JP3767408B2 - 光コネクタの接続構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光信号を伝送する光ファイバを光接続するための光コネクタの接続構造に関し、複数の光コネクタアダプタを密接状態に並列配置させた状態でも光コネクタの接続ならびに取り外しが容易に行なえるようにすることにあり、さらには、人体に対するレーザハザードを避けるに好適な構造に関する。
【0002】
近年、急激なインターネットなどを利用した通信システムにおける基幹系の通信システムにはWDM(波長分割多重)装置とすることにより伝送容量を大容量化し通信が確保されるようになってきている。一方で、伝送される光信号の多重化も増大化している。このようなことから光信号の送信出力も増加しており、インターフェイス部の光コネクタ接続本数も増加し光コネクタの高密度な搭載実装が必要不可欠になってきている。また、光信号送出の高出力化により人体に影響をおよぼす可能性を避けるための対策が必要でもある。
【0003】
光信号の伝送線路であるところの光ファイバは、伝送系の要所で着脱可能に接続させるように構成されるが、このような接続個所には光コネクタが用いられる。光コネクタには種々の構造のものが公知でもあり、必要とする箇所に最適なものが選択適用される。
【0004】
図18に示される光コネクタは、このようなものの一種であり、SC型光コネクタとして標準化されており、ワンタッチ式に着脱可能なものである。図の右側が光ファイバコード1であり、柔軟なゴム質の円錐状の保護カバー2に覆われた光コネクタ3内に導入接続されるようになっている。
【0005】
光コネクタ3の周囲は合成樹脂成型品でなる断面が方形な外部ハウジング4で囲まれており、外面には、右側の周囲四面に手指による着脱操作を容易とするための凹溝条と凸条とによる凹凸条5が周囲方向に向けて刻まれている。端面6から隔たり凹凸条5が形成される細幅な括れ部分にはテーパ状の斜面7、7が両側に形成されている。
【0006】
中央部分には挿入確認用のマーク8が印されており、その左側の上側にはキー9が突設されている。図示左側に突出している部分は中心に光ファイバ芯線を支持するフェルール11である。
【0007】
図19は、光コネクタ3を図(a)に正面図、図(b)に要部を部分断面した平面図、に示してある。外部ハウジング4の図示左側には端部に開口する凹部12と係止突起13とが両側面に形成されている。
【0008】
内部には、合成樹脂成型になる内部ハウジング14が嵌められており、図示左端に開口する円形の凹穴15の中央内部からフェルール11が突設される。このフェルール11はジルコニアなどの硬質にして滑らかな表面を有するセラミックスでなり、中心には光ファイバコード1からの光ファイバ芯線16が接着固定されて覗かされており、端面は平滑に研磨仕上げされている。また、フェルール11は内部のばねによって突出方向へ弾性付勢されている。
【0009】
一対の光コネクタ3、3を対向状態にして接続させるための光コネクタ接続用のアダプタ、本発明では略して光コネクタアダプタと称することとする。図20は、光コネクタアダプタ21を図(a)の平面視断面図と、図(b)に側面図に示す。正面視方形で同一構成の合成樹脂成型品または軽合金製でなる一対のハウジング22の基部にそれぞれフランジ23が形成されており、このフランジ23部分は図示省略の手段によって一対の両側のフランジ23を一体的に結合させている。
【0010】
ハウジング22の一方の平面には端部に開口するキー溝(二点鎖線に示される)24が形成されており、他方の平面にはコの字型の板ばねを横断させる凹溝25が形成されている。両側面には板ばねのコの字型の対向する両面をはめ込ませ位置決めさせる方形の凹面26、26が形成されている。
【0011】
一対のハウジング22の一方にコの字型の板ばね27が嵌め込み取り付けられている。板ばね27は、正面視コの字型に形成されており、対向する両面は方形の面板28であってハウジング22の方形の凹面26に嵌まり込んでハウジングの側面から突出しないように位置決めされる。面板28を連結する帯状部29がハウジング22の凹溝25に嵌まり込み、同様にハウジングの面から突出しないようになっている。
【0012】
板ばね27の方形の面板28の中央部分の面が平面視傾斜するようにコの字形の切り溝が形成されて曲げ起こされており、その先端部31はフランジ23と所定間隔を設けて対向するように形成されることにより、傾斜面が板ばねとして機能するように構成されている。すなわち、先端部31は方形の凹面26に接触するように変形されても解放されることにより弾性によって図示状態位置に復元される。
【0013】
一対のハウジング22の内部には、両端に開口した光コネクタ3の外部ハウジング4を受け入れるよう上下に平行なガイド面33が形成され、その中央部分には背中合わせとした一対のホルダ34がハウジング22によって挟着保持されている。このホルダ34は合成樹脂成型品でなり、中央の円筒部35の両端に対の係止片36が平行状態に設けられている。係止片36の先端には鉤状の係止爪37が対向しており、係止片36そのものは板ばね状で弾性を有しており先端側の対向間が遠近するように彎曲変形し得る。
【0014】
円筒部35の外径は、光コネクタ3の内部ハウジング14の凹穴15を嵌め合わせるに適合しており、円筒部35の内部には円筒ばね38が嵌め込まれて支持されている。円筒ばね38の内径はフェルール11の外径よりもわずかに小径であるが、長さ方向へのスリット39が形成されていることにより、フェルール11を挿入させることで内径が適合するよう、そのばね弾性に抗して拡張し押し込ませることができる。すなわち、フェルール11を挿抜可能にして圧入状態に保持し、光コネクタ3を光コネクタアダプタ21内に挿入し得る。
