JP3764464B2 - 成形機の型締機構 - Google Patents
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Description
本発明は、射出成形機等の成形機における型締機構に関する。
図11は従来の射出成形機等の成形機の型締機構の一例を説明するための概略図である。射出成形機等の成形機の型締機構においては、成形機のベースフレーム1には固定プラテン2を立設して取り付け、固定プラテン2とリアプラテン3を通常4本のタイバー5で連結し、このタイバー5が貫通する貫通孔を備えた移動プラテン4を固定プラテン2とリアプラテン3の間に配置している。移動プラテン4に移動側の金型17aを取り付け、固定プラテン2に固定側の金型17bを取り付け、モータや油圧シリンダ等の駆動源によって移動プラテン4を駆動して、タイバー5をガイドとして利用して移動プラテン4を移動させ金型17a,17bの型締めを行う。
移動プラテン4とタイバー5の摺動面には滑り軸受け15が用いられている。移動プラテンに設けられた貫通孔に、滑り軸受けのブッシュ15a,15bが配置され、このブッシュ15a,15b内をタイバー5が貫通している。
上述したような従来の型締機構では、移動プラテンとタイバーの摺動部に滑り軸受けを用いることから、滑り軸受けのブッシュ内径とタイバー外径のクリアランス、遊びが大きくなる。このため、移動プラテンが傾きやすくなる。その結果、移動プラテンに取り付けた可動側金型の面と、固定プラテンに取り付けた固定側金型の面との平行度が低下する。
移動プラテンの傾きを防止するために、移動プラテンのタイバー挿入孔にボールスプラインナットを設け、タイバーの少なくとも移動プラテンとの摺動部をボールスプライン軸とした成形機の型締機構が、例えば特許文献1に提案されている。
図12は、上記特許文献1に示される従来の型締機構の概略図であり、図13は図12中のAから見た図を示している。移動プラテン4は、挿入孔に設けたボールスプラインナット6a,6bと、タイバー5に設けたボールスプライン軸14とにより構成されるボールスプライン機構によりタイバー5に沿って移動する。
従来のボールスプライン軸は型締力も受けるため、その軸径はタイバー軸と同等以上のサイズが必要となる。このため、この構成を大型機に適用する場合には、ボールスプライン軸が不必要に大径となり、コストが高くなるといった問題がある他、製作も困難であるという問題がある。
そこで、本発明は前記した従来の問題点を解決し、ボールスプライン軸を適用して移動プラテンの傾きを防ぐ構成において、ボールスプライン軸の軸径を小径とすることを目的とし、また、コストを低減し、製作を容易とすることを目的とする。
本発明の成形機の型締機構は、タイバーと別に移動プラテンをガイドする移動プラテンガイドを設け、この移動プラテンガイドにボールスプラインを設けることにより移動プラテンの傾きを防ぐものである。この移動プラテンガイドは、型締力を負担しないため、大きな力が付加されることはない。そのため、型締力に耐え得るような大きな径は不要であり、ガイドとして適切な径であればすみ、製作コストを下げることができ、また製作も容易となる。特に、大型成形機の型締機構に適用した場合に有効となる。
本発明の成形機の型締機構の態様は、機台上に設けられた固定プラテンと、リアプラテンと、固定プラテンとリアプラテンとを連結したタイバーと、リアプラテン及び固定プラテン間に位置する移動プラテンとを具備し、移動プラテンをタイバーに沿って移動することにより、移動プラテンと固定プラテンに取り付けられた金型の型締めを行う成形機の型締機構において、タイバーとは別の移動プラテンガイドを少なくとも2本設け、移動プラテンガイドの少なくとも移動プラテンとの摺動部をボールスプライン軸とし、移動プラテンは移動プラテンガイドに挿通されており、移動プラテンの移動プラテンガイド挿通穴にボールスプラインナットを設けた構成である。
金型は移動プラテンと固定プラテンに固定し、移動プラテンをタイバーに沿って移動させることにより、金型の開閉、型締め、型開きを行う。
金型は移動プラテンと固定プラテンに固定し、移動プラテンをタイバーに沿って移動させることにより、金型の開閉、型締め、型開きを行う。
タイバーの両端部は固定プラテンとリアプラテンに固定される。一方、移動プラテンガイドの一端は固定プラテンで固定され、他端はリアプラテン側において単に支持される。これにより、型締力をタイバーに負担させ、移動プラテンガイドには型締力を負担させないようにし、移動プラテンガイドには移動プラテンのガイドのみを行わせる。この構成において、移動プラテンガイドの挿入孔にボールスプラインナットを設け、移動プラテンガイドの少なくとも移動プラテンとの摺動部をボールスプライン軸とする。
