JP3760142B2

JP3760142B2 - Biological pesticides using predatory insects Ryukyutsuyatentou, its production method, artificial egg collector used in the method, and pest control method using the same

Info

Publication number: JP3760142B2
Application number: JP2002137896A
Authority: JP
Inventors: 昌弘谷口; 慶次安田; 太河村; 毅大石; 義智山田; 徹清水
Original assignee: Okinawa Prefectural Government
Current assignee: Okinawa Prefectural Government
Priority date: 2002-05-14
Filing date: 2002-05-14
Publication date: 2006-03-29
Anticipated expiration: 2022-05-14
Also published as: JP2003325078A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、害虫防除用生物農薬、その製造方法、その方法に用いる採卵基質及びそれを用いた害虫防除法に関する。
【０００２】
【従来の技術】
小型吸汁性昆虫、特にコナジラミ類の被害は、本類の吸汁害による葉や果実の白化症による品質低下および生育阻害のみにとどまらず、ウイルス病の媒介、更に、排泄物に誘発されるすす病が挙げられ、その被害は甚大である。
【０００３】
また、キジラミ類においてもカンキツグリーニング病を媒介する重要害虫種を含み、多発生下ではすす病の誘発による品質の低下や生育阻害など、作物に対し甚大な被害を与える。
その他、コナカイガラムシ類、アブラムシ類またはハダニ類も、前記コナジラミ類およびキジラミ類と同様な被害を及ぼす、重要かつ防除が困難な害虫である。
【０００４】
これらの害虫の防除は、化学合成殺虫剤の散布を主体に行われてきたが、現在においては薬剤抵抗性の系統が出現し、殺虫剤のみによる防除は困難を極めている。
また、化学合成殺虫剤は、人体、環境および非標的生物に対する悪影響があることを免れない。
したがって、化学合成殺虫剤に代わる防除方法が強く求められている。
【０００５】
このような背景から、近年、化学合成殺虫剤でない害虫防除資材として、捕食性ダニ類およびカメムシ類などを利用した生物農薬が農薬として登録されるに至っている。該生物農薬は従来の化学合成殺虫剤とは異なり、化合物を用いないため、前記のような問題を回避している。
【０００６】
このような背景の下、前記コナジラミ類、例えばシルバーリーフコナジラミ等に対しても、その防除資材として寄生蜂および昆虫寄生菌が生物農薬として登録されており、生物的防除の重要性が認識されつつある。しかしながら、前記寄生蜂においては外国産の天敵であることから国内の生態系における影響が懸念され、また昆虫寄生菌においては、その効果が環境要因に左右されやすく使用法がやや複雑であるため、農家への普及が遅れている。
【０００７】
さらに、前記寄生蜂および昆虫寄生菌は、それによって防除ができる対象種数が少ないため、汎用性に乏しいという欠点がある。そのため、これら生物農薬を用いても、その農薬が防除できない害虫は増殖、加害を繰り返すことになる。しかも、天敵は一般に薬剤感受性が高く、前記残存害虫の防除を目的とする合成殺虫剤、または植物病害予防のために用いられる殺菌剤の同時使用は多くの場合不可能である。
また、キジラミ類については、現在までに有効な生物農薬は開発されていない。
【０００８】
したがって、従来の生物農薬においては、化学合成殺虫剤で問題になっていた上記問題は解消されたものの、環境への安全性、生産および使用コスト、並びに効果面等には未だに問題が残っているのが現状である。
【０００９】
そのため、前記害虫種に対する防除効果が高く、かつ生産コストの低い天敵を用いる生物農薬の開発に対する強い要望が存する。
