JP3773886B2 - アイドリングストップ制御方法、及びアイドリングストップ制御装置、並びにアイドリングストップ制御プログラム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本願発明は、特にDME(ジメチルエーテル)を代表とする軽油の代替燃料を燃料としたディーゼルエンジンと、該ディーゼルエンジンに燃料を供給する燃料供給装置とを備えたディーゼルエンジンシステムを搭載した車両のアイドリングストップ制御に関する。
【0002】
【従来の技術】
ディーゼルエンジンによる大気汚染対策として、軽油の代わりに排気がクリーンなDME(ジメチルエーテル)を燃料とするものが注目されている。DME燃料は、従来の燃料である軽油と違って液化ガス燃料である。つまり、軽油と比較して沸点温度が低く、大気圧下で軽油が常温において液体であるのに対して、DMEは、常温において気体となる性質を有している。そのため、従来のディーゼルエンジンにDME燃料を使用する際には、インジェクションポンプへの供給圧力が低いと、DME燃料が気化してしまう。よって、液体のDME燃料をインジェクションポンプへ供給するためには、軽油燃料よりインジェクションポンプへの供給圧力を高くする必要がある。
【0003】
したがって、従来のディーゼルエンジンにDME燃料を使用すると、そのインジェクションポンプへの高い供給圧力によって、ディーゼルエンジン停止後に噴射系内に残留しているDME燃料が、燃料噴射ノズルのノズルシート部からディーゼルエンジンのシリンダ内に漏れて気化し、シリンダ内に気化したDME燃料が充満することによって、ディーゼルエンジンを始動する際にノッキング等の異常燃焼が生じて、ディーゼルエンジンの始動が正常に行えず大きな振動や騒音が発生してしまう。また、DMEは、軽油と比較して低粘度であり漏れやすいので、ディーゼルエンジン停止後、比較的短時間でシリンダ内に気化したDME燃料が充満してしまうことになる。そのため、DMEを燃料としたディーゼルエンジンのDME燃料供給装置は、ディーゼルエンジン停止後に噴射系内に残留しているDME燃料が、燃料噴射ノズルのノズルシート部からディーゼルエンジンのシリンダ内に漏れて気化し、シリンダ内に気化したDME燃料が充満することを防止するために、ディーゼルエンジン停止時には、インジェクションポンプのDME燃料が充填されている油溜室、及び燃料噴射ノズルからオーバーフローしたDME燃料が流れるのノズルリターンパイプのDME燃料を燃料タンクに回収する手段、いわゆるパージ処理の手段を備えているのが一般的である。
【0004】
ところで、従来の軽油を燃料としたディーゼルエンジンを搭載した大型トラックや大型バス等は、赤信号等による一時停車時にディーゼルエンジンを停止させる、いわゆるアイドリングストップ制御装置を搭載しているのが一般的になりつつある。これは、ディーゼルエンジンがアイドリング中に排出する排ガスによる大気汚染問題、及びアイドリング中のエンジン音による騒音問題等を解決するための手段であり、例えば、特開2000−179389号公報等に開示されているように、車両が停車した際に所定のアイドリングストップ条件を満たした場合に、ディーゼルエンジンを停止させ、発車時にディーゼルエンジンを再始動させるものである。それによって、赤信号等の一時停車中の排出ガスと騒音を防止することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述したように、ディーゼルエンジン停止時には、ディーゼルエンジン再始動時にノッキング等の異常燃焼が生じることを防止するためにDME燃料供給装置の油溜室、及びノズルリターンパイプ等に充填されているDME燃料を燃料タンクに回収するので、ディーゼルエンジンの始動時には、ディーゼルエンジン停止時に燃料タンクにいったん回収されたDME燃料が、再び燃料タンクからDME燃料供給装置の油溜室等に充填されて、ディーゼルエンジンが始動可能な状態になるまでの時間待たなければならない。
【0006】
したがって、アイドリングストップ時にDME燃料供給装置の油溜室、及びノズルリターンパイプ等に充填されているDME燃料を燃料タンクに回収してしまうと、車両の迅速な再発進が行えないという問題が生じる。特に、市街地では、交通量が多いので渋滞で停車する機会も多く、信号交差点の数も多いことから、アイドリングストップの必要性は高い。したがって、アイドリングストップ後の再発進が迅速に行えないと、不便であるばかりか渋滞等の要因にもなりかねない虞がある。また、アイドリングストップ時にDME燃料供給装置の油溜室、及びノズルリターンパイプ等に充填されているDME燃料を燃料タンクに回収しないと、前述したようなノッキング等の異常燃焼が発生する虞が生じてしまう。
【0007】
本願発明は、このような状況に鑑み成されたものであり、その課題は、DMEを燃料としたディーゼルエンジンシステムを搭載した車両において、アイドリングストップからの再発進時にノッキング等の異常燃焼が生じることなく、かつ迅速な車両の再発進が可能なアイドリングストップ制御を実現することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を達成するため、本願請求項1に記載の発明は、軽油の代替燃料を燃料としたディーゼルエンジンと、該ディーゼルエンジンに前記代替燃料を供給する燃料供給装置とを備えたディーゼルエンジンシステムを搭載した車両のアイドリングストップ制御方法であって、所定のアイドリングストップ条件が全て満たされた場合には、前記代替燃料のパージを行わずに前記燃料供給装置の燃料噴射状態を無噴射状態として前記ディーゼルエンジンを停止させ、前記ディーゼルエンジン停止後、前記ディーゼルエンジンの燃料噴射ノズルから燃焼室内へのリーク燃料が、前記ディーゼルエンジンの再始動時に異常燃焼を起こす濃度に達する時間が経過する前に、前記ディーゼルエンジンを再始動させる、ことを特徴としたアイドリングストップ制御方法である。
【0009】
このように、アイドリングストップ時には、燃料のパージ処理を行わないので、ディーゼルエンジンの再始動時に改めて燃料タンクから燃料供給装置の油溜室等へ燃料を供給する必要がなく、車両発進時に迅速にディーゼルエンジンを再始動させることができる。また、ディーゼルエンジン停止後、ディーゼルエンジンの燃料噴射ノズルから燃焼室内へのリーク燃料が、ディーゼルエンジンの再始動時に異常燃焼を起こす濃度に達する時間が経過する前にディーゼルエンジンを再始動させるので、燃焼室内へリークした燃料を燃焼させることができ、それによって、ディーゼルエンジンの再始動時にノッキング等の異常燃焼が発生してしまうことを防止することができる。
【0010】
これにより、本願請求項1の記載の発明に係るアイドリングストップ制御方法によれば、軽油の代替燃料を燃料としたディーゼルエンジンシステムを搭載した車両において、アイドリングストップからの再発進時にノッキング等の異常燃焼が生じることなく、かつ迅速な車両の再発進が可能になるという作用効果が得られる。
【0011】
本願請求項2に記載の発明は、DMEを燃料としたディーゼルエンジンと、該ディーゼルエンジンにDME燃料を供給するDME燃料供給装置とを備えたディーゼルエンジンシステムを搭載した車両のアイドリングストップ制御方法であって、所定のアイドリングストップ条件が全て満たされた場合には、前記DME燃料のパージを行わずに前記DME燃料供給装置の燃料噴射状態を無噴射状態として前記ディーゼルエンジンを停止させ、前記ディーゼルエンジン停止後、前記ディーゼルエンジンの燃料噴射ノズルから燃焼室内へのリーク燃料が、前記ディーゼルエンジンの再始動時に異常燃焼を起こす濃度に達する時間が経過する前に、前記ディーゼルエンジンを再始動させる、ことを特徴としたアイドリングストップ制御方法である。
【0012】
このように、アイドリングストップ時には、DME燃料のパージ処理を行わないので、ディーゼルエンジンの再始動時に改めて燃料タンクからDME燃料供給装置の油溜室等へDME燃料を供給する必要がなく、車両発進時に迅速にディーゼルエンジンを再始動させることができる。また、ディーゼルエンジン停止後、ディーゼルエンジンの燃料噴射ノズルから燃焼室内へのリーク燃料が、ディーゼルエンジンの再始動時に異常燃焼を起こす濃度に達する時間が経過する前にディーゼルエンジンを再始動させるので、燃焼室内へリークしたDME燃料を燃焼させることができ、それによって、ディーゼルエンジンの再始動時にノッキング等の異常燃焼が発生してしまうことを防止することができる。
