JP3772541B2 - エアクリーナ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、エンジンに供給される空気をろ過により浄化するエアクリーナに関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車のエンジンは、燃料を直接シリンダ内で燃焼させて発生した高温、高圧の燃焼生成物を作動流体として用いることで動力を発生している。シリンダ内で燃料を燃焼させるために、酸素を含んだガスがシリンダ内に供給されている。この酸素を含んだガスとしては、空気が用いられている。この空気は、吸気ダクトにより集気される。しかし、集気された状態の空気は大気中のダストも含んでいるため、ダストがシリンダ内に侵入してシリンダやピストンリング等の摩耗を引き起こすという不具合が生じてくる。このため、吸気ダクトとシリンダの吸気口との間にエアクリーナを設置して空気を浄化している。
【0003】
エアクリーナは、ケース内部にフィルタエレメントが導入および固定され、このフィルタエレメントを構成するフィルタに空気を通過させ、ダストを取り除いている。フィルタエレメントは、エアクリーナを通過した空気に大気中のダストが混合しないように、通過した空気が排出される空気排出孔側にフィルタエレメントが密着している。
【0004】
エアクリーナとしては、エアフィルタにろ紙が用いられたろ紙式クリーナが広く用いられている。ろ紙式クリーナは、エアフィルタが目の細かいろ紙であることから非常に細かいダストを取り除くことができるが、エアフィルタの掃除や交換の必要が生じてくる。このため、エアクリーナには、空気中のダストがシリンダ内に侵入しないようにすることとともに、メンテナンスのためにフィルタエレメントの着脱が容易に出来ることが望まれている。
【0005】
このようなエアクリーナは、たとえば米国特許5030264号に開示されているものがある。このエアクリーナは、フィルタエレメントが導入および固定されるエレメント導入孔およびエレメント収納室をもつハウジングと、このエレメント導入孔の開口部をふさぐカバーとからなる。カバーは、フィルタエレメントの両側面を挟持する脚部を有し、この脚部は空気排出孔側が直立し空気導入孔側が下幅が狭くなるように傾斜した形状をしている。また、エレメント収納室の両側面側の壁面には、脚部の傾斜したテーパを案内するレールがもうけられている。このエアクリーナは、フィルタエレメントをカバーの脚部に挟んでエレメント導入孔に挿入するものであり、フィルタエレメントをエレメント導入孔に挿入すると、フィルタエレメントを保持している脚部の傾斜したテーパがエレメント導入孔内部のレールに案内され、フィルタエレメントを空気排出孔側の壁面に押圧して密着させている。
【0006】
また、特開平9−122417号公報には、別のエアクリーナが開示されている。このエアクリーナは、フィルタエレメントが導入および固定されるエレメント導入孔およびエレメント収納室をもつハウジングと、このエレメント導入孔の開口部をふさぐカバーとからなる。カバーは、フィルタエレメントがはめ込まれた状態で保持する保持体を有し、この保持体はフィルタエレメントの両側面と当接する保持体側面のエレメント収納室の底面側の端部に空気導入孔側の壁面に向かって凸となる突部が形成されている。また、ハウジングにはエレメント収納室の一部を区画する空気導入孔側の壁面が底面から開口部方向に向かって傾斜しているとともにこの壁面の底面側に溝部が形成されたエアクリーナである。このエアクリーナは、エレメント収納室の傾斜した壁面に沿ってフィルタエレメントを挿入して、フィルタエレメントの側端部の突部をエレメント収納室の溝に係合させ、この係合接点を支点としてフィルタエレメントを空気排出孔側に回動させるものである。その後、エレメント導入孔の開口部をふさぐ蓋部材およびエレメント導入孔の開口部の周縁に予めもうけておいたクリップを係止して、フィルタエレメントを固定するものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、米国特許5030264号に記載のエアクリーナは、フィルタエレメントを挟持する傾斜した脚部がエレメント収納室内に傾斜して形成されたレールに接触し、この脚部とレールのくさび作用によって空気排出孔側の壁面に脚部に挟持されたフィルタエレメントを押圧しているが、この押圧力は脚部とレールのすべり動作により発生するものであり、脚部とレールの接触面での摩擦損失が少なからずあるため実際にはさほどのシール効果が期待できない。さらに、フィルタエレメントを奧まで挿入するために脚部を深く食い込ませると、フィルタエレメントが引き抜きにくくなっていた。また、フィルタ部材を保持するとともに脚部に挟持されるための支持部を有するフレーム部と、脚部を形成する蓋部との二つの部品からなっているため、コストも高くなっていた。
【0008】
また、特開平9−122417号公報に記載のエアクリーナは、フィルタエレメントを保持する保持体の側面に形成された突部をエレメント収納室の溝に係合させ、この係合接点を支点として回動させるものである。このエアフィルタは、フィルタエレメントの突部をエレメント収納室の溝にはめ込むときや、取り外すときに余計な力が掛かるという不具合を有していた。
【0009】
本発明は上記実状に鑑みてなされたものであり、フィルタエレメントの取り付け、取り外しが容易に行われるエアクリーナを提供することを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明者らは、フィルタエレメントをハウジングのエレメント収納室に導入および固定する方法について検討を重ねた結果、エレメント導入孔の開口をふさぐ蓋部およびエレメント導入孔を区画するハウジングの開口部と蓋部との当接部に傾斜部を形成し、この傾斜部により蓋部材を介して蓋部材に保持されたフィルタエレメントを空気排出孔側の壁面に気密的に当接させることで上記課題を解決できることを見出した。
【0011】
すなわち、本発明の第一のエアクリーナは、通過する気体を浄化するフィルタエレメントと、フィルタエレメントが導入および固定されるエレメント導入孔およびエレメント収納室と、エレメント収納室に空気を導入および排出する空気導入孔および空気排出孔をもつハウジングと、エレメント導入孔をふさぐカバー部と、該カバー部と一体的に形成されフィルタエレメントを保持するエレメント保持枠と、からなる蓋部と、から構成され、ハウジングは、空気排出孔側で排出孔の周囲を一周するエレメント収納室を区画する内壁面にフィルタエレメントが気密的に当接するリング状当接面と、カバー部から遠い端部である先端部をリング状当接面方向に付勢するばね部材よりなりエレメント保持枠に保持されたフィルタエレメントをエレメント保持枠を介してエレメント導入孔からリング状当接面に斜め方向に案内する保持枠案内部と、蓋部が摺接する傾斜面で構成され、カバー部と当接し蓋部を介してエレメント保持枠に保持されたフィルタエレメントをリング状当接面に押圧するカバー案内部と、を有し、傾斜面は、エレメント導入孔を区画する開口部に形成され、開口部の肉厚はハウジングを構成する壁部の肉厚より厚くなっており、かつ傾斜面に摺接するカバー部の部分はカバー部を構成する壁部の肉厚より厚くなっていることを特徴とする。
また、本発明の第二のエアクリーナは、通過する気体を浄化するフィルタエレメントと、フィルタエレメントが導入および固定されるエレメント導入孔およびエレメント収納室と、エレメント収納室に空気を導入および排出する空気導入孔および空気排出孔をもつハウジングと、エレメント導入孔をふさぐカバー部と、カバー部と一体的に形成されフィルタエレメントを保持するエレメント保持枠と、からなる蓋部と、から構成され、ハウジングは、空気排出孔側で排出孔の周囲を一周するエレメント収納室を区画する内壁面にフィルタエレメントが気密的に当接するリング状当接面と、カバー部から遠い端部である先端部をリング状当接面方向に付勢するばね部材よりなりエレメント保持枠に保持されたフィルタエレメントをエレメント保持枠を介してエレメント導入孔からリング状当接面に斜め方向に案内する保持枠案内部と、蓋部が摺接する平坦面で構成され、カバー部と当接し蓋部を介してエレメント保持枠に保持されたフィルタエレメントをリング状当接面に押圧するカバー案内部と、を有し、平坦面は、エレメント導入孔を区画する開口部に形成され、開口部の肉厚はハウジングを構成する壁部の肉厚より厚くなっており、かつ平坦面に摺接するカバー部の部分はカバー部を構成する壁部の肉厚より厚くなっているとともに肉厚の部分の幅が傾斜して厚くなっていることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明のエアクリーナは、フィルタエレメントと、ハウジングと、蓋部と、から構成され、ハウジングは、空気排出孔側で排出口の周囲を一周するエレメント収納室を区画する内壁面にフィルタエレメントが気密的に当接するリング状当接面と、エレメント保持枠に保持されたフィルタエレメントをエレメント導入孔からリング状当接面に斜め方向に案内する保持枠案内部と、カバー部と当接し蓋部を介してフィルタエレメントをリング状当接面に押圧するカバー案内部とを有することを特徴とする。
【0013】
リング状当接面は、エレメント収納室を区画する内壁面の空気排出孔側で空気排出孔の周囲を一周する部分であり、エレメント収納室内に収納されたフィルタエレメントが気密的に当接する部分である。フィルタエレメントがリング状当接面に気密的に当接することで、ダストを含んだ空気およびダストが取り除かれた空気がこの当接面部を通過しなくなり、空気排出孔からはフィルタエレメントによりダストが取り除かれた空気のみが排出される。
【0014】
保持枠案内部は、エレメント保持枠に保持されたフィルタエレメントをエレメント保持枠とともにエレメント導入孔からリング状当接面に斜め方向に案内するとともに、エレメント保持枠に保持されたフィルタエレメントをリング状当接面に押圧するものである。この保持枠案内部は、蓋部に形成されたエレメント保持枠の先端側を押圧することで、カバー部から遠い端部である先端部をリング状当接面に付勢するばね部材であることが好ましい。ばね部材は、エレメント保持枠を介してフィルタエレメントをリング状当接面に付勢するとともにフィルタエレメントの着脱が容易に行われるように形成されていることが好ましい。たとえば、ばね部材としては、一端がエレメント収納室の空気導入孔の底面側に固定され、この固定部からエレメント導入孔の開口部に向かって延びたのち、空気排出孔側に折り返された金属板等が用いられる。
【0015】
カバー案内部は、カバー部と当接し蓋部を介してフィルタエレメントをリング状当接面に押圧するものである。このカバー案内部は、蓋部が摺接する傾斜面で構成されていることが好ましい。カバー案内部は、蓋部をハウジングに装着したときに、フィルタエレメントの導入される方向と略平行な方向にかかる力である蓋部をハウジングに固定するための力が略直角方向に曲げられ、蓋部を介してフィルタエレメントを空気排出孔側に付勢する力とするものである。
【0016】
傾斜面は、エレメント導入孔を区画する開口部に形成され開口部の肉厚がハウジングを構成する壁部の肉厚より厚くなっており、かつ傾斜面に摺接する蓋部の部分は蓋部を構成する壁部の肉厚より厚くなっていることが好ましい。蓋部およびハウジングの摺接面部の肉厚がそれぞれの壁部の肉厚より厚くなっていることでカバー案内部の傾斜面にかかる圧力を低くできるとともに、ハウジングおよび蓋部のそれぞれの強度を強くしている。
【0017】
フィルタエレメントは、通過する気体を浄化するろ過部と、ろ過部の周縁に一体に形成されたフランジ部とから形成される。ここで、ろ過部は不織布を波状にプリーツ加工したものであり、フランジ部はろ過部の周縁部にもうけられ、ろ過部の波状のプリーツ加工を保持するとともにエレメント収納室中でリング状当接面と当接するものである。フランジ部は、不織布の繊維より融点の低い熱可塑性樹脂繊維を混入しておき、この熱可塑性樹脂繊維のみが溶融する温度で加熱圧縮して形成される。
【0018】
また、フィルタエレメントには、通過する気体を浄化するエアフィルタと、このエアフィルタを保持する保持体とからなるものを用いてもよい。このフィルタエレメントは、エアフィルタを保持するとともに強度の低いエアフィルタのかわりにエレメント収納室中でリング状当接面に押圧されたときに押圧力を受ける部材である保持体を有するものである。エアフィルタには、通常のエアクリーナに用いられるものを使用することができ、たとえば、ろ紙や不織布を波状にプリーツ加工したものを用いることができる。保持体は、金属材料あるいは、射出成形されたポリプロピレン等により形成されたものである。
【0019】
ハウジングは、フィルタエレメントが導入されるエレメント導入孔と、フィルタエレメントが収納されるエレメント収納室と、エレメント収納室に空気を導入および排出する空気導入孔および空気排出孔を区画する。
ハウジングは、エレメント収納室の一部を区画するとともに空気導入孔が開口した内壁面を有する導入ハウジングと、導入ハウジングと一体的に接合されてエレメント収納室を区画するとともに空気排出孔が開口した内壁面を有する排出ハウジングと、から形成され、両ハウジングの接合部がエレメント収納室の側面に形成されることが好ましい。ここで、導入ハウジングおよび排出ハウジングはともにポリプロピレン等の樹脂が成形されたものであり、両ハウジングの接合は、振動溶着等の方法によりなされる。
【0020】
蓋部は、ハウジングに開口したエレメント導入孔を気密的にふさぐカバー部と、該カバー部と一体的に形成されフィルタエレメントを保持するエレメント保持枠と、から構成される。エレメント保持枠は、蓋部のエレメント収納室と対向する面に形成されたフィルタエレメントの外周形状に沿った断面を有する筒状の形状をしていることが好ましい。この蓋部は、ハウジングと同じ樹脂であるポリプロピレンにより形成される。
【0021】
ハウジングへの蓋部の固定は、フィルタエレメントの挿入される方向と略平行にもうけられたクリップによりなされることが好ましい。このクリップは、ハウジングに固定された一端部と、蓋部を係止する他端部とから構成されていることが好ましい。
フィルタエレメントのリング状当接面への当接は、シール部材を介してなされることが好ましい。すなわち、シール部材は、ハウジングのリング状当接面あるいは、フィルタエレメントのリング状当接面との当接部であるフランジ部にもうけられていることが好ましい。このシール部材としては、不織布や、発泡ポリウレタン樹脂が用いられる。
【0022】
エレメント収納室の一部として区画されたフィルタエレメントの底面と対向する面は、リング状当接面を形成する平面と直角に形成され、この底面と対向するエレメント保持枠の一端部の先端面が平坦に形成されていることが好ましい。
エレメント収納室の一部として区画する空気排出孔の開口する内壁面が空気導入孔の開口する内壁面より広くなるようにエレメント収納室の底面に傾斜面が形成されているとともに、エレメント保持枠の先端面のリング状当接面と当接する面側に突起が形成されることが好ましい。エレメント保持枠の先端面に突部をもうけてエレメント収納室に傾斜した底面をもうけることでフィルタエレメントが空気排出孔側に案内される。
【0023】
カバー案内部は、蓋部が摺接する平坦面であることが好ましく、この平坦面が、エレメント導入孔を区画する開口部に形成され、開口部の肉厚はハウジングを構成する壁部の肉厚より厚くなっており、かつ平坦面に摺接するカバー部の部分はカバー部を構成する壁部の肉厚より厚くなっているとともに肉厚の部分の幅が傾斜して厚くなっていることが好ましい。ハウジングと蓋部の固定は、カバー部の肉厚部の上面と略直角にもうけられたクリップによりなされることが好ましい。クリップがフィルタエレメントの挿入される方向より傾斜した方向であるため、クリップが発生する力は、蓋部を押圧する力と、蓋部を空気排出孔側に押し付ける力とに分解できる。この蓋部を空気排出孔側に押し付ける力により、蓋部を介してフィルタエレメントをリング状当接面に当接させる力となる。
【0024】
【実施例】
以下、実施例を用いて本発明を説明する。
(実施例1)
実施例1のエアクリーナは、図1に示されるように、フィルタエレメント501と、フィルタエレメント501が保持されるエレメント保持枠331とフィルタエレメント501が導入されるエレメント導入孔211をふさぐカバー部311とを有する蓋部301と、エレメント保持枠331に保持されたフィルタエレメント501が収納保持されるエレメント収納室231およびエレメント収納室231の壁面に開口する空気導入孔121ならびに空気排出孔141とを区画するハウジング101と、エレメント収納室231内に形成されたばね部材701と、ハウジング101に開口する空気排出孔141の周囲を一周する内壁面でフィルタエレメント501が気密的に当接するリング状当接面161と、を有するものである。
【0025】
フィルタエレメント501は、不織布を波状に折り曲げたろ過部511と、ろ過部511の外周に一体に形成されろ過部511の波状の折り目を保持するフランジ部531と、フランジ部531のリング状当接面161と当接する面に形成された不織布よりなるシール部材551と、から構成されている。
ハウジング101は、エレメント導入孔211ならびにエレメント収納室231の一部および空気導入孔を区画する導入ハウジング111と、導入ハウジング111と一体的に接合されてエレメント導入孔211およびエレメント収納室231を区画するとともに空気排出孔141が区画された排出ハウジング131と、が一体的に接合されたものであり、両ハウジングの接合面がエレメント収納室231の側面に形成されたものである。さらに、エレメント導入孔211の開口部のまわりにハウジング101の壁部より肉厚が厚くなっている開口フランジ部151が傾斜した形状でもうけられている。この開口フランジ部151の傾斜は空気排出孔側が低くなるようにもうけられている。
【0026】
エレメント導入孔211およびエレメント収納室231は、エレメント保持枠331に保持されたフィルタエレメント501が挿入固定されるだけの十分な広さを有している。また、エレメント収納室231に開口する空気排出孔141および空気導入孔121は、フィルタエレメント501を挟んで対向する面にそれぞれ開口している。
【0027】
ハウジング101を形成する導入ハウジング111および排出ハウジング131は、ともにポリプロピレンが成形されたものであり、両ハウジングの接合方法は、振動溶着が用いられた。
ばね部材701は、一端が空気導入孔121の開口した壁面の開口部の底面側に固定され、この固定部からエレメント導入孔211の開口部方向にエレメント収納室231の底面からおよそ35mmまでのび空気排出孔141側に折り返されたステンレスよりなる部材である。
【0028】
蓋部301は、フィルタエレメント501が保持されるエレメント保持枠331と、フィルタエレメント501が導入されるエレメント導入孔211をふさぐカバー部311と、が一体的に形成され、蓋部301の周縁部であるハウジングと101の当接部に開口フランジ部151と摺接する蓋フランジ部351が形成されている。蓋部301に形成されたエレメント保持枠331は、内部にフィルタエレメント501が保持できるように断面形状がフィルタエレメント501の外周面の形状と一致する筒状の形状をしている。
【0029】
本実施例のエアクリーナ101は、蓋部301に形成された筒状のエレメント保持枠331の内部にフィルタエレメント501を挿入し、このフィルタエレメント501を保持した蓋部301をハウジング101に装着し、この蓋部301をハウジング101にもうけられたクリップ801によりハウジング101に固定して用いられる。
【0030】
蓋部301に形成された筒状のエレメント保持枠331の内部にフィルタエレメント501を挿入し、このフィルタエレメント501を保持したエレメント保持枠331がエレメント導入孔211から挿入されると、エレメント保持枠331の先端部がハウジング101内にもうけられたばね部材701に当接し、このばね部材701の弾性力によりエレメント保持枠331およびエレメント保持枠331に保持されたフィルタエレメント501がリング状当接面161側に案内される。
【0031】
蓋部301のカバー部311がエレメント導入孔211をふさぐようにハウジング101に装着され、蓋部301がクリップ801でハウジング101に固定される。このときに、蓋部301をハウジング101に押しつける力が、傾斜した開口フランジ部151により力の向きが変えられ、蓋部301に保持されたフィルタエレメント501を空気排出孔141側に押しつける力になり、フィルタエレメント501をリング状当接面161に気密的に当接させる。
【0032】
(実施例2)
本実施例は、図3および図4に示されるエアクリーナであり、エレメント収納室232の底面が空気排出孔142側に傾斜しているとともに、エレメント収納室232の底面と対向するエレメント保持枠の先端部の空気排出孔142側に突部342が形成されたエアクリーナであり、それ以外は実施例1と同様に形成されている。すなわち、本実施例は、エレメント収納室232の一部を区画する排出ハウジング132のエレメント収納室232の底面を区画する部分が傾斜しているとともに、蓋部302に形成されたエレメント保持枠332の先端面に突部342が形成されたものである。
【0033】
本実施例では、エレメント保持枠332に保持されたフィルタエレメント502がエレメント導入孔212から挿入され、エレメント収納室232内にもうけられたばね部材702によりエレメント保持枠332および保持されたフィルタエレメント502が空気排出孔142側に導かれながら、エレメント保持枠332の先端面にもうけられた突部342がエレメント収納室232の底面と接触し、その後もフィルタエレメント502をエレメント収納室232に挿入する方向に力がくわえられると、先端部の突部342が傾斜面にそってずれるため、フィルタエレメント502が空気排出孔142側の壁面に導かれるようになる。その後、実施例1と同様に蓋部302をハウジング102にクリップ802により固定されることで、フィルタエレメント502が空気排出孔142側のリング状当接面162に気密的に当接される。
【0034】
(実施例3)
本実施例は、図5に示されるエアクリーナであり、ハウジング103のエレメント導入孔213の開口部を区画するとともに蓋部303との摺接面が平坦に形成された開口フランジ153と、開口フランジ153と摺接する蓋部303の周縁部に形成されその厚みが空気排出孔143側が厚くなるように傾斜した蓋フランジ部353と、蓋フランジ部353の傾斜面と直角の方向にもうけられこの方向に係止するクリップ803と、を有する以外は、実施例1と同様なエアクリーナである。
【0035】
本実施例は、実施例1と同様にエレメント保持枠333に保持されたフィルタエレメント503がエレメント導入孔213に挿入された後、蓋部303がクリップ803によりハウジング103に固定される。本実施例では、ハウジング103に形成されたクリップ803が傾斜しているため、蓋部303を固定するときに蓋部303を固定する力が空気排出孔143側に蓋部303を押す力も発生させ、この力により蓋部303のエレメント保持枠333に保持されたフィルタエレメント503を空気排出孔143側の壁面に押圧している。この押圧によりフィルタエレメント503がリング状当接面163に気密的に当接される。
【0036】
(実施例4)
本実施例は、図6に示されるエアクリーナである。本実施例のエアクリーナは、ハウジング104のリング状当接面164にシール部材154が形成され、フィルタエレメント504のフランジ部534にシール部材が形成されていないこと以外は、実施例1と同様なエアクリーナである。また、本実施例は、実施例1と同様にフィルタエレメント504がエレメント導入孔から挿入された後、蓋部304がクリップ804によりハウジング104に固定される。
【0037】
本実施例は、リング状当接面164にシール部材154が形成された例であるが、フィルタエレメント504とリング状当接面164との当接部は、気密性が保たれている。
【0038】
【発明の効果】
本発明のエアクリーナは、ハウジングと蓋部との当接面を傾斜した摺接面とすることでフィルタエレメントの挿入される方向にかかる蓋部をハウジングに固定するための力をフィルタエレメントをリング状当接面に当接させる力としている。本発明のエアクリーナは、蓋部を介してフィルタエレメントをリング状当接面に気密的に当接させるため、フィルタエレメントの挿入および取り外しが容易となる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1のエアクリーナにおけるフィルタエレメント装着前の図である。
【図2】 実施例1のエアクリーナにおいてフィルタエレメントを装着した図である。
【図3】 実施例2のエアクリーナにおいてフィルタエレメントを装着する図である。
【図4】 実施例2のエアクリーナにおいてフィルタエレメントを装着した図である。
【図5】 実施例3のエアクリーナを示す図である。
【図6】 実施例4のエアクリーナを示す図である。
【符号の説明】
101、102、103、104…ハウジング
111、112、113、114…導入ハウジング
121、122、123、124…空気導入孔
131、132、133、134…排出ハウジング
141、142、143、144…空気排出孔
151、152、153、154…開口フランジ部
161、162、163、164…リング状当接面
211、212、213、214…エレメント導入孔
231、232、233、234…エレメント収納室
301、302、303、304…蓋部
311、312、313、314…カバー部
331、332、333、334…エレメント保持枠
351、352、353、354…蓋フランジ部
501、502、503、504…フィルタエレメント
701、702、703、704…ばね部材
801、802、803、804…クリップ

Claims (4)

  1. 通過する気体を浄化するフィルタエレメントと、
    該フィルタエレメントが導入および固定されるエレメント導入孔およびエレメント収納室と、該エレメント収納室に空気を導入および排出する空気導入孔および空気排出孔をもつハウジングと、
    該エレメント導入孔をふさぐカバー部と、該カバー部と一体的に形成され該フィルタエレメントを保持するエレメント保持枠と、からなる蓋部と、
    から構成され、
    該ハウジングは、該空気排出孔側で該排出孔の周囲を一周する該エレメント収納室を区画する内壁面に該フィルタエレメントが気密的に当接するリング状当接面と、
    該カバー部から遠い端部である先端部を該リング状当接面方向に付勢するばね部材よりなり該エレメント保持枠に保持された該フィルタエレメントを該エレメント保持枠を介して該エレメント導入孔から該リング状当接面に斜め方向に案内する保持枠案内部と、
    該蓋部が摺接する傾斜面で構成され、該カバー部と当接し該蓋部を介して該エレメント保持枠に保持された該フィルタエレメントを該リング状当接面に押圧するカバー案内部と、
    を有し、
    該傾斜面は、該エレメント導入孔を区画する開口部に形成され、該開口部の肉厚は該ハウジングを構成する壁部の肉厚より厚くなっており、かつ該傾斜面に摺接する該カバー部の部分は該カバー部を構成する壁部の肉厚より厚くなっていることを特徴とするエアクリーナ。
  2. 前記ハウジングと前記蓋部の固定は、前記フィルタエレメントの挿入される方向と略平行にもうけられたクリップによりなされる請求項1記載のエアクリーナ。
  3. 通過する気体を浄化するフィルタエレメントと、
    該フィルタエレメントが導入および固定されるエレメント導入孔およびエレメント収納室と、該エレメント収納室に空気を導入および排出する空気導入孔および空気排出孔をもつハウジングと、
    該エレメント導入孔をふさぐカバー部と、該カバー部と一体的に形成され該フィルタエレメントを保持するエレメント保持枠と、からなる蓋部と、
    から構成され、
    該ハウジングは、該空気排出孔側で該排出孔の周囲を一周する該エレメント収納室を区画する内壁面に該フィルタエレメントが気密的に当接するリング状当接面と、
    該カバー部から遠い端部である先端部を該リング状当接面方向に付勢するばね部材よりなり該エレメント保持枠に保持された該フィルタエレメントを該エレメント保持枠を介して該エレメント導入孔から該リング状当接面に斜め方向に案内する保持枠案内部と、
    該蓋部が摺接する平坦面で構成され、該カバー部と当接し該蓋部を介して該エレメント保持枠に保持された該フィルタエレメントを該リング状当接面に押圧するカバー案内部と、
    を有し、該平坦面は、該エレメント導入孔を区画する開口部に形成され、該開口部の肉厚は該ハウジングを構成する壁部の肉厚より厚くなっており、かつ該平坦面に摺接する前記カバー部の部分は該カバー部を構成する壁部の肉厚より厚くなっているとともに該肉厚の部分の幅が傾斜して厚くなっていることを特徴とするエアクリーナ。
  4. 前記ハウジングと前記蓋部の固定は、前記カバー部の肉厚部の上面と略直角にもうけられたクリップによりなされる請求項3記載のエアクリーナ。
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