JP3759128B2 - キャップ巻締め検査具 - Google Patents

キャップ巻締め検査具 Download PDF

Info

Publication number
JP3759128B2
JP3759128B2 JP2003194421A JP2003194421A JP3759128B2 JP 3759128 B2 JP3759128 B2 JP 3759128B2 JP 2003194421 A JP2003194421 A JP 2003194421A JP 2003194421 A JP2003194421 A JP 2003194421A JP 3759128 B2 JP3759128 B2 JP 3759128B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cap
angle
tightening
notch
outer peripheral
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003194421A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005030832A (ja
Inventor
忠夫 阿部
敬二 衛藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kao Corp filed Critical Kao Corp
Priority to JP2003194421A priority Critical patent/JP3759128B2/ja
Publication of JP2005030832A publication Critical patent/JP2005030832A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3759128B2 publication Critical patent/JP3759128B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Length-Measuring Instruments Using Mechanical Means (AREA)
  • A Measuring Device Byusing Mechanical Method (AREA)
  • Sealing Of Jars (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、キャップ巻締め検査具に関し、特にネックリング部を有するボトル容器の口首部に螺合装着されるキャップの巻締め角度を検査する際に用いられるキャップ巻締め検査具に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば飲料等を収容する容器として、プラスチック等からなるボトル容器が多用されており、このようなボトル容器は、その口首部に例えばプラスチック製のキャップを螺合装着して製品化されている。使用者は、所定の開栓トルクでキャップを捻ることにより、購入したボトル容器からキャップを取り外し、収容された飲料を飲用したり、その他の収容された内容物を使用に供することになる。またボトル容器が製品化された状態においては、キャップの下端周縁部には、破断ブリッジを介して連接する環状のバージン帯(ピルファープルーフバンド)が設けられている場合があり、ボトル容器の最初の開栓時にバージン帯が破断することから、このバージン帯の破断の有無によって、製品化されたボトル容器が未開栓のものか否かの確認をすることができるようになっている。
【0003】
口首部にキャップが螺合装着されたボトル容器によれば、キャップを開栓する際の開栓トルクは、開栓のし易さや口首部のシール性等を鑑みて、一般に70〜200Ncm程度とすることが好ましいとされており、このような開栓時の開栓トルクを得るには、ボトル容器を製品化する際のキャップの巻締めトルクは、例えば100〜300Ncmとする必要がある。また、液漏れを確実に防止するためには、巻締め角度の管理が重要であり、一般的には、天面接触角度以上に巻締めすることが好ましく、液漏れに対する安全性と開栓のし易さから、巻締め角度は、天面接触角度+10度〜天面接触角度+90度の範囲とすることがより好ましい。したがって、キャップが螺合装着されるボトル容器によれば、巻締め角度と開栓トルクは重要な品質管理項目となっている。またキャップを螺合装着してボトル容器を製品化する際のキャップの巻締めトルクは、ボトル容器の口首部に対するキャップの巻締め角度と密接な相関関係があることが知られている。
【0004】
キャップが螺合装着されるボトル容器の開栓トルクは、例えばトルクメータ等を用いることによって容易に測定可能である。一方、巻締め角度の測定は、例えばマジックによって雄ネジや雌ネジの原点位置に目印を付ける作業や、キャップを一旦開栓して雄ネジや雌ネジの原点位置を探す作業が面倒であるため、巻締め角度の管理には手間がかかっていた。そこで、このようなキャップの巻締め角度を容易に管理できるようにしたボトル容器が開発されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載のボトル容器によれば、口首部の下部に設けられた円形顎部(ネックリング部)に雄ネジの開始部を示す目印を設けると共に、キャップの周壁外周面にローレット加工された縦溝群のうち、雌ネジの開始部の外側に位置する縦溝の下端部を埋めることによって雌ネジの開始部を示す目印とし、両目印のなす角度を測定することによって、口首部に対するキャップの巻締め角度が適正な範囲にあるか否かを判定できるようにしたものである。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−104476号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来のキャップの巻締め角度を管理できるようにしたボトル容器によれば、雄ネジの開始部を示す目印がネックリング部に、雌ネジの開始部を示す目印がキャップの周壁外周面に各々設けられていることから、これらの間の角度を測定することにより、サンプリングしたボトル容器の巻締めトルク(開栓トルク)を非破壊で検査して管理することが可能であるが、これらの間の角度は、例えば分度器等を用いて測定したり、キャップの周壁外周面に設けた目盛りを介して測定する必要があるため、角度の読取りに手間がかかり、口首部に対するキャップの巻締め角度が適正な範囲にあるか否かを、目視によってスムーズに管理することが困難だった。
【0007】
本発明は、ネックリング部に雄ネジ目印が、キャップの外周面に雌ネジ目印が各々設けられたボトル容器の口首部に対するキャップの巻締め角度が適正な範囲にあるか否かを、目視によってスムーズに管理することを可能にするキャップ巻締め検査具を提供することを目的とする。
【0008】
【発明を解決するための手段】
本発明は、ネックリング部を有するボトル容器の口首部に螺合装着されるキャップの巻締め角度を検査する際に用いられる、切欠き部が形成された有天円筒体からなる巻締め検査具であって、前記有天円筒体は、前記キャップの天面を覆って配置される円盤状の天板部と、該天板部の周縁部から下方に延設し、下端部分の内周面が前記ネックリング部の外周端面に沿って配設される円筒状の側壁部とによって構成され、且つ前記切欠き部は、設定された巻締め角度に許容誤差となる角度を加えた周方向の角度範囲、或いは360度から設定された巻締め角度を引いた角度に許容誤差となる角度を加えた周方向の角度範囲で、前記天板部の中心を通る中心軸から放射方向に延設する一対の切断面に沿って前記天板部の外周部分及び前記側壁部を切り欠くことによって形成されており、前記ネックリング部に設けられた前記口首部の雄ネジの原点位置を示す雄ネジ目印と、前記キャップの外周面に設けられた当該キャップの雌ネジの原点位置を示す雌ネジ目印とが、前記切欠き部に同時に位置するか否かによってキャップの巻締め角度を検査する巻締め検査具を提供することにより、上記目的を達成したものである。
【0009】
また、本発明は、ネックリング部を有するボトル容器の口首部に螺合装着されるキャップの巻締め角度を検査する際に用いられる、切欠き部が形成された有天円筒体からなる巻締め検査具であって、前記有天円筒体は、前記キャップの天面を覆って配置される円盤状の天板部と、該天板部の周縁部から下方に延設し、下端部分の内周面が前記ネックリング部の外周端面に沿って配設される円筒状の側壁部とによって構成されると共に、該側壁部には、前記ネックリング部に設けられた前記口首部の雄ネジの原点位置を示す雄ネジ目印に位置合わせされるアイマークが設けられており、且つ前記切欠き部は、前記アイマークから設定された巻締め角度離れた位置において、許容誤差となる正負の角度範囲で、前記天板部の中心を通る中心軸から放射方向に延設する一対の切断面に沿って前記天板部の外周部分及び前記側壁部を切り欠くことによって形成されており、前記アイマークを前記雄ネジ目印に位置合わせして、前記キャップの外周面に設けられた当該キャップの雌ネジの原点位置を示す雌ネジ目印が前記切欠き部に位置するか否かによって、キャップの巻締め角度を検査する巻締め検査具を提供することにより、上記目的を達成したものである。
【0010】
ここで、前記ネックリング部に設けられた前記口首部の雄ネジの原点位置を示す雄ネジ目印や、前記キャップの外周面に設けられた当該キャップの雌ネジの原点位置を示す雌ネジ目印は、雄ネジ又は雌ネジの開始部であるネジの切り始め位置を示す目印の他、キャップの内周面から次第に隆起して行く雌ネジと、口首部の外周面から次第に隆起して行く雄ネジとが実質的にネジ嵌合し始める、ネジの有効部分の開始位置を示す目印であっても良い。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明の好ましい第1実施形態に係るキャップ巻締め検査具10は、図1に示すように、ネックリング部14に雄ネジ目印15が、キャップ13の外周面に雌ネジ目印16が各々設けられたボトル容器11に対して、口首部12に対するキャップ13の巻締め角度が適正な範囲にあるか否かを、目視によってスムーズに管理できるようにするための検査具である。
【0012】
すなわち、本第1実施形態に係るキャップ巻締め検査具10は、ボトル容器11の口首部12に螺合装着されるキャップ13を覆って着脱可能に取り付けられ、設定された巻締め角度を例えば360+270度とし、また品質管理上の許容範囲を例えば±20度として、360+250度〜360+290度(天面接触角度+50度±20度)の範囲に巻締め角度が納まっているか否かを、ボトル容器11の抜き取り検査によって非破壊で効率良く適切に管理できるようにするために用いられるものである。なお、本第1実施形態によれば、ボトル容器11は、公知のプラスチック製の容器であり、その口首部12の雄ネジ22が形成された部分の下方にネックリング部14が外側に突出して設けられており(図3参照)、また内容物として例えば飲料が収容されている。
【0013】
そして、本第1実施形態のキャップ巻締め検査具10は、ネックリング部14を有するボトル容器11の口首部12に螺合装着されるキャップ13の巻締め角度を検査する際に用いられる、切欠き部17が形成された有天円筒体18からなる検査具であって、図2にも示すように、有天円筒体18は、キャップ13の天面を覆って配置される円盤状の天板部19と、この天板部19の周縁部から下方に延設し、下端部分の内周面21がネックリング部14の外周端面に沿って配設される円筒状の側壁部20とによって構成されている。
【0014】
また、切欠き部17は、360度から設定された巻締め角度(270度)を引いた角度(90度)に、許容誤差となる角度(20度)を加えた周方向の角度範囲(θ1=110度)で、天板部19の外周部分及び側壁部20を切り欠くことによって形成されており、ネックリング部14に設けられた口首部12の雄ネジ22の原点位置を示す雄ネジ目印15(図3参照)と、キャップ13の外周面に設けられた当該キャップ13の雌ネジ23の原点位置を示す雌ネジ目印16(図4参照)とが、切欠き部17に同時に位置するか否かによって、キャップ13の巻締め角度を検査できるようになっている(図1参照)。
【0015】
さらに、本第1実施形態によれば、キャップ巻締め検査具10は、補助切欠き部24を備えており、この補助切欠き部24は、360度から設定された巻締め角度(270度)を引いた角度(90度)に、許容誤差となる角度(20度)を引いた周方向の角度範囲(θ2=70度)で、天板部19の外周部分及び側壁部20を切り欠くことによって形成されており、ネックリング部14に設けられた口首部12の雄ネジ22の原点位置を示す雄ネジ目印15(図3参照)と、キャップ13の外周面に設けられた当該キャップ13の雌ネジ23の原点位置を示す雌ネジ目印16(図4参照)とが、補助切欠き部24に同時に位置しないか否かによって、キャップ13の巻締め角度を検査できるようになっている。
【0016】
そして、本第1実施形態のキャップ巻締め検査具10は、図2に示す所定の形状に加工形成された金属部品である。巻締め検査具10の天板部19は、上面及び下面が平坦な面となった、直径が例えば38〜39mm程度、厚さが例えば1.5〜2.0mm程度の、外周部分に円弧帯状切欠き17a及び円弧帯状補助切欠き24aが形成された略円形の平板部分であって、円弧帯状切欠き17aは、当該天板部19の中心を通る中心軸Xから110度の角度間隔で放射方向に延設する一対の切断面に沿って切欠かれることによって、周方向の両端の切欠き縁部が形成されている。また円弧帯状補助切欠き24aは、当該天板部19の中心を通る中心軸Xから70度の角度間隔で放射方向に延設する一対の切断面に沿って切欠かれることによって、周方向の両端に切欠き縁部が形成されている。なお、天板部19の下面が平坦な面となっていることにより、当該下面をキャップ13の上面に沿って密着させて、ボトル容器11の口首部12に装着されたキャップ13を覆って安定した状態で当該巻締め検査具10を取り付けることができるようになっている。
【0017】
天板部19の周縁部から下方に延設する側壁部20は、その外周面が天板部19の上面に対して垂直に連続するよう設けられた、例えば高さが28〜29mm程度の円筒状部分である。この側壁部20には、円弧帯状切欠き17aと同様に、中心軸Xから110度の角度間隔で放射方向に延設する一対の切断面に沿って切欠かれて、その切欠き縁部が円弧帯状切欠き17aの切欠き縁部と連続する垂直切欠き17bが形成されている。また中心軸Xを挟んだ垂直切欠き17bとは反対側に位置して、円弧帯状補助切欠き24aと同様に、中心軸Xから70度の角度間隔で放射方向に延設する一対の切断面に沿って切欠かれて、その切欠き縁部が円弧帯状補助切欠き24aの切欠き縁部と連続する垂直補助切欠きが形成されている。そして、円弧帯状切欠き17aと垂直切欠き17bとによって切欠き部17が、円弧帯状補助切欠き24aと垂直補助切欠きとによって補助切欠き部24が、各々構成されることになる。
【0018】
また、本第1実施形態によれば、側壁部20の上部内周面は、キャップ13の外径と略同様の例えば30〜31mm程度の内径を有しており、これによって、天板部19の下面と共に、有天円筒体18の上部内周面25は、その形状がキャップ13の上部外周面26に沿った形状となっている。有天円筒体18の上部内周面25の形状が、キャップ13の上部外周面26に沿った形状となっていることにより、キャップ13を覆ってさらに安定した状態で巻締め検査具10を取り付けることが可能になると共に、このような取付け状態において有天円筒体18の中心軸Xをキャップ13の中心軸に容易に合致させることが可能になる。
【0019】
さらに、本第1実施形態によれば、側壁部20は、上部内周面25から下方に向けてその肉厚を徐々に減少させて、その下端部分の内周面21は、ネックリング部14の外周端面の外径と略同様の、例えば33〜34mm程度の内径となっている。これによって、巻締め検査具10がボトル容器11の口首部12に取り付けられた際に、当該内周面21がネックリング部14の外周端面に沿って容易に配設されることになる。側壁部20の下端部分の内周面21がネックリング部14の外周端面に沿って配設されることにより、さらに安定した状態で巻締め検査具10を取り付けることが可能になると共に、有天円筒体18の中心軸Xをキャップ13の中心軸にさらに精度良く合致させることが可能になる。
【0020】
なお、本実施形態によれば、ネックリング部14に設けられた雄ネジ22の原点位置を示す雄ネジ目印15は、図3に示すように、ボトル容器11の口首部12の上端側における雄ネジ22の開始部22aと縦方向に合致する位置に、例えばネックリング部14に三角形状の切り込みを形成することによって設けられるものである。またキャップ13の外周面に設けられた雌ネジ27の原点位置を示す雌ネジ目印16は、図4に示すように、キャップ13の下端側における雌ネジ23の開始部23aと縦方向に合致する位置に、例えばキャップ13のローレット加工された外周面の上端部分において、縦溝群のうちの一つ埋めることによって設けられるものである。
【0021】
そして、本実施形態のキャップ巻締め検査具10を用いてキャップ13の巻締め角度を測定するには、例えば製造中の多数のボトル容器からサンプルを抜き取り、図1に示すように、このサンプルのボトル容器11の口首部12に螺合装着されたキャップ13を覆って、キャップ巻締め検査具10を装着する。しかる後に、装着した巻締め検査具10を回転スライド移動させて、例えば切欠き部17の垂直切欠き17bの一方の切欠き縁部をネックリング部14に設けられた雄ネジ目印15に位置合わせし、キャップ13の外周面に設けられた雌ネジ目印16が、当該切欠き部17に位置するか否かを目視により確認することによって、ボトル容器11の口首部12に対するキャップ13の巻締め角度が適正な範囲にあるか否かを容易に判定することができる。
【0022】
すなわち、本第1実施形態によれば、切欠き部17は、360度から設定された巻締め角度(270度)を引いた角度(90度)に許容誤差となる角度(20度)を加えた周方向の角度範囲(θ1=110度)で形成されているので、ネックリング部14に設けられた雄ネジ目印15と、キャップ13の外周面に設けられた雌ネジ目印16とが切欠き部17に同時に位置するか否かによって、分度器等を用いた角度の測定を要することなく、キャップの巻締め角度を容易に検査することが可能になる。
【0023】
なお、本第1実施形態によれば、切欠き部17は、360度から設定された巻締め角度(270度)を引いた角度(90度)に許容誤差となる角度(20度)を加えた周方向の角度範囲(θ1=110度)で形成されていることにより、主としてキャップ13の巻締め不足を検出することが可能になっているが、ボトル容器11の不良品は、キャップ13の巻締め不足によって生じ、巻締め過多によって生じることはほとんどないことから、キャップ13の巻締め不足のみを検出することによって、キャップ13の巻締め角度を効果的に管理することが可能になる。また例えば円弧帯状切欠き17aの周方向に沿った切欠き縁部に角度目盛りを設けておくことにより、キャップ13の巻締め過多を管理することも可能になる。
【0024】
さらに、本第1実施形態によれば、切欠き部17に加えて補助切欠き部24が設けられているので、キャップ13の巻締め過多も効果的に管理することができる。すなわち、本第1実施形態によれば、補助切欠き部24は、360度から設定された巻締め角度(270度)を引いた角度(90度)に許容誤差となる角度(20度)を引いた周方向の角度範囲(θ2=70度)で形成されているので、ネックリング部14に設けられた雄ネジ目印15と、キャップ13の外周面に設けられた雌ネジ目印16とが切欠き部17に同時に位置しないか否かによって、巻締め過多となるキャップ13の巻締め角度を容易に検査することが可能になる。
【0025】
したがって、本第1実施形態のキャップ巻締め検査具10によれば、ネックリング部14に雄ネジ目印15が、キャップ13の外周面に雌ネジ目印16が各々設けられたボトル容器11の口首部12に対するキャップ13の巻締め角度が適正な範囲にあるか否かを、目視によってスムーズに管理することができる。
【0026】
図5は、本発明の好ましい第2実施形態に係るキャップ巻締め検査具30を示すものである。本第2実施形態のキャップ巻締め検査具30は、上記第1実施形態のキャップ巻締め検査具10と同様に、ネックリング部14を有するボトル容器11の口首部12に螺合装着されるキャップ13の巻締め角度を検査する際に用いられる、切欠き部31が形成された有天円筒体32からなる検査具である。そして、この有天円筒体32は、キャップ13の天面を覆って配置される円盤状の天板部33と、この天板部33の周縁部から下方に延設し、下端部分の内周面36がネックリング部14の外周端面に沿って配設される円筒状の側壁部34とによって構成されると共に、この側壁部34には、ネックリング部14に設けられた口首部12の雄ネジ22の原点位置を示す雄ネジ目印15に位置合わせされる、楔状の切欠きによるアイマーク35が設けられている。
【0027】
また、切欠き部31は、アイマーク35から設定された巻締め角度(270度)離れた位置において、許容誤差となる正負の角度(±20度)による周方向の角度範囲(θ3=40度)で、天板部33の外周部分及び側壁部34を切り欠くことによって形成されており、アイマーク35を雄ネジ目印15に位置合わせして、キャップ13の外周面に設けられた当該キャップ13の雌ネジ23の原点位置を示す雌ネジ目印16が切欠き部31に位置するか否かによって、キャップの巻締め角度を検査できるようになっている。
【0028】
そして、本第2実施形態のキャップ巻締め検査具30によっても、上記第1実施形態のキャップ巻締め検査具10と同様に、例えば製造中の多数のボトル容器から抜き取ったサンプルのボトル容器11の口首部12に螺合装着されたキャップ13を覆うようにして装着して用いられ、上記第1実施形態のキャップ巻締め検査具10と同様の作用効果を奏すると共に、切欠き部31は、許容誤差となる正負の角度(±20度)による周方向の角度範囲(θ3=40度)で切欠かれていることにより、巻締め不足となるキャップ13の巻締め角度のみならず、巻締め過多となるキャップ13の巻締め角度をも同時に検査することが可能になる。
【0029】
なお、本発明は上記各実施形態に限定されることなく種々の変更が可能である。例えば、本発明のキャップ巻締め検査具は、金属製のものである必要は必ずしもなく、プラスチック等の合成樹脂製のものであっても良い。また、設定される巻締め角度は、360+270度である必要は必ずしもなく、必要とされる巻締めトルク(開栓トルク)等に応じて適宜の巻締め角度に設定することができる。さらに、補助切欠き部を設ける必要は必ずしもなく、切欠き部は、側壁部と天板部とに亘って切り欠かれている必要は必ずしもない。
【0030】
さらにまた、例えば図6に示すように、側壁部41にアイマーク44が設けられたキャップ巻締め検査具40において、設定される巻締め角度が360+0度に近く、当該巻締め角度でネックリング部に設けられた雄ネジ目印とキャップの外周面に設けられた雌ネジ目印とが上下に略重なる場合には、切欠き部43の垂直切欠き43bを側壁部41の下半部分を残して切り欠くと共に、切欠き部43の天面切欠き43aを天板部42の中央まで切り欠いて、切欠き部43を設けるようにすることもできる。このように、切欠き部は、少なくとも側壁部の一部を周方向に切り欠くことによって形成することも可能である。
【0031】
また、例えば図7に示すように、側壁部46にアイマーク49が設けられたキャップ巻締め検査具45において、切欠き部48の垂直切欠き48bを、許容誤差となる正負の角度による周方向の角度範囲で、側壁部46の下半部分を残して切り欠くと共に、切欠き部48の天面切欠き48aを天板部47の中央まで切り欠き、且つ切欠き部48の下方の側壁部46に、例えば上上限〜上限〜下限〜下下限に亘る目盛り50を設けておくこともできる。このような巻締め検査具45によれば、アイマーク49をネックリング部やボトル51に設けた雄ネジ目印52に位置合わせして、キャップ53に設けられた雌ネジ目印54が切欠き部48に位置するか否かによって、キャップ53の巻締め角度を検査できると共に、目盛り50を介して、当該巻締め角度を容易に計測することも可能である。
【0032】
【発明の効果】
本発明のキャップ巻締め検査具によれば、ネックリング部に雄ネジ目印が、キャップの外周面に雌ネジ目印が各々設けられたボトル容器の口首部に対するキャップの巻締め角度が適正な範囲にあるか否かを、目視によってスムーズに管理することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るキャップ巻締め検査具を、ボトル容器の口首部に取り付けた状態を説明する斜視図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係るキャップ巻締め検査具を示す斜視図である。
【図3】ネックリング部に設けられる雄ネジ目印を説明する側面図である。
【図4】キャップの外周面に設けられる雌ネジ目印16の説明図である。
【図5】本発明の第2実施形態に係るキャップ巻締め検査具を示す斜視図である。
【図6】本発明のキャップ巻締め検査具の他の形態を示す斜視図である。
【図7】本発明のキャップ巻締め検査具のさらに他の形態を示す斜視図である。
【符号の説明】
10,30,40,45 キャップ巻締め検査具
11 ボトル容器
12 口首部
13,53 キャップ
14 ネックリング部
15,52 雄ネジ目印
16,54 雌ネジ目印
17,31,43,48 切欠き部
17a 円弧帯状切欠き
17b,43b,48b 垂直切欠き
18,32 有天円筒体
19,33,42,47 天板部
20,34,41,46 側壁部
21,36 側壁部の下端部分の内周面
22 雄ネジ
23 雌ネジ
24 補助切欠き部
24a 円弧状補助切欠き
25 有天円筒体の上部内周面
26 キャップの上部外周面
35,44,49 アイマーク
43a,48a 天面切欠き
50 目盛り
X 有天円筒体の中心軸

Claims (3)

  1. ネックリング部を有するボトル容器の口首部に螺合装着されるキャップの巻締め角度を検査する際に用いられる、切欠き部が形成された有天円筒体からなる巻締め検査具であって、
    前記有天円筒体は、前記キャップの天面を覆って配置される円盤状の天板部と、該天板部の周縁部から下方に延設し、下端部分の内周面が前記ネックリング部の外周端面に沿って配設される円筒状の側壁部とによって構成され、
    且つ前記切欠き部は、設定された巻締め角度に許容誤差となる角度を加えた周方向の角度範囲、或いは360度から設定された巻締め角度を引いた角度に許容誤差となる角度を加えた周方向の角度範囲で、前記天板部の中心を通る中心軸から放射方向に延設する一対の切断面に沿って前記天板部の外周部分及び前記側壁部を切り欠くことによって形成されており、
    前記ネックリング部に設けられた前記口首部の雄ネジの原点位置を示す雄ネジ目印と、前記キャップの外周面に設けられた当該キャップの雌ネジの原点位置を示す雌ネジ目印とが、前記切欠き部に同時に位置するか否かによってキャップの巻締め角度を検査する巻締め検査具。
  2. 補助切欠き部を備えており、
    該補助切欠き部は、設定された巻締め角度に許容誤差となる角度を引いた周方向の角度範囲、或いは360度から設定された巻締め角度を引いた角度に許容誤差となる角度を引いた周方向の角度範囲で、少なくとも側壁部を切り欠くことによって形成されており、
    前記ネックリング部に設けられた前記口首部の雄ネジの原点位置を示す雄ネジ目印と、前記キャップの外周面に設けられた当該キャップの雌ネジの原点位置を示す雌ネジ目印とが、前記補助切欠き部に同時に位置しないか否かによって、キャップの巻締め角度を検査する請求項1に記載の巻締め検査具。
  3. ネックリング部を有するボトル容器の口首部に螺合装着されるキャップの巻締め角度を検査する際に用いられる、切欠き部が形成された有天円筒体からなる巻締め検査具であって、
    前記有天円筒体は、前記キャップの天面を覆って配置される円盤状の天板部と、該天板部の周縁部から下方に延設し、下端部分の内周面が前記ネックリング部の外周端面に沿って配設される円筒状の側壁部とによって構成されると共に、該側壁部には、前記ネックリング部に設けられた前記口首部の雄ネジの原点位置を示す雄ネジ目印に位置合わせされるアイマークが設けられており、
    且つ前記切欠き部は、前記アイマークから設定された巻締め角度離れた位置において、許容誤差となる正負の角度範囲で、前記天板部の中心を通る中心軸から放射方向に延設する一対の切断面に沿って前記天板部の外周部分及び前記側壁部を切り欠くことによって形成されており、
    前記アイマークを前記雄ネジ目印に位置合わせして、前記キャップの外周面に設けられた当該キャップの雌ネジの原点位置を示す雌ネジ目印が前記切欠き部に位置するか否かによって、キャップの巻締め角度を検査する巻締め検査具。
JP2003194421A 2003-07-09 2003-07-09 キャップ巻締め検査具 Expired - Fee Related JP3759128B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003194421A JP3759128B2 (ja) 2003-07-09 2003-07-09 キャップ巻締め検査具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003194421A JP3759128B2 (ja) 2003-07-09 2003-07-09 キャップ巻締め検査具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005030832A JP2005030832A (ja) 2005-02-03
JP3759128B2 true JP3759128B2 (ja) 2006-03-22

Family

ID=34205592

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003194421A Expired - Fee Related JP3759128B2 (ja) 2003-07-09 2003-07-09 キャップ巻締め検査具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3759128B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR3038044B1 (fr) * 2015-06-23 2020-05-15 Lisi Aerospace Bague de controle

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005030832A (ja) 2005-02-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU602378B2 (en) Specimen collection apparatus
EP1270433B1 (en) Method of inspecting a cap wrap-fitted to a neck of a bottle and apparatus therefor
JP2009008637A (ja) ボトル・キャップ組立体におけるキャップ巻締角度検査装置
JPS6344455A (ja) 計量カツプ式の蓋及び蓋を取り付けるための方法
CA2539778A1 (en) Reusable-bottle stopper
US20140339191A1 (en) Specimen Collection Container System
AU784396B2 (en) Liquid dispensing package and method of manufacture
WO2014007141A1 (ja) キャップ及びキャップ部構造
US4269319A (en) Fluid measuring container closure cap
UA118977C2 (uk) Металевий контейнер, що має шийку, на яку може закручуватись ущільнюючий елемент у вигляді ковпачка з різьбою
JP3759128B2 (ja) キャップ巻締め検査具
KR102569686B1 (ko) 계량용기
US4799597A (en) Container and non-removable cover
JP4547073B2 (ja) ボトル・キャップ組立体及び締結状態の検査方法
US4630761A (en) Container with pouring spout and removable cover
JP2000095278A (ja) 容 器
JP2003002311A (ja) ボトル・キャップ組立体の検査方法および装置
JPH0574786B2 (ja)
JP4953980B2 (ja) 採尿用容器
JP2006053079A (ja) キャップの絞り深さゲージ及びその測定方法
JP2000085887A (ja) キャップ取付状態検査装置
JP4798883B2 (ja) ボトル・キャップ組立体の検査方法及び装置
JPH1111504A (ja) 瓶の封緘構造
JPH04147717A (ja) 缶の巻締め寸法測定器
JP2004250047A (ja) キャップ巻締め検査具

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050608

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050719

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050908

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20051227

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20051227

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090113

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100113

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110113

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110113

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120113

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120113

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130113

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130113

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140113

Year of fee payment: 8

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees