JP3761051B2 - 光半導体結合装置の製造方法 - Google Patents

光半導体結合装置の製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光ファイバを用いて光信号を伝送するいわゆる光ファイバ通信において、伝送路である光ファイバと光源である半導体レーザ素子とを光学的に高い結合効率で結合する光半導体結合装置、並びにその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、データや多チャンネルの映像情報をセンター局から一般家庭まで光ファイバを用いて伝送する光加入者系システムが提案され、検討されている。このような光加入者系システムでは、一般家庭の加入者端末において、波長多重されている送信されてくる異種の(複数の)光信号を同時に受信するためのより安価で且つより高性能な複数の受光装置と、家庭からセンターに向けてリクエストやデータを送るためのより安価で且つより高性能な発光型光半導体結合装置と、を備える必要がある。
【0003】
上記のような目的に使用される光半導体結合装置の製造にあたっては、低価格化を実現するために、光源として機能する半導体レーザ素子を駆動させずに半導体レーザ素子と単一モード光ファイバを結合させる、パッシブアライメント方式の実装技術を必要とする。ここで、光ファイバの実装にあたっては、Si基板をエッチングして形成されるV溝を使用することで、非常に正確な実装が実現され得ることが既に確認されている。しかし、その一方で、半導体レーザ素子の実装に関しては、半導体レーザ素子が電極を有することやそのサイズが小さいことなどの理由により、光ファイバと同等の精度で実装することが困難である。そこで、半導体レーザ素子をパッシブアライメント方式で、より高精度に実装する技術が必要となる。
【0004】
上記の目的のために使用される光半導体結合装置の実装方法の一例として、T.Hashimoto.、MOC'95、D5(1995)に提案されている構成を図13に示す。
【0005】
図13の光半導体結合装置では、エッチングにより形成されたV溝1003を有するSi基板1001の表面上の半導体レーザ素子実装部に、Au電極配線パターン1004及び位置決め用のAuマーカ1005が形成されている。一方、実装される半導体レーザ素子1002にも、Au表面電極(不図示)及び位置決め用Auマーカ1006が形成されている。ここで、Si基板1001及び半導体レーザ素子1002の位置決め用Auマーカ1005及び1006は、何れもAu電極配線パターン1004或いはAu表面電極と同時に形成できる。従って、図13の構成では、パッシブアライメントのための特別な加工工程を要しない。
【0006】
以上のような図13の構成において、Si基板1001の側の位置決め用マーカ1005と半導体レーザ素子1002の側の位置決め用マーカ1006とを、Si基板1001を透過する赤外光源1008を用いてCCDカメラ1009により画像認識することにより、Si基板1001と半導体レーザ素子1002との位置合わせが行われる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような従来技術による光半導体結合装置における半導体レーザ素子1002の実装方法では、Si基板1001の側の位置決め用Auマーカ1005の形成時に、エッチングマスクをV溝1003に対して光軸が一致するように位置合わせする必要がある。しかし、このエッチングマスクの位置合わせの際には、ずれの発生が必至であり、このために位置決め用Auマーカ1005が位置ずれした状態で形成されることになる。さらに、このように位置ずれの生じている位置決め用Auマーカ1005を使用して半導体レーザ素子1002の位置合わせを行うと、結果的に二重の位置ずれが生じる。
【0008】
さらに、上記の従来の方法では、赤外光源1008及び1つのCCDカメラ1009を使用して、必要な画像認識処理を行う。しかし、この方法では、CCDカメラ1009から異なる距離に位置する2つのマーカ1005及び1006を同時に観察する必要があるので、何れか一方のマーカがデフォーカスされて、ぼけた状態で画像認識されるという問題がある。
【0009】
また、サブミクロンオーダで位置合わせを行なう場合には、位置決め用Auマーカ1005及び1006が微細なほど、正確な位置合わせができる。しかし、従来技術では、Auマーカ1005及び1006は一般に蒸着により形成されており、そのような蒸着によるパターン1005及び1006のエッジは、ミクロンオーダで揺らぐ。その結果、正確な画像認識が行なえない可能性がある。
【0010】
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、その目的は、(1)光半導体結合装置における半導体レーザ素子や光ファイバなどのより高精度な実装を可能にする光半導体結合装置の製造方法を提供すること、並びに、(2)そのような製造方法を利用して構成された低価格で且つ高性能の光半導体結合装置を提供すること、である。
【0024】
【課題を解決するための手段】
