JP3763532B2 - マンホール蓋の施錠構造 - Google Patents
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Description
【発明が属する技術分野】
本発明は、マンホール蓋と、このマンホール蓋が支持される受枠とを施錠するマンホール蓋の施錠構造に関するものである。
【0002】
従来、マンホールは、マンホール内の圧力によりマンホール蓋が支持された受枠が開放されることを防止し、また、関係者以外により不用意に該受枠が開放されることを防止するために、施錠構造を備えているものが多い。こうしたマンホール蓋の施錠構造は、例えば、特開2002−245150号(特許文献1参照),特開2002−70053号(特許文献2参照),特開2002−121758号(特許文献3参照),特開2002−146821号(特許文献4参照),特開2002−146822号(特許文献5参照),特開2002−180491号(特許文献6参照),特開2002−206250号(特許文献7参照)に開示されているものがある。これらのマンホール蓋の施錠構造の中には、何れもマンホール蓋の裏面側にロック部材が回動可能に配設され、このロック部材の先端に形成された一方の係合部が、該マンホール蓋を支持する受枠の内周面に形成された他方の係合部に係合することにより、該マンホール蓋が受枠に対して施錠される構造とされたものである。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−245150号公報
【特許文献2】
特開2002−70053号公報
【特許文献3】
特開2002−146821号公報
【特許文献4】
特開2002−146821号公報
【特許文献5】
特開2002−146822号公報
【特許文献6】
特開2002−180491号公報
【特許文献7】
特開2002−206250号
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来のマンホール蓋の施錠構造では、該マンホール蓋の裏面側にロック部材が配設されていることから、該ロック部材が配設されたマンホール蓋を搬送する際、または、道路の路面上に置いた際に、このロック部材が破損してしまう場合があり、使用できなくなる場合がある。また、道路の路面上に置くことによりロック部材により路面を傷つける場合がある。
【0005】
そこで、本発明は、上述した従来のマンホール蓋の施錠構造が有する課題を解決するために提案されたものであって、マンホール蓋の搬送途中でロック部材が破損することがないとともに、マンホール蓋を道路の路面に置いた場合であっても、路面を傷つけるおそれのない新規なマンホール蓋の施錠構造を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は上述した目的を達成するために提案された第1の発明(請求項1記載の発明)は、バールの先端側が挿入係止されるバール用係止部が形成されたマンホール蓋とこのマンホール蓋を支持する受枠とを施錠するマンホール蓋の施錠構造において、一端が上記受枠の内周側に回動自在に支持された一方のリンク部材と、この一方のリンク部材の下方に位置してなるとともに、一端が上記受枠の内周側に回動自在に支持された他方のリンク部材と、上記一方のリンク部材の他端と他方のリンク部材の他端とがそれぞれ回動自在に連結され上下方向に移動可能とされてなるとともに、上端には係合部が形成されてなるロック部材と、上記マンホール蓋の裏面側に配設され該マンホール蓋の内外方向に移動自在とされてなるとともに上記ロック部材に形成された係合部に係合する係合部材と、この係合部材をマンホール蓋の内側方向に付勢する弾性部材と、 を備え、上記係合部材とロック部材に形成された係合部との係合状態は、マンホール蓋をバールにより上方に移動させた後に該マンホール蓋を外側に移動させることにより解除されるよう構成されてなることを特徴とするものである。
【0007】