移動プラテンガイドには型締力が付加されないため、ボールスプライン軸の径を大径とする必要がなく、ガイドに適した径ですませることができる。これにより、移動プラテンの傾き防止の構成としてボールスプラインを適用することができる。
本発明の移動プラテンは、移動部材と、この移動部材の固定プラテン側に固定された補助部材との2つの部材で構成することができ、ボルト等で固定される。補助部材は、型締力による移動プラテンの歪みがボールスプラインに与える影響を軽減する。
また、移動プラテンと補助部材とは別の材料を使用してもよい。例えば、補助部材には移動プラテンよりも剛性の高い材料を用いる。ここで、剛性の高いということは、材料の縦弾性係数が大きい材料のことを意味している。例えば、移動プラテンにねずみ鋳鉄又は球状黒鉛鋳鉄を使用した場合は、これらの約2倍の縦弾性係数の一般構造用圧延鋼、一般構造用炭素鋼又は一般構造用合金鋼を補助プラテンに用いる。
一般に、移動プラテンの構造は複雑であり、補助部材の構造は簡易とすることができる。縦弾性係数が大きい材料は加工が難しくコストを上昇させる要因となる。本発明では、構造が複雑な移動プラテンの素材を縦弾性係数が小さい材料を用い、構造が簡易な補助部材の素材を縦弾性係数が大きい材料を用いることで、加工を容易としコストを低減させることができる。
また、本発明の成形機の型締機構は、リアプラテンと移動プラテンとの間にガイドサポートを備える。このガイドサポートは、移動プラテンガイドを挿通させて支持する部材であり、リアプラテンに代わって移動プラテンガイドを支持することができる。このガイドサポートは連結部材によりリアプラテンに連結される。
以上説明したように、本発明によれば、ボールスプライン軸を適用して移動プラテンの傾きを防ぐ構成において、ボールスプライン軸の軸径を小径とすることができ、また、コストを低減し、製作を容易とすることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図を参照しながら詳細に説明する。
本発明の第1の態様について図1〜図4を用いて説明し、第2の態様について図5〜図7を用いて説明し、第3の態様について図8,図9を用いて説明する。
はじめに、ボールスプライン軸を設けた移動プラテンガイドにより移動プラテンをガイドする第1の態様について説明する。
本発明の第1の態様について図1〜図4を用いて説明し、第2の態様について図5〜図7を用いて説明し、第3の態様について図8,図9を用いて説明する。
はじめに、ボールスプライン軸を設けた移動プラテンガイドにより移動プラテンをガイドする第1の態様について説明する。
図1は本発明の第1の態様の一実施形態の型締機構の概要図であり、移動プラテンガイドを設け、この移動プラテンガイドにボールスプライン軸を設けた実施形態を示すものである。
図1において、成形機のベースフレーム1には、固定プラテン2が立設して取り付けられている。該固定プラテン2には、4本のタイバー5が固定され、該タイバー5の他端にはリアプラテン3が取り付けられている。固定プラテン2とリアプラテン3の対向面は矩形形状をなし、その四隅にタイバー5が取り付けられている(図1では1本のタイバーのみを示している。)。
図1において、成形機のベースフレーム1には、固定プラテン2が立設して取り付けられている。該固定プラテン2には、4本のタイバー5が固定され、該タイバー5の他端にはリアプラテン3が取り付けられている。固定プラテン2とリアプラテン3の対向面は矩形形状をなし、その四隅にタイバー5が取り付けられている(図1では1本のタイバーのみを示している。)。
タイバー5は、固定プラテン2とナット等によって固定されているが、リアプラテン3は、型厚調整用のナット8を介してこのタイバー5に沿って移動できるように取り付けられている。符号9は、このナットに固定されているピニオンであり、各タイバー5に対して設けられたピニオン9間には図示していないチェーンが架けられ、図示しない型厚調整用モータ等によって駆動され、同時に各タイバー5のナット8を同期回動させることによってリアプラテン3を移動させる。これにより、リアプラテン3と固定プラテン2間の距離を調整し、使用する金型の厚さ及び型締力を調整するようにしている。
さらに、上記4本のタイバー5には、移動プラテン4が挿入されており、この移動プラテン4は、固定プラテン2とリアプラテン3との間に配置されている。リアプラテン3と移動プラテン4の間にはトグル機構llが配置され、該トグル機構llのクロスヘッド11aを駆動するサーボモータ等の駆動源10がリアプラテン3に設けられている。
タイバー5が挿通する移動プラテン4に設けられた穴には滑り軸受けブッシュ15a,15bが設けられる。また、滑り軸受けに代えて、移動プラテン4のタイバー挿通穴の内径をタイバー5の外径よりも大径として、移動プラテン4のタイバー挿通穴の内周面とタイバー5の外周面との間に隙間を設けてもよい。
本発明の第1の態様の固定プラテン2には、前記したタイバーに加えて少なくとも2本の移動プラテンガイド13がナット等により固定される。移動プラテンガイド13の他端は、リアプラテン3のはめあい穴に挿入され、移動プラテンガイド13の軸心が所定精度内の位置に保持される。なお、この移動プラテンガイドの他端は、リアプラテン3により支持する他、リアプラテン3と移動プラテン4の間に設けたガイドサポートにより支持する構成とすることもできる。このガイドサポートによる支持構成の態様は、第3の態様において説明する。
移動プラテンガイド13は、少なくとも移動プラテン4が摺動する範囲にボールスプラインを設けて、ボールスプライン軸14としている。
移動プラテン4は、移動プラテンガイド13を通す部分にボールスプラインナット6a,6bを備え、移動プラテンガイド13のボールスプライン軸14と共にボールスプライン機構を構成する。図1に示す例では2個のボールスプラインナット6a,6bを備えているが、ボールスプラインナットの個数は任意である。ボールスプラインナットの個数を増やすことによりボールスプライン係合部の長さを長くすることができ、これにより、移動プラテン4の傾き変動の防止効果を高めることができる。
次に、タイバーと移動プラテンガイドの配置について、図2〜図4のタイバーと移動プラテンガイドの配置を説明するための図を用いて説明する。
図2は第1の配置例であり、図2(a)は移動プラテン4の上面図であり、図2(b)は移動プラテン4を図1中の矢印A方向から見た図である。
図2は第1の配置例であり、図2(a)は移動プラテン4の上面図であり、図2(b)は移動プラテン4を図1中の矢印A方向から見た図である。
移動プラテン4は、タイバー5が挿通する穴と移動プラテンガイド13が挿通する穴の2種類の穴を備える。タイバー5が挿通する穴は滑り軸受けブッシュ15a,15bを備え、タイバー5を挿通させる。一方、移動プラテンガイド13が挿通する穴はボールスプラインナット6a,6bを備え、移動プラテンガイド13のボールスプライン軸14と係合してボールスプライン機構を構成する。
この構成により、移動プラテン4は滑り軸受けブッシュ15a,15bによりタイバー5が挿通し、ボールスプラインナット6a,6bを介して移動プラテンガイド13と係合する。
この構成により、移動プラテン4は滑り軸受けブッシュ15a,15bによりタイバー5が挿通し、ボールスプラインナット6a,6bを介して移動プラテンガイド13と係合する。
図2の第1の配置例は、移動プラテンガイド13はタイバー5の外側に配置する例を示しているが、移動プラテンガイド13とタイバー5の配置関係はこの配置に限らない。
図3に示す第2の配置例は、移動プラテンガイド13をタイバー5の内側に配置する例を示し、また、図4に示す第3の配置例は、移動プラテンガイド13をタイバー5の上方あるいは下方に配置する例を示している。図4(a)は移動プラテンガイド13をタイバー5の上下方向の内側に配置する例を示し、図4(b)は移動プラテンガイド13をタイバー5の上方に配置する例を示し、また、図4(c)は移動プラテンガイド13をタイバー5の下方に配置する例を示している。なお、図2(b),図3(b),図4において、実線で表示する2個の移動プラテンガイド13による配置、一点鎖線で表示する2個の移動プラテンガイド13による配置、あるいは実線及び一点鎖線で表示する4個の移動プラテンガイド13による配置等、任意の個数及び配置位置の組み合わせとすることができる。
