JP3762353B2 - 注入液注入用結束細管構造及び注入工法 - Google Patents

注入液注入用結束細管構造及び注入工法 Download PDF

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  • Consolidation Of Soil By Introduction Of Solidifying Substances Into Soil (AREA)

Description

【0001】
【産業上の利用分野】
開示技術は、複数本の独立した細管本体を結束して構成される注入用結束細管、及び、注入工法の技術にかかわるものであり、特に、地盤状況が各層毎に異なる地盤に対して、これらの各層毎に最適な注入を同時に達成し得るのみならず、地盤中の縦方向、横方向への立体的な注入液の同時注入をも可能であり、このため、注入工期も短縮される注入用結束細管、及び、注入工法の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
地盤は通常、各層ごとに透水係数や間隙率が異なるため、各層毎に地盤状況が異なるものである。
【特許文献1】
特願平6−114059号
【特許文献2】
特開平10−217828号公報
而して、この種の地盤への薬液注入に際して、上記特許文献1の特願平6−114059号や同じく、特許文献2の特開平10−217828号公報発明に示されている如く、注入管装置に関し、液状化防止注入工法や大深度地盤注入工法のように平面的にも深度方向にも大規模な注入工に適用し得る注入用結束細管、及び、注入工法に関するものが案出されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
土粒子間に注入液を浸透固結する工法として、所謂二重管ダブルパッカ方式等が開発され、図16に示す様に、該地盤21中にケーシングパイプを介して先行削孔20´ を形成し、その内部に外管30を挿入し、その内部に内管13を挿入し、該外管と当該削孔20´ の間にシール用のスリ−ブグラウト26等を充填して後、当該内管13に複数の図示しないパッカーを軸方向間に所望ピッチで配設して該内管13を外管30内に挿入して後、注入液をポンプを介して、上部の注入部から圧送し、該内管13の吐出部から同じく図示しないスリーブを押し開いて所定のスリットを介し、外管からシールグラウト26を割裂して、地盤21中に該注入液11を吐出注入させて所定の改良域を構築するような技術がある。而して、上述施工態様は図16の(リ),(ヌ),(ル),(オ)に示す様な態様にされるもである。
【0004】
而して、図6や図11に示す様に、軸方向の異なる位置に複数の吐出口4´ を有する結束注入細管13´ が用いられ、注入液の注入に際して、該結束注入細管13´ を地盤21中に埋設した後、結束注入細管13´ の上端から注入液を圧入して上述複数の吐出口4´ から前記注入液11を地盤21中に同時注入していた。
【0005】
更に、上述の結束注入細管13´ を複数本、地盤21中に図12,13に示す様に横方向に間隙をあけて埋設した後、上述同様にこれらの注入管の吐出口4´ を通じて注入液を地盤中に同時注入するようにもしていた。
【0006】
【特許文献3】
特許第2852721号公報
この出願の発明の出願人による特許文献3の特許第2852721号公報の図11,12,13に示す様に、地盤21の状況が各層毎に異なる該地盤21に対してこれらの各層毎に最適な注入を同時に達成するのみならず、地盤21中への縦方向、横方向への立体的な同時注入を可能であり、このため、注入工期も短縮される。
【0007】
かかる結束細管を用いた注入用結束細管が発明されてはいるが、該種注入用結束細管13´ を用いて実用上のさまざまな問題があった。
【0008】
この出願の発明の一人の出願人は複数の注入用結束細管1から同時に地盤中に注入液を注入する地盤注入工法とし、前記特許文献1の特願平6−114059号発明や同じく特許文献2の特開平10−217828号公報発明に示さているように注入用結束細管13´ を削孔20´ 中に挿入してシール用のシールグラウト26を該削孔20´ 内に充填した後、複数の吐出口4´ から地盤21中に同時注入するようにされている。(図6に示す様な態様である)
【0009】
図11は注入用結束細管13´ を地盤21中に設置して複数の吐出口4´ から同時に注入している状況を示すものである。図15は注入用結束細管13´ の断面図を示すものである。
【0010】
この発明の出願人による注入施工の結果、図15に示す様な注入用結束細管1の周囲にバンド5等により結束されているだけのために細管本体2相互の間に軸方向の誘導溝に図15の断面図に示す様にノッチ6が長工程で形成されているために、図6の矢印のように図15の断面図中のノッチ6を通して注入液の逆流現象が生じる不都合さがあった。
【0011】
このように、注入液等が逆流して、注入液が所定部位における地盤21中への注入液の注入が正確には行われず、各注入ステージへの確実な注入液が注入されないのみならず、材料費も高くなり、結果的にコスト高になるデメリットがあった。
【0012】
又近年にあっては、我が国において、都市等に於いては、集中的に、且つ、集約的に多くの建築構造物が構築されるようになってきており、公共施設等も重ねて構築する余地はほとんど無く、したがって、土地や空間の利用として浅層部は勿論のこと、地下20m程度の中層部、更に、40mを越す大深度地盤領域に於ける開発も行われるようにさえなってきている。
【0013】
したがって、今後ビル等の構築や地下鉄等の地下構造物等の部位は10mや20m以内の浅深度部位や中深度部位のみならず40mを越す(超)大深度部位にまで及ぶようになることが予見はされはする。
【0014】
これに対処する地盤改良技術は、従来の浅層部や中層部に対するものとは異なり、例えば、所定の注入液等の地盤21内への注入工事等の従来の薬液注入では施工精度が粗く、又、大深度工事であるが故に効率が悪く、又、その施工速度がスピーディでは無く、コスト的にも経済的に見合わないものとなる。
【0015】
このため、大深度において、注入用結束細管13´ を用いると、該注入用結束細管13´ の本数が増え、該削孔20´ の径が大きくなり、該注入用結束細管13´ の数量も大量となり、経済的に見合わないというデメリットがあった。例えば、直径1cmの注入細管を10本結束し、吐出口を注入深度1m間に設けると、削孔20´ の径100mmで10mの注入区間となる。そして、これ以上深くなると、10本以上の注入用結束細管13´ を用いて100mm以上の削孔20´ をして10m以上の該注入用結束細管を地盤21中に埋め殺しにしなくてはならない不都合さがあった。
【0016】
【問題が解決しようとする手段】
上述目的に沿い先述特許請求の範囲を要旨とするこの出願の発明の構成は、前述課題を解決するために、細径の注入用細管本体相互間に軸方向ノッチが形成されている注入用結束細管構造において、該注入用細管本体の先端部に逆止弁が覆われた吐出口が配設され、該注入用細管群を覆うように柔軟性のカバーチューブが囲繞されていることを第一の基幹とし、而して、その際、上記注入用細管本体群の内部に軸方向に沿う所定の強度,剛性を有する棒体が芯体として軸装されているようにし、又、上記注入細管本体の吐出口が上記カバーチューブの外側に臨まされているようにし、上記吐出口はパッカー作動用吐出口と注入液の地盤注入用吐出口から成り、カバーチューブの外側に在って上記パッカー作動用吐出口の配設位置に対応する部分にパッカーが配設され、注入液の地盤注入用吐出口は上下のパッカーの間に位置して配設されているようにもし、上記パッカーが袋パッカー、又は、弾性のパッカーのいずれかであるようにもし、更に、地盤中に削孔を所定深度に形成して該削孔中に上記注入用結束細管の管体を挿入してシールグラウトを充填し、注入液を吐出し上記シールグラウトを割裂し地盤中に注入液を注入するようにし、地盤中に削孔を所定深度に形成し、該削孔内に上記パッカーを挿着した注入用結束細管の管体を挿入して該パッカーを膨脹させて上記削孔の内壁に圧接し、該パッカー間から注入液を吐出して地盤中に注入するようにし、地盤中に削孔を所定深度に形成して所定の間隔でゴムスリーブでおおわれた外管吐出口を有する外管を挿入し、該削孔中にシールグラウトを充填してのち、外部にパッカーを装備した注入用結束細管の管体を該外管内に挿入して該パッカーを外管吐出口の上下に圧着して該結束注入細管から外管吐出口を経てシールグラウトを割裂して地盤中に注入液を注入し、該注入用結束細管の管体は外管内を上下に移動して注入するようにし、地盤中に削孔を所定深度に形成して該削孔中に外側に外管パッカーを挿着した、所定の間隔でゴムスリーブでおおわれた外管吐出口を有する外管を挿入して外管パッカーを膨脹させて孔壁にパッカーを圧着し、外部に内管パッカーを装備した注入液注入用結束細管を外管に挿入すると共に外管吐出口の上下に位置させた内管パッカーを膨脹させて上記外管の内側に圧接し、該内管パッカー間から注入液を吐出し当該ステージの注入液の地盤中に対する注入を終了し、次いで、上記パッカーを収縮し、注入用結束細管を所定ストローク上昇させて、次段のステージに移行し、当該ステージにおいて、パッカーの膨脹による外管への圧着を行い、而して、該注入用結束細管に対する注入液の圧送を行うようにする動作を反復するようにした技術的手段を講じたものである。
【0017】
【作用】
而して、地盤改良等の施工を行うに際し、所定の合性樹脂製等の薄い柔軟なシートによるカバーチューブにより密着して囲繞された注入用結束細管本体群がその各先端の吐出口に逆止弁を設け、且つ、各先端部の吐出口はカバーチューブの外側に設けられる等して各注入用結束細管本体間に軸方向に沿って形成されるノッチにおける注入液の逆流を防止するようにし、小径にされて結束する本数が可及的に少ないようにし、地盤中に形成する削孔のサイズが可及的に小サイズに形成されて外管のみを盛り替え的に挿入し、施工性能が良く、コスト的にも安くつくようにしたものであり、又、注入用結束細管の外側に密着して囲繞する袋パッカー、又は、弾性パッカーを膨縮して、該パッカーを削孔の内壁面に圧着するステージを軸方向に変動させて該パッカー間から注入液を噴出し、シールグラウトを割裂して地盤中に注入するようにしたものである。
【0018】
【発明が実施しようとする形態】
次ぎにこの出願の発明の実施しようとする形態を実施例の態様として図1〜図5,図7〜図10、図12〜図14、図17の図面に基づいて説明すれば以下の通りである。
【0019】
図1乃至図5に示す実施形態の態様において、図1はこの出願の発明の要旨の中心を成す注入用結束細管を示し、図5は単位の細管本体2を示し、その細管本体2の先端部3には図4に示す様な逆止弁3が巻装され、先端開口部、及び、側部表面側の注入口4を密封している。この細管本体2を複数本図2に示すように結束して図1,3に示すこの出願の発明の結束細管が構成される。その表面は薄く柔軟な可撓性のある合成樹脂製のカバーチューブ5によって囲繞され、長さ方向の所定の位置に先端部3がカバーチューブ5の外側に儲けられている。図3はこの結束注入細管の端部の構造を示し、その端部はカバーチューブの端部をおりかえして金属性のリングやゴム性等の止め金12で一体的に密封している。このため細管本体2,2…に相互の逆三角形状の軸方向にノッチ6が形成されても吐出部4はカバーチューブ5の外側の所定部位に位置するため、吐出部4から注入する注入液は図6の矢印に示すようにノッチ6を介しての逆流が行われず各注入細管1からの注入液の注入は所定の注入される部位に注入される事になる。
【0020】
而して、該図4,図5に示す実施形態においては、細管本体2の先端部分に逆止弁3が巻装されて取り付けられている態様であり、施工は図1,図3に示す様に結束注入細管1に長さ方向所定ピッチずつ逆止弁3がその位置レベルを異ならせてカバーチューブ5の外側に在るようにされている態様を示すものである。又、図14は逆止弁の別の構造の例を示す。
【0021】
したがって、各細管本体2にあってはゲルタイムの異なる注入液を地上より圧送して地盤中へ所定のゲルタイムで注入することが出来るようにされているものであり、又、複数の吐出部から同時に注入することも出来る。又、粗い土層に位置する吐出口から、予め、懸濁型のグラウト注入液を、或いは、瞬結性注入液を注入して、粗詰めをしておいてから、他の吐出口から瞬結性に優れたゲル化時間の長い注入液を注入する事が出来る瞬結性グラウトの注入液を注入する場合は図14の(d)に示す様にA液とB液を並列にして注入する逆止弁3を有する先端吐出部であって、注入細管1の先端部4にゴム製からなる逆止弁3で覆うようにした構造を用いる事により主材をA液、副材をB液として瞬結のみならず、任意の所定ゲルタイムの注入液を注入する事が出来る。
【0022】
図12,13は地盤21中に立体的に注入用結束細管1を設置し、三次元的に同時注入する注入システムを示すものであり、図14の(a),(b),(c),(d)は注入用結束細管1の単位注入用結束注入細管の先端の逆止弁を有する吐出口の例の態様を示すものである。
【0023】
図7は、この出願の発明の注入細管を用いた施工の態様を示すものであり、削孔後本注入管を挿入し周辺をスリーブグラウトで充填した後、任意の複数の吐出口からスリーブグラウトを割裂して選択的に、或いは、同時に注入出来る。図7は多数の単位注入ポンプ18を集積してそれを集中管理システム24でそれぞれの注入細管からの注入を最適注入に同時にコントロールする。
【0024】
図7に示す様に、所定の削孔20´ を形成し、該削孔20´ 内に先端に吐出口4´ を長手方向にその開口位置をずらした細径のグラウト送給通路のパイプ13を所定の結束状態にして地盤21中に埋設的に挿入し、注入液送給通路13の該注入用結束細管本体2はバルブ17,17…を介し、注入ポンプ18はなくてはならず、注入タンク6に接続されてはいるが、各注入用結束細管1はシールグラウト26で地盤21に定着固定して埋め殺しの状態にされている。
【0025】
注入用結束細管1を構成する各単位注入細管本体2はそれぞれ圧力計22,流量計23が設けられ、それぞれが複数の注入ポンプユニット18に連がり、注入液タンク6の注入液が地盤21中に注入される各注入用結束細管本体2の圧力,流量が、圧力計22,流量計23より電気信号で集中管理装置24に送られて、それぞれ所定の圧力、或いは、所定の注入量に達した時点で、集中管理装置24の各注入ポンプ18単位ユニットに電気信号が送られ、注入液の送液のON,OFF、或いは、流量の調整が行われるようにされている。
【0026】
又、この出願の発明における、カバーチューブ5は薄く可撓性、合成樹脂製チューブであって、例えば、物干竿に見られるように従来技術の示すものであり、結束細管本体2群を覆って、熱を加える事によって収縮して結束細管に密着して、且つ、作業時には結束細管1の曲り通りに破れたり、折れたり、する事もなく任意にセットする事も可能であることもあって、外側に開口した吐出口部4´ から吐出した注入液が結束細管1内に侵入してノッチ6に逆流しない機能をもつものである。
【0027】
尚、場合によっては、作業時の直結性を保持するために、或いは、トンネル工事において、斜め上方向の削孔に棒体を挿入するために、剛性を保持するべく、注入地盤21中の長さにおいて、図示しない棒状或いは管状芯材を注入用結束細管1内に設けてもよい。
【0028】
又、芯材として、芯管を用いて芯管を通して注入液を注入してカバーチューブ5内のノッチ6に注入して該ノッチ6内を充填して地盤注入用注入液が逆流しないようにすることも可能である。
【0029】
而して、この場合には、各細管本体2が小径であり、且つ、カバーチューブ5は密着しているため、細管本体2,2…の本数が多くても外形の径を小さくすることが出来、又、削孔20´ の径も小さくして施工がし易く、コスト的にも安くあがることが出来るようにするものである。
【0030】
図8はこの出願の発明の別の態様を示す細管本体2,2…の外側に外接状態に可撓性樹脂によりカバーチューブ5が囲繞されており、吐出口はパッカー用吐出口4と地盤注入用吐出口4´ が所定の間隔をおいてカバーチューブ5の外側に位置し、各パッカー用吐出口4の逆止弁3の位置する部位に態様して臨まされてパッカー33が配設されるようにされており、該パッカー33は図示しない地上の圧送装置により空気等の所定の作動流体が膨縮自在に作動されるようにされている。或いは、固結材を注入して膨脹させて孔壁20´´に固定してもよい。
【0031】
尚、該パッカー33の作動流体が空気や水や窒素等の不活性形態の場合、該パッカー33はゴム等の弾性パッカーが、固結材の場合はゴムや合成樹脂製等の弾性パッカーの他に、布製の袋パッカー等の可撓性パッカー33等が適している。
【0032】
図8はケーシングにより削孔した削孔20´ にこの出願の発明の結束注入細管を挿入し、袋パッカー33内にパッカー充填用吐出口4からセメント等の固結材を圧入して袋体を膨脹させてパッカー33を形成した後、当該図8を示す上下のパッカー33,33内の空間20´´´ に地盤注入用吐出口4´ から注入液を注入し、当該ステージに於ける注入を終了する。該注入用結束細管1は地盤21中に埋め殺しにされる。
【0033】
図10は削孔20´ 内に袋パッカーを所定の位置に設けた合性樹脂製の外管30を挿入して袋パッカー33内に固結材を注入して孔壁と外管の間の空間にパッカーを形成し、該外管30内に弾性パッカー33を装着した注入用結束細管本体2を挿入し、パッカー用吐出口4から流体でパッカー33を膨脹させて該パッカー33を形成してのち、上下のパッカーで構成された空間に20´´´ に地盤注入用吐出口4´ から注入液を注入して外管スリーブを通して外管外側に形成された上下のパッカー33の間の空間20´´´ から地盤中に注入液を注入する態様を示す。
【0034】
複数の所定のステージを選択的に或いは同時に注入した後該注入用結束細管1を次段のステージに移向して同様の操作を反復する。
【0035】
特に、図8の注入方式では、大深度では、当該ステージ間の吐出口4の数が多くなるため、結束注入細管1の本数も長さも多大となる。このため地盤21中に形成する該削孔20´ の長さも長く、該削孔20´ の径も大きくなり、したがって、結束注入細管の使用材料が多くなり施工能率が非能率的で高価になる。
【0036】
しかしながら、図10の注入方式では注入外管30を深く埋設し、その外管30内にパッカー33付きの注入用結束細管1を上下させて注入液を注入すれば、該注入細管1の本数は外管22内に挿入出来る数であればよく、又、注入後、外管は埋め殺しになるが、注入用結束細管1は回収出来るので経済的であり、能率的である。
【0037】
該図9にてゴム等の弾性パッカー33を窒素等の不活性気体で覆い拡縮するようにさせて、複数の該パッカー33を形成し、その間の複数の空間の地盤注入口の吐出口部4から注入用注入液を同時に注入して、その各ステージの注入を同時に行った後、作動流体の供給を停止して、パッカー33を収縮させたのち、注入用結束細管1を上方に移動させた上で、再度ゴムパッカー33を再度膨脹してパッカー33を形成し、同様の工程を繰り返して、次段のステージを移向するものである。
【0038】
この場合、パッカー33を膨脹させる該パッカー33内の開口部4はそれぞれ独立した開口部でも良いし、1本の共通した通路を通して作動流体を各パッカー33に圧送して膨縮させても良い。
【0039】
この出願の発明において、注入用結束細管1はナイロン等の軟質の合成樹脂柔軟性の合成樹脂パイプを用いる事によって図17に示す様にリール38を使って注入用結束細管1の上下の作動を行う事も出来る。
【0040】
当該図17に示す如くモーター39を作動させて該リール38に芯管を外管30の中央部に挿入して注入用結束細管1の挿脱が能率的に省力化して行えるようにする事も出来る。
【0041】
そして、図7に示す実施形態において、地盤21の内部に削孔20´ を所定深度に形成し、該削孔20´ の内部にシールグラウト26を充填し、該シールグラウト26内に本願発明の注入用結束細管1を挿入して地盤に埋設する。注入領域全体に多数の注入用結束細管を埋設して三次元的に注入管を配設した後、複数の該結束細管1の複数の吐出口から注入液を同時に吐出してシールグラウト26を割裂して地盤21中に所定ステージの注入を行うようにする。この模式図が図12,13である。
【0042】
又、図10に示す実施形態においては、削孔20´ 内に袋パッカーを有する外管30を挿入し且つ該外管30内に外周部の袋パッカー33に固結材を注入してパッカーを形成して削孔壁に圧着して後、注入用結束細管1を外管内に挿入し、該弾性パッカー33を作動流体により膨脹させて外管30内に圧接してのち結束注入細管1の上下のパッカーで形成された空間に地盤注入用吐出口4から注入液を吐出して外管のゴムスリーブ8を押し開いて、外管の上下のパッカー間の空間を通して地盤に当該ステージの注入液の注入を行う。そして、当該ステージでの注入液の注入が終了すれば、注入用結束細管1のみを上方に引き上げて次段のステージまで移動し当該次段のステージで弾性パッカー33を膨脹して外管30に圧接して注入液の注入をゴムスリーブ8の吐出口4を介して地盤21中に注入するものである。
【0043】
図17の装置を用いれば、各注入細管1がカバーチューブ5内に於いて、緊締圧縮されて群設されることにより当該カバーチューブ5による緊締圧縮が一種の巻き上げ手段により緊締されることも出来、いずれにしても、その径が所望に設計通りに小サイズにされ、又、削孔20´ の径も選択的に小サイズかされるために、施工精度が良いわりには、コスト的に安くつくともいうメリットがある。
【0044】
【発明の効果】
以上この出願の発明によればノッチ6に臨ませて逆止弁3が介装されていることにより、注入液の注入後における該ノッチ6を介しての逆流がしないという優れた効果が奏される。
【0045】
したがって、地盤21内の所望ステージにおける注入液の注入が設計通りに行えるという優れた効果が奏される。
【0046】
又、大深度地盤においても、注入用結束細管1の径を小さく出来るために、削孔20´ の縮径が行われて、それだけ注入液の量も少なくなり、経時的にコストダウンが図れるという優れた効果が奏される。
【0047】
そして、削孔20´ の径が小さくてすみ、経済的、且つ、施工が能率的であるメリットがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この出願の発明の要旨の中心を成す注入用結束細管の全体概略詳細側面図であある。
【図2】その部分断面図である。
【図3】全体概略側面図である。
【図4】逆止弁の拡大側面図である。
【図5】1本の細管本体の概略側面図である。
【図6】従来技術における大深度領域に於ける地盤中への注入液の注入の1態様の縦断側面図である。
【図7】この出願の発明の注入用結束細管の削孔内への挿入の縦断面図である。
【図8】同注入工法の1実施形態の概略側面図である。
【図9】他の注入工法の実施形態の概略機構図である。
【図10】この出願の発明の注入用結束細管の削孔内への挿入の機構図である。
【図11】従来技術に基づく注入態様の機構側面図である。
【図12】この出願の発明の態様の側面機構斜視図である。
【図13】同他の態様の斜視図である。
【図14】(a)(b)(c)(d)は同逆止弁の各側断面図である。
【図15】従来技術の注入用結束細管の断面図である。
【図16】(リ)〜(オ)は従来技術に基づくダブルパッカー注入態様の側面図である。
【図17】この出願の発明の施工態様の機構図である。
【符号の説明】
2 注入用細管本体
3 逆止弁
4、4´ 吐出口
5 カバーチューブ
6 ノッチ
33 パッカー

Claims (9)

  1. 細径の注入用細管本体相互間に軸方向にノッチが形成されている注入用結束細管構造において、該注入用細管本体の先端に逆止弁が覆われた吐出口が配設され、該注入用細管群を覆うように柔軟性のカバーチューブが囲繞されていることを特徴とする注入液注入用結束細管構造。
  2. 上記注入用細管本体群の内部に軸方向に沿う所定の強度,剛性を有する棒体又は管体が芯体として軸装されていることを特徴とする請求項1記載の注入液注入用結束細管構造。
  3. 上記注入細管本体の吐出口が上記カバーチューブの外側に臨まされていることを特徴とする請求項1,2いずれか記載の注入液注入用結束細管構造。
  4. 上記吐出口はパッカー作動用吐出口と注入液の地盤注入用吐出口から成り、カバーチューブの外側に在って上記パッカー作動用吐出口の配設位置に対応する部分にパッカーが配設され、注入液の地盤注入用吐出口は上下のパッカーの間に位置して配設されていることを特徴とする請求項1乃至4いずれか記載の注入液注入用結束細管構造。
  5. 上記パッカーが袋パッカー、又は、弾性のパッカーのいずれかであることを特徴とする請求項4記載の注入用結束細管構造。
  6. 地盤中に削孔を所定深度に形成して該削孔中に上記注入用結束細管の管体を挿入すると共にシールグラウトを充填し、該シールグラウトを割裂し、地盤中に注入液を注入するようにすることを特徴とする注入工法。
  7. 地盤中に削孔を所定深度に形成し、該削孔内にパッカーを装着した注入用結束細管の管体を挿入して該パッカーを膨脹させて上記削孔の内壁に圧接し、該パッカー間から注入液を吐出して地盤中に注入することを特徴とする注入工法。
  8. 地盤中に削孔を所定深度に形成して該削孔中に所定の間隔でゴムスリーブでおおわれた外管吐出口を有する外管を挿入すると共にシールグラウトを充填してのち、外部にパッカーを装備した注入用結束細管の管体を該外管内に挿入して該パッカーを外管吐出口の上下に圧着して該結束注入細管から外管吐出口を経てシールグラウトを割裂して地盤中に注入液を注入し、該注入用結束細管の管体は外管内を上下に移動して注入することを特徴とする注入工法。
  9. 地盤中に削孔を所定深度に形成して該削孔中に外側に外管パッカーを挿着した、所定の間隔でゴムスリーブでおおわれた外管吐出口を有する外管を挿入して外管パッカーを膨脹させて孔壁にパッカーを圧着し、外部に内管パッカーを装備した注入液注入用結束細管を外管に挿入すると共に外管吐出口の上下に位置させた内管パッカーを膨脹させて上記外管の内側に圧接し、該内管パッカー間から注入液を吐出し当該ステージの注入液の地盤中に対する注入を終了し、次いで、上記パッカーを収縮し、注入用結束細管を所定ストローク上昇させて、次段のステージに移行し、当該ステージにおいて、パッカーの膨脹による外管への圧着を行い、而して、該注入用結束細管に対する注入液の圧送を行うようにする動作を反復するようにすることを特徴とする注入工法。
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