JP3656741B2 - 地盤注入工法 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
開示技術は、(超)大深度の地盤等に於ける地盤改良のグラウト注入工事の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
周知の如く、国土が狭隘で、しかも内陸部の多くの山間林野部が複雑に入り組んでいるうえに、長い海岸線に近接している特殊な地勢条件の我が国にあっては、軟弱地盤を埋め立て、或いは、浚渫、又は、所定の地盤改良工事を行って、有効に供するような技術研究が盛んに行われ、近時は実用化し得るような成果も見受けられるようになり、その幾つかは実施化されているものである。
【0003】
而して、前述した如く、国土が狭隘で、しかも、特殊な地勢条件の我が国にあって、都市等に於いては、集中的に、且つ、集約的に多くの建築構造物が構築されており、該種構築物の地下部は勿論のこと、更には、病院等の公共施設等の平面的な利用分野は極めて限られるようになってきており、公共施設等も重ねて構築する余地はほとんど無く、したがって、土地や空間の利用とは浅層部等の地下10m,20m等以内の浅層部位や中層部位に於ける地下構築物の建設の余地はなくなりつつあり、近時は、当該浅層部は勿論のこと、地下20m程度の中層部に至る開発もほとんど開発し尽くされている赴きがある。
【0004】
したがって、今後ビル等の構築や地下鉄等の地下構造物等の部位は10mや20m以内の浅深度部位や中深度部位を越えて(超)大深度部位にまで及ぶようになることが予見される。
【0005】
これに対処する地盤改良技術は、従来の浅層部や中層部に対するものとは異なり、例えば、所定のグラウト等の地盤内への注入工事等の従来の薬液注入では施工精度が粗く、又、大深度工事であるが故に効率が悪く、又、その施工速度がスピーディでは無く、コストとも経済的に見合わないものとなる。
【0006】
而して、近時地盤改良施工工法に広く用いられるようになって開発されてきた該施工工法に図13に示す様な、地盤改良工法が広く用いられるようになり、従来地盤工法は地盤21中にケーシングパイプ2を所定深度迄挿入装置3により、掘削嵌入させ、ジェネレータ4によって制御駆動される単基のポンプ5により、グラウトタンク6から所定の改良材としてのグラウトを所定のスイーベルジョイントを介し、該ケーシングパイプ2内に圧送し、該ケーシングパイプ2の先端部のノズルタイプの吐出口8から当該ケーシングパイプ2のステップアップ(或いは、ステップダウン)工程等において、回転裡に地盤21中に吐出注入し、そして地盤改良を行うようにしている。
【0007】
土粒子間にグラウトを浸透固結する工法として、図13、15に示す様な、所謂二重管ダブルパッカ方式も開発され、該地盤21中にケーシングパイプ2を介して先行削孔20を形成し、その内部に同芯的にスリーブ24を外装した外管30を挿入し、その内部に内管22を挿入し、該先行削孔20の間にシール用のスリーブグラウト26等を充填し、当該内管22内にパッカ33を所定ピッチで装備配設して該パッカ33、33間にタンク6′からグラウトをポンプ5′を介して送給し、該内管22の図示しない吐出口からスリーブ24中の図示しない所定のスリットを介し、シール用のシールグラウト26を割裂して、地盤1中に当該改良材を吐出注入させて所定の改良域を構築するような技術もある。而して、上述施工態様は図16の(リ)、(ヌ)、(ル)、(オ)に示すようにされるものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、かかる従来技術による(超)大深度地盤の改良にあっては、前述した如く、浅層度の地盤中心か、中層度の地盤中心の注入改良技術であるため、(超)大深度の地盤改良の場合、削孔長が長くても、1本1本の各注入管の上げ下げを介して注入するには長い時間と多大な手間を要す。このため、図14に示す施工法が開発され、複数の吐出口31´ から同時に注入出来る利点がありはする。
【0009】
しかしながら、図14,15に示す様に、所定の削孔20を形成し、該削孔20内に先端に吐出口31を長手方向にその開口位置をずらした細径のグラウト送給通路のパイプ37を所定の結束状態にして挿入し、グラウト送給通路の該パイプ37はバルブ17,17…を介し、ヘッダー18を介し、グラウトタンク6に接続されてはいるが、結束細管37群はシールグラウト26で地盤21に定着固定して埋め殺しの状態にされるため、該結束細管37の本数が増えると、該削孔20の径が大きくなり、該結束細管37の数量も大量となり、経済的に見合わないというデメリットがあった。例えば、直径1cmの注入細管を10本結束し、吐出口31を注入深度1m間に設けると、削孔20の径100mmで10mの注入区間となる。そして、これ以上深くなると、10本以上の結束細管37を用いて100mm以上の削孔20をして10m以上の該結束細管37を地盤21中に埋め殺しにしなくてはならない。
【0010】
