JP3761175B2 - 移動式クランプ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、金型を使用状態にプレス機にクランプするための移動式クランプ装置に関し、主にメンテナンスが容易であるものに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来移動式クランプ装置としては、特許文献1、2等に示されたものがある。特許文献1に記載のものは、図5に示すように、プレス機の上型をスライドに固定するための油圧式クランプ装置1を、歯付きベルト(又はチェーン)を用いた可撓体2によって上型3をクランプするクランプ作用位置と、図に実線で示す退避位置とに押し引き移動させるように駆動部4を設けたものであり、プレス機のスライド5に取り付けて用いられる。クランプ装置1は、油圧式のもので、スライド5に設けてあるT溝6に係合する係合部7から下方へ伸延する軸部8の下方をピストンロッドに形成して下端にピストンを固定し、このピストンの嵌入したシリンダ9を設けてある。シリンダ9内にホース10を介して圧油を供給することにより、シリンダ9が係合部7側へ移動してクランプ作用する。油圧ホース10は、可撓体2にこれに沿うように支持されている。
【0003】
クランプ装置1は別に所定クランプ位置に移動したことを検出できるように移動端で上型3の一部を検出する検出スイッチを備えており、その電気信号を得るための信号用ケーブル11を接続されており、信号用ケーブル11は油圧ホース10に略沿って配置されている。駆動部4は、駆動部本体12に設けたエアシリンダ13を主体とするもので、その伸縮動作により、クランプ装置1がT溝6に沿って進退移動する。そして、T溝6に続く退避位置のT溝14には、図5に見られるように、下方開口縁部を下方へ延長させた状態のブロック15を両側に設けてあり、この位置でクランプ装置1がクランプ動作すると、ブロック15をクランプする状態となって、クランプ装置1自身が固定状となり、不用意に動くことが無いようにしてある。
【0004】
また、特許文献2に記載のものは、図6に示すように、前記特許文献1と同様に退避位置においてクランプ装置1を固定状態とするために、駆動部4側の本体12に油圧シリンダ16を設けてこれを動作させる構成となっている。このほかの構成はほぼ特許文献1に記載のものと同様であるから、同等部分に同一図面符号を付して説明を省略する。
【0005】
このような移動式クランプ装置では、クランプ装置1が故障して修理を必要とするときに、移動式クランプ装置全体を取り外すことは作業が大掛りになりすぎると共にプレス機械を停止させる時間が長くなるから、クランプ装置1の部分とその油圧ホース10や信号用ケーブル11との結合を切り離してクランプ装置1のみをプレス機械から取り外すことが行なわれる。この場合、例えば、クランプ装置1がスライドのT溝6に沿って進行し上型3をクランプする最先端位置よりも先側のT溝部分に対して予めクランプ装置抜き穴(係合部7を下方へ取り外すことができる)を形成してあり、その抜き穴を使用するのである。その概略の手順は、金型をアンクランプ状態とし、全クランプ装置を後退させ、金型を取り外し、故障クランプ装置を前進させ、前記抜き穴の位置でクランプ装置を取り出し、予備品と交換し、それまでとほぼ逆の手順で元の金型クランプ状態に戻す。
【0006】
【特許文献1】
特開平8−159220号公報(図2参照)
【0007】
【特許文献2】
特開平9−85362号公報(図1参照)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
従来の移動式クランプ装置では、クランプ装置の故障修理や、点検等の際に、それを取り外すには、例えば、スライドから上金型を取り外す必要があり、そのために作業量が多くなって作業時間が長くなり、その間プレス機械が停止しているという問題があった。
