JP3772367B2 - 情報処理装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、文書や画像情報などを処理する情報処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、表示画面上で文章や画像情報を扱い、情報処理を行ったり、文書の作成を行う装置が多数普及している。この種の情報処理の機能は一般のワープロやパソコンに取り入れられ、画像を読込むスキャナを設け、あらかじめ表示させておいた文書や画像の上に使用者が取り込んだ画像を表示させ、使用者の指示により拡大、縮小、移動などを行う構成である。
【0003】
例えば、特開平3−105393号公報は画像の縦横の比率の変更を画像の拡大や縮小を行う操作を同じモードで行えることを特徴としたものである。CRTに編集処理を行う画像を表示すると、編集操作に有効なコマンドが表示され、「変形」を選択し、拡大または縮小の対象となる画像データの範囲をカーソルにより指定する。指定が完了すると、範囲指定枠の対角線上に画像データの範囲をカーソルにより指定する。指定が完了すると、範囲指定枠の対角線上にガイドラインが自動的に表示される。さらに、カーソルを移動させ、ライン上以外の位置で変形指定枠を指定すると、元の画像に対して縦横の比率を変えたサイズで拡大、縮小が行われ、縦横比の比率を元の画像と変えた拡大、縮小における操作性が向上する。このように表示画面に表示させた画像を使用者が変形するなどの操作をする際のユーザーインターフェイスを向上させた装置は多数ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記のような従来の構成では、画像編集において、紙や写真等の画像をすでに画面表示されている画面の特定枠内に取り込もうとする場合、まず、取り込みたい画像をスキャナ等の画像入力手段から入力し、画面に表示させ、次に、使用者が表示画面に表示された枠と取り込みたい画像を見比べながら特定枠内におさまるように移動させ、拡大、縮小、変形の指示を行うといった面倒な作業が必要であある。あらかじめ表示させたい枠が決まっている場合は、手間なく簡単な操作で、入力させたい画像を表示枠に合わせて自動的に拡大、縮小、変形して表示する装置が望まれる。
【0005】
本発明は、このような従来の課題を解決するもので、情報機器の扱いに不慣れな利用者にも簡単に直感的に画像や文書の編集作業を行えるユーザーインタフェイスに優れた情報処理装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記の目的を達成するために下記の構成とした。
【0007】
画像入力手段から入力される画像情報を表示する画像表示手段の表示面における複数個の所定の表示指定領域を指定する表示領域指定手段と、画像入力手段により入力された画像情報もしくは画像抽出手段により抽出された画像情報全体を入力手段使用者が入力する入力面の位置からの距離が最も近い複数個の所定の表示指定領域からのうち一つを選択し、表示指定領域内に表示されるように拡大、縮小、配置を行う画像変換手段を有するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明は、上記した構成によって、下記の作用が得られる。
【0009】
この構成によって、表示手段は前記入力手段から入力される画像情報を表示する複数個の所定の表示指定領域を指定する表示領域指定手段を備え、画像変換手段は入力された画像情報もしくは抽出された画像情報全体を利用者が入力する入力面の位置から最も近距離にある表示指定領域を選択し、入力された画像情報全体が表示指定領域内に表示されるように拡大、縮小、配置を行う。
【0010】
以下、本発明の実施の形態1を図1及び図2を参照しながら説明する。図1は本発明の実施の形態1の情報処理装置の構成図である。図1において、1は画像表示手段、2は画像入力手段、3は表示領域指定手段、4は画像変換手段、5は画像情報制御手段、6は画像情報記憶手段である。
【0011】
以下にその動作を図2を用い、使用者が画像を文書の所定の枠に取り込む情報の処理を行う場合を例にとって説明する。個人情報を管理する住所録の個人カードに個人の写真を入力する場合の動作について説明する。まず、使用者は記憶手段6からAさんの個人カードを画像情報制御手段を用いて指示を行い、表示手段に表示させる。個人カードはあらかじめ個人の写真の欄を表示領域指定手段3に表示指定領域として設定されている。使用者は画像入力手段2よりAさんの写真を入力する。入力手段2の具体的構成と動作については後で説明する。入力された画像情報は画像変換手段4に送られる。画像変換手段4は表示指定領域3の外接する四角形の四隅の点の座標値情報を認識し表示指定領域の座標軸上の位置とサイズを認識する表示指定領域認識手段7を備えている。今、入力された画像が表示指定領域3より大きいので、画像変換手段は表示指定領域4内に写真全体が形を変えずになるべく大きく表示されるように文書2の画像情報の縮小を行う。この場合、縦方向の長さの差が横方向のそれより大きいので、縦方向が表示指定領域の縦サイズと一致するように縮小率を演算し、全体を縮小して、画像の中心と表示指定領域の中心が一致するように位置の移動を行い、文書1の表示指定領域内に配置する。このようにして図2のように合成表示された表示画面は、写真つき個人カードとして記憶手段6に記憶され、必要時に画像表示手段1に表示される。
【0012】
使用者は表示すべき枠のサイズに合わせて拡大、縮小、枠内に移動させるといった作業の手間なく、文書や画像の合成作業ができる。また、合成した文書を画面上で確認でき、そのまま記憶手段に記憶保存させることができるので、初心者にもわかりやすく、使いやすい非常に便利な情報処理装置である。
【0013】
次に、本発明の第2の実施の形態2について図3及び図4を参照しながら説明する。図3は本発明の実施の形態2の情報処理装置の構成図である。入力手段により入力された画像情報から必要な部分だけを自動的に抽出する画像抽出手段8を備えている点が実施の形態1と異なる。使用者はあらかじめ入力する画像や文書を含む紙等から入力が必要な部分を所定の太さ以上の閉曲線で囲んでおく、画像抽出手段はこの閉曲線を認識し、閉曲線の内部の画像情報のみを抜き出し、画像変換手段に画像情報を送る。これにより、入力したい部分だけを切り抜いてから入力する手間が省け、元の書類などを傷つける事がないので非常に便利である。
【0014】
次に本発明の実施の形態3について図5を参照しながら説明する。実施の形態3は図示はしないが、実施の形態2と同様の構成である。本実施の形態において、画像抽出手段7は入力された文書2中の所定の太さ以上の閉曲線で囲まれた複数個の必要部分の画像情報を全て抽出し、画像変換手段4は抽出された複数個の画像全体ができるだけ大きく入力指定領域に表示されるように、配置、縮小または拡大といった画像情報の変換を行う。次に動作について図4を参照しながら、使用者が料理雑誌のページ文書2から必要な部分だけを料理ノート文書1に編集する場合を例にとって説明する。図5に示すように、使用者はあらかじめ文書2の抜き出したい部分を所定の太さ以上の閉曲線で囲んでおく。画像抽出手段8は画像入力手段2から入力された文書2から閉曲線で囲まれた文書2a、文書2b、文書2cの画像情報を抽出し、画像変換手段4に画像情報を送る。画像変換手段4は画像抽出手段からの画像情報から文書2a、文書2b、文書2cの四角形の4点の4隅の各々の座標値を検出し、各々の枠の縦、横の長さを検出し、全部がなるべく最小のスペースに表示されるような配置を演算し位置移動を行い、配置を行う。さらに、表示指定領域内に表示できる最大のサイズに縮小を行い、表示指定領域内の中心に表示するよう位置の移動を行い、文書1の表示指定領域内に合成表示する。複数の画像を抜き出して一つの枠内におさめる画像編集を行う際に、原紙をコピーして切り抜いてレイアウトして枠内に入るように縮小や拡大をするといった面倒な作業が必要であったが、本発明によれば使用者は必要部分を閉曲線で囲み入力するだけでよいので、簡単に画像の編集作業ができる。
【0015】
次に本発明の実施の形態4について図6と図7を参照しながら説明する。本形態は図6のように、画像入力手段2の入力面が、視覚一致構造9よって画像表示手段1の表示面と向き、座標系が一致するように配置されている点が他の実施例と異なる。画像表示手段と画像入力手段が一体的に組み合わされた構成なので、使用者は表示画面を通して、画像情報を機器に入力できる。
【0016】
次に動作について説明する。表示指定領域3a、3b、3cは表示領域指定手段3で指定された表示指定領域であり、今、使用者が文書1に文書2の画像の一部の画像情報を表示指定領域3bに貼り込む作業を行うとする。最初に使用者が、文書2を写真が印刷された面を下にして、画像表示手段が表示している表示指定領域3aの表示を見ながら、表示位置の真上にある画像入力手段2の表示面に押し当て、画像情報制御手段5に読み込みのためのトリガを入力する。画像入力手段2は本実施例では走査型光センサアレイで構成されたものとする。画像入力手段2は、押し当てられた写真から画像情報を読み取り、押し当てられた写真の部分だけを抜き出し、画像変換手段5に出力する。使用者からの入力によって、画像情報制御手段5は、画像入力手段2に対して読み取り開始のトリガ信号を送る。トリガ信号を受けた画像入力手段2は、押し当てられた部分の画像だけを抜き出し、さらに、所定の太さ以上の閉曲線を検出した場合は押し当てられた紙から閉曲線で囲まれた部分の画像情報を読み取り、画像の座標値の情報と共に画像変換手段に出力する。画像変換手段は、画像入力手段から送られてきた入力画像の入力面における座標値の情報から位置を認識する。次に表示手段の表示面に表示された表示指定領域3a、3b、3cのそれぞれ外接矩形の座標値からそれぞれの位置を認識し、入力画像の位置に最も近いものを選択し、使用者が入力した画像情報をどの表示指定領域に貼り込みをしようとしているかを判断する。この場合、表示指定領域3bを選択し、画像入力手段2からの画像情報全体が表示指定領域3bに表示できるように縮小、拡大を行い、図7に示すように表示指定領域3bに合成表示する。表示手段と入力手段が視覚的に一体の構成なので、使用者が入力したい部分に直接操作することで入力を行い、実際に貼りつけた状態で表示するので、使用者が日頃行っているような紙の切り張り感覚を実現でき、さらに入力したい枠に合わせた拡大、縮小といった作業も自動で行うので、操作を簡単にわかりやすくすることができる。
【0017】
次に本発明の実施の形態5について図8を参照しながら説明する。図示はしないが本実施の形態は実施の形態4と同様の構成である。画像抽出手段7は画像入力手段2からの情報から必要な部分の画像情報のみを抜き出し、抜き出した画像の座標値情報と共に画像変換手段4に出力する。画像変換手段4は画像抽出手段7からの画像の座標値情報から画像のサイズを認識し、画像抽出手段7からの画像情報が全体が表示指定領域全体に表示されるように画像情報の変換を行い画像指定領域に合成表示する。使用者が紙に印刷された地図の必要な部分のみを、情報処理装置に表示された個人住所録の地図の欄に張り込みを行う場合を例にとって本実施の形態の動作について説明する。まず、使用者は印刷物の地図の部分のみを所定の太さ以上の矩形で囲む。この紙の地図の部分を表示画面と視覚的に一体化された入力面を使って表示された住所録カードの表示指定領域である地図欄の上に地図の印刷された部分を押し当てて、実施の形態4同様に画像の入力を行う。画像変換手段4は入力指定領域を決定する表示指定領域認識手段7からの座標値情報を認識し、画像抽出手段7からの画像を囲む矩形の四隅の座標値とから抽出された画像と入力指定領域の縦、横の長さが各々一致するように縦方向、横方向の拡大、縮小率を演算し、画像の縮小、変形を行う。次に画像情報を入力指定領域に合成表示する。これにより入力指定領域の縦横比と入力したい画像の縦横比が違う場合でも簡単に表示指定領域の形に合わせて自動で画像を変形し表示するので、簡単操作しかも非常に便利な画像の編集が行える。
【0018】
次に本発明の実施の形態6について図9を参照しながら説明する。図9は本形態の構成図である。電話回線を通じて送信、受信を行うファクシミリ通信手段10と、データ回線を通じて送信、受信を行うデータ通信手段11と、画像情報を印刷して出力するプリント手段12を備えた点が他の実施例と異なる。次にファクシミリ通信手段10を用いた動作について図9を参照しながら説明する。電話回線を通じて、画像情報がファクシミリ通信手段10に入力され、画像情報制御手段5に送る。画像情報制御手段8は、その画像情報を画像表示手段1に表示する。使用者は表示された文書1を見て内容を確認し、情報提供が必要な箇所である、表示指定領域3内に文書2を合成して送信する。画像変換手段4は実施の形態1同様に文書2全体が表示指定領域4内に表示されるように画像変換し、表示指定領域4内に文書2を合成表示する。これにより、使用者は送信画像を事前に画像表示手段1で見ることができ、確認後送信のトリガのためのコマンドと送信相手のファックス番号を画像情報制御手段5に入力する。画像情報制御手段5はそのトリガ信号を受けて、現在画像表示手段1に表示されている画像情報をファクシミリ通信手段10に送り、ファクシミリ通信手段10は送られてくる画像情報を、入力されたファックス番号に従って、回線を通じて送信し、送信処理を完了する。従来のファクシミリのように送られてきたファクシミリをファクシミリ用紙にプリントさせ、送りたい情報をコピーして拡大縮小などサイズの変更を行い、切り貼りし、それを送信するといった手間や用紙の無駄がないファクシミリ装置を提供することができる。表示画面上で作成した文書をそのままファクシミリ送信することもできる。画像入力手段2を手書きのペン入力可能な感圧式のものを備えた構成にすれば、送られてきた文書をプリントアウトすることなく表示画面上で手書き文字も加えて返事を送信することが可能でありさらに便利になる。
【0019】
次に画像入力手段2の詳細な構成と動作について図10を参照しながら説明する。図10は画像入力手段2の構成である。13は多数個のLED等からなる一次元アレイ光源であり、画像情報としての紙に描かれた絵14を照射するものである。15は多数個の光センサーからなる一次元アレイ光センサーであり、絵14から反射してきた一次元の画像を読み取るものである。16はステッピングモータ16aやリニアガイド16b等からなるセンサー駆動手段であり、一次元アレイ光源13と一次元アレイセンサー15を一体的にアレイセンサー方向に対して垂直に駆動するためのものである。17は画像読み取り回路手段であり、一次元アレイ光源13と一次元アレイ光センサー15とセンサー駆動手段16とを制御するためのものである。また、画像読み取り回路手段17において、18は背景除去手段であり、一ラインの画像読取り毎に、一次元アレイ光源13の点灯時の一次元アレイ光センサー15の出力19と非点灯時の一次元アレイ光センサーの出力20との差21を導出するものである。22は読み取り開始及び終了位置検出手段であり、絵14の読み取り開始位置及び、読み取り終了位置を推定するものである。
【0020】
なお、本発明の実施の形態1〜6において、画像表示手段1と画像入力手段2は、別々の構造体として説明を行ったが、これをデバイス的に一体にしても本発明を実施できる。
【0021】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、使用者が画面表示された文書中の複数個の入力枠のうちの一つにある画像を張り込む際に、入力面と表示面が視覚的に一致しているので表示面に表示されている複数の表示枠のうち入力したい枠を見て選択し、その上に画像を押し当てるだけで枠内に画像全体が表示されるように自動的に拡大、縮小、配置を行い、合成表示される。日常文書の切り張り作業を行う感覚に近く、直感的にわかりやすく、使いやすい情報処理装置である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1における情報処理装置の構成図
【図2】 同実施の形態の動作を示す図
【図3】 本発明の実施の形態2における情報処理装置の構成図
【図4】 同実施の形態の動作を示す図
【図5】 本発明の実施の形態3における情報処理装置の構成図
【図6】 本発明の実施の形態4における情報処理装置の視覚一致構造の構成図
【図7】 同実施の形態における情報処理装置の構成図
【図8】 本発明の実施の形態5における情報処理装置の構成図
【図9】 本発明の実施の形態6における情報処理装置の構成図
【図10】 本発明の画像入力手段の構成図
【符号の説明】
1 画像表示手段
2 画像入力手段
3 表示領域指定手段
4 画像変換手段
8 画像抽出手段
9 視覚一致構造
Claims (1)
- 画像入力手段もしくは画像抽出手段からの画像情報を表示するためのあらかじめ指定された画像表示手段の表示面における複数個の所定の表示指定領域を指定する表示領域指定手段と、前記画像入力手段から使用者が画像情報を入力する際の入力面における画像情報の座標値から位置を検出しさらに前記表示指定領域の位置を検出し入力画像情報から最短距離に表示されている表示指定領域を一つ選択し選択した表示指定領域内に前記画像入力手段または前記画像抽出手段からの画像情報全体が表示されるように拡大、縮小、配置を行う画像変換手段を備えた情報処理装置。
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