JP3759842B2 - 画像上の傷部分判定装置、方法および記憶媒体 - Google Patents

画像上の傷部分判定装置、方法および記憶媒体 Download PDF

Info

Publication number
JP3759842B2
JP3759842B2 JP26266798A JP26266798A JP3759842B2 JP 3759842 B2 JP3759842 B2 JP 3759842B2 JP 26266798 A JP26266798 A JP 26266798A JP 26266798 A JP26266798 A JP 26266798A JP 3759842 B2 JP3759842 B2 JP 3759842B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flaw
scratch
candidate portion
image
feature parameter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP26266798A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000092319A (ja
Inventor
由起子 中井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Screen Holdings Co Ltd
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Screen Holdings Co Ltd
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Screen Holdings Co Ltd, Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd filed Critical Screen Holdings Co Ltd
Priority to JP26266798A priority Critical patent/JP3759842B2/ja
Publication of JP2000092319A publication Critical patent/JP2000092319A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3759842B2 publication Critical patent/JP3759842B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Description

【0001】
【産業上の利用分野】
画像上に存在する埃やゴミまたは傷等の不要部分を検出・判定する画像処理機能に関する。
【0002】
【従来の技術】
印刷や各種デザインに使用する画像には、撮影時やスキャナ等でのデジタル化時におけるフィルムの傷や埃等が原因で、本来の画像とは異なるノイズ状の画像部分(これを本願では「傷」と総称する)が存在する。従来これらの傷部分は、モニタ上に当該画像を倍率可変で表示し、目視により傷部分を発見し、画像処理装置の画像修正機能によりこれを修正・除去していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしかかる従来法では、操作者の負担が大きく、かつ修正に多大な時間を要していた。これに対応して印刷や各種デザインの工程等においては、以下に示す要望が出されていた。
(1)画像の傷部分の効果的な検出および判定する方法が必要である。
(2)かかる画像の傷部分の検出・判定条件は、画像の種類によって多岐に渡る。これらを画像全体や傷部分の周辺画像の種類毎に効果的に選別できる手段・方法が必要である。
【0004】
本発明は、このような従来の画像の傷部分を検出・判定する工程が持つ課題を解決するために行われた。
【0005】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を解決する為に、請求項1に係る発明は、画像上の傷部分を判定する装置であって、(a)対象画像を記憶する手段と、(b)前記対象画像の傷候補部分を検出する手段と、(c)前記検出された各傷候補部分に対応して一または二以上の傷特徴パラメータ値を演算し、これらを記憶する手段と、(d)前記傷特徴パラメータに対応して傷判定の基準となる境界値を決定する手段と、(e)前記各傷候補部分に対応して演算および記憶された前記傷特徴パラメータ値と前記決定された境界値とを比較する手段と、(f)前記各傷候補部分ごとに該傷候補部分が傷領域である/傷領域でないことを示す傷フラグを記憶するフラグ記憶手段と、(g)傷であると判定された前記傷候補部分を含む画像をモニタに表示する表示手段と、(h)前記モニタの表示に基づくオペレータからの指示に応じて前記傷候補部分の前記傷フラグを解除することにより、当該傷候補部分が傷領域でないことを前記フラグ記憶手段に記憶させる手段、とを有し、前記手段(d)の前記境界値決定手段は、前記対象画像内の被写体の像の種類に対応した複数のキーワードを用い、各キーワードには予め一または二以上の傷特徴パラメータの境界値が設定されており、前記複数キーワードの中から何れか一つのキーワードを選定することにより、前記境界値の決定を行う。
【0009】