【0015】
光コネクタ3の挿入状態が、図21の要部断面の平面図に示される。この状態においては、挿入の過程で光コネクタアダプタ21内の対向する係止片36が光コネクタ3の両側の凹部12に沿って入り込むとともに、先端の係止爪37が係止片36の弾性変形によって係止突起13を乗り越えて係止突起13の背面に嵌まり込み、光コネクタ3の抜け出ることを阻止するように係止状態となる。それとともに、マーク8が光コネクタアダプタ21のハウジング22の内面に入り込んだ位置となって見えなくなり、挿入されたことを確認し得る。
【0016】
このように挿入することは、光コネクタ3のキー9を光コネクタアダプタ21のキー溝24の方向と一致させることにより行なえ、反対面としたのでは挿入することができないように設定されている。
【0017】
また、挿入状態においては、フェルール11の先端面は光コネクタアダプタ21の中央部分よりも、適宜わずかに越えた部分に一致されるようにも設定されている。
【0018】
この光コネクタ3が挿入された光コネクタアダプタ21の他方側に、光コネクタ3と光接続させるべき他の光コネクタ3を挿入接続させるには、上記した手順と同様にして他の光コネクタ3を挿入させることができる。このようにして光コネクタ3、3どうしの対向接続状態の平面視断面図が図22に示され、同様の外観図が図23に示される。
【0019】
光コネクタ3の挿入接続過程の説明は、同様であることは容易に理解されようことから、ここでの説明は省略することとする。図22の状態に接続されると、両フェルール11、11は光コネクタアダプタ21の中央部分で双方の光コネクタ3内部からの弾性付勢力によって押圧状態となり、光ファイバ芯線16どうしが密に接触されて光信号の伝送損失がほとんどない状態に接続される。
【0020】
また、両フェルール11、11は円筒ばね38の弾性に抗して両側から押し込まれることから、それぞれが円筒ばね38の復元力によって同一中心上に一致される結果、相互の半径方向の位置ずれも最低限度におさえられることからも、好適な接続状態が得られる。
【0021】
接続状態から、必要に応じて光コネクタ3を光コネクタアダプタ21から取り外すには、光コネクタアダプタ21を一方の手によって支持し、光コネクタ3の外部ハウジング4の凹凸条5に他方の手をそえ、ある程度以上の力で軸方向へ引っ張ることにより、係止爪37が図示しない解除手段によって両側へ強制的に拡げられ係止状態が解除されるから、そのまま引き出すことにより行なえる。このようなことは、双方の光コネクタ3、3について同様である。
【0022】
以上のようにして光コネクタ3、3の接続ならびに取り外しは、ワンタッチ式に容易に行なうことができる。
【0023】
【従来の技術】
以上のような光コネクタアダプタ21による一対の光コネクタ3、3の接続構造を、光装置などに適用した場合について図25ならびに図26を参照して説明するが、それにさきだって、光コネクタアダプタ21を取り付けることについて図24を参照すると、図(a)の平面図に示されるように、筐体を構成する板41に光コネクタアダプタ21のハウジング22の本体部分の周囲が丁度嵌まり合う大きさの方形の孔42を設ける。この方形の孔42はフランジ23が通過しない大きさであり、その対向辺に図(b)の側断面図に示されるように折り曲げられた対の段差部分43を形成させる。
【0024】
理由は、ハウジング22が方形の孔42に嵌め込まれて板41の表面にフランジ23が接触して位置決めされる過程で、板ばね27が弾性変形して方形の孔42を通過し板41の裏面側で弾性復元することにより、その先端部31が板41の裏面と対向するようになって抜け止め作用をするのであるが、板41の厚さよりも先端部31の対向位置との間に間隔が生じてがたつくことから、図(c)の断面図によく示されているように先端部31が段差部分43の裏面に接触して軸方向にがたつくことなく安定した位置決めがなされるようにするためである。これによって、単に挿入するのみで確実な取り付け状態が得られる。
【0025】
図25の、図(a)の側面図、図(b)の正面図に示される光装置を内蔵するモジュール筐体45の正面に突出された、光コネクタアダプタを取り付ける取り付け面46に、単一の光コネクタアダプタ21と二連型の光コネクタアダプタ47とを上述したようにして挿入し取り付けるのであるが、既述したように光コネクタ3の挿入ならびに取り外し操作のために、周囲に適当な間隔を設けることが必要なことである。
【0026】
また、図26に示されるように光装置のプリント配線板51の部品実装面に、図(b)の平面図に示されるようなコの字型に折り曲げられた取り付け金具板52を取り付け、図(a)の側面図に示されるように、取り付け金具板52にやはり適宜間隔を設けて光コネクタアダプタ21を並列状態に挿入させて取り付けることにより、光コネクタアダプタ21の両側に光コネクタ3、3を挿入させて光接続させるようにしている。なお、図26において、符号の53は正面板であり、54は装置筐体に挿入させてプラグイン接続のための電気回路接続用のコネクタである。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】
上記、従来の光コネクタの接続構造によって光コネクタ3の挿抜を、特別な挿抜用工具を使用せずに直接人手による操作で挿抜を行なうには、光コネクタ3の周囲に手指を入り込ませることが可能なスペースが必要であり、既述したように光ファイバの大幅な本数を取り扱う今後の光装置にあっては、このような接続構造では数量が制限されるか、装置の大型化になることから不都合なことである。また、光コネクタ3を接続させない状態において、光コネクタアダプタ21に装置側からの光信号が空間に放出され、これが人体への影響をおよぼすといった不具合もある。
【0028】