本発明の光半導体結合装置の製造方法は、光信号を光ファイバで伝送する光伝送システムにおいて、信号光源である半導体レーザ素子の光を伝送路である単一モード光ファイバに光結合させる光半導体結合装置の製造方法であって、基板の表面に、該単一モード光ファイバが実装される溝と、該半導体レーザ素子の該基板への実装位置の近傍かつ外側であって、該実装位置の左右にそれぞれ複数のピットとを、同時にエッチングにより形成するエッチング工程と、前記基板に前記半導体レーザ素子を実装する工程と、を包含し、
前記複数のピットの間の間隙に相当する非エッチング領域を、前記半導体レーザ素子前記基板に対して位置決めするための第1の位置決めマーカーとして使用し、そのことによって、前述の目的が達成される。
【0025】
前記単一モード光ファイバが実装される前記溝の幅が約100μm〜約200μmのオーダーであり、前記非エッチング領域の幅が約5μm以下であることが好ましい。また、前記エッチング工程においては、オーバーエッチング効果を利用して、前記ピットを、エッチングマスクの対応する開口部のサイズよりも大きいサイズを有するように形成し得る。
【0026】
また、前記基板に単一モード光ファイバを実装する工程をさらに包含し得る。
【0027】
好ましくは、前記半導体レーザ素子の実装工程において、前記第1の位置決めマーカーを画像認識して、その画像の中の所定の位置に該第1の位置決めマーカーが位置するように前記基板を移動する工程と、前記半導体レーザ素子に形成された第2の位置決め用マーカーを画像認識して、その画像の中の所定の位置に前記第2の位置決め用マーカーが位置するように前記半導体レーザ素子を移動する工程と、取り込まれた互いの画像の中の前記第1の位置決めマーカーと前記第2の位置決めマーカーとが重なるように該半導体レーザ素子を前記基板に対して位置決めする工程とをさらに包含する。
【0028】
ある実施形態では、前記半導体レーザ素子はダブルチャンネル型構造を有しており、該ダブルチャンネル構造におけるメサストライプと前記複数のピットの間の間隙に相当する非エッチング領域とが相対するように、該半導体レーザ素子を前記基板に対して位置決めして実装する。
【0029】
【発明の実施の形態】
本発明の具体的な実施形態の説明に先立って、まず、本発明に至る過程で本願発明者によって行われた検討の結果やそれらに基づいて達成された本発明の概要を、説明する。
【0030】
本発明では、光半導体結合装置において、シリコン(Si)基板にエッチングにより形成したV溝及び逆四角錘型ピット或いは溝を位置決め用マーカとして使用して、光ファイバ及び半導体レーザ素子を実装する。光ファイバ(例えば、単一モード型光ファイバ)が実装されるべきV溝を有するシリコン基板(本願明細書では「Si−V溝基板」とも称する)に半導体レーザ素子を高精度で位置合わせするためには、Si基板に、半導体レーザ素子のための位置決め用マーカを、V溝を基準にして形成する必要がある。このためには、半導体レーザ素子のための位置決め用マーカとファイバ位置決め用(実装用)V溝とを、同じエッチングマスクを使用してSi基板に形成することが望ましい。
【0031】
本発明によれば、光ファイバ実装用のV溝と、半導体レーザ素子の位置合わせ用の凹部、例えば逆四角錘型ピットとを、同じエッチングマスクを使用してSi基板に形成するので、V溝に対する逆四角錘型ピットの位置ずれが生じず、理想的な相互位置関係を有する位置決め用マーカが形成され得る。また、蒸着(例えばAuの真空蒸着)によって形成される従来技術の位置決め用マーカパターンに比べて、本発明のようにエッチングで形成されるマーカパターンは、よりシャープなエッジ形状を有しており、画像認識用のパターンとしてはより優れている。さらに、マーカ形成時に特別な製造工程を必要としないので、製造コストの低減の面でも有効である。
【0032】
但し、本願発明者の検討によれば、Si基板上に、半導体レーザ素子の位置決め用として約1μm〜約2μm或いはサブミクロンオーダの幅を持つマーカを形成するためには、エッチングマスクの開口部の幅を単純に約1μm〜約2μm或いはサブミクロンオーダにするだけでは、所望のマーカ形状を実現できないことがある。具体的には、Si基板に、光ファイバ実装用のV溝と上記のように約1μm〜約2μm或いはサブミクロンオーダの幅を有する半導体レーザ素子位置決め用マーカとを同時に形成しようとすると、V溝の幅が一般には約100μm〜約200μmのオーダであるために、半導体レーザ素子位置決め用マーカがオーバーエッチングされる。この結果、図8に模式的に示すように、参照番号503で示す所期のマーカ形状を形成しようとしても、実際に得られるマーカは、参照番号501で示すように、その幅がエッチングマスク(例えばSiO2マスク)502の幅よりも数μm大きくなってしまう。
【0033】
さらに、開口部の幅が約5μm以下であるマスクを使用してエッチングを行う場合には、エッチング時に発生する気泡によってマスクパターンがふさがれて、本来はエッチングで除去されるべき領域がエッチングされずに、形成されるエッチングパターンが変形する可能性がある。このため、約5μm以下の幅を有するパターンをエッチングにより作製することは、一般に非常に困難である。
