JP3757037B2 - 汚水処理槽用充填材及びその製造装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、下水や産業排水等の汚水を好気性菌類又は嫌気性菌類により生物処理する汚水処理槽内に設置される汚水処理槽用充填材及びその製造装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
下水や産業排水等の汚水を好気性菌又は嫌気性菌により生物処理する汚水処理槽においては、汚水処理槽内に各種の充填材を充填することにより、汚水処理槽において処理され、次工程に送られる流出水と共に有益な菌類が流出してしまうことを防止するようにしている。
また、この充填材は、菌類が汚水と接触する機会を増大させ、汚水の生物処理を活性化するとともに、菌類の増殖を促進する効用も有していた。
【0003】
ところで、従来、汚水処理槽用充填材としては、円筒状又は球状の小ブロック状のものや、面状の網体を積層し、部分的に熱融着することにより全体を略ハニカム状に保形したブロック状のもの等が用いられている(例えば、特開昭56−161898号公報及び特開昭58−70887号公報参照)。
【0004】
しかしながら、このうち、円筒状又は球状の小ブロック状の充填材は、各種形状の汚水処理槽にそのまま適用できるという利点を有するものの、特に、大形の汚水処理槽に用いる場合には、大量の充填材を充填する必要があることから、充填材自体のコストが高くつき、また、充填材の充填作業や汚水処理槽の保守作業に手数を要するという問題点を有していた。
一方、面状の網体を積層したブロック状の充填材の場合、輸送時や充填作業時における自己保形性に難点があり、このため、特に、大形の汚水処理槽に用いる場合には、充填材を多数のブロックに分割して形成する必要があることから、充填材の輸送作業や充填作業に手数を要するという問題点を有していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記従来の汚水処理槽用充填材の有する問題点に鑑み、自己保形性が高く、輸送作業や充填作業に手数を要しない汚水処理槽用充填材を提供することを第1の目的とする。
【0006】
また、本発明は、この自己保形性が高い汚水処理槽用充填材を簡易に製造するため装置を提供することを第2の目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記第1の目的を達成するため、本発明の汚水処理槽用充填材は、複数本の筒状の合成樹脂製ネット部材を並列し、隣接するネット部材同士を接合してブロック状に形成した汚水処理槽用充填材において、断面形状を短辺と長辺を交互に備え、8角形に形成した筒状の合成樹脂製ネット部材を用い、その短辺同士を接合したことを特徴とする。
【0008】
この汚水処理槽用充填材は、筒状の合成樹脂製ネット部材を並列し、隣接するネット部材同士を接合するようにしているため、自己保形性が高く、大形の充填材を製造することができ、充填材の輸送作業や充填作業の作業効率を向上することができる。
また、汚水処理槽用充填材は、使用する筒状の合成樹脂製ネット部材の断面の寸法、長さ、並列する本数を適宜選定することにより、その大きさを任意に設定することができ、各種形状の汚水処理槽に容易に対応することができる。
そして、この汚水処理槽用充填材は、断面形状を短辺と長辺を交互に備え、8角形に形成した筒状の合成樹脂製ネット部材を用い、その短辺同士を接合するようにしているので、隣接するネット部材同士を容易に接合することができ、汚水処理槽用充填材の成形精度を向上することができるとともに、隣接するネット部材間に形成される通水空間の断面積と、ネット部材自体の通水空間の断面積とが近似したものとなり、充填材内の汚水の流通を均一化して、汚水の生物処理を円滑に行うことができるものとなる。
【0009】
この場合において、合成樹脂製ネット部材を、融着して接合することができる。
【0010】
これにより、隣接する合成樹脂製ネット部材同士を簡易に、かつ強固に接合してブロック状に形成することができる。
【0011】
また、上記第2の目的を達成するため、本発明の汚水処理槽用充填材の製造装置は、複数本の筒状の合成樹脂製ネット部材を並列した状態に保持するネット部材保持体と、該ネット部材保持体の外周面に移動可能に配設した加熱部材と、該加熱部材をネット部材保持体の中心軸に対して放射方向に移動させる加熱部材移動手段と、融着した合成樹脂製ネット部材の冷却手段とからなることを特徴とする。
