JP3769831B2

JP3769831B2 - Air bag and air bag device

Info

Publication number: JP3769831B2
Application number: JP23936696A
Authority: JP
Inventors: 良一吉田; 弘昭藤居
Original assignee: Takata Corp
Current assignee: Takata Corp
Priority date: 1996-04-08
Filing date: 1996-09-10
Publication date: 2006-04-26
Anticipated expiration: 2016-09-10
Also published as: JPH09272389A; EP0800959A3; US5979937A; EP0800959A2

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明はエアバッグ及びエアバッグ装置とりわけ運転席用のエアバッグ及びエアバッグ装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
エアバッグ装置は、折り畳まれたエアバッグとこのエアバッグを展開させるためのインフレータを備える。運転席用エアバッグ装置においては、エアバッグはリテーナに取り付けられ、モジュールカバーにより覆われている。このリテーナは、ステアリングの中央に配置される。自動車が衝突すると、インフレータからガスが噴出し、エアバッグの展開が開始される。モジュール・カバーが開裂し、エアバッグがステアリングと乗員との間に展開される。
【０００３】
エアバッグ装置においては、インフレータが作動したときにエアバッグが乗員に向かって突き出すように展開するよりは乗員に向かってゆっくりと展開することが望ましい。
【０００４】
このようなゆっくり展開させるエアバッグとしては、例えばＵＳＰ５，３９３，１３４（特開平６−３０５３８８（１９９４））やＵＳＰ５，２８０，９５４（特開平６−２３４３４４（１９９４））に開示されるように、エアバッグの前面と後面とをスティッチにより縫い合わせ、エアバッグ内部のガスの圧力によりこの縫い目が徐々に切れて展開させるものがある。
【０００５】
また、ＵＳＰ５，３０８，１１３（特開平６−１９１３６６（１９９４））、ＵＳＰ５，４５４，５９５、特開平６−２８６５４３（１９９４）等に開示されるように、中間に縫い目を設けて短くしたテザーベルトによりエアバッグの前面と後面とを接続し、エアバッグ内部のガスの圧力によりこの縫い目が徐々に切れてゆっくり展開させるものもある。
【０００６】
更に、特開平６−２９８０２５（１９９４）に開示されるようにエアバッグの前面と後面とをホットメルト接着剤等の熱可塑性接着剤や熱硬化性接着剤によって接着しインフレータのガスの熱によりこれらを徐々に溶かしたり変質、劣化させることにより接着面を剥がしてエアバッグをゆっくりと展開させるものがある。
【０００７】
第１１図は公知のエアバッグのうち運転席用のエアバッグの展開した状態を示した斜視図であり、第１２図は上記の公知の運転席用エアバッグ装置のうちテザーベルトを用いるものの断面図である。
【０００８】
第１１図に示されるエアバッグ１０において、それぞれ円形の布よりなるフロントパネル１１とリヤパネル１２の周縁部１５が縫い合わされている。リヤパネル１２の中央には、インフレータの先端側を受け入れるための開口１４が設けられている。この開口１４の周囲には、エアバッグ１０をリテーナに取り付けるためのボルトやピン、リベット等の挿通用の小開口１６が設けられている。ベントホール１８は、バッグ本体内に蓄えられたインフレータ３４から排出されたガスを逃がすためのものである。
【０００９】
エアバッグ１０は、第１２図に示されるようにリテーナ３０に取り付けられ、モジュール・カバー３２で覆われている。またフロントパネル１１とリヤパネル１２とがテザーベルト(tether belt)２２によって連結され、更にそのテザーベルト２２の途中を縫糸２４で仮縫いしてループ２６を作り、テザーベルト２２の長さが短くなっている。このようなエアバッグ１０がインフレータ３４から排出されるガスによって展開するときには、まずモジュール・カバー３２が開裂し、エアバッグ１０の周縁部１５が徐々にモジュール・カバー３２を側方に押し広げる。エアバッグ１０の最大の径を有する周縁部１５は、開裂部３３から外部に出る前までは、モジュール・カバーを押し広げながらその内側を擦るように展開していくので、比較的ゆっくりとした展開が行われる。次にエアバッグ１０の周縁部１５がモジュール・カバー３２の開裂部の外側に出た瞬間、周縁部１５とモジュール・カバー３２の内側との摩擦がなくなるため、エアバッグ１０は急速に展開し、エアバッグ１０全体がモジュール・カバー３２の外に排出される。この時点ではテザーベルト２２がループ２６を備えて短くなっている。その後はインフレータ３４のガス圧は主としてフロントパネル１１を前方に押す圧力として作用する。この結果テザーベルト２２の中間の縫糸２４が切れ、テザーベルト２２が長くなり、フロントパネル１１が乗員方向（第１２図の上方向）へ展開する。
