JP3762518B2 - 内視鏡 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、体腔内に挿入される可撓性の挿入部の一部に湾曲操作可能な湾曲部が配設された軟性の内視鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、軟性の内視鏡には体腔内に挿入される可撓性の挿入部の一部に湾曲操作可能な湾曲部が配設されている。この種の内視鏡の湾曲部としては例えば実公平7−37601号公報に示される構成のものが知られている。
【0003】
すなわち、実公平7−37601号公報の湾曲部には、挿入部の軸方向に複数の節輪(湾曲駒)が連結されている。ここで、湾曲部には隣接する節輪同志が上下方向に屈曲する上下方向屈曲部と、隣接する節輪同志が左右方向に屈曲する左右方向屈曲部とが交互に連結されている。
【0004】
さらに、内視鏡の挿入部内には湾曲部を上下方向に湾曲操作するための一対の上下湾曲操作ワイヤと、湾曲部を左右方向に湾曲操作するための一対の左右湾曲操作ワイヤとが配設されている。そして、挿入部の基端部に連結された手元側の操作部の操作にともない上下湾曲操作ワイヤ、或いは左右湾曲操作ワイヤが牽引操作され、上下湾曲操作ワイヤによって湾曲部が上下方向に湾曲操作されるとともに、左右湾曲操作ワイヤによって湾曲部が左右方向に湾曲操作されるようになっている。
【0005】
また、上記公報の湾曲部には隣接する前後の節輪の当接部間の切欠部の切り欠き量を変化させることにより、湾曲部の前側(先端側)の部分の上下方向屈曲部が後ろ側の部分の上下方向屈曲部より大きな角度で屈曲できるように節輪を形成する技術が記載されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来構成のものにあっては湾曲部の湾曲操作時に比較的大きな湾曲操作を行った場合には、確かに湾曲部の前側が後ろ側よりも大きく屈曲し、小さな曲率半径となる。そのため、湾曲部の先端側、つまり内視鏡挿入部の先端が、湾曲部の後ろ側における可撓管接続部に対して所定以上の湾曲角度を呈することになる。
【0007】
しかしながら、湾曲部の湾曲動作時に湾曲操作ワイヤーからの牽引力が湾曲駒に作用した際に、湾曲駒が受ける力によって隣接する湾曲駒どうしの回転軸となる接続部に生じるモーメントは湾曲部全体に亙り同じであるので、術者が手元側の操作部を操作する湾曲操作に対して、湾曲部の湾曲動作が開始される初期の段階においては湾曲部の後ろ側も前側と同時に同じ動作を行うことになる。そのため、例えば狭い体腔内などで比較的小さい湾曲角度で体腔内表面の観察を行うような状況では、湾曲部の後ろ側もある程度屈曲されているので、湾曲部の前側の部分を後ろ側の部分よりも極端に大きな角度で屈曲させることができず、所望の効果が得られない問題がある。
【0008】
本発明は上記事情に着目してなされたもので、その目的は、湾曲部の湾曲操作時に湾曲部の前側部分から確実に湾曲動作を開始させることができ、狭い体腔内等での観察性を向上させることができる内視鏡を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は管腔内に挿入される挿入部の基端部に手元側の操作部が連結されるとともに、前記挿入部の先端部側に、前記手元側の操作部からの操作によって湾曲駆動できる湾曲部が配設された内視鏡において、前記湾曲部に複数の湾曲駒を前記挿入部の軸方向に沿って順次連結し、前記湾曲部を湾曲操作する湾曲操作ワイヤーを設けるとともに、前記湾曲部の前側に配置される複数の湾曲駒の連結体における前記隣接する前記各湾曲駒間の連結部の位置を前記湾曲操作ワイヤーの配設位置と前記湾曲駒の周方向略同一の位置に配置し、前記湾曲部の後ろ側に配置される複数の湾曲駒の連結体における前記隣接する前記各湾曲駒間の連結部の位置を前記湾曲操作ワイヤーの配設位置とは前記湾曲駒の周方向に異なる位置に配置して前記湾曲部の湾曲操作時に前記湾曲部の後ろ側に比べて前側の方から先に湾曲動作を開始させる湾曲動作制御手段を設けたことを特徴とする内視鏡である。
そして、本発明では湾曲部の前側に配置される複数の湾曲駒の連結体における隣接する各湾曲駒間の連結部の位置を湾曲操作ワイヤーの配設位置と湾曲駒の周方向略同一の位置に配置し、湾曲部の後ろ側における湾曲駒間の連結部の位置を、湾曲部内に配設される湾曲操作ワイヤーの配設位置とは湾曲駒の周方向に異なる位置に配置することにより、湾曲部の湾曲操作時には湾曲部を構成する湾曲駒の回転動作における中心軸となる接続部に作用するモーメントの大きさを湾曲部の前側の方が後ろ側より大きくなるようにして、湾曲部の前側部分から湾曲動作を開始させるようにしたものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1の実施の形態を図1乃至図7を参照して説明する。図1は管腔内に挿入される本実施の形態の内視鏡1の挿入部2の先端部側に配設された湾曲部3の概略構成を示すものである。
【0011】
ここで、内視鏡1の挿入部2の基端部側には図5に示すように細長い可撓管部4が配設されている。さらに、挿入部2の最先端には先端構成部材5が配設されている。そして、湾曲部3は可撓管部4と先端構成部材5との間に配設されている。
【0012】
また、湾曲部3には図1に示すように略リング状の複数の湾曲駒6が挿入部2の軸方向に沿って順次並設されている。ここで、湾曲部3の前端部には挿入部2の先端側となる先端構成部材5と嵌合固定される第1の湾曲駒6aが配設されている。さらに、湾曲部3の後端部には可撓管部4と嵌合固定される最終駒6bが配設されている。
【0013】
また、第1の湾曲駒6aと最終駒6bとの間には前述の通り複数の湾曲駒6が順次並設されている。ここで、それぞれの各湾曲駒6および最終駒6bの前端部には周方向の2か所の対向部位に前方向に突出する連結部7がそれぞれ形成されている。そして、各湾曲駒6および最終駒6bの前端部の連結部7は第1の湾曲駒6aおよび各湾曲駒6の後端部にそれぞれピン8を用いて回動自在に連結されている。ここで、挿入部2の軸方向に沿って隣り合う前後の湾曲駒6の連結部7間は基本的には直交方向に90°づつずらした状態で、互い違いになるように交互に配置されている。
【0014】
また、湾曲部3の内部には、第1の湾曲駒6aから挿入部2の手元側に接続される図示しない内視鏡操作部まで複数本の湾曲操作ワイヤー9が配設されている。ここで、本実施の形態では湾曲部3を含めた挿入部2の横断面において周方向に180°離れた位置に配置された2本1組の湾曲操作ワイヤー9が2組、互いに直交する方向に配置され、計4本の湾曲操作ワイヤー9が設けられている。そして、一方の2本1組の湾曲操作ワイヤー9によって上下方向湾曲操作用の湾曲操作ワイヤー9、他方の2本1組の湾曲操作ワイヤー9によって左右方向湾曲操作用の湾曲操作ワイヤー9がそれぞれ形成されている。
【0015】
また、挿入部2の手元側に接続される図示しない内視鏡操作部には上下方向湾曲操作用の上下湾曲操作ノブおよび左右方向湾曲操作用の左右湾曲操作ノブがそれぞれ配設されている。そして、手元側の上下湾曲操作ノブおよび左右湾曲操作ノブの操作時には上記各組の2本の湾曲操作ワイヤー9のうちの一方側が牽引操作され、牽引操作された湾曲操作ワイヤー9の先端が固定される第1の湾曲駒6aの固定部を手元側に引き寄せることにより、湾曲部3を湾曲動作させるように構成されている。このとき、上下湾曲操作ノブまたは左右湾曲操作ノブのいずれか一方が操作された場合には湾曲部3は上下方向または左右方向のいずれか一方に湾曲動作されるとともに、上下湾曲操作ノブおよび左右湾曲操作ノブの操作をそれぞれ組み合わせることにより、あらゆる所望の方向に湾曲部3を湾曲動作させることができるようになっている。
【0016】
また、本実施の形態には、湾曲部3の湾曲操作時に湾曲部3の後ろ側に比べて前側の方から先に湾曲動作を開始させる湾曲動作制御手段10が設けられている。この湾曲動作制御手段10は次のように構成されている。すなわち、湾曲部3の前側に配置される複数の湾曲駒6の前側連結体11の部分では図2(A),(B)に示すように隣接する各湾曲駒6間の連結部7の位置を湾曲操作ワイヤー9の配置位置と湾曲駒6の周方向略同一の位置に配置し、湾曲部3の後ろ側に配置される複数の湾曲駒6の後ろ側連結体12の部分では図3(A),(B)に示すように隣接する各湾曲駒6間の連結部7の位置を湾曲操作ワイヤー9の配置位置とは湾曲駒6の周方向に異なる位置、本実施の形態では湾曲操作ワイヤー9の配置位置より時計方向に45°回転させた位置に配置したものである。ここで、湾曲部3の前側連結体11と後ろ側連結体12との境界部分13は挿入部2の軸方向に沿って湾曲部3の略中間位置に配置されている。そして、この境界部分13を境に、その前側では図2(A),(B)に示すように各湾曲駒6相互の連結部7が湾曲部3の内部に配設される湾曲操作ワイヤー9と同じ位置に配置され、この境界部分13の後ろ側では図3(A),(B)に示すように湾曲操作ワイヤー9の位置より時計方向に45度回転した位置に配置されている。なお、本実施の形態では、発明の特徴部分を簡潔に説明するために、実際の内視鏡1の湾曲機能以外の一般的な内視鏡1の構成要素の説明については省略されている。
【0017】
次に、上記構成の作用について説明する。本実施の形態では湾曲部3の湾曲操作時には内視鏡1の手元側の上下湾曲操作ノブおよび左右湾曲操作ノブの少なくとも一方の湾曲操作により、所定の湾曲操作ワイヤー9が牽引される。この場合には、牽引された湾曲操作ワイヤー9の先端が固定される第1の湾曲駒6aの固定部が手元側に引き寄せられることにより、湾曲部3が湾曲動作される。
【0018】
また、この湾曲部3の湾曲動作時には牽引された湾曲操作ワイヤー9にかかる牽引力は湾曲部3の前側連結体11の各湾曲駒6および後ろ側連結体12の各湾曲駒6に同時に作用し、湾曲部3全体が湾曲動作を行うことになる。ここで、牽引された湾曲操作ワイヤー9からの牽引力によって前側連結体11の各湾曲駒6および後ろ側連結体12の各湾曲駒6に作用する操作力は次の通りである。すなわち、本実施の形態では湾曲部3の後ろ側連結体12では各湾曲駒6の連結部7の位置は湾曲部3内の湾曲操作ワイヤー9の位置に対して各湾曲駒6の周方向に45゜回転した位置に配置されている。そのため、図2(B)に示すように湾曲部3の前側連結体11における各湾曲駒6の2つの連結部7間を結ぶ線、つまり隣合う前後の湾曲駒6の回転動作における回転軸O1 と、湾曲操作ワイヤー9の配設位置との間の距離をL1 と規定し、同様に、図3(B)に示すように湾曲部3の後ろ側連結体12における隣合う前後の湾曲駒6の回転軸O2 と、湾曲操作ワイヤー9の配設位置との間の距離をL2 と規定した場合にはL1 とL2 との関係はL1 >L2 となる。
【0019】
したがって、湾曲部3の湾曲動作時に牽引された湾曲操作ワイヤー9にかかる牽引力によって各湾曲駒6に作用する操作力は次の通りとなる。すなわち、湾曲部3の前側連結体11では前後の湾曲駒6間の回転軸O1 と湾曲操作ワイヤー9との間の距離L1 とで決められるモーメントが各湾曲駒6に作用する。同様に、後ろ側連結体12では前後の湾曲駒6間の回転軸O2 と湾曲操作ワイヤー9との間の距離L2 とで決められるモーメントが各湾曲駒6に作用する。そして、この時、湾曲部3の各湾曲駒6に作用するモーメントは、前述した湾曲部3の前側連結体11における距離L1 と後ろ側連結体12における距離L2 の違いから、湾曲部3の前側連結体11の方が後ろ側連結体12より大きなモーメントが作用する。
【0020】
その結果、図4に示すように湾曲部3の略中間位置に配置されている境界部分13より後方の後ろ側連結体12の部分ではその前方の前側連結体11より遅れて湾曲動作を始めることになる。そのため、湾曲部3の湾曲角度が最大になるまでの途中では湾曲部3の前方の前側連結体11における湾曲曲率半径は比較的小さく、湾曲部3の後方の後ろ側連結体12での曲率半径は比較的大きくなるように湾曲形状を呈するようになる。なお、図5中で実線は本実施の形態の構成による湾曲部3の湾曲形状を示し、同図中の仮想線は同じ湾曲角度における従来構成による湾曲形状を示す。
【0021】
また、湾曲部3の湾曲角度が最大になるまで湾曲動作が続けられた場合には、前後に隣合う各湾曲駒6のリングの端縁部間が突き当たる状態まで湾曲していくことから、最大の湾曲角度を呈する状態での湾曲部3の形状は従来構成による湾曲形状と同様のものとなる。
【0022】
また、図6に示すように本実施の形態の構成の湾曲部3を有した内視鏡1を胃H1 内の検査に用いる場合には胃H1 内における胃角部H2 の観察を行う際に、内視鏡1の挿入部2の先端構成部材5と胃角部H2 との間の距離を従来の内視鏡よりも大きい距離で保つことができる。そのため、本実施の形態の内視鏡1では従来の内視鏡のように内視鏡の先端構成部材が胃角部H2 に近接し過ぎて胃角部H2 の観察が行い難くなり、十分な診断が行えなくなることが防げる。
【0023】
また、胃角部H2 以外の箇所においても本実施の形態の内視鏡1の観察対象となる体腔壁面が内視鏡1の挿入部2の先端に接線方向の状態で近接している場合、あるいは他の体腔も含めて図7に示すように比較的狭い体腔H3 内での壁面観察において、本実施の形態の内視鏡1では湾曲部3が先端側より湾曲動作を呈する形状になるためにその観察性が向上することになる。
【0024】
そこで、上記構成のものにあっては次の効果を奏する。すなわち、本実施の形態では挿入部2の軸方向に沿って湾曲部3の略中間位置に配置されている境界部分13を境に、その前側では図2(A),(B)に示すように各湾曲駒6相互の連結部7を湾曲部3の内部に配設される湾曲操作ワイヤー9と同じ位置に配置し、この境界部分13の後ろ側では図3(A),(B)に示すように湾曲操作ワイヤー9の位置より時計方向に45度回転した位置に配置することにより、湾曲部3の湾曲操作時に湾曲部3の後ろ側に比べて前側の方から先に湾曲動作を開始させる湾曲動作制御手段10を設けたので、湾曲部3の湾曲操作時には湾曲部3の前側に配置される複数の湾曲駒6の前側連結体11の部分を湾曲部3の後ろ側に配置される複数の湾曲駒6の後ろ側連結体12の部分よりも先に確実に湾曲動作を開始させることができる。そのため、狭い体腔内等での内視鏡1の観察性を向上させることができる。
【0025】
なお、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、湾曲部3の前側連結体11より後ろ側連結体12にかけて前後に隣り合う湾曲駒6間の接続箇所が湾曲操作ワイヤー9の取り付け位置より順次回転方向に変化していく構成にしてもよい。この場合には、湾曲部3が湾曲動作する時に呈する湾曲形状は、湾曲部3の前側より後方にかけて順次曲率半径が大きくなるので、湾曲部3が局所的に極端に大きく屈曲することがなくなる。そのため、湾曲部3の内部に配設された図示しない内蔵物の破損を防ぐことができる効果もある。
【0026】
また、図8は本発明の第2の実施の形態を示すものである。本実施の形態は第1の実施の形態(図1乃至図7参照)の内視鏡1の湾曲部3の構成を次の通り変更したものである。なお、これ以外の部分は第1の実施の形態と同一構成であるので、第1の実施の形態と同一部分には同一の符号を付してここではその説明を省略する。
【0027】
すなわち、本実施の形態の湾曲部21には第1実施の形態と同様に挿入部2の軸方向に沿って順次並設された複数の湾曲駒22が回動自在に連結されている。さらに、湾曲部21の内部には4本(上下方向湾曲操作用および左右方向湾曲操作用の各2本1組)の湾曲操作ワイヤー23が挿通されている。
【0028】
また、湾曲部21の前端部には挿入部2の先端側となる先端構成部材5と嵌合固定される第1の湾曲駒22aが配設されている。この第1の湾曲駒22aには4本の湾曲操作ワイヤー23の先端部が固定されている。さらに、湾曲部21の後端部には可撓管部4と嵌合固定される最終駒22bが配設されている。そして、4本の湾曲操作ワイヤー23を手元側にて牽引操作することにより所定の方向へ湾曲動作を行わせることが可能になっている。
【0029】
また、挿入部2の軸方向に沿って湾曲部21の略中間位置に配置された湾曲駒22cの内壁面には湾曲操作ワイヤー23のガイド用の4つの環状部材24が固定されている。
【0030】
さらに、湾曲部21の内部には略中間位置の各環状部材24よりも後方側に挿入部2の軸方向に圧縮可能である4つのコイルスプリング25が配設されている。そして、4本の湾曲操作ワイヤー23は各環状部材24および各コイルスプリング25にそれぞれ挿通されている。
【0031】
また、各コイルスプリング25は湾曲駒22の内壁に固定されずに、略中間位置の各環状部材24と、湾曲部21の後方に接続される可撓管部4の内部に設けられる密着コイル部材26の先端面との間で挟まれた状態で保持されている。
【0032】
そして、本実施の形態では湾曲部21の略中間位置の各環状部材24よりも後ろ側では各コイルスプリング25のばね力が前後の湾曲駒22間の回転動作に対する抗力として働くことにより、湾曲部21の湾曲操作時に湾曲部21の後ろ側に比べて前側の方から先に湾曲動作を開始させる湾曲動作制御手段27が構成されている。
【0033】
次に、上記構成の作用について説明する。本実施の形態では湾曲部3の湾曲操作時には内視鏡1の手元側の上下湾曲操作ノブおよび左右湾曲操作ノブの少なくとも一方の湾曲操作により、所定の湾曲操作ワイヤー23が牽引され、この湾曲操作ワイヤー23の牽引操作に従って隣り合う湾曲駒22間の回転動作が行われて湾曲部21全体が湾曲動作される。
【0034】
この湾曲部21の湾曲動作時には湾曲部21の略中間位置の各環状部材24と可撓管部4内の密着コイル部材26との間で挿入部2の軸方向に圧縮力が作用する。このとき、コイルスプリング25には軸方向への縮みが生じるので、このコイルスプリング25の縮みはコイルスプリング25が配置されている位置の湾曲駒22間の回転動作に対する抗力として働く。そのため、コイルスプリング25が配設されていない湾曲部21の前側が後ろ側に比べて曲がりやすくなるので、結果的に湾曲部21の前側が後ろ側に比べて小さい曲率半径となる湾曲形状を呈することになる。
【0035】
このことから、第1の実施の形態と同様に、直線状態の湾曲部21が最初の湾曲動作を開始した後、その湾曲角度が最大になるまでの間は湾曲部21の前側が後ろ側に比べて小さい曲率半径となる湾曲形状を呈し、最大湾曲角度に達した時点では前後に隣合う各湾曲駒22のリングの端縁部間が突き当たる状態まで湾曲していくことから、最大の湾曲角度を呈する状態での湾曲部21の形状は従来構成による湾曲形状と同様のものとなる。
【0036】
そこで、上記構成のものにあっては次の効果を奏する。すなわち、本実施の形態では湾曲部21の略中間位置の各環状部材24よりも後ろ側で各コイルスプリング25のばね力を前後の湾曲駒22間の回転動作に対する抗力として働かせることにより、湾曲部21の湾曲操作時に湾曲部21の後ろ側に比べて前側の方から先に湾曲動作を開始させる湾曲動作制御手段27を設けたので、湾曲部21の湾曲操作時にコイルスプリング25が配設されていない湾曲部21の前側を後ろ側に比べて曲がりやすくして先に確実に湾曲動作を開始させることができる。そのため、第1の実施の形態と同様に狭い体腔内等での内視鏡1の観察性を向上させることができる。
【0037】
さらに、本実施の形態では各コイルスプリング25は湾曲駒22の内壁に固定されずに、略中間位置の各環状部材24と、湾曲部21の後方に接続される可撓管部4の内部に設けられる密着コイル部材26の先端面との間で挟まれた状態で保持されているので、各コイルスプリング25を湾曲駒22の内壁に固定する面倒な作業が不要になる。そのため、湾曲部21の組み立て作業が簡単で、部品点数が増えることもなく、簡単な構成にて、第1の実施の形態と同様の効果が得られる。
【0038】
なお、上記実施の形態の構成に代えて、湾曲部21の略中間位置の各環状部材24よりも後方に配設されたコイルスプリング25を湾曲させる方向に応じて最適な特性のものを配置する、例えばコイルスプリングの長さを湾曲させる方向に応じて変えることにより、湾曲方向によって湾曲形状を最適化させる構成にしても良い。
【0039】
また、湾曲部21の湾曲方向に応じてコイルスプリング25のバネ定数を変化させることにより、湾曲方向によって湾曲形状を最適化させて同様の効果を得る構成にしても良い。
【0040】
また、図9(A)〜(F)は内視鏡1の湾曲部3の他の構成例を示すものである。すなわち、本構成例の湾曲部31には図9(A)に示すように挿入部2の軸方向に沿って並設された複数の湾曲駒32が連結されている。
【0041】
各湾曲駒32は、図9(B)に示すように薄肉の金属製環状部材33によって形成されている。ここで、環状部材33の一端部の周縁部位には2つの舌片34が形成されている。これらの舌片34は環状部材33の一端部周縁部位の周方向に180°離れた位置に対向配置されている。さらに、環状部材33の各舌片34には図9(C),(D)に示すように略S字状に折り曲げ加工が施され、嵌合部35が形成されている。
【0042】
また、隣接する後ろ側の他の湾曲駒32には図9(E)に示すように前側の湾曲駒32の嵌合部35と対応する位置に嵌合用の凸部36が形成されている。この凸部36の頂部には嵌合凹部37が形成されている。そして、湾曲部31の組み立て時には図9(E)中に矢印で示すように前側の湾曲駒32の嵌合部35の嵌合溝35a内に後ろ側の湾曲駒32の嵌合用の凸部36が挿入されたのち、図9(F)に示すように凸部36の頂部の嵌合凹部37が湾曲駒32の嵌合部35と嵌まりあうことにより、前後に隣接する2組の湾曲駒32間が連結されるようになっている。ここで、湾曲部31内に挿入部2の軸方向に沿って並設された複数の湾曲駒32間の各連結部は基本的には直交方向に90°づつずらした状態で、互い違いになるように交互に連設されている。
【0043】
また、湾曲部31の内部には4本の湾曲操作ワイヤー38が配設されている。各湾曲操作ワイヤー38の先端部は湾曲部31の最先端位置に配置された第1の湾曲駒32aに固定されている。さらに、各湾曲操作ワイヤー38の基端部は内視鏡1の挿入部2の手元側に接続される図示しない内視鏡操作部まで延設されている。
【0044】
なお、湾曲部31の組み立て作業時には挿入部2の手元側から各湾曲操作ワイヤー38に張力を掛けながら組み立てられる。これにより、連結する前後の湾曲駒32間には湾曲部31の軸方向に沿って圧縮する方向に荷重が作用し、湾曲部31の組み立て作業中に湾曲駒32どうしが離脱しないようになっている。
【0045】
次に、上記構成の作用について説明する。本構成例では湾曲部31の湾曲操作時に内視鏡1の手元側の上下湾曲操作ノブおよび左右湾曲操作ノブの少なくとも一方の湾曲操作により、所定の湾曲操作ワイヤー38が牽引されると前後に隣り合う前側の湾曲駒32の嵌合部35と、後ろ側の湾曲駒32の嵌合凹部37との嵌合部間で、互いに回動し始める。そして、この湾曲操作ワイヤー38の牽引操作に従って前後に隣り合う湾曲駒32間の回転動作が行われて通常の構成からなる湾曲部と同様に、湾曲部31全体が湾曲動作される。
【0046】
そこで、上記構成のものにあっては湾曲部31の組み立て作業時には前後の湾曲駒32間が回動ピンを介して連結される通常の構成からなる湾曲部のように個々の湾曲駒32間のピンによる接続、あるいはかしめ等の面倒な作業を省略することができる。そのため、湾曲部31の組み立て作業を簡単に行え、コストのかからない湾曲機構を提供することが可能となる効果がある。
【0047】
なお、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施できることは勿論である。
次に、本出願の他の特徴的な技術事項を下記の通り付記する。

(付記項1) 挿入部先端に手元側からの操作によって湾曲駆動できる湾曲部を有する内視鏡において、前記湾曲部は、複数連結される湾曲駒と挿入部の軸方向に沿って配設される湾曲操作ワイヤーを備え、前記湾曲部の少なくとも先端側は、少なくとも1対の略対抗する位置に配設される湾曲操作ワイヤーと略同一の部分にて隣り合う湾曲駒が連結されるよう前記湾曲駒の接続部が配置され、前記湾曲部の後方の少なくとも1対以上の連結される湾曲駒は、前記湾曲操作ワイヤーの配置とは湾曲駒周方向に異なる位置にて連結されるよう接続部は配置されることを特徴とする内視鏡。
【0048】
(付記項2) 前記付記項1記載の内視鏡において、湾曲部の後方の少なくとも1対以上の連結される湾曲駒の接続部は、湾曲部先端側に略直交なる4方向に配置される4本の湾曲操作ワイヤーの配置位置と約45度湾曲駒の周方向に回転させた位置に配置したことを特徴とする内視鏡。
【0049】
(付記項3) 前記付記項1記載の内視鏡において、湾曲操作ワイヤーの配置とは湾曲駒の周方向に異なる位置にて連結されるよう接続部が配置される湾曲駒は、前記内視鏡湾曲部の約中間部から後方にかけて少なくとも2対以上設けられていることを特徴とする内視鏡。
【0050】
(付記項4) 前記付記項3記載の内視鏡において、湾曲部の約中間部から後方にかけて設けられる湾曲駒の隣り合う駒との接続位置が湾曲部に略直交なる4方向に配置される4本の湾曲操作ワイヤーの配置位置より、前記湾曲部の先端側から順次湾曲駒の周方向に回転していくよう設けられていることを特徴とする内視鏡。
【0051】
(付記項5) 前記付記項3記載の内視鏡において、湾曲部の後方の少なくとも2対以上の連結される湾曲駒の接続部は、湾曲部先端側に略直交なる4方向に配置される4本の湾曲操作ワイヤーの配置位置と約45度湾曲駒の周方向に回転させた位置に配置したことを特徴とする内視鏡。
【0052】
(付記項1〜5の従来技術) 付記項1〜5における従来技術は、実公平7−37601号公報がある。
(付記項1〜5の解決しようとする課題) 実公平7−37601号公報では、複数の節輪(湾曲駒)が連結される湾曲部において、湾曲部の前側(先端側)の部分の上下方向屈曲部が後側の部分の上下方向屈曲部より大きな角度で屈曲できるように節輪を形成する技術が記載されている。
【0053】
この構成においては、湾曲部の先端、つまり内視鏡挿入部の先端が、湾曲部の後ろ側における可撓管接続部に対して所定以上の湾曲角度を呈するよう比較的大きな湾曲操作を行った時には、確かに湾曲部の前側が後側よりも大きく屈曲(小さな曲率半径)となるが、湾曲動作時に湾曲駒が湾曲操作ワイヤーより受ける力によって隣接する湾曲駒どうしの回転軸となる接続部に生じるモーメントは湾曲部全体に同じであり、そのことから術者の湾曲操作に対して、湾曲部の湾曲動作が行い始める段階においては湾曲部の後方も先端側と同じに動作を行うことになり、例えば狭い体腔内などで比較的小さい湾曲角度にて体腔内表面の観察を行う場合では、湾曲部の後側もある程度屈曲しているので、効果が思うようには奏でられないことになる。
【0054】
(付記項1〜5の目的) 付記項1〜5における目的は、手元側における湾曲操作により先端湾曲部における前側から確実に湾曲動作が始まるようになることにより、狭い体腔内等での観察性が向上される湾曲部の構成を提供することにある。
【0055】
(付記項1〜5の作用) 付記項1〜5における作用は、湾曲部の後方における駒の接続を、湾曲部内に略直交方向に配設される湾曲操作ワイヤーの配設位置とは回転方向に異なる位置にて連結されるよう配置し、その結果湾曲部を構成する湾曲駒の回転動作における中心軸となる接続部に作用するモーメントが湾曲部の先端側の方が後方より大きくなるため、その接続部分における湾曲動作が湾曲部の前側より遅れて行われるよう作用する。
【0056】
(付記項6) 挿入部先端に手元側からの操作によって湾曲駆動できる湾曲部を有する内視鏡において、前記湾曲部は、回動自在に複数連結される湾曲駒と少なくとも湾曲部先端からその中間部にかけて内部に配置されるワイヤーガイドに挿通される湾曲操作ワイヤーを備え、前記湾曲部の中間から後方に接続される可撓管との接続までの間の少なくとも2つ以上の湾曲駒にかけて、前記湾曲駒の内部に、少なくとも1本以上の湾曲操作ワイヤーを挿通するコイルスプリングを設けたことを特徴とする内視鏡。
【0057】
(付記項7) 前記付記項6項記載の内視鏡において、湾曲部の中間部から後方に設けられるコイルスプリングは、先端側において湾曲部内に配設するワイヤーガイドに当接し、かつ後方側において可撓管内に配設するワイヤーガイドに当接することを特徴とする内視鏡。
【0058】
(付記項8) 前記付記項7記載の内視鏡において、前記コイルスプリングは、その外径がワイヤーガイドの内径よりも大きく、かつワイヤーガイドの外径より小さいことを特徴とする内視鏡。
【0059】
(付記項9) 前記付記項8記載の内視鏡において、湾曲部の中間部から後方に設けられるコイルスプリングは、前記湾曲部が直線形状であるときに自然長の状態で配設されることを特徴とする内視鏡。
【0060】
(付記項10) 前記付記項9記載の内視鏡において、コイルスプリングは内視鏡挿入部にて定められるUP方向にのみ設けたことを特徴とする内視鏡。
(付記項11) 前記付記項8記載の内視鏡において、湾曲部の中間部から後方に設けられるコイルスプリングは、前記湾曲部が直線形状であるときに所定量の圧縮がかけられた状態で配設されることを特徴とする内視鏡。
【0061】
(付記項12) 前記付記項8記載の内視鏡において、湾曲部の中間部から後方に設けられるコイルスプリングは、湾曲方向により、異なるバネ定数のコイルスプリングを備えることを特徴とする内視鏡。
【0062】
(付記項13) 前記付記項12記載の内視鏡において、コイルスプリングはUP方向のものが最大のバネ定数を有するように設けていることを特徴とする内視鏡。
【0063】
(付記項6〜13の従来技術) 付記項6〜13における従来技術は、特開平4−12725号公報がある。
(付記項6〜13の解決しようとする課題) 特開平4−12725号公報では、湾曲部の後ろ側における湾曲駒の相互間に湾曲操作ワイヤーが挿通されるコイルスプリングを設けている。
【0064】
この構成では、湾曲部の後ろ側における複数の湾曲駒それぞれの相互間に個別のコイルスプリングを設けるために湾曲部の組立が非常に複雑で且つ煩雑となってしまうこと、さらには厳密な長さ精度を有する多量のコイルスプリングを有することも含めて部品点数が多いことからコストの増加を招く間題が生じてくる。
【0065】
(付記項6〜13の目的) 付記項6〜13における目的は、部品点数の増加や、複雑な組立作業を要することなく、確実な前側からの湾曲動作が得られる湾曲部構成の提供を目的とする。
【0066】
(付記項6〜13の作用) 付記項6〜13における作用は、湾曲部の後方において湾曲操作ワイヤーが挿通されるコイルスプリングが、湾曲部の中間部から湾曲部後方に接続される可撓管との間にある複数の湾曲駒にわたって、設けられるため、簡単な構成で組立作業も容易であり、そして手元側での湾曲操作によって確実に湾曲部の前側から湾曲動作が始まるよう作用する。
【0067】
(付記項1〜13の効果) 本願構成による湾曲部を有した内視鏡を用いることによって、湾曲部の手元側より確実に湾曲動作が始まるようになり、このことにより狭い体腔内での湾曲操作による観察性が向上することが可能となる。
【0068】
【発明の効果】
本発明によれば、湾曲部の前側に配置される複数の湾曲駒の連結体における隣接する各湾曲駒間の連結部の位置を湾曲操作ワイヤーの配設位置と湾曲駒の周方向略同一の位置に配置し、湾曲部の後ろ側に配置される複数の湾曲駒の連結体における隣接する各湾曲駒間の連結部の位置を湾曲操作ワイヤーの配設位置とは湾曲駒の周方向に異なる位置に配置して湾曲部の湾曲操作時に湾曲部の後ろ側に比べて前側の方から先に湾曲動作を開始させる湾曲動作制御手段を設けたので、湾曲部の湾曲操作時に湾曲部の前側部分から確実に湾曲動作を開始させることができ、狭い体腔内等での観察性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態における内視鏡の湾曲部の概略構成を示す斜視図。
【図2】 第1の実施の形態の内視鏡の前側湾曲駒連結体の湾曲駒連結部を示すもので、(A)は上下方向湾曲駒の連結状態を示す要部の横断面図、(B)は左右方向湾曲駒の連結状態を示す要部の横断面図。
【図3】 第1の実施の形態の内視鏡の後ろ側湾曲駒連結体の湾曲駒連結部を示すもので、(A)は上下方向湾曲駒の連結状態を示す要部の横断面図、(B)は左右方向湾曲駒の連結状態を示す要部の横断面図。
【図4】 第1の実施の形態の内視鏡の湾曲部の各湾曲駒の湾曲状態を示す側面図。
【図5】 第1の実施の形態の内視鏡の湾曲部の湾曲状態を示す側面図。
【図6】 第1の実施の形態の内視鏡の挿入部を胃内に挿入して検査している状態を示す説明図。
【図7】 第1の実施の形態の内視鏡の挿入部を狭い体腔内に挿入して検査している状態を示す説明図。
【図8】 本発明の第2の実施の形態における内視鏡の湾曲部の概略構成を示す側面図。
【図9】 内視鏡の湾曲部の他の構成例を示すもので、(A)は湾曲部の斜視図、(B)は湾曲部の各湾曲駒の成形用の環状部材を示す斜視図、(C)は環状部材の舌片の屈曲状態を示す斜視図、(D)は環状部材の舌片の屈曲部を示す斜視図、(E)は環状部材の舌片の屈曲部に隣接する他の環状部材の連結部が連結される前の状態を示す斜視図、(F)は環状部材の舌片の屈曲部に隣接する他の環状部材の連結部が連結された状態を示す斜視図。
【符号の説明】
3、21 湾曲部
6、22 湾曲駒
7 連結部
9、23 湾曲操作ワイヤー
10、27 湾曲動作制御手段
11 前側連結体
12 後ろ側連結体

Claims (1)

  1. 管腔内に挿入される挿入部の基端部に手元側の操作部が連結されるとともに、
    前記挿入部の先端部側に、前記手元側の操作部からの操作によって湾曲駆動できる湾曲部が配設された内視鏡において、
    前記湾曲部に複数の湾曲駒を前記挿入部の軸方向に沿って順次連結し、前記湾曲部を湾曲操作する湾曲操作ワイヤーを設けるとともに、
    前記湾曲部の前側に配置される複数の湾曲駒の連結体における前記隣接する前記各湾曲駒間の連結部の位置を前記湾曲操作ワイヤーの配設位置と前記湾曲駒の周方向略同一の位置に配置し、
    前記湾曲部の後ろ側に配置される複数の湾曲駒の連結体における前記隣接する前記各湾曲駒間の連結部の位置を前記湾曲操作ワイヤーの配設位置とは前記湾曲駒の周方向に異なる位置に配置して前記湾曲部の湾曲操作時に前記湾曲部の後ろ側に比べて前側の方から先に湾曲動作を開始させる湾曲動作制御手段を設けたことを特徴とする内視鏡。
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