また請求項に係る発明は、画像上の傷部分を判定する方法であって、(a)対象画像を準備する工程と、(b)前記対象画像の傷候補部分を検出する工程と、(c)前記検出された各傷候補部分に対応して一または二以上の傷特徴パラメータ値を演算し、これらを記憶する工程と、(d)前記傷特徴パラメータに対応して傷判定の基準となる境界値を決定する工程と、(e)前記各傷候補部分に対応して演算および記憶された前記傷特徴パラメータ値と前記決定された境界値とを比較する工程と、(f)前記各傷候補部分ごとに該傷候補部分が傷領域である/傷領域でないことを示す傷フラグを記憶する工程と、(g)傷であると判定された前記傷候補部分を含む画像をモニタに表示する工程と、(h)前記モニタの表示に基づくオペレータからの指示に応じて前記傷候補部分の前記傷フラグを解除することにより、当該傷候補部分が傷領域でないことを記憶させる工程、とを有し、前記工程(d)では、前記対象画像内の被写体の像の種類に対応した複数のキーワードを用い、各キーワードには予め一または二以上の傷特徴パラメータの境界値が設定されており、前記複数キーワードの中から何れか一つのキーワードを選定することにより、前記境界値の決定を行う。
【0011】
更に請求項に係る発明では、コンピュータに画像の傷部分の判定を行わせるプログラムを記憶したコンピュータ読取り可能な記憶媒体であって、前記プログラムがコンピュータに、(a)対象画像を準備する工程と、(b)前記対象画像の傷候補部分を検出する工程と、(c)前記検出された各傷候補部分に対応して一または二以上の傷特徴パラメータ値を演算し、これらを記憶する工程と、(d)前記傷特徴パラメータに対応して傷判定の基準となる境界値を決定する工程と、(e)前記各傷候補部分に対応して演算および記憶された前記傷特徴パラメータ値と前記決定された境界値とを比較する工程と、(f)前記各傷候補部分ごとに該傷候補部分が傷領域である/傷領域でないことを示す傷フラグを記憶する工程と、(g)傷であると判定された前記傷候補部分を含む画像をモニタに表示する工程と、(h)前記モニタの表示に基づくオペレータからの指示に応じて前記傷候補部分の前記傷フラグを解除することにより、当該傷候補部分が傷領域でないことを記憶させる工程、とを少なくとも実行させ、前記工程(d)では、前記対象画像内の被写体の像の種類に対応した複数のキーワードを用い、各キーワードには予め一または二以上の傷特徴パラメータの境界値が設定されており、前記複数キーワードの中から何れか一つのキーワードを選定することにより、前記境界値の決定を行う。
【0012】
【発明の実施の形態】
<画像処理装置(図1)の説明>
図1はこの発明の一の実施の形態である画像処理装置1の構成を示す図である。この画像処理装置1は、対象画像に含まれる傷部分を、画像の種類や性質等に対応して、効果的に判定することができるようになっている。
【0013】
図1に示すように画像処理装置1は通常のコンピュータシステムを利用した構成となっている。画像処理装置1は、各種演算命令を実行するCPU11、プログラム21等を記憶するメモリ12、傷部分の検出と判定を行う対象画像を記憶する専用の画像メモリ13、傷部分の検出と判定および消去等の画像処理を行う画像処理部14、不揮発性の記憶領域となる固定ディスク15、ディスプレイ等の表示部16、マウス、キーボード、ディジタイザ等のオペレータが操作指示を行う操作指示部17、および記憶媒体9からプログラム21や各種情報を読み取る読取部18および対象画像をスキャナやネットワークから取り込む際に使用する外部接続部19を、適宜インターフェースを介する等してバスライン8に接続するようにしている。
【0014】
メモリ12はCPU11の作業領域となるとともに、後述する傷リストや傷オブジェクトのテーブル情報や、オペレータによって設定された各特徴パラメータの境界値、および予め登録されたキーワードとその特徴パラメータ境界値等を一時記憶する領域ともなっている。CPU11はこれら傷情報と境界値データに基づいて、傷部分の自動検出と傷判定処理を行う。またプログラム21は、記憶媒体9から読取部18を介して固定ディスク15に記憶され、プログラム21の実行時に適宜メモリ12に読み込まれるようになっている。記憶媒体9は、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク等のいわゆるリムーバル記憶媒体であり、主にプログラム21を他のコンピュータから本画像処理装置に移送するために使用される。
【0015】
画像メモリ13は、対象画像を本発明にかかる傷判定処理を行うためにデジタル画像データとして記憶する。画像処理部14は、当該記憶された画像データに対して、傷検出や傷判定に必要となる各種画像処理を行う。
【0016】
固定ディスク15は、傷部分の検出・判定処理の対象となる対象画像のデータや各種登録データおよび前記プログラムを記憶媒体9から画像処理装置1に読み込むための記憶媒体として使用される。
【0017】
表示部16は、傷判定後の傷部分およびその周辺の画像を表示し、オペレータに再度傷であるか否かの確認を行うために使用される。
【0018】
操作指示部17は、傷検出および判定を行うために必要となるオペレータからの各種指示や情報登録操作を受け付ける部分であって、マウス、キーボード、ディジタイザまたはスタイラスペン等の操作入力装置により構成される。
【0019】
<機能構成図(図2)の説明>
図2は画像処理装置1の構成を機能の面から示すブロック図である。すなわち、CPU11がプログラム21に従って動作することにより図2に示す各構成の役割を果たすようになっている。
【0020】
管理部30は、本発明に係る画像傷検出・判定処理全体の実行管理を行い、以下に述べる各機能部との相互の情報交換や実行指令等を行う。
【0021】
傷自動検出部31は、対象画像50上に含まれる傷候補部分を、後述する図4の手順に従って自動的に検出する機能部である。ここで検出された傷候補部分には、本来の傷以外に、除去してはならない画像部分も含まれている。本発明の目的の一つは、これらの傷候補部分から効果的に本来の傷部分のみ判定して消去することである。
【0022】