この第1の発明では、ロック部材の上端に形成された係合部が、マンホール蓋の裏面側に配設された係合部材に係合し、これによって該マンホール蓋が受枠に対して施錠されている状態において、このマンホール蓋をバールによって上方に移動させると、ロック部材は上昇し、この状態からマンホール蓋を外側(作業者の手前側)に移動させると、それまで互いに係合していたロック部材の係合部とマンホール蓋に配設されている係合部材との係合が解除される。したがって、本発明によれば、ロック部材は、マンホール蓋の裏面側ではなく、受枠の内周側に配設されているので、マンホール蓋の搬送途中に破損することを有効に防止することが可能となり、また、マンホール蓋を路面に置いた場合であっても、路面を傷つけるおそれもない。
【0008】
また、第2の発明(請求項2記載の発明)は、バールの先端側が挿入係止されるバール用係止部が形成されたマンホール蓋と、このマンホール蓋を支持する受枠とを施錠するマンホール蓋の施錠構造において、上記受枠の内周側に形成され上下方向に長さを有するガイド部と、このガイド部によって上下方向にガイドされるとともに上端には係合部が形成されてなるロック部材と、上記マンホール蓋の裏面側に配設され該マンホール蓋の内外方向に移動自在とされてなるとともに上記ロック部材に形成された係合部に係合する係合部材と、この係合部材を受枠の内側方向に付勢する弾性部材と、を備え、上記係合部材とロック部材に形成された係合部との係合状態は、マンホール蓋をバールにより上方に移動させた後に該マンホール蓋を外側に移動させることにより解除されるよう構成されてなることを特徴とするものである。
【0009】
上記第2の発明では、上記第1の発明のように、ロック部材の上端に形成された係合部が、マンホール蓋の裏面側に配設された係合部材に係合し、これによって該マンホール蓋が受枠に対して施錠されている状態において、このマンホール蓋をバールによって上方に移動させると、ロック部材はガイド部にガイドされながら上昇し、この状態からマンホール蓋を外側(作業者の手前側)に移動させると、それまで互いに係合していたロック部材の係合部とマンホール蓋に配設されている係合部材との係合が解除される。したがって、この第2の発明による場合であっても、ロック部材は、マンホール蓋の裏面側ではなく、受枠の内周側に配設されているので、マンホール蓋の搬送途中に破損することを有効に防止することが可能となり、また、マンホール蓋を路面に置いた場合であっても、路面を傷つけるおそれもない。
【0010】
また、第3の発明(請求項3記載の発明)は、上記第1又は第2の発明において、前記マンホール蓋の裏面側に配設された係合部材は、前記マンホール蓋に形成されたバール用係止部の左側に配設された左側係合部材と、該バール用係止部の右側に形成された右側係合部材とを備え、これら左側係合部材と右側係合部材とはそれぞれ弾性部材により受枠の内側方向に付勢されてなるとともに、前記ロック部材は、上記左側係合部材に係合する左係合部と、上記右側係合部材に係合する右係合部とを備えてなることを特徴とするものである。
【0011】
この第3の発明では、ロック部材は、マンホール蓋の裏面側に配設された左側係合部材に係合する左係合部と、該マンホール蓋の裏面側に配設された右側係合部材に係合する右係合部とを備え、これら左側係合部と右側係合部とによりマンホール蓋に施錠される構造とされてなることから、マンホール蓋のがたつきを無くし一層安定した施錠状態を実現することができる。
【0012】
また、第4の発明(請求項4記載の発明)は、上記第1,第2又は第3の発明において、前記マンホール蓋の裏面側に配設された係合部材又は左側係合部材,右側係合部材及び弾性部材は、それぞれ該マンホール蓋の外周に形成された枠部の下端よりも上方に配設されてなることを特徴とするものである。
【0013】
この第4の発明によれば、マンホール蓋が落下した場合であっても、該マンホール蓋の裏面に配設された係合部材又は左側係合部材,右側係合部材及び弾性部材は、枠部により保護されることから、破損する可能性を十分抑制することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態に係るマンホール蓋の施錠構造について、図面を参照しながら詳細に説明する。先ず、本発明の第1の実施の形態に係るマンホール蓋の施錠構造について説明する。