【0012】
これにより、予め成形された筒状の合成樹脂製ネット部材を用いて、自己保形性が高い汚水処理槽用充填材を簡易に製造することができる。
【0013】
また、同じく第2の目的を達成するため、本発明の汚水処理槽用充填材の製造装置は、複数本の筒状の合成樹脂製ネット部材を並列した状態に保持し、接離可能に配設したネット部材保持体と、該ネット部材保持体を接離方向に移動させる保持体移動手段と、隣接するネット部材保持体間に挿入可能に配設した加熱部材と、該加熱部材を隣接するネット部材保持体間に挿入し、その後、ネット部材保持体間から引抜く加熱部材移動手段とからなることを特徴とする。
【0014】
これにより、予め成形された筒状の合成樹脂製ネット部材を用いて、自己保形性が高い汚水処理槽用充填材を簡易に製造することができる。
この場合、特に、ネット部材の接合面を効率的に加熱することができ、ネット部材の自己保形性を低下させることなく、隣接するネット部材同士を簡易に、かつ強固に接合してブロック状に形成することができる。
【0015】
この場合において、保持体移動手段を、ネット部材保持体を中心に向けて移動することにより隣接するネット部材保持体同士を接近するように構成することが好ましく、これにより、各々の隣接する合成樹脂製ネット部材の加熱した接合面同士を時間的に均一に強固に接合してブロック状に形成することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の汚水処理槽用充填材及びその製造装置の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0017】
図1に、汚水処理槽用充填材の参考例を示す。
この汚水処理槽用充填材1aは、図2に示す断面形状を8角形に形成した筒状の合成樹脂製ネット部材10aを、複数本(4本×2本)並列し、隣接するネット部材10a同士の側面を熱融着してブロック状に形成したものである。
【0018】
この場合において、汚水処理槽用充填材1aは、この汚水処理槽用充填材1aを充填する汚水処理槽に合わせて、使用する合成樹脂製ネット部材10aの断面の寸法、長さ、並列する本数を適宜選定することにより、その大きさを任意に設定することができる。
なお、図1に示す汚水処理槽用充填材1aは、幅寸法W1,W2をそれぞれ25cm、50cm、長さ(高さ)Lを150cmに形成したものを示すが、充填材の輸送作業や充填作業の際の作業性を考慮して、幅寸法W1,W2は、それぞれ最大100cm程度、長さ(高さ)Lは、最大300cm程度に設定することが望ましい。
【0019】
筒状の合成樹脂製ネット部材10aには、特に限定的なものではないが、ポリエチレン、ポリプロピレン等の合成樹脂材料を原料とし、金型から縦糸を連続的に押し出しながら横糸を形成する連続押出成形法により成形したもの(タキロン株式会社製のトリカルパイプ(製品名))を使用した。
この場合、筒状の合成樹脂製ネット部材10aには、断面形状を8角形に形成したもののほか、断面形状を6角形等の多角形に形成したものや円形に形成したものを用いることができる。
また、ネット部材10aの網目の大きさ(ピッチ)は、3〜20mm、好ましくは、10mm程度のものを使用することができ、その形状も、正方形のほか、長方形、菱形、その他任意の形状のものを使用することができる。
【0020】
本参考例のように、断面形状を8角形に形成した合成樹脂製ネット部材10aを用い、隣接するネット部材10a同士を接合してブロック状に形成した汚水処理槽用充填材1aは、ネット部材10a自体の通水空間12に加えて隣接するネット部材10a間に通水空間13が形成されるため、同じ大きさの充填材を製造するために必要とされるネット部材の使用量を少なくすることができる。
【0021】
図3に、本発明の汚水処理槽用充填材の一実施例を示す。
この汚水処理槽用充填材1bは、図4に示す断面形状を短辺11aと長辺11bを交互に備え、8角形に形成した筒状の合成樹脂製ネット部材10bを、複数本(3本×2本)並列し、隣接するネット部材10b同士の側面を熱融着してブロック状に形成したものである。
【0022】
この場合において、汚水処理槽用充填材1bは、上記参考例の汚水処理槽用充填材1aと同様、この汚水処理槽用充填材1bを充填する汚水処理槽に合わせて、使用する合成樹脂製ネット部材10bの断面の寸法、長さ、並列する本数を適宜選定することにより、その大きさを任意に設定することができる。