傷リスト管理部32は、前記傷自動検出部31で検出された全ての傷候補画素の連結性をチェックし、各連結領域毎にまとめる(以降この傷連結領域を「傷候補部分」と呼ぶ)。そして各傷候補部分のそれぞれを後述する傷オブジェクトとし、ここにその位置情報や傷フラグおよび当該傷部分の特徴を示す複数の傷特徴パラメータ値等(これを以降傷候補部分の「属性情報」という)をテーブル化して記憶する。このテーブルを以降「傷オブジェクトテーブル」という。そしてこれらの傷オブジェクトの全てをポインタでつないだ傷リストを作成する。この傷リストにより管理部30は、全ての傷候補部分(即ち傷オブジェクト)の属性情報を容易に検索することができる。これらの構造を図7に示す。
【0023】
傷特徴パラメータ設定部33は、オペレータが各傷候補部分の傷判定の際に、当該傷候補部分の特徴である「形状」や「周辺画像とのコントラスト」あるいは「周辺画像との色偏差」等の後述する傷特徴パラメータの種類を設定する機能部である。これらの傷特徴パラメータは、通常複数種類設定し、多面的条件による傷判定を可能にすることにより、より効果的な消去すべき傷の判定を行う。なおここで設定された通常複数の傷特徴パラメータに対応して、前記傷リスト管理部32では各傷候補部分の傷オブジェクトテーブルに、当該傷候補部分のそれぞれの傷特徴パラメータに対応する値(以降「傷特徴パラメータ値」という)を後述する図3;S−25の「傷のリスト化」処理の中で求め、傷オブジェクトテーブル内に記憶する。詳細については後述する。
【0024】
傷特徴パラメータ境界値決定部34は、前記各傷候補部分について求められた傷特徴パラメータ値に対応して、当該傷候補部分を傷であると判定する判断基準である傷特徴パラメータ境界値を設定する機能部である。当該境界値の決定は、オペレータが個別に指定することにより行ってもよいし、後述する如くキーワード管理部から一括して与えられてもよい。
【0025】
傷判定部35は、各傷候補部分毎にその傷特徴パラメータ値と前記決定された傷特徴パラメータ境界値とを傷特徴パラメータの種類毎に比較し、当該境界値を超える傷候補部分について「傷である」との判定を行う機能部である。
【0026】
傷消去部36は、前記傷判定部35で「傷である」と判定された傷候補部分を対象画像から消去する機能部である。消去は、CPU11による自動処理またはオペレータの手動操作により、傷候補領域に隣接する周辺の傷候補でない画素値により当該傷候補領域を塗り潰すこと等により行われる。
【0027】
キーワード管理部37は、前記傷特徴パラメータ境界値決定部34で決定される通常複数の境界値を、オペレータが個別に与えるのではなく、後述するキーワードの一つをオペレータに選択させることにより、一括して決定するために必要となる管理を行う機能部である。ここでオペレータがキーワードを指定する機能部がキーワード指定部39である。またこのキーワードは、図9に示す如く前記傷特徴パラメータ設定部33で設定された傷特徴パラメータの種類に対応して、その傷特徴パラメータ境界値の組が登録されているテーブルより構成される。以降このテーブルを「キーワード境界値テーブル」と呼ぶ。これらのキーワード境界値テーブル情報は、予め画像の種類や特徴に対応して複数登録されており、オペレータがその登録を行う機能部がキーワード登録部38である。
【0028】
<基本処理フローチャート(図3)の説明>
以上、傷検出および判定処理を行う画像処理装置の機能構成図について説明してきたが、次に、この画像処理装置を用いた傷検出および判定処理全体の流れについて説明する。
【0029】
図3は本発明の基本的処理手順を示す概略フローチャートである。S−10では、まず対象画像から傷候補部分が検出され、以降この傷候補部分について傷判定が行われる。この傷自動検出の処理手順は後に詳述する。
【0030】
次にS−20で、オペレータはまず対象画像50に最適な傷特徴パラメータの種類を指定する。(この傷特徴パラメータの具体例については後述する。ここではこれらの傷特徴パラメータの計算式等を指定する。)そして傷リスト管理部32はS−25にて、まずS−10で検出された全ての傷候補画素の連結性をチェックし、各連結領域毎に傷候補部分としてまとめる。この連結領域毎の領域分け処理は、例えば昭和59年9月25日初版第3刷発行の「画像認識論」(長尾真著、コロナ社)の85ページから86ページにかけて説明されている「領域のラベル付け」処理に基づいて行うことができる。次に傷リスト管理部32は、各傷候補部分に対応して傷オブジェクトを生成し、その傷の特徴を示す属性情報である「傷フラグ」「対象画像内の位置情報」「形状や色彩上の特徴である傷特徴パラメータ値」等を記憶した傷オブジェクトテーブルを作成し、これらをリスト構造化した傷リストを生成する。その詳細については後述する。この傷オブジェクトと傷リストの構造を図7に示す。以降与えられた境界値に対して各傷候補部分が傷と判定されるか否かを検査する際に、このリスト構造を通じて該当する傷オブジェクトテーブルが参照される。
【0031】
S−30では、当該対象画像50に含まれる傷候補部分の特徴等から類推して最も最適であろうと考えられる傷特徴パラメータ境界値を決定する。この決定方法は、最も簡単な場合はS−20で指定された傷特徴パラメータの一部または全部について、オペレータがその境界値を指定する方法である。この方法は熟練したオペレータの経験が活かせる点で有利であるが、未経験者では最適な境界値を見出すのが困難であり、また傷特徴パラメータの種類数が多い場合には沢山の境界値を間違えることなく指定する必要があり、煩雑であるという欠点がある。この欠点を解消すべく後述するキーワードを用いた最適境界値の一括指定により、S−30の「傷特徴パラメータの境界値決定」を行ってもよい。
【0032】
S−40では、全ての傷候補部分について、前記境界値と各傷オブジェクトテーブル内の対応する傷特徴パラメータ値が比較され、例えば各傷候補領域の傷特徴パラメータ値の一つでも対応する前記境界値を超える場合は「傷である」と判定する。他方各傷候補領域の傷特徴パラメータ値の全てが対応する前記境界値を超えない場合は「傷でない」と判定され、S−80にて当該傷候補部分の傷オブジェクトテーブル内の傷フラグが「OFF」される。
【0033】
