JP3758788B2 - 複数電気機器の接続状態探索装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、ブレーカ(電流遮断器)、室外機、室内機及びリモコンが電源配線によって接続されている空調機に代表されるような複数電気機器が配線により接続されてなるシステムに対して、これらの接続状態を探索する装置に係る。つまり、例えば探索対象とする1個のリモコンが、複数存在する室内機のうち何れの室内機と接続されているかを認識するといったような各機器の接続状態を認識するための対策に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、例えば特開平6−2926号公報に開示されている空調機にあっては、ブレーカ、室外機、室内機及びリモコンが電源配線により接続されている。つまり、電源に対し、ブレーカを介して各機器が電力供給可能に接続されている。つまり、過電流発生時には、ブレーカを遮断することで各機器を保護するようになっている。
【0003】
一般に、ブレーカは、空調機用のものだけでなく、照明用その他、種々のものがあり、これら複数のブレーカが1箇所(例えばブレーカボックス内)に配置されている。例えば室内機のメンテナンスを行う場合には、空調機用のブレーカを遮断した状態で行う必要がある。しかし、上記複数配置されたブレーカのうち何れが空調機用のものであるかを容易に認識することは難しい。
【0004】
このため、従来では、各ブレーカを順に遮断していき、メンテナンスを行いたい空調機が停止した場合に、その際に遮断したブレーカが空調機用のものであると認識しているのが現状である。
【0005】
同様に、多数の室内機を備え、この多数の室内機を複数のグループに分け、各グループ毎にリモコンを備えた室内マルチシステムにおいて、例えば1台の室内機をメンテナンスする際、その室内機に繋がっているリモコンが複数のリモコンのうち何れであるかを認識したい場合にも、それを認識することは難しく、例えば全リモコンをオフ操作した状態で各リモコンを順にオン操作していくといった作業が必要であった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上述した探索動作の場合、ブレーカの遮断操作またはリモコンの操作の後、空調機の運転状態を確認するといった動作を、目的とするブレーカまたはリモコンが探し出せるまで繰り返して行わねばならず、その作業は著しく煩雑であった。
【0007】
そればかりでなく、前者のブレーカ探索動作では、遮断する必要のない電源ラインまでも遮断することになってしまう。一方、後者のリモコン探索動作では、運転の必要がない空気調和装置までも運転させることになる。
【0008】
また、特に、空調機に関しては、空調機がサーモオフ状態であることと、ブレーカがオフまたはリモコンがオフされて空調機が停止していることとを識別することが困難であり、認識動作が正確に行えなくなる可能性もある。つまり、照明用のブレーカをオフした際、それと同時に空調機がサーモオフした場合には、この照明用のブレーカを空調機用のブレーカであると誤認してしまう。また、メンテナンスの必要がないグループのリモコンをオンした際、それと同時にメンテナンスを行う空調機がサーモオンした場合には、このメンテナンスの必要がないグループのリモコンをメンテナンスを行う空調機用のリモコンであると誤認してしまう。
【0009】
本発明は、これらの点に鑑みてなされたものであって、配線によって接続された複数の機器に対して、対象とする機器が何れの機器に接続されているかを容易且つ正確に探索可能とすることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明は、機器同士を接続している配線に探索信号を発信し、この信号を配線を経て受信した機器に通常動作とは異なる探索用動作を行わせることにより、接続機器の探索を可能にした。
【0011】
具体的に、請求項1記載の発明は、複数の電気機器(3,5,6,9),(3,20)のうちの1つである探索対象電気機器(9),(20)に対して配線(4,7,8,10),(4)により接続されている電気機器(3,5,6),(3)を探索する装置であって、上記探索対象電気機器(9),(20)に設けられ、接続状態の探索動作時に配線(4,7,8,10),(4)に探索信号を発信する発信手段(13),(20a)と、上記探索対象電気機器(9),(20)以外の電気機器(3,5,6),(3)に設けられ、上記発信手段(13),(20a)から発信され配線(4,7,8,10),(4)を経た探索信号を受信したときにのみ、上記発信手段 (13),(20a) に接続されている電気機器(3,5,6),(3)に通常動作とは異なる探索用動作を行わせる探索動作手段(14,15),(22)とを備えている。
【0012】
そして、上記配線 (4,7,8,10),(4) は、各電気機器 (3,5,6,9) 同士を電力供給可能に接続する電源配線 (4,7,8,10) であり、上記探索対象電気機器 (9) 以外の電気機器 (3,5,6) は、複 数のブレーカ (3-A,3-B) と、運転状態に応じて消費電力が可変な電力消費機器 (5,6) とを備えている。更に、上記探索動作手段 (14,15) は、探索信号を受信したときにのみ、電力消費機器 (5,6) の電力消費状態を通常の消費状態と異なる状態にし、この際、各ブレーカ (3-A,3-B) を流れる電流の変動状態を夫々検知することにより、探索対象電気機器 (9) に対して電源配線 (4,7,8,10) により接続されているブレーカ (3) が探索可能となっている。
【0013】
この特定事項により、接続状態の探索動作時には、探索対象電気機器(9),(20)から配線(4,7,8,10),(4)に探索信号を発信させる。すると、この配線(4,7,8,10),(4)を経て探索信号を受けた電気機器(3,5,6),(3)のみが通常動作とは異なる探索用動作を行う。この探索用動作としては、例えば空調機に適用した場合には、ファンのフリッカ動作やリモコンの表示動作等である。これにより、探索対象電気機器(9),(20)に対して配線(4,7,8,10),(4)により接続されている電気機器(3,5,6),(3)を容易に探索することが可能になる。
【0014】
更に、上記探索信号を受信した探索動作手段(14,15)は、電力消費機器(5,6)の電力消費状態を通常の消費状態と異なる状態にし、これに伴ってブーカ(3-A,3-B)を流れる電流の変動状態が通常状態とは異なった状態に変化する。この変動状態を検知することで、探索対象電気機器(9)に対して電源配線(4,7,8,10)により接続されているブレーカ(3)が探索できる。
【0015】
請求項2記載の発明は、上記請求項1記載における電力消費機器(5,6)の電力消費状態を特定したものである。つまり、探索動作手段(14,15)は、探索信号を受信したときにのみ、電力消費機器(5,6)の運転状態を消費電力の異なる2つの運転状態の間で交互に変化させて、該電力消費機器(5,6)に接続しているブレーカ(3)を流れる電流をフリッカさせるようにしている。
【0016】
この特定事項により、流れる電流がフリッカしているブレーカ(3)を見つけ出すことで、探索対象電気機器(9)に対して電源配線(4,7,8,10)により接続されているブレーカ(3)を容易に探索できる。
【0017】
請求項3記載の発明は、接続状態探索装置を空調機に適用した場合を特定している。つまり、電気機器に、空気調和装置を構成する室外機(5)及び室内機(6)を備えさせる。探索動作手段(14,15)を、室外機(5)及び室内機(6)の少なくとも一方に設け、探索信号を受信したとき、ファンをフリッカ動作させるようにしている。
【0018】
この特定事項により、例えばリモコンに接続している室外機(5)や室内機(6)を探索する場合には、フリッカ動作しているファンを探し出すことで容易に探索可能である。
【0019】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施形態を図面に基いて説明する。本形態は空調機に本発明を適用した場合について説明する。図1は、本形態に係る2系統でなる空調機電源ライン系統図である。
【0020】
この図1の如く、第1及び第2の各系統(A,B)は、三相交流電源(1)に対し、三相交流電源ライン(2-A,2-B)を介して第1及び第2のブレーカ(3-A,3-B)が夫々接続されている。この各ブレーカ(3-A,3-B)には、第1及び第2の三相交流電源ライン(4-A,4-B)を介し第1及び第2の室外機(5-A,5-B)が夫々電力供給可能に接続されている。
【0021】
この室外機(5-A,5-B)に対し、第1系統(A)では第1〜第3の3台の室内機(6a,6b,6c)が、第2系統(B)では第4及び第5の2台の室内機(6d,6e)が夫々二相交流ラインでなる第1及び第2の内外電源ライン(7-A,7-B)を介して接続されている。
【0022】
これら室内機(6a 〜6e)のうち、第1系統(A)では、第1及び第2の室内機(6a,6b)が第1室内電源ライン(8-A)により接続され、また、第2及び第3の室内機(6b,6c)が第2室内電源ライン(8-A')により接続されている。第1室内機(6a)のみが第1室外機(5-A)に上記第1内外電源ライン(7-A)により接続されている。つまり、この第1室内機(6a)には第1室外機(5-A)から第1内外電源ライン(7-A)により電力が直接供給され、第2室内機(6b)には、第1室内機(6a)を介して第1室内電源ライン(8-A)により、第3室内機(6c)には、第1室内機(6a)、第1室内電源ライン(8-A)、第2室内機(6b)、第2室内電源ライン(8-A')により夫々電力が供給されるようになっている。
【0023】
また、上記第1室内機(6a)には第1〜第3の室内機(6a 〜6c)をグループ制御するための第1リモコン(9-A)が第1リモコン電源ライン(10-A)により接続されている。
【0024】
一方、上記第2系統(B)では、第4及び第5の2台の室内機(6d,6e)が第3室内電源ライン(8-B)により接続されている。これら室内機(6d,6e)のうちの第4室内機(6d)のみが第2室外機(5-B)に上記第2内外電源ライン(7-B)により接続されている。つまり、この第2系統(B)では、第4室内機(6d)は第2室外機(5-B)から第2内外電源ライン(7-B)により電力が直接供給され、第5室内機(6e)には第4室内機(6d)を介して第3室内電源ライン(8-B)により電力が供給されるようになっている。
【0025】
また、上記第4室内機(6d)には第2リモコン(9-B)が第2リモコン電源ライン(10-B)により接続されている。
【0026】
以上が、本空調機の電源ライン系統である。
【0027】
以下、本発明の特徴とする構成について説明する。上述した電源ライン系統に設けられた各機器のうち各室外機(5-A,5-B)、室内機(6a 〜6e)、リモコン(9-A,9-B)は、探索信号の発信手段と、探索信号を受信する探索動作手段とを備えている。
【0028】
上記発信手段は、各電源ラインに探索信号を発信するものであって、室外機(5-A,5-B)の発信手段は、図示しない室外ユニット内に設けられた発信回路(11-A,11-B)でなる。この発信回路(11-A,11-B)は例えば室外ユニットの制御P板に設けられた発信スイッチの操作により探索信号を発信する。室内機(6a 〜6e)の発信手段は、図示しない室内ユニット内に設けられた発信回路(12a〜12e)でなる。この発信回路(12a〜12e)は例えば室内ユニットの制御P板に設けられた発信スイッチの操作により探索信号を発信する。また、本形態のリモコン(9-A,9-B)は、探索モードに切換え可能となっており、このリモコン(9-A,9-B)の発信手段は、リモコンを探索モードに切換えた際に図示しない発信スイッチの操作によって探索信号を発信する発信回路(13-A,13-B)でなる。つまり、以上の各機器は、上記発信スイッチを操作することによって発信回路(11-A,11-B),(12a〜12e),(13-A,13-B)から電源ラインに探索信号の発信が可能となっている。
【0029】
探索動作手段は、他の機器が発した探索信号を受信可能であって、この探索信号を受信すると、各機器に固有の探索用動作を行わせるようになっている。具体的には、室外機(5-A,5-B)の探索動作手段(14-A,14-B)は、探索信号を受信すると、室外ファンをフリッカ動作させるようになっている。つまり、例えば室外ファンを5秒間駆動した後、2秒間停止するといった動作を所定時間(例えば1分間)交互に繰り返すようにする。室内機(6a 〜6e)の探索動作手段(15a〜15e)は、探索信号を受信すると、室内ファンをフリッカ動作させる。この場合にも、例えば室内ファンを5秒間駆動した後、2秒間停止するといった動作を所定時間交互に繰り返すようにする。リモコン(9-A,9-B)の探索動作手段(16-A,16-B)は、探索信号を受信すると、リモコン(9-A,9-B)の図示しない表示パネル上に探索信号の受信表示を行うようにしている。具体的には、例えば表示パネルに「探索リモコン」の文字が点滅するなどといったことが行われる。通常の運転動作では、室外機(5-A,5-B)及び室内機(6a 〜6e)のフリッカ動作や、リモコン(9-A,9-B)の探索信号の受信表示は行われない。つまり、これら動作は、探索信号の受信が確実に認識できる動作となっている。
【0030】
このように、探索信号は、各機器間で電源ラインにより送受信されるようになっている。このため、電源ラインによって直接接続されていない機器に対しては探索信号は送信されない構成である。
【0031】
具体的に説明すると、第1室外機(5-A)からの探索信号は、第1〜第3の室内機(6a 〜6c)及び第1リモコン(9-A)には送信されるが、その他の機器には送信されない。同様に、第2室外機(5-B)からの探索信号は、第4及び第5の室内機(6d,6e)及び第2リモコン(9-B)には送信されるが、その他の機器には送信されない。
【0032】
第1室内機(6a)、第2室内機(6b)または第3室内機(6c)からの探索信号は、第1室外機(5-A)及び第1リモコン(9-A)には送信されるが、その他の機器には送信されない。同様に、第4室内機(6d)または第5室内機(6e)からの探索信号は、第2室外機(5-B)及び第2リモコン(9-B)には送信されるが、その他の機器には送信されない。
【0033】
第1リモコン(9-A)からの探索信号は、第1〜第3の室内機(6a 〜6c)及び第1室外機(5-A)には送信されるが、その他の機器には送信されない。同様に、第2リモコン(9-B)からの探索信号は、第4及び第5の室内機(6d,6e)及び第2室外機(5-B)には送信されるが、その他の機器には送信されない。
【0034】
このように、直接的に電力の供給を行うように接続されている機器同士の間で探索信号の送受信が行われるようになっている。
【0035】
また、本形態では、ブレーカ(3-A,3-B)を流れる電流値を検出するための図示しない電流検知器が用意されている。
【0036】
次に、本形態における探索動作について説明する。この探索動作は、1つの機器に対し、何れの機器が電源ラインによって接続されているかを認識するための動作である。この動作には3つの形態がある。つまり、探索対象電気機器をリモコンとし、1台のリモコンに対し何れの室内機、室外機、ブレーカが接続されているかを探索する形態と、探索対象電気機器を室内機とし、1台の室内機に対し何れの室外機、リモコン、ブレーカが接続されているかを探索する形態と、探索対象電気機器を室外機とし、1台の室外機に対し何れの室内機、リモコン、ブレーカが接続されているかを探索する形態である。以下、夫々について説明する。
【0037】
先ず、1台のリモコンに対し何れの室内機、室外機、ブレーカが接続されているかを探索する際の動作について説明する。例えば、第1リモコン(9-A)に対して接続されている機器を探索する場合には、この第1リモコン(9-A)を操作して探索モードに切換える。この状態で発信スイッチをオンして発信回路(13-A)から探索信号を発信させる。この探索信号は、第1リモコン電源ライン(10-A)を経て第1室内機(6a)へ、第1室内電源ライン(8-A)を経て第2室内機(6b)へ、第2室内電源ライン(8-A')を経て第3室内機(6c)へ、第1内外電源ライン(7-A)を経て第1室外機(5-A)へ夫々送信される。この探索信号を受信した室内機(6a,6b,6c)及び室外機(5-A)では、探索動作手段(15a〜15c),(14-A)の作動により夫々のファンがフリッカ動作する。作業者はこれを認識することにより第1リモコン(9-A)に接続されている室内機(6a 〜6c)及び室外機(5-A)が確認できる。更に、この際、第1ブレーカ(3-A)を流れている電流は、上記フリッカ動作に応じて変化しているので、各ブレーカ(3-A,3-B)に対して電流検知器により電流を検知することにより、何れのブレーカが、このリモコンに接続しているかを認識できる(図2はファンのフリッカ動作に対するブレーカ電流の変化状態を示している)。つまり、上記の場合、第2ブレーカ(3-B)に電流の変動は認識されず、第1ブレーカ(3-A)のみに電流の変動が認識される。このようなブレーカ探索動作では、上記フリッカ動作する室内機(6a 〜6c)及び室外機(5-A)が本発明でいう電力消費機器として機能することになる。
【0038】
次に、1台の室内機に対し何れのリモコン、室外機、ブレーカが接続されているかを探索する際の動作について説明する。例えば、第1室内機(6a)に対して接続されている機器を探索する場合には、この第1室内機(6a)の発信スイッチを操作して発信回路(12a)から探索信号を発信させる。この探索信号は、第1リモコン電源ライン(10-A)を経て第1リモコン(9-A)へ、第1内外電源ライン(7-A)を経て第1室外機(5-A)へ夫々送信される。この探索信号を受信した第1リモコン(9-A)では探索動作手段(16-A)により表示パネルに探索表示が行われる。また、第1室外機(5-A)では、探索動作手段(14-A)により室外ファンがフリッカ動作する。作業者はこれらを認識することにより第1室内機(6a)に接続されているリモコン(9-A)及び室外機(5-A)が確認できる。更に、この際にも、各ブレーカ(3-A,3-B)に対して電流検知器により電流を検知することにより、何れのブレーカが、この第1室内機(6a)に接続しているかを認識できる。
【0039】
次に、1台の室外機に対し何れのリモコン、室内機、ブレーカが接続されているかを探索する際の動作について説明する。例えば、第1室外機(5-A)に対して接続されている機器を探索する場合には、この第1室外機(5-A)の発信スイッチを操作して発信回路(11-A)から探索信号を発信させる。この探索信号は、第1内外電源ライン(7-A)を経て第1室内機(6a)へ、第1室内電源ライン(8-A)を経て第2室内機(6b)へ、第2室内電源ライン(8-A')を経て第3室内機(6c)へ、第1リモコン電源ライン(10-A)を経て第1リモコン(9-A)へ夫々送信される。この探索信号を受信した第1リモコン(9-A)では探索動作手段(16-A)により表示パネルに探索表示が行われる。また、第1〜第3の室内機(6a 〜6c)では、探索動作手段(15a〜15c)により室内ファンがフリッカ動作する。作業者はこれらを認識することにより第1室外機(5-A)に接続されているリモコン(9-A)及び室内機(6a 〜6c)が確認できる。更に、この際にも、各ブレーカ(3-A,3-B)に対して電流検知器により電流を検知することで、何れのブレーカが、この第1室外機(5-A)に接続しているかを認識できる。
【0040】
以上説明してきたように、本形態によれば、電源ラインを利用して各機器間での探索信号の送受信を行い、この電源ラインで直接接続している機器同士を認識することができる。このため、室内機のメンテナンスを行う場合に、各ブレーカを順に遮断していき、メンテナンスを行いたい空調機に繋がるブレーカを探し出すといった動作や、多数の室内機を複数のリモコンでグループに分けして制御しているような場合に1台の室内機をメンテナンスする際、各リモコンを順に操作していって、その室内機に繋がるリモコンを探し出すといった動作が必要なくなる。また、ブレーカやリモコンの操作によって空調機を停止させながら探索動作を行う必要もないので、この停止状態とサーモオフ状態との識別ができなくて誤認を招くといったこともなくなる。従って、本形態によれば簡単な操作で、且つ短時間で、しかも正確に、接続されている機器を探索することができる。
【0041】
尚、本例では、1つの機器に対して他の全ての機器の接続状態を探索できるようにしたが、例えばブレーカの探索動作のみが行えるものとして構成する場合には、室内機及び室外機を共にフリッカ動作させる必要はなく、一方のみをフリッカ動作させブレーカ電流を変動させるようにすればよい。
【0042】
また、ブレーカの探索動作のためにファンをフリッカ動作させるようにしたが、本発明はこれに限らず、室内機が電気ヒータや空気清浄器を備えている場合には、これらのオン,オフ動作を交互に切換えるようにしたり、室外機内の圧縮機に備えられたクランクケースヒータへの通電と非通電とを交互に切換えたり、該圧縮機に半波整流した電流の通電と非通電とを交互に切換えたりすることによってもブレーカの電流が変化するので、これを利用してブレーカの探索動作を行うこともできる。更には、室外機の端子台に電力を消費する個別の手段を備えさせ、この電力消費状態を変更することによって探索動作を行うようにしてもよい。
【0043】
(変形例)
次に、本発明の変形例について説明する。上述した実施形態では空気調和装置に本発明を適用した場合について説明したが、本例は、それに代えて照明器具等の電気機器に本発明を適用した場合について説明する。
【0044】
図3は、本例に係る照明器具等の電気機器(20)の電源ライン系統図である。
【0045】
この図3の如く、電気機器(20)は、図示しない交流電源に対し、1つのブレーカ(3-A)を介して交流電源ライン(4)により電力供給可能に接続されている。
【0046】
電気機器(20)は探索信号の発信手段である発信回路(20a)を備えている。この発信回路(20a)は、電源ライン(4)に探索信号を発信するものであって、電気機器(20)のケーシング内の制御P板に設けられた図示しない発信スイッチの操作により発信動作を行う。
【0047】
一方、ブレーカ(3)は、上記電気機器(20)に接続しているもの(図中の符号(3-A))の他に、図示しない他の電気機器に接続するブレーカ(3-B,3-C)が1箇所に並べられて成っている。これら各ブレーカ(3-A〜3-C)は、電源から通電されている場合に点灯する表示ランプ(21a〜21c)が夫々備えられていると共に、上記探索信号を受信した際に、表示ランプ(21a〜21c)の点灯状態を変更する探索動作手段としての探索作動回路(22a〜22c)が設けられている。具体的には、探索信号を受信すると表示ランプ(21a〜21c)を点滅させるようになっている。
【0048】
次に、本例におけるブレーカ探索動作について説明する。この探索動作は、上記電気機器(20)に対し、何れのブレーカが電源ラインによって接続されているかを探索するための動作である。
【0049】
この動作は、電気機器(20)に備えられた上記発信スイッチを操作して発信回路(20a)から電源ライン(4)に探索信号を発信することにより行われる。この探索信号は、電源ライン(4)をブレーカ(3-A)へ送信される。この探索信号を受信した1台のブレーカ(3-A)の探索作動回路(22a)は表示ランプ(21a)を点滅させる。その他のブレーカ(3-B,3-C)では表示ランプ(21a)は点滅しない。
【0050】
作業者はこれを認識することにより電気機器(20)に接続されているブレーカが確認できる。従って、この電気機器(20)のメンテナンスを行うような場合には、この表示ランプ(21a)が点滅しているブレーカ(3-A)を遮断することによって電気機器(20)への給電を停止した状態で作業ができることになる。
【0051】
上述した実施形態のブレーカ探索動作では、ブレーカを流れる電流を変動させる動作(室外機や室内機のファンのフリッカ動作)が必要であったが、本例の構成によれば、ブレーカ自身に探索表示を行う(表示ランプを点滅させる)ようにしているので、電流を変動させることなしにブレーカの探索を行うことができる。つまり、上述した実施形態のような電流の検知作業は必要なくなるので、作業性の向上を図ることができる。
【0052】
【発明の効果】
以上説明してきたように、本発明によれば以下に述べるような効果が発揮される。請求項1記載の発明によれば、複数の電気機器(3,5,6,9),(3,20)を接続する配線(4,7,8,10),(4)に、探索対象電気機器(9),(20)から探索信号を送信し、この信号を受けた電気機器(3,5,6),(3)のみに通常動作とは異なる探索用動作を行わせることで接続機器(3,5,6),(3)を探索するようにした。このため、簡単な操作で、且つ短時間で、しかも正確に、接続されている機器を探索することができ、機器の接続状態の探索作業の高効率化と信頼性の向上とを図ることができる。
【0053】
更に、探索信号を受信した電力消費機器(5,6)の電力消費状態を通常の消費状態と異なる状態にしてブレーカ(3-A,3-B)を流れる電流を変動させることで、探索対象電気機器(9)に対して電源配線(4,7,8,10)により接続されているブレーカ(3)を探索可能とした。このため、従来のように電気機器の作動状態を確認しながら各ブレーカを順に遮断していくといった動作が必要なくなり、探索対象機器に対して接続されているブレーカの探索動作の高効率化と信頼性の向上とを図ることができる。
【0054】
請求項2記載の発明では、電力消費機器(5,6)の運転状態を消費電力の異なる2つの運転状態の間で交互に変化させて、ブレーカ(3)を流れる電流をフリッカさせるようにした。これにより、ブレーカ(3)の探索を更に容易に行うことができる。
【0055】
請求項3記載の発明では、接続状態探索装置を空調機に適用し、探索信号を受信した室外機(5)や室内機(6)のファンをフリッカ動作させるようにした。これにより、例えばリモコンに接続している室外機(5)や室内機(6)を探索する場合には、フリッカ動作しているファンを探し出すことで容易に探索可能となり、探索作業の実用性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態に係る空調機電源ライン系統図である。
【図2】 ファンのオン、オフ動作に応じたブレーカ電流の変動状態を示す図である。
【図3】 変形例に係る電源ライン系統図である。
【符号の説明】
3 ブレーカ
4,7,8,10 電源ライン
5 室外機(電力消費機器)
6 室内機(電力消費機器)
9 リモコン
11,12,13,20a 発信回路(発信手段)
14,15,16,22a 探索動作手段
20 電気機器
Claims (3)
- 複数の電気機器(3,5,6,9),(3,20)のうちの1つである探索対象電気機器(9),(20)に対して配線(4,7,8,10),(4)により接続されている電気機器(3,5,6),(3)を探索する装置であって、
上記探索対象電気機器(9),(20)に設けられ、接続状態の探索動作時に配線(4,7,8,10),(4)に探索信号を発信する発信手段(13),(20a)と、
上記探索対象電気機器(9),(20)以外の電気機器(3,5,6),(3)に設けられ、上記発信手段(13),(20a)から発信され配線(4,7,8,10),(4)を経た探索信号を受信したときにのみ、上記発信手段 (13),(20a) に接続されている電気機器(3,5,6),(3)に通常動作とは異なる探索用動作を行わせる探索動作手段(14,15),(22)とを備える一方、
上記配線 (4,7,8,10),(4) は、各電気機器 (3,5,6,9) 同士を電力供給可能に接続する電源配線 (4,7,8,10) であり、
上記探索対象電気機器 (9) 以外の電気機器 (3,5,6) は、複数のブレーカ (3-A,3-B) と、運転状態に応じて消費電力が可変な電力消費機器 (5,6) とを備え、
上記探索動作手段 (14,15) は、探索信号を受信したときにのみ、電力消費機器 (5,6) の電力消費状態を通常の消費状態と異なる状態にし、
この際、各ブレーカ (3-A,3-B) を流れる電流の変動状態を夫々検知することにより、探索対象電気機器 (9) に対して電源配線 (4,7,8,10) により接続されているブレーカ (3) が探索可能となっていることを特徴とする複数電気機器の接続状態探索装置。 - 請求項1記載の複数電気機器の接続状態探索装置において、
探索動作手段(14,15)は、探索信号を受信したときにのみ、電力消費機器(5,6)の運転状態を消費電力の異なる2つの運転状態の間で交互に変化させて、該電力消費機器(5,6)に接続しているブレーカ(3)を流れる電流をフリッカさせることを特徴とする複数電気機器の接続状態探索装置。 - 請求項1記載の複数電気機器の接続状態探索装置において、
電力消費機器は、空気調和装置を構成する室外機(5)及び室内機(6)を備えており、
探索動作手段(14,15)は、室外機(5)及び室内機(6)の少なくとも一方に設けられており、探索信号を受信したとき、ファンをフリッカ動作させることを特徴とする複数電気機器の接続状態探索装置。
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