例えば、筒状の合成樹脂製ネット部材10bを並列する本数は、図3に示す汚水処理槽用充填材1bにおいては3本×2本並列するようにしたが、図5に示す汚水処理槽用充填材1b’のように8本×4本並列することもできる。
なお、本実施例の汚水処理槽用充填材のその他の構成は、上記参考例の汚水処理槽用充填材と同様である。
【0023】
本実施例のように、断面形状を短辺11aと長辺11bを交互に備え、8角形に形成した合成樹脂製ネット部材10bを用い、隣接するネット部材10bの短辺11a同士を接合してブロック状に形成した汚水処理槽用充填材1b,1b’は、ネット部材10b自体の通水空間12に加えて隣接するネット部材10b間に通水空間13が形成されるため、同じ大きさの充填材を製造するために必要とされるネット部材の使用量を少なくすることができることに加えて、隣接するネット部材10b間に形成される通水空間13の断面積を、ネット部材10b自体の通水空間12の断面積に近似させることができ、充填材1b,1b’内の汚水の流通を均一化して、汚水の生物処理を円滑に行うことができるものとなる。
【0024】
ところで、上記実施例においては、筒状の合成樹脂製ネット部材10a,10bを、複数本並列し、隣接するネット部材10a,10b同士の側面を、その長手方向の全長に亘って熱融着してブロック状の汚水処理槽用充填材1a,1b,1b’を形成するようにしたが、その製造に用いる装置の第1実施例を図6〜図8に示す。
【0025】
この汚水処理槽用充填材の製造装置は、上記実施例の汚水処理槽用充填材1bを製造するためのもので、複数本の筒状の合成樹脂製ネット部材10bを並列した状態に保持するアルミニウム製の押出成形部材からなるネット部材保持体2と、このネット部材保持体2の外周面に移動可能に配設した加熱部材3と、加熱部材3をネット部材保持体2の中心軸に対して放射方向に移動させる加熱部材移動手段4と、高圧空気をネット部材10bの融着部に向けて放出し、融着部を冷却する冷却手段5と、支持部材6と、複数本のネット部材10bの端部が揃うようにするためのストッパ部材7とで構成する。
【0026】
加熱部材3は、ネット部材保持体2に沿って配設するステンレススチール製の角パイプ31と、この角パイプ31の内部空間に配設したシーズヒータ32とからなり、加熱部材移動手段4を操作して、加熱部材3をネット部材保持体2の中心軸に対して放射方向に移動させることにより、筒状の合成樹脂製ネット部材10bの短辺11aに当接させて、ネット部材10bの表面を融着可能な温度に加熱できるようにする。
この加熱部材3は、ネット部材保持体2の外周面の4方向、すなわち、筒状の合成樹脂製ネット部材10bの短辺11aに対応する位置に配設するようにする。
なお、加熱部材3のうち、汚水処理槽用充填材1bの外周面に対応する位置、すなわち、熱融着を行わない位置の加熱部材3には、シーズヒータ32は設けないようにする。ただし、この加熱部材3も、他の加熱部材3と同様、加熱部材移動手段4を操作して、ネット部材保持体2の中心軸に対して放射方向に移動するように構成する。
【0027】
加熱部材移動手段4は、エアーシリンダ等からなる駆動機構40と、駆動機構40によって摺動操作されるネット部材保持体2の内部空間に配設した摺動軸41と、摺動軸41の長手方向の複数個所(本実施例においては、3個所)で摺動軸41の外周面の4方向に突設した突設片42と、突設片42に形成した軸43と、加熱部材3側に固定し、突設片42に形成した軸43が嵌挿される長孔45を摺動軸41の中心軸に対して傾斜して穿設した摺動片44とで構成し、これにより、駆動機構40によって摺動軸41を摺動操作して、摺動片44を介して加熱部材3を、摺動軸41の中心軸、すなわち、ネット部材保持体2の中心軸に対して放射方向に移動させるようにしたものである。
【0028】
支持部材6は、ベース片60と、このベース片60の長手方向の複数個所(本実施例においては、3個所)に形成した底片61、側片62,63及び上片64からなる支持枠と、支持枠の内面に沿って配設した型枠66と、ネット部材保持体2の基端部を支持する固定部67とで構成する。
この場合において、支持枠を構成する側片62,63は、底片61にそれぞれ蝶板65,65を介して揺動可能に配設し、一方の側片62に上片64を一体に取り付けるようにするとともに、支持枠の内面に沿って配設した型枠66は、少なくとも、側片63と上片64との境目で分離可能に構成し、これにより、側片62,63を蝶板65,65を介して揺動して、型枠66がネット部材保持体2の周囲を覆う閉鎖位置(融着工程位置)と、ネット部材保持体2の周囲を覆わない開放位置(筒状の合成樹脂製ネット部材10bの装着又は製造された汚水処理槽用充填材1bの離脱工程位置)とを、任意に選択できるようにする。