【００１０】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、第１２図に示されるようなテザーベルト２２を用いるエアバッグや、エアバッグの前面と後面とを縫い合わせや接着剤等で接合する従来のエアバッグでは、エアバッグの径の最も大きい周縁部１５がモジュール・カバー３２の中にあるときは、上記のようにエアバッグがモジュール・カバーを押し広げながら、またエアバッグとモジュール・カバー内面との摩擦に抗しながら、あたかも徐々に風船が膨らむように展開する。この周縁部がモジュール・カバーから外に出ると、エアバッグ全体が外に急速に展開し、エアバッグに局部的に強い引っ張り力が働く。そこでエアバッグには、この引っ張り強度に耐えるだけの強度を持たせる必要がある。
【００１１】
本発明の目的は、エアバッグの最も径の大きい周縁部がモジュール・カバーから外に排出されてもなお側方への展開と乗員方向への展開をゆっくりとさせることにある。さらに本発明の目的は、側方、乗員方向へのエアバッグの展開をゆっくりさせることにより展開時の引っ張り力を平均化させることにある。
【００１２】
【課題を解決するための手段】
これらの目的を達成するため、本発明では、エアバッグの周縁部がモジュール・カバーから外に出た後にエアバッグの展開を遅くさせるような展開抵抗手段をエアバッグのリヤパネル側に設ける。
【００１３】
具体的には、リヤパネル自体にスティッチや接着部分を形成するかあるいはエアバッグの周縁部とリテーナとの間にテザーベルトを施す。またインフレータのガス噴出口にはエアバッグのフロントパネルの１枚の層だけが載置されるようにする。
【００１４】
このように構成することにより、エアバッグの周縁部がモジュール・カバーの内部にあるときは、エアバッグの周縁部がモジュール・カバーの側面を擦りながらモジュール・カバーの開裂部を押し開け、その開口部からフロントパネルがゆっくりと展開する。次いでエアバッグの周縁部がモジュール・カバーの外部に出た後は、リヤパネルに設けられた上記の展開抵抗手段によってエアバッグの側方及び乗員方向への展開が抑えられ、ゆっくりとした展開が可能となり展開時の引っ張り力の平均化が可能となる。
【００１５】
【発明の実施の形態】
第１図から第３図までは、本発明の実施の形態に係るエアバッグを作成するまでの過程を示すものであって、リヤパネル１２にスティッチを施すものである。
【００１６】
エアバッグ１０Ａは、フロントパネル１１とリヤパネル１２が周縁部１５において縫い合わされたものである。エアバッグ１０Ａの周縁部１５の一部（周縁部１５の全周の約１／４の部分）を、第１図の矢印で示されるように内側へ折り込む。周縁部１５は、第１図に示されるようなエアバッグの内側において縫い合わされたものでも第１３図等に示されるようなエアバッグの外側において縫い合わされたものいずれでもよい。
【００１７】
次いで、他の３箇所においてフロントパネル１１とリヤパネル１２とを同様に内側に折り込むと、第２図に示される形状となる。第２図において示されるエアバッグ１０Ａの形は、上から見ると正方形である。第２図において破線で示されている部分は、内側へ折り込まれたフロントパネル１１とリヤパネル１２の周縁部１５である。
【００１８】
第３図に示されるように、リヤパネル１２の内側に折り込まれた部分において、重なり合ったリヤパネル１２を縫合糸１３ａによって縫い合わす。縫合糸１３ａは、リヤパネル１２の折り返し端部から折り返しの奥に向ってＶ字状となるように延びている。Ｖ字状の縫合糸１３ａで囲まれる領域１３を以下、縫合部と称する。
【００１９】
縫合部１３は、第３図では１箇所にしか示されていないが、フロントパネル内側に折り込まれた他の３箇所においても同様に縫合部１３が形成されている。
【００２０】
次いで、第３図に示される正方形のエアバッグ１０Ａの周縁を第４図（Ａ）に示されるように４個のコーナー部から、または第４図（Ｂ）に示されるように４辺から、エアバッグの中央側に向けて折り返し、さらに小さな正方形状とする。このようにして折り畳んだエアバッグ１０Ａを、モジュール・カバーの内側に収納する。
【００２１】
エアバッグ１０Ａの周縁は、第５図（Ａ）のようにロールしたり、第５図（Ｂ）のようにロールとアコーディオン状の折り畳み方を組み合わせたり、第５図（Ｃ）のようにアコーディオン状に折り畳んだりしてモジュール内に収納される。
【００２２】
次に第６図〜第８図によって、インフレータ３４から供給されたガスによって本発明のエアバッグ１０Ａが展開する様子を説明する。