【0013】
これにより、本願請求項2の記載の発明に係るアイドリングストップ制御方法によれば、DMEを燃料としたディーゼルエンジンシステムを搭載した車両において、アイドリングストップからの再発進時にノッキング等の異常燃焼が生じることなく、かつ迅速な車両の再発進が可能になるという作用効果が得られる。
【0014】
本願請求項3に記載の発明は、請求項2において、前記ディーゼルエンジンを再始動させた後、所定時間経過後に再び前記ディーゼルエンジンを停止させる、ことを特徴としたアイドリングストップ制御方法である。
【0015】
燃焼室内へリークしたDME燃料の燃焼は、極めて短い時間ディーゼルエンジンを運転すれば達成される。したがって、アイドリングストップ状態からのディーゼルエンジンの再始動後、所定の時間が経過した後に、つまり、燃焼室内へリークしたDME燃料を燃焼させるのに必要な時間が経過した後に、再度ディーゼルエンジンを停止させることで、間欠的にディーゼルエンジンの再始動を繰り返しながらアイドリングストップ状態を継続することができる。
【0016】
これにより、本願請求項3の記載の発明に係るアイドリングストップ制御方法によれば、本願請求項2に記載の発明による作用効果に加えて、アイドリングストップ状態からのディーゼルエンジンの再始動後、燃焼室内へリークしたDME燃料を燃焼させるのに必要な時間が経過した後に、再度ディーゼルエンジンを停止させるので、アイドリングストップ中のディーゼルエンジンの再始動時間を最小限にすることができるという作用効果が得られる。
【0017】
本願請求項4に記載の発明は、請求項2又は3において、前記アイドリングストップ条件は、前記ディーゼルエンジンの回転数が所定の回転数以下であることと、前記ディーゼルエンジンの変速機のギア選択位置がニュートラルであることと、前記車両に搭載された車速検出装置が検出している車両速度が0km/hである、ことを特徴としたアイドリングストップ制御方法である。
【0018】
これらのアイドリングストップ条件は、車両が停止状態であり(車両速度が0km/h)、ディーゼルエンジンと各車輪との連結が切り離された状態で(ギア選択位置がニュートラル)、ディーゼルエンジンがアイドリング運転状態(回転数が所定の回転数以下)であることを検出するためのものである。つまり、これらの条件が全て満たされた場合、車両がアイドリング状態で停車していることになるので、それをもってアイドリングストップ制御を行うことで、的確なアイドリングストップ制御を行うことができる。
【0019】
これにより、本願請求項4の記載の発明に係るアイドリングストップ制御方法によれば、本願請求項2又は3に記載の発明による作用効果に加えて、車両がアイドリング状態で停車していることを的確に検出することができるので、的確なアイドリングストップ制御を行うことができるという作用効果が得られる。
【0020】
本願請求項5に記載の発明は、請求項4において、前記車両はMT車であり、クラッチペダルが踏下されていないことも前記アイドリングストップ条件とする、ことを特徴としたアイドリングストップ制御方法である。
【0021】
車両がMT(マニュアル・トランスミッション)車である場合には、クラッチが接続された状態でないと変速機のギア選択位置がニュートラルであることを検出できない。したがって、クラッチペダルの踏下状態を検出し、クラッチペダルが踏下されていないこともアイドリングストップ条件とすることによって、車両がアイドリング状態で停車していることを的確に検出することができる。
【0022】
これにより、本願請求項5の記載の発明に係るアイドリングストップ制御方法によれば、本願請求項4に記載の発明による作用効果に加えて、車両がMT車である場合において、車両がアイドリング状態で停車していることを的確に検出することができるという作用効果が得られる。
【0023】
本願請求項6に記載の発明は、請求項2〜5のいずれか1項において、前記車両のキースイッチのON/OFF状態を検出し、ON状態を検出した場合には、前記アイドリングストップ条件が全て満たされているか否かを判定し、OFF状態を検出した場合には、前記ディーゼルエンジンを停止させ、前記DME燃料のパージ処理制御を行う、ことを特徴としたアイドリングストップ制御方法である。
【0024】
車両のキースイッチがOFF状態になった場合は、赤信号等による一時的な停車ではないので、DME燃料供給装置の油溜室等からDME燃料を回収するパージ処理を行う必要がある。したがって、車両のキースイッチON/OFF状態を検出し、キースイッチがON状態でアイドリングストップ条件が全て満たされた場合のみアイドリングストップ制御を行うことによって、的確なアイドリングストップ制御を行うことができるとともに、一時的な停車でない場合には、確実にDME燃料供給装置のパージ処理を行うことができる。
【0025】
これにより、本願請求項6の記載の発明に係るアイドリングストップ制御方法によれば、本願請求項2〜5のいずれか1項に記載の発明による作用効果に加えて、一時的な停車でない場合には、確実にDME燃料供給装置のパージ処理を行うことができるという作用効果が得られる。
【0026】
本願請求項7に記載の発明は、請求項2〜5のいずれか1項において、前記車両の運転状態を検出し、前記車両が運転状態にある場合には、前記アイドリングストップ条件が全て満たされているか否かを判定し、前記車両が運転状態でない場合には、前記車両がアイドリングストップ状態であるか否かを判定し、アイドリングストップ状態でない場合には、前記DME燃料のパージ処理制御を行う、ことを特徴としたアイドリングストップ制御方法である。
【0027】
車両が赤信号等による一時的な停車ではなく、長時間運転手が車両を離れる目的で駐車、あるいは停車する場合には、DME燃料供給装置の油溜室等からDME燃料を回収するパージ処理を行う必要がある。そこで、車両の運転状態を検出し、車両が運転状態にある場合、つまり、車両が走行中かアイドリング状態で一時的に停車している場合には、アイドリングストップ条件が成立しているか否かを判定する。車両の運転状態を検出する方法は、例えば、エンジンの回転数を直接検出し、エンジンが回転していることによって運転状態であると判定しても良いし、油圧計の油圧レベルを検出し、その油圧レベルによってエンジンの運転状態を検出しても良い。
【0028】
したがって、車両の運転状態を検出し、車両が運転状態でアイドリングストップ条件が全て満たされた場合のみアイドリングストップ制御を行うことによって、的確なアイドリングストップ制御を行うことができる。また、車両が運転状態でない場合には、つまり、車両が停車している場合には、車両がアイドリングストップ状態であるか否かを判定し、車両がアイドリングストップ状態ではない、つまり、車両が走行中でもなく、アイドリング状態で一時的に停車しているのでもない場合には、DME燃料のパージ処理制御を行うので、一時的な停車でない場合に確実にDME燃料供給装置のパージ処理を行うことができる。
【0029】
これにより、本願請求項7の記載の発明に係るアイドリングストップ制御方法によれば、本願請求項2〜5のいずれか1項に記載の発明による作用効果に加えて、一時的な停車でない場合には、確実にDME燃料供給装置のパージ処理を行うことができるという作用効果が得られる。
【0030】
本願請求項8に記載の発明は、請求項7において、前記車両が運転状態でない場合には、前記車両のキースイッチのON/OFF状態を検出し、OFF状態を検出した場合には、前記車両がアイドリングストップ状態でないと判定する、ことを特徴としたアイドリングストップ制御方法である。
【0031】
