JP3775829B2 - ベビーカーの保護枠 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、ベビーカーの保護枠に関し、特に着脱を確実に行えるようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の保護枠としては、左右のアームレストの少なくとも一方には、保護枠の取付用の取付孔を設け、前記保護枠には、前記アームレストの取付孔に着脱可能に連結できる連結装置を設けている(例えば実開昭54−178361号公報、実開平1−68978号公報、実公平5−34472号公報、実開平7−22883号公報等)。
【0003】
上記従来の連結装置は、当該連結装置を前記取付孔に連結した状態でロックするロック部材と、このロック部材によるロック状態を解除するロック解除部材とを備えていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記した従来の連結装置では、そのロック解除部材が不用意に作動すると、保護枠が外れてしまうという問題点があった。
そこで、請求項1記載の発明は、上記した従来の技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、連結装置の着脱を確実に行えるようにしたベビーカーの保護枠を提供することにある。
【0005】
これに加えて、請求項1記載の発明は、左右の連結装置の一方のみを外すだけで、幼児の昇降が可能にできるようにしたものである。
請求項2記載の発明は、上記した請求項1記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
すなわち、請求項2記載の発明は、連結装置の回転角度を規制することで、保護枠は必要以上に回転しないようにしたものである。
【0006】
請求項3記載の発明は、上記した請求項1又は請求項2記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
すなわち、請求項3記載の発明は、ベビーカーを折り畳む際に、アームレストを屈曲できるようにしたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
(特徴点)
本発明は、上記した目的を達成するためのものであり、以下にその内容を図面に示した実施例を用いて説明する。
請求項1記載の発明は、次の点を特徴とする。
【0008】
第1に、連結装置(60)には、例えば図1に示すように、前記ロック解除部材(80)によるロック解除動作を、常には阻止するロック解除阻止部材(90)を設けている。
第2に、左右のアームレスト(30)には、例えば図1に示すように、保護枠の取付用の取付孔(40)をそれぞれ設けている。
【0009】
第3に、保護枠(10)の両端部には、例えば図1に示すように、前記アームレスト(30)の各取付孔(40)に着脱可能に連結できる左右一対の連結装置(60)をそれぞれ設けている。
第4に、左右の連結装置(60)を、例えば図4,5に示すように、各取付孔(40)に対してそれぞれ回転可能に形成している。
【0010】
請求項2記載の発明は、上記した請求項1記載の発明の特徴点に加えて、次の点を特徴とする。
すなわち、各取付孔(40)には、例えば図4に示すように、連結装置(60)の回転角度を規制する回転角度規制部(190)をそれぞれ設けている。
請求項3記載の発明は、上記した請求項1又は請求項2記載の発明の特徴点に加えて、次の点を特徴とする。
【0011】
すなわち、保護枠(10)の長さの途中には、例えば図1に示すように、屈曲可能な可撓部(50)を設けている。
(作用)
つぎに、上記構成を備えた各請求項にそれぞれ記載された各発明の作用について、以下に説明する。
【0012】
請求項1記載の発明によれば、次のような作用を奏する。
すなわち、保護枠(10)を装着するには、その連結装置(60)をアームレスト(30)の取付孔(40)に合わせて装着すればよい。
連結装置(60)を装着すると、そのロック部材(70)により、連結装置(60)が取付孔(40)にロックされる。
【0013】
これに対し、保護枠(10)を外すには、ロック解除阻止部材(90)を操作した後、ロック解除部材(80)を操作して、連結装置(60)が取付孔(40)から外せばよい。
なお、ロック解除阻止部材(90)を操作せずに、ロック解除部材(80)を単に操作しても、ロック部材(70)のロック状態は維持され、連結装置(60)は取付孔(40)から外れない。
【0014】
一方、まず、上記した手順で左右のアームレスト(30)の一方に連結された保護枠(10)の左右一方の連結装置(60)を外す。
その後、残る他方の連結装置(60)を、連結されているアームレスト(30)の取付孔(40)に対して回転する。
これにより、幼児の昇降が可能になる。
【0015】
請求項2記載の発明では、上記した請求項1記載の発明の作用に加え、次のような作用を奏する。
すなわち、保護枠(10)は、取付孔(40)を中心として回転することができるが、その回転角度は一定の範囲に規制される。
このため、保護枠(10)が必要以上に回転することもない。なお、保護枠(10)が必要以上に回転してしまい、幼児や操作者に衝突するのも防止できる。
【0016】
請求項3記載の発明では、上記した請求項1又は請求項2記載の発明の作用に加え、次のような作用を奏する。
すなわち、ベビーカー(20)を幅方向に折り畳む際に、保護枠(10)を可撓部(50)より屈曲することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
(第1実施例)
図1〜11は、本発明の第1実施例を示す。
図1は、ベビーカーの保護枠の分解斜視図、図2は保護枠を取り付けた状態を示すベビーカーの斜視図、図3は保護枠の連結装置の分解斜視図、図4はアームレストの取付孔を示す横断面図、図5は保護枠の回転状態を示す斜視図、図6〜11は保護枠の取付手順を示す各種の断面図を示し、図6は保護枠を取り外した状態を示す縦断面図、図7は図6に対応した横断面図、図8は保護枠の装着状態を示す縦断面図、図9は図8に対応した横断面図、図10はロック解除阻止部材を操作した状態を示す縦断面図、図11は図10に対応した横断面図をそれぞれ示す。
(保護枠)
図1,2中、10は、保護枠10を示すものであり、この保護枠10は、図2に示すように、ベビーカー20の左右のアームレスト30,30の先端部にそれぞれ設けた取付孔40,40に着脱可能に取り付けて、着座した幼児が座席から転落することを防止するための装置である。
【0018】
上記保護枠10は、図1に示すように、その可撓部50の左右両端部に、アームレスト30の取付孔40に着脱可能に取り付く左右一対の連結装置60,60を備えている。
上記各連結装置60には、図3に示すように、連結装置60を取付孔40に連結した状態でロックするロック部材70と、このロック部材70によるロックを解除するロック解除部材80と、ロック解除部材80によるロック解除動作を、常には阻止するロック解除阻止部材90とを備えている。
【0019】
前記可撓部50は、図1に示すように、板バネ51の外周を軟質樹脂製の芯材52で覆うとともに、さらに、この芯材52の外周を軟質樹脂製のカバー部材53で被覆したものである。
したがって、保護枠10は、可撓部50で屈曲可能であるとともに、屈曲させている力を取り除くと、元の形状に復元させることができる。
【0020】
また、可撓部50の両端部には、それぞれ可撓部50を連結装置60に取り付けるための取付小孔54と、取付溝55とが設けてある。
(保護枠の連結装置)
つぎに、保護枠10の左右一対の連結装置60について、図1,3にもとづいて説明する。
【0021】
各連結装置60は、図3に示すように、前後に分割可能なケース100内に、ロック部材70と、ロック解除部材80と、ロック解除阻止部材90とを備えている。
上記ケース100は、図1に示すように、一側に可撓部50を挿通するための挿通開口101を開設した中空の部材で、前面が開放した箱状のケース本体102と、このケース本体102に被着して前側開放面を閉塞するカバー103とに分割可能である。
【0022】
上記ケース本体102には、図3に示すように、可撓部50の挿通開口101とは他側に、アームレスト30の取付孔40内に挿入する挿入筒部110を突設してある。
また、ケース本体102の内側には、カバー103を係合させるための複数の係合ボス部120・・・と、可撓部50を取り付けるための取付ボス部130とが設けてある。
ケース本体102に設けた挿入筒部110は、アームレスト30の取付孔40内に挿入するとともに、その先端側から、内部にロック部材70を挿入して保持するための部材であり、先端部には、直径方向に一対のロック突起出没孔111が開設してある。
【0023】
挿入筒部110内に保持するロック部材70は、断面略V字状のバネ材からなり、両先端部には、外方に向かってそれぞれ背向するロック突起71,71が突設してある。このロック部材70は、基端側から挿入筒部110内に挿入し、ロック突起出没孔111内にロック突起71を挿通させた状態で、挿入筒部110内に保持される。そして、常には、ロック部材70を構成するバネ材の復元力により、ロック突起出没孔111からロック突起71が突出した状態となっている。
【0024】
また、挿入筒部110の基端側からは、挿入筒部110内にロック解除部材80が取り付けられる。このロック解除部材80は、円柱状の部材からなり、本体部81の長さの途中の外周面に段部82を設け、段部82から先端側は、本体部81よりも外径が縮径した縮径部83となっている。
上記縮径部83の先端面から本体部81内に向かって、断面略長方形のロック部材挿入穴84が設けてある。
【0025】
上記ロック部材挿入穴84の途中に位置する本体部81には、直径方向に貫通する長手方向の長孔85が開設してある。
また、ロック解除部材80のロック部材挿入穴84内には、弦巻バネ86が挿入されて保持されている。
上記弦巻バネ86をロック部材挿入穴84内に保持するには、弦巻バネ86をロック部材挿入穴84の奥側に向かって縮めて挿入し、そのロック部材挿入穴84の出口側に位置するように、上記した長孔85内にバネ係止軸87を取り付ける。
【0026】
上記バネ係止軸87は、ロック解除部材80の直径よりも若干長く形成されており、両端部が長孔85から外方に向かってそれぞれ突出するようになっている。
一方、ケース本体102の内側には、挿入筒部110の基端側の外周に位置するように、バネ係止軸87を支持するための一対の軸受溝140,140が設けてある。また、カバー103には、ロック解除部材80の本体部81を挿通するためのロック解除部材挿通孔150が、挿入筒部110に向かって開設してある。さらに、カバー103に設けたロック解除部材挿通孔150の内側端部には、カバー103をケース本体102に取り付けた際に、軸受溝140上に被着して、軸受溝140内にバネ係止軸87を係止させるための係止突部160,160が突設してある。
【0027】
前記ロック解除部材80は、縮径部83側を挿入筒部110内に挿通させるとともに、本体部81側をカバー103に開設したロック解除部材挿通孔150に挿通させ、バネ係止軸87を軸受溝140に取り付けるとともに、カバー103に設けた係止突部160により軸受溝140内にバネ係止軸87を係止させた状態で軸受溝140を閉塞することにより、ケース100内に取り付けることができる。このとき、ロック解除部材80のロック部材挿入穴84内には、ロック部材70の基端側が挿入された状態となっている。
【0028】
ロック解除部材80をケース100内に取り付けた状態では、弦巻バネ86の付勢により、常には、ロック解除部材80の本体部81先端が、カバー103に開設したロック解除部材挿通孔150から突出した状態となっている。そして、弦巻バネ86の付勢に抗してロック解除部材80をロック解除部材挿通孔150内に押し込むと、ロック解除部材80は、バネ係止軸87を挿通した長孔85の範囲内で、ロック解除部材80の段部82が挿入筒部110の基端部に当接するまで、挿入筒部110内に押し込まれる。すると、ロック部材70の基端側がロック解除部材80のロック部材挿入穴84内に進出し、ロック部材70は、先端側が互いに近づくように押しつぶされ、ロック突起71がロック突起出没孔111内に没した状態となる。
【0029】
また、ケース本体102の内側には、ロック解除阻止部材90を挿通するためのロック解除阻止部材挿通孔170を開設してある。
上記ロック解除阻止部材挿通孔170の長さの途中の外周部には、ロック解除阻止部材90を回動可能に軸支するための一対の軸溝180,180が設けてある。
ロック解除阻止部材挿通孔170に回動可能に取り付けられるロック解除阻止部材90は、ロック解除阻止部材挿通孔170から外側に向かって突出する操作部91を備えており、操作部91の左右側面には、互いに背向する回動軸92,92をそれぞれ突設し、回動軸92を挟んで操作部91とは他側には、ケース本体102に取り付けた場合に、ケース本体102内側に向かう係合突部93が設けられている。また、ロック解除阻止部材90をケース本体102に取り付けた場合に、ケース本体102内側に位置する内側面には、板バネ94がボルト95により取り付けられている。
【0030】
前記ロック解除阻止部材90は、ケース本体102の内側から、回動軸92が軸溝180に軸支されるとともに、操作部91がロック解除阻止部材挿通孔170から外側に向かって突出するようにして、ケース本体102に取り付けられる。このとき、板バネ94の先端部がカバー103の内側面に当接し(図7に示す)、ロック解除阻止部材90は、操作部91がロック解除阻止部材挿通孔170から外側に向かって突出した状態に付勢されている。
【0031】
上記突出状態では、ロック解除阻止部材90の係合突部93が、ロック解除部材80の段部82に係合し、ロック解除部材80が挿入筒部110内に押し込まれないように、ロック解除部材80の動作を規制している。そして、操作部91をロック解除阻止部材挿通孔170内に押し込むようにして、回動軸92を中心としてロック解除阻止部材90を回動させると、ロック解除部材80の段部82に係合していたロック解除阻止部材90の係合突部93が段部82から外れ、ロック解除部材80を挿入筒部110内に押し込める状態となる。
(アームレストの取付孔)
つぎに、左右のアームレスト30の各取付孔40について、図4,6,7にもとづいて説明する。
【0032】
各取付孔40は、図6,7に示すように、アームレスト30の外側面からアームレスト30の内側に向かって設けてあり、その内径寸法は、挿入筒部110の外径寸法よりも若干大きくなっている。また、取付孔40の長さは、挿入筒部110の基端部からロック突起出没孔111の基端側までの長さよりも若干長くなっている。また、図7に示すように、取付孔40の入り口の内面には、ロック部材70のロック突起71を案内するための案内溝41,41が、対向して一対設けてある。
【0033】
前記取付孔40には、図4に示すように、連結装置60の回転角度を規制する回転角度規制部190を設けてある。この回転角度規制部190は、取付孔40の奥側の内面に設けてあり、それぞれ、挿入筒部110のロック突起出没孔111からロック突起71が突出した状態で、挿入筒部110が約90°にわたって回転可能な互いに対向する一対の回転空間191,191と、この対向する一対の回転空間191,191の間に設けられ、ロック突起71が当接して挿入筒部110が回転不能な約90°にわたる規制突部192,192とを備えている。
【0034】
したがって、取付孔40の奥部まで挿入筒部110を挿入し、挿入筒部110のロック突起出没孔111からロック突起71が突出した状態では、図5に示すように、保護枠10は、アームレスト30に対して約90°の範囲で、下側に向かって回転することができる。
このため、アームレスト30から保護枠10を取り外して、幼児を座席に着座させたり、あるいは座席から降ろす場合に、保護枠30が邪魔になることがない。さらに、ベビーカー20を幅方向に折り畳む際にも、アームレスト30に対して保護枠10が回転するので、ベビーカー20の折り畳みを容易に行うことができる。
(装着方法)
つぎに、上記した構成を備えた保護枠10を、アームレスト30に着脱する方法について、図6〜11に用いて説明する。
【0035】
図6,7に示すように、保護枠10の連結装置60をアームレスト30の取付孔40から取り外した状態では、ロック解除部材80は、弦巻バネ86の付勢により、本体部81の先端部がカバー103のロック解除部材挿通孔150から突出した状態となっている。また、ロック部材70のロック突起71は、挿入筒部110のロック突起出没孔111から挿入筒部110の外側に向かって突出した状態となっている。さらに、ロック解除阻止部材90は、板バネ94の付勢により、図7において回動軸92を中心として反時計回りに回動し、操作部91がロック解除阻止部材挿通孔170から外側に向かって突出するとともに、係合突部93が挿入筒部110の段部82に係合し、ロック解除部材80を挿入筒部110内に押し込めない状態となっている。
【0036】
そして、挿入筒部110のロック突起出没孔111から突出したロック突起71を取付孔40の案内溝41に臨ませて、挿入筒部110を取付孔40内に押し込むと、ロック部材70のロック突起71は、取付孔40の内面に押されて、ロック突起出没孔111内に没し、挿入筒部110を取付孔40内に押し込むことができる。
このようにして取付孔40の最奥部まで挿入筒部110を押し込むと、図8,9に示すように、ロック突起出没孔111が回転角度規制部190の回転空間191内に位置し、ロック突起71は、その復元力により、ロック突起出没孔111内から挿入筒部110の外側に向かって突出する。すると、ロック突起71が、取付孔40の奥側端面に係止することとなり、挿入筒部110が取付孔40内に係止され、アームレスト30に保護枠10を取り付けることができる。
(取り外し方法)
保護枠10をアームレスト30から取り外すには、図9の破線で示すように、ロック解除阻止部材90の操作部91をロック解除阻止部材挿通孔170内に押し込む。すると、ロック解除阻止部材90は、図9において回動軸92を中心として時計回りに回動し、挿入筒部110の段部82に係合した係合突部93が段部82から外れる。
【0037】
この状態では、図10,11に示すように、ロック解除部材80の動作は規制されていないので、弦巻バネ86の付勢に抗して、バネ係止軸87を挿通した長孔85の範囲内で、ロック解除部材80の段部82が挿入筒部110の基端部に当接するまで、ロック解除部材80を挿入筒部110内に押し込むことができる。すると、ロック部材70の基端側がロック解除部材80のロック部材挿入穴84内に進出し、ロック部材70は、先端側が互いに近づくように押しつぶされ、ロック突起71がロック突起出没孔111内に没した状態となって、取付孔40内に係止した挿入筒部110の係止が解除され、アームレスト30から保護枠10を取り外すことができる。
【0038】
すなわち、アームレスト30に保護枠10を取り付けてロックした状態から、ロックを解除して保護枠10を取り外すには、ロック解除阻止部材90の操作と、ロック解除部材80の操作を同時に行わなければならない。
また、このロック解除阻止部材90とロック解除部材80とは、近接するとともに対向して設けてあるので、片手で操作することができる。例えば、連結装置60を握るようにして、人差し指等でロック解除阻止部材90を操作するとともに、親指でロック解除部材80を押し込めばよい。
【0039】
アームレスト30の取付孔40から連結装置60の挿入筒部110を完全に抜き取ると、図6,7に示すように、ロック部材70は、再びその復元力によりロック突起出没孔111内から挿入筒部110の外側に向かって突出する。また、ロック解除部材80は、弦巻バネ86の付勢により、本体部81の先端部がカバー103に設けたロック解除部材挿通孔150から突出した状態となり、係合突部93がロック解除部材80の段部82に係合して、再びロック解除部材80の動作を規制する。
【0040】
なお、上記した実施例では、取付孔40を左右のアームレスト30の両先端部にそれぞれ設けるとともに、連結装置60を保護枠10の両端部にそれぞれ設けているが、取付孔40は、左右のアームレスト30のいずれか一方にのみ設けるとともに、連結装置60を、取付孔40に対応する保護枠10の一端部にのみ設けてもよい。この場合、保護枠10の他端部は、対向するアームレスト30の先端部に、常に連結されていることとなる。また、アームレスト30の先端部に常時連結している保護枠10は、その連結部で回転可能となるように構成してもよいし、その回転角度を規制する手段を設けてもよい。
(第2実施例)
つぎに、図12〜14を用いて、本発明の第2実施例について説明する。
【0041】
図12は、アームレストから保護枠を外した状態を示す横断面図、図13は保護枠の装着状態を示す横断面図、図14はロック解除部材を操作した状態を示す横断面図をそれぞれ示す。
本第2実施例の特徴点は、連結装置を凹状とし、アームレストの取付孔に、前記連結装置を凹状部分にはまり込む凸状部分を形成した点である。
【0042】
なお、本第2実施例においては、ロック解除阻止部材を省いているが、先に説明した第1実施例のものと同様に、ロック解除阻止部材により、ロック解除部材によるロック解除動作を、常には阻止している。
(保護枠)
本第2実施例の保護枠200は、図12〜14に示すように、アームレスト30の先端部に設けた取付孔210と、この取付孔210に着脱可能に取り付ける連結装置220とを備えている。
【0043】
上記連結装置220は、図12〜14に示すように、その先端部に設けた挿入筒部230と、連結装置220の表面側から挿入筒部230内に向かって開設したロック解除部材挿通孔240と、このロック解除部材挿通孔240内に出没可能に取り付けたロック解除部材250とを備えている。
上記したロック解除部材挿通孔240は、挿入筒部230の先端側に段部241を設けてあり、段部241から先端側が縮径した縮径部242となっている。
【0044】
このロック解除部材挿通孔240内に出没可能に取り付けるロック解除部材250は、一端部が閉鎖した筒状の部材で、長さ方向の途中には、直径方向に貫通する長さ方向の長孔251が開設してある。また、ロック解除部材250内には、弦巻バネ252が挿入されて保持されている。この弦巻バネ252をロック解除部材250内に保持するには、弦巻バネ252をロック解除部材250の開放端部から奥側に向かって縮めて挿入し、その開放端側に位置するように、上記した長孔251内にバネ係止軸253を取り付ける。このバネ係止軸253は、ロック解除部材250の直径よりも若干長く形成されており、両端部が長孔251から外方に向かってそれぞれ突出するようになっていて、ロック解除部材挿通孔240の外周部に設けた軸受(図示せず)に支持されている。
【0045】
したがって、ロック解除部材250は、常には、弦巻バネ252の付勢により、ロック解除部材挿通孔240から表面側に向かって閉鎖端側を突出させた状態となっている。また、ロック解除部材250は、弦巻バネ252の付勢に抗して、長孔251の範囲内で、ロック解除部材挿通孔240内に押し込むことができる。
(アームレストの取付孔)
一方、前記取付孔210は、図12〜14に示すように、上記した挿入筒部230の外径寸法よりも若干大きな内径寸法を有しているとともに、挿入筒部230の長さよりも若干長い深さを有している。
【0046】
この取付孔210の内側端部には、取付孔210の表面側に向かって突出するロック部材260が設けてある。このロック部材260は、取付孔210の内側端部に取り付けるベース261と、ベース261のほぼ中央部から突設した、一対の係止片262,262とからなる。
上記各係止片262は、ベース261と一体となるよう合成樹脂等により形成されており、可撓性及び弾性を有している。また、それぞれの係止片262には、長さの途中から外方に向かって突出する係止段部263が設けてあり、この係止段部263から先端側に向かって縮径したテーパー部264となっている。そして、両係止片262の先端部の外側面の距離は、上記した挿入孔の縮径部242の内径よりも小さくなっているとともに、係止段部263付近の外側面の距離は、縮径部242の内径よりも大きくなっている。また、ベース261から係止段部263までの距離は、取付孔210の縮径部242の長さよりも若干長くなっている。
【0047】
前記各ロック部材260は、取付孔210の内側から、係止片262が取付孔210の表面側に向かって突出するようにして、ベース261を取付孔210の内側端面にネジ270により取り付けることにより、取付孔210内に取り付けられている。
(装着方法)
つぎに、上記した構成を備えた保護枠200の装着方法について、図12〜14を用いて説明する。
【0048】
図12に示すように、保護枠200の連結装置220をアームレスト30の取付孔210から取り外した状態では、ロック解除部材250は、弦巻バネ252の付勢により、閉鎖端側がロック解除部材挿通孔240の表面側から突出した状態となっている。
そして、取付孔210内に挿入筒部230を先端側から挿入すると、まず、ロック解除部材挿通孔240の縮径部242内にロック部材260の係止片262の先端側が入り込み、各テーパー部264が縮径部242の内壁面に押されて、係止片262の先端部が互いに近接するように係止片262が撓みながら取付孔210内に進入する。
【0049】
さらに、取付孔210内に挿入筒部230を進入させると、図13に示すように、各テーパー部264が縮径部242を通過し、係止片262がその弾性により復元して、取付孔210の段部241に係止片262の係止段部263が係合し、アームレスト30に保護枠200を取り付けることができる。この状態では、係止片262の先端部がロック解除部材250内に若干進入した状態となっている。
(取り外し方法)
保護枠200をアームレスト30から取り外すには、図14に示すように、ロック解除部材250を、弦巻バネ252の付勢に抗して長孔251の範囲内で、ロック解除部材挿通孔240内に押し込む。すると、係止片262の先端側が、挿入筒部230内にさらに進入し、各テーパー部264が挿入筒部230の内壁面に押されて、係止片262の先端部が互いに近接するように係止片262が撓む。
【0050】
この状態では、取付孔210の段部241と係止片262の係止段部263との係合が外れ、挿入筒部230を取付孔210内から引き抜いて、アームレスト30から保護枠200を取り外すことができる。
そして、ロック解除部材250を押し込んでいた力を取り除くと、ロック解除部材250は、図12に示すように、弦巻バネ252の付勢によりその閉鎖端側をロック解除部材挿通孔240の表面側から突出させた状態に戻る。
【0051】
本第2実施例に係るベビーカー20の保護枠200は、第1実施例に係る保護枠10と比較して、その構造が単純であるとともに、部品点数も少なくなっている。したがって、製造が一層容易になるとともに、製造コストを低減することができる。
【0052】
【発明の効果】
本発明は、以上のように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。
請求項1記載の発明によれば、連結装置の着脱を確実に行えるようにしたベビーカーの保護枠を提供することができる。
【0053】
これに加えて、請求項1記載の発明によれば、左右の連結装置の一方のみを外すだけで、幼児の昇降が可能にすることができる。
請求項2記載の発明によれば、上記した請求項1記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項2記載の発明によれば、連結装置の回転角度を規制することで、保護枠は必要以上に回転しないようにすることができる。
【0054】
請求項3記載の発明によれば、上記した請求項1又は請求項2記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項3記載の発明によれば、ベビーカーを折り畳む際に、アームレストを屈曲することができる。
また、請求項3記載の発明のように、左右の連結装置が回転できるようにすると、ベビーカーの折り畳みを一層、容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ベビーカーの保護枠の分解斜視図である。
【図2】 保護枠を取り付けた状態を示すベビーカーの斜視図である。
【図3】 保護枠の連結装置の分解斜視図である。
【図4】 アームレストの取付孔を示す横断面図である。
【図5】 保護枠の回転状態を示す斜視図である。
【図6】 保護枠を取り外した状態を示す縦断面図である。
【図7】 図6に対応した横断面図である。
【図8】 保護枠の装着状態を示す縦断面図である。
【図9】 図8に対応した横断面図である。
【図10】 ロック解除阻止部材を操作した状態を示す縦断面図である。
【図11】 図10に対応した横断面図である。
【図12】 第2実施例を示し、アームレストから保護枠を外した状態を示す横断面図である。
【図13】 図12に対応し、保護枠の装着状態を示す横断面図である。
【図14】 図12に対応し、ロック解除部材を操作した状態を示す横断面図である。
【符号の説明】
10 保護枠 20 ベビーカー
30 アームレスト 40 取付孔
41 案内溝 50 可撓部
51 板バネ 52 芯材
53 カバー部材 54 取付小孔
55 取付溝 60 連結装置
70 ロック部材 71 ロック突起
80 ロック解除部材 81 本体部
82 段部 83 縮径部
84 ロック部材挿入穴 85 長孔
86 弦巻バネ 87 バネ係止軸
90 ロック解除阻止部材 91 操作部
92 回動軸 93 係合突部
94 板バネ 95 ボルト
100 ケース 101 挿通開口
102 ケース本体 103 カバー
110 挿入筒部 111 ロック突起出没孔
120 係合ボス部 130 取付ボス部
140 軸受溝 150 ロック解除部材挿通孔
160 係止突部 170 ロック解除阻止部材挿通孔
180 軸溝 190 回転角度規制部
191 回転空間 192 規制突部
200 保護枠 210 取付孔
220 連結装置 230 挿入筒部
240 ロック解除部材挿通孔 241 段部
242 縮径部 250 ロック解除部材
251 長孔 252 弦巻バネ
253 バネ係止軸 260 ロック部材
261 ベース 262 係止片
263 係止段部 264 テーパー部
270 ネジ
Claims (3)
- ベビーカーの左右のアームレストの間に掛け渡して、着座した幼児が座席から転落することを防止するためのベビーカーの保護枠であって、
前記保護枠には、前記アームレストの取付孔に着脱可能に連結できる連結装置を設け、
前記連結装置は、当該連結装置を前記取付孔に連結した状態でロックするロック部材と、
このロック部材によるロックを解除するロック解除部材とを備えたベビーカーの保護枠において、
上記連結装置には、前記ロック解除部材によるロック解除動作を、常には阻止するロック解除阻止部材を設け、
左右のアームレストには、保護枠の取付用の取付孔をそれぞれ設け、
保護枠の両端部には、前記アームレストの各取付孔に着脱可能に連結できる左右一対の連結装置をそれぞれ設け、
左右の連結装置を、各取付孔に対してそれぞれ回転可能に形成したことを特徴とするベビーカーの保護枠。 - 各取付孔には、連結装置の回転角度を規制する回転角度規制部をそれぞれ設けたことを特徴とする請求項1記載のベビーカーの保護枠。
- 保護枠の長さの途中には、屈曲可能な可撓部を設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のベビーカーの保護枠。
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