このようなことにかんがみて、本発明は密接状態に光コネクタアダプタを配置実装した状態においても挿抜作業が容易に行なえること、さらには、光コネクタの非接続状態において光信号が放射されない光コネクタの接続構造の提供を発明の課題とすることにある。
【0029】
【課題を解決するための手段】
上記、課題を解決するための本発明の構成要旨とするところの第1の手段は、光コネクタアダプタを挟着保持する案内部材と、光コネクタを着脱可能に保持する保持部材と、からなり、保持部材は案内部材に嵌まり合って案内部材に挟着保持された光コネクタアダプタに対して保持部材に保持された光コネクタを接近させて接続状態ならびに離間させて非接続状態位置に移動し得るよう構成させた光コネクタの接続構造である。
【0030】
この第1の手段によると、保持部材に保持された状態で光コネクタを光コネクタアダプタに対して離間移動させ、隣接する他の光コネクタの存在しない空間位置において光コネクタの着脱を容易に行なうことができる。
【0031】
本発明の第2の手段は、光コネクタアダプタを挟着保持する案内部材と、光コネクタを着脱可能に保持する保持部材と、からなる保持部材の両側面に軸状の突起が突出形成され、案内部材の両側壁に保持部材の突起を収容し案内させる案内溝が形成されてなり、保持部材は案内部材に嵌まり合うことにより突起が案内溝に収容されて案内部材に挟着保持された光コネクタアダプタに対して保持部材に保持された光コネクタを接近させて接続状態ならびに離間させて非接続状態位置となるように案内溝の長さ範囲を移動し得るよう構成させた光コネクタの接続構造である。
【0032】
この第2の手段によると、保持部材に保持された状態で光コネクタを光コネクタアダプタに対して案内溝の長さ範囲離間移動させ、隣接する他の光コネクタの存在しない空間位置において光コネクタの着脱を容易に行なうことができる。
【0033】
本発明の第3の手段は、光コネクタアダプタを挟着保持する案内部材と、光コネクタを着脱可能に保持する保持部材と、からなる保持部材の両側面に軸状の突起が突出形成され、案内部材の両側壁に保持部材の突起を収容し案内させる鉤状の案内溝が形成されてなり、保持部材は案内部材に嵌まり合うことにより突起が案内溝に収容されて案内部材に挟着保持された光コネクタアダプタに対して保持部材に保持された光コネクタを接近させて接続状態ならびに離間させて非接続状態位置となるように案内溝の長さ範囲を移動し得るとともに離間位置において案内溝の鉤状部分で保持部材が案内部材の底面から離間する方向へ移動し得るよう構成させた光コネクタの接続構造である。
【0034】
この第3の手段によると、保持部材に保持された状態で光コネクタを光コネクタアダプタに対して案内溝の長さ範囲離間移動させ、さらに鉤状部分で保持部材が案内部材の底面から離間する方向へ移動し得ることから、隣接する他の光コネクタの存在しない空間位置において光コネクタの着脱を容易に行なうことが可能であるのみならず、保持部材が光コネクタアダプタに保持されている光コネクタの光軸上の空間を覆うように位置することから光信号の出射光を遮蔽するようにもなる。
【0035】
本発明の第4の手段は、光コネクタアダプタを挟着保持する案内部材と、光コネクタを着脱可能に保持する保持部材と、からなる保持部材の両側面に軸状の突起が突出形成され、案内部材の両側壁に保持部材の突起を収容し案内させる鉤状の案内溝が形成されてなり、保持部材は案内部材に嵌まり合うことにより突起が案内溝に収容されて案内部材に挟着保持された光コネクタアダプタに対して保持部材に保持された光コネクタを接近させて接続状態ならびに離間させて非接続状態位置となるように案内溝の長さ範囲を移動し得るとともに離間位置において案内溝の鉤状部分で保持部材が案内部材の底面から離間する方向へ移動し得るよう案内部材と保持部材の背面との間にばね部材を介在させた構成とした光コネクタの接続構造である。
【0036】
この第4の手段によると、保持部材に保持された状態で光コネクタを光コネクタアダプタに対して案内溝の長さ範囲離間移動させ、さらに鉤状部分で保持部材が案内部材の底面から離間する方向へばね部材の付勢力によって移動されることから、隣接する他の光コネクタの存在しない空間位置において光コネクタの着脱を容易に行なうことが可能であるのみならず、保持部材および、またはばね部材が光コネクタアダプタに保持されている光コネクタの光軸上の空間を覆うように位置することから光信号の出射光を遮蔽するようにもなる。
【0037】
【発明の実施の形態】
以下、本発明光コネクタの接続構造について、構成要旨にもとづいた好適な実施の形態につき、図を参照しながら具体的詳細に説明する。なお、全図を通じて同様箇所には理解を容易とするために便宜上、同一符号を付して示すものとする。
【0038】
図1は、案内部材55の三面図であって、図(a)に正面図、図(b)に図(a)の右側からみた側断面図、図(c)に図(a)の平面図、としてそれぞれ示す。
【0039】
図において、平面視コの字状をなす溝形の両側壁56、56には図示上下方向に向けてコの字状の底面57に沿って案内溝58が形成されており、その上端部で正面方向に向けて鉤状の案内溝59が連続して形成されている。この側壁56の内面側には対向して方形の突出面61も形成されており、図示下方には切り欠き段差62も設けられている。
【0040】
また、両側壁56、56内側の対向間隔は、図20で説明の光コネクタアダプタ21のハウジング22の幅に等しく、方形の突出面61の大きさはハウジング22の両側の方形の凹面26に嵌まり合い適合し得るように設定されている。
【0041】
底面57には、左右に段差63と、中央部分に上下方向の凹溝64と、凹溝64の下端部に左右方向の凹溝65をそなえた突起66と、突起66の上側に円形の突起67と、が形成されており、この案内部材55は適宜な弾性と機械的強度を有する合成樹脂成型品でなる。