そして、型枠66によりネット部材保持体2の周囲を覆う閉鎖位置(融着工程位置)において、加熱部材移動手段4を操作して、加熱部材3をネット部材保持体2の中心軸に対して放射方向に移動することにより、汚水処理槽用充填材1bの外周面に対応する位置の加熱部材3と型枠66との間でネット部材10bの短辺11aを挟持して、充填材1bの成形精度を維持するようにする。
【0029】
冷却手段5は、ステンレススチール製の角パイプの周面に多数の空気噴出孔を穿設し、この空気噴出孔から高圧空気を筒状の合成樹脂製ネット部材10bの融着部に向けて放出し、融着部を冷却するようにする。
【0030】
ストッパ部材7は、冷却手段5の角パイプの外周を摺動可能に配設したステンレススチール製の角パイプ72の端部にストッパ板71を配設して構成し、これにより、筒状の合成樹脂製ネット部材10bをネット部材保持体2に装着するとき、その端部をストッパ板71に突き当てて、製造される汚水処理槽用充填材1bの端部が揃うようにする。
この場合において、ストッパ部材7のストッパ板71は、角パイプ72を手動により摺動操作して、ネット部材保持体2により囲まれた空間の長手方向の任意の位置に固定することができ、これにより、任意の長さの汚水処理槽用充填材1bをその端部が揃った状態で製造することができる。
また、このストッパ部材7の角パイプ72は、ストッパ板71を配設した側のと反対側の端部に高圧空気供給パイプを接続して、冷却手段5に高圧空気を供給する供給管としての機能及び筒状の合成樹脂製ネット部材10bが存在しない位置の冷却手段5の角パイプの周面に穿設された空気噴出孔を閉鎖し、高圧空気の無駄な使用を防止する閉鎖管としての機能を有する。この場合、ストッパ板71の背面部(ネット部材10bが存在しない側)の近傍位置において、冷却手段5の角パイプの周面に穿設された空気噴出孔から高圧空気の放出を許容するように、角パイプ72の端部の冷却手段5の空気噴出孔に対応する位置に、角パイプ72の長手方向に所定長さのスリット72aを形成する。
【0031】
次に、この汚水処理槽用充填材の製造装置の使用方法について説明する。
まず、ストッパ部材7の角パイプ72を手動により摺動操作して、ストッパ板71を、製造する汚水処理槽用充填材1bの長さに対応した位置に固定する。
側片62,63を蝶板65,65を介して揺動して、型枠66がネット部材保持体2の周囲を覆わない開放位置にして、複数本の筒状の合成樹脂製ネット部材10bを並列した状態にネット部材保持体2に装着する。
側片62,63を蝶板65,65を介して揺動して、型枠66がネット部材保持体2の周囲を覆う閉鎖位置にして、加熱部材移動手段4を操作して、加熱部材3をネット部材保持体2の中心軸に対して放射方向に移動させることにより、ネット部材10bの短辺11aに当接させた後、隣接するネット部材10b,10b同士を対向する加熱部材3,3により挟持して、ネット部材10bの表面を熱融着する。
このとき、汚水処理槽用充填材1bの外周面に対応する位置の加熱部材3と型枠66との間でネット部材10bの短辺11aを挟持して、充填材1bの成形精度を維持するようにする。
その後、加熱部材3による加熱を停止し、冷却手段5の空気噴出孔から高圧空気をネット部材10bの融着部に向けて放出し、融着部を冷却し、融着部を固定し、加熱部材移動手段4を操作して、加熱部材3をネット部材保持体2の中心軸に対して放射方向に移動させることにより、対向する加熱部材3,3及び加熱部材3と型枠66によるネット部材10bの挟持を解除する。
側片62,63を蝶板65,65を介して揺動して、型枠66がネット部材保持体2の周囲を覆わない開放位置にして、製造された汚水処理槽用充填材1bをネット部材保持体2から離脱する。
【0032】
次に、同様の汚水処理槽用充填材の製造に用いる装置の第2実施例を図9〜図17に示す。
【0033】
この汚水処理槽用充填材の製造装置は、複数本(本実施例においては、6本×6本)の筒状の合成樹脂製ネット部材10bを並列した状態に保持し、接離可能に配設したアルミニウム製の押出成形部材からなるネット部材保持体102と、このネット部材保持体102の外周面の4方に固定したステンレススチール製の角パイプ材からなる押圧部材121と、このネット部材保持体102を支持する保持体支持手段108と、このネット部材保持体102を接離方向に移動させる保持体移動手段109と、隣接するネット部材保持体102間に挿入可能に配設した加熱部材103a,103bと、加熱部材103a,103bを隣接するネット部材保持体102間に挿入し、その後、ネット部材保持体102間から引抜く加熱部材移動手段104a,104bとで構成する。