本発明は、移動式クランプ装置におけるクランプ装置部分の修理に際して、従来のものよりも簡単に且つ短時間でクランプ装置を取り外して予備のものと交換できるようにすることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明はT溝に沿って移動可能なT溝係合部を有し流体圧によってクランプ動作するクランプ装置に細長い可撓体の一端を結合し、その可撓体がT溝内を通るように配置して可撓体駆動部により押し引き駆動することによって前記クランプ装置を前記T溝の途中のクランプ作用位置とT溝の端部に設けられている退避位置との間を移動させる構成とし、前記退避位置で前記クランプ装置を固定して保持状態とする保持手段を設けてなる移動式クランプ装置において、前記保持手段は、前記退避位置のT溝の開放側縁部にT溝の幅狭部を形成するブロック状の固定被クランプ部を取り外し可能に設け、前記退避位置で前記クランプ装置がクランプ動作することにより前記保持状態となり、前記固定被クランプ部を取り外した状態で前記退避位置から前記クランプ装置を取外し可能な構成であることを特徴とする。
【0010】
この手段では、クランプ装置の点検や修理において、移動式クランプ装置のクランプ装置部分を、例えば、プレス機から取り外す際に、固定被クランプ部を取り外すことによって、その部分のT溝の幅狭部を無くしてクランプ装置をT溝から取り外すことができる。固定被クランプ部の取り外しは、金型の取り外しを必要としない簡単なものであるから、クランプ装置を簡単に短時間で取り外すことができ、また簡単に短時間で元の状態に取り付けることができる。
【0011】
前記手段において、前記クランプ装置と前記可撓体とが、前記クランプ装置のT溝係合部と前記可撓体の先端部とを退避位置側からクランプ位置側に向う方向にねじ込まれた結合ねじによって結合されている構成とするのがよい。この構成では、結合ねじを退避位置側の外方から操作できるので、クランプ装置を可撓体から簡単に切離すことができる。従って、クランプ装置の取り外しがより簡単になる。
【0012】
前記手段において、前記クランプ装置が、前記可撓体に沿って支持された油圧ホースと信号ケーブルの一方又は双方の先端を接続されており、前記退避位置で前記クランプ装置に対して接続されている前記油圧ホースと信号ケーブルの一方又は双方を着脱可能に設けられている構成とするのがよい。この構成では、油圧ホースと信号ケーブルの一方又は双方を備えたものにおいてこの接続を取り外すことで前記結合ねじを操作しやすくなり、より簡単にクランプ装置を取り外すことができる。
【0013】
前記手段において、前記可撓体が、断面形状を前記T溝の断面形状に相当するT字形に形成され、前記T溝の最奥部に位置し前記押し引き駆動手段に係合する歯付きベルトと、この歯付きベルトの背面に位置する幅広部及びこれに連続する幅狭部を有する多数の凸部とからなり、前期凸部に可撓体の長手方向に沿った貫通孔を設けて前記クランプ装置に流体圧を供給するホース及び前記クランプ装置の位置検出信号を伝達する信号ケーブルの一方または双方を収容するのがよい。この構成では、可撓体が歯付きベルトに支持部を設けた構成であるから、金属チェーンを用いるものに比べて軽量である。軽量であるから、クランプ装置と可撓体の着脱操作が容易であり、作業性がよく、クランプ装置のより高速度の移動が可能であり、その移動用駆動源の能力もある程度小さくてよく、しかも弾力性があるために耐衝撃性に優れている。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施形態を、図1〜図4を用いて説明する。この移動式クランプ装置20は、図1、図2に示すように、プレス機械のスライドに設けて上型をクランプするもので、クランプ装置21、可撓体22、駆動部23等で構成されている。
【0015】
クランプ装置21は、油圧式のもので、図1、図2に示すように、スライド24に設けてあるT溝25に係合する係合部26から下方へ伸延する軸部27の下方をピストンロッド28に形成して下端にピストン(図示せず)を固定し、このピストンの嵌入したシリンダ29を設けてある。シリンダ29内にホース30を介して圧油を供給することにより、シリンダ29が係合部26側へ移動してクランプ作用する構成のものである。クランプ装置21は別に所定位置に移動したことを検出できるように移動端で金型の一部を検出する検出用の近接スイッチ31(リミットスイッチの場合もある)を備えており、その電気信号を得るための信号用ケーブル32を接続されており、後述するように信号用ケーブル32は油圧ホース30に略沿って配置されている。
【0016】