【0042】
図2は、保持部材71の三面図であって、図(a)に正面図、図(b)に図(a)の右側からみた側断面図、図(c)に図(a)の平面図、としてそれぞれ示す。
【0043】
図において、正面視方形をなす基板部72は、側面視で下側が薄くなるように段差73が形成されており、上側の上段部には正面方向へ突出するよう上端部に第1の保持部74が左右に対向して対に構成されており、その図示下方には第2の保持部75がやはり正面方向へ突出するよう左右に対向して対に構成されている。
【0044】
第1の保持部74の対向面には図(a)に示されるように上下方向の中間部分が左右方向に拡げられており、その上端部に鉤状の段差76と下端部にテーパ状の傾斜面77とが、それぞれ対称形に形成されている。
【0045】
この第1の保持部74の鉤状の段差76とテーパ状の傾斜面77とで形成される空間は、図18で説明の光コネクタ3の外部ハウジング4の端面6と斜面7、7との形状に一致するように設定されていることから、正面側から光コネクタ3の該当部分を挿入させることにより、光コネクタ3を軸方向および紙面と平行な面方向へ移動しないように保持することが可能である。
【0046】
第2の保持部75の対向面は、図(a)の矢視A−Aの断面図が図3の図(a)に示されるように、方形の空間を形成するよう段差78が対称形に設けられており、その先端部分はテーパ状に拡がる傾斜面79に形成されている。また、両外側の面は中間部分が薄くなるような曲面81に形成されている。
【0047】
以上のような構成であるから図3の図(b)に示されるように第2の保持部75の先端側が左右方向に彎曲して弾性変形し得る。二点鎖線に示されるような方形の空間は、図18で説明の光コネクタ3の外部ハウジング4の外形と一致するように設定されており、図(a)のように弾性復元することで光コネクタ3を包囲し保持することができる。
【0048】
上記のような構成と作用とにもとづいて、第1の保持部74と第2の保持部75とが協同して光コネクタ3を保持することから、光コネクタ3の外部ハウジング4は第1の保持部74で囲まれることにより基板部72に対して遠近し得る方向以外には移動されず、第2の保持部75によって基板部72の面に接した状態に保持されることにより、いずれの方向にも許容差以上に移動し得ない状態にしっかりと確実に保持される。しかしながら、第2の保持部75を図3の図(b)に示されるように、両側に開くことよって光コネクタ3を容易に取り出しあるいは取り付けることはできる。
【0049】
図2の基板部72の正面視左右側面には軸状の突起82が突設されており、基板部72の左右方向の幅は案内部材55の両側壁56、56の対向間隔幅に一致するように設定されているので、案内部材55の両側壁56、56を、底面57に対して先端側を拡げるように弾性変形させることによって、保持部材71をその間に挿入させることが可能である。その際、軸状の突起82を鉤状の案内溝59を介して案内溝58内に収容させることができ、両側壁56、56を弾性復元させることによって保持部材71は案内部材55の内部を案内溝58の長さ範囲自在に移動可能である。なお、保持部材71についても適宜な弾性と機械的強度を有する合成樹脂成型品でなる。
【0050】
図4は、上述の案内部材55に光コネクタアダプタ21を嵌め込み組み合わせた状態が、図(a)に正面図、図(b)に側断面図、に示されている。すなわち、案内部材55の両側壁56、56の対向間を外側へ弾性変形させて拡げることにより、その間に光コネクタアダプタ21のハウジング22部分を挿入させ両側壁56を弾性復元させる。
【0051】
この挿入段階で、光コネクタアダプタ21の板ばね27を図示下方にし、方形の凹面26を挿入させ、この方形の凹面26と案内部材55の方形の突出面61とを一致させることが肝要である。そのようにすることで方形の凹面26に方形の突出面61が嵌まり合って位置決めされ、案内部材55の弾性力で確実に挟持される。フランジ23は切り欠き段差62の面と接するように位置し、これによっても位置決めされる。また、光コネクタアダプタ21のキー溝24の部分を正面側に見えるような方向とすることが肝要である。
【0052】
図4は、案内部材55に光コネクタアダプタ21を組み合わせ取り付けることを説明したのであるが、実際には後述するような手順の段階にしたがって、取り付けるものである。
【0053】
図5は、同じく上述したようにして保持部材71に光コネクタ3を嵌め込み組み合わせた状態が、図(a)に正面図、図(b)に側断面図、に示されている。すなわち、第1の保持部74の鉤状の段差76に外部ハウジング4の端面6と、斜面7にテーパ状の傾斜面77と、をそれぞれ一致させ、第2の保持部75の傾斜面79に光コネクタ3の外部ハウジング4の側面を合わせ、第2の保持部75の先端部分を図3の図(b)で説明のようにして拡げることにより外部ハウジング4全体をそれぞれの対向間に挿入させることができるから、外部ハウジング4が基板部72に達したことで第2の保持部75を弾性復元させることにより段差78によって保持されるから、光コネクタ3は保持部材71に対していずれの方向へも傾いたり移動することなく第2の保持部75の弾性力で確実に保持される。この場合も、光コネクタ3のキー9が正面側に見えるような方向とすることが必要である。
【0054】
図5は、保持部材71に光コネクタ3を組み合わせ取り付けることについて説明したのであるが、同様に実際には後述するような手順の段階にしたがって、取り付けるものである。
【0055】
図6は、ばね部材85の正面図を図(a)に、その側面図を図(b)に、示してある。このばね部材85は、ばね用金属板、たとえば、ばね用ステンレス鋼板やばね用燐青銅板などからなる。正面視方形をなし、その図示下端部には切り欠き部86と、その上方に円形の貫通孔87と、をそなえ、上端部は正面視で左右方向が小径な弧状の彎曲部88(図(b)に示される)に形成されている。全体として側面視で図(b)に実線で示される形状に正面方向へ向けて上端部側がばねの撓み曲線にしたがった彎曲線状に形成されている。また、上端を押圧し二点鎖線に示されるほぼ平坦な形状位置に弾性変形されても、押圧力を解除させることによって実線位置に弾性復元し得る。このばね部材85の幅は案内部材55の底面57の凹溝64の幅にほぼ等しく、凹溝64内に嵌まり合える。
【0056】
このばね部材85の作用について、図7を参照して説明すると、図7では案内部材55に保持部材71が組み合わせられているが、保持部材71を組み合わせる以前の状態で、案内部材55の突起66の左右方向の凹溝65内に、切り欠き部86を嵌めそわせながら円形の突起67に貫通孔87を嵌め合わせることにより、ばね部材85を凹溝64内に位置させることができる。これによってばね部材85は凹溝64に対して外れたり、いずれの方向へも移動することなく、単に図6の図(b)に示される実線位置と二点鎖線に示される位置との間を弾性変形し得るのみとなる。
【0057】
この状態とした後に、案内部材55の両側壁56の正面外を両外側に拡げるように弾性変形させ、保持部材71をその間にはめ込ませることにより、保持部材71の両側の軸状の突起82を案内部材55の両側の鉤状の案内溝59にそれぞれ嵌め合わせることができ、案内部材55を弾性復元させることにより突起は案内溝内に収容される。それにともなって、ばね部材85の先端部は適宜弾性圧縮変形される。この状態が図7に示されている。
【0058】
すなわち、図7の図(a)に示されるように、保持部材71の基板部72の面が案内部材55の底面57の段差63の面に接する位置まで鉤状の案内溝59内に軸状の突起82を沿わせて移動させることにより、ばね部材85は凹溝64内にほぼ平坦な状態に圧縮変形され、保持部材71は軸状の突起82が案内溝58に沿って図示上下方向に移動可能となる。
【0059】
しかしながら、保持部材71を挿入させた位置に自由状態とすることによって、図(b)に示されるように軸状の突起82を支点として、その下部の基板部72の面に接するばね部材85の弾性復元力によって押圧されて傾斜姿勢となり、保持部材71の基板部72の背面が案内部材55の段差63の上端部に接してその姿勢状態が位置決めされる。
【0060】
図7の図(a)の状態において、軸状の突起82を上下方向の案内溝58に沿わせて図示下方向に移動させることにより、保持部材71を案内部材55の内部に沿って移動させることができ、軸状の突起82が案内溝58の下端部に達した状態が図8に三面図に示されている。図8の図(a)は正面図、図(b)は図(a)の右側の側断面図、図(c)は図(a)の平面図、である。
【0061】
このように、軸状の突起82が案内溝58内に入り込むことにより、案内溝58のいずれの位置においても、ばね部材85の弾性復元力が図示状態に保持部材71の背面に作用しているが、軸状の突起82を支点として保持部材71の基板部72の下端部背面が案内部材55の段差63の面に接触している梃子の関係によって、保持部材71は図示姿勢が維持される。当然のことであるが、軸状の突起82が鉤状の案内溝59の位置に移動されると、ばね部材85の復元作用によって図7の図(b)の状態位置に移動されることとなる。
【0062】
図8に示される状態において、案内部材55の両側壁56の間隔を弾性に抗して拡げ、図4で説明のようにして光コネクタアダプタ21を対向間に嵌め込ませ組み合わせて保持させる。保持部材71は光コネクタアダプタ21に接することなく移動可能であるから、軸状の突起82を鉤状の案内溝59の位置として、図7の図(b)の状態にさせる。さらに、この光コネクタアダプタ21の図示下方側に図21で説明のように光コネクタ3を挿入させる。この状態が図9の側断面図に示される。このような姿勢に保持部材71がなることは既述の説明で理解されているとおりである。
【0063】
図9の状態において、保持部材71に光コネクタ3を取り付け保持させるのであるが、これについても図5を参照しての説明のようにして、第1の保持部74の間に挿入すること、ならびに第2の保持部75を拡げてその間に挿入すること、によって図10の側断面図に示される状態に組み合わせ保持させることが容易に行なえる。
【0064】
図10の状態から、図11に示されるように保持部材71の基板部72の面が案内部材55の段差63の面に接する位置として、第1の保持部74、第2の保持部75に手指を添えて、軸状の突起82を案内溝58に沿わせて図示下方に移動させることにより、保持部材71に保持された光コネクタ3は光コネクタアダプタ21の図示上側のハウジング22内に嵌まり込む。このようなことは、案内部材55、保持部材71、光コネクタアダプタ21、光コネクタ3の位置関係がこのようなことが可能なように設定されていることによる。
【0065】
なおも光コネクタアダプタ21内に光コネクタ3を挿入させることにより、図22を参照して説明のことと同じく光コネクタ3は光コネクタアダプタ21に挿入接続される。すなわち、すでに光コネクタアダプタ21の図示下方に挿入されている光コネクタ3と光接続可能に結合されることとなる。この状態が図12に示される。
【0066】
保持部材71に保持されている光コネクタ3を取り出すには、逆の操作によって保持部材71の第1の保持部74、第2の保持部75に手指を添えて図示上方に引き上げることにより、既述したとおりの作用によって取り外すことができ、図10の姿勢に位置させることが可能であるから、必要に応じて光コネクタ3を取り外したり、ふたたび取り付け保持させる。または、測定用の光コネクタ3を取り付け接続させるなどの作業は容易に行なえる。
