JP3757871B2 - 電動歯ブラシ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、リニアオシレータを駆動部とする電動歯ブラシに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、リニアオシレータを駆動部とする電動歯ブラシが用いられており、これについて以下に説明する。
【0003】
電動歯ブラシは、図13に示すように、ブラシ部13が設けられる可動部1と、可動部1を往復動自在に支持して且つ往復駆動させる固定部2とで構成される。可動部1は、出力軸11にプランジャー12を設けて構成されるものである。
【0004】
固定部2は、外殻となる略筒状をした本体ケーシング3と、この本体ケーシング3内に配設されて上記可動部1を往復動自在に受ける一対の軸受ユニット4(4a,4b)と、本体ケーシング3内に配設されて可動部1を往復駆動するコイル5及びヨークユニット6’と、本体ケーシング3内に配設されて可動部1と共に運動する動吸振器71及びばね72とで構成される。
【0005】
軸受ユニット4は、本体ケーシング3内の長手方向の両端部にそれぞれ配設されるもので、内部に設けてあるベアリング42によって可動部1の出力軸11を軸方向に往復動自在に受けるものである。この両方の軸受ユニット4のうちの一方の軸受ユニット4aには、永久磁石81及びヨーク82が配設されるものである。
【0006】
本体ケーシング3内の両側の軸受ユニット4間には、コイル5とヨークユニット6’とが配設される。ヨークユニット6’は、略筒状をした本体筒部61’の内側に内部に可動部1が挿通される環状をした円環部63’を設け、この本体筒部61’の内部で円環部63’に仕切られたコイル5側のスペースに、上記一方の軸受ユニット4aに配設された永久磁石81a及びヨーク82aと同様の永久磁石81b及びヨーク82bが配設される。また、本体筒部61’の円環部63’の永久磁石81b及びヨーク82bを設けていない側のスペースSには、動吸振器71が配設される。
【0007】
本体ケーシング3内には、上述した一方の軸受ユニット4a,コイル5,ヨークユニット6’,他方の軸受ユニット4bとがこの並びで配設され、一方の軸受ユニット4aと可動部1のプランジャー12との間と、このプランジャー12と動吸振器71との間と、動吸振器71と他方の軸受ユニット4bとの間にばね72が配設される。このようにすることで、コイル5の両側に同様の永久磁石81及びヨーク82が配設されることになると共に、可動部1のプランジャー12が固定部2(動吸振器71を含む)よりばね付勢されることになり、これによって可動部1が振動を行うことができるものである。
【0008】
動吸振器71は、可動部1が振動することによって固定部2(動吸振器71を除く)側に伝わる力,振動を抑えるためのものであり、可動部1の質量に応じた質量を必要とするものである。
【0009】
ところで、このような電動歯ブラシにあっては、上述したように固定部2にて可動部1が往復動自在に支持されるものであり、更に詳しくは、固定部2のベアリング42にて可動部1の出力軸11が往復動自在に支持されるものである。このような出力軸11は、ベアリング42と接触するので耐摩耗のための焼き入れ加工が必要となると共に、水や歯磨き剤等が付着するので防錆のためのメッキ加工が必要となるものであり、出力軸11を製造するには、出力軸11に焼き入れ加工を施した後でメッキ加工を施すものであった。
【0010】