可撓体22は、図3(a)、(b)に部分を拡大して示すように、歯付ベルト33と、凸部形成部材34とで形成されている。この可撓体22は、少し余裕をもって前記T溝25内を通るように形成されており、図示のように、長手方向に直角な断面形状がT溝25の断面形状に略相当するT字形に形成されている。歯付ベルト33は、市販品であり、T溝25の幅の広い幅広部分25aの幅寸法よりも少し狭い程度の所定の幅のベルト状の本体部33aとその本体部33aの片面に全幅に跨がって順次形成された歯33bとからなるものである。材質は例えばウレタンであり、図示していないが、本体33a内部にワイヤ製の抗張体を埋設してある。
【0017】
凸部形成部材34は、歯付ベルト33の背面に多数の凸部を形成するように取り付けられるもので、アセタール樹脂又はナイロンからなる樹脂成形品であり、例えば、前記歯33bの2ピッチ毎に1個設けてある。その1個の形状は、図3(b)に見られるように、歯付ベルト33の背面に当接している幅広部35と、同図でその幅広部35に下方に続いて形成されている幅狭部36と、両側の係合部37と、貫通孔38とからなる。幅広部35は、歯付ベルト33の幅よりも少し広い幅に形成され、下面中央部に幅狭部36が連続しており、幅広部35の両側の下面が、正面図(図1参照)に円弧状に現れる下方に凸な面35aに形成されている。幅狭部36は、T溝25の幅の狭い部分を通ることができる程度の幅に形成され、T溝25の開口25cには達しない程度に突出している。係合部37は、同図3(b)に見られるように、幅広部35の両側に鉤状に突設され、歯33b、33bの間の歯溝33cの底の両端部に本体部33aを挟むように係合している。この係合によって凸部形成部材34が歯付ベルト33に取り付けられている。貫通孔38は、幅広部35と幅狭部36に跨がる可撓体22の長手方向に沿う孔で、特にその形状は限定されないが、ホース30及び信号用ケーブル32を長手方向に相対移動できる程度に余裕をもって挿通できる大きさである。凸部形成部材34を歯付ベルト33に順次取り付けた状態は、可撓体22が直線状態にある時、隣接する凸部形成部材34の幅広部35の端面が互いに当接している。この例では幅狭部36の端面は当接しないで小間隙を隔てて対向しているが、当接するようにしてもよい。
【0018】
駆動部23は、従来例として図5に示したものと同様であり、内部構造の図示を省略してあるが、本体39に設けたエアシリンダ、そのエアシリンダのピストンロッドに設けた歯付プーリ、ガイド等で構成されている。本体39は、図1、図2に示すように、スライド24の下端部側面の適所にボルト孔40を使用して取付けボルトで固定され、スライド24の下面に形成されているT溝25の端部に続くT溝41を有している。そのT溝41は円弧状に屈曲して上方へ向かい本体39上面に端部が開口し、これに続いて可撓体を案内する適当なガイド付きカバー42が設けられている。T溝25に続くT溝41の直線部の下方開口縁は、図2(b)に見られるように、その縁部を下方へ延長させたブロック状の固定被クランプ部43で形成してある。この位置でクランプ装置21がクランプ動作すると、固定被クランプ部をクランプする状態となって、クランプ装置21自身が固定状となり、不用意に動くことが無いようにしてある。なお、駆動部23のエアシリンダは、図5を用いて説明した従来例におけるものと同様で、縦長に配置され、シリンダのヘッドカバー側を本体の上面に固定され、上方に向かって突出したピストンロッドの先端に歯付プーリを回転可能に支持している(図5参照)。エアシリンダの伸縮動作の範囲に対応して余裕をもってカバー42を設けてあり、カバー42の内面に前記上方に向かうT溝の延長線に沿うようにガイドを設けてある。この駆動部23に対して前記可撓体22が組付けられ、可撓体22の先端がクランプ装置21に連結されている。
【0019】
クランプ装置21と可撓体22との連結は、図3(a)に示すように、クランプ装置21のT溝25内にあるT溝係合部26の退避位置側の端面44にねじ孔45を穿設し、この端面44に歯付ベルト20の端部に取り付けた端部材46を位置させ、その端部材46の穴に挿通した結合ねじ47で結合固定してある。結合ねじ47は退避位置の側から回転操作される。図中48はクッションばねである。この連結部には凸部形成部材34を取り付けていないが、T溝係合部26に近い位置には、貫通孔38の周壁の一部を切除した凸部形成部材34aを、例えば、3個取り付けてある。この切除はホース30がクランプ装置21のシリンダ29に連結されているため、連結端近くでは歯付ベルト33に沿うようにはできないからである。また、凸部形成部材34aを設けたのは、連結端まで押し力の伝達に支障がないようにするためである。
【0020】
可撓体22の他端は、図1に示すように、T溝41から出て上方へ向かい歯33bの側に折り返され、その折返し部で歯付プーリ(図5(a)の可撓体2参照)に掛けられ、下方へ向かいエアシリンダのロッドカバーに固定されている。また、可撓体22に保持されているホース30、信号用ケーブル32の基端は配管ブロック49、これに近接して設けた端子箱(図示せず)に達して固定されている。
【0021】
このように構成された可撓体2を具備する移動式クランプ装置20は、クランプ装置21の圧油を排出したアンクランプ状態で駆動部23のエアシリンダを伸縮動作させると、可撓体22の先端に結合されているクランプ装置21が、T溝25、41に沿って進退移動する。図1に実線で示すクランプ装置21の状態は、クランプ位置に達し、ホース30から圧油を供給されて上型50をクランプした状態である。同図に仮想線で示すクランプ装置21の状態は、退避位置に達し、ホース30から圧油を供給されて固定被クランプ部43をクランプした状態である。なお、クランプ装置21の前進は近接スイッチ31で上型を検出して停止し、後退は退避位置のクランプ装置21が検出されるように本体39側に設けた近接スイッチ51(リミットスイッチの場合もある)でクランプ装置21を検出して停止するようになっている。つまり、近接スイッチ31、51の信号が図示していない制御部に伝達され、その制御部からの指令でエアシリンダへの圧縮空気の供給が止められて停止する。
【0022】
この移動式クランプ装置20の点検、修理において、クランプ装置21を取り外す際には、次のような手順で行う。まず、クランプ装置21を図1に仮想線で示した退避位置に移動させ、供給油圧を0とし、スイッチ破損防止のため電源を切っておく。そして、近接スイッチ31をクランプ装置21に固定しているボルトを緩めて近接スイッチ31をクランプ装置21から取り外し、油圧ホース30もクランプ装置21との結合を切り離す。図における30aは油圧ホース結合部、31aは近接スイッチ保持部である。この切り離しによって、信号用ケーブル32と油圧ホース30の端部付近を動かすことができるようになり、図4に示すように、少し引き上げると、クランプ装置21の可撓体22と結合部を、本体39下部のT溝41の幅狭部を通してクランプ装置後退端側から見ることができ、結合ねじ47を操作できるようになる。その結合ねじ47を外してクランプ装置21と可撓体22を切り離す。次に、係合部26が本体39のT溝41の位置から外れるようにクランプ装置21を少し前進させて係合部26をスライド24のT溝25内に位置させる。この状態で固定被クランプ部43を本体39に取り付けている取り付けねじ52、52を取り外して固定被クランプ部43を取り外す。そしてクランプ装置21を本体39側へ後退させると、固定被クランプ部43を取り外しているからT溝41の幅狭部53が無くなっており、係合部26が係合する部分がなく、クランプ装置21は下方へ取り出される。
【0023】
取り外したクランプ装置21を、例えば、予め準備しておいた別のクランプ装置と交換する。そのクランプ装置の取り付けは、前記とほぼ逆の手順で行なえばよい。つまり、クランプ装置21の係合部26を本体39下側からスライド24のT溝25端に位置させ、上型50側へ移動させることによりT溝25内に挿入して支持させる。次に、固定被クランプ部43を取り付け、クランプ装置21をT溝25からT溝41へ移動させる。そして、クランプ装置21と可撓体22とを結合ねじ47で結合し、クランプ装置21に油圧ホース30を連結し、また信号用ケーブル32も連結してクランプ装置の交換を終わる。
【0024】
上述したように、この移動式クランプ装置20は、クランプ装置21の取り外し及び取り付けの操作において、従来のように上型50をスライド24から取り外す必要がなく、比較的小さい固定被クランプ部43を取り外せばよいから、クランプ装置21が故障した際などの急を要する修理(交換)作業を短時間で行なうことができる。また、クランプ装置21の点検においても、クランプ装置21の脱着作業を短時間で行なうことができるので、作業時間を大幅に短縮できる。なお、クランプ装置21の着脱時間を従来のものと比べると、4分の1である。