【0015】
この第1の実施の形態に係るマンホール蓋の施錠構造は、図1に示すように、マンホール蓋1を支持する受枠2に形成された円筒部2aの内周側に回動自在に支持されている第1のリンク部材3と、この第1のリンク部材1の下側に回動自在に支持されている第2のリンク部材4と、これら第1及び第2のリンク部材3,4に回動自在に支持されてなるロック部材5と、上記マンホール蓋1の下面側に配設されてなる左係合ピン6及び右係合ピン7と、上記左係合ピン6をマンホール蓋1の内側(マンホール蓋1の略中心方向)に付勢している第1及び第2の引張りバネ8,9と、上記右係合ピン7をマンホール蓋1の内側(マンホール蓋1の略中心方向)に付勢している第3及び第4の引張りバネ10,11とを備えている。
【0016】
上記受枠2は、上記円筒部2aと、この円筒部2aの下端から外側に形成されたリング状のフランジ部2bと、上記円筒部2aの外周に形成された多数のリブ2cと、上記円筒部2aの内周中途部に形成されマンホール蓋1が載置されるリング状の受け部2dとを有し、この受枠2の円筒部2aの内周には、それぞれ縦方向に長さを有し互いに平行となされた左リンク支持部15と右リンク支持部16が形成されている。そして、この左リンク支持部15の上端側には、左上部軸挿通穴15aが水平方向に穿設され、下端側には左下部軸挿通穴15bが穿設されている。また、上記右リンク支持部16の上端側には、上記左上部軸挿通穴15aに対応した位置に右上部軸挿通穴16aが水平方向に穿設され、下端側には上記左下部軸挿通穴15bに対応した右下部軸挿通穴16bが穿設されている。なお、上記左リンク支持部15と右リンク支持部16とのそれぞれ背面(マンホール蓋1の中心側に向いた面)の上部には、後述するロック部材5の回転を規制するストッパー(凸部)15c,16cが形成されている。また、上記左リンク支持部15と右リンク支持部16とは、それぞれ下端において傾斜した当接面17aを先端に有する水平接続部17により連続している。
【0017】
そして、上記左リンク支持部15と右リンク支持部16との間には、上述したように、上記第1のリンク部材3が回動自在に配設され、この第1のリンク部材3の下方には上記第2のリンク部材4が回動自在に配設されている。上記第1及び第2のリンク部材3,4は、何れも同一の形状に成形されてなるものであり、それぞれ円筒状に成形された一方の円筒部3a,4aと、同じく円筒状に成形された他方の円筒部3b、4bと、これら一方の円筒部3a,4aと他方の円筒部3b,4bの間に形成されてなり中央には左右に長さを有する開口3c,4cが形成された板状部3d,4dとから構成されている。そして、上記第1のリンク部材3は、左リンク支持部15に形成された左上部軸挿通穴15a,右リンク支持部16に形成された右上部軸挿通穴16aに挿通されるとともに該第1のリンク部材3を構成する一方の円筒部3a内に挿通された図示しない支軸により該左リンク支持部15及び右リンク支持部16に回動自在に支持されている。また、第2のリンク部材4は、左リンク支持部15に形成された左下部軸挿通穴15b,右リンク支持部16に形成された右下部軸挿通穴16bに挿通されるとともに該第2のリンク部材4を構成する一方の円筒部3a内に挿通された図示しない支軸により該左リンク支持部15及び右リンク支持部16に回動自在に支持されている。
【0018】
また、上記第1及び第2のリンク部材3,4の他端には、上記ロック部材5が回動自在に取り付けられている。このロック部材5は、正面が上記左リンク支持部15に面対向してなり上下方向に長さを有するとともに上端には鉤状に成形された左係合部18aが形成された左ロック部18と、正面が上記右リンク支持部16に面対向してなり上下方向に長さを有するとともに上端には鉤状に成形された右係合部19aが形成された右ロック部19とを備えている。なお、上記左係合部18aの上面は、後述するように、左係合ピン6を、該左係合ピン6の周面と摺接しながら、第1及び第2の引っ張りバネ8,9の弾性力に抗してマンホール蓋1の外側に逃がす逃がし面(符号は省略する。)