【００２３】
第６図に示す通り、フロントパネル１１とリヤパネル１２の周縁の縫合部はエアバッグ１０Ａの外側に配置されている。
【００２４】
ガス放出孔３５を有するインフレータ３４はリテーナ３０にリヤパネル１２とともにナット及びボルト３１等により取り付けられている。モジュール・カバー３２の周縁はリテーナ３０の周縁部に固定されている。モジュール・カバー３２の中央にはテアライン３３ｔが形成されている。
【００２５】
リテーナ３０とモジュール・カバー３２との間にエアバッグ１０Ａが収納されている。インフレータ３４のリテーナ３０からの突出高さは、リテーナ３０とモジュール・カバー３２と距離ｄよりも若干短い。インフレータ３４の上部とモジュール・カバー３２との隙間４２にはフロントパネル１１が一枚のみ載置されている。
【００２６】
第７図は、インフレータ３４のガス放出孔３５からガスの放出が開始された展開初期状態を示す図である。
【００２７】
ガス放出により、モジュール・カバー３２はテアライン３３ｔに沿って開裂し、この開裂によって形成された開口部４４からフロントパネル１１が外方に向って展開し始める。フロントパネル１１とリヤパネル１２との周縁部１５は、ガス圧力によりモジュール・カバー３２の内側に押しつけられ、開口部４４に向かって移動する。
【００２８】
第８図は、エアバッグ１０Ａの周縁部１５が、モジュール・カバー３２の開裂開口部４４の外に出た状態を示す。リヤパネル１２はリヤパネルのスティッチ１３に引き留められており、まだモジュール・カバー３２外には突出していない。インフレータ３４のガス放出孔３５から放出されるガスが増加するのにつれて、縫合部１３の縫合糸１３ａが徐々に切れ、リヤパネル１２が徐々にモジュール・カバーの外側に展開され、同縫合糸１３ａがすべて切れ、第８図の２点鎖線１０Ａ’で示すようにエアバッグ１０Ａの展開が完了する。
【００２９】
上記実施の形態では、縫合糸１３ａによって形成される縫合部１３の形状は第９図（Ａ）にも示すようにＶ字状であるが、第９図（Ｂ）〜（Ｆ）に示されるように様々な形状とすることが可能である。第９図（Ｂ）は二山形、第９図（Ｃ）は三山形、第９図（Ｄ）は四山形、第９図（Ｅ）は二重一山形、第９図（Ｆ）は半円形をそれぞれ表す。
【００３０】
第３図の実施の形態では、縫合部１３の外側にベントホール１８が設けられているが、第９図（Ｇ）に示されるようにベントホール１８を縫合部１３の内側に配置したり、ベントホール１８を縫合糸１３ａで囲んでもよい。このようにするとフロントパネル１１が展開する間はベントホール１８からガスが放出されないので、発生ガスを有効に利用できる。
【００３１】
第１０図に別の実施の形態を示す。この実施の形態においてはリヤパネル１２の重ね合わせた部分に接着部６１を設ける。接着部６１に用いる接着剤としては、特開平６−２９８０１５号公報に開示されるように、インフレータ３４から排出される高温ガスの熱により溶融する熱可塑性接着剤、例えばホットメルト接着剤や、加熱により分解、劣化する熱硬化性樹脂接着剤を用いることができる。
【００３２】
第１０図は、インフレータ３４のガス放出孔３５から放出されるガスの圧力によってフロントパネル１１がモジュール・カバー３２から押し出され、エアバッグ１０Ｃの周縁部１５がモジュール・カバー３２外に出た状態を示す。第１１図では、リヤパネル１２は接着部６１に引き留められており、まだモジュール・カバー３２外には突出していない。
【００３３】
インフレータ３４のガス放出孔３５から放出されるガスが増加しエアバッグ内の圧力が増加するにつれ、またガスの熱が作用するにつれ、接着部６１の接着部分が徐々に剥がれ、リヤパネル１２が徐々にモジュール・カバー３２外に展開され、同接着部がすべて剥がれてエアバッグ１０Ｃの展開が完了する。
【００３４】
なお、図示はしないが、第１０図の実施の形態においても、第９図（Ａ）〜（Ｆ）に示される縫合糸の位置と同じ位置に接着剤を施すのが好ましい。
【００３５】
本発明については、本明細書の開示によるものに限られず、当業者であれば様々な改変が可能である。
【００３６】
【発明の効果】
以上のように、本発明に係るエアバッグにおいては、エアバッグのリヤパネルに縫合部や接着部等のリヤパネルの展開を抑える手段が設けられているため、エアバッグの最大径の周縁部がモジュール・カバーの外側に出ても急速に側面方向への展開をすることがなく、エアバッグが側面方向、乗員方向にゆっくりと展開することができる。従ってバッグに局部的に強い引っ張り力が発生しないためバッグの生地の厚みを薄くすることができ、小型化、軽量化を図ることができ、コストダウンを図ることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施の形態のエアバッグを作成する過程を表す斜視図である。