【００１０】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、従来の生物農薬の上記の問題を解決するために、用いられる天敵の大量増殖が効率的に行え、しかも汎用性が高い生物農薬、該生物農薬を用いた害虫防除法ならびにその製造方法を提供することにある。
【００１１】
【課題を解決するための手段】
本発明者は上記問題を解決すべく鋭意研究を重ねる中で、広食性土着天敵であるリュウキュウツヤテントウが生物農薬として使用できることを見いだし、これを利用した生物農薬およびその大量増殖法を創出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、リュウキュウツヤテントウを含む害虫防除用生物農薬に関する。
【００１２】
また、本発明は、リュウキュウツヤテントウが、成虫、卵および蛹からなる群から選択される１または２以上であることを特徴とする、前記生物農薬に関する。
さらに、本発明は、剤型が、リュウキュウツヤテントウの成虫および／または卵が入った容器であるか、またはリュウキュウツヤテントウの蛹を貼付した小紙片であることを特徴とする、前記生物農薬に関する。
また、本発明は、防除対象害虫が、コナジラミ類、キジラミ類、コナカイガラムシ類、アブラムシ類またはハダニ類であることを特徴とする、前記生物農薬に関する。
さらに、本発明は、コナジラミ類が、シルバーリーフコナジラミであることを特徴とする、前記生物農薬に関する。
【００１３】
またさらに、本発明は、害虫を防除するための方法であって、前記いずれかの生物農薬を圃場に設置することを特徴とする、前記方法に関する。
【００１４】
また、本発明は、人工飼料、植物生体および採卵基質を用いてリュウキュウツヤテントウを大量増殖することにより、リュウキュウツヤテントウを含む生物農薬を製造する方法に関する。
さらに、本発明は、採卵基質が、生葉または人工採卵器であることを特徴とする、前記方法に関する。
また、本発明は、生物農薬を大量増殖するための人工採卵器であって、ゴース、および該ゴースをその上面に載置する台を含む、前記人工採卵器に関する。
さらに、本発明は、ゴースが、湾曲し、その凸面において台と接するものであることを特徴とする、前記人工採卵器に関する。
そして、本発明は、生物農薬がリュウキュウツヤテントウを含むことを特徴とする、前記人工採卵器に関する。
【００１５】
本発明者らは、本発明に関する研究を行う中で、シルバーリーフコナジラミ天敵探索のためのシルバーリーフコナジラミ増殖用沖縄県農業試験場ガラス温室に、２００１年６月頃、本種が侵入し捕食しているのを発見した。本発明者らは、続いてその経過を観察したところ、本種が約１月でシルバーリーフコナジラミを捕食によって絶滅に近い状態にすることを確認した。
なお、同種の同定は、元福井大学教授佐々治寛之氏に依頼し、最終的に同種がリュウキュウツヤテントウ(Serangium ryukyuense)であると同定された。
【００１６】
また、本発明者らは、２００１年９月にマンゴーキジラミ発生圃場において、本種がマンゴーキジラミを捕食しているのを発見した。さらに本発明者らは、２００１年１０月にミカンキジラミの野外調査および室内飼育によりミカンキジラミを捕食することを発見した。
本発明は、これらの発見・観察を基に行われたものである。
【００１７】
リュウキュウツヤテントウは、主としてコナジラミ類およびキジラミ類を捕食し、コナカイガラムシ類、アブラムシ類およびハダニ類に対する食性も有する。また、本種は、国内においては沖縄県においてのみ分布が確認されている土着の天敵である。したがって、本発明による生物農薬は、環境に対する安全性および汎用性の面において優れている。
【００１８】
また、本発明による生物農薬を用いて害虫防除を行うには、適当数の該農薬を圃場に設置するだけで可能であるため使用が極めて簡便であり、かつ使用者に対する安全性にも優れている。
【００１９】
さらに、本発明の生物農薬に用いられるリュウキュウツヤテントウは、人工飼料、植物生体および採卵基質を用いて室内において大量増殖が可能であるため、本発明による生物農薬は安定的に製造・供給することができる。
すなわち、本発明によれば、リュウキュウツヤテントウの安定的な大量生産技術が確立され、園芸作物等の重要害虫であるコナジラミ類およびキジラミ類等に対し、化学合成農薬の使用が低減された生物的防除が可能になる。また、本種は土着の天敵であることから圃場への放飼により国内の生態系への影響は少なく、極めて安全な生物的防除法も提供される。
【００２０】
【発明の実施の形態】
本発明による生物農薬の圃場への導入は、リュウキュウツヤテントウが成虫、卵または蛹のステージである時に行うと、長期の防除効果が得られる。特に、成虫を導入すると防除効果がより速効的に現れ好適である。
剤型としては、成虫および／または卵を入れた瓶等の容器、または蛹を貼付した小紙片などが流通面および使用面いずれにおいても好適である。
使用に際しては、前記の容器または小紙片を、防除を要する圃場に設置するという極めて簡便な方法により、対象害虫に対する優れた防除効果が得られる。
【００２１】
リュウキュウツヤテントウは、前記シルバーリーフコナジラミなどのコナジラミ類およびマンゴーキジラミおよびミカンキジラミなどのキジラミ類を主として捕食する。したがって、本発明による生物農薬は、これらの害虫の防除に特に適している。
例えば、本種のシルバーリーフコナジラミに対する１日の捕食量は、最大１５０頭程度で、生涯の捕食量は数千〜１万頭程度と推定される。
【００２２】
本種の捕食範囲は、通常は上記コナジラミ類およびキジラミ類であるが、これらの昆虫が存在しない状態では、カンザワハダニなどのハダニ類、クワコナカイガラなどのコナカイガラムシ類、ワタアブラムシおよびモモアカアブラムシなどのアブラムシ類を捕食する。したがって、本発明の生物農薬によれば、多種の小型吸汁性害虫の防除を効果的に行うことができる。
【００２３】
生物農薬の普及においては、目的とする生物個体の大量による安定供給システムの確立が不可欠である。
【００２４】
本種の大量増殖は、人工飼料、植物生葉および採卵基質を用いることによって、簡便に行うことができる。すなわち、成虫は雄蜂児粉末を主成分とした人工飼料および蜂蜜人工飼料で飼育可能である。幼虫は、シルバーリーフコナジラミの好む植物に高密度に寄生させたシルバーリーフコナジラミの卵・幼虫・蛹をその葉につけた状態で与えることにより蛹まで容易に飼育できる。産卵基質としては、シルバーリーフコナジラミ幼虫の寄生した葉、または専用の採卵器具（人工採卵器）を用いる。
【００２５】
前記人工採卵器は、ゴース、および該ゴースをその上面に載置する台を含むことができる。典型的には、前記人工採卵器は矩形を有するものであることができる。また、前記ゴースはナイロン製、前記台はスチロール製のものが安価であり、好適に用いられる。
前記ゴースは、湾曲し、その凸面において台と接するものであると、それぞれによって形成される間隙部がリュウキュウツヤテントウの好適な産卵箇所となるため、増殖効率の面で好ましい。
【００２６】
上記各器具等を用いた場合の本種の生育状況は、例えば、２６℃定温飼育の結果では、卵から成虫までの発育日数は１４．５日、産卵前期間６日、日当たり産卵数１０〜１５個であった。
【００２７】
一方、本種の餌であるシルバーリーフコナジラミの増殖は、産卵用の区画内で育苗した本種の好適寄主（現在、キャベツ・ナス・タバコを使用）に３日間産卵させ、その後生育用の区画内で３令幼虫に成長した段階で（２６℃の定温飼育で産卵後１６〜１８日後）寄生した葉のまま切り取り、本種幼虫の飼育区画で餌として与えることによって行える。
【００２８】
以上のように、リュウキュウツヤテントウは簡便な方法によって大量増殖が可能であるため、本発明の生物農薬も安定的に供給することが可能である。
【００２９】
以下に本発明の実施例について表および図を参照して説明するが、これは本発明をよりわかりやすく説明するためのものであって、如何なる場合も本発明の範囲を制限するものではない。
【００３０】
【実施例】
（実施例１）リュウキュウツヤテントウの発育日数
１７〜２９℃の範囲で５段階の定温飼育によりリュウキュウツヤテントウの卵期間、幼虫期間、蛹期間、成虫の産卵前期間、産卵数について調べた。飼育は、透明スチロール容器（66×37×12mm）に個体飼育とし、餌のシルバーリーフコナジラミ幼虫を十分与え、容器を恒温器の中に設置し、日長１４Ｌ１０Ｄ、の条件で行った。なお卵は、シルバーリーフコナジラミの寄生したポインセチアまたは台木用ナスに２４時間産卵させたものを１卵ずつ前述の容器にセットしふ化させた。
その結果、本種の発育日数は、供試温度範囲においては、温度の上昇に伴って短縮された（表１）。このことは、本発明による生物農薬が、ビニルハウス内等の高温条件下での使用にも適合することを示唆するものである。