とされ、また、上記右係合部19aの上面は、後述するように、右係合ピン7を、該右係合ピン7の周面と摺接しながら、第3及び第4の引っ張りバネ10,11の弾性力に抗してマンホール蓋1の外側に逃がす逃がし面(符号は省略する。)とされている。また、このロック部材5には、左端が上記左ロック部18の上端側中途部の右側面と連続し、右端は上記右ロック部19の上端側中途部の左側面と連続してなる上部水平部5aと、この上部水平部5aの下方で且つ水平に形成され、左端が上記左ロック部18の下端側中途部の右側面と連続し右端は上記右ロック部19の下端側中途部の左側面と連続してなる下部水平部5bとが形成されている。そして、上記左ロック部18及び右ロック部19の中途部には、それぞれ上記第1のリンク部材3の他方の円筒部3bに挿通される図示しない支軸が挿通される挿通穴18b,19bが穿設され、また下端側には、上記第2のリンク部材4の他方の円筒部4bに挿通されるとともに図示しない支軸が挿通される挿通穴18c,19cが穿設されている。したがって、上記ロック部材5は、上記第1及び第2のリンク支持部材3,4に支持されながら上下方向に移動自在とされている。
【0019】
一方、上記マンホール蓋1は、図1及び図2に示すように、円盤状に成形された円盤部1aと、この円盤部1aの外周に形成されたリング状の枠部1bを備え、上記円盤部1aの端部には、このマンホール蓋1を開蓋操作するために使用され先端には鉤状の係合突起が形成されてなる図示しないバールの先端側が挿入されるバール挿入用凹部1cが形成されている。また、このマンホール蓋1の裏面であって、上記バール挿入用凹部1cの左側には、該マンホール蓋1の略中心方向に長さを有する左側リブ20が形成され、右側には、この左側リブ20と平行となされた右側リブ21が形成されている。そして、上記左側リブ20の右側面の上記枠部1b側には、後述する左係合ピン6の左端側が挿入され該左側リブ20の長さ方向に長さを有する第1の凹部20aが形成され、この第1の凹部20aの形成位置よりもややマンホール蓋1の略中心側には、後述する左バネ取付ピンの左端側が挿入される第1のピン挿入穴20bが形成されている。また、上記右側リブ21の左側面の上記枠部1b側には、後述する右係合ピン7の右端側が挿入され該右側リブ21の長さ方向に長さを有する第2の凹部21aが形成され、この第2の凹部21aの形成位置よりもややマンホール蓋1の略中心側には、後述する右バネ取付ピンの右端側が挿入される第2のピン挿入穴21bが形成されている。
【0020】
また、上記マンホール蓋1の上面に形成されたバール挿入用凹部1cを区画し、該マンホール蓋1の裏面側に突出してなる突出部22の左側面には、上記第1の凹部20aに対応し、後述する左係合ピン6の右端側が挿入され左側リブ20の長さ方向に長さを有する第3の凹部22aが形成されている。また、上記突出部22の右側面には、上記第2の凹部21aに対応し、後述する右係合ピン7の左端側が挿入され右側リブ21の長さ方向に長さを有する第4の凹部22bが形成されている。また、上記マンホール蓋1の円盤部1aの裏面であって、上記左側リブ20と上記突出部22との間には、前記ロック部材5を構成する左ロック部18の上端が下側から挿入される左凹部24が形成され、また、右側リブ21と上記突出部22との間には、前記ロック部材5を構成する右ロック部19の上端が下側から挿入される右凹部25が形成されている。
【0021】
また、上記マンホール蓋1の裏面であって、上記突出部22からやや該マンホール蓋1の中心方向には、左ピン固定ブロック26と右ピン固定ブロック27が設けられ、この左ピン固定ブロック26には、後述する左バネ取付ピンの右端側が挿通される挿通穴26aが形成され、上記右ピン固定ブロック27には、後述する右バネ取付ピンの左端が挿通される挿通穴27aが形成されている。
【0022】
そして、図3に示すように、上記左係合ピン6は、左端が、上記第1の凹部20a内に挿入され、右端は上記第3の凹部22aに挿入された状態でマンホール蓋1の裏面側に取り付けられ、また、上記右係合ピン7は、左端は、上記第4の凹部22bに挿入され、右端は上記第2の凹部21aに挿入された状態で取り付けられている。また、上記左リブ20に形成された第1のピン挿入穴20bから左ピン固定ブロック26に形成された挿通穴26aには、左バネ取付ピン29が固定され、上記右リブ21に形成された第2のピン挿入穴21bから右ピン固定ブロック27に形成された挿通穴27aには、右バネ取付ピン30が固定されている。そして、上記左バネ取付ピン29は、上記左ピン固定ブロック26に螺着されたボルト31により固定され、上記右バネ取付ピン30は、上記右ピン固定ブロック27に螺着されたボルト32により固定されている。そして、図3に示すように、上記左係合ピン6には、上記第1及び第2の引張りバネ8,9の一端が係止され、これら第1及び第2の引張りバネ8,9の他端は、上記左バネ取付ピン29に係止されている。また、上記右係合ピン7には、上記第3及び第4の引張りバネ10,11の一端が係止され、これら第3及び第4の引張りバネ10,11の他端は、上記右バネ取付ピン30に係止されている。したがって、これら左係合ピン6及び右係合ピン7は、上記第1及び第2の引張りバネ8,9又は第3及び第4の引張りバネ10,11により、それぞれマンホール蓋1の略中心方向(内側)に付勢されている。なお、上述したマンホール蓋1の裏面側に設けられた左係合ピン6,右係合ピン7,第1乃至第4の引張りバネ8・・・11は、全てマンホール蓋1に形成された枠部1bの内側に配設されてなるとともに、図4に示すように、該枠部1bの下端よりも上方に配設されている。
【0023】
そして、上述した構成に係るマンホール蓋1は、受枠2との関係において、図4に示すように、上記ロック部材5を構成する(左ロック部18に形成された左係合部18aが、上記左係合ピン6に完全に係合するとともに)右ロック部19に形成された右係合部19aが、上記右係合ピン7に完全に係合した状態で施錠されている。なお、この状態においては、上記水平接続部17に形成された当接面17aは、上記第2のリンク部材4に当接している。したがって、上記ロック部材5は、上記左係合ピン6や右係合ピン7に係合していると否とに拘わらず、図4に示す位置よりも下方には移動しない。
【0024】
以下、上述した施錠状態から、マンホール蓋1が開蓋されるまでの動作について順を追って説明する。先ず、図4に示す状態から、作業者が図示しないバールの先端側を、マンホール蓋1の上方から上記バール挿入用凹部1c内に挿入し、このバール挿入用凹部1c内に形成された図示しない係合部に該バールの先端側に形成された鉤状の係合突起と係合させ、該マンホール蓋1をやや上方に持ち上げる。こうしたマンホール蓋1の持ち上げにより、該マンホール蓋1に追従して上記ロック部材5が上方に移動するとともに、該ロック部材5を構成する左ロック部18は、左リンク支持部15に形成されたストッパー15cに当接(するとともに、ロック部材5を構成する右ロック部19は、ストッパー16cに当接)し、また、上記第1及び第2のリンク部材3,4は、基端側(受枠2の内周側)の支軸(符号は省略する。)を介して、図5に示すように、回転する。また、この状態においては、上記(左係合ピン6及び)右係合ピン7は、(上記第1及び第2の引張りバネ8,9や)第3及び第4の引張りばね10,11の弾性力に抗して、図4に示す位置からマンホール蓋1の外側に移動させられる(図5参照)。
【0025】
そして、この図5に示す状態から、上記マンホール蓋1をやや手前方向(マンホール蓋1の外側)に移動させると、上記ロック部材5は移動することなく、上記(左係合ピン6及び)右係合ピン7のみが(上記第1及び第2の引張りバネ8,9や)第3及び第4の引張りばね10,11の弾性力により、マンホール蓋1の中心方向に移動し、図6に示す状態となる。そして、この状態から、マンホール蓋1を下ろし受枠2の上部に載置すると、それまでロック部材5を構成する(左ロック部18に形成された左係合部18aが、上記左係合ピン6に完全に係合するとともに)右ロック部19に形成された右係合部19aが、上記右係合ピン7に完全に係合した完全に係合していた状態から、図7に示すように、該(左係合ピン6と)右係合ピン7が、(該左係合部18aや)右係合部19aの先端側に移動し、さらに、マンホール蓋1を外側に移動させると、図8に示すように、(左係合部18aと左係合ピン6との係合及び)右係合部19aと右係合ピン7との係合が完全に解除される。このようなマンホール蓋1の開蓋操作により、受枠2との施錠状態は解除され、上記バール挿入用凹部1cの形成位置とは反対側に設けられた図示しない蝶番を介して上方に持ち上げることにより、受枠2に形成された開口(符号は省略する。)を開放することができる。