【0034】
そこで本発明では、エッチングを用いてより微細なパターンを形成するために、複数のエッチングV溝或いは逆四角錘型ピットを用いて、非エッチング領域を利用してマーカとする。具体的には、図9に示すように、意図的にオーバーエッチングを利用することにより、マスク503のパターンサイズに対応する形状502よりもさらにエッチングが進行した形状501を複数個形成して、これらのパターン501に挟まれた領域504(「非エッチング領域504」と称する)に、幅が約1μm〜約2μmであるパターンを容易に形成する。さらに、エッチング条件の適切な選択を通じてオーバーエッチング量を適正化することにより、サブミクロンオーダの幅を有するマーカの形成も可能になる。
【0035】
このような特徴を有する本発明のマーカは、2つのCCDカメラを用いてSi−V溝基板と半導体レーザ素子用マーカとをそれぞれが完全にフォーカスされた鮮明なお互いに異なる画像として画像認識する本発明の実装方法(図2を参照して後述する)において、非常に優位性のあるマーカとなる。
【0036】
以上のような特徴によって、本発明では、半導体レーザ素子をSi−V溝基板に対して、光軸ずれをサブミクロンオーダに抑制した状態で実装することが可能になる。
【0037】
但し、高精度な実装が実現されても、半導体レーザ素子と単一モード光ファイバとの間の結合効率が低ければ、高性能な光半導体結合装置は実現できない。そこで、本発明ではさらに、半導体レーザ素子のスポット径の±30%以内、より好ましくは同程度の大きさのモードフィールド径を有する単一モード光ファイバを選択し、これを半導体レーザ素子に直接的に結合させることによって、より高い結合効率を呈する光半導体結合装置を実現する。
【0038】
図10は、単一モード光ファイバのモードフィールド径φをパラメータとして、半導体レーザ素子(LD)の出射角(横軸)と、半導体レーザ素子と単一モード光ファイバとの間の結合効率(縦軸)との関係を、シミュレーション結果(実線、破線、及び点線)及び実測データ(各プロット)によって示すグラフである。なお、シミュレーションに際しては、半導体レーザ素子と単一モード光ファイバ間の距離を0μmとしている。
【0039】
図10に示されるシミュレーション結果より、単一モード光ファイバのモードフィールド径φ=3.0μm、6.0μm、及び10μmの何れの場合にも、半導体レーザ素子の出射角が0°〜30°の範囲である場合に、結合効率が理論的に100%になる点があることがわかる。このことは、レンズ系を使用しなくても、半導体レーザ素子の出射角と光ファイバのモードフィールド径を最適化することによって、100%に近い高い結合効率を得られることを意味している。さらに、実験データの実測プロットは、半導体レーザ素子と単一モード光ファイバの組み合わせの最適化によって、実際に70%を超える高い結合効率が得られることを示している。
【0040】
次に、図11は、出射角が15°である半導体レーザの使用時における、お互いに異なるモードフィールド径φを有する3種類の単一モード光ファイバの先端と半導体レーザ素子との間の距離(横軸)に対する、過剰損失(縦軸)の計算結果を示す。ここで、過剰損失とは、光軸方向に全く位置ずれが存在せず且つレーザ・ファイバ間の距離が零であるときの結合効率に対する、結合効率の損失のことである。過剰損失の値が小さければ、光ファイバと半導体レーザ素子との間の結合効率が高いことを意味する。
【0041】
図11から、光ファイバのモードフィールド径φが小さいほど、レーザ・ファイバ間の距離の変化に対する過剰損失(従って結合効率)の変化の割合が大きいことが分かる。しかし、レーザ・ファイバ間の距離がほぼ0である場合には、何れのモードフィールド径φを有する光ファイバにおいても、過剰損失(結合効率)の値が非常に小さくなる。従って、半導体レーザ素子と光ファイバとの間の距離を小さく設定するほど、より高い結合効率を得ることできる。
【0042】
さらに、図12は、図11と同じく出射角が15°である半導体レーザの使用時における、お互いに異なるモードフィールド径φを有する3種類の単一モード光ファイバの光軸と半導体レーザ素子の光軸との間の位置ずれの大きさ(横軸)に対する、過剰損失(縦軸)の計算結果を示す。これより、光軸の位置ずれを約1μm以下に抑制できれば、過剰損失がほとんど発生せず、高い結合効率が得られることがわかる。
【0043】
以上に説明したように、高結合効率の光半導体結合装置を実現するためには、半導体レーザ素子及び単一モード光ファイバを、Si−V溝基板の上に上述した位置関係が満たされる状態で非常に正確に実装することが、不可欠である。そのためには、先に説明した特徴を有する本発明の位置決め用マーカの使用が、非常に有用である。
【0044】
以下には、以上のような考察に基づいて達成された本発明の実施形態の幾つかを、添付の図面を参照して説明する。
【0045】
(第1の実施の形態)
図1(a)は、本発明の第1の実施形態における光半導体結合装置の上面図であり、図1(b)は、その後面図である。また、図2は、本実施形態における光半導体結合装置の実装方法を説明する概略図である。さらに、図3(a)は、本実施形態におけるSi基板上のマーカの上面図であり、図3(b)は、マーカの断面図(図3(a)の線A−A’に相当)であり、図3(c)は、本実施形態における半導体レーザ素子の上面図である。なお、各図面で、同じ構成要素には同じ参照番号を付している。
【0046】
具体的には、本実施形態の光半導体結合装置では、Si−V溝基板101の上に、半導体レーザ素子102、単一モード光ファイバ103、光出力モニター用フォトダイオード104、及び光ファイバ固定用のSiファイバキャップ106が、図1(a)に示すような位置関係で配置されている。半導体レーザ素子102は、典型的には発振波長が約1.3μm帯にある。また、単一モード光ファイバ103は、例えば、半導体レーザ素子102に対向する端面が無処理のものである。光出力モニタ用フォトダイオード104は、端面入射型であって、且つ半導体レーザ素子102の発振波長帯で線形性に優れた十分に高い感度を有するものを使用する。さらに、Siファイバキャップ106は、典型的にはSiのエッチングにより形成される。
【0047】
Si−V溝基板101の表面上には、ファイバ位置決め(実装)用のV溝105、半導体レーザ素子位置決め用のマーカ110、及びフォトダイオード位置決め用のマーカ111が、同一マスクを使用したエッチング工程により形成される。さらに、半導体レーザ素子102及び光出力モニター用フォトダイオード104の実装位置の近傍には、それらのための電極配線109が、真空蒸着により形成されている。
【0048】
単一モード光ファイバ103は、図1(b)に示すように、Si−V溝基板101のファイバ位置決め用V溝105と、その上に載置されたSiファイバキャップ106の台形溝107とにより挟み込まれて、V溝105に密着して固定されている。これにより、パッシブアライメント方式により、サブミクロンオーダでの光軸調整が可能である。また、半導体レーザ素子102と単一モード光ファイバ103との間の距離は、単一モード光ファイバ103をダイシング溝108に押し当てることにより、決定される。さらに、Siファイバキャップ106が単一モード光ファイバ103を押し付ける力は、Siファイバキャップ106をSi−V溝基板101に実装する際の接着剤として、収縮力のある光硬化性樹脂を使用することにより、得ることができる。
【0049】
なお、V溝105としては、図に示されるような台形状のものに代えて、文字通りに「V字状」の断面形状を有するものであっても良い。
【0050】
本発明では、半導体レーザ素子位置決め用マーカ110及びフォトダイオード位置決め用マーカ111は、光ファイバ位置決め(実装)用のV溝105と、同一のエッチング工程で形成される。このため、これらのマーカ110及び111を使用して実装される半導体レーザ素子102及び光出力モニタ用フォトダイオード104は、V溝105に対して、サブミクロンオーダの僅かな光軸ずれで実装される。
【0051】
ここで、各マーカ110及び111やV溝105は、Si基板101の表面に所望のパターンのエッチングマスク(例えば、SiO2マスク)を形成し、典型的にはKOH系のエッチャントを使用してSi基板101に対する異方性ウェットエッチングを行うことによって、簡単且つ高精度で形成される。但し、このときに、正確なエッチングを行って所望の形状を高精度で得るためには、エッチングマスクの向きとSi基板101の面方位とを、正確に合わせる必要がある。
【0052】
例えば、Si基板101の(100)面の上に、<110>方向に水平或いは垂直な向きに沿ってマスク開口部が配置されるようにSiO2マスクを形成して、上述のようにウェットエッチングを行えば、壁面が(111)面コンパチブルであるV溝105が形成される。さらに、マスク幅のサイズ及びエッチングの処理時間を正確に制御することによって、非常に正確なパターンがエッチングで形成される。
【0053】
半導体レーザ素子102の側の位置決め用十字マーカ117は、図3(c)に示すように、半導体レーザ素子102の例えば前端面121の近傍において、活性層の中心位置120に対して対称な配置で、電極116と同じ工程で形成される。一方、半導体レーザ素子102の後端面122の近傍には、マーカは特に形成されなくて良い。
【0054】
以上のような構成を有する本実施形態の光半導体結合装置において、半導体レーザ素子102をSi−V溝基板101に実装する際には、図2に示すように、2つのCCDカメラ112及び113を使用して画像認識処理を行うことによって、Si−V溝基板101に対する半導体レーザ素子102の位置決めを行う。ここで、2つのCCDカメラ112及び113は、それぞれ完全に固定されている。
【0055】
具体的には、第1のCCDカメラ112は、Si−V溝基板101の上の半導体レーザ素子位置決め用マーカ110を認識し、第1のモニタ114に表示する。そして、画像認識されたマーカ110が、第1のモニタ114の表示画像の中の所定の位置に位置するように、Si−V溝基板101が移動される。同様に、第2のCCDカメラ113は、半導体レーザ素子102の上の十字マーカ117を認識し、第2のモニタ115に表示する。そして、画像認識された十字マーカ117が、第2のモニタ115の表示画像の中の所定の位置に位置するように、半導体レーザ素子102が移動される。そして、Si−V溝基板101と半導体レーザ素子102とは、2つのCCDカメラ112及び113で認識されたマーカ110及び117がお互いに重なるように移動された後に、実装される。
【0056】
第1のCCDカメラ112により取り込まれた画像の所定の位置と、第2のCCDカメラ113により取り込まれた画像の所定の位置とは、あらかじめ完全に一致するように位置合わせされている。従って、以上の位置合わせプロセスによって、Si−V溝基板101と半導体レーザ素子102との間の非常に正確な実装が実現される。
【0057】
本実施形態においては、Si−V溝基板101の上の半導体レーザ素子位置決め用マーカ110は、具体的には図3(a)に示すように、各々が逆四角錐状である4つのエッチングピット118の組合せとして形成されている。そして、これら4つのエッチングピット118に挟まれた十字状の領域(非エッチング領域)119(図3(b)の断面図を参照)を、位置合わせ時に十字マーカ119として使用する。
【0058】
これらのエッチングピット118は、光ファイバ実装用のV溝105と同じエッチング工程で形成される。この際、先に図8及び図9を参照して説明したように、エッチングピット118はオーバーエッチングされ得て、エッチングマスクの対応する開口部の形状に比べて、エッチングピット118のサイズが大きくなる可能性がある。しかし、そのような場合でも、実際に位置決め用のマーカとして機能するのはエッチングピット118に挟まれた十字状領域(非エッチング領域)119であり、むしろ、上記のようなオーバーエッチングの積極的な利用によって、微細なマーカが形成され得る。高精度実装を実現するためには、例えば十字状領域(非エッチング領域)119の幅は、細ければ細いほど良い。具体的には、サブミクロンオーダから数μm(例えば5μm)程度の幅に設定することが望ましい。
【0059】
以上では、Si−V溝基板101に対するマーカ110を利用した半導体レーザ素子102の実装方法を説明したが、光出力モニタ用フォトダイオード104も、マーカ111を利用することによって、上記と同様の方法でSi−V溝基板101に実装される。また、マーカ111は、その形状や製造方法などに関して、マーカ110について上述したものと同様の特徴を有している。
【0060】
さらに本実施形態では、単一モード光ファイバ103と半導体レーザ素子102とをより高い結合効率で結合するために、単一モード光ファイバ103のモードフィールド径を、半導体レーザ素子102のスポット径と同程度の大きさになるように選定している。具体的には、実現可能な範囲は、典型的には約1.5μm〜約4.5μmである。
【0061】
図7(a)〜図7(c)には、本発明で使用され得る単一モード光ファイバを、長距離伝送用として一般に使用されるモードフィールド径が10μmである単一モード光ファイバに対してより少ない接続損失で接続するための、バッファ用ファイバの幾つかの接続方法を模式的に示している。
【0062】
具体的には、図7(a)の構成では、半導体レーザに直接結合される第1段の単一モード光ファイバ401、第2段の単一モード光ファイバ402、第3段の単一モード光ファイバ403、及び長距離伝送用として一般的に使用される最終段の単一モード光ファイバ404が、各々の光軸がお互いに一致するように順に配置されている。また、各光ファイバ401〜404のモードフィールド径は、第1段から最終段まで、段階的に大きくなっている。このような図7(a)の構成に各光ファイバ401〜404を配置するときに、先に述べたSi−V溝基板及びSiファイバキャップを使用すれば、各光ファイバ401〜404の光軸を簡単に一致させることができる。
【0063】
図7(b)に示す構成では、図7(a)と同様に配置された各光ファイバ401〜404の接続部分405で、光ファイバ間を融着により接続している。このような接続部分405における融着領域405の形成によって、各光ファイバ401〜404の間の接続損失が大幅に低減される。
【0064】
さらに図7(c)に示す構成では、第1段の光ファイバ401の接続端の近傍406を、熱拡散法によって最終段の光ファイバ404の大きさ程度まで拡大し、その後で光ファイバ間を融着により接続している。このようなコア拡大領域406の形成によって、光ファイバ間の接続損失が、さらに大きく低減される。
【0065】
単一モード光ファイバ103と半導体レーザ素子102とをより高結合効率で結合するためには、先に説明したように、単一モード光ファイバ103と半導体レーザ素子102との間の距離を、できる限り小さく設定することが望ましい。このために本実施形態では、半導体レーザ素子102を、その端面がダイシング溝108と一致するように位置決めしている。さらに、単一モード光ファイバ103と半導体レーザ素子102の間の光学的距離を短くするために、単一モード光ファイバ103と半導体レーザ素子102の間に、屈折率整合された樹脂やオイルを充填しても良い。
【0066】
以上の説明では、半導体レーザ素子102の発振波長帯は1.3μm帯であるが、1.55μmm帯など、それ以外の発振波長帯を有する半導体レーザ素子102の使用も可能である。また、半導体レーザ素子102として、狭出射角化された構造、或いはスポットサイズ変換のための構造を有するものを使用しても良い。一方、単一モード光ファイバ103として、半導体レーザ素子102と光結合する側の端面に無反射コーティング処理が施されているものを使用しても良い。
【0067】
Siファイバキャップ106は、エッチングにより形成する代わりに、ダイシングソーなどを用いた機械加工によって形成することもできる。さらに、Siファイバキャップ106をSi−V溝基板101の上に実装する際に、マイクロバンプボンディング法を使用してもよい。
【0068】
(第2の実施の形態)
図4(a)は、本発明の第2の実施形態における光半導体結合装置の上面図であり、図4(b)は、その側面図である。図4(a)及び(b)において、先に説明した第1の実施形態の構成と同じ構成要素には同じ参照番号を付しており、それらの説明は省略する。
【0069】
本実施形態では、Si−V溝基板101として、その表面にSiテラス125が形成されているものを使用している。Siテラス125には、V溝105に固定された単一モード光ファイバ103に光軸が合うような形状で、ファイバ埋め込み溝126が形成されている。さらに、その上には、単一モード光ファイバ103を通して送信されてきた光信号を受信(受光)するためのフォトダイオード123が、載置されている。このフォトダイオード123は、例えばマイクロバンプボンディング法によって、単一モード光ファイバ103に対して光学的に高精度で位置合わせされて、実装される。また、Siテラス123の上には、さらにフォトダイオード123のための電極配線127が設けられている。
【0070】
或いは、フォトダイオード123の実装方法として、半導体レーザ素子102の実装時と同様に、Si−V溝基板101(Siテラス125)及びフォトダイオード123の各々に画像認識用マーカを形成し、それらを使用して、Si−V溝基板101とフォトダイオード123との位置合わせを行っても良い。
【0071】
以上の構成を有する本実施形態の光半導体結合装置において、単一モード光ファイバ103を送信されてくる光信号は、光ファイバ103に対して斜めに挿入された波長選択フィルタ124によって、フォトダイオード123に向けて反射されて受光される。波長選択フィルタ124は、例えば、1.3μm帯の波長の光を透過する一方で1.55μm帯の波長の光を反射する。これによって、1.55μm帯の波長の光が効率よくフォトダイオード123に入射し、非常に簡単な構成で送受信可能な光半導体結合装置が実現される。
【0072】
なお、波長選択フィルタ124としては、上記に代えて、例えば1.55μm帯の波長の光を透過する一方で1.3μm帯の波長の光を反射するものを使用することも可能である。これによって、1.3μm帯の波長の光がフォトダイオード123に入射される構成とすることができる。さらに、他の波長帯の光を反射或いは透過させる構成とすることもできることは、言うまでもない。
【0073】
なお、半導体レーザ素子102の送信信号の波長とフォトダイオード123の受信信号の波長とが同じである場合には、波長選択フィルタ124の代わりに、波長選択性を有さないフィルタ(例えばハーフミラー)を使用することが望ましい。
【0074】
また、Si−V溝基板101におけるSiテラス125の加工方法としては、同一基板上に半導体レーザ素子102などが配置される部分とSiテラス125とを加工しても良く、或いはその代わりに、半導体レーザ素子102などが配置される部分とは別の基板にSiテラス125の部分を加工し、その後に両基板を、張り合わせなどによって一体化することも可能である。
【0075】
さらに、半導体レーザ素子102の発振波長帯は1.3μm帯であるが、1.55μm帯など、それ以外の発振波長帯を有する半導体レーザ素子102の使用も可能である。また、半導体レーザ素子102として、狭出射角化された構造、或いはスポットサイズ変換のための構造を有するものを使用しても良い。一方、単一モード光ファイバ103としては、半導体レーザ素子102と光結合する側の端面に無反射コーティング処理が施されたのを使用しても良い。
【0076】
(第3の実施の形態)
図5(a)は、本発明の第3の実施形態における光半導体結合装置の上面図であり、図5(b)は、その後面図である。また、図5(c)は、本実施形態におけるSiファイバキャップ201の斜視図である。なお、これらの図面において、先に説明した第1の実施形態の構成と同じ構成要素には同じ参照番号を付しており、それらの説明は省略する。
【0077】
本実施形態の光半導体結合装置においては、Si−V溝基板101の上に、単一モード光ファイバ103及びSiファイバキャップ201が、図5(a)に示すような配置で構成されている。なお、図5(a)では、SI−V溝基板101の上に半導体レーザ素子やフォトダイオードが搭載されている様子を描いていないが、図1(a)に示すような位置にこれらを搭載することが、もちろん可能である。
【0078】
本実施形態におけるSiファイバキャップ201は、その台形溝に傾斜領域202が設けられている。単一モード光ファイバ103の実装時には、あらかじめSi−V溝基板101の上に実装されたSiファイバキャップ201に対して、その台形溝の傾斜領域202の側から、単一モード光ファイバ103を挿入する。挿入された単一モード光ファイバ103は、長さLの平坦なファイバ固定領域203によって、Si−V溝基板101の上のV溝105に押し付けられる。これによって、単一モード光ファイバ103と半導体レーザ素子102との間の光軸調整を、パッシブアライメント方式によりサブミクロンオーダで行うことが可能である。また、単一モード光ファイバ103をダイシング溝108の側面に突き当たるまで挿入することにより、完全な位置合わせが行われる。
【0079】
Siファイバキャップ201の傾斜領域202の最深部の深さは、単一モード光ファイバ103が挿入しやすいように、単一モード光ファイバ103の外形よりも大きく設定することが好ましい。一方、ファイバ固定領域203の長さLは、単一モード光ファイバ103がV溝105に十分な大きさの力で押し付けられるように、例えば約200μm〜約500μmに設定される。さらに、Siファイバキャップ201をSi−V溝基板101に実装する際に、接着剤として収縮力のある光硬化性樹脂を使用すれば、単一モード光ファイバ103を押し付ける力がさらに得られることになる。
【0080】
Siファイバキャップ201は、エッチング、或いはダイシングソーなどを用いた機械加工によって、形成できる。また、Siファイバキャップ201をSi−V溝基板101の上に実装する際に、マイクロバンプボンディング法を使用してもよい。
【0081】
(第4の実施の形態)
図6(a)は、本発明の第4の実施形態における光半導体結合装置の実装方法を説明する図であり、図6(b)は、実装後の光半導体結合装置の斜視図である。
【0082】
本実施形態では、Si−V溝基板101の上に半導体レーザ素子102を実装する際の位置決め用マーカとして、半導体レーザ素子102の側では、半導体レーザ素子102を素子分離するために用いられるダブルチャンネル構造302を使用し、一方、Si−V溝基板101の側では、2本のエッチングV溝303の間に形成される非エッチング領域304を使用する。具体的には、ダブルチャネル構造302の中心線に非エッチング領域304が位置するように位置合わせを行って、Si−V溝基板101に半導体レーザ素子102を実装する。さらに、実装時に、実体顕微鏡などを使用して接合箇所の近傍を拡大しながら必要な処理を行うことで、半導体レーザ素子102のダブルチャネル構造302とSi−V溝基板101の非エッチング領域304との間の位置関係を、容易に確認することができる。
【0083】
半導体レーザ素子102の側のマーカであるダブルチャンネル構造302は、メサストライプ305、より具体的にはメサストライプ305に含まれる活性層301の中心位置に対して、線対称な位置関係でエッチングにより形成される。一方、Si−V溝基板101の側のマーカである非エッチング領域304は、ファイバ位置決め用のV溝105と同じ工程で形成されるので、V溝105に対する非エッチング領域304の位置ずれは全くない。さらに、非エッチング領域304は、図5及び図6を参照して先に説明したように、オーバーエッチングを利用することにより、サブミクロンオーダの微細ストライプ状に形成することが可能である。
【0084】
なお、半導体レーザ102の上面には電極306が形成され得て、一方、Si基板101の上面には半田パターン307が形成され得る。
【0085】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明によれば、光半導体結合装置における半導体レーザ素子や光ファイバの実装を、より高精度に行うことが可能となり、安価で高性能な光半導体結合装置が実現される。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、本発明の第1の実施形態における光半導体結合装置の上面図であり、(b)は、(a)に示す光半導体結合装置の後面図である。
【図2】本発明の第1の実施形態における光半導体結合装置の実装方法を説明する概略図である。
【図3】(a)は、本発明の第1の実施形態におけるSi基板上のマーカの上面図であり、(b)は、(a)に示すマーカの断面図あり、(c)は、本発明の第1の実施形態における半導体レーザ素子の上面図である。
【図4】(a)は、本発明の第2の実施形態における光半導体結合装置の上面図であり、(b)は、(a)に示す光半導体結合装置の側面図である。
【図5】(a)は、本発明の第3の実施形態における光半導体結合装置の上面図であり、(b)は、(a)に示す光半導体結合装置の後面図であり、(c)は、本発明の第3の実施形態におけるSiファイバキャップの斜視図である。
【図6】(a)は、本発明の第4の実施形態における光半導体結合装置の実装方法を説明する概略図であり、(b)は、本発明の第4の実施形態における光半導体結合装置の実装後の構成を示す斜視図である。
【図7】(a)〜(c)は、バッファ用光ファイバの接続方法を模式的に示す図である。
【図8】マーカ形成時のオーバーエッチング状態を模式的に示す図である。
【図9】オーバーエッチングを利用して形成される微細パターンを模式的に示す図である。
【図10】半導体レーザ素子と単一モード光ファイバとの間の結合効率の、半導体レーザ素子の出射角に対する依存性を示す図である。
【図11】半導体レーザ素子と単一モード光ファイバとの間の過剰損失の、半導体レーザ素子と単一モード光ファイバとの間の距離に対する依存性を示す図である。
【図12】半導体レーザ素子と単一モード光ファイバとの間の過剰損失の、半導体レーザ素子と単一モード光ファイバとの間の光軸の位置ずれの大きさに対する依存性を示す図である。
【図13】従来技術による光半導体結合装置の実装方法の一例を説明する概略図である。
【符号の説明】
101 Si−V溝基板
102 半導体レーザ素子
103 単一モード光ファイバ
104 光出力モニタ用のフォトダイオード
105 V溝
106 Siファイバキャップ
107 台形溝
108 ダイシング溝
109 電極配線
110 半導体レーザ素子位置決め用のマーカ
111 フォトダイオード位置決め用のマーカ
112 第1のCCDカメラ
113 第2のCCDカメラ
114 第1のモニタ
115 第2のモニタ
116 電極
117 半導体レーザ素子側の十字マーカ
118 エッチングピット
119 非エッチング領域(十字状領域)
120 活性層の中心位置
121 半導体レーザ素子の前端面
122 半導体レーザ素子の後端面
123 フォトダイオード
124 波長選択フィルタ
125 Siテラス
126 光ファイバ埋め込み溝
127 フォトダイオード用電極配線
201 Siファイバキャップ
202 傾斜領域
203 ファイバ押さえ領域
301 活性層
302 ダブルチャネル領域
303 V溝
304 非エッチング領域(マーカ)
305 メサストライプ
306 電極
307 半田パターン
401、402、403、404 単一モード光ファイバ
405 融着領域
406 コア拡大領域
501 マーカ
502 エッチングマスク
503 所期のマーカ形状
1001 Si−V溝基板
1002 半導体レーザ素子
1003 V溝
1004 電極配線
1005 Si−V溝基板側のマーカ
1006 半導体レーザ素子側のマーカ
1008 赤外光源
1009 CCDカメラ

Claims (6)

  1. 光信号を光ファイバで伝送する光伝送システムにおいて、信号光源である半導体レーザ素子の光を伝送路である単一モード光ファイバに光結合させる光半導体結合装置の製造方法であって、
    基板の表面に、該単一モード光ファイバが実装される溝と、該半導体レーザ素子の該基板への実装位置の近傍かつ外側であって、該実装位置の左右にそれぞれ複数のピットとを、同時にエッチングにより形成するエッチング工程と、
    前記基板に前記半導体レーザ素子を実装する工程と、を包含し、
    前記複数のピットの間の間隙に相当する非エッチング領域を、前記半導体レーザ素子前記基板に対して位置決めするための第1の位置決めマーカーとして使用する、光半導体結合装置の製造方法。
  2. 前記単一モード光ファイバが実装される前記溝の幅が約100μm〜約200μmのオーダーであり、前記非エッチング領域の幅が約5μm以下である、請求項1に記載の光半導体結合装置の製造方法。
  3. 前記エッチング工程において、オーバーエッチング効果を利用して、前記ピットを、エッチングマスクの対応する開口部のサイズよりも大きいサイズを有するように形成する、請求項1または2に記載の光半導体結合装置の製造方法。
  4. 前記基板に単一モード光ファイバを実装する工程をさらに包含する、請求項1または2に記載の光半導体結合装置の製造方法。
  5. 前記半導体レーザ素子の実装工程において、
    前記第1の位置決めマーカーを画像認識して、その画像の中の所定の位置に該第1の位置決めマーカーが位置するように前記基板を移動する工程と、
    前記半導体レーザ素子に形成された第2の位置決め用マーカーを画像認識して、その画像の中の所定の位置に前記第2の位置決め用マーカーが位置するように前記半導体レーザ素子を移動する工程と、
    取り込まれた互いの画像の中の前記第1の位置決めマーカーと前記第2の位置決めマーカーとが重なるように該半導体レーザ素子を前記基板に対して位置決めする工程とをさらに包含する、請求項に記載の光半導体結合装置の製造方法。
  6. 前記半導体レーザ素子はダブルチャンネル型構造を有しており、
    該ダブルチャンネル構造におけるメサストライプと前記複数のピットの間の間隙に相当する非エッチング領域とが相対するように、該半導体レーザ素子を前記基板に対して位置決めして実装する、請求項に記載の光半導体結合装置の製造方法。
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