JP3764616B2 - Turbine rotor crack growth prediction method - Google Patents
Turbine rotor crack growth prediction method Download PDFInfo
- Publication number
- JP3764616B2 JP3764616B2 JP33872599A JP33872599A JP3764616B2 JP 3764616 B2 JP3764616 B2 JP 3764616B2 JP 33872599 A JP33872599 A JP 33872599A JP 33872599 A JP33872599 A JP 33872599A JP 3764616 B2 JP3764616 B2 JP 3764616B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- crack
- turbine rotor
- turbine
- crack growth
- stress
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Control Of Turbines (AREA)
- Testing Of Devices, Machine Parts, Or Other Structures Thereof (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、タービンロータの亀裂進展予測方法に係り、特にタービンロータに植設したタービン動翼の、その植込み部とタービンロータとの接触部分に発生した亀裂に基づく寿命を予測するタービンロータの亀裂進展予測方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、蒸気タービンは、図20に示すように、外部ケーシング1と内部ケーシング2とに区分けしたタービンケーシング3内に、軸受4で軸支したタービンロータ5を収容し、内部ケーシング2に係合したタービンノズル6とタービンロータ5に植設したタービン動翼7とを組み合せてタービン段落8を形成し、このタービン段落8を軸方向に沿って多段に配置する構成になっている。
【0003】
また、タービン動翼7は、図21に示すように、植込み部9を、タービンロータ5の植込み溝10のフック部11に係合させ、周方向に沿って環状列に植設されている。
【0004】
またタービンノズル6は、図21および図22に示すように、タービン動翼7に対応させてタービンロータ5の周方向に沿って環状列に配置しており、その入口側にノズルボックス12を備えるとともに、このノズルボックス12に連通する蒸気入口13に、通常、4弁の蒸気加減弁(図示せず)を設けている。
【0005】
蒸気加減弁は、図24に示すように、タービン出力の増加に沿って第1弁および第2弁をほぼ同時に開弁させ、さらに第3弁および第4弁を順次、シーケンシャルに開弁させる、いわゆる3アドミッション方式、あるいは図示していないが第1弁、第2弁および第3弁を同時に開弁させ、残りの第4弁を次に開弁させる、いわゆる2アドミッション方式、または第1弁から第4弁までの全ての弁を同時に開弁させるいわゆる1アドミッション方式のいずれかの運転モードを採用している。
【0006】
例えば、起動運転時、蒸気加減弁が3アドミッション方式の運転モードを採る場合、タービン動翼7は、タービンロータ5が1回転(360°)する間に、図23に示すように、タービンノズル6から案内された蒸気を2回受けている。このため、タービン動翼7には、蒸気を受ける場合とそうでない場合とに基づく蒸気の圧力変動力がある。さらに加えて、タービン動翼7は、腹側と背側との間に圧力差が生じており、この圧力差に基づく蒸気の流れに変動が出、結局、上述の圧力変動力に、蒸気流れに変動が加わって、図23に示すように、タービンロータ5の回転方向と同じ方向に強い加振力Fを受けている。
【0007】
このような加振力Fを繰り返し受けると、タービンロータ5は、図25に示すように、タービン動翼7の植込み部9に係合させる植込み溝10のフック部11に亀裂Cが発生することがあった。タービンロータ5の亀裂発生が必然的に蒸気タービンの安定運転を損ねるので、最近では、亀裂の進展を予測する発明が数多く提案されている。
【0008】
しかし、亀裂の進展の予測は、蒸気条件、例えば圧力、温度、蒸気流量等や起動回数等の運転条件等、数多くの因子を含んでいるために、その解決手法を困難にしており、現在、模索の段階である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
従来、タービン動翼7は、高温強度に優れた12Cr系の合金鋼を使用しているのに対し、タービンロータ5は、タービン動翼材料に較べて相対的に高温強度の低いCr−Mo−V系の合金鋼を使用している。タービンロータ5がタービン動翼材料に較べて高温強度の低いCr−Mo−V系の合金鋼を使用したのは、軸受4の焼付けを少なくさせる点を考慮したものではあるが、高温強度が低いが故にタービンロータ5の植込み溝10のフック部11には、上述の加振力Fの影響を受けて長年の使用の結果、図25に示すように、亀裂Cが発生することがあった。この亀裂Cは、タービンロータ材料の長年の使用の結果、金属組織が当初に較べて変化していると、たいして大きくない加振力でもさらに進展する。このような疲労破壊を、フレッティング疲労と称している。
【0010】
このフレッティング疲労は、図26に示すように、振動応力σaにより発生するものと考えられている。すなわち、基台部Xに部材Y,Zが距離δを置いて接触している場合、基台部Xに外部から加振力Fが繰り返し加えられると、基台部Xには、振動応力(応力振幅)σaが与えられる。この振動応力σaは、部材Y,Zの端部から基台部Xに与えている面圧力に対し、交差する方向に与えられるため、その強度が低くなり、亀裂Cが発生すると考えられる。特に、基台部Xに対し、部材Y,Zがある一定の距離δの範囲内において設置されていると、この傾向は強い。ちなみに、基台部X、部材Y,Zを隣接して設置していると、振動応力σaは、図2727に示すように、部材Y,Zを設置していない場合(フレッティング無し)に較べて著しく低くなることが実験で確認されている。
【0011】
タービンロータ5の植込み溝10のフック部11にフレッティング疲労による亀裂Cが発生するのは、タービン動翼7を環状列に隣接して植設することに要因があるものと考えられている。なお、タービン動翼7の植込み部9はその材質の強度が高いこともあって、フレッティング疲労が認められていない。
【0012】
タービンロータ5の植込み溝10のフック部11に発生する亀裂Cは、何分にも外部から観察することができず、定期検査時のみである。蒸気タービンの運転中、亀裂Cが進展すると、安全かつ安定運転が損われるので、的確な亀裂進展の予測技術が必要である。
【0013】
本発明は、このような事情に基づいてなされたもので、タービン動翼の植込み部と係合するタービンロータにおける植込み溝のフック部の硬さを運転中に発生した振動応力や硬さ等から将来の運転に対し、亀裂の進展量を予測し、的確な亀裂進展予測の下、タービンロータの交換または補修を的確に対処できるようにするタービンロータの亀裂進展予測方法を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るタービンロータの亀裂進展予測方法は、上記目的を達成するため、請求項1に記載したように、運転実績を記録する第1ステップと、モデル化した蒸気タービンから有限要素法により振動応力を求めるとともに蒸気タービン負荷に対応した振動応力線図を求める第2ステップと、 ax をタービン表層部からの亀裂深さ、 H1 をタービン表層部硬さ、 H0 をタービン表層部から200〜300μmにおける硬さとしたときに、 H ( ax )= H0 −( H0 − H1 ) exp ( -cXa )なるタービンロータ表層部硬さ変化曲線を用いてタービンロータの表層部の硬さを求める第3ステップと、タービンロータの硬さ、亀裂長さ、応力比を乗算して亀裂進展下限界値を求める第4ステップと、この第4ステップで求めた亀裂進展下限界値に相当する亀裂進展最小応力値を前記第2ステップで求めた振動応力線上にプロットし、この振動応力線での蒸気タービン低負荷側との交点を亀裂進展最小負荷とし、この振動応力線での蒸気タービン高負荷側との交点を亀裂進展最大負荷とするとともに、前記亀裂進展最小負荷から前記亀裂進展最大負荷までの範囲を亀裂進展負荷帯として定め、前記第2ステップで求めた振動応力および亀裂深さに基づいて影響関数法を用いて求めた応力拡大係数範囲と前記第4ステップで求めた亀裂進展下限界値とを突き合わせ、亀裂進展下限界値が応力拡大係数範囲より大きい場合には、蒸気タービンの実負荷がまだ前記亀裂進展領域に入っていないと認定し実負荷に増加負荷分ΔLを加えて運転を継続する判断をする一方、前記亀裂進展下限界値が前記応力拡大係数範囲より小さい場合には、蒸気タービンの実負荷が亀裂進展領域に入っていると認定し、次のステップに進む第5ステップと、この第5ステップで決定した亀裂進展負荷帯における応力拡大係数範囲、亀裂長さ、最小応力拡大係数と最大応力拡大係数との比で求められる応力比および亀裂進展下限界値とからなる関数から求められる亀裂進展速度と、前記第5ステップで決定した亀裂進展負荷帯における応力拡大係数範囲、最小応力拡大係数と最大応力拡大係数との比で求められる応力比、亀裂進展下限値および亀裂長さなる関数の逆数を積分して求められる許容亀裂長さまでの亀裂進展寿命と、を亀裂進展特性として求める第6ステップと、この第6ステップで求めた亀裂進展負荷帯における亀裂進展特性から予め決められた許容亀裂長さまでの亀裂進展寿命を単位時間に換算して寿命消費率を算出する第7ステップと、この第7ステップで算出した寿命消費率と前記第5ステップで求められた亀裂進展負荷帯における運転時間から求められる総合亀裂進展寿命に基づいて、実亀裂長さから予め定められた許容亀裂長さまでに達する時間を算出する第8ステップと、この第8ステップで求めた許容亀裂長さまでに達する時間が次回の定期検査まで維持できないとき、タービンロータの補修および交換または前記亀裂進展負荷帯を避ける運転を選択する一方、前記許容亀裂長さまでに達する時間が次回の定期検査まで維持できる場合はそのまま運転を継続する選択を行う第9ステップと、を備えるものである。