しかしながら、このような出力軸11にあっては、メッキを表面に施すものであるため、ベアリング42と接触してメッキが剥離してしまい、出力軸11とベアリング42とのクリアランスが大きくなって軸受系の振動・騒音が大きくなってしまうという問題があった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、プランジャーを設けた出力軸からなる可動部を往復駆動自在に駆動する電動歯ブラシであって、表面にメッキを施すことなく耐摩耗性および防錆機能を持たせることができる出力軸を具備した電動歯ブラシを提供することを課題とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明に係る電動歯ブラシは、出力軸11にプランジャー12を設けてなる可動部1と、該可動部1を軸方向に往復動自在に支持して且つ往復駆動させてなる固定部2とで大略構成され、前記固定部2の外殻となる略筒状をした本体ケーシング3内に可動部1を軸方向に往復動自在に支持するベアリング42と、可動部1を往復駆動させるコイル5と永久磁石81及びヨーク82と、動吸振器71及びばね72を配設して上記固定部2を構成する電動歯ブラシにおいて、出力軸11の上記ベアリング42と接触する部分となる軸受接触軸部11aをマルテンサイト系ステンレス鋼にて形成し、前記軸受接触軸部11a以外の部分となる防錆軸部11bをオーステナイト系ステンレス鋼で形成し、別体の軸受接触軸部11aと防錆軸部11bとを溶接にて接合して出力軸11を形成してして成ることを特徴とするものである。このような構成とすることで、出力軸11に防錆のためのメッキを施すことなくこの出力軸11に耐摩耗性および防錆機能を具備させることができて、メッキが剥離することによる出力軸11とベアリング42とのクリアランスの増大とそれに起因する軸受系の振動・騒音の増大を防止することができるものであり、また、軸受接触軸部11aと防錆軸部11bとを溶接にて接合して出力軸11を形成することで、短時間で高強度にこれらを接合することが可能となる。
【0014】
また、軸受接触軸部11aと防錆軸部11bとの接合面91をそれぞれ平面状に形成し、この接合面91を突き合わせて溶接接合することで出力軸11を形成することが好ましい。このような構成とすることで、軸受接触軸部11aと防錆軸部11bとの接合強度を向上させることができる。
【0015】
また、軸受接触軸部11aと防錆軸部11bとの接合面91の一方に凸部92を設けると共に他方に前記凸部92と嵌合する凹部93を設け、接合面91を凹凸嵌合して突き合わせて溶接接合することで出力軸11を形成することが好ましい。このような構成とすることで、接合する軸受接触軸部11aと防錆軸部11bとの同軸度の位置決め精度を向上させることができて、軸先端の倒れ精度を向上させることができる。
【0016】
また、軸受接触軸部11aと防錆軸部11bとの接合面91にピン94の両端部が嵌入される凹部93をそれぞれ設け、接合面91を突き合わせて凹部93にピン94の両端部をそれぞれ嵌入した状態で溶接接合することで出力軸11を形成することが好ましい。このような構成とすることで、接合する軸受接触軸部11aと防錆軸部11bとの同軸度の位置決め精度を向上させることができて、軸先端の倒れ精度を向上させることができるものである。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて説明する。まず、本実施形態における電動歯ブラシの全体の構成について説明する。
【0028】
電動歯ブラシは、図1に示すように、出力軸11にプランジャー12を設けて構成される可動部1と、可動部1を軸方向に往復動自在に支持すると共に往復駆動させる固定部2とで大略構成される。
【0029】
可動部1は、出力軸11にプランジャー12を設けて構成される。出力軸11は、円柱状をしたもので、後述する本体ケーシング3の長手方向の長さよりも長く形成するものであり、後述するが、軸受接触軸部11aとこれとは別体の防錆軸部11bとを接合して形成するものである。また、可動部1の出力軸11の先端部にはアタッチメントのブラシ部13が着脱自在に取り付けられる。プランジャー12は、出力軸11の軸方向の一部の外周面に取り付けられる鉄等の磁性体からなるもので、軸方向の両端部付近が大径に、中央部が小径に形成される。このような可動部1は、固定部2に対して軸方向に往復動自在に固定部2に支持される。
【0030】
固定部2は、外殻となる略筒状をした本体ケーシング3と、本体ケーシング3内に配設されて上記可動部1を往復動自在に受ける一対の軸受ユニット4(4a,4b)と、本体ケーシング3内に配設されて可動部1を往復駆動するコイル5及びヨークユニット6と、本体ケーシング3内に配設されて可動部1と共に運動する動吸振器71及びばね72とで構成される。
【0031】
軸受ユニット4は、本体ケーシング3内の長手方向の両端部にそれぞれ配設される一方の軸受ユニット4aと他方の軸受ユニット4bとからなる。これらの軸受ユニット4は、軸受ケーシング41とベアリング42とばね受け材43とで基本的な部分が構成される。軸受ケーシング41は、本体ケーシング3内面に沿った外形状をすると共に内部に可動部1の出力軸11が挿通される挿通孔45が穿孔された略円柱形状をしたもので、本体ケーシング3内側に開口する有底溝46が前記挿通孔45に沿って穿設される。この有底溝46の底面46aに当接するようにベアリング42を嵌入して設け、さらにベアリング42の側面に当接するようにばね受け材43を有底溝46に嵌入して設けるものである。このようにベアリング42を設けることによって、可動部1の出力軸11を軸方向に往復動自在に受けるものである。また、ばね受け材43は、軸受ケーシング41の挿通孔45と同様の孔47aが穿孔された円板47の外周縁より円筒側面部48を連設したもので、後述するばね72にて有底溝46の底面46a側にばね付勢されて有底溝46の底面46aとでベアリング42を挟持するものである。
【0032】
以上が軸受ユニット4の基本的な構成であり、一対の軸受ユニット4a,4bのうち他方の軸受ユニット4bは以上に述べた構成で全てであるが、一方の軸受ユニット4aにあっては、更に後述する永久磁石81とヨーク82とが設けられるものである。これは、一方の軸受ユニット4aの軸受ケーシング41の本体ケーシング3側の端面の外周縁より筒状部44を連設し、この筒状部44の内側に一側の永久磁石81a及びヨーク82aを配設するものである。この一側の永久磁石81aとヨーク82aは、外形が軸受ケーシング41の筒状部44の内壁面に沿った形状をすると共に内部に可動部1が挿通される環状をしたもので、ヨーク82a、永久磁石81a、ヨーク82aの並びで軸受ケーシング41の筒状部44の内側に配置され、軸受ケーシング41とコイル5とでこの一側の永久磁石81a及びヨーク82aとを挟持するものである。
【0033】
コイル5は、外形が本体ケーシング3内面に沿う形状をした環状のもので、内部に可動部1が挿通されるものである。特に、固定部2に支持されている可動部1が静止している時には、このコイル5のすぐ外周部分に可動部1のプランジャー12が位置するように形成される。このようなコイル5は、一方の軸受ユニット4aに隣接して配設され、さらにこのコイル5の一方の軸受ユニット4aと反対側に隣接してヨークユニット6が配設される。
【0034】
ヨークユニット6は、ヨークケーシング61と他側の永久磁石81b及びヨーク82bとで構成される。ヨークケーシング61は、本体ケーシング3内面に沿う外形状をした筒側面部62と、筒側面部62の端縁に設けられて内部に可動部1が挿通される環状板部63とで構成される。そして、この筒側面部62の内側に、他側の永久磁石81bとヨーク82bとが配置される。他側の永久磁石81bとヨーク82bは、上述した一側の永久磁石81aとヨーク82aと同様のもので、外形がヨークケーシング61の筒側面部62の内壁面に沿う形状をすると共に内部に可動部1が挿通される環状をしており、ヨーク82b、永久磁石81b、ヨーク82bの並びでヨークケーシング61の筒側面部62の内側に配置され、ヨークケーシング61の環状板部63とコイル5とでこの他側の永久磁石81b及びヨーク82bとを挟持するものである。
【0035】
このように、本体ケーシング3に一方の軸受ユニット4a、コイル5、ヨークユニット6、他方の軸受ユニット4bをこの並びで配設し、コイル5の両側に永久磁石81及びヨーク82を配置して可動部1を往復駆動させるものであるが、この時ヨークユニット6と一方の軸受ユニット4aとでコイル5を挟持するには、本体ケーシング3内面に突設した掛止片73にヨークユニット6を掛止し、更にコイル5をヨークユニット6に当接させると共にコイル5に一方の軸受ユニット4aを当接させてこの一方の軸受ユニット4aを固定することによるものである。掛止片73は、ヨークユニット6を掛止めできるように本体ケーシング3内面に突起を形成して設けてある。
【0036】
また、本体ケーシング3内には、可動部1を固定部2に対して往復運動させるためのばね72と、可動部1の振動が固定部2に伝わるのを防止する動吸振器71とが配設される。
【0037】
動吸振器71は、内部に可動部1の出力軸11が挿通される環状をしたもので、ヨークユニット6と他方の軸受ユニット4bとの間に配設される。そして、動吸振器71とその両側の他方の軸受ユニット4bとプランジャー12との間にはそれぞればね72b,72cを付勢して配置するものであり、さらに、プランジャー12と一方の軸受ユニット4aとの間にもばね72aを付勢して配置するものである。ばね72は、軸受ユニット4に付勢される側の端部は、上述した軸受ユニット4のばね受け材43に配置されるものである。
【0038】
以上が本実施形態の電動歯ブラシの全体の構成で、駆動部は所謂リニアオシレータと称されるものであり、この電動歯ブラシの動作について説明する。
【0039】
まず、コイル5に電流を流さない場合には、永久磁石81がヨーク82を介してプランジャー12に及ぼす磁力とばね72のばね力とが釣り合って、プランジャー12は静止している。
【0040】
次に、コイル5に電流を流す場合、コイル5に一方向電流を流すと、コイル5の両側の永久磁石81のうちの一方の磁束が弱められてばね力に抗して他方の永久磁石側8に移動し、コイル5に逆方向電流を流すと、他方の永久磁石81の磁束が弱められてばね力に抗して反対の永久磁石81側に移動することから、コイル5に交番電流を流すことによってプランジャー12は軸方向の往復運動を行うものである。
【0041】
この時、可動部1の質量で決定される共振周波数付近の交番電流を印加することにより、可動部1の往復運動は共振状態での振動となる。ここで、プランジャー12と出力軸11とからなる可動部1と動吸振器71と、動吸振器71を除く固定部2との軸方向運動に着目すると、固定部2の一方の軸受ユニット4aと動吸振器71との間と、動吸振器71と可動部1のプランジャー12との間と、このプランジャー12と固定部2の他方の軸受ユニット4bとの間とにそれぞれコイル5ばね72で構成したばね72により付勢されるため、可動部1と動吸振器71と、動吸振器71を除く固定部2とからなる3質点系の振動モデルと考えることができる。そしてこれらを動作させる際に、可動部1と動吸振器71とが逆位相で振動する振動モードで運動を行うことで、可動部1と動吸振器71とのそれぞれの慣性力が打ち消しあうことになり、可動部1及び動吸振器71から本体ケーシング3に伝わる力を小さく抑えることができるものである。
【0042】
本発明は、上述したような電動歯ブラシの出力軸11において、ベアリング42と接触する部分となる軸受接触軸部11aをマルテンサイト系ステンレス鋼にて形成し、軸受接触軸部11a以外の部分となる防錆軸部11bをオーステナイト系ステンレス鋼で形成し、別体の軸受接触軸部11aと防錆軸部11bとを接合して一つの出力軸11を形成するものであり、以下に詳述する。
【0043】
図2に示すように、出力軸11は、ベアリング42と接触する部分を軸受接触軸部11aとし、この軸受接触軸部11a以外の部分(即ち本実施形態では出力軸11のブラシ部13が取り付けられる側)を防錆軸部11bとするものである。
【0044】
軸受接触軸部11aは、マルテンサイト系ステンレス鋼で形成されるもので、ベアリング42との転がり接触による摩耗を抑える耐摩耗性材料として使用されるものである。また、防錆軸部11bは、オーステナイト系ステンレス鋼で形成され、水や歯磨き剤等が付着して錆びるのを防止する防錆性材料として使用されるものである。
【0045】
このような出力軸11は、図2に示すように、軸受接触軸部11aと防錆軸部11bとのそれぞれの接合面91a,91bを平面状に形成し、この接合面91a,91b同士を突き合わせて溶接あるいは接着によって接合することで出力軸11を形成してある。
【0046】
このように、出力軸11を別部材である軸受接触軸部11aと防錆軸部11bとを接合して形成するようにしたことで、ベアリング42と接触する軸受接触部11aをマルテンサイト系ステンレス鋼で形成すると共に、水や歯磨き剤等が付着し易い防錆軸部11bをオーステナイト系ステンレス鋼で形成してこれらを接合することで、出力軸11に防錆のためのメッキを施すことなくこの出力軸11に耐摩耗性および防錆機能を具備させることができて、メッキが剥離することによる出力軸11とベアリング42とのクリアランスの増大とそれに起因する軸受系の振動・騒音の増大を防止することができるものである。また、軸受接触軸部11aと防錆軸部11bとを溶接により接合するものにあっては、短時間で高強度にこれらを接合することが可能となるものであり、軸受接触軸部11aと防錆軸部11bとを接着により接合するものにあっては、特に設備投資をしたりすることなく接合を可能とすることができるものである。また更に、軸受接触軸部11aと防錆軸部11bとの溶接による接合面91a,91bをそれぞれ平面状に形成することで、これらの接合強度を向上させることができる。
【0047】
また、軸受接触軸部11aと防錆軸部11bとの接合面91の一方に凸部92を設けると共に他方に前記凸部92と嵌合する凹部93を設け、接合面91を凹凸嵌合して突き合わせて接合してもよいものである。これは、図3に示すように、防錆軸部11bの接合面91bに凸部92を設けると共に軸受接触軸部11aの接合面91aに前記凸部92と嵌合する凹部93を設けるか、あるいは図4に示すように、軸受接触軸部11aの接合面91aに凸部92を設けると共に防錆軸部11bの接合面91bに前記凸部92と嵌合する凹部93を設け、これら凸部92と凹部93とを凹凸嵌合させる。そして、突き合わせ面同士を溶接したり、あるいは接着したり、あるいは凸部92の径より凹部93の内径を小径に形成して締り嵌め状に嵌め込んだりしてこれらを接合するものである。
【0048】
このようにすることで、接合する軸受接触軸部11aと防錆軸部11bとの同軸度の位置決め精度を向上させることができて、軸先端の倒れ精度を向上させることができるものであり、また、締り嵌め状に嵌め込むものにおいては、凸部92の径と凹部93の内径とを調整することにより接合強度を調整できるので、接合強度を調整するのに特に設備投資を必要としないものである。
【0049】
また、図5に示すように、軸受接触軸部11aと防錆軸部11bとの接合面91にピン94の両端部が嵌入される凹部93をそれぞれ設け、接合面91を突き合わせて凹部93にピン94の両端部をそれぞれ嵌入し、突き合わせ面同士を溶接したり、あるいは接着したり、あるいはピン94の径より凹部93の内径を小径に形成して締り嵌め状に嵌め込んだりしてこれらを接合するものである。
【0050】
このようにすることで、接合する軸受接触軸部11aと防錆軸部11bとの同軸度の位置決め精度を向上させることができて、軸先端の倒れ精度を向上させることができるものであり、また、締り嵌め状に嵌め込むものにおいては、凸部92の径と凹部93の内径とを調整することにより接合強度を調整できるので、接合強度を調整するのに特に設備投資を必要としないものである。
【0051】
また、図6(a)に示すように、軸受接触軸部11aと防錆軸部11bとの接合面91の一方に凸部92を設けると共に他方に前記凸部92と嵌合する凹部93を設け(図6に示すものにおいては軸受接触軸部11aの接合面91aに凸部92を設けると共に防錆軸部11bの接合面91bに前記凸部92と嵌合する凹部93を設け)、前記凸部92と凹部93とを凹凸嵌合した際に軸方向と直交する方向に連通する連通穴95を凸部92と凹部93とに穿孔し、凸部92に穿孔した連通穴95に雌ネジfを形成し、連通穴95に嵌入されるピン部材96の凸部92に対応する部位に雄ネジmを形成し、軸受接触軸部11aと防錆軸部11bとの接合面91を凹凸嵌合して突き合わせると共に、図6(b)に示すように連通穴95にピン部材96を挿通して凸部92に対応する部分を螺合して接合してもよい。
【0052】
このようにすることで、出力軸11の軸方向の運動方向に対する強度が締め込んだピン部材96のせん断強度で決定されるため、ピン部材96の径を太くすることで高強度の接合状態とすることができる。
【0053】
また、軸受接触軸部11aと防錆軸部11bとの接合面91の一方に凸部92を設けると共に他方に前記凸部92と嵌合する凹部93を設け、前記凸部92に雄ネジmを形成すると共に凹部93に雌ネジfを形成し、凸部92と凹部93とを螺合して接合してもよいものである。これは、図7に示すように、防錆軸部11bの接合面91bに凸部92を設けると共に軸受接触軸部11aの接合面91aに前記凸部92と嵌合する凹部93を設けるか、あるいは図8に示すように、軸受接触軸部11aの接合面91aに凸部92を設けると共に防錆軸部11bの接合面91bに前記凸部92と嵌合する凹部93を設け、図7,図8に示すように凸部92に形成した雄ネジmと凹部93に形成した雌ネジfとを螺合して接合するものである。
【0054】
このようにすることで、出力軸11の軸方向の運動方向に対する強度が締め込んだネジ山の引っ掛かりの引張り強度で決定されるため、ネジ山を高くすることで高強度の接合状態とすることができる。
【0055】
また、軸受接触軸部11aと防錆軸部11bとの接合面91の一方に凸部92を設けると共に他方に前記凸部92と嵌合する凹部93を設け、前記凸部92と凹部93とを凹凸嵌合した際に軸方向と直交する方向に連通する連通穴95を凸部92と凹部93とに穿孔し、軸受接触軸部11aと防錆軸部11bとの接合面91を凹凸嵌合して突き合わせると共に、連通穴95にピン部材96を締り嵌め状に嵌入して接合してもよいものである。これは、図9に示すように、防錆軸部11bの接合面91bに凸部92を設けると共に軸受接触軸部11aの接合面91aに前記凸部92と嵌合する凹部93を設けるか、あるいは図10に示すように、軸受接触軸部11aの接合面91aに凸部92を設けると共に防錆軸部11bの接合面91bに前記凸部92と嵌合する凹部93を設け、図9,図10に示すように凸部92と凹部93と連通穴95を穿孔し、軸受接触軸部11aと防錆軸部11bとの接合面91を凹凸嵌合して突き合わせ、連通穴95にピン部材96を締り嵌め状に嵌入して接合するものである。
【0056】
このようにすることで、出力軸11の軸方向の運動方向に対する強度が締りばめ状に嵌入したピン部材96のせん断強度で決定されるため、ピン部材96の径を太くすることで高強度の接合状態とすることができる。
【0057】
また、軸受接触軸部11aと防錆軸部11bとの接合面91の一方に凸部92を設けると共に他方に前記凸部92と嵌合する凹部93を設け、前記凸部92の突出基部を先端部よりも小径となるように形成し、凸部92と凹部93とを凹凸嵌合すると共に凹部93の先端開口部を凸部92の突出基部側にかしめて接合してもよいものである。これは、図11に示すように、防錆軸部11bの接合面91bに凸部92を設けると共に軸受接触軸部11aの接合面91aに前記凸部92と嵌合する凹部93を設けるか、あるいは図12に示すように、軸受接触軸部11aの接合面91aに凸部92を設けると共に防錆軸部11bの接合面91bに前記凸部92と嵌合する凹部93を設け、図11,図12に示すように凸部92の突出基部を先端部よりも小径となるように形成し、凸部92と凹部93とを凹凸嵌合すると共に凹部93の先端開口部を凸部92の突出基部側にかしめて接合するものである。
【0058】
このようにすることで、出力軸11の円周においてかしめを行うため軸方向の倒れ等を最小にすることができる。
【0059】
【発明の効果】
上記のように本発明の請求項1記載の発明にあっては、出力軸にプランジャーを設けてなる可動部と、該可動部を軸方向に往復動自在に支持して且つ往復駆動させてなる固定部とで大略構成され、前記固定部の外殻となる略筒状をした本体ケーシング内に可動部を軸方向に往復動自在に支持するベアリングと、可動部を往復駆動させるコイルと永久磁石及びヨークと、動吸振器及びばねを配設して上記固定部を構成する電動歯ブラシにおいて、出力軸の上記ベアリングと接触する部分となる軸受接触軸部をマルテンサイト系ステンレス鋼にて形成し、前記軸受接触軸部以外の部分となる防錆軸部をオーステナイト系ステンレス鋼で形成し、別体の軸受接触軸部と防錆軸部とを接合して出力軸を形成したので、出力軸に防錆のためのメッキを施すことなくこの出力軸に耐摩耗性および防錆機能を具備させることができて、メッキが剥離することによる出力軸とベアリングとのクリアランスの増大とそれに起因する軸受系の振動・騒音の増大を防止することができるものであり、また、溶接にて接合することで短時間で高強度にこれらを接合することが可能となる。
【0061】
また請求項2記載の発明にあっては、上記請求項1記載の発明の効果に加えて、軸受接触軸部と防錆軸部との接合面をそれぞれ平面状に形成し、この接合面を突き合わせて溶接接合することで出力軸を形成したので、軸受接触軸部と防錆軸部との接合強度を向上させることができる。
【0062】
また請求項3記載の発明にあっては、上記請求項1記載の発明の効果に加えて、軸受接触軸部と防錆軸部との接合面の一方に凸部を設けると共に他方に前記凸部と嵌合する凹部を設け、接合面を凹凸嵌合して突き合わせて溶接接合することで出力軸を形成したので、接合する軸受接触軸部と防錆軸部との同軸度の位置決め精度を向上させることができて、軸先端の倒れ精度を向上させることができる。
【0063】
また請求項4記載の発明にあっては、上記請求項1記載の発明の効果に加えて、軸受接触軸部と防錆軸部との接合面にピンの両端部が嵌入される凹部をそれぞれ設け、接合面を突き合わせて凹部にピンの両端部をそれぞれ嵌入した状態で溶接接合することで出力軸を形成したので、接合する軸受接触軸部と防錆軸部との同軸度の位置決め精度を向上させることができて、軸先端の倒れ精度を向上させることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の断面図である。
【図2】同上の実施形態における出力軸の一例を示し、(a)は軸受接触軸部と防錆軸部とが分離された状態を示す説明図であり、(b)は軸受接触軸部と防錆軸部とが接合された状態を示す説明図である。
【図3】同上の実施形態における出力軸の他例を示し、(a)は軸受接触軸部と防錆軸部とが分離された状態を示す説明図であり、(b)は軸受接触軸部と防錆軸部とが接合された状態を示す説明図である。
【図4】同上の実施形態における出力軸の更に他例を示し、(a)は軸受接触軸部と防錆軸部とが分離された状態を示す説明図であり、(b)は軸受接触軸部と防錆軸部とが接合された状態を示す説明図である。
【図5】同上の実施形態における出力軸の更に他例を示し、(a)は軸受接触軸部と防錆軸部とが分離された状態を示す説明図であり、(b)は軸受接触軸部と防錆軸部とが接合された状態を示す説明図である。
【図6】同上の実施形態における出力軸の更に他例を示し、(a)は軸受接触軸部と防錆軸部とが分離された状態を示す説明図であり、(b)は軸受接触軸部と防錆軸部とが接合された状態を示す説明図である。
【図7】同上の実施形態における出力軸の更に他例を示し、(a)は軸受接触軸部と防錆軸部とが分離された状態を示す説明図であり、(b)は軸受接触軸部と防錆軸部とが接合された状態を示す説明図である。
【図8】同上の実施形態における出力軸の更に他例を示し、(a)は軸受接触軸部と防錆軸部とが分離された状態を示す説明図であり、(b)は軸受接触軸部と防錆軸部とが接合された状態を示す説明図である。
【図9】同上の実施形態における出力軸の更に他例を示し、(a)は軸受接触軸部と防錆軸部とが分離された状態を示す説明図であり、(b)は軸受接触軸部と防錆軸部とが接合された状態を示す説明図である。
【図10】同上の実施形態における出力軸の更に他例を示し、(a)は軸受接触軸部と防錆軸部とが分離された状態を示す説明図であり、(b)は軸受接触軸部と防錆軸部とが接合された状態を示す説明図である。
【図11】同上の実施形態における出力軸の更に他例を示し、(a)は軸受接触軸部と防錆軸部とが分離された状態を示す説明図であり、(b)は軸受接触軸部と防錆軸部とが接合された状態を示す説明図である。
【図12】同上の実施形態における出力軸の更に他例を示し、(a)は軸受接触軸部と防錆軸部とが分離された状態を示す説明図であり、(b)は軸受接触軸部と防錆軸部とが接合された状態を示す説明図である。
【図13】従来例の断面図である。
【符号の説明】
1 可動部
11 出力軸
11a 軸受接触軸部
11b 防錆軸部
12 プランジャー
2 固定部
3 本体ケーシング
42 ベアリング
5 コイル
71 動吸振器
72 ばね
81 永久磁石
82 ヨーク
Claims (4)
- 出力軸にプランジャーを設けてなる可動部と、該可動部を軸方向に往復動自在に支持して且つ往復駆動させてなる固定部とで大略構成され、前記固定部の外殻となる略筒状をした本体ケーシング内に可動部を軸方向に往復動自在に支持するベアリングと、可動部を往復駆動させるコイルと永久磁石及びヨークと、動吸振器及びばねを配設して上記固定部を構成する電動歯ブラシにおいて、出力軸の上記ベアリングと接触する部分となる軸受接触軸部をマルテンサイト系ステンレス鋼にて形成し、前記軸受接触軸部以外の部分となる防錆軸部をオーステナイト系ステンレス鋼で形成し、別体の軸受接触軸部と防錆軸部とを溶接にて接合して出力軸を形成して成ることを特徴とする電動歯ブラシ。
- 軸受接触軸部と防錆軸部との接合面をそれぞれ平面状に形成し、この接合面を突き合わせて溶接接合することで出力軸を形成して成ることを特徴とする請求項1記載の電動歯ブラシ。
- 軸受接触軸部と防錆軸部との接合面の一方に凸部を設けると共に他方に前記凸部と嵌合する凹部を設け、接合面を凹凸嵌合して突き合わせて溶接接合することで出力軸を形成して成ることを特徴とする請求項1記載の電動歯ブラシ。
- 軸受接触軸部と防錆軸部との接合面にピンの両端部が嵌入される凹部をそれぞれ設け、接合面を突き合わせて凹部にピンの両端部をそれぞれ嵌入した状態で溶接接合することで出力軸を形成して成ることを特徴とする請求項1記載の電動歯ブラシ。
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