JP3766657B2 - 地図表示装置およびナビゲーション装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、表示装置の画面上に3次元地図を表示する地図表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、自動車走行の便宜を図るためのものとしてナビゲーション装置が知られている。この種のナビゲーション装置は、CD−ROM等の記憶媒体に記録された2次元の地図ベクトルデータを読み出して、平面に建物、道路、地形等の地図構成物が描画された2次元地図を作成し、この2次元地図をモニタ等の表示画面に表示する。そして、GPS(Ground Positioning System)等のセンサにより検出した現在地(自車位置)や目的地、あるいは現在地と目的地を結ぶ経路等を表示画面に重ねて表示する。
【0003】
ところで、従来のナビゲーション装置では、2次元地図の表示画面への表示尺度を切替えたり、表示画面に2次元地図を鳥瞰表示することにより、現在地周辺が、容易に把握できるように工夫している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような画面表示処理上の工夫は、2次元地図を基になされている。したがって、たとえば、立体交差点や坂道、あるいは、建物が立ち並ぶ道路の状況等は、2次元(平面)的に表示されるので、現在地周辺や目的地周辺の状況が把握し難い。このため、現在地周辺や目的地周辺の状況をより把握し易くするために、任意の視点から3次元地図を眺めたときに得られる投影図を表示画面に表示する3次元地図表示のナビゲーション装置を実現することが望ましい。
【0005】
ところで、3次元地図表示のナビゲーション装置を実現した場合、視点位置によっては、注目すべき地図構成物が他の地図構成物に隠れて表示されなくなることがある。このため、現在地や目的地、あるいは現在地と目的地とを結ぶ経路等、ユーザが知りたい情報が表示画面に表示されなくなることがあるという問題がある。
【0006】
本発明は上記事情に基づいてなされたものであり、地図構成物に隠れる位置にある情報を表示画面に表示することができる3次元地図表示を実現した地図表示装置及びナビゲーション装置を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために請求項1記載の発明は、表示画面に地図を表示する地図表示装置であって、
3次元地図を構成する複数の地図構成物の3次元データが記憶された地図記憶部と、
所定の地図構成物を指定する地図構成物指定部と、
前記地図記憶部に記憶された3次元データが特定する各地図構成物を、所定の視点から平面に投影することにより得られる3次元地図鳥瞰図を作成し、当該3次元地図鳥瞰図を前記表示画面に表示する地図表示部と、を備え、
前記地図表示部は、前記地図構成物指定部で指定された所定の地図構成物が、当該所定の地図構成物よりも前記所定の視点側にある他の地図構成物によって隠されて前記3次元地図鳥瞰図上に表示されない場合に、当該所定の地図構成物が前記表示画面に表示されるように、前記所定の地図構成物又は前記他の地図構成物の前記平面への投影形態を変更する投影形態変更手段を有することを特徴とする。
【0008】
尚、使用者が投影形態変更手段を起動させるか否か選択できるようにしてもよい。
【0009】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記投影形態変更手段は、前記地図構成物指定部で指定された所定の地図構成物が、当該所定の地図構成物よりも前記所定の視点側にある他の地図構成物を透過して表示されるように、前記所定の地図構成物又は前記他の地図構成物の前記平面への投影形態を変更することを特徴とする。
【0010】
請求項3記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記投影形態変更手段は、前記地図構成物指定部で指定された所定の地図構成物が、当該所定の地図構成物よりも前記所定の視点側にある他の地図構成物の前面に表示されるように、前記所定の地図構成物の前記平面への投影形態を変更することを特徴とする。
【0011】
請求項4記載の発明は、請求項3記載の発明において、前記投影形態変更手段は、前記地図構成物指定部で指定された所定の地図構成物が所定の模様、色又は線種で表示されるように、前記所定の地図構成物の表示属性を変えることを特徴とする。
【0012】
請求項5記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記投影形態変更手段は、前記地図構成物指定部で指定された所定の地図構成物よりも前記所定の視点側にある他の地図構成物を前記平面に投影しないように、前記他の地図構成物の前記平面への投影形態を変更することを特徴とする。
【0013】
請求項6記載の発明は、請求項5記載の発明において、前記投影形態変更手段は、前記他の地図構成物の代わりに前記他の地図構成物の地平面における占有領域を、前記平面に投影することを特徴とする。
【0014】
請求項7記載の発明は、請求項5記載の発明において、前記投影形態変更手段は、前記他の地図構成物の代わりに前記他の地図構成物の名称を、前記3次元地図鳥瞰図に表示することを特徴とする。
【0015】
請求項8記載の発明は、表示画面に地図を表示する地図表示装置であって、
3次元地図を構成する複数の地図構成物の3次元データが記憶された地図記憶部と、
所定の地図構成物を指定する地図構成物指定部と、
前記地図記憶部に記憶された3次元データが特定する各地図構成物を、所定の視点から平面に投影することにより得られる3次元地図鳥瞰図を作成し、当該3次元地図鳥瞰図を前記表示画面に表示する地図表示部と、を備え、
前記地図表示部は、前記地図構成物指定部で指定された所定の地図構成物が、当該所定の地図構成物よりも前記所定の視点側にある他の地図構成物によって隠されて前記3次元地図鳥瞰図上に表示されない場合に、前記所定の視点の位置を前記所定の地図構成物が前記3次元地図鳥瞰図上に表示される位置に変更する視点位置変更手段を有することを特徴とする。
【0016】
請求項9記載の発明は、表示画面に地図を表示する地図表示装置であって、
3次元地図を構成する複数の地図構成物の3次元データが記憶された地図記憶部と、
所定の地図構成物を指定する地図構成物指定部と、
前記地図記憶部に記憶された3次元データが特定する各地図構成物を、所定の視点から平面に投影することにより得られる3次元地図鳥瞰図を作成し、当該3次元地図鳥瞰図を前記表示画面に表示する地図表示部と、を備え、
前記地図表示部は、前記地図構成物指定部で指定された所定の地図構成物が、当該所定の地図構成物よりも前記所定の視点側にある他の地図構成物によって隠されて前記3次元地図鳥瞰図上に表示されない場合に、前記各地図構成物の2次元データを基に2次元地図を作成し、当該2次元地図を前記3次元地図鳥瞰図に代えて前記表示画面に表示する2次元地図表示手段を有することを特徴とする。
【0017】
請求項10記載の発明は、表示画面に地図を表示する地図表示装置であって、
3次元地図を構成する複数の地図構成物の3次元データが記憶された地図記憶部と、
所定の地図構成物を指定する地図構成物指定部と、
前記地図記憶部に記憶された3次元データが特定する各地図構成物を、所定の視点から平面に投影することにより得られる3次元地図鳥瞰図を作成し、当該3次元地図鳥瞰図を前記表示画面に表示する地図表示部と、を備え、
前記地図表示部は、前記地図構成物指定部で指定された所定の地図構成物が、当該所定の地図構成物よりも前記所定の視点側にある他の地図構成物によって隠されて前記3次元地図鳥瞰図上に表示されない場合に、前記各地図構成物の2次元データを基に、所定の視点から2次元地図を眺めたときに得られる2次元地図鳥瞰図を作成し、当該2次元地図鳥瞰図を前記3次元地図鳥瞰図に代えて前記表示画面に表示する2次元地図鳥瞰表示手段を有することを特徴とする。
【0018】
請求項11記載の発明は、表示画面に地図を表示する地図表示装置であって、
3次元地図を構成する複数の地図構成物の3次元データが記憶された地図記憶部と、
所定の地図構成物を指定する地図構成物指定部と、
前記地図記憶部に記憶された3次元データが特定する各地図構成物を、所定の視点から平面に投影することにより得られる3次元地図鳥瞰図を作成し、当該3次元地図鳥瞰図を前記表示画面に表示する地図表示部と、を備え、
前記地図表示部は、前記地図構成物指定部で指定された所定の地図構成物が、当該所定の地図構成物よりも前記所定の視点側にある他の地図構成物によって隠されて前記3次元地図鳥瞰図上に表示されない場合に、前記各地図構成物の2次元データを基に2次元地図を作成し、当該2次元地図を前記3次元地図鳥瞰図と共に前記表示画面に表示する重複表示手段を有することを特徴とする。
【0019】
請求項12記載の発明は、表示画面に地図を表示する地図表示装置であって、
3次元地図を構成する複数の地図構成物の3次元データが記憶された地図記憶部と、
所定の地図構成物を指定する地図構成物指定部と、
前記地図記憶部に記憶された3次元データが特定する各地図構成物を、所定の視点から平面に投影することにより得られる3次元地図鳥瞰図を作成し、当該3次元地図鳥瞰図を前記表示画面に表示する地図表示部と、を備え、
前記地図表示部は、前記地図構成物指定部で指定された所定の地図構成物が、当該所定の地図構成物よりも前記所定の視点側にある他の地図構成物によって隠されて前記3次元地図鳥瞰図上に表示されない場合に、前記各地図構成物の2次元データを基に、所定の視点から2次元地図を眺めたときに得られる2次元地図鳥瞰図を作成し、当該2次元地図鳥瞰図を前記3次元地図鳥瞰図と共に前記表示画面に表示する重複表示手段を有することを特徴とする。
【0020】
請求項13記載の発明は、表示画面に地図を表示する地図表示装置であって、
3次元地図を構成する複数の地図構成物の3次元データが記憶された地図記憶部と、
所定の地図構成物を指定する地図構成物指定部と、
前記地図記憶部に記憶された3次元データが特定する各地図構成物を、所定の視点から平面に投影することにより得られる第一の3次元地図鳥瞰図を作成し、当該第一の3次元地図鳥瞰図を前記表示画面に表示する地図表示部と、を備え、
前記地図表示部は、前記地図構成物指定部で指定された所定の地図構成物が、当該所定の地図構成物よりも前記所定の視点側にある他の地図構成物によって隠されて前記第一の3次元地図鳥瞰図上に表示されない場合に、前記各地図構成物を前記所定の地図構成物を視認することができる視点から平面に投影することにより得られる第二の3次元地図鳥瞰図を作成し、当該第二の3次元地図鳥瞰図を前記第一の3次元地図鳥瞰図と共に前記表示画面に表示する重複表示手段を有することを特徴とする。
【0021】
請求項14記載の発明は、請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12又は13記載の発明において、前記地図構成物に2次元形状又は3次元形状のマークが含まれることを特徴とする。
【0022】
請求項15記載の発明は、請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12又は13記載の発明において、前記地図構成物指定部は、入力装置に入力された使用者の指令に基づいて、所定の地図構成物を指定することを特徴とする。
【0023】
尚、所定の地図構成物はデフォルト設定されるようにしてもよい。たとえば、道路を所定の地図構成物としてデフォルト設定してもよい。また、本発明装置が車載ナビゲーション装置に適用される場合、自車走行中の道路や誘導経路の道路、自車位置近傍にある地図構成物、あるいは、目的地近傍にある地図構成物等を所定の地図構成物としてデフォルト設定してもよい。さらには、本発明装置が適用される車載ナビゲーション装置に、道路の渋滞情報、工事、通行止め等の規制情報といった交通情報を発するビーコン送信機やFM多重放送からの信号を受信する受信装置が設けられている場合、受信した交通情報によって特定される道路等を所定の地図構成物としてデフォルト設定してもかまわない。
【0024】
