JP3771188B2 - 化粧料 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、肌への延展性に優れ、カバー力がありながら透明感のある仕上がりを有し、化粧持続性に加え、ムラ付きがなく、キメ細かな仕上がりが得られる化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】
化粧料へのニーズの多様化に伴い、各化粧成分の開発が進められている。その中でも化粧料用粉体については、その目的に応じて表面処理や複合化が注目されている。例えば、粉体にシリコーンや有機化合物を被覆し、撥水撥油性を持たせた粉体は広く化粧料に使用されている。
【0003】
しかし、単に1種類の粉体を有機化合物で被覆した粉体では、化粧料へ配合した際のメークアップ効果として十分であるとは言えず、2種以上の粉体と高分子化合物を複合化させる方法も検討されてきた。
【0004】
特開昭64-63035号には、顔料の光沢や彩度の低下を防ぐために、球状粉体の外周面に顔料等を設け、更に高分子化合物層によりマイクロカプセル化された粉体が提案されている。
【0005】
特開平03-181411号には、無機粉体表面に固着剤により顔料を固着させた粉体が記載され、それを配合した化粧料がしわ隠しに有効であることが記載されている。
【0006】
更に、特開2000-72622号には、無機粉体に、その1/10以下の平均粒子径の無機粉体を、ポリメチルメタクリレート等の有機高分子化合物を媒体として包含被覆した粉体、及びそれを配合した化粧料が紫外線防御効果に優れていることが記載されている。
【0007】
しかしながら、これら一般の方法で作られた複合化粒子は、粒子同士が凝集しやすく、また従来の複合化粒子を化粧料に配合する場合、感触の点で不充分であった。さらに、その他の粉体、例えば球状粉体と配合すると、付着性や延展性に劣り、仕上がりでは、カバー力に欠け、毛穴等の凹凸隠蔽効果がほとんどないものであった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、肌への延展性に優れ、カバー力がありながら透明感のある仕上がりを有し、化粧持続性に加え、ムラ付きがなく、キメ細かな仕上がりが得られる化粧料を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、超臨界二酸化炭素の存在下に、形状・粒径の異なる2種以上の粒子と、特定の高分子化合物とを接触させて得られる複合化粒子と特定の薄片状多層被覆粉体を含有した化粧料が上記課題を解決できることを見いだした。
【0010】
すなわち、本発明は、下記(a)成分及び(b)成分を含有する化粧料を提供する。
(a)溶媒として二酸化炭素のみを用い、超臨界二酸化炭素の存在下に、容器内で、形状・粒径の異なる2種以上の粒子と、フッ素系高分子化合物及びシリコーン系高分子化合物から選ばれる高分子化合物の1種以上とを接触させた後、容器内で、二酸化炭素を臨界圧力以上から大気圧まで、2秒間〜240分間で減圧を緩やかに行い、気体の二酸化炭素とすることで得られる複合化粒子
(b)薄片状基材上に金属酸化物の少なくとも2種以上を順に被覆してなる薄片状多層被覆粉体
【0011】
【発明の実施の形態】
[(a)成分の複合化粒子]
本発明の(a)成分において、形状・粒径が異なる粒子とは、粒子の見た目の形や大きさが異なることを指しており、球状、板状、針状、楕円体、紡錐型、柱状、六方晶などの一般的な形の他、多角形、花びら状、蝶状、お椀状等の特異な形もしくは無定型等の形や、それらの大きさが異なることを指す。
【0012】
本発明の(a)成分における形状・粒径の異なる2種以上の粒子の組み合わせとしては、例えば、板状粒子と球状粒子等、形の異なるものの組み合わせや、更に、同一又は異なる形状で粒径が異なるものの組み合わせがある。好ましくは、粒径が異なるものの組み合わせが良く、第一の粒子と、該粒子の平均粒径の1/5以下、さらに好ましくは1/10以下の平均粒径である他の粒子との組み合わせである。また、3種以上の粒子を組み合わせて用いる場合には、そのうち1種が異なる形もしくは粒径を有していれば、他のものは同じ形、粒径であっても構わない。なお、粒径は、通常のレーザー回折/散乱法で測定された粒度分布から測定した平均粒子径を指す。
【0013】
具体的な構造としては、母体となる第一の粒子(以下、粒子Aという)の表面に、粒子Aの平均粒径の1/5以下の平均粒径である微粒子(以下粒子Bという)が分散して存在し、粒子A及び粒子Bがフッ素系高分子化合物及びシリコーン系高分子化合物から選ばれる高分子化合物(以下、単に高分子化合物という)の1種以上で覆われている構造が挙げられる。より具体的には、例えば、粒子A及び粒子Bのいずれもが高分子化合物で被覆されており、粒子Aの表面上に粒子Bが存在していてもよく、また粒子Aの表面上に粒子Bが存在しており、その全体が高分子化合物で被覆されていてもよい。
【0014】
本発明に用いられる粒子の種類は、大別して無機物と有機物に分けられる。無機物では、マイカ、タルク、セリサイト、カオリン等の天然鉱物;シリカ、ガラスビーズ、酸化カルシウム、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化ジルコニウム等の金属酸化物;硫酸バリウム等の金属塩;水酸化アルミニウム等の金属水酸化物;ヒドロキシアパタイト、チッ化ホウ素等のセラミック類;金、銀等の金属粉末;黄酸化鉄、黒酸化鉄、ベンガラ等の無機顔料等もしくはそれらの焼結物が挙げられる。
【0015】
有機物では、ポリエステル樹脂;スチレン樹脂;ウレタン樹脂;ナイロン樹脂;セルロース類;ポリアミド樹脂;エポキシ樹脂;フェノール樹脂;ポリメチルシルセスキオキサン、ジメチコンクロスポリマー、(ラウリルジメチコン/PEG)クロスポリマー、(ジメチコン/ビニルジメチコン/メチコン)クロスポリマー、架橋型アルキルポリエーテル変性シリコーン等のシリコーン系樹脂;ポリアクリル酸アミド、ポリアクリル酸アルキル、アクリル酸アルキル共重合体、アクリル酸アルキル/アクリル酸アミド共重合体、アクリル酸アルキル/ジメチコン共重合体、アクリル酸/アクリル酸アルキル(C10〜C30)共重合体、アクリル酸アルキル/スチレン共重合体、アクリル酸アミド/アクリル酸アルキル/アクリル酸DMAPA/メタクリル酸メトキシポリエチレングリコール共重合体、ラウリル(メタ)アクリレート/エチレングリコールジ(メタ)アクリレートコポリマー、メタクリル酸メチル/ジメチルポリシロキサン共重合体等のアクリル酸系樹脂;ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン樹脂;フッ素樹脂;ラウロイルリジン、ラウロイルタウリン等のアミノ酸系粉体が挙げられる。
【0016】
また、酸化チタン被覆マイカ、ベンガラ酸化チタン被覆マイカ、多層コートされた樹脂末等、既に多層になっている粒子、酸化チタン内包シリカ、酸化チタン内包ガラスフレーク等の内包物に金属粉末を含む粒子であっても良い。更に、それらの表面が疎水化処理や親水化処理をされているものであっても良い。
【0017】
粒子Aとしては、好ましくは、タルク、マイカ、セリサイト、カオリン、ゼオライト、酸化チタン被覆マイカ、硫酸バリウム、酸化ジルコニウム、ガラスビーズ、シリカ等の無機物;ポリエステル樹脂、スチレン樹脂、ナイロン樹脂、ポリアミド樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、シリコーン樹脂、アクリル酸樹脂、ポリオレフィン樹脂、フッ素樹脂、アミノ酸系粉体等の有機物が挙げられる。
【0018】
粒子Aの平均粒径は、特に限定されないが、粒子Aの表面に粒子Bと高分子化合物を存在させる観点から、好ましくは 0.1〜500 μm、より好ましくは 0.5〜200 μmである。
【0019】
また、粒子Bとして有用なものは、例えば、シリカ、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化ジルコニウム、硫酸バリウム、黄酸化鉄、黒酸化鉄、ベンガラ、酸化チタン内包シリカ等の無機粒子;スチレン樹脂、アクリル酸系樹脂、ポリオレフィン樹脂、ナイロン樹脂、シリコン系樹脂、フッ素樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂等の樹脂粒子;赤色2号、赤色104号、赤色201号、赤色202号、赤色226号、橙色201号、橙色204号、黄色4号、黄色5号、黄色205号、黄色401号、青色1号、青色404号、緑色3号、紫色201号等の有機色素及びそのレーキ顔料等が挙げられる。
【0020】
粒子Bの平均粒径は、粒子Aの表面に存在させる観点から、粒子Aの平均粒径の好ましくは1/5以下、更に好ましくは1/10以下、特に好ましくは1/20以下である。また、粒子Bの平均粒径は、粒子Bを粒子Aの表面に存在させるとともに、複合化粒子の感触をよくする観点から、好ましくは0.001〜100μm、より好ましくは0.01〜40μm、更に好ましくは、0.01〜10μmである。
【0021】
本発明の複合化粒子に用いられる高分子化合物は、分子間力が小さく、超臨界二酸化炭素中に溶解又は分散しやすい性質を有することが好ましい。
【0022】
フッ素系高分子化合物としては、フッ素原子を有する高分子化合物であればよく、フッ素系高分子化合物中のフッ素原子の含有量は、超臨界二酸化炭素に分散・溶解しやすくする観点から、好ましくは9〜80質量%、より好ましくは20〜70質量%、更に好ましくは40〜65質量%である。
【0023】
フッ素系高分子化合物の中では、フルオロアルキル基又はパーフルオロ基を有する(メタ)アクリル酸エステル重合体、及びフルオロアルキル基又はパーフルオロ基を有する(メタ)アクリル酸エステル−長鎖アルキル(メタ)アクリレート共重合体が特に超臨界二酸化炭素に分散・溶解しやすくなる観点から好ましい。また、炭素数4以上のパーフルオロアルキル基、ポリフルオロアルキル基又はパーフルオロポリエーテル基を有する(メタ)アクリレートの単独重合体、及びこの化合物と炭素数8〜22のアルキル基を有する(メタ)アクリレートとの共重合体が超臨界二酸化炭素に分散・溶解しやすくする観点から、最も好ましい。
【0024】
フッ素系高分子化合物の重量平均分子量は、超臨界二酸化炭素へ分散・溶解しやすくし、かつ25℃において固体である観点から、好ましくは 3,000〜500,000 、より好ましくは 5,000〜300,000 である。
【0025】
シリコーン系高分子化合物としては、超臨界二酸化炭素単独、又は超臨界二酸化炭素及び助溶媒の混合物中に溶解ないし分散するものであればよく、特に限定されない。
【0026】
シリコーン系高分子化合物の中では、ジメチルポリシロキサン、環状ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、環状メチルハイドロジェンポリシロキサン、ジメチルシロキサン・メチル(ポリオキシエチレン)シロキサン共重合体、ジメチルシロキサン・メチル(ポリオキシプロピレン)シロキサン共重合体、ポリエーテル変性シリコーン、メチルスチリル変性シリコーン、アルキル変性シリコーン、フッ素変性シリコーン、高級脂肪酸エステル変性シリコーン、高級アルコキシ変性シリコーン、シリコーン変性アクリル樹脂等が超臨界二酸化炭素へ分散・溶解しやすく、粒子へ吸着しやすい観点から好ましい。より好ましくは、オルガノポリシロキサンの分子鎖の末端及び/又は側鎖に、式(I):
【0027】
【化1】
Figure 0003771188
【0028】
(式中、R1及びR2はそれぞれ独立して、水素原子、炭素数1〜18のアルキル基又は炭素数6〜10のアリール基、X-は四級アンモニウム塩の対イオンを示し、Cl-、Br-等のハロゲンイオン、CH3SO4 -、CH3CH2SO4 -等の硫酸エステルイオンが挙げられる。)
又は式(II):
【0029】
【化2】
Figure 0003771188
【0030】
(式中、R1、R2及びX-は前記と同じ意味を示す。)
で表わされる基を介して、式(III):
【0031】
【化3】
Figure 0003771188
【0032】
(式中、R3は水素原子、炭素数1〜22のアルキル基、炭素数3〜8のシクロアルキル基、炭素数7〜10のアラルキル基又は炭素数6〜10のアリール基、nは2又は3を示す。)
で表わされる繰り返し単位からなるポリ(N−アシルアルキレンイミン)の分子鎖が結合してなり、該ポリ(N−アシルアルキレンイミン)の分子鎖とオルガノポリシロキサンの分子鎖との質量比が1/50〜50/1であり、重量平均分子量が 500〜500,000であるシリコーン系高分子化合物が超臨界二酸化炭素へ分散・溶解しやすい観点から、特に好ましい。例えば、式(I)中のR1及びR2がそれぞれ水素原子、X-がCH3CH2SO4 -、式(III)中のR3がCH2CH3、nが2であるポリ(N−プロパノイルエチレンイミン)/γ−アミノプロピルメチルシロキサン共重合体(特開平7−133352記載)が挙げられる。
【0033】
シリコーン系高分子化合物の重量平均分子量は、超臨界二酸化炭素へ分散・溶解をしやすくする観点から、好ましくは 500〜500,000 、より好ましくは 1,000〜300,000 である。
【0034】
[複合化粒子の製造法]
本発明において、超臨界二酸化炭素とは、臨界温度(304.2K)以上でかつ臨界圧力(7.37MPa)以上の圧力である二酸化炭素をいい、臨界点付近では、僅かな圧力変化によって密度が急変するという性質を有する。従って、臨界圧力及び臨界温度を僅かに超えた超臨界二酸化炭素の圧力を増加させると、気相の密度が急増するため、臨界圧力を超えた領域で溶質の溶解度が急激に増加する。
【0035】
本発明においては、まず、容器内で超臨界二酸化炭素の存在下に、形状・粒径の異なる2種以上の粒子(粒子Aと粒子B)と、高分子化合物とを接触させる
【0036】
超臨界二酸化炭素は、二酸化炭素が超臨界状態を発現する温度、圧力であれば任意の組み合わせで用いることが出来るが、接触後の超臨界二酸化炭素の除去や、減圧を効率的に行う観点から、308〜373Kであることが好ましく、より好ましくは313〜353Kである。また、減圧を開始するときの超臨界二酸化炭素の初期圧力は、超臨界二酸化炭素の減圧を効率的に行う観点から、好ましくは7.2〜50MPa、より好ましくは10〜40MPaである。
【0037】
超臨界二酸化炭素と高分子化合物との混合物は、温度、圧力等の条件によっては、透明となる場合がある。このように透明となる混合物は、粒子Bの凝集が少なく、形成される高分子化合物の被膜も均一となるので好ましい。
【0038】
本発明は、容器内で、超臨界二酸化炭素存在下、高分子化合物と形状の異なる2種以上の粒子を接触させた後、容器に備えられている排気バルブ等を開放し、該容器を減圧させることにより、高分子化合物で表面を被覆された本発明の複合化粒子を該容器内で得る方法を適用し、接触後の混合物を該容器外に二酸化炭素と共に排出して本発明の複合化粒子を得る方法は適用しない。ここで該容器を減圧させるとは、超臨界状態の二酸化炭素の圧力を低下させることである。
【0039】
容器内で複合化粒子を得る方法では、臨界圧力以上から、超臨界状態の二酸化炭素の圧力を低下させる際、二酸化炭素の断熱膨張により、該容器内の温度が低下して二酸化炭素の臨界温度以下になると、液化二酸化炭素が生じ、粉体の凝集が発生し易い。従って、該容器を減圧させる際、該容器内の温度を二酸化炭素の臨界温度以上に保持しながら、該容器内の二酸化炭素を減圧し、超臨界状態の二酸化炭素を、気体の二酸化炭素とすることが好ましい。そのため、該容器内の二酸化炭素を臨界圧力以上から大気圧まで、減圧を緩やかに行い、等温膨張で圧力を低下させるように行う。
【0040】
容器内の圧力を大気圧まで減圧するのに要する時間は、得られる複合化粒子の粒径や高分子化合物の被覆の膜厚の制御、及び副生粒子の抑制の観点から、好ましくは2秒間〜240分間、より好ましくは5秒間〜120分間である。
【0041】
容器外で複合化粒子を得る方法では、混合物をノズル等を介して、容器外に噴出、排出させる方法等が挙げられるが本発明では適用しない。排出条件は、特に限定されないが、ノズルの流入部での温度が臨界温度304.2K以上、圧力が臨界圧力7.37MPa 以上であることが超臨界流体である観点から好ましい。
【0042】
容器は、二酸化炭素を除去した後、該容器内で複合化粒子を得る場合には、バルブ等の排気機構を有していればよく、超臨界二酸化炭素中で、形状・粒径の異なる2種以上の粒子と高分子化合物を溶解又は分散を行うために、容器内に攪拌機構を有するものが好ましい。容器の代表例としては、オートクレーブ、耐圧セル等が挙げられる。
【0043】
なお、複合化粒子中の、形状・粒径の異なる2種以上の粒子の合計量は、粒子で取り出すことができるとともに、高分子化合物の特性を発現させる観点から、20〜99.5質量%、好ましくは70〜99.5質量%である。
【0044】
得られた複合化粒子の平均粒径は、化粧料の粒子として取り扱う観点から、好ましくは 0.1〜1000μm、より好ましくは 0.5〜500 μm、更に好ましくは 5〜50μmである。
【0045】
[(b)成分の薄片状多層被覆粉体]
本発明の(b)成分は、薄片状基材上に金属酸化物の少なくとも2種以上を順に被覆してなる薄片状多層被覆粉体である。
【0046】
本発明の(b)成分の薄片状多層被覆粉体の母材となる薄片状基材は、薄片状であって、平均粒子径が2〜20μmで、厚みが0.05〜1μmであることが好ましい。
【0047】
このような薄片状基材としては、タルク、マイカ、セリサイト、カオリン、スメクタイト属粘土鉱物、合成マイカ、合成セリサイト、板状酸化チタン、板状シリカ、板状酸化アルミニウム、窒化硼素、硫酸バリウム、板状チタニア・シリカ複合酸化物等が挙げられるが、このうち特にタルクが使用感の点で好ましい。
【0048】
薄片状基材を被覆する金属酸化物としては、TiO2、Fe23、CeO2、ZnO、SiO2、MgO、Al23、CaO、ZrO2が挙げられる。このうち特に酸化チタン(TiO2)、酸化アルミニウム(Al23)、シリカ(SiO2)が屈折率の点で好ましく、金属酸化物の少なくとも1種が酸化アルミニウムであることが更に好ましい。これら金属酸化物の被覆は、屈折率の異なる2種類以上、好ましくは2〜3種を選択し、薄片状基材に屈折率の高い方から順に被覆するのが好ましく、薄片状基材上に酸化チタン、酸化アルミニウムの順に被覆するか、あるいは薄片状基材上に酸化チタン、酸化アルミニウム、シリカの順に被覆するのが特に好ましい。
【0049】
被覆に用いる金属酸化物の選択方法としては、薄片状多層被覆粉体に要求される目的をもとに選択される。例えば、カバー力を高く設定したい時は、第1層に屈折率の高い金属酸化物、例えば、酸化チタン等を被覆するのが好ましい。一方、カバー力を低めに設定したい時は、第1層に中程度の屈折率を持つ金属酸化物、例えば酸化アルミニウム等を被覆するのが好ましい。次いで、第2層以下の層を被覆していくが、光の反射を抑制し透明感をなくさないために、第1層の屈折率よりも小さい金属酸化物であることが望ましい。また、より透明感を出すためには、被覆する金属酸化物の膜厚は50nm以下であることが好ましい。
【0050】
金属酸化物の被覆方法は、金属酸化物の前駆物質である金属塩を所定量加水分解し、あるいは同様に所定量の有機金属化合物をアルコール溶媒中で加水分解し、加水分解物を被覆すべき薄片状基材あるいは被覆層を形成した複合粉体上に析出させる方法等、従来の公知の方法を採用できる。例えば薄片状基材を水中に分散させ、これに所定量の硫酸チタニル等の金属塩を添加し、アルカリ雰囲気で加水分解した後、薄片状基材の表面に金属塩加水分解物を析出させることにより、所定厚の酸化チタン被覆層を形成することができる。
【0051】
また、最外層としてシリカを被覆する場合には、シリカより高い屈折率の被覆層を形成した薄片状基材の分散液に所定量のアルカリ金属珪酸塩水溶液あるいは有機珪素化合物等を添加し、必要に応じて酸またはアルカリを加えて被覆層形成薄片状粉体表面に珪酸の重合物(加水分解縮重合物)を付着させる等の方法により、所定厚のシリカ被覆層を形成することができる。なお、シリカの被覆層を形成するには、従来から知られている方法を採用することもできる。
【0052】
金属酸化物の被覆膜厚は、薄片状基材あるいは金属酸化物を被覆した薄片状粉体の幾何学的表面積あるいは窒素吸着法等で測定される比表面積と被覆する金属酸化物の密度より求めることができる。薄片状基材上に酸化チタン、酸化アルミニウムの順に被覆する場合は、酸化チタンと酸化アルミニウムの被覆量が、TiO2/Al23の質量比で0.42以下であることが、入射光角45°及び受光角45°の条件下と、入射光角45°及び受光角0°の条件下での表面反射光量の差が大きくならず、ぎらつき感を低減でき好ましい。更に合計の被覆量が1〜50質量%、特に5〜40質量%であるのが、透明性を維持しつつ、使用感が良好で、毛穴等を目立たなくする効果を付与することができ好ましい。
【0053】
薄片状基材上に酸化チタン、酸化アルミニウム、シリカの順に被覆する場合は、酸化チタンと酸化アルミニウムの被覆量が、TiO2/Al23の質量比で0.62以下、特に0.42以下であり、合計の被覆量が1〜50質量%、特に5〜40質量%であるのが好ましい。かつ、使用感(きしみ感を低減する)の観点から、該粉体に対するSiO2の被覆量が0.1〜30質量%、特に0.2〜20質量%であるのが好ましい。
【0054】
また、薄片状多層被覆粉体は、撥水性及び/又は撥油性を付与するために、表面をシリコーン、フッ素化合物、レシチン、アミノ酸、ポリエチレン、金属石けん等の撥水・撥油化処理剤を用い、特開平11-49634号公報記載の表面処理法で処理することが好ましい。粉体に対する撥水・撥油化処理剤の処理量は、0.05〜20質量%、特に1〜10質量%が、十分な撥水性及び/又は撥油性、良好な使用感及び耐光性が得られ好ましい。
【0055】
[化粧料]
本発明の化粧料は、上記(a)成分と(b)成分を含有する。本発明の化粧料中の(a)成分の含有量は、1〜90質量%、好ましくは10〜80質量%、更には20〜70質量%が好ましい。また(b)成分の含有量は、使用感(のび、付着性等)、仕上がり(透明感、毛穴隠蔽性等)の観点から、0.1〜80質量%が好ましく、1〜50質量%が更に好ましく、3〜20質量%が特に好ましい。
【0056】
本発明の化粧料は、上記(a)及び(b)成分以外に、通常の化粧料に用いられる他の成分を配合することができる。
【0057】
他の成分としては、例えば、通常の化粧料に用いられる、アルミナ、シリカ、ジルコニア、酸化チタン、酸化亜鉛、ゼオライト、硫酸バリウム等の無機粉体や、着色顔料、パール光沢顔料等の粉体を配合することができる。
【0058】
また、本発明では、これらの粉体成分とともに、通常の化粧料に用いられるポリエチレンワックス、マイクロクリスタリンワックス、セレシンワックス、ワセリン等の炭化水素類;リンゴ酸ジイソステアリル、カプリン酸ネオペンチルグリコール等のエステル油;キャンデリラワックス、ホホバ油、オリーブ油等の植物油脂;シクロメチコン、ジメチコン等のシリコーン油;セタノール、オレイルアルコール等の高級アルコール類;ステアリン酸、オレイン酸等の脂肪酸;グリセリン、1,3−ブタンジオール等の多価アルコール類;非イオン界面活性剤、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤等の界面活性剤;エタノール等の低級アルコール類;カーボポール等の増粘剤、防腐剤、メトキシケイヒ酸オクチル等の紫外線吸収剤、抗酸化剤、色素、保湿剤、美白剤、血行促進剤、制汗剤、殺菌剤、皮膚賦活剤等の薬効成分、香料なども配合することができる。
【0059】
本発明の化粧料は、例えばディスパー、ホモミキサー、コンビミックス、アジホモミキサー、ヘンシェルミキサー、レトロミキサー、ホバートミキサー、プラネタリーミキサー、ニーダー、エクストルーダー等を用いて常法に従って製造することができ、例えばファンデーション、粉おしろい、固形おしろい、化粧下地、アイシャドー、口紅、頬紅、アイブロウ、保湿クリーム、UV防御クリーム、美白クリーム、化粧水、乳液、洗顔料、パック剤等の各種化粧料とすることができる。
【0060】
【実施例】
例中の%は特記しない限り質量%である。
【0061】
製造例1
<溶解工程>
図1に示す装置を用い、オートクレーブ10〔内容量100mL :耐圧硝子工業(株)〕内に、ポリ(N−プロパノイルエチレンイミン)/γ−アミノプロピルメチルシロキサン(共重合比4/96(質量比))共重合体(重量平均分子量15万、塊状)0.36g 、酸化チタン〔平均粒径0.05μm、表面シリコン処理、テイカ(株)〕1.80gとタルク〔(株)山口雲母工業所 平均粒径:10μm〕6.00g を充填した。
【0062】
充填後、ボンベ1よりフィルター2を通して二酸化炭素ガス内のゴミを除去した後、クーラー5から−5℃に制御された冷媒が通液されているコンデンサー3で二酸化炭素を凝縮し、その後ポンプヘッドが冷却された昇圧ポンプ4で昇圧した。昇圧時の圧力は、圧力計6aにより測定した。なお、安全性を確保するために、圧力計6aの下流部には、安全弁7a を配設した。圧力の調整は保圧弁V−1で行った。
【0063】
バルブV−2を開放して二酸化炭素は予熱器8を通して、所定の温度まで予熱されて送られ、バルブV−3 を介して安全弁7bが付属するオートクレーブ10に導入した。カートリッジヒーター12を使用し、温度調節器13によりオートクレーブ10内の温度調節を行い、温度計11及び圧力計6bにより、セル内の温度及び圧力をそれぞれ温度333 K及び圧力20MPa に調節し、超臨界二酸化炭素状態とした。この条件下で攪拌機9を回転し、0.5 時間溶解・分散を行い、混合物を得た。
【0064】
<複合化工程>
排気バルブV−5を徐々に開放し、排気ライン18(内径2.5mm)より排気し、10分間で減圧を行い、複合化粒子を得た。この時断熱膨張作用により容器内温度が低下するが、容器内温度は、313 K以下にならないように減圧を行った。また、排気ラインの凍結を防ぐために、ヒーター21により加熱した。また、排気ライン18から若干漏出してくる複合化粒子に関しては、バグフィルター19で捕捉した。
【0065】
製造例2
製造例1の溶解工程を実施した後、製造例1の複合化工程の代わりに、次の複合化工程を実施した。
【0066】
<複合化工程>
攪拌機9を回転し、0.5 時間溶解分散を行った後、バルブV−4を開放し、予めヒーター14で加熱されたラインを通ってノズル15から粒子回収容器16内に得られた混合物を噴出させた後、噴出物(粒子)として、凝集のない複合化粒子を得た。そのときのノズル入口直前での温度は、温度計20により確認し、313 K以上であった。
【0067】
製造例3
製造例1で用いたポリ(N−プロパノイルエチレンイミン)/γ−アミノプロピルメチルシロキサン共重合体の代わりに、ステアリルメタクリレート/2−(パーフルオロオクチル)エチルメタクリレート(共重合比1/9(質量比))共重合体0.36g(重量平均分子量18万、粒径が1〜5mm 程度の粒状物質)を用い、酸化チタン〔平均粒径0.05μm、表面シリコン処理、テイカ(株)〕の代わりに酸化チタン〔平均粒径0.2μm、表面シリコン処理、石原産業(株)〕1.8 gを用いた以外は、製造例1と同様にして、複合化粒子3を作製した。
【0068】
比較製造例1(溶媒留去法)
500mL のフラスコ中に、製造例1と同じポリ(N−プロパノイルエチレンイミン)/γ−アミノプロピルメチルシロキサン共重合体0.25g を投入した後、エタノール190 gを投入し、25℃で攪拌を行い、ポリ(N−プロパノイルエチレンイミン)/γ−アミノプロピルメチルシロキサン共重合体を溶解した。その後、タルク〔平均粒径:10μm、(株)山口雲母工業所〕7.5 gと酸化チタン〔平均粒径0.05μm、表面シリコン処理、テイカ(株)〕2.25g を添加した後、攪拌下、55℃、7kPa 下でエタノールを蒸発留去した。フラスコ内壁には、付着が多く、複合化粒子4の凝集物が得られた。
【0069】
比較製造例2
製造例1で用いた酸化チタンを充填せず、タルク〔(株)山口雲母工業所、平均粒径:10μm〕のみを7.80g充填し、他は製造例1と同様にして、複合化粒子5を作製した。
【0070】
製造例4
セリサイト340gを純水3160gに添加して十分に分散し、これに二酸化チタンとして濃度20%の硫酸チタニル水溶液200gを加え、撹拌しながら加熱し5時間沸騰させた。これを室温まで冷却し、濾過水洗後、110℃で乾燥させて、二酸化チタンの水和物が被覆されたセリサイトを得た。
【0071】
このうち320gを2680gの純水中でよく分散させ、これに酸化アルミニウムとして濃度10%の塩化アルミニウム水溶液800g及び尿素500gを水1800gに溶かした溶液を加えてよく混合し、90℃で10時間加熱した後室温まで冷却した。これを濾過水洗し、110℃で乾燥後、600℃で5時間焼成し、酸化チタン、酸化アルミニウムで順次被覆されたセリサイトを得た。
【0072】
更にこれを100g計量しエタノールと水の混合溶剤(7:3の比率)1Lに加えて、よく分散させた。これにシリカとして濃度4%の正ケイ酸エチルエタノール溶液278gを加え、撹拌しながら50℃に加熱し約10時間保持した。次にこれを冷却後濾過し、エタノール及び純水で十分洗浄した後110℃で乾燥し、酸化チタン、酸化アルミニウム、シリカで順次被覆されたセリサイトを得た。
【0073】
製造例5
タルク368gを純水3132gに添加して十分に分散し、これに二酸化チタンとして濃度20%の硫酸チタニル水溶液158gを加え、攪拌しながら加熱し5時間沸騰させた。これを室温まで冷却し、濾過水洗後、110℃で乾燥させて、二酸化チタンの水和物が被覆されたタルクを得た。
【0074】
このうち314gを2686gの純水中でよく分散させ、これに酸化アルミニウムとして濃度10%の塩化アルミニウム水溶液860g及び尿素640gを水2000gに溶かした溶液を加えてよく混合し、90℃で10時間加熱した後室温まで冷却した。これを濾過水洗し、110℃で乾燥後、600℃で5時間焼成し、酸化チタン、酸化アルミニウムで順次被覆されたタルクを得た。
【0075】
実施例1(パウダーファンデーション)
表1及び表2に示す組成のパウダーファンデーションを、下記製法に従って製造し、これらのファンデーションの使用評価を下記方法に従って実施した。その結果を表1及び表2に示す。
【0076】
<製法>
成分(1)〜(15)を混合し、粉砕機にて粉砕した。これを高速ブレンダーに移し、成分(16)〜(21)を80℃に混合溶解したものを加えて均一混合した。再び粉砕してふるいを通し、これを金皿に圧縮成型した。
【0077】
<評価方法>
専門パネラー10名により、顔に試料を塗布したときの使用感(肌への付着性(つき)、肌への延展性(のび)、塗布した感触、カバー力、透明感のある仕上がり、ムラ付きのなさ、キメ細かな仕上がり、経時後の化粧持ち)について官能評価し、以下の基準で判定した。
判定基準
◎:8名以上が良好と回答
○:5〜7名が良好と回答
△:2〜4名が良好と回答
×:1名以下が良好と回答
【0078】
【表1】
Figure 0003771188
【0079】
【表2】
Figure 0003771188
【0080】
注)
*1 タルク:(株)山口雲母工業所 平均粒径:10μm
【0081】
【発明の効果】
本発明によれば、肌への延展性に優れ、カバー力がありながら透明感のある仕上がりを有し、化粧持続性に加え、ムラ付きがなく、キメ細かな仕上がりが得られる化粧料を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 製造例で用いた複合化粒子の製造装置の略示図である。
【符号の説明】
1 ボンベ
2 フィルター
3 コンデンサー
4 昇圧ポンプ
5 クーラー
6a 圧力計
6b 圧力計
7a 安全弁
7b 安全弁
8 予熱器
9 攪拌機
10 オートクレーブ
11 温度計
12 カートリッジヒーター
13 温度調節器
14 ヒーター
15 ノズル
16 粒子回収容器
17 複合化粒子
18 排気ライン
19 バグフィルター
20 温度計
21 ヒーター
V−1 保圧弁
V−2 バルブ
V−3 バルブ
V−4 バルブ
V−5 排気バルブ

Claims (4)

  1. 下記(a)成分及び(b)成分を含有する化粧料。
    (a)溶媒として二酸化炭素のみを用い、超臨界二酸化炭素の存在下に、容器内で、形状・粒径の異なる2種以上の粒子と、フッ素系高分子化合物及びシリコーン系高分子化合物から選ばれる高分子化合物の1種以上とを接触させた後、容器内で、二酸化炭素を臨界圧力以上から大気圧まで、2秒間〜240分間で減圧を緩やかに行い、気体の二酸化炭素とすることで得られる複合化粒子
    (b)薄片状基材上に金属酸化物の少なくとも2種以上を順に被覆してなる薄片状多層被覆粉体
  2. 複合化粒子が、母体となる第一の粒子の表面に、該粒子の平均粒径の1/5以下の平均粒径である微粒子が存在する複合化粒子である請求項1記載の化粧料。
  3. 薄片状多層被覆粉体の金属酸化物の少なくとも1種が酸化アルミニウムである請求項1又は2記載の化粧料。
  4. 薄片状多層被覆粉体が、薄片状基材上に酸化チタン、酸化アルミニウムの順に被覆してなり、それらの質量比(TiO2/Al23)が0.42以下である薄片状多層被覆粉体、及び薄片状基材上に酸化チタン、酸化アルミニウム、シリカの順に被覆してなり、酸化チタンと酸化アルミニウムの質量比(TiO2/Al23)が0.62以下であり、かつSiO2の被覆量が0.1〜30質量%である薄片状多層被覆粉体から選ばれる少なくとも1種である請求項1〜3のいずれかに記載の化粧料。
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