図3に示す第2の配置例は、移動プラテンガイド13をタイバー5の内側に配置する例を示し、また、図4に示す第3の配置例は、移動プラテンガイド13をタイバー5の上方あるいは下方に配置する例を示している。図4(a)は移動プラテンガイド13をタイバー5の上下方向の内側に配置する例を示し、図4(b)は移動プラテンガイド13をタイバー5の上方に配置する例を示し、また、図4(c)は移動プラテンガイド13をタイバー5の下方に配置する例を示している。なお、図2(b),図3(b),図4において、実線で表示する2個の移動プラテンガイド13による配置、一点鎖線で表示する2個の移動プラテンガイド13による配置、あるいは実線及び一点鎖線で表示する4個の移動プラテンガイド13による配置等、任意の個数及び配置位置の組み合わせとすることができる。
なお、図1中の符号16aはプラテンサポートであり、移動プラテン4とベースフレーム1との間に作用して、プラテンの傾きを調整する。
固定プラテン2と移動プラテン4の対向面に金型が取り付けられる。そして、駆動源10を駆動してトグル機構11を駆動し、移動プラテン4をタイバー5に沿って移動させて、金型の開閉、型締め、型開きを行う。
即ち、従来の型締機構は、タイバーにボールスプライン軸を設ける構成であるのに対して、第1の態様はタイバーと別の移動プラテンガイドを設け、この移動プラテンガイドにボールスプライン軸を設ける構成の点で相違する。
固定プラテン2と移動プラテン4の対向面に金型が取り付けられる。そして、駆動源10を駆動してトグル機構11を駆動し、移動プラテン4をタイバー5に沿って移動させて、金型の開閉、型締め、型開きを行う。
即ち、従来の型締機構は、タイバーにボールスプライン軸を設ける構成であるのに対して、第1の態様はタイバーと別の移動プラテンガイドを設け、この移動プラテンガイドにボールスプライン軸を設ける構成の点で相違する。
次に、第2の態様について説明する。第2の態様は、移動プラテンと結合する補助部材を備える構成である。
図5は本発明の第2の態様の一実施形態の型締機構の概要図であり、移動プラテンと結合する補助部材を備え、この補助部材と移動プラテンガイドとによりボールスプライン機構を構成する実施形態を示すものである。
図5に示す第2の態様は、前記した第1の態様において補助部材を備える構成の点で相違する。以下では、第1の態様と相違する構成について説明し、共通する構成については説明を省略する。
図5は本発明の第2の態様の一実施形態の型締機構の概要図であり、移動プラテンと結合する補助部材を備え、この補助部材と移動プラテンガイドとによりボールスプライン機構を構成する実施形態を示すものである。
図5に示す第2の態様は、前記した第1の態様において補助部材を備える構成の点で相違する。以下では、第1の態様と相違する構成について説明し、共通する構成については説明を省略する。
タイバー5には、移動プラテン4及び補助部材12が挿入されており、この移動プラテン4及び補助部材12は、固定プラテン2とリアプラテン3との間に配置されている。補助部材12は移動プラテン4にボルト等の固定部材により係合されている。また、移動プラテンガイド13には、補助部材12が挿入されている。
さらに、各移動プラテンガイド13に対して、少なくとも補助部材12が摺動する範囲にボールスプラインを設けてボールスプライン軸14とし、移動プラテンガイド13が挿通する補助部材12に設けられた穴には、ボールスプラインナット6a,6bが設けられる。一方、タイバー5が挿通する移動プラテン4に設けられた穴には滑り軸受けブッシュ15a,15bが設けられる。また、滑り軸受けに代えて、移動プラテン4のタイバー挿通穴の内径をタイバー5の外径よりも大径として、移動プラテン4のタイバー挿通穴の内周面とタイバー5の外周面との間に隙間を設けてもよい。
即ち、従来の型締機構は、移動プラテンに設けられた穴にボールスプラインナットを設けてタイバーを挿通させる構成であるのに対して、本発明の第2の態様は、補助部材を付設し、補助部材に設けられた穴にボールスプラインナットを設けて移動プラテンガイドを挿通させる構成が構成上の相違点である。
互いに係合された移動プラテンと補助部材とは別々の材料を使用してもよい。補助部材には移動プラテンよりも剛性の高い材料を用いる。剛性の高いということは、材料の縦弾性係数が大きい材料のことを意味している。例えば、移動プラテンにねずみ鋳鉄又は球状黒鉛鋳鉄を使用した場合は、これらの約2倍の縦弾性係数の一般構造用圧延鋼、一般構造用炭素鋼又は一般構造用合金鋼を補助部材に用いる。
移動プラテンはトグル機構を設ける等のため構造は複雑となり、鋳造が容易な剛性の小さな材料を用いることが一般的である。この移動プラテンを剛性の高い材料で形成するとコストが上昇する要因となる。一方、補助部材は、簡易な構造でよいため複雑な加工を要さない。第2の態様では、この補助部材を剛性の高い材料を用いて形成することにより、加工を容易とすることができる上にコストを削減することができる。
また、固定プラテン2と移動プラテン4の対向面には金型が取り付けられる。そして、駆動源10を駆動してトグル機構11を駆動し、移動プラテン4及び補助部材12をタイバー5に沿って移動させて、金型の開閉、型締め、型開きを行う。型締力により、移動プラテン4、補助部材12、及び固定プラテン2は変形するが、移動プラテン4はトグル機構11と直接接続されているため、歪みが大きくなるのに対して、補助部材12はトグル機構11との間に移動プラテン4を挟んでいるため歪みは緩和される。これにより、補助部材12に設けられたボールスプラインナットへの変形を減少させることができる。
次に、タイバーと移動プラテンガイドの配置について、図6,7のタイバーと移動プラテンガイドの配置を説明するための図を用いて説明する。
図6は第1の配置例であり、図6(a)は移動プラテン4及び補助部材12の上面図であり、図6(b)は補助部材12を図5中の矢印A方向から見た図である。
次に、タイバーと移動プラテンガイドの配置について、図6,7のタイバーと移動プラテンガイドの配置を説明するための図を用いて説明する。
図6は第1の配置例であり、図6(a)は移動プラテン4及び補助部材12の上面図であり、図6(b)は補助部材12を図5中の矢印A方向から見た図である。
移動プラテン4はタイバー5が挿通する穴を備え、補助部材12は移動プラテンガイド13が挿通する穴の2種類の穴を備える。タイバー5が挿通する穴は滑り軸受けブッシュ15a,15bを備え、タイバー5を挿通させる。一方、移動プラテンガイド13が挿通する穴はボールスプラインナット6a,6bを備え、移動プラテンガイド13のボールスプライン軸14と係合してボールスプライン機構を構成する。
この構成により、移動プラテン4は滑り軸受けブッシュ15a,15bによりタイバー5が挿通し、一方、補助部材12はボールスプラインナット6a,6bを介して移動プラテンガイド13と係合する。
図6の第1の配置例は、移動プラテンガイド13はタイバー5の外側に配置する例を示しているが、移動プラテンガイド13とタイバー5の配置関係はこの配置に限らない。また、図7に示す第2の配置例は、移動プラテンガイド13をタイバー5の内側に配置する例を示している。
なお、図6,図7において、実線で表示する2個の移動プラテンガイド13による配置、一点鎖線で表示する2個の移動プラテンガイド13による配置、あるいは実線及び一点鎖線で表示する4個の移動プラテンガイド13による配置等、任意の個数及び配置位置の組み合わせとすることができる。
次に、第3の態様について説明する。第3の態様は、移動プラテンガイドを支持するガイドサポートを備える構成である。
図8は本発明の第3の態様の一実施形態の型締機構の概要図であり、移動プラテン4とリアプラテン3との間にガイドサポート18を備え、このガイドサポート18により、移動プラテンガイド13を支持する機構を構成する実施形態を示すものである。
図8は本発明の第3の態様の一実施形態の型締機構の概要図であり、移動プラテン4とリアプラテン3との間にガイドサポート18を備え、このガイドサポート18により、移動プラテンガイド13を支持する機構を構成する実施形態を示すものである。
図8に示す第3の態様は、前記した第1の態様においてガイドサポートを備える構成の点で相違する。以下では、第1の態様と相違する構成について説明し、共通する構成については説明を省略する。
ガイドサポート18は、移動プラテン4とリアプラテン3との間において、タイバー5に滑り軸受けブッシュ15cを介して2カ所で支持されている。また、リアプラテン3とは連結部材19a,19bにより連結されている。なお、連結部材19a,19bは一体でもよく、また、リアプラテン3と別部品とすることも、リアプラテン3と一体とすることもできる。ガイドサポート18は、移動プラテンガイド13の他端を貫通口内に挿通させて支持する。ガイドサポート18には、高さを調整するサポート16cを設けても良い。
図9は、移動プラテンガイドとタイバーとの配置例であり、図9(a)はガイドサポート18の上面図であり、図9(b)はガイドサポート18を図8中の矢印A方向から見た図である。
即ち、ガイドサポート18は左右に一対あり、そのそれぞれには、タイバー5を挿通させる滑り軸受けブッシュ15cが2カ所設けられ、また、少なくとも一カ所に、移動プラテンガイド13を挿通させる穴が形成されている。このように、移動プラテンガイド13の一端を支持するガイドサポート18をリアプラテンとは別体に設けることで、サポート16cの作用をリアプラテンに及ぼすことなく、移動プラテンガイド13の一端を上下に調整することができる。
次に、第4の態様について説明する。第4の態様は、移動プラテンガイドを支持するガイドサポートを備える他の構成である。
図10は本発明の第4の態様の一実施形態の型締機構の概要図であり、移動プラテン4とリアプラテン3との間にガイドサポート18を備え、このガイドサポート18により、移動プラテンガイド13を支持する機構を構成する実施形態を示すものである。
図10は本発明の第4の態様の一実施形態の型締機構の概要図であり、移動プラテン4とリアプラテン3との間にガイドサポート18を備え、このガイドサポート18により、移動プラテンガイド13を支持する機構を構成する実施形態を示すものである。
図10に示す第4の態様は、前記した第2の態様においてガイドサポートを備える構成の点で相違する。以下では、第2の態様と相違する構成について説明し、共通する構成については説明を省略する。
ガイドサポート18は、移動プラテン4とリアプラテン3との間において、タイバー5に滑り軸受けブッシュ15cを介して2カ所で支持されている。また、リアプラテン3とは連結部材19a,19bにより連結されている。なお、連結部材19a,19bは一体でもよく、また、リアプラテン3と別部品とすることも、リアプラテン3と一体とすることもできる。ガイドサポート18は、移動プラテンガイド13の他端を貫通口内に挿通させて支持する。ガイドサポート18には高さを調整するサポート16cを設けても良い。
上記各態様において、移動プラテンガイドは、リアプラテンあるいはガイドサポート側にナット等で固定し、固定プラテン側を他端として支持させる構成としてもよい。
第3及び第4の態様のガイドサポート18は、タイバー5に滑り軸受けブッシュ15cを介して2カ所で支持され、また、連結部材19a,19bを介してリアプラテン3に連結されているとしているが、これらの支持方法及び連結方法によらず、ベースフレーム1に立設して取り付けても良い。
第3及び第4の態様のガイドサポート18は、タイバー5に滑り軸受けブッシュ15cを介して2カ所で支持され、また、連結部材19a,19bを介してリアプラテン3に連結されているとしているが、これらの支持方法及び連結方法によらず、ベースフレーム1に立設して取り付けても良い。
1 ベースフレーム
2 固定プラテン
3 リアプラテン
4 移動プラテン
5 タイバー
6a,6b ボールスプラインナット
8 型厚調整用のナット
9 ピニオン
10 駆動源
11 トグル機構
12 補助部材
13 移動プラテンガイド
14 ボールスプライン軸
15a,15b,15c 滑り軸受けブッシュ
16a,16b プラテンサポート
17a,17b 金型
18 ガイドサポート
19a,19b 連結部材
2 固定プラテン
3 リアプラテン
4 移動プラテン
5 タイバー
6a,6b ボールスプラインナット
8 型厚調整用のナット
9 ピニオン
10 駆動源
11 トグル機構
12 補助部材
13 移動プラテンガイド
14 ボールスプライン軸
15a,15b,15c 滑り軸受けブッシュ
16a,16b プラテンサポート
17a,17b 金型
18 ガイドサポート
19a,19b 連結部材
Claims (3)
- 機台上に設けられた固定プラテンと、リアプラテンと、前記固定プラテンとリアプラテンとを連結したタイバーと、前記リアプラテン及び固定プラテン間に位置する移動プラテンとを具備し、該移動プラテンを前記タイバーに沿って移動することにより、前記移動プラテンと固定プラテンに取り付けられた金型の型締めを行う成形機の型締機構において、
タイバーとは別の移動プラテンガイドを少なくとも2本設け、
前記移動プラテンガイドの少なくとも移動プラテンとの摺動部をボールスプライン軸とし、前記移動プラテンは当該移動プラテンガイドに挿通されており、前記移動プラテンの移動プラテンガイド挿通穴にボールスプラインナットを設けたことを特徴とする成形機の型締機構。 - 移動プラテンは、移動部材、及び当該移動部材の固定プラテン側に固定された補助部材からなることを特徴とする請求項1に記載の成形機の型締機構。
- 前記リアプラテンと移動プラテンとの間にガイドサポートを備え、当該ガイドサポートは前記移動プラテンガイドを挿通させて支持することを特徴とする請求項1又は2に記載の成形機の型締機構。
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