【0017】
本発明に係るタービンロータの亀裂進展予測方法は、上記目的を達成するため、請求項2に記載したように、第3ステップにおける亀裂深さは、該当部位の電位差を検出する電位差検出法、レプリカで検出する方法、予めデータベース化した亀裂深さ−亀裂長さ線図、予めデータベース化した等応力分布線図、予めデータベース化した亀裂深さ−亀裂開口量線図のうち、いずれかを選択して求めるものである。
【0018】
本発明に係るタービンロータの亀裂進展予測方法は、上記目的を達成するため、請求項3に記載したように、レプリカは、ビデオフィルムおよび紫外線により硬化するプラスチック材のうち、いずれかを選択するものである。
【0019】
本発明に係るタービンロータの亀裂進展予測方法は、上記目的を達成するため、請求項4に記載したように、第3ステップにおけるタービンロータの表層部の硬さは、該当部位にパルスを与え、発生する磁気変化からバルクハウゼンノイズを演算し、その演算信号から表層部の硬さを求めるバルクハウゼンノイズ法を用いるものである。
【0024】
本発明に係るタービンロータの亀裂進展予測方法は、上記目的を達成するため、請求項5に記載したように、第9ステップにおけるタービンロータの補修の際、補修幅領域を一方のタービン動翼のフック部と隣のタービン動翼のフック部とに跨って削除するものである。
【0025】
本発明に係るタービンロータの亀裂進展予測方法は、上記目的を達成するため、請求項6に記載したように、第9ステップにおけるタービンロータの補修は、使用温度および運転時間から硬さを求め、その硬さを予め作成した応力−硬さ線図にプロットし、その硬さが許容硬さ限界値よりも下廻ったとき、開始するものである。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るタービンロータの亀裂進展予測方法の実施形態を図面および図面に付した符号を引用して説明する。
【0027】
図1は、本発明に係るタービンロータの亀裂進展予測方法の実施形態における手順を示すブロック図である。
【0028】
本実施形態に係るタービンロータの亀裂進展予測方法は、例えば負荷、運転時間等の運転実績を記録する第1ステップ(ST1)、運転中、各負荷帯毎における振動応力を求める第2ステップ(ST2)、タービンロータの表層部の硬さを求める第3ステップ(ST3)、タービンロータの硬さから亀裂進展下限界値を求める第4ステップ(ST4)、第2ステップで求めた振動応力を基に影響関数法で算出する応力拡大係数範囲と第4ステップで求めた亀裂進展下限界値とから亀裂が進展する負荷帯(最低負荷から最高負荷までの負荷範囲)を決定する第5ステップ(ST5)、第5ステップで決定した亀裂進展負荷帯におけ亀裂進展特性、具体的には亀裂進展速度、許容亀裂長さまでの亀裂進展寿命等を求める第6ステップ(ST6)、第6ステップで求めた亀裂進展負荷帯における亀裂進展特性から寿命消費率を算出する第7ステップ(ST7)、第7ステップで算出した寿命消費率と実亀裂長さとから予め定められた許容亀裂長さまでに達する時間を算出する第8ステスップ(ST8)、第8ステップで求めた許容亀裂長さまでに達する時間が次回の定期検査まで維持できない場合、タービンロータを補修または交換する対策を検討する第9ステップ(ST9)を経る手順になっている。
【0029】
第3ステップ(ST3)で求めるタービンロータの硬さは、図2に示すように、予め作成した応力−硬さ線図から求めることができる。この応力−硬さ線図は、縦軸にタービンロータの表面層の硬さを、横軸にタービンロータの温度および運転時間を示すもので、使用温度および運転時間毎にタービンロータの応力値(応力2は応力1よりも大きい)に応じた表面層の硬さがプロットされている。なお、本実施形態は、タービンロータの表面層の硬さを応力−硬さ線図から求めたが、これに限らず、例えば図3に示すように、タービンロータ表層部硬さ変化曲線から求めてもよい。
【0030】
このタービンロータ表層部硬さ変化曲線H(ax)は、
【数1】
として与えられる。
【0031】
ここで、axはタービンロータ表層部からの亀裂深さ、H1はタービンロータ表層部硬さ、H0は、例えばタービンロータ表層部から深さ200〜300μmにおける硬さ、Cは定数をそれぞれ示す。
【0032】
上式(1)は、タービンロータ表層部の硬さH1と亀裂深さax、例えば表層部から200〜300μmの深さにおける硬さH0との二点間の範囲に亘ってテスト材で実測して作成したマスターカーブである。このマスターカーブは、タービンロータ表層部が軟質層と硬質層とに混在した組織層になっていて、ある程度の深さから硬さを求めることが必要な場合に適用される。
【0033】
なお、亀裂深さaxは、以下に示す非破壊的検査法を用いて求めることができる。
【0034】
第1の亀裂深さaxの測定方法は、図4に示すように、亀裂部分を跨いで配置した電極14a,14bを介して亀裂から一定の距離に離れた部位における電位差を用いて測定する方法である。電極14a,14b間を一定の電位差V0(照合電極)にしたとき、計測電極間の電位差Vは、関数V=V(ax,V0)として与えられる。したがって、電位差Vを計測すれば、亀裂深さaxは求めることかできる。
【0035】
また、第2の亀裂深さaxの測定方法は、図5に示すように、亀裂部分にビオデンフィルム(プラスチックフィルム)を貼付してもよい。ビデオフィルムは、酢酸メチルにより軟化し、この酢酸メチルの気化とともに硬化して亀裂の形状をレプリカすることができる。また、ビオデンフィルムに代えて紫外線により硬化するプラスチック材を用いてもよい。
【0036】
また、他の亀裂深さaxを求める場合、例えば図6に示すように、予めデータベース化した亀裂深さ−亀裂長さ線図、図7に示すように、予めデータベース化した等応力分布線図、あるいは図8に示すように、予めデータベース化した亀裂深さ−亀裂開口量(開口幅)線図を用いてもよい。
【0037】
また、本実施形態は、上述応力−硬さ線図に限らず、例えば図9および図10に示すように、バルクハウゼンノイズ法から硬さを求めてもよい。
【0038】
このバルクハウゼンノイズ法による実施形態は、図9に示すように、被検体15にパルス発生器16からのパルスを増幅器17、センサ18を介して与え、被検体15に発生する磁気変化をセンサ18で検出し、その検出信号を増幅器19、フィルタ20を介して周波数解析装置21で演算し、その演算信号に基づくバルクハウゼンノイズ出力から図10に示すように、タービンロータ表層部の硬さを求めることができるようになっている。
【0039】
このバルクハウゼンノイズ法は、強磁性体が磁化される過程で磁壁が不連続に発生、移動する際に生じる磁気ノイズの増減変化が材料の硬さの高低変化に対応する関係にあることに着目したものである。したがって、バルクハウゼンノイズ法は、強磁性体の表層部の硬さを求める場合、有効である。
【0040】
図11は、第2ステップ(ST2)において、各負荷帯の振動応力を求めるに先立ち、その前提となる蒸気タービンの負荷出力と運用モード1,2との関係からタービン動翼を介してタービンロータのフック部に加えられる加振力を算出する蒸気タービン負荷出力−加振力線図である。
【0041】
蒸気による加振力は、蒸気タービンの負荷出力が一定でも運用モードが異なれば著しく変動する。特に、運転モード1、具体的には3アドミッション方式は、運用モード2、具体的には2アドミッション方式に較べて加振力が高い。また、3アドミッション方式は、蒸気タービンの負荷出力が所定領域の負荷出力になると、高加振力になり、タービンロータに亀裂を発生させる危険域に入る。
【0042】
このように、運用モード1,2により加振力が変動する中で、変動する加振力を考慮して第2ステップ(ST2)では、振動応力(応力振幅)σを求める(平均応力でもよい)。
【0043】
タービンロータの振動応力(応力振幅)σは、図12に示すように、動翼カバー22、テノン23、タービン動翼7、植込み部9、タービンロータ5、フック部11で構成した実機の蒸気タービンをモデル化し、そのモデルを用いて有限要素法により求める。
【0044】
このようにして有限要素法によって求めた振動応力σは、図13に示すように、蒸気タービン負荷に対応させてプロットし、振動応力線図をマスターカーブとして作成する。
【0045】
一方、第5ステップ(ST5)で亀裂進展負荷帯を決定するにあたり、応力拡大係数範囲ΔKと亀裂進展下限界値ΔKthとが関係するので、先ず、応力拡大係数範囲ΔKと亀裂進展下限界値ΔKthは、タービンロータの亀裂進展の開始点となるので、明確に定めておくことが大切であり、図15を用いて説明する。
【0046】
図15は、亀裂進展下限界値ΔKthと応力拡大係数範囲ΔKとの大小関係を示す亀裂深さ−応力拡大係数範囲線図の例示である。また、この図において、予め定められた亀裂深さaを基点に亀裂深さ領域1と亀裂深さ領域2とに区分けされる。
【0047】
今、亀裂深さ領域1において、蒸気タービンが、例えばモード1、具体的には3アドミッション方式で運転していると、応力拡大係数範囲ΔKは、亀裂進展下限界値ΔKthを超えているので危険域に入っている。このため、危険域を避ける必要上、蒸気タービンは、その運用モードを3アドミッション方式から2アドミッション方式に変更させるか、あるいは図11で示した高加振力域を避けるために、蒸気量を急激に増加させ、高加振力域に相当する蒸気タービン出力負荷を迅速に通過させる。
【0048】
また、亀裂深さ領域1において、蒸気タービンが、例えばモード2、具体的には2アドミッション方式で運転していると、応力拡大係数範囲ΔKは、亀裂進展下限界値ΔKthを超えていないので、蒸気タービンの運転はそのまま継続される。
【0049】
しかし、蒸気タービンは、その運転が亀裂深さ領域2になると、亀裂が進展する危険域に入る。このため、蒸気タービンは亀裂部分を補修するか、新規なタービンロータに交換するかの措置が講じられる。
【0050】
このように、亀裂進展下限界値ΔKthが応力拡大係数範囲ΔKとの関係では、タービンロータの亀裂進展開始点になるので、亀裂進展下限界値ΔKthおよび応力拡大係数範囲ΔKともに明確に定めておくことが必要とされる。
【0051】