請求項16記載の発明は、表示画面に、地図と当該地図上における自車位置とを表示するナビゲーション装置であって、
3次元地図を構成する複数の地図構成物の3次元データが記憶された地図記憶部と、
自車位置を検出する自車位置検出部と、
前記地図記憶部に記憶された3次元データが特定する各地図構成物を、所定の視点から平面に投影することにより得られる3次元地図鳥瞰図を作成し、当該3次元地図鳥瞰図を前記表示画面に表示する地図表示部と、を備え、
前記地図表示部は、前記自車位置検出部で検出した自車位置が、当該自車位置よりも前記所定の視点側にある地図構成物によって隠されて前記3次元地図鳥瞰図上に表示されない場合に、当該自車位置が前記表示画面に表示されるように、前記自車位置又は前記所定の視点側にある地図構成物の前記平面への投影形態を変更する投影形態変更手段を有することを特徴とする。
【0025】
請求項17記載の発明は、請求項16記載の発明において、目的地を設定する目的地設定部と、
前記自車位置検出部で検出された自車位置と前記目的地設定部で設定された目的地とを結ぶ経路を検出する経路検出部と、を有し、
前記投影形態変更手段は、前記経路検出部で検出された経路が、当該経路よりも前記所定の視点側にある地図構成物によって隠されて前記3次元地図鳥瞰図上に表示されない場合に、当該経路が前記表示画面に表示されるように、前記経路又は前記所定の視点側にある地図構成物の前記平面への投影形態を変更することを特徴とする。
【0026】
請求項18記載の発明は、表示画面に、地図と当該地図上における目的地とを表示するナビゲーション装置であって、
3次元地図を構成する複数の地図構成物の3次元データが記憶された地図記憶部と、
目的地を設定する目的地設定部と、
前記地図記憶部に記憶された3次元データが特定する各地図構成物を、所定の視点から平面に投影することにより得られる3次元地図鳥瞰図を作成し、当該3次元地図鳥瞰図を前記表示画面に表示する地図表示部と、を備え、
前記地図表示部は、前記目的地設定部で設定した目的地が、当該目的地よりも前記所定の視点側にある地図構成物によって隠されて前記3次元地図鳥瞰図上に表示されない場合に、当該目的地が前記表示画面に表示されるように、前記目的地又は前記所定の視点側にある地図構成物の前記平面への投影形態を変更する投影形態変更手段を有することを特徴とする。
【0027】
ここで、地図構成物とは、建物、道路等の構造物の他、山、川等の地形も含む。
【0028】
また、マークとは、たとえば、所定の地図構成物(例えばビル等)を表示するマークの他、本発明装置が車載ナビゲーション装置に適用される場合、自車位置のマークや、目的地のマーク、あるいは、自車の誘導方向を示すマーク等をも含む。
【0029】
地図記憶部に記憶された3次元データが特定する各地図構成物を所定の視点から平面に投影することにより得られる3次元地図鳥瞰図を作成するには、先ず、各地図構成物の3次元データを透視変換して、これ等の地図構成物を所定の視点から2次元平面(投影面)に投影したときの2次元座標データを求める。また、これ等の地図構成物を所定の視点から眺めたときの奥行き(視線)方向の座標データを求める。次に、透視変換された各地図構成物の陰面にある部分のデータを消去するといった陰面処理を行う。ここで、陰面とは、視点から3次元地図を眺めたときに、地図構成物の裏側にあたる部分や、手前に位置する地図構成物の陰に隠れて見えない部分の面をいう。陰面処理はコンピュータグラフィックスに用いられる様々な方法、例えばZソート法、Zバッファ方法、スキャンライン法、レイキャスト法等により、実現することができる。
【0030】
地図構成物指定部で指定された所定の地図構成物が、当該所定の地図構成物よりも視点側にある他の地図構成物によって隠されるか否かの判断は、いろいろな方法によって可能であるが、例えば、透視変換された投影面上における2次元座標データが上記所定の地図構成物と重複する地図構成物を検出し、検出した地図構成物及び上記所定の地図構成物の奥行き(視線)方向の座標データを比較して、どちらが手前に(視点側)にあるか調べることにより行うことができる。
【0031】
本発明によれば、前記の構成によって、手前(視点側)に位置する地図構成物によって隠れる地図構成物やマークを表示画面に表示することができるので、ユーザが表示を要求する情報が地図構成物に隠れる位置にある場合でも、表示画面に表示することができる3次元地図表示を実現することができる。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の一実施形態について、図面を参照して説明する。
【0033】
先ず、本実施形態が適用された車載ナビゲーション装置の表示画面について説明する。図1は、本実施形態による処理が実行されたナビゲーション装置の表示画面の一例を示している。
【0034】
本実施形態は、建築物、道路、地形等の各地図構成物の地上の点をユニバーサル横メルカトル投影でメッシュ分割した平面に投射し、得られる各オブジェクトの緯度(X)方向及び経度(Y)方向のベクトルデータと、各地図構成物の高度(Z)方向のベクトルデータとからなる3次元データが記憶された地図データベースを基に、3次元座標上に各地図構成物が配置された3次元地図101を所定の視点から鳥瞰したときに得られる投影図(3次元地図鳥瞰図ともいう)を作成し、この3次元地図鳥瞰図をディスプレイ2に表示する。また、GPS(Ground Positioning System)等のセンサにより検出した自車位置(現在地)と目的地、および現在地と目的地を結ぶ経路をディスプレイ2に重ねて表示する。
【0035】
図1に示す例では、本実施形態の処理を実行することにより、地図構成物である山の陰面(視点から視認することができない面)側に位置するため、3次元地図鳥瞰図に描画されていない目的地と経路の一部とが、ディスプレイ2に表示される。これにより、ユーザが知りたい情報がディスプレイ2に表示される。
【0036】
次に、本実施形態が適用された車載ナビゲーション装置について説明する。
【0037】
図2は本実施形態である車載ナビゲーション装置の各構成ユニットを示す図である。
【0038】
図2において、演算処理部1は、様々な処理を行う中心的ユニットである。たとえば、符号6〜符号9に示す各種センサから出力される情報を基にして現在位置を検出し、得られた現在位置情報に基づいて、表示に必要な地図構成物の3次元データを地図記憶装置3から読み出す。また、読み出した地図構成物の3次元データをグラフィックス展開し、そこに現在地マークを重ねてディスプレイ262へ表示したり、ユーザから指示された目的地と現在地を結ぶ最適な道路を選択し、音声入出力装置4やディスプレイ2を用いてユーザを誘導する。
【0039】
ディスプレイ2は、演算処理部1で生成されたグラフィックス情報を表示するユニットで、CRTや液晶ディスプレイで構成される。また演算処理部1とディスプレイ2との間の信号S1は、RGB信号やNTSC(National Television System Committee)信号で接続するのが一般的である。
【0040】
地図記憶装置3は、CD−ROMやICカードといった大容量記憶媒体で構成されている。この大容量記憶媒体には、各地図構成物の地上における領域をユニバーサル横メルカトル投影でメッシュ分割した平面に投射し、得られる各オブジェクトの緯度(X)方向及び経度(Y)方向のベクトルデータと、各地図構成物の地上における高さ(Z)方向のベクトルデータとからなる3次元データが記憶されている。また、各地図構成物の種類を特定するデータが記憶されている。地図記憶装置3は、この大容量記憶媒体から必要とする地図構成物の3次元データと、種類を特定するデータとを読み出す。
【0041】
音声入出力装置4は、演算処理部1で生成したユーザへのメッセージを音声信号に変換し出力すると共に、ユーザが発した声を認識し演算処理部1にその内容を転送する処理を行う。
【0042】
入力装置5は、ユーザからの指示を受け付けるユニットで、スクロールキー、縮尺変更キーなどのハードスイッチ、ジョイスティック、ディスプレイ上に貼られたタッチパネルなどで構成される。
【0043】
符号6〜符号9に示す各種センサは、車載ナビゲーション装置で自車位置を検出するために使用するものである。車輪速センサ6は、車輪の円周と計測される車輪の回転数の積から距離を測定し、さらに対となる車輪の回転数の差から移動体が曲がった角度を計測する。地磁気センサ7は、地球が保持している磁場を検知し、移動体が向いている方角を検出する。ジャイロ8は、光ファイバジャイロや振動ジャイロ等の移動体が回転した角度を検出するものである。GPS受信装置9は、GPS衛星からの信号を受信し移動体とGPS衛星間の距離と距離の変化率を3個以上の衛星に対して測定することで移動体の現在位置、進行方向及び進行方位を測定する。
【0044】
交通情報受信装置10は、道路の渋滞情報、工事、通行止めといった規制情報や駐車場情報といった交通情報、天気予報情報等を発するビーコン送信機やFM多重放送からの信号を受信する。
【0045】
車内LAN装置11は、車両の様々な情報、例えばドアの開閉情報、点灯しているライトの種類と状況、エンジンの状況や故障診断結果などを受ける。
【0046】
図3は演算処理部1のハードウェア構成を示す図である。
【0047】
演算処理部1は、図3に示すように、各デバイス間をバスで接続した構成としてある。演算処理部1は、数値演算及び各デバイスを制御するといった様々な処理を実行するCPU(Central Prosessing Unit)21と、地図記憶装置3から読みだした地図構成物の3次元データや演算データを格納するRAM(Random Access Memory)22と、プログラムやデータを格納するROM(Read Only Memory)23と、メモリ間及びメモリと各デバイス間のデータ転送を高速に実行するDMA(Direct Memory Access)24と、ベクトルデータを画素情報に展開するといったグラフィックス描画を高速に実行し、かつ表示制御を行う描画コントローラ25と、グラフィックスイメージデータを蓄えるVRAM(Video Random Access Memory)26と、イメージデータをRGB信号に変換するカラーパレット27と、アナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換器28と、シリアル信号をバスに同期したパラレル信号に変換するSCI(Serial Communication Interface)29と、パラレル信号をバスに同期させてバス上にのせるPIO(Parallel Input/Output)30と、パルス信号を積分するカウンタ31と、備えて構成される。
【0048】
図4は演算処理部1の機能構成を示す図である。
【0049】
図4において、現在位置演算手段46は、車輪速センサ6で計測される距離パルスデータS5及びジャイロ8で計測される角加速度データS7を各々積分した結果得られる距離データ及び角度データを用い、そのデータを時間軸で積分していくことにより、初期位置(X,Y)から自車走行後の位置(X′,Y′)を演算する処理を行う。ここで、自車の回転した角度と進む方位の関係を一致させるため、地磁気センサ7から得られる方位データS6と、ジャイロ8から得られる角加速度データS7を積分した角度データとを参照して、自車が進行している方向の絶対方位を推定する。尚、車輪速センサ6のデータ及びジャイロ8のデータを各々積分してゆくと、誤差が蓄積するため、ある時間周期でGPS受信装置9から得られた位置データS8をもとに蓄積した誤差をキャンセルするという処理を施し現在位置情報を出力する。
【0050】
マップマッチ処理手段47は、データ読込処理手段48によって読み込まれた現在地周辺の地図に含まれる道路データと、現在位置演算手段46から得られた走行軌跡とを互いに照らし合わせ、形状の相関が最も高い道路に現在地を合わせ込むというマップマッチ処理を行う。現在位置演算手段46で得られた現在位置情報にはセンサの誤差が含まれているため、さらに位置精度を高めることを目的に、マップマッチ処理を行う。これにより、現在地は、多くの場合、走行道路と一致するようになり、精度よく現在位置情報を出力することができる。
【0051】
軌跡記憶手段49は、マップマッチ処理手段47でマップマッチ処理が施された現在位置情報を、軌跡データとして自車が所定距離走行する度に記憶する。尚、この軌跡データは、これまで走行してきた道路につき、対応する地図上の道路に軌跡マークを描画するために用いられる。
【0052】
ユーザ操作解析手段41は、入力装置5に入力されたユーザからの要求を受け、その要求内容を解析して、表示パラメータを設定する。そして、表示パラメータに対応する処理が実行されるように演算処理部1の各構成手段を制御する。たとえば、ユーザが目的地までの経路誘導を要求したときは、目的地を設定するため、地図をディスプレイ2に表示する処理を地図表示手段45に要求し、さらに、現在地から目的地までの経路を演算する処理を経路計算手段42に要求する。
【0053】
経路計算手段42は、ダイクストラ法等を用い指定された2地点間の結ぶ経路を地図データから検索し、その結果得られた経路を経路記憶手段43に蓄える。ここで、ダイクストラ法を用いることにより、2地点間の距離が最短になる経路や、最も短い時間で到達可能な経路、あるいは通行料等の料金が最も安くなる経路等をそれぞれ求めることも可能である。
【0054】
経路誘導手段44は、経路記憶手段43に蓄えられた誘導経路のリンク情報と、現在位置演算手段46及びマップマッチ処理手段47で求められる現在位置情報とを比較し、交差点等を通過する前に直進すべきか、右左折すべきかを音声出入力装置4を用いて音声でユーザに知らせたり、ディスプレイ2に表示された地図上に進行すべき方向を表示して、ユーザに経路を通知する。
【0055】
データ読込手段48は、ディスプレイ2への表示が要求される領域にある地図構成物の3次元データと種類を特定するデータとを、地図記憶装置3から読み込み準備するように動作する。
【0056】
地図表示手段45は、ディスプレイ2への表示が要求される領域にある地図構成物の3次元データをデータ読込手段48から受け取り、グラフィック処理手段2851が、指定された縮尺、描画方式で、地図構成物や現在地、目的地、誘導経路のための矢印といったマークを描画するように、地図描画コマンドを生成する。
【0057】
メニュー表示手段50は、ユーザ操作解析手段41から出力される命令を受け、グラフィック処理手段51が、様々な種類のメニューや、地図表示手段45で描画コマンドが生成されるマーク以外のマークを描画するようにメニュー描画コマンドを生成する。
【0058】
グラフィックス処理手段51は、地図表示手段45及びメニュー表示手段50で生成されたコマンドを受け、ディスプレイ2に表示する画像データをVRAM26にイメージ展開する。
【0059】
図5は図4に示す地図表示手段45の機能構成を示す図である。
【0060】
図5において、光源位置設定手段61は、3次元地図鳥瞰図をディスプレイ2に表示するときに使用する光源の位置パラメータと、強度パラメータとを内部テーブルに蓄えるように動作する。光源の位置パラメータ及び強度パラメータは、3次元地図鳥瞰図に描画される地図構成物の表面の色を演算するために使用する。尚、光源の位置は、GPS受信装置9より得られる時刻情報、日付情報、および位置情報から計算される太陽の位置、あるいは月の位置とすればよい。また、夜間など光源の強度が弱いときには、予め設定した所定位置を光源位置としてもよい。一方、光源の強度は、自車に設置された光度センサや交通情報受信装置10によって得られる天気予報情報等により推測されるその時の天候、あるいは日照条件にあわせ、晴れの場合は光源の強度を強く、曇りの場合には弱くするとよい。これにより、リアルに3次元地図鳥瞰図を表示できるようになる。
【0061】
視点位置設定手段62は、ディスプレイ2に3次元地図鳥瞰図及び2次元地図鳥瞰図を表示を行うときの、地図を観測する視点位置を設定する。ここで、2次元地図鳥瞰図とは、地図記憶装置3に記憶された地図構成物の3次元データのうち、地図構成物の地平面(Z=0)における緯度(X)方向及び経度(Y)方向のベクトルデータを基に作成された2次元地図を所定の視点から鳥瞰したときに得られる投影図のことである。
【0062】
地図表示方法選択手段63は、入力装置4にユーザが設定した地図の表示方式、またはデフォルト設定された地図の表示方式に従って、ディスプレイ2への表示が要求される所定領域の地図を、所定に縮尺で表示するように処理を選択する。すなわち、2次元地図表示が指示されたときは、2次元地図表示手段64を起動し、2次元地図鳥瞰表示が指示されたときは、2次元地図鳥瞰表示手段65を起動し、3次元地図鳥瞰表示が指示されたときは、3次元地図鳥瞰表示手段66を起動するように動作する。尚、ナビゲーション装置の電源立ち上げ時には、電源切断直前の地図表示方式、またはデフォルト設定された地図表示方式で地図を表示するように動作させるとよい。
【0063】
各地図表示手段64〜66は、地図描画コマンドを生成し、これ等のコマンドをグラフィックス処理手段51に転送する。そして、グラフィックス処理手段51がこれ等のコマンドを実行することにより、地図がディスプレイ2に表示される。
【0064】
ここで、2次元地図表示手段64は、地図記憶装置3に記憶された地図構成物の3次元データのうち、地図構成物の緯度(X)方向のベクトルデータと経度(Y)方向のベクトルデータとからなる2次元ベクトルデータを基に、2次元座標系上に地図構成物が配置された2次元地図を、所定地点を中心とし、所定の縮尺で作成し、この地図をディスプレイ2に表示する。2次元地図では、地図上の全ての地点が同じ縮尺で表現される。
【0065】
また、2次元地図鳥瞰表示手段65は、地図記憶装置3に記憶された地図構成物の3次元データのうち、地図構成物の地平面(Z=0)における緯度(X)方向のベクトルデータと経度(Y)方向のベクトルデータとからなる2次元データを基に、所定地点を中心とし、所定の縮尺で作成された2次元地図を視点位置設定手段62で設定された視点から鳥瞰したときに得られる投影図(2次元地図鳥瞰図)をディスプレイ2に表示する。ここで、視点位置設定手段62は、マップマッチ手段47で得られる現在位置から所定距離だけ離れた車外の上空に対応する3次元座標系上の位置に視点位置を設定することが好ましい。これにより、視点位置の近傍にある地図構成物は詳細(縮尺大)に、遠方にある地図構成物は概略(縮尺小)に表示される。尚、2次元地図鳥瞰図は、地図構成物の2次元データを透視変換して、これ等のデータを、視点位置設定手段62で設定された視点から2次元平面(投影面)に投影することにより作成される。透視変換については、3次元地図鳥瞰表示手段66で説明する。
【0066】
また、3次元地図鳥瞰表示手段66は、地図記憶装置3に記憶された地図構成物の3次元データを基に、所定地点を中心とし、所定の縮尺で作成された3次元地図を視点位置設定手段62で設定された視点から鳥瞰したときに得られる投影図(3次元地図鳥瞰図)をディスプレイ2に表示する。ここで、視点位置設定手段62は、マップマッチ手段47で得られる現在位置から所定距離だけ離れた車外の上空に対応する3次元座標系上の位置に視点位置を設定することが好ましい。これにより、視点位置の近傍にある地図構成物は詳細(縮尺大)に、遠方にある地図構成物は概略(縮尺小)に表示される。また、設定した視点から見える景色が3次元的に表示される。
【0067】
次に、3次元地図鳥瞰表示手段66を図6及び図7を用いて具体的に説明する。
【0068】
図6及び図7は、3次元地図鳥瞰表示手段66の動作を説明するためのフロー図である。
【0069】
3次元地図鳥瞰表示手段66では、先ず、現在地や目的地、経由地、さらには経路誘導のための矢印といったマークの形状を特定するベクトルデータと当該マークを表示する位置情報、およびマークの色情報を設定して内部バッファに記憶する(ステップ1001)。ここで、マーク形状は、2次元的な形状と3次元的な形状とを設定し、地図の表示方式によりどちらを選択すべきか決定するとよい。尚、マークの設定処理については後述する。
【0070】
次に、ステップ1001で内部バッファに記憶したマークのデータと、データ読込手段48により地図記憶手段3から読み込んだ地図構成物の3次元データとを透視変換して、これ等のマークや地図構成物を視点位置設定手段62で設定された視点から2次元平面(投影面)に投影したときの2次元座標データを求める。また、これ等のマークや地図構成物を視点位置設定手段62で設定された視点から眺めたときの奥行き(視線)方向の座標データを求める(ステップ1002)。透視変換式は数1及び数2で与えられる。
【0071】
【数1】
Figure 0003766657
【0072】
【数2】
Figure 0003766657
【0073】
ここで、(x′, y′)は透視変換後の投影面での座標値、(x,y,z)は透視変換する地図構成物やマークの各頂点の座標値を物体座標系で表現した座標値、(Tx,Ty,Tz)は視点を原点とする視点座標系と物体座標系とのオフセット値、θは物体座標系を視点座標系のX軸を中心に回転したときになす角度である。
【0074】
ステップ1003では、ステップ1002で透視変換された地図構成物及びマークの陰面にある部分のデータを消去するといった陰面処理を行う。ここで、陰面とは、ある視点から3次元地図を眺めたときに、地図構成物やマークの裏側にあたる部分や、前方に位置する地図構成物やマークの陰に隠れて見えない部分の面をいう。陰面処理はコンピュータグラフィックスに用いられる様々な方法、例えばZソート法、Zバッファ方法、スキャンライン法、レイキャスト法等により、実現することができる。
【0075】
たとえば、ステップ1003にZソート法を適用する場合、ステップ1002で透視変換された地図構成物やマークの各頂点が構成する面を、奥行き(視線)方向に並び替えて保持する。その後、後述するステップ1005で、最も奥に位置する面(視点から最も離れている面)から描画するように地図描画コマンドを生成させるようにする。
【0076】
また、たとえば、ステップ1003にZバッファ法を適用する場合、先ず、ステップ1002で透視変換された地図構成物及びマークを当該地図構成物及びマークの各頂点によって構成される面を構成する画素に分ける。次に、これ等の画素の奥行き(視線)方向の座標データを調べ、当該画素より手前(視点側)に位置する同じ2次元座標値を持つ他の画素を検出する。そして、この画素の手前(視点側)に位置する同じ2次元座標値を持つ他の画素が検出されたときには、この画素のデータを当該画素データを有する地図構成物又はマークの画素データから消去して、地図構成物及びマークを構成する画素データのうち、視点から視認することのできる可視領域にある画素データのみを保持する。その後、後述するステップ1005で、可視領域にある画素データのみを描画するように地図描画コマンドを生成させる。
【0077】
さらに、たとえば、ステップ1003にスキャンライン法を適用する場合、先ず、ステップ1002で透視変換された地図構成物及びマークを、投影面上での位置を特定する2次元座標軸と奥行き(視線)方向の位置を特定する座標軸とからなる3次元座標系上に配置する。次に、投影面上を走査する複数のスキャンラインを想定し、各スキャンラインと視点とを含む複数の平面を考える。そして、各平面において、最も手前(視点側)で当該平面と交わる地図構成物及びマークの線分を検出する。その後、後述するステップ1005で、検出した線分を描画するように地図描画コマンドを生成させる。
【0078】
ステップ1004では、ステップ1002で透視変換された地図構成物及びマークの各頂点が構成する面の法線であって、光源位置設定手段61で設定した光源位置座標を通る直線を演算する。そして、予め設定された色情報を基に、3次元地図鳥瞰表示で各面を表示する際に使用する色情報を演算する。尚、使用する光源位置及び光源の強度は、構造物及びマークで同一のものを使用するのが望ましい。
【0079】
ステップ1005では、ステップ1003で陰面処理が施された地図構成物やマークを、ステップ1004で求めた色情報で表示するように、面及び線を描画する地図描画コマンドを生成する。
【0080】
尚、ステップ1001〜ステップ1005の処理により、グラフィックス処理手段51は、図21(a)に示すような3次元地図鳥瞰図をディスプレイ2に表示することができる。しかし、ステップ1001〜ステップ1005の処理では、視点から見える景色をありのままに表示するように動作するため、陰面にあり、かつユーザが情報を必要としている地図構成物やマークまでも表示されなくなってしまい、使い勝手が著しく悪化する。本発明では、この問題を解決するため、ステップ1006〜ステップ1012の処理を実施している。
【0081】
ステップ1006では、データ読込手段48により地図記憶手段3から読み込んだ地図構成物、およびステップ1001で設定したマークの中から、ユーザが表示を希望している地図構成物やマークであって、不可視(陰面)領域にあるものを選択する。ここで、ユーザが表示を希望している地図構成物やマークとは、入力装置4によってユーザにより表示が指定された、あるいは、予めデフォルトで表示することが定められた地図構成物やマークのことである。尚、地図構成物やマークが不可視領域にあるか否かの判断については後述する。
【0082】
ステップ1007では、入力装置4によってユーザにより設定された表示パラメータ、またはデフォルト設定された表示パラメータに従って、ステップ1006で選択した不可視領域にある地図構成物を表示するか判定する。表示パラメータが不可視領域にある構造物を表示するモードにセットされていれば処理がステップ1008へ移行し、不可視領域にある構造物を表示しないモードにセットされていれば処理がステップ1010へ移行する。
【0083】
ステップ1008では、ステップ1006で選択された地図構成物につき、ディスプレイ2への表示における属性の変更や透過処理といった表示属性変更処理を施す。尚、表示属性変更処理については後述する。ステップ1009では、当該地図構成物を構成する面及び線を、ステップ1008で設定された表示属性等で描画するように、地図描画コマンドを生成する。これにより、たとえば、図21(b)に示すような3次元地図鳥瞰図において、山によって隠された目的地への道路2005が点線等で表示されるようになり、ユーザが必要とする情報を提供できるようになる。
【0084】
ステップ1010では、入力装置4によってユーザにより設定された表示パラメータ、またはデフォルト設定された表示パラメータに従って、ステップ1006で選択した不可視領域にあるマークを表示するか判定する。表示パラメータが不視領域にあるマークを表示するモードにセットされていれば処理がステップ1011へ移行し、不可視領域にあるマークを表示しないモードにセットされていれば図6及び図7に示すフローが終了する。
【0085】
ステップ1011では、ステップ1001で設定されたマークにつき、後述する表示属性変更処理を実施する。ステップ1012では、ステップ1001で設定されたマークを構成する面及び線を、ステップ1011で設定された表示属性等で描画するように、地図描画コマンドを生成する。これにより、たとえば、図21(b)に示したような3次元地図鳥瞰図において、山によって隠された、ステップ1001で設定した目的地マーク2004が表示されるようになり、ユーザが必要とする情報を提供できるようになる。
【0086】
次に、図6のステップ1001でのマーク設定処理を図8を用いて具体的に説明する。
【0087】
図8はマーク設定処理を説明するためのフロー図である。
【0088】
先ず、入力装置4によってユーザにより設定された表示パラメータ、またはデフォルト設定された表示パラメータを読み出して、現在地マークを設定するか否かを判定する(ステップ1101)。現在地マークを設定すると判定されると、ステップ1102へ移行し、現在地マークを表示する位置、予め決められた現在地マークの2次元又は3次元形状、および現在地マークの色情報を設定する。尚、現在地の位置情報は現在位置演算手段46及びマップマッチ処理手段47で求められる。この処理により、図27(a)に示すように、自車が走行中の道路上にある道路21023によって隠された場合でも、図6のステップ1011で表示属性が変更され、現在地マーク2101がディスプレイ2に表示される。これにより、ユーザは容易に現在どこにいるかを知ることができる。
【0089】
ステップ1103では、入力装置4によってユーザにより設定された表示パラメータ、またはデフォルト設定された表示パラメータを読み出して、目的地マークを設定するか否かを判定する。目的地がユーザにより設定されており、且つ目的地マークを表示すると判定されると、ステップ1104へ移行し、目的地マークを表示する位置、予め決められた目的地マークの2次元又は3次元形状、および目的地マークの色情報を設定する。
【0090】
ステップ1105では、入力装置4によってユーザにより設定された表示パラメータ、またはデフォルト設定された表示パラメータを読み出して、誘導方向マークを設定するか否かを判定する。経路記憶手段43に誘導経路が設定されており、且つ誘導方向マークを表示すると判定されると、ステップ1106へ移行し、誘導方向マークを表示する位置、予め決められた誘導方向マークの2次元及び3次元形状、および誘導方向マークの色情報を設定する。この処理により、図25(a)に示すように、誘導方向マークがビル2082及び木2083によって隠れる位置にある場合でも、図6のステップ1011で表示属性が変更され、誘導方向マーク2084がディスプレイ2に表示される。これにより、ユーザは容易に経路誘導される方向を知ることができる。
【0091】
ステップ1107では、入力装置4によってユーザにより設定された表示パラメータ、またはデフォルト設定された表示パラメータを読み出して、その他の表示マークを設定するか否かを判定する。ここで、その他の表示マークとは、例えば交通情報受信装置10で受信した信号を解析することで得られる事故情報を示す表示マーク等がある。その他の表示マークを表示すると判定されると、ステップ1108へ移行し、その他の表示マークを表示する位置、予め決められたその他の表示マークの2次元及び3次元形状、およびその他の表示マークの色情報を設定する。
【0092】
次に、図6のステップ1006での構造物選択処理を図9を用いて具体的に説明する。
【0093】
図9は構造物選択処理を説明するためのフロー図である。
【0094】
先ず、入力装置4によってユーザにより設定された表示パラメータ、またはデフォルト設定された表示パラメータを読み出して、データ読込手段48により地図記憶手段3から読み込んだ地図構成物の中から、道路に関するものを選択するか否かを判定する。道路に関するものを選択するものと判定した場合は、ステップ1042へ移行し、選択しないものと判定した場合は、ステップ1043へ移行する。尚、地図構成物が道路に関するものであるか否かの判断は、データ読込手段48により地図記憶手段3から読み込んだ地図構成物の種類を特定するデータを参照して行う。
【0095】
ステップ1043では、データ読込手段48により地図記憶手段3から読み込んだ地図構成物の中から一部又は全部が不可視領域にある地図構成物、および図6のステップ1001で設定したマークの中から一部又は全部が不可視領域にあるマークを選択する。地図構成物及びマークが不可視領域にあるか否かの判断は、たとえば、図6のステップ1003での陰面処理がZバッファ法でなされた場合、Zバッファ法により陰面処理が施された当該地図構成物又はマークの面を構成する画素の奥行き方向の座標データを、陰面処理前の当該地図構成物又はマークの面を構成する画素の奥行き方向の座標データと比較することにより行うことができる。すなわち、両者が一致すれば可視領域にあると判断することができ、一致しなければ当該地図構成物又はマークより手前(視点側)に位置する地図構成物等によって一部又は全部の画素データが書き換えられているので、不可視領域にあると判断することができる。
【0096】
次に、ステップ1044では、入力装置4によってユーザにより設定された表示パラメータ、またはデフォルト設定された表示パラメータを読み出して、ステップ1043で選択した地図構成物又はマークの中から、属性による地図構成物又はマークの選択を実施するか判定する。所定属性による地図構成物又はマークの選択を実施するものと判定した場合は、ステップ1045へ移行し、実施しないものと判定した場合は、ステップ1046へ移行する。
【0097】
ステップ1045では、ステップ1043で選択した地図構成物又はマークの中から、入力装置4によってユーザにより設定された属性又はデフォルト設定された属性の地図構成物又はマークを選択する。たとえば、目的地の構造物が指定されていた場合には、データ読込手段48により地図記憶装置3から読み込んだ地図構成物の中から、目的地の構造物のデータを選択するように動作する。この処理を実施することにより、たとえば、図23(a)に示すように、手前構造物2045で目的地の構造物2044が隠されている場合でも、図23(b)に示したように、構造物の表示属性が変更されて、ディスプレイ2に表示されるように動作するので、注目したい属性の構造物を常に表示することができる。尚、地図構成物が所定の属性を有するものであるか否かの判断は、データ読手段48により地図記憶手段3から読み込んだ地図構成物の種類を特定するデータを参照して行う。
【0098】
次に、ステップ1046では、入力装置4によってユーザにより設定された表示パラメータ、またはデフォルト設定された表示パラメータを読み出して、ステップ1043で選択した地図構成物又はマークの中から、3次元地図鳥瞰図の領域による地図構成物又はマークの選択を実施するか判定する。3次元地図鳥瞰図の所定領域にある地図構成物又はマークの選択を実施するものと判定した場合は、ステップ1047へ移行し、実施しないものと判定した場合は、ステップ1048へ移行する。
【0099】
ステップ1047では、ステップ1043で選択した地図構成物又はマークの中から、入力装置4によってユーザにより設定された3次元地図鳥瞰図上の領域又はデフォルト設定された3次元地図鳥瞰図上の領域にある地図構成物又はマークを選択する。これにより、不可視領域にある地図構成物やマークのうち、ユーザが希望する情報のみをディスプレイ2に表示することができ、また不必要に表示される地図構成物やマークが削減され、表示が見やすくなる。尚、地図構成物又はマークが3次元地図鳥瞰図の所定の領域に位置するか否かの判断は、図6のステップ1002での透視変換処理により得られた地図構成物及びマークの2次元座標データを基に行う。
【0100】
次に、ステップ1048では、入力装置4によってユーザにより設定された表示パラメータ、またはデフォルト設定された表示パラメータを読み出して、ステップ1043で選択した地図構成物又はマークの中から、可視領域と不可視領域との境界線からの距離による選択を実施するか判定する。境界線から所定距離内にある地図構成物又はマークの選択を実施するものと判定した場合は、ステップ1049へ移行し、実施しないものと判定した場合は、図9に示すフローが終了する。
【0101】
ステップ1049では、ステップ1043で選択した地図構成物又はマークの中から、可視領域と不可視領域との境界線から入力装置4によってユーザにより設定された距離内又はデフォルト設定された距離内にある地図構成物又はマークを選択する。この処理を実施することにより、たとえば、図22(b)に示すように、不可視領域に存在する地図構成物又はマークであって、且つ可視領域と不可視領域の境界線2035から所定距離2036内にある地図構成物又はマークが選択される。したがって、図21(b)に示したように、境界線2035から所定距離2036内にある目的地マーク2004が表示されることになる。これにより、不可視領域にある地図構成物やマークのうち、ユーザが希望する情報のみをディスプレイ2に表示することができ、また不必要に表示される地図構成物やマークが削減され、表示が見やすくなる。
【0102】
尚、可視領域と不可視領域との境界線を求める方法としては、例えばスキャンライン法を用いて求めることができる。上述したように、スキャンライン法では、スキャンラインと視点とを含む各平面において、最も手前(視点側)で当該平面と交わる地図構成物及びマークの線分を検出する。したがって、当該平面において検出した線分の奥(視点から遠ざかる方向)に位置する領域が不可視領域となるので、各平面で検出した線分の端部を結ぶ線が境界線となる。
【0103】
また、地図構成物やマークが境界線から所定距離内にあるか否かの判断は、地図構成物やマークの奥行き(視線)方向の座標データと境界線の奥行き(視線)方向の座標データとの間の距離を求めて行う。
【0104】
次に、図9のステップ1042での道路選択処理を図10を用いて具体的に説明する。
【0105】
図10は道路選択処理を説明するためのフロー図である。
【0106】
先ず、上述したステップ1043での処理と同様の要領で、データ読込手段48により地図記憶手段3から読み込んだ地図構成物の中から一部又は全部が不可視領域にある地図構成物を選択し、その後、地図構成物の種類を特定するデータを参照して、選択した地図構成物の中から道路に関するものを選択する(ステップ1061)。
【0107】
次に、入力装置4によってユーザにより設定された表示パラメータ、またはデフォルト設定された表示パラメータを読み出して、ステップ1061で選択した道路の中から、属性による道路の選択を実施するか判定する(ステップ1062)。所定属性による道路の選択を実施するものと判定した場合は、ステップ1063へ移行し、実施しないものと判定した場合は、ステップ1064へ移行する。
【0108】
ステップ1063では、ステップ1061で選択した道路の中から、入力装置4によってユーザにより設定された属性又はデフォルト設定された属性の道路を選択する。この処理を実施することにより、たとえば、図24(a)に示すように、手前(視点側)に位置する地図構成物によって注目したい属性の道路2062が隠されている場合でも、図24(b)に示すように、図6のステップ1008で道路2064の表示属性が変更され、道路2064が表示されるので、注目したい属性の道路を、常に表示することが可能になる。尚、ステップ1063での処理については後述する。
【0109】
次に、ステップ1064では、入力装置4によってユーザにより設定された表示パラメータ、またはデフォルト設定された表示パラメータを読み出して、ステップ1061又はステップ1063で選択された道路の中から、可視領域にある道路に接続する道路の選択を実施するか判定する。可視領域にある道路に接続する道路の選択を実施するものと判定した場合は、ステップ1065へ移行し、実施しないものと判定した場合は、図10に示すフローが終了する。
【0110】
ステップ1065では、ステップ1061又はステップ1063で選択された道路の中から、可視領域に存在する道路に接続する道路を選択する。尚、可視領域に存在する道路に接続するか否かの判断は、たとえば、図9のステップ1049での処理と同様の要領により、可視領域と不可視領域との境界線を求め、ステップ1061又はステップ1063で選択された道路の中から、この境界線を横切る道路を選択することにより行うことができる。
【0111】
次に、ステップ1066では、入力装置4によってユーザにより設定された表示パラメータ、またはデフォルト設定された表示パラメータを読み出して、ステップ1065で選択された道路の中から、可視領域にある道路との接続境界から所定距離内にある道路の選択を実施するか判定する。接続境界から所定距離内にある道路の選択を実施するものと判定した場合は、ステップ1067へ移行し、実施しないものと判定した場合は、図10に示すフローが終了する。
【0112】
ステップ1067では、図9のステップ1049での処理と同様の要領により、ステップ1065で選択された道路の中から、可視領域にある道路との接続境界から所定距離内にある道路を選択する。
【0113】
図10に示す処理を実施することにより、たとえば、図22(a)に示すように、不可視領域に存在する道路で、かつ可視領域にある道路と接続する道路、即ち道路2がステップ1065で選択される。つまり、可視領域に存在する道路と接続されていない道路1は選択されない。また、可視領域にある道路との接続境界から所定距離内の道路、即ち道路2の距離Aに相当する部分の道路2024がステップ1067で選択される。これにより、図21(a)に示すように、図6のステップ1008で陰面にある道路2005の表示属性が変更され、道路2005が所定距離だけ表示されることになる。
【0114】
次に、図10のステップ1063での道路属性選択処理を図11及び図12を用いて具体的に説明する。
【0115】
図11及び図12は道路属性選択処理を説明するためのフロー図である。
【0116】
先ず、入力装置4によってユーザにより設定された表示パラメータ、またはデフォルト設定された表示パラメータを読み出して、ステップ1061で選択した道路の中から、所定属性の道路の選択を実施するか判定する(ステップ1081)。ここで所定属性とは、例えば高速道路や国道といった道路種別である。所定属性の道路の選択を実施するものと判定した場合は、ステップ1082へ移行し、実施しないものと判定した場合は、ステップ1083へ移行する。
【0117】
ステップ1082では、ステップ1061で選択された道路の中から、所定属性の道路を選択する。尚、所定属性か否かの判断は、データ読込手段48により地図記憶手段3から読み込んだ地図構成物の種類を特定するデータを参照して行う。この処理により、図6のステップ1008で不可視領域にある所定属性の道路の表示属性が変更され、この道路がディスプレイ2に表示される。これにより、ユーザは不可視領域にある所定属性の道路を識別することができる。
【0118】
次に、ステップ1083では、入力装置4によってユーザにより設定された表示パラメータ、またはデフォルト設定された表示パラメータを読み出して、ステップ1061で選択した道路の中から、自車が走行中の道路の選択を実施するか判定する。ここで、走行中の道路は、現在位置演算手段46及びマップマッチ処理手段47より得られる位置情報と地図記憶手段3に蓄えられた地図情報を比較することで求められる。走行中の道路の選択を実施するものと判定した場合は、ステップ1084へ移行し、実施しないものと判定した場合は、ステップ1085へ移行する。
【0119】
ステップ1084では、ステップ1061で選択した道路の中から、自車が走行中の道路の選択する。尚、走行中の道路を選択する場合には、現在位置演算手段46及びマップマッチ処理手段47より得られる位置が存在する道路で、かつ現在位置から所定距離内にある道路を選択するとよい。この処理により、図6のステップ1008で不可視領域にある自車走行中の道路の表示属性が変更され、この道路がディスプレイ2に表示される。これにより、ユーザは不可視領域にある自車走行中の道路を識別することができる。
【0120】
次に、ステップ1085では、入力装置4によってユーザにより設定された表示パラメータ、またはデフォルト設定された表示パラメータを読み出して、ステップ1061で選択した道路の中から、誘導経路の道路の選択を実施するか判定する。ここで、誘導経路の道路は、経路計算手段42が経路計算時点での現在地からユーザが設定した目的地までの最適な経路を演算した結果を蓄える経路記憶手段43にアクセスすることで得られる。誘導経路の道路の選択を実施するものと判定した場合は、ステップ1086へ移行し、実施しないものと判定した場合は、図12のステップ1090へ移行する。
【0121】
ステップ1086では、ステップ1061で選択した道路の中から、誘導経路の道路の選択をする。この処理により、図6のステップ1008で不可視領域にある誘導経路の道路の表示属性が変更され、この道路がディスプレイ2に表示される。これにより、ユーザは不可視領域にある誘導経路の道路を識別することができる。
【0122】
図12のステップ1090では、入力装置4によってユーザにより設定された表示パラメータ、またはデフォルト設定された表示パラメータを読み出して、ステップ1061で選択した道路の中から、渋滞中の道路の選択を実施するか判定する。ここで、渋滞中の道路は、交通情報受信装置10で受信した信号を解析することで得られる。交通情報を伝える媒体として、FM放送の副搬送波に変調され送信されるFM多重放送や、道路上に設置され準マイクロ波帯電波を変調する電波ビーコン信号、光波を変調する光ビーコン信号がある。渋滞中の道路の選択を実施するものと判定した場合は、ステップ1091へ移行し、実施しないものと判定した場合は、ステップ1092へ移行する。
【0123】
ステップ1091では、ステップ1061で選択した道路の中から、渋滞中の道路の選択を選択する。この処理により、図6のステップ1008で不可視領域にある渋滞中の道路の表示属性が変更され、この道路がディスプレイ2に表示される。これにより、ユーザは不可視領域にある渋滞中の道路を識別することができる。
【0124】
次に、ステップ1092では、入力装置4によってユーザにより設定された表示パラメータ、またはデフォルト設定された表示パラメータを読み出して、ステップ1061で選択した道路の中から、渋滞していない道路の選択を実施するか判定する。渋滞していない道路は、交通情報受信装置10で受信した信号を解析することで得られる。渋滞していない道路の選択を実施するものと判定した場合は、ステップ1093へ移行し、実施しないものと判定した場合は、ステップ1094へ移行する。
【0125】
ステップ1093では、ステップ1061で選択した道路の中から、渋滞していない道路を選択を選択する。この処理により、図6のステップ1008で不可視領域にある渋滞していない道路の表示属性が変更され、この道路がディスプレイ2に表示される。これにより、ユーザは不可視領域にある道路が渋滞していないかを識別することができる。
【0126】
次に、ステップ1094では、入力装置4によってユーザにより設定された表示パラメータ、またはデフォルト設定された表示パラメータを読み出して、ステップ1061で選択した道路の中から、規制中の道路の選択を実施するか判定する。制中の道路は、交通情報受信装置10で受信した信号を解析することで得られる。交通情報を伝える媒体として、FM放送の副搬送波に変調され送信されるFM多重放送や、道路上に設置され準マイクロ波帯の電波を変調する電波ビーコン信号、光波を変調する光ビーコン信号がある。規制中の道路の選択を実施するものと判定した場合は、ステップ1095へ移行し、実施しないものと判定した場合は、ステップ1096へ移行する。
【0127】
ステップ1095では、ステップ1061で選択した道路の中から、規制中の道路を選択する。この処理により、図6のステップ1008で不可視領域にある規制中の道路の表示属性が変更され、この道路がディスプレイ2に表示される。これにより、ユーザは不可視領域にある規制中の道路を識別することができる。
【0128】
次に、ステップ1096では、入力装置4によってユーザにより設定された表示パラメータ、またはデフォルト設定された表示パラメータを読み出して、ステップ1061で選択した道路の中から、規制されていないの道路の選択を実施するか判定する。規制されていない道路は、交通情報受信装置10で受信した信号を解析することで得られる。規制されていない道路の選択を実施するものと判定した場合は、ステップ10975へ移行し、実施しないものと判定した場合は、図11及び図12に示すフローが終了する。
【0129】
ステップ1097では、ステップ1061で選択した道路の中から、規制されていない道路を選択する。この処理により、図6のステップ1008で不可視領域にある規制されていない道路の表示属性が変更され、この道路がディスプレイ2に表示される。これにより、ユーザは不可視領域にある道路が規制されていないかを識別することができる。
【0130】
次に、図6のステップ1008、1011での表示属性変更処理を図13を用いて具体的に説明する。
【0131】
図13は表示属性変更処理を説明するためのフロー図である。
【0132】
先ず、ステップ1021において、不可視領域にある地図構成物又はマークを表現する方法を、入力装置4によってユーザにより設定された表示パラメータ、またはデフォルト設定された表示パラメータから読み出す。そして、透過表示が指定されているときはステップ1022へ移行し、属性変更表示が指定されているときはステップ1023へ移行する。
【0133】
ステップ1022では、図6のステップ1006で選択された不可視領域にある地図構成物を透過表示する。ステップ1004で求めた透過表示すべき地図構成物の色情報とこの地図構成物を隠している地図構成物の色情報とにより、透過表示すべき地図構成物が所定の透過率で透き通って見える色を演算し設定する。このような処理は3次元表示分野ではαブレンディングと呼ばれている。αブレンディングの処理は数3で与えられる。
【0134】
【数3】
Figure 0003766657
【0135】
ここで、Rs、Gs、Bs、Asはソース即ち書き込むイメージのR(Red)、G(Green)、B(Blue)の輝度値、A(α)値であり、Rd、Gd、Bd、Adはディスティネーション即ち書き込まれる領域のR(Red)、G(Green)、B(Blue)の輝度値、A(α)値である。また、Dr、Dg、Db、Daはそれぞれのソースとディスティネーションとの混合比である。透過表示したい地図構成物の色情報をソース側に設定し、透過表示したい地図構成物を隠している地図構成物の色情報をディスティネーション側に設定して、所定の透過率(例えばソース50%、ディスティネーション50%)で数3によりαブレンディング処理すれば透過表示することができる。
【0136】
尚、透過表示すべき対象がマークの場合でも、同様の演算を行う。
【0137】
このようにして得られた色情報を用い、図6のステップ1006で選択された不可視領域にある地図構成物又はマークを描画するように、地図描画コマンドを生成する。これにより不可視領域にある地図構成物又はマークを透過表示することができる。
【0138】
一方、ステップ1023では、図6のステップ1006で選択された地図構成物又はマークのディスプレイ2への表示属性を変更する。
【0139】
ステップ1024では、入力装置4によってユーザにより設定された表示パラメータ又はデフォルト設定された表示パラメータに従い、不可視領域にある地図構成物又はマークを、パターン変更して表示するか否かを判定する。表示パラメータにパターン変更が指定されている場合はステップ1025へ移行し、不可視領域にある、図6のステップ1006で選択された地図構成物又はマークを構成する面、線を所定のパターンで表示するように属性設定する。具体的な表示例を図21(b)に示す。これは、不可視領域にある選択された道路2005を点線に置き換えた例である。不可視領域にある道路2005を、可視領域にある道路2006とは異なる属性で表示している。
【0140】
ステップ1026では、入力装置4によってユーザにより設定された表示パラメータ又はデフォルト設定された表示パラメータに従い、図6のステップ1006で選択された不可視領域にある地図構成物又はマークを、線幅変更して表示するか否かを判定する(ステップ1026)。表示パラメータに線幅変更が指定されている場合はステップ1027へ移行し、図6のステップ1006で選択された地図構成物又はマークを構成する線を所定の線幅で表示するように属性設定する。
【0141】
ステップ1028では、入力装置4によってユーザにより設定された表示パラメータ又はデフォルト設定された表示パラメータに従い、図6のステップ1006で選択された不可視領域にある地図構成物又はマークを構成する面、線の色を変更して表示するか否かを判定する。表示パラメータに色変更が指定されている場合は、ステップ1029へ移行し、図6のステップ1006で選択された不可視領域にある地図構成物又はマークを構成する面、線を所定の色で表示するように属性設定する。具体的な表示例を図21(b)に示す。これは、不可視領域にある目的地マーク2004の色を変更して表示した例である。
【0142】
上記の表示属性変更処理によって、不可視領域にある地図構成物又はマークを透過表示したり、属性を変更して表示したりすることにより、地図構成物やマークが可視領域にあるのか不可視領域にあるのか一目で判定できるため、使い勝手が向上する。
【0143】
次に、3次元地図鳥瞰図表示手段66の第一の変形例を図14を用いて具体的に説明する。
【0144】
図14は3次元地図鳥瞰図表示手段66の第一の変形例の動作を説明するためのフロー図である。
【0145】
尚、図14に示すフローにおいて、ステップ1121〜ステップ1124の処理は図6に示すステップ1101〜1104の処理と、ステップ1125の処理は図6に示すステップ1006の処理と、そして、ステップ1129の処理は図6に示すステップ1005の処理と、それぞれ基本的に同様である。したがって、ステップ1121〜ステップ1125、ステップ1129については、その詳細な説明を省略する。
【0146】
ステップ1126では、入力装置4によってユーザにより設定された表示パラメータ又はデフォルト設定された表示パラメータを読み出して、ステップ1125で選択された地図構成物又はマークを覆い隠す手前(視点側)にある手前地図構成物を除去するか否か判定する。手前地図構成物を除去する場合は、ステップ1127へ移行し、除去しない場合はステップ1126aへ移行する。
【0147】
ステップ1126aでは、入力装置4によってユーザにより設定された表示パラメータ又はデフォルト設定された表示パラメータを読み出して、ステップ1125で選択した地図構成物又はマークをディスプレイ2に表示するか否かを判定する。表示するものと判定した場合はステップ1126bへ移行し、表示しないものと判定した場合はステップ1129へ移行する。
【0148】
ステップ1126bでは、ステップ1125で選択された地図構成物又はマークの手前地図構成物を特定する。ここで、手前地図構成物の特定は以下の要領で行う。先ず、ステップ1122での透視変換処理によって得られた各地図構成物及びマークの2次元平面(投影面)上での2次元座標データを参照し、投影面上でステップ1125で選択された地図構成物又はマークと重なり合う地図構成物を抽出する。次に、ステップ1125で選択された地図構成物又はマークの奥行き(視線)方向の座標データと、抽出した地図構成物の奥行き(視線)方向の座標データとを比較して、抽出した地図構成物がステップ1125で選択された地図構成物又はマークよりも手前(視点側)に位置するときに、この抽出したの地図構成物を手前地図構成物として特定する。また、ステップ1126bでは、ステップ1122で透視変換された地図構成物及びマークの座標データのうち、ステップ1125で選択された地図構成物又はマークの奥行き(視線)方向の座標データを、手前地図構成物の奥行き(視線)方向の座標データよりも手前(視点側)に位置する様に書き換え、その後、ステップ1123、1124の処理を再度行う。これにより、グラフィックス処理手段51は、ステップ1129で生成された地図描画コマンドに基づき、ユーザが表示を要求する地図構成物やマークが手前地図構成物の手前側に描画された3次元地図鳥瞰図をディスプレイ2に表示することができる。たとえば、図25(a)に示すように、経路誘導マーク2086が、本来ならば、経路誘導マーク2086の手前側に位置するビル2082や木2083の手前側に表示される。
【0149】
一方、ステップ1127では、上記のステップ1126bと同様の要領で、ステップ1125で選択された地図構成物又はマークの手前地図構成物を特定し、その後、データ読込手段48により地図記憶手段3から読み込んだ地図構成物の3次元データの中から手前地図構成物の3次元データを除去する。この手前地図構成物除去処理については後述する。また、ステップ1127では、手前地図構成物の3次元データが除去された、地図記憶手段3から読み込んだ地図構成物の3次元データと、ステップ1121で設定されたマークのデータとを基に、ステップ1122〜ステップ1124の処理を再度行う。これにより、グラフィックス処理手段51は、ステップ1129で生成された地図描画コマンドに基づき、手前地図構成物が除去されて、ユーザが表示を要求する地図構成物やマークが描画された3次元地図鳥瞰図をディスプレイ2に表示することができる。たとえば、図25(b)に示すように、経路誘導マーク2086を隠すビルや木といった手前側にある地図構成物が除去されて、ユーザが必要とする経路誘導マーク2086がディスプレイ2に表示される。
【0150】
ステップ1128では、ステップ1127で除去した手前地図構成物に代えてその手前地図構成物に関する情報を表示するように動作する。このステップ1128での手前地図構成物情報表示処理を図15を用いて具体的に説明する。図15は手前地図構成物情報表示処理を説明するためのフロー図である。
【0151】
先ず、ステップ1141では、入力装置4によってユーザにより設定された表示パラメータ又はデフォルト設定された表示パラメータを読み出して、図14のステップ1127で除去された手前地図構成物につき、その地図構成物が占有する地平面をディスプレイ2に表示するか否かを判定する。表示する場合はステップ1142へ移行し、表示しない場合はステップ1143へ移行する。
【0152】
ステップ1142では、除去された手前地図構成物の地平面を求め、所定の属性(色、パターン等)でその地平面をディスプレイ2に表示するように動作する。先ず、データ読込手段48により、図14のステップ1127で除去された手前地図構成物の3次元データを地図記憶手段3から読み込み、この読み込んだ3次元データから地平面(Z=0)における緯度(X)方向のデータと経度(Y)方向のデータとを抽出する。次に、抽出した手前地図構成物の緯度(X)方向のデータ及び経度(Y)方向のデータと、地平面の高度方向のデータ(Z=0)とを、ステップ1122での処理と同様の要領で透視変換して、手前地図構成物が占有する地平面を視点位置設定手段62で設定された視点から2次元平面(投影面)に投影したときの2次元座標データを求める。これにより、グラフィックス処理手段51は、ステップ1129で生成された地図描画コマンドに基づき、手前地図構成物が占有する地平面をディスプレイ2に表示することができる。具体的な表示例を図26(a)に示す。これは、図25(a)に示した3次元地図鳥瞰図から表示を要求された誘導マークを覆い隠すビル2082、木2083を削除し、ビルが存在した領域にビルの存在を示す地平面2163を表示した例である。このように表示することで、ユーザは削除された地図構成物が存在したのか、そして、それはどこに存在したのかを知ることができるため、地図構成物を削除して表示することにより発生する認識ミスが削減されるようになる。
【0153】
次に、ステップ1143では、入力装置4によってユーザにより設定された表示パラメータ又はデフォルト設定された表示パラメータを読み出して、図14のステップ1127で除去された手前地図構成物の名称をディスプレイ2に表示するか否かを判定する。表示する場合はステップ1144へ移行し、表示しない場合は図15に示すフローが終了する。
【0154】
ステップ1144では、ステップ1142での処理と同様の要領で除去された手前地図構成物の地平面を求め、その地平面のある位置近傍に当該手前地図構成物の名称を表示するようにマーク設定する。手前地図構成物の名称は、データ読込手段48により地図記憶手段3から読み込んだ手前地図構成物の種類を特定するデータを基に決定される。この処理により、グラフィックス処理手段51は、ステップ1129で生成された地図描画コマンドに基づき、本来、手前地図構成物が占有する位置近傍に当該手前地図構成物の名称を表示することができる。具体的な表示例を図26(b)に示す。これは、図25(a)に示した3次元地図鳥瞰図から表示を要求された誘導マークを覆い隠すビル2082、木2083を削除し、ビルが存在した領域にビルの存在を示す地平面2166及びビルの名称2167を表示した例である。このように表示することで、ユーザは削除された地図構成物が何であるかを容易に知ることができるため、地図構成物を削除して表示することにより発生する認識ミスが削減されるようになる。
【0155】
次に、図14のステップ1127での手前地図構成物除去処理を図16を用いて具体的に説明する。
【0156】
図16は手前地図構成物除去処理を説明するためのフロー図である。
【0157】
先ず、ステップ1161では、特定された手前地図構成物の属性を判定し、その属性が道路であればステップ1166へ移行し、道路以外であればステップ1162へ移行する。ここで、属性の判定は、データ読込手段48により地図記憶手段3から読み込んだ手前地図構成物の種類を特定するデータを基に行う。
【0158】
ステップ1163では、データ読込手段48により地図記憶手段3から読み込んだ地図構成物の3次元データの中から、手前地図構成物の3次元データを除去し、その後、ステップ1163aに移行する。
【0159】
一方、ステップ1166では、図14のステップ1125で選択された地図構成物又はマークと、それを覆い隠す手前(視点側)にある道路の重なり量を判定する。この重なり量の検出は、図14のステップ1125で選択された地図構成物又はマークの投影面上での2次元座標データと、手前地図構成物である道路の投影面上での2次元座標データとに基づいて行う。重なり量が所定値以下の場合は、図14のステップ1125で選択された地図構成物又はマークが、立体交差等により手前地図構成物である道路と重なっていると考えられる。したがって、このような場合では、手前地図構成物である道路を除去する必要はないので、図16のフローが終了する。一方、重なり量が所定値以上の場合はステップ1167へ移行する。
【0160】
ステップ1167では、図14のステップ1125で選択された地図構成物又はマークの手前地図構成物である道路につき、それを除去する範囲を決定する。ここで、除去する範囲としては、マップマッチ処理手段47によって求められた現在位置から所定距離内の部分に制約するとよい。これにより、本来注目したい領域につき重なる道路が除去されるため、ユーザは現在地付近の情報をより多く得ることができるようになる。
【0161】
ステップ1168では、データ読込手段48により地図記憶手段3から読み込んだ地図構成物の3次元データの中から、手前地図構成物である道路の現在位置から所定距離内の領域(緯度及び経度によって特定される領域)にある部分の3次元データを除去する。その後、ステップ1163aに移行する。
【0162】
ステップ1163aでは、ステップ1163又はステップ1168での処理を介して得られた地図構成物及びマークの3次元データを基に、ステップ1122〜ステップ1124の処理を再度行う。これにより、グラフィックス処理手段51は、ステップ1129で生成される地図描画コマンドに基づき、手前地図構成物が除去されて、ユーザが表示を要求する地図構成物やマークが描画された3次元地図鳥瞰図をディスプレイ2に表示することができる。たとえば、ステップ1168での処理を介して得られた地図構成物及びマークの3次元データを基に、ステップ1122〜ステップ1124の処理を再度行った場合、図27(b)に示すように、マーク2104の手前地図構成物である道路が所定部分削除されて表示されるので、ユーザは現在地付近の詳細な3次元地図鳥瞰図を得ることができるようになる。
【0163】
次に、3次元地図鳥瞰図表示手段66の第二の変形例を図17を用いて具体的に説明する。
【0164】
図17は3次元地図鳥瞰図表示手段66の第二の変形例の動作を説明するためのフロー図である。
【0165】
尚、図17に示すフローにおいて、ステップ1161〜ステップ1164の処理は図6に示すステップ1001〜1004の処理と、ステップ1165の処理は図6に示すステップ1006の処理と、そして、ステップ1168の処理は図6に示すステップ1005の処理と、それぞれ基本的に同様である。したがって、ステップ1161〜ステップ1165、ステップ1168については、その詳細な説明を省略する。
【0166】
ステップ1166では、ステップ1165で不可視領域にある地図構成物又はマークが選択されたか否かを判定する。選択された場合はステップ1167へ移行し、選択されていない場合はステップ1168へ移行する。
【0167】
ステップ1167では、視点位置設定手段62に視点位置を再設定するように指令を出す。具体的には、視点の高度位置を上昇させる、すなわち視点の高度(Z)方向の座標値が大きなるように再設定する。あるいは、視点をステップ1165で選択された地図構成物又はマークに近づけるように再設定する。このようにして再設定された視点位置情報を用いて、ステップ1162〜ステップ1166の処理を再実行する。そして、ステップ1165で不可視領域にある地図構成物又はマークが選択されなくなるまでステップ1162〜ステップ1166の処理を繰り返す。これにより、グラフィックス処理手段51は、ステップ1168で生成される地図描画コマンドに基づき、ユーザが表示を要求する地図構成物やマークを視認することができる視点位置から眺めたときに得られる3次元地図鳥瞰図をディスプレイ2に表示することができる。したがって、ユーザが必要とするより多くの情報を常に提供できるようになる。
【0168】
次に、3次元地図鳥瞰図表示手段66の第三の変形例を図18を用いて具体的に説明する。
【0169】
図18は3次元地図鳥瞰図表示手段66の第三の変形例の動作を説明するためのフロー図である。
【0170】
尚、図18に示すフローにおいて、ステップ1181〜ステップ1184の処理は図6に示すステップ1001〜1004の処理と、ステップ1185の処理は図6に示すステップ1006の処理と、そして、ステップ1189の処理は図6に示すステップ1005の処理と、それぞれ基本的に同様である。したがって、ステップ1181〜ステップ1185、ステップ1189については、その詳細な説明を省略する。
【0171】
ステップ1186では、ステップ1185で不可視領域にある地図構成物又はマークが選択されたか否かを判定する。選択された場合はステップ1187へ移行し、選択されていない場合はステップ1189へ移行する。
【0172】
ステップ1187では、ディスプレイ2の表示画面のどの領域に重ね合わせ画面(ウインドウ)を表示するかその位置を決定する。3次元地図鳥瞰表示では現在地をディスプレイ中央の下部、目的地をディスプレイ中央の上部に表示することが多いので、それ以外の領域にウインドウが表示されるようにその位置を決定することが望ましい。具体的には、図28(a)、(b)に示すような、ディスプレイ2の表示画面の右上や左上の領域で、かつディスプレイ2の表示画面全体の1/4以下の面積に設定すると良い。尚、これら以外に望ましいウインドウの表示位置として、表示画面の半分をウインドウとし、もう一方の画面における中央部が、それまで表示していた3次元地図の中央部と一致するように画面をシフトする方法がある。
【0173】
ステップ1188では、このようにして表示位置が設定されたウインドウに、所定の地図表現方法による地図を表示するように、3次元地図鳥瞰表示手段66、2次元地図表示手段64又は2次元地図鳥瞰表示手段65に指令を出す。この地図表示指令処理を図19を用いて具体的に説明する。図19は地図表示指令処理の動作を説明するためのフロー図である。
【0174】
先ず、ステップ1201では、入力装置4によってユーザにより設定された表示パラメータ又はデフォルト設定された表示パラメータを読み出して、ウインドウに2次元地図を表示するか否かを判定する。2次元地図を表示する場合はステップ1202へ移行し、表示しない場合はステップ1204へ移行する。
【0175】
ステップ1202では、ウインドウに表示する2次元地図の領域を設定する。ここで、領域は、ディスプレイ2に表示される3次元地図鳥瞰図の基となる3次元地図の領域を選択すると良い。
【0176】
ステップ1203では、2次元地図表示手段64を起動し、ステップ1202で設定した表示範囲に含まれる2次元地図を図18のステップ1189で設定したウインドウに表示させるように、地図描画コマンドを生成させる。一方、3次元地図鳥瞰図表示手段66は、図18のステップ1187に移行して、3次元地図鳥瞰図の地図描画コマンドを生成する。これにより、グラフィックス処理手段51は、3次元地図鳥瞰図表示手段66で生成された地図描画コマンドと、2次元地図表示手段64で生成された地図描画コマンドとに基づき、例えば図28(a)に示すように、ディスプレイ2のウインドウ2123に2次元地図を表示し、ディスプレイ2のウインドウ以外の表示画面2121に3次元地図鳥瞰図を表示することができる。したがって、ユーザが必要とするより多くの情報を常に提供できるようになる。これにより、ユーザは3次元地図鳥瞰表示において障害となる不可視領域の地図情報を2次元地図から得ることができるようになるので、地図の認識性や使い勝手が向上する。
【0177】
次に、ステップ1204では、入力装置4によってユーザにより設定された表示パラメータ又はデフォルト設定された表示パラメータを読み出して、ウインドウに2次元地図鳥瞰図を表示するか否かを判定する。2次元地図鳥瞰図を表示する場合はステップ1205へ移行し、表示しない場合はステップ1207へ移行する。
【0178】
ステップ1205では、ウインドウに表示する2次元地図鳥瞰図の基となる2次元地図の領域と、この2次元地図を眺めるときの視点位置とを設定する。ここで、領域及び視点位置は、ディスプレイ2に表示される3次元地図鳥瞰図の基となる3次元地図の領域及び視点位置と同じになるように設定するとよい。このように設定することで、3次元地図鳥瞰図と2次元地図鳥瞰図とのディスプレイ2への表示範囲が一致するようになる。尚、視点位置の設定は、視点位置設定手段62で行う。
【0179】
ステップ1206では、2次元地図鳥瞰表示手段65を起動し、ステップ1205で設定した表示範囲に含まれる2次元地図をステップ1205で設定された視点位置から眺めたときに得られる2次元地図鳥瞰図を、図18のステップ1189で設定したウインドウに表示させるように、地図描画コマンドを生成させる。一方、3次元地図鳥瞰図表示手段66は、図18のステップ1187に移行して、3次元地図鳥瞰図の地図描画コマンドを生成する。これにより、グラフィックス処理手段51は、3次元地図鳥瞰図表示手段66で生成された地図描画コマンドと、2次元地図鳥瞰表示手段65で生成された地図描画コマンドとに基づき、例えば図28(b)に示すように、ディスプレイ2のウインドウ2126に2次元地図鳥瞰図を表示し、ディスプレイ2のウインドウ以外の表示画面2124に3次元地図鳥瞰図を表示することができる。これにより、ユーザは3次元地図表示において障害となる不可視領域の地図情報を、不可視領域が発生しない2次元地図鳥瞰図から得ることができるようになるので、地図の認識性や使い勝手が向上する。
【0180】
次に、ステップ1204では、入力装置4によってユーザにより設定された表示パラメータ又はデフォルト設定された表示パラメータを読み出して、ウインドウに3次元地図鳥瞰図を表示するか否かを判定する。3次元地図鳥瞰図を表示する場合はステップ1208へ移行し、表示しない場合は図19に示すフローが終了する。
【0181】
ステップ1208では、ウインドウに表示する3次元地図鳥瞰図の表示範囲と、視点位置を設定する。ここで、ウインドウに表示する3次元地図鳥瞰図の視点位置は、ディスプレイ2のウインドウ以外に表示される3次元地図鳥瞰図の視点位置と異なる位置にすると良い。具体的には、図18のステップ1185で選択された不可視領域にある地図構成物又はマークを視認することできる位置に視点を設定するとよい。尚、視点位置の設定は視点位置設定手段62で行う。
【0182】
ステップ1209では、図6に示すステップ1001〜ステップ1005の処理と同じ要領で、ステップ1208で設定した表示範囲に含まれる3次元地図をステップ1208で設定された視点位置から眺めたときに得られる3次元地図鳥瞰図を、図18のステップ1189で設定したウインドウに表示させるように、地図描画コマンドを生成する。その後、図18のステップ1189へ移行し、ディスプレイ2のウインドウ以外の表示画面に表示する3次元地図鳥瞰図の地図描画コマンドを生成する。これにより、グラフィックス処理手段51は、図18のステップ1189で生成された地図描画コマンドと、図19のステップ1209で生成された地図描画コマンドとに基づき、ディスプレイ2のウインドウに3次元地図鳥瞰図を表示し、ディスプレイ2のウインドウ以外の表示画面にも3次元地図鳥瞰図を表示する。したがって、ユーザは3次元地図鳥瞰表示において複数の視点位置から見た地図情報を得ることができ、地図の認識性や使い勝手が向上する。
【0183】
次に、3次元地図鳥瞰図表示手段66の第四の変形例を図20を用いて具体的に説明する。
【0184】
図20は3次元地図鳥瞰図表示手段66の第四の変形例の動作を説明するためのフロー図である。
【0185】
尚、図20に示すフローにおいて、ステップ1221〜ステップ1224の処理は図6に示すステップ1001〜1004の処理と、ステップ1227の処理は図6に示すステップ1005の処理と、それぞれ基本的に同様である。したがって、ステップ1221〜ステップ1224、ステップ1227については、その詳細な説明を省略する。
【0186】
ステップ1225では、現在位置演算手段46及びマップマッチ処理手段47より得られる現在地が、それより手前(視点側)に位置する地図構成物により覆い隠されていないか判定する。現在地が可視であると判定されるとステップ1227へ移行し、現在地が不可視であると判定されるとステップ1226へ移行する。
【0187】
ステップ1226では、ディスプレイ2の表示画面に所定の地図表現方法による地図を表示するように、3次元地図鳥瞰表示手段66、2次元地図表示手段64又は2次元地図鳥瞰表示手段65に指令を出す。尚、ステップ1226は、ウインドウに代えてディスプレイ2の表示画面全体に、所定の地図表現方法による地図を表示するようにした点を除いて、図19に示したステップ1186の処理と基本的に同一である。すなわち、たとえば、ディスプレイ2の表示画面に2次元地図鳥瞰図を表示するように、2次元地図鳥瞰表示手段65に指令が出された場合、図29(a)に示すように、3次元地図鳥瞰表示すると自車位置マーク2142の手前(視点側)に存在する山2143により現在地が隠されてしまう場合でも、図29(b)に示すように、2次元地図鳥瞰図に表示が切り替わることにより、地図の認識性や使い勝手が向上するようになる。
【0188】
尚、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で様々な変形が可能である。たとえば、上記の実施形態では、地図表示手段45として、2次元地図表示手段64、2次元地図鳥瞰表示手段65及び3次元地図表示手段66と、これ等の表示手段から任意の表示手段を選択する地図表示方法選択手段63とを設けたものについて説明したが、本発明に用いる地図表示手段は、少なくともディスプレイ等の表示画面に3次元地図鳥瞰図を表示することができるものであればよい。
【0189】
また、上記の実施形態では、本発明をナビゲーション装置に適用した例について説明したが、本発明は3次元地図鳥瞰図を表示する様々の機器に適用することができる。
【0190】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、前記の構成により、3次元地図鳥瞰表示を実施したときに生ずる陰面にある地図構成物等の情報をも表示することができるので、ユーザが必要とする情報を表示することができ、これにより、視認性の高い3次元地図表示を行うことができる地図表示装置、およびナビゲーション装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による処理が実行されたナビゲーション装置の表示画面の一例を示す図である。
【図2】本発明の一実施形態である車載ナビゲーション装置の各構成ユニットを示す図である。
【図3】図2の演算処理部のハードウェア構成を示す図である。
【図4】図2の演算処理部の機能構成を示す図である。
【図5】図4に示す地図表示手段の機能構成を示す図である。
【図6】図5に示す3次元地図鳥瞰表示手段の動作を説明するためのフロー図である。
【図7】図5に示す3次元地図鳥瞰表示手段の動作を説明するためのフロー図である。
【図8】図6のマーク設定処理を説明するためのフロー図である。
【図9】図6の構造物選択処理を説明するためのフロー図である。
【図10】図9の道路選択処理を説明するためのフロー図である。
【図11】図11の道路属性選択処理を説明するためのフロー図である。
【図12】図11の道路属性選択処理を説明するためのフロー図である。
【図13】図6及び図7の表示属性変更処理を説明するためのフロー図である。
【図14】図5に示す3次元地図鳥瞰表示手段の第一変形例の動作を説明するためのフロー図である。
【図15】図14の手前構造物情報表示処理を説明するためのフロー図である。
【図16】図14の手前構造物除去処理を説明するためのフロー図である。
【図17】図5に示す3次元地図鳥瞰表示手段の第二変形例の動作を説明するためのフロー図である。
【図18】図5に示す3次元地図鳥瞰表示手段の第三変形例の動作を説明するためのフロー図である。
【図19】図18の地図表示指令処理を説明するためのフロー図である。
【図20】図5に示す3次元地図鳥瞰表示手段の第四変形例の動作を説明するためのフロー図である。
【図21】図6及び図7に示すフローを実行した場合の表示画面の一例を示す図である。
【図22】可視領域と不可視領域の境界線を説明するための図である。
【図23】目的構造物の表示画面の一例を示す図である。
【図24】目的道路を表示した表示画面の一例を示す図である。
【図25】誘導マークを表示した場合の表示画面の一例を示す図である。
【図26】誘導マークを表示した場合の表示画面の一例を示す図である。
【図27】目的道路を表示した場合の表示画面の一例を示す図である。
【図28】ウインドウに地図を重ねて表示した場合の表示画面の一例を示す図である。
【図29】地図表示方法を切り替えた場合の表示画面の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 演算処理部
2 ディスプレイ
3 地図記憶装置
4 音声出入力装置
5 入力装置
6 車輪速センサ
7 地磁気センサ
8 ジャイロ
9 GPS受信機
10 交通情報受信装置
11 車内LAN装置
21 CPU
22 RAM
23 ROM
24 DMA
25 描画コントローラ
26 VRAM
27 カラーパレット
28 A/D変換器
29 SCI
30 PIO
31 カウンター
41 ユーザ操作解析手段
42 経路計算手段
43 経路記憶手段
44 経路誘導手段
45 地図表示手段
46 現在位置演算手段
47 マップマッチ手段
48 データ読込手段
49 軌跡記憶手段
50 メニュー表示手段
52 グラフィックス処理手段
61 光源位置設定手段
62 視点位置設定手段
63 地図表示方法選択手段
64 2次元地図表示手段
65 2次元地図鳥瞰表示手段
66 3次元地図鳥瞰表示手段

Claims (4)

  1. 自車両の現在地検出機能を備えたナビゲーション装置の地図表示方法であって、
    前記ナビゲーション装置は、
    3次元地図を構成する複数の地図構成物のデータ(以下、3次元データという)を記憶する地図記憶装置から各地図構成物の3次元データを入手する地図読込ステップと、
    前記自車両の走行に伴い、前記現在地検出機能を用いて前記車両の現在地を更新する現在地更新ステップと、
    前記更新された自車両の現在地に基づいて3次元地図作成のための視点を更新する視点更新ステップと、
    前記視点が更新される毎に、前記地図読込ステップで入手した3次元データにより特定される各地図構成物を、前記更新された視点から見下ろした3次元地図を作成する3次元地図作成ステップと、
    前記視点の更新により地図構成物が所定の地図構成物よりも前記視点側に位置した場合に、前記地図読込みステップで入手した3次元データのうちの2次元データにより特定される各地図構成物の2次元地図を作成する2次元地図作成ステップと、
    前記3次元地図作成ステップで作成した3次元地図を表示装置に表示すると共に、前記視点の更新より地図構成物が所定の地図構成物よりも前記視点側に位置した場合に、前記3次元地図に加えて、前記2次元地図作成ステップで作成した2次元地図を前記表示装置に表示する表示ステップと、を行なうこと
    を特徴とするナビゲーション装置の地図表示方法。
  2. 自車両の現在地検出機能を備えたナビゲーション装置の地図表示方法であって、
    前記ナビゲーション装置は、
    3次元地図を構成する複数の地図構成物のデータ(以下、3次元データという)を記憶する地図記憶装置から各地図構成物の3次元データを入手する地図読込ステップと、
    前記自車両の走行に伴い、前記現在地検出機能を用いて前記車両の現在地を更新する現在地更新ステップと、
    前記更新された自車両の現在地に基づいて3次元地図作成のための視点を更新する視点更新ステップと、
    前記視点が更新される毎に、前記地図読込ステップで入手した3次元データにより特定される各地図構成物を、前記更新された視点から見下ろした3次元地図を作成する3次元地図作成ステップと、
    前記視点の更新により地図構成物が所定の地図構成物よりも前記視点側に位置した場合に、前記地図読込みステップで入手した3次元データのうちの2次元データにより特定される各地図構成物を、前記更新された視点から見下した2次元地図鳥瞰図を作成する2次元地図鳥瞰図作成ステップと、
    前記3次元地図作成ステップで作成した3次元地図を表示装置に表示すると共に、前記視点の更新より地図構成物が所定の地図構成物よりも前記視点側に位置した場合に、前記3次元地図に加えて、前記2次元地図鳥瞰図作成ステップで作成した2次元地図鳥瞰図を前記表示装置に表示する表示ステップと、を行なうこと
    を特徴とするナビゲーション装置の地図表示方法。
  3. 自車両の現在地検出機能を備えたナビゲーション装置であって、
    3次元地図を構成する複数の地図構成物のデータ(以下、3次元データという)を記憶する地図記憶装置から各地図構成物の3次元データを入手する地図読込手段と、
    前記自車両の走行に伴い、前記現在地検出機能を用いて前記車両の現在地を更新する現在地更新手段と、
    前記更新された自車両の現在地に基づいて3次元地図作成のための視点を更新する視点更新手段と、
    前記視点が更新される毎に、前記地図読込手段で入手した3次元データにより特定される各地図構成物を、前記更新された視点から見下ろした3次元地図を作成する3次元地図作成手段と、
    前記視点の更新により地図構成物が所定の地図構成物よりも前記視点側に位置した場合に、前記地図読込手段で入手した3次元データのうちの2次元データにより特定される各地図構成物の2次元地図を作成する2次元地図作成手段と、
    前記3次元地図作成手段で作成した3次元地図を表示装置に表示すると共に、前記視点の更新より地図構成物が所定の地図構成物よりも前記視点側に位置した場合は、前記3次元地図に加えて、前記2次元地図作成手段で作成した2次元地図を前記表示装置に表示する表示手段と、を有すること
    を特徴とするナビゲーション装置。
  4. 自車両の現在地検出機能を備えたナビゲーション装置であって、
    3次元地図を構成する複数の地図構成物のデータ(以下、3次元データという)を記憶する地図記憶装置から各地図構成物の3次元データを入手する地図読込手段と、
    前記自車両の走行に伴い、前記現在地検出機能を用いて前記車両の現在地を更新する現在地更新手段と、
    前記更新された自車両の現在地に基づいて3次元地図作成のための視点を更新する視点更新手段と、
    前記視点が更新される毎に、前記地図読込手段で入手した3次元データにより特定される各地図構成物を、前記更新された視点から見下ろした3次元地図を作成する3次元地図作成手段と、
    前記視点の更新により地図構成物が所定の地図構成物よりも前記視点側に位置した場合に、前記地図読込手段で入手した3次元データのうちの2次元データにより特定される各地図構成物を、前記更新された視点から見下した2次元地図鳥瞰図を作成する2次元地図鳥瞰図作成手段と、
    前記3次元地図作成手段で作成した3次元地図を表示装置に表示すると共に、前記視点の更新より地図構成物が所定の地図構成物よりも前記視点側に位置した場合に、前記3次元地図に加えて、前記2次元地図鳥瞰図作成手段で作成した2次元地図鳥瞰図を前記表示装置に表示する表示手段と、を有すること
    を特徴とするナビゲーション装置。
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