上記第4近似曲線に基づいて上記第2領域の最大サンプル値から上記第4領域の最大サンプル値までの第2のサンプル値変動分を求め、上記第1のサンプル値変動分と上記第2のサンプル値変動分との和を上記分布変動幅とすることを特徴としている。
【0033】
上記の発明によれば、見積もり手順において、タイミング対頻度グラフの最小サンプル値付近の領域である第1領域を近似する第1近似曲線と、タイミング対頻度グラフの最大サンプル値付近の領域である第2領域を近似する第2近似曲線とを求める。次いで、第1近似曲線から所定パルス期間数をより大きな数に増加させた際のタイミング対頻度グラフの最小サンプル値付近の領域である第3領域を近似する第3近似曲線を求め、第2近似曲線から所定パルス期間数をより大きな数に増加させた際のタイミング対頻度グラフの最大サンプル値付近の領域である第4領域を近似する第4近似曲線を求める。すなわち、所定パルス期間数をより大きな数に増加させた際に、第1領域および第2領域がどのように変動するかを求める。
【0034】
そして、第3近似曲線に基づいて第1領域の最小サンプル値から第3領域の最小サンプル値までの第1のサンプル値変動分を求め、第4近似曲線に基づいて第2領域の最大サンプル値から第4領域の最大サンプル値までの第2のサンプル値変動分を求め、第1のサンプル値変動分と第2のサンプル値変動分との和を、所定パルス期間数をより大きな数に増加させた際のタイミング対頻度グラフの分布変動幅とする。
【0035】
従って、所定パルス期間数をより大きな数に増加させた際のタイミング対頻度グラフの分布変動幅を容易かつ的確に見積もることができる。
【0036】
さらに本発明のエラーレート取得方法は、上記課題を解決するために、上記見積もり手順において、上記タイミング対頻度グラフ上で、上記タイミング対頻度グラフの最小サンプル値から、上記タイミング対頻度グラフを所定数のピークに分離した際の最も最小サンプル値側にあるピークの値をとるサンプル値まで、あるいはある一定のサンプル値増加に相当する時間だけ連続して頻度が単調に増加する最初の領域の直後に現れるピークの値をとるサンプル値までを、上記第1領域とすることを特徴としている。
【0037】
上記の発明によれば、見積もり手順において、タイミング対頻度グラフの最小サンプル値付近の領域である第1領域を次のいずれかの方法で決定する。1つ目は、タイミング対頻度グラフ上で、タイミング対頻度グラフの最小サンプル値から、タイミング対頻度グラフを所定数のピークに分離した際の最も最小サンプル値側にあるピークの値をとるサンプル値までを第1領域とする方法である。2つ目は、タイミング対頻度グラフ上で、タイミング対頻度グラフの最小サンプル値から、ある一定のサンプル値増加に相当する時間だけ連続して頻度が単調に増加する最初の領域の直後に現れるピークの値をとるサンプル値までを第1領域とする方法である。
【0038】
上記2つの方法のいずれかを採用することにより、第1領域を、第1近似曲線によって近似しやすい領域として決定することができる。
【0039】
さらに本発明のエラーレート取得方法は、上記課題を解決するために、上記見積もり手順において、上記タイミング対頻度グラフ上で、上記タイミング対頻度グラフを所定数のピークに分離した際の最も最大サンプル値側にあるピークの値をとるサンプル値から、あるいはある一定のサンプル値増加に相当する時間だけ連続して頻度が単調に減少する最後の領域の直前に現れるピークの値をとるサンプル値から、上記タイミング対頻度グラフの最大サンプル値までを、上記第2領域とすることを特徴としている。
【0040】
上記の発明によれば、見積もり手順において、タイミング対頻度グラフの最大サンプル値付近の領域である第2領域を次のいずれかの方法で決定する。1つ目は、タイミング対頻度グラフ上で、タイミング対頻度グラフを所定数のピークに分離した際の最も最大サンプル値側にあるピークの値をとるサンプル値からタイミング対頻度グラフの最大サンプル値までを第2領域とする方法である。2つ目は、タイミング対頻度グラフ上で、ある一定のサンプル値増加に相当する時間だけ連続して頻度が単調に減少する最後の領域の直前に現れるピークの値をとるサンプル値からタイミング対頻度グラフの最大サンプル値までを第2領域とする方法である。
【0041】
上記2つの方法のいずれかを採用することにより、第2領域を、第2近似曲線によって近似しやすい領域として決定することができる。
【0042】
さらに本発明のエラーレート取得方法は、上記課題を解決するために、上記見積もり手順において、上記タイミング対頻度グラフを上記所定数のピークに分離する場合に、上記タイミング対頻度グラフの最大頻度をとるサンプル値を第1タイミング、上記第1タイミングで最も小さくて上記第1タイミングから遠ざかるにつれて増加して第1の一定値に近づく第1の関数を上記タイミング対頻度グラフに掛け合わせたものを第1掛け算分布、上記第1掛け算分布の最大値をとるサンプル値を第2タイミング、上記第2タイミングで最も小さくて上記第2タイミングから遠ざかるにつれて増加して第2の一定値に近づく第2の関数を上記第1掛け算分布に掛け合わせたものを第2掛け算分布、kを3以上の自然数としたときに第(k−1)タイミングで最も小さくて上記第(k−1)タイミングから遠ざかるにつれて増加して第(k−1)の一定値に近づく第(k−1)の関数を第(k−2)掛け算分布に掛け合わせたものを第(k−1)掛け算分布、上記第(k−1)掛け算分布の最大値をとるサンプル値を第kタイミングと定義し、上記所定数を2以上の自然数Nとして上記第1タイミングから第Nタイミングまで順に求め、求めた上記第1タイミングから第Nタイミングまでのそれぞれを、分離するピークの値をとるサンプル値とすることを特徴としている。
【0043】
上記の発明によれば、見積もり手順において、タイミング対頻度グラフを所定数のピークに分離する場合に、上記定義を行ったとして第1タイミングから第Nタイミング(N≧2)まで順に求め、求めた第1タイミングから第Nタイミングまでのそれぞれを、分離するピークの値をとるサンプル値とする。
【0044】
従って、明確なピークが存在しない場合をも含めて、タイミング対頻度グラフを所定数のピークに容易かつ的確に分離することができる。
【0045】
さらに本発明のエラーレート取得方法は、上記課題を解決するために、上記見積もり手順において、上記第1の関数を、上記第1タイミングを中心として標準偏差が上記タイミング対頻度グラフの標準偏差の第1の定数倍とする正規分布関数を上記第1の一定値から引いた関数とし、上記第(k−1)の関数を、上記第(k−1)タイミングを中心として標準偏差が上記第(k−2)掛け算分布の標準偏差の第(k−1)の定数倍とする正規分布関数を上記第(k−1)の一定値から引いた関数とすることを特徴としている。
【0046】
上記の発明によれば、見積もり手順において、タイミング対頻度グラフを所定数のピークに分離するのに用いる第1の関数を、第1タイミングを中心として標準偏差がタイミング対頻度グラフの標準偏差の第1の定数倍とする正規分布関数を第1の一定値から引いた関数とし、第(k−1)の関数を、第(k−1)タイミングを中心として標準偏差が第(k−2)掛け算分布の標準偏差の第(k−1)の定数倍とする正規分布関数を第(k−1)の一定値から引いた関数とする。
【0047】
従って、既に求めたピークを極力除外して次のピークを求めることができ、タイミング対頻度グラフを容易に所定数のピークに分離することができる。
【0048】
さらに本発明のエラーレート取得方法は、上記課題を解決するために、上記所定タイミングから開始する1パルス期間内に上記パルス信号が上記所定レベル以外の特定レベルをとるタイミングがサンプル値として、上記所定パルス期間数でどのような頻度で分布しているかを表す他レベルタイミング対頻度グラフの計測値を取得する他レベル頻度分布計測値取得手順を含み、上記見積もり手順において、上記他レベル頻度分布計測値取得手順で取得された上記他レベルタイミング対頻度グラフの計測値に基づいて上記他レベルタイミング対頻度グラフに含まれるピーク数を求めて上記ピーク数を上記Nとすることを特徴としている。
【0049】
上記の発明によれば、他レベル頻度分布計測値取得手順によって、所定タイミングから開始する1パルス期間内に所定レベル以外の特定レベルをとるタイミングがサンプル値として、所定パルス期間数でどのような頻度で分布しているかを表す他レベルタイミング対頻度グラフの計測値を取得する。そして、見積もり手順において、他レベルタイミング対頻度グラフの計測値に基づいて他レベルタイミング対頻度グラフに含まれるピーク数を求めて、このピーク数をタイミング対頻度グラフで分離するピークの所定数とする。他レベルタイミング対頻度グラフに含まれるピークは明確に現れ、かつこのピーク数がタイミング対頻度グラフに含まれるピーク数と同じである。
【0050】
従って、タイミング対頻度グラフで分離すべきピークの所定数を的確に判断することができる。
【0051】
さらに本発明のエラーレート取得方法は、上記課題を解決するために、上記見積もり手順において、上記第1近似曲線を正規分布する第1の確率密度関数を第1の係数倍した関数として求め、上記第2近似曲線を正規分布する第2の確率密度関数を第2の係数倍した関数として求めることを特徴としていることを特徴としている。
【0052】
上記の発明によれば、見積もり手順において、第1近似曲線を正規分布する第1の確率密度関数を第1の係数倍した関数として求め、第2近似曲線を正規分布する第2の確率密度関数を第2の係数倍した関数として求める。第1近似曲線で近似される第1領域、および第2近似曲線で近似される第2領域は、本来、正規分布するので、第1の確率密度関数を第1の係数倍した関数、および第2の確率密度関数を第2の係数倍した関数は、第1近似曲線および第2近似曲線として的確である。
【0053】
従って、第1近似曲線および第2近似曲線を容易かつ的確に求めることができる。
【0054】
さらに本発明のエラーレート取得方法は、上記課題を解決するために、上記見積もり手順において、上記タイミング対頻度グラフの各サンプル値変化ステップδtに対する頻度変化δqよりδq/δtを定義して上記タイミング対頻度グラフの微分関数を求め、上記第1領域に対応する領域での上記微分関数の上向きのピークの値をとるサンプル値をt1 、上記サンプル値t1 での上記タイミング対頻度グラフの頻度をF1 、上記サンプル値t1 での上記微分関数の値をG1 として、上記第1の確率密度関数の標準偏差σ1 をF1 /G1 、上記第1の確率密度関数の中心μ1 をt1 +σ1 、上記第1の係数l1 を(2πe)0.5 ×F1 2 /G1 とすることを特徴としている。
【0055】
上記の発明によれば、見積もり手順において、上記定義により、タイミング対頻度グラフの微分関数を求め、第1の確率密度関数の標準偏差σ1 をF1 /G1 、第1の確率密度関数の中心μ1 をt1 +σ1 、第1の係数l1 を(2πe)0.5 ×F1 2 /G1 とする。
【0056】
従って、第1近似曲線を求めるための第1の確率密度関数および第1の係数を的確に求めることができる。
【0057】
さらに本発明のエラーレート取得方法は、上記課題を解決するために、上記見積もり手順において、上記タイミング対頻度グラフの各サンプル値変化ステップδtが等しい場合に上記サンプル値変化ステップδtに対する頻度変化δqよりδq/δtを定義して上記タイミング対頻度グラフの微分関数を求め、上記第1領域のサンプル値tm を上記タイミング対頻度グラフの最小サンプル値をt(最小)としてt(最小)+δt×m(mは0以上の整数)、サンプル値tm における上記タイミング対頻度グラフの頻度をf(tm )、サンプル値tm における上記微分関数の値をg(tm )、j(tm )=g(tm )/f(tm )、σm 2 =δt/{j(tm+1 )−j(tm )}としたとき、上記第1の確率密度関数の標準偏差σ1 をσm の平均とし、μm =tm +σ1 2 ×g(tm )/f(tm )としたとき、上記第1の確率密度関数の中心μ1 をμm の平均とし、上記第1の係数l1 をサンプル値tm においてf(tm )/(上記第1の確率密度関数のサンプル値tm における値)とすることを特徴としている。
【0058】
上記の発明によれば、見積もり手順において、上記定義により、タイミング対頻度グラフの微分関数を求め、第1の確率密度関数の標準偏差σ1 をσm の平均、第1の確率密度関数の中心μ1 をμm の平均、第1の係数l1 をサンプル値tm においてf(tm )/(上記第1の確率密度関数のサンプル値tm における値)とする。
【0059】
従って、第1近似曲線を求めるための第1の確率密度関数および第1の係数を的確に求めることができる。
【0060】
さらに本発明のエラーレート取得方法は、上記課題を解決するために、上記見積もり手順において、上記タイミング対頻度グラフの各サンプル値変化ステップδtに対する頻度変化δqよりδq/δtを定義して上記タイミング対頻度グラフの微分関数を求め、上記第2領域に対応する領域での上記微分関数の下向きのピークの値をとるサンプル値をt2 、上記サンプル値t2 での上記タイミング対頻度グラフの頻度をF2 、上記サンプル値t2 での上記微分関数の値をG2 として、上記第2の確率密度関数の標準偏差σ2 を−F2 /G2 、上記第2の確率密度関数の中心μ2 をt2 −σ2 、上記第2の係数l2 を−(2πe)0.5 ×F2 2 /G2 とすることを特徴としている。
【0061】
上記の発明によれば、見積もり手順において、上記定義により、タイミング対頻度グラフの微分関数を求め、第2の確率密度関数の標準偏差σ2 を−F2 /G2 、第2の確率密度関数の中心μ2 をt2 −σ2 、第2の係数l2 を−(2πe)0.5 ×F2 2 /G2 とする。
【0062】
従って、第2近似曲線を求めるための第2の確率密度関数および第2の係数を的確に求めることができる。
【0063】
さらに本発明のエラーレート取得方法は、上記課題を解決するために、上記見積もり手順において、上記タイミング対頻度グラフの各サンプル値変化ステップδtが等しい場合に上記サンプル値変化ステップδtに対する頻度変化δqよりδq/δtを定義して上記タイミング対頻度グラフの微分関数を求め、上記第2領域のサンプル値tn を上記タイミング対頻度グラフの最大サンプル値をt(最大)としてt(最大)+δt×n(nは0以下の整数)、サンプル値tn における上記タイミング対頻度グラフの頻度をf(tn )、サンプル値tm における上記微分関数の値をg(tn )、j(tn )=g(tn )/f(tn )、σn 2 =δt/{j(tn+1 )−j(tn )}としたとき、上記第2の確率密度関数の標準偏差σ2 をσn の平均とし、μn =tn +σ2 2 ×g(tn )/f(tn )としたとき、上記第2の確率密度関数の中心μ2 をμn の平均とし、上記第2の係数l2 をサンプル値tn においてf(tn )/(上記第2の確率密度関数のサンプル値tn における値)とすることを特徴としている。
【0064】
上記の発明によれば、見積もり手順において、上記定義により、タイミング対頻度グラフの微分関数を求め、第2の確率密度関数の標準偏差σ2 をσn の平均、第2の確率密度関数の中心μ2 をμn の平均、第2の係数l2 をサンプル値tn においてf(tn )/(上記第2の確率密度関数のサンプル値tn における値)とする。
【0065】
従って、第2近似曲線を求めるための第2の確率密度関数および第2の係数を的確に求めることができる。
【0066】
さらに本発明のエラーレート取得方法は、上記課題を解決するために、上記見積もり手順において、上記第1近似曲線に上記所定パルス期間数に対する上記のより大きな数に対応した変倍係数の比を乗じることにより上記第3近似曲線を求め、上記第2近似曲線に上記比を乗じることにより上記第4近似曲線を求めることを特徴としている。
【0067】
上記の発明によれば、見積もり手順において、第1近似曲線に所定パルス期間数に対する、より大きな数に対応した変倍係数の比を乗じることにより第3近似曲線を求め、第2近似曲線に上記比を乗じることにより第4近似曲線を求める。従って、第3近似曲線および第4近似曲線を容易かつ的確に求めることができる。
【0068】
さらに本発明のエラーレート取得方法は、上記課題を解決するために、上記見積もり手順において、1/(達成すべきエラーレート)を上記変倍係数とすることを特徴としている。
【0069】
上記の発明によれば、見積もり手順において、1/(達成すべきエラーレート)を変倍係数とするので、エラーレートを求めるための第3近似曲線および第4近似曲線を求めるのに、的確な変倍係数を設定することができる。
【0070】
さらに本発明のエラーレート取得方法は、上記課題を解決するために、上記見積もり手順において、上記所定パルス期間数のパルスつなぎ目のうちHighレベルからLowレベルへ、またはLowレベルからHighレベルへと変化する数の割合をRm 、送受信される全パルスのパルスつなぎ目のうちHighレベルからLowレベルへ、またはLowレベルからHighレベルへと変化する数の割合をRd として、Rd /{Rm ×(達成すべきエラーレート)}を上記変倍係数とすることを特徴としている。
【0071】
上記の発明によれば、見積もり手順において、上記定義を行ったとしてRd /{Rm ×(達成すべきエラーレート)}を変倍係数とするので、エラーレートを求めるための第3近似曲線および第4近似曲線を求めるのに、的確な変倍係数を設定することができる。
【0072】
さらに本発明のエラーレート取得方法は、上記課題を解決するために、上記見積もり手順において、上記所定パルス期間数のパルスつなぎ目のうちHighレベルからLowレベルへ、またはLowレベルからHighレベルへと変化する数の割合をRm 、送受信される全パルスのパルスつなぎ目のうちHighレベルからLowレベルへ、またはLowレベルからHighレベルへと変化する数の割合をRd 、上記割合Rd の想定される最も大きな値をRworst として、Rworst /{Rm ×(達成すべきエラーレート)}を上記変倍係数とすることを特徴としている。
【0073】
上記の発明によれば、見積もり手順において、上記定義を行ったとしてRworst /{Rm ×(達成すべきエラーレート)}を変倍係数とするので、エラーレートを求めるための第3近似曲線および第4近似曲線を求めるのに、的確な変倍係数を設定することができる。
【0074】
さらに本発明のエラーレート取得方法は、上記課題を解決するために、上記見積もり手順において、上記所定パルス期間数のパルスつなぎ目のうちHighレベルからLowレベルへ、またはLowレベルからHighレベルへと変化する数の割合をRm として、1/{Rm ×(達成すべきエラーレート)}を上記変倍係数とすることを特徴としている。
【0075】
上記の発明によれば、見積もり手順において、上記定義を行ったとして1/{Rm ×(達成すべきエラーレート)}を変倍係数とするので、エラーレートを求めるための第3近似曲線および第4近似曲線を求めるのに、的確な変倍係数をマージンを含めて設定することができる。
【0076】
さらに本発明のエラーレート取得方法は、上記課題を解決するために、上記所定タイミングから開始する1パルス期間内に上記パルス信号が上記所定レベル以外の特定レベルをとるタイミングがサンプル値として、上記所定パルス期間数でどのような頻度で分布しているかを表す他レベルタイミング対頻度グラフの計測値を取得する他レベル頻度分布計測値取得手順を含み、上記見積もり手順において、上記他レベル頻度分布計測値取得手順で取得された上記他レベルタイミング対頻度グラフの計測値に基づいて上記他レベルタイミング対頻度グラフに現れるピークの数をPn 、上記所定パルス期間数のパルスつなぎ目のうちHighレベルからLowレベルへ、またはLowレベルからHighレベルへと変化する数の割合をRm として、Pn /{2×Rm ×(達成すべきエラーレート)}を上記変倍係数とすることを特徴としている。
【0077】
上記の発明によれば、他レベル頻度分布計測値取得手順によって、所定タイミングから開始する1パルス期間内にパルス信号が所定レベル以外の特定レベルをとるタイミングがサンプル値として、所定パルス期間数でどのような頻度で分布しているかを表す他レベルタイミング対頻度グラフの計測値を取得する。そして、見積もり手順において、上記定義を行ったとしてPn /{2×Rm ×(達成すべきエラーレート)}を変倍係数とするので、エラーレートを求めるための第3近似曲線および第4近似曲線を求めるのに、的確な変倍係数を、パルス信号の送受信に用いられる伝送路での反射信号の受信分をも考慮したマージンを含めて設定することができる。
【0078】
さらに本発明のエラーレート取得方法は、上記課題を解決するために、上記見積もり手順において、上記第3近似曲線の頻度1以上となるサンプル値のうちの最小サンプル値を上記第3領域の最小サンプル値とし、上記第4近似曲線の頻度1以上となるサンプル値のうちの最大サンプル値を上記第4領域の最大サンプル値とし、上記アイ幅導出手順において、上記第1領域の最小サンプル値と上記第2領域の最大サンプル値との差を上記タイミング対頻度グラフの分布幅とし、上記分布幅と上記分布変動幅との和を1パルス期間から引いた値をアイ幅とすることを特徴としている。
【0079】
上記の発明によれば、見積もり手順において、第3近似曲線の頻度1以上となるサンプル値のうちの最小サンプル値を第3領域の最小サンプル値とし、第4近似曲線の頻度1以上となるサンプル値のうちの最大サンプル値を第4領域の最大サンプル値とする。そして、アイ幅導出手順において、第1領域の最小サンプル値と第2領域の最大サンプル値との差をタイミング対頻度グラフの分布幅とし、上記分布幅と前記分布変動幅との和を1パルス期間から引いた値をアイ幅とする。
【0080】
第3近似曲線および第4近似曲線の頻度1以上となるサンプル値を用いて分布変動幅を求めるので、上記所定パルス期間数を上記のより大きな数に増加させた際の正確なアイ幅を求めることができる。
【0081】
さらに本発明のエラーレート取得方法は、上記課題を解決するために、上記エラーレート導出手順において、上記アイ幅導出手順で求められた上記アイ幅と、予め求められた上記アイ幅と上記エラーレートとの関係とから、上記所定パルス期間数を上記のより大きな数に増加させた際の上記エラーレートを求めることを特徴としている。
【0082】
上記の発明によれば、エラーレート導出手順において、求められたアイ幅と、予め求められたアイ幅とエラーレートとの関係とから、所定パルス期間数をより大きな数に増加させた際のエラーレートを求めるので、エラーレートを容易に求めることができる。
【0083】
また、本発明のプログラムは、前記のいずれかに記載したエラーレート取得方法の各手順をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
【0084】
上記の発明によれば、前述したエラーレート取得方法をコンピュータに実行させることができる。
【0085】
また、本発明の記録媒体は、上記に記載のプログラムをコンピュータ読み取り可能に記録した記録媒体である。
【0086】
上記の発明によれば、上記プログラムを様々なコンピュータで実行させることができるので、前述したエラーレート取得方法は汎用性の高いものとなる。
【0087】
【発明の実施の形態】
本発明のエラーレート取得方法およびそのプログラムならびに記録媒体を具現する実施の一形態について図1ないし図18を用いて説明すれば以下の通りである。
【0088】
図18に、本実施の形態に係るエラーレート取得方法を実行するエラーレート測定システム1の構成を示す。エラーレート測定システム1は送信装置2、測定器3、光ファイバケーブル4、および電気信号ケーブル5を備えている。送信装置2は送信機2a・2bを備えており、送信機2aは光信号(パルス信号)101を光ファイバケーブル4を介して測定器3に送信し、送信機2bは電気信号であるクロック信号102を電気信号ケーブル5を介して測定器3に送信する。光信号101は1パルスの情報をHighレベルおよびLowレベルのいずれか一方で表し、HighレベルまたはLowレベルの周期的な各パルスを連続して送信する。クロック信号102は光信号101に連動して送信され、周期は光信号101の1パルス期間に等しく、立ち上がりタイミングまたは立ち下がりタイミングが光信号101のパルスつなぎ目に同期している。
【0089】
送信装置2の少なくとも送信機2aは、光信号101を送受信する送受信システムの一部を構成するものであり、測定器3は送信機2aが送信する光信号101を受信して、クロック信号102を用いて光信号101のビットエラーレート(エラーレート、以下BERと称する)、すなわち送受信システムの受信側におけるBERを測定する。また、測定器3はコンピュータを内蔵しており、本実施の形態に係るエラーレート取得方法の各手順を実現するプログラムを実行するようになっている。なお、上記のコンピュータは測定器3と接続された外部機器として設けられてもよい。
【0090】
図1に、上記プログラムで実現されるエラーレート取得方法の各手順を説明するフローチャートを示す。S1では所定レベル頻度分布計測値取得手順、S2では頻度分布決定手順、S3では見積もり手順、S4ではアイ幅導出手順、S5ではエラーレート導出手順を実行する。
【0091】
S1の所定レベル頻度分布計測値取得手順は、所定レベルタイミング対頻度グラフの計測値を取得する手順である。この所定レベルタイミング対頻度グラフは、測定器3で受信された光信号101のパルスつなぎ目に対して所定タイミングから開始する1パルス期間内に、光信号101がアイ幅定義レベル付近の所定レベルをとるタイミングが、所定パルス期間数について見た場合にどのような頻度で分布しているかを表すものである。光信号101のパルスつなぎ目付近は後述する図2の状態となっており、所定レベルタイミング対頻度グラフは、例えば後述する図3に示すグラフ121のようになる。
【0092】
S2の頻度分布決定手順は、S1で取得された所定レベルタイミング対頻度グラフの計測値、あるいは所定レベルタイミング対頻度グラフの計測値に頻度の誤差補正を施したものを、タイミング対頻度グラフとして決定する手順である。このタイミング対頻度グラフは、上記所定タイミングから開始する1パルス期間内に光信号101が上記所定レベルをとるタイミングが、所定パルス期間数について見た場合にどのような頻度で分布しているかを適正に表すものとして決定される。例えば後述する図3のグラフ121は、所定レベルタイミング対頻度グラフの計測値そのものをタイミング対頻度グラフとして決定したものであり、後述する図6のグラフ313やそれを縦軸方向に1/2倍したもの、後述する図7のグラフ322は、所定レベルタイミング対頻度グラフの計測値に頻度の誤差補正を施したものをタイミング対頻度グラフとして決定したものである。
【0093】
S3の見積もり手順は、S2で決定されるタイミング対頻度グラフが上記所定パルス期間数を増加させると変化するので、S2で決定されたタイミング対頻度グラフから、上記所定パルス期間数をより大きな数に増加させた際のタイミング対頻度グラフの分布変動幅を見積もる手順である。例えば、図12のグラフ501を、タイミング対頻度グラフである図3のグラフ121の左端付近とすると、所定パルス期間数をより大きな数に増加させた際には、グラフ501の左端であるサンプル値507が、図12のグラフ504の左端であるサンプル値506に変動すると見積もる。これをグラフ121の右端側にも同様に行って、各変動の合計としての分布変動幅を見積もる。
【0094】
S4のアイ幅導出手順は、S3で見積もられた分布変動幅とタイミング対頻度グラフの分布幅とを用いて上記所定パルス期間数を上記のより大きな数に増加させた際のアイ幅を求める手順である。例えば、図16では幅133と幅132との差が分布変動幅、この分布変動幅にタイミング対頻度グラフの分布幅を加算したものが幅135であり、1パルス期間である幅134と幅135との差がアイ幅である幅132として求まる。
【0095】
S5のエラーレート導出手順は、S4で求められたアイ幅から上記所定パルス期間数を上記のより大きな数に増加させた際のBERを求める手順である。例えば、図17のようなアイ幅とBERとの関係を予め得ておき、この関係を用いてアイ幅に対応するBERを求める。
【0096】
なお、上記のより大きな数は、後述するように求めるBERに応じて定められる数である。
【0097】
このように、所定パルス期間数についての計測値を用いて、所定パルス期間数をより大きな数に増加させた際のアイ幅を求めて対応するBERを求めるので、より大きな数を、BERを直接計測して求めるのに必要な数とすれば、少ない所定パルス期間数についての計測値から正確なBERを求めることができる。従って、パルス信号のBERを短時間で求めることができる。
【0098】
次に、図1のフローチャートの各ステップの詳細について説明する。なお、以下の説明において、対頻度を表すグラフは、その値を有するサンプルが値ごとに何個存在するかという分布を表すグラフであるので、横軸の値を全てサンプル値と呼ぶ。
1.S1の所定レベル頻度分布計測値取得手順について
(1)所定レベルタイミング対頻度グラフの計測値について
図2に、クロック信号102のタイミングを用いて、測定器3で受信された光信号101のパルスつなぎ目に対して所定タイミングから開始する1パルス期間内における光信号101のレベルを計測した結果の一例を示す。光信号101はパルスつなぎ目辺りで、Highレベル114からLowレベル115へとある時間を要して立ち下がるか、Lowレベル115からHighレベル114へとある時間を要して立ち上がるか、Highレベル114を維持するか、Lowレベル115を維持するかの4通りのいずれかとなる。
【0099】
図3に、光信号101が図2のレベル113をとるタイミングが、所定パルス期間数について見た場合にどのような頻度で分布しているかを表すグラフ121を示す。図2のレベル113はアイ幅定義レベル付近の所定レベルであり、図3のグラフ121は所定レベルタイミング対頻度グラフの計測値である。前記プログラムは、測定器3にグラフ121の計測を行わせるようになっていてもよいし、測定器3が別途グラフ121を計測するようになっていて、前記プログラムがその計測値を取り込むようになっていてもよい。計測にあたっては、図2に示すように、光信号101の1パルス期間よりも十分に小さい時間であるステップ(サンプル値変化ステップ)δtごとに、Highレベル114とLowレベル115との差よりも十分に小さいレベル間隔δpで光信号101のレベルを計測して、レベル113と見なせる回数を計数している。
(2)所定レベル決定方法1について
上記の所定レベルを決定する所定レベル決定方法1として、S1の所定レベル頻度分布計測値取得手順は、上記所定レベルを、測定器3で受信された光信号101のHighレベル114とLowレベル115との間の中央値とする所定レベル決定手順を含んでおり、レベル113をこれにより決定することができる。この所定レベル決定手順はS1とは独立していてもよい。所定レベル決定手順により、上記所定レベルを、理想状態で光信号101のHighレベルとLowレベルとの間の中央値となるアイ幅定義レベルに近い的確なレベルとして決定することができる。
【0100】
ただし、Highレベル114およびLowレベル115は理想状態での光信号101のHighレベルおよびLowレベルからはずれていることがあるので、このような場合に有効なHighレベル114およびLowレベル115の決定方法について次に説明する。
【0101】
▲1▼Highレベル114およびLowレベル115の決定方法1
Highレベル114およびLowレベル115の決定方法1として、所定レベル決定手順に、特定タイミング頻度分布計測値取得手順およびレベル範囲決定手順を含める。特定タイミング頻度分布計測値取得手順およびレベル範囲決定手順は、所定レベル決定手順やS1とは独立していてもよい。
【0102】
特定タイミング頻度分布計測値取得手順では、測定器3で受信された光信号101が1パルス期間内の特定タイミングでとるレベルが、特定パルス期間数でどのような頻度で分布しているかを表すレベル対頻度グラフの計測値を取得する。図4に、図2の時刻116を上記特定タイミングとした場合の、レベル対頻度グラフの計測値であるグラフ141を示す。
【0103】
また、レベル範囲決定手順では、レベル対頻度グラフの計測値に現れるピーク位置から光信号101のHighレベル114およびLowレベル115を決定する。すなわち、レベル対頻度グラフの最大サンプル値付近および最小サンプル値付近のそれぞれにピークが現れる場合に、最大サンプル値付近のピーク値をとるサンプル値をHighレベル114とし、最小サンプル値付近のピーク値をとるサンプル値をLowレベル115とする。図4のグラフ141では、最大サンプル値付近にピーク143が、また最小サンプル値付近にピーク142が現れている。従って、ピーク143の値をとるサンプル値をHighレベル114とし、ピーク142の値をとるサンプル値をLowレベル115とする。
【0104】
このようなピークのサンプル値はHighレベル114およびLowレベル115を良く反映しているので、光信号101のHighレベル114およびLowレベル115を容易かつ的確に決定することができる。なお、上記特定タイミングとしては、図2で光信号101のパルスつなぎ目付近よりは、パルスつなぎ目から1パルス期間の半分位過ぎた位置辺りの方が、Highレベル114およびLowレベル115に対応した2本の明確なピークが現れる可能性が高いため、望ましい。
【0105】
▲2▼Highレベル114およびLowレベル115の決定方法2
前述の図4のグラフ141には、光信号101のLowレベル115付近にピーク144も現れている。しかし、ピーク144は送信機2aの性能上、ピーク142とは分裂して現れたピークである。グラフ141のピーク値はピーク142、ピーク144、ピーク143の順に大きいので、Highレベル114およびLowレベル115に対応するピークとしてピーク143・142を選択する際に、ピークの大きさを基準にして選択するのに明確な指針があるのが好ましい。
【0106】
そこで、Highレベル114およびLowレベル115の決定方法2として、所定レベル決定手順に、つなぎ目以外特定タイミング頻度分布計測値取得手順およびレベル範囲決定手順を含める。つなぎ目以外特定タイミング頻度分布計測値取得手順およびレベル範囲決定手順は、所定レベル決定手順やS1とは独立していてもよい。
【0107】
つなぎ目以外特定タイミング頻度分布計測値取得手順では、測定器3で受信された光信号101が1パルス期間内のパルスつなぎ目付近を除く特定タイミングでとるレベルが、特定パルス期間数でどのような頻度で分布しているかを表すつなぎ目以外レベル対頻度グラフの計測値を取得する。図4のグラフ141は、図2の時刻116がパルスつなぎ目付近を除く特定タイミングであるので、つなぎ目以外レベル対頻度グラフの計測値である。これにより、まず、Highレベル114とLowレベル115との中間のレベルの位置に大きなピークがグラフ141に現れるのを抑える。
【0108】
また、レベル範囲決定手順では、つなぎ目以外レベル対頻度グラフの計測値を加工することにより光信号101のHighレベル114およびLowレベル115を決定する。すなわち、つなぎ目以外レベル対頻度グラフの最大頻度をとるサンプル値である第1レベルを求め、第1レベルで最も小さくて第1レベルから遠ざかるにつれて増加して一定値に近づく関数を、つなぎ目以外レベル対頻度グラフに掛け合わせた掛け算分布を作成し、掛け算分布の最大値をとるサンプル値である第2レベルを求め、第1レベルと第2レベルとのうち大きい方をHighレベルとし、小さい方をLowレベルとする。
【0109】
例えばグラフ141では、第1レベルはピーク142をとるサンプル値となる。次に、グラフ141の標準偏差を求めて、この標準偏差で第1レベルを中心とする正規分布する確率密度関数であるガウス関数を求める。そして、このガウス関数のピーク値で一定となる関数から、このガウス関数を引いた関数145を、第1レベルで最も小さくて第1レベルから遠ざかるにつれて増加して一定値に近づく関数とする。関数145は第1レベルで0になり、第1レベルから遠ざかるにつれて値が正の一定値に近づいていく。グラフ141に関数145を掛け合わせて得られたグラフ146が掛け算分布である。グラフ146はグラフ141の性質と関数145の性質とを掛け合わせた性質を持っているため、第1レベルでは0となり、第1レベルから遠ざかるにつれてグラフ141の性質を反映した形になる。従って、グラフ146のピーク位置を求めればピーク143の位置が自然に求まるので、グラフ146のピーク位置を第2レベルとする。第1レベルは第2レベルよりもサンプル値としては小さいので、第1レベルがLowレベル115、第2レベルがHighレベル114と決定される。
【0110】
第1レベルおよび第2レベルは、グラフ141に含まれる最大サンプル値付近のピーク値をとるサンプル値、あるいは最小サンプル値付近のピーク値をとるサンプル値となってHighレベル114およびLowレベル115を良く反映している。また、グラフ141にHighレベル114あるいはLowレベル115に対応したピークが明確に現れていない場合でも、第1レベルおよび第2レベルを決定することができる。従って、光信号101のHighレベル114およびLowレベル115を容易かつ的確に決定することができる。
【0111】
▲3▼Highレベル114およびLowレベル115の決定方法3
Highレベル114およびLowレベル115の決定方法3として、所定レベル決定手順に、全タイミング頻度分布計測値取得手順およびレベル範囲決定手順を含める。全タイミング頻度分布計測値取得手順およびレベル範囲決定手順は、所定レベル決定手順やS1とは独立していてもよい。
【0112】
全タイミング頻度分布計測値取得手順では、測定器3で受信された光信号101が1パルス期間内の全タイミングでとるレベルが、特定パルス期間数でどのような頻度で分布しているかを表す全レベル対頻度グラフの計測値を取得する。図5のグラフ151は、1パルス期間内のそれぞれの時間でとるレベルの回数を計測して、該回数を特定パルス期間数について足し合わせ、横軸にレベル、縦軸に頻度をとって示したものであり、全レベル対頻度グラフの計測値である。
【0113】
レベル範囲決定手順では、全レベル対頻度グラフの計測値からパルス信号のHighレベルおよびLowレベルを決定する。すなわち、全レベル対頻度グラフの最大サンプル値をHighレベルとし、最小サンプル値をLowレベルとする。グラフ151では最大サンプル値152をHighレベル114とし、最小サンプル値153をLowレベル115とする。
【0114】
グラフ151の最大サンプル値152はHighレベル114を、最小サンプル値153はLowレベル115を良く反映しているので、光信号101のHighレベル114およびLowレベル115を容易かつ的確に決定することができる。
【0115】
▲4▼Highレベル114およびLowレベル115の決定方法4
Highレベル114およびLowレベル115の決定方法4として、所定レベル決定手順に、全タイミング頻度分布計測値取得手順およびレベル範囲決定手順を含める。全タイミング頻度分布計測値取得手順およびレベル範囲決定手順は、所定レベル決定手順やS1とは独立していてもよい。
【0116】
全タイミング頻度分布計測値取得手順では、測定器3で受信された光信号101が1パルス期間内の全タイミングでとるレベルが、特定パルス期間数でどのような頻度で分布しているかを表す全レベル対頻度グラフの計測値を取得する。図5のグラフ151は全レベル対頻度グラフの計測値である。
【0117】
レベル範囲決定手順では、全レベル対頻度グラフの計測値の最大サンプル値付近のピーク値をとるサンプル値をHighレベルとし、最小サンプル値付近のピーク値をとるサンプル値をLowレベルとする。グラフ151では、最大サンプル値152付近に現れているピーク154のサンプル値をHighレベル114とし、最小サンプル値153付近に現れているピーク155のサンプル値をLowレベル115とする。
【0118】
最大サンプル値152付近のピーク値をとるサンプル値はHighレベル114を、最小サンプル値153付近のピーク値をとるサンプル値はLowレベル115を良く反映しているので、光信号101のHighレベル114およびLowレベル115を容易かつ的確に決定することができる。
【0119】
なお、前記▲3▼の決定方法3と上記▲4▼の決定方法4とを組み合わせ、最大サンプル値152をHighレベル114とするとともに、最小サンプル値153付近のピーク値をとるサンプル値をLowレベル115としたり、最大サンプル値152付近のピーク値をとるサンプル値をHighレベル114とするとともに、最小サンプル値153をLowレベル115としたりしても、同様に、光信号101のHighレベル114およびLowレベル115を容易かつ的確に決定することができる。
【0120】
▲5▼Highレベル114およびLowレベル115の決定方法5
Highレベル114およびLowレベル115の決定方法5として、所定レベル決定手順に、全タイミング頻度分布計測値取得手順およびレベル範囲決定手順を含める。全タイミング頻度分布計測値取得手順およびレベル範囲決定手順は、所定レベル決定手順やS1とは独立していてもよい。
【0121】
全タイミング頻度分布計測値取得手順では、測定器3で受信された光信号101が1パルス期間内の全タイミングでとるレベルが、特定パルス期間数でどのような頻度で分布しているかを表す全レベル対頻度グラフの計測値を取得する。図5のグラフ151は全レベル対頻度グラフの計測値である。
【0122】
レベル範囲決定手順では、全レベル対頻度グラフの計測値の最大頻度をとるサンプル値である全第1レベルを求め、全第1レベルで最も小さくて全第1レベルから遠ざかるにつれて増加して一定値に近づく関数を、全レベル対頻度グラフに掛け合わせた全掛け算分布を作成し、全掛け算分布の最大値をとるサンプル値である全第2レベルを求め、全第1レベルと全第2レベルとのうち大きい方をHighレベルとし、小さい方をLowレベルとする。
【0123】
光信号101はHighレベル114あるいはLowレベル115となっている時間が長いので、グラフ151には、Highレベル114とLowレベル115との中間のレベルで大きなピークは現れにくい。従って、グラフ151から全掛け算分布を作成することにより求めた全第1レベルおよび全第2レベルは、HighレベルおよびLowレベルをよく表す。グラフ151では、ピーク155をとるサンプル値が全第1レベルであり、ピーク154をとるサンプル値が全第2レベルである。全第1レベルは全第2レベルより小さいので、全第1レベルがLowレベル115、全第2レベルがHighレベル114となる。
【0124】
このように、全第1レベルおよび全第2レベルは、グラフ151に含まれる最大サンプル値152付近のピーク値をとるサンプル値、あるいは最小サンプル値153付近のピーク値をとるサンプル値となってHighレベル114およびLowレベル115を良く反映している。また、グラフ151にHighレベル114あるいはLowレベル115に対応したピークが明確に現れていない場合でも、全第1レベルおよび全第2レベルを決定することができる。従って、光信号101のHighレベル114およびLowレベル115を容易かつ的確に決定することができる。
(3)所定レベル決定方法2について
また、S1の所定レベル頻度分布計測値取得手順は、上記所定レベルを前記(2)とは異なる方法で決定してもよく、レベル113をこれにより決定することができる。この所定レベル決定方法2について以下に説明する。
【0125】
所定レベル決定方法2には、全タイミング頻度分布計測値取得手順および所定レベル決定手順が含まれる。全タイミング頻度分布計測値取得手順および所定レベル決定手順はS1とは独立していてもよいし、一方が他方に含まれていてもよい。
【0126】
全タイミング頻度分布計測値取得手順では、測定器3で受信された光信号101が1パルス期間内の全タイミングでパルス信号がとるレベルが、特定パルス期間数でどのような頻度で分布しているかを表す全レベル対頻度グラフの計測値を取得する。図5のグラフ151は、全レベル対頻度グラフの計測値である。所定レベル決定手順では、全レベル対頻度グラフの計測値、すなわちグラフ151の平均のサンプル値を所定レベルとする。
【0127】
これにより、所定レベルを、理想状態でHighレベルとLowレベルとの間の中央値となるアイ幅定義レベルに近い的確なレベルとして決定することができる。
2.S2の頻度分布決定手順について
S2ではS1で取得された所定レベルタイミング対頻度グラフの計測値、あるいは所定レベルタイミング対頻度グラフの計測値に頻度の誤差補正を施したものを、タイミング対頻度グラフとして決定するが、このうち誤差補正の方法について以下に説明する。
(1)誤差補正の方法1
誤差補正の方法1は、任意他レベル頻度分布計測値取得手順を設け、この任意他レベル頻度分布計測値取得手順による結果を利用して誤差補正を行うものである。任意他レベル頻度分布計測値取得手順はS1やS2とは独立していてもよいし、S1やS2に含まれていてもよい。
【0128】
任意他レベル頻度分布計測値取得手順では、測定器3で受信された光信号101が、所定タイミングから開始する1パルス期間内に所定レベル以外の特定レベルをとるタイミングが、所定パルス期間数でどのような頻度で分布しているかを表す他レベルタイミング対頻度グラフの、1つまたは複数の各特定レベルについての計測値を取得する。図6の実線で示すグラフ311は、図2の所定レベルであるレベル113についての所定レベルタイミング対頻度グラフの計測値であり、図6の破線で示すグラフ312は、図2でレベル113よりδpだけ大きいレベル118を上記特定レベルとした場合の他レベルタイミング対頻度グラフの計測値である。δpが十分に小さく、計測のノイズなどが含まれていなければ、グラフ311とグラフ312とはほぼ同じ形状となる。
【0129】
頻度分布決定手順では、S1で取得された所定レベルタイミング対頻度グラフの計測値と、他レベルタイミング対頻度グラフのそれぞれの計測値とを合成することにより、所定レベルタイミング対頻度グラフの計測値に頻度の誤差補正を施して、タイミング対頻度グラフとして決定する。図6では、グラフ311とグラフ312とを足し合わせることによりグラフ313を作成し、さらにグラフ313を縦軸方向に1/2倍することにより合成を行っている。これにより、グラフ311に頻度の誤誤差補正を施して、誤差補正を施したものをタイミング対頻度グラフとして決定している。
【0130】
グラフ311とグラフ312とは、ともにサンプル数が少ないかあるいは計測にノイズが多く混入したなどの原因で形状が滑らかでないため、グラフ311とグラフ312とを足し合わせたグラフ313を1/2倍することにより、グラフ311のみから決定したタイミング対頻度グラフを用いるより、S3の見積もり手順での見積もりを正確に行うことができる。このようにして、所定レベルタイミング対頻度グラフの計測値に計測のノイズなど何らかの誤差が含まれていても、正確に誤差補正を行ってタイミング対頻度グラフを求めることができる。
【0131】
また、足し合わせたグラフ313をタイミング対頻度グラフとしてもよいが、この場合はS1で所定パルス期間数を2倍にしたと仮定すればよい。さらに、レベル113以外の特定レベルとしてレベル113よりδpだけ大きいレベル118を採用したが、これに限ることはなく、例えばレベル113よりδpだけ小さいレベルを採用してもよい。さらに、特定レベルを1つだけでなく2つ以上としてもよいし、特定レベルがレベル113とδpより大きい差を有するレベルであってもよい。さらに、グラフを足し合わせる割合を、レベル113から大きく離れた特定レベルほど小さくすると、より現実的と言える。この割合として、例えばレベル113でピークを有するガウス関数を採用することができる。
(2)誤差補正の方法2
誤差補正の方法2は、頻度分布決定手順において、S1で取得された所定レベルタイミング対頻度グラフの計測値に対して、サンプル値を中心としてそこから所定範囲にあるサンプル値に確率密度を割り当てた正規分布する確率密度関数をサンプル値ごとに作成して、確率密度関数ごとにサンプル値の頻度に確率密度をかけた値の総和を確率密度関数の中心のサンプル値の新たな頻度とすることにより、所定レベルタイミング対頻度グラフの計測値に頻度の誤差補正を施して、タイミング対頻度グラフとして決定する。
【0132】
図7のグラフ321は、図2の所定レベルであるレベル113についての所定レベルタイミング対頻度グラフの計測値であり、サンプル数が少ないかあるいは計測にノイズが多く混入したなどの原因で形状が滑らかでない。上記誤差補正を行うにあたって、グラフ321をq=fn (t) 、補正後のグラフ322をq=f(t) として、
f(t) =Σfn (t+m・δt) ×G(m) (1)
で求める。ただし、式(1)で、Σはある定数aに対してm=-aからa までのfn (t+m・δt) ×G(m) の総和を求めることを示している。また、G(m) は各サンプル値を中心とし、適当な標準偏差σを有し、各mの値にすなわち中心から所定範囲にあるサンプル値に確率密度を割り当てた正規分布する確率密度関数である。このとき、G(a) およびG(-a)が十分に0に近くなるようにa とσとを決定する。
【0133】
そして、fn (t+m・δt) ×G(m) の総和を各確率密度関数の中心のサンプル値の新たな頻度とする。このようにして求めたq=f(t) はq=fn (t) の頻度の誤差補正を行って滑らかにしたグラフとなるので、グラフ322はグラフ321よりも、レベル113をよく反映している。
【0134】
従って、所定レベルタイミング対頻度グラフの計測値に計測のノイズなど何らかの誤差が含まれていても、正確に誤差補正を行ってタイミング対頻度グラフを求めることができる。
(3)誤差補正の方法3
誤差補正の方法3は、任意他レベル頻度分布計測値取得手順を設け、この任意他レベル頻度分布計測値取得手順による結果を利用して誤差補正を行うものである。任意他レベル頻度分布計測値取得手順は、前記(1)誤差補正の方法1と同じである。また、任意他レベル頻度分布計測値取得手順はS1やS2とは独立していてもよいし、S1やS2に含まれていてもよい。
【0135】
頻度分布決定手順では、まず、S1で取得された所定レベルタイミング対頻度グラフの計測値と、任意他レベル頻度分布計測値取得手順で取得された任意他レベルタイミング対頻度グラフのそれぞれの計測値とを合成したグラフを作成する。合成方法は、前記(1)誤差補正の方法1と同じである。そして、合成したグラフに対して、前記(2)誤差補正の方法2のように、サンプル値を中心としてそこから所定範囲にあるサンプル値に確率密度を割り当てた正規分布する確率密度関数をサンプル値ごとに作成して、確率密度関数ごとにサンプル値の頻度に確率密度をかけた値の総和を確率密度関数の中心のサンプル値の新たな頻度とすることにより、所定レベルタイミング対頻度グラフの計測値に頻度の誤差補正を施して、上記タイミング対頻度グラフとして決定する。
【0136】
従って、所定レベルタイミング対頻度グラフの計測値に計測のノイズなど何らかの誤差が含まれていても、正確に誤差補正を行ってタイミング対頻度グラフを求めることができる。
3.S3の見積もり手順について
S3の見積もり手順においては、より詳細には、タイミング対頻度グラフの最小サンプル値付近の領域である第1領域を近似する第1近似曲線と、タイミング対頻度グラフの最大サンプル値付近の領域である第2領域を近似する第2近似曲線とを求める。次いで、第1近似曲線から所定パルス期間数をより大きな数に増加させた際のタイミング対頻度グラフの最小サンプル値付近の領域である第3領域を近似する第3近似曲線を求め、第2近似曲線から所定パルス期間数をより大きな数に増加させた際のタイミング対頻度グラフの最大サンプル値付近の領域である第4領域を近似する第4近似曲線を求める。すなわち、所定パルス期間数をより大きな数に増加させた際に、第1領域および第2領域がどのように変動するかを求める。
【0137】
そして、第3近似曲線に基づいて第1領域の最小サンプル値から第3領域の最小サンプル値までの第1のサンプル値変動分を求め、第4近似曲線に基づいて第2領域の最大サンプル値から第4領域の最大サンプル値までの第2のサンプル値変動分を求め、第1のサンプル値変動分と第2のサンプル値変動分との和を、所定パルス期間数をより大きな数に増加させた際のタイミング対頻度グラフの分布変動幅とする。
【0138】
従って、所定パルス期間数をより大きな数に増加させた際のタイミング対頻度グラフの分布変動幅を容易かつ的確に見積もることができる。
【0139】
次に、上記の第1領域や第2領域の決定方法について説明する。
(1)第1領域・第2領域の決定方法1
S3において、S2で決定されたタイミング対頻度グラフの最小サンプル値付近の領域である第1領域、最大サンプル値付近の領域である第2領域を決定する第1領域・第2領域の決定方法1として、次の方法をとる。
【0140】
第1領域は、タイミング対頻度グラフ上で、タイミング対頻度グラフの最小サンプル値から、タイミング対頻度グラフを所定数のピークに分離した際の最も最小サンプル値側にあるピークの値をとるサンプル値までとする。また、第2領域は、タイミング対頻度グラフ上で、タイミング対頻度グラフを所定数のピークに分離した際の最も最大サンプル値側にあるピークの値をとるサンプル値からタイミング対頻度グラフの最大サンプル値までとする。
【0141】
例えば図3では、グラフ121を所定数のピークに分離した結果、グラフ121の最小サンプル値から、最も最小サンプル値側にあるピークの値をとるサンプル値までの、範囲122におけるグラフ121上の領域を第1領域としている。最小サンプル値が第1領域の左端である。この場合の第1領域を近似する第1近似曲線はグラフ124である。また、最も最大サンプル値側にあるピークの値をとるサンプル値から、グラフ121の最大サンプル値までの、範囲123におけるグラフ121上の領域を第2領域としている。最大サンプル値が第2領域の右端である。この場合の第2領域を近似する第2近似曲線はグラフ125である。これにより、第1領域を第1近似曲線によって近似しやすい領域として、また、第2領域を第2近似曲線によって近似しやすい領域として決定することができる。
【0142】
▲1▼所定数のピークに分離する方法
次に、タイミング対頻度グラフを所定数のピークに分離する方法について説明する。
【0143】
S3において、S2で決定されたタイミング対頻度グラフを所定数のピークに分離する場合に、所定数のピークに分離する方法1として、タイミング対頻度グラフの最大頻度をとるサンプル値を第1タイミング、第1タイミングで最も小さくて第1タイミングから遠ざかるにつれて増加して第1の一定値に近づく第1の関数をタイミング対頻度グラフに掛け合わせたものを第1掛け算分布、上記第1掛け算分布の最大値をとるサンプル値を第2タイミング、上記第2タイミングで最も小さくて上記第2タイミングから遠ざかるにつれて増加して第2の一定値に近づく第2の関数を上記第1掛け算分布に掛け合わせたものを第2掛け算分布、kを3以上の自然数としたときに第(k−1)タイミングで最も小さくて上記第(k−1)タイミングから遠ざかるにつれて増加して第(k−1)の一定値に近づく第(k−1)の関数を第(k−2)掛け算分布に掛け合わせたものを第(k−1)掛け算分布、上記第(k−1)掛け算分布の最大値をとるサンプル値を第kタイミングと定義する。
【0144】
そして、上記所定数を2以上の自然数Nとして第1タイミングから第Nタイミングまで順に求め、求めた第1タイミングから第Nタイミングまでのそれぞれを、分離するピークの値をとるサンプル値とする。
【0145】
例えば、図8のグラフ171はS2で決定されたタイミング対頻度グラフであるが、大きさの異なるピークを4つ有しており、2つ目に大きいピークは最大ピークと重なり気味で、はっきりとは見分けにくい形をしている。そこでまず、このグラフ171で最大頻度をとるサンプル値172を第1タイミングとする。次いで、第1の関数173を作成し、第1の関数173をグラフ171に掛け合わせたグラフ174を第1掛け算分布として作成する。そして、グラフ174の最大値をとるサンプル値175を第2タイミングとする。
【0146】
3つ目以上のピークを分離するには、第2タイミングから第2の関数(図示せず)を作成してグラフ174に掛け合わせた第2掛け算分布(図示せず)を作成し、第2掛け算分布の最大値ををとるサンプル値176を第3タイミングとするといったように、第kのピークを分離するのに、第(k−1)のピークを分離する際に使用した第(k−2)掛け算分布に第(k−1)の関数を掛け合わせて第(k−1)掛け算分布を作成する。これにより、明確なピークが存在しない場合をも含めて、タイミング対頻度グラフを所定数のピークに容易かつ的確に分離することができる。
【0147】
▲2▼第1の関数および第(k−1)の関数を決定する方法
次に、上記▲1▼の方法で所定数のピークに分離するにあたって、第1の関数および第(k−1)の関数を決定する方法について説明する。
【0148】
S3において、タイミング対頻度グラフを所定数のピークに分離するのに用いる第1の関数を、第1タイミングを中心として標準偏差がタイミング対頻度グラフの標準偏差の第1の定数倍とする正規分布関数を第1の一定値から引いた関数とし、第(k−1)の関数を、第(k−1)タイミングを中心として標準偏差が第(k−2)掛け算分布の標準偏差の第(k−1)の定数倍とする正規分布関数を第(k−1)の一定値から引いた関数とする。
【0149】
例えば図8において、第1の関数であるグラフ173を決定するにあたって、第1タイミングであるサンプル値172を中心とし、グラフ171の標準偏差に第1の定数倍として1倍したものを標準偏差とする正規分布関数177を求め、正規分布関数177のピーク値に等しい第1の一定値から正規分布関数177を引き算する。また、図示しないが、第(k−1)の関数を決定するにあたっては、上述の通りであり、第1の関数を決定するのと同様の考え方である。
【0150】
以上のようにして求められた第1の関数および第(k−1)の関数はそれぞれ、タイミング対頻度グラフ、第(k−2)掛け算分布の形状を非常によく反映しているため、幾つかのピークを有するグラフの形状に対応することができる。なお、上記例では第1の定数倍として1倍を採用したが、計測時のデータの傾向に従い、1倍とは異なる第1の定数倍を用いることにより、正確なピーク位置の特定を期待することができる。また、第1の一定値として、上記例のように正規分布関数177のピーク値を用いると、グラフ171の第1タイミングであるサンプル値172でグラフ173が0となるので第2タイミング候補でのピークが第1タイミングでのピークから離れていることが分かっている場合に、ピーク分離しやすくなるので大変有用である。
【0151】
以上の方法によれば、既に求めたピークを極力除外して次のピークを求めることができ、タイミング対頻度グラフを容易に所定数のピークに分離することができる。
【0152】
▲3▼分離するピークの所定数を決定する方法
次に、上記▲1▼の方法で所定数のピークに分離するにあたって、所定数を決定する方法について説明する。
【0153】
この方法では、他レベル頻度分布計測値取得手順を設け、この手順の結果に応じて上記所定数を決定する。
【0154】
他レベル頻度分布計測値取得手順では、測定器3で受信された光信号101が、所定タイミングから開始する1パルス期間内に所定レベル以外の特定レベルをとるタイミングが、所定パルス期間数でどのような頻度で分布しているかを表す他レベルタイミング対頻度グラフの計測値を取得する。図9のグラフ401は、図2のHighレベル114とLowレベル115との間の領域内に存在し、レベル113から離れたレベル117を上記特定レベルとした場合の他レベルタイミング対頻度グラフの計測値である。この位置では一般にピークの分裂がレベル113についての所定レベルタイミング対頻度グラフやタイミング対頻度グラフよりも明確に検出されるが、1つのパルスの立ち上がり時、立ち下がり時と時間的につながっているため、ピークの数はタイミング対頻度グラフで検出されるピークの数と本来は同じである。
【0155】
そこで、S3において、他レベルタイミング対頻度グラフの計測値に基づいて他レベルタイミング対頻度グラフに含まれるピーク数を求めて、このピーク数をタイミング対頻度グラフで分離するピークの所定数(前記N)とする。グラフ401には、ピークが4つ存在することが分かる。従って、上記の考え方から所定レベルタイミング対頻度グラフやタイミング対頻度グラフ(例えば図3のグラフ121)にもピークが4つ存在する。従って、前記▲1▼の方法でタイミング対頻度グラフを4つのピークを分離すればよいことが分かる。そして、タイミング対頻度グラフで分離されたピークのうち、最も最小サンプル値側のピークを用いて第1領域を求め、最も最大サンプル値側のピークを用いて第2領域を求める。
【0156】
以上の方法により、タイミング対頻度グラフで分離すべきピークの所定数を的確に判断することができる。なお、上記例では特定レベルとしてレベル113よりも低い値のレベル117を選んだが、レベル113より高いレベルを選んでもよい。
(2)第1領域・第2領域の決定方法2
S3において、S2で決定されたタイミング対頻度グラフの最小サンプル値付近の領域である第1領域、最大サンプル値付近の領域である第2領域を決定する第1領域・第2領域の決定方法2として、次の方法をとる。
【0157】
第1領域は、タイミング対頻度グラフ上で、タイミング対頻度グラフの最小サンプル値から、ある一定のサンプル値増加に相当する時間だけ連続して頻度が単調に増加する最初の領域の直後に現れるピークの値をとるサンプル値までとする。また、第2領域は、タイミング対頻度グラフ上で、ある一定のサンプル値増加に相当する時間だけ連続して頻度が単調に減少する最後の領域の直前に現れるピークの値をとるサンプル値からタイミング対頻度グラフの最大サンプル値までとする。
【0158】
図10のグラフ411はタイミング対頻度グラフであって、ピークが明確でない例である。このような場合に、前記(1)の第1領域・第2領域の決定方法1よりも本第1領域・第2領域の決定方法2で第1領域・第2領域を決定するのが容易である。グラフ411で、ある一定のサンプル値増加に相当する時間だけ連続して頻度が単調に増加する最初の領域の直後に現れるピークはピーク412であり、ある一定のサンプル値増加に相当する時間だけ連続して頻度が単調に減少する最後の領域の直前に現れるピークはピーク413である。ある一定のサンプル値増加に相当する時間は、第1領域用と第2領域用とでは異なっていてもよく、この時間を加減することにより、ノイズが原因と考えられる最小サンプル値付近の小さなピーク414や最大サンプル値付近の小さなピーク415を分離すべきピークと見なさないようにすることができる。
【0159】
以上の方法により、第1領域を第1近似曲線によって近似しやすい領域として、また、第2領域を第2近似曲線によって近似しやすい領域として決定することができる。
【0160】
以上、第1領域・第2領域の決定方法1および2について述べたが、決定方法1あるいは2のみで第1領域および第2領域を決定してもよいし、決定方法1で第1領域を決定して決定方法2で第2領域を決定してもよく、決定方法1で第2領域を決定して決定方法2で第1領域を決定してもよい。
(3)第1近似曲線および第2近似曲線を決定する方法
次に、第1近似曲線および第2近似曲線を決定する方法について述べる。
【0161】
S3において、第1近似曲線を、正規分布する第1の確率密度関数を第1の係数倍した関数として求め、第2近似曲線を、正規分布する第2の確率密度関数を第2の係数倍した関数として求める。第1近似曲線で近似される第1領域、および第2近似曲線で近似される第2領域は、本来、正規分布するので、第1の確率密度関数を第1の係数倍した関数、および第2の確率密度関数を第2の係数倍した関数は、第1近似曲線および第2近似曲線として的確である。
【0162】
図3のグラフ124は範囲122で決まる第1領域を近似する第1近似曲線であり、第1領域のカーブから近似した正規分布する第1の確率密度関数を第1の係数l1 倍した曲線である。また同図のグラフ125は、範囲123で決まる第2領域を近似する第2近似曲線であり、第2領域のカーブから近似した正規分布する第2の確率密度関数を第2の係数l2 倍した曲線である。ここで、グラフ124・125が第1領域および第2領域のカーブを正規分布する確率密度関数の一部に近似していることが特徴である。
【0163】
従って、第1近似曲線および第2近似曲線を容易かつ的確に求めることができる。
【0164】
▲1▼第1および第2の確率密度関数、第1および第2の係数を決定する方法1
S3において、タイミング対頻度グラフの各サンプル値変化ステップδtに対する頻度変化δqよりδq/δtを定義してタイミング対頻度グラフの微分関数を求め、第1領域に対応する領域での微分関数の上向きのピークの値をとるサンプル値をt1 、サンプル値t1 でのタイミング対頻度グラフの頻度をF1 、サンプル値t1 での微分関数の値をG1 として、第1の確率密度関数の標準偏差σ1 をF1 /G1 、第1の確率密度関数の中心μ1 をt1 +σ1 、上記第1の係数l1 を(2πe)0.5 ×F1 2 /G1 とする。
【0165】
また、S3において、タイミング対頻度グラフの各サンプル値変化ステップδtに対する頻度変化δqよりδq/δtを定義してタイミング対頻度グラフの微分関数を求め、第2領域に対応する領域での微分関数の下向きのピークの値をとるサンプル値をt2 、サンプル値t2 でのタイミング対頻度グラフの頻度をF2 、サンプル値t2 での微分関数の値をG2 として、第2の確率密度関数の標準偏差σ2 を−F2 /G2 、第2の確率密度関数の中心μ2 をt2 −σ2 、第2の係数l2 を−(2πe)0.5 ×F2 2 /G2 とする。
【0166】
従って、第1および第2近似曲線を求めるための第1および第2の確率密度関数および第1および第2の係数を的確に求めることができる。
【0167】
上記の方法を具体例を挙げて説明する。図11のグラフ163は図3のグラフ121(f(t)とする)の微分関数g(t)であり、図3の範囲122・123の部分を図11の範囲161・162としてある。図3の第1領域が正規分布する確率密度関数l1 e( t,μ1 ,σ1 )という関数に近似することができるとする。e( t,μ1 ,σ1 )は第1の確率密度関数で、
e( t,μ1 ,σ1
=exp{−(t−μ1 2 /(2σ1 2 )}/(2πσ1 2 0.5
を満たす。e( t,μ1 ,σ1 )をtで微分した関数は、
e’( t,μ1 ,σ1
=−exp{−(t−μ1 2 /(2σ1 2 )}
×(t−μ1 )/(2πσ1 6 0.5
を満たす。
【0168】
e’( t,μ1 ,σ1 )はt=μ1 −σ1 のとき上に凸のピークを持ち、t=μ1 +σ1 のとき下に凸のピークを持つ。t=μ1 −σ1 のとき、
e( μ1 −σ1 ,μ1 ,σ1 )=(2πeσ1 2 -0.5
e’( μ1 −σ1 ,μ1 ,σ1 )=(2πeσ1 4 -0.5
e( μ1 −σ1 ,μ1 ,σ1 )/e’( μ1 −σ1 ,μ1 ,σ1 )=σ1
ここで、範囲161にある上に凸のピークをとるサンプル値をt1 として、これがg(t)の上に凸のピークをとるサンプル値に等しいとして、
μ1 =t1 +σ1
f(t1 )/g(t1 )=σ1
(ただし、f(t1 )=F1 、g(t1 )=G1
1 =(2πe)0.5 ×f(t1 2 /g(t1
という関係が成り立つ。この関係から、第1近似曲線である図3のグラフ124を求める。図3の第2領域についても同様の計算を行うことで、第2近似曲線である図3のグラフ125が求まる。このときは図11の範囲162にある下に凸のピークをとるサンプル値をt2 としてt2 =μ2 +σ2 の関係から導く。
【0169】
▲2▼第1および第2の確率密度関数、第1および第2の係数を決定する方法2
S3において、タイミング対頻度グラフの各サンプル値変化ステップδtが等しい場合にサンプル値変化ステップδtに対する頻度変化δqよりδq/δtを定義してタイミング対頻度グラフの微分関数を求め、第1領域のサンプル値tm をタイミング対頻度グラフの最小サンプル値をt(最小)としてt(最小)+δt×m(mは0以上の整数)、サンプル値tm における上記タイミング対頻度グラフの頻度をf(tm )、サンプル値tm における微分関数の値をg(tm )、j(tm )=g(tm )/f(tm )、σm 2 =δt/{j(tm+1 )−j(tm )}としたとき、第1の確率密度関数の標準偏差σ1 をσm の平均とし、μm =tm +σ1 2 ×g(tm )/f(tm )としたとき、第1の確率密度関数の中心μ1 をμm の平均とし、第1の係数l1 をサンプル値tm においてf(tm )/(上記第1の確率密度関数のサンプル値tm における値)とする。
【0170】
また、S3において、タイミング対頻度グラフの各サンプル値変化ステップδtが等しい場合にサンプル値変化ステップδtに対する頻度変化δqよりδq/δtを定義してタイミング対頻度グラフの微分関数を求め、第2領域のサンプル値tn をタイミング対頻度グラフの最大サンプル値をt(最大)としてt(最大)+δt×n(nは0以下の整数)、サンプル値tn におけるタイミング対頻度グラフの頻度をf(tn )、サンプル値tm における微分関数の値をg(tn )、j(tn )=g(tn )/f(tn )、σn 2 =δt/{j(tn+1 )−j(tn )}としたとき、第2の確率密度関数の標準偏差σ2 をσn の平均とし、μn =tn +σ2 2 ×g(tn )/f(tn )としたとき、第2の確率密度関数の中心μ2 をμn の平均とし、第2の係数l2 をサンプル値tn においてf(tn )/(上記第2の確率密度関数のサンプル値tn における値)とする。
【0171】
従って、第1近似曲線を求めるための第1の確率密度関数および第1の係数を的確に求めることができる。
【0172】
上記の方法を具体例を挙げて説明する。図11のグラフ163は図3のグラフ121(f(t)とする)の微分関数g(t)であり、図3の範囲122・123の部分を図11の範囲161・162としてある。図3の第1領域が正規分布する確率密度関数l1 e( t,μ1 ,σ1 )という関数に近似することができるとする。e( t,μ1 ,σ1 )は上記▲1▼と同じく第1の確率密度関数である。また、δtを測定器3で測定することのできる等間隔の最小の幅とし、図3の範囲122におけるそれぞれのサンプル値tm を最小サンプル値をt(最小)としてtm =t(最小)+δt×m(mは0以上の整数)で表す。
【0173】
ここで、j(tm )として、
j(tm )=e’( tm ,μ1 ,σ1 )/e( tm ,μ1 ,σ1
=−(tm −μ1 )/σ1 2
を定義する。すると、
j(tm+1 )−j(tm )=−(tm −δt)/σ1 2 +tm /σ1 2
=δt/σ1 2
の関係を満たし、
σ1 2 =δt/{j(tm+1 )−j(tm )}
が成立する。そして、
K(tm )=δt/{g(tm+1 )/f(tm+1 )−g(tm )/f(tm )}
を各tm について求め、K(tm )の平均の平方根またはK(tm )の平方根の平均を、e( t,μ1 ,σ1 )の標準偏差σ1 として算出する。このとき、e( t,μ1 ,σ1 )の中心μ1 の値は、
μ(tm )=tm +σ1 2 ×g(tm )/f(tm
を各tm について求め、μ(tm )の平均値を採用する。l1 についてはf(tm )/e( t,μ1 ,σ1 )の平均を採用する。第2領域についても同様の方法で導く。
【0174】
以上、第1および第2の確率密度関数、第1および第2の係数を決定する方法1および2について述べたが、方法1では微分関数のピークの位置のみで決定されるので、送信機2aがピークの位置が明確でないような特性を持つ場合には、方法2の方が有効である。一方、方法2は範囲122・123の選び方によって求める値が大きく影響されるため、タイミング対頻度グラフに多くのピークが現れて範囲122・123の選定が困難であるような場合は、方法1の方が有効である。
(4)第3近似曲線および第4近似曲線を決定する方法
次に、第3近似曲線および第4近似曲線を決定する方法について述べる。
【0175】
S3では、第1近似曲線に所定パルス期間数に対する、より大きな数に対応した変倍係数Dの比を乗じることにより第3近似曲線を求め、第2近似曲線に上記比を乗じることにより第4近似曲線を求める。
【0176】
例えば、図12のグラフ501は図3のグラフ121の第1領域の立ち上がり部分を拡大表示したものであり、グラフ502は第1近似曲線である図3のグラフ124の上記立ち上がり部分に相当する部分を拡大表示したものである。また、図12のグラフ504はグラフ502に上記比を乗じて求めた第3近似曲線であり、グラフ503はグラフ501に上記比を乗じて求めたグラフである。
【0177】
図3および図12における縦軸の値を送信機2aから送信されたデータ量で割った値が出現確率である。従って、1012のデータを送信してある時間で1だけカウントされた場合、その時間での出現確率は10-12 となり、1以上の頻度を有する部分を知ることで送信されたデータに対する出現確率が計算される。逆に、データが検出されない時間帯がアイ幅となる。
【0178】
所定パルス期間数として十分なデータ量(サンプル数)がなければ、1(頻度505)以上の頻度を有する部分と、データが検出されない時間帯との境界は図12のサンプル値507であり、所定パルス期間数を十分により大きな数とした場合には、上記境界はサンプル値507よりも小さいサンプル値側に変動すると考えられる。しかし、グラフ501に上記比を乗じたグラフ503を求めても上記境界はサンプル値507から変動することはない。また、前記2の(1)〜(3)の方法による誤差補正を施すと、上記境界が所定レベルタイミング対頻度グラフの計測値とは異なる位置になる可能性はあるが、十分正確とは言えない。
【0179】
これに対して、グラフ502に上記比を乗じて求めたグラフ504では、1以上の頻度を有する部分と、データが検出されない時間帯との境界は、図3のグラフ121の部分を正確に反映しつつ、サンプル値507よりも小さいサンプル値506へ移動する。サンプル値506とサンプル値507との差が第1のサンプル値変動分であり、第1領域の幅と上記第1のサンプル値変動分との和が第3領域の幅となる。また、第2のサンプル値変動分および第4領域とについても同様である。そして、こうして求めた第1のサンプル値変動分と第2のサンプル値変動分との和を、所定パルス期間数をより大きな数に増加させた際のタイミング対頻度グラフの分布変動幅とする。
【0180】
このように、第1近似曲線および第2近似曲線に、所定パルス期間数に対する、より大きな数に対応した変倍係数Dの比を乗じることにより、第3近似曲線および第4近似曲線を容易かつ的確に求めることができる。
【0181】
次に、上記変倍係数Dの決定方法について説明する。
【0182】
▲1▼変倍係数Dの決定方法1
例えばIEEE1394で指定されているように、10-12 のBERを達成するものとすれば、最低1012のデータ量を想定してタイミング対頻度グラフの分布変動幅を見積もればよい。従って、S3で、1/(達成すべきBER)を変倍係数Dとする。これにより、BERを求めるための第3近似曲線(グラフ504)および第4近似曲線を求めるのに、的確な変倍係数Dを設定することができる。
【0183】
▲2▼変倍係数Dの決定方法2
測定時の光信号101のパターンと、送受信システムにおける実使用時の光信号のパターンとは異なる場合がある。このような場合に備えて、S3で、所定パルス期間数のパルスつなぎ目のうちHighレベル114からLowレベル115へ、またはLowレベル115からHighレベル114へと変化する数の割合をRm 、送受信される全パルスのパルスつなぎ目のうちHighレベル114からLowレベル115へ、またはLowレベル115からHighレベル114へと変化する数の割合をRd として、Rd /{Rm ×(達成すべきBER)}を変倍係数Dとする。これにより、BERを求めるための第3近似曲線(グラフ504)および第4近似曲線を求めるのに、的確な変倍係数Dを設定することができる。
【0184】
また、送受信システムの実使用時においては、使用ごとに上記割合Rd が大きく変化する場合がある。このような場合に備えて、S3で、割合Rd の想定される最も大きな値をRworst として、Rworst /{Rm ×(達成すべきBER)}を変倍係数Dとしてもよい。これにより、BERを求めるための第3近似曲線(グラフ504)および第4近似曲線を求めるのに、より的確な変倍係数Dを設定することができる。
【0185】
上記2つの例のように変倍係数Dの分子をRd やRworst とすることにより、後述するアイ幅がより理想に近い値として計算され、それだけBERも理想に近い値となる。すなわち、変倍係数DはBERをより正確に求めるためのマージンを含んだ値となっている。
【0186】
さらには、光信号101の送受信においてエラーが起こる可能性が最も高いのは、パルスつなぎ目でHighレベル114からLowレベル115へ、またはLowレベル115からHighレベル114へと変化するときである。そこで、1/{Rm ×(達成すべきBER)}を変倍係数Dとしてもよい。これによれば、変倍係数Dの分子を1とするので分子をRd やRworst とする場合よりも変倍係数Dが大きくなり、また変倍係数Dを確定しやすい。従って、BERを求めるための第3近似曲線(グラフ504)および第4近似曲線を、変倍係数Dの分子をRd やRworst とする場合よりも、後述するアイ幅を狭めるように求めることができ、送受信システムの量産時のBERについての不良選別を行うのに明確な基準がマージンを含んだ状態で設定されて実用的である。このように、変倍係数Dを1/{Rm ×(達成すべきBER)}とすることにより、的確な変倍係数Dをマージンを含めて設定することができる。
【0187】
▲3▼変倍係数Dの決定方法3
光ファイバケーブルを用いた送受信システムに有用な変倍係数Dを決定する方法について述べる。図13に光ファイバケーブルによる全2重通信を行う光送受信システム(送受信システム)511の構成を示す。光送受信システム511は、光送受信機512・514および一芯の光ファイバケーブル513を備えている。さらに光送受信機512は光送信機512aおよび光受信機512bを、光送受信機514は光送信機514aおよび光受信機514bを備えている。
【0188】
一芯の光ファイバケーブルを用いる全2重通信を行うにあたっては、エラーの最も大きな要因は、自分の出した光信号を光ファイバケーブルの入射側端面あるいは出射側端面、および相手側の光送受信機で反射することにある。図13は、光送受信システム511で全2重通信方式をとるときに、光送受信機512が相手側の光送受信機514の光信号を受信するにあたって、送信機512aが送信した光信号が光ファイバケーブル513に入射する前に反射した光信号515と、送信機512aが送信した光信号が光ファイバケーブル513を通って相手側モジュールおよび光ファイバケーブル513の先端面で反射した光信号516とをも、同時に受信している状態を示している。
【0189】
光ファイバケーブル513がある程度の長さを有していると、反射した光信号516は光ファイバケーブル513内を往復するにあたって時間差が生じるため、光信号515と同時に受信することはない。このため、上記例では、ある瞬間での受信機512bで受信する光信号のレベルは、図14(a)に示すように、送受信機514の送信機514aからの光信号uと、光信号515・516のそれぞれの有無に応じて4通りのレベルv1〜v4をとる光信号vとが足し合わされた光信号wのレベルとなる。上記レベルv1は光信号515・516がともに存在しない状態でのレベル、レベルv2は光信号515のみが存在する状態でのレベル、レベルv3は光信号516のみが存在する状態でのレベル、レベルv4は光信号515・516がともに存在する状態でのレベルである。
【0190】
光信号uがHighレベルからLowレベルに変化するとき、図14(a)に示すようにある程度の時間をかけてなだらかに変化するため、送信機514aが光信号uを同じレベルで送信しても、送信機512aがランダムに光っている場合、光信号wのHighレベルからLowレベルに至る光強度も4つに分裂する。図18の測定器3が図13の光送受信機512のように相手側と同じ光送受信機を備えていて全2重通信を行っているとすると、図2のレベル113で所定レベルタイミング対頻度グラフを計測してタイミング対頻度グラフを得た場合に、タイミング対頻度グラフには4つのピークが現れる。光信号uにはLowレベルからHighレベルへ変化するパターンもあるため、この状況をも考えた場合には、図14(b)に示すように、タイミング対頻度グラフには計最大8つのピークが現れると予測される。実際には光信号515と光信号516とが同時であったり、一方が極端に低い場合があるので、ピーク数は減る可能性が高い。さらに、Highレベルの状態が何ビット続いてからLowレベルになるか、Lowレベルの状態が何ビット続いてからHighレベルになるかも、ピークを増やす要因になっている。
【0191】
このとき、前記▲2▼の変倍係数Dの決定方法2のように達成すべきBERにマージンを見るにあたっては、分裂しているピークのうち最もアイ幅を狭める要因となっている1つのピークを考察するため、分裂したピークの数だけのデータ量で考察するのが理想である。上記例では図15(a)に示すようにピークが4つに分離する場合を挙げたが、実際には光信号516の反射が非常に少なかったり、光ファイバケーブル513の距離が短いため、現れるピーク数は4つに満たない場合もあるし、送信した光信号が往復して反射して、5つ以上のピークが現れる可能性もあり、計算のみで算出するのは不可能である。例えば図15(b)は、図15(a)の点線で表される4つのピークが2つずつ重なりあって実線で表される2つのピークとして観測されているものであり、これは、図10のようにばらついたピークが、ある光送受信機との組み合わせにより図10のピーク412・413の位置に集中した状態に相当する図である。
【0192】
このように、組み合わせられる光送受信機が予測できないので、明瞭なピーク分離が起こらない図15(b)のような最悪の状況をも考慮して、図2のレベル117のように所定レベルであるレベル113とは異なりピークの分離が著しい特定レベルでタイミング対頻度のグラフを計測取得してピーク数を数えるのが妥当である。上記特定レベルを用いてピーク数を数えると、例えば図15(a)の実線で表されるような、所定レベルを用いたときのピークが点線のように明瞭に分離されるので数えやすい。また、上記の特定レベルで数えた全ピーク数はHighレベルからLowレベルへと変化する状態とLowレベルへからHighレベルへと変化する状態とを同時に含んでいるので、分離すべきピーク数は上記全ピーク数の半分となる。
【0193】
そこで、測定器3を全2重通信方式と同様の送受信機を備えたものとして、全2重通信の場合に伝送路での信号反射があっても対応することができるように、測定器3で受信された光信号101が、所定タイミングから開始する1パルス期間内に所定レベル以外の特定レベルをとるタイミングが、所定パルス期間数でどのような頻度で分布しているかを表す他レベルタイミング対頻度グラフの計測値を取得する他レベル頻度分布計測値取得手順を設ける。そして、S3で、他レベル頻度分布計測値取得手順で取得された他レベルタイミング対頻度グラフの計測値に基づいて他レベルタイミング対頻度グラフに現れるピークの数をPn 、所定パルス期間数のパルスつなぎ目のうちHighレベルからLowレベルへ、またはLowレベルからHighレベルへと変化する数の割合をRm として、Pn /{2×Rm ×(達成すべきBER)}を変倍係数Dとする。
【0194】
これにより、BERを求めるための第3近似曲線および第4近似曲線を求めるのに、的確な変倍係数を、光信号101に伝送路での反射信号が混合されてそれだけアイ幅が狭まってBERが大きくなる分を考慮したマージンを含めて設定することができる。これは変倍係数Dを1/{Rm ×(達成すべきBER)}とするよりもさらにマージンを大きくとっており、また、変倍係数DをPn ×Rd /{2×Rm ×(達成すべきBER)}(あるいはRd の代わりにRworst )とする場合よりも、送受信システムの量産時のBERについての不良選別を行うのに明確な基準がマージンを含んだ状態で設定されて実用的である。
4.S4のアイ幅導出手順について
図16は、図2の光信号101のパターンを1パルス期間より長い時間範囲で観測したものであり、光信号101の立ち上がりおよび立ち下がりパターンの分布を2回分示している。幅132は、左側の光信号101の立ち上がりおよび立ち下がりパターンの分布(以下、左分布と称する)についてS3で求められた第4領域の最大サンプル値と、右側の光信号101の立ち上がりおよび立ち下がりパターンの分布(以下、右分布と称する)についてS3で求められた第3領域の最小サンプル値との間の長さであり、前記のより大きな数に対応するアイ幅である。また、幅133は、左分布についてS3で求められた第2領域の最大サンプル値と、右分布についてS3で求められた第1領域の最小サンプル値との間の長さであり、所定パルス期間数分の分布から直接測定されるアイ幅である。すなわち、アイ幅は計測されたデータのみから直接測定されるのが通常であるが、この方法では、計測されるデータが少なければアイ幅は幅133のように大きくなり、計測されるデータが多くなればなるほどアイ幅は幅132のように小さくなる。
【0195】
ここで、左分布と右分布とが同じであるとすると、S3で見積もられた分布変動幅は、幅133と幅132との差に等しい。また、幅134は光信号101の1パルス期間である。幅135は、S3で見積もられた分布変動幅と、S2で求められたタイミング対頻度グラフの分布幅との和である。
【0196】
従って、S4では、第1領域の最小サンプル値と第2領域の最大サンプル値との差をタイミング対頻度グラフの分布幅とし、上記分布幅と前記分布変動幅との和を1パルス期間から引いた値をアイ幅とする。S3では、第3近似曲線および第4近似曲線の頻度1以上となるサンプル値を用いて分布変動幅を求めているので、上記のアイ幅導出方法によって、所定パルス期間数をより大きな数に増加させた際の正確なアイ幅を求めることができる。
5.S5のエラーレート導出手順について
図17は、送信機2aから送信される光信号101のアイ幅とBERとの関係を示すグラフの一例である。横軸はアイ幅を光信号101の1パルス期間で割った値を示し、縦軸はそのアイ幅におけるBERを示している。同一の送信機であれば、アイ幅もエラーレートも常に一定であるが、量産により製作にばらつきなどが生じると、同じ設計の送信機でもアイ幅が異なり、アイ幅に従ってBERも変化する。しかし、その関係は図17のように片対数で直線となるので、同図のようなアイ幅とBERとの関係が得られれば、アイ幅を求めることによってBERを知ることができる。従って、所定パルス期間数についてのみ計測を行って、S4で求められたより大きな数に対応するアイ幅から、より大きな数に増加させた際のBERを直接測定することなく求めることができる。これにより、所定パルス期間数をより大きな数に増加させた際のBERを容易に求めることができる。
【0197】
以上、S1からS5までの各手順を詳細に説明した。なお、これまでの説明ではパルス信号を光信号101としたが、電気的伝送路を介して送受信される電気信号でも構わない。また、クロック信号102は電気信号でも光信号でも構わない。さらに、前述の3−(4)−▲3▼の方法は電気信号の反射が問題となる電気的伝送路を用いる場合にも適用することができる。
【0198】
また、前述したように本実施の形態に係るエラーレート取得方法は、コンピュータに前述したエラーレート取得方法の各手順を実行させるためのプログラムにより実現されるので、上記エラーレート取得方法を容易にコンピュータによって実行させることができる。また、このプログラムはコンピュータで読み取り可能な記録媒体に格納されている。このような記録媒体により、エラーレート取得方法のプログラムを様々なコンピュータに供給することができ、エラーレート取得方法は汎用性の高いものとなる。この記録媒体は、例えばROMや不揮発性メモリとして用いられるマスクROM、EPROM、EEPROM、フラッシュROM等の半導体メモリや、ハードディスクといった、コンピュータに備えられて固定的にプログラムを担持する媒体であり、また例えば磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピーディスクやリムーバブルハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD等の光ディスクのディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系といった、外部メディアの駆動装置で駆動され、該装置と分離可能に構成される媒体である。
【0199】
いずれの場合においても、格納されているプログラムはCPUのアクセスによって実行される構成であってもよいし、読み出されたプログラムがRAMなどのプログラム記憶エリアにダウンロードされて、そのプログラムが実行される構成であってもよい。このダウンロード用のプログラムは予めコンピュータの装置本体に格納されているものとする。
【0200】
また、コンピュータにネットワークインタフェースを備えてインターネットを含む通信ネットワークと接続可能なシステム構成とすれば、通信ネットワークからプログラムをダウンロードするように流動的にプログラムを担持する媒体であってもよい。尚、このように通信ネットワークからプログラムをダウンロードする場合には、そのダウンロード用プログラムは予めコンピュータの装置本体に格納しておくか、あるいは別な記録媒体からインストールすればよい。
【0201】
尚、記録媒体に格納されている内容としてはプログラムに限定されず、図17のようなデータが含まれていてもよい。
【0202】
【発明の効果】
本発明のエラーレート取得方法は、以上のように、受信された上記パルス信号のパルスつなぎ目に対して所定タイミングから開始する1パルス期間内に上記パルス信号がアイ幅定義レベル付近の所定レベルをとるタイミングがサンプル値として、所定パルス期間数でどのような頻度で分布しているかを表す所定レベルタイミング対頻度グラフの計測値を取得する所定レベル頻度分布計測値取得手順と、上記所定レベル頻度分布計測値取得手順で取得された上記所定レベルタイミング対頻度グラフの計測値、あるいは上記所定レベルタイミング対頻度グラフの計測値に頻度の誤差補正を施したものを、上記所定タイミングから開始する1パルス期間内に上記パルス信号が上記所定レベルをとるタイミングの、上記所定パルス期間数についての適正な頻度分布を表すタイミング対頻度グラフとして決定する頻度分布決定手順と、上記頻度分布決定手順で決定された上記タイミング対頻度グラフから、上記所定パルス期間数をより大きな数に増加させた際の上記タイミング対頻度グラフの分布変動幅を見積もる見積もり手順と、上記見積もり手順で見積もられた上記分布変動幅と上記タイミング対頻度グラフの分布幅とを用いて上記所定パルス期間数を上記のより大きな数に増加させた際の上記アイ幅を求めるアイ幅導出手順と、上記アイ幅導出手順で求められた上記アイ幅から上記所定パルス期間数を上記のより大きな数に増加させた際の上記エラーレートを求めるエラーレート導出手順と、を含んでいる構成である。
【0203】
それゆえ、所定パルス期間数についての計測値を用いて、所定パルス期間数をより大きな数に増加させた際のアイ幅を求めて対応するエラーレートを求めるので、より大きな数を、エラーレートを直接計測して求めるのに必要な数とすれば、少ない所定パルス期間数についての計測値から正確なエラーレートを求めることができる。従って、パルス信号のエラーレートを短時間で求めることができるという効果を奏する。
【0204】
さらに本発明のエラーレート取得方法は、以上のように、受信された上記パルス信号の上記Highレベルと上記Lowレベルとの間の中央値を上記所定レベルとする所定レベル決定手順を含んでいる構成である。
【0205】
それゆえ、所定レベルを、理想状態でHighレベルとLowレベルとの間の中央値となるアイ幅定義レベルに近い的確なレベルとして決定することができるという効果を奏する。
【0206】
さらに本発明のエラーレート取得方法は、以上のように、受信された上記パルス信号が1パルス期間内の特定タイミングでとるレベルがサンプル値として特定パルス期間数でどのような頻度で分布しているかを表すレベル対頻度グラフの計測値を取得する特定タイミング頻度分布計測値取得手順と、上記特定タイミング頻度分布計測値取得手順で取得された上記レベル対頻度グラフの計測値の最大サンプル値付近および最小サンプル値付近のそれぞれにピークが現れる場合に、上記最大サンプル値付近のピーク値をとるサンプル値を上記Highレベルとし、上記最小サンプル値付近のピーク値をとるサンプル値を上記Lowレベルとするレベル範囲決定手順と、を含んでいる構成である。
【0207】
それゆえ、パルス信号のHighレベルおよびLowレベルを容易かつ的確に決定することができるという効果を奏する。
【0208】
さらに本発明のエラーレート取得方法は、以上のように、受信された上記パルス信号が1パルス期間内の上記パルスつなぎ目付近を除く特定タイミングでとるレベルがサンプル値として特定パルス期間数でどのような頻度で分布しているかを表すつなぎ目以外レベル対頻度グラフの計測値を取得するつなぎ目以外特定タイミング頻度分布計測値取得手順と、上記つなぎ目以外特定タイミング頻度分布計測値取得手順で取得された上記つなぎ目以外レベル対頻度グラフの計測値の最大頻度をとるサンプル値である第1レベルを求め、上記第1レベルで最も小さくて上記第1レベルから遠ざかるにつれて増加して一定値に近づく関数を、上記つなぎ目以外レベル対頻度グラフに掛け合わせた掛け算分布を作成し、上記掛け算分布の最大値をとるサンプル値である第2レベルを求め、上記第1レベルと上記第2レベルとのうち大きい方を上記Highレベルとし、小さい方を上記Lowレベルとするレベル範囲決定手順と、を含んでいる構成である。
【0209】
それゆえ、パルス信号のHighレベルおよびLowレベルを容易かつ的確に決定することができるという効果を奏する。
【0210】
さらに本発明のエラーレート取得方法は、以上のように、受信された上記パルス信号が1パルス期間内の全タイミングを通してとるレベルがサンプル値として特定パルス期間数でどのような頻度で分布しているかを表す全レベル対頻度グラフの計測値を取得する全タイミング頻度分布計測値取得手順と、上記全タイミング頻度分布計測値取得手順で取得された上記全レベル対頻度グラフの計測値の最大サンプル値、または該最大サンプル値付近のピーク値をとるサンプル値を上記Highレベルとし、上記全レベル対頻度グラフの最小サンプル値、または該最小サンプル値付近のピーク値をとるサンプル値を上記Lowレベルとするレベル範囲決定手順と、を含んでいる構成である。
【0211】
それゆえ、パルス信号のHighレベルおよびLowレベルを容易かつ的確に決定することができるという効果を奏する。
【0212】
さらに本発明のエラーレート取得方法は、以上のように、受信された上記パルス信号が1パルス期間内の全タイミングを通してとるレベルがサンプル値として特定パルス期間数でどのような頻度で分布しているかを表す全レベル対頻度グラフの計測値を取得する全タイミング頻度分布計測値取得手順と、上記全タイミング頻度分布計測値取得手順で取得された上記全レベル対頻度グラフの計測値の最大頻度をとるサンプル値である全第1レベルを求め、上記全第1レベルで最も小さくて上記全第1レベルから遠ざかるにつれて増加して一定値に近づく関数を、上記全レベル対頻度グラフに掛け合わせた全掛け算分布を作成し、上記全掛け算分布の最大値をとるサンプル値である全第2レベルを求め、上記全第1レベルと上記全第2レベルとのうち大きい方を上記Highレベルとし、小さい方を上記Lowレベルとするレベル範囲決定手順と、を含んでいる構成である。
【0213】
それゆえ、パルス信号のHighレベルおよびLowレベルを容易かつ的確に決定することができるという効果を奏する。
【0214】
さらに本発明のエラーレート取得方法は、以上のように、受信された上記パルス信号が1パルス期間内の全タイミングを通してとるレベルがサンプル値として特定パルス期間数でどのような頻度で分布しているかを表す全レベル対頻度グラフの計測値を取得する全タイミング頻度分布計測値取得手順と、上記全タイミング頻度分布計測値取得手順で取得された上記全レベル対頻度グラフの計測値の平均のサンプル値を上記所定レベルとする所定レベル決定手順と、を含んでいる構成である。
【0215】
それゆえ、所定レベルを、理想状態でHighレベルとLowレベルとの間の中央値となるアイ幅定義レベルに近い的確なレベルとして決定することができるという効果を奏する。
【0216】
さらに本発明のエラーレート取得方法は、以上のように、受信された上記パルス信号が上記所定タイミングから開始する1パルス期間内に上記所定レベル以外の特定レベルをとるタイミングがサンプル値として、上記所定パルス期間数でどのような頻度で分布しているかを表す他レベルタイミング対頻度グラフの、1つまたは複数の各特定レベルについての計測値を取得する任意他レベル頻度分布計測値取得手順を含み、上記頻度分布決定手順において、上記所定レベル頻度分布計測値取得手順で取得された上記所定レベルタイミング対頻度グラフの計測値と、上記任意他レベル頻度分布計測値取得手順で取得された上記他レベルタイミング対頻度グラフのそれぞれの計測値とを合成することにより上記誤差補正を施して、上記タイミング対頻度グラフとして決定する構成である。
【0217】
それゆえ、所定レベルタイミング対頻度グラフの計測値に計測のノイズなど何らかの誤差が含まれていても、正確に誤差補正を行ってタイミング対頻度グラフを求めることができるという効果を奏する。
【0218】
さらに本発明のエラーレート取得方法は、以上のように、上記頻度分布決定手順において、上記所定レベル頻度分布計測値取得手順で取得された上記所定レベルタイミング対頻度グラフの計測値に対して、サンプル値を中心とするとともに上記中心のサンプル値から所定範囲にあるサンプル値に確率密度を割り当てた正規分布する確率密度関数をサンプル値ごとに作成して、上記確率密度関数ごとにサンプル値の頻度に確率密度をかけた値の総和を上記確率密度関数の中心のサンプル値の新たな頻度とすることにより上記誤差補正を施して、上記タイミング対頻度グラフとして決定する構成である。
【0219】
それゆえ、所定レベルタイミング対頻度グラフの計測値に計測のノイズなど何らかの誤差が含まれていても、正確に誤差補正を行ってタイミング対頻度グラフを求めることができるという効果を奏する。
【0220】
さらに本発明のエラーレート取得方法は、以上のように、上記所定タイミングから開始する1パルス期間内に上記パルス信号が上記所定レベル以外の特定レベルをとるタイミングがサンプル値として、上記所定パルス期間数でどのような頻度で分布しているかを表す他レベルタイミング対頻度グラフの、1つまたは複数の各特定レベルについての計測値を取得する任意他レベル頻度分布計測値取得手順を含み、上記頻度分布決定手順において、上記所定レベル頻度分布計測値取得手順で取得された上記所定レベルタイミング対頻度グラフの計測値と、上記任意他レベル頻度分布計測値取得手順で取得された上記他レベルタイミング対頻度グラフのそれぞれの計測値とを合成して作成したグラフに対して、サンプル値を中心とするとともに上記中心のサンプル値から所定範囲にあるサンプル値に確率密度を割り当てた正規分布する確率密度関数をサンプル値ごとに作成して、上記確率密度関数ごとにサンプル値の頻度に確率密度をかけた値の総和を上記確率密度関数の中心のサンプル値の新たな頻度とすることにより上記誤差補正を施して、上記タイミング対頻度グラフとして決定する構成である。
【0221】
それゆえ、所定レベルタイミング対頻度グラフの計測値に計測のノイズなど何らかの誤差が含まれていても、正確に誤差補正を行ってタイミング対頻度グラフを求めることができるという効果を奏する。
【0222】
さらに本発明のエラーレート取得方法は、以上のように、上記見積もり手順において、上記タイミング対頻度グラフの最小サンプル値付近の領域である第1領域を近似する第1近似曲線と、上記タイミング対頻度グラフの最大サンプル値付近の領域である第2領域を近似する第2近似曲線とを求め、上記第1近似曲線から上記所定パルス期間数を上記のより大きな数に増加させた際の上記タイミング対頻度グラフの最小サンプル値付近の領域である第3領域を近似する第3近似曲線を求め、上記第2近似曲線から上記所定パルス期間数を上記のより大きな数に増加させた際の上記タイミング対頻度グラフの最大サンプル値付近の領域である第4領域を近似する第4近似曲線を求め、上記第3近似曲線に基づいて上記第1領域の最小サンプル値から上記第3領域の最小サンプル値までの第1のサンプル値変動分を求め、上記第4近似曲線に基づいて上記第2領域の最大サンプル値から上記第4領域の最大サンプル値までの第2のサンプル値変動分を求め、上記第1のサンプル値変動分と上記第2のサンプル値変動分との和を上記分布変動幅とする構成である。
【0223】
それゆえ、所定パルス期間数をより大きな数に増加させた際のタイミング対頻度グラフの分布変動幅を容易かつ的確に見積もることができるという効果を奏する。
【0224】
さらに本発明のエラーレート取得方法は、以上のように、上記見積もり手順において、上記タイミング対頻度グラフ上で、上記タイミング対頻度グラフの最小サンプル値から、上記タイミング対頻度グラフを所定数のピークに分離した際の最も最小サンプル値側にあるピークの値をとるサンプル値まで、あるいはある一定のサンプル値増加に相当する時間だけ連続して頻度が単調に増加する最初の領域の直後に現れるピークの値をとるサンプル値までを、上記第1領域とする構成である。
【0225】
それゆえ、上記2つの方法のいずれかを採用することにより、第1領域を、第1近似曲線によって近似しやすい領域として決定することができるという効果を奏する。
【0226】
さらに本発明のエラーレート取得方法は、以上のように、上記見積もり手順において、上記タイミング対頻度グラフ上で、上記タイミング対頻度グラフを所定数のピークに分離した際の最も最大サンプル値側にあるピークの値をとるサンプル値から、あるいはある一定のサンプル値増加に相当する時間だけ連続して頻度が単調に減少する最後の領域の直前に現れるピークの値をとるサンプル値から、上記タイミング対頻度グラフの最大サンプル値までを、上記第2領域とする構成である。
【0227】
それゆえ、上記2つの方法のいずれかを採用することにより、第2領域を、第2近似曲線によって近似しやすい領域として決定することができるという効果を奏する。
【0228】
さらに本発明のエラーレート取得方法は、以上のように、上記見積もり手順において、上記タイミング対頻度グラフを上記所定数のピークに分離する場合に、上記タイミング対頻度グラフの最大頻度をとるサンプル値を第1タイミング、上記第1タイミングで最も小さくて上記第1タイミングから遠ざかるにつれて増加して第1の一定値に近づく第1の関数を上記タイミング対頻度グラフに掛け合わせたものを第1掛け算分布、上記第1掛け算分布の最大値をとるサンプル値を第2タイミング、上記第2タイミングで最も小さくて上記第2タイミングから遠ざかるにつれて増加して第2の一定値に近づく第2の関数を上記第1掛け算分布に掛け合わせたものを第2掛け算分布、kを3以上の自然数としたときに第(k−1)タイミングで最も小さくて上記第(k−1)タイミングから遠ざかるにつれて増加して第(k−1)の一定値に近づく第(k−1)の関数を第(k−2)掛け算分布に掛け合わせたものを第(k−1)掛け算分布、上記第(k−1)掛け算分布の最大値をとるサンプル値を第kタイミングと定義し、上記所定数を2以上の自然数Nとして上記第1タイミングから第Nタイミングまで順に求め、求めた上記第1タイミングから第Nタイミングまでのそれぞれを、分離するピークの値をとるサンプル値とする構成である。
【0229】
それゆえ、明確なピークが存在しない場合をも含めて、タイミング対頻度グラフを所定数のピークに容易かつ的確に分離することができるという効果を奏する。
【0230】
さらに本発明のエラーレート取得方法は、以上のように、上記見積もり手順において、上記第1の関数を、上記第1タイミングを中心として標準偏差が上記タイミング対頻度グラフの標準偏差の第1の定数倍とする正規分布関数を上記第1の一定値から引いた関数とし、上記第(k−1)の関数を、上記第(k−1)タイミングを中心として標準偏差が上記第(k−2)掛け算分布の標準偏差の第(k−1)の定数倍とする正規分布関数を上記第(k−1)の一定値から引いた関数とする構成である。
【0231】
それゆえ、既に求めたピークを極力除外して次のピークを求めることができ、タイミング対頻度グラフを容易に所定数のピークに分離することができるという効果を奏する。
【0232】
さらに本発明のエラーレート取得方法は、以上のように、上記所定タイミングから開始する1パルス期間内に上記パルス信号が上記所定レベル以外の特定レベルをとるタイミングがサンプル値として、上記所定パルス期間数でどのような頻度で分布しているかを表す他レベルタイミング対頻度グラフの計測値を取得する他レベル頻度分布計測値取得手順を含み、上記見積もり手順において、上記他レベル頻度分布計測値取得手順で取得された上記他レベルタイミング対頻度グラフの計測値に基づいて上記他レベルタイミング対頻度グラフに含まれるピーク数を求めて上記ピーク数を上記Nとする構成である。
【0233】
それゆえ、タイミング対頻度グラフで分離すべきピークの所定数を的確に判断することができるという効果を奏する。
【0234】
さらに本発明のエラーレート取得方法は、以上のように、上記見積もり手順において、上記第1近似曲線を正規分布する第1の確率密度関数を第1の係数倍した関数として求め、上記第2近似曲線を正規分布する第2の確率密度関数を第2の係数倍した関数として求める構成である。
【0235】
それゆえ、第1近似曲線および第2近似曲線を容易かつ的確に求めることができるという効果を奏する。
【0236】
さらに本発明のエラーレート取得方法は、以上のように、上記見積もり手順において、上記タイミング対頻度グラフの各サンプル値変化ステップδtに対する頻度変化δqよりδq/δtを定義して上記タイミング対頻度グラフの微分関数を求め、上記第1領域に対応する領域での上記微分関数の上向きのピークの値をとるサンプル値をt1 、上記サンプル値t1 での上記タイミング対頻度グラフの頻度をF1 、上記サンプル値t1 での上記微分関数の値をG1 として、上記第1の確率密度関数の標準偏差σ1 をF1 /G1 、上記第1の確率密度関数の中心μ1 をt1 +σ1 、上記第1の係数l1 を(2πe)0.5 ×F1 2 /G1 とする構成である。
【0237】
それゆえ、第1近似曲線を求めるための第1の確率密度関数および第1の係数を的確に求めることができるという効果を奏する。
【0238】
さらに本発明のエラーレート取得方法は、以上のように、上記見積もり手順において、上記タイミング対頻度グラフの各サンプル値変化ステップδtが等しい場合に上記サンプル値変化ステップδtに対する頻度変化δqよりδq/δtを定義して上記タイミング対頻度グラフの微分関数を求め、上記第1領域のサンプル値tm を上記タイミング対頻度グラフの最小サンプル値をt(最小)としてt(最小)+δt×m(mは0以上の整数)、サンプル値tm における上記タイミング対頻度グラフの頻度をf(tm )、サンプル値tm における上記微分関数の値をg(tm )、j(tm )=g(tm )/f(tm )、σm 2 =δt/{j(tm+1 )−j(tm )}としたとき、上記第1の確率密度関数の標準偏差σ1 をσm の平均とし、μm =tm +σ1 2 ×g(tm )/f(tm )としたとき、上記第1の確率密度関数の中心μ1 をμm の平均とし、上記第1の係数l1 をサンプル値tm においてf(tm )/(上記第1の確率密度関数のサンプル値tm における値)とする構成である。
【0239】
それゆえ、第1近似曲線を求めるための第1の確率密度関数および第1の係数を的確に求めることができるという効果を奏する。
【0240】
さらに本発明のエラーレート取得方法は、以上のように、上記見積もり手順において、上記タイミング対頻度グラフの各サンプル値変化ステップδtに対する頻度変化δqよりδq/δtを定義して上記タイミング対頻度グラフの微分関数を求め、上記第2領域に対応する領域での上記微分関数の下向きのピークの値をとるサンプル値をt2 、上記サンプル値t2 での上記タイミング対頻度グラフの頻度をF2 、上記サンプル値t2 での上記微分関数の値をG2 として、上記第2の確率密度関数の標準偏差σ2 を−F2 /G2 、上記第2の確率密度関数の中心μ2 をt2 −σ2 、上記第2の係数l2 を−(2πe)0.5 ×F2 2 /G2 とする構成である。
【0241】
それゆえ、第2近似曲線を求めるための第2の確率密度関数および第2の係数を的確に求めることができるという効果を奏する。
【0242】
さらに本発明のエラーレート取得方法は、以上のように、上記見積もり手順において、上記タイミング対頻度グラフの各サンプル値変化ステップδtが等しい場合に上記サンプル値変化ステップδtに対する頻度変化δqよりδq/δtを定義して上記タイミング対頻度グラフの微分関数を求め、上記第2領域のサンプル値tn を上記タイミング対頻度グラフの最大サンプル値をt(最大)としてt(最大)+δt×n(nは0以下の整数)、サンプル値tn における上記タイミング対頻度グラフの頻度をf(tn )、サンプル値tm における上記微分関数の値をg(tn )、j(tn )=g(tn )/f(tn )、σn 2 =δt/{j(tn+1 )−j(tn )}としたとき、上記第2の確率密度関数の標準偏差σ2 をσn の平均とし、μn =tn +σ2 2 ×g(tn )/f(tn )としたとき、上記第2の確率密度関数の中心μ2 をμn の平均とし、上記第2の係数l2 をサンプル値tn においてf(tn )/(上記第2の確率密度関数のサンプル値tn における値)とする構成である。
【0243】
それゆえ、第2近似曲線を求めるための第2の確率密度関数および第2の係数を的確に求めることができるという効果を奏する。
【0244】
さらに本発明のエラーレート取得方法は、以上のように、上記見積もり手順において、上記第1近似曲線に上記所定パルス期間数に対する上記のより大きな数に対応した変倍係数の比を乗じることにより上記第3近似曲線を求め、上記第2近似曲線に上記比を乗じることにより上記第4近似曲線を求める構成である。
【0245】
それゆえ、第3近似曲線および第4近似曲線を容易かつ的確に求めることができるという効果を奏する。
【0246】
さらに本発明のエラーレート取得方法は、以上のように、上記見積もり手順において、1/(達成すべきエラーレート)を上記変倍係数とする構成である。
【0247】
それゆえ、エラーレートを求めるための第3近似曲線および第4近似曲線を求めるのに、的確な変倍係数を設定することができるという効果を奏する。
【0248】
さらに本発明のエラーレート取得方法は、以上のように、上記見積もり手順において、上記所定パルス期間数のパルスつなぎ目のうちHighレベルからLowレベルへ、またはLowレベルからHighレベルへと変化する数の割合をRm 、送受信される全パルスのパルスつなぎ目のうちHighレベルからLowレベルへ、またはLowレベルからHighレベルへと変化する数の割合をRd として、Rd /{Rm ×(達成すべきエラーレート)}を上記変倍係数とする構成である。
【0249】
それゆえ、エラーレートを求めるための第3近似曲線および第4近似曲線を求めるのに、的確な変倍係数を設定することができるという効果を奏する。
【0250】
さらに本発明のエラーレート取得方法は、以上のように、上記見積もり手順において、上記所定パルス期間数のパルスつなぎ目のうちHighレベルからLowレベルへ、またはLowレベルからHighレベルへと変化する数の割合をRm 、送受信される全パルスのパルスつなぎ目のうちHighレベルからLowレベルへ、またはLowレベルからHighレベルへと変化する数の割合をRd 、上記割合Rd の想定される最も大きな値をRworst として、Rworst /{Rm ×(達成すべきエラーレート)}を上記変倍係数とする構成である。
【0251】
それゆえ、エラーレートを求めるための第3近似曲線および第4近似曲線を求めるのに、的確な変倍係数を設定することができるという効果を奏する。
【0252】
さらに本発明のエラーレート取得方法は、以上のように、上記見積もり手順において、上記所定パルス期間数のパルスつなぎ目のうちHighレベルからLowレベルへ、またはLowレベルからHighレベルへと変化する数の割合をRm として、1/{Rm ×(達成すべきエラーレート)}を上記変倍係数とする構成である。
【0253】
それゆえ、エラーレートを求めるための第3近似曲線および第4近似曲線を求めるのに、的確な変倍係数をマージンを含めて設定することができるという効果を奏する。
【0254】
さらに本発明のエラーレート取得方法は、以上のように、上記所定タイミングから開始する1パルス期間内に上記パルス信号が上記所定レベル以外の特定レベルをとるタイミングがサンプル値として、上記所定パルス期間数でどのような頻度で分布しているかを表す他レベルタイミング対頻度グラフの計測値を取得する他レベル頻度分布計測値取得手順を含み、上記見積もり手順において、上記他レベル頻度分布計測値取得手順で取得された上記他レベルタイミング対頻度グラフの計測値に基づいて上記他レベルタイミング対頻度グラフに現れるピークの数をPn 、上記所定パルス期間数のパルスつなぎ目のうちHighレベルからLowレベルへ、またはLowレベルからHighレベルへと変化する数の割合をRm として、Pn /{2×Rm ×(達成すべきエラーレート)}を上記変倍係数とする構成である。
【0255】
それゆえ、エラーレートを求めるための第3近似曲線および第4近似曲線を求めるのに、的確な変倍係数を、パルス信号の送受信に用いられる伝送路での反射信号の受信分をも考慮したマージンを含めて設定することができるという効果を奏する。
【0256】
さらに本発明のエラーレート取得方法は、以上のように、上記見積もり手順において、上記第3近似曲線の頻度1以上となるサンプル値のうちの最小サンプル値を上記第3領域の最小サンプル値とし、上記第4近似曲線の頻度1以上となるサンプル値のうちの最大サンプル値を上記第4領域の最大サンプル値とし、上記アイ幅導出手順において、上記第1領域の最小サンプル値と上記第2領域の最大サンプル値との差を上記タイミング対頻度グラフの分布幅とし、上記分布幅と上記分布変動幅との和を1パルス期間から引いた値をアイ幅とする構成である。
【0257】
それゆえ、上記所定パルス期間数を上記のより大きな数に増加させた際の正確なアイ幅を求めることができるという効果を奏する。
【0258】
さらに本発明のエラーレート取得方法は、以上のように、上記エラーレート導出手順において、上記アイ幅導出手順で求められた上記アイ幅と、予め求められた上記アイ幅と上記エラーレートとの関係とから、上記所定パルス期間数を上記のより大きな数に増加させた際の上記エラーレートを求める構成である。
【0259】
それゆえ、エラーレートを容易に求めることができるという効果を奏する。
【0260】
また、本発明のプログラムは、前記のいずれかに記載したエラーレート取得方法の各手順をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
【0261】
それゆえ、前述したエラーレート取得方法をコンピュータに実行させることができるという効果を奏する。
【0262】
また、本発明の記録媒体は、上記に記載のプログラムをコンピュータ読み取り可能に記録した記録媒体である。
【0263】
それゆえ、上記プログラムを様々なコンピュータで実行させることができるので、前述したエラーレート取得方法は汎用性の高いものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るエラーレート取得方法の各手順を示すフローチャートである。
【図2】光信号の時間とレベルとの関係を示す第1の波形図である。
【図3】光信号の時間と頻度との関係を示す第1のグラフである。
【図4】光信号のレベルと頻度との関係を示す第1のグラフである。
【図5】光信号のレベルと頻度との関係を示す第2のグラフである。
【図6】ある光レベルにおける光信号の時間と頻度との関係を示す第2のグラフである。
【図7】ある光レベルにおける光信号の時間と頻度との関係を示す第3のグラフである。
【図8】ある光レベルにおける光信号の時間と頻度との関係を示す第4のグラフである。
【図9】ある光レベルにおける光信号の時間と頻度との関係を示す第5のグラフである。
【図10】ある光レベルにおける光信号の時間と頻度との関係を示す第6のグラフである。
【図11】ある光レベルにおける光信号の時間と頻度の微分値との関係を示すグラフである。
【図12】ある光レベルにおける光信号の時間と頻度との関係を示す第7のグラフである。
【図13】光送受信システムにおける光信号受信状態を説明する説明図である。
【図14】(a)および(b)は、図13の光送受信システムにおいて反射信号の存在により影響を受けた光信号受信状態を説明する説明図である。
【図15】(a)および(b)は、図13の光送受信システムにおいて反射信号の存在する場合に受信される、ある光レベルにおける光信号の時間と頻度との関係を示すグラフである。
【図16】光信号の時間とレベルとの関係を示す第2の波形図である。
【図17】アイ幅とエラーレートとの関係を示すグラフである。
【図18】本発明の実施の形態に係るエラーレート取得方法を実行するエラーレート測定システムの構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
101 光信号(パルス信号)
113 レベル(所定レベル)
114 Highレベル
115 Lowレベル
121 グラフ(所定レベルタイミング対頻度グラフの計測値、タイミン
グ対頻度グラフ)
124 グラフ(第1近似曲線)
125 グラフ(第2近似曲線)
132 幅(アイ幅)
134 幅(1パルス期間)
141 グラフ(レベル対頻度グラフの計測値、つなぎ目以外レベル対頻
度グラフの計測値)
146 掛け算分布
151 グラフ(全レベル対頻度グラフの計測値)
163 グラフ(微分関数)
171 グラフ(所定レベルタイミング対頻度グラフの計測値、タイミン
グ対頻度グラフ)
172 サンプル値(第1タイミング)
173 第1の関数
174 第1掛け算分布
175 サンプル値(第2タイミング)
176 サンプル値(第3タイミング)
177 正規分布関数
311 グラフ(所定レベルタイミング対頻度グラフの計測値)
312 グラフ(他レベルタイミング対頻度グラフの計測値)
321 グラフ(所定レベルタイミング対頻度グラフの計測値)
322 グラフ(タイミング対頻度グラフ)
401 グラフ(他レベルタイミング対頻度グラフの計測値)
411 グラフ(所定レベルタイミング対頻度グラフの計測値、タイミン
グ対頻度グラフ)
504 グラフ(第3近似曲線)
511 光送受信システム(送受信システム)
δt ステップ(サンプル値変化ステップ)

Claims (31)

  1. 1パルスの情報がHighレベルおよびLowレベルのいずれか一方で表されるパルス信号を送受信する送受信システムの上記パルス信号のエラーレートを求めるエラーレート取得方法において、
    受信された上記パルス信号のパルスつなぎ目に対して所定タイミングから開始する1パルス期間内に上記パルス信号がアイ幅定義レベル付近の所定レベルをとるタイミングがサンプル値として、所定パルス期間数でどのような頻度で分布しているかを表す所定レベルタイミング対頻度グラフの計測値を取得する所定レベル頻度分布計測値取得手順と、
    上記所定レベル頻度分布計測値取得手順で取得された上記所定レベルタイミング対頻度グラフの計測値、あるいは上記所定レベルタイミング対頻度グラフの計測値に頻度の誤差補正を施したものを、上記所定タイミングから開始する1パルス期間内に上記パルス信号が上記所定レベルをとるタイミングの、上記所定パルス期間数についての適正な頻度分布を表すタイミング対頻度グラフとして決定する頻度分布決定手順と、
    上記頻度分布決定手順で決定された上記タイミング対頻度グラフから、上記所定パルス期間数をより大きな数に増加させた際の上記タイミング対頻度グラフの分布変動幅を見積もる見積もり手順と、
    上記見積もり手順で見積もられた上記分布変動幅と上記タイミング対頻度グラフの分布幅とを用いて上記所定パルス期間数を上記のより大きな数に増加させた際の上記アイ幅を求めるアイ幅導出手順と、
    上記アイ幅導出手順で求められた上記アイ幅から上記所定パルス期間数を上記のより大きな数に増加させた際の上記エラーレートを求めるエラーレート導出手順と、
    を含んでいることを特徴とするエラーレート取得方法。
  2. 受信された上記パルス信号の上記Highレベルと上記Lowレベルとの間の中央値を上記所定レベルとする所定レベル決定手順を含んでいることを特徴とする請求項1に記載のエラーレート取得方法。
  3. 受信された上記パルス信号が1パルス期間内の特定タイミングでとるレベルがサンプル値として特定パルス期間数でどのような頻度で分布しているかを表すレベル対頻度グラフの計測値を取得する特定タイミング頻度分布計測値取得手順と、
    上記特定タイミング頻度分布計測値取得手順で取得された上記レベル対頻度グラフの計測値の最大サンプル値付近および最小サンプル値付近のそれぞれにピークが現れる場合に、上記最大サンプル値付近のピーク値をとるサンプル値を上記Highレベルとし、上記最小サンプル値付近のピーク値をとるサンプル値を上記Lowレベルとするレベル範囲決定手順と、
    を含んでいることを特徴とする請求項2に記載のエラーレート取得方法。
  4. 受信された上記パルス信号が1パルス期間内の上記パルスつなぎ目付近を除く特定タイミングでとるレベルがサンプル値として特定パルス期間数でどのような頻度で分布しているかを表すつなぎ目以外レベル対頻度グラフの計測値を取得するつなぎ目以外特定タイミング頻度分布計測値取得手順と、
    上記つなぎ目以外特定タイミング頻度分布計測値取得手順で取得された上記つなぎ目以外レベル対頻度グラフの計測値の最大頻度をとるサンプル値である第1レベルを求め、上記第1レベルで最も小さくて上記第1レベルから遠ざかるにつれて増加して一定値に近づく関数を、上記つなぎ目以外レベル対頻度グラフに掛け合わせた掛け算分布を作成し、上記掛け算分布の最大値をとるサンプル値である第2レベルを求め、上記第1レベルと上記第2レベルとのうち大きい方を上記Highレベルとし、小さい方を上記Lowレベルとするレベル範囲決定手順と、
    を含んでいることを特徴とする請求項2に記載のエラーレート取得方法。
  5. 受信された上記パルス信号が1パルス期間内の全タイミングを通してとるレベルがサンプル値として特定パルス期間数でどのような頻度で分布しているかを表す全レベル対頻度グラフの計測値を取得する全タイミング頻度分布計測値取得手順と、
    上記全タイミング頻度分布計測値取得手順で取得された上記全レベル対頻度グラフの計測値の最大サンプル値、または該最大サンプル値付近のピーク値をとるサンプル値を上記Highレベルとし、上記全レベル対頻度グラフの最小サンプル値、または該最小サンプル値付近のピーク値をとるサンプル値を上記Lowレベルとするレベル範囲決定手順と、
    を含んでいることを特徴とする請求項2に記載のエラーレート取得方法。
  6. 受信された上記パルス信号が1パルス期間内の全タイミングを通してとるレベルがサンプル値として特定パルス期間数でどのような頻度で分布しているかを表す全レベル対頻度グラフの計測値を取得する全タイミング頻度分布計測値取得手順と、
    上記全タイミング頻度分布計測値取得手順で取得された上記全レベル対頻度グラフの計測値の最大頻度をとるサンプル値である全第1レベルを求め、上記全第1レベルで最も小さくて上記全第1レベルから遠ざかるにつれて増加して一定値に近づく関数を、上記全レベル対頻度グラフに掛け合わせた全掛け算分布を作成し、上記全掛け算分布の最大値をとるサンプル値である全第2レベルを求め、上記全第1レベルと上記全第2レベルとのうち大きい方を上記Highレベルとし、小さい方を上記Lowレベルとするレベル範囲決定手順と、
    を含んでいることを特徴とする請求項2に記載のエラーレート取得方法。
  7. 受信された上記パルス信号が1パルス期間内の全タイミングを通してとるレベルがサンプル値として特定パルス期間数でどのような頻度で分布しているかを表す全レベル対頻度グラフの計測値を取得する全タイミング頻度分布計測値取得手順と、
    上記全タイミング頻度分布計測値取得手順で取得された上記全レベル対頻度グラフの計測値の平均のサンプル値を上記所定レベルとする所定レベル決定手順と、
    を含んでいることを特徴とする請求項1に記載のエラーレート取得方法。
  8. 受信された上記パルス信号が上記所定タイミングから開始する1パルス期間内に上記所定レベル以外の特定レベルをとるタイミングがサンプル値として、上記所定パルス期間数でどのような頻度で分布しているかを表す他レベルタイミング対頻度グラフの、1つまたは複数の各特定レベルについての計測値を取得する任意他レベル頻度分布計測値取得手順を含み、
    上記頻度分布決定手順において、上記所定レベル頻度分布計測値取得手順で取得された上記所定レベルタイミング対頻度グラフの計測値と、上記任意他レベル頻度分布計測値取得手順で取得された上記他レベルタイミング対頻度グラフのそれぞれの計測値とを合成することにより上記誤差補正を施して、上記タイミング対頻度グラフとして決定することを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載のエラーレート取得方法。
  9. 上記頻度分布決定手順において、上記所定レベル頻度分布計測値取得手順で取得された上記所定レベルタイミング対頻度グラフの計測値に対して、サンプル値を中心とするとともに上記中心のサンプル値から所定範囲にあるサンプル値に確率密度を割り当てた正規分布する確率密度関数をサンプル値ごとに作成して、上記確率密度関数ごとにサンプル値の頻度に確率密度をかけた値の総和を上記確率密度関数の中心のサンプル値の新たな頻度とすることにより上記誤差補正を施して、上記タイミング対頻度グラフとして決定することを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載のエラーレート取得方法。
  10. 上記所定タイミングから開始する1パルス期間内に上記パルス信号が上記所定レベル以外の特定レベルをとるタイミングがサンプル値として、上記所定パルス期間数でどのような頻度で分布しているかを表す他レベルタイミング対頻度グラフの、1つまたは複数の各特定レベルについての計測値を取得する任意他レベル頻度分布計測値取得手順を含み、
    上記頻度分布決定手順において、上記所定レベル頻度分布計測値取得手順で取得された上記所定レベルタイミング対頻度グラフの計測値と、上記任意他レベル頻度分布計測値取得手順で取得された上記他レベルタイミング対頻度グラフのそれぞれの計測値とを合成して作成したグラフに対して、サンプル値を中心とするとともに上記中心のサンプル値から所定範囲にあるサンプル値に確率密度を割り当てた正規分布する確率密度関数をサンプル値ごとに作成して、上記確率密度関数ごとにサンプル値の頻度に確率密度をかけた値の総和を上記確率密度関数の中心のサンプル値の新たな頻度とすることにより上記誤差補正を施して、上記タイミング対頻度グラフとして決定することを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載のエラーレート取得方法。
  11. 上記見積もり手順において、上記タイミング対頻度グラフの最小サンプル値付近の領域である第1領域を近似する第1近似曲線と、上記タイミング対頻度グラフの最大サンプル値付近の領域である第2領域を近似する第2近似曲線とを求め、上記第1近似曲線から上記所定パルス期間数を上記のより大きな数に増加させた際の上記タイミング対頻度グラフの最小サンプル値付近の領域である第3領域を近似する第3近似曲線を求め、上記第2近似曲線から上記所定パルス期間数を上記のより大きな数に増加させた際の上記タイミング対頻度グラフの最大サンプル値付近の領域である第4領域を近似する第4近似曲線を求め、上記第3近似曲線に基づいて上記第1領域の最小サンプル値から上記第3領域の最小サンプル値までの第1のサンプル値変動分を求め、上記第4近似曲線に基づいて上記第2領域の最大サンプル値から上記第4領域の最大サンプル値までの第2のサンプル値変動分を求め、上記第1のサンプル値変動分と上記第2のサンプル値変動分との和を上記分布変動幅とすることを特徴とする請求項1ないし10のいずれかに記載のエラーレート取得方法。
  12. 上記見積もり手順において、上記タイミング対頻度グラフ上で、上記タイミング対頻度グラフの最小サンプル値から、上記タイミング対頻度グラフを所定数のピークに分離した際の最も最小サンプル値側にあるピークの値をとるサンプル値まで、あるいはある一定のサンプル値増加に相当する時間だけ連続して頻度が単調に増加する最初の領域の直後に現れるピークの値をとるサンプル値までを、上記第1領域とすることを特徴とする請求項11に記載のエラーレート取得方法。
  13. 上記見積もり手順において、上記タイミング対頻度グラフ上で、上記タイミング対頻度グラフを所定数のピークに分離した際の最も最大サンプル値側にあるピークの値をとるサンプル値から、あるいはある一定のサンプル値増加に相当する時間だけ連続して頻度が単調に減少する最後の領域の直前に現れるピークの値をとるサンプル値から、上記タイミング対頻度グラフの最大サンプル値までを、上記第2領域とすることを特徴とする請求項11または12に記載のエラーレート取得方法。
  14. 上記見積もり手順において、上記タイミング対頻度グラフを上記所定数のピークに分離する場合に、上記タイミング対頻度グラフの最大頻度をとるサンプル値を第1タイミング、上記第1タイミングで最も小さくて上記第1タイミングから遠ざかるにつれて増加して第1の一定値に近づく第1の関数を上記タイミング対頻度グラフに掛け合わせたものを第1掛け算分布、上記第1掛け算分布の最大値をとるサンプル値を第2タイミング、上記第2タイミングで最も小さくて上記第2タイミングから遠ざかるにつれて増加して第2の一定値に近づく第2の関数を上記第1掛け算分布に掛け合わせたものを第2掛け算分布、kを3以上の自然数としたときに第(k−1)タイミングで最も小さくて上記第(k−1)タイミングから遠ざかるにつれて増加して第(k−1)の一定値に近づく第(k−1)の関数を第(k−2)掛け算分布に掛け合わせたものを第(k−1)掛け算分布、上記第(k−1)掛け算分布の最大値をとるサンプル値を第kタイミングと定義し、上記所定数を2以上の自然数Nとして上記第1タイミングから第Nタイミングまで順に求め、求めた上記第1タイミングから第Nタイミングまでのそれぞれを、分離するピークの値をとるサンプル値とすることを特徴とする請求項12または13に記載のエラーレート取得方法。
  15. 上記見積もり手順において、上記第1の関数を、上記第1タイミングを中心として標準偏差が上記タイミング対頻度グラフの標準偏差の第1の定数倍とする正規分布関数を上記第1の一定値から引いた関数とし、上記第(k−1)の関数を、上記第(k−1)タイミングを中心として標準偏差が上記第(k−2)掛け算分布の標準偏差の第(k−1)の定数倍とする正規分布関数を上記第(k−1)の一定値から引いた関数とすることを特徴とする請求項14に記載のエラーレート取得方法。
  16. 上記所定タイミングから開始する1パルス期間内に上記パルス信号が上記所定レベル以外の特定レベルをとるタイミングがサンプル値として、上記所定パルス期間数でどのような頻度で分布しているかを表す他レベルタイミング対頻度グラフの計測値を取得する他レベル頻度分布計測値取得手順を含み、上記見積もり手順において、上記他レベル頻度分布計測値取得手順で取得された上記他レベルタイミング対頻度グラフの計測値に基づいて上記他レベルタイミング対頻度グラフに含まれるピーク数を求めて上記ピーク数を上記Nとすることを特徴とする請求項14または15に記載のエラーレート取得方法。
  17. 上記見積もり手順において、上記第1近似曲線を正規分布する第1の確率密度関数を第1の係数倍した関数として求め、上記第2近似曲線を正規分布する第2の確率密度関数を第2の係数倍した関数として求めることを特徴とすることを特徴とする請求項11ないし16のいずれかに記載のエラーレート取得方法。
  18. 上記見積もり手順において、上記タイミング対頻度グラフの各サンプル値変化ステップδtに対する頻度変化δqよりδq/δtを定義して上記タイミング対頻度グラフの微分関数を求め、上記第1領域に対応する領域での上記微分関数の上向きのピークの値をとるサンプル値をt1 、上記サンプル値t1 での上記タイミング対頻度グラフの頻度をF1 、上記サンプル値t1 での上記微分関数の値をG1 として、上記第1の確率密度関数の標準偏差σ1 をF1 /G1 、上記第1の確率密度関数の中心μ1 をt1 +σ1 、上記第1の係数l1 を(2πe)0.5 ×F1 2 /G1 とすることを特徴とする請求項17に記載のエラーレート取得方法。
  19. 上記見積もり手順において、上記タイミング対頻度グラフの各サンプル値変化ステップδtが等しい場合に上記サンプル値変化ステップδtに対する頻度変化δqよりδq/δtを定義して上記タイミング対頻度グラフの微分関数を求め、上記第1領域のサンプル値tm を上記タイミング対頻度グラフの最小サンプル値をt(最小)としてt(最小)+δt×m(mは0以上の整数)、サンプル値tm における上記タイミング対頻度グラフの頻度をf(tm )、サンプル値tm における上記微分関数の値をg(tm )、j(tm )=g(tm )/f(tm )、σm 2 =δt/{j(tm+1 )−j(tm )}としたとき、上記第1の確率密度関数の標準偏差σ1 をσm の平均とし、μm =tm +σ1 2 ×g(tm )/f(tm )としたとき、上記第1の確率密度関数の中心μ1 をμm の平均とし、上記第1の係数l1 をサンプル値tm においてf(tm )/(上記第1の確率密度関数のサンプル値tm における値)とすることを特徴とする請求項17に記載のエラーレート取得方法。
  20. 上記見積もり手順において、上記タイミング対頻度グラフの各サンプル値変化ステップδtに対する頻度変化δqよりδq/δtを定義して上記タイミング対頻度グラフの微分関数を求め、上記第2領域に対応する領域での上記微分関数の下向きのピークの値をとるサンプル値をt2 、上記サンプル値t2 での上記タイミング対頻度グラフの頻度をF2 、上記サンプル値t2 での上記微分関数の値をG2 として、上記第2の確率密度関数の標準偏差σ2 を−F2 /G2 、上記第2の確率密度関数の中心μ2 をt2 −σ2 、上記第2の係数l2 を−(2πe)0.5 ×F2 2 /G2 とすることを特徴とする請求項17ないし19のいずれかに記載のエラーレート取得方法。
  21. 上記見積もり手順において、上記タイミング対頻度グラフの各サンプル値変化ステップδtが等しい場合に上記サンプル値変化ステップδtに対する頻度変化δqよりδq/δtを定義して上記タイミング対頻度グラフの微分関数を求め、上記第2領域のサンプル値tn を上記タイミング対頻度グラフの最大サンプル値をt(最大)としてt(最大)+δt×n(nは0以下の整数)、サンプル値tn における上記タイミング対頻度グラフの頻度をf(tn )、サンプル値tm における上記微分関数の値をg(tn )、j(tn )=g(tn )/f(tn )、σn 2 =δt/{j(tn+1 )−j(tn )}としたとき、上記第2の確率密度関数の標準偏差σ2 をσn の平均とし、μn =tn +σ2 2 ×g(tn )/f(tn )としたとき、上記第2の確率密度関数の中心μ2 をμn の平均とし、上記第2の係数l2 をサンプル値tn においてf(tn )/(上記第2の確率密度関数のサンプル値tn における値)とすることを特徴とする請求項17ないし19のいずれかに記載のエラーレート取得方法。
  22. 上記見積もり手順において、上記第1近似曲線に上記所定パルス期間数に対する上記のより大きな数に対応した変倍係数の比を乗じることにより上記第3近似曲線を求め、上記第2近似曲線に上記比を乗じることにより上記第4近似曲線を求めることを特徴とする請求項11ないし21のいずれかに記載のエラーレート取得方法。
  23. 上記見積もり手順において、1/(達成すべきエラーレート)を上記変倍係数とすることを特徴とする請求項22に記載のエラーレート取得方法。
  24. 上記見積もり手順において、上記所定パルス期間数のパルスつなぎ目のうちHighレベルからLowレベルへ、またはLowレベルからHighレベルへと変化する数の割合をRm 、送受信される全パルスのパルスつなぎ目のうちHighレベルからLowレベルへ、またはLowレベルからHighレベルへと変化する数の割合をRd として、Rd /{Rm ×(達成すべきエラーレート)}を上記変倍係数とすることを特徴とする請求項22に記載のエラーレート取得方法。
  25. 上記見積もり手順において、上記所定パルス期間数のパルスつなぎ目のうちHighレベルからLowレベルへ、またはLowレベルからHighレベルへと変化する数の割合をRm 、送受信される全パルスのパルスつなぎ目のうちHighレベルからLowレベルへ、またはLowレベルからHighレベルへと変化する数の割合をRd 、上記割合Rd の想定される最も大きな値をRworst として、Rworst /{Rm ×(達成すべきエラーレート)}を上記変倍係数とすることを特徴とする請求項22に記載のエラーレート取得方法。
  26. 上記見積もり手順において、上記所定パルス期間数のパルスつなぎ目のうちHighレベルからLowレベルへ、またはLowレベルからHighレベルへと変化する数の割合をRm として、1/{Rm ×(達成すべきエラーレート)}を上記変倍係数とすることを特徴とする請求項22に記載のエラーレート取得方法。
  27. 上記所定タイミングから開始する1パルス期間内に上記パルス信号が上記所定レベル以外の特定レベルをとるタイミングがサンプル値として、上記所定パルス期間数でどのような頻度で分布しているかを表す他レベルタイミング対頻度グラフの計測値を取得する他レベル頻度分布計測値取得手順を含み、上記見積もり手順において、上記他レベル頻度分布計測値取得手順で取得された上記他レベルタイミング対頻度グラフの計測値に基づいて上記他レベルタイミング対頻度グラフに現れるピークの数をPn 、上記所定パルス期間数のパルスつなぎ目のうちHighレベルからLowレベルへ、またはLowレベルからHighレベルへと変化する数の割合をRm として、Pn /{2×Rm ×(達成すべきエラーレート)}を上記変倍係数とすることを特徴とする請求項22に記載のエラーレート取得方法。
  28. 上記見積もり手順において、上記第3近似曲線の頻度1以上となるサンプル値のうちの最小サンプル値を上記第3領域の最小サンプル値とし、上記第4近似曲線の頻度1以上となるサンプル値のうちの最大サンプル値を上記第4領域の最大サンプル値とし、上記アイ幅導出手順において、上記第1領域の最小サンプル値と上記第2領域の最大サンプル値との差を上記タイミング対頻度グラフの分布幅とし、上記分布幅と上記分布変動幅との和を1パルス期間から引いた値をアイ幅とすることを特徴とする請求項11ないし27のいずれかに記載のエラーレート取得方法。
  29. 上記エラーレート導出手順において、上記アイ幅導出手順で求められた上記アイ幅と、予め求められた上記アイ幅と上記エラーレートとの関係とから、上記所定パルス期間数を上記のより大きな数に増加させた際の上記エラーレートを求めることを特徴とする請求項1ないし28のいずれかに記載のエラーレート取得方法。
  30. 請求項1ないし29のいずれかに記載したエラーレート取得方法の各手順をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  31. 請求項30に記載のプログラムをコンピュータ読み取り可能に記録した記録媒体。
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