【0067】
図10の姿勢になることは、これら全体が光装置に取り付けられており、光コネクタアダプタ21の図示下方側の光コネクタ3に光装置の動作にともなう光信号の送出光が伝送されている場合、光コネクタ3のフェルール11からの光信号が光コネクタアダプタ21の内部軸方向上側に向けて放射されるが、この放射光、たとえばレーザ信号光は光コネクタアダプタ21の上部を覆うように位置している保持部材71および、またはばね部材85によってそれ以上の空間には到らないように遮蔽されることから、周囲の人体へ影響をおよぼすことがなく保護される。すなわち、レーザハザード防止機能をそなえる。
【0068】
上記、光コネクタ3の光コネクタアダプタ21への挿抜に際しての保持部材71の移動に、直接保持部材71に手指を添えて作業をするとしたが、手指の先端に集中する力作業を避けるために、図13に示す移動用具91を使用することが好ましい。
【0069】
図13は移動用具91の三面図であって、図(a)に正面図、図(b)に図(a)の右側面図、図(c)に図(a)の平面図、をそれぞれ示す。移動用具91は正面視方形をなし、その図示左右方向の幅は保持部材71の基板部72の幅に一致しており、案内部材55の両側壁56の対向内面間に挿入し上下方向へ移動可能でもある。
【0070】
構成は、図(b)の側面の図示右側に紙面と直交方向の横溝92と、図(c)の平面の図示上側の前方に紙面と直交方向の縦溝93と、が設けられることにより、先端四隅に長方形の突起94が形成されている。また、正面に図示上下方向の矢印95と、側面視で図示上下の面に凹曲面96とが設けられている。
【0071】
横溝92は保持部材71の第1の保持部74を嵌め込ませる高さ幅と長さとをそなえ、縦溝93は光コネクタ3の外部ハウジング4を嵌め込ませる幅と長さとをそなえてなる。図から明らかなように、横溝92の長さは縦溝93の長さよりも長い。
【0072】
この移動用具91の使用方法について図14の側面図を参照して説明すると、横溝92に保持部材71の第1の保持部74を嵌め込ませるようにして挿入させる。これによって光コネクタ3の外部ハウジング4の部分が縦溝93の間に挿入され、4つの突起94の間に第1の保持部74が図示状態に位置されるから、上下の凹曲面96の部分に手指をあてがい、図示上下方向の矢印95の方向に移動用具91を移動させることにより、図11の状態位置または図12の状態位置に保持部材71を光コネクタ3とともに、容易に移動させることができる。
【0073】
このように、挿抜用具でもある移動用具91を単に保持部材71に挿入して取り付けることで可能であり、操作後は引き抜くことで取り外すことができる。この移動用具91は合成樹脂または、軽量なアルミニウム合金などから製することができる。
【0074】
以上のような本発明になる光コネクタアダプタ21を介しての一対の光コネクタ3、3の接続構造を、光装置などに適用した場合について図16ならびに図17を参照して説明するが、それにさきだって、光コネクタアダプタ21を取り付けることについて図15を参照すると、図(a)の平面図に示されるように、筐体を構成する板101に光コネクタアダプタ21のハウジング22の本体部分の周囲が丁度嵌まり合う大きさの方形の孔102を複数並列に設ける。
【0075】
この方形の孔102はフランジ23が通過しない大きさであり、その並列方向の間隔は隣接するフランジ23が接する程度に密に設定される。また、この板101の裏面側には方形の孔102の幅に一致する切り欠きが形成された櫛歯状の板103が点溶接などの手段によって接合され取り付けられている。
【0076】
理由は、ハウジング22が方形の孔102に嵌め込まれて板101の表面にフランジ23が接触して位置決めされる過程で、板ばね27が弾性変形して方形の孔102を通過し板101の裏面側で弾性復元することにより、その先端部31が板101の裏面と対向するようになって抜け止め作用をするのであるが、板101の厚さよりも先端部31の対向位置との間に間隔が生じてがたつくことから、図(c)の断面図によく示されているように先端部31が櫛歯状の板103の櫛歯部分104の裏面に接触して軸方向にがたつくことなく安定した位置決めがなされるように補うためである。これによって、単に挿入するのみで確実な取り付け状態が得られる。なお、図(c)で、光コネクタアダプタ21には案内部材55、保持部材71などが取り付けられるのであるが図示煩雑となることから都合でこれらを図示省略し、光コネクタアダプタ21のみを図示してあることを理解されたい。
【0077】
図16の、図(a)の側面図、図(b)の正面図に示される光装置を内蔵するモジュール筐体105の正面に突出された、取り付け面106に、図11の状態の光コネクタアダプタ21が3組並列状態に密接して取り付けられた状態が示されており、その中央部分の保持部材71が図10の状態位置において直立姿勢に示されている。
【0078】
このように本発明になる光コネクタの接続構造によれば複数の光コネクタ3を最大限度密接状態に実装することが可能であるのみならず、移動用具91を使用することにより、その挿入接続ならびに取り出し作業を容易に行なうことができるものである。
【0079】
また、図17に示されるように光装置のプリント配線板111の部品実装面に、図(b)の平面図に示されるようなコの字型に折り曲げられた取り付け金具板112を取り付け、図(a)の側面図に示されるように、取り付け金具板112に図11の状態の光コネクタアダプタ21を複数密接状態並列して取り付けられており、そのうちの一箇所の保持部材71が図10の状態位置において直立姿勢に示されている。なお、図17において、符号の113は正面板であり、114は装置筐体に挿入させてプラグイン接続のための電気回路接続用のコネクタである。