【００３１】
【表１】

【００３２】
（実施例２）リュウキュウツヤテントウの繁殖特性
２０℃および２６℃における結果は表２の通りであり、２６℃が本種にとって好適な繁殖条件と考えられた。
【００３３】
【表２】

【００３４】
（実施例３）リュウキュウツヤテントウの大量増殖方法
（１）採卵基質にシルバーリーフコナジラミの寄生葉を用いる場合
採卵は、通気口１をその蓋部に有するポリプロピレン製の採卵用飼育ケースに羽化後７日目以降の成虫３０個体を収容し、その中にシルバーリーフコナジラミの寄生した葉２を数枚設置し２日間産卵させた（図１）。
その後、産卵済みの葉を取り出しポリプロピレン製の増殖容器（幼虫飼育用容器）に設置し、ふ化幼虫の摂食量を勘案し、随時シルバーリーフコナジラミの寄生葉２を補給する。この際、葉と葉の間に空間を作るために短冊状に裁断した紙片３を入れた。
これを室温２６℃、湿度６０〜７０％の条件下で保管し、成虫が羽化した段階で回収する。飼育ケ−ス１個当たりのリュウキュウツヤテントウ成虫生産数は１５日後で１００〜２００頭であった（図２）。
なお、本種の餌であるシルバーリーフコナジラミの寄生葉および産卵基質として、シルバーリーフコナジラミの寄生したカンランの葉を用いた。
【００３５】
（２）採卵基質に人工採卵器を用いる場合
採卵の際にシルバーリーフコナジラミの寄生葉の代わりにナイロンゴース４およびスチロール製台５からなる人工採卵器（図３）を３〜４個用い、採卵期間を１日とする以外は（１）と同様であった。
この場合も、（１）と同等の効率でリュウキュウツヤテントウが得られた。
したがって、本装置は、本種の大量増殖に人工飼料を用いることを想定して開発された物であるが、十分に実用上の目的を果たすものであると考えられた。
【００３６】
（実施例４）リュウキュウツヤテントウのシルバーリーフコナジラミ各ステージ別の捕食量
リュウキュウツヤテントウ成虫１頭当たりのシルバーリーフコナジラミ各ステージに対する捕食量について、一定数を与えて２４時間後に調査した結果、卵で１００個程度、若齢幼虫で４５匹程度、老齢幼虫および蛹で２０匹程度を捕食することがわかった（表３）。
【００３７】
【表３】

【００３８】
（実施例５）リュウキュウツヤテントウのシルバーリーフコナジラミ各ステージ混在下の捕食量
リュウキュウツヤテントウ成虫１頭当たりのシルバーリーフコナジラミ各ステージが混在した場合の捕食量について２４時間後に調査した結果、総数で１５０匹程度を捕食することがわかった（表４）。
【００３９】
【表４】

【００４０】
（実施例６）ポット試験によるリュウキュウツヤテントウによるシルバーリーフコナジラミの防除効果
リュウキュウツヤテントウ成虫を１ポット当たり５頭放飼した区では放飼後１６日目でほとんどシルバーリーフコナジラミは見られなくなり極めて高い防除効果であった（図４）。
【００４１】
【発明の効果】
本発明によって、用いられる天敵の大量増殖が効率的に行え、しかも汎用性が高い生物農薬、該生物農薬を用いた害虫防除法ならびにその製造方法が提供される。したがって、本発明によれば、シルバーリーフコナジラミ等のコナジラミ類およびキジラミ類等の防除が、効率的かつ安全に行われる。
【図面の簡単な説明】
【図１】リュウキュウツヤテントウの採卵容器を示す図である。
【図２】リュウキュウツヤテントウの増殖容器を示す図である。
【図３】リュウキュウツヤテントウの人工採卵器を示す図である。
【図４】ポット試験による、リュウキュウツヤテントウのシルバーリーフコナジラミに対する密度抑圧効果を示す図である。
【符号の説明】
１…通気口
２…シルバーリーフコナジラミの寄生葉
３…短冊状の紙片
４…ナイロンゴース
５…スチロール製台
６…リュウキュウツヤテントウの産卵箇所（ナイロンゴースとスチロール製台との間）[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a biological pesticide for pest control, a production method thereof, an egg collection substrate used in the method, and a pest control method using the same.
