JP3757706B2 - 自動変速機のライン圧制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、無段変速機を含む自動変速機の制御に必要なライン圧を、要求される最低限の値に制御するためのライン圧制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
トロイダル型無段変速機やVベルト式無段変速機などの無段変速機を含む自動変速機はライン圧を元圧として制御されるが、当該ライン圧は従来、例えば特開平8−324297号公報に記載のごとく、車両の運転状態に応じて異なるが自動変速機の制御に必要な必要圧に一定の安全率を掛けて求めた目標ライン圧になるよう制御するのが普通であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、今日の多くの自動変速機において行われているようにライン圧をデューティソレノイドにより制御する場合を例にとって説明すると、制御信号であるソレノイドの駆動デューティDに対するライン圧PL の変化特性が、製作当初は図5に実線αで示すようにリニヤなものであっても、時間が経つとライン圧制御システムの経時劣化により同図に破線βで例示するように変化し、当初のライン圧を発生させ得なくなる。
そして、製作当初のライン圧特性に対する経時劣化後のライン圧特性の乖離は、1点鎖線で囲まれたA領域(低ライン圧にすべき領域)において比較的小さく、それ以外のB領域において比較的大きくなる。
【0004】
しかして従来のように安全率を一定値とするのでは、上記の乖離が最も大きくなる時を基準にして、この時でも所定のライン圧が発生するよう安全率を高く定める必要がある。
このため従来のライン圧制御装置にあっては、低ライン圧にすべきA領域において安全率が過大で常に不必要に高いライン圧を発生させ続けることとなり、当該領域でポンプ駆動負荷が大きくなってエンジンの燃費を悪化させたり、音や振動の面で不利になる懸念がある。
なお図5から明らかなように、B領域でもライン圧を最高値にするような領域では前記の乖離が小さいが、この領域で安全率が過大であってもライン圧がハードウエア限界である最高値を超えて高くされることはないから、上記の問題を生ずることはなく、問題となるのはA領域のみである。
【0005】
本発明は、上記の安全率を一定にしないで車両の運転状態に応じ異ならせることにより上記問題の解決を実現することを目的とする。
【0006】
請求項1乃至3に記載の第1発明乃至第3発明はそれぞれ、前記低ライン圧にすべき領域を車両の運転状態として明確に規定することを目的とする
【0007】
請求項4に記載の第4発明は、上記車両運転状態の1つであるエンジン回転数に応じた安全率の急変を無くして、ライン圧の急変を生ずることのないようにすることを目的とする
【0008】
請求項5に記載の第5発明は、車両の運転状態に応じた安全率を容易に定め得るようにすることを目的とする
【0009】
【課題を解決するための手段】
これらの目的のため、先ず第1発明は、
車両の運転状態に応じた必要ライン圧に安全率を掛けて目標ライン圧を求めるようにした自動変速機のライン圧制御装置において、
前記安全率をエンジンの低負荷運転領域で低くしたことを特徴とするものである。
【0010】
第2発明による自動変速機のライン圧制御装置は、
車両の運転状態に応じた必要ライン圧に安全率を掛けて目標ライン圧を求めるようにした自動変速機のライン圧制御装置において、
前記安全率を低車速域で低くしたことを特徴とするものである。
【0011】
第3発明による自動変速機のライン圧制御装置は、第1発明または第2発明において、
前記安全率を低エンジン回転数域で低くしたことを特徴とするものである。
【0012】
第4発明による自動変速機のライン圧制御装置は、第3発明において、
エンジン回転数の変化に応じて異なる安全率の境界部に安全率がエンジン回転数の変化につれて徐々に変化する遷移領域を設定したことを特徴とするものである。
【0013】
第5発明による自動変速機のライン圧制御装置は、第3発明または第4発明において、
前記安全率をエンジン負荷、車速、エンジン回転数の3次元マップとして予め定めておくよう構成したことを特徴とするものである。
【0015】
【発明の効果】
第1発明においては、目標ライン圧を求めるに際して車両運転状態に応じた必要ライン圧に掛けるべき安全率を車両の運転状態に応じて変化させるため、
ライン圧制御システムの経時劣化によるライン圧特性の変化が小さい低ライン圧領域に対応した車両運転状態では上記の安全率を低くし、システムの経時劣化によるライン圧特性の変化が大きいそれ以外の領域に対応した運転状態では安全率を高くするような操作が可能となり、
前者の領域で安全率が過大になって常に不必要に高いライン圧を発生させ続けるような弊害を回避することができ、当該領域でポンプ駆動負荷が大きくなってエンジンの燃費を悪化させたり、音や振動の面で不利になるといった懸念を払拭することができる。
【0016】
特に第1発明においては、上記安全率をエンジンの低負荷運転領域で低くしたため、
そして当該低負荷運転領域が上記の低ライン圧領域に対応した車両運転領域であることにより、上記の作用効果を更に確実に達成することができる。
【0017】
第2発明においては、ライン圧制御システムの経時劣化によるライン圧特性の変化が小さい低ライン圧領域に対応した車両運転状態では安全率を低くし、システムの経時劣化によるライン圧特性の変化が大きいそれ以外の領域に対応した運転状態では安全率を高くするような操作が可能となり、前者の領域で安全率が過大になって常に不必要に高いライン圧を発生させ続けるような弊害を回避することができ、当該領域でポンプ駆動負荷が大きくなってエンジンの燃費を悪化させたり、音や振動の面で不利になるといった懸念を払拭することができ、特に前記安全率を低車速域で低くしたため、
そして当該低車速域が前記の低ライン圧領域に対応した車両運転領域であることにより、上記の作用効果を更に確実に達成することができる。
【0018】
第3発明においては、前記安全率を低エンジン回転数域で低くしたため、
そして当該低エンジン回転数域が前記の低ライン圧領域に対応した車両運転領域であることにより、第1発明および第2発明の作用効果を更に確実に達成することが可能となる。
【0019】
第4発明においては、エンジン回転数の変化に応じて異なる安全率の境界部に安全率がエンジン回転数の変化につれて徐々に変化する遷移領域を設定したから、
エンジン回転数に応じた安全率の急変を回避することができ、これに伴うライン圧の急変をなくし得る。
【0020】
第5発明においては、前記安全率をエンジン負荷、車速、エンジン回転数の3次元マップとして予め定めておくため、
安全率を決定するための車両運転状態としてエンジン負荷、車速、エンジン回転数の3つをモニタすると雖も、車両運転状態に応じた安全率の決定が比較的容易になる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施の形態になる自動変速機のライン圧制御装置を示すもので、このライン圧制御装置は、図示せざるエンジンにより駆動されるポンプ等の圧力源11と、これからの作動油をライン圧PL に調圧するプレッシャーレギュレータ弁12と、このプレッシャーレギュレータ弁にライン圧制御用のモディファイア圧Pm を供給するためのプレッシャーモディファイア弁13と、このプレッシャーモディファイア弁13を制御するライン圧ソレノイド14と、該ソレノイドに一定の圧力PC を供給するパイロット弁15とで構成する。
【0022】
プレッシャーレギュレータ弁12は、圧力源11からの作動油を回路16に漏洩させつつ、また必要に応じてドレンポート12a よりドレンしつつ、モディファイア圧Pm に応じたライン圧PL に調圧する。
パイロット弁15は回路16から漏れ油を一定圧PC にしてライン圧ソレノイド14に供給し、ライン圧ソレノイド14は当該一定圧PC を駆動デューティDに応じたデューティ圧PD にしてモディファイア弁13に印加する。
モディファイア弁13は、回路16から漏れ油をデューティ圧PD 、従ってライン圧ソレノイド14の駆動デューティDに応じたモディファイア圧Pm にし、これをプレッシャーレギュレータ弁12に印加してライン圧PL の上記制御に資する。
よってライン圧PL は、ライン圧ソレノイド14の駆動デューティDを加減することにより上昇、低下するよう制御することができ、ソレノイド駆動デューティDはコントローラ17により後述のごとくに決定することとする。
【0023】
コントローラ17は変速制御をも行うもので、この変速制御および上記ライン圧制御のためコントローラ17には、エンジンスロットル開度TVO(エンジン負荷を表す)を検出するスロットル開度センサ18からの信号と、エンジン回転数Ne を検出するエンジン回転センサ19からの信号と、車速VSPを検出する車速センサ20からの信号と、エンジンおよび変速機間におけるトルクコンバータから自動変速機に向かう変速機入力回転数Ni を検出する変速機入力回転センサ21からの信号とをそれぞれ入力する。
【0024】
変速制御に際しコントローラ17は、センサ18,20で検出したスロットル開度TVOおよび車速VSPから、予定の変速制御マップをもとに目標とすべき変速機入力回転数を求め、これに対応した変速比指令iをステップモータ22に発する。
これによりステップモータ22は指令通りの回転位置となり、変速制御弁体23を変速比指令iに対応した位置にストロークさせて自動変速機(無段変速機)を当該指令iに対応した変速比に変速させるものとする。
【0025】
一方で、ライン圧PL の制御に際しコントローラ17は、図2の制御プログラムを実行して目標ライン圧PL * を決定し、これが達成されるようなデューティDをライン圧ソレノイド14に出力するものとする。
先ずステップ31において、トロイダル型無段変速機を動力伝達不能な中立状態から動力伝達可能状態にするためのクラッチ(またはブレーキ)の締結に必要なクラッチ必要圧PCLU 、無段変速機の変速を遂行させるのに必要な変速必要圧PCVT 、無段変速機を所定通り潤滑するのに必要な潤滑必要圧PLUB をそれぞれ算出する。
【0026】
これら必要圧は、本明細書において「車両の運転状態に応じた必要ライン圧」と称するもので、それぞれ周知のごとくにして求めることができる。
例えばクラッチ必要圧PCLU を求める場合、先ずエンジン回転数Ne および変速機入力回転数Ni をもとにエンジンおよび変速機間におけるトルクコンバータの速度比eをe=Ne /Ni により算出し、この速度比eをもとにトルクコンバータ性能線図からトルク比tを検索し、エンジン性能線図をもとにエンジン回転数Ne およびスロットル開度TVOから求めたエンジントルクTe と上記トルク比tとの乗算により変速機入力トルクTi (=Te ×t)を求め、この変速機入力トルクTi によっても上記のクラッチが滑ることのない最低限の圧力をクラッチ必要圧PCLU とする。
また変速必要圧PCVT を求める場合、変速機入力回転数Ni および車速VSP(変速機出力回転数)から無段変速機の入出力回転比(変速比)を求め、上記変速機入力トルクTi 毎に当該変速比iに対応した圧力を変速必要圧PCVT とする。
【0027】
次のステップ32,33においては、スロットル開度TVO、車速VSP、およびエンジン回転数Ne の3次元マップとして図3に示すように予め定めておいた領域マップをもとに、現在A,B,Cのどこの領域における運転中かをチェックする。
【0028】
ここでA領域は、図5につき前述した通りライン圧制御システムの製作当初のライン圧特性に対する経時劣化後のライン圧特性の乖離が小さな低ライン圧領域Aに対応した車両運転状態を表す運転領域で、スロットル開度TVO、車速VSP、およびエンジン回転数Ne の三者がともに低い領域である。そして当該A領域では、ライン圧制御システムの劣化に伴うライン圧特性の変化が小さい事実に鑑み、目標ライン圧の決定に当たって後述のごとくに用いる安全率Sを例えば1.3のような比較的小さな値とする。
【0029】
また図3のB領域も、図5における高ライン圧領域Bに対応した車両運転状態を表す運転領域で、スロットル開度TVO、車速VSP、およびエンジン回転数Ne の三者がともにA領域よりも高い領域である。そして当該B領域では、ライン圧制御システムの劣化に伴うライン圧特性の変化が大きい事実に鑑み、目標ライン圧の決定に当たって用いる安全率Sを例えば1.5のような比較的大きな値とする。
【0030】
なお図3のC領域は、エンジン回転数Ne の変化方向において相互に隣り合うA,B領域間に設定した遷移領域で、このC領域ではエンジン回転数Ne の変化につれて安全率SがA領域の1.3とB領域の1.5との間で徐々に変化するよう、安全率Sをエンジン回転数Ne の変化に応じ1.3と1.5との間で補間させる。
【0031】
図2のステップ32でA領域と判定する時は、ステップ34において安全率SをA領域用に定めた1.3にセットし、ステップ33でB領域と判定する時は、ステップ35において安全率SをB領域用に定めた1.5にセットし、ステップ33でB領域でなくC領域と判定する時は、ステップ36において安全率Sをエンジン回転数Ne の変化に応じた1.3と1.5との間の補間値とする。
【0032】
ステップ37では、ステップ34または35或いは36で上記のごとくに定めた安全率Sを、前記クラッチ必要圧PCLU 、変速必要圧PCVT 、潤滑必要圧PLUB にそれぞれ掛けて目標クラッチ圧PCLU * 、目標変速圧PCVT * 、目標潤滑圧PLUB * を求める。
次のステップ38においては、これら目標クラッチ圧PCLU * 、目標変速圧PCVT * 、目標潤滑圧PLUB * のうちの最も高い圧力値を選択して目標ライン圧PL * とし、
ステップ39で、ライン圧PL をこの目標ライン圧PL * にするためのデューティDを決定し、これをライン圧ソレノイド14に出力する。
【0033】
以上のような本実施の形態になるライン圧制御によれば、図4に示す車両の発進時につき説明すると、従来は安全率Sが前述したごとく要求される最大値(例えば1.5)に固定されていたためライン圧PL が破線cで示すように制御されていたのに対し、このライン圧PL を以下のごとくに制御することができる。
つまり、図4の瞬時t1 にアクセルペダルの踏み込み(アクセルペダル踏み込み量APS)によりエンジン回転数Ne を上昇させて発進操作を行った時、音振対策などのためにライン圧ソレノイド14をOFFにしていたライン圧非制御状態(ライン圧PL が最低値の状態)からライン圧制御が開始される。
当初は発進時の小さなアクセルペダル踏み込み量に呼応して、エンジン回転数Ne も未だ低く、車速VSPも低いために、運転状態が図3のA領域にあって、安全率SがA領域用に定めた小さな1.3にセットされることから(図2のステップ34)、ライン圧PL (目標ライン圧PL * )は図4の瞬時t1 〜t2 間における実線aで示すような経時変化をもって上昇する。
【0034】
瞬時t2 においてエンジン回転数Ne の上昇により運転状態が図3のC領域に入ると、エンジン回転数Ne の上昇につれ安全率SがA領域用の小さな1.3からB領域用の大きな1.5に向けて徐々に増大されることから(図2のステップ36)、ライン圧PL (目標ライン圧PL * )は図4の瞬時t2 〜t3 間における実線bで示すような経時変化をもって上昇する。
エンジン回転数Ne の更なる上昇により運転状態が図3のB領域に入る瞬時t3 に至った後は、安全率SがB領域用の大きな1.5にセットされることから(図2のステップ35)、ライン圧PL (目標ライン圧PL * )は図4の瞬時t3以後における実線で示すように従来の破線で示すライン圧に一致する。
【0035】
結論として本実施の形態になるライン圧制御によれば、前記のごとく目標ライン圧PL * を求めるに際して用いる安全率Sを固定値とせず、車両の運転状態を表すスロットル開度TVO(エンジン負荷)、車速VSP、およびエンジン回転数Ne に応じて変化させることとしたから、詳しくは、ライン圧制御システムの経時劣化によるライン圧特性の変化が小さい低ライン圧領域(図5のA領域)に対応した車両運転状態で(図3に同符号Aで示す領域での運転中)安全率Sを低くし、システムの経時劣化によるライン圧特性の変化が大きいそれ以外の領域(図5のB領域)に対応した運転状態で(図3に同符号Bで示す領域での運転中)安全率Sを高くしたから、
安全率Sを領域ごとに過不足のない必要最小限のものにすることができ、特に前者のA領域で安全率が過大になって常に不必要に高いライン圧を発生させ続けるような弊害を回避することができ、当該領域でポンプ駆動負荷が大きくなってエンジンの燃費を悪化させたり、音や振動の面で不利になるといった懸念を払拭することができる。
【0036】
そして本実施の形態においては更に図3に示すごとく、エンジン回転数Ne の変化に応じて異なる安全率Sの境界部に、当該安全率をエンジン回転数Ne の変化につれて徐々に変化させる遷移領域Cを設定したから、エンジン回転数Ne に応じた安全率Sの小さい値1.3と大きい値1.5との間での急変を回避することができ、これに伴うライン圧の急変をなくしてショックの発生を回避することができる。
なお、かかる遷移領域をスロットル開度TVOの変化方向に設定しなかった理由は、スロットル開度TVOの変化が運転者自身の操作に直接的に起因することから、スロットル開度TVOの変化に伴うライン圧の急変(安全率Sの急変)ショックが生じても運転者がこれを違和感と感じないためである。
また上記の遷移領域を車速VSPの変化方向に設定しなかった理由は、車速変化がエンジン回転数Ne の変化の後に発生するから、エンジン回転数Ne の変化方向に遷移領域Cを設定しておけば十分であるためと、車速VSPの変化方向にも遷移領域を設定したのでは制御が煩雑になる弊害の方が大きいためである。
【0037】
何れにしても本実施の形態においては、安全率Sを図3に例示するごとくスロットル開度TVO、車速VSP、エンジン回転数Ne の3次元マップとして予め定めておくこととする。
これがため本実施の形態においては、安全率Sを決定するために車両運転状態としてスロットル開度TVO、車速VSP、エンジン回転数Ne の3つをモニタすると雖も、また安全率Sがエンジン回転数Ne の変化につれて徐々に変化する遷移領域Cを設定すると雖も、車両運転状態に応じた安全率Sの決定が比較的容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態になる自動変速機のライン圧制御装置を示すシステム図である。
【図2】 同実施の形態においてコントローラが実行するライン圧制御プログラムのフローチャートである。
【図3】 同実施の形態におけるライン圧制御に際して用いる安全率の領域線図である。
【図4】 同実施の形態におけるライン圧制御を、車両が発進する場合につき説明する動作タイムチャートである。
【図5】 ライン圧ソレノイドの駆動デューティに対するライン圧の変化特性を、ライン圧制御システムの製作当初と経時劣化時とで比較して示すライン圧特性図である。
【符号の説明】
11 圧力源
12 プレッシャーレギュレータ弁
13 プレッシャーモディファイア弁
14 ライン圧ソレノイド
15 パイロット弁
17 コントローラ
18 スロットル開度センサ
19 エンジン回転センサ
20 車速センサ
21 変速機入力回転センサ
22 ステップモータ
23 変速制御弁体
Claims (5)
- 車両の運転状態に応じた必要ライン圧に安全率を掛けて目標ライン圧を求めるようにした自動変速機のライン圧制御装置において、
前記安全率をエンジンの低負荷運転領域で低くしたことを特徴とする自動変速機のライン圧制御装置。 - 車両の運転状態に応じた必要ライン圧に安全率を掛けて目標ライン圧を求めるようにした自動変速機のライン圧制御装置において、
前記安全率を低車速域で低くしたことを特徴とする自動変速機のライン圧制御装置。 - 請求項1または2において、前記安全率を低エンジン回転数域で低くしたことを特徴とする自動変速機のライン圧制御装置。
- 請求項3において、エンジン回転数の変化に応じて異なる安全率の境界部に安全率がエンジン回転数の変化につれて徐々に変化する遷移領域を設定したことを特徴とする自動変速機のライン圧制御装置。
- 請求項3または4において、前記安全率をエンジン負荷、車速、エンジン回転数の3次元マップとして予め定めておくよう構成したことを特徴とする自動変速機のライン圧制御装置。
Priority Applications (2)
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JP27866799A JP3757706B2 (ja) | 1999-09-30 | 1999-09-30 | 自動変速機のライン圧制御装置 |
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Applications Claiming Priority (1)
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JP27866799A JP3757706B2 (ja) | 1999-09-30 | 1999-09-30 | 自動変速機のライン圧制御装置 |
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Family Applications (1)
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Country Status (1)
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