応力拡大係数範囲ΔKは、ΔK=Ks−Kcとしてあらわすことができる。ここで、Ksは最大応力拡大係数であり、Kcは、最小応力拡大係数である。この応力拡大係数範囲ΔKは、第2ステップ(ST2)で作成した振動応力線図における加振力負荷時および加振力除荷時の振動応力および亀裂深さaxに基づいて影響関数法で算出される。
【0052】
また、亀裂進展下限界値ΔKthは、亀裂深さaxおよび応力比Rの設定如何によって第6ステップ(ST6)で求める亀裂進展特性評価が不正確になるので、予めテスト材等を用いて第4ステップ(ST4)において定める。
【0053】
第4ステップ(ST4)で定める亀裂進展下限界値△Kthは、図14で示す亀裂進展下限界値を定める線図のうち、図14(a)の応力比依存性の下限界値線図から求めた亀裂進展下限界値Kth1、図14(b)の亀裂長さ依存性の下限界値線図から求めた亀裂進展下限界値Kth2、および図14(c)の硬さ依存性の下限界値線図から求めた亀裂進展下限界値Kth3を算出し、算出した各値を乗算し、△Kth=Kth1×Kth2×Kth3として算出する。
【0054】
このようにして亀裂進展下限界値△Kthを算出すると、第5ステップ(ST5)では、図13に示すように、亀裂進展下限界値△Kthに相当する亀裂進展最小応力値σminを振動応力線にプロットし、振動応力線との交点Xを亀裂進展最小負荷Lminとし、交点Yを亀裂進展最大負荷Lmaxとする。この亀裂進展最小負荷Lminから亀裂進展最大負荷Lmaxまでの範囲を亀裂進展領域CRとして定められる。なお、この亀裂進展領域CRの前後領域は、亀裂の進展が停止している範囲である。
【0055】
第5ステップ(ST5)で亀裂進展負荷帯(Lmin〜Lmax)が定められると、蒸気タービンは、図13に示すように、上述影響関数法で求めた応力拡大係数範囲△Kと第4ステップ(ST4)で求めた亀裂進展下限界値△Kthとを突き合わせ、△Kth>△Kの場合、実負荷L(x)がまだ亀裂進展領域CRに入っていないと認定し、実負荷L(x)に増加負荷分△Lを加えて運転を継続する。
【0056】
また、蒸気タービンは、応力拡大係数範囲△Kと亀裂進展下限界値△Kthとを突き合わせ、△Kth<△Kの場合、実負荷L(x)が亀裂進展領域CRに入っていると認定し、第6ステップ(ST6)で亀裂進展特性評価、具体的には亀裂進展速度dl/dN,許容亀裂長さまでの亀裂進展寿命Nfを求め、さらにステップ7で許容亀裂長さまでの寿命消費率φLをそれぞれ求める。
【0057】
まず、亀裂進展速度dl/dNは、応力拡大係数範囲△K、亀裂長さl、応力比R(Kc/Ks)、亀裂進展下限界値△Kthの依存性を考慮して次式で求められる。
【0058】
【数2】
【0059】
次に、許容亀裂長さまでの亀裂進展寿命Nfは、実亀裂長さl0から予め定められた許容亀裂長さl1までを次式で求められる。
【0060】
【数3】
【0061】
なお、予め定められた許容亀裂長さl1は、例えば運転上、支障のない範囲で運転できる最大限の亀裂長さ等の経験則から定められる。
【0062】
第7ステップ(ST7)では、上述の許容亀裂長さまでの亀裂進展寿命Nfにおける単位時間n0あたりの寿命消費率φLを次式で算出する。
【0063】
【数4】
φL=n0/Nf ……(4)
次に、寿命消費率φLと亀裂進展負荷帯(Lmin〜Lmax)における運転時間tLとから総合亀裂進展寿命Tを次式で算出する。
【0064】
【数5】
【0065】
式(5)で、総合亀裂進展寿命Tが算出されると、第8ステップ(ST8)では、許容亀裂長さに至るまでの亀裂進展時間評価が行われる。亀裂進展時間評価の際、残っている運転時間が次回の定期検査まで維持できる場合、第9ステップ(ST9)では引き続き運転を継続させる。
【0066】
また、残っている運転時間が次回の定期検査まで維持できない場合、第9ステップ(ST9)では、タービンロータの補修、交換または亀裂進展負荷帯(Lmin〜Lmax)を避ける運転(例えば、蒸気量を急激に増して高加振力に相当する蒸気タービン出力負荷を迅速に通過させる)のうち、いずれかが応急対策として選択される。
【0067】
タービンロータの材料劣化層や亀裂発生部の除去などの補修を選択する場合、蒸気タービンは、図16に示すように、斜線で示す補修幅領域を一方のタービン動翼のフック部Aと隣のタービン動翼のフック部Bとに跨がって削除する。補修幅領域を一方のタービン動翼のフック部Aとなりのタービン動翼のフック部Bとに跨がって削除するのは、タービン動翼の接触端間距離が削除前に較べて大きくなって接触端間の近接効果が小さくなり、疲労強度が向上することと相まってタービン動翼間の隙間分だけ両圧増加が抑えられるからである。
【0068】
また、タービンロータの補修後、タービン動翼を植設する際、タービン動翼は亀裂発生部が再び接触部分にならないように、円周上の位置をずらすか、あるいは植設位置を元の位置にし、タービンロータの削除した部分をフック接触部分にしてもよい。ともに、フレッティング疲労強度を向上させることができる。
【0069】
このように、本実施形態に係るタービンロータの亀裂進展予測方法は、第1ステップ(ST1)から求めた負荷、運転時間を基に有限要素法で振動応力を算出するとともに、算出した振動応力等から影響関数法を用いて算出した応力拡大係数範囲△Kと亀裂硬さ等から算出した亀裂進展下限界値△Kthとにより亀裂進展負荷帯を設定する一方、蒸気タービンが亀裂進展負荷帯内で運転する時、亀裂進展特性評価として亀裂進展速度、亀裂進展寿命等を求めた後、亀裂寿命消費率および総合亀裂進展寿命を算出し、その算出した総合亀裂進展寿命から許容亀裂長さに至までの残りの運転時間を求め、残りの運転時間が次回の定期検査まで維持できない場合、タービンロータに適切な措置を講じるので、タービンロータに安全かつ安定運転を行わせることができる。
【0070】
図17は、タービンロータ材を変更した場合、応力拡大係数範囲△Kから亀裂進展速度dl/dNを求めるにあたり、本発明に係るタービンロータの亀裂進展予測方法に適用する亀裂進展速度線図である。
【0071】
最近の蒸気タービンは、タービン駆動蒸気を超高圧・超高温化する研究が進められており、従来からタービンロータ材として用いられているCrMoV材を、12Cr材に変更する検討が行われている。
【0072】
本実施形態は、タービンロータ材が12Cr材に変更されてもその12Cr材の応力拡大係数範囲△Kに対する亀裂進展速度dl/dNを容易に算出することができるようにしたものである。
【0073】
したがって、本実施形態は、タービンロータ材が12Cr材に変更になっても亀裂進展速度dl/dNを容易に算出できるようにしたので、タービンロータの亀裂進展を容易に予測することができる。
【0074】
また、CrMoV材から12Cr材に変更したタービンロータの亀裂進展を予測するにあたり、本実施形態では、図18に示すように、予めマスターカーブとして作成した応力−硬さ線図を用い、使用温度および運転時間に対するタービンロータの表層部の硬さを求め、求めた硬さが予め定めた許容硬さ限界値よりも下廻った場合、タービンロータの軟化層除去等の補修開始条件として活用してもよい。タービンロータの補修の有無を検討する場合に有効である。
【0075】
図19は、タービン動翼への加振力を算出するにあたり、本発明に係るタービンロータの亀裂進展予測方法に適用するタービン動翼加振力線図である。
【0076】
従来、タービン駆動蒸気には、酸化スケール等の異物微粒子が含まれることが多い。このためタービン動翼の上流側に位置するタービンノズルは、酸化スケール等の衝突で長年の使用の結果、浸食を受ける。
【0077】
また、蒸気タービンは、タービン駆動蒸気が膨張仕事をする際、熱を失って水滴(ドレン)を発生させることがあり、この水滴によりタービンノズルを浸食させている。このため、タービン動翼に与えられる加振力は、タービンノズルの浸食度合の大小により変動する。
【0078】
本実施形態は、タービンノズルの浸食度合の大小に応じてタービン動翼に与えられる加振力を修正し、修正した加振力から亀裂進展負荷帯を求めることができるようにしたものである。
【0079】
本実施形態では、タービンノズルが浸食している場合、タービン動翼加振力線図を用いてタービンロータに発生した亀裂が進展しているかの有無を判定できるようにしたので、亀裂が進展している場合、迅速に補修対策を行うことができる。
【0080】
【発明の効果】
以上の説明のとおり、本発明に係るタービンロータの亀裂進展予測方法は、タービンロータの亀裂発生の有無および亀裂進展量を予測するにあたり、硬さ、加振力、振動応力を基に応力拡大係数範囲および亀裂進展下限界値を算出し、算出した応力拡大係数範囲および亀裂進展下限界値から亀裂進展負荷帯を決定するとともに、亀裂進展負荷帯における亀裂進展量を予測し、予測した亀裂進展量と許容亀裂量との差分からタービンロータの補修等の有無を判定するので、蒸気タービンに安全かつ安定な運転を行わせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るタービンロータの亀裂進展予測方法の実施形態の手順を示すブロック図。
【図2】本発明に係るタービンロータの亀裂進展予測方法に用いる応力−硬さを示すグラフ。
【図3】本発明に係るタービンロータの亀裂進展予測方法に用いるタービンロータ表層部硬さ変化曲線を示すグラフ。
【図4】亀裂深さを測定する際に電気的に測定することを説明するために用いた概念図。
【図5】亀裂深さを測定する際、レプリカ方式で測定することを説明するために用いた概念図。
【図6】亀裂深さを測定する際、予めデータベース化した亀裂深さ−亀裂長さ線図から求めることを説明するために用いたグラフ。
【図7】亀裂深さを測定する際、予めデータベース化した等応力分布線図から求めることを説明するために用いたグラフ。
【図8】亀裂深さを測定する際、予めデータベース化した亀裂開口量(開口幅)線図から求めることを説明するために用いたグラフ。
【図9】バルクハウゼンノイズ法で表層部の硬さを求める場合の実施形態を示すブロック図。
【図10】図9に示す構成で求めたバルクハウゼンノイズ出力から表層部の硬さを求めることを説明するために用いたグラフ。
【図11】タービンロータに亀裂が発生した場合、その亀裂を除去して応急的に手当をすることを説明するために用いたグラフ。
【図12】蒸気タービンをモデル化する前の組立状態を示す一部切欠斜視図。
【図13】本発明に係るタービンロータの亀裂進展予測方法の各ステップを細かく説明するために用いたグラフ。
