JP3772577B2 - マイクロストリップスパイラルアンテナ及びモード変換器 - Google Patents

マイクロストリップスパイラルアンテナ及びモード変換器 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、広帯域な特性を有するマイクロストリップスパイラルアンテナ及びモード変換器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図5は従来のマイクロストリップスパイラルアンテナの構成図であり、1はアンテナ放射素子、2は上記アンテナ放射素子1上に形成されたスパイラル導体、3は上記アンテナ放射素子1に接続される平行二線線路、4は上記平行二線線路3に接続されるマイクロストリップテーパーバラン、5は上記マイクロストリップテーパーバラン4をアンテナ外部と接続する同軸コネクタ、6は上記マイクロストリップテーパーバラン4のマイクロストリップ線路に接続される同軸コネクタ内導体、7は上記マイクロストリップテーパーバラン4の地導体に接続される同軸コネクタ外導体、8は上記アンテナ放射素子1の背面に放射されるマイクロ波を吸収する板状電波吸収体、9はキャビティ、11は上記アンテナ放射素子1及び同軸コネクタ5を保持する構造体である。
【0003】
図6は従来の構成のマイクロストリップテーパーバランにおける逆相モード給電時の伝送態様図であり、15はマイクロストリップ線路、16は地導体である。また、図7は従来の構成のマイクロストリップテーパーバランにおける同相モード給電時の伝送態様図である。
【0004】
次に作用について説明する。従来の構成では同軸コネクタ5に給電されたマイクロ波は、上記同軸コネクタ5に接続されたマイクロストリップテーパーバラン4を経て上記マイクロストリップテーパーバラン4に接続された平行二線線路3に伝送される際に同軸モードから平行二線モードに変換され、上記平行二線線路3に接続された2本のスパイラル導体2に逆相で給電されアンテナ放射素子1においてスパイラル導体の周径が波長λとなる周波数においてアンテナ放射素子1の両側に放射され、キャビティ9側に放射された不要なマイクロ波は板状電波吸収体8により吸収される。アンテナ放射素子において同軸コネクタに給電されるマイクロ波の波長がスパイラル導体の最小の周径から最大の周径となる周波数においてマイクロ波を放射するため、広帯域なアンテナ装置となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来の構成では、同軸コネクタ5に給電されたマイクロ波が前記同軸コネクタ5に接続されたマイクロストリップテーパーバラン4に伝送される場合、同軸コネクタの内導体6に接続されたマイクロストリップテーパーバラン4のマイクロストリップ線路15と同軸コネクタの外導体7に接続されたマイクロストリップテーパーバランの地導体16に図6に示すような逆相モードで伝送される。また、同軸コネクタの外導体7は構造体11に接続されるため、キャビティ9底部の開口部にもマイクロストリップテーパーバラン4の地導体と同じマイクロ波が2本中心導体を有する同軸線路のごとく、図7に示すような同相モードで伝送する。マイクロ波は平行二線線路へ上記2つのモードで伝送され、2つのモードで給電されたアンテナ放射素子におけるアンテナ放射パターンはそれぞれのモードでの放射パターンを合成したようなパターンとなり、アンテナ正面方向において非対称となる。また、不要放射成分である交差偏波が増大し、軸比が劣化するという問題点があった。
【0006】
この発明は上記のような問題点を解消するためになされたものであり、マイクロストリップスパイラルアンテナの広帯域化、特性劣化防止することを目的としている。
また、同軸コネクタと平行二線線路の間をマイクロストリップテーパバランを介して接続する場合に、同軸コネクタに給電されたマイクロ波のマイクロストリップ線路を内導体とし構造体の空洞内壁面を外導体とする同軸線路モードとしての伝播をマイクロストリップ線路と空洞内壁面の経路長差により抑圧するモード変換器を得ることを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
第1の発明によるマイクロストリップスパイラルアンテナは、表面に2本のスパイラル状導体を形成したアンテナ放射素子と、前記アンテナ放射素子の背面へ放射されるマイクロ波を吸収する電波吸収体と、前記アンテナ放射素子及び電波吸収体とを保持し周囲への電波漏れを防ぐ為のキャビティと、前記スパイラル導体に接続された平行二線線路と、前記平行二線線路に接続され前記電波吸収体とキャビティを貫通して設けられたマイクロストリップテーパーバランと、前記キャビティの底部に設けられたマイクロストリップテーパーバランをアンテナ外部と接続する為の同軸コネクタとから構成されるマイクロストリップスパイラルアンテナにおいて、前記マイクロストリップテーパーバランが貫通するキャビティ底部の開口部の周囲に電波吸収体を設けたものである。
【0008】
また、第2の発明によるマイクロストリップスパイラルアンテナは、マイクロストリップテーパーバランが貫通するキャビティ底部に蛇腹状の開口を形成したものである。
【0009】
また、第3の発明によるマイクロストリップスパイラルアンテナは、マイクロストリップテーパーバランが貫通するキャビティ底部に雌ネジ状の螺旋溝を形成したものである。
【0010】
また、第4の発明によるモード変換器は、マイクロストリップテーパーバランが貫通する前記構造体の開口部の内周面に蛇腹状の開口面もしくは螺旋溝を形成したものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1を示すマイクロストリップスパイラルアンテナの構成図であり、1,2,3,4,5,6,7,8,9,11は従来のマイクロストリップスパイラルアンテナと全く同一のものである。
【0012】
図1において、1はアンテナ放射素子、2はスパイラル導体、3は平行二線線路、4はマイクロストリップテーパーバラン、5は同軸コネクタ、6は同軸コネクタ内導体、7は同軸コネクタ外導体、8は板状電波吸収体、9はキャビティ、10はキャビティ底部開口部側面に塗布された電波吸収体、11は構造体である。
【0013】
次に作用について説明する。同軸コネクタ5に給電されたマイクロ波は、同軸コネクタ内導体6をマイクロストリップ線路に、同軸コネクタ外導体7を地導体に接続されたマイクロストリップテーパーバラン4へ伝送される。前記マイクロストリップテーパーバラン4においてマイクロストリップ線路から平行二線線路3に変換され、上記マイクロストリップテーパーバランに接続された2本のスパイラル導体2に逆相で給電される。前記アンテナ放射素子1においてアンテナ放射素子1上に形成されたスパイラル導体2の周径が波長λとなる周波数においてマイクロ波が放射される。
【0014】
この構成において、同軸コネクタ5に給電されたマイクロ波がマイクロストリップテーパーバラン4に伝送される際マイクロストリップ線路地導体を伝送するマイクロ波が構造体11のキャビティ底部開口部側面へも伝播する。前記マイクロ波は空洞内壁面に塗布された液状電波吸収体10により吸収され、マイクロストリップ線路を内導体に、構造体の空洞内壁面を外導体にする同軸線路モードとしての伝播が抑圧される。前記マイクロストリップテーパーバラン4に伝送されたマイクロ波は逆相モードで平行二線線路3に伝播され、前記アンテナ放射素子1に逆相に給電されることによりスパイラル導体2の周径が波長λとなる周波数においてアンテナ正面方向において対称となるマイクロ波が放射される効果が得られる。また、不要放射成分である交差偏波を抑圧し、軸比の劣化を防止する効果も得られる。
【0015】
実施の形態2.
図2はこの発明の実施の形態2を示す構成図であり、表面に2本のスパイラル導体2を形成したアンテナ放射素子1と、前記アンテナ放射素子1の背面へ放射されるマイクロ波を吸収する板状電波吸収体8と、前記アンテナ放射素子1及び板状電波吸収体8とを保持し周囲への電波漏れを防ぐ為のキャビティ9と、前記スパイラル導体2に接続された平行二線線路3と、前記平行二線線路3に接続され前記板状電波吸収体8とキャビティ9を貫通して設けられたマイクロストリップテーパーバラン4と、キャビティの底部にもうけられマイクロストリップテーパーバランをアンテナ外部と接続する為の同軸コネクタ5から構成されるマイクロストリップスパイラルアンテナにおいて、マイクロストリップテーパーバランが貫通するキャビティ底部に蛇腹状に開口12を有する構成とした場合について説明する。
【0016】
この場合、同軸コネクタ5に給電されたマイクロ波がマイクロストリップテーパーバラン4に伝送される際マイクロストリップ線路の地導体を伝送するマイクロ波は構造体11の蛇腹状のキャビティ底部開口部12へも伝送する。前記キャビティ底部開口部12へ伝送したマイクロ波は、マイクロストリップ線路の伝送長よりも長い距離を伝送するためマイクロストリップ線路を内導体に、構造体の空洞内壁面を外導体にする同軸線路モードとしての伝播が抑圧される。前記マイクロストリップテーパーバラン4に伝送されたマイクロ波は逆相モードで平行二線線路に伝播され、前記アンテナ放射素子1に逆相に給電されることによりスパイラル導体の周径が波長λとなる周波数においてアンテナ正面方向において対称となるマイクロ波が放射される効果が得られる。また、不要放射成分である交差偏波を抑圧し、軸比の劣化を防止する効果も得られる。また、構造体の加工方法による製造のみの簡単な構成となる効果も得られる。
【0017】
実施の形態3.
図3はこの発明の実施の形態3を示す構成図であり、表面に2本のスパイラル導体2を形成したアンテナ放射素子1と、前記アンテナ放射素子1の背面へ放射されるマイクロ波を吸収する板状電波吸収体8と、前記アンテナ放射素子1及び板状電波吸収体8とを保持し周囲への電波漏れを防ぐ為のキャビティ9と、前記スパイラル導体2に接続された平行二線線路3と、前記平行二線線路3に接続され前記板状電波吸収体8とキャビティ9を貫通して設けられたマイクロストリップテーパーバラン4と、キャビティの底部にもうけられマイクロストリップテーパーバランをアンテナ外部と接続する為の同軸コネクタ5から構成されるマイクロストリップスパイラルアンテナにおいて、マイクロストリップテーパーバラン4が貫通するキャビティ底部に雌ネジ状の螺旋溝13を有する構成とした場合について説明する。
【0018】
この場合、同軸コネクタ5に給電されたマイクロ波がマイクロストリップテーパーバラン4に伝送される際マイクロストリップ線路の地導体を伝送するマイクロ波は構造体11の雌ネジ状の螺旋溝を有するキャビティ底部開口部13へも伝送する。前記キャビティ底部開口部13へ伝送したマイクロ波は、マイクロストリップ線路の伝送長よりも長い距離を伝送するためマイクロストリップ線路を内導体に、構造体の空洞内壁面を外導体にする同軸線路モードとしての伝播が抑圧される。前記マイクロストリップテーパーバラン4に伝送されたマイクロ波は逆相モードで平行二線線路3に伝播され、前記アンテナ放射素子1に逆相に給電されることによりスパイラル導体の周径が波長λとなる周波数においてアンテナ正面方向において対称となるマイクロ波が放射される効果が得られる。また、不要放射成分である交差偏波を抑圧し、軸比の劣化を防止する効果も得られる。また、数値制御加工機によるキャビティ底部の雌ネジ溝の加工が可能となり製造時間の短縮となる効果も得られる。
【0019】
実施の形態4.