[0002]
[Prior art]
The damage of small sucking insects, especially whitefly, is not limited to the deterioration of quality and growth inhibition of leaf and fruit caused by the sucking damage of this species, but also mediates viral diseases, and also causes soot caused by excreta. The damage is enormous.
[0003]
In addition, killer whales also contain important pest species that mediate citrus greening disease, and under frequent occurrence, they cause serious damage to crops such as deterioration of quality and inhibition of growth due to induction of soot disease.
In addition, mealybugs, aphids or spider mites are important and difficult to control pests that cause damage similar to the whitefly and the whitefly.
[0004]
Control of these pests has been carried out mainly by spraying chemically synthesized insecticides, but nowadays, drug-resistant strains have emerged and it is extremely difficult to control only with insecticides.
In addition, chemically synthesized insecticides are subject to adverse effects on the human body, environment and non-target organisms.
Therefore, there is a strong demand for a control method that replaces chemically synthesized insecticides.
[0005]
Against this background, in recent years, biological pesticides using predatory mites, stink bugs and the like have been registered as pesticides as pest control materials that are not chemically synthesized insecticides. Unlike conventional chemical synthetic insecticides, the biological pesticides do not use compounds, thus avoiding the problems described above.
[0006]
Against this backdrop, parasitic bees and insect parasites are registered as biological pesticides for the whitefly, such as silver leaf whitefly, and the importance of biological control is being recognized. is there. However, the parasitic bees are foreign natural enemies, so there are concerns about the impact on the domestic ecosystem, and the insect parasitic fungi are affected by environmental factors and their usage is somewhat complicated. Dissemination to farmers is delayed.
[0007]
Furthermore, the parasitic bees and insect parasites have a disadvantage that they are poor in versatility because the number of target species that can be controlled by them is small. Therefore, even if these biological pesticides are used, the pests that cannot be controlled by the pesticides will repeat proliferation and harm. Moreover, natural enemies are generally highly sensitive to drugs, and in many cases, simultaneous use of a synthetic insecticide for the purpose of controlling the remaining pests or a fungicide used for preventing plant diseases is impossible.
In addition, no effective biological pesticides have been developed to date for lice.
[0008]
Therefore, in the conventional biopesticides, the above-mentioned problems that have been a problem with chemically synthesized insecticides have been solved, but problems still remain in terms of environmental safety, production and use costs, and effectiveness. is the current situation.
[0009]
Therefore, there is a strong demand for the development of biological pesticides that use natural enemies that have a high control effect on the pest species and have low production costs.
[0010]
[Problems to be solved by the invention]
An object of the present invention is to solve the above-mentioned problems of conventional biopesticides, which can efficiently mass-produce the natural enemies used, and has high versatility, a pest control method using the biopesticides, and It is in providing the manufacturing method.
[0011]
[Means for Solving the Problems]
The present inventor discovered that Ryukyutsuya Tento, a glutinous indigenous enemy, can be used as a biopesticide as a result of diligent research to solve the above problems, and created a biopesticide using this and a method for mass growth thereof. The present invention has been completed.
That is, the present invention relates to a pest control biological pesticide containing Ryukyutsuyatento.
[0012]
In addition, the present invention relates to the biological pesticide, wherein Ryukyutsutentento is one or more selected from the group consisting of adults, eggs and pupae.
Further, the present invention provides the organism, wherein the dosage form is a container containing adults and / or eggs of Ryukyutsu Tento, or a small piece of paper with a Ryukyu Tsutento pupae attached thereto. Regarding pesticides.
In addition, the present invention relates to the biological pesticide, wherein the pest to be controlled is a whitefly, a whitefly, a mealybug, an aphid or a spider mite.
Furthermore, the present invention relates to the biological pesticide, wherein the whitefly is a silver leaf whitefly.
[0013]
Furthermore, the present invention relates to a method for controlling pests, characterized in that any one of the biological pesticides is installed in a field.
[0014]
The present invention also relates to a method for producing a biopesticide containing Ryukyutsuya Tento by mass-growing Ryukyuya Tento using an artificial feed, a plant organism and an egg collection substrate.
Furthermore, the present invention relates to the method, characterized in that the egg collection substrate is a fresh leaf or an artificial egg collector.
The present invention also relates to an artificial egg hunter for mass-growing biological pesticides, comprising goose and a table on which the goose is placed.
Furthermore, the present invention relates to the artificial egg maker described above, characterized in that the goose is curved and comes into contact with the platform on its convex surface.
And this invention relates to the said artificial egg collector characterized by the biological pesticide containing Ryukyutsuya tentou.
[0015]
While conducting research on the present invention, the present inventors have invaded and preyed around June 2001 in the Okinawa Agricultural Experiment Station glass greenhouse for silver leaf whitefly breeding to search for silver leaf whitefly natural enemies. I found out. The inventors of the present invention subsequently observed the process, and confirmed that this species brought the silver leaf whitefly to near extinction by predation in about January.
The identification of the same species was requested by former Fukui University professor Hiroyuki Sasaji, and the same species was finally identified as Serangium ryukyuense .
[0016]
Moreover, the present inventors discovered that this species preyed on the mango killer lice in the mango killer whale generation field in September, 2001. Furthermore, the present inventors discovered that in October 2001, citrus lice were predated by field surveys and indoor breeding of citrus lice.
The present invention has been made based on these discoveries and observations.
[0017]
Ryukyutsuya Tento mainly prey on whiteflies and pheasants, and also has food habits on mealybugs, aphids and spider mites. This species is an indigenous natural enemy whose distribution is confirmed only in Okinawa Prefecture in Japan. Therefore, the biopesticide according to the present invention is excellent in terms of environmental safety and versatility.
[0018]
In addition, pest control using the biological pesticide according to the present invention can be performed by simply installing an appropriate number of the pesticide in the field, so that it is extremely simple to use and excellent in safety to the user. Yes.
[0019]
Furthermore, since Ryukyutsuya Tento used for the biopesticide of the present invention can be grown in large quantities indoors using artificial feed, plant organisms and egg collection substrates, the biopesticide according to the present invention can be stably produced and supplied. be able to.
That is, according to the present invention, a stable mass production technique for Ryukyutsutentento is established, and organisms with reduced use of chemically synthesized pesticides against whiteflies and killer whales, which are important pests such as horticultural crops, etc. Control is possible. In addition, since this species is an indigenous natural enemy, the release to the field has little impact on the domestic ecosystem and provides an extremely safe biological control method.
[0020]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
When the biopesticide according to the present invention is introduced into a field, when the Ryukyutsuya Tento is at the stage of adults, eggs or pupae, a long-term control effect can be obtained. In particular, when an adult is introduced, the control effect appears more quickly and is preferable.
As the dosage form, a container such as a bottle containing adults and / or eggs, or a small paper piece to which a cocoon is attached is suitable for both distribution and use.
In use, an excellent control effect against target pests can be obtained by an extremely simple method of installing the container or small paper piece in a field requiring control.
[0021]
Ryukyutsutentento prey on whiteflies such as the silver leaf whitefly and pheasants such as mango and citrus. Therefore, the biopesticide according to the present invention is particularly suitable for controlling these pests.
For example, the daily predation amount for this type of silver leaf whitefly is about 150 at the maximum, and the predation amount for a lifetime is estimated to be about several thousand to 10,000.
[0022]
The range of predation of this species is usually the above whiteflies and pheasants, but in the absence of these insects, spider mites such as the Kanzawa spider mite, red aphids such as the stag beetle, aphids such as the cotton aphid and the peach aphid Prey on moss. Therefore, according to the biological pesticide of the present invention, it is possible to effectively control a variety of small-sucking pests.
[0023]
In the spread of biological pesticides, it is essential to establish a stable supply system with a large number of target organisms.
[0024]
Mass breeding of this species can be easily carried out by using artificial feed, plant leaves and egg collection substrate. In other words, adults can be raised on artificial feed and honey artificial feed based on male bee powder. Larvae can be easily raised to pupae by giving silver leaf whitefly eggs, larvae and pupae infested with high density to plants preferred by silverleaf whiteflies in their leaf state. As an egg-laying substrate, a leaf infested with silver leaf whitefly larvae or a dedicated egg-collecting device (artificial egg-collecting device) is used.
[0025]
The artificial egg collector may include goose and a table on which the goose is placed. Typically, the artificial egg keeper can have a rectangular shape. The goose is made of nylon, and the stand made of styrene is inexpensive and is preferably used.
If the goose is curved and is in contact with the platform on its convex surface, the gap formed by each of them becomes a suitable egg-laying location of the Ryukyutsu Tento, which is preferable in terms of propagation efficiency.
[0026]
The growth status of this species when using each of the above instruments is, for example, as a result of constant temperature breeding at 26 ° C., the growth period from egg to adult is 14.5 days, the pre-laying period is 6 days, the number of eggs laid per day is 10 There were 15 pieces.
[0027]
On the other hand, the breeding of silver leaf whitefly, which is the feed of this species, is allowed to lay eggs in a suitable host (currently using cabbage, eggplant, and tobacco) bred for 3 days in the spawning compartment, and then the growth compartment. It can be obtained by cutting off the parasitic leaves at the stage of growing into 3rd instar larvae (16-18 days after egg laying at 26 ° C.) and feeding them as food in the breeding section of this species larvae.
[0028]
As described above, since Ryukyutsu Tento can be grown in large quantities by a simple method, the biological pesticide of the present invention can also be stably supplied.
[0029]
Examples of the present invention will be described below with reference to the tables and the drawings, which are intended to explain the present invention more clearly and do not limit the scope of the present invention in any way.
[0030]
【Example】
(Example 1) The egg period, the larva period, the cocoon period, the pre-laying period of the adults, and the number of eggs laid in the range of 17 to 29 ° C. in the range of 17 to 29 ° C. . Breeding was carried out under the conditions of individual length in a transparent polystyrene container (66 × 37 × 12 mm), sufficiently fed bait silver leaf whitefly larvae, placed in a thermostat, and a day length of 14L10D. In addition, the eggs were spawned for 24 hours in poinsettia or rootstock eggplants infested with silver leaf whiteflies, and the eggs were set in the aforementioned containers and hatched.
As a result, the growth days of this species were shortened with increasing temperature in the test temperature range (Table 1). This suggests that the biopesticide according to the present invention is suitable for use under high temperature conditions such as in a vinyl house.
[0031]
[Table 1]

[0032]
(Example 2) Reproduction characteristics of Ryukyutsuya Tento at 20 ° C and 26 ° C are as shown in Table 2, and 26 ° C was considered to be a suitable reproduction condition for this species.