【0034】
ネット部材保持体102は、図9及び図12で示すように、この装置の左側端部において、保持体支持手段108により片持ち支持することにより、装置の右側端より、筒状の合成樹脂製ネット部材10bをネット部材保持体102に挿通できるようにする。
保持体支持手段108は、ネット部材保持体102の基端部(装置の左側端部)を横方向に移動可能に支持する水平レール部材181,181と、水平レール部材181,181に支持したネット部材保持体102の基端部を上下方向に移動可能に支持する縦レール部材182,182と、図14に示すように、複数のネット部材保持体102の縦、横の列がそれぞれ同期して移動するようにネット部材保持体102の基端部を貫通して配設したガイドロッド183a,183bと、ネット部材保持体102の横方向の移動量を隣接するネット部材保持体102との間で規制する移動量規制部材184とで構成する。
この場合、移動量規制部材184は、隣接するネット部材保持体102同士を、図14(b)に示す伸張した位置から、最大幅Wだけ接近させることができるようにする。
【0035】
ネット部材保持体102を接離方向に移動させる保持体移動手段109は、図12及び図13に示すように、ネット部材保持体102の基端部(装置の左側端部)に配設した、ネット部材保持体102を横方向に移動するとともに、隣接するネット部材保持体102間に所定の横方向の押圧力を作用させる横保持体移動手段191と、ネット部材保持体102を上下方向に移動させる縦保持体移動手段192と、隣接するネット部材保持体102間に所定の縦方向の押圧力を作用させる加圧手段193と、図12、図13及び図16に示すように、ネット部材保持体102の先端部(装置の右側端部)に配設した、隣接するネット部材保持体102間に所定の横方向の押圧力を作用させる加圧手段194と、隣接するネット部材保持体102間に所定の縦方向の押圧力を作用させる加圧手段195とからなる。
【0036】
横保持体移動手段191及び加圧手段193,194,195には、本実施例においては、エアーシリンダを用いるようにしている。
ここで、横保持体移動手段191は、そのピストンロッド191aの先端を左右端に位置するネット部材保持体102に接続することにより、伸張時は、左右端に位置するネット部材保持体102を介して、ネット部材保持体102を装置の中心に向けて移動させるとともに、隣接するネット部材保持体102間に所定の押圧力を作用させることができるようにし、収縮時は、移動量規制部材184と協同して、左右端に位置するネット部材保持体102を介して、ネット部材保持体102を、図14(b)に示す離間した状態に復帰させることができるようにする。
また、加圧手段193,194,195は、左右端又は上下端に位置するネット部材保持体102を加圧することにより、隣接するネット部材保持体102間に所定の押圧力を作用させることができるようにする。
【0037】
一方、縦保持体移動手段192には、本実施例においては、モータにより回転駆動されるピニオン192a及び水平レール部材181,181に先端を固定した、ピニオン192aに噛合するラック192bを用いるようにしている。
ここで、ピニオン192a及びラック192bは、中心側のネット部材保持体102の移動量が小さく、上下端側のネット部材保持体102の移動量が大きくなるように、本実施例においては、それぞれ3段に形成し、これにより、ネット部材保持体102を装置の中心に向けて移動させるとともに、ネット部材保持体102の重量を支持して、上下のネット部材保持体102において、隣接するネット部材保持体102間に作用する縦方向の押圧力の差をなくすことができるようにする。
【0038】
加熱部材103a,103bは、図10、図11及び図16に示すように、隣接するネット部材保持体102間に、上下方向から挿入される縦加熱部材103aと、横方向から挿入される横加熱部材103bとからなり、縦加熱部材103a及び横加熱部材103bは、それぞれ上下及び左右に2分割して構成するとともに、加熱部材103a,103bの移動支持体130a,130bに、ネット部材保持体102の外周面の4方に固定した押圧部材121の設置位置に合わせて、ステンレススチール製の角パイプ131を固定し、この角パイプ131の内部空間にシーズヒータ132を配設して構成する。
