JP3765001B2 - 延焼防止外壁用防火シートシヤツター装置 - Google Patents
延焼防止外壁用防火シートシヤツター装置 Download PDFInfo
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【産業上の利用分野】
本発明は、構造物の外壁の開口部で延焼の恐れのある部分に装設される乙種防火戸としての重量シヤツターや日除けを装設したものより、構造が簡単で非常に特性の優れた延焼防止外壁用防火シートシヤツター装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来この種の防火戸としては、図3、図4に示す如く、外壁の開口部より延焼の恐れのある部分に使用される重量シヤツターと日除けのブラインド又はカーテン等が取り付けられた乙種防火戸装置が一般に広く使用されている。
図3に示す従来例のものは、重量シヤツター(15)がガラススクリーン(5)の内側に位置するもので、構造物(9)の開口部にガラススクリーン(5)を装設し、該ガラススクリーン(5)の内側に案内レール(16)(16)を設け、該案内レール(16)(16)には該重量シヤツター(15)が捲込ケース(17)内の開閉機(19)と捲取りシヤフト(18)の作動によって昇降自在に巻着されている。また、重量シヤツター(15)の後方に開放時に太陽光線の遮断用に日除け、ブランイド又はカーテン(20)等をカバーボックス(21)内の捲込シヤフト(22)によって昇降自在に巻着するものが知られている。
【0003】
更に、図4に示す従来例のものは、重量シヤツター(15)がガラススクリーン(5)の外側に装設されたもので、構造物(9)の開口部に設け左右の案内レール(16)(16)により捲込ケース(17)内の捲取りシヤフト(18)に昇降自在に巻着される。該重量シヤツター(15)の内側にガラススクリーン(5)は配設されている。このガラススクリーン(5)の内方で、重量シヤツター(15)の開放時に太陽光線を遮断する日除け、ブランイド又はカーテン(20)等をカバーボックス(21)内の捲込シヤフト(22)によって昇降自在に巻着するものが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来の技術で述べた図3、図4に示す如く、外壁の開口部で延焼の恐れのある部分に設置した重量シヤツターは、閉店後等に火災に備えて閉鎖するが、重量シヤツターが閉鎖されるとガラススクリーンの内部のショーウィンド等が遮蔽されてしまうので、街等の道路全体が殺風景となり、商店街等の活性化を阻害する問題点となっている。
また、昼間に太陽光線を防止するために重量シヤツターを閉鎖することができないため、重量シヤツターの内側にブランイド又はカーテンを取り付けると云う余分な設備が必要となる問題点がある。
【0005】
更に、ガラススクリーンの近くに重量シヤツターとブランイド又はカーテンを設置するので、天井内部に大きなスペースを必要とし、建築コストの上昇となる。また、空調設備及び証明器具等の取り付け位置の調整が必要となり、建築上に問題点が生ずるものである。
【0006】
また、ガラススクリーンの前後に取り付けられる重量シヤツターは、毎日始業前と終業後に作動するために点検、調整が必要であると共に、シヤツターの昇降時の騒音が発生する等の問題点がある。
本発明は、上記の各問題点を解決するためのもので、その主たる目的とする所は、外壁の開口部で延焼の恐れのある部分に設置する重量シヤツターにかえた乙種防火戸の法律に基づいた防火シートシヤツターを設置することにより、重量シヤツターと日除けの役目を充分に果たし、確実に各問題点を解決する延焼防止外壁用防火シートシヤツター装置を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は構造物の開口部の外周前面にガラススクリーンを配設する。このガラススクリーンには、後方の左右に案内レールを立設する。該案内レールには上部に捲込ケースを装設すると共に、内部に捲取りシヤフト、電動開閉機を収納する。該捲取りシヤフトには、ガラスクロス、シリカクロス、ポリエステル、アクリル樹脂等よりなる織布に難燃剤を含浸させた不燃性の織布よりなる防火シートシヤツターを昇降自在に巻着する。この防火シートシヤツターを該ガラススクリーンの後方に位置させることを特徴としている。
【0008】
【作用】
本発明は、構造物の開口部のガラススクリーンの内方に装設されて使用される。この防火シートシヤツターは、天井に装設されている熱感知器又はヒューズが熱を感知して、防火シートシヤツターは自重で閉鎖するものである。また、押しボタンスイッチを操作すれば、自由に開閉できるものである。また、外気の温度が一定以上の高温になるか、一定以下の低温になると感知するセンサーを設置し、防火シートシヤツターを自動制御することもできる。
【0009】
【実施例】
次に、本発明の実施例を図面に基づいて説明すると、図1、図2において開口部を有する法定で定められた延焼の恐れのある部分の構造物(9)の開口部の外周前面に、ガラススクリーン(5)が配設される。該ガラススクリーン(5)には、後方内側の左右に案内レール(2)(2)を各立設する。該案内レール(2)(2)には、上部に捲込ケース(1)を架設する。この捲込ケース(1)には、内部に捲取りシヤフト(7)とローラーチエーンによつて捲取りシヤフト(7)を作動する電動開閉機(8)を収納装設してある。該捲取りシヤフト(7)には、昇降自在に防火シートシヤツター(3)を巻着されている。この防火シートシヤツター(3)には、構成材料としてガラスクロス、シリカクロス、ポリエステル、アクリル樹脂等の織布に難燃剤を含浸させた不燃性よりなる織布等によって構成されている。又、天井部分(11)のまぐさの付近に熱感知器又はヒューズ(6)を装設して、建物等の外で火災が発生した場合には、該熱感知器又はヒューズ(6)が連動して防火シートシヤツター(3)を自動で閉鎖するようになっている。符号(10)はガラススクリーン(5)のガラスサッシを示したものである。
なお、本発明の防火シートシヤツター(3)は、甲種又は乙種防火戸の性能試験に合格した製品のみを使用することは勿論である。
【0010】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したように構成されているので、従来の乙種防火戸としての重量シヤツターと日除けとを設置したように、重量シヤツターと余分な設備とが不要となると共に、天井内に大きなスペースを必要としない効果がある。そして、ガラススクリーンの後方に位置する防火シートシヤツターによれば、布製の薄布のスクリーンとなるから、従来のスチール製シヤツターの約10分の1程度の重量となって軽量であると共に、捲取りシヤフトも小径となるため天井内スペースが著しく小面積となる優れた効果がある。また、防火シートシヤツターは光の透過性を有すると共に、夜間に防火シートシヤツターを閉鎖した状態でも懐中電灯等の光は透過するので、防犯防止等の役目も充分に果たす効果がある。更に、防火シートシヤツターは、各種の織布に難燃剤を含浸させた不燃製の織布をで構成されているので、火災等に充分対応できると共に、製造が極めて容易で安価に提供できる効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の外壁用防止シートシヤツター装置の一部欠除した縦断側面図である。
【図2】同じく本発明の拡大した縦断側面図である。
【図3】従来のシヤツター装置で、重量シヤツターがガラススクリーンの内側に設置された一部欠除した縦断側面図である。
【図4】同じく従来のシヤツター装置で、重量シヤツターがガラススクリーンの外側に設置された一部欠除した縦断側面図である。
【符号の説明】
1 捲込ケース
2 案内レール
3 防火シートシヤツター
5 ガラススクリーン
6 熱感知器又はヒューズ
7 捲取りシヤフト
8 電動開閉機
9 構造物
11 天井部分
15 重量シヤツター
20 日除け、ブランイド、カーテン
Claims (1)
- 構造物の開口部(9)の外周前面にガラススクリーン(5)を配設し、該ガラススクリーン(5)には、後方の左右に案内レール(2)(2)を立設し、該案内レール(2)(2)には上部に捲込ケース(1)を装設すると共に、該捲込ケース(1)内に捲取シヤフト(7)及びローラーチェーンによって該捲取シヤフト(7)を作動する電動開閉機(8)を収納し、該捲取シヤフト(7)にはガラスクロス、シリカクロス、ポリエステル、アクリル樹脂等の織布に難燃剤を含浸させた不燃性よりなる織布等の構成材料よりなる乙種防火戸用の防火シートシヤツター(3)を昇降自在に捲着し、該防火シートシヤツター(3)を該ガラススクリーン(5)の後方に二重に位置させたことを特徴とする延焼防止外壁用防火シートシヤツター装置。
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Family
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JP32741798A Expired - Fee Related JP3765001B2 (ja) | 1998-10-13 | 1998-10-13 | 延焼防止外壁用防火シートシヤツター装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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1998
- 1998-10-13 JP JP32741798A patent/JP3765001B2/ja not_active Expired - Fee Related
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