なお本実施例では、付帯的な手順として「傷である」と判定された傷候補部分を含む画像部分を、S−50にて適当な倍率でモニタ表示し、オペレータの判断で再度傷であるか否かを目視するステップを加えている。前記境界値との比較のみでは、傷でない画像部分をも「傷である」と判定する場合があり得るため、これを人間の判断で回避することにより、より一層の傷判定確度の向上効果を実現するためである。なおこのモニタ表示による目視チェックは、図3のS−40にて傷判定される毎に行うのではなく、傷判定されたか否かを例えば傷オブジェクトテーブル内の傷フラグを「ON」にすることにより一旦記憶し、S−90にて全ての傷候補部分の傷判定を終了した後に、前記傷フラグを「ON」にした傷候補部分を含む画像部分を逐次モニタに表示することにより行ってもよい。
【0034】
そしてS−60にて傷でないと認定された場合およびS−40にて傷でないと判定された場合には、S−80にて当該傷オブジェクトテーブル内の傷フラグを「OFF」にする。これにより当該傷候補領域は傷領域でないことが記憶される。他方S−60にて傷であると認定された場合には、S−70にて、例えば当該傷領域の傷画素でない隣接画素値で当該傷領域を塗り潰すことにより、傷消去処理を行う。そしてS−90にて、更に他の傷候補部分があるか否かを判別し、S−10で検出された全ての傷候補部分についてS−40以下の傷判定処理を行う。
【0035】
<傷の自動検出処理(S−10;図4)の説明>
次にS−10の傷自動検出処理の具体的一例を、図4のフローチャートに基づいて説明する。なお本フローチャートでは、対象画像50はRGBの3色カラー画像であるとし、対象画像の各画素に施す処理は、RGBのそれぞれについて行う。
【0036】
まず傷自動検出部31はS−11において、本処理で傷候補画素と判断される閾値を各色(RGB)毎に設定する。またS−12にて以下の処理で用いるスムージング窓のサイズであるNの値を指定する。スムージング窓の形状の一例を図5に示す。この設定および指定は、オペレータが図1の操作指示部17により行ってもよいし、予め固定ディスク15等に登録されている閾値データやサイズデータを管理部30が読み出して設定してもよい。
【0037】
以降傷自動検出部31は、対象画像50を構成する全ての対象画素について処理を行う。
【0038】
傷自動検出部31はS−13にて、RGBの各色について各対象画素を中心としたスムージング窓内の画素値の平均値を求める(以下「窓平均値」という)。なおこの場合、スムージング窓の半分の画素数分の対象画像周辺部では、当該窓内に入った対象画像の画素に付いての濃度平均値を用いる。次にS−14にて、この窓平均値と対象画素値との差の絶対値を求め、S−15にて、前記絶対値とS−11で指定された各色の閾値とを比較する。そして例えば当該絶対値が閾値より大きいか等しい場合は、各色毎に、この対象画素の傷フラグを「ON」にし(S−16a)、当該絶対値が閾値より小さい場合は「OFF」とする(S−16b)。そしてS−17にて、例えば対象画素の各色毎の傷フラグの何れかが「ON」であれば当該対象画素全体の傷フラグを「ON」にし、各色毎の傷フラグの全てが「OFF」であれば当該対象画素全体の傷フラグを「OFF」にする。これらの処理をS−18にて対象画像の全ての画素に対して行い、対象画素がなくなった時点で傷自動検出処理を終了する。
【0039】
<傷特徴パラメータの説明>
次にS−20で指定された傷特徴パラメータについて、その幾つかの例を具体的に説明する。傷特徴パラメータは、予め各傷候補部分の形状や色彩差等の特徴を数値化することにより、前記自動検出された傷候補部分の最終的な傷判定をより正確に行うことを目的として導入したものである。以下に「形状パラメータ」「コントラストパラメータ」「色味パラメータ」「彩度パラメータ」の4種類の傷特徴パラメータを具体的に説明するが、本発明に利用される傷特徴パラメータはこれらに限られるものではない。
【0040】
「形状パラメータ」は傷候補部分の外形形状の特徴を数値化するために導入された傷特徴パラメータであり、例えば「面積パラメータ」「円パラメータ」「細長さパラメータ」等のパラメータが存在する。
【0041】
「面積パラメータ」は傷候補部分の面積を表わすパラメータであり、例えば傷候補部分に含まれる画素数によって定量化される。
【0042】
また「円パラメータ」は、どの程度円らしさがあるかを示すパラメータであり、例えば傷候補領域の周囲長をPとし傷候補領域の面積をAとすると、
Figure 0003759842
で与えられる。
【0043】
更に「細長さパラメータ」は、当該傷候補部分が細長い程大きな値をとるパラメータであり、例えば傷対象部分を繰返し1画素幅ずつ細らせ処理した場合に、当該傷候補部分が完全に消失した場合の細らせ処理回数をtとすると、傷候補領域の面積をAとして、
Figure 0003759842
で与えられる。
【0044】
「コントラストパラメータ」は、傷候補部分とその周辺画像領域との濃度値の差により、傷部分の明度差の特徴を数値化するために導入された。この具体的数値化の一例を図6を用いて説明する。図6(a)図の網点領域Dはコントラストパラメータ値を求める傷候補部分を示しており、(b)図の網点領域Sは当該傷候補部分の周辺画像領域を示している。マージン領域は、対象画像の特性や傷候補部分の大きさ等を考慮して適宜定めればよい。コントラストパラメータ値は、次の5つのステップにより求めることができる。
(1)傷候補領域Dに含まれる全画素の各色版毎の濃度平均値を求める。
(2)上記(1)で求めた3色版毎の濃度平均値を更に平均化し、Cdとする。
(3)次に当該傷の周辺領域であるSに含まれる全画素の各色版毎の濃度平均値を求める。
(4)上記(3)で求めた3色版毎の濃度平均値を更に平均化し、Csとする。
(5)「コントラストパラメータ値」=Cd−Cs により求める。
【0045】