図4はこの発明の実施の形態4を示す構成図であり、表面に2本のスパイラル導体2を形成したアンテナ放射素子1と、前記アンテナ放射素子1の背面へ放射されるマイクロ波を吸収する板状電波吸収体8と、前記アンテナ放射素子1及び電波吸収体8とを保持し周囲への電波漏れを防ぐ為のキャビティ9と、前記スパイラル導体2に接続された平行二線線路3と、前記平行二線線路3に接続され前記電波吸収体8とキャビティ9を貫通して設けられたマイクロストリップテーパーバラン4と、キャビティの底部にもうけられマイクロストリップテーパーバラン4をアンテナ外部と接続する為の同軸コネクタ5から構成されるマイクロストリップスパイラルアンテナにおいて、マイクロストリップテーパーバラン4が貫通するキャビティ底部に半円筒の開口14を有する構成とした場合について説明する。
【0020】
この場合、同軸コネクタ5に給電されたマイクロ波がマイクロストリップテーパーバラン4に伝送される際、製造体11の半円筒の開口を有するキャビティ底部13とマイクロストリップテーパーバランの地導体を接触させることにより、マイクロストリップ線路の地導体へのみ伝送し、マイクロストリップ線路を内導体にし構造体の空洞内壁面を外導体にする同軸線路モードの発生が抑圧される。前記マイクロストリップテーパーバラン4に伝送されたマイクロ波は逆相モードで平行二線線路3に伝播され、前記アンテナ放射素子1に逆相に給電されることによりスパイラル導体の周径が波長λとなる周波数においてアンテナ正面方向において対称となるマイクロ波が放射される効果が得られる。また、不要放射成分である交差偏波を抑圧し、軸比の劣化を防止する効果も得られる。
【0021】
また、マイクロストリップテーパーバラン接続部の半円筒形状の空洞部の弦とマイクロストリップテーパーバランの地導体とを接触固定することによりマイクロストリップテーパーバランが吸収体と接触をしマイクロ波の伝播特性劣化を防止する効果も得られる。
【0022】
【発明の効果】
第1の発明によれば、マイクロストリップテーパーバランが貫通するキャビティ底部の開口部の周囲に電波吸収体を施すことにより、同軸コネクタに給電されたマイクロ波のマイクロストリップ線路を内導体とし構造体の空洞内壁面を外導体とする同軸線路モードとしての伝播を空洞内に施した当該電波吸収体により抑圧し、アンテナ正面方向で交差偏波を低減した対称なパターンを放射する効果が得られる。
【0023】
また、第2の発明によれば、マイクロストリップテーパーバランが貫通するキャビティ底部の蛇腹状の開口を形成することにより、同軸コネクタに給電されたマイクロ波のマイクロストリップ線路を内導体とし構造体の空洞内壁面を外導体とする同軸線路モードとしての伝播をマイクロストリップ線路と空洞内壁面の経路長差により抑圧し、アンテナ正面方向で交差偏波を低減した対称なパターンを放射する効果が得られる。また、構造体の加工方法による製造のみの簡単な構成となる効果も得られる。
【0024】
また、第3の発明によれば、マイクロストリップテーパーバランが貫通するキャビティ底部に雌ネジ状の螺旋溝を形成することにより、同軸コネクタに給電されたマイクロ波のマイクロストリップ線路を内導体とし構造体の空洞内壁面を外導体とする同軸線路モードとしての伝播をマイクロストリップ線路と空洞内壁面の経路長差により抑圧し、アンテナ正面方向で交差偏波を低減した対称なパターンを放射する効果が得られる。また、構造体を数値制御加工機による雌ネジ溝の加工とすることにより加工時間の短縮となる効果も得られる。
【0025】
また、第4の発明によれば、マイクロストリップテーパーバランが貫通するキャビティ底部に蛇腹状もしくは螺旋溝の開口を形成することにより、同軸コネクタに給電されたマイクロ波のマイクロストリップ線路を内導体とし構造体の空洞内壁面を外導体とする同軸線路モードとしての伝播をマイクロストリップ線路と空洞内壁面の経路長差により抑圧することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1を示すアンテナ装置の構成断面図である。
【図2】 この発明の実施の形態2を示すアンテナ装置の構成断面図である。
【図3】 この発明の実施の形態3を示すアンテナ装置の構成断面図である。
【図4】 この発明の実施の形態4を示すアンテナ装置の構成断面図である。
【図5】 従来のアンテナ装置の構成断面図である。
【図6】 従来のアンテナ装置における逆相モード伝送態様図である。
【図7】 従来のアンテナ装置における同相モード伝送態様図である。