[0033]
[Table 2]

[0034]
(Example 3) Mass propagation method of Ryukyutsutentento (1) When using parasitic leaves of silver leaf whitefly as an egg-collecting substrate Egg-collecting after emergence in a breeding case for egg-collecting made of polypropylene having a vent 1 in its lid 30 adults from the 7th day were housed, and several leaves 2 infested with silver leaf whitefly were placed therein and allowed to lay eggs for 2 days (FIG. 1).
Thereafter, the laid eggs are taken out and placed in a polypropylene propagation container (larva rearing container), and the parasitic leaf 2 of silver leaf whitefly is replenished as needed, taking into account the amount of hatched larvae consumed. At this time, a piece of paper 3 cut into a strip shape was inserted in order to create a space between the leaves.
This is stored at a room temperature of 26 ° C. and a humidity of 60 to 70%, and collected when adults emerge. The number of adults of Ryukyutsuya Tento per captive case was 100 to 200 after 15 days (FIG. 2).
In addition, the kanran leaf which the silver leaf whitefly infested was used as the parasitic leaf and egg-laying substrate of silver leaf whitefly which is this kind of food.
[0035]
(2) When using an artificial egg collector as an egg collection substrate Three to four artificial egg containers (FIG. 3) made of nylon gorse 4 and styrene table 5 are used instead of silver leaf whitefly parasitic leaves during egg collection. It was the same as (1) except that the period was 1 day.
Also in this case, Ryukyutsutento was obtained with the same efficiency as (1).
Therefore, although this device was developed on the assumption that an artificial feed is used for mass breeding of this species, it was considered that this device sufficiently fulfilled the practical purpose.
[0036]
(Example 4) Predation amount for each stage of silver leaf whitefly of Ryukyutsuya Tento, predation amount for each stage of Silverleaf whitefly per adult of Ryukyutsuya Tento, as a result of investigating 24 hours after giving a certain number, About 100 eggs, about 45 young larvae, and about 20 old larvae and pupae were found to be prey (Table 3).
[0037]
[Table 3]

[0038]
(Example 5) Predation amount under each stage of silver leaf whitefly of Ryukyutsuya Tento The result of investigation after 24 hours about predation amount when each stage of Silverleaf whitefly per adult of Ryukyutsuya Tento was mixed, the total number It was found that about 150 animals were predated (Table 4).
[0039]
[Table 4]

[0040]
(Example 6) Control effect of silver leaf whiteflies by Ryukyu Tsuya Tento by pot test In the area where 5 adults of Ryukyu Tsuya Tento were released per pot, almost no Silver Leaf Whitefly was seen on the 16th day after release. The control effect was extremely high (FIG. 4).
[0041]
【The invention's effect】
INDUSTRIAL APPLICABILITY According to the present invention, a biological pesticide capable of efficiently mass-producing natural enemies to be used and having high versatility, a pest control method using the biological pesticide, and a method for producing the same are provided. Therefore, according to the present invention, the control of whiteflies such as silver leaf whiteflies and pheasants is performed efficiently and safely.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a view showing an egg collection container for Ryukyutsuya Tento.
FIG. 2 is a view showing a growth container for Ryukyutsutentento.
FIG. 3 is a view showing an artificial egg-collecting device for Ryukyutsuya Tento.
FIG. 4 is a diagram showing a density suppressing effect on silver leaf whitefly of Ryukyutsu Tento by pot test.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 ... Vent 2 ... Parasitic leaf of silver leaf whitefly 3 ... Strip-shaped paper piece 4 ... Nylon ghost 5 ... Styrofoam stand 6 ... Spawning place of Ryukyu tsuya tento (between nylon gorse and polystyrene stand)

Claims

A method for producing a biopesticide containing Ryukyutsutentento by mass-growing Ryukyutsutentento using artificial feed or parasitic leaves of silver leaf whitefly and an egg collection substrate , wherein the egg collection substrate comprises goose and the eggplant Said method, characterized in that it is an artificial egg ovary comprising a platform on which goose is placed .

The method of claim 1, wherein the goose is curved and touches the platform at its convex surface.