【図２】本発明の実施の形態のエアバッグを作成する過程を表す斜視図である。
【図３】本発明の実施の形態のエアバッグを作成する過程を表す斜視図である。
【図４】本発明の実施の形態のエアバッグを作成する過程を表す説明図である。
【図５】本発明の実施の形態のエアバッグを作成する過程を表す説明図である。
【図６】本発明の実施の形態のエアバッグ装置が展開する状態を説明する断面図である。
【図７】本発明の実施の形態のエアバッグ装置が展開する状態を説明する断面図である。
【図８】本発明の実施の形態のエアバッグ装置が展開する状態を説明する断面図である。
【図９】本発明の実施の形態のエアバッグのリヤパネルにおけるスティッチの形状を表す図である。
【図１０】本発明の他の実施の形態のエアバッグ装置が展開する状態を説明する断面図である。
【図１１】従来のエアバッグの斜視図である。
【図１２】従来のエアバッグ装置におけるエアバッグの展開状態を示す。
【符号の説明】
１０，１０Ａ，１０Ｃエアバッグ
１１フロントパネル
１２リヤパネル
１３縫合部
１３ａ縫合糸
１８ベントホール
３０リテーナ
３１ボルト
３２モジュール・カバー
３３テアライン
３４インフレータ
４４開口部
６１接着部[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an airbag and an airbag apparatus for an airbag and an airbag apparatus especially the driver's seat.
[0002]
[Prior art]
The airbag device includes a folded airbag and an inflator for deploying the airbag. In the driver airbag device, the airbag is attached to a retainer and covered with a module cover. This retainer is arranged at the center of the steering. When the automobile collides, gas is ejected from the inflator and the deployment of the airbag is started. The module cover is cleaved and the airbag is deployed between the steering and the occupant.
[0003]
In the airbag device, it is desirable that the airbag apparatus is slowly deployed toward the occupant rather than deploying so that the airbag projects toward the occupant when the inflator is activated.
[0004]
Examples of such slowly deploying airbags are disclosed in US Pat. No. 5,393,134 (JP-A-6-305388 (1994)) and USP 5,280,954 (JP-A 6-234344 (1994)), for example. In some cases, the front surface and the rear surface of the airbag are stitched together by a stitch, and the seam is gradually cut and deployed by the pressure of gas inside the airbag.
[0005]
Further, as disclosed in US Pat. No. 5,308,113 (Japanese Patent Laid-Open No. 6-191366 (1994)), US Pat. No. 5,454,595, Japanese Patent Laid-Open No. 6-286543 (1994), a tether belt shortened by providing a seam in the middle. In some cases, the front surface and the rear surface of the airbag are connected, and the seam is gradually cut by the pressure of the gas inside the airbag to be slowly deployed.
[0006]
Further, as disclosed in JP-A-6-298025 (1994), the front and rear surfaces of the airbag are bonded with a thermoplastic adhesive such as a hot-melt adhesive or a thermosetting adhesive, and these are caused by the heat of the gas of the inflator. There is one that slowly unfolds, alters, and degrades, peels the adhesive surface and slowly deploys the airbag.
[0007]
FIG. 11 is a perspective view showing a state where a driver's seat airbag is deployed among known airbags, and FIG. 12 is a cross-sectional view of a known driver seat airbag device using a tether belt. It is.
[0008]
An airbag 10 shown in FIG. 11, the peripheral edge 15 of the front panel 11 and the rear panel 12 each of which is made of a circular fabric is sewn together. In the center of the rear panel 12, an opening 14 for receiving the tip side of the inflator is provided. A small opening 16 for inserting bolts, pins, rivets and the like for attaching the airbag 10 to the retainer is provided around the opening 14. The vent hole 18 is for releasing the gas discharged from the inflator 34 stored in the bag body.
[0009]
As shown in FIG. 12 , the airbag 10 is attached to a retainer 30 and covered with a module cover 32. Further, the front panel 11 and the rear panel 12 are connected by a tether belt 22, and a loop 26 is formed by temporarily sewing the middle of the tether belt 22 with a sewing thread 24, and the length of the tether belt 22 is shortened. When such an airbag 10 is deployed by gas discharged from the inflator 34, the module cover 32 is first cleaved, and the peripheral edge 15 of the airbag 10 gradually pushes the module cover 32 sideways. Since the peripheral portion 15 having the maximum diameter of the airbag 10 is deployed so as to rub the inside of the module cover while pushing and unfolding until it comes out from the cleavage portion 33, the airbag 10 is relatively slowly deployed. Is done. Next, at the moment when the peripheral edge 15 of the airbag 10 comes outside the cleavage portion of the module cover 32, the friction between the peripheral edge 15 and the inside of the module cover 32 is eliminated, so that the airbag 10 is rapidly deployed, The entire airbag 10 is discharged out of the module cover 32. At this point, the tether belt 22 is shortened with a loop 26. Thereafter, the gas pressure of the inflator 34 mainly acts as a pressure for pushing the front panel 11 forward. As a result, the sewing thread 24 in the middle of the tether belt 22 is cut, the tether belt 22 becomes longer, and the front panel 11 is deployed in the passenger direction (upward direction in FIG. 12 ).
[0010]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, in the airbag using the tether belt 22 as shown in FIG. 12 and the conventional airbag in which the front and rear surfaces of the airbag are joined together by stitching, adhesive, or the like, the peripheral portion 15 having the largest diameter of the airbag. When the air bag is in the module cover 32, it is as if the balloons are gradually inflated as the air bag pushes and spreads out the module cover as described above and resists friction between the air bag and the inner surface of the module cover. Expand to. When this peripheral edge comes out of the module cover, the entire airbag is rapidly deployed to the outside, and a strong tensile force acts on the airbag locally. Therefore, it is necessary to give the airbag enough strength to withstand this tensile strength.
[0011]
An object of the present invention is to allow the airbag to be slowly deployed in the lateral direction and in the occupant direction even when the peripheral portion having the largest diameter is discharged from the module cover. A further object of the present invention is to average the pulling force during deployment by slowing the deployment of the airbag in the lateral and occupant directions.
[0012]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve these objects, in the present invention, deployment resistance means is provided on the rear panel side of the airbag to slow the deployment of the airbag after the peripheral edge of the airbag has come out of the module cover.
[0013]
Specifically, a stitch or an adhesive portion is formed on the rear panel itself, or a tether belt is provided between the peripheral portion of the airbag and the retainer. In addition, only one layer of the front panel of the airbag is placed at the gas outlet of the inflator.
[0014]
With this configuration, when the peripheral edge of the airbag is inside the module cover, the peripheral edge of the airbag pushes and opens the tearing portion of the module cover while rubbing the side of the module cover. The front panel unfolds slowly. Next, after the peripheral edge of the airbag has gone out of the module cover, the deployment resistance means provided on the rear panel prevents the airbag from being deployed in the lateral and occupant directions, allowing slow deployment. It becomes possible to average the pulling force at the time of deployment.
[0015]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
FIGS. 1 to 3 show a process until an airbag according to an embodiment of the present invention is formed, and the rear panel 12 is stitched.
[0016]
The airbag 10 </ b> A is obtained by sewing a front panel 11 and a rear panel 12 together at a peripheral edge 15. A part of the peripheral edge 15 of the airbag 10A (about ¼ of the entire circumference of the peripheral edge 15) is folded inward as indicated by the arrow in FIG. The peripheral edge 15 may be either one sewn inside the airbag as shown in FIG. 1 or one sewn outside the airbag as shown in FIG.
[0017]
Next, when the front panel 11 and the rear panel 12 are similarly folded inward at the other three locations, the shape shown in FIG. 2 is obtained. The shape of the airbag 10A shown in FIG. 2 is a square when viewed from above. A portion indicated by a broken line in FIG. 2 is a peripheral portion 15 of the front panel 11 and the rear panel 12 folded inward.
[0018]
As shown in FIG. 3, the overlapped rear panel 12 is stitched together with the suture thread 13a at the portion folded inside the rear panel 12. The suture thread 13a extends from the folded end portion of the rear panel 12 so as to have a V shape toward the depth of folding. Hereinafter, the region 13 surrounded by the V-shaped suture thread 13a is referred to as a stitched portion.
[0019]
Stitching unit 13, in the FIG. 3 but not shown in only one place, the suturing portion 13 also in other three which are folded on the front panel inside is formed.
[0020]
Next, the periphery of the square airbag 10A shown in FIG. 3 is formed from four corners as shown in FIG. 4 (A), or from four sides as shown in FIG. 4 (B). Fold back toward the center of the airbag to make it a smaller square. The airbag 10A folded in this way is stored inside the module cover.
[0021]
The peripheral edge of the airbag 10A is rolled as shown in FIG. 5 (A), the roll and the accordion-shaped folding method are combined as shown in FIG. 5 (B), or the accordion as shown in FIG. 5 (C). It is folded into a shape and stored in the module.
[0022]
Next, the manner in which the airbag 10A of the present invention is deployed by the gas supplied from the inflator 34 will be described with reference to FIGS.
[0023]
As shown in FIG. 6, the stitched portions at the periphery of the front panel 11 and the rear panel 12 are arranged outside the airbag 10A.
[0024]
An inflator 34 having a gas discharge hole 35 is attached to the retainer 30 together with the rear panel 12 by nuts and bolts 31 and the like. The periphery of the module cover 32 is fixed to the periphery of the retainer 30. A tear line 33 t is formed at the center of the module cover 32.
[0025]
An airbag 10 </ b> A is accommodated between the retainer 30 and the module cover 32. The protruding height of the inflator 34 from the retainer 30 is slightly shorter than the distance d between the retainer 30 and the module cover 32. Only one front panel 11 is placed in the gap 42 between the upper portion of the inflator 34 and the module cover 32.
[0026]
FIG. 7 is a diagram showing a deployment initial state in which gas discharge is started from the gas discharge hole 35 of the inflator 34.
[0027]
Due to the gas release, the module cover 32 is cleaved along the tear line 33t, and the front panel 11 begins to expand outwardly from the opening 44 formed by the cleaving. The peripheral edge 15 between the front panel 11 and the rear panel 12 is pressed toward the inside of the module cover 32 by the gas pressure and moves toward the opening 44.
[0028]
FIG. 8 shows a state in which the peripheral edge 15 of the airbag 10 </ b> A has come out of the cleavage opening 44 of the module cover 32. The rear panel 12 is fastened to the rear panel stitch 13 and has not yet protruded outside the module cover 32. As the gas discharged from the gas discharge hole 35 of the inflator 34 increases, the suture thread 13a of the stitching portion 13 is gradually cut off, the rear panel 12 is gradually deployed outside the module cover, and all the suture thread 13a is removed. The airbag 10A is completely deployed as shown by the two-dot chain line 10A 'in FIG.
[0029]
In the above embodiment, the shape of the stitched portion 13 formed by the suture thread 13a is V-shaped as shown in FIG. 9 (A), but is shown in FIGS. 9 (B) to (F). Thus, various shapes can be used. 9 (B) is a double mountain, FIG. 9 (C) is a triangle, FIG. 9 (D) is a four mountain, FIG. 9 (E) is a double mountain, and FIG. 9 (F) is half. Each circle is represented.
[0030]
In the embodiment of FIG. 3, the vent hole 18 is provided outside the stitching portion 13. However, as shown in FIG. 9 (G), the vent hole 18 is arranged inside the stitching portion 13, The vent hole 18 may be surrounded by the suture thread 13a. In this way, since the gas is not released from the vent hole 18 while the front panel 11 is deployed, the generated gas can be used effectively .
[0031]
FIG. 10 shows another embodiment. In this embodiment, an adhesive portion 61 is provided on the overlapped portion of the rear panel 12. As an adhesive used for the adhesive part 61, as disclosed in JP-A-6-298015, a thermoplastic adhesive that melts by the heat of a high-temperature gas discharged from the inflator 34, for example, a hot-melt adhesive, heating The thermosetting resin adhesive which decomposes | disassembles and deteriorates by this can be used.
[0032]
FIG. 10 shows a state in which the front panel 11 is pushed out of the module cover 32 by the pressure of the gas discharged from the gas discharge hole 35 of the inflator 34 and the peripheral edge 15 of the airbag 10C has come out of the module cover 32. Show. In FIG. 11, the rear panel 12 is fastened to the bonding portion 61 and has not yet protruded outside the module cover 32.
[0033]
As the gas discharged from the gas discharge hole 35 of the inflator 34 increases and the pressure in the airbag increases, and as the heat of the gas acts, the bonded portion of the bonded portion 61 is gradually peeled off and the rear panel 12 is gradually moved. The air bag 10C is deployed outside the module cover 32, and all the adhesive portions are peeled off to complete the deployment of the airbag 10C.
[0034]
Although not shown, also in the embodiment of FIG. 10 is preferably subjected to a glue in the same position as suture position shown in FIG. 9 (A) ~ (F).
[0035]
The present invention is not limited to the disclosure of the present specification, and various modifications can be made by those skilled in the art.
[0036]
【The invention's effect】
As described above, in the airbag according to the present invention, since the rear panel of the airbag is provided with means for suppressing the deployment of the rear panel such as a stitched portion and an adhesive portion, the peripheral portion of the airbag with the maximum diameter is a module- Even if it goes out of the cover, it does not rapidly expand in the side direction, and the airbag can be slowly expanded in the side direction and the occupant direction. Therefore, since a strong pulling force is not locally generated in the bag, the thickness of the bag fabric can be reduced, the size and weight can be reduced, and the cost can be reduced.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view illustrating a process of creating an airbag according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a perspective view illustrating a process of creating the airbag according to the embodiment of the present invention.
FIG. 3 is a perspective view illustrating a process of creating the airbag according to the embodiment of the present invention.
FIG. 4 is an explanatory diagram showing a process of creating the airbag according to the embodiment of the present invention.
FIG. 5 is an explanatory diagram showing a process of creating the airbag according to the embodiment of the present invention.
FIG. 6 is a cross-sectional view illustrating a state in which the airbag device according to the embodiment of the invention is deployed.
FIG. 7 is a cross-sectional view illustrating a state in which the airbag device according to the embodiment of the invention is deployed.
FIG. 8 is a cross-sectional view illustrating a state in which the airbag device according to the embodiment of the invention is deployed.
FIG. 9 is a view showing the shape of a stitch in the rear panel of the airbag according to the embodiment of the present invention.
FIG. 10 is a cross-sectional view illustrating a state in which an airbag device according to another embodiment of the present invention is deployed.
FIG. 11 is a perspective view of a conventional airbag.
FIG. 12 shows an airbag deployed state in a conventional airbag device.
[Explanation of symbols]
10, 10A, 10C airbag 11 front panel 12 rear panel 13 sewn portion 13a suture 18 Bentoho Le
30 retainer 31 bolt 32 module cover 33 tear line 34 inflator 44 opening
6 1 Bonding part

Claims

Becomes a bag shape and circular front panel and the rear panel are joined at their periphery, the center portion of the rear panel with an air bag opening for inflator is provided,
Folding a portion of the rear panel, and a predetermined or more tension in airbags formed by joining the folded portion between the joining means for releasing the joining when added to the rear panel,
An airbag characterized in that a peripheral portion of the airbag is folded inward from four directions to provide four folded portions, and the rear panels overlapping each folded portion are joined by the joining means.

The airbag according to claim 1, wherein the joining means is a suture or an adhesive.

The airbag apparatus provided with the airbag of Claim 1 or 2.