【符号の説明】
1 アンテナ放射素子、2 スパイラル導体、3 平行二線線路、4 マイクロストリップテーパーバラン、5 同軸コネクタ、6 同軸コネクタ内導体、7同軸コネクタ外導体、8 板状電波吸収体、9 キャビティ、10 液状電波吸収体、11 構造体、12 蛇腹状空洞、13 雌ネジ状螺旋溝、14 半円筒形状空洞、15 マイクロストリップ線路、16 地導体。

Claims (4)

  1. 表面に2本のスパイラル状導体を形成したアンテナ放射素子と、前記アンテナ放射素子を保持する構造体と、前記アンテナ放射素子の背面へ放射されるマイクロ波を吸収する電波吸収体と、前記電波吸収体を保持し周囲への電波漏れを防ぐ為の前記構造体内部に設けられたキャビティと、前記スパイラル導体に接続され前記キャビティ内部に収容された平行二線線路と、一端部が前記平行二線線路に接続され他端部が前記キャビティの底部に設けられた前記構造体の開口部を貫通するとともに前記電波吸収体とキャビティを貫通して設けられたマイクロストリップテーパーバランと、外導体が前記構造体に接続され内導体が前記マイクロストリップテーパーバランの他端部に接続されて、前記マイクロストリップテーパーバランをアンテナ外部と接続する為の同軸コネクタとから構成されるマイクロストリップスパイラルアンテナにおいて、
    前記マイクロストリップテーパーバランの他端部が貫通する前記構造体の開口部の周囲に電波吸収体を設けたことを特徴とするマイクロストリップスパイラルアンテナ。
  2. 表面に2本のスパイラル状導体を形成したアンテナ放射素子と、前記アンテナ放射素子を保持する構造体と、前記アンテナ放射素子の背面へ放射されるマイクロ波を吸収する電波吸収体と、前記アンテナ放射素子及び電波吸収体とを保持し周囲への電波漏れを防ぐ為の前記構造体内部に設けられたキャビティと、前記スパイラル導体に接続された平行二線線路と、一端部が前記平行二線線路に接続され他端部が前記キャビティの底部に設けられた前記構造体の開口部を貫通するとともに前記電波吸収体とキャビティを貫通して設けられたマイクロストリップテーパーバランと、外導体が前記構造体に接続され内導体が前記マイクロストリップテーパーバランの他端部に接続されて、前記マイクロストリップテーパーバランをアンテナ外部と接続する為の同軸コネクタとから構成されるマイクロストリップスパイラルアンテナにおいて、
    前記マイクロストリップテーパーバランの他端部が貫通する前記構造体の開口部に、蛇腹状の開口を形成したことを特徴とするマイクロストリップスパイラルアンテナ。
  3. 表面に2本のスパイラル状導体を形成したアンテナ放射素子と、前記アンテナ放射素子を保持する構造体と、前記アンテナ放射素子の背面へ放射されるマイクロ波を吸収する電波吸収体と、前記アンテナ放射素子及び電波吸収体とを保持し周囲への電波漏れを防ぐ為の前記構造体内部に設けられたキャビティと、前記スパイラル導体に接続された平行二線線路と、一端部が前記平行二線線路に接続され他端部が前記キャビティの底部に設けられた前記構造体の開口部を貫通するとともに前記電波吸収体とキャビティを貫通して設けられたマイクロストリップテーパーバランと、外導体が前記構造体に接続され内導体が前記マイクロストリップテーパーバランの他端部に接続されて、前記マイクロストリップテーパーバランをアンテナ外部と接続する為の同軸コネクタとから構成されるマイクロストリップスパイラルアンテナにおいて、
    前記マイクロストリップテーパーバランの他端部が貫通する前記構造体の開口部に、雌ネジ状の螺旋溝を形成したことを特徴とするマイクロストリップスパイラルアンテナ。
  4. 構造体と、前記構造体内部に設けられたキャビティと、前記キャビティ内部に収容された平行二線線路と、前記平行二線線路に接続され前記キャビティの底部に設けられた前記構造体の開口部を貫通するマイクロストリップテーパーバランと、外導体が前記構造体に接続され内導体が前記マイクロストリップテーパーバランに接続されて、前記マイクロストリップテーパーバランをアンテナ外部と接続する為の同軸コネクタとから構成され、同軸モードから平行二線モードに変換するモード変換器において、
    前記マイクロストリップテーパーバランが貫通する前記構造体の開口部の内周面に蛇腹状の開口面もしくは螺旋溝を形成したことを特徴とするモード変換器。
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