【図14】本発明に係るタービンロータの亀裂進展予測方法に用いる亀裂進展下限界値を求める線図で、(a)は応力比依存性の下限界値線図、(b)は亀裂長さ依存性の下限界値線図、(c)は硬さ依存性の下限界値線図。
【図15】本発明に係るタービンロータの亀裂進展予測方法に用いる亀裂深さ−応力拡大係数範囲を示す線図。
【図16】本発明に係るタービンロータの亀裂進展予測方法において、タービンロータの補修を必要とした場合、その補修状況を説明するために用いた図。
【図17】本発明に係るタービンロータの亀裂進展予測方法において、CrMoV鋼の応力拡大係数範囲ΔKおよび12Cr鋼の応力拡大係数範囲ΔKのそれぞれから亀裂進展速度を求めることを説明するために用いたグラフ。
【図18】本発明に係るタービンロータの亀裂進展予測方法において、CrMoV鋼の応力・硬さと12Cr鋼の応力・硬さとを示すグラフ。
【図19】本発明に係るタービンロータの亀裂進展予測方法において、タービン動翼の上流側に配置したタービンノズルの、そのタービンノズルが浸食を受けている場合にタービン動翼に加えられた加振力に基づく亀裂進展負荷帯と、タービンノズルが浸食を受けていない場合にタービン動翼に加えられた加振力に基づく亀裂進展負荷帯を示すグラフ。
【図20】従来の蒸気タービンを示す一部切欠断面図。
【図21】タービン動翼とタービンノズルとの位置関係を示す概略図。
【図22】図21のA−A矢視方向から切断した断面図。
【図23】タービンノズルからタービン動翼に流れる蒸気によりタービン動翼に加振力が加えられることを説明するために用いた図。
【図24】蒸気加減弁の弁開度順序を説明するために用いた図。
【図25】タービンロータのフック部に亀裂が発生したことを説明するために用いた図。
【図26】基台部に隣接して部材を設置した場合、加振力により亀裂が発生したことを説明するために用いた図。
【図27】材料に加振力が繰り返し与えられた場合、通常の疲労強度とフレッティング疲労強度とを比較する図。
【符号の説明】
1 外部ケーシング
2 内部ケーシング
3 タービンケーシング
4 軸受
5 タービンロータ
6 タービンノズル
7 タービン動翼
8 タービン段落
9 植込み部
10 植込み溝
11 フック部
12 ノズルボックス
13 蒸気入口
14a,14b 電極
15 被検体
16 パルス発生器
17 増幅器
18 センサ
19 増幅器
20 フィルタ
21 周波数解析装置
22 動翼カバー
23 テノン[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
TECHNICAL FIELD The present invention relates to a method for predicting crack propagation in a turbine rotor, and more particularly, a turbine rotor crack for predicting a life based on a crack generated in a contact portion between a implanted portion of a turbine rotor blade implanted in a turbine rotor and the turbine rotor. It relates to progress prediction methods.
[0002]
[Prior art]
In general, a steam turbine accommodates a
[0003]
As shown in FIG. 21, the
[0004]
Further, as shown in FIGS. 21 and 22, the
[0005]
The steam control valve, as shown in FIG. 24, opens the first valve and the second valve almost simultaneously as the turbine output increases, and further sequentially opens the third valve and the fourth valve sequentially. The so-called three-admission method, or the so-called two-admission method, which is not shown, but the first valve, the second valve and the third valve are simultaneously opened and the remaining fourth valve is opened next, or the first Any one of the so-called one-admission system operation modes is adopted in which all the valves from the valve to the fourth valve are simultaneously opened.
[0006]
For example, when the steam control valve adopts the 3-admission system operation mode during the start-up operation, the
[0007]
When such an exciting force F is repeatedly received, the
[0008]
However, the prediction of crack growth involves many factors such as steam conditions, such as operating conditions such as pressure, temperature, steam flow rate, and the number of start-ups, making the solution difficult. This is the exploration stage.
[0009]
[Problems to be solved by the invention]
Conventionally, the
[0010]
As shown in FIG. 26, this fretting fatigue is considered to occur due to vibration stress σa. That is, when the members Y and Z are in contact with the base portion X with a distance δ, the excitation force F is repeatedly applied to the base portion X from the outside.Once added,A vibration stress (stress amplitude) σa is applied to the base portion X. The vibration stress σa is applied in a direction intersecting the surface pressure applied to the base portion X from the end portions of the members Y and Z, so that the strength is reduced and the crack C is considered to occur. In particular, when the members Y and Z are installed within a certain distance δ with respect to the base portion X, this tendency is strong. Incidentally, when the base part X and the members Y and Z are installed adjacent to each other, the vibration stress σa is larger than that when the members Y and Z are not installed (no fretting) as shown in FIG. It has been confirmed through experiments that the value is significantly lower.
[0011]
It is considered that the crack C due to fretting fatigue is generated in the
[0012]
The crack C generated in the
[0013]
The present invention has been made based on such circumstances, and the hardness of the hook portion of the implantation groove in the turbine rotor engaged with the implantation portion of the turbine rotor blade is determined based on the vibration stress and hardness generated during operation. An object of the present invention is to provide a method for predicting crack growth in a turbine rotor that predicts the amount of crack growth for future operation, and that can appropriately deal with replacement or repair of the turbine rotor under an accurate crack growth prediction. To do.