【0025】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明は、クランプ装置を従来のものよりも簡単に短時間で取り外し取り付けることができるから、クランプ装置の点検、修理が短時間で終了し、この点検、修理のためのプレス機械の停止時間を短縮できる効果を奏する。請求項2に記載の発明は、クランプ装置を可撓体から簡単に切離すことができるから、クランプ装置の取り外しがより簡単になる効果を奏する。
請求項3に記載の発明は、前記結合ねじを操作しやすくなり、より簡単にクランプ装置を取り外すことができる効果を奏する。
請求項4に記載の発明は、クランプ装置と可撓体の着脱操作が容易である効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す部分省略正面図である。
【図2】同実施形態を示し、(a)は図1の概略右側面図、(b)は図1のC−C線に沿う部分断面図である。
【図3】同実施形態を示し、(a)はクランプ位置でクランプ状態にあるクランプ装置を示す部分拡大正面図、(b)は(a)のD−D断面拡大図である。
【図4】同実施形態を示し、油圧ホース及び信号用ケーブルをクランプ装置から切り離した部分拡大右側面図である。
【図5】従来の移動式クランプ装置を示し、(a)は部分断面正面図、(b)は部分断面右側面図である。
【図6】従来の他の移動式クランプ装置を示し、(a)は部分断面正面図、(b)は部分断面右側面図である。
【符号の説明】
20 移動式クランプ装置
21 クランプ装置
22 可撓体
23 駆動部
24 スライド
25 T溝
26 係合部
27 軸部
28 ピストンロッド
29 シリンダ
30 ホース
30a ホース結合部
31 近接スイッチ
31a 近接スイッチ保持部
32 信号用ケーブル
33 歯付きベルト
34 凸部形成部材
35 幅広部
36 幅狭部
37 係合部
38 貫通孔
39 本体
40 ボルト孔
41 T溝
42 カバー
43 固定被クランプ部
44 端面
45 ねじ孔
46 端部材
47 結合ねじ
48 クッションばね
49 配管ブロック
50 上型
51 近接スイッチ
52 取付けねじ
53 幅狭部

Claims (3)

  1. 幅狭の側縁間を通して外界に開放されているT溝に沿って移動可能なT溝係合部を有し流体圧によってクランプ動作するクランプ装置に細長い可撓体の一端を結合し、その可撓体がT溝内を通るように配置して可撓体駆動部により押し引き駆動することによって前記クランプ装置を前記T溝の途中のクランプ作用位置とT溝の端部に設けられている退避位置との間を移動させる構成とし、前記退避位置で前記クランプ装置を固定して保持状態とする保持手段を設けてなる移動式クランプ装置において、前記保持手段は、前記退避位置のT溝の開放側縁を取外し可能なブロック状の固定被クランプ部によって形成し、前記退避位置で前記クランプ装置がクランプ動作することにより前記保持状態となり、前記固定被クランプ部を取外した状態で前記退避位置から前記クランプ装置を取外しできるように構成したことを特徴とする移動式クランプ装置。
  2. 請求項1に記載の移動式クランプ装置において、前記クランプ装置と前記可撓体とが、前記クランプ装置のT溝係合部と前記可撓体の先端部とを退避位置側からクランプ位置側に向う方向にねじ込まれた結合ねじによって結合されていることを特徴とする移動式クランプ装置。
  3. 請求項1、又は請求項2に記載の移動式クランプ装置において、前記可撓体が、断面形状を前記T溝の断面形状に相当するT字形に形成され、前記T溝の最奥部に位置し前記押し引き駆動手段に係合する歯付きベルトと、この歯付きベルトの背面に位置する幅広部及びこれに連続する幅狭部を有する多数の凸部とからなり、前期凸部に可撓体の長手方向に沿った貫通孔を設けて前記クランプ装置に流体圧を供給するホース及び前記クランプ装置の位置検出信号を伝達する信号ケーブルの一方または双方を収容したことを特徴とする移動式クランプ装置。
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