「色味パラメータ」は、傷候補部分とその周辺画像領域との色相値の差により、傷部分の色相面の特徴を数値化するために導入された。この具体的数値化の一例を同様に図6を用いて説明する。色味パラメータ値は、次の3つのステップにより求めることができる。
(1)傷候補領域Dに含まれる全画素のHue(d)の平均値;Hdを求める。ここでdは領域Dに含まれる画素を表わす。
(2)次に当該傷の周辺領域であるSに含まれる全画素のHue(s)の平均値;Hsを求める。ここでsは領域Sに含まれる画素を表わす。
(3)「色味パラメータ値」=Hd−Hs により求める。
ここでHue(p)は、対象画素pのRGBデジタル値を、それぞれR、G、Bとすると、以下の式で与えられる。
Figure 0003759842
【0046】
「彩度パラメータ」は、傷候補部分とその周辺画像領域との彩度値の差により、傷部分の彩度面の特徴を数値化するために導入された。この具体的数値化の一例を同様に図6を用いて説明する。彩度パラメータ値は、次の3つのステップにより求めることができる。
(1)傷候補領域Dに含まれる全画素のSat(d)の平均値;Sdを求める。ここでdは領域Dに含まれる画素を表わす。
(2)次に当該傷の周辺領域であるSに含まれる全画素のSat(s)の平均値;Ssを求める。ここでsは領域Sに含まれる画素を表わす。
(3)「彩度パラメータ値」=Sd−Ss により求める。
ここでSat(p)は、対象画素pのRGBデジタル値を、それぞれR、G、Bとすると、以下の式で与えられる。
Figure 0003759842
ここでr、g、bは、式(3)(4)(5)で与えられる。
【0047】
以上述べた各種の傷特徴パラメータの何れを傷判定のために使用するかを、図3のS−20にてオペレータがその種類を指定し、ここで指定された傷特徴パラメータに対応した各傷候補領域の傷特徴パラメータ値を、S−25にて傷リスト管理部が画像処理部14に指示する等して演算し、図7の傷オブジェクトの対応する傷特徴パラメータ値として記憶する。そしてS−40での傷判定においてS−30で決定された対応する傷特徴パラメータ境界値と比較する際に、これが参照される。
【0048】
<図7の説明>
図7は、各傷候補領域に対応して作成された傷オブジェクトの内部構造(テーブル構造)とこれらを傷リストにより連結した状態を図示している。傷オブジェクトテーブルの「対象画像内の位置情報(X,Y)」は、対応する傷候補領域が対象画像のどこに存在するかを示す座標値を保持し、当該傷候補領域の外形輪郭形状を認識する際に用いられる。図7の例では、当該座標点に対して特定色で塗り潰し処理を画像処理部14に指示することにより、その特定色領域の連結画素領域として、当該傷候補領域の輪郭形状を特定することができる。
【0049】
傷候補領域の外形輪郭形状を認識する他の例としては、「傷候補領域の周辺輪郭線」をベクトル閉輪郭線として記憶する方法がある。この方法ではS−10で検出された傷候補画素の連結性をS−25にてチェックする際に、当該傷候補領域の周辺ベクトルを求め、これを傷オブジェクトテーブル内に記憶することにより行ってもよい。この方法では記憶領域が別途必要になるが(図7には図示せず)、傷候補領域の輪郭形状を毎回塗り潰し処理により求める必要がない点で有利である。
【0050】
図7の「傷フラグ」は通常、本傷オブジェクトに係る傷候補領域が、S−40で傷と判定されかつS−60にて傷と認定された場合に「ON」にされ、これらの何れかで傷でないと判断された場合に「OFF」とされる。これらの処理以前は初期値として「NULL」を与え、未設定であることを示す。
【0051】
また「傷特徴パラメータ値1」ないし「傷特徴パラメータ値M」は、この傷候補領域の傷形状等の特徴を示す傷特徴パラメータの値を記憶する。
【0052】
<キーワードリストに関する説明>
次に本発明の他に実施の形態であるキーワードによる一括した傷特徴パラメータ境界値の指定方法について述べる。図8がその基本的処理手順を示すフローチャートであり、図9にキーワードリストおよびキーワードの構造を示す。
【0053】
キーワードは図9に示すように、複数の傷特徴パラメータの境界値の組として予め登録されている。通常本発明を実施する傷検出および判定装置には、「青空」「曇り空」「夕暮れ空」「肌色(白人)」「肌色(黄色人種)」「肌色(黒人)」等の、対象画像内の(傷候補部分が存在する)部分領域の種類に対応した「具体的ことば」で表わされた複数のキーワードが、対象画像の処理前に事前登録されており、この登録は図2のキーワード登録部38により行われる。そしてこれらの画像部分領域に生じ易い傷領域を有効に判定できる傷特徴パラメータ境界値を、予め調査して決定し、登録する。またこの登録は、実際の対象画像の傷判定により蓄積された経験的知識に基づいて、当該対象画像の処理後に、逐次修正・変更を行うことができる。オペレータは対象画像の傷判定処理に際して、図3のS−30の一例の如くその傷特徴パラメータ境界値を一つずつ経験に基づいて間違いなく与える煩雑な作業の代わりに、図8のS−32によりひとつのキーワードを指定するのみで、傷特徴パラメータ境界値の決定を行うことができる。加えてキーワードで行う場合には、各傷が含まれる画像部分の一般的な種類や特徴をキーワードで指定するだけで、それまでの経験に基づいた効果的な傷判定を可能にする傷特徴パラメータ境界値の組を与えることができので、未経験者でも操作可能であるという効果を有する。
【0054】
図8は、図3のフローチャートと比較する意味で、キーワード処理を用いた場合に追加または変更されるステップ部分を太線枠で示したフローチャートである。
【0055】
キーワードを用いた傷判定処理では、その効果を一層高める目的で、対象画像の部分領域毎に異なるキーワードによる異なる傷特徴パラメータ境界値の組を与えるべく、オペレータはS−31で当該部分領域を操作指示部17のポインティングデバイスを用いて指定する。この指定は、例えば対象画像の人物の顔の部分の輪郭を多角形閉輪郭で指定すること等により行う。次にオペレータは、この人物が白人である場合には、キーワードとして「肌色(白人)」をS−32にて指定する。これによりS−40以降の傷判定処理において、前記キーワードに対応した、白人の肌に含まれる傷部分を効果的に判定できる傷特徴パラメータ境界値の組が、当該指定された多角形領域内に存在する傷候補部分に適用されることになる。当該多角形領域内の傷候補部分であるか否か判断がS−90により行われる。そしてS−91で、更に当該対象画像の他の部分領域、例えば青空領域の傷候補部分を傷判定処理したい場合には、再度S−31に戻り、当該部分領域である青空領域の閉輪郭多角形を指定し、S−32で対応するキーワードである「青空」を指定することになる。
【0056】
なおS−31の領域指定は、キーワードを用いないで、オペレータが逐次対応する傷特徴パラメータ境界値を指定する等の場合(即ち図3のS−30に対応)でも利用可能である。またキーワードで予め登録されている傷特徴パラメータ境界値の組で、実際に対象画像の傷判定に際して指定されていない種類の傷特徴パラメータが存在する場合には、通常これらの境界値は傷判定に際して無視すればよい。対象画像によっては、傷特徴パラメータの種類を少なくしても、十分に効果的に傷判定できる場合があるからである。
【0057】
また図3および図8の双方の場合に該当するが、S−40の傷判定で「傷である」と判断するのは、決定された複数の傷特徴パラメータ境界値に対して、実際の傷候補部分の複数の傷特徴パラメータ値の一つでも超えている場合に傷と判定するのか、二以上が超えている場合に傷と判定するのかは、オペレータが逐次指示すればよい。なお通常は、その一つでも超えている場合に「傷である」と判定するように設定する。
【0058】
<発明の変形>
S−10の傷の自動検出は、図4の如くCPU11による自動処理により行うだけでなく、オペレータが傷部分を逐一指定することにより行ってもよい。その一例として、特願平10−224434の装置等を用いることにより、オペレータは、傷部分を簡便かつ漏れのないマーキング操作により傷部分の検出を行うことができる。
【0059】
S−20の傷特徴パラメータの種類の指定は、オペレータによる最適なパラメータの計算式等を逐次指定する場合の他に、予め通常用いられる全ての傷特徴パラメータ定義式を記憶しておき、これらの中からオペレータが選定する場合もある。更にどの様な組み合わせの傷特徴パラメータを用いればよいかに付いて、対象画像の種類や傷存在状況等により予めディシジョンツリー形式で知識ベース化しておき、これに選定のためのパラメータ情報(キーワード的なもの、または数値等)を順次与えていくことにより選定する場合もある。また前記予め通常用いられる傷特徴パラメータ定義式の全てを選定してもよい。
【0060】
また傷特徴パラメータの種類の指定は、必要に応じて図3のS−30の傷特徴パラメータの境界値の決定や図8のS−32のキーワードの指定に際して、新たに追加する必要がある場合にも行ってもよい。例えば指定された前記キーワードに登録されている傷特徴パラメータが、S−20の段階で選定されていない場合等を考慮するためである。
【0061】
【発明の効果】
以上説明した如く、請求項1ないし請求項に記載の発明では、対象画像上に存在する傷候補画素を一括検出し、相互に連結する傷候補画素を傷候補領域とし、これに対して傷の特徴を数値化する通常複数の傷特徴パラメータを与え、その値と、別途与えられた傷判定に有効な傷特徴パラメータ境界値の組とを比較することにより、傷判定を行うため、傷領域の多面的な特性による傷判定を行うことができる。これによって通常判別の困難な傷部分を簡便かつ効果的に判定できるという効果を有する。また、傷特徴パラメータの境界値の組を、オペレータが逐次数値データとして与えるのではなく、対象画像内の被写体の像の種類に応じたキーワードを予め設定し、これを指定することにより行うため、傷特徴パラメータの境界値の組を簡便かつ迅速に与えることができ、傷判定処理を一層簡便かつ正確に行うことができるという効果を有する。
【0064】
更に請求項1ないし請求項3に記載の発明では、「傷である」と判定された傷候補領域を、オペレータが再度モニタに表示し、傷であるか否かを目視判断する。これによりコンピュータの自動処理のみでは傷領域でない画像部分を間違って傷領域と判断する場合を救済することができ、より一層の正確な傷判定を可能にするという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一の実施の形態である画像処理装置の構成を示す図である。
【図2】実施の形態における画像処理装置の構成を機能の面から示すブロック図である。
【図3】実施の形態に対応した傷検出および判定処理の全体の流れを示す基本フローチャートである。
【図4】傷自動検出処理(S−10)の具体的処理手順の一例を示したフローチャートである。
【図5】例示した傷自動検出処理に使用するスムージング窓の形状を示す図である。
【図6】傷候補領域Dとその周辺領域Sを模式的に示した図である。
【図7】傷オブジェクトおよび傷リストの構造を示した図である。
【図8】対象画像内の領域指定およびキーワードを用いた傷検出・判定処理の全体の流れを示すフローチャートである。
【図9】キーワードおよびキーワードリストの構造を示した図である。
【符号の説明】
1 画像処理装置
8 データバス
9 FD等のリムーバル記憶媒体
11 CPU
12 メモリ
13 画像メモリ
14 画像処理部
15 固定ディスク
16 表示部
17 操作指示部読取部
18 読取部
19 外部接続部
21 プログラム
30 管理部
31 傷自動検出部
32 傷リスト管理部
33 傷特徴パラメータ設定部
34 傷特徴パラメータ境界値決定部
35 傷判定部
36 傷消去部
37 キーワード管理部
38 キーワード登録部
39 キーワード指定部
50 対象画像
D 傷候補領域
S 傷候補領域の周辺部分

Claims (3)

  1. 画像上の傷部分を判定する装置であって、
    (a)対象画像を記憶する手段と、
    (b)前記対象画像の傷候補部分を検出する手段と、
    (c)前記検出された各傷候補部分に対応して一または二以上の傷特徴パラメータ値を演算し、これらを記憶する手段と、
    (d)前記傷特徴パラメータに対応して傷判定の基準となる境界値を決定する手段と、
    (e)前記各傷候補部分に対応して演算および記憶された前記傷特徴パラメータ値と、前記決定された境界値とを比較する手段と、
    (f)前記各傷候補部分ごとに該傷候補部分が傷領域である/傷領域でないことを示す傷フラグを記憶するフラグ記憶手段と、
    (g)傷であると判定された前記傷候補部分を含む画像をモニタに表示する表示手段と、
    (h)前記モニタの表示に基づくオペレータからの指示に応じて前記傷候補部分の前記傷フラグを解除することにより、当該傷候補部分が傷領域でないことを前記フラグ記憶手段に記憶させる手段
    とを有し、
    前記手段(d)の前記境界値決定手段は、前記対象画像内の被写体の像の種類に対応した複数のキーワードを用い、各キーワードには予め一または二以上の傷特徴パラメータの境界値が設定されており、前記複数キーワードの中から何れか一つのキーワードを選定することにより、前記境界値の決定を行うこと、
    を特徴とする傷判定装置。
  2. 画像上の傷部分を判定する方法であって、
    (a)対象画像を準備する工程と、
    (b)前記対象画像の傷候補部分を検出する工程と、
    (c)前記検出された各傷候補部分に対応して一または二以上の傷特徴パラメータ値を演算し、これらを記憶する工程と、
    (d)前記傷特徴パラメータに対応して傷判定の基準となる境界値を決定する工程と、
    (e)前記各傷候補部分に対応して演算および記憶された前記傷特徴パラメータ値と、前記決定された境界値とを比較する工程と、
    (f)前記各傷候補部分ごとに該傷候補部分が傷領域である/傷領域でないことを示す傷フラグを記憶する工程と、
    (g)傷であると判定された前記傷候補部分を含む画像をモニタに表示する工程と、
    (h)前記モニタの表示に基づくオペレータからの指示に応じて前記傷候補部分の前記傷フラグを解除することにより、当該傷候補部分が傷領域でないことを記憶させる工程
    とを有し、
    前記工程(d)では、前記対象画像内の被写体の像の種類に対応した複数のキーワードを用い、各キーワードには予め一または二以上の傷特徴パラメータの境界値が設定されており、前記複数キーワードの中から何れか一つのキーワードを選定することにより、前記境界値の決定を行うこと、
    を特徴とする傷判定方法。
  3. コンピュータに画像の傷部分の判定を行わせるプログラムを記憶したコンピュータ読取り可能な記憶媒体であって、
    前記プログラムがコンピュータに、
    (a)対象画像を準備する工程と、
    (b)前記対象画像の傷候補部分を検出する工程と、
    (c)前記検出された各傷候補部分に対応して一または二以上の傷特徴パラメータ値を演算し、これらを記憶する工程と、
    (d)前記傷特徴パラメータに対応して傷判定の基準となる境界値を決定する工程と、
    (e)前記各傷候補部分に対応して演算および記憶された前記傷特徴パラメータ値と、前記決定された境界値とを比較する工程と、
    (f)前記各傷候補部分ごとに該傷候補部分が傷領域である/傷領域でないことを示す傷フラグを記憶する工程と、
    (g)傷であると判定された前記傷候補部分を含む画像をモニタに表示する工程と、
    (h)前記モニタの表示に基づくオペレータからの指示に応じて前記傷候補部分の前記傷フラグを解除することにより、当該傷候補部分が傷領域でないことを記憶させる工程
    とを少なくとも実行させ、
    前記工程(d)では、前記対象画像内の被写体の像の種類に対応した複数のキーワードを用い、各キーワードには予め一または二以上の傷特徴パラメータの境界値が設定されており、前記複数キーワードの中から何れか一つのキーワードを選定することにより、前記境界値の決定を行うこと、
    を特徴とするコンピュータ読取り可能な記憶媒体。
JP26266798A 1998-09-17 1998-09-17 画像上の傷部分判定装置、方法および記憶媒体 Expired - Fee Related JP3759842B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26266798A JP3759842B2 (ja) 1998-09-17 1998-09-17 画像上の傷部分判定装置、方法および記憶媒体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26266798A JP3759842B2 (ja) 1998-09-17 1998-09-17 画像上の傷部分判定装置、方法および記憶媒体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000092319A JP2000092319A (ja) 2000-03-31
JP3759842B2 true JP3759842B2 (ja) 2006-03-29