[0014]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the method for predicting crack growth in a turbine rotor according to the present invention provides a first step of recording an operation result as described in claim 1.When,Determination of vibration stress by finite element method from modeled steam turbine.Together with the vibration stress diagram corresponding to the steam turbine loadSecond stepWhen, ax The crack depth from the turbine surface, H1 The turbine surface layer hardness, H0 When the hardness is 200 to 300 μm from the turbine surface layer, H ( ax ) = H0 − ( H0 − H1 ) exp ( -cXa Using the turbine rotor surface layer hardness change curveThird step for determining the hardness of the surface layer of the turbine rotorWhen,4th step of finding the lower limit of crack growth by multiplying the hardness, crack length and stress ratio of the turbine rotorAnd the crack growth minimum stress value corresponding to the crack growth lower limit value obtained in the fourth step is plotted on the vibration stress line obtained in the second step, and the steam turbine low load side on the vibration stress line is plotted on the vibration stress line. The intersection is the minimum crack growth load, the intersection with the steam turbine high load side at this vibration stress line is the crack growth maximum load, and the range from the crack growth minimum load to the crack growth maximum load is the crack growth load band. The stress intensity factor range obtained using the influence function method based on the vibration stress and crack depth obtained in the second step and the crack growth lower limit value obtained in the fourth step, and If the lower limit value is larger than the stress intensity factor range, it is recognized that the actual load of the steam turbine has not yet entered the crack growth region, and the operation is continued by adding the increased load ΔL to the actual load. On the other hand, if the crack growth lower limit value is smaller than the stress intensity factor range, it is determined that the actual load of the steam turbine is in the crack growth region, and the fifth step proceeds to the next step; ,In the crack propagation load zone determined in this fifth stepThe crack growth rate determined from the function consisting of the stress intensity factor range, crack length, the stress ratio determined by the ratio of the minimum stress intensity factor and the maximum stress intensity factor, and the crack growth lower limit value, and determined in the fifth step The allowable crack length obtained by integrating the stress intensity factor range, the stress ratio obtained by the ratio between the minimum stress intensity factor and the maximum stress intensity factor, the crack growth lower limit, and the reciprocal of the crack length function As the crack growth characteristics6th stepWhen,From the crack propagation characteristics in the crack propagation load zone obtained in this sixth stepConvert the crack growth life up to a predetermined allowable crack length into unit timeSeventh step of calculating the life consumption rateWhen,The life consumption rate calculated in the seventh step andBased on the total crack growth life determined from the operation time in the crack growth load zone determined in the fifth step,Eighth step of calculating a time from the actual crack length to a predetermined allowable crack lengthAnd thisWhen the time to reach the allowable crack length determined in the 8th step cannot be maintained until the next periodic inspection, repair and replacement of the turbine rotorOr, while selecting the operation to avoid the crack propagation load zone, if the time to reach the allowable crack length can be maintained until the next periodic inspection, the operation is continued to be selected as it is9th stepWhen,Is provided.
[0017]
In order to achieve the above object, the crack propagation prediction method for a turbine rotor according to the present invention provides:Claim 2As described inIn the third stepCrack depth is the potential difference detection method for detecting the potential difference of the corresponding part, the method of detecting with a replica, the crack depth-crack length diagram created in advance in the database, the iso-stress distribution diagram created in the database in advance, and the database created in advance. Select one of the crack depth and crack opening diagramsAskIs.
[0018]
In order to achieve the above object, the crack propagation prediction method for a turbine rotor according to the present invention provides:Claim 3As described above, the replica selects either a video film or a plastic material that is cured by ultraviolet rays.
[0019]
In order to achieve the above object, the crack propagation prediction method for a turbine rotor according to the present invention provides:Claim 4As described above, the hardness of the surface layer portion of the turbine rotor in the third step applies a pulse to the corresponding part, calculates Barkhausen noise from the generated magnetic change, and obtains the surface layer hardness from the calculated signal Barkhausen noise methodUseIs.
[0024]
In order to achieve the above object, the crack propagation prediction method for a turbine rotor according to the present invention provides:Claim 5As described above, when repairing the turbine rotor in the ninth step, the repair width region is deleted across the hook portion of one turbine blade and the hook portion of the adjacent turbine blade.
[0025]
In order to achieve the above object, the crack propagation prediction method for a turbine rotor according to the present invention provides:Claim 6As described above, the turbine rotor repair in the ninth step is to obtain the hardness from the operating temperature and the operation time, plot the hardness on a stress-hardness diagram prepared in advance, and the hardness is the allowable hardness. It starts when it falls below the limit value.
[0026]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
DESCRIPTION OF EMBODIMENTS Hereinafter, an embodiment of a crack propagation prediction method for a turbine rotor according to the present invention will be described with reference to the drawings and the reference numerals attached to the drawings.
[0027]
FIG. 1 is a block diagram showing a procedure in an embodiment of a crack propagation prediction method for a turbine rotor according to the present invention.
[0028]
The crack propagation prediction method for the turbine rotor according to the present embodiment includes, for example, a first step (ST1) for recording operation results such as load and operation time, and a second step (ST2) for obtaining vibration stress for each load band during operation. ), The third step (ST3) for determining the hardness of the surface layer portion of the turbine rotor, the fourth step (ST4) for determining the crack growth lower limit value from the hardness of the turbine rotor, and the vibration stress obtained in the second step Fifth step (ST5) for determining a load zone (load range from the lowest load to the highest load) where the crack propagates from the stress intensity factor range calculated by the influence function method and the lower limit value of crack growth obtained in the fourth step The sixth step (ST6) for determining the crack growth characteristics in the crack growth load zone determined in the fifth step, specifically the crack growth rate, the crack growth life up to the allowable crack length, etc. The seventh step (ST7) for calculating the life consumption rate from the crack growth characteristics in the crack growth load zone obtained in 6 steps, from the life consumption rate calculated in the seventh step and the actual crack length to a predetermined allowable crack length The 8th step (ST8) for calculating the time to reach the 9th step, and if the time to reach the allowable crack length obtained in the 8th step cannot be maintained until the next periodic inspection, the 9th step to consider measures for repairing or replacing the turbine rotor The procedure goes through (ST9).
[0029]
The hardness of the turbine rotor obtained in the third step (ST3) can be obtained from a stress-hardness diagram prepared in advance as shown in FIG. This stress-hardness diagram shows the hardness of the surface layer of the turbine rotor on the vertical axis, and the temperature and operating time of the turbine rotor on the horizontal axis. The stress value of the turbine rotor at each operating temperature and operating time ( The hardness of the surface layer according to the
[0030]
This turbine rotor surface layer hardness change curve H (ax)
[Expression 1]
As given.
[0031]
Where axIs the crack depth from the turbine rotor surface layer, H1Is the turbine rotor surface layer hardness, H0Is, for example, the hardness at a depth of 200 to 300 μm from the turbine rotor surface layer, and C is a constant.
[0032]
The above formula (1) is the hardness H of the turbine rotor surface layer.1And crack depth axFor example, hardness H at a depth of 200 to 300 μm from the surface layer portion0And a master curve created by actual measurement with a test material over a range between two points. This master curve is applied when the surface layer of the turbine rotor is a texture layer in which a soft layer and a hard layer are mixed, and it is necessary to obtain the hardness from a certain depth.
[0033]
In addition, crack depth axCan be determined using the following non-destructive testing method.
[0034]
First crack depth axAs shown in FIG. 4, this measurement method is a method of measuring using a potential difference at a part away from the crack by a certain distance via the
[0035]
The second crack depth axAs shown in FIG. 5, a bioden film (plastic film) may be attached to the cracked portion. The video film can be softened with methyl acetate and harden with the evaporation of the methyl acetate to replicate the crack shape. Further, a plastic material that is cured by ultraviolet rays may be used instead of the bioden film.
[0036]
Other crack depths axFor example, as shown in FIG. 6, a crack depth-crack length diagram created in advance as a database, as shown in FIG. 7, an iso-stress distribution diagram created in a database as shown in FIG. 7, or as shown in FIG. In addition, a crack depth-crack opening amount (opening width) diagram that has been databased in advance may be used.
[0037]
Further, the present embodiment is not limited to the above-described stress-hardness diagram, and the hardness may be obtained from the Barkhausen noise method, for example, as shown in FIGS.
[0038]
In the embodiment using the Barkhausen noise method, as shown in FIG. 9, the pulse from the
[0039]
In the Barkhausen noise method, attention is paid to the fact that the change in magnetic noise that occurs when the domain wall is discontinuously generated and moved in the process of magnetizing the ferromagnetic material corresponds to the change in hardness of the material. It is a thing. Therefore, the Barkhausen noise method is effective in obtaining the hardness of the surface layer portion of the ferromagnetic material.
[0040]
FIG. 11 shows the turbine rotor through the turbine rotor blade from the relationship between the load output of the steam turbine and the
[0041]
The excitation force due to steam varies significantly if the operation mode is different even if the load output of the steam turbine is constant. In particular, the driving mode 1, specifically the 3 admission method, has a higher excitation force than the
[0042]
Thus, in the second step (ST2), the vibration stress (stress amplitude) σ is obtained in consideration of the fluctuating vibration force while the vibration force fluctuates depending on the
[0043]
As shown in FIG. 12, the vibration stress (stress amplitude) σ of the turbine rotor is an actual steam turbine composed of a moving
[0044]
As shown in FIG. 13, the vibration stress σ obtained by the finite element method is plotted in correspondence with the steam turbine load, and a vibration stress diagram is created as a master curve.
[0045]
On the other hand, in determining the crack growth load zone in the fifth step (ST5), the stress intensity factor range ΔK and the crack growth lower limit value ΔKthFirst, the stress intensity factor range ΔK and the crack growth lower limit value ΔKthIs the starting point of crack propagation in the turbine rotor, so it is important to define it clearly and will be described with reference to FIG.