このように、(超)大深度であるために、該削孔20の長さも長く、該削孔20の径も大きくなり、施工能率が非能率的であり、各結束細管37も長く、グラウト等の材料費も高くなり、結果的に、コスト高になるというデメリットがあった。
【0011】
【発明の発端】
上述課題を解決するために、この出願の発明者は都市部やその近郊部に於ける大深度の地中構造物の増大する需要性や必要性に鑑み、外管のみを削孔中に埋設してその中に結束細管を内管として挿脱自在に挿入し、該結束細管を該外管内で移動して複数の内管の吐出口から平面的に、或いは、垂直的に、或いは、これらを組み合わせて立体的な三次元的態様に同時に注入し、しかも、該内管を回収して外管のみを地盤中に埋め殺し等にする事によって前述問題を解決したものである。
【0012】
【発明の目的】
この出願の発明の目的は上述従来技術に基づく10mより大なる大以深、或いは、更に40mより大なる以深の超大深度の地盤等の改良施工の需要性や必要性の急増に鑑み、施工能率が良く、経済的でスピーディな施工が可能であるように設計通りの(超)大深度の地盤改良の現出が可能であるようにして、建設産業に於ける(超)大深度地盤に於ける土木技術利用分野に益する優れた地盤注入工法を提供せんとするものである。
【0013】
【発明が解決しようとする手段・作用】
上述目的に沿い先述特許請求の範囲を要旨とするこの出願の発明の構成は、前述課題を解決するために、上述のように効率良く設計通りの(超)大深度地盤改良を経済的にスピ−ディにするようにする手段として地盤に形成した削孔内に、軸方向の異なる部位に複数の吐出口を有する外管を挿入埋設してシ−ルグラウトを介して該外管を該削孔内に定着固定し、該外管内に軸方向に所定ピッチで配設したパッカを有した内管を挿入し、該内管からのグラウトをその複数の吐出口から地盤内に吐出注入するようにする地盤注入工法であって、上記内管は複数の管路を有し、該複数の管路は該内管のパッカ間に吐出口を有し、外管の吐出口を介して地盤中にグラウトを吐出注入するようにすることを第一の基幹とし、地盤に形成した削孔内に、軸方向の異なる部位に複数の袋パッカと該袋パッカ間に吐出口を有する外管を挿入埋没し、該外管内に軸方向に所定ピッチで配設したパッカと吐出口を有した複数の管路を有する内管を挿入して該内管のパッカを上記外管内面に定着固定させ、該内管からのグラウトをその複数の吐出口を介し外管の吐出口から地盤内に噴出注入するようにする地盤注入工法であって、上記外管の袋パッカにグラウトを送給して削孔内面に該袋パッカを膨脹させ、該外管を定着固定させて上記内管の吐出口から外管の吐出口を経て上記グラウトを地盤中に吐出注入するようにすることを第二の基幹とし、そして、上記外管を地盤内の削孔内にスリーブグラウトで固定し、上記外管を介して地盤内にグラウトを吐出注入するに際し、該削孔の最深度の所定の範囲内で行うようにするようにもし、上記内管を地盤中に形成した複数の多数の削孔内にセットした外管に対し盛り替え的に順に移動して使用し、或いは、複数の外管に複数の内管を同時に挿入してグラウトの吐出注入を行うようにするようにもし、而してその際に、上記内管からのグラウトの吐出注入を再度行うようにするようにもし、(超)大深度の地盤に形成した削孔内に袋パッカを有する外管を挿入埋設し、該袋パッカ内にグラウトを圧送し膨出させて該削孔壁に外管を当接固定し、該外管内に軸方向所定ピッチで配設したパッカを有した内管を挿入して該内管のパッカを膨出させて上記外管の内面に定着させ、該内管からのグラウトをその複数の吐出口から地盤内に該外管のスリーブの吐出口を介して注入するようにする地盤注入工法であって、上記外管の上下の袋パッカと削孔壁の間に形成された空間を介して、上記グラウトを地盤中に吐出注入するようにさせるようにもし、上記内管がパッカを有し、その軸方向所定間隔で吐出口を有する複数の細管を結束したものを用いるようにするようにもし、又、上記内管がパッカを有し、軸方向所定間隔で吐出口を有する複数の注入管を多重管にしていることを他の基幹とし、上記複数の内管の吐出口から多連装ポンプ又は複数の注入ポンプを介して同時にグラウトを地盤中に注入するようようにもし、又、1つの送液部の管路より分岐部を介して接続分岐された複数の内管の管路に対しシングルポンプを介し同時にグラウトを送給して同時一斉に吐出注入するようにもし、又、上記内管は曲折自在な可撓性管路によって形成するようにもし、又、上記内管のパッカは流体によって膨脹されるようにもして上記グラウトを地盤中へ吐出注入を行うようにした技術的手段を講じたものである。
【0014】
【作用】
而して、上述構成において、(超)大深度の地盤に於ける改良用のグラウトの注入を行うに際し、該(超)大深度の地盤に形成した削孔内に袋パッカを有する外管のみを挿入埋設し、該外管内に軸方向に所定ピッチで配設したパッカを有した内管を挿入するようにして該パッカを外管内面に定着させ、該内管からのグラウトをその複数の吐出口から地盤内に注入するようにするグラウトの地盤注入工法であるようにし、而して、上記袋パッカを直接地盤中の上記削孔内壁に定着固定させ、或いは、該地盤の削孔壁の間に介装したシールグラウトを介し、地盤削孔に定着固定させて、地盤に吐出注入するようにもし、該削孔が地盤に所定数複数立体的等に形成されていても、当該内管を各外管に対し盛り替え的に移動することが出来ることにより、外管のみを挿入する削孔の径を小さく出来、注入グラウトの量を可及的に少なくし、作業能率が良く、又、経済的であるようにしてコストダウンが図れるようにし、該施工に際し、内管全体を全ての吐出口から多連装ポンプ、又は、複数の注入ポンプを介してグラウトを同時一斉に地盤中に注入するようにし、又、該多連装ポンプ又は複数の注入ポンプに代えて送液部の管路より分岐部を介して接続分岐された複数の削孔の外管の内管に分岐的に同時にグラウトを送給してシングルポンプを介して分岐的にグラウトを同時一斉に吐出注入することが可能であるようにした技術的手段を講じたものである。
【0015】
【発明が実施しようとする形態】
次ぎにこの出願の発明の実施しようとする形態を図1〜図11の図面に従って説明すれば以下の通りである。
【0016】
尚、第12図以下の図面と同一態様部分は同一符号を用いて説明するものとする。
【0017】
開示技術は当該所定の被改良地盤21中にその地上より10m以深、或いは、20m以深の大深度の部位、更に40m以深の超大深度の部位に於いて、前述近時増大する構築物の需要や必要性に応えるべく、図1に示す様に、地盤21の所定部位に形成される削孔20に対し、当該(超)大深度の地盤21の(超)大深度の先端部分の深層の10mから20m程度(或は、超大深度)の部位に亘ってグラウトを注入して地盤改良するようにされている態様であり、図示しない所定のケーシングパイプによって掘削形成される削孔20は単一でも良いが、所定の改良域に亘り、定数複数(多数)に相互並列的、或いは、上向き、傾斜向き等の態様も含む等マトリックス状に立体的に形成され得るものであり、而して、図2に示す形態の態様等にあっては、該削孔20に対し、該削孔20を掘削形成するケーシングパイプを所定に引き抜いた後に所定の金属製、或いは、硬質プラスチックの樹脂製の外管22を挿入し、該外管22と削孔20との間には該外管22の挿入に先だってシールグラウト26が密封的に封入充填されて軸方向所定ピッチで形成した吐出口23に対してはカバーするゴム製の可撓性のスリーブ24で覆われ、該外管22の内部のシャンク部には軸方向所定ピッチで穿設された上記吐出口23に対応する吐出口23´ を有すると共に、外管22と内管30との間に空間32を形成するようにゴム製等の可撓性のパッカ33がその上下端を金属製のリング34により所定数固設されて配設されるようにされ、該パッカ33により外管22の内面に密着当接されて空間32を形成され内部の送給通路35に、図示しない地上プラントのポンプより送給されたグラウトを上記吐出口23´ を経て、該空間部32を通り、吐出口23´ より吐出し、スリーブ24を開いて外管22と削孔20の壁面25と外管22との間に封入充填されているシールグラウト26を通り、グラウトを地盤21中に吐出注入するようにされている。
【0018】
上記内管30内の送給通路35、及び、外管22の内部内には、図9の(ト),(チ)に示す様な、パッカ33作動用のエアホース33´ を内部に有する結束細管37を挿入することも可能である。
【0019】
尚、当該図9の(チ)の28′は内管30のグラウト注入部であり、該内管30のグラウト注入部28′は軸方向所定ピッチでパッカ33、33・・と、エアや不活性ガス(例えば窒素ガス)や水等の液体の作動通路33′と、グラウトの流路A、B33′′が2重管又は並列で(もし、注入管流路が2本あるなら、3重管又は、3本の並列管となる)吐出口30′′′を介してゴムパッカ33、33を膨張させて外管22の内壁に圧着させ、グラウトを吐出口23′から吐出噴射して空間32を介して該外管22の吐出口23、23から前記スリーブ24を開いて地盤21中に注入する様にされている。
【0020】
又、図6に示す内管30の注入部の一部、或いは、所定間隔に可撓性管体を用いる事により可撓性内管とし外管32が土圧で曲がっても内管を容易に挿入出来る。
【0021】
そして、内管30のグラウト注入部28´ に至る迄の注入液やパッカ作動用流体の流路やグラウト注入流路は2重管、又は、並列等の可撓性ホースを用いる事も出来る。
【0022】
そして、当該大深度の地盤21に於ける改領域の縦方向ピッチは在来態様同様に通常50cm程度である。したがって、削孔20の内径との間には一定の拘束条件が在り、内管30が可撓性のホース型のもので、図4の(ロ)に示す様に、内管30内にパッカ33作動用のホース31を有した細管群33´ を集合結束した結束細管30´ を配設するような態様では、削孔20の深度が30メートルを越すような場合、内管30は最低で60本必要であり、したがって、前述した如く在来態様では、該削孔20は大径とならざるを得ず、施工能率が悪く、そのため、使用するグラウトの量も多く、不経済でスピ−ディでないために、内管30は可及的に細く形成されることが望ましいものである。
【0023】
而して、図3に示す実施形態は図2に示す形態の如く、外管22の袋パッカ27がシールグラウト26を介して削孔20の壁面25に密着当接するのに対し、該外管32に対しその軸方向に於いて、該削孔20の内壁面25に対し密着当接するゴム製等の可撓性の袋パッカ27が所定ピッチで複数配設され、金属製のリング28で固定して配設されて膨出縮退自在に配設されており、該外管22の上下に所定ピッチで設けた該袋パッカ27と壁面25にかこまれた大きな空間32´ を介して低圧用で多量のグラウトの吐出量を注入することが出来る。このため、その結束する内管30の数がより少なくて済み、地盤21の(超)大深度の該地盤21への注入がスムーズに行われ、又複数の削孔20に対し移動し、盛り替え的に経時的に挿脱して入れ替えしてグラウトの注入を行うことが極めて容易に能率的に行えるようにした実施例の態様である。
当該態様においても、内管30の送給通路35内には図9の(ト),(チ)に示すパッカ33作動用のエアホース33´ を有する結束細管37を挿入するものである。
【0024】
そして、注入管としての内管30の態様は図4の(イ)に示す如く、その保形性と所定の強度剛性を有する金属製、或いは、所定の硬質樹脂製の芯管36の周囲にホース等の可撓性の細管37を所定のバンドやパッカ33のリングで結束した様式のものや、当該図4の(ロ)に示す様に、吐出口23´´の軸方向位置を異ならせて結束した態様も可能であり、所定のジョイントにより所定ユニットを接続して所定長さの(超)大深度に亘って配設することが出来るようにされており、その場合、パッカ33の端部をゴムホース製等の内管30の部位に於いて、結束され、図示しないリール等を介して順に削孔20の内部に挿入された外管22の内部の送給路に図示しないウエイト等を介して配設することが出来るものである。そして、当該図2,図3,図4に示す様な、内管30の延設に際しては図5に示す様に、削孔20の地上に立設したスタンド37に回転自在に設けたリール38をモーター39,減速器40を介して回動させて該内管30をその先端に配設したウエイト40を介し削孔20の外管内の送給路内に延設するようにされ、該リール38の中心に設けたスイーベルジョイント43によりポンプ44を介し、又、ジェネレーター45により開閉操作されるバルブ46,46…を介し該ポンプ44によりタンク6,6…からグラウトを送給路45´ に送給されるようにされている。尚、47は該スイーベルジョイント43のコントロールユニットである。
【0025】
また、図9の(チ)に示す様に、結束内管30は、円筒状に結束した注入細管37の中の一本をパッカ33を軸方向に所定ピッチで設けた図示しない逆止弁を該パッカ33の所定位置に設けた態様であり、そして、該逆止弁3の下部に軸方向所定ピッチのゴム製のパッカ33の作動用の吐出口30´´´ を有するエアホ−ス33´ を内設して有した多重管30´´の態様である。
【0026】
而して実際の(超)大深度の地盤21に於ける施工に際しては、前述図2,3,4に示す様に、内管30をチューブタイプやホースタイプ等の可撓性の結束細管のものを用い、硬質の支持材30´´を中央に支持棒として介装することにより、削孔20の径が、20m以上の(超)大深度地盤に対するグラウトの注入を行うに際し、複数の該削孔20を当該地盤21に対し平行に形成したネットワーク状の態様であっても、(超)大深度の地盤改良の態様であっても、又、上向きや傾斜状の態様であっても、ネットワーク裡に立体的な地盤21内への(超)大深度の地盤中への注入が行うことが出来、そして、当該立体的な複数の削孔20が(超)大深度地盤21に対し形成されている場合に、該各削孔20に対し経時的に盛り替え式に随時各削孔20内に対しグラウトの注入を行う様な態様であっても、当該各削孔20の径をさほど大きくするようなことは無く、上述する如く、例えば、図8に示す様に、当該削孔20の最先端部の10m〜20mに亘る改領域59に対して該グラウトの注入を行う場合であっても、全ての削孔20に対しグラウトの同時注入を行うことが可能であり、当該同時注入を行う態様としては各削孔20に対し複数のグラウト注入ポンプ毎に各独立的にグラウトの注入を同時一斉に行うことが出来、その際、特開平11−811296号公報に示されている多連装ポンプ49´ を介し行うことも出来、又、複数の注入ポンプにより注入することも出来、当該単一のシングルタイプのユニットポンプにより1本の送液部から分岐的に接続するに削孔に対する内管30を分岐させて各削孔20に対し同時一斉に注入を行うことも出来る。
【0027】
後者の態様について図6,7により説明すると、図6に示す態様において、特開平3−93916号公報に示されている様に、1つのグラウトタンク6から1つのシングルタイプのポンプ49を介して基本的な一本の送液部50が循環部51により接続され、その中途に開閉バルブ52を有して連結されており、当該図6に示す形態に於いては、該送液部50より複数の立体的な削孔20,20が地盤21に対し複数掘削して設けられて該各削孔20に対し外管22が一種のマトリックスタイプの削孔20に立体的に配設セットされ、当該各外管に対し注入管としての内管30が該外管内に該送液部50から分岐的に臨まされるようにされ、送液部50のシングルポンプ49寄りには一次圧力計53,一次流量計54が配設され、各内管30には分岐部から個別の切り替えバルブ55,噴出ノズル56,二次流量計57,二次圧力計58が各々直列的に配装されて、設けられているようにされている。
【0028】
尚、59は群列して設けた削孔20の最深部の改良領域であり、したがって、当該改良領域59は各削孔20が(超)大深度であるにもかかわらず、その最深度部に於いて、約10mの長さの改良深さ幅に亘って、形成されるものである。そして図7に示す様に、その(ニ)に於いては、縦軸に流量V1 を、横軸に二次圧力P2 を採ると、削孔20の径を極小の直径を有する噴射ノズル56を介してシングルポンプ49により上流側の一次圧力を下流側の二次圧力に比べて充分に大きく保つと、下流側の広範囲な圧力変化を生じても、暫時該噴出ノズル56に対して一定の流量を保つことが、C1 ,C2 の特性グラフに示す様になる。
【0029】
而して、当該(ニ)の態様に於いてC1 ,C2 ,C3 はC1 次側の方が噴射ノズル56の径が大きく、C3 側が小さいようにされていることが分かり、而も、当該二次圧力P2 に対応する流量が一定に保つ領域(直線部)と漸減する領域の急カーブで下降する部分に分かれることが分かっており、又、一次圧力が同じ場合に、噴射ノズル56の径が小さいほど流量が小さく、大きいほど流量が大きくなることも分かり、該噴出ノズル56の直径が一次側の圧力が大きいほど流量は大きいことも分かっている。
【0030】
又、当該図7の(ホ)に示す如く、同じく縦軸に流量V2 を、横軸に二次圧力P2 と採ると、一本の送液部50から噴射ノズル56を介して多くの内管30を分岐させてグラウトを送給する場合、地盤21の注入抵抗圧力が変動しても、注入ステージの注入路の位置する該地盤21の相違による各注入削孔20に於ける抵抗圧力が異なっても、圧力がある場合には、一次側の噴射ノズル56の口径に対応した一定の流量を得ることが出来、又、注入中に二次圧力P2 が上昇し、一定の流量を保持し得なくなった場合には、一次圧力を上昇させたり、或いは、該噴射ノズル56の径を大きくするなどの操作により所定の流量を保持し得ることが分かっている。
【0031】
而して当該(ホ)に於いては、C4 とC4 ´ は該噴射ノズル56の直径が1.5mmであり、一次圧力が50kgf/cm2 であり、C5 とC5 ´ は噴射ノズル56の直径が1.5mmと0.5mmの態様であり、しかも、一次圧力は80kgf/cm2 ある特性曲線を示しているものである。
【0032】
又、当該(ホ)に示す特性に於いては、一つの送液部50から分岐した内管30に対しグラウトの地盤21への注入中において、当該地盤21の注入抵抗圧力が変動しても、或いは、注入ステージの変化により該地盤21の抵抗圧が変化しても、更には、注入管路の通路図5に示す45´ の位置する地盤21の相違により、各グラウトの注入送給における抵抗値が異なっても、その圧力がある範囲に在る場合には、一次圧力,噴射ノズル56の径に対応した一定の流量を得ることが分かっているものであり、又、グラウトの注入中に二次圧力P2 が上昇し、所定の流量を保持し得なくなった場合には、一次圧力を上昇させたり、或いは、噴射ノズル56の径を大きくする等の操作により、所定の流量を保持し得ることが分かっているものである。而して、当該(ホ)に示す技術の詳細については、上記特開平3−93916号公報の出願人の先願発明に開示してあるものである。
【0033】
したがって、一つの送液部50から複数の分岐内管30を分岐させる態様において、注入抵抗圧が異なっても、所定の流量を確保することが出来ることが分かっているものであり、これにより、複数の分岐内管30に対し同時一斉にグラウトの圧送が可能であることが分かるものであり、この点の詳細については出願人の先願発明である上記公開公報の特開平3−93916号に開示してあるものである。
【0034】
当該態様によれば、(超)大深度のグラウトの地盤21への注入において、一つの送液部50から分岐して形成した削孔20に対し、外管22を同じくマトリックス状に立体的に形成して内管30を挿入し、或いは、盛り替え的に順次挿入してグラウトを注入しても、又、削孔20の直径を変化させても、注入抵抗が相違しても、一定の流量でグラウトを地盤21内に注入することが出来る。
【0035】
この場合、各削孔20に挿入した外管22に遊挿する内管が図9、及び、次の図10に示すいずれの態様のものであっても採用可能なものである。
【0036】
そのため、大深度の地盤注入であるにも関わらず、複数の削孔20に対しグラウト24を注入する際に際しての流量変化を行わず、作業能率も良くスムーズに同時一斉注入の施工が行え、ランニングコストを含め費用的にも安くつく利点がある。
【0037】
而して、当該実施形態においては、内管20´ が図10に示す様に、パッカ33はプラスチック製の台座34を上下に有し且つ、全てのパッカ33はその中央部に支持棒33´´に係脱自在に一体的に所定ピッチで螺合するように装着されている。
【0038】
そして、該パッカ33には上記空間32に臨む先端部27´´が形成され、膨縮作用をするエア又は窒素ガス供給通路33´´´ が注入用グラウトの送給通路27´ と共に前述図5に示す巻取り機構のリ−ル38に巻き取られるようにされている。
【0039】
そして、該外管22は前述図2,3に示した様に2種類あるものである。
【0040】
尚、当該膨縮作動用の気体通路33´´´ に設けた所定の噴出口からはパッカ33連結条体に当該作動ガスを噴出して該パッカ33を膨脹させて外管12の内壁面に密着当接させてパッカ作用が確実に行われるようにされ、昇降機58´を介して上記支持棒33´´を上昇させるとともに、パッカ33と台座34を外管22の外部から削孔20外へと取り出し次回に備えて所定に折り畳み、又、作動ガス供給通路33´´´ とグラウト送給通路27´ もリ−ル38にその可撓性を用いて巻取りすることが出来る用にされている。
【0041】
そして、グラウト注入を地盤21に注入するに際しては、前記図5に示すようにジェネレーター40を介し、又、リール38を介して削孔20内にガス通路33´´´ とグラウト圧送通路27´ を繰り出すと共にパッカ33を順次支持棒33´´に螺合させて、予め、削孔20内に注入しておいた外管22内に挿入し、ガス送給通路33´´´ を介して、前記図5に示す態様同様に、所定にガス圧を供給してパッカ作用を外管22の内壁面に施してグラウトを圧送送給通路27´ を介してパッカ33の空間32´ から外管22のスリーブ24を開いてシ−ルグラウト26を割裂して地盤21中に所定に圧注する。
【0042】
そして、所定量のグラウトが圧注された後は上述プロセスとは逆プロセスによりパッカ装置類を外管22の外部に取り出すと共にガス供給通路3´´´ 及びグラウト送給通路27´ をリール38に巻き取って次回の圧注に備えるようにする。
【0043】
このようにすることにより、外管22のみを挿脱するだけで地盤21に対して取り替えるだけで内管30の交換等をしなくてもすみ、このようにすることにより作業能率の向上とコストダウンを図ることが出来て施工能率が極めて向上するようにすることが出来る。
【0044】
このことは一つの送液部50から分岐する内管30の径の態様の如何を問わず、量一定の確保が行われるものもある。
【0045】
次ぎに、図11以下の1つの多連装ポンプ49´ による複数個多数の削孔20を地盤21中に形成して、該各削孔20に対し個別的に挿入した内管30に対する接続態様が当該多連装ポンプ49´ が個々の該内管30に接続されている態様に於いても変わらないものでる。
【0046】
そして、図8に示す実施形態の態様に於いては、上記グラウトタンク6からのグラウト24は多連装ポンプ49´ に送給され、前記特開平11−81296号公報に開示されているように、該多連装ポンプ49´ の各個別のユニットポンプからは各々独立的に削孔20の内管30に対しグラウト26を圧送して送給するようにされており、該各内管30に於ける一次圧力,二次圧力と流量の特性関係は図7の(ニ),(ホ)に示す態様と同様であり、該グラウトの最深度の改良領域59に於ける流量一定は確保され、したがって、当該削孔20の径の変動や地盤抵抗が変化しても、一定の流量を確保することが出来ることは、当該削孔20が大深度であるにも関わらず、スムーズな施工が安全裡に能率良く、低コストで出来るようにされるものである。
【0047】
又、上記多連装ポンプ49´ は上述特開平11−81296号公報発明に開示されている如く、上述の態様において、図11に示す態様の如く、49´ はこの出願の発明の1つの要旨の中心を成す構成部分の地盤21への超多点注入装置としての多連装ポンプであって、ポンププラントの多連装ポンプを成すものであり、該多連装ポンプ49´ は、例えば、実施態様においては、当該図11に示すカム作動方式の50連装の態様であるが、例えば、図に示す態様においては、図示の都合上、3連装の重連タイプの態様で示されている。
【0048】
そして、各多連装ポンプ49´ にあっては、図示しないインバータモータ等の駆動源に連結されている回転シャフト60にキー61により、この出願の発明の多連装ポンプ49´ の構成要素を成す所定形状のカム62が一体的に連結されており、該カム62によるカム駆動方式のものにされている。
【0049】
而して、図11,12に示す様に、当該多連装ポンプ49´ のベース63に一体的に設けられた支持ブラケット64にはグラウト等の改良材の吸引口65と吐出口66を有するシリンダー67に対しピストン72がスライド自在に設けられており、該ベース63に一体的に設けられた支持ブラケット68に対しては該シリンダー67の進退調整装置としてのスクリュウネジ69が調整ナット70を基端部に有して、該支持ブラケット64に対し進退動調整自在に設けられており、該シリンダー67内にはピストン72がサクションバルブとしての自動開閉バルブ73を設けられており、該ピストン72の軸方向に穿設された吸引吐出するグラウトの前後の吐出室,排出室に対する吸排孔74に対して該ピストン72の進退動に応じて自動開閉して該シリンダー67の加圧室にする改良材のグラウト24の自動的供給を行うようにされている。
【0050】
而して、該ピストン72に一体的に連結されて前延されているピストンロッド75の先端には一体的に図11に示す様に、ブラケット71が固設されて、上記カム62に当接して転動するカムフォロワーとしてのタペット76を枢支している。
【0051】
而して、該ブラケット71には当該図11に示す様に、支持機構としてのガイドバー77がガイドのケース78に一体的に設けられ、その内部には多数のスライドベアリング79が設けられて、ベース63に固設された支持ブラケット64に一体的に設けられた該スライドバー77にスライド自在に設けられてカム62の回転による斜め方向の分力を介してのピストンロッド75の上下の揺動や変形や撓みが防止されてスムーズなピストン72の進退作動がなされて、グラウトの吸排がスムーズに行われるようにされている。
【0052】
而して、各ポンプ49´ のカム62による稼働に際しては、進退調整装置としてのスクリュウネジ69をその調整ナット70を手法により回転させることにより、シリンダー67が進退動し、該シリンダー67とカムフォロワーとしてのタペット76の取り付けブラケット71との間に介装している弾圧スプリング78を介しポンプ49´ のストロークが調整されてカム62のカムフォロワータペット76に対する当接、非当接を選択自在にし、且つ、その進退動ストロークを調整自在にされている。
【0053】
かかるシリンダー67の進退自在にした点はこの出願の発明の要旨の一部を成す構成要素としての多連装ポンプ49´ の重要なメカニズムの1つである。
【0054】
そして、該シリンダー67の吐出口66は、圧送通路35、及び、ヘッダーを介して各改良材のグラウトの圧送通路35に接続されており(設計によっては圧力ポットを介在させ)該改良材のグラウトのゲルタイムを調整するに際しては、カム62の前後の該カム62のカム面に一対のユニットポンプを配設し、改良材のグラウトのゲルタイムを調整する主剤と副剤等を適宜に調整したグラウトを吸排口65,66を介して改良材の圧送通路35を通し、吐出口から当該地盤21の所定のステージの地質層にグラウトを吐出して注入することが出来るようにされている。
【0055】
そして、多連装ポンプ49´ に於ける各カム62のカム面の加圧面と吸引面の形状を適宜に選択設計することにより加圧時間を長く、排出時間を短く、或いは、逆にして改良材の圧送通路35を介しての吐出口23からの吐出圧を急速,中速,低速に適宜に調整することが出来るようにされており、当該実施例の態様においては、少量の低圧の低速吐出が成されるようにされている。
【0056】
したがって、該カム62はこの出願の発明の1つの要旨の中心を成す構成要素としての多連装ポンプ49´ の重要な構成部分を成しているものである。
【0057】
尚、この出願の発明の実施形態は前述各実施例に他の種々の態様が採用可能であることは勿論のことである。
【0058】
【発明の効果】
以上、この出願の発明によれば、地盤中に複数多数の削孔を垂直状は勿論、上向きや傾斜する場合にあっても、横方向、上下の方向等立体的にマトリックス状に立体的に形成させ、該各削孔に対し、挿入、或いは、盛り替え的に挿入した内管からグラウトを最深度部の改良領域に対しを注入する場合の態様においても、即ち、各削孔に臨ませた内管がシングルポンプにより分岐的にパッカを介して一斉に同時に注入するような態様は勿論のこと、多連装ポンプを介し、又は、複数のポンプを介し、独立的にグラウトを地盤中に一斉に同時注入するような態様にあっても、グラウトの流量を一定量に確保することが出来ることにより、(超)大深度の地盤改良において、グラウトの注入の施工態様が経済的にスムーズに安全裡に行われ、而も工期が短縮され設計通りに施工が行えて低コストで出来る。
【0059】
又、地盤注入工法において、外管の外側に設けた袋パッカを地盤の削孔の内壁に定着固定させて、グラウトを注入するようにする場合であっても、該外管と削孔の外管の間にシールグラウトを間にして削孔壁に袋パッカを定着固定させてグラウトを注入するような態様にあっても、確実に該外管に個別に、或いは、盛り替え的に挿入する内管を介して確実に設計通りにグラウトの地盤内への注入流量を安定させて注入することが出来る為に、設計通りの大深度地盤に対する地盤注入工事の注入施工が急速に安定して安全に行え、而も、低コストで施工期間内に行えるという優れた効果が奏される。
【0060】
そして、該内管がパッカを有し、所定方向軸方向所定間隔で吐出口を有する複数の細管を結束した可撓性を有する内管とすることにより、圧力が上がったり、又、当該削孔が斜設、或いは、垂設状であるような場合に於いても、特に結束細管中に支持棒が在るようにすれば、内管が屈曲し難く、スムーズにグラウトの注入が行えるという優れた効果が奏される。
【0061】
このような施工は、該内管が補足的な多重管とされている場合においても、各多重管をジョイントを介して長工程に接続することにより、同一効果が図れるという利点が有り、又、内管の全ての吐出口から多連装ポンプを介して同時に一斉にグラウトを地盤中に注入することが出来ることが可能であり、又、一つのシングルポンプの送液部の管路から分岐部を介して接続分岐された複数の削孔の外管に内装した内管に対しても、同時に該グラウトを圧送して同時一斉に地盤中への注入が行えるようにすることも可能であり、そのいずれかの態様を選択することも当該地盤の性状に応じて、又、注入時の地盤の抵抗等を勘案して選択することが出来るという効果もある。
【0062】
又、(超)大深度の地盤に対するグラウトの注入に際し、当該大深度の削孔の最深部の10m〜20m部位に亘る部分についてのみ注入が出来る為に、注入するグラウトが少量で済むことと相俟って、経済性が大いに図られ、又、スピーディな施工が行えるという優れた効果が奏され、削孔に対する外管のみを埋め殺しにして盛り替え的に内管のみを挿脱することも出来る為に、上述効果と相俟って(超)大深度地盤に対する施工が極めてやり易く、施工の向上を図ることが出来るという優れた効果が奏される。
【0063】
そして、削孔径を小さく抑えることが出来るために、内管の各注入管路の数も少なくすることが出来、したがって、注入するグラウトの量も削減出来るという効果も奏され、施工能率の向上と工期の短縮も可能であり、結果的のコストダウンが図れるという優れた効果が奏される。
【0064】
そして、この出願の発明によれば、地盤中に掘削形成する削孔の直径を小さくすることが出来る為に多重管や結束細管により内管の外管に対する挿脱がし易く、能率的に次回施工や再挿入がやり易いという効果もあり、上述の点からもコストの抑制もすることが出来るという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この出願の発明の大深度の削孔を形成する側断面概略図である。
【図2】削孔に対する外管内面に対し内管のパッカの当接密着をして大深度にグラウトを噴出する1態様の概略側面図である。
【図3】削孔の壁面に対するパッカの直接的な定着の態様の概略側断面図である。
【図4】内管の断面図であり(イ)は結束細管の部分平断面図であり、(ロ)は内管が多重管である部分側面図である。
【図5】ホース状の内管のリールを介しての取り扱い施工の概略側面図である。
【図6】内管に対するグラウトのシングルポンプによるパッカを介しての注入の概略側面図である。
【図7】一次圧力と二次圧力の流量に対する関係特性グラフ図であり、(ニ)は一次圧力に対する、又は、二次圧力に対する噴出ノズル口径による流量の関係特性グラフ図であり、(ホ)は流量と二次圧力に対する噴出ノズル口径による特性グラフ図である。
【図8】掘削形成した削孔に対するグラウトの同時一斉注入を行う多連装ポンプ施工態様の概略側面図である。
【図9】この出願の発明の内管内の細管の半断面図であり、(ト)は結束細管の上半断面図であり、(チ)は同下半縦断面図である。
【図10】内管の他の態様の概略断面図である。
【図11】多連装ポンプユニットの側断面図である
【図12】上記多連装ポンプの構造平断面図である。
【図13】従来技術に基づく地盤中へのグラウト注入の1態様の側断面図である。
【図14】同従来技術に基づく地盤中へのグラウト注入の別の態様の側断面図である。
【図15】従来技術に基づく地盤中へのグラウト注入の他の態様の側断面図である。
【図16】同施工態様の縦断面図であり、(リ),(ヌ),(ル),(オ)は各施工プロセスの段階縦断面図である。
【符合の説明】
21 地盤
20 削孔
22 外管
27 袋パッカ
33 パッカ
30 内管
23 吐出口
45 削孔外管
49 削孔の最深度部分
29 スリーブグラウト
36 結束細管
30 多重管
39´ マルチポンプ
56 送液部
51 管路
30´ 支持棒材
Claims (3)
- 地盤に形成した削孔内に、軸方向の異なる部位に複数の吐出口を有する外管を挿入埋設し、該外管内に、軸方向に所定ピッチで配設した複数のパッカを有する内管を挿入し、該内管からのグラウトを外管の吐出口を通して地盤内に吐出注入する地盤注入工法であって、上記内管は互いに隣接するパッカ間にそれぞれ内管吐出口を有し、かつ前記複数のパッカを作動する一本の作動通路および複数のグラウト流路を有し、各グラウト流路の吐出口はそれぞれ、内管のパッカ間に位置する別々の吐出口に臨ませるようにし、これにより内管からのグラウトをそれぞれグラウト流路を通し、互いに隣接するパッカ間の別々の吐出口から外管の吐出口を通して地盤中に吐出注入し、この地盤中への吐出注入を、外管内で内管を移動することにより行うことを特徴する地盤注入工法。
- 上記内管のパッカは流体によって膨張させて外管の内壁に圧着させる請求項1に記載の地盤注入工法。
- 上記内管が硬質の支持材で保持される請求項1に記載の地盤注入工法。
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