Family

ID=17378943

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26266798A Expired - Fee Related JP3759842B2 (ja) 1998-09-17 1998-09-17 画像上の傷部分判定装置、方法および記憶媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3759842B2 (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1526069A (zh) * 2001-07-10 2004-09-01 ��ʽ���綫������������� 工件损伤检查方法及其装置
JP2008113085A (ja) 2006-10-27 2008-05-15 Seiko Epson Corp イメージスキャナ付き印刷装置
JP5083574B2 (ja) * 2010-02-26 2012-11-28 株式会社ニコン 画像処理装置およびプログラム
JP4947105B2 (ja) * 2009-07-21 2012-06-06 株式会社ニコン 画像処理装置、画像処理プログラムおよび撮像装置
US8665347B2 (en) 2009-07-21 2014-03-04 Nikon Corporation Image processing device, image processing program, and imaging device computing brightness value and color phase value
JP5622461B2 (ja) 2010-07-07 2014-11-12 オリンパス株式会社 画像処理装置、画像処理方法、および画像処理プログラム
JP7185388B2 (ja) * 2016-11-21 2022-12-07 日東電工株式会社 検査装置及び検査方法
JP6936685B2 (ja) * 2017-09-29 2021-09-22 清水建設株式会社 ひび割れ検出装置、ひび割れ検出方法、および、コンピュータプログラム
CN116148268A (zh) * 2023-04-21 2023-05-23 创新奇智(青岛)科技有限公司 瑕疵检测的方法、装置、电子设备及计算机可读存储介质

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000092319A (ja) 2000-03-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6125213A (en) Image processing method, an image processing apparatus, and a storage medium readable by a computer
US20090274370A1 (en) Compositional analysis method, image apparatus having compositional analysis function, compositional analysis program, and computer-readable recording medium
JP4908440B2 (ja) 画像処理装置及び方法
JP2001109895A (ja) 複数のディジタル画像の処理方法
JP2000149018A (ja) 画像処理方法、画像処理装置及び記録媒体
JP3759842B2 (ja) 画像上の傷部分判定装置、方法および記憶媒体
US7680339B2 (en) Image processing method and apparatus for edge detection in an image
EP2782065A1 (en) Image-processing device removing encircling lines for identifying sub-regions of image
JP4599110B2 (ja) 画像処理装置及びその方法、撮像装置、プログラム
JP2006098217A (ja) 画像検査装置、画像検査方法及び画像検査プログラム
US20110187721A1 (en) Line drawing processing apparatus, storage medium storing a computer-readable program, and line drawing processing method
US20230316697A1 (en) Association method, association system, and non-transitory computer-readable storage medium
JP3554130B2 (ja) 画像処理方法
JPH10320566A (ja) 画像処理装置、画像処理方法及びその方法を記憶した記憶媒体
CN111401341A (zh) 一种基于视觉的减速带检测方法、装置及其存储介质
JP2019178892A (ja) 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム
JP2000022943A (ja) 画像領域判別装置および方法ならびに画像領域判別プログラムを記録した記録媒体
AU2008264171A1 (en) Print quality assessment method
CN113569859A (zh) 一种图像处理方法、装置、电子设备及存储介质
JPH10320557A (ja) テロップ文字表示フレーム検出方法及び装置
JPH11317874A (ja) 画像処理装置およびその方法
CN114202665A (zh) 一种图像相似度确定方法及装置、设备、存储介质
WO2020107196A1 (zh) 一种对拍摄装置的拍摄质量评测方法、装置及终端设备
JP3576759B2 (ja) 画像処理装置
JP6111796B2 (ja) 画像処理装置およびコンピュータプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20041201

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050111

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050309

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050913

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051013

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20051208

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20051227

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060105

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090113

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100113

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100113

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100113

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110113

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110113

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120113

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120113

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130113

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130113

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees