JP6922429B2 - ノイズ抑圧装置、測定システム、ノイズ抑圧方法およびプログラム - Google Patents

ノイズ抑圧装置、測定システム、ノイズ抑圧方法およびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、ノイズ抑圧装置、測定システム、ノイズ抑圧方法およびプログラムに関する。
受信信号には、受信対象の信号の他に、ノイズ信号が含まれる。受信信号からノイズ信号を除去する場合、例えば、ローパスフィルタ、ハイパスフィルタまたはバンドバスフィルタ等のフィルタが用いられる。受信対象の信号の周波数帯域とノイズ信号の周波数帯域とが異なる場合、フィルタを用いることにより、ノイズ信号を十分に低減することができる。
特開平7−198829号公報
ところで、受信対象の信号の周波数帯域とノイズ信号の周波数帯域とが近い場合、フィルタによりノイズ信号を除去することが難しい。また、受信対象の信号の周波数帯域の一部がノイズ信号の周波数帯域と重なる場合、ノイズ信号のみを除去することはさらに難しい。
例えば、測定対象物に電波を照射し、照射された電波に応じて測定対象物から放射される電磁誘導信号を受信し、受信された電磁誘導信号の強度に基づいて測定対象物を測定するMRI(磁気共鳴イメージング)診断装置が知られている。このようなMRI診断装置では、例えば、測定対象物とMRI診断装置との間で電波の反射が生じ、測定対象物から放射される電磁誘導信号の周波数成分に近い周波数成分のノイズ信号が、電磁誘導信号に重畳される。そのため、このような装置では、フィルタを用いても受信信号からノイズ信号の成分を十分に除去することが難しかった。
開示の技術は、かかる点に鑑みてなされたものであって、受信信号に含まれるノイズ信号を抑圧することができるノイズ抑圧装置、測定システム、ノイズ抑圧方法およびプログラムを提供することを目的とする。
本願が開示するノイズ抑圧装置は、1つの態様において、周波数推定部と、位相推定部と、周期信号生成部と、振幅推定部と、振幅信号生成部と、レプリカ信号生成部と、抑圧部と、を備える。周波数推定部は、受信信号に含まれるノイズ信号の周波数を推定する。位相推定部は、ノイズ信号の位相を推定する。周期信号生成部は、周波数および位相に基づき、ノイズ信号の周期成分を表す周期信号を生成する。振幅推定部は、ノイズ信号の振幅の時間変化を推定する。振幅信号生成部は、振幅の時間変化に基づき、ノイズ信号の振幅成分を表す振幅信号を生成する。レプリカ信号生成部は、周期信号と振幅信号とに基づき、ノイズ信号を表すレプリカ信号を生成する。抑圧部は、受信信号とレプリカ信号とを合成することにより受信信号に含まれるノイズ信号を抑圧する。
本願が開示するノイズ抑圧装置、測定システム、ノイズ抑圧方法およびプログラムの1つの態様によれば、受信信号に含まれるノイズ信号を抑圧することができるという効果を奏する。
図1は、測定システムの一例を示すブロック図である。 図2は、送信信号の一例を示す図である。 図3は、受信信号の一例を示す図である。 図4は、ノイズ信号の一例を示す図である。 図5は、実施例1におけるノイズ抑圧装置の一例を示すブロック図である。 図6は、周期信号、振幅信号およびレプリカ信号の一例を示す図である。 図7は、周波数推定のために検出された頂点間の時間差の一例を示す図である。 図8は、位相推定のために検出された変曲点の時刻の一例を示す図である。 図9は、振幅変化推定のために検出された頂点間の強度差の一例を示す図である。 図10は、実施例1におけるノイズ抑圧装置によって行われる処理の一例を示すフローチャートである。 図11は、フィルタによってノイズが抑圧された後の信号波形の一例を示す図である。 図12は、ノイズ抑圧装置によってノイズが抑圧された後の信号波形の一例を示す図である。 図13は、実施例2におけるノイズ抑圧装置の一例を示すブロック図である。 図14は、実施例2におけるノイズ抑圧装置によって行われる処理の一例を示すフローチャートである。 図15は、ノイズ抑圧装置のハードウェアの一例を示す図である。
以下、本願が開示するノイズ抑圧装置、測定システム、ノイズ抑圧方法およびプログラムの実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の実施形態により開示の技術が限定されるものではない。また、各実施例は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
[測定システム10]
図1は、測定システム10の一例を示すブロック図である。測定システム10は、送信装置21、受信装置22、およびノイズ抑圧装置30を有する。本実施形態における測定システム10は、例えばMRI診断装置に適用される。測定システム10は、MRI診断装置に限らず、他の装置に適用されてもよい。
送信装置21は、電波である送信信号を対象物11に送信する。対象物11は、送信信号を受けると、送信信号に応じて電磁誘導信号を放射する。受信装置22は、対象物11から放射された電磁誘導信号を、受信信号として受信する。
受信信号には、対象物11から放射された電磁誘導信号の成分である対象信号と、ノイズ成分であるノイズ信号とが含まれる。ノイズ抑圧装置30は、受信装置22からノイズ信号を含む受信信号を受け取る。ノイズ抑圧装置30は、受け取った受信信号に含まれるノイズ信号を抑圧して、ノイズ信号が抑圧された後の受信信号を、対象物11から放射された電磁誘導信号の成分に基づいて対象物11を分析する分析装置へ出力する。
[送信信号、受信信号およびノイズ信号]
図2は、送信信号の一例を示す図である。送信装置21は、例えば図2に示すような、第1時点tにおいて信号強度(例えば電波の強度)が第1値から第2値に変化する送信信号を対象物11に送信する。第1値は、第2値より十分に強度が大きい値である。例えば、第1値は、第2値に対して100倍から1000倍程度の電波強度である。
このような送信信号を送信することにより、送信装置21は、第1時点tに達するまでの期間において、対象物11に静磁場を生成することができる。さらに、送信装置21は、第1時点tにおいて、対象物11に生成された磁場を瞬時に遮断することができる。
対象物11に生成された磁場が瞬時に遮断された場合、対象物11は、電磁誘導信号を放射する。この電磁誘導信号は、対象物11に含まれる材料に応じて減衰速度が異なる。従って、例えば分析装置は、対象物11から放射された電磁誘導信号の減衰速度を分析することにより、対象物11に含まれる材料を特定することができる。
図3は、受信信号の一例を示す図である。図2に示すような送信信号が対象物11に送信された場合、受信装置22は、例えば、図3に示すような、信号強度が第1時点tから減少を開始して振動をしながら所定強度(例えば0)に漸近する受信信号を、対象物11から受信する。
受信信号は、対象信号とノイズ信号とを含む。対象信号は、送信装置21から対象物11に直接送信された送信信号に応じて放射される本来の信号成分、すなわち、ノイズ信号を含まない信号成分である。対象信号の強度は、第1時点tから減少を開始して所定の強度に漸近する。より詳しくは、対象信号の強度は、第1時点tの直後に大きく減少し、その後、緩やかに減少する。すなわち、対象信号は、単調減少する信号であって、減少量が時間経過に従って小さくなる信号である。
図4は、ノイズ信号の一例を示す図である。ノイズ信号は、送信信号が測定システム10と対象物11との間で反射することにより受信信号に重畳される信号である。このため、ノイズ信号は、図4に示すように、第1時点tにおいて発生し、信号強度が振動する。また、ノイズ信号における周波数および位相は、時間変化する。また、ノイズ信号における振幅は、第1時点tにおいて0であり、第1時点tから増加を開始し、一旦ピークとなった後に減少する。
[実施例1のノイズ抑圧装置30]
図5は、実施例1におけるノイズ抑圧装置30の一例を示すブロック図である。
ノイズ抑圧装置30は、例えば図5に示すように、受信信号記憶部31、内挿部32、周波数推定部33、位相推定部34、周期信号生成部35、振幅推定部36、振幅信号生成部37、レプリカ信号生成部38、抑圧部39、および抑圧後信号記憶部40を有する。
受信信号記憶部31は、受信装置22から取得した受信信号を記憶する。例えば、受信信号記憶部31は、所定のサンプリング周期でサンプリングされた時系列データである受信信号を記憶する。
内挿部32は、所定のサンプリング周期でサンプリングされた時系列データである受信信号を補間する。そして、内挿部32は、所定のサンプリング周期よりも短い第1サンプリング周期でサンプリングされた時系列データの受信信号を出力する。例えば、内挿部32は、スプライン補間法により、受信信号を補間する。これにより、内挿部32は、振動成分を含む受信信号を滑らかに補間することができる。なお、内挿部32は、スプライン補間法以外の補間方法により受信信号を補間してもよい。内挿部32は、補間後の受信信号を周波数推定部33、位相推定部34、振幅推定部36および抑圧部39へ出力する。
周波数推定部33は、受信信号の時間波形を解析して、受信信号に含まれるノイズ信号の周波数を推定する。ノイズ信号の周波数は、時間変化する。そのため、周波数推定部33は、第1時点tから、ノイズ信号の時刻毎の周波数ω(t)を推定する。例えば、周波数推定部33は、第1時点tから、第1サンプリング周期のサンプリングタイミング毎に周波数を推定してもよい。また、周波数推定部33は、第1時点tから、所定時間間隔毎(区間毎)に周波数を推定してもよい。周波数推定部33は、推定した時刻毎の周波数ω(t)を周期信号生成部35へ出力する。なお、周波数推定部33による周波数推定方法の一例については、図7を参照して後述する。
位相推定部34は、受信信号の時間波形を解析して、受信信号に含まれるノイズ信号の位相を推定する。ノイズ信号の位相は、時間変化する。そのため、位相推定部34は、第1時点tから、ノイズ信号の時刻毎の位相θ(t)を推定する。例えば、位相推定部34は、第1のサンプリング周期のサンプリングタイミング毎の位相を推定する。また、位相推定部34は、それぞれの区間では、位相θ(t)の時間変化が一定とみなし、区間毎に位相θ(t)を推定してもよい。位相推定部34は、推定された第1のサンプリング周期のサンプリングタイミング毎の位相θ(t)を周期信号生成部35へ出力する。なお、位相推定部34による位相推定方法の一例については、図8を参照して後述する。
周期信号生成部35は、周波数推定部33によって推定された周波数および位相推定部34によって推定された位相に基づき、ノイズ信号の周期成分を表す周期信号を生成する。例えば、周期信号生成部35は、第1サンプリング周期の時系列データである周期信号を生成する。周期信号生成部35は、生成された周期信号をレプリカ信号生成部38へ出力する。
周期信号は、例えば図6の実線Aに示すような、推定された周波数および位相を有するサイン関数波形であってよい。図6は、周期信号、振幅信号およびレプリカ信号の一例を示す図である。この場合、周期信号生成部35は、推定された周波数ω(t)および位相θ(t)に基づき、サイン関数波形である周期関数sin(ω(t)t+θ(t))を生成する。そして、周期信号生成部35は、第1サンプリング周期のサンプリングタイミング毎に、生成された周期関数に時刻を代入して、周期信号のサンプリングデータを生成する。
また、区間毎に周波数ω(t)および位相θ(t)が推定された場合、周期信号生成部35は、第1時点tから区間毎に、推定された周波数ω(t)および位相θ(t)の周期波形を表す周期関数(例えばサイン関数)を生成する。そして、周期信号生成部35は、区間毎に生成した周期関数に基づき、周期信号を生成する。
振幅推定部36は、受信信号の波形を解析して、受信信号に含まれるノイズ信号の振幅の時間変化を推定する。例えば、振幅推定部36は、ノイズ信号の振幅の時間変化を表すデータ列に対して、ノイズ信号の振幅特性を表す予め定められた関数を最小二乗法等によりフィッティングして、ノイズ信号の振幅波形を表す振幅関数A(t)を生成する。そして、振幅推定部36は、生成された振幅関数A(t)を振幅信号生成部37へ出力する。
振幅信号は、例えば図6の破線Bに示すように、0から上昇してピークとなり、その後減少する。従って、ノイズ信号の振幅特性を表す関数は、このような振幅信号の波形を出力することができる関数であることが好ましい。
振幅推定部36は、例えば、3次関数at+bt+ct+dを予め定められた関数として用いてよい。この場合、振幅推定部36は、ノイズ信号の振幅の時間変化を表すデータ列に対して3次関数を最小二乗法によりフィッティングし、3次関数の係数a、b、c、およびdをそれぞれ決定する。また、振幅推定部36は、第1時点tにおける振幅が0となるように、3次関数の各係数を決定する。
そして、振幅推定部36は、決定された係数a、b、c、およびdを有する3次関数を振幅関数A(t)として生成する。振幅推定部36は、第1サンプリング周期のサンプリングタイミング毎に、生成された振幅関数A(t)に時刻を代入して、振幅信号のサンプリングデータを生成する。なお、振幅推定部36は、振幅信号の波形を表す部分を有する関数であれば、3次関数に限らず、5次関数等の他の関数を用いて振幅関数A(t)を生成してもよい。なお、振幅推定部36による振幅変化の推定方法の一例については、図9を参照してさらに後述する。
振幅信号生成部37は、振幅推定部36によって推定された振幅関数A(t)に所定の倍率αを乗算することにより、ノイズ信号の振幅成分を表す振幅信号αA(t)を生成する。所定の倍率αは、例えば測定システム10の管理者等により予め設定される。例えば、振幅信号生成部37は、第1サンプリング周期の時系列データである振幅信号αA(t)を生成する。振幅信号生成部37は、生成された振幅信号αA(t)をレプリカ信号生成部38へ出力する。
レプリカ信号生成部38は、周期信号生成部35により生成された周期信号と、振幅信号生成部37により生成された振幅信号とに基づき、ノイズ信号を表すレプリカ信号を生成する。例えば、レプリカ信号生成部38は、周期信号と振幅信号とを乗算することによりレプリカ信号を生成する。例えば、レプリカ信号生成部38は、第1サンプリング周期の時系列データであるレプリカ信号を生成する。
例えば、周期信号が図6の実線Aに示す波形、振幅信号が図6の破線Bに示す波形である場合、レプリカ信号は、図6の太線Cに示すような波形となる。レプリカ信号生成部38は、同一時刻における周期信号のサンプリングデータと振幅信号のサンプリングデータとを乗算することにより、レプリカ信号を生成する。レプリカ信号生成部38は、生成されたレプリカ信号を抑圧部39へ出力する。
抑圧部39は、内挿部32から出力された受信信号と、レプリカ信号生成部38から出力されたレプリカ信号とを合成することにより受信信号に含まれるノイズ信号を抑圧する。例えば、抑圧部39は、受信信号からレプリカ信号を減算することにより受信信号に含まれるノイズ信号を抑圧する。
例えば、抑圧部39は、内挿部32から出力された受信信号のサンプリングデータから、同一時刻におけるレプリカ信号のサンプリングデータを減算することにより受信信号に含まれるノイズ信号を抑圧する。そして、抑圧部39は、ノイズ信号が抑圧された受信信号を抑圧後信号記憶部40へ出力する。
抑圧後信号記憶部40は、抑圧部39から出力された、ノイズ信号が抑圧された受信信号を記憶する。抑圧後信号記憶部40は、例えば外部装置からの要求に応じて、ノイズ信号が抑圧された受信信号を出力する。
[周波数、位相および振幅変化の推定]
図7は、周波数推定のために検出された頂点間の時間差の一例を示す図である。例えば、周波数推定部33は、受信信号の時間波形における隣接する頂点の時刻の時間差に基づき、ノイズ信号における周波数を推定する。
まず、周波数推定部33は、受信信号の時間波形における各頂点の時刻を検出する。例えば、周波数推定部33は、受信信号の時間波形を微分した微分波形を生成し、微分値が0となる時刻(または微分値の正負が反転する時刻)を頂点の時刻として検出する。続いて、周波数推定部33は、隣接する2つの頂点間の時間差(Δt,Δt,Δt,…)を算出する。そして、周波数推定部33は、算出した時間差の逆数(1/Δt,1/Δt,1/Δt,…)に基づき、時刻毎のノイズ信号の周波数を推定する。
なお、周波数推定部33は、第1時点tから区間毎に周波数を推定してもよい。すなわち、周波数推定部33は、同一の区間内では周波数が一定であると推定してもよい。例えば、周波数推定部33は、第1時点tから最初に時間差が得られる頂点(すなわち、2番目の頂点)までの時刻を1つの区間とし、以後、頂点毎に区間の境界を設定してもよい。これにより、各区間には、少なくとも2つの頂点が含まれることになる。なお、少なくとも1つの区間内において2以上の頂点が含まれれば、周波数推定部33は、どのような区間を設定してもよい。例えば、1つの区間内に3以上の頂点が含まれる場合には、周波数推定部33は、頂点間の時間差の平均値に基づき、周波数を推定してもよい。
図8は、位相推定のために検出された変曲点の時刻の一例を示す図である。例えば、位相推定部34は、受信信号の時間波形における変曲点の時刻に基づき、ノイズ信号における前記位相を推定する。
まず、位相推定部34は、受信信号の時間波形における変曲点の時刻を検出する。例えば、位相推定部34は、受信信号の時間波形を2次微分した2次微分波形を生成し、2次微分値が0となる時刻(または2次微分値の正負が反転する時刻)を変曲点の時刻(t,t,t,…)として検出する。そして、位相推定部34は、検出された変曲点の時刻(t,t,t,…)に基づき、第1のサンプリング周期のサンプリングタイミング毎のノイズ信号の位相を推定する。位相推定部34は、例えば、変曲点の各時刻(t,t,t,…)における位相をπの整数倍として、位相の時間変化を直線または曲線により近似する。
なお、位相推定部34は、第1時点tから区間毎に位相の変化を直線近似してもよい。すなわち、位相推定部34は、同一の区間内では位相が一定の傾きで変化すると推定してもよい。例えば、位相推定部34は、第1時点tから最初に得られる変曲点(すなわち、1番目の変曲点)までの時刻を1つの区間とし、以後、変曲点毎に区間の境界を設定し、それぞれの区間において各時刻の位相を推定する。この場合、第1時点tにおける位相は、例えばπ/2と仮定してもよい。なお、少なくとも1つの区間内において1以上の変曲点が含まれれば、位相推定部34は、どのような区間を設定してもよい。例えば、1つの区間内に2以上の変曲点が含まれる場合には、位相推定部34は、区間内に含まれる変曲点において位相がπの整数倍となるような直線または曲線で位相の時間変化を近似してもよい。
また、周波数推定部33による周波数推定のための区間と、位相推定部34による位相推定のための区間とは一致していてもよい。この場合、周期信号生成部35は、第1時点tから区間毎に、推定された周波数および位相の時間波形を表す周期関数を生成し、生成された周期関数に基づき周期信号を生成する。これにより、周期信号生成部35は、区間毎に滑らかな波形の周期信号を生成することができる。
図9は、振幅変化推定のために検出された頂点間の強度差の一例を示す図である。振幅推定部36は、受信信号の時間波形における隣接する頂点の強度差に基づき、ノイズ信号における振幅の時間変化を推定する。
まず、振幅推定部36は、受信信号の時間波形における頂点の時刻を検出する。例えば、振幅推定部36は、受信信号の時間波形を微分した微分波形を生成し、微分値が0となる時刻(または微分値の正負が反転する時刻)を頂点の時刻として検出する。続いて、振幅推定部36は、隣接する2つの頂点間の強度差(Δg,Δg,Δg,…)を算出する。そして、振幅推定部36は、算出した頂点の時刻毎の強度差を表すデータ列に、予め定められた関数(例えば3次関数)をフィッティングして、振幅信号の波形を表す振幅関数A(t)を生成する。
[実施例1の測定システム10の処理]
図10は、実施例1におけるノイズ抑圧装置30によって行われる処理の一例を示すフローチャートである。測定システム10は、例えば対象物11を分析する際に、図10のフローチャートに示す処理を実行する。
まず、送信装置21は、送信信号を対象物11に送信する(S101)。送信信号は、第1時点tにおいて信号強度が第1値から第2値に変化する。対象物11は、送信信号を受けると、送信信号に応じて電磁誘導信号を放射する。
次に、受信装置22は、対象物11から放射された電磁誘導信号を、受信信号として受信する(S102)。受信信号には、対象物11から放射された電磁誘導信号の成分である対象信号と、ノイズ成分であるノイズ信号とが含まれる。受信装置22は、対象物11から受信した受信信号をノイズ抑圧装置30へ出力する。受信装置22から出力された受信信号は、ノイズ抑圧装置30の受信信号記憶部31に記憶される。
次に、ノイズ抑圧装置30の内挿部32は、受信信号記憶部31に記憶された受信信号を補間し、例えば第1サンプリング周期でサンプリングされた時系列データの受信信号を生成する(S103)。内挿部32は、例えば、スプライン補間法等により受信信号を補間する。
次に、周波数推定部33は、受信信号に含まれるノイズ信号の周波数を推定する(S104)。例えば、周波数推定部33は、第1サンプリング周期のサンプリングタイミング毎に周波数を推定してもよいし、区間毎に周波数を推定してもよい。
次に、位相推定部34は、受信信号に含まれるノイズ信号の位相を推定する(S105)。例えば、周波数推定部33は、第1サンプリング周期のサンプリングタイミング毎に位相を推定してもよいし、区間毎に位相を推定してもよい。
次に、周期信号生成部35は、推定された周波数および推定された位相に基づき、ノイズ信号の周期成分を表す周期信号を生成する(S106)。例えば、周期信号生成部35は、推定された周波数および位相に基づき、サイン関数である周期関数を生成する。そして、周期信号生成部35は、第1サンプリング周期のサンプリングタイミング毎に、生成した周期関数に時刻を代入して、周期信号のサンプリングデータを生成する。
次に、振幅推定部36は、受信信号に含まれるノイズ信号の振幅の時間変化を表す振幅関数A(t)を推定する(S107)。例えば、振幅推定部36は、受信信号の振幅の時間変化を表すデータ列に対して、予め定められた関数(例えば3次関数)をフィッティングして、ノイズ信号の振幅波形を表す振幅関数A(t)を推定する。
次に、振幅信号生成部37は、推定された振幅関数A(t)に基づき、ノイズ信号の振幅成分を表す振幅信号を生成する(S108)。例えば、振幅信号生成部37は、ノイズ信号の振幅の時間変化を表す振幅関数A(t)に対して、予め定められた倍率αを乗算することにより、振幅信号αA(t)を生成する。そして、振幅信号生成部37は、第1サンプリング周期のサンプリングタイミング毎に、生成した振幅信号αA(t)に時刻を代入して、振幅信号のサンプリングデータを生成する。
次に、レプリカ信号生成部38は、生成された周期信号と、生成された振幅信号とに基づき、ノイズ信号を表すレプリカ信号を生成する(S109)。例えば、レプリカ信号生成部38は、第1サンプリング周期のサンプリングタイミング毎に、周期信号のサンプリングデータと振幅信号のサンプリングデータとを乗算することにより、レプリカ信号のサンプリングデータを生成する。
次に、抑圧部39は、補間された受信信号から、レプリカ信号を減算する(S110)。これにより、抑圧部39は、受信信号に含まれるノイズ信号を抑圧することができる。例えば、抑圧部39は、第1サンプリング周期のサンプリングタイミング毎に、受信信号のサンプリングデータと、レプリカ信号のサンプリングデータを反転させたデータとを合成することにより、受信信号からレプリカ信号を減算する。そして、抑圧部39は、受信信号からレプリカ信号を減算することによりノイズ信号が抑圧された受信信号を、抑圧後信号記憶部40に記憶させる。抑圧後信号記憶部40に記憶された、レプリカ信号が合成された後の受信信号の波形は、例えばノイズ抑圧装置30に接続された分析装置によって取得される。S110の処理が終了すると、測定システム10は、本フローチャートに示した動作を終了する。
[ノイズ抑圧後の波形]
図11は、フィルタによってノイズ信号が抑圧された後の信号波形の一例を示す図である。図12は、ノイズ抑圧装置30によってノイズが抑圧された後の信号波形の一例を示す図である。
例えばMRI診断装置では、測定対象物とMRI診断装置との間で電波の反射が生じ、測定対象物から放射される電磁誘導信号の周波数成分に近い周波数成分のノイズ信号が、電磁誘導信号に重畳される。従って、MRI診断装置が受信した受信信号に対してフィルタによりノイズ信号が抑圧された場合、例えば図11の実線に示すように、ノイズ信号のみを精度良く抑圧することは難しく、測定対象物から放射される電磁誘導信号の成分の品質も劣化する。
これに対して、実施例1のノイズ抑圧装置30では、ノイズ信号の周波数、位相および振幅の時間変化が推定され、推定された周波数、位相および振幅の時間変化に基づきレプリカ信号が生成される。そして、実施例1のノイズ抑圧装置30では、受信信号とレプリカ信号とが合成される。これにより、実施例1のノイズ抑圧装置30では、例えば図12の実線に示すように、受信信号に含まれるノイズ信号が精度良く抑圧され、測定対象物から放射される電磁誘導信号の成分が高い品質で抽出される。
[実施例1の効果]
以上、実施例1について説明した。本実施例のノイズ抑圧装置30は、周波数推定部33と、位相推定部34と、周期信号生成部35と、振幅推定部36と、振幅信号生成部37と、レプリカ信号生成部38と、抑圧部39と、を有する。周波数推定部33は、受信信号に含まれるノイズ信号の周波数を推定する。位相推定部34は、ノイズ信号の位相を推定する。周期信号生成部35は、周波数および位相に基づき、ノイズ信号の周期成分を表す周期信号を生成する。振幅推定部36は、ノイズ信号の振幅の時間変化を推定する。振幅信号生成部37は、振幅の時間変化に基づき、ノイズ信号の振幅成分を表す振幅信号を生成する。レプリカ信号生成部38は、周期信号と振幅信号とに基づき、ノイズ信号を表すレプリカ信号を生成する。抑圧部39は、受信信号とレプリカ信号とを合成することにより受信信号に含まれるノイズ信号を抑圧する。これにより、本実施例のノイズ抑圧装置30は、受信信号に含まれるノイズ信号を精度よく抑圧することができる。
また、上記した実施例において、受信信号は、対象信号と、ノイズ信号とを含む。対象信号の強度は、第1時点tから減少を開始して所定強度に漸近する。ノイズ信号における周波数および位相は、時間変化する。ノイズ信号における振幅は、第1時点tにおいて0であり、第1時点tから増加を開始し、ピークとなった後に減少する。そして、周波数推定部33は、受信信号の時間波形における隣接する頂点の時刻の時間差に基づき、ノイズ信号における周波数を推定する。これにより、周波数推定部33は、精度良くノイズ信号の周波数を推定することができる。従って、本実施例のノイズ抑圧装置30は、周波数が時間変化するノイズ信号を精度よく抑圧することができる。
また、上記実施例において、位相推定部34は、受信信号の時間波形における変曲点の時刻に基づき、ノイズ信号における位相を推定する。これにより、位相推定部34は、精度良くノイズ信号の位相を推定することができる。従って、本実施例のノイズ抑圧装置30は、位相が時間変化するノイズ信号を精度よく抑圧することができる。
また、上記実施例において、周波数推定部33は、第1時点tから区間毎に周波数を推定する。位相推定部34は、第1時点tから区間毎に位相を推定する。周期信号生成部35は、第1時点tから区間毎に、推定された周波数および位相の周期波形を表す周期関数を生成し、生成した周期関数に基づき周期信号を生成する。これにより、周期信号生成部35は、周波数および位相が時間変化するノイズ信号の周期成分を表す波形を容易に生成することができる。従って、本実施例のノイズ抑圧装置30は、周波数および位相が時間変化するノイズ信号を容易に抑圧することができる。
また、上記実施例において、振幅推定部36は、受信信号における隣接する頂点の強度差に基づき、ノイズ信号における振幅の時間変化を推定する。振幅信号生成部37は、振幅の時間変化を表す時系列データに対して、予め定められた種類の関数をフィッティングして振幅の時間変化を表す振幅関数を生成し、生成した振幅関数に基づき振幅信号を生成する。これにより、振幅推定部36は、精度良くノイズ信号の振幅を推定することができる。また、振幅信号生成部37は、振幅が時間変化するノイズ信号の振幅成分を表す波形を精度良く生成することができる。従って、本実施例のノイズ抑圧装置30は、振幅が時間変化するノイズ信号を精度良く抑圧することができる。
前述の実施例1のノイズ抑圧装置30では、振幅信号生成部37によって振幅関数A(t)に乗算される倍率αの値が予め設定された固定値であった。これに対して、本実施例のノイズ抑圧装置30では、測定システム10の操作者等によって、倍率αの値が変更可能である点が、実施例1のノイズ抑圧装置30と異なる。本実施例では、例えば、レプリカ信号が合成された後の受信信号の波形を評価する操作者等が、レプリカ信号が合成された後の受信信号が滑らかになるように、倍率αの値を調整する。以下、実施例1と異なる点を中心に説明する。実施例2における測定システム10の構成は、図1を用いて説明した実施例1の測定システム10と同様であるため、詳細な説明を省略する。また、実施例2におけるノイズ抑圧装置30の構成は、図5を用いて説明した実施例1のノイズ抑圧装置30と同様であるため、以下に説明する点を除き、略同一の機能の要素には同一の符号を付け、詳細な説明を省略する。
[実施例2のノイズ抑圧装置30]
図13は、実施例2におけるノイズ抑圧装置30の一例を示すブロック図である。実施例2のノイズ抑圧装置30は、操作受付部51および制御部52をさらに有する。
抑圧後信号記憶部40に記憶された、レプリカ信号が合成された後の受信信号の波形は、例えばノイズ抑圧装置30に接続された分析装置の表示部に表示される。レプリカ信号が合成された後の受信信号の波形を評価する操作者等は、表示部に表示された受信信号が滑らかか否かを判定する。そして、受信信号が滑らかでないと判定した場合、操作者等は、ノイズ抑圧装置30に対して倍率αの値を調整する操作を行う。操作受付部51は、操作者等から操作を受け付ける。そして、操作受付部51は、受け付けた操作を示す操作情報を制御部52へ出力する。
制御部52は、操作受付部51から出力された操作情報に応じて、倍率αの値を変更する。振幅信号生成部37は、変更後の倍率αを用いて、振幅信号αA(t)を生成する。
[実施例2の測定システム10の処理]
図14は、実施例2におけるノイズ抑圧装置30によって行われる処理の一例を示すフローチャートである。測定システム10は、所定のタイミング毎に、図14のフローチャートに示す処理を実行する。なお、図14において、図10と同一の符号が付された処理は、図10のフローチャートにおいて説明された処理と同様であるため、説明を省略する。
まず、S101からS110に示した処理が実行される。次に、操作受付部51は、操作者等から倍率αの値を調整する操作を受け付けたか否かを判定する(S111)。倍率αの値を調整する操作を受け付けていない場合(S111:No)、操作受付部51は、再びステップS111に示した処理を実行する。一方、倍率αの値を調整する操作を受け付けた場合(S111:Yes)、操作受付部51は、操作情報を制御部52へ出力する。操作情報は、終了操作、増加操作、または減少操作のいずれかを示す。
次に、制御部52は、操作情報が終了操作を示すか否かを判定する(S112)。操作情報が終了操作を示す場合(S112:Yes)、ノイズ抑圧装置30は、本フローチャートに示した処理を終了する。一方、操作情報が終了操作を示していない場合(S112:No)、制御部52は、操作情報が増加操作を示すか否かを判定する(S113)。操作情報が増加操作を示す場合(S113:Yes)、制御部52は、倍率αの値を所定量増加させる(S114)。そして、再びステップS101に示した処理が実行される。一方、操作情報が増加操作を示していない場合(S113:No)、即ち、操作情報が減少操作を示す場合、制御部52は、倍率αの値を所定量減少させる(S115)。そして、再びステップS101に示した処理が実行される。
[実施例2の効果]
以上、実施例2について説明した。本実施例のノイズ抑圧装置30は、操作者等から受け付けた操作に応じて倍率αの値を変更する。これにより、本実施例のノイズ抑圧装置30は、受信信号に含まれるノイズ信号をより精度よく抑圧することができる。
[ハードウェア]
図15は、ノイズ抑圧装置30のハードウェアの一例を示す図である。ノイズ抑圧装置30は、例えば図15に示すように、メモリ200、プロセッサ201、およびインターフェイス回路202を有する。
インターフェイス回路202は、所定の通信規格に従って、受信装置22から受信信号を取得する。メモリ200には、ノイズ抑圧装置30の機能を実現するためのプログラムやデータ等が格納されている。プロセッサ201は、メモリ200から読み出したプログラムを実行し、インターフェイス回路202等と協働することにより、ノイズ抑圧装置30の各機能を実現する。具体的には、プロセッサ201は、例えば、内挿部32、周波数推定部33、位相推定部34、周期信号生成部35、振幅推定部36、振幅信号生成部37、レプリカ信号生成部38、抑圧部39、操作受付部51、および制御部52等の各機能を実現する。
[その他]
なお、開示の技術は、上記した実施例に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で数々の変形が可能である。
例えば、上記した各実施例において、ノイズ抑圧装置30は、受信装置22とは別個の装置として設けられているが、開示の技術はこれに限られない。ノイズ抑圧装置30は、例えば、受信装置22の内部に設けられていてもよい。
また、上記した各実施例において、ノイズ抑圧装置30が有する処理ブロックは、実施例におけるノイズ抑圧装置30の理解を容易にするために、主な処理内容に応じて機能別に区分したものである。そのため、処理ブロックの区分方法やその名称によって、開示の技術が制限されることはない。また、上記した実施例におけるノイズ抑圧装置30が有する各処理ブロックは、処理内容に応じてさらに多くの処理ブロックに細分化することもできるし、複数の処理ブロックを1つの処理ブロックに統合することもできる。また、それぞれの処理ブロックによって実行される処理は、ソフトウェアによる処理として実現されてもよく、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等の専用のハードウェアにより実現されてもよい。
10 測定システム
11 対象物
21 送信装置
22 受信装置
30 ノイズ抑圧装置
31 受信信号記憶部
32 内挿部
33 周波数推定部
34 位相推定部
35 周期信号生成部
36 振幅推定部
37 振幅信号生成部
38 レプリカ信号生成部
39 抑圧部
40 抑圧後信号記憶部
51 操作受付部
52 制御部
200 メモリ
201 プロセッサ
202 インターフェイス回路

Claims (9)

  1. 受信信号に含まれるノイズ信号の周波数を推定する周波数推定部と、
    前記ノイズ信号の位相を推定する位相推定部と、
    前記周波数および前記位相に基づき、前記ノイズ信号の周期成分を表す周期信号を生成する周期信号生成部と、
    前記ノイズ信号の振幅の時間変化を推定する振幅推定部と、
    前記振幅の時間変化に基づき、前記ノイズ信号の振幅成分を表す振幅信号を生成する振幅信号生成部と、
    前記周期信号と前記振幅信号とに基づき、前記ノイズ信号を表すレプリカ信号を生成するレプリカ信号生成部と、
    前記受信信号と前記レプリカ信号とを合成することにより前記受信信号に含まれる前記ノイズ信号を抑圧する抑圧部と、
    を備え
    前記周波数推定部は、前記受信信号の時間波形における隣接する頂点の時刻の時間差に基づき、前記ノイズ信号における前記周波数を推定することを特徴とするノイズ抑圧装置。
  2. 前記受信信号は、対象信号と、前記ノイズ信号とを含み、
    前記対象信号の強度は、第1時点から減少を開始して所定強度に漸近し、
    前記ノイズ信号における前記周波数および前記位相は、時間変化し、
    前記ノイズ信号における前記振幅は、前記第1時点において0であり、前記第1時点から増加を開始し、ピークとなった後に減少する
    ことを特徴とする請求項1に記載のノイズ抑圧装置。
  3. 前記位相推定部は、前記受信信号の時間波形における変曲点の時刻に基づき、前記ノイズ信号における前記位相を推定する
    ことを特徴とする請求項に記載のノイズ抑圧装置。
  4. 前記周波数推定部は、前記第1時点から区間毎に前記周波数を推定し、
    前記位相推定部は、前記第1時点から前記区間毎に前記位相を推定し、
    前記周期信号生成部は、前記第1時点から前記区間毎に、推定された前記周波数および前記位相の周期波形を表す周期関数を生成し、生成した前記周期関数に基づき前記周期信号を生成する
    ことを特徴とする請求項に記載のノイズ抑圧装置。
  5. 前記振幅推定部は、前記受信信号の時間波形における隣接する頂点の強度差に基づき、前記ノイズ信号における前記振幅の時間変化を推定する
    ことを特徴とする請求項2からの何れか1項に記載のノイズ抑圧装置。
  6. 前記振幅推定部は、前記振幅の時間変化を表す時系列データに対して、予め定められた種類の関数をフィッティングして前記振幅の時間変化を表す振幅関数を生成する
    ことを特徴とする請求項に記載のノイズ抑圧装置。
  7. 第1時点において強度が第1値から第2値に変化する送信信号を対象物に送信する送信装置と、
    前記送信信号に応じて前記対象物から放射された受信信号を受信する受信装置と、
    前記受信装置により受信された前記受信信号に含まれるノイズ信号を抑圧するノイズ抑圧装置と、
    を備え、
    前記ノイズ抑圧装置は、
    前記ノイズ信号の周波数を推定する周波数推定部と、
    前記ノイズ信号の位相を推定する位相推定部と、
    前記周波数および前記位相に基づき、前記ノイズ信号の周期成分を表す周期信号を生成する周期信号生成部と、
    前記ノイズ信号の振幅の時間変化を推定する振幅推定部と、
    前記振幅の時間変化に基づき、前記ノイズ信号の振幅成分を表す振幅信号を生成する振幅信号生成部と、
    前記周期信号と前記振幅信号とに基づき、前記ノイズ信号を表すレプリカ信号を生成するレプリカ信号生成部と、
    前記受信信号と前記レプリカ信号とを合成することにより前記受信信号に含まれる前記ノイズ信号を抑圧する抑圧部と、
    を有し、
    前記周波数推定部は、前記受信信号の時間波形における隣接する頂点の時刻の時間差に基づき、前記ノイズ信号における前記周波数を推定することを特徴とする測定システム。
  8. ノイズ抑圧装置が、
    受信信号に含まれるノイズ信号の周波数を推定し、
    前記ノイズ信号の位相を推定し、
    前記周波数および前記位相に基づき、前記ノイズ信号の周期成分を表す周期信号を生成し、
    前記ノイズ信号の振幅の時間変化を推定し、
    前記振幅の時間変化に基づき、前記ノイズ信号の振幅成分を表す振幅信号を生成し、
    前記周期信号と前記振幅信号とに基づき、前記ノイズ信号を表すレプリカ信号を生成し、
    前記受信信号と前記レプリカ信号とを合成することにより前記受信信号に含まれる前記ノイズ信号を抑圧する
    処理を実行し、
    前記周波数を推定する処理は、前記受信信号の時間波形における隣接する頂点の時刻の時間差に基づき、前記ノイズ信号における前記周波数を推定することを特徴とするノイズ抑圧方法。
  9. コンピュータに、
    受信信号に含まれるノイズ信号の周波数を推定し、
    前記ノイズ信号の位相を推定し、
    前記周波数および前記位相に基づき、前記ノイズ信号の周期成分を表す周期信号を生成し、
    前記ノイズ信号の振幅の時間変化を推定し、
    前記振幅の時間変化に基づき、前記ノイズ信号の振幅成分を表す振幅信号を生成し、
    前記周期信号と前記振幅信号とに基づき、前記ノイズ信号を表すレプリカ信号を生成し、
    前記受信信号と前記レプリカ信号とを合成することにより前記受信信号に含まれる前記ノイズ信号を抑圧する
    処理を実行させ
    前記周波数を推定する処理は、前記受信信号の時間波形における隣接する頂点の時刻の時間差に基づき、前記ノイズ信号における前記周波数を推定することを特徴とするプログラム。
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