この場合、加熱部材103a,103bの移動支持体130a,130bを、隣接するネット部材保持体102間に円滑に挿入することができるように、移動支持体130a,130bの先端を鋭角に形成することが望ましい。
この加熱部材103a,103bは、加熱部材移動手段104a,104bを操作して、加熱部材103a,103bを、それぞれ順に、隣接するネット部材保持体102間に挿入し、保持体移動手段109を操作してネット部材保持体102を接近する方向に移動することにより、筒状の合成樹脂製ネット部材10bの短辺11aの外面に当接させて、ネット部材10bの表面を融着可能な温度に加熱した後、保持体移動手段109を操作してネット部材保持体102を離間する方向に若干移動することにより、加熱部材103a,103bとネット部材10bの表面との当接状態を解除し、加熱部材移動手段104a,104bを操作して、加熱部材103a,103bをネット部材保持体102間から引抜くようにする。
この加熱部材103a,103bは、ネット部材保持体102の外周面の4方向に固定した押圧部材121、すなわち、筒状の合成樹脂製ネット部材10bの短辺11aに対応する位置に配設するようにする。
なお、ネット部材保持体2の外周面の4方向に固定した押圧部材121のうち、汚水処理槽用充填材1bの外周面に対応する位置、すなわち、熱融着を行わない押圧部材121の位置には、角パイプ131は設けないようにする。
【0039】
加熱部材移動手段104a,104bには、ラック・ピニオン機構やエアーシリンダ等からなる任意の駆動機構を用いることができる。
本実施例においては、モータにより回転駆動されるピニオン141a,141aと、このピニオン141a,141aと噛合する縦加熱部材103aの上下の移動支持体130a,130aにそれぞれ形成したラック142a,142a,143a,143aとにより、縦加熱部材103aの加熱部材移動手段104aを構成するようにしている。
一方、モータにより回転駆動されるピニオン141b,141bと、このピニオン141b,141bと噛合する横加熱部材103bの左右の移動支持体130b,130bにそれぞれ形成したラック142b,142b,143b,143bとにより、横加熱部材103bの加熱部材移動手段104bを構成するようにしている。
このように、上下の移動支持体130a,130a及び左右の移動支持体130b,130bを、それぞれ共通のピニオン141a,141a又はピニオン141b,141bにより駆動することにより、上下の移動支持体130a,130a又は左右の移動支持体130b,130bの移動の同期を容易に取ることができる。
また、内部空間にシーズヒータ132を配設した角パイプ131を固定した縦加熱部材103aの上下の移動支持体130a,130a及び横加熱部材103bの左右の移動支持体130b,130bは、加熱部材103a,103bに配設した摺動軸144a,144a,144b,144bに、それぞれ横方向又は上下方向に移動可能に支持されるとともに、リンク機構及び付勢手段からなる間隔保持手段145a,145bにより各移動支持体130a,130bの間隔が、常に等間隔になるように保持され、さらに、平行保持手段146a,146a,146b,146bにより、各移動支持体130a,130bの隣接するネット部材保持体102間への挿入量が、常に一定になるように保持されるようにする。
【0040】
なお、本実施例の装置においては、冷却手段を特に設けていないが、例えば、ネット部材保持体102の周面に多数の空気噴出孔を穿設し、この空気噴出孔から高圧空気を筒状の合成樹脂製ネット部材10bの融着部に向けて放出し、融着部を冷却するようにするように構成することもできる。
【0041】
次に、この汚水処理槽用充填材の製造装置の使用方法について説明する。
まず、複数本、本実施例においては36本の筒状の合成樹脂製ネット部材10bを並列した状態にネット部材保持体2に装着する。
次に、図17(a)に示すように、加熱部材移動手段104aを操作して、加熱部材103aを、隣接するネット部材保持体102間に挿入し、横保持体移動手段191及び加圧手段194を操作してネット部材保持体102を接近する方向(中心横方向)に移動することにより、筒状の合成樹脂製ネット部材10bの短辺11aの外面に当接させて、ネット部材10bの表面を融着可能な温度に加熱(例えば、200℃、1kgf/cm2で5〜15秒間加熱)した後、横保持体移動手段191及び加圧手段194を操作してネット部材保持体102を離間する方向(左右横方向)に若干移動することにより、加熱部材103aとネット部材10bの表面との当接状態を解除し、加熱部材移動手段104aを操作して、加熱部材103aをネット部材保持体102間から引抜くようにする。
その後直ちに、横保持体移動手段191及び加圧手段194を操作してネット部材保持体102を接近する方向(中心横方向)に移動することにより、隣接する筒状の合成樹脂製ネット部材10bの加熱した短辺11aの外面同士を当接させ、加圧(例えば、1kgf/cm2で1〜10秒間加圧)して熱融着する。
次に、図17(b)に示すように、加熱部材移動手段104bを操作して、加熱部材103bを、隣接するネット部材保持体102間に挿入し、縦保持体移動手段192及び加圧手段193,195を操作してネット部材保持体102を接近する方向(中心縦方向)に移動することにより、筒状の合成樹脂製ネット部材10bの短辺11aの外面に当接させて、ネット部材10bの表面を融着可能な温度に加熱(例えば、200℃、1kgf/cm2で5〜15秒間加熱)した後、縦保持体移動手段192及び加圧手段193,195を操作してネット部材保持体102を離間する方向(上下縦方向)に若干移動することにより、加熱部材103bとネット部材10bの表面との当接状態を解除し、加熱部材移動手段104bを操作して、加熱部材103bをネット部材保持体102間から引抜くようにする。
その後直ちに、縦保持体移動手段192及び加圧手段193,195を操作してネット部材保持体102を接近する方向(中心縦方向)に移動することにより、隣接する筒状の合成樹脂製ネット部材10bの加熱した短辺11aの外面同士を当接させ、加圧(例えば、1kgf/cm2で1〜10秒間加圧)して熱融着し、ブロック状に形成する。
そして、製造された汚水処理槽用充填材1bをネット部材保持体2から離脱する。
【0042】
この場合において、合成樹脂製ネット部材10bの外面を加熱することにより、ネット部材10bの接合面を効率的に加熱することができ、ネット部材10bが型くずれすることを防止して、ネット部材10bの自己保形性を低下させることなく、隣接するネット部材10b同士を簡易に、かつ強固に接合してブロック状に形成することができる。
また、保持体移動手段109は、ネット部材保持体102を装置の中心に向けて移動することにより隣接するネット部材保持体102同士を接近するように構成し、これにより、各ネット部材保持体102の移動時間の差をなくし、ネット部材保持体102に挿通、装着した隣接する合成樹脂製ネット部材10bの加熱した接合面同士を時間的に均一に接合することができるものとなる。
【0043】
以上、汚水処理槽用充填材1bの製造方法について説明したが、複数本の筒状の合成樹脂製ネット部材を並列し、隣接するネット部材同士を接合する方法は、上記の装置を用いる方法に限定されず、例えば、隣接するネット部材同士を、ネット部材の長手方向の複数個所で熱融着したり、端部又は端面のみで熱融着する方法、接着剤や溶剤を用いて接着する方法、適宜の合成樹脂製又は金属製のファスナー等の締結具を用いて機械的に接合する方法等を用いることができる。
【0044】
【発明の効果】
本発明の汚水処理槽用充填材によれば、筒状の合成樹脂製ネット部材を並列し、隣接するネット部材同士を接合するようにしているため、自己保形性が高く、大形の充填材を製造することができ、これにより、充填材の輸送作業や充填作業の作業効率を向上することができる。
また、使用する筒状の合成樹脂製ネット部材の断面の寸法、長さ、並列する本数を適宜選定することにより、充填材の大きさを任意に設定することができ、各種形状の汚水処理槽に容易に対応することができる。
そして、この汚水処理槽用充填材は、断面形状を短辺と長辺を交互に備え、8角形に形成した筒状の合成樹脂製ネット部材を用い、その短辺同士を接合するようにしているので、隣接するネット部材同士を容易に接合することができ、汚水処理槽用充填材の成形精度を向上することができるとともに、隣接するネット部材間に形成される通水空間の断面積と、ネット部材自体の通水空間の断面積とが近似したものとなり、充填材内の汚水の流通を均一化して、汚水の生物処理を円滑に行うことができる。
【0045】
また、合成樹脂製ネット部材を融着して接合することにより、合成樹脂製ネット部材同士を簡易に、かつ強固に接合してブロック状に形成することができる。
【0046】
また、本発明の汚水処理槽用充填材の製造装置によれば、予め成形された筒状の合成樹脂製ネット部材を用いて、自己保形性が高い汚水処理槽用充填材を簡易に製造することができる。
【0047】
また、合成樹脂製ネット部材の外面を加熱することにより、ネット部材の接合面を効率的に加熱することができ、ネット部材の自己保形性を低下させることなく、隣接するネット部材同士を簡易に、かつ強固に接合してブロック状に形成することができる。
【0048】
また、保持体移動手段を、ネット部材保持体を中心に向けて移動することにより隣接するネット部材保持体同士を接近するように構成することにより、各々の隣接する合成樹脂製ネット部材の加熱した接合面同士を時間的に均一に強固に接合してブロック状に形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 汚水処理槽用充填材の参考例を示し、(a)は平面図、(b)は正面図である。
【図2】 図1の汚水処理槽用充填材を製造するために用いる筒状の合成樹脂製ネット部材を示す斜視図である。
【図3】 本発明の汚水処理槽用充填材の一実施例を示し、(a)は平面図、(b)は正面図である。
【図4】 図3の汚水処理槽用充填材を製造するために用いる筒状の合成樹脂製ネット部材を示す斜視図である。
【図5】 本発明の汚水処理槽用充填材の実施例の変形例を示し、(a)は平面図、(b)は正面図である。
【図6】 本発明の汚水処理槽用充填材の製造装置の第1実施例を示す正面断面図である。
【図7】 同要部を示す正面断面図である。
【図8】 図7のA−A線の拡大断面図である。
【図9】 本発明の汚水処理槽用充填材の製造装置の第2実施例を示す正面断面図である。
【図10】 同右側面図である。
【図11】 同ネット部材保持体及び加熱部材の説明図である。
【図12】 同保持体移動手段及び加熱部材移動手段を示す正面断面図である。
【図13】 同保持体移動手段を示す左側面図である。
【図14】 同保持体支持手段を示す左側面図で、(a)は移動量規制部材の側面図、(b)は(a)のA−A線断面図、(c)は要部の側面図である。
【図15】 同保持体移動手段を示す要部の正面断面図である。
【図16】 同保持体移動手段及び加熱部材移動手段を示す左側面図である。
【図17】 汚水処理槽用充填材の製造工程を示す説明図である。
【符号の説明】
1a 汚水処理槽用充填材
1b 汚水処理槽用充填材
1b’ 汚水処理槽用充填材
10a 筒状の合成樹脂製ネット部材
10b 筒状の合成樹脂製ネット部材
11a 短辺
11b 長辺
12 通水空間
13 通水空間
2 ネット部材保持体
3 加熱部材
4 加熱部材移動手段
5 冷却手段
6 支持部材
7 ストッパ部材
102 ネット部材保持体
103 加熱部材
104 加熱部材移動手段
108 保持体支持手段
109 保持体移動手段
Claims (5)
- 複数本の筒状の合成樹脂製ネット部材を並列し、隣接するネット部材同士を接合してブロック状に形成した汚水処理槽用充填材において、断面形状を短辺と長辺を交互に備え、8角形に形成した筒状の合成樹脂製ネット部材を用い、その短辺同士を接合したことを特徴とする汚水処理槽用充填材。
- 合成樹脂製ネット部材を融着して接合したことを特徴とする請求項1記載の汚水処理槽用充填材。
- 複数本の筒状の合成樹脂製ネット部材を並列した状態に保持するネット部材保持体と、該ネット部材保持体の外周面に移動可能に配設した加熱部材と、該加熱部材をネット部材保持体の中心軸に対して放射方向に移動させる加熱部材移動手段と、融着した合成樹脂製ネット部材の冷却手段とからなることを特徴とする汚水処理槽用充填材の製造装置。
- 複数本の筒状の合成樹脂製ネット部材を並列した状態に保持し、接離可能に配設したネット部材保持体と、該ネット部材保持体を接離方向に移動させる保持体移動手段と、隣接するネット部材保持体間に挿入可能に配設した加熱部材と、該加熱部材を隣接するネット部材保持体間に挿入し、その後、ネット部材保持体間から引抜く加熱部材移動手段とからなることを特徴とする汚水処理槽用充填材の製造装置。
- 保持体移動手段を、ネット部材保持体を中心に向けて移動することにより隣接するネット部材保持体同士を接近するように構成したことを特徴とする請求項4記載の汚水処理槽用充填材の製造装置。
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