このように、車両が運転状態でない場合には、車両のキースイッチのON/OFF状態を検出して、キースイッチがOFF状態のある場合には、アイドリングストップ状態であると判定する。つまり、キースイッチがOFF状態で車両が運転状態でない、つまり停車している状態は、車両が走行中でもなく、アイドリング状態で一時的に停車しているのでもない状態であるとみなすことができるので、DME燃料のパージ処理制御を行う。したがって、一時的な停車でない場合に確実にDME燃料供給装置のパージ処理を行うことができる。
【0032】
これにより、本願請求項8の記載の発明に係るアイドリングストップ制御方法によれば、車両が運転状態でない場合に、キースイッチのON/OFF状態を検出し、キースイッチがOFF状態である場合にパージ処理制御を実行することによって、一時的な停車でない場合に確実にDME燃料供給装置のパージ処理を行うことができ、それによって、前述した本願請求項7に記載の発明による作用効果を得ることができる。
【0033】
本願請求項9に記載の発明は、軽油の代替燃料を燃料としたディーゼルエンジンと、該ディーゼルエンジンに前記代替燃料を供給する燃料供給装置とを備えたディーゼルエンジンシステムを搭載した車両のアイドリングストップ制御装置であって、所定のアイドリングストップ条件が全て満たされた場合には、前記ディーゼルエンジンがアイドリングストップ状態であると判定するアイドリングストップ判定手段と、該アイドリングストップ判定手段において、前記ディーゼルエンジンがアイドリングストップ状態であると判定された場合には、前記代替燃料のパージを行わずに前記燃料供給装置の燃料噴射状態を無噴射状態として前記ディーゼルエンジンを停止させる無パージエンジン停止手段と、該無パージエンジン停止手段によって前記ディーゼルエンジンが停止した後の時間を計測する無パージエンジン停止時間計測手段と、該無パージエンジン停止時間計測手段によって計測した時間が、前記ディーゼルエンジンの燃料噴射ノズルから燃焼室内へのリーク燃料が前記ディーゼルエンジンの再始動時に異常燃焼を起こす濃度に達する時間を経過する前に、前記ディーゼルエンジンを再始動させる無パージエンジン再始動手段とを備える、ことを特徴としたアイドリングストップ制御装置である。
本願請求項9に記載の発明に係るアイドリングストップ制御装置によれば、アイドリングストップ制御装置において、前述した本願請求項1に記載の発明と同様の作用効果を得ることができる。
【0034】
本願請求項10に記載の発明は、DMEを燃料としたディーゼルエンジンと、該ディーゼルエンジンにDME燃料を供給するDME燃料供給装置とを備えたディーゼルエンジンシステムを搭載した車両のアイドリングストップ制御装置であって、所定のアイドリングストップ条件が全て満たされた場合には、前記ディーゼルエンジンがアイドリングストップ状態であると判定するアイドリングストップ判定手段と、該アイドリングストップ判定手段において、前記ディーゼルエンジンがアイドリングストップ状態であると判定された場合には、前記DME燃料のパージを行わずに前記DME燃料供給装置の燃料噴射状態を無噴射状態として前記ディーゼルエンジンを停止させる無パージエンジン停止手段と、該無パージエンジン停止手段によって前記ディーゼルエンジンが停止した後の時間を計測する無パージエンジン停止時間計測手段と、該無パージエンジン停止時間計測手段によって計測した時間が、前記ディーゼルエンジンの燃料噴射ノズルから燃焼室内へのリーク燃料が前記ディーゼルエンジンの再始動時に異常燃焼を起こす濃度に達する時間を経過する前に、前記ディーゼルエンジンを再始動させる無パージエンジン再始動手段とを備える、ことを特徴としたアイドリングストップ制御装置である。
本願請求項10に記載の発明に係るアイドリングストップ制御装置によれば、アイドリングストップ制御装置において、前述した本願請求項2に記載の発明と同様の作用効果を得ることができる。
【0035】
本願請求項11に記載の発明は、請求項10において、前記無パージエンジン再始動手段にて再始動させた前記ディーゼルエンジンを所定時間経過後、再び停止させる無パージエンジン再停止手段を備える、ことを特徴としたアイドリングストップ制御装置である。
本願請求項11に記載の発明に係るアイドリングストップ制御装置によれば、アイドリングストップ制御装置において、前述した本願請求項3に記載の発明と同様の作用効果を得ることができる。
【0036】
本願請求項12に記載の発明は、請求項10又は11において、前記アイドリングストップ条件は、前記ディーゼルエンジンの回転数が所定の回転数以下であることと、前記ディーゼルエンジンの変速機のギア選択位置がニュートラルであることと、前記車両に搭載された車速検出装置が検出している車両速度が0km/hである、ことを特徴としたアイドリングストップ制御装置である。
本願請求項12に記載の発明に係るアイドリングストップ制御装置によれば、アイドリングストップ制御装置において、前述した本願請求項4に記載の発明と同様の作用効果を得ることができる。
【0037】
本願請求項13に記載の発明は、請求項12において、前記車両はMT車であり、クラッチペダルが踏下されていないことも前記アイドリングストップ条件とする、ことを特徴としたアイドリングストップ制御装置である。
本願請求項13に記載の発明に係るアイドリングストップ制御装置によれば、アイドリングストップ制御装置において、前述した本願請求項5に記載の発明と同様の作用効果を得ることができる。
【0038】
本願請求項14に記載の発明は、請求項10〜13のいずれか1項において、前記車両のキースイッチのON/OFF状態を検出する手段と、ON状態を検出した場合には、前記アイドリングストップ判定手段によって、前記アイドリングストップ条件が全て満たされているか否かを判定し、OFF状態を検出した場合には、前記ディーゼルエンジンを停止させ、前記DME燃料のパージ処理制御を行うパージ処理制御手段とを有する、ことを特徴としたアイドリングストップ制御装置である。
本願請求項14に記載の発明に係るアイドリングストップ制御装置によれば、アイドリングストップ制御装置において、前述した本願請求項6に記載の発明と同様の作用効果を得ることができる。
【0039】
本願請求項15に記載の発明は、請求項10〜13のいずれか1項において、前記車両の運転状態を検出する手段と、前記車両が運転状態にある場合には、前記アイドリングストップ判定手段によって、前記アイドリングストップ条件が全て満たされているか否かを判定し、前記車両が運転状態でない場合には、前記車両がアイドリングストップ状態であるか否かを判定する手段と、アイドリングストップ状態でない場合には、前記DME燃料のパージ処理制御を行うパージ処理制御手段とを有する、ことを特徴としたアイドリングストップ制御装置である。
本願請求項15に記載の発明に係るアイドリングストップ制御装置によれば、アイドリングストップ制御装置において、前述した本願請求項7に記載の発明と同様の作用効果を得ることができる。
【0040】
本願請求項16に記載の発明は、請求項15において、前記車両が運転状態でない場合に前記車両がアイドリングストップ状態であるか否かを判定する手段は、前記車両のキースイッチのON/OFF状態を検出し、OFF状態を検出した場合に、前記車両がアイドリングストップ状態でないと判定する、ことを特徴としたアイドリングストップ制御装置である。
本願請求項16に記載の発明に係るアイドリングストップ制御装置によれば、アイドリングストップ制御装置において、前述した本願請求項8に記載の発明と同様の作用効果を得ることができる。
【0041】
本願請求項17に記載の発明は、請求項10〜16のいずれか1項に記載のアイドリングストップ制御装置を備えた前記ディーゼルエンジンシステムのエレクトリック・コントロール・ユニットである。
本願請求項17に記載の発明に係るエレクトリック・コントロール・ユニットによれば、エレクトリック・コントロール・ユニットにおいて、前述した本願請求項10〜16のいずれか1項に記載の発明による作用効果を得ることができる。
【0042】
本願請求項18に記載の発明は、軽油の代替燃料を燃料としたディーゼルエンジンと、該ディーゼルエンジンに前記代替燃料を供給する燃料供給装置とを備えたディーゼルエンジンシステムを搭載した車両のアイドリングストップ制御をコンピュータに実行させるためのアイドリングストップ制御プログラムであって、所定のアイドリングストップ条件が全て満たされた場合には、前記ディーゼルエンジンがアイドリングストップ状態であると判定するアイドリングストップ判定手順と、該アイドリングストップ判定手順において、前記ディーゼルエンジンがアイドリングストップ状態であると判定された場合には、前記代替燃料のパージを行わずに前記燃料供給装置の燃料噴射状態を無噴射状態として前記ディーゼルエンジンを停止させる無パージエンジン停止手順と、該無パージエンジン停止手順によって前記ディーゼルエンジンが停止した後の時間を計測する無パージエンジン停止時間計測手順と、該無パージエンジン停止時間計測手順によって計測した時間が、前記ディーゼルエンジンの燃料噴射ノズルから燃焼室内へのリーク燃料が前記ディーゼルエンジンの再始動時に異常燃焼を起こす濃度に達する時間を経過する前に、前記ディーゼルエンジンを再始動させる無パージエンジン再始動手順と、該無パージエンジン再始動手順にて再始動させた前記ディーゼルエンジンを所定時間経過後、再び停止させる無パージエンジン再停止手順とを備える、ことを特徴としたアイドリングストップ制御プログラムである。
【0043】
本願請求項18に記載の発明に係るアイドリングストップ制御プログラムによれば、前述した本願請求項1に記載の発明と同様の作用効果を得ることができるとともに、このアイドリングストップ制御プログラムを実行することができるコンピュータを搭載した任意のディーゼルエンジン車両に、前述した本願請求項1に記載の発明と同様の作用効果をもたらすことができる。
【0044】
本願請求項19に記載の発明は、DMEを燃料としたディーゼルエンジンと、該ディーゼルエンジンにDME燃料を供給するDME燃料供給装置とを備えたディーゼルエンジンシステムを搭載した車両のアイドリングストップ制御をコンピュータに実行させるためのアイドリングストップ制御プログラムであって、所定のアイドリングストップ条件が全て満たされた場合には、前記ディーゼルエンジンがアイドリングストップ状態であると判定するアイドリングストップ判定手順と、該アイドリングストップ判定手順において、前記ディーゼルエンジンがアイドリングストップ状態であると判定された場合には、前記DME燃料のパージを行わずに前記DME燃料供給装置の燃料噴射状態を無噴射状態として前記ディーゼルエンジンを停止させる無パージエンジン停止手順と、該無パージエンジン停止手順によって前記ディーゼルエンジンが停止した後の時間を計測する無パージエンジン停止時間計測手順と、該無パージエンジン停止時間計測手順によって計測した時間が、前記ディーゼルエンジンの燃料噴射ノズルから燃焼室内へのリーク燃料が前記ディーゼルエンジンの再始動時に異常燃焼を起こす濃度に達する時間を経過する前に、前記ディーゼルエンジンを再始動させる無パージエンジン再始動手順と、該無パージエンジン再始動手順にて再始動させた前記ディーゼルエンジンを所定時間経過後、再び停止させる無パージエンジン再停止手順とを備える、ことを特徴としたアイドリングストップ制御プログラムである。
【0045】
本願請求項19に記載の発明に係るアイドリングストップ制御プログラムによれば、前述した本願請求項2に記載の発明と同様の作用効果を得ることができるとともに、このアイドリングストップ制御プログラムを実行することができるコンピュータを搭載した任意のディーゼルエンジン車両に、前述した本願請求項2に記載の発明と同様の作用効果をもたらすことができる。
【0046】
本願請求項20に記載の発明は、請求項19において、前記無パージエンジン再始動手順にて再始動させた前記ディーゼルエンジンを所定時間経過後、再び停止させる無パージエンジン再停止手順を備える、ことを特徴としたアイドリングストップ制御プログラムである。
【0047】
本願請求項20に記載の発明に係るアイドリングストップ制御プログラムによれば、前述した本願請求項3に記載の発明と同様の作用効果を得ることができるとともに、このアイドリングストップ制御プログラムを実行することができるコンピュータを搭載した任意のディーゼルエンジン車両に、前述した本願請求項3に記載の発明と同様の作用効果をもたらすことができる。
【0048】
本願請求項21に記載の発明は、請求項19又は20において、前記アイドリングストップ条件は、前記ディーゼルエンジンの回転数が所定の回転数以下であることと、前記ディーゼルエンジンの変速機のギア選択位置がニュートラルであることと、前記車両に搭載された車速検出装置が検出している車両速度が0km/hである、ことを特徴としたアイドリングストップ制御プログラムである。
【0049】
本願請求項21に記載の発明に係るアイドリングストップ制御プログラムによれば、前述した本願請求項4に記載の発明と同様の作用効果を得ることができるとともに、このアイドリングストップ制御プログラムを実行することができるコンピュータを搭載した任意のディーゼルエンジン車両に、前述した本願請求項4に記載の発明と同様の作用効果をもたらすことができる。
【0050】
本願請求項22に記載の発明は、請求項21において、前記車両はMT車であり、クラッチペダルが踏下されていないことも前記アイドリングストップ条件とする、ことを特徴としたアイドリングストップ制御プログラムである。
【0051】
本願請求項22に記載の発明に係るアイドリングストップ制御プログラムによれば、前述した本願請求項5に記載の発明と同様の作用効果を得ることができるとともに、このアイドリングストップ制御プログラムを実行することができるコンピュータを搭載した任意のディーゼルエンジン車両に、前述した本願請求項5に記載の発明と同様の作用効果をもたらすことができる。
【0052】
本願請求項23に記載の発明は、請求項19〜22のいずれか1項において、前記車両のキースイッチのON/OFF状態を検出する手順と、ON状態を検出した場合には、前記アイドリングストップ判定手順を実行し、OFF状態を検出した場合には、前記ディーゼルエンジンを停止させ、前記DME燃料のパージ処理制御を行うパージ処理制御手順とを有する、ことを特徴としたアイドリングストップ制御プログラムである。
【0053】
本願請求項23に記載の発明に係るアイドリングストップ制御プログラムによれば、前述した本願請求項6に記載の発明と同様の作用効果を得ることができるとともに、このアイドリングストップ制御プログラムを実行することができるコンピュータを搭載した任意のディーゼルエンジン車両に、前述した本願請求項6に記載の発明と同様の作用効果をもたらすことができる。
【0054】
本願請求項24に記載の発明は、請求項19〜22のいずれか1項において、前記車両の運転状態を検出する手順と、前記車両が運転状態にある場合には、前記アイドリングストップ判定手順を実行し、前記車両が運転状態でない場合には、前記車両がアイドリングストップ状態であるか否かを判定する手順と、アイドリングストップ状態でない場合には、前記DME燃料のパージ処理制御を行うパージ処理制御手順とを有する、ことを特徴としたアイドリングストップ制御プログラムである。
【0055】
本願請求項24に記載の発明に係るアイドリングストップ制御プログラムによれば、前述した本願請求項7に記載の発明と同様の作用効果を得ることができるとともに、このアイドリングストップ制御プログラムを実行することができるコンピュータを搭載した任意のディーゼルエンジン車両に、前述した本願請求項7に記載の発明と同様の作用効果をもたらすことができる。
【0056】
本願請求項25に記載の発明は、請求項24において、前記車両が運転状態でない場合に前記車両がアイドリングストップ状態であるか否かを判定する手順は、前記車両のキースイッチのON/OFF状態を検出し、OFF状態を検出した場合に、前記車両がアイドリングストップ状態でないと判定する、ことを特徴としたアイドリングストップ制御プログラムである。
【0057】
本願請求項25に記載の発明に係るアイドリングストップ制御プログラムによれば、前述した本願請求項8に記載の発明と同様の作用効果を得ることができるとともに、このアイドリングストップ制御プログラムを実行することができるコンピュータを搭載した任意のディーゼルエンジン車両に、前述した本願請求項8に記載の発明と同様の作用効果をもたらすことができる。
【0058】
【発明の実施の形態】
以下、本願発明の一実施の形態を図面に基づいて説明する。
まず、本願発明に係るディーゼルエンジンシステムの概略構成について説明する。図1は、本願発明に係るディーゼルエンジンシステムの概略構成を示したブロック図である。
【0059】
車両の各種状態情報を入力し、ブレーキ制御等の各種制御を実行する制御装置としてのECU300は、車両のアイドリングストップ制御を実行するアイドリングストップ制御装置10を備えている。アイドリングストップ制御装置10には、アイドリングストップ判定条件として、ディーゼルエンジン200の回転数情報、トランスミッション101のギア選択位置情報、車速検出装置102による車両速度情報、及びクラッチペダル103の操作状態情報が入力される。また、アイドリングストップ制御装置10には、車両の電源ON/OFF、及びディーゼルエンジン200の始動操作等を行うためのキースイッチ104の操作状態情報が入力される。そして、アイドリングストップ制御装置10は、入力した各種状態情報に基づいてDME燃料供給装置100を制御し、ディーゼルエンジン200のアイドリングストップ制御を行う。尚、当該実施の形態において、車両は、MT車両である。
【0060】
次に、ディーゼルエンジン200のDME燃料供給装置100の概略構成について説明する。図2は、本願発明に係るディーゼルエンジンシステムのDME燃料供給装置100の概略構成図である。
【0061】
ディーゼルエンジン200にDME燃料を供給するDME燃料供給装置100は、本願発明に係るインジェクションポンプ1を備えている。インジェクションポンプ1は、ディーゼルエンジン200が有するシリンダ31の数と同じ数のインジェクションポンプエレメント2を備えている。フィードポンプ5は、燃料タンク4に貯留されているDME燃料を、所定の圧力に加圧してフィードパイプ52へ送出する。燃料タンク4のDME燃料送出口は、燃料タンク4内のDME燃料の液面より下に設けられており、フィードポンプ5を燃料タンク4のDME燃料の送出口近傍に配設されている。フィードパイプ52へ送出されたDME燃料は、フィルタ51でろ過され、3方電磁弁71を介してインジェクションポンプ1へ送出される。3方電磁弁71は、噴射状態時(ディーゼルエンジン200の運転時)にはON状態で、符号Aで示した矢印の方向に連通している。
【0062】
インジェクションポンプ1内のカム室(図示せず)は、ディーゼルエンジン200の潤滑系と分離された専用潤滑系となっており、オイルセパレータ7は、インジェクションポンプ1内のカム室に漏れだしたDME燃料が混入したカム室内の潤滑油を、DME燃料と潤滑油とに分離し、潤滑油をカム室に戻す。オイルセパレータ7で分離されたDME燃料は、カム室内の圧力が大気圧以下になるのを防止するチェック弁62を介して、カム室内のカムによって駆動されるコンプレッサー61へ送出され、コンプレッサー61で加圧された後、チェック弁63、及びクーラー41を介して燃料タンク4へ戻される。チェック弁63は、ディーゼルエンジン200の停止時に、燃料タンク4からDME燃料がカム室へ逆流するのを防止するために設けられている。
【0063】
燃料タンク4からフィードポンプ5によって所定の圧力に加圧されて送出されたDME燃料は、インジェクションポンプ1の各インジェクションポンプエレメント2からインジェクションパイプ3を経由して、所定のタイミングで所定の量だけディーゼルエンジン200の各シリンダ31に配設されている燃料噴射ノズル32へ圧送される。インジェクションポンプ1からオーバーフローしたDME燃料は、オーバーフロー燃料パイプ8を経由し、オーバーフロー燃料の圧力を決めるチェック弁91、及びクーラー41を介して燃料タンク4へ戻される。また、各燃料噴射ノズル32からオーバーフローしたDME燃料は、オーバーフロー燃料パイプ9を経由し、オーバーフロー燃料の圧力を決めるチェック弁91及びクーラー41を介して燃料タンク4へ戻される。
【0064】
さらに、DME燃料供給装置100は、ディーゼルエンジン停止時に、インジェクションポンプ1内の油溜室(図示せず)、オーバーフロー燃料パイプ8、及びオーバーフロー燃料パイプ9に残留しているDME燃料を、燃料タンク4へ回収する「残留燃料回収手段」の構成要素として、アスピレータ7、3方電磁弁71、及び2方電磁弁72を備えている。
【0065】
アスピレータ7は、入口7aと出口7bと吸入口7cとを有している。入口7aと出口7bは真っ直ぐに連通しており、吸入口7cは、入口7aと出口7bとの間の連通路から、略垂直方向に分岐している。3方電磁弁71がOFFの時に連通する連通路(符号Bの矢印で示した連通方向)の出口側が入口7aに接続されており、クーラー41を介して燃料タンク4への経路へ出口7bが接続されている。また、吸引口7cは、噴射状態時(ディーゼルエンジン200の運転時)にはOFF状態となっている2方電磁弁72に接続されている。
【0066】
無噴射状態時(ディーゼルエンジン200の停止時)には、3方電磁弁71をOFFして符号Bの矢印で示した方向の連通路を構成するとともに、2方電磁弁72をONして、オーバーフロー燃料パイプ8及びオーバーフロー燃料パイプ9とアスピレータ7の吸入口7cとの間を連通させる(符号Cで示した矢印の方向)。したがって、フィードポンプ5から送出されたDME燃料は、インジェクションポンプ1へ送出されずに、アスピレータ7へ送出され、入口7aから出口7bへ抜け、クーラー41を介して燃料タンク4へ戻り、再びフィードポンプ5からアスピレータ7へ送出される。つまり、アスピレータ7を介してDME燃料液が環流する状態となる。そして、インジェクションポンプ1内の油溜室、オーバーフロー燃料パイプ8、及びオーバーフロー燃料パイプ9に残留しているDME燃料は、入口7aと出口7bを流れるDME燃料液の流れによって、吸引口7cから吸引されて燃料タンク4へ回収されることになる。
【0067】
つづいて、本願発明に係るアイドリングストップ制御手順について説明する。アイドリングストップ制御装置10は、コンピュータを搭載した制御装置であり、本願発明に係るアイドリングストップ制御手順を実行するアイドリングストップ制御プログラムをコンピュータに実行させることによって、DME燃料供給装置100を制御してディーゼルエンジン200のアイドリングストップ制御を行う。
【0068】
図3は、本願発明に係るアイドリングストップ制御手順を示したフローチャートである。当該フローチャートは、車両の電源が通電した時点から一定の周期で繰り返し実行される手順である。
【0069】
まず、キースイッチ104がON状態か否かを判定する(ステップS1)。キースイッチ104がON状態の場合には(ステップS1でYes)、次に、アイドリングストップ条件が成立しているか否かを判定する(ステップS2)。アイドリングストップ条件が成立している場合には(ステップS2でYes)、つまり、ディーゼルエンジン200の回転数情報が所定の回転数以下であること、トランスミッション101のギア選択位置情報がニュートラルであること、車速検出装置102による車両速度情報が0km/hであること、クラッチペダル103が踏下されていないことの全ての条件が満たされている場合には、ディーゼルエンジン200がアイドリング運転状態で車両が一時停止している状態であると判定して、ディーゼルエンジン200を停止させる(ステップS3)。具体的には、インジェクションポンプ1のインジェクションポンプエレメント2を無噴射状態として、燃料噴射ノズル32へのDME燃料の供給を停止する。その際、通常のディーゼルエンジン200の停止後に行われるパージ処理は行わない。したがって、アイドリングストップ状態から車両を再発進させる際に、ディーゼルエンジン200を迅速に再始動させることができる。
【0070】
つづいて、ディーゼルエンジン200停止後の時間を計測するタイマーが動作しているか否かを判定し(ステップS4)、タイマーが動作していない場合には(ステップS4でNo)、タイマーを動作させてディーゼルエンジン200停止後の時間を計測する(ステップS5)。また、タイマーが動作している場合には(ステップS4でYes)、そのままタイマーによるディーゼルエンジン200停止後の時間の計測を続行する。当該タイマーは、いわゆるソフトタイマーであり、アイドリングストップ制御装置10の内部クロック等をカウントすることによって時間を計測する。
【0071】
つづいて、ディーゼルエンジン200停止後の時間Tが既定時間αに達したか否かを判定する(ステップS6)。ここで、既定時間αは、インジェクションパイプ3内に残留しているDME燃料が燃料噴射ノズル32のノズルシート部からシリンダ31内に漏れて気化し、気化したDME燃料がシリンダ31内に充満することによって、ディーゼルエンジン200の再始動時に異常燃焼を起こす濃度に達する時間より短い時間に設定される。ディーゼルエンジン200停止後の時間Tが既定時間α以下の場合には(ステップS6でNo)、そのままタイマーによる計測を続行して当該手順を終了する。一方、ディーゼルエンジン200停止後の時間Tが既定時間αを超えている場合には(ステップS6でYes)、タイマーを停止させ(ステップS7)、停止しているディーゼルエンジン200を再始動させる(ステップS8)。それによって、シリンダ31内の気化したDME燃料がディーゼルエンジン200の再始動時に異常燃焼を起こす濃度に達する前に、ディーゼルエンジン200を再始動させて、シリンダ31内に充満している気化したDME燃料を燃焼させ、ノッキング等の異常燃焼が生じることを防止することができる。
【0072】
また、アイドリングストップ条件が成立していない場合には(ステップS2でNo)、タイマーを停止させた後(ステップS9)、ディーゼルエンジン200を始動させ(ステップS10)、当該手順を終了する。そして、キースイッチ104がON状態でない場合には(ステップS1でNo)、つづいて、キースイッチ104がOFF状態であるか否かを判定する(ステップS11)。キースイッチ104がOFF状態でない場合(ステップS11でNo)、つまりキースイッチ104の操作状態がONでもOFFでもない場合には、そのまま当該手順を終了する。一方、キースイッチ104がOFF状態である場合には(ステップS11でYes)、つづいて、ディーゼルエンジン200が停止しているか否かを判定する(ステップS12)。ディーゼルエンジン200が既に停止している場合には(ステップS12でYes)、そのまま当該手順を終了し、ディーゼルエンジン200が停止していない場合には(ステップS12でNo)、ディーゼルエンジン200を停止させ(ステップS13)、前述した「残留燃料回収手段」によってDME燃料供給装置100に残留しているDME燃料を燃料タンク4へ回収する処理(パージ処理)を実行する(ステップS14)。
【0073】
このようにして、アイドリングストップからの車両の再発進時には、ノッキング等の異常燃焼が生じることなく、かつ迅速な再発進が可能になる。
【0074】
他の実施の形態としては、上述した一実施の形態に示したディーゼルエンジンシステムにおいて、アイドリングストップ条件が成立しているか否かを判定する前にエンジンの運転状態を検出するものが挙げられる。
【0075】
図4は、本願発明に係るアイドリングストップ制御手順を示したフローチャートであり、アイドリングストップ条件が成立しているか否かを判定する前にエンジンの運転状態を検出するものである。当該フローチャートは、車両の電源が通電した時点から一定の周期で繰り返し実行される手順である。
【0076】
まず、ディーゼルエンジン200が運転状態か否かを判定する(ステップS21)。ここで、運転状態か否かの判定は、前述したように、車両が走行中か、あるいはエンジンがアイドリング状態で一時的に停車している場合に運転状態であると判定し、そうでない場合には、例えば、エンジンを停止させて停車している場合には、運転状態ではないと判定する。運転状態を検出する方法は、ディーゼルエンジン200が運転状態か停止している状態かを判定できれば、どのような検出方法でも良く、例えば、ディーゼルエンジン200の回転数を直接検出し、ディーゼルエンジン200が回転していることによって運転状態であると判定しても良いし、油圧計の油圧レベルを検出し、その油圧レベルによってディーゼルエンジン200の運転状態を間接的に検出しても良い。
【0077】
ディーゼルエンジン200が運転状態の場合には(ステップS21でYes)、次に、アイドリングストップ条件が成立しているか否かを判定する(ステップS22)。以下、ステップS22〜ステップS29までは、図3に示したフローチャートのステップS2〜ステップS9までと同様の手順となるので説明は省略する。一方、ディーゼルエンジン200が運転状態でない場合には(ステップS21でNo)、つづいて、アイドリングストップ条件が成立しているか否かを判定する(ステップS30)。
【0078】
アイドリングストップ条件が成立している場合には(ステップS30でYes)、つまり、前述したように、ディーゼルエンジン200の回転数情報が所定の回転数以下であること、トランスミッション101のギア選択位置情報がニュートラルであること、車速検出装置102による車両速度情報が0km/hであること、クラッチペダル103が踏下されていないことの全ての条件が満たされている場合には、ディーゼルエンジン200が停止した状態で車両が一時停止している状態、つまりアイドリングストップ状態中であると判定して、ディーゼルエンジン200停止後の時間を計測するタイマーが動作しているか否かを判定する(ステップS24)。
【0079】
一方、アイドリングストップ条件が成立していない場合には(ステップS30でNo)、つまり、ディーゼルエンジン200が停止している状態で、前述したアイドリングストップ条件が成立していない場合には、つづいて、キースイッチ104がON状態か否かを判定する(ステップS31)。つまり、当該実施の形態においては、ディーゼルエンジン200が停止している状態で、アイドリングストップ条件が成立していない場合に、車両が赤信号等による一時的な停車なのか、あるいは、長時間運転手が車両を離れる目的で駐車、あるいは停車をしている状態なのかを、キースイッチ104のON/OFF状態によって判定している。尚、車両が赤信号等による一時的な停車なのか、あるいは、長時間運転手が車両を離れる目的で駐車、あるいは停車をしている状態なのかは、当該実施の形態に示したキースイッチ104のON/OFF状態による判定に限定されるものではなく、他の検出手段によって判定するようにしても良い。
【0080】
そして、キースイッチ104がON状態である場合には(ステップS31でYes)、車両が赤信号等による一時的な停車、つまり、アイドリングストップ状態から発車しようとしている状態であると判定し、アイドリングストップ状態中に作動していたタイマーをOFFにした後(ステップS32)、ディーゼルエンジン200を始動させ(ステップS33)、当該手順を終了する。。一方、キースイッチ104がOFF状態である場合には(ステップS31でNo)、長時間運転手が車両を離れる目的で駐車、あるいは停車をしている状態であると判定し、前述した「残留燃料回収手段」によってDME燃料供給装置100に残留しているDME燃料を燃料タンク4へ回収する処理(パージ処理)を実行する(ステップS34)。
【0081】
さらに、他の実施の形態としては、図4に示したアイドリングストップ制御手順において、エンジンが停止している場合にタイマーのON/OFF状態を検出するものが挙げられる。
【0082】
図5は、本願発明に係るアイドリングストップ制御手順を示したフローチャートであり、エンジンが停止している場合にタイマーのON/OFF状態を検出するものである。当該フローチャートは、車両の電源が通電した時点から一定の周期で繰り返し実行される手順である。
【0083】
当該図面に示したフローチャートのステップS41〜ステップS49に示した手順は、図4に示したフローチャートのステップS21〜ステップS29に示した手順と同様なので説明は省略する。ディーゼルエンジン200が運転状態でない場合には(ステップS41でNo)、つまり、ディーゼルエンジン200が停止している場合には、つづいて、ディーゼルエンジン200停止後の時間を計測するタイマーが動作しているか否かを判定する(ステップS50)。タイマーが動作している場合には(ステップS50でYes)、タイマーの時間Tが既定時間αに達したか否かを判定する(ステップS46)。
【0084】
一方、タイマーが動作していない場合には(ステップS50でNo)、つづいて、キースイッチ104がON状態か否かを判定する(ステップS51)。つまり、当該実施の形態においては、ディーゼルエンジン200が停止している場合に、アイドリングストップ状態中に動作しているタイマーの動作状態からアイドリングストップ状態でディーゼルエンジン200が停止している状態か否かを判定している。つまり、ディーゼルエンジン200が停止している場合に、車両が赤信号等による一時的な停車なのか、あるいは、長時間運転手が車両を離れる目的で駐車、あるいは停車をしている状態なのかをタイマーの動作状態によって判定している。以下、ステップS51〜ステップS54に示した手順は、図4に示したフローチャートのステップS31〜ステップS34に示した手順と同様となる。
【0085】
さらに、他の実施の形態としては、上記各実施例において、車両をAT(オートマティック・トランスミッション)車両としたものが挙げられる。AT車両である場合には、クラッチペダル103がないので、アイドリングストップ条件は、ディーゼルエンジン200の回転数情報が所定の回転数以下であること、トランスミッション101のギア選択位置情報がニュートラルであること、車速検出装置102による車両速度情報が0km/hであることの全ての条件が満たされている場合となり、それ以外は、上記各実施例と同様である。このようにして、AT車両においても本願発明の実施は可能であり、本願発明による作用効果を得ることができるものである。
【0086】
尚、本願発明は上記実施例に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で、種々の変形が可能であり、それらも本願発明の範囲内に含まれるものであることは言うまでもない。
【0087】
【発明の効果】
本願発明によれば、DMEを燃料としたディーゼルエンジンシステムを搭載した車両において、アイドリングストップからの再発進時にノッキング等の異常燃焼が生じることなく、かつ迅速な車両の再発進が可能なアイドリングストップ制御が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明に係るディーゼルエンジンシステムの概略構成を示したブロック図である。
【図2】本願発明に係るディーゼルエンジンシステムのDME燃料供給装置の概略構成図である。
【図3】本願発明に係るアイドリングストップ制御手順を示したフローチャートである。
【図4】本願発明に係るアイドリングストップ制御手順を示したフローチャートであり、アイドリングストップ条件が成立しているか否かを判定する前にエンジンの運転状態を検出するものである。
【図5】本願発明に係るアイドリングストップ制御手順を示したフローチャートであり、エンジンが停止している場合にタイマーのON/OFF状態を検出するものである。
【符号の説明】
1 インジェクションポンプ
2 インジェクションポンプエレメント
3 インジェクションパイプ
4 燃料タンク
5 フィードポンプ
6 オイルセパレータ
7 アスピレータ
8、9 オーバーフロー燃料パイプ
41 クーラー
51 フィルタ
61 コンプレッサー
100 DME燃料供給装置
101 AT
102 車速検出装置
103 クラッチペダル
104 キースイッチ
200 ディーゼルエンジン
300 ECU
Claims (25)
- 軽油の代替燃料を燃料としたディーゼルエンジンと、該ディーゼルエンジンに前記代替燃料を供給する燃料供給装置とを備えたディーゼルエンジンシステムを搭載した車両のアイドリングストップ制御方法であって、
所定のアイドリングストップ条件が全て満たされた場合には、前記代替燃料のパージを行わずに前記燃料供給装置の燃料噴射状態を無噴射状態として前記ディーゼルエンジンを停止させ、前記ディーゼルエンジン停止後、前記ディーゼルエンジンの燃料噴射ノズルから燃焼室内へのリーク燃料が、前記ディーゼルエンジンの再始動時に異常燃焼を起こす濃度に達する時間が経過する前に、前記ディーゼルエンジンを再始動させる、ことを特徴としたアイドリングストップ制御方法。 - DMEを燃料としたディーゼルエンジンと、該ディーゼルエンジンにDME燃料を供給するDME燃料供給装置とを備えたディーゼルエンジンシステムを搭載した車両のアイドリングストップ制御方法であって、
所定のアイドリングストップ条件が全て満たされた場合には、前記DME燃料のパージを行わずに前記DME燃料供給装置の燃料噴射状態を無噴射状態として前記ディーゼルエンジンを停止させ、前記ディーゼルエンジン停止後、前記ディーゼルエンジンの燃料噴射ノズルから燃焼室内へのリーク燃料が、前記ディーゼルエンジンの再始動時に異常燃焼を起こす濃度に達する時間が経過する前に、前記ディーゼルエンジンを再始動させる、ことを特徴としたアイドリングストップ制御方法。 - 請求項2において、前記ディーゼルエンジンを再始動させた後、所定時間経過後に再び前記ディーゼルエンジンを停止させる、ことを特徴としたアイドリングストップ制御方法。
- 請求項2又は3において、前記アイドリングストップ条件は、前記ディーゼルエンジンの回転数が所定の回転数以下であることと、前記ディーゼルエンジンの変速機のギア選択位置がニュートラルであることと、前記車両に搭載された車速検出装置が検出している車両速度が0km/hである、ことを特徴としたアイドリングストップ制御方法。
- 請求項4において、前記車両はMT車であり、クラッチペダルが踏下されていないことも前記アイドリングストップ条件とする、ことを特徴としたアイドリングストップ制御方法。
- 請求項2〜5のいずれか1項において、前記車両のキースイッチのON/OFF状態を検出し、ON状態を検出した場合には、前記アイドリングストップ条件が全て満たされているか否かを判定し、OFF状態を検出した場合には、前記ディーゼルエンジンを停止させ、前記DME燃料のパージ処理制御を行う、ことを特徴としたアイドリングストップ制御方法。
- 請求項2〜5のいずれか1項において、前記車両の運転状態を検出し、前記車両が運転状態にある場合には、前記アイドリングストップ条件が全て満たされているか否かを判定し、前記車両が運転状態でない場合には、前記車両がアイドリングストップ状態であるか否かを判定し、アイドリングストップ状態でない場合には、前記DME燃料のパージ処理制御を行う、ことを特徴としたアイドリングストップ制御方法。
- 請求項7において、前記車両が運転状態でない場合には、前記車両のキースイッチのON/OFF状態を検出し、OFF状態を検出した場合には、前記車両がアイドリングストップ状態でないと判定する、ことを特徴としたアイドリングストップ制御方法。
- 軽油の代替燃料を燃料としたディーゼルエンジンと、該ディーゼルエンジンに前記代替燃料を供給する燃料供給装置とを備えたディーゼルエンジンシステムを搭載した車両のアイドリングストップ制御装置であって、
所定のアイドリングストップ条件が全て満たされた場合には、前記ディーゼルエンジンがアイドリングストップ状態であると判定するアイドリングストップ判定手段と、
該アイドリングストップ判定手段において、前記ディーゼルエンジンがアイドリングストップ状態であると判定された場合には、前記代替燃料のパージを行わずに前記燃料供給装置の燃料噴射状態を無噴射状態として前記ディーゼルエンジンを停止させる無パージエンジン停止手段と、
該無パージエンジン停止手段によって前記ディーゼルエンジンが停止した後の時間を計測する無パージエンジン停止時間計測手段と、
該無パージエンジン停止時間計測手段によって計測した時間が、前記ディーゼルエンジンの燃料噴射ノズルから燃焼室内へのリーク燃料が前記ディーゼルエンジンの再始動時に異常燃焼を起こす濃度に達する時間を経過する前に、前記ディーゼルエンジンを再始動させる無パージエンジン再始動手段とを備える、ことを特徴としたアイドリングストップ制御装置。 - DMEを燃料としたディーゼルエンジンと、該ディーゼルエンジンにDME燃料を供給するDME燃料供給装置とを備えたディーゼルエンジンシステムを搭載した車両のアイドリングストップ制御装置であって、
所定のアイドリングストップ条件が全て満たされた場合には、前記ディーゼルエンジンがアイドリングストップ状態であると判定するアイドリングストップ判定手段と、
該アイドリングストップ判定手段において、前記ディーゼルエンジンがアイドリングストップ状態であると判定された場合には、前記DME燃料のパージを行わずに前記DME燃料供給装置の燃料噴射状態を無噴射状態として前記ディーゼルエンジンを停止させる無パージエンジン停止手段と、
該無パージエンジン停止手段によって前記ディーゼルエンジンが停止した後の時間を計測する無パージエンジン停止時間計測手段と、
該無パージエンジン停止時間計測手段によって計測した時間が、前記ディーゼルエンジンの燃料噴射ノズルから燃焼室内へのリーク燃料が前記ディーゼルエンジンの再始動時に異常燃焼を起こす濃度に達する時間を経過する前に、前記ディーゼルエンジンを再始動させる無パージエンジン再始動手段とを備える、ことを特徴としたアイドリングストップ制御装置。 - 請求項10において、前記無パージエンジン再始動手段にて再始動させた前記ディーゼルエンジンを所定時間経過後、再び停止させる無パージエンジン再停止手段を備える、ことを特徴としたアイドリングストップ制御装置。
- 請求項10又は11において、前記アイドリングストップ条件は、前記ディーゼルエンジンの回転数が所定の回転数以下であることと、前記ディーゼルエンジンの変速機のギア選択位置がニュートラルであることと、前記車両に搭載された車速検出装置が検出している車両速度が0km/hである、ことを特徴としたアイドリングストップ制御装置。
- 請求項12において、前記車両はMT車であり、クラッチペダルが踏下されていないことも前記アイドリングストップ条件とする、ことを特徴としたアイドリングストップ制御装置。
- 請求項10〜13のいずれか1項において、前記車両のキースイッチのON/OFF状態を検出する手段と、ON状態を検出した場合には、前記アイドリングストップ判定手段によって、前記アイドリングストップ条件が全て満たされているか否かを判定し、OFF状態を検出した場合には、前記ディーゼルエンジンを停止させ、前記DME燃料のパージ処理制御を行うパージ処理制御手段とを有する、ことを特徴としたアイドリングストップ制御装置。
- 請求項10〜13のいずれか1項において、前記車両の運転状態を検出する手段と、前記車両が運転状態にある場合には、前記アイドリングストップ判定手段によって、前記アイドリングストップ条件が全て満たされているか否かを判定し、前記車両が運転状態でない場合には、前記車両がアイドリングストップ状態であるか否かを判定する手段と、アイドリングストップ状態でない場合には、前記DME燃料のパージ処理制御を行うパージ処理制御手段とを有する、ことを特徴としたアイドリングストップ制御装置。
- 請求項15において、前記車両が運転状態でない場合に前記車両がアイドリングストップ状態であるか否かを判定する手段は、前記車両のキースイッチのON/OFF状態を検出し、OFF状態を検出した場合に、前記車両がアイドリングストップ状態でないと判定する、ことを特徴としたアイドリングストップ制御装置。
- 請求項10〜16のいずれか1項に記載のアイドリングストップ制御装置を備えた前記ディーゼルエンジンシステムのエレクトリック・コントロール・ユニット。
- 軽油の代替燃料を燃料としたディーゼルエンジンと、該ディーゼルエンジンに前記代替燃料を供給する燃料供給装置とを備えたディーゼルエンジンシステムを搭載した車両のアイドリングストップ制御をコンピュータに実行させるためのアイドリングストップ制御プログラムであって、
所定のアイドリングストップ条件が全て満たされた場合には、前記ディーゼルエンジンがアイドリングストップ状態であると判定するアイドリングストップ判定手順と、
該アイドリングストップ判定手順において、前記ディーゼルエンジンがアイドリングストップ状態であると判定された場合には、前記代替燃料のパージを行わずに前記燃料供給装置の燃料噴射状態を無噴射状態として前記ディーゼルエンジンを停止させる無パージエンジン停止手順と、
該無パージエンジン停止手順によって前記ディーゼルエンジンが停止した後の時間を計測する無パージエンジン停止時間計測手順と、
該無パージエンジン停止時間計測手順によって計測した時間が、前記ディーゼルエンジンの燃料噴射ノズルから燃焼室内へのリーク燃料が前記ディーゼルエンジンの再始動時に異常燃焼を起こす濃度に達する時間を経過する前に、前記ディーゼルエンジンを再始動させる無パージエンジン再始動手順と、
該無パージエンジン再始動手順にて再始動させた前記ディーゼルエンジンを所定時間経過後、再び停止させる無パージエンジン再停止手順とを備える、ことを特徴としたアイドリングストップ制御プログラム。 - DMEを燃料としたディーゼルエンジンと、該ディーゼルエンジンにDME燃料を供給するDME燃料供給装置とを備えたディーゼルエンジンシステムを搭載した車両のアイドリングストップ制御をコンピュータに実行させるためのアイドリングストップ制御プログラムであって、
所定のアイドリングストップ条件が全て満たされた場合には、前記ディーゼルエンジンがアイドリングストップ状態であると判定するアイドリングストップ判定手順と、
該アイドリングストップ判定手順において、前記ディーゼルエンジンがアイドリングストップ状態であると判定された場合には、前記DME燃料のパージを行わずに前記DME燃料供給装置の燃料噴射状態を無噴射状態として前記ディーゼルエンジンを停止させる無パージエンジン停止手順と、
該無パージエンジン停止手順によって前記ディーゼルエンジンが停止した後の時間を計測する無パージエンジン停止時間計測手順と、
該無パージエンジン停止時間計測手順によって計測した時間が、前記ディーゼルエンジンの燃料噴射ノズルから燃焼室内へのリーク燃料が前記ディーゼルエンジンの再始動時に異常燃焼を起こす濃度に達する時間を経過する前に、前記ディーゼルエンジンを再始動させる無パージエンジン再始動手順と、
該無パージエンジン再始動手順にて再始動させた前記ディーゼルエンジンを所定時間経過後、再び停止させる無パージエンジン再停止手順とを備える、ことを特徴としたアイドリングストップ制御プログラム。 - 請求項19において、前記無パージエンジン再始動手順にて再始動させた前記ディーゼルエンジンを所定時間経過後、再び停止させる無パージエンジン再停止手順を備える、ことを特徴としたアイドリングストップ制御プログラム。
- 請求項19又は20において、前記アイドリングストップ条件は、前記ディーゼルエンジンの回転数が所定の回転数以下であることと、前記ディーゼルエンジンの変速機のギア選択位置がニュートラルであることと、前記車両に搭載された車速検出装置が検出している車両速度が0km/hである、ことを特徴としたアイドリングストップ制御プログラム。
- 請求項21において、前記車両はMT車であり、クラッチペダルが踏下されていないことも前記アイドリングストップ条件とする、ことを特徴としたアイドリングストップ制御プログラム。
- 請求項19〜22のいずれか1項において、前記車両のキースイッチのON/OFF状態を検出する手順と、ON状態を検出した場合には、前記アイドリングストップ判定手順を実行し、OFF状態を検出した場合には、前記ディーゼルエンジンを停止させ、前記DME燃料のパージ処理制御を行うパージ処理制御手順とを有する、ことを特徴としたアイドリングストップ制御プログラム。
- 請求項19〜22のいずれか1項において、前記車両の運転状態を検出する手順と、前記車両が運転状態にある場合には、前記アイドリングストップ判定手順を実行し、前記車両が運転状態でない場合には、前記車両がアイドリングストップ状態であるか否かを判定する手順と、アイドリングストップ状態でない場合には、前記DME燃料のパージ処理制御を行うパージ処理制御手順とを有する、ことを特徴としたアイドリングストップ制御プログラム。
- 請求項24において、前記車両が運転状態でない場合に前記車両がアイドリングストップ状態であるか否かを判定する手順は、前記車両のキースイッチのON/OFF状態を検出し、OFF状態を検出した場合に、前記車両がアイドリングストップ状態でないと判定する、ことを特徴としたアイドリングストップ制御プログラム。
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