【0026】
なお、上述のように解放されたマンホール蓋1と受枠2とを施錠する場合には、上述のように、受枠2に形成された開口が開放された状態から下ろすと、マンホール蓋1の裏面側に配設された左係合ピン6は、上記左係合部18aの上面に形成された逃がし面に当接し、また、上記右係合ピン7は、上記右係合部19aの上面に形成された逃がし面に当接し、さらにマンホール蓋1を下ろすと、図9に示すように、(これら左係合ピン6及び)右係合ピン7は、それぞれの逃がし面に摺接しながら且つ上記第1及び第2の引っ張りバネ8,9又は第3及び第4の引っ張りバネ10,11の弾性力に抗して、マンホール蓋1の外側に逃がされ、さらにマンホール蓋1を下ろすと、図4に示すように、(上記左係合ピン6は上記左係合部18aに)上記右係合ピン7は上記右係合部19aに係合し、マンホール蓋1と受枠2との施錠が完了する。
【0027】
このように、上述した第1の実施の形態に係るマンホール蓋の施錠構造によれば、施錠のために動作するロック部材5は、受枠2に配設されており、マンホール蓋1には配設されていないことから、マンホール蓋1の搬送途中でロック部材5が破損することがないとともに、マンホール蓋1を道路の路面に置いた場合であっても、路面を傷つけるおそれがない。特に、上述した実施の形態に係るマンホール蓋の施錠構造では、ロック部材5は、マンホール蓋1の裏面側に配設された左係合ピン6に係合する左係合部18aと、右係合ピン7に係合する右係合部19aとを備え、これら左係合部18aと右係合部19aとによりマンホール蓋1に施錠される構造とされてなることから、マンホール蓋1のがたつきを無くし一層安定した施錠状態を実現することができる。さらに、マンホール蓋1の裏面側に設けられた左係合ピン6,右係合ピン7,第1乃至第4の引張りバネ8・・・11は、全てマンホール蓋1に形成された枠部1bの下端よりも上方に配設されていることから、搬送途中や施工の際にこれらの部材が破壊されるおそれも回避することができる。
【0028】
次に、本発明の第2の実施の形態に係るマンホール蓋の施錠構造について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、この第2の実施の形態に係るマンホール蓋の施錠構造は、前述した受枠2側の構成のみが変更されてなるものであることから、マンホール蓋1側の部材は、同一の符号を用いて説明する。
【0029】
この実施の形態に係る受枠2は、図10に示すように、上記円筒部2aの内周に、それぞれ縦方向に長さを有し互いに平行となされた左ガイド部40及び右ガイド部41を備えている。そして、この左ガイド部40の上記右ガイド部41との対向面には、縦方向に左ガイド溝40aが形成され、また、右ガイド部41には、この左ガイド溝40aに対応した右ガイド溝41aが形成されている。また、上記左ガイド部40であって上記左ガイド溝40aを形成する部位には、後述する支軸が挿通され縦方向に長さを有する第1の左側長穴40bが穿設され、上記右ガイド部41であって上記右ガイド溝41aを形成する部位には、上記支軸が挿通される第1の右側長穴41bが形成されている。
【0030】
そして、これら左ガイド部40と右ガイド部41には、ロック部材44が配設されている。このロック部材44は、縦方向に長さを有し上端には、左係合部45aが形成された左ロック部45と、上端に右係合部46aが形成された右ロック部46と、を備えている。なお、上記左係合部45aは、前記第1の実施の形態で説明したロック部材5の左係合部18aの形状と同一の形状に成形され、同様に、上記右係合部46aも前記右係合部19aと同一の形状に成形されている。また、このロック部材44には、左端が上記左ロック部45の上端側中途部の右側面と連続し、右端は上記右ロック部46の上端側中途部の左側面と連続してなる水平部47が形成されている。そして、上記左ロック部45には、上記水平部47の左端の下方に縦方向に長さを有する第2の左側長穴45bが形成され、上記右ロック部46には、上記水平部47の右端の下方に縦方向に長さを有する第2の右側長穴46bが形成されている。
【0031】
そして、上記ロック部材44は、支軸48を介して上記左ガイド部40及び右ガイド部41に上下動自在に支持されている。すなわち、この支軸48は、上記第1の左長穴40b,第2の左長穴45b,第2の右長穴46b及び第1の右長穴41bに挿通されている。したがって、この第2の実施の形態に係るマンホール蓋1の施錠構造では、上記ロック部材44は、上記左ガイド溝40aと右ガイド溝41aにガイドされながら上下動自在となされている。
【0032】
したがって、上述した第2の実施の形態に係るマンホール蓋の施錠構造では、図11に示すように、上記左ロック部45に形成された左係合部45aが、マンホール蓋1の裏面側に配設された左係合ピン6に係合(するとともに、右ロック部46に形成された右係合部46aが右係合ピン7に係合)することにより、マンホール蓋1と受枠2とが施錠されるように構成されている。そして、こうした状態において、上記マンホール蓋1を、図示しないバールを用いて前述した要領で上方に持ち上げると、図12に示すように、上記ロック部材44は、上記左ガイド溝40aと右ガイド溝41aにガイドされながら上方に移動し、この状態からマンホール蓋1の外側(図12中、左側)に該マンホール蓋1を移動させると、上記左係合部45aと左係合ピン6との係合及び右係合部46aと右係合ピン7との係合が解除され、該マンホール蓋1を開蓋することができる。なお、開蓋されたマンホール蓋1を受枠2に施錠する操作は、上記第1の実施の形態に係るマンホール蓋の施錠構造と同一の操作であり、この操作に伴う各部材の動作も同様であることから説明を省略する。
【0033】
上述した第2の実施の形態に係るマンホール蓋の施錠構造であっても、前記第1の実施の形態に係るマンホール蓋の施錠構造と同じように、施錠のために動作するロック部44は、受枠2に配設されており、マンホール蓋1には配設されていないことから、マンホール蓋1の搬送途中でロック部4が破損することがないとともに、マンホール蓋1を道路の路面に置いた場合であっても、路面を傷つけるおそれがない。また、上記ロック部材44は、マンホール蓋1の裏面側に配設された左係合ピン6に係合する左係合部45aと、右係合ピン7に係合する右係合部46aとを備え、これら左係合部45aと右係合部46aとによりマンホール蓋1に施錠される構造とされてなることから、マンホール蓋1のがたつきを無くし一層安定した施錠状態を実現することができる。
【0034】
【発明の効果】
前述した本発明の一実施の形態の説明からも明らかなように、本発明(請求項1記載の発明及び請求項2記載の発明)によれば、ロック部材は、マンホール蓋の裏面側ではなく、受枠の内周側に配設されているので、マンホール蓋の搬送途中に破損することを有効に防止することが可能となり、また、マンホール蓋を路面に置いた場合であっても、路面を傷つけるおそれもない。
【0035】
特に、第3の発明(請求項3記載の発明)では、ロック部材は、マンホール蓋の裏面側に配設された左側係合部材に係合する左係合部と、該マンホール蓋の裏面側に配設された右側係合部材に係合する右係合部とを備え、これら左側係合部と右側係合部とによりマンホール蓋に施錠される構造とされてなることから、マンホール蓋のがたつきを無くし一層安定した施錠状態を実現することができる。
【0036】
また、第4の発明(請求項4記載の発明)によれば、マンホール蓋が落下した場合であっても、該マンホール蓋の裏面に配設された係合部材又は左側係合部材,右側係合部材及び弾性部材は、フランジ部により保護されることから、破損する可能性を十分抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るマンホール蓋の施錠構造を示す分解斜視図である。
【図2】マンホール蓋の裏面側の構成を示す裏面図である。
【図3】図2に示すマンホール蓋の裏面側に左係合ピン,右係合ピン等が配設された状態を示すマンホール蓋の裏面図である。
【図4】マンホール蓋が受枠に施錠された状態を示す側断面図である。
【図5】図4に示す状態からマンホール蓋が上方に持ち上げられた状態を示す側断面図である。
【図6】図5に示す状態からマンホール蓋をやや外側に移動させた状態を示す側断面図である。
【図7】図6に示す状態からマンホール蓋を受枠上に載置した後の状態を示す側断面図である。
【図8】図7に示す状態からさらにマンホール蓋を外側に移動させ施錠状態が解除された状態を示す側断面図である。
【図9】受枠にマンホール蓋を施錠させる際の状態を示す側断面図である。
【図10】本発明の第2の実施の形態に係るマンホール蓋の施錠構造を示す分解斜視図である。
【図11】マンホール蓋が受枠に施錠された状態を示す側断面図である。
【図12】図11に示す状態からマンホール蓋が上方に持ち上げられた状態を示す側断面図である。
【符号の説明】
1 マンホール蓋
1b 枠部
2 受枠
3 第1のリンク部材
4 第2のリンク部材
5 ロック部材
6 左係合ピン
7 右係合ピン
8 第1の引張りバネ
9 第2の引張りバネ
10 第3の引張りバネ
11 第4の引張りバネ
18a 左係合部
19a 右係合部
Claims (4)
- バールの先端側が挿入係止されるバール用係止部が形成されたマンホール蓋とこのマンホール蓋を支持する受枠とを施錠するマンホール蓋の施錠構造において、
一端が上記受枠の内周側に回動自在に支持された一方のリンク部材と、
この一方のリンク部材の下方に位置してなるとともに、一端が上記受枠の内周側に回動自在に支持された他方のリンク部材と、
上記一方のリンク部材の他端と他方のリンク部材の他端とがそれぞれ回動自在に連結され上下方向に移動可能とされてなるとともに、上端には係合部が形成されてなるロック部材と、
上記マンホール蓋の裏面側に配設され該マンホール蓋の内外方向に移動自在とされてなるとともに上記ロック部材に形成された係合部に係合する係合部材と、
この係合部材をマンホール蓋の内側方向に付勢する弾性部材と、
を備え、上記係合部材とロック部材に形成された係合部との係合状態は、マンホール蓋をバールにより上方に移動させた後に該マンホール蓋を外側に移動させることにより解除されるよう構成されてなることを特徴とするマンホール蓋の施錠構造。 - バールの先端側が挿入係止されるバール用係止部が形成されたマンホール蓋と、このマンホール蓋を支持する受枠とを施錠するマンホール蓋の施錠構造において、
上記受枠の内周側に形成され上下方向に長さを有するガイド部と、
このガイド部によって上下方向にガイドされるとともに上端には係合部が形成されてなるロック部材と、
上記マンホール蓋の裏面側に配設され該マンホール蓋の内外方向に移動自在とされてなるとともに上記ロック部材に形成された係合部に係合する係合部材と、
この係合部材を受枠の内側方向に付勢する弾性部材と、
を備え、上記係合部材とロック部材に形成された係合部との係合状態は、マンホール蓋をバールにより上方に移動させた後に該マンホール蓋を外側に移動させることにより解除されるよう構成されてなることを特徴とするマンホール蓋の施錠構造。 - 前記マンホール蓋の裏面側に配設された係合部材は、前記マンホール蓋に形成されたバール用係止部の左側に配設された左側係合部材と、該バール用係止部の右側に形成された右側係合部材とを備え、これら左側係合部材と右側係合部材とはそれぞれ弾性部材により受枠の内側方向に付勢されてなるとともに、前記ロック部材は、上記左側係合部材に係合する左係合部と、上記右側係合部材に係合する右係合部とを備えてなることを特徴とする請求項1又は2記載のマンホール蓋の施錠構造。
- 前記マンホール蓋の裏面側に配設された係合部材又は左側係合部材,右側係合部材及び弾性部材は、それぞれ該マンホール蓋の外周に形成された枠部の下端よりも上方に配設されてなることを特徴とする請求項1,2又は3記載のマンホール蓋の施錠構造。
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