【0080】
同様に、本発明になる光コネクタの接続構造によれば、各種の光装置に適用して複数の光コネクタ3を、従来のような周囲に適宜なスペースを設けることなく密接状態に実装することが可能であり、移動用具91を使用することで挿入接続、取り出し作業を容易に行なうことができ、さらには光信号の空間への出射も防止されるなどの作用、効果を奏するものである。
【0081】
以上のようであるが、本発明における光コネクタ3は便宜上SC型光コネクタと光コネクタアダプタとについて説明したものの、この光コネクタに限定されることなく、同様の機能をそなえた光コネクタに対して適用可能なことはいうまでもなく本発明に含まれるものである。
【0082】
(付記1) 光コネクタアダプタを挟着保持する案内部材と、光コネクタを着脱可能に保持する保持部材と、からなり、
上記保持部材は案内部材に嵌まり合って案内部材に挟着保持された光コネクタアダプタに対して保持部材に保持された光コネクタを接近させて接続状態ならびに離間させて非接続状態位置に移動し得るよう構成させたことを特徴とする光コネクタの接続構造。
【0083】
(付記2) 光コネクタアダプタを挟着保持する案内部材と、光コネクタを着脱可能に保持する保持部材と、からなる保持部材の両側面に軸状の突起が突出形成され、案内部材の両側壁に保持部材の突起を収容し案内させる案内溝が形成されてなり、
上記保持部材は案内部材に嵌まり合うことにより突起が案内溝に収容されて案内部材に挟着保持された光コネクタアダプタに対して保持部材に保持された光コネクタを接近させて接続状態ならびに離間させて非接続状態位置となるように案内溝の長さ範囲を移動し得るよう構成させたことを特徴とする光コネクタの接続構造。
【0084】
(付記3) 光コネクタアダプタを挟着保持する案内部材と、光コネクタを着脱可能に保持する保持部材と、からなる保持部材の両側面に軸状の突起が突出形成され、案内部材の両側壁に保持部材の突起を収容し案内させる鉤状の案内溝が形成されてなり、
上記保持部材は案内部材に嵌まり合うことにより突起が案内溝に収容されて案内部材に挟着保持された光コネクタアダプタに対して保持部材に保持された光コネクタを接近させて接続状態ならびに離間させて非接続状態位置となるように案内溝の長さ範囲を移動し得るとともに離間位置において案内溝の鉤状部分で保持部材が案内部材の底面から離間する方向へ移動し得るよう構成させたことを特徴とする光コネクタの接続構造。
【0085】
(付記4) 光コネクタアダプタを挟着保持する案内部材と、光コネクタを着脱可能に保持する保持部材と、からなる保持部材の両側面に軸状の突起が突出形成され、案内部材の両側壁に保持部材の突起を収容し案内させる鉤状の案内溝が形成されてなり、
上記保持部材は案内部材に嵌まり合うことにより突起が案内溝に収容されて案内部材に挟着保持された光コネクタアダプタに対して保持部材に保持された光コネクタを接近させて接続状態ならびに離間させて非接続状態位置となるように案内溝の長さ範囲を移動し得るとともに離間位置において案内溝の鉤状部分で保持部材が案内部材の底面から離間する方向へ移動し得るよう案内部材の底面と保持部材の背面との間にばね部材を介在させた構成としたことを特徴とする光コネクタの接続構造。
【0086】
(付記5) 光コネクタアダプタを挟着保持する案内部材と光コネクタを着脱可能に保持する保持部材とからなり、上記保持部材は案内部材に嵌まり合って案内部材に挟着保持された光コネクタアダプタに対して保持部材に保持された光コネクタを接近させて接続状態ならびに離間させて非接続状態位置に移動し得るよう構成させた光コネクタの接続構造であって、
上記案内部材は光コネクタアダプタの両側面の凹面に嵌まり合う突出面を両側壁面にそなえてなり、案内部材の弾性変形によって光コネクタアダプタを両側壁面間に嵌め込ませ復元力によって突出面を凹面に嵌め合わせることによって光コネクタアダプタを挟着保持させてなることを特徴とする光コネクタの接続構造。
【0087】
(付記6) 光コネクタアダプタを挟着保持する案内部材と光コネクタを着脱可能に保持する保持部材とからなり、上記保持部材は案内部材に嵌まり合って案内部材に挟着保持された光コネクタアダプタに対して保持部材に保持された光コネクタを接近させて接続状態ならびに離間させて非接続状態位置に移動し得るよう構成させた光コネクタの接続構造であって、
上記保持部材は光コネクタのハウジングの端部の両側を包囲して位置決め保持する第1の保持部とハウジングの両側面に接して位置決め保持する第2の保持部とをそなえてなり、第2の保持部の弾性変形によってハウジングを嵌め込ませ復元力によってハウジングを保持部材の基板部との間に保持位置決めさせるようにしてなることを特徴とする光コネクタの接続構造。
【0088】
(付記7) 光コネクタアダプタを挟着保持する案内部材と光コネクタを着脱可能に保持する保持部材とからなり、上記保持部材は案内部材に嵌まり合って案内部材に挟着保持された光コネクタアダプタに対して保持部材に保持された光コネクタを接近させて接続状態ならびに離間させて非接続状態位置に移動し得るよう構成させ、上記保持部材は光コネクタのハウジングの端部の両側を包囲して位置決め保持する第1の保持部材とハウジングの両側面に接して位置決め保持する第2の保持部とをそなえ、第2の保持部の弾性変形によってハウジングを嵌め込ませ復元力によってハウジングを保持部材の基板部との間に保持位置決めさせるようにしてなる光コネクタの接続構造の保持部材の移動用具であって、
ハウジング両側を包囲する第1の保持部を保持部材の移動方向に対する両側に接する突起をそなえ、該突起によって第1の保持部を移動方向に移動させることにより保持部材が移動されることを特徴とする保持部材の移動用具。
【0089】
【発明の効果】
以上、詳細に説明のように本発明の光コネクタの接続構造によれば、光コネクタアダプタを挟着保持する案内部材と光コネクタを着脱可能に保持する保持部材とからなり、保持部材は案内部材に嵌まり合って案内部材に挟着保持された光コネクタアダプタに対して保持部材に保持された光コネクタを接近させて接続状態ならびに離間させて非接続状態位置に移動しえるように構成させたことを基本とすることによって、複数の光コネクタアダプタを密接状態に並列配置させた状態でも光コネクタの接続ならびに取り外しが容易に行なえるものである。
【0090】
保持部材の両側面に軸状の突起を設け案内部材の両側壁面に保持部材の突起を収容し案内させる鉤状の案内溝を形成させることにより、保持部材の突起は案内部材の案内溝に案内され案内溝の長さ範囲を移動し得るとともに離間位置において案内溝の鉤状部分で保持部材が案内部材の底面から離間する方向へ移動し得るので案内部材側からの光放射が保持部材によって遮蔽されるといった格別な効果を奏するものともなる。
【0091】
以上のように本発明によれば、各種光装置に適用してその実用上の効果はきわめて顕著なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明案内部材の三面図である。
【図2】本発明保持部材の三面図である。
【図3】図2の矢視A−A断面図である。
【図4】案内部材に光コネクタアダプタを取り付ける説明図である。
【図5】保持部材に光コネクタを取り付ける説明図である。
【図6】本発明ばね部材の正面図と側面図である。
【図7】ばね部材の作用説明図である。
【図8】保持部材が案内部材に収容された状態の三面図である。
【図9】図8の状態に光コネクタアダプタと光コネクタとを取り付けた状態である。
【図10】図9の状態の保持部材に光コネクタを取り付け保持させた状態である。
【図11】図10の状態から光コネクタを光コネクタアダプタに対向させた状態である。
【図12】保持部材を移動させて光コネクタどうしを光接続させた状態である。
【図13】本発明移動用具の三面図である。
【図14】移動用具の使用方法の説明図である。
【図15】光コネクタアダプタを光装置などへの取り付け説明図である。
【図16】本発明光コネクタの接続構造を光装置に適用した状態(その1)である。
【図17】本発明光コネクタの接続構造を光装置に適用した状態(その2)である。
【図18】光コネクタの平面視外観図である。
【図19】図18の正面図と要部断面の平面図である。
【図20】光コネクタアダプタの平面視断面図と側面図である。
【図21】光コネクタアダプタの一方に光コネクタを挿入させた状態である。
【図22】光コネクタアダプタの両側に一対の光コネクタを挿入し光接続させた状態の断面図である。
【図23】図22の外観図である。
【図24】光コネクタアダプタを装置などへの取り付け説明図である。
【図25】従来の光コネクタアダプタの光装置への取り付け状態である。
【図26】従来の光コネクタアダプタの光装置プリント配線板への取り付け状態である。
【符号の説明】
1 光ファイバコード
2 保護カバー
3 光コネクタ
4 外部ハウジング
5 凹凸条
6 端面
7 斜面
8 マーク
9 キー
11 フェルール
12 凹部
13 係止突起
14 内部ハウジング
15 凹穴
16 光ファイバ芯線
21 光コネクタアダプタ
22 ハウジング
23 フランジ
24 キー溝
25 凹溝
26 方形の凹面
27 板ばね
28 方形の面板
29 帯状部
31 先端部
33 ガイド面
34 ホルダ
35 円筒部
36 係止片
37 係止爪
38 円筒ばね
39 スリット
41 板
42 方形の孔
43 段差部分
45 モジュール筐体
46 取り付け面
47 二連型の光コネクタアダプタ
51 プリント配線板
52 取り付け金具板
53 正面板
54 コネクタ
55 案内部材
56 側壁
57 底面
58 案内溝
59 鉤状の案内溝
61 方形の突出面
62 切り欠き段差
63 段差
64 凹溝
65 左右方向の凹溝
66 突起
67 円形の突起
71 保持部材
72 基板部
73 段差
74 第1の保持部
75 第2の保持部
76 鉤状の段差
77 テーパ状の傾斜面
78 段差
79 傾斜面
81 曲面
82 軸状の突起
85 ばね部材
86 切り欠き部
87 貫通孔
88 彎曲部
91 移動用具
92 横溝
93 縦溝
94 突起
95 矢印
96 凹曲面
101 板
102 方形の孔
103 櫛歯状の板
104 櫛歯部分
105 モジュール筐体
106 取り付け面
111 プリント配線板
112 取り付け金具板
113 正面板
114 コネクタ

Claims (2)

  1. 第1および第2の光コネクタを接続する光コネクタアダプタと、
    該光コネクタアダプタを挟着保持する案内部材と、
    該第1の光コネクタを着脱可能に保持する保持部材とを備え、
    該保持部材は突起を有し、
    該案内部材は該突起を収容し案内する鉤状部を有する案内溝とを有し、
    該案内溝は該保持部材が該第1の光コネクタと該光コネクタアダプタに固定され該第2の光コネクタが接続状態となる位置から離間し該第2の光コネクタと非接続状態となる位置まで移動し得る構造であるとともに該保持部材が該非接続状態の位置で鉤状となり該保持部材が該案内部材から離間する方向へ移動し得る構造である事を特徴とする光コネクタの接続構造。
  2. 請求項1記載の光コネクタの接続構造において、
    該保持部材を該非接続状態となる位置に設けられた該鉤状の部分で該案内部材の底面から離間する方向へ移動させるためのバネを該案内部材と該保持部材の間に介在させた事を特徴とする光コネクタの接続構造。
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