[0046]
FIG. 15 shows a crack growth lower limit value ΔK.th3 is an illustration of a crack depth-stress intensity factor range diagram showing a magnitude relationship between the stress intensity factor range ΔK and the stress intensity factor range ΔK. Further, in this figure, the crack is divided into a crack depth region 1 and a
[0047]
Now, in the crack depth region 1, when the steam turbine is operated in, for example, mode 1, specifically, the 3-admission system, the stress intensity factor range ΔK exceeds the crack growth lower limit value ΔKth. You are in a danger zone. Therefore, in order to avoid the danger zone, the steam turbine changes its operation mode from the 3-admission system to the 2-admission system, or the high excitation force area shown in FIG.To avoidThe amount of steam is increased rapidly, and the steam turbine output load corresponding to the high excitation force region is passed quickly.
[0048]
In the crack depth region 1, when the steam turbine is operated in, for example,
[0049]
However, when the operation of the steam turbine is in the
[0050]
Thus, since the crack progress lower limit value ΔKth is the starting point of crack growth of the turbine rotor in relation to the stress intensity factor range ΔK, the crack progress lower limit valueΔKthThe stress intensity factor range ΔK must be clearly defined.
[0051]
The stress intensity factor range ΔK is ΔK = Ks-KcCan be represented as: Where KsIs the maximum stress intensity factor, and Kc is the minimum stress intensity factor. This stress intensity factor range ΔK is the vibration stress and crack depth a when the excitation force is loaded and when the excitation force is unloaded in the vibration stress diagram created in the second step (ST2).xIs calculated by the influence function method.
[0052]
In addition, the crack growth lower limit ΔKthIs the crack depth axSince the crack growth characteristic evaluation obtained in the sixth step (ST6) becomes inaccurate depending on the setting of the stress ratio R and the stress ratio R, the fourth step (ST4) using a test material or the like in advance.InDetermine.
[0053]
Crack propagation lower limit value ΔK determined in the fourth step (ST4)thIs the crack growth lower limit value K determined from the stress ratio dependence lower limit value diagram of FIG. 14A among the diagrams defining the crack growth lower limit value shown in FIG.th114B, the crack growth lower limit value K obtained from the lower limit value diagram of the crack length dependency in FIG.th2, And the lower limit value K of crack growth obtained from the lower limit value diagram of the hardness dependence in FIG.th3And multiply each calculated value by ΔKth= Kth1× Kth2× Kth3Calculate as
[0054]
In this way, crack growth lower limit value ΔKthIs calculated, in the fifth step (ST5), as shown in FIG.thMinimum crack growth stress value σminIs plotted on the vibration stress line, and the intersection point X with the vibration stress line is the crack propagation minimum load LminAnd the intersection Y is the crack growth maximum load LmaxAnd This crack growth minimum load LminTo crack growth maximum load LmaxThe range up to is defined as the crack propagation region CR. Note that the region before and after the crack propagation region CR is a range in which the growth of the crack is stopped.
[0055]
In the fifth step (ST5), the crack growth load zone (Lmin~ Lmax) Is determined, the steam turbine, as shown in FIG. 13, has a stress intensity factor range ΔK determined by the influence function method and a crack growth lower limit value ΔK determined in the fourth step (ST4).thAndMatch,△ KthWhen> ΔK, it is recognized that the actual load L (x) is not yet in the crack propagation region CR, and the operation is continued by adding the increased load ΔL to the actual load L (x).
[0056]
The steam turbine also has a stress intensity factor range ΔK and a crack growth lower limit value ΔK.th△ KthIn the case of <ΔK, it is recognized that the actual load L (x) is in the crack propagation region CR, and the crack propagation characteristic is evaluated in the sixth step (ST6), specifically, the crack propagation speed dl / dN, the allowable crack Crack growth life up to length NfFurther, in
[0057]
First, crack growth rate dl / dNIs stress intensity factor range ΔK, crack length l, stress ratio R (Kc / Ks), crack growth lower limit value ΔKthTaking into account the dependency of
[0058]
[Expression 2]
[0059]
Next, the crack growth life N up to the allowable crack lengthfIs the actual crack length l0From a predetermined allowable crack length l1Is obtained by the following equation.
[0060]
[Equation 3]
[0061]
Note that a predetermined allowable crack length l1Is determined from an empirical rule such as the maximum crack length that can be operated within a range that does not hinder the operation.
[0062]
In the seventh step (ST7), the crack growth life N up to the allowable crack length described above.fUnit time n0The per-life consumption rate φL is calculated by the following equation.
[0063]
[Expression 4]
φL = n0/ Nf ...... (4)
Next, life consumption rate φL and crack propagation load zone (Lmin~ LmaxThe total crack growth life T is calculated from the operation time tL in the following equation.
[0064]
[Equation 5]
[0065]
When the total crack growth life T is calculated by the equation (5), in the eighth step (ST8), the crack growth time until reaching the allowable crack length is evaluated. If the remaining operation time can be maintained until the next periodic inspection during the crack growth time evaluation, the operation is continued in the ninth step (ST9).
[0066]
If the remaining operating time cannot be maintained until the next periodic inspection, the ninth step (ST9)ThenTurbine rotor repair, replacement or crack propagation load zone (Lmin~ Lmax) (For example, rapidly increasing the amount of steam and allowing a steam turbine output load corresponding to a high excitation force to pass quickly) is selected as an emergency measure.
[0067]
When repair such as removal of a material deterioration layer or crack generation part of the turbine rotor is selected, the steam turbine has a repair width region indicated by hatching adjacent to the hook part A of one turbine blade as shown in FIG. Delete over the hook B of the turbine blade. The reason why the repair width region is deleted across the hook portion B of the turbine blade that becomes the hook portion A of one turbine blade is that the distance between the contact ends of the turbine blade is larger than before the deletion. This is because the proximity effect between the contact ends is reduced, and the increase in both pressures is suppressed by the gap between the turbine rotor blades coupled with the improvement in fatigue strength.
[0068]
In addition, when the turbine rotor blade is implanted after repairing the turbine rotor, the turbine rotor blade is shifted on the circumference so that the cracked portion does not become a contact portion again, or the implantation position is changed to the original position. In addition, the deleted portion of the turbine rotor may be used as a hook contact portion. Both can improve fretting fatigue strength.
[0069]
Thus, the crack propagation prediction method of the turbine rotor according to the present embodiment calculates the vibration stress by the finite element method based on the load and operation time obtained from the first step (ST1), and calculates the calculated vibration stress and the like. From the stress intensity factor range ΔK calculated using the influence function method from the above and the crack growth lower limit value ΔK calculated from crack hardness, etc.thWhile the crack growth load zone is set by the Calculate the life, find the remaining operating time from the calculated total crack growth life to the allowable crack length, and take appropriate measures for the turbine rotor if the remaining operating time cannot be maintained until the next periodic inspection Therefore, the turbine rotor can be operated safely and stably.
[0070]
FIG. 17 is a crack growth rate diagram applied to the crack propagation prediction method for a turbine rotor according to the present invention when the crack growth rate dl / dN is obtained from the stress intensity factor range ΔK when the turbine rotor material is changed. .
[0071]
Recent steam turbines have been researched to increase turbine-driven steam to ultra-high pressure and ultra-high temperature.rMoV material, 12CrConsideration is being made to change the material.
[0072]
In this embodiment, the turbine rotor material is 12C.rEven if it is changed to wood, its 12CrThe crack growth rate dl / dN with respect to the stress intensity factor range ΔK of the material can be easily calculated.
[0073]
Therefore, in this embodiment, the turbine rotor material is 12C.rSince the crack growth rate dl / dN can be easily calculated even when the material is changed, the crack growth of the turbine rotor can be easily predicted.
[0074]
CrMo12C from V materialrIn predicting crack growth of a turbine rotor changed to a material, in the present embodiment, as shown in FIG. 18, a stress-hardness diagram created in advance as a master curve is used, and the turbine rotor with respect to operating temperature and operating time is used. When the hardness of the surface layer portion is obtained and the obtained hardness falls below a predetermined allowable hardness limit value, it may be used as a repair start condition such as removal of the softened layer of the turbine rotor. This is effective when examining whether or not turbine rotors are repaired.
[0075]
FIG. 19 is a turbine rotor blade excitation force diagram applied to the turbine rotor crack growth prediction method according to the present invention in calculating the excitation force to the turbine rotor blade.
[0076]
Conventionally, turbine-driven steam often contains foreign particles such as oxide scale. For this reason, the turbine nozzle located on the upstream side of the turbine rotor blade is eroded as a result of many years of use due to collisions of oxide scales and the like.
[0077]
Further, when the turbine-driven steam performs expansion work, the steam turbine may lose heat and generate water droplets (drain), and the water droplets erode the turbine nozzle. For this reason, the exciting force applied to the turbine rotor blade varies depending on the degree of erosion of the turbine nozzle.
[0078]
In the present embodiment, the excitation force applied to the turbine rotor blade is corrected according to the degree of erosion of the turbine nozzle, and the crack propagation load zone can be obtained from the corrected excitation force.
[0079]
In this embodiment, when the turbine nozzle is eroded, it is possible to determine whether or not the crack generated in the turbine rotor has progressed using the turbine rotor blade excitation force diagram. If so, repair measures can be taken quickly.
[0080]
【The invention's effect】
As described above, the method of predicting crack growth of a turbine rotor according to the present invention is based on the stress intensity factor based on the hardness, excitation force, and vibration stress in predicting the occurrence of cracks and the amount of crack growth in the turbine rotor. The crack growth load zone is determined from the calculated stress intensity factor range and the crack growth lower limit value, and the crack growth amount in the crack growth load zone is predicted. Since the presence or absence of repair of the turbine rotor or the like is determined from the difference between the allowable crack amount and the allowable crack amount, the steam turbine can be operated safely and stably.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a block diagram showing a procedure of an embodiment of a method for predicting crack growth in a turbine rotor according to the present invention.
FIG. 2 is a graph showing the stress-hardness used in the crack propagation prediction method for a turbine rotor according to the present invention.
FIG. 3 is a graph showing a hardness change curve of a turbine rotor surface layer portion used in a method for predicting crack growth of a turbine rotor according to the present invention.
FIG. 4 is a conceptual diagram used to explain electrical measurement when measuring crack depth.
FIG. 5 is a conceptual diagram used for explaining the measurement by the replica method when measuring the crack depth.
FIG. 6 is a graph used for explaining that a crack depth is obtained from a crack depth-crack length diagram created in advance in a database when measuring the crack depth.
FIG. 7 is a graph used for explaining that a crack depth is obtained from an iso-stress distribution diagram stored in a database in advance.
FIG. 8 is a graph used for explaining that a crack depth is calculated from a crack opening amount (opening width) diagram stored in a database in advance when measuring the crack depth.
FIG. 9 is a block diagram showing an embodiment in the case where the hardness of the surface layer portion is obtained by the Barkhausen noise method.
10 is a graph used for explaining the determination of the hardness of the surface layer portion from the Barkhausen noise output obtained with the configuration shown in FIG. 9;
FIG. 11 is a graph used for explaining that when a crack occurs in the turbine rotor, the crack is removed and emergency treatment is performed.
FIG. 12 is a partially cutaway perspective view showing an assembled state before modeling the steam turbine.
FIG. 13 is a graph used for finely explaining each step of the crack propagation prediction method for a turbine rotor according to the present invention.
FIGS. 14A and 14B are diagrams for determining a crack growth lower limit value used in the method for predicting crack growth of a turbine rotor according to the present invention, wherein FIG. 14A is a lower limit value diagram depending on a stress ratio, and FIG. 14B is a crack length; Lower limit value diagram of dependence, (c) is a lower limit value diagram of hardness dependence.
FIG. 15 is a diagram showing a crack depth-stress intensity factor range used in a crack propagation prediction method for a turbine rotor according to the present invention.
FIG. 16 is a diagram used for explaining the repair status of the turbine rotor in the crack propagation prediction method according to the present invention when the turbine rotor needs to be repaired.
FIG. 17 is used to explain the determination of crack growth rate from each of the stress intensity factor range ΔK of CrMoV steel and the stress intensity factor range ΔK of 12Cr steel in the crack propagation prediction method of the turbine rotor according to the present invention. Graph.
FIG. 18 is a graph showing stress / hardness of CrMoV steel and stress / hardness of 12Cr steel in the method of predicting crack growth of a turbine rotor according to the present invention.
FIG. 19 shows a method of predicting crack growth in a turbine rotor according to the present invention, in which a vibration applied to a turbine blade when the turbine nozzle is eroded in a turbine nozzle arranged on the upstream side of the turbine blade. The graph which shows the crack progress load zone based on the force and the crack progress load zone based on the excitation force added to the turbine rotor blade when the turbine nozzle is not eroded.
FIG. 20 is a partially cutaway sectional view showing a conventional steam turbine.
FIG. 21 is a schematic view showing a positional relationship between a turbine rotor blade and a turbine nozzle.
22 is a cross-sectional view taken from the direction of arrows AA in FIG. 21. FIG.
FIG. 23 is a diagram used for explaining that an exciting force is applied to the turbine rotor blade by steam flowing from the turbine nozzle to the turbine rotor blade.
FIG. 24 is a diagram used for explaining the valve opening order of the steam control valves.
FIG. 25 is a view used for explaining that a crack has occurred in the hook portion of the turbine rotor.
FIG. 26 is a diagram used for explaining that a crack is generated by an excitation force when a member is installed adjacent to a base portion.
FIG. 27 is a diagram comparing normal fatigue strength and fretting fatigue strength when an excitation force is repeatedly applied to a material.
[Explanation of symbols]
1 External casing
2 Inner casing
3 Turbine casing
4 Bearing
5 Turbine rotor
6 Turbine nozzle
7 Turbine blade
8 Turbine paragraph
9 Implanting part
10 Implantation groove
11 Hook part
12 Nozzle box
13 Steam inlet
14a, 14b electrode
15 Subject
16 Pulse generator
17 Amplifier
18 sensors
19 Amplifier
20 filters
21 Frequency analyzer
22 Rotor cover
23 Tenon
Claims (6)
モデル化した蒸気タービンから有限要素法により振動応力を求めるとともに蒸気タービン負荷に対応した振動応力線図を求める第2ステップと、
ax をタービン表層部からの亀裂深さ、 H1 をタービン表層部硬さ、 H0 をタービン表層部から200〜300μmにおける硬さとしたときに、 H ( ax )= H0 −( H0 − H1 ) exp ( -cXa )なるタービンロータ表層部硬さ変化曲線を用いてタービンロータの表層部の硬さを求める第3ステップと、
タービンロータの硬さ、亀裂長さ、応力比を乗算して亀裂進展下限界値を求める第4ステップと、
この第4ステップで求めた亀裂進展下限界値に相当する亀裂進展最小応力値を前記第2ステップで求めた振動応力線上にプロットし、この振動応力線での蒸気タービン低負荷側との交点を亀裂進展最小負荷とし、この振動応力線での蒸気タービン高負荷側との交点を亀裂進展最大負荷とするとともに、前記亀裂進展最小負荷から前記亀裂進展最大負荷までの範囲を亀裂進展負荷帯として定め、前記第2ステップで求めた振動応力および亀裂深さに基づいて影響関数法を用いて求めた応力拡大係数範囲と前記第4ステップで求めた亀裂進展下限界値とを突き合わせ、亀裂進展下限界値が応力拡大係数範囲より大きい場合には、蒸気タービンの実負荷がまだ前記亀裂進展領域に入っていないと認定し実負荷に増加負荷分ΔLを加えて運転を継続する判断をする一方、前記亀裂進展下限界値が前記応力拡大係数範囲より小さい場合には、蒸気タービンの実負荷が亀裂進展領域に入っていると認定し、次のステップに進む第5ステップと、
この第5ステップで決定した亀裂進展負荷帯における応力拡大係数範囲、亀裂長さ、最小応力拡大係数と最大応力拡大係数との比で求められる応力比および亀裂進展下限界値とからなる関数から求められる亀裂進展速度と、前記第5ステップで決定した亀裂進展負荷帯における応力拡大係数範囲、最小応力拡大係数と最大応力拡大係数との比で求められる応力比、亀裂進展下限値および亀裂長さなる関数の逆数を積分して求められる許容亀裂長さまでの亀裂進展寿命と、を亀裂進展特性として求める第6ステップと、
この第6ステップで求めた亀裂進展負荷帯における亀裂進展特性から予め決められた許容亀裂長さまでの亀裂進展寿命を単位時間に換算して寿命消費率を算出する第7ステップと、
この第7ステップで算出した寿命消費率と前記第5ステップで求められた亀裂進展負荷帯における運転時間から求められる総合亀裂進展寿命に基づいて、実亀裂長さから予め定められた許容亀裂長さまでに達する時間を算出する第8ステップと、
この第8ステップで求めた許容亀裂長さまでに達する時間が次回の定期検査まで維持できないとき、タービンロータの補修および交換または前記亀裂進展負荷帯を避ける運転を選択する一方、前記許容亀裂長さまでに達する時間が次回の定期検査まで維持できる場合はそのまま運転を継続する選択を行う第9ステップと、
を備えることを特徴とするタービンロータの亀裂進展予測方法。A first step of recording driving performance ;
A second step of obtaining vibration stress from a modeled steam turbine by a finite element method and obtaining a vibration stress diagram corresponding to the steam turbine load ;
ax crack depth from the turbine surface portion, H1 turbine surface layer portion hardness, H0 a when the hardness at 200~300μm from the turbine surface part, H (ax) = H0 - (H0 - H1) exp (- cXa ) a third step of determining the hardness of the turbine rotor surface layer using a turbine rotor surface layer hardness change curve ;
A fourth step of determining the crack growth lower limit by multiplying the hardness, crack length, and stress ratio of the turbine rotor ;
The crack growth minimum stress value corresponding to the crack growth lower limit value obtained in the fourth step is plotted on the vibration stress line obtained in the second step, and the intersection with the steam turbine low load side on the vibration stress line is indicated. The crack propagation minimum load is set, and the intersection with the steam turbine high load side at this vibration stress line is the crack growth maximum load, and the range from the crack growth minimum load to the crack growth maximum load is defined as a crack growth load zone. The stress intensity factor range obtained using the influence function method based on the vibration stress and crack depth obtained in the second step is matched with the lower limit value of crack growth obtained in the fourth step, and the lower limit of crack growth is determined. If the value is larger than the stress intensity factor range, it is determined that the actual load of the steam turbine has not yet entered the crack propagation region, and the operation is continued by adding the increased load ΔL to the actual load. While the determination, when the crack propagation lower limit value is smaller than the stress intensity factor range, a fifth step of the actual load of the steam turbine is certified to have entered a crack growth area, the process proceeds to the next step,
Obtained from the function consisting of the stress intensity factor range, crack length, ratio of the minimum stress intensity factor and the maximum stress intensity factor, and the crack growth limit value determined in the fifth step. The crack growth rate, the stress intensity factor range in the crack propagation load zone determined in the fifth step, the stress ratio obtained by the ratio of the minimum stress intensity factor and the maximum stress intensity factor, the crack growth lower limit value, and the crack length A sixth step for obtaining a crack growth life up to an allowable crack length obtained by integrating the inverse of the function, as a crack growth characteristic ;
A seventh step of calculating a lifetime consumption rate by converting a crack propagation life from a crack propagation characteristic in the crack propagation load zone obtained in the sixth step to a predetermined allowable crack length into a unit time ;
From the actual crack length to the predetermined allowable crack length based on the total crack growth life determined from the life consumption rate calculated in the seventh step and the operation time in the crack propagation load zone determined in the fifth step. an eighth step of calculating the time to reach,
When the time to reach the allowable crack length obtained in the eighth step cannot be maintained until the next periodic inspection, the repair and replacement of the turbine rotor or the operation avoiding the crack propagation load zone is selected, while the allowable crack length is reached. If the time to reach can be maintained until the next periodic inspection, the ninth step of selecting to continue the operation as it is ,
A crack propagation prediction method for a turbine rotor, comprising:
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33872599A JP3764616B2 (en) | 1999-11-29 | 1999-11-29 | Turbine rotor crack growth prediction method |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33872599A JP3764616B2 (en) | 1999-11-29 | 1999-11-29 | Turbine rotor crack growth prediction method |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001153756A JP2001153756A (en) | 2001-06-08 |
JP3764616B2 true JP3764616B2 (en) | 2006-04-12 |
Family
ID=18320887
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33872599A Expired - Fee Related JP3764616B2 (en) | 1999-11-29 | 1999-11-29 | Turbine rotor crack growth prediction method |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3764616B2 (en) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102096030A (en) * | 2010-12-10 | 2011-06-15 | 西安交通大学 | Method for estimating residual insulation service life of power transformer based on operating data |
CN103243766A (en) * | 2013-01-18 | 2013-08-14 | 重庆大学 | Method for evaluating active digging force combinations of digger |
Families Citing this family (16)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4528721B2 (en) * | 2005-12-28 | 2010-08-18 | 株式会社東芝 | Generator rotor crack propagation prediction system, operation condition determination support system, method and program, and operation control system |
CN100370116C (en) * | 2006-08-21 | 2008-02-20 | 上海发电设备成套设计研究院 | Online computing and controlling method for steam turbine high and medium pressure rotator equivalent stress |
CN101178795B (en) * | 2007-12-11 | 2011-01-12 | 上海发电设备成套设计研究院 | Single steam turbine key components and parts low-cycle fatigue service-life management system and management method |
KR101011472B1 (en) * | 2008-09-22 | 2011-01-28 | 한국전력공사 | Turbine life Assessment method using portable hardness tester |
CN101447048B (en) * | 2008-12-30 | 2011-08-03 | 上海发电设备成套设计研究院 | Method for predicting life of transformer insulation and management system thereof |
KR101187832B1 (en) | 2009-09-15 | 2012-11-22 | 한국전력공사 | Method for predicting life of steam turbine |
US9103741B2 (en) * | 2010-08-27 | 2015-08-11 | General Electric Company | Methods and systems for assessing residual life of turbomachine airfoils |
US9175402B2 (en) * | 2012-07-30 | 2015-11-03 | General Electric Company | Turbine repair process, repaired coating, and repaired turbine component |
JP2016223310A (en) * | 2015-05-27 | 2016-12-28 | 三菱日立パワーシステムズ株式会社 | Turbine and turbine application method |
JP6384632B1 (en) * | 2017-08-30 | 2018-09-05 | 中国電力株式会社 | Maintenance method for cast steel members |
JP7051433B2 (en) * | 2017-12-28 | 2022-04-11 | 三菱重工コンプレッサ株式会社 | Remaining life evaluation method for rotating machines, remaining life evaluation system for rotating machines, and remaining life evaluation program for rotating machines |
KR102135382B1 (en) * | 2018-10-31 | 2020-07-17 | 한국전력공사 | Thermal fatigue evaluation method of high-temperature component |
EP4055254A1 (en) * | 2019-12-05 | 2022-09-14 | Siemens Energy, Inc. | Turbine blade health monitoring system for identifying cracks |
CN111125915B (en) * | 2019-12-25 | 2024-02-02 | 石家庄科林物联网科技有限公司 | Method for calculating insulation life loss of transformer |
CN111339700B (en) * | 2020-02-19 | 2023-04-07 | 广东核电合营有限公司 | Method and device for evaluating fatigue damage of nuclear turbine blade and storage medium |
CN115017815B (en) * | 2022-06-16 | 2024-05-14 | 南京航空航天大学 | Method and system for predicting strength of composite material adhesive repair structure containing defects |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61277034A (en) * | 1985-06-03 | 1986-12-08 | Hitachi Ltd | Method for evaluating residual life of machine structure |
JPH07218409A (en) * | 1994-01-31 | 1995-08-18 | Toshiba Corp | Predictive apparatus for life time of corrosion or crack of structural member |
JPH11193702A (en) * | 1997-12-26 | 1999-07-21 | Toshiba Corp | Crack developing prediction method for turbine rotor |
-
1999
- 1999-11-29 JP JP33872599A patent/JP3764616B2/en not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102096030A (en) * | 2010-12-10 | 2011-06-15 | 西安交通大学 | Method for estimating residual insulation service life of power transformer based on operating data |
CN103243766A (en) * | 2013-01-18 | 2013-08-14 | 重庆大学 | Method for evaluating active digging force combinations of digger |
CN103243766B (en) * | 2013-01-18 | 2016-02-03 | 重庆大学 | Excavator is digging force combination evaluation method initiatively |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2001153756A (en) | 2001-06-08 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3764616B2 (en) | Turbine rotor crack growth prediction method | |
US8505181B1 (en) | Process for re-designing a distressed component used under thermal and structural loading | |
US7243042B2 (en) | Engine component life monitoring system and method for determining remaining useful component life | |
US7925454B1 (en) | Process for determining a remaining life of a deteriorated turbine component | |
JP2004156580A (en) | Method for managing lifespan of high temperature gas turbine component and program medium | |
AU2003252931B2 (en) | Steam turbine system inspecting method | |
US20110166798A1 (en) | Device and method for service-life monitoring | |
JP3392526B2 (en) | Equipment maintenance management support equipment | |
CN110741136A (en) | Extended life of power turbine disks exposed to corrosion damage in use | |
US20040240600A1 (en) | Positron annihilation for inspection of land based industrial gas turbine components | |
JP5010422B2 (en) | Degradation evaluation method for heat resistant steel and degradation evaluation method for turbine | |
JP3517229B2 (en) | Evaluation method for remaining creep life | |
JP3414582B2 (en) | High temperature equipment life monitoring device | |
JPH09195795A (en) | Remaining life evaluation method for gas turbine stationary blade and device thereof | |
JP2804701B2 (en) | Gas turbine coating blade deterioration diagnosis method and apparatus | |
JPH11193702A (en) | Crack developing prediction method for turbine rotor | |
JPH04282455A (en) | Method and apparatus for maintenance control of structure part | |
Ogaji et al. | Study of the optimisation of measurement sets for gas path fault diagnosis in gas turbines | |
JPH08160035A (en) | Method and apparatus for controlling life of high temperature part of gas turbine | |
JP7051433B2 (en) | Remaining life evaluation method for rotating machines, remaining life evaluation system for rotating machines, and remaining life evaluation program for rotating machines | |
Kubin et al. | Determination of Crack Initiation on L-1 LP Steam Turbine Blades: Part 1—Measurements on Rotor Train, Material Specimens and Blades | |
JP5412540B2 (en) | Degradation evaluation method for heat resistant steel and degradation evaluation method for turbine | |
JP2020118566A (en) | High-temperature apparatus remaining life evaluation method and remaining life evaluation assisting system | |
JP2001124763A (en) | Method and system for diagnosing remaining life of gas turbine high-temperature part | |
Jin et al. | Remaining life assessment of power turbine disks |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040604 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050714 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050802 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050928 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20060117 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20060120 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100127 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110127 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120127 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130127 Year of fee payment: 7 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |