JP3774866B2 - 間仕切り装置のパネル支持構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は大きな空間を仕切る為に使用される間仕切り装置において、該間仕切り装置を構成するパネルを適切な高さに支持する為のアジャスター及びパネル支持構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図5は一般的な間仕切り装置を示す横断面図と縦断面図を表している。該間仕切り装置にも色々な型式が存在するが、基本的には垂直に起立するパネル(イ)によって大きな空間が仕切られ、適当な大きさの部屋空間を形成することが出来る。同図に示す間仕切り装置は床レール(ロ)の所々に配置されているアジャスター(ハ)、(ハ)・・によって、巾木(ニ)が支えられ、該巾木(ニ)にパネル(イ)が載って支持されている。パネル(イ)は垂直に起立するスタッド(ホ)に側端が固定され、そして上端は天井に取付けられている天井レール(ヘ)と連結している。
【0003】
ところで、巾木(ニ)に載ったパネル(イ)が天井レール(ヘ)に達するように、適当な高さに支持しなくてはならず、その為に上記アジャスター(ハ)が用いられている。アジャスターは図6に示すように、門形をした支持部材(ト)の上板(チ)に形成したネジ穴にアジャストネジ(リ)を螺合し、このアジャストネジ(リ)の突出高さを調整することで巾木(ニ)を適当な高さで支え、ひいてはパネル(イ)を支えることが出来る。このアジャスター(ハ)の門形支持部材(ト)は図7に示すように床レール(ロ)に配置されるが、該支持部材(ト)が概略U型断面の床レール(ロ)に遊嵌しているだけであり、所定の位置に固定されているものではない。
【0004】
従って、アジャスター(ハ)のネジ頭(ヌ)に巾木(ニ)を載置し、この状態で位置決めする為に巾木(ニ)を長手方向へスライドするならば、簡単に転倒してしまう。従って、施工時の作業性が悪く、又大きな地震が発生した時にも支持部材(ト)は転倒することが多い。支持部材(ト)が転倒すれば巾木(ニ)は降下して、該巾木(ニ)に載っているパネル(イ)を支えることは出来ず、間仕切り装置が崩れてしまう。
【0005】
そこで、床レール(ロ)に配置したアジャスター(ハ)が所定の位置に固定されることが望ましい訳で、この種の従来技術として特開平7−331776号に係る「間仕切りの取付け構造」が知られている。これは、床基部に固定される下巾木レール(床レール)の側壁を差し込み溝に挟着して下巾木レール上に跨架されるブリッジ部と、ブリッジ部に螺合されるアジャストボルトとより成る調整部材に、間仕切りパネルに固定された上巾木を支持して取付けるため、下巾木レール上の適宜位置に差し込むだけで転倒することなく調整支持構造が容易に構成できる。
【0006】
上記調整部材(アジャスター)はその上に巾木を載置する際に転倒する頻度は少ないが、該巾木を位置決めする為にスライドすれば、共に移動してその位置は変化する。又、該調整部材は床レールの側壁を挟み込むように取付けられる為に、巾木を載置した際には床レール側壁と巾木側壁間に隙間が発生して外観が損なわれる。一方、側片部に差し込み溝を形成したブリッジ部は板材を打ち抜き・曲げ成形して加工することが出来ず、従って鍛造、鋳造、又は切削などの加工が施される為に、該ブリッジ部の製作工数は非常に高くなる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
このように、従来のアジャスターには上記のごとき問題がある。本発明が解決しようとする課題はこれら問題点であり、床レールの所定の位置に取着されて位置ズレや転倒を防止し、製作も簡単なアジャスター及びパネル支持構造を提供する。
【0008】
【課題を解決する為の手段】
本発明に係るアジャスターは概略四角形の支持板の中央にネジを螺合して起立したものである。該支持板は床レールの両側板の上縁に係止して取着され、その為に支持板の両側には切欠き溝を設けている。床レールの両側板上縁は内側へ湾曲又は屈曲し、この上縁が支持板に形成した切欠き溝に嵌合して取付けられる。
【0009】
内側に湾曲又は屈曲した上縁が切欠き溝に嵌合することで、アジャスターの支持板は側板上縁にて支持される。支持板はネジ穴を設けてネジが螺合する上板と両側板から成り、切欠き溝は側板の両端に形成され、該切欠き溝には床レール側板の撓み変形に基づくバネ力が付勢されて、支持板はガタ付くことなく安定して取付けられる。従って、支持板は側壁上縁に沿ってスライドすることが出来るが、外れて転倒することはない。以下、本発明に係る実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
【0010】
【実施例】
図1は本発明に係るアジャスターを床レールに取付けて巾木を支持している場合の断面を示している。同図の1は床レール、2はアジャスター、3は巾木、4はパネルを夫々表している。床レール1は床面5に敷設され、該床レール1にはアジャスター2が取付けられ、そしてアジャストネジ6の頭には巾木3が載置され、パネル4は該巾木3に載って支えられている。
【0011】
そこで、パネル4の支持高さを定めるには、アジャストネジ6を調整して行われ、アジャストネジ6の頭に載置された巾木3は床レール1及びアジャスター2を被覆することが出来る。本発明に係るアジャスター2は従来のような門形支持部材を有しておらず、概略四角形の支持板に上記アジャストネジ6が螺合して起立している。
【0012】
図2はアジャスター2を示した実施例である。支持板7は上板8と両側板9,9を有し、上板8の中央に形成したネジ穴にアジャストネジ6が螺合して起立している。そして、該支持板7のコーナーは切欠かれて切欠き溝10,10・・が形成されている。該切欠き溝10は上板8と側板9を繋ぐ境界部が切欠かれ、その為に、(a)に示す平面図と(b)に示す正面図に切欠かれた状態が表されている。又、側板9の両側下端部は滑らかな曲面11,11と成っている。該曲面11の代わりに傾斜面を形成することも出来る。
【0013】
図3は床レール1を示した場合であるが、底板12と両側板13,13を有す概略U型断面の長尺材であり、側板13の上縁14は内側へ湾曲している。上記アジャスター2は床レール1に取付けられる訳であるが、側板13,13の上縁14,14に係止して取着される。すなわち、内側へ湾曲した上縁14,14は支持板7の上記切欠き溝10,10・・に嵌合して取付けられる。
【0014】
図4は床レール1の側板13の上縁14に支持板7の切欠き溝10が嵌合している場合を示している。該切欠き溝10に上縁14が嵌合することで、上板8の側端が支持部15と成って上縁14の上に載り、該アジャスター2を支えることが出来る。該アジャスター2は支持板7を床レール1の上から押圧するならば、上縁14の先端は側板9の曲面11に当って外方向へ押され、側板13が撓み変形して上縁14が切欠き溝10に嵌合することが出来る。
【0015】
上縁14は切欠き溝10に嵌合すると共に、支持板7の側板9には床レール1の側板13の撓み変形に基づく弾性力が付勢されて、所定の位置に拘束される。勿論、ガタ付くことなく取付けられるが、上縁14に沿って移動することは可能である。
【0016】
ところで、図2に示しているアジャスター2の支持板7には、コーナーに切欠き溝10,10・・を形成しているが、該切欠き溝10,10・・の位置は該コーナーに限定するものではなく、側板9,9の両端に設ければよい。側板9,9の上部であって上板8との境界に形成した切欠き溝10,10・・が図2に示した実施例である。
【0017】
以上述べたように、本発明に係る間仕切り装置のアジャスターは、床レール側板の上縁に係止して取付けられる支持板にネジを螺合して起立し、該ネジ頭に巾木を載置して支持するものであり、次のような効果を得ることが出来る。
【0018】
【発明の効果】
本発明に係るアジャスターは概略四角形の支持板を有し、この支持板の上板にネジを螺合して起立したものである。そして、側板両端又はコーナーには切欠き溝を形成し、該切欠き溝に床レール側板の上縁を嵌合して取付けることが出来る。従って、支持板は床レール側板に取着されて、ネジ頭に巾木を載せても、又載せた状態でスライドしても該アジャスターが位置ズレすることはなく、勿論、転倒することもない。
【0019】
該アジャスターは、床レールの上に支持板を載せて押圧することで側板が撓み変形して切欠き溝に上縁が嵌合して簡単に取付けすることが出来る。側板を撓み変形させて取付けた支持板にはバネ力(弾性力)が付勢され、該支持板はガタ付くことなく安定する。そして、従来の門形支持部材に比較して該支持板の材料費は少なく、製作も簡単であり、製作コストは安くなる。勿論、特開平7−331776号に係るアジャスターより、その製作工数は格段に小さく、取付け状態の安定性も高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】間仕切り装置に組み込まれた本発明のアジャスター。
【図2】本発明に係るアジャスターの実施例。
【図3】床レールの具体例。
【図4】床レール側板の上縁に係止した支持板。
【図5】従来の一般的な間仕切り装置。
【図6】従来のアジャスター。
【図7】従来のアジャスターを床レールに配置した場合。
【符号の説明】
1 床レール
2 アジャスター
3 巾木
4 パネル
5 床面
6 アジャストネジ
7 支持板
8 上板
9 側板
10 切欠き溝
11 曲面
12 底板
13 側板
14 上縁
15 支持部
Claims (1)
- 間仕切り装置の床レールに取付けられてパネルが載る巾木をアジャスターを介して適当な高さに支持するパネル支持構造において、上板と両側板から成る支持板の上記側板両端には切欠き溝を形成し、そして該上板の中央に設けたネジ穴にはネジを螺合して起立しアジャスターを構成し、床レールの両側板上縁を内側へ湾曲又は屈曲すると共に、該上縁を支持板に形成した上記切欠き溝に嵌合して取付けたことを特徴とする間仕切り装置のパネル支持構造。
Priority Applications (1)
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JP2003048900A JP3774866B2 (ja) | 2003-02-26 | 2003-02-26 | 間仕切り装置のパネル支持構造 |
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JP2003048900A JP3774866B2 (ja) | 2003-02-26 | 2003-02-26 | 間仕切り装置のパネル支持構造 |
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JP2004257107A JP2004257107A (ja) | 2004-09-16 |
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